JP2009510702A - トルク制御の磁気熱発生装置 - Google Patents

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Abstract

導電体アッセンブリと磁石アッセンブリとを有する磁気ヒータが提供される。磁石アッセンブリは、導電体アッセンブリと第1の磁石アッセンブリとが相対移動するときに、導電体アッセンブリの中に渦電流を誘導するように、軸周りに導電体アッセンブリに対して相対回転するよう構成される。導電体アッセンブリは、横方向に平行移動させて磁石アッセンブリと磁気係合し、あるいは磁気係合しないよう構成される。ある実施例では、導電体アッセンブリが、導電体アッセンブリから流体に熱を伝達するための流体流路を中に規定する。磁気ヒータは、磁石アッセンブリを回転させるためのドライブシャフトを有する内燃機関を具える熱発生システムの部品である。磁気ヒータによって発生した熱は、エンジン排気及びエンジン冷却システムからエンジンによって発生した熱とともに、一体となって流体を加熱する。
【選択図】図23

Description

本願は、CONTROLLED TORQUE MAGNETIC HEAT GENERATIONと題され、2005年10月3日に出願された米国実用特許出願番号第11/243,394号の一部継続出願の利益を主張するPCT出願であり、参照することにより本書に全体的に盛り込まれている。
本発明は、熱を発生するための装置に関し、特に磁気誘導を用いて熱を発生するための方法及び装置に関する。
磁気ヒータは、磁気誘導加熱として知られている現象によって熱を発生する。磁気誘導加熱は、時間変動する磁場にさらされた場合に導電部材で生じる。変動する磁場は、導電部材の中に渦電流を誘導することで、導電部材を加熱する。磁場の変化の大きさが増加すると、導電部材が加熱される速さが増加する。そして、加熱した導電部材を使用して、導電部材の近くを通り過ぎるよう循環する空気又は水といった流体を加熱する。そして、加熱した流体を使用して、外部で使用するためにヒータから熱を伝達する。
変動する磁場に導電部材をさらすための1つの方法は、導電部材に対して磁場源を移動させることである。このような移動を、ほぼ中央部に位置する回転可能なシャフトを有する環状ディスクであって、ディスクの平らな面を導電部材の面の基本的に平らな部分と対向するよう配置できる環状ディスクの縁部の周りに磁石を配置することによって、実現してもよい。ディスクのシャフトが回転すると、磁石が導電部材の面に対して相対移動する。各磁石が所定のポイントに近付き、これを通過し、ここから遠ざかると、導電部材上の所定のポイントが周期的に変動する磁場にさらされる。
導電部材の中に誘導される熱量は、多くの要因に依存するが、そのいくつかは、磁場の強さ、磁石と導電部材との間の距離(本書では「導電体/磁石間隔」と称する)、及び導電部材に対する磁石の相対的な速さを含む。
従来の磁気ヒータは、いくつかの欠点に悩まされている。例えば、多くの従来の磁気ヒータは、熱発生の速さ、熱発生効率、及び熱を伝えるために使用する作動流体への熱伝達効率といった動作パラメータの制御において制限された精度を有する。
磁気ヒータは、1又はそれ以上の以下のものを提供することを必要とする:すなわち、熱発生の速さの制御の改善、熱発生効率の改善、熱を伝えるための使用する作動流体への熱伝達効率の改善である。
図1は、本発明に係る磁気ヒータ2の実施例の側面図である。磁気ヒータ2は、磁石アッセンブリ20と、磁石アッセンブリ20に隣接して配置された導電部材14とを具える。x軸周りの磁石アッセンブリ20の回転により、導電部材14の中の磁場の所定の周期的変動が生じる。
図2は、図1の磁石アッセンブリ20の正面図である。この磁石アッセンブリ20は、ディスク状のフレーム22と、複数の磁石12と、シャフト18とを具える。複数の磁石12は、フレーム22に全体として環状方向に間隔を空けて平らに配置されている。磁石12は、ほぼ平面の関係にある第1の磁石面13をそれぞれ有しており、図1に示す第1の磁石平面21と本書では称する。シャフト18は、フレーム22のほぼ回転中心に結合されている。フレーム22の回転中心は、第1の磁石平面21とほぼ垂直なx軸を規定する。シャフト18は、シャフト18を回転させることができるエネルギ源と接続されるよう構成される。
導電部材14は、第1の磁石平面21とほぼ平行な関係にあって対向する、導電部材の平らな第1の面15を有する。導電部材の第1の面15及び第1の磁石平面21は、本書では導電体/磁石間隔X1と称する対向する関係で所定の距離の間隔を空けて置かれている。導電部材14は、導電材料を具える。
フレーム22のシャフト18が回転すると、磁石12が導電部材14の第1の面15に対して相対移動する。このため、導電部材14の所定のポイントが、それぞれの磁石12に近付いてこれを通過し所定のポイントの近くから離れる際に、周期的に変動する磁場にさらされる。このため、所定のポイントが時間変動する磁場にさらされる間、導電部材14の所定のポイントが加熱される。
磁石アッセンブリ20は、1又はそれ以上の磁石12を具え得ることに留意されたい。導電部材14を周期的に変化する磁場にさらすのに1の磁石12で十分である。このため、複数の磁石12に言及する場合、当然ながら1の磁石12を具える実施例にもまた適用するものであり、逆もまた同様である。
本発明の実施例では、磁石12は永久磁石である。このため、磁石12は、ほぼ一定の磁場強度を有する。これは、電磁石と対照的であり、電磁石は電磁石に流す電流の変化に応じた範囲の磁場強度を発生できる。このため、永久磁石12によって発生する導電部材14がさらされる磁場強度は、主に導電体/磁石間隔X1に依存する。永久磁石12の磁場強度は、絶対磁場強度と称される。
導電部材14と流体流路16内を流れる流体との間で熱伝達することが可能なように、流体流路16が規定される。このため、導電部材14が加熱されると、流体が発生する熱の少なくとも一部を吸収する。このため、流体を使用して、別の場所に熱を伝達できる。
図1及び図2に示すフレーム22の周りの磁石12の半径方向及び軸方向の配置は、単なる典型例である。他の配列、向き、間隔、又はそうでなければ平面関係といったフレーム22の周りの磁石12の配置は、導電部材14及び/又は追加の導電部材14に磁場を印加する特定の目的に適しているものと予想される。さらに、磁石12は、特に、同じ大きさ、形状、極性の方向、組成、又はタイプ(type)である必要はない。
図1及び図2の実施例では、磁石12は、導電部材14が近くの磁石12から交互に極性にさらされて、N極が導電部材14を差すか又は導電部材14から逸れるかのいずれかとなるように向いている。このような配置により、例えば全ての磁石12が導電部材14に同じ極性を与えるのと比較して、導電部材14に比較的大きな範囲の磁場変動が発生する。
導電部材14と磁石12との間の相対移動が起きるが、ここでは磁石12がx軸の周りを回転して導電部材14を静止状態に保持する。
図3は、磁気ヒータ3の側断面図であり、導電部材14がx軸の周りを回転して磁石アッセンブリ20すなわち磁石12を静止状態に保持する。導電部材14は、x軸周りのシャフト18の回転に適したエネルギ源に接続されたシャフト18に接続されている。
磁石12と導電部材14との間の相対移動が、上記のような構成、及び磁石アッセンブリ20及び導電部材14双方の同一方向の異なる速さでの回転、磁石アッセンブリ20及び導電部材14双方の逆方向の回転、といったこれらに限定されない他の構成によって発生し得ることに留意されたい。
磁石12の絶対磁場強度は、磁石12のあるポイントにおいて磁石12によって発生する磁場の大きさの尺度である。永久磁石について言えば、絶対磁場強度は基本的に一定である。電磁石について言えば、絶対磁場強度は、磁石コイルを通過する電流の大きさに依存する。
導電部材14に印加される磁場は、特に、磁石12の絶対磁場強度と、磁石12と導電体14との間の導電体/磁石間隔Xと、に依存する。
様々な磁石12が本発明の実施例に適している。永久磁石12は、少なくとも磁石12に電力を供給する必要がないという理由から、特定の実施例に関して有利であり、これにより、このような目的のために配線又は電源を必要としない。
本発明の実施例に係る磁気ヒータ2,3における熱発生速度は、磁石12の絶対磁場強度に部分的に依存する。このため、高速で熱を発生することが望ましい適用では、磁石12が相対的に高い絶対磁場強度を有することも望ましい。
さらに、本発明の実施例による磁気ヒータ2,3によって発生できる最高温度は、磁石12の耐熱性に部分的に依存する。永久磁石は、それ以上で磁場が顕著に下がり始める「最高有効使用温度」を有する。
さらに、電磁石は、永久磁石ほど低下が明りょうでないが、温度上昇とともに性能が低下することに悩まされる。例えば、電磁石の磁場コイルの抵抗は、温度上昇とともに徐々に増加し、これにより所定の電圧における電流を徐々に減らしてさらに多くの熱を発生する。磁石の双方のタイプは、高温での使用に適している。
サマリウムコバルト磁石といった、これに限定されない希土類磁石としてとして知られる永久磁石は、比較的高い絶対磁場強度及び使用温度を有しており、特定の目的に適している。
導電部材14は、特定の目的に適した導電材料を具えている。適切な材料は、銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金、及び他の金属又は非金属の導電性材料を有しているが、これらに限定されない。導電部材14は、時間変化する磁束にさらされた場合に、導電部材14の中に渦電流を誘導し得るよう構成される。図1の実施例の導電部材14は、全体としてディスク状である。導電部材14は、特定の形状、大きさ、又は形態に特に限定されない。他の実施例では、導電部材を、いくつかの構成の中で特に、それに規定された開口部を有する非導電基板上の薄い導電層として2又はそれ以上の部品で形成する。
導電部材は、閉ループ又は導電材料の一体部品から成る必要がない。図4は、非導電材料48によって互いに間隔を開けた複数の別々の導電体27を具える、本発明の実施例に係る導電部材アッセンブリ11の正面図である。このようなケースでは、各導電体27を独立して加熱する。
さらに、導電部材14は、導電材料の単一の連続部品であっても、開口部を具えた形状、又は間に空間を具えたワイヤ、梁(beam)、棒等で構成してもよい。
図1から図3は、明りょうのために簡略化した図の形式の磁気ヒータ2,3を示す。格納及び配置のための構造的支持を与える追加の構造体が存在してもよいことに留意されたい。
図5は、磁石12及び磁石12の外部に設けられた保護層31とともにフレーム22を具える磁石アッセンブリ20の部分の断面図である。保護層31は、熱保護、追加の構造的完全性、及び化学的防護を含むがこれらに限定されない特定の目的のために選択される。
材料が磁石12の磁場の伝播を著しく低減しない限り、様々な材料が保護層31としての使用に適している。
ある実施例では、保護層31がアルミニウムを具える。アルミニウムが高い反射率を有するため磁石12による熱の吸収を抑え、高い赤外線放射率を有するため、磁石12から熱を素早く再放射し易くすることに留意されたい。これらの特性を組み合わせて、磁石12の受動的冷却を与える。さらに、アルミニウムは比較的耐久性があるため、アルミニウムの保護層31が物理的に磁石12の保護をする働きをする。さらに、アルムニウムは、比較的不透水性であるため、特に、湿度、酸素、流体流路16(以下を参照)を流れる流体による起こり得る腐食作用から磁石12を効果的にシールする。
さらに、他の実施例では、磁気ヒータ2,3が、追加の能動的又は受動的な磁石12の冷却機構を有してよい。多種多様の冷却機構が特定の目的のために適している。例えば、受動的冷却機構が、ヒートシンク及び放熱器のフィンを有するが、これに限定されない。能動的冷却機構が、冷却材ループ及び冷凍装置を有するが、これに限定されない。
以下で説明する流体流路16を、冷却機構として機能するよう構成してもよいことに留意されたい。本発明に係るある実施例では、流体を使用して導電部材14からの熱を吸収し、その上、磁石12からの熱を吸収するのに適切な機構を与えている。
本発明に係る他の実施例では、導電部材14からの直接的な伝導又は放射を介した使用のために熱を発生させる。例えば、導電部材14から固形の熱導電体、ヒートシンク、又はセラミック、レンガ、石の塊等といったこれらに限定されない蓄熱装置に熱を伝送できる。
図6は、磁気ヒータ2の断面図を示しており、本発明の実施例に係る流体流路16が、少なくともその一部が磁石アッセンブリ20の磁石12と導電部材14との間を延びるように、規定されている。流体流路16が、導電部材14及び磁石12とほぼ平行に、磁石12と導電部材14との間を延びている。
特定の目的のための適切な流体が、空気のようなガス状流体及び水のような液状流体を有しているが、これらに限定されない。導電部材14を加熱すると、流体流路16の流体が、導電部材14から熱を受ける。導電部材から流体流路16の流体への熱伝達が、伝導、対流、又は放射のうちの1又はそれ以上を介して生じる。
図7及び図8は、磁気ヒータ2がさらに、それを通して流体を推進するために流体流路16に係わる流体推進器34を具えた、本発明に従った実施例の側面図及び正面図を示す。流体推進器34は、複数のフィン35又はブレードと推進シャフト36とを具える。適切な流体推進器34の例として、フィン付きロータ、かご形、及びファンを含むが、これらに限定されない。図7に示す実施例では、推進シャフト36が導電部材14の開口部37を通って延びており、磁石12が配置されているフレーム22に接続されている。推進作動は、フレーム22が回転することによってなされ、所定の方向に流体推進器34を回す。このため、流体推進器34の動作スピードは、流体流路16の中の流体の流速と同様に、フレーム22の移動のスピードに依存する。他の実施例では、推進シャフト36が、特に、シャフト18又は外部エネルギ源に接続されている。
フレーム22ではなく導電部材14が動いて周期的に変動する磁場を発生させる実施例では、流体推進器34が導電部材14の回転によって駆動される。
流体流路16を通過する流体が加熱される温度は、導電部材14の中の熱の発生速度、すなわち、流体を暖めるのに利用できる熱量に依存することに留意されたい。また、流体の温度は、流体が流体流路16を通って移動する速度、すなわち、発生した熱を吸収するのに利用できる流体の量に依存する。さらに、流体の温度は、導電部材14が流体にその熱を解放する効率に依存する。
また、熱発生の速度、流体の流速、流体温度を含むパラメータが、上記の実施例のように互いに独立しているため、本発明の実施例に係る磁気ヒータ2を使用して、一定量の流量とともに特定温度の流体を発生させる。3つのパラメータのうちの任意の2つを互いに独立して制御できる。
シャフト18を駆動するのに使用するエネルギ源は、適切な手段を具えることができる。
本発明に係る実施例では、シャフト18が、多くのトラクター、他の農業用車両、及び重作業用車両といった、これらに限定されない自動車に見られるパワーテイクオフに接続される。このような車両では、エンジンによって発生する機械的な駆動力のいくつか又は全てがパワーテイクオフに伝達されて、シャフト18等に回転を伝える。従来のパワーテイクオフは、リンクに係合されてシャフト18に回転を伝える回転可能なカップリング又は他の移動可能な部品を有する。
他の実施例では、シャフト18が油圧リンクを具える。ある車両は、除雪車又はシャベルを作動させるためのもの、トラックの荷台の先端に付けるためのもの、又はフォークリフトを動かすためのものといった、これらに限定されない油圧システムを有する。油圧システムは、シャフト18に接続されるよう構成された適切なリンクを具えた油圧モータといった予備装置の一部分に接続されるよう構成されており、シャフト18に出力を与える。油圧システム及び油圧リンクは、当技術分野で既知であり、ここでは詳細に説明しない。
磁気ヒータ2の熱出力の速さを制御するような様々な実施例が予想される。
図9A及び図9Bは、本発明の実施例に係る図1の磁気ヒータ2の側断面図であり、さらに、導電体/磁石間隔X1を変えるためのスペースアクチュエータ26を具える。スペースアクチュエータ26は、x軸に沿った導電部材の第1の面15と第1の磁石面13との間の導電体/磁石の間隔X1を変える。
導電部材14の所定の部分に作用する磁場の強さは、磁石12と導電部材14との間の導電体/磁石s間隔X1に部分的に依存する。導電体/磁石間隔X1の変化により、導電部材14がさらされる磁場強度が変化するため、1サイクルにおける磁場の変動範囲(磁場の周期的な変動)を変え、これにより導電部材14に熱が発生する速さを変える。永久磁石では、磁場強度の絶対量をほぼ一定に保ちながら、磁場の周期的な変化を実現する。
導電体/磁石間隔X1を小さくすると、導電部材14の磁場強度が増加して磁気誘導を増加させるため、導電部材14の熱を増加させる。導電体/磁石間隔X1を大きくすると、導電部材14の磁場強度が減少して磁気誘導を減らすため、導電部材14の熱を減少させる。
比較的高い熱発生最高速度を可能にするのが望ましい実施例では、磁石12と導電部材14との間の導電体/磁石間隔X1の最小値が現実と同じくらい小さいのが望ましい。同様に、熱発生速度の広範囲の変動を可能にするのが望ましい実施例では、磁石12と導電部材14との間の導電体/磁石間隔X1の値の可能な範囲が、比較的大きいのが望ましい。
導電体/磁石間隔X1は、導電部材14に対する磁石12の移動速度から独立したパラメータであるため、磁場の周期的変動の速度から独立している。このため、磁気ヒータ2の熱発生の速度は、磁石の磁場の周期的変動の周期を変えずに導電体/磁石間隔X1を変えることによって調整可能である。
同様に、導電体/磁石間隔X1は、磁石12の絶対磁場強度から独立している。このため、磁気ヒータ2の熱発生速度は、磁石12の絶対磁場強度を変えずに導電体/磁石間隔X1を変えることによって調整可能である。導電体/磁石間隔X1の変化によって変わるものは、特に、導電部材14がさらされる磁場の大きさである。熱を発生させながら導電体/磁石間隔X1を調整することによって磁気ヒータ2の熱発生速度を調整可能である。
スペースアクチュエータ26は、導電体/磁石間隔X1を変えるように、磁石アッセンブリ20又は導電部材14のうちのいずれかに取り付けられている。他の実施例では、磁気ヒータ2が、磁石アッセンブリ20及び導電部材14に取り付けられた別々のスペースアクチュエータ26を具える。このような構成により導電体/磁石間隔X1が調整し易くなり、結果として熱発生の速さを調整し易くなる。本発明に係る実施例では、スペースアクチュエータ26を使用して、磁気ヒータ2が熱を発生する間に導電体/磁石間隔X1を調整し易くする。
様々なアクチュエータがスペースアクチュエータ26としての使用に適している。ある実施例では、図9A及び図9Bに概略的に示すように、スペースアクチュエータ26が、単純なリニアアクチュエータであり、導電部材14に取り付けられてそれを磁石アッセンブリ20に対して近付けたり遠ざけたりするよう移動させることで、X1からX2に導電体/磁石間隔を調整する。
本発明に係るある実施例では、スペースアクチュエータ26が、手回しのノブによってコントロールされるネジといったこれに限定されない手動アクチュエータである。他の実施例では、スペースアクチュエータ26が、電気又は油圧駆動機構といったこれらに限定されない動力で動くアクチュエータである。
再び図7を参照すると、磁気ヒータ2が、さらに、コントローラ38を具える。コントローラ38は、導電体/磁石の間隔X1を制御するように、スペースアクチュエータ26とやりとりを行う。また、コントローラ38は、磁石アッセンブリ20の動作スピードを制御するようにシャフト18とやりとりを行うため、磁石12はシャフト18により運動
して、そこではシャフト18を駆動する移動装置の出力が変更可能且つ制御可能である。
流体推進器34は、流体推進器34の動作スピード、そしてその結果として流体流路16に沿った流体の流速をも磁石アッセンブリ20の移動スピードによって判定するように、磁石アッセンブリ20に取り付けられる。
このため、図7のコントローラ38は、導電体/磁石間隔X1を制御することによって熱発生の速さを制御し、さらに、流体推進器34が動作する速さを制御することによって、流体の流速を制御する。これら2つのパラメータを独立して制御することによって、流体の温度もまた上記のようにして制御できる。
様々な装置が、集積回路を含むがこれに限定されないコントローラ38として使用するのに適している。コントローラは、当技術分野で既知であり、ここではこれ以上説明しない。
図7の実施例は様々なセンサ40,42とやりとりするコントローラ38を示しているが、それは単なる典型例であることが強調される。他の実施例では、コントローラ38が、センサ又はセンサからのデータ無しに磁気ヒータ2の動作を制御する。本発明に係る実施例では、コントローラ38が、記憶データ及び/又は、特に磁気ヒータ2の構成及び同じような磁気ヒータ2の性能に基づいて予め演算したアルゴリズムを具える。コントローラ38は磁気ヒータ2を制御して、アクティブセンサが磁気ヒータ2自身のパラメータを監視する必要無しに、所望のレベルの熱発生、流体温度、及び又は流体の流速を与える。
図7の実施例は、流体流路16に沿って流れる流体の温度を検出するための、流体の温度センサ40を有する。またそれは、流体流路16を通る流体の流速を検出するための、流速センサ42を有する。またそれは、磁石アッセンブリ20がシャフト18によって駆動される速度を検出するための、駆動センサ44を有する。コントローラ38は、センサ40,42,及び44とそれぞれやりとりを行う。
センサ40,42,及び44からのデータに基づいて、コントローラ38は、熱の発生、流体の温度、及び/又は流量を制御するように、磁石アッセンブリ20のスピード、流体推進器34のスピード、及び/又は導電体/磁石間隔X1を調整する。
図示するセンサ40,42,及び44の配置は、単なる典型例であることが強調される。
特定の実施例は、図7に示すセンサ全てを有する必要がなく、又はセンサ40,42,及び44のいずれかを有しなくてもよい。他の実施例では、追加的又は図示するものの代わりに、他のセンサが磁気ヒータ2に含まれている。
ある実施例では、磁気ヒータ2が、磁石12と導電体部材14との間の導電体/磁石間隔X1を検出するよう構成された追加的なセンサを具える。
様々なセンサが、磁気ヒータ2の特定の実施例の詳細及び検出すべき情報のタイプに応じて、本発明に係る磁気ヒータ2での使用に適している。センサは当技術分野で既知であり、ここではさらに説明しない。
図10は、本発明の実施例に係る磁気ヒータ4の側断面図である。導電部材14は、導電部材の第1の面15aと導電部材の第2の面15bとを具えている。第1の磁石アッセンブリ20aは、第1のフレーム22aとそれに設けられた複数の第1の磁石12aを具えており、導電部材14の第1の面15aから第1の間隔X3を置いて設置されている。同様に、第2の磁石アッセンブリ20bは、第2のフレーム22bとそれに設けられた複数の第2の磁石12bを具えており、導電部材14の第2の面15bから第2の間隔X4を置いて設置されている。
第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bが、磁石12a,12bがそれぞれ互いに並んで導電部材14の各面15a,15bに対向する対を形成するように、導電部材の第1及び第2の面15a,15bの近くにそれぞれ配置されている。第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bが移動可能な実施例では、対向する磁石対を保持するように、それらが一緒に及び/又は独立して移動可能である。
図11は、図10の実施例の部分断面図であり、対向する磁石12a,12bの異なる極性が導電部材14に面しており、磁場に所定の勾配を与える。別の実施例(図示せず)では、対向する磁石12a,12bの同じ極性が導電部材14に面しており、発生する磁場に所定の勾配を与える。
図12は、本発明に係る多段磁気ヒータ6の一実施例の側断面図である。図1に示す実施例とともに、追加的な導電部材14及び磁石アッセンブリ20を使用することによって図10の実施例を都合良く拡張してもよい。図12の実施例は、3つの導電部材14a−c及び4つの磁石アッセンブリ20a−dの配置を具える。導電部材14及び磁石アッセンブリ20の数は単に典型例であって、他の数及び構成が特定の目的のために適していることに留意されたい。流体推進器34を導電部材14及び磁石アッセンブリ20の近くに図示する。
さらに、多段磁気ヒータ6は、相対的な軸方向配列に複数の磁石アッセンブリ20a−dを連結する支材90を具える。磁石アッセンブリ14a−d又は導電部材14a−cのいずれかがシャフト18によって回転するよう駆動されようと、磁気ヒータ6の作動が効率的であることに留意されたい。
図13A及び図13Bは、本発明の実施例に係る磁気ヒータ装置8のそれぞれ組立図及び分解図を示す。磁気ヒータ装置8は、後部ハウジング94と、第1のエンドプレート91と、ヒータハウジング92と、磁気ヒータ6と、第2のエンドプレート93と、ブロワーハウジング96と、吸気スクリーン97とを具える。
図10の実施例に係る磁気ヒータ4は、シャフト18と、第1の磁石アッセンブリ20aと、導電部材14と、第2の磁石アッセンブリ20bと、流体推進器34とを具える。第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bは、複数の磁石12を具える。導電部材14が、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bの間でこれらと同軸に配置されている。導電部材14は、シャフト18に接続され、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bに対して回転するよう構成されている。シャフト18は、エネルギ源103に接続されるよう構成される。
後部ハウジング94は、第1のエンドプレート91の近くで結合されており、双方とも開口部を具えてシャフト18がそれらを貫通できる。第1のエンドプレートは、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20b及び導電部材14を収容するよう構成された容積を規定するヒータハウジング92の近くで結合されている。第2のエンドプレート93は、この容積の側部を規定するヒータハウジング92の近くで結合されている。ヒータハウジング92は流出部102を具える。第2のエンドプレート93は、流体流路の部分を規定する第2のエンドプレート開口部95を具えている。流体推進器34が、シャフト18に結合されており、第2の磁石アッセンブリ20bの反対側の第2のエンドパネル93の近くに設置されている。ブロワーハウジング96が、第2のエンドパネル93の近くで結合されており、流体推進器34を囲んでいる。ブロワーハウジング96は、流体流路の部分を規定する流入開口部87を規定する。空気取入スクリーン97が、流入開口部87を覆うブロワーハウジング96に取り付けられている。
流体流路は、流入開口部87と、流体推進器34と、第2のエンドプレート開口部95と、ヒータハウジング92と、流出部102とによって規定される。流体は、流体推進器34の回転によって流入開口部87に引き込まれる。流体推進器34は、第2のエンドプレート開口部95を通して流体を導き、ヒータハウジング92の中の導電部材14のそばを通り過ぎるよう流体を循環させる。ヒータハウジング92は、流出部102に流体を導く。
さらに、磁気ヒータ装置8は、ノブ99と、第1のスペーサ端部108及び第2のスペーサ端部109を有するネジ付きのスペーサ105と、第1の保持カプラ107及び第2の保持カプラ106と、を具える間隔調整アッセンブリ103を具える。第1の保持カプラ107は、第1の磁石アッセンブリ20aの近くに配置され、第2の保持カプラ109は、第2の磁石アッセンブリ20bの近くに配置されている。ネジ付きのスペーサ105が、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20bの間に配置され、第1のスペーサ端部108は、第1の保持カプラ107に接続されている。第2のスペーサ端部109は、第2の保持カプラ106に挿入され、ノブ99に接続される。第1の方向にノブ99を回転させると、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20b間の間隔が短くなる。反対方向にノブ99を回転させると、第1及び第2の磁石アッセンブリ20a,20b間の間隔が長くなる。
図14A及び図14Bは、それぞれ、本発明の実施例に係る磁気ヒータ装置7の分解斜視図及び側断面図である。磁気ヒータ装置7は、ブロワー199と、磁気ヒータ3とを具える。ブロワー199は、モータ取り付け部191と、モータ103と、ブロワーハウジング196と、ブロワーファン134と、ブロワーハウジングスリーブ192と、空気取り入れスクリーン197とを具える。磁気ヒータ3は、磁石アッセンブリ20と、以下に説明するようにブロワーファン134の部品である導電部材14とを具える。
換気に関する当業者は、ブロワー199が実質的に既知のかご形のブロワー構成であることを理解するであろう。ブロワーハウジング196は、軸方向の流入部193及び横方向の流出部194に液通する環状のボリューム195を規定する。
ブロワーファン134は、導電部材14に結合された複数のファンブレード198を具える。導電部材14は、図3の実施例とほぼ同じ構成のディスク状のプレートの形式である。また、磁石アッセンブリ20は、図3の実施例とほぼ同じ構成である。磁石アッセンブリ20は、軸方向のシャフト環23を具える。磁石アッセンブリ20は、環状ボリューム195の中に軸方向に設置されている。ブロワーファン134は、ブロワーファン134の導電部材14が磁石アッセンブリ20と同軸に近接して設置されるように、環状ボリューム195の中に軸方向に設置されている。ブロワーハウジングスリーブ192は、ブロワーファン134と同軸にこれに近接して設置され、軸方向の流入部193の周りでブロワーハウジング196に結合されており、空気取り入れ口193からブロワーファン134に気流を案内するよう構成される。空気取り入れスクリーン197は、軸方向の流入口193を覆うようにブロワーハウジング196に結合されている。
本発明に係る他の実施例では、ブロワーハウジングスリーブ192が、技術上の好みを考慮してブロワーハウジング196の一体部分であることが予想される。
モータ取り付け部191が、ブロワーハウジング196に結合されており、モータ103のシャフト18が磁石アッセンブリ20に軸方向に設置されてブロワーファン134が環状ボリューム196の中に延びるように、モータ103がモータ取り付け部191に取り付けられている。シャフト18は、環状ボリューム195の中に延びており、磁石アッセンブリ20のシャフト環23を貫通して、導電部材14を回転させるように導電部材14に動作可能に結合しているため、動作時にブロワーファン134を回転させる。磁石アッセンブリ20は、ブロワーハウジング196に結合されて固定されている。動作時に、導電部材14固定された磁石アッセンブリ20に対して相対回転し、これにより、磁石アッセンブリ20によって誘導される時間変動する磁束からの誘導加熱により導電部材14が加熱される。
本発明に係る他の実施例では、モータ103が、技術上の好みを考慮して適切な方法でブロワーハウジング196に取り付けられることが予想される。
動作時に、空気が、ブロワーハウジングスリーブ192とブロワーファン134とに導かれることによって、軸方向の流入口193に引き込まれる。空気は、導電部材14を通過し、磁気ヒータ3によって発生する熱がそこで空気に伝達される。加熱された空気は、続いて横方向の流出口194から排気される。本発明に係る他の実施例では、ファンブレード198が導電部材14から空気に熱を伝達させるためのヒートシンクとして機能するよう構成される。
図15は、本発明の実施例に係る磁気ヒータ9の正面図である。図16は、図15のカットライン16−16に沿った側断面図である。磁気ヒータ9は、シャフト18周りの軸に沿って狭い間隔で対向するよう交互に配列された、複数の導電アッセンブリ50,50a−bと、複数の磁石アッセンブリ60,60a−cとを具える。複数の磁石アッセンブリ60のそれぞれは、シャフトが回転するときに磁石アッセンブリ60が導電体アッセンブリ50に対して相対回転するように、シャフト18に結合されている。
他の実施例では、磁気ヒータ9が、特定の目的に適した、1又はそれ以上の導電体アッセンブリ50と、1又はそれ以上の磁石アッセンブリ60とを具えてもよいに留意されたい。例として、磁気ヒータが、1の導電体アッセンブリ50と1の磁石アッセンブリ60とを有したもの;1の導電体アッセンブリ50と2の磁石アッセンブリ60とを有して導電体アッセンブリ50の各面に1の磁石アッセンブリ60を設けたもの;1の磁石アッセンブリ60と2の導電体アッセンブリ50とを有して磁石アッセンブリ60の各面に1の導電体アッセンブリ50を設けたもの;及び上記の組み合わせでよいが、これらに限定されない。熱出力が導電体アッセンブリ50及び磁石アッセンブリ60の数に関連し、磁気ヒータが熱出力を与えるためのモジュール的方法を与えることが理解できる。
図17は、図16の側断面図を部分的に切り取った詳細図である。磁石アッセンブリ60は、1又はそれ以上の磁石12を具えており、導電体アッセンブリ50に近接して1又はそれ以上の磁石12を配置するよう構成される。
図18は、図15−図17の磁気ヒータ9の部分的な分解図である。磁気ヒータ9は、第1、第2、第3及び第4の磁石アッセンブリ60a−cと交互に配列された、第1、第2及び第3の導電体アッセンブリ50a−bを具える。導電体アッセンブリ50a−b及び磁石アッセンブリ60a−cは、シャフト18に設けられており、シャフト18自身は1対の軸受台72によって支持されている。導電体アッセンブリ50a−b及び磁石アッセンブリ60a−cは、所定の距離の間隔を空けており、複数のブッシュ70、環状部品71、及び軸受台72によって、組み立て品として一緒に保持される。磁気ヒータ9は、磁石アッセンブリ60a−cがシャフト18に結合され、シャフト18が回転するときに導電体アッセンブリ50a−bに対して相対回転するように構成される。
図19は、図15の磁気ヒータ9の磁石アッセンブリ60の分解斜視図である。磁石アッセンブリ60は、略円板状の磁石プレート61を具える。少なくとも1の磁石12を少なくとも部分的に中に受容するよう構成された複数の磁石ポケット62が、磁気プレート61の縁部であって磁気プレートの周辺端部69に近接して所定の距離を置いて配置されている。磁石12は、複数のリテーナプレート63によって、磁石ポケット62の中に保持される。リテーナプレート63は、適切な締結具64を通すように受容するよう構成された複数の締結用開口部66を具える。締結用開口部66は、磁石プレート61に設けられたネジ穴67と揃うよう構成される。リテーナプレート63は、磁石12及び磁石プレート61と係合して、それぞれの磁石ポケット62の中に磁石12を保持する。
図17を再び参照すると、リテーナプレート63は、磁石ポケット62と相互に組み合わさる複数のリテーナポケット68を具えており、少なくとも1の磁石12を中に受容するよう構成される。他の実施例では、磁石ポケット62又はリテーナポケット68のうちのいずれかが、磁石12を全体的に中に受容するよう構成され、リテーナプレート63又は磁石プレート61のいずれかが、それぞれ、ほぼ平らな面を具えており、磁石12をその中に収容する。
さらに、磁石プレート61は、通すようにしてシャフト18を受容するよう構成された中央シャフトの開口部65を具える。
他の実施例では、磁石アッセンブリ60が、特定の目的に適した1又はそれ以上の磁石12を具えてもよいことに留意されたい。磁石12は、導電体アッセンブリ50に対して磁石12が相対移動するときに、導電体アッセンブリ50に時間変動する磁束を与える。このような磁束を、1又はそれ以上の磁石12によって与えてもよい。さらに、磁石12の大きさ及び形状を選択して特定の目的に適した所定の磁束密度を与えることができる。本発明に係るさらに別の実施例では、シャフトの開口部65から半径方向に間隔を置いた複数の磁石12の列が設けられている。
さらに、本発明に係る他の実施例では、磁石アッセンブリ60が、導電体アッセンブリ50に近接して磁石12を設けるための特定の目的に適した他の形式を取ってもよいことに留意されたい。リテーナプレート61の有無に拘わらず、留め具、接着剤、及びコーティングを含むこれらに限定されない他の締結手段によって、磁石12を磁石プレートに取り付けることができる。磁石アッセンブリ60が回転する実施例では、磁石プレート61への磁石12の保持手段が、磁石プレート61から磁石を離して落とそうとする力に耐える必要がある。
図20は、図15の磁気ヒータ9の導電体アッセンブリ50の分解斜視図である。導電体アッセンブリ50は、フレーム51によって流体密封の状態で周辺端部55の周りで保持される1対の導電体プレート52a,52bを具えている。1対の導電体プレート52a,52bのうちの少なくとも1が、特定の目的に適した導電材料を具えており、導電体プレート52a,52bを加熱する時間変動する磁束にさらされたときに、導電体プレート52a,52bの中に渦電流を誘導できるよう構成される。
フレーム51は、流体スペース56を間に規定する所定の距離を置いた対向関係で、導電体プレート52a,52bを保持するよう構成される。ガスケット59が、流体スペース56の中に流体を保持するように、導電体プレート52a,52bの周辺端部55をシールする。溶接、ろう付け、半田付け、フレーム51、コーティング、及び「Oリング」及びガスケットといったこれらに限定されない弾力性のあるシール要素といった、これらに限定されない流体密封に適した手段が与えられることに留意されたい。
導電体プレート52a,52bは、それぞれ、ブッシング70を中に受容するよう構成されたブッシング開口部53を有している。ブッシング開口部53の周りで導電体プレート52a,52bに接触するよう構成されたブッシング開口シール54は、それらの間の流体密封を維持して流体スペース56の中に流体を保持するよう構成される。
再び図15及び図18を参照すると、導電体アッセンブリ50が、さらに、流体スペース56に連通する流体流入口57及び流体流出口58を具える。図20を参照すると、流体流入口57及び流体流出口58は、導電体プレート52a,52bの一方又は双方の要素である。導電体アッセンブリ50は、流体が、流体流入口57、流体スペース56、流体流出口58間を通過するよう構成されており、動作中に導電体プレート52a,52bを加熱するときに、導電体プレート52a,52bから流体に効果的な熱伝達を与えるのに十分である。
図21は、本発明の実施例に係るエンジン駆動式熱発生システム100の概要図である。エンジン駆動式熱発生システム100は、以下のような適切な外部の熱交換器126に供給される作動流体を介して外部のアプリケーションに熱を与える。エンジン駆動式熱発生システム100は、内燃機関110と、図18の実施例といったこれに限定されない磁気ヒータ9と、流体処理システム130とを具える。エンジン110の駆動結合が磁気ヒータ9の中の磁石アッセンブリ60を駆動又は回転させ、これにより導電体プレート52a,52b及び導電体アッセンブリ50の中を流れる作動流体を加熱する。
流体処理システム130は、作動流体処理システム120と、エンジン冷却システム112と、排気システム129とを具える。作動流体処理システム120は、流体リザーバ121と、マニホールド流量制御部122と、排気熱交換器123と、クーラント熱交換器124と、1又はそれ以上の循環ポンプ127とを具えており、液通する全てが作動流体を中で循環させるよう構成される。マニホールド流量制御部122は、磁気ヒータ9と、排気熱交換器123と、クーラント熱交換器124とに作動流体を導くよう構成される。
磁気ヒータ9によって発生する熱は、磁気ヒータ9の中を通過する作動流体に伝達される。作動流体は、流体リザーバ121に集められ、再びマニホールド流量制御部122を通って導かれるか、又は外部のマニホールド125を経由して外部の熱交換器126に導かれるか、又はそれらが組み合わされる。外部のマニホールド125は、1又はそれ以上の流体取り入れ部が設けられて、1又はそれ以上の外部の熱交換器126に加熱された作動流体を供給し、1又はそれ以上の外部の熱交換器126から冷却された作動流体を戻すよう構成される。
エンジン冷却システム112は、エンジン110及びクーラント熱交換器124に液通するクーラント液のためのクーラントリザーバ114を具える。クーラント液は、エンジン110の中を循環し、エンジン110の構造体から熱がクーラント液に伝達され、続いてクーラント熱交換器124で作動流体に伝達される。このような方法では、磁気ヒータ9からの熱とともにエンジン110からの熱を使用して作動流体を加熱する。
エンジン100は、排気マニホールド128によってエンジン110外部に導かれる燃焼生成物として熱い排気ガスを発生する。排気システム129は、排気マニホールド128と液通してエンジン110の排気から作動流体に熱を伝達するよう構成された排気熱交換器123を具える。このような方法では、磁気ヒータ9からの熱とともに排気からの熱を使用して、作動流体を加熱する。
このように、エンジン駆動式熱発生システム100は、構造体の熱及びエンジン110の排気からの熱を利用して磁気ヒータ9からの熱を増大させ、外部で使用するために熱せられた作動流体を効果的に提供する。
技術的設計の好み及び制約に応じて、エンジン駆動式熱発生システムの様々な構成を使用してもよい。図22は、本発明の別の実施例に係るエンジン駆動式の別の熱発生システム200の概要図である。エンジン駆動式熱発生システム200は、内燃機関110と、図18の実施例といったものであるがこれに限定されない磁気ヒータ9と、流体処理システム230とを具える。構成及び機能は、図21の実施例と実質的に同じであるが、本実施例は、2つの排気マニホールド128a,128b有するエンジン110と、各排気マニホールド128a,128bに液通する2つの排気熱交換器123a,123bと、別々の外部のマニホールド、すなわち、供給マニホールド125a及び帰還マニホールド125bとを具える。
エンジン駆動式熱発生システム100,200によって発生する熱を使用するためのアプリケーションは、膨大である。作動流体は、特定の目的に適した所定の温度に熱せられる。熱した作動流体が供給される熱交換器を介した熱伝達を使用する大部分のアプリケーションは、エンジン駆動式熱発生システム100,200とともに使用するのに適しているものと予想される。
本発明に係る実施例では、熱した作動流体が強制空気排気システムの一部である熱交換器を通過して、建物に熱風を供給する。別の実施例では、作動流体が地面に置かれてカバーで覆われたホースを通過して地面を暖めて、掘削するために凍結した地面を解かす。さらに別の適用では、作動流体が、使用する水を加熱するように水槽に沈められた温水供給システムの熱交換器を通過する。これらは、エンジン駆動式熱発生システム100,200を具えた膨大な数の使用に適した適用のうちの2、3の例である。
エンジン駆動式熱発生システム100,200は、磁気ヒータによって発生する熱に加えて、エンジンの排気から得た熱及びエンジン冷却システムから得た熱を利用することによって、従来の磁気ヒータ全体に顕著に改善された効率を実現する。
図23,24及び25は、本発明の実施例に係る分割型導電体磁気ヒータ304及びフレーム312を具えた分割型導電体磁気ヒータアッセンブリ302のそれぞれ、部分的な分解図、組み立て斜視図である。フレーム312は、より大きなシステムの補助的部品のための台を提供するとともに、分割型導電体磁気ヒータ304の様々な部品を支持するよう構成される。分割型導電体磁気ヒータ304は、互いに対向する関係にある、磁石ユニット60と、第1の導電体ユニット半体352aと、第2の導電体ユニット半体352bとを具える。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、磁石ユニット60によって規定された磁石アッセンブリの空間160に対して横方向に移動するよう構成されることで、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、以下に説明するように、磁石ユニット60と実質的に磁気係合し、あるいは磁気係合しないように移動する。
図23に示す実施例では、磁石ユニット60が、図19の磁石アッセンブリ60aの実施例によって提供されるのと実質的に同じ構成の、第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリ60a−dを具えるが、上記の磁石アッセンブリの実施例が特定の目的のために適していることに留意されたい。磁石アッセンブリ60a−dは、図18の実施例と同じように、ドライブシャフト18自身が1対の軸受台72によって支持されて複数のブッシング70、環状部品71、及び軸受台72(一方のみ図示する)によって組み立て品として一緒に保持されるドライブシャフト18による回転で担持及び駆動されるが、特定の目的のために他の支持及び保持手段が適していることに留意されたい。磁石アッセンブリ60a−dは、これまで説明され以下でさらに説明する磁石アッセンブリの空間160を規定する互いに所定の距離を空けて置かれる。磁石アッセンブリ60a−dは、シャフト18に結合されてシャフト18が回転すると第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bに対して相対回転する。本発明に係る他の実施例では、磁石ユニット60が、特定の目的に適した1又はそれ以上の磁石アッセンブリを具え、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bと相互に補完することに留意されたい。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、ともに第1、第2及び第3の導電体アッセンブリ350a−cを規定しており、それぞれが、2つの導電体アッセンブリ半体対:すなわち、一対の第1の導電体アッセンブリ半体350a1,350a2,一対の第2の導電体アッセンブリ半体350b1,350b2、及び一対の第3の導電体アッセンブリ半体350c1,350c2をそれぞれ具える。第1の導電体ユニット半体352aは、並列配置で間隔を空けて連結された各導電体アッセンブリ半体対からなる一方の導電体アッセンブリ半体を具えており、第2の導電体ユニット半体352bは、並列配置で間隔を空けて連結された各導電体アッセンブリ半体対からなる他方の導電体アッセンブリ半体を具える。このように、第1の導電体ユニット半体352aは、第1の導電体アッセンブリ半体350a1と、第2の導電体アッセンブリ半体350b1と、第3の導電体アッセンブリ半体350c1とを具えており、第2の導電体ユニット半体352bは、第1の導電体アッセンブリ半体350a2と、第2の導電体アッセンブリ半体350b2と、第3の導電体アッセンブリ半体350c2とを具えている。本発明に係る他の実施例では、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが、特定の目的に適して磁石ユニット60と相互に補完する1又はそれ以上の導電体アッセンブリ半体を具えることに留意されたい。導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2は、図20の実施例に記載されたのと実質的に同じである内部及び外部の流体処理手段を具える。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、図24に示す第1の解放位置と図25に示す第2の係合位置との間をドライブシャフト18の軸に対して反対側に横方向に平行移動するよう構成される。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、ドライブシャフト18に向けて平行移動するときに、第1、第2及び第3の導電体アッセンブリ350a−cの導電体アッセンブリ半体の対応する各組が、互いに接近するよう略同一面内で平行移動して、端部と端部との間が互いにほぼ近接し、各導電体アッセンブリ半体が少なくとも部分的に平行移動して各磁石アッセンブリ60a−dの間のスペースに入るように構成される。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、各導電体アッセンブリ半体を平行移動させて、対応する磁石アッセンブリの間のスペースに係合あるいは係合しないようにするための手段を具える。図23の実施例では、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが、溝がある複数のホイール326を具えている:すなわち第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの上側332に4つのホイール326を具えており、ホイールの回転軸が、略同一面上にあり、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの下側333に4つのホイール326を具えており、ホイールの回転軸が、略同一面上にある。
2対の平行なトラック(track)、すなわち、上部トラック(track)238a及び下部トラック(track)328bがフレーム312に設けられており、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bそれぞれの上部トラック238a及び下部トラック328bのホイール326を受容及び案内するよう構成される。トラック328a,bは、互いに実質的に平行であり、ドライブ素シャフト18の軸の方向に対してほぼ垂直である。上部トラック238aは、ドライブシャフト18の軸の一方の側に位置しており、下部トラック328bは、ドライブシャフト18の軸の反対側に位置している。ホイール326の回転軸は、ドライブシャフト18の回転軸に対してほぼ平行である。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bのホイール326は、上部及び下部トラック328a,bの対向する側で摺動するよう受容され、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bがドライブシャフト18の回転軸に対して実質的に垂直に平行移動するように、トラック328の長さ方向の部分に沿って平行移動するよう構成される。
分割型導電体磁石ヒータアッセンブリ302は、さらに、上部及び下部トラック328a,bに沿って第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを駆動させるのに適した駆動手段を具える。図23に示す駆動手段は、モータ320と、スクリュードライブシャフト322と、スクリュードライブ係合部品324とを具える。スクリュードライブシャフト322は、第1の方向のネジを有する第1のシャフト部分323aと、反対方向の第2の方向を有する第2のシャフト部分323bとを具える。スクリュードライブシャフト322は、第1及び第2のシャフト部分323a,bがドライブシャフト18の軸に対して反対側になるように、トラック328に対して平行且つドライブシャフト18の軸の方向に対して垂直に位置している。
モータ320は、時計方向及び反時計方向にスクリュードライブシャフト322を回転させるよう構成される。各スクリュードライブ係合部品324は、第1及び第2の導電ユニット半体352a,bのうちの一方に連結され、第1及び第2のシャフト部品323a,bの一方に係合する。スクリュードライブシャフト322は、スクリュードライブ係合部品324に螺合しており、スクリュードライブシャフト322が第1の方向に回転するときに、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが互いに向けてドライブシャフト18に向かって駆動し、第2の方向すなわち反対方向に回転するときに、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが互いに離れてドライブシャフト18から離れるように構成される。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを平行移動させるための多くの他の手段を当業者が認識することに留意されたい。このような他の手段は、特に、プーリ、ギヤ、リニアアクチュエータ、空気圧及び油圧シリンダを含むがこれらに限定されない。また、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを2つの駆動手段を設けることによって互いに独立して駆動させてもよいことに留意されたい。
上部及び下部トラック328a,bの長さ、及び第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの移動距離は、図24に示すように、解放位置と称する第1の位置で第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが磁石アッセンブリ60から離れて位置するように、移動の範囲をカバーするよう予め決められており、第2の係合位置でそれらは実質的に磁気係合し、第1及び第2のユニット半体352a,bが、図25に示すように、磁石アッセンブリ60に交互に配置され、それらが実質的に磁気係合する。
する。
第1、第2、及び第3の導電体アッセンブリ350a−c、及び第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリ60a−dは、係合位置で第1、第2、及び第3の導電体アッセンブリ350a−cのそれぞれが、第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリ60a−dの間の磁石アッセンブリのスペース160の中に交互に位置するように、導電体アッセンブリスペース150及び磁石アッセンブリスペース160をそれぞれ規定する所定の距離の間隔を空けて配置される。各導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2は、ドライブシャフト18及び/又はブッシングに適合して、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが係合位置で干渉しないように、さらに、環状開口部331半体を具える。
磁気的係合は、導電体アッセンブリ及び磁石アッセンブリが少なくとも部分的に対向する関係にあるときに、磁石アッセンブリによって発生する磁場の影響下で少なくとも部分的に導電体アッセンブリによって規定される。上記のように、導電体アッセンブリに近接する磁石アッセンブリが回転すると、回転する磁石アッセンブリの磁石の移動によって発生する磁場の変動により、渦電流が導電体アッセンブリに誘発される。導電体アッセンブリの電流は、導電体アッセンブリの中に熱を発生するように流れる。磁石アッセンブリが速く回転すればするほど、電流がより強く導電体アッセンブリの中に誘導されるため、導電体アッセンブリの熱がより高くなる。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの磁石ユニット60に対する位置は、最小である解放位置から最大になる係合位置までの第1及び第2の導電体アッセンブリ半体352a,bの熱量を決定する。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、解放位置から係合位置までの範囲にわたって平行移動すると、磁石アッセンブリ60a−dとの磁気的係合の量が増加して、導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2及びそこを通る流体の熱が増加する。上部及び下部トラック328a,bに沿って第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを選択的に位置決めすることで、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの熱、及び磁気ヒータ304の熱出力をドライブシャフト18の回転速度から独立して制御できる。
本発明に係る磁気ヒータの他の実施例では、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、別々の駆動手段によって駆動されて互いに独立して平行移動し、第1及び第2の導電体ユニット半体352,bの一方に磁気係合又は部分的に磁気係合して、限定されないが熱出力を制御するための様々な選択肢を与える。
本発明に係るさらに別の実施例では、第1の導電体アッセンブリ350a、第2の導電体アッセンブリ350b1、及び第3の導電体アッセンブリ350cのそれぞれが、別々の駆動手段によって駆動されて、互いに独立して平行移動し、第1、第2及び第3の導電体アッセンブリ半体350a,350b,350cの1又はそれ以上に磁気係合又は部分的に磁気係合して、限定されないが熱出力を制御するための様々な選択肢を与える。
本発明に係るさらに別の実施例では、導電体ユニット半体352a1,a2,b1,b2,c1,c2が、別々の駆動手段によって駆動されて互いに独立して平行移動し、導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2のうちの1又はそれ以上に磁気係合又は部分的に磁気係合して、限定されないが熱出力を制御するための様々な選択肢を与える。
本発明に係るさらに別の実施例では、磁気ヒータが、導電体アッセンブリ半体に限定されない1又はそれ以上の導電体アッセンブリを具える。ある実施例では、第1の導電体アッセンブリ350a、第2の導電体アッセンブリ350b1、及び第3の導電体アッセンブリ350cのそれぞれが、導電体アッセンブリが解放位置と係合位置との間を平行移動するときにドライブシャフトが通過できるように、端部を通じて導電体アッセンブリの中央部を越えて延びるスロットを有する1の導電体アッセンブリを具える。
図26は、スロット452を具える本発明に係る導電体アッセンブリ450の斜視図である。スロット452は、導電体アッセンブリが解放位置と係合位置との間を平行移動するときにドライブシャフトが通過できるように、端部を通じて導電体アッセンブリ450の中央部を越えて延びる。
導電体ユニット半体、導電体アッセンブリ、及び導電体アッセンブリ半体の平行移動の態様を、図1,6,7及び10の実施例といったこれらに限定されない導電体の中を行き来する作動流体を必ずしも必要としない他の磁気ヒータの実施例に拡張でき、導電体が固体板の形をした導電部材14であることは、当業者にとって明らかである。
図27,28及び29は、本発明の実施例に係るエンジン駆動式熱発生システム1230の斜視図、正面図及び側面図をそれぞれ示す。再び図22を参照すると、図22は、図26,27及び28のエンジン駆動式熱発生システム1230と実質的に同様なエンジン駆動式熱発生システム200の実施例の概要図である。エンジン駆動式熱発生システム1230は、上記のような適切な外部の熱交換器126に供給される作動流体を介して外部のアプリケーションに熱を与える。エンジン駆動式熱発生システム1230は、内燃機関110と、図23の実施例といったこれに限定されない磁気ヒータ304と、流体処理システム230とを具える。エンジン110の駆動カップリング(図示せず)は、ドライブシャフト18を駆動又は回転させることで磁気ヒータ304の中の磁気ユニット60を駆動又は回転させて、磁気係合したときに第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを加熱する。図26,27及び28では、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが、明確にするために非係合位置にある。係合位置で磁気係合すると、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが加熱され、これにより、そこを流れる作動流体を加熱する。
磁石ユニット60に対する第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの位置は、最小の解放位置から最大の係合位置までの導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2の中の作動流体の熱量を決定する。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを解放位置から係合位置まで平行移動させると、磁石ユニット60との磁気的な係合量が増加して、作動流体の熱を増加させる。下部及び上部トラック328a,bに沿って第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを選択的に位置決めすることによって、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの熱、及び作動流体を介した磁気ヒータ304の熱出力をドライブシャフト18の回転速度から独立して制御できる。
流体処理システム230は、作動流体処理システム220と、エンジン冷却システム112と、排気システム229とを具える。作動流体処理システム220は、流体リザーバ121と、マニホールド流量制御部122と、一対の排気熱交換器123a,bと、クーラント熱交換器124と、1又はそれ以上の循環ポンプ(図示せず)とを具えており、液通する全てがその中で作動流体を循環させるよう構成される。マニホールド流量制御部122は、特に、磁気ヒータ304の導電体アッセンブリ半体350a1,a2,b1,b2,c1,c2に作動流体を導くよう構成される。さらに、流体リザーバ121は、遠隔熱交換器(図示せず)と液通して結合するための供給カップリング155及び帰還カップリング153を具える。
磁気ヒータ304によって発生する熱は、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの中を通る作動流体に伝達される。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bは、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bの移動に適合するよう構成された柔軟なホース362を介して流体リザーバ121及びマニホールド流量制御部122に結合されている。外部のマニホールド(図示せず)は、1又はそれ以上の流体を移送して、図22を参照して上述したような1又はそれ以上の外部の熱交換器(図示せず)に熱せられた作動流体を供給し、流体リザーバ121に冷却された作動流体を戻すよう構成されている。
エンジン冷却システム112は、エンジン110と液通するクーラント液のためのクーラントリザーバ114と、クーラント熱交換器124とを具える。また、マニホールド流量制御部122は、クーラント熱交換器124に作動流体を導くよう構成される。クーラント液はエンジン110の中を循環することで、エンジン110の構造体からの熱がクーラント液に伝達され、続いてクーラント熱交換器124で作動流体に伝達される。クーラント熱交換器124は、マニホールド流量制御部122と流体リザーバ121とに結合される。このような方法では、エンジン110からの熱を磁気ヒータ304からの熱とともに使用して、作動流体を加熱する。
エンジン110は、排気マニホールド128(図26−28で図示せず)によってエンジン110の外部に導かれる燃焼生成物として熱い排気ガスを発生する。排気システム229は、排気マニホールド128と液通する一対の排気熱交換器123a,bを具えており、エンジン110の排気ガスからの熱を作動流体に伝達するよう構成される。また、マニホールド流量制御部122は、排気熱交換器123a,bに作動流体を導いて、流体リザーバ121に作動流体を導くよう構成される。このような方法では、排気ガスからの熱とエンジンクーラントからの熱とを、磁気ヒータ304からの熱とともに使用して、作動流体を加熱する。
エンジン駆動式熱発生システムの様々な構成を、エンジンの設計の好み及び制約に応じて使用してもよいことに留意されたい。
第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを平行移動させて、磁石アッセンブリ60と磁気係合させあるいは磁気係合させないようにできる態様は、多くの顕著な利点を提供する。一つの利点は、始動時の駆動特性に関する。導電体アッセンブリが磁石アッセンブリに対して常に平行移動できないが、特別にエンジンの始動時に平行移動する場合、導電体アッセンブリは磁石アッセンブリと磁気係合し、これはすなわち、磁石アッセンブリが導電体アッセンブリに磁気的に引き付けられる。このため、始動時のエンジンは、静止状態で生じて始動トルクと称される導電体アッセンブリと磁石アッセンブリとの間の磁力に打ち勝たなければならず、始動トルクに打ち勝つのに大きなエンジントルクを要する。第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが始動時に磁石アッセンブリ60から解放される場合、本発明の実施例に記載され図26に示すように、始動時にエンジンが打ち勝つべき磁気トルクがないため、低いトルクを具える小さなエンジンを使用してもよい。
上記のように、導電体アッセンブリに近接する磁石アッセンブリの回転すると、回転する磁石アッセンブリの磁石の移動によって発生する磁場の変動により、導電体アッセンブリに渦電流が誘発される。レンツの法則によれば、導電体アッセンブリの電流が、磁石の移動によって発生する磁場の変化に抗して磁場を発生させるように流れ、これにより、導電体アッセンブリに熱を発生させるが、これとともに、本書では磁気トルクと称され、磁石アッセンブリを回転させる駆動手段が磁気トルクに抗して動作する必要がある回転に対する抵抗を発生させる(この議論では、磁石アッセンブリが回転するか否かにかかわらず認められる磁石アッセンブリに対する導電体アッセンブリの磁力を無視する)。磁石アッセンブリがより速く回転すると、導電体アッセンブリの中により強い電流が誘導されるため、打ち勝つべき磁気トルクがより強くなる。
所定の回転速度で所定の磁場強度を有する特別な磁石アッセンブリを回転させるための駆動手段を指定する場合、磁気トルクは考慮すべき重要な事項である。磁石アッセンブリがエンジンのドライブシャフトに直接結合され、導電体アッセンブリが常に磁気係合して磁石アッセンブリに対して平行移動できない場合、駆動手段は、停止状態から所望の回転速度まで磁気トルクに打ち勝つのに十分なトルクを発生できなければならない。効果的な構成により、回転速度の範囲で要するよりもわずかに大きなトルクを駆動手段が発生させることができる。これは、多くの駆動手段が実現するのに容易ではない。
さらに一例として明らかにすると、所定のサイズの内燃機関が、磁石ヒータに関する磁気トルク対回転速度曲線に合致しないトルク対回転速度曲線を有してもよい。エンジン又は磁気トルクの一方が、トルク対回転速度曲線のより大きな勾配を有してもよく、及び/又は勾配がリニアでなくてもよい。特別なエンジンが、効果的且つ安全に動作する好適な回転速度、例えば2400RPM(分当たりの回転数)を有してもよい。磁石アッセンブリがエンジンのドライブシャフトに直接結合され、導電体アッセンブリが磁石アッセンブリに常に磁気係合して磁石アッセンブリに対して平行できないと仮定する。エンジンの回転速度が、特別なエンジン/磁気ヒータ構成のためのある回転速度であって、2400RPMといった好適な回転速度よりも小さい回転速度、例えば1200RPMに増加すると、磁気トルクがエンジントルクと同じになり、このポイントでエンジンが失速する。
失速状態に打ち勝つための一つの方法は、エンジンと磁石アッセンブリとの間のドライブシャフトにクラッチを設けることであり、このクラッチは、磁気トルクがエンジントルクと同じになるか又はこれよりも大きくなるのを防ぐことで、エンジンが失速するのを防ぐように、1200RPMよりも大きい回転速度にエンジンが達した後に、磁石アッセンブリに係合して磁石アッセンブリの回転を開始させるよう構成される。クラッチは、好適な回転速度、本例では2400RPMで磁石アッセンブリに係合するよう設けられるが、クラッチはトルクが大きいより高い回転速度及びより大きなエンジンを処理可能である。好適な回転速度よりも低い状態で磁石アッセンブリと係合するクラッチの使用により、不一致のトルク対回転速度曲線によって、好適なエンジン回転速度である2400RPMでの磁気トルクとエンジントルクとの不一致の原因となりそうであるため、エンジンが過剰なトルクを発生すると、システムの効率が悪いであろう。
失速状態に打ち勝つための別の方法は、好適な回転速度にわたって磁気トルクよりも常に大きいエンジントルクを与えるエンジンを提供することである。この場合もやはり、2400RPMの好適なエンジンの回転速度で磁気トルクとエンジントルクとのより大きな不一致が発生しそうであるため、システムの効率が悪いであろう。
好適な回転速度での不十分な動作とともに失速状態に打ち勝つための別の方法は、移動可能な導電体アッセンブリを具えてエンジンの好適な回転速度でのエンジントルクに最適に適合した磁気トルクを有し、エンジンを失速させる原因となるエンジントルクと等しいか又はこれよりも大きい磁気トルクを発生させる回転速度よりも大きい回転速度で磁石アッセンブリに導電体アッセンブリを磁気係合させる、本発明の方法に係る磁気ヒータを提供することである。上記の実施例では、導電体アッセンブリが、1200RPMよりも高い回転速度で磁石アッセンブリと係合し、回転速度が磁気トルクよりも大きいエンジントルクを維持するのに要する回転速度よりも低くなるのを防ぐのに十分である。低回転速度では、導電体アッセンブリが解放位置にあり、導電体アッセンブリと磁石アッセンブリとの間の磁気係合がない。エンジントルクが常に磁石トルクよりも高い所定の回転速度を越えると、導電体アッセンブリが磁石アッセンブリと磁気係合するようになる。
本発明の方法の実施例によれば、図23の実施例の分割型磁気ヒータ304が、選択したエンジンの効果的な動作のために最適化された磁気トルク、すなわち、エンジンの好適な動作回転速度におけるエンジントルクよりも小さいがかなり近い磁気トルクを与えるよう構成されている。エンジンは、始動して第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが解放位置の状態で好適な回転速度まで引き上げられる。そして、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが係合位置まで平行移動する。停止時には、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bが解放位置に平行移動して、エンジンが停止する。
さらに、第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを平行移動させて、磁石ユニット60と磁気係合あるいは磁気係合しないようにすることができるため、エンジン110の回転速度を変えずに熱出力を変えることができる。このため、エンジン110をその最適な回転速度で駆動でき、磁石ユニット60に所定量だけ磁気係合させるよう第1及び第2の導電体ユニット半体352a,bを平行移動させる駆動手段によって磁気ヒータ304の熱出力を制御できる。
好適な実施例を説明する目的で本書で特定の実施例を図示及び説明したが、本発明の範囲から逸脱することなしに、様々な代替的及び/又は相当する実施例を図示及び説明した特定の実施例と置き換えてもよいことは、当業者にとって明らかであろう。当業者は、本発明をかなり多種多様の実施例で実施してもよいことを、容易に理解するであろう。本願は、本書で説明した実施例の適応又はバリエーションをカバーすることを意図するものである。
当業者は、本発明の特性を説明するために説明及び図示したパーツ及び動作の細部、構成要素、及び配置における多くの改良及びバリエーションが可能であり、このような改良及びバリエーションが明細書の内容及び添付して盛り込まれた特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱しないことを認識するであろう。
図中の同じ符号は、全体として対応する要素を示す。
図1は、本発明に係る磁気ヒータの実施例の側面図である。 図2は、図1の磁石アッセンブリの正面図である。 図3は、本発明の実施例に係る磁気ヒータの側面図である。 図4は、本発明の実施例に係る、複数の別々の導電体を具えた導電部材の正面図である。 図5は、本発明の実施例に係る、磁石及び磁石の外側に設けられた保護層の断面を具えるフレームの部分である。 図6は、本発明に係る磁気ヒータの実施例の側面図である。 図7は、本発明の実施例に係る磁気ヒータの側面図である。 図8は、図7の実施例の正面図である。 図9A−Bは、本発明の実施例に係る、導電体/磁石間隔を変えるためのスペーシングアクチュエータを具える磁気ヒータの側面図である。 図10は、本発明の実施例に係る、導電部材に対して半径方向に移動する磁石の側面図である。 図11は、本発明に係る図10の実施例の部分図であり、対向する磁石の異なる極性が導電部材に面している。 図12は、本発明の実施例に係る多段磁気ヒータである。 図13Aは、本発明の実施例に係る磁気ヒータの開口部の斜視図である。 図13Bは、図13Aの磁気ヒータの開口部の分解図である。 図14Aは、本発明の別の実施例に係る、磁気ヒータの開口部の分解斜視図である。 図14Bは、図14Aの磁気ヒータ装置の側断面図である。 図15は、本発明の実施例に係る磁気ヒータの正面図である。 図16は、カットライン16−16に沿った図15の磁気ヒータの側断面図である。 図17は、図16の側断面図の詳細を示す部分断面図である。 図18は、図15の磁気ヒータの部分分解図である。 図19は、図15の磁気ヒータの回転可能な磁石アッセンブリの分解斜視図である。 図20は、図15の磁気ヒータの導電体アッセンブリの分解斜視図である。 図21は、本発明の実施例に係る、エンジン駆動式熱発生システムの概略図である。 図22は、本発明の実施例に係る、エンジン駆動式熱発生システムの概略図である。 図23は、本発明の実施例に係る、分割導電体磁気ヒータ及びフレームを具える分割導電体磁気ヒータアッセンブリの部分的に分解した斜視図である。 図24は、本発明の実施例に係る、分割導電体磁気ヒータ及びフレームを具える分割導電体磁気ヒータアッセンブリの組立斜視図である。 図25は、本発明の実施例に係る、分割導電体磁気ヒータ及びフレームを具える分割導電体磁気ヒータアッセンブリの組立斜視図である。 図26は、本発明に係る、スロットを具える導電体アッセンブリの斜視図である。 図27は、本発明の実施例に係る、エンジン駆動式熱発生システムの斜視図である。 図28は、本発明の実施例に係る、エンジン駆動式熱発生システムの正面図である。 図29は、本発明の実施例に係る、エンジン駆動式熱発生システムの側面図である。

Claims (23)

  1. 軸を有するドライブシャフトと、
    時間変化する磁束に晒されると中で誘導加熱をし得るよう構成された導電材料を具える1又はそれ以上の導電体アッセンブリであって、第1の解放位置と第2の係合位置との間を、前記ドライブシャフトの軸に対して横方向に平行移動するよう構成された1又はそれ以上の導電体アッセンブリと、
    1又はそれ以上の磁石を具える1又はそれ以上の磁石アッセンブリであって、各磁石アッセンブリが、前記ドライブシャフト周りの軸に沿って並んでおり、各磁石アッセンブリが、前記導電体アッセンブリと近接して前記1又はそれ以上の磁石を配置するよう構成されており、各磁石アッセンブリが、前記ドライブシャフトが回転することで前記磁石アッセンブリが前記導電体アッセンブリに対して相対回転するよう構成された前記ドライブシャフトに結合され、前記磁石アッセンブリが前記導電体アッセンブリに対して相対移動する場合に前記導電体アッセンブリに時間変化する磁束を与えるよう構成された磁石アッセンブリと、
    前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリを、前記第1の解放位置と前記第2の係合位置との間で前記ドライブシャフトの軸に対して、且つ当該ドライブシャフトの反対側で横方向に平行移動させて、前記磁石アッセンブリと対向させ、あるいは対向させないようにし、前記磁石アッセンブリ内で磁気係合し、あるいは磁気係合しないようにする手段と、を具えることを特徴とする磁気ヒータ。
  2. 各導電体アッセンブリが、互いに対向する関係にある第1の導電体アッセンブリ半体及び第2の導電体アッセンブリ半体を具えており、
    前記第1及び第2の導電体アッセンブリ半体が、前記ドライブシャフトの軸に対して、且つ当該ドライブシャフトの反対側で互いが近付いたり遠ざかるように横方向に平行移動し、各磁石アッセンブリと間隔を空けて対向し、あるいは対向しないよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  3. 各導電体アッセンブリが、前記導電体アッセンブリの端部から中央部周辺に延びるスロットを具えており、
    前記スロットが、その中に前記ドライブシャフトを受容するよう構成され、
    各導電体が、前記ドライブシャフトの軸に対して且つ当該ドライブシャフトの軸の反対
    側で互いが近付いたり遠ざかるように横方向に平行移動し、各磁石アッセンブリと間隔を空けて対向し、あるいは対向しないよう構成され、前記スロットの中に前記ドライブシャフトが配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  4. 各導電体アッセンブリが、導電体プレートの間に流体スペースを規定する1対の導電体プレートを具えており、
    前記流体スペースが、当該流体スペースを通して流体を流し得るよう構成された流入口及び流出口と液通しており、
    前記導電体プレートの少なくとも一方が、時間変化する磁束に晒された場合に前記導電体プレートの少なくとも一方の中に渦電流を誘導できるよう構成された導電材料を具えており、
    前記流体スペースが、動作中に前記導電体プレートが加熱されると前記導電体プレートから前記流体に熱伝達するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  5. 前記1又はそれ以上の磁石アッセンブリが、磁石ユニットを規定する第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリを具えており、
    前記磁石アッセンブリが、磁石アッセンブリスペースを規定する所定の距離の間隔を互いに置いており、
    前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリが、一対の第1の導電体アッセンブリ半体を具える第1の導電体アッセンブリと、一対の第2の導電体アッセンブリ半体を具える第2の導電体アッセンブリと、一対の第3の導電体アッセンブリ半体を具える第3の導電体アッセンブリとを具えており、
    第1の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の一方の導電体アッセンブリ半体を具え、第2の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の他方の導電体アッセンブリ半体を具えており、
    第1及び第2の導電体ユニット半体が、第1の解放位置と第2の係合位置との間を前記ドライブシャフトの軸に対して横方向に平行移動するよう構成され、
    前記第1、第2、及び第3の導電体アッセンブリ、及び前記第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリが、係合位置で前記第1、第2、及び第3の各導電体アッセンブリが前記第1、第2、第3、及び第4の各磁石アッセンブリの間の前記磁石アッセンブリスペースの中に交互に重なる配列で配置されるように、導電体アッセンブリスペース及び磁石アッセンブリスペースをそれぞれ規定する所定の距離の間隔を空けて置かれていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  6. 前記導電体アッセンブリが、前記導電体アッセンブリの上部及び下部に複数の溝付きのホイールを具えており、
    さらに、前記磁気ヒータが2組の平行な上部トラック及び平行な下部トラックを具えており、
    前記上部及び下部トラックが、互いに略平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直であり、
    前記上部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して一方の側に設けられ、前記下部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に設けられており、
    前記上部及び下部トラックが、前記導電体アッセンブリが前記ドライブシャフトの回転軸に対して略垂直に平行移動するように、前記トラックの長さ方向に沿った平行移動の際に、前記溝付きのホイールが摺動しつつ受容及び案内するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  7. 前記第1及び第2の導電体ユニット半体が、前記第1及び第2の導電体ユニット半体の上部及び下部に複数の溝付きのホイールを具えており、
    前記磁気ヒータが、さらに、2対の平行な上部トラック及び平行な下部トラックを具えており、
    前記上部及び下部トラックが、互いに略平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直であり、
    前記上部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して一方の側に設けられ、前記下部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に設けられており、
    前記上部及び下部トラックが、前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに近付いたり遠ざかるよう前記ドライブシャフトの回転軸に対して略垂直に平行移動するように、前記トラックの長さ方向に沿った平行移動の際に、前記溝付きのホイールが摺動しつつ受容及び案内するよう構成されていることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヒータ。
  8. モータと、
    スクリュードライブシャフトと、
    少なくとも1のスクリュードライブ係合部材と、を具える駆動手段をさらに具えており、
    前記スクリュードライブシャフトが、第1の方向のネジを有する第1のシャフト半体と、逆方向である第2の方向のネジを有する第2のシャフト半体と、を具えており、
    前記スクリュードライブシャフトが、前記第1及び第2のシャフト半体が前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に位置するように、前記トラックと平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向と垂直に設置されており、
    前記モータが、時計方向及び反時計方向に前記スクリュードライブシャフトを回転させるよう構成され、
    各スクリュードライブ係合部材が、前記第1及び第2の導電体ユニット半体の一方に結合され、前記第1及び第2のシャフト半体の一方と係合しており、
    前記スクリュードライブシャフトが、前記スクリュードライブ係合部材と螺合して、前記スクリュードライブシャフトが第1の方向に回転する場合に前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに近付くように前記ドライブシャフトに向けて駆動され、逆の第2の方向に回転する場合に前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに遠ざかって前記ドライブシャフトから離れるよう駆動されるように、構成されることを特徴とする請求項7に記載の磁気ヒータ。
  9. 前記第1及び第2の導電体ユニット半体が2の駆動手段により互いに独立して駆動されることを特徴とする請求項7に記載の磁気ヒータ。
  10. 前記上部及び下部トラック及び前記第1及び第2の導電体ユニット半体の移動距離が、第1の位置である解放位置では前記第1及び第2の導電体ユニット半体が前記磁石アッセンブリから離れて位置して、そこではそれらが実質的に磁気係合せず、第2の係合位置に移動すると前記第1及び第2の導電体ユニット半体が前記磁石アッセンブリと重なって、そこではそれらが実質的に磁気係合するように、移動範囲をカバーするよう予め設定されていることを特徴とする請求項8に記載の磁気ヒータ。
  11. さらに、各導電体アッセンブリ半体が、前記第1及び第2の導電体ユニット半体が係合位置にある場合に前記ドライブシャフトを中に収容し得るがそこで干渉しないよう構成された端部の周りに環状の開口半体を具えることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヒータ。
  12. 各磁石アッセンブリが、略円板状の磁石プレートと、
    前記磁石プレートの側面に磁石プレートの周縁端部の近くに所定の距離を置いて配置された複数の磁石ポケットであって、その中に少なくとも1の磁石を少なくとも部分的に受容するよう構成された複数の磁石ポケットと、
    各磁石ポケットの中に少なくとも部分的に配置される少なくとも1の磁石と、
    前記磁石ポケットの中に前記磁石を結合するよう前記磁石プレートに結合される少なくとも1の保持プレートと、を具えることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒータ。
  13. エンジン駆動式熱発生システムであって、
    前記システムが、軸を有するドライブシャフトを有する内燃機関と、
    磁気ヒータであって、前記磁気ヒータが、時間変化する磁束に晒されると中で誘導加熱をし得るよう構成された導電材料を具える1又はそれ以上の導電体アッセンブリであって、前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリが、第1の解放位置と第2の係合位置との間を、前記ドライブシャフトの軸に対して横方向に平行移動するよう構成され、各導電体アッセンブリが、導電体プレートの間に流体スペースを規定する1対の導電体プレートを具えており、前記流体スペースが、前記流体スペースを通して流体を流し得るよう構成された流入口及び流体口と液通しており、前記導電体プレートの少なくとも一方が、時間変動する磁束に晒された場合に前記導電体プレートの少なくとも一方の中に渦電流を誘導できるよう構成された導電材料を具えており、前記流体スペースが、動作中に前記導電体プレートが加熱されると前記導電体プレートから前記流体に熱伝達するよう構成されている1又はそれ以上の導電体アッセンブリと、
    1又はそれ以上の磁石を具える1又はそれ以上の磁石アッセンブリであって、各磁石アッセンブリが、前記ドライブシャフト周りの軸に沿って並んでおり、各磁石アッセンブリが、前記導電体アッセンブリと近接して前記1又はそれ以上の磁石を配置するよう構成されており、各磁石アッセンブリが、前記ドライブシャフトが回転することで前記磁石アッセンブリが前記導電体アッセンブリに対して相対回転するよう構成された前記ドライブシャフトに結合され、前記磁石アッセンブリが前記導電体アッセンブリに対して相対移動する場合に前記導電体アッセンブリに時間変化する磁束を与えるよう構成された磁石アッセンブリと、
    前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリを、前記第1の解放位置と前記第2の係合位置との間で前記ドライブシャフトの軸に対して、且つ当該ドライブシャフトの反対側で横方向に平行移動させて、前記磁石アッセンブリと対向させ、あるいは対向させないようにし、前記磁石アッセンブリ内で磁気係合し、あるいは磁気係合しないようにする手段と、
    を有する磁気ヒータと、
    前記エンジンのドライブシャフトが、前記導電体プレート及び前記導電体アッセンブリの流体流路の中を流れる作動流体を順に加熱する前記磁気ヒータの中で前記磁石アッセンブリを回転させるよう構成された流体処理システムであって、前記流体処理システムが、 流体リザーバと、
    前記磁気ヒータの前記流体流路に流体を導くよう構成されたマニホールド流量制御部と、
    排気熱交換器と、
    クーラント熱交換器と、を具えており、
    前記エンジンの排気から前記排気熱交換器の流体に熱を移し、クーラントリザーバを具えるエンジン冷却システムから前記クーラント熱交換器の流体に熱を移し、前記磁気ヒータによって発生した熱を前記磁気ヒータの中を通過する流体に移し、流体を前記流体リザーバに再び回収して、再び前記マニホールド流量制御部を通して導くか、又は外部のマニホールドを経由して外部の熱交換器に導き、前記外部のマニホールドが、流体を取り出して前記外部の熱交換器に加熱した流体を供給し前記外部の熱交換器から冷却した流体を戻すよう構成されている流体処理システムと、
    を具えることを特徴とするエンジン駆動式の熱発生システム。
  14. 前記磁石アッセンブリが複数の磁石を具えており、前記磁石アッセンブリが前記導電体アッセンブリと近接して前記磁石を配置するよう構成されていることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  15. 前記1又はそれ以上の磁石アッセンブリが、磁石ユニットを規定する第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリを具えており、
    前記磁石アッセンブリが、磁石アッセンブリスペースを規定する所定の距離の間隔を互いに置いており、
    前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリが、一対の第1の導電体アッセンブリ半体を具える第1の導電体アッセンブリと、一対の第2の導電体アッセンブリ半体を具える第2の導電体アッセンブリと、一対の第3の導電体アッセンブリ半体を具える第3の導電体アッセンブリとを具えており、
    第1の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の一方の導電体アッセンブリ半体を具え、第2の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の他方の導電体アッセンブリ半体を具えており、
    第1及び第2の導電体ユニット半体が、第1の解放位置と第2の係合位置との間を前記ドライブシャフトの軸に対して横方向に平行移動するよう構成され、
    前記第1、第2、及び第3の導電体アッセンブリ、及び前記第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリが、係合位置で前記第1、第2、及び第3の各導電体アッセンブリが前記第1、第2、第3、及び第4の各磁石アッセンブリの間の前記磁石アッセンブリスペースの中に交互に重なる配列で配置されるように、導電体アッセンブリスペース及び磁石アッセンブリスペースをそれぞれ規定する所定の距離の間隔を空けて置かれていることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  16. 前記磁石アッセンブリが、略円板状の磁石プレートと、
    前記磁石プレートの側面の磁石プレートの周縁端部の近くに所定の距離を置いて配置された複数の磁石ポケットであって、その中に少なくとも1の磁石を少なくとも部分的に受容するよう構成された複数の磁石ポケットと、
    各磁石ポケットの中に少なくとも部分的に配置される少なくとも1の磁石と、
    前記磁石ポケットの中で前記磁石を捕らえる前記磁石プレートに結合される少なくとも1の保持プレートと、を具えることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  17. 各導電体アッセンブリが、互いに対向する関係にある第1の導電体アッセンブリ半体及び第2の導電体アッセンブリ半体を具えており、
    前記第1及び第2の導電体アッセンブリ半体が、前記ドライブシャフトの軸に対して、且つ当該ドライブシャフトの軸の反対側で互いに近付いたり遠ざかるよう横方向に平行移動し、各磁石アッセンブリと間隔を空けて対向し、あるいは対向しないよう構成されることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  18. 各導電体アッセンブリが、前記導電体アッセンブリの端部から中央部周辺に延びるスロットを具えており、
    前記スロットが、その中に前記ドライブシャフトを受容するよう構成され、
    各導電体が、前記ドライブシャフトの軸に対して、且つ反対側で互いが近付いたり遠ざかるように横方向に平行移動し、各磁石アッセンブリと間隔を空けて対向し、あるいは対向しないよう構成され、前記スロットの中に前記ドライブシャフトが配置されることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  19. 前記1又はそれ以上の磁石アッセンブリが、磁石ユニットを規定する第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリを具えており、
    前記磁石アッセンブリが、磁石アッセンブリスペースを規定する所定の距離の間隔を互いに置いており、
    前記1又はそれ以上の導電体アッセンブリが、一対の第1の導電体アッセンブリ半体を具える第1の導電体アッセンブリと、一対の第2の導電体アッセンブリ半体を具える第2の導電体アッセンブリと、一対の第3の導電体アッセンブリ半体を具える第3の導電体アッセンブリとを具えており、
    第1の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の一方の導電体アッセンブリ半体を具え、第2の導電体ユニット半体が、間隔を置いて平行に配列された導電体アッセンブリ半体の各対の他方の導電体アッセンブリ半体を具えており、
    第1及び第2の導電体ユニット半体が、第1の解放位置と第2の係合位置との間を前記ドライブシャフトの軸に対して横方向に平行移動するよう構成され、
    前記第1、第2、及び第3の導電体アッセンブリ、及び前記第1、第2、第3、及び第4の磁石アッセンブリが、係合位置で前記第1、第2、及び第3の各導電体アッセンブリが前記第1、第2、第3、及び第4の各磁石アッセンブリの間の前記磁石アッセンブリスペースの中に交互に重なる配列で配置されるように、導電体アッセンブリスペース及び磁石アッセンブリスペースをそれぞれ規定する所定の距離の間隔を空けて配置されることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  20. 前記導電体アッセンブリが、前記導電体アッセンブリの上部及び下部に複数の溝付きのホイールを具えており、
    さらに、前記磁気ヒータが2組の平行な上部トラック及び平行な下部トラックを具えており、
    前記上部及び下部トラックが、互いに略平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直であり、
    前記上部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して一方の側に設けられ、前記下部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に設けられており、
    前記上部及び下部トラックが、前記導電体アッセンブリが前記ドライブシャフトの回転軸に対して略垂直に平行移動するように、前記トラックの長さ方向に沿った平行移動の際に、前記溝付きのホイールが摺動しつつ受容及び案内するよう構成されていることを特徴とする請求項13に記載の熱発生システム。
  21. 前記第1及び第2の導電体ユニット半体が、前記第1及び第2の導電体ユニット半体の上部及び下部に複数の溝付きのホイールを具えており、
    前記磁気ヒータが、さらに、2対の平行な上部トラック及び平行な下部トラックを具えており、
    前記上部及び下部トラックが、互いに略平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直であり、
    前記上部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して一方の側に設けられ、前記下部トラックが前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に設けられており、
    前記上部及び下部トラックが、前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに近付いたり遠ざかるよう前記ドライブシャフトの回転軸に対して略垂直に平行移動するように、前記トラックの長さ方向に沿った平行移動の際に、前記溝付きのホイールが摺動しつつ受容及び案内するよう構成されていることを特徴とする請求項18に記載の熱発生システム。
  22. モータと、
    スクリュードライブシャフトと、
    少なくとも1のスクリュードライブ係合部材と、を具える駆動手段をさらに具えており、
    前記スクリュードライブシャフトが、第1の方向のネジを有する第1のシャフト半体と、逆方向である第2の方向のネジを有する第2のシャフト半体と、を具えており、
    前記スクリュードライブシャフトが、前記第1及び第2のシャフト半体が前記ドライブシャフトの軸に対して反対側に位置するように、前記トラックと平行且つ前記ドライブシャフトの軸方向と垂直に設置されており、
    前記モータが、時計方向及び反時計方向に前記スクリュードライブシャフトを回転させるよう構成され、
    各スクリュードライブ係合部材が、前記第1及び第2の導電体ユニット半体の一方に結合され、前記第1及び第2のシャフト半体の一方と係合しており、
    前記スクリュードライブシャフトが、前記スクリュードライブ係合部材と螺合して、前記スクリュードライブシャフトが第1の方向に回転する場合に前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに近付くように前記ドライブシャフトに向けて駆動され、逆の第2の方向に回転する場合に前記第1及び第2の導電体ユニット半体が互いに遠ざかって前記ドライブシャフトから離れるよう駆動されるように、構成されることを特徴とする請求項20に記載の熱発生システム。
  23. さらに、前記導電体アッセンブリが流入口及び流出口を具えており、
    前記導電体アッセンブリが前記流体スペースの中に流体流路を与えるよう構成されており、
    前記流体スペースは、動作中に前記導電体プレートが加熱された場合に、前記流体が前記流入口と前記流出口との間を通過して前記導電体プレートから前記流体に十分に熱伝達するよう構成されていることを特徴とする請求項21に記載の磁気ヒータ。
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