JP2009515057A - スクリーンシリンダ - Google Patents

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Abstract

本発明のスクリーンシリンダは、スクリーンスロット(3)と、受容路(8)と、を備えており、受容路(8)は、給送側(10)に給送された繊維パルプ懸濁液のスクリーンシリンダ(1)のスクリーンスロット(3)に入った部分を、スクリーンシリンダ(1)の受容側(9)へ案内する。スクリーンスロット(3)間には少なくとも一つの給送側面(4)が配設され、受容路(8)は、受容路(8)の少なくとも一つの第1の面(5)と少なくとも一つの第2の面(6)とを備える。受容路(8)の全長の少なくとも三分の一が、スクリーンスロット(3)を通るように構成されたスクリーンシリンダ(1)の接線(18)の垂線(19)に対し繊維パルプ懸濁液の給送流方向とは反対の方向に配置されている。

Description

本発明は、繊維パルプ懸濁液を浄化し、または選り分けるスクリーンシリンダに係る。このスクリーンシリンダは、スクリーンスロットとこのスクリーンシリンダの給送側に給送された繊維パルプ懸濁液のスクリーンスロットに浸入した部分をスクリーンシリンダ受容側へ案内する受容路とを備え、スクリーンスロット間に少なくとも一つの給送側面が配設されており、受容路が受容路の少なくとも一つの第1の面と受容路の少なくとも一つの第2の面とを備える。
本発明はさらにスクリーンシリンダのスクリーンワイヤに係る。このスクリーンワイヤは、スクリーンシリンダの給送側の方向に略向いた少なくとも一つの給送側面と、繊維パルプ懸濁液の給送流方向に対し略反対方向に向いた少なくとも一つの第1の面と、繊維パルプ懸濁液の給送流方向に対し略同方向に向いた少なくとも一つの第2の面とを備える。
スクリーンシリンダは、例えば繊維パルプ懸濁液の浄化と選り分けに使用される。スクリーンシリンダは、例えば平行なスクリーンワイヤを横並びに密接させ、ワイヤ間に所望の寸法のスロットが残るように筒形状に固定することにより製造することができる。スクリーンワイヤは、スクリーンシリンダのスクリーン面すなわち選り分け面を形成する。スクリーンを行うときには、繊維パルプ懸濁液内の液体とスロットの大きさにより定まる繊維部分とが、スクリーンシリンダの給送側すなわち給送空間からスロットを通過させてスクリーンシリンダの受容側すなわち受容空間へ流動することができ、選り分け対象である銀や寸法が過大であった繊維や繊維束や残渣をスクリーンからの廃棄物としてスクリーンシリンダの給送側に残留させることができる。実施形態によって、このスクリーンシリンダの受容側がスクリーンシリンダの内部又は外部のいずれかに形成されるようにスクリーンシリンダが実装され得る。
図1は、先行技術のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ2を、スクリーンワイヤ2の端部から見て示す概略図である。図1には3本のスクリーンワイヤ2が概略示されており、これらのワイヤは各々の間にスクリーンスロット3が残るように、互いに一定距離置いて相互に隣接配置されている。わかりやすくするために、図1には一般にスクリーンワイヤ2を固締する支持ワイヤや支持バーを図示しない。図1によるスクリーンワイヤ2は、スクリーンシリンダ1の給送側10すなわち給送空間10の方向をほぼ向いている給送側面4と、受容路の第1の面5と、受容路の第2の面6と、受容路の第1の面5と第2の面6とを接続する受容側の端面7とを備える。スクリーンワイヤ2を互いに並べて配置することにより、受容路の第1の面5と第2の面6との間に受容路8が形成され、この受容路はスクリーンスロット3から受容側9すなわち受容空間9へと延びる。このようにして、スクリーンワイヤ2の給送側面4は、スクリーンワイヤ2の間にスクリーンスロット3を備えるスクリーンシリンダの、スクリーン面16すなわち選り分け面16を形成する。図1に示すスクリーンシリンダ1の位置付けにおいて、スクリーンシリンダの給送側10すなわち給送空間10はスクリーンワイヤ2上方にあり、スクリーンシリンダ1の受容側9すなわち受容空間9はスクリーンワイヤ2下方にある。
図1のスクリーンシリンダ1では、スクリーンワイヤ2の給送側面4はスクリーンシリンダ1の接線に対し斜めに傾斜させて形成されており、スクリーンワイヤ2を互いに隣接配置したときに、矢印Aで示す繊維パルプ懸濁液の給送方向の給送側10の面4間に段差が形成されて、繊維パルプ懸濁液の給送方向の先行スクリーンワイヤ2の給送側面4の背部4’が繊維パルプ懸濁液の給送方向の後続スクリーンワイヤ2の給送側面4の前部4”よりも高い位置に配置されるようになっている。この種のスクリーンワイヤ2の給送側面4の輪郭は、矢印Bにより示される時計方向の回転乱流渦をもたらし、その結果として繊維間の結合をほぐすようにするためのものである。その後、繊維パルプ懸濁液はスクリーンスロット3内へ流入し、これが繊維パルプ懸濁液内の大型粒子に対する機械的な障害物を形成する。スクリーンスロット3後方で受容路8の断面積は増大し、繊維パルプ懸濁液の流量は流れが受容空間9内へ案内される前に減速される。
給送側10に形成される矢印Bで示された渦のため、繊維パルプ懸濁液の流動方向は、スクリーンスロット3より前においてスクリーン面16上の矢印Aが示す繊維パルプ懸濁液の流動方向に対し反対方向へ反転されてしまう。その結果、繊維パルプ懸濁液は、スクリーンスロット3に入った後スクリーンワイヤ2の受容路の第2の面6に沿って、すなわち図1に示すように矢印Cにて示すように受容路8の左側の端部に沿って流れ続けようとする。これによって、図1に示すようにより低速の流量域が受容路8の右側に形成され、この領域においてより低速で動く繊維パルプ懸濁液内に矢印Dで示す逆流渦が簡単に生まれるために繊維は錐揉みさせられ、スクリーンの圧力損失が増大する。濯ぎ流はスクリーンスロット3から給送側10へ放出される場合にスクリーン面と同じ方向には案内されないため、スクリーンワイヤ2の給送側面には、矢印Eで示すスクリーンワイヤ2の濯ぎ流では浄化できずに受容路8沿いに後方へ案内される不純物を収集する停滞箇所11がさらに簡単に形成されてしまう。
特許文献1は、選り分けの濯ぎ流によりスクリーン面を清浄に保つ解決策を示す。同文献に示された解決策では、スクリーンスロットを超えた部分とさらに後続のスクリーンワイヤの給送側面の一部上方を繊維パルプ懸濁液の給送方向に延びるスクリーンワイヤの給送側に延長部が形成されている。この解決策によれば、この延長部は3〜45度、好ましくは5〜25度の範囲の大きさの角度が延長部の下面とスクリーンワイヤの給送側面との間に形成されるよう実装される。この種の延長部により、濯ぎ中に受容路から給送側に達する濯ぎ流を給送側の流れの回転方向にスクリーンワイヤの給送側面に沿って流れるよう案内することができる。さらに、流れる間に形成される時計方向の回転渦を、反時計方向の回転渦へ変換することができる。スクリーンワイヤの給送側面に沿う濯ぎ流と反時計方向の渦とが合わさってスクリーンワイヤの給送側面上の停滞箇所に流れる間形成された層を濯ぐことにより、スクリーンを以前よりも清浄に保つ。しかしながら、特許文献1によるスクリーンには依然として、繊維パルプ懸濁液がより低速で流れる部分が受容路上に形成されてしまい、そこに前記した逆流渦が簡単に形成されることにより繊維が錐揉みされてしまうため、スクリーンの圧力損失を増大させてしまうという問題がある。
米国特許第6,273,266号明細書
本発明の目的は、新規かつ改善されたスクリーンシリンダを提供することである。
本発明によるスクリーンシリンダは、受容路の少なくとも三分の一が、受容路の第1の面の側の側面に配置したスクリーンスロットの端部を通るよう構成されたスクリーンシリンダの接線の垂線に対し、スクリーンシリンダ内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流方向とは反対の方向に配置されることを特徴とする。
本発明によるスクリーンシリンダのスクリーンワイヤは、第1の面と給送側面との間の角度が少なくとも90度であることを特徴とする。
本発明のスクリーンシリンダは、スクリーンスロットと、スクリーンシリンダの給送側に給送された繊維パルプ懸濁液のスクリーンスロットに入った部分をスクリーンシリンダ受容側へ案内する受容路とを備え、少なくとも一つの給送側面がスクリーンスロット間に配設されており、受容路が受容路の少なくとも一つの第1の面と受容路の少なくとも一つの第2の面とを備える。受容路の全長の少なくとも三分の一を、受容路の第1の面の側に配置したスクリーンスロットの端部を通るよう構成されたスクリーンシリンダの接線の垂線に対し、スクリーンシリンダ内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流方向とは反対の方向に配置する。受容路の全長すなわちその長さは、受容路の第1の面に沿って計測したスクリーンシリンダのスクリーンスロットと受容側との間の距離を指す。
本発明のスクリーンシリンダは、受容路を鋭角に開口させないことにより、繊維を錐揉みさせてスクリーンシリンダの受容面上の圧力損失を増大させるかもしれない、より低速の流れの領域が受容路上に発生しないようにする利点等を提供する。
本発明のスクリーンシリンダの一実施形態によれば、スクリーンシリンダはスクリーンシリンダのスクリーン面を形成する複数のスクリーンワイヤと、スクリーンワイヤ間のスクリーンスロットとを備え、スクリーンワイヤが少なくとも一つの給送側面と受容路の少なくとも一つの第1の面と受容路の少なくとも一つの第2の面とを備え、スクリーンワイヤの給送側面がスクリーンシリンダのスクリーン面を形成するよう配置され、繊維パルプ懸濁液の給送流方向に先行するスクリーンワイヤの受容路の第2の面および繊維パルプ懸濁液の給送流方向に後続するスクリーンワイヤの受容路の第1の面が、それらの間に受容路を形成するよう配置される。スクリーンワイヤによりスクリーンシリンダを形成すると、スクリーンシリンダをかなり簡単に実装することができる。
本発明の下記実施形態を、添付図面においてより詳細に説明する。
わかりやすくするために、本発明の一部実施形態を簡略化した形で図示する。図中、同様の部分は同じ参照符号で示す。
図2は、スクリーンシリンダ1の軸方向断面により、スクリーンシリンダ1の基本構造を概略示するものである。スクリーンシリンダ1はスクリーンワイヤ15を備え、スクリーンワイヤ15はスクリーンシリンダの全周を囲繞して、スクリーン面すなわち選り分け面16を形成する。スクリーンワイヤ15間にはスクリーンスロット3が配設され、スクリーンシリンダ1の給送側9、すなわちこの場合スクリーンシリンダ1の内部へ給送された繊維パルプ中の液体と所望の割合の繊維とを、このスクリーンスロットを介して、スクリーンシリンダ1の給送側9から受容面10、すなわちこの場合スクリーンシリンダ1の外部へ流すことができる。同時に、スクリーンシリンダ1内に残留する大きさが過大な銀や、繊維束や、分離対象物質が、廃棄物質として除去される。スクリーンワイヤ15は通常、支持バー12又は支持ワイヤ12に固定される。支持バー12はスクリーンシリンダ1の軸方向に適当な間隔を置いて配置され、これによりスクリーンワイヤ15が所定位置に十分堅固にかつ確実に保持される。支持リング13は支持バー12周りに装着されるのでもよい。この支持リングは支持バー12を支え、スクリーンシリンダの異なる側面に対する異なる可変圧力により引き起こされる差圧により得られる力をスクリーンシリンダ1内で受けることにより、スクリーンシリンダ1の構造を強化する。図2はさらにスクリーンシリンダ1の端部に装着される端部リング14を示しており、スクリーンシリンダ1は該リングによりスクリーンのフレーム上に支持される。
図2〜図6及び図8は、スクリーンワイヤ15により形成されるスクリーンシリンダ1のスクリーン面16を示す。スクリーンシリンダ1のスクリーン面16は、例えば機械加工またはスパーク加工を用いてスクリーンスロット3と受容路8を配設することにより元来閉じた筒状構造から作成してもよい。異なるスクリーンやスクリーンシリンダの構造、製造および動作原理はそれ自体当業者に公知であり、かくして本文脈ではこれ以上詳しく説明しない。
図3は、スクリーンワイヤ15の端部から見た第2のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ15とを概略示するものである。わかりやすくするために、図3にはスクリーンシリンダ1の支持バー12や支持リング13を図示しない。図3は、互いに並べて配置された3個のスクリーンワイヤ15を示す。これらスクリーンワイヤ15は、スクリーンワイヤ15の長手方向進路に少なくとも部分的に沿って、スクリーンスロット3がそれらの間に配設されるように互いに配置される。各スクリーンワイヤ15は、給送側面4と、受容路の第1の面5と、受容路の第2の面6とを備える。スクリーンスロット3は図3に示すスクリーンワイヤ15の左側の面を二つの部分に分割しており、該スクリーンワイヤ15の面のスクリーンスロット3に対するスクリーンシリンダ1の給送側10の部分をスクリーンワイヤ15の給送側面4とし、該スクリーンワイヤ15の面のスクリーンシリンダ1の受容側の部分を受容路の第1の面5とする。このようにしてスクリーンスロット3は、スクリーンシリンダの給送側10から受容側9へ流れる繊維の寸法を制限する構造となっている。実際にスクリーンスロット3を形成するのは厳密にはスポットであり、ここでは繊維パルプ懸濁液がスクリーンシリンダ1の給送側から受容側9へ流れるとき、二つの隣接するスクリーンワイヤ15の互いの距離、すなわち異なるスクリーンスロット3又は対応構造の面の間の互いの距離は最小となる。すなわち、繊維パルプ懸濁液の流動方向に対して実質的に横切る方向の隣接スクリーンワイヤ15間の距離、あるいは繊維パルプ懸濁液の流動方向を実質的に横切る方向におけるスクリーンスロット3を形成する面又は対応構造の間の互いの距離が最小となる。スクリーンワイヤ15は互いに並ぶように配置されており、繊維パルプ懸濁液の給送方向Aの第1のスクリーンワイヤ15の受容路の第2の面6と、繊維パルプ懸濁液の給送方向Aの第2のスクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5とが受容路8を制限する。この受容路を介して、スクリーンスロット3に浸入した繊維パルプ懸濁液部分は、スクリーンシリンダの給送側10から受容側9へ移送される。繊維パルプ懸濁液はスクリーンシリンダ1の周方向に実質的に給送される。すなわち、繊維パルプ懸濁液の給送方向Aは、図面に示すように実質スクリーンシリンダの周方向となる。本実施形態によれば、スクリーンシリンダ1はスクリーンシリンダ1の受容側9がスクリーンシリンダ1内に配置されるように無理なく実装することができる。
図3によるスクリーンワイヤ15のそれぞれは、受容路の第1の面5と受容路の第2の面6を接合する、受容路の端面7をさらに備える。図3に示した事例では、この端面はほぼ円の円弧として形成される。加えて、図3によるスクリーンワイヤ15は、受容路の給送側面4と第2の面6とを接合する、給送側の端面17を備える。図3に示す事例では、この端面はほぼ平面である。また、図3によるスクリーンシリンダ1では、スクリーンワイヤ15を相互に所定関係に配置して、矢印Aで示す繊維パルプ懸濁液の給送方向に隣接するスクリーンワイヤ15の給送側面4間に段差を形成する。すなわち、繊維パルプ懸濁液の給送方向Aの先行スクリーンワイヤ15の給送側面4の背部4’が繊維パルプ懸濁液の給送方向Aの後続スクリーンワイヤ15の給送側面4の前部4”よりも高くなるように形成されている。スクリーンワイヤ15の給送側面4は、そのため繊維パルプ懸濁液の給送流方向Aに斜め方向に立ち上がっている。スクリーンワイヤ15の給送側面4は、スクリーンシリンダ1のスクリーン面16を形成している。
図3によるスクリーンシリンダ1のスクリーン面16には段階的変化が設けられていることにより、繊維パルプ懸濁液の給送方向Aの先行スクリーンワイヤ15の給送側面4の背部4’が、繊維パルプ懸濁液の給送方向の後続スクリーンワイヤ15の給送側面4の前部4”よりも高くなっている。この目的は、スクリーン面16上に矢印Bが示すように時計方向に回転する渦流を生み出し、その結果として繊維間の結合をほぐすことである。この後、繊維パルプ懸濁液はスクリーンスロット3へ流れ、これが大きな粒子に対し機械的な障害物を形成する。
図3によるスクリーンシリンダ1のスクリーンワイヤ15は、給送側面4、受容路の第1の面5、受容路の第2の面6の全てで連続湾曲面を形成するよう実装される。スクリーンワイヤ15の給送側面4は、図3に点線18により概略示するスクリーンシリンダ1の接線とスクリーンワイヤ15の給送側面4との間のスクリーンスロット3上に、スクリーンワイヤ15の給送側面4の仰角γが設けられるように実装される。仰角は、例えば0〜45度、好ましくは5〜20度の範囲とすることができる。仰角は一定であっても変化させてよく、給送側面4の部分ではゼロであってもよいが、繊維パルプ懸濁液の流動方向にスクリーンスロット3に関連する段差を形成するように、平均仰角はゼロを上回らなければならない。この段差により、選り分け動作に必要な矢印Bにより示す渦が生み出される。スクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5は、スクリーンシリンダ1の接線18とスクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5との間にスクリーンワイヤ15の受容路の第1の面の方位角αが設けられるように実装される。方位角αの大きさは、少なくともスクリーンスロット3後方の受容路8の第1の部分においては、スクリーンワイヤ15の給送側面4の仰角γに応じて、例えば90〜170度の間、好ましくは110〜160度の間、最も好ましくは130〜150度の間で変化させることができる。方位角を大きくするほど、逆流渦Bの方向によってスクリーンスロット3に密接する繊維パルプ懸濁液の流動方向が少ししか変化しなくなり、圧力損失がより小さくなり、スクリーンシリンダ1の給送側10の面と受容路8の面とにおいて生ずる磨損がより少なくなる。そのため、十分大きな方位角αを選択することが好ましい。しかしながら、給送流方向Aとは反対の方向への受容路8の向きは、受容路8の延長およびそれにより生ずるエネルギ消費の増大と、さらに受容路8の浄化がより複雑になり得るため、制限される。
一方、受容路の第2の面6は、受容路の第1の面5と隣接するスクリーンワイヤ15の受容路の第2の面6とにより形成された受容路8上に開口角度βを設け、スクリーンシリンダ1の受容側9に向かって開口角度を増大又は減少させる。開口角度βは、5〜45度、好ましくは10〜30度の範囲とすることができる。図3によるスクリーンワイヤ15内の受容路8の開口角度βは、スクリーンシリンダ1の受容側9に向かって開口角度βが減少するよう、すなわち図3に示すβがβを上回るよう変化させる。さらに、図3によるスクリーンシリンダ1のスクリーンワイヤ15の第1の面5と第2の面6は、二つの隣接ワイヤ15間に残る受容路8が、スクリーンシリンダ1の受容側9にこの受容路8が開口する前にスクリーンシリンダ1の径方向を向くよう形成される。
図3によるスクリーンシリンダ1とそのスクリーンワイヤ15は実際に解決策を実施するものであり、ここでは、受容路8の第1の面5の側にあるスクリーンスロット3の端部を通るようにされたスクリーンシリンダの接線18の垂線19又は仮想垂線19に対しスクリーンシリンダ1内に給送される繊維パルプ懸濁液の給送流方向Aとは反対の方向に、スクリーンワイヤ15間の受容路8のその全体が配置される。スクリーンシリンダの接線18の垂線19は、このように、繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aにおけるスクリーンスロット3の後端であるスクリーンスロット3の端部を通るよう構成される。この位置は、図3に矢印Pにて示してある。図3中、スクリーンシリンダ1の接線18の垂線19は、点線19で示される。実際には、この解決策によって受容路8を急激に開口させず、工学上の急激な方向変化や段階的変化に阻まれる流れを伴うことなく徐々に増大させることにより、受容路8上に逆流渦を引き起こして繊維をさらに錐揉みさせたり、スクリーンシリンダ1の受容側9上での圧力損失を増大させたりするような、より低速の流動域を受容路上に生み出さないこととなる。さらに、スクリーンシリンダ1の給送側10上の繊維パルプ懸濁液の給送方向Aに対し後方を向く矢印Bにより示される流れを、スクリーンワイヤ15間のスクリーンスロット3へ流動方向に案内することができる。この流動方向は最初は向きを殆ど変えず、この場合繊維パルプ懸濁液の流量は減少せずスクリーンシリンダ1の給送側10上では圧力損失はわずかである。
この解決策はまた、受容路8上に矢印Cで示す繊維パルプ懸濁液の流動方向がスクリーンスロット3後方で接線方向から径方向に急激に変わることがなく、これにより不要な圧力損失を招くことがないという利点をも提供する。さらなる利点として、矢印Eで表される濯ぎ流すなわち戻り流を実装することが可能であり、スクリーンワイヤの給送側面4を戻り流が効率的に濯ぎ、スクリーンスロット3に生ずる戻り流の衝撃による損失を小さくすることができる。戻り流中、参照符号Fで示す反時計方向の回転渦が給送側面に密接して生成され、この渦がスクリーン面16の浄化を強める。受容路8がスクリーンシリンダ1の径方向を向くと、スクリーンシリンダ1の受容空間9の接線流はスクリーンの異なる側に対するスクリーンシリンダ1すなわちスクリーンワイヤ15の動作に影響を及ぼさなくなる。
スクリーンシリンダ1の受容側9に向けて受容路8の開口角度βを増大させる代りに、スクリーンシリンダ1の受容側9に向けて受容路8の開口角度βを減少させてもよく、また変化させないままであってもよい。受容路8の開口角度をまず十分に広角とすると、十分な量の流動空間が受容路8上に形成されることによって、受容路8の処理量が改善される。しかしながら、流れが受容路8の壁から離脱してしまうほど開口角度を広角にはできない。現在のタイプの受容路上に最初から十分な量の流動空間を形成し、受容路8の壁から流れが引き離されたままとなるように、受容路8の全長に沿って受容路8の流動断面積を増大させることが好ましい。その結果、受容路8により生ずる圧力損失が小さいままとなり、受容材料の巻き込みが排除されて流れは層流のままに保たれる。これらの事実によって、受容路8の処理量は高いままとなる。受容路8の流路断面積が減少すると、流量は受容路から出る時に増大し、再び減少してしまう可能性があるため好ましくない。このように流量がさらに増減すると、エネルギを不必要に使用しかねない。受容側9に向けて受容路8の流路断面積が減少すると、受容路8の濯ぎ流に関する効率もまた下落することとなり、これにより受容路8が一部未浄化のままとなるかもしれず、閉塞してしまうことさえ有り得る。そのため、受容路8の流路断面積が減少してしまうほど受容路8の開口角度を大きく減少させることは好ましくはない。
図4は、スクリーンワイヤ15の端部から見た第3のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ15を概略示するものである。わかりやすくするために、図4にはスクリーンシリンダ1の支持バー12および支持リング13を図示しない。図4によるスクリーンシリンダとそのスクリーンワイヤ15は、図4によるスクリーンワイヤ15の給送側面4にほぼ真っすぐな面が配設されている点を除き、図3に示した解決策にほぼ完全に対応する。
図5は、スクリーンワイヤ15の端部から見た第4のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ15とを概略示するものである。わかりやすくするために、図5にはスクリーンシリンダ1の支持バー12と支持リング13を図示しない。図5によるスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ15は図4に示した解決策にほぼ完全に対応するが、図5に示した解決策ではスクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5が二つの面部分5’,5”で形成されており、受容路8の伝送方向、すなわちスクリーンシリンダ1の径Rの方向でスクリーンスロット3後方に配設した第1の面部分5’が連続的に湾曲しており、第2の面部分5”がほぼ真っすぐであり、図5に示した事例においてスクリーンシリンダ1の径Rに対しもともとは所定角度であろうともスクリーンシリンダ1の径Rの方向に対してもほぼ真っすぐである点は除いて対応する。面部分5’,5”は、方向や段階的変化の急激な変化を伴わない流れについて都合がよいように接合されている。
さらに、図5によるスクリーンワイヤ15の受容路の第2の面6は、方向や段階的変化の急激な変化を伴わない流れについて好ましいように、流れに対して接合された二つの面部分6’と6”とで構成される。受容路8の伝送方向においてスクリーンスロット3後方に配設された第1の面部分6’がスクリーンシリンダ1の径Rの方向に連続的に湾曲しており、第2の面部分6”がほぼ真っすぐであり、クリーンシリンダ1の径Rに対しもともとは所定角度であろうともスクリーンシリンダ1の径Rの方向に対してもほぼ真っすぐである。図5の解決策では、スクリーンスロット3の直後に配設された受容路8の開口角度βは19度である。受容路8の湾曲部分の端部において、受容路8の開口角度βは22度であり、受容路8の真っすぐな部分では受容路8の開口角度βは当然に0度である。図5によるスクリーンシリンダ1にも受容路8の変化する開口角度βが設けられており、受容路8の伝送方向の開口角度βは最初増大し、続いて減少するようになっている。
図3〜図5による全ての解決策においては、受容路8の開口角度βが連続的に変化するような、すなわちスクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5又は第2の面6の少なくともいずれかが連続的な湾曲面部分を備えるような少なくとも一つの部分が、受容路8に配設されている。
図8は、図5に図示されたタイプのスクリーンシリンダ1をさらに示す。ここでは、受容路8の第2の面の第1の面部分6’と第2の面部分6”だけでなく、受容路8の第1の面の第1の面部分5’と第2の面部分5”もまた、それらの間に角度を形成することなく接合される。
図6は、スクリーンワイヤ15の端部から見た第5のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤ15とを概略示するものである。わかりやすくするために、スクリーンシリンダ1の支持バー12と支持リング13は図6に図示しない。図6による解決策では、スクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5と第2の面6はほぼ真っすぐな面であり、この受容路8はスクリーンシリンダ1の受容側9に向け標準角度βにて開口している。その結果、受容路8がスクリーンシリンダ1の径Rの方向に向くことはない。
図3〜図6と図8に示す全ての解決策に共通の特徴は、スクリーンスロット3において、スクリーンワイヤ15の受容路の第1の面5にはスクリーンシリンダ1の接線18と受容路の第1の面5との間に少なくとも90度の方位角αが設けられている点である。このように、図3〜図6に示した全ての解決策に共通するのは、受容路8の第1の面の側にあるスクリーンスロット3の端部を通るスクリーンシリンダ1の接線18の垂線又は仮想垂線19に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対の方向に、スクリーンワイヤ15間の受容路8全体が配置される点である。
さらに、図3〜図6と図8による全ての解決策において、スクリーンワイヤ15の給送側の端面17はスクリーンシリンダ1の径Rの方向にあり、この場合には、スクリーンシリンダの接線18の方向に対し90度の角度を形成している。問題となっているスクリーンシリンダ1の接線に対する角度はまた、例えば45〜135度、好ましくは70〜100度とすることができる。
図7は第6のスクリーンシリンダ1を概略示するものであるが、ここで受容路8はその長さ全てにわたって、スクリーンシリンダ1の接線18の垂線19に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対の方向に位置しているわけではいない。図7に示す実施形態では、受容路8の全長の半分を上回る部分が、スクリーンシリンダ1の接線18の垂線19に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対の方向に配置されている。しかしながら、本解決策によれば、受容路8の全長の少なくとも三分の一がスクリーンシリンダ1の接線18の垂線に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対側の方向に配置され、すなわち受容路8の全長の少なくとも三分の一がその全体すなわちその全流動断面が、スクリーンシリンダ1の接線18の垂線に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対の方向に配置される。一部事例では、処理対象のパルプの特性により、受容路8の全長の少なくとも半分がスクリーンシリンダ1の接線18の垂線に対しスクリーンシリンダ1内を給送される繊維パルプ懸濁液の給送流動方向Aとは反対の方向に配置され、スクリーンシリンダ1が適切なスクリーン作業、すなわち選り分け作業をできるようにする。しかしながら、図7によるスクリーンシリンダでは、スクリーンシリンダ1の接線18と受容路の第1の面5との間の受容路の第1の面の方位角αは、受容路8の第1の部分においてスクリーンスロット3後方に少なくとも90度である。実際には、方位角αはスクリーンワイヤ15の給送側面4の仰角γに応じ、スクリーンスロット3後方の受容路8の第1の部分において、例えば90〜170度、好ましくは110〜160度、最も好ましくは130〜150度の範囲で変化させることができる。受容路8の背部では、受容路の第1の面5の方位角αは図7に示すように90度未満とすることができ、これにより受容路8をその背部に配置して繊維パルプ懸濁液の給送流方向Aに対応する方向へと向きを変える。
図7による解決策でもまた、スクリーンスロット3をスクリーンシリンダ1の受容面9に向けて、受容路8が大きくなるよう構成されている。受容路8の開口角度βは、例えば5〜45度、好ましくは10〜30度とすることができる。
図7による解決策においてもまた、スクリーンシリンダ1の給送側10に対し繊維パルプ懸濁液の給送方向Aとは逆を向いた流れを、その流れ方向をほとんど変えないように形成される流動方向において、スクリーンワイヤ15間のスクリーンスロット3へと案内することができる。この場合には繊維パルプ懸濁液の流量は低下せず、スクリーンシリンダ1の給送側10での圧力損失は全く形成されない。さらに、理論的に流れを妨げる急激な方向変化または段階的変化を伴わずに受容路8が開口していることによって、繊維を錐揉みさせてスクリーンシリンダ1の受容側9で圧力損失を増大させる逆流渦を受容路8上に引き起こす可能性がある、より低速の流動域を受容路8に形成させることはない。
図3〜図5と図7,8に示した全てのスクリーンシリンダには受容路8が配設されている。すなわち、受容路8では、受容路8の流動中心線と受容路8の壁は連続的に湾曲するよう形成されるか、または、スクリーンスロット3の後の受容路8の少なくとも第1の部分で、スクリーンシリンダ1の給送側10から受容側9へ繊維パルプ懸濁液の流動方向に湾曲変化面として形成される。受容路8の少なくとも第1の部分の受容路8の壁を湾曲するよう形成すると、流れが面と衝突しなくなり、代りに流れが面に沿って湾曲態様にて案内されるため、流れにより引き起こされる磨損はわずかなものとなる。流動路上に極めて急激な方向変化があると、受容路の面に流れを衝突させて衝突域の抵抗磨損をもたらす可能性があり、その結果として選り分けの結果が悪化する。受容路の面が連続的であり急角度を一切伴わないときには流動抵抗が低くなり、流れは均一となって干渉とは無縁となり、受容路の処理量が高まる。
受容路8の少なくとも第1の部分においては、受容路が湾曲していることによりさらに、たとえその開始方向がスクリーンシリンダ1の径Rの方向からほぼ横断方向へ向きを変えたとしても、受容路を短く形成できるという利点がある。径方向から横断するよう向きを変えた直線受容路8は、極めて長くすることができる。少なくとも第1の部分の湾曲形状によって受容路8を極めて短くすると、受容路の流動断面積の計測値のばらつきが小さいままとなり、スクリーンスロット3の空間の範囲が小さいままとなり、これにより流動抵抗は均一形成され小さいままとなる。これにより、高生産量かつ効率的な選り分けが可能となり、より均質なパルプを生み出すことができる。受容路8の長さが短いままであれば、備えるスロットの空間の範囲が小さいスクリーン面の製造がより簡単となり、経費がより少なくなるという効果もある。
スクリーンシリンダ1のスクリーンワイヤ15は、このように、スクリーンシリンダ1の給送側10の方向をほぼ向く少なくとも一つの給送側面4と、繊維パルプ懸濁液の給送流方向Aに対し略反対方向を向く少なくとも一つの第1の面5、すなわちスクリーンシリンダ1の受容路8の第1の面5と、繊維パルプ懸濁液の給送流方向Aに対し略同方向を向く少なくとも第2の面5、すなわちスクリーンシリンダ1の受容路8の第2の面6と、を備える。給送側面4と受容路8の第1の面5を形成する面との間の角度、すなわち図3〜図6に示すものによる方位角αと仰角γとの間の角度は、少なくとも90度、好ましくは115〜180度、最も好ましくは135〜160度である。スクリーンワイヤの長さは、スクリーンシリンダに応じて変化させることができる。スクリーンワイヤ15は、スクリーンシリンダの全高さに沿って、またはその一部に沿って配置することができる。図3〜図6に示した実施例では、スクリーンシリンダの軸方向においてスクリーンシリンダの周縁にスクリーンワイヤ15が配設されているが、これをそこに対し一定角度としても、または一部軸方向に高さ沿いにかつ一部高さ沿いに一定角度としてもよい。スクリーンワイヤは、一部スクリーンシリンダの高さにて、またはスクリーンシリンダの全高さにてスクリーン面1の周縁に曲面として形成されてもよい。スクリーンワイヤ15の全幅は通常1〜10mmであるが、より狭く又はより広くしてもよい。スクリーンワイヤ15の幅は多くの場合は2〜5mmである。寸法、すなわちスクリーンシリンダの周方向におけるスクリーンワイヤの給送側面4の幅によって、スクリーンシリンダの周縁にスクリーンスロット3が何個配設されるのかが決まり、このことは、スクリーンシリンダを介した放出量に影響する。スクリーンシリンダ1からの放出量は、問題の寸法を狭くすると通常増大する。この寸法は、使用する対象に適合するよう選択される。寸法、すなわち受容路の面5,6の周方向の幅、特にその径方向の寸法の選択によるスクリーンシリンダを介した放出への影響は、面の方向により画定される角度が正しく選択される限りこれまでのものより少なくなる。
一部の事例においては、本応用に示した特徴を他の特徴と関係なく用いることができる。そこで再び、本応用内の特徴を必要に応じて組み合わせ、異なる組み合わせを作成することができる。
図面およびこれに関連する明細書は、本発明概念の例示を意図するものに過ぎない。本発明の細部は、特許請求の範囲内で変更してもよい。図3〜図6の実施形態ではワイヤシリンダしか示していないが、示された解決策を前記したように他種のスクリーンシリンダ、例えば機械加工またはスパーク加工によりスクリーンスロットと受容路とが形成された、閉じたシリンダビレットに採用してもよい。前記した内容は、スクリーンシリンダ内のスクリーンスロットとこのように形成された受容路の構造に当てはまる。
先行技術のスクリーンシリンダ1とスクリーンワイヤとを、スクリーンワイヤの端部から見た概略図である。 スクリーンシリンダ軸方向断面にてスクリーンシリンダの基本構造を示す概略図である。 スクリーンワイヤ端部から見た第2のスクリーンシリンダとスクリーンワイヤとを示す概略図である。 スクリーンワイヤ端部から見た第3のスクリーンシリンダとスクリーンワイヤとを示す概略図である。 スクリーンワイヤ端部から見た第4のスクリーンシリンダとスクリーンワイヤとを示す概略図である。 スクリーンワイヤ端部から見た第5のスクリーンシリンダとスクリーンワイヤとを示す概略図である。 第6のスクリーンシリンダを示す概略図である。 スクリーンワイヤ端部から見た第7のスクリーンシリンダとスクリーンワイヤとを示す概略図である。

Claims (17)

  1. 繊維パルプ懸濁液を浄化し又は選り分けるスクリーンシリンダであって、
    スクリーンスロット(3)と、前記スクリーンシリンダ(1)の給送側(10)に給送された前記繊維パルプ懸濁液の前記スクリーンスロット(3)に入った部分を前記スクリーンシリンダ(1)の受容側(9)へ案内する受容路(8)と、を備え、
    少なくとも一つの給送側面(4)が、前記スクリーンスロット(3)間に配設されており、
    前記受容路(8)が、前記受容路(8)の少なくとも一つの第1の面(5)と前記受容路(8)の少なくとも一つの第2の面(6)とを備えており、
    前記受容路の少なくとも三分の一が、前記受容路(8)の前記第1の面(5)の側に配置された前記スクリーンスロット(3)の端部を通る前記スクリーンシリンダ(1)の接線(18)の垂線(19)に対し、前記スクリーンシリンダ(1)の周方向に前記スクリーンシリンダ(1)内を給送される前記繊維パルプ懸濁液の給送流方向(A)とは反対の方向にその全体を配置され、
    前記受容路(8)が、前記スクリーンスロット(3)後方の前記受容路(8)の少なくとも第1の部分において湾曲している、ことを特徴とするスクリーンシリンダ。
  2. 前記受容路(8)の全長の少なくとも半分が、前記受容路(8)の前記第1の面(5)の側にある前記スクリーンスロット(3)の端部を通る前記スクリーンシリンダ(1)の前記接線(18)の前記垂線(19)に対し、前記スクリーンシリンダ(1)の周方向に前記スクリーンシリンダ(1)内を給送される前記繊維パルプ懸濁液の前記給送流方向(A)とは反対の方向にその全体を配置される、請求項1記載のスクリーンシリンダ。
  3. 前記受容路(8)が、前記受容路(8)の前記第1の面(5)の側にある前記スクリーンスロット(3)の端部を通る前記スクリーンシリンダ(1)の前記接線(18)の前記垂線(19)に対し、前記スクリーンシリンダ(1)の周方向に前記スクリーンシリンダ(1)内を給送される前記繊維パルプ懸濁液の前記給送流方向(A)とは反対の方向にその全体を配置される、請求項1又は2記載のスクリーンシリンダ。
  4. 前記スクリーンシリンダ(1)内にスクリーン面(16)を形成する複数のスクリーンワイヤ(15)と、前記スクリーンワイヤ(15)間に配設された前記スクリーンスロットと、を備え、
    前記スクリーンワイヤ(15)が、少なくとも一つの前記給送側面(4)と前記受容路の少なくとも一つの前記第1の面(5)と、前記受容路の少なくとも一つの前記第2の面(6)と、を備え、
    前記スクリーンワイヤ(15)の前記給送側面(4)が、前記スクリーンシリンダ(1)の前記スクリーン面(16)を形成するように配置され、
    前記繊維パルプ懸濁液の前記給送流方向(A)に先行する前記スクリーンワイヤ(15)の前記受容路の前記第2の面(6)および前記繊維パルプ懸濁液の前記給送流方向(A)に後続する前記スクリーンワイヤ(15)の前記受容路の前記第1の面(5)が、それらの間に受容路(8)を形成するよう配置され、前記スクリーンシリンダ(1)の前記給送側(10)に給送された前記繊維パルプ懸濁液の前記スクリーンスロット(3)に入った部分が、前記スクリーンシリンダ(1)の前記給送側(10)から前記受容側(9)へ前記受容路を介して移送される、請求項1〜3のいずれか1項記載のスクリーンシリンダ。
  5. 前記スクリーンシリンダ(1)の接線と前記受容路の前記第1の面(5)との間の、前記第1の面(5)の方位角(α)が、少なくとも受容路(8)の前記第1の部分において前記スクリーンスロット(3)の後方に少なくとも90度である、請求項1〜4のいずれか1項記載のスクリーンシリンダ。
  6. 前記方位角(α)が、少なくとも前記受容路(8)の前記第1の部分において、前記スクリーンスロット(3)の後方に90〜170度、好ましくは110〜160度、最も好ましくは130〜150度である、請求項5記載のスクリーンシリンダ。
  7. 前記スクリーンシリンダの接線(18)と前記給送側面(4)との間の前記給送側面(4)の仰角(α)が、0〜45度、好ましくは5〜20度の範囲である、請求項1〜6のいずれか1項記載のスクリーンシリンダ。
  8. 前記受容路(8)の開口角度(β)が、5〜45度、好ましくは10〜30度の範囲である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスクリーンシリンダ。
  9. 前記受容路(8)の前記開口角度(β)が一定である、請求項8記載のスクリーンシリンダ。
  10. 前記受容路(8)の前記開口角度(β)が、前記スクリーンシリンダ(1)の前記受容側(9)へ向かって変化する、請求項8記載のスクリーンシリンダ。
  11. 前記受容路(8)の前記開口角度(β)が、前記スクリーンシリンダ(1)の前記受容側(9)へ向かって増大する、請求項10記載のスクリーンシリンダ。
  12. 前記受容路(8)の前記開口角度(β)が、前記スクリーンシリンダ(1)の前記受容側(9)へ向かってはじめ増大したのちに減少する、請求項10記載のスクリーンシリンダ。
  13. 前記受容路の少なくとも一つの前記第1の面(5)及び/又は前記受容路の少なくとも一つの前記第2の面(6)が、連続的に湾曲した面である、請求項10〜12のいずれか1項記載のスクリーンシリンダ。
  14. 前記受容路(8)が、前記スクリーンシリンダ(1)の受容側(9)に対し前記スクリーンシリンダの略径方向(R)に開口するよう配置される、請求項10〜13のいずれか1項記載のスクリーンシリンダ。
  15. スクリーンシリンダのスクリーンワイヤ(15)であって、
    前記スクリーンシリンダ(1)の給送側(10)の方向を略向いた少なくとも一つの給送側面(4)と、
    繊維パルプ懸濁液の給送流方向(A)と略反対方向を向いた少なくとも一つの第1の面(5)と、
    前記前記繊維パルプ懸濁液の前記給送流方向(A)と略同方向を向いた少なくとも一つの第2の面(6)と、を備え、
    前記第1の面(5)と前記給送側面(4)との間の角度が少なくとも90度である、ことを特徴とするスクリーンワイヤ。
  16. 前記第1の面(5)と前記給送側面(4)との間の角度が、115〜180度、好ましくは135〜160度の範囲である、請求項15記載のスクリーンワイヤ。
  17. 前記第1の面(5)の少なくとも一部(5’,5”)及び/又は前記第2の面の少なくとも一部(6’,6”)が連続的に湾曲する、請求項15又は16記載のスクリーンワイヤ。
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