JP2009506352A - 光学記録ユニット及び/又は再生ユニット - Google Patents

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Abstract

本発明は、好ましくは生物試料(1)を特に走査するのに適した光学記録ユニット及び/又は再生ユニットに関する。基本構造としては、光学系ユニット(4)及び/又は走査ユニット(12)と、制御装置(10)と、少なくとも1つの操作部材(7、14)を備えた、少なくとも操作者が制御可能な調整ユニット(6、7、8;13、14)とが備えられている。本発明では、前記操作部材(7、14)の動きが、前記制御装置(10)によって評価され、1つ又は複数の所定の閾値に達した際及び/又は該値を超過した際に、少なくとも1つのフィードバック信号が操作者のために生成される。

Description

本発明は、光学系ユニット及び/又は走査ユニットと、制御装置と、少なくとも1つの操作部材を備えた、操作者が制御可能な少なくとも1つの調整ユニットとを有する、好ましくは生物試料を特に走査するための光学記録ユニット及び/又は再生ユニットに関する。
この種の光学記録ユニット及び/又は再生ユニットは、例えば特許文献1に記載されており、また実用化されている。光学系ユニットは、例えば1つ又は複数の顕微鏡対物レンズである。走査ユニットの形態は、一般にCCDチップであり、この走査ユニットが光学系ユニットの画像面内に配置されることで、生物試料の記録された像を制御装置へ伝送し、さらに制御装置で処理することができる。これに代わって、光学系ユニットだけを備えることも可能であり、この場合、操作者自身が例えば接眼レンズによって直接試料を観察する。
特許文献2から、手動制御への切り替えを伴うモータ制御が公知である。この制御は、例えば注入機構を具備するX/Yテーブルで用いられる。X/Yテーブル用のモータに位置パルス発生器及び手動調整用ハンドグリップが設けられている。位置パルス発生器のパルスは、制御機構内の複数の計数器へ送られる。制御機構において計数値はさらにマイクロプロセッサへ伝えられ、マイクロプロセッサがモータを駆動する。あらかじめ定められた基準に従って、マイクロプロセッサはリレーを開放でき、これにより、少なくとも1つのモータの電流が遮断され、手動で調整することが可能となる。
これらの従来技術は、全ての点で満足できるというわけではない。いわゆる手動顕微鏡の場合、問題となるのは、生成された画像が大抵の場合接眼レンズで観察され、その後に詳細に評価するために利用できないという点である。確かに、上述の特許文献1では、撮像と評価とを同時に行うという方法が既に用いられているが、そこでは自動的な作業が主である。すなわち、例えば、手動による画像の選択又はフレームの選択ができない。そこで、本発明が求められる。
米国特許第4760385号明細書 独国特許出願公開第3824547号明細書
本発明の技術上の課題は、冒頭に述べた構成の光学記録ユニット及び/又は再生ユニットをさらに発展させ、自動走査及びそれに続く自動画像評価の利点に手動操作を統合できるようにすることである。
この技術上の課題を解決するために、本発明におけるこの種の光学記録ユニット及び/又は再生ユニットは、操作部材の動きが、制御装置によって評価され、1つ又は複数の所定の閾値に達した際及び/又はその値を超過した際に、操作部材の動きによって少なくとも1つのフィードバック信号が操作者のために生成されるという特徴を有する。
本発明のこれらの方策によって、まず、光学記録ユニット及び/又は再生ユニットを変わらず手動により動作すること、従って従来どおり動作することが保証される。これは、付随する操作部材を操作者が手動で制御するからである。これにより、操作者は、それぞれの操作部材、例えば1つ又は複数のローラを手動で直接制御することで試料台を調整することができる。従って、この試料台を移動させることができ、試料の所定の部分を視野内に持ってくることができる。また、本発明の範囲には、サーボモータを間に接続しておき、操作部材の手動による動きをセンサで検出することで、サーボモータ用の対応する調整動作へ変換することも含まれていることは自明である。さらに、調整ユニットは、当然ながら、試料台を一般にX方向及びY方向に変位させるためのユニットだけではなく、また、代替的又は追加的にZ方向へ変位させる調整駆動装置であってもよい。この調整駆動装置によって、光学系ユニットあるいはそこで通例実現されている対物レンズを試料台に対して高さ調整し、従ってまた焦点調節することができる。さらに、代替的又は追加的に、画像制御用のフィルタ、例えばグレースケールフィルタを調整するための調整ユニットを設けることも考えられる。
言い換えれば、調整ユニットには光学記録ユニット及び/又は再生ユニットの調整部全体が含まれており、この調整部が何らかの方法で撮像及び/又は画像再生を制御する。この調整部あるいは一般的には調整ユニットは、従来どおり手動操作されることで、各観察者あるいは操作者に特定の画像を選択することを可能にし、検査すべき試料の特に関心のある部分を取り出すことができる。このプロセスを直接接眼レンズ及び/又は再生ユニットで観察できるだけでなく、操作者は上述の1つ又は複数のフィードバック信号を得ることで、記録された像を画像処理して後から電子的に評価することもできる。その際、各フィードバック信号は、調整ユニットの操作部材の動きに応じて生成される。
制御装置は、操作部材の実際の動きを評価し、この実移動量を所定の目標値または閾値と比較する。この所定の目標値あるいは閾値に達するか、この値を超えた場合、制御装置は、操作者のために当該のフィードバック信号を発する。このフィードバック信号は、有利には操作者に対する触覚刺激及び/又は聴覚刺激及び/又は視覚刺激である。
すなわち、本発明では、触覚及び/又は聴覚及び/又は視覚に訴えられる。原則として、制御装置は、味覚及び/又は嗅覚に働きかけることもできる。しかし、これらに関連する感覚器官は比較的精密さに欠け、再現可能に機能せず、これらの感覚器官の刺激には問題があるので、本発明では、大抵の場合、操作者に対する触覚刺激及び/又は聴覚刺激及び/又は視覚刺激が用いられる。その際、操作者に対する触覚刺激が特に重要である。なぜなら、操作者は一般に試料を接眼レンズ及び/又は再生ユニットで観察するので、視覚刺激が加わっても気づかない恐れがあるからである。聴覚刺激には、通例短所として、他の人々の迷惑となる場合があり、またこの場合も操作者が気づかない恐れがある。一方、操作者に対する触覚刺激には、長所として、直接触覚に働きかけ、従って、手及び触覚を介して各操作部材を制御する操作者の注意を特に引くという点がある。
これらの操作者刺激を細密に生成するために、操作部材に好ましくは操作ユニットが付設されている。この操作ユニットによって、閾値に達した際及び/又は閾値を超えた際に操作部材の動き及び/又は動きの速度を変更することができる。ここで考えられることは、操作ユニットが、最も簡単には、操作部材の動きを制動すること、及び/又はフリーホイールを調整する働きをすることである。前者の場合、操作ユニットは制動ユニットとして構成されており、後者の態様は、フリーホイールユニットに相当する。代替的又は追加的に、操作ユニットとして振動ユニットを備えることもできる。振動ユニットは、操作部材を変位させ、通例、前述の1つ又は複数のローラが振動する。いずれにしろ、操作者の触覚に対して訴えられ、これにより、操作者は、事前に設定された閾値に到達したこと、及び/または該閾値を超過したことを伝えるフィードバック情報を得る。
この閾値あるいは目標値を制御装置で設定するために、制御装置には入力ユニットを装備することができる。その際、閾値は操作者側で調整可能である。これに代わって、または追加して、制御装置が開始した撮像プロセス及び/又は画像再生プロセスに応じてそれぞれの閾値を自動的に設定することも考えられる。これと関連して、必要であれば、異なった閾値を調整し、設定することもできる。これらの閾値は、例えばこの代わりに考えられるリミットスイッチを模擬するために、あるいは該リミットスイッチの代用として適している。どちらの場合にも、光学系ユニットあるいは例えば対物レンズが試料を損傷する可能性が排除され、またその逆、すなわち、試料が対物レンズを傷つける可能性も排除される。
これとの関連で、またそれ以外の場合にも、これが有効であることが実証されているのは、操作部材が調整ユニットから機械的に切り離されているときである。切り離されていることにより、操作部材に簡単な方法で上記のフリーホイールユニットを実装できるから、あるいは所望のフリーホイール機構を問題なく実現できるからである。また、この方法によって、操作部材が調整ユニットに対して機械的に直接作用するのではなく、間に接続されたサーボモータを介して作用することが可能となる。
操作部材が調整ユニットに接続されているかどうかに関係なく操作部材の動きを記録できるように、通例、少なくとも1つのセンサが操作部材に設けられている。このセンサは、操作部材の動きを検知し、この動きを評価のために制御装置へ伝える。センサは、例えばエンコーダ、すなわちハードウエアとソフトウエアとからなるシステムであるが、これに限定されるわけではない。このシステムは、操作部材が引き起こす動きを、必要であれば暗号化し、圧縮してデジタルデータとして制御装置へ伝送する。いずれにしろ、制御装置は、この少なくとも1つのセンサによって広範に操作部材の動きについて、及び操作部材の現在位置について情報を得る。すなわち、操作部材の位置から、X方向及びY方向に規定どおり固定された光学系ユニット及び/又は走査ユニットに対する、例えば試料台の相対位置及び従って試料の相対位置を推定することができる。
また、上述の閾値は制御装置に保存でき、必要に応じて問い合わせることができる。同時にまた、操作部材が各閾値に達するとすぐに、及び/または該閾値を超えるとすぐに、閾値をそれぞれ操作者刺激に変換することも可能である。このようにして、操作部材に一種の触覚上のラスタライズ処理が施され、これによって操作者にそれぞれの閾値が知らされる。
これは、例えば試料台をX/Y方向に移動させる際に、各々の選定された画像部分あるいはフレームをオーバラップさせながら走査ユニットに記録するために必要である。各フレーム間又は画像部分間のこのオーバラップは、後に続くステップにおいて、各フレームをできる限り誤りのないようにつなぎ合わせて全体画像を生成するために必要である。さらに、この工程によって、そもそも各フレームを撮影することが可能となる。なぜなら、この撮影には試料台が一定時間静止することが必要であるからである。この目的のために、例えば操作部材を制御装置によってそれぞれ制動するという方法も可能であり、あるいは、「フリーホイール機構」位置へ切り替えることで、記録工程を可能にするという方法もある。
この点とはまた別に、本発明によって、既に導入部分で述べた光学系ユニット用Z方向調整駆動装置の場合、例えば3次元構造の試料について、各画像部分の鮮明な像が撮影されることが保証される。これと関連して、操作ユニットは、焦点深度範囲の各限界値をそれぞれの操作者刺激と定めることもできる。最後に、これと関連して、光学系ユニットによって設定される焦点面をそれぞれ等間隔ずつずらした画像も可能である。この間隔はまた対応する操作者刺激に相当する。自明ながら、その際、等間隔ではなく、異なった間隔にすることも可能である。
いずれにしろ、本発明によって初めて、例えば手動による顕微鏡操作を、各試料画像の同時的な撮影及び後からの該画像の電子処理と組み合わせることが可能となる。すなわち、手動操作を、電子撮像およびそれに続く画像解析プロセスに関する要件に合致させることが可能となる。この点に主要な利点を見て取ることができる。
以下において、実施例を1つだけ示した図面を参照しながら本発明について詳述する。
各図には、光学記録ユニット及び/又は再生ユニットが示されている。この実施例は、試料1を観察することが接眼レンズ2によっても再生ユニット3によっても可能である顕微鏡に関するが、これに限定されるわけではない。この再生ユニット3は、本実施例においては(コンピュータ)ディスプレイ、特にフラットディスプレイであるが、これに限定されるわけではない。このディスプレイは、調整アーム又は同等の機構4を用いて基本構造体5に接続されている。
基本構造体5は、補完的に試料台6を有し、この試料台は、操作部材7を介して、あるいはローラ7を介して手動でX/Y方向に移動させることができる。ローラ7は、試料台6に直接作用する。従って、主要部分だけの構成の場合、サーボモータを加える必要はなく、試料台6は人力だけで動く。所定の閾値(以下において詳述)に従って、操作部材7あるいはローラ7は試料台6から分離され、及び/又は制動される。これにより、操作者は、当該の閾値に達することによって直接的なフィードバック情報を得る。従って、このことは、各ローラ7から試料台6までが機械的に一貫して結合されている場合にも当てはまる。
これに代わって、ローラ7は、間に接続された(明示されてはいない)サーボモータ8を介して試料台6に作用することも可能である。どちらの場合も、ローラ7あるいは操作部材7にはセンサ9が付設されており、試料台6に対する各ローラ7の動きを検知することができる。センサ9を用いて、手動によるローラ7の回転運動は、制御装置10が評価できるデジタルデータへ変換される。
実際的には、センサ9はエンコーダであり(これに限定されるわけではない)、あるいはセンサ9にエンコーダが装備されており、このエンコーダが、接続された制御装置10用にセンサデータを処理する。
このようにして、ローラ7の機械的な動きがセンサ9によって走査される。オプションのサーボモータ8が設けられている場合、これらの動きは、制御装置10を介して試料台6に対するサーボモータ8の調整動作へ変換される。サーボモータが設けられていない場合、ローラ7から試料台6まで機械的に一貫して結合されている際に、制御装置10側で設定された閾値(以下において詳述する)に達したこと、あるいは該閾値が保持されていることを各センサ9が確認する働きをする。
また、基本的に当然可能なことであるが、制御装置10を介してサーボモータ8によって試料台6を完全に自動的に移動させることもでき、その際、ローラ7を手動で制御する必要はない。しかし、通常、ローラ7を回転させることによって明らかにされた、操作者の要求は、制御装置10によって記録されるか、あるいは所定の閾値と比較され、必要であれば、サーボモータ8のための調整動作に変換される。
ローラ7とオプションのサーボモータ8と該モータによって駆動される試料台6とで構成された、それぞれ操作部材7を具備するこの調整ユニット6、7、8に加えて、図の光学記録ユニット及び/又は再生ユニットには、補完的に光学系ユニット11及び走査ユニット12が設けられている。図示された光学系ユニット11は、複数の顕微鏡対物レンズを具備する対物レンズレボルバである。光学系ユニット11は制御装置10に接続されており、従って、制御装置によって、対物レンズレボルバの所望の顕微鏡対物レンズを選定することができる。さらに、これにより、付加された調整駆動装置13を用いて光学系ユニット11全体をZ方向へ移動させることで、試料1を接眼レンズ2及び/又は再生ユニット3でそれぞれ鮮明に結像することができる。
第1の調整ユニット6、7、8と同様に、調整駆動装置13も手動制御できる操作部材14を有し、この操作部材と共に調整ユニット13、14を形成している。第2の調整ユニット13、14も制御装置10に接続されている。これは、付随するもう1つのセンサ15が、操作部材14の動きを評価し、この動きを制御装置10に伝えるからである。制御装置は、この伝達に応じて調整駆動装置13を制御する。すなわち、操作部材14は、ここでも機械的には調整ユニット13から切り離されている。
図2から分かるように、別の構成では、X方向調整用及びY方向調整用の2つのローラ7を共線上に配置することもできる。ここでは、直径が大きい方の上方のローラ7が試料台6をX方向に変位させ、下方に配置された、直径が小さなローラ7がY方向の変位を保証するが、これに限定されるわけではない。いずれの場合も、各ローラ7に付随する必須センサ9によって、ローラの動きを制御装置10が検知できるようになるだけでなく、X方向及びY方向におけるローラ7の位置、従って試料台6の位置も一緒に検知できるようになる。これを実現するために、例えば、各センサ9は、計数パルスを制御装置10に伝え、制御装置はそこからローラ7の位置及び従って試料台6の位置を求める。
本発明では、操作部材7あるいは14の動きは、制御装置10によって評価され、1つ又は複数個の所定の閾値又は目標値に達した際、及び/又は該値を超えた際、制御装置10の評価を通じて、少なくとも1つのフィードバック信号が各操作者のために生成される。操作者のためのフィードバック信号は、触覚刺激及び/又は聴覚刺激及び/又は視覚刺激である。
この実施例では、操作者は、触覚刺激、すなわち、操作者の触覚に訴える刺激のみを得る。これを実現するために、図3aから3cによって明らかなように、各操作部材7、14に操作ユニット16、17;18、19;20、21が付設されており、この操作ユニットが、当該閾値あるいは目標値に到達した際及び/又は該値を超過した際に、操作部材7、14の動き及び/又はその動きの速度を変更する。その際、各閾値は制御装置10に保存でき、必要な場合に各々問い合わせが行われる。操作部材7、14が各閾値に達するとすぐに、及び/又は該値を超えるとすぐに、閾値を用いて操作者刺激を生成することができる。この工程は、各操作部材7、14の触覚上のラスタライズ処理に相当する。
図3aに示された実施例では、制動ユニット16、17は操作ユニット16、17として実現されている。この操作ユニットは、操作部材7、14あるいは当該のローラと共にその軸Aを中心に回転する円板16と、円板16を必要に応じて制動する制動部材17とからなる。制動部材17は制御装置10によって制御される。制動部材は、例えば圧電部材であり、制御装置10によって制御され、円板16の方向へ膨脹し、印加される応力に応じて円板を大なり小なり制動する。この制動動作は、状況に応じて停止にまでいたるが、ローラ7が軸Aを中心に回転する際、操作者はこの制動動作を触覚刺激として認識する。
このようにして、例えば試料台6はX方向及び/又はY方向の一定位置で静止し、その結果、以下のための十分な時間が生じる。すなわち、白色光源Wによって透過照射された試料fを光学系ユニット4から走査ユニット12へ結像して、ブレのない電子画像を生成し、それに続いてこの画像を制御装置10へ画像解析のために伝送することを可能にする十分な時間が生じる。その際、読み出し及び伝送の工程は、操作ユニット16、17が各操作部材7、14を再び解放した後に実施することも可能である。
図3bは、操作部材7、14用の別の制動ユニット18、19を示し、このユニットは渦電流ブレーキの形態を有する。この制動ユニットは、一般的に、環状コイル18を具備する固定子が軸Aを中心に環状に配置されて動作する。ローラあるいは操作部材7、14は、強磁性材料からなる回転子19に機械的に接続されている。回転子19は2つの環状の円板を有し、これらの円板は、固定子18あるいは固定子の環状コイル18を囲み、また固定子あるいはその環状コイルから空隙によって分離されている。固定子あるいはコイル18に制御装置10によって電流が印加されると、回転子19に渦電流が誘導され、この渦電流が、軸Aを中心に回転する操作部材7、14を制動する。
最後に図3cに示された態様は、操作部材7、14のシャフトが分離されている際に、調整可能な間隔だけ互いに離れている2つの結合円板20、21からなる継手である。これらの結合円板の間隔は、制御装置10によって変更でき、従って、この態様では、操作部材7、14を制動するあらゆる段階を実現でき、操作部材7、14の動きを制動しない段階から完全に停止する段階までを含む。さらに、図3cの態様は、いわゆるフリーホイール機構を実現することを可能にする。フリーホイール機構は、図3aと3bの実施例でも補完的に実現することができ、この場合、制御装置10によって、各センサ9、15の信号を、付随する調整駆動装置あるいはサーボモータ8、14用の制御信号に変換することによって実現される。いずれにせよ、このフリーホイール機構が意味することは、各ローラ7、14あるいは操作部材を操作者が制御する際に、付随の調整ユニット6、7、8あるいは13、14が試料台6及び/又は光学系ユニット11を移動させないということである。
また補完的に、フリーホイール機構は、撮影の際に試料台6及び/又は光学系ユニット11を、付随の操作部材7、12から切り離すために用いることもでき、例えば、基本構造体5に加わる振動を回避し、鮮明でブレのない撮影を可能にする。同様のことが、試料1から撮影された画像を補正するためのいわゆるシェーディング画像、すなわちシェーディング補正を可能にする画像を収集する必要がある場合にも言える。シェーディング補正は、白色光源Wの側での照射状況の調整が不均質である場合の補正を意味する。すなわち、フリーホイール機構が用いられるのは常に、試料台6及び/又は光学系ユニット11を動かしてはいけない場合であり、その際、制御装置10は関連情報を有しており、図3cの場合、制御装置によって、2つの結合円板20、21が間隔をあけて配置される。
制御装置10は、補完的に入力ユニット22を有し、この入力ユニットを用いて閾値を外部から設定することができる。この閾値に到達したこと及び/又は該閾値を超過したことは、操作ユニット16、17;18、19;20、21による操作者に対する刺激で操作者に伝えられる。図示されていないが、操作部材7、14を補完的又は代替的に振動ユニットに結合することが可能であり、この方法により、閾値に達したこと及び/又は閾値を超過したことを適当な操作者刺激に変換することができる。同様に図示されていないが、音響出力ユニットが、操作部材7、14に接続され、閾値に達したこと及び/又は閾値を超過したことを、操作者に対する聴覚刺激あるいはアラーム信号によって示す。
いずれの場合も、図示された光学記録ユニット及び再生ユニットを完全手動で操作できるようにすることが可能であり、その際、この手動操作によって、異なった画像部分を撮像することによって試料1の電子光学走査を行うことが即座に可能となる。なぜなら、画像部分の各限界値に達すると、それに操作者に対する刺激が伴うからである。また、操作部材7、14を一時的に試料台6用及び/又は光学系ユニット11用の各調整ユニット6、7、8あるいは13、14から切り離すことも可能である。
というのも、操作者刺激が通例意味することは、操作部材7、14が空転しているということであるからであり、しかもこの空転は、当該の画像部分を走査ユニット12によって電子的に把捉するために必要な時間にわたって起こる。同様のことはZ方向についても行われる。その際、光学系ユニット11が、焦点面領域において、あるいは許容された焦点深度範囲において選定された画像部分または画像フレームに来るたびに、操作部材14がフリーホイール機構又は空転に切り替えられる。これにより、本発明は、全体的な焦点深度画像を可能にし、また試料1の高さ方向の膨脹に関する包括的な情報を得ることを可能にする。これが可能であるのは、各画像部分あるいは画像フレームにおいて、鮮明な結像が保証されているからである。
本発明に係る光学記録ユニット及び/又は再生ユニットの概略図である。 図1に示されたユニットの詳細図である。 図3aから3cは、操作部材用のさまざまな操作ユニットを示す。
符号の説明
1 試料
2 接眼レンズ
3 再生ユニット
4 機構
5 基本構造体
6 調整ユニット
7 調整ユニット
8 調整ユニット
9 必須センサ
10 制御装置
11 光学系ユニット
12 走査ユニット
13 調整ユニット
14 調整ユニット
15 調整ユニット
16 操作ユニット
17 操作ユニット
18 操作ユニット
19 操作ユニット
20 操作ユニット
21 操作ユニット

Claims (10)

  1. 光学系ユニット(11)及び/又は走査ユニット(12)と、制御装置(10)と、少なくとも1つの操作部材(7、14)を備えた、操作者が制御可能な少なくとも1つの調整ユニット(6、7、8;13、14)とを有する、好ましくは生物試料(1)を特に走査するための光学記録ユニット及び/又は再生ユニットにおいて、
    前記操作部材(7、14)の動きが、前記制御装置(10)によって評価され、1つ又は複数の所定の閾値に達した際及び/又は該値を超過した際に、少なくとも1つのフィードバック信号が操作者のために生成されることを特徴とする光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  2. 操作者のための前記フィードバック信号が、操作者に対する触覚刺激及び/又は聴覚刺激及び/又は視覚刺激であることを特徴とする請求項1に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  3. 前記操作部材(7、14)に操作ユニット(16、17;18、19;20、21)が付設されており、該操作ユニットによって、前記閾値に達した際及び/又は該閾値を超えた際に操作部材の動き及び/又は動きの速度を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  4. 前記操作ユニット(16、17;18、19;20、21)が制動ユニット(16、17;18、19)及び/又はフリーホイールユニット(20、21)として実装されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  5. 前記操作部材(7、14)が振動ユニットを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  6. 前記操作部材(7、14)が前記調整ユニット(6、7、8;13、14)から機械的に切り離されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  7. 前記操作部材(7、14)が少なくとも1つのセンサ(9、15)を有し、該センサが操作部材の動きを検知し、該動きを評価のために前記制御装置(10)へ伝えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  8. 前記制御装置(10)が、前記少なくとも1つの閾値を操作者側で設定するための入力ユニット(22)を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  9. 前記閾値が前記制御装置(10)に保存され、必要な場合に各々問い合わされて、前記操作部材(7、14)が各閾値に達するとすぐに、及び/または該閾値を超えるとすぐに操作者刺激に変換されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
  10. 前記制御装置(10)が開始した撮像プロセス及び/又は画像再生プロセスに応じて、必要であれば異なった閾値が自動的に設定されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学記録ユニット及び/又は再生ユニット。
JP2008527385A 2005-08-26 2006-08-23 光学記録ユニット及び/又は再生ユニット Withdrawn JP2009506352A (ja)

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