JP2009506172A - 官能化されたベータラクタムモノマーからのポリ−ベータ−ペプチド及びポリ−ベータ−ペプチドを含有する抗菌組成物 - Google Patents

官能化されたベータラクタムモノマーからのポリ−ベータ−ペプチド及びポリ−ベータ−ペプチドを含有する抗菌組成物 Download PDF

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Abstract

開示されているのは、β−ポリペプチドを作製する方法である。その方法は、ベース開始剤(base initiator)及び金属含有分子ではない共開始剤(co−initiator)の存在下でβ−ラクタム含有モノマーを重合し、生成物であるβ−ポリペプチドを生じるステップを含む。前記ベース開始剤が、カリウムt−ブドキシド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiN(TMS))、カリウムビス(トリメチル−シリル)アミド、及びナトリウムエトキシドであり、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、又はテトラヒドロフラン等の溶媒において反応が実行される方法が明確に開示されている。

Description

本発明は、一般に、β−ポリペプチドを作製する方法に関し、特に、有機溶剤において、ベース開始剤(base initiator)及び金属含有分子ではない共開始剤(co−initiator)の存在下で、β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含むβ−ポリペプチド作製方法に関する。
近年に至って、多くの学術研究グループが、β−アミノ酸残基からなるオリゴマー及びポリマーに関心を向けてきた。これらの化合物は、本明細書において、ひとまとめにしてβ−ペプチド又はβ−ポリペプチドと呼ばれる。β−ポリペプチドは、ポリペプチドの骨格におけるアミノ末端とカルボキシ末端の間に位置する付加の炭素原子(β−炭素)の存在の分だけ、天然α−ポリペプチドとは異なる。
この十年にわたって、β−ペプチドの合成、性質、及び機能が、多くの研究グループによる大規模な研究の課題であった。例えば、Cheng,Gellman&DeGrado(2001)Chem.Rev.101:3219−3232を参照されたい。β−ポリペプチドへの関心は、いくぶん、これらの化合物が天然ペプチドを再現する安定な二次構造(「フォルダマー(foldamers)」)を採用することができるという発見のためである。Gellman et al.(1998)Acc.Chem.Res.31:173を参照。特定のβ−ポリペプチドは、コレステロール吸収阻害及び抗菌活性を含む重要な生物活性を示すと明らかにされてきた。オリゴ−β−ペプチドは、一般的に、固相合成を介して調製されなければならない。固相合成は、β−ポリペプチドにとって好ましい活性にもかかわらず、比較的費用がかかる労働集約的な技術であり、β−ポリペプチドに対する可能な用途の範囲及び規模を制限してしまう。
β−ペプチドは完全に天然ではない。従って、β−ペプチドは、α−ペプチドとは対照的に、酵素的分解に耐性である。要するに、β−ペプチドは、多くの鍵となる態様(最も明白なのは、安定な二次構造の採用)においてα−ペプチドを再現するが、天然ではないため、β−ペプチドは、天然α−ペプチドほど生物学的な環境において分解する傾向がない。
β−ペプチドの大規模な合成は、標準的な調製方法が残基ごとの合成の段階を経るため難しい。従って、β−ポリペプチドに関係する科学文献の多くが、α−ポリペプチドの化学的性質からの直接の副産物として対象に近づいている:β−ポリペプチドは、液相又は固相化学的反応により、残基ごとに合成される。米国特許文献においては、例えば、全てゲルマン(Gellman)等による米国特許第6,060,585号;6,613,876号;及び6,683,154号を参照されたい。シーバック(Seebach)による米国特許第6,617,425号も参照。科学文献においては、例えば、Gellman et al.(2004)Organic Letters6(24):4411−4;及びGellman et al.(1996)J.Am.Chem.Soc.118:13071を参照されたい。Seebach et al.(1996)Helv.Chim.Acta.79:913−941;及びSeebach et al.(1996)Helv.Chim.Acta.79:2043−2066も参照。β−ペプチドを含有する抗菌組成物は、Hamuro et al.(1999)J.Am.Chem.Soc.121:12200−12201に記述されている。
β−ペプチドに対する重合経路は、主に、生成したβ−ポリペプチド鎖の乏しい溶解性のため問題であった。その乏しい溶解性は、多様な数の誘導体を有する大きなβ−ポリペプチドを生じる従来の経路の能力を制限してしまう。多くのグループにより調査されてきた1つの経路は、β−ラクタムの開環重合である。Graf et al.(1962)Angew.Chem.Int.Ed.1:481;Sebenda et al.(1976)J.Polym Sci:Pol.Chem.14:2357;Lopez−Carrasquero et al.(1994)Polymer35:4502;Garcia−Alvarez et al.(1994)Syn.Commun.24:745;Hashimoto(2000)Prog.Polym.Sci.25:1411;及びCheng et al.(2001)J.Am.Chem.Soc.123:9457
を参照されたい。しかし、これらの経路それぞれが、生成物の低い溶解性及び生じた生成物を特徴づけることにおける障害に関係する重大な欠点を被っている。明白な利便性にもかかわらず、これらの参考文献に記載されている重合技術には、高純度の試薬及び溶剤が必要とされている。反応条件は、慎重に調節及び維持されなければならなく、さもなければ重合は弱まってしまう。引用された参考文献に記載されている従来の反応は、単に、不純物に不耐性である。使用できる溶剤システムも限定されている。セベンダ(Sebenda)等は、「β−ラクタムのポリマーは、アニオン重合を妨げる非常に極性の溶剤においてのみ可溶性であることは既知である」と率直に述べた。言い換えると、溶液において長くなるポリマー鎖を維持するために必要とされる溶剤は、アニオン重合に貢献しない溶剤である
特許文献は、同様に、ラクタム重合の種々の態様に向けられ、発表された米国特許を多く含んでいる。例えば、デミング(Deming)等による米国特許第6,818,732号を参照されたい。米国特許第6,881,819号;6,835,774号;6,013,758号;5,864,007号、5,756,647号、4,695,611号;及び4,677,189号も参照。
従って、所望の分子量範囲及び分布のホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等を生じるように調節できる大きなβ−ペプチド(例えば、約1kDa以上)を作製するための合成経路に対する、長い間感じられており、まだ対処されていない必要性が残っている。
このように、本発明は、β−ポリペプチドを作製する方法に向けられている。
その方法は、有機溶剤において、ベース開始剤(base initiator)及び金属含有分子ではない共開始剤(co−initiator)の存在下で、β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含む。前記共開始剤は、次の式の化合物であることが一般的に好ましく、
Figure 2009506172
Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している。その環は、単環式であることが好ましい。RとXが結合した場合、生成した環は完全に飽和されてもよく、又は、1若しくは複数の不飽和を含んでいてもよい。環は、一般的にN、O、及びSから選択される1又は複数の複素環原子を含んでいてもよい。例えば、共開始剤は、無水コハク酸又は無水マレイン酸等の環状無水物でありうる。前記共開始剤は、次の式からなる群から選択することもでき:
Figure 2009506172
Xは、アルコキシド、アミデート(amidate)、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート(imidazolate)、ラクタメート(lactamate)、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない。
本発明の別の態様において、β−ラクタム含有モノマーのうち少なくとも1つが、融合された二環式のβ−ラクタム部分を含む。
本発明のさらに別の態様において、前記方法は少なくとも1つのβ−ラクタム含有モノマーを使用し、該β−ラクタム含有モノマーは、次の式からなる群から選択される:
Figure 2009506172
式中、Aは、Aが結合する炭素原子と共に、置換又は非置換のC−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルケニル、及び5から12員環の複素環からなる群から選択され;並びに、R、R、R、及びRは、それぞれ独立的に、水素、置換又は非置換のC−C−アルキル、アリール、C−C−アルキルアリール、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択されている。アミノ側鎖を有するβ−ポリペプチドを生じるための好ましい経路において、R、R、R、又はRのうち少なくとも1つが、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択される。
ベース開始剤は、一般的に、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択される。このリストは無制限的であり、他のベース開始剤を使用することができる。
前記方法を実行するために好ましい溶剤は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランである。他の適切な溶剤及び混合溶剤システムも使用することができる。
少なくとも2個の異なるβ−ラクタム含有モノマーを用いて重合を実行し、コポリマー(例えば、ランダムコポリマー又はブロックコポリマー等)を生じることができる。
好ましい態様において、重合反応は、約50℃以下の温度、好ましくは約30℃以下の温度で実行される。
本発明の別の態様は、β−ポリペプチドを作製する方法に向けられ:該方法は、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、二環式のβ−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含み、前記二環式のβ−ラクタム含有モノマーは、次の式からなる群から選択されている:
Figure 2009506172
式中、Aは、Aが結合する炭素原子と共に、置換又は非置換のC−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルケニル、及び5から12員環の複素環からなる群から選択される。前記共開始剤及び他の反応条件は、前の段落で記述されている通りである。
本発明の別の態様は、β−ポリペプチドを作製する方法であり、該方法は、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含み、前記β−ラクタム含有モノマーは、次の式からなる群から選択されている:
Figure 2009506172
式中、R、R、R、及びRは、それぞれ独立的に、水素、置換又は非置換のC−C−アルキル、アリール、C−C−アルキルアリール、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択され;さらに、R、R、R、又はRのうち少なくとも1つが、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択される。この方法により、アミノ側鎖を有するβ−ポリペプチド生成物が生じる。
本発明の別の態様は、β−ポリペプチド作製する方法に向けられ、該方法は、約50℃以下の温度で、有機溶剤において、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、置換されたβ−ラクタム含有部分を含んだモノマーを重合するステップを含み、前記モノマーは、少なくとも1個の二環式β−ラクタム含有モノマーを含み:
前記溶剤は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択され;
前記ベース開始剤は、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択され;さらに、
前記共開始剤は、次の式からなる群から選択される:
Figure 2009506172
式中、Xは、アルコキシド、アミデート、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート、ラクタメート、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、
Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;
前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない。
本発明のさらに別の態様は、β−ポリペプチドを作製する方法に向けられ、該方法は、約50℃以下の温度で、有機溶剤において、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、置換されたβ−ラクタム含有部分を含んだモノマーを重合するステップを含み、前記モノマーは、少なくとも1個の二環式β−ラクタム含有モノマーを含み:
前記溶剤は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択され;
前記ベース開始剤は、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択され;さらに、
前記共開始剤は、次の式からなる群から選択される:
Figure 2009506172
Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している。
本発明の特徴的な利点は、本発明により、大量に、速く、重合条件及び生じる生成物に対する強度の調節と共に、大きな分子量(約20,000Daまで)のβ−ポリペプチドを合成できることである。
本発明の別の特徴的な利点は、本発明により、カチオン性側鎖、又は、重合後にカチオン性側鎖に転換されうる基を含有するβ−ポリペプチドの調製が可能になることである。例えば、本発明の方法を使用して、アミノ部分又はtBOC保護アミノ部分を側鎖として有するβ−ポリペプチドを作製することができる。これらの窒素含有基は、その後、(例えば、四級化される。さもなければ、重合後、さらに官能化される等)操作することができる。
略語及び定義:
以下の略語及び定義は、明細書及び特許請求の範囲を通じて使用される。ここに明確な定義が与えられていない用語は、有機化学の分野における、その分野で受け入れられている定義が与えられることになる。
アミノは、sp若しくはsp混成窒素原子を含有する化学基又は部分を意味し、例えば、前記窒素原子がspの混成状態である場合はモノ置換アミン及びジ置換アミン等、並びに、前記窒素がspの混成状態である場合はピリジン及びイミダゾールである。
β−ラクタムは、アゼチジン−2−オンである:
Figure 2009506172
β−ラクタム含有モノマーは、β−ラクタム部分を含む重合可能なモノマーである。β−ラクタム自体、「βラクタム含有モノマー」である。
Etは、エチルである。
GPCは、ゲル浸透クロマトグラフィーである。
KN(TMS)は、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドである。
KOtBUは、カリウム−tert−ブトキシドである。
ラクタメート(lactamate)は、次の式の部分であり:
Figure 2009506172
Yは、置換又は非置換のC−からC11−アルキレン、アルケニレン(alkenylene)、又はアルキニレン(alkynylene)である。Yは、Yが結合する窒素原子及びカルボニル炭酸との組合せで、単環式又は二環式の部分を画定することができる。単環式又は二環式の部分は、ハロ、アルキル、アリール(例えば、フェニール)、ハロ置換アリール、及び/又はアルキル置換アリールのうち1つ又は複数で非置換又は置換することができる。制限のない用語「ラクタム」は、対応する中性分子を意味し、窒素原子は水素に結合している。
脱離基は、共開始剤から脱離し、対応するアニオンを生じることになる不安定な原子又は部分である。本明細書に使用されている、「脱離基」という用語は、それだけに限定されることなく、アルコキシド、アミデート(amidate)、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート(imidazolate)、ラクタメート、及びチオレート等を明白に含む。
LiN(TMS)は、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドである。
Meは、メチルである。
MeONaは、ナトリウムメトキシドである。
PDIは、多分散性指数である。
Phthは、フタルイミドである。
保護基/保護されたアミン。「保護基」は、以下の特徴を示す化学的部分を意味する:1)高収率(好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%)で所望の官能性と選択的に反応し、保護が所望される投入された反応に対して安定な保護された基質を与える;2)所望の官能性を生じるために、保護された基質から選択的に除去可能である;さらに、3)そのような投入された反応において存在する又は生じられる他の官能基に融和性のある試薬により、高収率(好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%)で除去可能である。カルバメート、スルホンアミド、スルファメート、及びアンモニウム形成保護基は、全て使用可能である。重合反応は塩基性条件のもと起こるため、塩基安定型の保護基が好ましい。「保護基」という用語は、それに限定されることなく、t−ブトキシカルボニル(tBOC)、ベンジロキシカルボニル(Cbz)、ベンジル(Bn)、及びアリロキシカルボニル(alloc)を明白に含む。「保護されたアミン」は、「保護基」により保護されたアミン部分である。多数の適切なアミン保護基が、当分野において既知である。例えば、Green&Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis, Third Edition,”(著作権)1999,Wiley−Interscience/John Wiley&Sons,New York,NY(ISBN 0−471−16019−9)を参照されたい。
置換又は非置換。化学的部分を言及する場合、「置換又は非置換の」という句は、その化学的部分が基礎の非置換部分として現れること(例えば、アルキル基は炭素及び水素以外の他の分子を有さない)、又は、その化学的部分が、例えば、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、ベンジル等、1又は複数の置換基で置換されることを意味する。
TBBCは、4−tert−ブチルベンゾイルクロライドである。
tBOCは、tert−ブトキシカルボニルである。
化学:
前述の限定を克服するために、本発明者等は、β−ラクタム含有モノマーの開環重合によりβペプチドを作製する合成経路を開発した。典型的な反応が、反応図式1及び2に示されている:
Figure 2009506172
Figure 2009506172
反応物であるモノマーは、単環式(例えば、実施例のモノマー10及び13を参照)又は二環式(例えば、化合物6の重合(実施例参照)を示している反応図式1及び2を参照)でありうることに注目されたい。反応図式1及び2に示されているように、反応は、ベース(これら2種類の典型的な反応においてはカリウムブトキシド) 及び共開始剤(系統的にN−ベンゾイル−4−フェニルアゼチジン−2−オンとしても知られる、N−ベンゾイル−4−フェニル−β−ラクタム)の存在下で進む。
本発明の反応経路は、大変多目的であり、非常に多くの利点を有している。特に、非常に一般的(及び安価)な試薬を用いて、約1000Daから約20,000のどこか及びそれ以上に調節された分子量(Mn)のβ−ペプチドを得ることができる。(反応時間が過度に延ばされていない)典型的な反応において、約1000Daから約12,000Daに調節された分子量(Mn)のβ−ペプチドが容易に得られる。このように得られたβ−ポリペプチドポリマーの多くが、ジクロロメタン、クロロホルム、及びテトラヒドロフラン(THF)を含めた一般的な有機溶剤において溶性である。生成したポリマーの分子量分布はかなり狭い。例えば、反応図式1に示されているモノマー(シクロオクタン環に融合されたβ−ラクタム環を含む二環式化合物)を、本発明に従いβ−ラクタム環の開口により重合し、1.05のみの多分散性指数(PDI、レーザー光散乱検出器を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより算出)で、11,400DaのMn(ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定;図1を参照)を有するポリマーを生じた。(「多分散性指数」は、時々、「分子量分布」とも呼ばれており、重量平均分子量(Mw)の数平均(Mn)分子量に対する比である。)通則として、本発明の方法は、約2.0未満、より好ましくは約1.5未満、さらに好ましくは約1.3未満のPDIを有するβ−ポリペプチドを生じる。
共開始剤の存在下でも不在においても、反応は進むことができる。重合反応は、共開始剤無しでも進むが、共開始剤無しだとPDIは上昇する傾向がある。適切なβ−ラクタム以外の共開始剤は、芳香族のハロゲン化アシル、好ましくは、4−tert−ブチルベンゾイルクロライド及び4−クロロメチルベンゾイルクロライド(どちらも、Sigma−Aldrich社、Milwaukee,WIを含めた幾つかの国際的な販売会社から商業的に得ることができる)等の置換又は非置換のハロゲン化ベンゾイルを含む。
反応図式2に示されているように、反応はリビング重合であり、従って、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等を作製するために使用することができる。本明細書において使用されている、「リビング重合」という用語は、当分野におけるその従来の意味を想定している。すなわち:長くなるポリマー鎖の停止する能力が阻害又は消滅している重合である。従って、モノマー、第1段階のプレポリマー、及び/又は第2段階(及び/又は後の段階)のプレポリマーを反応物として用いて、段階で重合反応を実行することができる。反応がリビング重合であるため、本明細書において記述されている本発明の経路は、重合過程の精巧な調節を提供している。
反応図式2に示されている反応及び生成したGPC曲線(図2を参照)により、本発明のコポリマーを作製する能力が実証されている。反応図式2を左から右へ移動すると、第1の反応において、化合物6(実施例を参照)からβ−ポリペプチドホモポリマーを作製した。反応図式2の中央に示されている生成したホモポリマーは、2500の分子量(Mn)及び1.13のPDIを有した。図2において、ホモポリマーの生成したGPC曲線は、右側でピークである。
あるいは、ポリマーの末端官能基化のために反応停止末端基を使用することができる、又は、異なるモノマーを導入してコポリマーを生じることができる。反応図式2の右側部分に示されているように、追加のモノマーを進行中の重合に追加し、生成したポリマーの最終分子量を変更した。生成した「m+n」コポリマーのGPC曲線は、図2において左側でピークである。反応図式2に示されている「m+n」コポリマーは、以下の特徴を有した:Mn=17,300、PDI=1.23。反応図式2のホモポリマーと比較して、反応図式2の「m+n」コポリマーの増加した分子量は、ホモポリマーのGPCピークと比較して、コポリマーのGPCピークが左側への移動したことにより容易に明らかにされる。PDIの比較性も、ほとんど同様である2つのピークの幅(ホモポリマーのPDIは1.13、コポリマーのPDIは1.23)により明示されているように明らかである。これらのデータは、本発明を使用して非常に異なる分子量のβ−ペプチド(ホモポリマー、コポリマー、及び末端で官能化されたポリマー)を調節された方法で(生成したポリマーの多分散性を有意に増加することなく)作製できることを実証しているため有意である。要するに、反応図式2に描写されている典型的な反応により、比較的小さなホモポリマー及び比較してみるとはるかに大きなコポリマーが生じるが、どちらの生成物もPDIは非常に類似している。さらなる考察は実施例を参照されたい。
本発明の反応は、非常に柔軟でもあり、頑強でもある。溶剤効果及び不純物の影響を非常に受けやすい過去の方法とは異なり、本発明の反応は、多数の費用のかからない開始剤及び溶剤を用いて進行する。反応は、頑強であり、不純物に対しても耐性である。
例えば、シクロオクチル−β−ラクタムの重合も、20%モルまでの水又はベンジルアミンの存在下で検証した。生成したポリマーの分子量及びPDIは、添加の水又はベンジルアミンの無い相似の反応と比較してみると、影響を受けていなかった。表2を参照されたい。化合物6の重合において、本発明の方法を使用し、多数の理想には及ばない条件のもと、1.5未満のPDIを有する生成物が得られた。一般的な反応は、反応図式3に示されている:
Figure 2009506172
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、及びジメチルスルホキシドを含めた一般的な溶剤において、二環式のβ−ラクタム開環アニオン重合を用い、反応図式3に従ってβ−ポリペプチドを作製した。(それだけに限らないが、)KOtBU、LiN(TMS)、及びMeONaを含めた一般的なベース開始剤を用いて、反応を(テトラヒドロフランにおいて)開始することができる。
本発明の別の特徴的な利点は、本発明により、生成したポリマーに(それ自体の重合の間に、又は、反応性の側基後重合を必要とする後の反応により)多数の官能基を取り込こめることである。例えば、β−ラクタムモノマーは、親水性、疎水性、アニオン性、カチオン性等である官能基を側鎖上に含むことができる。最後のポリマー内のこれら種々の側鎖の比は、共重合反応における各モノマーの相対量を調節することにより、調節することができる。実施例に示されている疎水性及びカチオン性のコポリマーは、これらの側鎖がポリマーの抗菌機能性に寄与するため、特に注目すべきである。当然ながら、側鎖を操作して、溶解性である、生物活性である等、生成したポリマーのいかなる他の所望の性質も最適化することができる。
作製及び重合した追加の単環式及び二環式のβ−ラクタムモノマーが、反応図式4(二環式のモノマー)及び反応図式5(単環式のモノマー)に示されている:
Figure 2009506172
Figure 2009506172
反応図式4は、二環式のβ−ラクタムモノマーの重合を示している。反応図式4に示されているのは、融合されたシクロオクテン環及び融合されたシクロドデカン環を含むモノマーである。反応図式5は、ジ置換及びトリ置換の単環式β−ラクタムモノマーの重合を示している。反応図式4及び5に示されている生成したポリマーは、非常に低い分子量分布(PDI<1.5)と共に、高収率(>90%)で得られる。さらなる詳細は、実施例を参照されたい。
全てのβ−ラクタム含有モノマーが、溶解性の生成物を生じるわけではない。しかし、本発明は、溶解性又は不溶解性の高分子生成物を生じる方法を明白に含むことに注目されたい。例えば、以下2種類のβ−ラクタム含有モノマーは、本発明に従い重合された場合、不溶解性のポリマーを生じる:
Figure 2009506172
(反応の詳細についての完全な詳説は実施例を参照)。しかし、特に留意すべきは、これらのモノマー全てを、CHCl又はTHFにおいて容易に重合でき、生成したポリマーは、一般的には1.5未満という非常に小さなPDIを有しているということである。
本明細書において記述されている合成経路は、多くのβ−ペプチド及び関連する化合物が抗菌であると示されてきたため、非常に有用である。例えば、背景技術の項で記述されているゲルマン等の特許を参照されたい。このように、本発明の方法は、薬用のβ−ペプチドを大量に作製するために、新しく頑強な経路を提供する。
さらに、本発明は、調節された条件のもとでβラクタム含有モノマーを重合するための万能な方法を提供するため、有用である。従って、生成したポリマーを、広範なポリマー構造の組織的な検索に使用することができる。例えば、本発明における方法は、既知の分子量及び多分散性のホモポリマーにおける組織的な作製を可能にする。その方法は、それだけに限らないが、単環式及び二環式の次のβ−ラクタム含有モノマー:
Figure 2009506172
を含むコモノマーの種々の組合せを用いたランダムコポリマー及びブロックコポリマーの組織的な作製も可能にする。結果として、多数のβ−ペプチドを、20kDaまで及びそれ以上の分子量で、組織的に作製することができ、
例えば次の構造のホモポリマー:
Figure 2009506172
例えば次の構造のランダムコポリマー:
Figure 2009506172
例えば次の構造のブロックコポリマー
Figure 2009506172
を含めたβ−ペプチドを作製することができる。
さらに、本発明における方法は、β−ペプチドを作製するための組織的経路を提供するため、β−ペプチドの所望の生物活性を最適化するための頑強な手段も提供する。従来、これは、残基ごとの合成の段階によってのみ実現でき、異常に困難で時間のかかる方法であった。これとは対照的に、例えば、本発明を使用して一連のβ−ペプチドホモポリマー及びコポリマーを合成し、次に、その一連のβ−ペプチドホモポリマー及びコポリマーの抗菌活性を検証した。選択された例が表1に示されている。
Figure 2009506172
表1からわかるように、最も左側にあるポリマーは、大腸菌(E.coli)、枯草菌(B.subtilis)、及び黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対する抗菌活性を、それぞれ200μg/mL、12.5μg/mL及び12.5μg/mLというMIC値で示し、同時に、1000μg/mLを越える非常に高い溶血濃度(HC50)を示した。言い換えると、この化合物が、大腸菌、枯草菌、及び黄色ブドウ球菌の増殖を阻害するのに効果的である濃度では、ほとんど溶血は示されない。(表1で得られた値がどのように生じられたかということに対する完全な実験上の詳細は、実施例を参照されたい)。
このように、本発明を使用して、抗菌活性等、所望の生物学的特性を有するβ−ポリペプチドを合成することができる。本発明は、事実、穏やかで調節可能な条件のもと、大量のβ−ポリペプチドを合成するための汎用性で頑強な方法である。
最終生成物が医薬組成物に組み込まれることになる場合、その組成物は、産業界には一般的に既知の方法により調剤されるのが好ましい。従って、本発明による医薬組成物は、効果的な量のβ−アミノ酸含有ポリペプチド又は薬剤的に受け入れられるその塩を、薬剤的に受け入れられるキャリアと共に含む。任意選択で、β−ポリペプチド又はその塩に加えて、他の治療上活性な物質又は付属の薬剤を含んでもよい。本発明の医薬組成物は、細菌感染、ウイルス感染、又は真菌感染を、それらに苦しむ哺乳動物(ヒトを含む)において治療するのに効果的である、ある量のβ−ポリペプチド又は薬剤的に受け入れられるその塩を含む。キャリアは、特定の組成物において、他の成分に対して融和性であり、その組成物のレシピエントに有害ではないという意味で薬剤的に受け入れられなければならない。組成物は、経口投与、局所投与、直腸投与、又は、(皮下、筋肉内、皮内、及び静脈内投与を含めた)非経口投与に適切なものを含む。
特定の態様において、医薬組成物は、単位剤形で与えられる活性成分(β−ポリペプチド又は薬剤的に受け入れられるその塩)を含む。「単位用量」という用語は、示された活性のそれぞれを治療するのに効果的であるために十分である、活性成分の所定の量を明示している。好ましい単位剤形は、投与される活性成分の一日量、1日分のサブドース(sub−dose)、又はその適切な一部分を含んだものである。
医薬組成物は、薬学の分野において周知の方法のうちどれにでも調製することができる。全ての方法は、その活性成分を1又は複数の副成分を構成するキャリアで、会合に運ぶステップを含む。一般に、組成物は、活性成分を液体又は固体のキャリアで会合へ一律及び密接に運ぶことにより調製され、次に、必要であれば、その生成物を所望の単位剤形に形づくる。
経口投与に適切な本発明の組成物は、例えば、カプセル、カシュ剤、錠剤、巨丸剤、舐剤等、分離した単位剤形として与えられることができる。各単位剤形は、散剤又は粒剤として;又は、例えば、洗眼剤、懸濁剤、水薬、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、分散剤等の液剤で;所定の量の活性成分を含んでいる。
錠剤は、任意選択で1又は複数の副成分と共に、加圧又は成形により作製することができる。加圧錠剤は、適切な機械において、任意選択で、例えば結合剤、潤滑剤、不活性な希釈剤、界面活性剤、又は分散剤等の副成分又は賦形剤と混合された、例えば散剤又は粒剤等の易流動性の形状である活性な化合物を加圧することにより調製することができる。成形錠剤は、適切な機械において、粉末の活性な化合物の所与の適切なキャリアとの混合物を成形することにより作製することができる。非経口投与に適切な組成物は、例えば、好ましくはレシピエントの血液と等張である溶液における活性成分の無菌の注射液調製を好都合に含む。有用な剤形は、適切な溶剤での希釈後、非経口投与に適切な溶液を与える、活性成分を含有する濃縮された溶液又は固体も含む。非経口組成物は、緩衝剤、静菌剤、糖剤、粘ちゅう化剤等の従来の補助剤を含むことができる水性及び非水性の剤形を含む。組成物は、例えば密封されたアンプル及びバイアル等の単位用量又は複数用量の容器で与えられることができる。
局所投与(眼科用投与(ophthamological administration)を含む)に適切な組成物は、従来の方法論により薬剤的に受け入れられる局所溶媒に調剤された活性成分を含む。一般的な剤形は、滴剤、洗眼剤、エアゾール吹付、外用水薬、ゲル剤、軟膏、硬膏、洗髪剤、トランスフェロソーム(transferosome)、リポソーム剤等を含む。
例えば気管支感染を治療するための吸入投与に適切な組成物は、キャリアは固体で、微粒子化された粉末剤形又は液体剤形を含む。その微粒子化された粉末剤形又は液体剤形は、従来の吸入圧搾容器又は吸入噴霧容器から鼻又は口を通過する迅速な吸入のために、約5ミクロン以下から約500ミクロンまでの範囲の粒径を有している。適切な経鼻用液体組成物は、活性成分及び任意の補助剤の水溶液の従来の経鼻噴霧、経鼻滴剤等を含む。
上述の成分に加えて、本発明の組成物は、例えば、希釈剤、緩衝剤、香味料、着色料、結合剤、界面活性剤、粘ちゅう剤、潤滑剤、懸濁化剤、防腐剤(抗酸化剤を含む)等の医薬剤形の分野において利用される1又は複数の任意の副成分をさらに含むことができる。
示された活性のそれぞれに効果的であるために必要とされる活性成分の量は、当然ながら、処置される個々の哺乳動物により異なり、最終的には医学的又は獣医学的な専門家の裁量で決まる。考慮されるべき要素には、その哺乳動物の種及び性別、治療されている病気、投与経路、剤形の性質、哺乳動物の体重、表面積、年齢、及び一般的な状態、並びに、投与される特定の化合物が含まれる。
一般に、本発明の医薬組成物は、示された活性のそれぞれに対して好ましくは単量剤形で、約0.5から約500mg、好ましくは約5から350mgの活性成分を含む。しかし、適切で効果的な用量は、β−ポリペプチドの塩ではない形状として算出され、1日あたり約0.1から約200mg/kg体重の範囲内であり、好ましくは、1日あたり約1から約100mg/kgの範囲内である。全一日量は、一回投与、例えば1日あたり2から6回等の複数投与として、又は、選択された時間中の静脈内注入により与えることができる。前述の範囲以上又は以下の用量は、本発明の範囲内であり、所望及び必要の場合、個々に投与できる。
例えば、75kgの哺乳動物には、用量範囲は、1日あたり約7.5から約1500mgであり、典型的な用量は、1日あたり約800mgである。別々の複数投与が必要である場合、治療は、一般的に、1日2回の200mg活性剤でありうる。
局所剤形において、対象となる化合物は、体重の約0.1%から約5.0%の濃度で利用されることが好ましい。
実施例
以下の実施例は、本明細書に開示及び請求されている本発明のより完全な理解を提供するために含まれている。実施例は、本発明の範囲をいかなる方法においても限定しない。
実施例1−モノマー及び共開始剤合成:
共開始剤の合成(2):
Figure 2009506172
化合物1を、フアン及び共同研究者の方法(Huang,H.;Iwasawa,N.;Mukaiyama,T.(1984)“Convenient Method for the Construction of β−Lactam Compounds from β−Amino Acids Using 2−Chloro−1−Methyl Pyridinium Iodide as Condensing Reagent,”Chem.Lett.1465−1466)を用いて調製した。1Lの丸底フラスコにおいて、DL−3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸(0.007モル、1.156g)、ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウム(1.1eq.、0.0077モル、1.74g)、アセトニトリル(700mL)、及びトリエチルアミン(2.2eq.、0.0154モル、2.15mL)を結合させた。反応を、環流させるために、一晩中窒素下で撹拌し加熱した。溶剤を回転蒸発により除去し、粗製生成物を、1:1のヘキサン:酢酸エチルにおいてカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率:0.808g、40%。HNMR(CDCl)δ2.84〜2.9、m、1H;3.40〜3.48、m、1H;4.71〜4.74、m、1H;6.38、brs、1H;7.2〜7.4、m、5H。
Figure 2009506172
化合物2を、パーク及び共同研究者の方法(Park,H.;Hepperle,M.;Boge,T.C.;Himes,R.H.;Georg,G.I.(1996)“Preperation of Phenolic Paclitaxel Metabolites,”J.Med.Chem.39:2705−2709)を用いて調製した。25mLの丸底フラスコにおいて、(1)(0.0017モル、0.250g)、トリエチルアミン(4.63eq.、0.0073モル、1.02mL)、乾燥塩化メチレン(6.3mL)、及びジメチルアミノピリジン(10モル%、1.7E−4モル、0.021g)を結合させた。反応を0℃まで冷却し、塩化ベンゾイル(3.33eq.、0.0057モル、0.66mL)を添加した。反応を室温まで温め、1時間撹拌した。反応を、飽和した塩化アンモニウム(30mL)でクエンチし、塩化メチレン(150mL)で希釈した。次に、反応混合物をNaHCO、続いて鹹水で洗浄した。有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、1:1のヘキサン:酢酸エチルにおいてカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率:0.320g、75%。HNMR(CDCl)δ3.094、ddJ=16.5、3.9Hz、1H;3.528、ddJ=16.5、6.9Hz、1H;5.29、m、1H;7.26〜7.60、m、8H;8.01〜8.04、m、2H。13C{H}NMR(CDCl)δ44.23、51.56、125.77、127.99、128.26、128.73、129.75、131.68、133.22、137.99、163.91、165.65。FTIR(ATR):1675cm−1、1735cm−1、1778cm−1、1795cm−1。MS−ESI:m/z=525.2〔2M+Na〕
β−ラクタム3を、文献の先例に従い合成した。Parsons,P.J.;Camp,N.P.;Underwood,L.M.;Harvey,D.M.(1996)“Tandem Reactions of Anions:A Short and Efficient Route±Anatoxin−α,”Tetrahedron,52:11637−11642を参照。
Figure 2009506172
β−ラクタム4及び5を、文献の先例に従い合成した。Dener,J.M.;Fantauzzi,P.P.;Kshirsagar,T.A.;Kelly,D.E.;Wolfe,A.B.(2001)“Large−Scale Synthesis of FMOC−Protected Non−Proteogenic Amino Acids:Useful Building Blocks for Combinatorial Libraries,”Organic Process Research and Development,5:445−449を参照。
Figure 2009506172
化合物6及び7を、化合物4及び5に使用したのと同じ一般方法を用いて調製した。化合物6:オーブン乾燥した25mLの丸底フラスコにおいて、シス−シクロオクテン(0.023モル、3mL)及び乾燥CHCl(3.3mL)を結合させた。反応を0℃まで冷却し、N下で撹拌した。クロロスルホニルイソシアネート(CSI)(1eq.、0.023モル、2mL)の乾燥CHCl(1.1mL)中溶液を作製し、冷却した反応混合物に液滴で添加した。反応を0℃で1時間撹拌させ、次に、一夜のうちに室温まで温めた。次に、反応を0℃まで再冷却し、水を添加することによりクエンチした。クエンチされた反応混合物を、NaSO(1.45g)の水(4.3mL)中懸濁液に添加し、温度を25℃未満、pHを2MNaOHを用いて5から7の間で維持した。反応を一夜のうちに室温まで温めた。層を分離し、EtOAcで水性の部分を抽出した。結合した有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、(EtOAcを溶離液とした)カラムクロマトグラフィーにより、又は、CHCl及びヘキサンからの再結晶により精製できる。収率=3.6g、51%。HNMR(CDCl)δ1.30〜1.99、m、12H;3.01〜3.10、m、1H;3.62〜3.69、m、1H;5.86、brs、1H。13C{H}NMR(CDCl)δ21.34、25.25、25.69、27.24、28.59、27.72、53.58、171.0。FTIR(ATR):1725cm−1、3205cm−1。MS−EI:m/z=154.1〔M+H〕
化合物7:オーブン乾燥した丸底フラスコにおいて、シクロドデセン(0.023モル、3.97mL)及びCSI(1eq.、0.023モル、2mL)を結合させた。反応を窒素下に置き、一夜のうちに50℃まで加熱した。反応を冷却させ、CHClで希釈、さらに、水を添加することによりクエンチさせた。クエンチされた反応を、NaSO(1.65g)の水(5mL)中懸濁液に添加し、温度を25℃未満、pHを2MNaOHを用いて5から7の間で維持した。反応を一夜のうちに室温まで温め、次に、層を分離させた。水性層をEtOAcで2回抽出し、結合した有機部分をMgSO上で乾燥させ、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、CHCl及びヘキサンからの再結晶により精製した。収率=0.47g、10%。HNMR(CDCl)δ1.30〜1.80、m、20H;3.10〜3.16、m、1H;3.64〜3.70、m、1H;6.11、brs、1H。13C{H}NMR(CDCl)δ2.24、22.84、23.22、24.90、27.62、27.83、28.12、28.21、29.20、53.20、54.20、171.78。FTIR(ATR):1740cm−1、3204cm−1。MS−ESI:m/z=232.3〔M+Na〕
Figure 2009506172
化合物8:500mLの丸底フラスコにおいて、フタルイミドカリウム(1.5eq.、0.067モル、12.33mg)及びDMF(140mL)を結合させた。反応を撹拌し、1−クロロ−3−メチル−2−ブテン(1eq.、0.044モル、5mL)のDMF(95mL)中溶液を反応に添加した。フラスコをN下に置き、一夜のうちに60℃まで加熱した。反応を冷却させ、次に、勢いよく撹拌しながら1400mLの氷水に注いだ。撹拌を、氷が溶けるまで続けた。生成した白い沈殿物を濾過により単離した。その濡れた固体を、CHClで溶かし、層を分離した。有機部分をMgSO上で乾燥させ、溶剤を回転蒸発により除去し、粗製生成物を得た。その生成物を、CHCl及びヘキサンからの再結晶により精製した。収率=7.2g、76%。
化合物9を、化合物8から以下の方法で調製した。100mLの丸底フラスコに、化合物8(1eq.、0.033モル、7g)を配置した。その化合物8を、できる限り少ない乾燥CHClで溶解し、フラスコをN下に置き、0℃まで冷却した。CSI(1eq.、0.033モル、2.9mL)をフラスコに添加し、反応を撹拌させ、1〜2日間室温まで温めた。水を添加することによりクエンチし、クエンチした反応混合物を、NaSO及びNaHPO(各5g)の水(140mL)中懸濁液に添加した。pHを2MNaOHを用いて5から7の間で維持し、反応を2日間室温で撹拌させた。次に、層を分離し、水性部分をCHClで2回抽出した。結合した有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、CHCl及びヘキサンから再結晶した。収率=6.2g、73%。HNMR(CDCl)δ1.45、s3H;1.47、s、3H;3.41、tdJ=8.1、0.9Hz、1H;3.91、ddJ=14.1、8.1Hz、1H;4.05〜4.13、m、1H;6.44brs、1H;7.71〜7.74、m、2H;7.84〜7.87、m、2H。13C{H}NMR(CDCl)δ14.31、21.15、23.38、25.58、34.31、55.18、56.66、60.48、123.52、132.11、134.17、167.47、168.06。FTIR(ATR):1715cm−1、1741cm−1、3200cm−1。MS−ESI:m/z=259.3〔M+H〕
Figure 2009506172
化合物10を、化合物9から以下の方法で調製した。250mLの丸底フラスコにおいて、化合物9(1eq.、0.024モル、6.2g)をメタノール(36mL)で懸濁させた。ヒドラジン(3eq.、0.072モル、2.26mL)を添加し、反応を、一晩N下で室温にて撹拌させた。メタノールを回転蒸発により除去し、生成した固体をクロロホルムで粉砕した。溶剤をクロロホルム洗浄から回転蒸発により除去した。残留物を、CHCl(200mL)を有する500mLの丸底フラスコ内に配置した。次に、トリエチルアミン(1.1eq.、0.053モル、7.39mL)を添加した後、二炭酸ジ−tert−ブチル(BOCO)(1.1eq.、0.053モル、11.6g)のCHCl(100mL)中溶液が続いた。反応を一晩室温で撹拌させ、次に、MgSO上で乾燥させ、回転蒸発により取り除いて粗製生成物を生じる前に、2MHClで2回、2MNaOHで2回、鹹水で1回洗浄した。生成物を、EtOAcを溶離液として用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率=2.9g、53%。HNMR(CDCl)δ1.40、s、3H;1.44、s、3H;1.45、s、9H;2.97、apptJ=7.8Hz、1H;3.29、m、1H;3.58、m、1H;5.10、brs、1H。13C{H}NMR(CDCl)δ22.92、28.49、28.68、37.20、54.83、58.34、79.61、155.89、169.32。FTIR(ATR):1688cm−1、1716cm−1、1744cm−1、3194cm−1、3280cm−1。MS−ESI/EMM:m/z=Calc.251.1372〔M+Na〕。Meas.251.1372〔M+Na〕
Figure 2009506172
化合物11:2Lの丸底フラスコにおいて、フタルイミドカリウム(1.5eq.、0.028モル、52g)及びDMF(400mL)を結合させた。次に、クロチルブロミド(1eq.、0.185モル、25g)のDMF(300mL)中溶液を添加し、反応を、一晩60℃で撹拌した。反応を冷却させ、次に、勢いよく撹拌しながら4000mLの氷水に注いだ。撹拌を、氷が溶けるまで続けた。生成した白い沈殿物を濾過により単離した。その濡れた固体を、CHClで溶かし、層を分離した。有機部分をMgSO上で乾燥させ、溶剤を回転蒸発により除去し、粗製生成物を得た。その生成物を、CHCl及びヘキサンからの再結晶により精製した。収率=17.8g、56%。
化合物12:100mLの丸底フラスコに、化合物11(1eq.、0.085モル、17g)を配置した。その化合物11を、できる限り少ない乾燥CHClで溶解し、フラスコをN下に置き、0℃まで冷却した。CSI(1eq.、0.033モル、2.9mL)をフラスコに添加し、反応を撹拌させ、室温まで温めた。次に、4〜5日間60℃まで加熱した。反応を、水を添加することによりクエンチし、クエンチした反応混合物を、NaSO及びNaHPO(各40g)の水(700mL)中懸濁液に添加した。pHを2MNaOHを用いて5から7の間で維持し、反応を2日間室温で撹拌させた。次に、層を分離し、水性部分をCHClで2回抽出した。結合した有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、CHCl及びヘキサンから再結晶した。収率=7.6g、38%。HNMR(CDCl)δ1.32、dJ=6Hz、3H;3.15apptJ=6.9Hz、1H;3.79〜3.83、m、1H;3.97、ddJ=14、9.6Hz、1H;4.14、ddJ=14、5.7Hz、1H;6.01、brs、1H;7.72〜7.77、m、2H;7.84〜7.88、m、2H。13C{H}NMR(CDCl)δ20.75、36.62、50.46、57.12、123.69、132.11、134.37、167.07、168.23。MS−ESI:m/z=267.2〔M+H〕
化合物13:25mLの丸底フラスコにおいて、化合物12(1eq.、0.0021モル、0.5g)をメタノール(10mL)で懸濁させた。ヒドラジン(5eq.、0.0105モル、0.33mL)を添加し、反応を、一晩N下で室温にて撹拌させた。反応をフリット上で濾過し、おびただしい量のメタノールで洗浄した。溶剤を濾液から回転蒸発により除去した。残留物を、CHCl(20mL)を有する100mLの丸底フラスコ内に配置した。次に、トリエチルアミン(1.1eq.、0.0057モル、0.8mL)を添加した後、二炭酸ジ−tert−ブチル(BOCO)(1.1eq.、0.0057モル、1.25g)のCHCl(10mL)中溶液が続いた。反応を一晩室温で撹拌させ、次に、MgSO上で乾燥させ、回転蒸発により取り除いて粗製生成物を生じる前に、2MHClで2回、2MNaOHで2回、鹹水で1回洗浄した。生成物を、EtOAcを溶離液として用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率=0.071g、16%。HNMR(CDCl)δ1.37、dJ=6Hz、3H;1.44、s、9H;2.89、tddJ=6、2.1、0.9Hz、1H;3.48、m、2H;3.64、qdJ=6、2.1Hz、1H;4.95、brs、1H;6.06、brs、1H。13CNMR(CDCl)δ20.54、28.55、38.46、48.84、58.57、79.89、164.71、168.99。MS−ESI/EMM:m/z=Calc.237.1215〔M+Na〕。Meas.237.1208〔M+Na〕
Figure 2009506172
化合物14:乾燥した25mLの丸底フラスコに、トランス−4−オクテン(1eq.、0.009モル、1.4mL)を配置した。CSI(1eq.、0.009モル、0.78mL)をフラスコに添加し、反応を一晩60℃で撹拌させた。反応をCHClで希釈し、次に、水を添加することによりクエンチした。クエンチした反応混合物を、NaSO及びNaHPO(各1g)の水(20mL)中懸濁液に添加した。pHを2MNaOHを用いて5から7の間で維持し、反応を一晩室温で撹拌させた。次に、層を分離し、水性部分をCHClで2回抽出した。結合した有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、1:1のヘキサン:EtOAcを溶離液として用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率=0.38g、27%。HNMR(CDCl)δ0.98、m、6H;1.31〜1.77、m、8H;2.73、brtJ=7.5Hz、1H;3.29、tdJ=6.9、2.1Hz、1H;6.48、brs、1H。13CNMR(CDCl)δ14.11、14.16、19.90、20.78、30.89、37.47、55.38、56.91、171.83。MS−EI:m/z=156.2〔M+H〕
化合物(15)の合成:
Figure 2009506172
化合物15を、改変された文献の先例を用いて調製した。Parsons,P.J.;Camp,N.P.;Underwood,J.M.;Harvey,D.M.(1996)“Tandem Reactions of Anions:A Short and Efficient Route±Anatoxin−α,”Tetrahedron,52:11637−11642を参照。50mLの丸底フラスコにおいて、4−tert−ブチルスチレン(0.016モル、2.62g)及び乾燥ジエチルエーテル(5mL)を結合させた。混合物を0℃まで冷却し、N下で撹拌した。クロロスルホニルイソシアネート(CSI)(1eq.、0.016モル、2.32g)を冷却した反応混合物に液滴で添加した。反応を0℃で1時間撹拌させ、次に、一夜のうちに室温まで温めた。次に、反応をクロロホルム(20mL)で希釈して、0℃まで冷却し、撹拌しているNaSO(12g)及びNaPO(14g)の水溶液(100mL)への添加によりクエンチし、温度を25℃未満、pHを2MNaOHの添加により6から8の間で維持した。反応を一夜のうちに室温まで温めた。層を分離し、クロロホルムで水性の部分を抽出した。結合した有機部分をMgSO上で乾燥し、溶剤を回転蒸発により除去した。粗製生成物を、ジエチルエーテルから再結晶した。収率=1.8g、54%。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.32、s、9H;2.90、dddJ=15、2.5、1.1Hz、1H;3.43、dddJ=15、5.1、2.4Hz、1H;4.70、ddJ=5.4、2.7Hz、1H;6.1、s、1H;7.37、app.ddJ=33、10.8Hz、4H。MS(ESI)=429.5〔2M+Na〕
実施例2−ポリマー合成:
材料:
全ての試薬をAldrich社(Milwaukee、WI)から獲得し、入手した試薬として使用した。CHCl及びTHFを、減圧下でCaHから蒸留した。
器具使用:
H(300MHz)13C(75MHz)NMRスペクトルをBruker社製AC+300NMR分光器で得た。Wyatt miniDawn検出器及びOptilab rex検出器を備えたShimadzu社製LC−10AD液体クロマトグラフィー(HPLC)ポンプを用いて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を行った。移動相は、流速1mL/分のTHFであった。TSK−GELカラムセット(2xGMHHR−H)を用いて、分離を行った。
6の単独重合:
Figure 2009506172
6の重合は、β−ラクタムモノマー3〜7、10、及び13〜15の重合における代表的な手順である。いかなる実験上及び観察上の例外も記述される。7mLのガラスバイアルにおいて、不活性雰囲気のもと、6(1mモル、153mg)、モノマーの特定の画分を脱プロトン化するためのベースとしてのカリウム−tert−ブトキシド(KOtBu、0.045mモル、5mg)、及び、共開始剤として、及び、分子量を調節するための手段としての2(0.02mモル、5mg)を結合させた。1/10から1/250にわたるモノマー対共開始剤比を、目標とする分子量に応じて使用することに成功した。混合物をジクロロメタン(CHCl、1mL)又はTHF(1mL)の添加により溶解し、モノマー対共開始剤比に応じて、0.5から4時間室温下で保った。比率が高いと、必要とされる重合時間も長くなる。次に、混合物を空気に曝露し、ポリマーをペンタン(10mL)内に沈殿させ、遠心分離及び上澄みを除去することにより単離した。ポリマーを、減圧下のもと室温にて一晩乾燥させた。単離収率は、95%(146mg)であった。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.10〜2.10、幅の広いs、12H;2.15〜3.10、幅の広いm、1H;4.2〜5.0、幅の広いm、1H;7.43、m、末端基 低分解能のピーク;7.89、m、末端基 低分解能のピーク。M=5840g/モル、多分散性指数(PDI)=1.02(dn/dc=1.37)。
ベース開始剤としての別の化合物:
上記の段落において記述されている一般的な手順を、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiN(TMS))、カリウムビス(トリメチル−シリル)アミド(KN(TMS))、及びナトリウムメトキシド(NaOEt、テトラヒドロフランにおける)を含めた別のベースでKOtBuを置き換えることにより使用した。上記のベース全てが、目標とする分子量に近い分子量を有する低PDIポリマーを生じた。
次善に好ましい開始剤:
以下の金属複合体、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clを上記の一般的な重合手順において使用し、最初の結果は、90モル%を越えるモノマーの回収を生じた反応を示した。重合体生成物はほとんど得られなかった。このように、これらの金属複合体を本発明において使用するのは好ましくない。
6の別の単独重合:
Figure 2009506172
ここで、反応が、ベース〔LiN(SiMe〕及び共開始剤(示されているように、4−tert−ブチルベンゾイルクロライド(TBBC)又は化合物2)の存在のもと、THFにおいて外気温で起こっている。適切な量のモノマー及び共開始剤をTHFにおいて混ぜ合わせ、その後すぐにベースの溶液を混合物に一回で追加した。1時間後、ペンタンを反応溶液に添加することにより、ポリマー生成物を沈殿させた。その生成物を、遠心分離により単離し、高真空下で乾燥させた。4−tert−ブチルベンゾイルクロライド又はN−ベンゾイル−β−ラクタム(化合物2)を共開始剤として使用した。
4−tert−ブチルベンゾイルクロライドを共開始剤として使用した反応は、化合物2を共開始剤として使用した反応と比較して、得られたポリマー生成物がより狭い多分散性を有していると示した。他のベース(KOtBu、KH、NaOMe、NaOH)並びに別の溶剤及び溶剤混合物(CHCl、MeOH、THF/HO)もこの反応に試した。重合がCHClにおいて容易に起こったが、生成したポリマーはわずかに広い多分散性を有した。KOtBu及びNaOMe(THF)をベースとして使用した場合に、類似の増加した多分散性の広がりを観察した。不均質のKHのベースとしての使用により、PDI>2を有するポリマーが生じた。反応に水又はアミン(20モル%)を添加することにより、比較的小さい分子量を有するポリマー生成物が生じたが、生成物におけるいかなるPDIの広がりもなかった(<2)。水もアミンも、他のアニオン重合反応を抑制すると知られている。重合反応を数時間進行させた場合、多分散性が(約1.06から1.27まで)広がった。
多数の、モノマー、共開始剤、溶剤、及びベースの組合せを、ここで報告したのと同じ方法で作製した。結果は表2において要約されている。
Figure 2009506172
この実施例は、極性の官能基を持つ側鎖を有するβ−ポリペプチドを調製する一般的な方法を実証している。
他のβ−ラクタム含有モノマーの単独重合:
すぐ前の実施例において説明されている方法を用いて、以下の二環式及び単環式モノマーを重合するのにも成功した。
Figure 2009506172
3の単独重合:
Figure 2009506172
7mLのガラスバイアルにおいて、不活性雰囲気のもと、3(0.2mモル、30mg)、カリウム−tert−ブトキシド(KOtBu、0.0045mモル、0.5mg)、及び、2(0.002mモル、0.5mg)を結合させた。ポリマーを、ポリ(6)のために上記されているように単離した。単離収率は、92%(142mg)であった。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.30〜3.20、幅の広いm、9H;4.20〜4.80、幅の広いs、1H;5.40〜5.80、幅の広いs、2H;7.43、m、末端基 低分解能のピーク;7.89、m、末端基 低分解能のピーク。M=16,000g/モル、PDI=1.2(dn/dc=1.37)。このポリマーのGPC曲線は図1に示されている。
5の単独重合:
Figure 2009506172
単離収率は、90%(139mg)であった。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.10〜2.05、幅の広いm、8H;2.53、s、1H;3.98、s、1H;7.43、m、末端基 低分解能のピーク;7.89、m、末端基 低分解能のピーク。生成したポリマーは、THFにおいてほとんど不溶性であった。
10の単独重合:
Figure 2009506172
7mLのガラスバイアルにおいて、不活性雰囲気のもと、10(0.2mモル、45mg)、カリウム−tert−ブトキシド(KOtBu、0.02mモル、2mg)、及び、2(0.014mモル、3.5mg)を結合させた。ポリマーを、ポリ(6)のために上記されているように単離した。単離収率は、95%(44mg)であった。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.00〜1.80、幅の広いs、9H;2.05〜3.70、重なり合う共鳴、幅の広いm、9H;7.50、m、末端基 低分解能のピーク;7.94、m、末端基 低分解能のピーク。M=10,400g/モル、PDI=1.16(dn/dc=1.37)。このポリマー上のt−BOC保護一級アミン基を、トリフルオロ酢酸(100mg/mL)においてポリマーを溶解し、55℃で8時間処理することにより脱保護し、水溶性ポリマーを生じた。HNMR(300MHz、DO、ppm)δ1.10〜1.70、m、6H;2.9〜3.6、broad 重なり合うピーク、3.19、s、1H;3.40、s、1H;7.42〜7.71、m、末端基 低分解能のピーク。
13の単独重合:
Figure 2009506172
7mLのガラスバイアルにおいて、不活性雰囲気のもと、10(0.14mモル、30mg)、カリウム−tert−ブトキシド(KOtBu、0.01mモル、1mg)、及び、2(0.004mモル、1mg)を結合させた。ポリマーを、ポリ(6)のために上記されているように単離した。単離収率は、91%(27mg)であった。HNMR(300MHz、CDCl、ppm)δ1.18、幅の広いs、3H;1.43、幅の広いs、9H;2.2、s、1H;2.4〜4.4、一組の重なり合った共鳴、4H;7.50、m、末端基 低分解能のピーク;7.94、m、末端基 低分解能のピーク。脱保護された水溶性ポリ(13)を、ポリ(10)のために記述されているように得た。HNMR(300MHz、DO、ppm)δ1.11、s、3H;2.9、m、2H;3.22、s、1H;4.17、s、1H;7.35〜7.62、m、末端基 低分解能のピーク。
14の単独重合:
Figure 2009506172
一般的な重合手順が14に適用された場合、重合混合物は5分以内に凝固する。ポリマーはエーテルで広範に洗浄され、クロロホルム、THF、及びDMSOにおいて不溶性である白い粉末を生じる。
15の単独重合:
Figure 2009506172
一般的な重合手順が14に適用された場合、重合混合物は均質なままである。しかし、ポリマーをペンタンにおいて沈殿させた場合、生成した白い粉末は、クロロホルム、THF、及びDMSOにおいて不溶性である。
実施例3−リビング重合:
(a)モノマー対共開始剤比(〔モノマー〕/〔共開始剤〕)の比の関数としての生成物ポリマーの分子量:
共開始剤の濃度に対するモノマー反応物の濃度の比(〔モノマー〕/〔共開始剤〕)を組織的に調整することにより、生成するポリマー生成物の分子量に対して対応する効果があるかどうかを決定するために調査を行った。化合物6を、この実施例のためのモノマーとして使用した。結果は、X軸上に〔モノマー〕/〔共開始剤〕、及び、Y軸上に生成物分子量(Mn)を描くグラフとして、図3に描かれている。図3から見ることができるように、得られたポリマーの分子量対〔モノマー〕/〔共開始剤〕比は、約〔モノマー〕/〔共開始剤〕=80まで直線的で比例した依存性を示している。これらの結果は、重合反応のリビング特性を反映及び確証している。
(b)変性ブロック共重合:
重合のリビング特性を、反応図式6に示されているように、モノマー6の変性ブロック共重合を実行することによっても確証した:
Figure 2009506172
図4及び5に示されているGPC曲線は、最初のポリマー生成物Aの完全な消失(図4)、及び、変性モノモダル(Monomodal)ブロックコポリマー生成物B(図5)の出現を示している。MeONaを用いた化合物6及びLiN(SiMeを用いた化合物5の重合も、リビング方法において進行することを確証した。これは、単独重合又は共重合を用いた生成物の精巧な調節を可能にしているため、重要である。
実施例4−ランダム共重合:
一般的な重合手順をモノマーの混合物に適用し、分子量分布においていかなる広がりもないポリマーを生じた。HNMR分析により、重複した個々のホモポリマーから全共鳴の存在が示された。
実施例5−ブロック共重合:
ブロックコポリマーを、連続的なコポリマーの追加により調製した。初めに、所望のホモポリマーを、上記の一般的な重合手順に従い調製し、第1のブロックが完了するまで時間を充てた後(モノマー対開始剤比に応じて20から120分)、第2のモノマーを追加し、第2のブロックを形成した。あるいは、ホモポリマーを、沈殿により単離し、一般的な重合手順に従い、重合混合物において、共開始剤2の代わりとして再び溶解し、第1のブロックの鎖末端から第2のブロックを増やすことができる。第1のブロックとジブロックの分子量を比較すると、分子量分布においては有意な広がりは示さず、分子量において期待どおりの増加を示した。特に、ホモポリマー、及び、そのホモポリマーを用いて作製したジブロックコポリマーの重ねられた2つのGPC曲線を示す図2を参照されたい。図2において先の溶離ピークはジブロックコポリマーであり、後の溶離ピークはホモポリマーである。
実施例6−末端官能基化:
重合はリビング法で進行するため、ポリマー鎖の終端を、末端のコモノマー反応物としても機能する適切な共開始剤を用いて官能化することができる。末端官能基化のためのコモノマーは、それだけに限らないが、疎水性、アニオン性、カチオン性、及び、中性の親水性基を含めた広範な種類の官能基を含むことができる。この重合方法の魅力的な特徴は、ポリマーの末端に位置している官能基を調節する能力である。(強いベースと組合せて)共開始剤として使用されるアシル化剤は、ポリマー鎖の一末端を官能化し、その鎖のもう一方の末端は、イミド基を有している。そのイミド基は、重合反応が完了した後、適切な求核基(例えば、第一級アミン)と反応する。本発明における重合技術の根本的な特徴を活用することにより、ポリマーに、そのポリマーの主鎖に沿って(側鎖経由でモノマーに取り込まれる)も各末端に(適切な共開始剤及び反応を選択することにより、重合後の末端のイミド基は完了する)でも、広範囲の官能基を導入することができる。これらの官能基は、題材の生物活性において重要な役割を果たすことが期待されている。
この実施例において、4−クロロメチルベンゾイルクロライド(C)を共開始剤として使用し、4−クロロメチルベンゾイル終端を有するポリマーを生じた。反応図式7を参照:
Figure 2009506172
4−クロロメチル末端基のさらなる化学的改変により、反応図式8に示されているように、多数の末端基が官能化されたβ−ポリペプチドポリマー誘導体が生じた:
Figure 2009506172
反応図式8に示されているように、反応性の4−クロロメチル基を使用して、アルデヒド、エステル、チオエステル、アミン及びイミド(脱保護が続くフタルイミド)等の種々の官能末端基を高収率で付加することができる。
反応図式9に示されているように、適切な共開始剤を用いて反応を実行することにより、α、β−不飽和カルボニル終端をポリマー鎖に付加することができる:
Figure 2009506172
反応図式8の場合と同様に、末端のメチレン基は、ポリマー鎖のさらなる改変を可能にする反応部位として機能することができる。
実施例7−ポリ−β−ペプチドの抗菌活性の測定:
これらのアッセイに使用した菌種は、大腸菌(Escherichia coli)JM109、枯草菌(Bacillus subtilis)BR151、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)1206(メチシリン耐性)、及び大便連鎖球菌(Enterococcus faecium)A634(バンコマイシン耐性)であった。ポリ−b−ペプチドの抗菌活性を、微量希釈法により無菌の96穴プレート(Falcon社製3075マイクロタイタープレート)において決定した。BHI培地における約10CFU/Mlの菌液を、50μLの一定分量で、2倍の段階希釈でポリ−β−ペプチドを含有する50μLの培地に添加し、各穴の全容積は100μLになった。プレートを37℃で6時間培養した。595〜650nmに及ぶ波長でODを測定することにより、増殖阻害を決定した。各MICは、少なくとも2回の別々の試行における結果であり:各試行は、繰り返して実行したアッセイの結果である。MIC決定は、2の指数の範囲内まで再現可能であり、決定値の最大値(最も保守的)として報告される。
実施例8−ポリ−β−ペプチドの溶血活性の測定:
新たに抜き出されたヒト赤血球(hRBC、血液型A)を、トリス緩衝液(pH7.2、150mM NaCl)で何回か洗浄し、上澄みがクリアになるまで2000x rpmで遠心分離した。トリス緩衝液(pH7.2、150mM NaCl)における2倍の希釈度のポリ−β−ペプチドを、無菌の96穴プレート(Falcon社製3075マイクロタイタープレート)の各穴に添加し、各穴の全容積は20μLになった。1%v/vhRBC懸濁液(トリス緩衝液に80μL)を各穴に添加した。プレートを、37℃で1時間培養し、次に、細胞を、3500rpmで5分間の遠心分離によりペレット状にした。上澄み(80μL)をミリポア水(80μL)で希釈し、405nmでODを測定することによりヘモグロビンを検出した。400μg/mLのメリチンで培養された細胞のODは、100%を示す;トリス緩衝液において培養された細胞のOCは、0%を示す。
本出願は、2005年8月29日に出願した米国仮特許出願第60/712,214号、及び、2005年8月26日に出願した米国仮特許出願第60/711,977号に基づく優先権を主張するものであり、どちらも本出願に援用する。
政府基金に関する記述
本発明は、以下の機関:NSF0425880により与えられた米国政府の支援のもとに行われた。米国は本発明についてある種の権利を有している。
化合物3から形成されたポリマーのゲル浸透クロマトグラフィー曲線である。 本発明に従い作製されたホモポリマー(右側にピーク)及びジブロックコポリマー(左側にピーク)の重ねられたゲル浸透クロマトグラフィー曲線を描いている。 化合物6の重合における、生成物分子量(Mn)対モノマー濃度の共開始剤濃度に対する比(〔モノマー〕/〔共開始剤〕)の一次従属性を描いているグラフである。 化合物6を使用して作製されたホモポリマーのゲル浸透クロマトグラフィー曲線である。 化合物6を使用して作製された変性ブロックコポリマーのゲル浸透クロマトグラムである。

Claims (32)

  1. β−ポリペプチドを作製する方法であって、有機溶剤において、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式の化合物であり、
    Figure 2009506172
    Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、前記共開始剤が環状無水物である方法。
  4. 請求項1に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは、アルコキシド、アミデート、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート、ラクタメート、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、
    Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;
    前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない;
    方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーのうち少なくとも1つが、融合された二環式のβ−ラクタム部分を含む方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーのうち少なくとも1つが、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    式中、Aは、Aが結合する炭素原子と共に、置換又は非置換のC−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルケニル、及び5から12員環の複素環からなる群から選択され;並びに、
    、R、R、及びRは、それぞれ独立的に、水素、置換又は非置換のC−C−アルキル、アリール、C−C−アルキルアリール、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択されている;
    方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーのうち少なくとも1つが、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    、R、R、又はRのうち少なくとも1つが、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択される、方法。
  8. 請求項1に記載の方法であって、前記ベース開始剤が、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択される、方法。
  9. 請求項1に記載の方法であって、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択された溶剤において、前記β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含む方法。
  10. 請求項1に記載の方法であって、少なくとも2個の異なるβ−ラクタム含有モノマーを重合し、コポリマーを生じるステップを含む方法。
  11. 請求項1に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約50℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  12. 請求項1に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約30℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  13. β−ポリペプチドを作製する方法であって:
    ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、二環式のβ−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含み、前記二環式のβ−ラクタム含有モノマーが、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    式中、Aは、Aが結合する炭素原子と共に、置換又は非置換のC−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルケニル、及び5から12員環の複素環からなる群から選択される、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している、方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、前記共開始剤が環状無水物である方法。
  16. 請求項13に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは、アルコキシド、アミデート、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート、ラクタメート、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、
    Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;
    前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない;
    方法。
  17. 請求項13に記載の方法であって、前記ベース開始剤が、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択される、方法。
  18. 請求項13に記載の方法であって、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択された溶剤において、前記β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含む方法。
  19. 請求項13に記載の方法であって、少なくとも2個の異なるβ−ラクタム含有モノマーを重合し、コポリマーを生じるステップを含む方法。
  20. 請求項13に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約50℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  21. 請求項13に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約30℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  22. β−ポリペプチドを作製する方法であって:
    ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含み、前記β−ラクタム含有モノマーが、次の式からなる群から選択されたモノマーを含み:
    Figure 2009506172
    、R、R、及びRは、それぞれ独立的に、水素、置換又は非置換のC−C−アルキル、アリール、C−C−アルキルアリール、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択され;
    、R、R、又はRのうち少なくとも1つが、アミノ、保護されたアミノ、アミノ−C−C−アルキル、及び保護されたアミノ−C−C−アルキルからなる群から選択される、方法。
  23. 請求項22に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式の化合物であり、
    Figure 2009506172
    Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している、方法。
  24. 請求項23に記載の方法であって、前記共開始剤が環状無水物である方法。
  25. 請求項22に記載の方法であって、前記共開始剤が、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは、アルコキシド、アミデート、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート、ラクタメート、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、
    Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;
    前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない;
    方法。
  26. 請求項22に記載の方法であって、前記ベース開始剤が、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択される、方法。
  27. 請求項22に記載の方法であって、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択された溶剤において、前記β−ラクタム含有モノマーを重合するステップを含む方法。
  28. 請求項22に記載の方法であって、少なくとも2個の異なるβ−ラクタム含有モノマーを重合し、コポリマーを生じるステップを含む方法。
  29. 請求項22に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約50℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  30. 請求項22に記載の方法であって、前記β−ラクタム含有モノマーを約30℃以下の温度で重合するステップを含む方法。
  31. β−ポリペプチドを作製する方法であって:
    約50℃以下の温度で、有機溶剤において、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、置換されたβ−ラクタム含有部分を含んだモノマーを重合するステップを含み、前記モノマーは、少なくとも1個の二環式β−ラクタム含有モノマーを含み:
    前記溶剤は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択され;
    前記ベース開始剤は、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択され;さらに、
    前記共開始剤は、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは、アルコキシド、アミデート、カルボン酸塩、ハロゲン化物、イミダゾレート、ラクタメート、及びチオレートからなる群から選択された脱離基であり;並びに、
    Rは、直鎖状、分枝状、又は環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のアリールアルキルからなる群から選択された塩基安定型の部分であり;
    前記共開始剤がN−アシル−β−ラクタムでない;
    方法。
  32. β−ポリペプチドを作製する方法であって:
    約50℃以下の温度で、有機溶剤において、ベース開始剤及び金属含有分子ではない共開始剤の存在下で、置換されたβ−ラクタム含有部分を含んだモノマーを重合するステップを含み、前記モノマーは、少なくとも1個の二環式β−ラクタム含有モノマーを含み:
    前記溶剤は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド、及びテトラヒドロフランからなる群から選択され;
    前記ベース開始剤は、KOtBU、LiN(TMS)、KN(TMS)、NaOEt、Sc(N(TMS)、Al(N(Me)、Al(N(TMS)、Zn(N(TMS)、Sn(N(TMS)、及びCpTi(N(Me)Clからなる群から選択され;さらに、
    前記共開始剤は、次の式からなる群から選択され:
    Figure 2009506172
    Xは独立的に脱離基であり、Rは独立的に塩基安定型の部分である、又は、R及びXは、R及びXが結合している炭素原子と共に、分子内脱離基を有する、置換若しくは非置換の、5から12員環を画定している、方法。
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