JP2009512707A - チロシンキナーゼインヒビター - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、細胞増殖性疾患の治療にとって、MET活性と関連する疾患の治療にとって、また受容体チロシンキナーゼMETの阻害にとって、有用な5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン誘導体に関する。本発明化合物は式I:
発明の詳細な説明
本発明化合物はチロシンキナーゼの阻害、特に、受容体チロシンキナーゼMETの阻害に有用であり、式I:
A及びDは独立して、−NR10−及び−CR4R5−から選択されるが、ただし、Aが−NR10−である場合、Dは−CR4R5−であり、そして、Dが−NR10−である場合、Aは−CR4R5−であり;
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、2つを限度として−NR10−であり;
Mは、−CR2R3−、−C(=O)−、−C(=N−ORc)−、−NR10C(=O)−及び−C(=O)NR10−から選択されるが、ただし、Mが−CR2R3−、−C(=O)−又は−C(=N−ORc)−である場合、A及びDのうち、1つはNR10−であり;
QはN及び−CR8−から選択され;
破線は任意の二重結合を表し;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R2及びR3は独立して、水素、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R6は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa、−C(=O)NR10R11、−NHS(O)2NR10R11及びNR10R11から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、
19) ObSiRa 3、又は
20) NO2;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される化合物又は医薬的に許容されるその塩若しくは立体異性体により表される。
A及びDは独立して、−NR10−及び−CR4R5−から選択されるが、ただし、Aが−NR10−である場合、Dは−CR4R5−であり、そして、Dが−NR10−である場合、Aは−CR4R5−であり;
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、1つを限度として−NR10−であり;
Mは、−CR2R3−、−C(=O)−、−C(=N−ORc)−、−NR10C(=O)−及び−C(=O)NR10−から選択されるが、ただし、Mが−CR2R3−、−C(=O)−又は−C(=N−ORc)−である場合、A及びDのうち、1つはNR10−であり;
破線は任意の二重結合を表し;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R1は、ハロゲン、アリール、ヘテロ環及びNR10R11から選択され、当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R4及びR5はそれぞれ独立して、水素及びC1−6アルキルから選択され、各アルキルは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、
19) ObSiRa 3、又は
20) NO2;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される化合物又は医薬的に許容されるその塩もしくは立体異性体により表される。
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、1つを限度として−NR10−であり;
Y及びZは独立して、−C(=O)−及びNH−から選択されるが、ただし、Yが−C(=O)−である場合、Zは−NH−であり、Zが−C(=O)−である場合、Yは−NH−であり;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R4は、水素及びC1−6アルキルから選択され、各アルキルは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R6は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、又は
19) ObSiRa 3;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される化合物又は医薬的に許容されるその塩により表される。
8−アミノ−3−フェニルピリド[3,2−c][2]ベンズアゾシン−6(5H)−オン
8−アミノ−3−フェニルピリド[3,2−c][1]ベンズアゾシン−5(6H)−オン
又は医薬的に許容されるその塩である。
「C1−C6アラルキル」及び「C1−C6へテロアラルキル」という用語で使用する場合、「C1−C6」という用語はその基のアルキル部分についていい、その基のアリール及びヘテロアリール部分の原子数を記載するものではない。
「アルコキシ」は、酸素架橋を介して結合する指定した炭素原子数の環式又は非環式アルキル基を表す。従って、「アルコキシ」は上記のアルキルとシクロアルキルの定義を包含する。
当業者も認識するように、「ハロ」又は「ハロゲン」とは、本明細書にて使用する場合、クロロ、フルオロ、ブロモ及びヨードを包含するものとする。
―C=O)CH2CH(OH)CH3、−(C=O)OH、−CH2(OH)CH2CH(O)など。
式Iで示される化合物の一実施態様において、R1は、Cl、アリール、ヘテロ環、及びNR10R11から選択され、当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択される。式Iで示される化合物のさらなる実施態様において、R1はアリール、ヘテロ環、及びNR10R11から選択される;当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択される。式I及び(II)で示される化合物の別の実施態様において、R1はアリール及びヘテロ環から選択される;当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択される。
式Iで示される化合物の一実施態様において、R4及びR5は水素である。
式Iで示される化合物の一実施態様において、R6は水素、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa、−C(=O)NR10R11、−NHS(O)2NR10R11及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択される。
APCI 大気圧化学イオン化
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
NBS N−ブロモコハク酸アミド
TFA トリフルオロ酢酸
TFA トリフルオロ無水酢酸
環元素AがNである場合の本発明化合物の調製について、反応工程図Aにて説明する。従って、2−アミノニコチン酸はジアザイソクマリンA−1に変換する。引き続くインシチュー(in situ)で生成させたリチオ−アレン(lithio−arene)との環付加反応は、中間体/本発明化合物A−2を提供する。メトキシ基をトリフレートに変換し、次いでこれを保護アミンと置き換える。引き続き、左側の環のアリール化又はヘテロアリール化と、アミンの脱保護により、本発明化合物A−5とする。
反応工程図Cは、環要素Mをアミド部分として有する本発明化合物の調製について説明する。このホモロゲーションは5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジンをヒドロキシルアミンC−1に変換することにより実施し、次いでこれをPPAで処理して転移させ、本発明化合物C−2及びC−3とする。
反応工程図Gはすでに記載した合成に類似の合成ルートで、QがNである中間体の調製について説明する。
本発明化合物は、チロシンキナーゼ、特に、受容体チロシンキナーゼに結合させるために、及び/又はその活性を調節するために有用である。一実施態様において、受容体チロシンキナーゼはMETサブファミリーのメンバーである。さらなる実施態様において、METはヒトのMETであるが、他の生体からの受容体チロシンキナーゼの活性を本発明化合物により調節することも可能である。この文脈において、調節するとは、METのキナーゼ活性を増大又は低下させることを意味する。一実施態様において、本発明の化合物はMETのキナーゼ活性を阻害する。
該医薬組成物は無菌の注射用水性溶液の形態でもよい。使用可能な媒体と溶媒は、水、リンゲル溶液及び等張性塩化ナトリウム溶液である。
局所での使用には、式Iで示される化合物を含有するクリーム、軟膏、ジェリー、溶液又は懸濁液などが用いられる。(この適用の目的には、局所適用剤としてうがい薬及び含嗽剤も包含するものとする)。
適用の一例においては、化合物の適量が癌の治療を受ける哺乳動物に投与される。投与は、1日あたり約0.1mg/kg体重ないし約60mg/kg体重の量、好ましくは、1日あたり0.5mg/kg体重ないし40mg/kg体重の量で実施される。
プロテオソームインヒビターの例は、限定されるものではないが、ラクタシスチン(lactacystin)及びボルテゾミブ(bortezomib)である。
微小管インヒビター/微小管安定化剤の例はパクリタキセル、硫酸ビンデシン、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−8’−ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキソール、リゾキシン、ドラスタチン、ミボブリンイセチオネート(mivobulin isethionate)、オーリスタチン(auristatin)、セマドチン(cemadotin)、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン、クリプトフィシン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、アンヒドロビンブラスチン、N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル−N−メチル−L−バリル−L−プロリル−L−プロリン−t−ブチルアミド、TDX258、エポチロン類(epothilones)(参照例:USP6,284,781及び6,288,237)及びBMS188797などである。
「有糸分裂の進行に関わるキナーゼのインヒビター」は、限定されるものではないが、オーロラ・キナーゼのインヒビター、ポロ様キナーゼ(PLK)のインヒビター(とりわけPLK−1のインヒビター)、バブ−1のインヒビター及びバブ−R1のインヒビターを包含する。
また本発明は選択的COX−2インヒビターであるNSAIDとの組合わせをも包含する。本明細書の目的上、選択的COX−2インヒビターであるNSAIDは、細胞又はミクロソームアッセイにより評価されるCOX−2のIC50のCOX−1のIC50に対する比で測定して、COX−1よりもCOX−2を少なくとも100倍阻害する特異性を有するものと定義される。かかる化合物は、限定されるものではないが、USP5,474,995、USP5,861,419、USP6,001,843、USP6,020,343、USP5,409,944、USP5,436,265、USP5,536,752、USP5,550,142、USP5,604,260、U.S.5,698,584、USP5,710,140、WO94/15932、USP5,344,991、USP5,134,142、USP5,380,738、USP5,393,790、USP5,466,823、USP5,633,272及びUSP5,932,598(これらはすべて参照により本明細書の一部とする)に開示された化合物である。
COX−2の特異的インヒビターとして記載されており、従って、本発明において有用である化合物は、限定されるものではないが、以下のものである:パレコキシブ(parecoxib)、セレブレックス(CELEBREX;登録商標)及びベクストラ(BEXTRA;登録商標)又は医薬的に許容されるその塩。
本発明化合物は好中球減少症の治療に有用な薬剤と共にも投与し得る。かかる好中球減少症治療の薬剤は、例えば、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)などの好中球の産生と機能を調節する造血成長因子である。G−CSFの例はフィルグラスチム(filgrastim)である。
本発明化合物はまた免疫増強剤、例えば、レバミゾール、イソプリノシン(isoprinosine)及びザダキシン(Zadaxin)などと共にも投与し得る。
また、本発明化合物はアロマターゼインヒビターと組合わせて、乳癌の治療又は予防にも有用であり得る。アロマターゼインヒビターの例は、限定されるものではないが、アナストロゾール、レトロゾール及びエクゼメスタンである。
また、本発明化合物はsiRNA療法と組合わせた癌の治療又は予防にも有用であり得る。
本明細書にて使用する場合、用語「治療有効量」とは、研究者、獣医師、医師又はその他の臨床家が求める、組織、系、動物又はヒトにおける、生物学的又は医薬的応答を生じる活性化合物又は薬剤の量を意味する。
用語「癌を治療する」又は「癌の治療」とは、癌の症状に侵された哺乳動物に投与することをいい、また癌細胞を殺すことにより癌の症状を軽減する作用をいうが、さらに癌の増殖及び/又は転移を阻害する作用をもいう。
本発明はさらに式Iで示される化合物の治療有効量をCOX−2インヒビターと組合わせて投与することからなる癌の治療又は予防方法を包含する。
本発明のこれら諸々の態様は、本明細書に含まれる教示から明瞭である。
実施例に記載した本発明化合物について、下記のアッセイ法により試験を行い、MET阻害活性を有することを見出した。その他のアッセイは文献上既知であり、当業者は容易に実施することができよう(参照例:米国特許出願公開US2005/0075340A1(2005年4月7日;18〜19ページ)及びPCT公開WO2005/028475(2005年3月31日;236〜248ページ))。
ヒトc−Metの組換えGST−標識細胞質ドメイン及びその他の受容体チロシンキナーゼ(マウスc−Met、ヒトRon、KDR、IGFR、EGFR、FGFR、Mer、TrkA及びTie2などを含む)を用いて、本発明化合物がこれらキナーゼの酵素活性を調節するかどうかを決定する。
1.96穴プレート中、所望最終濃度の20倍の3倍段階希釈化合物/100%ジメチルスルホキシド(DMSO)溶液を調製する。
2.6.67mM−MgCl2、133.3mM−NaCl、66.7mMトリス−HCl(pH7.4)、0.13mg/mlのBSA、2.67mMジチオスレイトール、0.27nM組換えc−Met及び666.7nMビオチン化合成ペプチド基質(ビオチン−ahx−EQEDEPEGDYFEWLE−CONH2)(配列番号:1)を含有するマスター反応混合物を調製する。
3.黒色アッセイプレートに、1ウエルあたり、2.5μlの化合物溶液(又はDMSO)及び37.5μlのマスター反応混合物を加える。1ウエルあたり10μlの0.25mM−MgATPを加えることによってキナーゼ反応を開始する。反応は室温で80分間進行させる。反応の最終条件は、0.2nMc−Met、0.5μM基質、50μM−MgATP、5mM−MgCl2、100mM−NaCl、2mM−DTT、0.1mg/mlのBSA、50mMトリス(pH7.4)及び5%DMSOである。
4.10mM−EDTA、25mM−HEPES、0.1%トリトンX−100、0.126μg/mlのEu−キレート標識抗ホスホチロシン抗体PY20(カタログ番号AD0067、パーキンエルマー)及び45μg/mlストレプトアビジン−アロフィコシアニン複合体(カタログ番号PJ25S、プロザイム)を含有する50μlの停止/検出バッファーによりキナーゼ反応を停止する。
5.60分後に、ビクターリーダー(パーキンエルマー)上、HTRFモードでHTRFシグナルを読み取る。
6.化合物濃度とHTRFシグナルとの間に観察される関係を4−パラメータロジスティック等式とフィッティングすることによりIC50を決定する。
実施例の化合物14及び15を上記のアッセイ法で試験したところ、IC50≦50μMを示すことが判明した。
サンドイッチELISAアッセイ法を用いて、METが構成的に活性化されているMKN45胃癌細胞でのMET自己リン酸化を評価する。簡単に説明すると、細胞の単層を化合物又は媒体で前処理し、次いで溶解する。細胞溶解液中のMETを、プラスチック表面に固定した抗MET抗体で捕捉した。次いで、一般的な抗ホスホチロシン抗体又は数種の特異的抗ホスホ−MET抗体の一つを、捕捉したMETに結合させ、HRP−接合第二抗体により検出する。
第1日
1.96穴ELISAプレートを1μg/mlの捕捉抗体溶液(Af276、R&D)100μl/ウエルにより4℃で一夜被覆する。
2.別の96穴培養プレートに、増殖培地(RPMI1640、10%FBS、100ug/mLのペン−ストレップ、100ug/mLのL−グルタミン、及び10mM−HEPES)0.1ml中、MKN45細胞を90,000細胞/ウエルに播種し、37℃/5%CO2で、80〜90%集密度まで一夜培養する。
1.ELISAプレートを200μl/ウエルの洗浄バッファー(TBST+0.25%BSA)にて4回洗う。ELISAプレートを200μl/ウエルの遮断バッファー(TBST+1.5%BSA)と室温で3〜5時間インキュベートする。
2.DMSO中、200倍化合物の半長の希釈系列を調製する。この系列をアッセイ媒体(RPMI1640,10%FBS、及び10mM−HEPES)で10倍に希釈する。
3.MKN45細胞を容れた培養プレートに、10倍の化合物溶液(11μl/ウエル)を加える。このプレートを37℃/5%CO2で60分間インキュベートする。
4.この細胞を100μl/ウエルの溶解バッファー(30mMトリスpH7.5、5mM−EDTA、50mM−NaCl、30mMピロリン酸ナトリウム、50mM−NaF、0.5mM−Na3VO4、0.25mMビスペルオキソ(1,10−フェナンスロリン)−オキソバナジン酸カリウム、0.5%NP40、1%トリトンX−100、10%グリセロール、及びプロテアーゼインヒビターカクテル)により4℃で90分間溶解する。
5.ELISAプレートから遮断バッファーを除去し、200μl/ウエルの洗浄バッファーでプレートを4回洗う。90μl/ウエルのMKN45細胞溶解液を培養プレートからELISAプレートに移す。シールしたアッセイプレートを4℃でゆるやかに振盪しながら、一夜インキュベートする。
1.200μl/ウエルの洗浄バッファーによりELISAプレートを4回洗う。
2.100μl/ウエルの一次検出抗体(1μg/ml/TBST+1%BSA)と室温で1.5時間インキュベートする。以下の一次抗体を使用した:4G10(アップステートから);抗pMet(1349)及び抗pMet(1369)(共にバイオソースから)。
3.ELISAプレートを洗浄バッファーで4回洗う。100μl/ウエルの二次抗体(4G10については、TBST+1%BSA中で希釈した1:1000の抗マウスIgG−HRP、又は抗pMet(1349)及び抗pMet(1365)については、1:1000の抗ウサギIgG−HRP)を加える。ゆるやかに混合しながら室温で1.5時間インキュベートする。200ul/ウエルの洗浄バッファーで4回洗う。
4.100μl/ウエルのクァンタブルー試薬(ピアース)を加え、室温で8分間インキュベートする。スペクトラ・ジェミニEMプレートリーダー(モレキュラー・ディバイス)にて、蛍光(励起波長:314nm;発光波長:425nm)を読み取る。
5.化合物濃度と蛍光シグナルとの間の関係を4−パラメータロジスティック等式とフィッティングすることによりIC50を計算する。
MKN45ヒト胃癌細胞は、活性化されたc−metを構成的に過剰発現することが知られている。c−MetをsiRNAの媒介下に部分的にノックダウンすると、MKN45細胞において顕著な増殖阻害とアポトーシスを誘発することが分かったが、このことはこの細胞内でのc−Metの極めて重要な役割を示唆している。本明細書に記載したアッセイ法では、MKN45細胞の増殖/生存度に対するc−Metインヒビターの効果を測定する。MKN45増殖/生存度を阻害する化合物の効力を決定する手法は、以下の工程からなる。
第2日:1000倍の化合物溶液を培地で希釈して、50倍の化合物溶液を調製する。上記のMKN45細胞培養物に、1ウエルあたり5μlの20倍化合物溶液を加える。プレートをインキュベーターに戻す。
HPAF膵臓癌細胞のHGF−誘発転移を、BDファルコン・フルオロブロック96−多穴インサートプレート(カタログ番号351164;BDディスカバリー・ラブウエア)により評価した。該プレートは、その各ウエルが細孔膜により、上部と底部のチャンバーに隔離されているものである。膵臓癌細胞を膜の上部側に塗布し、下部チャンバーに加えた化学誘引物質に応答して、膜の下側に移動するようにする。膜の下側の細胞は蛍光色素で標識し、蛍光プレートリーダーで検出する。細胞移動を阻害する化合物の効力を決定する手法は以下の工程からなる。
2.上記溶液をDMEM/10%FCSで50倍に希釈し、最終濃度の20倍の化合物溶液を得る。
3.フルオロブロック96−多穴インサートプレートの各下部チャンバーに180μlのDMEM/10%FCSを容れ、各上部チャンバーに、50ulのDMEM/10%FCS中の8,000個のHPAF膵臓癌細胞を塗布する。
4.塗布の1〜2時間後、上部と下部チャンバーそれぞれに2.5μl及び10μlの20倍化合物溶液を加える。プレートを37℃で60分間インキュベートし、次いで、下部チャンバーに濃厚HGFを加え、最終HGF濃度を15ng/mlとする。インサートプレートを一夜20時間インキュベートする。
6.ビクターリーダー(パーキンエルマー)上、底部読取モードで蛍光を読み取る(励起波長:485nm;発光波長:535nm)。
7.化合物濃度と発光シグナルとの間の関係を4−パラメータロジスティック等式とフィッティングすることによりIC50を計算する。
nPrOH(70mL)中、2−ブロモニコチンアルデヒド(2.0g、11mmol)の攪拌溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(1.5g、11mmol)、PdCl2(dppf)(0.17g、0.23mmol)、及びTEA(1.6mL、12mmol)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水及び食塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ10.39(s,1H);8.77(dd,1H);8.13(dd,1H);7.59(dd,1H);7.37(dd,1H);6.48(dd,1H);5.77(dd,1H)。
ジイソプロピルエーテル(20mL)中、nBuLi(1.6M/ヘキサン、5.5mL、8.8mL)の攪拌溶液に、ジイソプロピルエーテル(10mL)中の3−ブロモ−2,5−ジクロロピリジン(2.0g、8.8mmol)を−78℃でゆっくりと加えた。得られた懸濁液をTHF(5mL)中の2−ビニルニコチンアルデヒド(1.2g、8.8mmol)で処理し、−78℃で30分間攪拌し、次いで室温に戻した。この混合物をEtOAcで希釈し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.58(dd,1H);8.32(d,1H);7.83(d,1H);7.54(dd,1H);7.21(dd,1H);7.06(dd,1H);6.42(dd,1H);6.37(br s,1H);5.58(dd,1H);2.79(br s,1H)。LRMS(ESI)計算値(C13H10Cl2N2Oとして)[M+H]+,281.0;測定値280.7。
CH2Cl2(50mL)中、(2,5−ジクロロピリジン−3−イル)(2−ビニルピリジン−3−イル)メタノール(2.0g、7.1mmol)の攪拌溶液に、NaHCO3(50mg)及びデス−マーチン・ペルヨーディナン(4.0g、9.4mmol)を加えた。反応混合物を30分間攪拌放置し、水性Na2S2O3溶液で処理し、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.77(dd,1H);8.53(d,1H);7.83(d,1H);7.66(dd,1H);7.27(dd,1H);7.21(dd,1H);6.54(dd,1H);5.63(dd,1H)。
nPrOH(20mL)中、(2,5−ジクロロピリジン−3−イル)(2−ビニルピリジン−3−イル)メタノン(0.98g、3.5mmol)の攪拌溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(0.56g、4.2mmol)、PdCl2(dppf)(54mg、0.074mmol)、及びTEA(0.50mL、3.6mmol)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗った。有機層を乾燥(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.77(dd,1H);8.67(d,1H);7.63(dd,1H);7.60(d,1H);7.27(dd,1H);7.10(dd,1H);6.94(dd,1H);6.52(dd,1H);6.47(dd,1H);5.58(dd,1H);5.54(dd,1H)。LRMS(ESI)計算値(C15H11ClN2Oとして)[M+H]+,271.1;測定値270.8。
トルエン(90mL)中、(5−クロロ−2−ビニルピリジン−3−イル)(2−ビニルピリジン−3−イル)メタノン(0.37g、1.4mmol)の攪拌溶液に、ツァーン(Zhan)I触媒(0.18g、0.27mmol)を加えた。反応混合物を8時間加熱還流した。追加のツァーンI触媒(0.18g、0.27mmol)を加え、得られた混合物を一夜加熱還流し、室温に冷やしてSiO2のパッドで濾過、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.98(dd,1H);8.88(d,1H);8.59(dd,1H);8.56(d,1H);7.61(d,1H);7.57(d,1H);7.55(dd,1H)。LRMS(ESI)計算値(C13H7ClN2Oとして)[M+H]+,243.0;測定値242.8。
ジオキサン(2mL)中、3−クロロ−5H−ピリド[3’,2’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(50mg、0.21mmol)の攪拌溶液に、フェニルボロン酸(38mg、0.31mmol)、Pd(PPh3)4(12mg、0.010mmol)、及びK2CO3(37mg、0.27mmol)を加えた。反応混合物を5時間加熱還流し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ9.21(d,1H);8.98(d,1H);8.79(br s,1H);8.63(d,1H);7.46−7.75(m,8H)。
CH2Cl2(2mL)中、3−フェニル−5H−ピリド[3’,2’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(0.25g、0.88mmol)と硝酸テトラブチルアンモニウム(0.29g、0.97mmol)の攪拌溶液に、TFAA(0.19g、0.92mmol)を0℃で滴下した。得られた溶液は浴を加温して室温に戻し、一夜攪拌放置する。次いで、反応混合物を塩基性となるまで、1N−NaOHで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。一方の異性体:1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ9.26(d,1H);8.98(dd,1H);8.72(d,1H);8.57(dd,1H);8.07(s,1H);7.74(d,2H),7.68(dd,1H);7.56(t,2H);7.52(t,1H)。LRMS(ESI)計算値(C19H11N3O3として)[M+H]+,330.1;測定値。他方の異性体:1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ9.20(br s,1H);9.03(br s,1H);8.72(br s,1H);8.57(d,1H);8.01(s,1H);7.72(d,2H),7.65(dd,1H);7.55(t,2H);7.51(t,1H)。LRMS(ESI)計算値(C19H11N3O3として)[M+H]+,330.1;測定値330.0。
THF(100mL)中、LDA(64mmol)の攪拌溶液に、THF(20mL)中の5−ブロモ−2−メトキシピリジン(10g、53mmol)を−78℃でゆっくりと加えた。反応混合物を−78℃で攪拌放置し、THF(30mL)中のDMF(15.6g、213mmol)でゆっくり処理し、−78℃で1時間攪拌放置し、浴を加温して室温に戻した。反応混合物を水で処理し、EtOAcで抽出し、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ10.28(s,1H);8.41(s,1H);7.16(s,1H);3.95(s,3H)。
nPrOH(60mL)中、5−ブロモ−2−メトキシイソニコチンアルデヒド(1.45g、6.71mmol)の攪拌溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(0.899g、6.71mmol)、PdCl2(dppf)(98mg、0.134mmol)、及びTEA(0.94mL、6.71mmol)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗った。有機層を乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ10.08(s,1H);7.90(d,1H);7.70(dd,1H);6.93(d,1H);5.72(d,1H);5.43(d,1H);4.03(s,3H)。
ジイソプロピルエーテル(30mL)中、nBuLi(1.6M/ヘキサン、10.4mL、16.6mL)の攪拌溶液に、ジイソプロピルエーテル(10mL)中の3−ブロモ−2,5−ジクロロピリジン(3.78g、16.6mmol)を−78℃でゆっくりと加えた。得られた懸濁液をジイソプロピルエーテル(10mL)中の2−メトキシ−5−ビニルイソニコチンアルデヒド(1.36g、8.33mmol)で処理し、−78℃で30分間攪拌し、次いで室温に戻した。この混合物をEtOAcで希釈し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.32(d,1H);8.25(s,1H);7.69(d,1H);6.71(dd,1H);6.68(s,1H);6.21(s,1H);5.57(dd,1H);5.30(dd,1H);3.95(s,3H)。
CH2Cl2(100mL)中、(2,5−ジクロロピリジン−3−イル)(2−メトキシ−5−ビニルピリジン−4−イル)メタノール(2.58g、8.29mmol)の攪拌溶液に、MnO2(12.9g,148mmol)を加えた。反応混合物を一夜攪拌し、セライトのパッドで濾過し、濃縮して標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.52(d,1H);8.44(s,1H);7.81(d,1H);6.85(dd,1H);6.63(s,1H);5.62(d,1H);5.30(dd,1H);3.97(s,3H)。
nPrOH(25mL)中、(2,5−ジクロロピリジン−3−イル)(2−メトキシ−5−ビニルピリジン−4−イル)メタノン(0.61g、2.0mmol)の攪拌溶液に、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(0.26g、2.0mmol)、PdCl2(dppf)(29mg、0.039mmol)、及びTEA(0.28mL、2.0mmol)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗った。有機層を乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.66(d,1H);8.44(s,1H);7.58(d,1H);7.07(dd,1H);6.73(dd,1H);6.63(s,1H);6.48(dd,1H);5.60(d,1H);5.58(dd,1H);5.27(d,1H);3.97(s,3H)。
トルエン(70mL)中、(5−クロロ−2−ビニルピリジン−3−イル)(2−ビニルピリジン−3−イル)メタノン(0.40g、1.3mmol)の攪拌溶液に、ツァーンI触媒(88mg、0.13mmol)を加えた。反応混合物を6時間加熱還流し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.87(d,1H);8.61(s,1H);8.53(d,1H);7.55(s,1H);7.29(d,1H);7.25(d,1H);4.05(s,3H)。LRMS(ESI)計算値(C14H9ClN2O2として)[M+H]+,273.0;測定値273.1。
DMF(20mL)中、3−クロロ−7−メトキシ−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(0.28g、1.0mmol)の攪拌溶液に、POCl3(0.86mL、9.2mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間攪拌放置し、室温に戻し、100℃で7時間加熱した。この混合物を飽和NaHCO3溶液に注入し、EtOAcで抽出した。併合した有機層を水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.89(d,1H);8.78(s,1H);8.54(d,1H);8.12(s,1H);7.50(d,1H);7.29(d,1H)。
iPrOH(2mL)中、3,7−ジクロロ−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(22mg、0.079mmol)の攪拌溶液に、TEA(0.055mL、0.40mmol)及び2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.060mL、0.40mmol)を封管中で加えた。反応混合物を一夜125℃で加熱し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,v)δ8.79(d,1H);8.52(d,1H);8.47(s,1H);7.27(s,1H);7.23(d,1H);7.15(d,1H);7.13(d,1H);6.48(d,1H);6.44(dd,1H);5.79(br s,1H);4.54(d,2H);3.87(s,3H);3.79(s,3H)。LRMS(ESI)計算値(C22H18ClN3O3として)[M+H]+,408.1;測定値408.1。
DMF(8mL)中、3−クロロ−7−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(0.13g、0.32mmol)の攪拌溶液に、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.13g、0.64mmol)、テトラフルオロホウ酸トリ−tert−ブチルホスホニウム(9mg、0.032mmol)、Pd2(dba)3(15mg、0.016mmol)、及びKF(61mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を24時間135℃に加熱し、EtOAcで希釈し、水及び食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。LRMS(ESI)計算値(C26H23N5O3として)[M+H]+,454.2;測定値454.2。
CH2Cl2(2mL)中、7−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(20mg、0.044mmol)の攪拌溶液に、TFA(1mL)を加えた。反応混合物を2時間攪拌放置し、濃縮、分取−HPLCにより精製して、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CD3SOCD3)δ9.19(d,1H);8.56(d,1H);8.54(s,1H);8.45(s,1H);8.12(s,1H);7.23(d,1H);7.13(s,1H);7.04(d,1H);6.87(s,2H);3.91(s,3H)。LRMS(ESI)計算値(C17H13N5Oとして)[M+H]+,304.1;測定値304.1。
ジオキサン(5mL)中、3,7−ジクロロ−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(80mg、0.29mmol)の攪拌溶液に、Pd2(dba)3(13mg、0.014mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(25mg、0.043mmol)、N,N−ジメチルスルファミド(36mg、0.29mmol)、及びCs2CO3(0.28g、0.87mmol)を加えた。反応混合物を2時間95℃に加熱し、室温に冷やし、水で処理し、EtOAcで抽出した。併合した有機層を食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.79(d,1H);8.86(d,1H);8.76(s,1H);8.66(br s,1H);8.54(d,1H);7.96(s,1H);7.38(d,1H);7.27(d,1H);2.99(s,6H)。LRMS(ESI)計算値(C15H13ClN4O3Sとして)[M+H]+,365.0;測定値365.1。
DMF(3mL)中、3,7−ジクロロ−5H−ピリド[4’,3’:4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(40mg、0.14mmol)の攪拌溶液に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.12g、0.72mmol)及びK2CO3(0.10g、0.72mmol)を加えた。反応混合物を155℃に2時間加熱し、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を副生物として得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.88(dd,1H);8.55(dd,1H);8.46(s,1H);7.41(dd,1H);7.26(s,1H);7.24(d,1H);7.18(d,1H);7.15(d,1H);6.48(d,1H);6.44(dd,1H);5.54(br s,1H);4.54(d,2H);3.86(s,3H);3.79(s,3H)。LRMS(ESI)計算値(C22H19N3O3として)[M+H]+,374.1;測定値374.2。
アセトニトリル400mL中の2−アミノニコチン酸(5.00g、36.2mmol)の攪拌溶液に、N−クロロコハク酸イミド(5.80g、43.4mmol)を固体として一度に加え、次いで、80℃に加温した。6時間後、混合物を室温に冷やし、減圧下に濃縮した。次いで、残渣を無水酢酸(50mL)に懸濁し、加熱還流して一夜攪拌放置した。室温に冷やした後、溶媒を減圧下に除去し、残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.89(d,1H,J=3.0Hz);8.85(d,1H,J=2.4Hz);8.28(d,1H,J=1.8Hz);2.55(s,3H)。
エーテル5.0mL中の2−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジメチルイミダゾリジン(380mg、1.70mmol)の溶液に、t−BuLi(1.99mL、3.39mmol、1.7M/ペンタン)を−78℃で滴下し、得られた混合物を5時間攪拌した。先に生成させたリチオ−アレン溶液を、6−クロロ−2−メチル−4H−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−4−オン(500mg、2.54mmol)の−78℃の懸濁液に、カニューレを介して添加した。30分後に、この懸濁液を冷却浴の交換により0℃に昇温し、0℃でさらに60分間攪拌した。次いで、HCl(20mL、0.5M)を加え、混合物を室温で1時間激しく攪拌し、飽和NaHCO3で反応停止させ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。併合した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過、減圧下に濃縮した。フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、N−[5−クロロ−3−(2−ホルミル−5−メトキシベンゾイル)ピリジン−2−イル]アセトアミドを油として得た。LRMS(ESI)計算値C16H14ClN2O4として[M+H]+,333.1;測定値333.1。
工程1:塩化2−[(E/Z)−2−(4−ブロモフェニル)ビニル]−3−カルボキシ−5−クロロピリジニウム
THF200mL中、4−ブロモベンズアルデヒド(5.6g、30mmol)及び5−クロロ−2−メチルニコチン酸メチル(Marcoux,J.−F.;Marcotte,F.−A.;Wu,J.;Dormer,P.G.;Davies,I.W.;Hughes,D.;Reider,P.J.J.Org.Chem.2001,66,4194−4199)(5.6g、30mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1M/THF溶液、60mL、60mmol)を0℃で加えた。混合物を室温に戻し、12時間攪拌した。反応スラリーを濃縮して黄色/橙色の固体を得、次いで50mLの水及び50mLの6N−HClを加えた。得られたスラリーを30分間攪拌した後、EtOH200mLを加え、スラリーを4時間攪拌した。スラリーを濾過し、乾燥して標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,DMSO−D6)δ8.76(d,1H);8.22(d,1H);8.02(d,1H);7.79(d,1H);7.60−7.54(m,4H)。LRMS(ESI)計算値C14H10BrClNO2として[M+H]+,338.0;測定値337.9。
塩化2−[(E/Z)−2−(4−ブロモフェニル)ビニル]−3−カルボキシ−5−クロロピリジニウム(11.2g、29.9mmol)を50mLのポリリン酸に加え、200℃に加熱した。12時間後、この溶液を氷と250mLの5N水酸化ナトリウム溶液中に注ぎ、次いで、5N水酸化ナトリウム溶液を加えてpHを調整した。この混合物をジクロロメタン2Lで希釈し、100gのセライトを加え、懸濁液を15分間攪拌した。固形物は半融ガラス漏斗で濾取し、廃棄した。液相を分液漏斗に注ぎ、有機層を単離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、濃縮して標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ8.82(d,1H);8.50(d,1H);8.41(d,1H);7.80(dd,1H);7.48(d,1H);7.35(d,1H);7.20(d,1H)。LRMS(ESI)計算値C14H8BrClNOとして[M+H]+,320.0;測定値320.0。
ジオキサン(50mL)中、7−ブロモ−3−クロロ−5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−5−オン(2.9g、9.0mmol)の攪拌溶液に、メタンスルホンアミド(1.0g、11mmol)、Pd2(dba)3(0.16g、0.17mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(0.31g、0.54mmol)、及びCs2CO3(4.1g、13mmol)を加えた。反応混合物を5時間100℃に加熱し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)中で破砕し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz、CD3SOCD3)δ10.43(s,1H);8.98(d,1H);8.48(d,1H);8.00(d,1H);7.81(d,1H);7.62(dd,1H);7.43(d,1H);7.23(d,1H);3.09(s,3H)。LRMS(ESI)計算値C15H11ClN2O3Sとして[M+H]+,335.0;測定値335.0。
ジオキサン(30mL)中、N−(3−クロロ−5−オキソ−5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−7−イル)メタンスルホンアミド(1.9g、5.7mmol)の攪拌溶液に、PhB(OH)2(1.0g、8.2mmol)、Pd(PPh3)4(0.33g、0.29mmol)、及びK2CO3(1.6g、12mmol)を加えた。反応混合物を一夜100℃に加熱し、室温に冷やし、EtOAcで希釈し、食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。1H−NMR(600MHz,CD3SOCD3)δ10.44(s,1H);9.31(d,1H);8.70(d,1H);8.07(d,1H);7.91(d,2H);7.82(d,1H);7.65(dd,1H);7.57(t,2H);7.49(t,1H);7.45(d,1H);7.32(d,1H);3.13(s,3H)。LRMS(ESI)計算値C21H16N2O3Sとして[M+H]+,377.1;測定値377.1。
EtOH(7mL)中、N−(5−オキソ−3−フェニル−5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−7−イル)メタンスルホンアミド(0.10g、0.27mmol)の攪拌溶液に、NH2OH・HCl(0.39g、5.7mmol)及びピリジン(0.20mL、2.0mmol)を加えた。反応混合物を93℃で1日加熱し、室温に冷やし、濃縮し、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を3:2の混合物として得た。主たる異性体:1H−NMR(600MHz,CD3OD)δ8.82(d,1H);8.30(d,1H);7.69(d,2H);7.41−7.53(一連のm,5H);7.36(dd,1H);7.15(d,1H);7.01(d,1H);3.03(s,3H)。LRMS(ESI)計算値C21H17N3O3Sとして[M+H]+,392.1;測定値392.1。
N−[(5Z,E)−5−(ヒドロキシイミノ)−3−フェニル−5H−ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−7−イル]メタンスルホンアミド(24mg、0.061mmol)をポリリン酸(1mL)に120℃で加えた。反応混合物を120℃で2時間攪拌放置し、氷水中に注ぎ入れ、固形NaOHで塩基性とし、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、水と食塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)、濃縮して、フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。主たる異性体:1H−NMR(600MHz,CD3SOCD3)δ9.43(s,1H);8.87(d,1H);8.02(d,1H);7.73(d,2H);7.47(t,2H);7.42(t,1H);6.33−6.90(一連のm,5H)。LRMS(ESI)計算値C20H15N3Oとして[M+H]+,314.1;測定値314.2。
Claims (12)
- 式I:
A及びDは独立して、−NR10−及び−CR4R5−から選択されるが、ただし、Aが−NR10−である場合、Dは−CR4R5−であり、そして、Dが−NR10−である場合、Aは−CR4R5−であり;
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、2つを限度として−NR10−であり;
Mは、−CR2R3−、−C(=O)−、−C(=N−ORc)−、−NR10C(=O)−及び−C(=O)NR10−から選択されるが、ただし、Mが−CR2R3−、−C(=O)−又は−C(=N−ORc)−である場合、A及びDのうち、1つはNR10−であり;
QはN及び−CR8−から選択され;
破線は任意の二重結合を表し;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R1は、ハロゲン、アリール、ヘテロ環、−O−C1−6アルキル及びNR10R11から選択され、当該アルキル、アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R2及びR3は独立して、水素、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R4及びR5はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R6は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa、−C(=O)NR10R11、−NHS(O)2NR10R11及びNR10R11から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R8は独立して:
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、
19) ObSiRa 3、又は
20) NO2;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
2個のR8は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R9は独立して:
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
2個のR9は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R10及びR11は独立して:
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
R10及びR11はそれらが結合する窒素と一緒になって、該窒素に加えて、N、O及びSから選択される1個又は2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい、各環5〜7員の単環状又は二環状へテロ環を形成してもよく、当該単環状又は二環状へテロ環はR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
Raは独立して、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択され;
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される化合物又は医薬的に許容されるその塩もしくは立体異性体。 - 式I:
A及びDは独立して、−NR10−及び−CR4R5−から選択されるが、ただし、Aが−NR10−である場合、Dは−CR4R5−であり、そして、Dが−NR10−である場合、Aは−CR4R5−であり;
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、1つを限度として−NR10−であり;
Mは、−CR2R3−、−C(=O)−、−C(=N−ORc)−、−NR10C(=O)−及び−C(=O)NR10−から選択されるが、ただし、Mが−CR2R3−、−C(=O)−又は−C(=N−ORc)−である場合、A及びDのうち、1つはNR10−であり;
QはN及び−CR8−から選択され;
破線は任意の二重結合を表し;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R1は、ハロゲン、アリール、ヘテロ環及びNR10R11から選択され、当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R2及びR3は独立して、水素、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R4及びR5はそれぞれ独立して、水素及びC1−6アルキルから選択され、各アルキルは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R6は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa、−C(=O)NR10R11、−NHS(O)2NR10R11及びNR10R11から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R8は独立して:
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、
19) ObSiRa 3、又は
20) NO2;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
2個のR8は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R9は独立して:
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
2個のR9は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R10及びR11は独立して:
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
R10及びR11はそれらが結合する窒素と一緒になって、該窒素に加えて、N、O及びSから選択される1個又は2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい、各環5〜7員の単環状又は二環状へテロ環を形成してもよく、当該単環状又は二環状へテロ環はR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
Raは独立して、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択され;
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される請求項1記載の化合物又は医薬的に許容されるその塩もしくは立体異性体。 - 式II:
E、G、J及びLは独立して、−NR10−及び−CR6−から選択されるが、ただし、E、G、J及びLのうち、1つを限度として−NR10−であり;
Y及びZは独立して、−C(=O)−及びNH−から選択されるが、ただし、Yが−C(=O)−である場合、Zは−NH−であり、そして、Zが−C(=O)−である場合、Yは−NH−であり;
aは独立して、0又は1であり;
bは独立して、0又は1であり;
mは独立して、0、1又は2であり;
R1は、ハロゲン、アリール、ヘテロ環及びNR10R11から選択され、当該アリール及びヘテロ環基は1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R4は、水素及びC1−6アルキルから選択され、各アルキルは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R6は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、OH、−O−C1−6アルキル、−O−C(=O)C1−6アルキル、−O−アリール、S(O)mRa及びNR10R11から選択され、各アルキル及びアリールは1個ないし5個の置換基により置換されていてもよく、各置換基は独立してR8から選択され;
R8は独立して:
1) (C=O)aObC1−C10アルキル、
2) (C=O)aObアリール、
3) C2−C10アルケニル、
4) C2−C10アルキニル、
5) (C=O)aObヘテロシクリル、
6) CO2H、
7) ハロ、
8) CN、
9) OH、
10) ObC1−C6ペルフルオロアルキル、
11) Oa(C=O)bNR10R11、
12) S(O)mRa、
13) S(O)2NR10R11、
14) OS(=O)Ra、
15) オキソ、
16) CHO、
17) (N=O)R10R11、
18) (C=O)aObC3−C8シクロアルキル、又は
19) ObSiRa 3;
であり、当該アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、及びシクロアルキルはR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
2個のR8は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R9は独立して:
1) (C=O)aOb(C1−C10)アルキル、
2) Ob(C1−C3)ペルフルオロアルキル、
3) オキソ、
4) OH、
5) ハロ、
6) CN、
7) (C2−C10)アルケニル、
8) (C2−C10)アルキニル、
9) (C=O)aOb(C3−C6)シクロアルキル、
10) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−アリール、
11) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−ヘテロシクリル、
12) (C=O)aOb(C0−C6)アルキレン−N(Rb)2、
13) C(O)Ra、
14) (C0−C6)アルキレン−CO2Ra、
15) C(O)H、
16) (C0−C6)アルキレン−CO2H、
17) C(O)N(Rb)2、
18) S(O)mRa、及び
19) S(O)2NR10R11;
から選択され、当該アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、及びヘテロシクリルはRb、OH、(C1−C6)アルコキシ、ハロゲン、CO2H、CN、O(C=O)C1−C6アルキル、オキソ、及びN(Rb)2から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;又は
2個のR9は、同じ炭素原子に結合するとき、一緒になって、−(CH2)u−(ここで、uは3ないし6であり、また炭素原子の1個又は2個は、O、S(O)m、−N(Ra)C(O)−、−N(Rb)−及び−N(CORa)−から選択される基と置き換わってもよい)を形成し;
R10及びR11は独立して:
1) H
2) (C=O)ObC1−C10アルキル、
3) (C=O)ObC3−C8シクロアルキル、
4) (C=O)Obアリール、
5) (C=O)Obヘテロシクリル、
6) C1−C10アルキル、
7) アリール、
8) C2−C10アルケニル、
9) C2−C10アルキニル、
10) ヘテロシクリル、
11) C3−C8シクロアルキル、
12) SO2Ra、及び
13) (C=O)NRb 2;
から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、及びアルキニルはR8から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよいか、又は
R10及びR11はそれらが結合する窒素と一緒になって、該窒素に加えて、N、O及びSから選択される1個又は2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい、各環5〜7員の単環状又は二環状へテロ環を形成してもよく、当該単環状又は二環状へテロ環はR9から選択される1個、2個又は3個の置換基により置換されていてもよく;
Raは独立して、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択され;
Rbは独立して、H、(C1−C6)アルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル、−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリル、(C3−C6)シクロアルキル、(C=O)OC1−C6アルキル、(C=O)C1−C6アルキル又はS(O)2Raから選択され;及び、
Rcは独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C3−C6)シクロアルキル、アリール、−(C1−C6)アルキレンアリール、ヘテロシクリル及び−(C1−C6)アルキレンヘテロシクリルから選択される]
で示される請求項2記載の化合物又は医薬的に許容されるその塩。 - 以下から選択される化合物又は医薬的に許容されるその塩:
8−アミノ−3−フェニルピリド[3,2−c][2]ベンズアゾシン−6(5H)−オン
8−アミノ−3−フェニルピリド[3,2−c][1]ベンズアゾシン−5(6H)−オン。 - 請求項1記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含有してなる医薬組成物。
- 哺乳動物における癌の治療又は予防方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に請求項1記載の化合物の治療有効量を投与することを特徴とする方法。
- 請求項6に記載の癌の治療又は予防方法であって、該癌が脳、泌尿生殖器、リンパ系、胃、喉頭及び肺の癌から選択される方法。
- 請求項6に記載の癌の治療又は予防方法であって、該癌が組織球リンパ腫、肺腺癌、小細胞肺癌、すい臓癌、肝臓癌、胃癌、結腸癌、多発性骨髄腫、グリア芽細胞腫及び乳癌から選択される方法。
- 癌の治療を必要とする哺乳動物において、かかる癌の治療又は予防に有用な医薬の製造のための請求項1記載の化合物の使用方法。
- 受容体チロシンキナーゼMETを阻害する処置の必要な哺乳動物において、かかる処置に有用な医薬の製造のための請求項1記載の化合物の使用方法。
- 癌の転移を予防又は調節することを必要とする哺乳動物において、かかる処置に有用な医薬の製造のための請求項1記載の化合物の使用方法。
- 該癌が、卵巣癌、小児期肝細胞癌腫、転移性頭頚部扁平上皮癌、胃癌、乳癌、結腸直腸癌、子宮頸癌、肺癌、上咽頭癌、すい臓癌、グリア芽細胞腫及び肉腫から選択されるものである請求項11記載の化合物の使用方法。
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