JP2009505077A - コンテナの位置決め機構を備えた放射線遮蔽アッセンブリ - Google Patents

コンテナの位置決め機構を備えた放射線遮蔽アッセンブリ Download PDF

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Abstract

放射線遮蔽アッセンブリは、予め定められたサイズが異なる複数のコンテナ群のどれであっても、アッセンブリ内の固定された位置に収容することができる。アセンブリのクランプシステムは、コンテナ群のどれであっても、アッセンブリ内の固定された位置にクランプすることができる。コンテナ群は、そのサイズに関係なく、常にシールド内で所望の位置に固定される。このような積極的な配置は、アッセンブリに取り付けられていない個別の要素を使用することなく達成される。

Description

本発明は、全体的に放射性物質のための放射線遮蔽装置に関し、とりわけ、アッセンブリ内に放射性物質のコンテナを確実に配置する放射線遮蔽アッセンブリに関する。
核医学は、医学の1部門であり、種々の検査、診断、治療への応用のために、放射性物質(例えば、ラジオアイソトープ)を使用する。放射性薬物は、1または2以上の放射性物質を他の物質と組み合わせることによって、種々の放射性医薬品(つまり、放射性調合薬)を生み出し、放射性物質を特定の医療診断で使用するために適合させる。
例えば、ラジオアイソトープ発電機を使用して、放射性崩壊によって娘放射性元素を生み出す親放射性元素(例えばモリブテン)から、娘放射性元素(例えばチタニウム-99m)を含んだ溶液を得る。放射性同位元素発電機は、搬送媒体上に吸着した親放射性元素を含んだコラムを備えている。搬送媒体(例えばアルミナ)は、親放射性元素のために、娘放射性元素よりも相対的に高い親和性を備えている。親放射性元素が崩壊すると、多量の所定の娘放射性元素が生み出される。所定の娘放射性元素を得るために、適する溶離剤(例えば無機食塩水溶液)が、コラムを介して、搬送媒体から娘放射性元素を溶離することができる。溶融している溶離剤は、娘放射性元素(例えば溶解塩の形をとる)を含有し、それにより、放射線医薬品の製剤のために有用な物質を溶離する。例えば、溶離剤は、種々の診断、及び/又は治療手段のいずれかのために患者に整脈間投与するように構成された溶液内に、放射性元素の源として使用される。
発電機から多量の溶離剤を得る方法において、真空にされたコンテナ(例えば溶離液バイアル)は、タッピングポイントで発電機と接続される。例えば、発電機上の管状針は、真空にされたコンテナの隔膜を貫通するために使用されて、溶離液バイアルと発電機コラムとの間の流体接続を確立する。コンテナが部分的に真空であることにより、溶離剤のコンテナから溶離剤をくみ出し、コラムを介してバイアルまで至ることができ、それにより、コラムから娘放射性元素を溶離する。コンテナは、溶離シールド内に収容される。該溶離シールドは、発電機からコンテナ内に収容された後に、溶離剤によって放射される放射線から作業員を遮蔽するために使用される放射線遮蔽装置である。
同じ発電機が使用されて、コラム内の放射性元素が浪費される前に、多数のコンテナを充填する。いずれの時でも、必要とされる溶離剤の分量は、放射性薬物によって満たされ、及び/又は発電機コラム内の放射性同位体の濃度を維持する必要がある処方薬の量によって変化する。コラムからくみ出される溶離剤の量を変化する1つの方法は、溶離剤を収容するために使用される真空コンテナの分量を変えることである。例えば、約5mlから約30mlの範囲のコンテナ容積は、一般的で通常であり、5ml、10ml、又は20mlの容積を有するコンテナは現在、産業上使用されている。所定の容積を有するコンテナが選択されて、発電機コラムからの溶離剤の量に対応する調剤を容易にする。
あいにく、複数の異なるサイズのコンテナを使用することは、大きな不利益に繋がる。シールド内のコンテナの実質的な動きを妨げることにより、コンテナ、シールド、及び/又は発電機に与える損害を避けることが望まれる。更に、シールド内のコンテナの位置は、1つのコンテナから隣のコンテナまで一貫しており、コンテナが一貫した作りに近づくことが望ましいと感じる人も中にはいる。1つの解決方法は、コンテナの個々のサイズに合わせて専用のシールドを備えることである。しかし、コストと利便性により、異なるサイズのコンテナ(同時に1つ)に対応できる単一のシールドの使用が促される傾向がある。
放射性物質は、従来の遮蔽装置を操作するように企てるが、それにより、種々のサイズのコンテナと共に使用することができる。実行される1つの解決方法は、より小さなコンテナが使用されている時に、放射線遮蔽装置内の余分な空間を一時的にふさぐために、遮蔽装置内に挿入される手の上の種々の異なるスペーサを保つことである。これにより、スペーサが混ぜ合わせ、失い、壊す、及び/又は不適切なコンテナと共に使用するので、複雑さが増し、及び/又は混同のリスクが増加する。遮蔽装置内のコンテナの側面を囲む、いくつかの従来のスペーサにおいては、コンテナにラベルが貼り付けられる。従って、スペーサがラベルを傷つけ、及び/又はコンテナにラベルを貼り付けるために使用される接着剤と当接して、結果として、スペーサがコンテナの側面を貫く、又はさもなければ放射線遮蔽装置をだめにする。このように、改良された放射線遮蔽装置、及び1または2以上の放射性元素を収容するために異なるサイズのコンテナに対処する方法が、望まれる。
概要
本発明の1つの態様は、溶離剤のコンテナを保持するための放射線遮蔽アッセンブリに関する。該アッセンブリは、全体的に、少なくとも部分的にその中に規定される、コンテナを収容するためのキャビティを有する本体と、キャビティに至る開口部と、を備えている。アッセンブリの本体は、放射線遮蔽物質(例えば鉛、タングステン等)を備えている。本体のキャビティ内の少なくとも部分的に配置されたクランプシステムは、本体の開口部に対してあらかじめ決められた位置に、コンテナを取外し可能に保持することができる。
本発明の他の態様は、1つの溶離剤のコンテナに対処する方法に関する。コンテナは、放射線遮蔽本体のキャビティ内に配置される。本体は、キャビティへの開口部を備えている。コンテナは、キャビティ内に配置された後、適所に固定されることにより、開口部に対してあらかじめ決められた位置に保持される。
更に本発明の他の態様は、放射性物質のコンテナを収容するための放射線遮蔽アッセンブリに関する。該アッセンブリは、全体的に、コンテナを収容するための内部キャビティを有する本体と、長手方向軸を備えている。クランプシステムによれば、コンテナ上にキャビティの長手方向軸に対して横方向の圧縮力を作用することによって、キャビティ内にコンテナを保持することができる。
また、本発明の他の態様は、放射線遮蔽アッセンブリ内に放射性物質のコンテナを収容する方法に関する。この方法によれば、全体的に、本体の内部キャビティ内にコンテナを配置する。キャビティは長手方向軸を備えている。コンテナは、キャビティの長手方向軸に対して横方向の力を作用されることによって、キャビティ内に保持される(例えば、クランプシステムと共に)。
他の態様において、本発明のアッセンブリは、全体的に、本体内部に少なくとも部分的に規定された、コンテナを収容するためのキャビティを有する放射線遮蔽物質の本体を備えている。キャビティは、長手方向軸を備えている。本体は、キャビティに至る開口部を備えている。少なくとも部分的にキャビティ内にあるデタント(戻止め)は、開口部付近にコンテナを保持するホールド位置と、コンテナを解除するように構成されたリリース位置との間を移動できる。ホールド位置とリリース位置との間のデタントの移動は、デタントが、キャビティの長手方向軸に対して横方向に移動することからなる。
本発明の更なる態様は、放射線遮蔽アッセンブリ内に放射性物質のコンテナを保持する方法に関する。該方法によれば、全体的に、放射線遮蔽本体内のキャビティ内にコンテナを配置することで、コンテナは、本体内のキャビティに至る開口の付近に配置される。キャビティは、長手方向軸を備えている。コンテナは、デタントを、コンテナの開口部から離れるような移動を許容するリリース位置から、開口部から離れるようなコンテナの移動を阻止するホールド位置まで移動することによって、開口部付近に保持される。デタントを移動することは、デタントが、キャビティの長手方向軸に対して横方向に移動することを意味する。いくつかの実施形態において、デタントは、ホールド位置に固定されて、コンテナの移動を防止する。そのような実施形態においては、デタントは固定されない(例えば適切な解除をすることによって)ことを求められ、それによりコンテナをアッセンブリから取り外せる。
種々の改良例が、本発明の上述の態様に関して示された特徴の中に存する。更なる特徴も同様に、本発明の上述した態様の中に含まれている。これらの改良例、及び追加の特徴は、個々に、又はいずれかの組み合わせで存する。例えば、本発明の図示された実施形態のいずれかに関して以下に詳述された種々の特徴は、本発明のいずれかの態様の中に組み込まれている。
最初に図面、特に図1〜4を参照すると、本発明の放射線遮蔽アッセンブリの一実施形態を、後部充填タイプの放射性同位体溶離液遮蔽アッセンブリとして、その全体を参照数字1で示している。該アッセンブリは、放射線を発する放射性元素(例えば、テクネチウム-99m)が入ったコンテナ(例えば、溶離液バイアルV1)を、アッセンブリの放射線遮蔽キャビティ内に収容し、それにより、放射性元素から出る放射線がアッセンブリから漏れることを防ぐ。
このように、アッセンブリ1は、1または2以上の放射性元素、または他の放射性物質を取り扱う作業員が放射線にさらされることを防止するのに使用される。アッセンブリ1は、分配遮蔽体として使用してもよく、これも本発明の範囲から外れない。
図示されたアッセンブリ1は、全体的として、本体3、キャップ5、ベース7を備えている(参照数字は、それらの全体的を示している)。
さらに、アッセンブリ1は、全体的を9で示した環状のスプリング・デタント・アクチュエータと(広く言うと、アクチュエータ)、全体的を11で示したスプリング・デタントを2つ備えている。
本発明の範囲内において、デタント(戻止め)の数は2つ以外であってもよく、デタントは“ばね”でなくてもよい、と理解すべきである(例えば、デタントは、弾性体ではなく、剛体であってもよい)。以下に、デタント・アクチュエータ9およびデタント11の構造および用途について、より詳細に説明する。
本体3は、バイアルV1を収容するよう構成されたキャビティ13を規定する。バイアルは、例えば10ml等、適当なサイズのものである。本発明のアッセンブリ1は、例えば図9に示したバイアルV1、V2、V3のセット等、異なるサイズのコンテナとともに使用可能である。
1セットに含まれるバイアルの数や、それらの相対的サイズは、説明したもの以外であってもよく、その場合でも、本発明の範囲から外れない。図示した実施形態では、バイアルV1、V2、V3は、3つとも高さが異なる。
本体3内のキャビティ13は、完全に本体を貫通するよう長手方向に延在し、後方開口端17および前方開口端19において開口している。しかし、本体3は、ただ1つの開口端に開口していてもよい。
本体3の形状は、全体的にチューブ状で、前方開口端19近傍にネック部21を備えている。ネック部21は、デタント・アクチュエータ9およびキャップ5を受け止める。本発明の範囲内で、本体3は別の形状であってもよい、ということを理解すべきである(例えば多角形)。
本体3は、キャビティ13内で放射された放射線が本体を貫通してアッセンブリ1から漏れるのを防ぐよう構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、本体3は、放射線遮蔽物質から形成される(例えば、鉛、タングステン、劣化ウラン、および/または他の高密度物質)。放射線遮蔽物質は、1または2以上の層状であってもよい(図示せず)。幾つかの、または全ての放射線遮蔽物質は、1または2以上の放射線遮蔽物質を含浸させた基板であってもよい(例えば、タングステンを埋め込んだ成型プラスチック)。
この分野における当業者は、1または2以上の十分な量の放射線遮蔽物質を含むよう、本体3を設計する方法を知っている。それは、キャビティ13内で放出されることが予想される放射線の量および種類、並びに、本体3を通ってアッセンブリ1から漏れる放射線を所定レベルに制限するための許容量を考慮して設計される。
後方開口端17は、前方開口端19よりもサイズが大きい。例えば、後方開口端17は、ここを通ってバイアルV1(または、バイアルV1、V2、V3のいずれか)の全体を本体3のキャビティ13内に受け入れることができるサイズとされている。前方開口端19は、バイアル1(および、バイアルV2、V3)がここを通ってキャビティ外に出て行くことが防止されるサイズとされている。
ただし、少なくとも不図示の針先は、前方開口端19を通過できる(例えば、ラジオアイソトープ発電機のタッピングポイント上のニードル)。前方開口端19は、キャビティ13内に収容されたバイアルV1の隔膜(図示せず)にニードルを突き刺すためのアクセスを提供する。
ベース7は、本体3に取り付けられて、後方開口端17を覆う。図示した実施形態においては、ベース7は、バイオネット接続により本体3に連結される。他の形態の取外し可能な連結も、本発明の範囲から逸脱することなしに使用できる。
より具体的には、バイオネット接続に関して、本体3は、後方開口端17の直径方向に向かい合って配置した2つの全体的にL字形状のスロット25を備えている(図2)。ベース7が備える小径のカップ部27は、後方開口端17(図1)近傍の本体縁部を受け入れるサイズとされている。カップ部27は、その内径側に、直径方向に向かい合う一対の突起を備えている(図示せず)。突起は、それぞれ、スロット25に受け入れられる。
突起をスロット25内に嵌めた後、本体3に対してベース7をねじることにより、突起が周方向に延びるスロットの狭い部分へと移動して、ベースが本体にしっかりと連結される。この連結を解除する場合、ベース7を反対方向に回転させて、軸方向に延びるスロットの広い部分に突起を位置合わせする。その後、ベース7が本体3から離れて、後方開口端17が開口し、バイアルV1の挿入または取外し等を行うことができる。
幾つかの実施形態において、ベース7は、後方開口端17を通ってキャビティ13から漏出するであろう放射線を遮断できる材料から形成される。本体3に関して上述したもの等、放射線を遮蔽するのに適した物質および構造が使用される。
添付の特許請求の範囲においても使用されているが、“放射線遮蔽物質”とは、ほぼ全体が放射線遮蔽物質(例えば鉛)から形成されている物質と、放射線遮蔽物質とそれ自体は放射線を通す他の物質とを組み合わせた物質と、の両方を意味する。
ベースの一部分だけが放射線を遮蔽することができるようにして、残りの部分は、放射線を通す別の材料(例えば、より軽量の材料)で形成されてもよい。例えば、後方開口端17を覆うベース7の部分だけが、放射線遮蔽物質から形成されていてもよい。
図2、3に示すようにキャップ5をアッセンブリ1から取り外すと、前方開口端19が露出する。それにより、アッセンブリのキャビティ13内にあるバイアルV1は、前方開口端を介して、ラジオアイソトープ発電機と相互に流体接続される。
ちなみに、“相互に流体接続”あるいはそれと同類の語は、第1の要素を、第2の要素に、あるいは第2の要素に連結された1または2以上の要素に連結することを意味している。または、第1の要素を、第2の要素を含むシステムの一部に連結することを意味している。それにより、物質(例え、ば溶離剤および/または溶出液)が、第1の要素と第2の要素の間を少なくとも1方向に通過する(流れる)。
キャップを取外し可能に本体3に取り付けるよう設計するには、多くの方法がある。例えば、図示したキャップ5は、キャップ内径に沿って周方向に間隔をおいて配置した複数のリブ31を備えている(図2には、2つだけが現れている)。これらのリブ31は、デタント・アクチュエータ9の外表面と係合して、キャップ5とアクチュエータ9との間に締りばめを提供する。これによって、キャップを、アクチュエータ上に、つまり本体3上に保持できる。
デタント・アクチュエータ9の本体3への連結に関し、以下に、より詳細に説明する。手で力を加えてキャップ5をアクチュエータ9から引き離すことで、キャップ5とアクチュエータ9の連結を解除できる。キャップを本体に取外し可能に連結する他の方法があることを理解すべきであり、そこには、キャップを直接、本体に係合する方法も含まれる。
更に、キャップを本体に固定するために使用できる幾つかの連結形態もある。例えば、キャップは、本体を引き寄せる磁性部を備えていてもよく、または本体側の磁性部がキャップを引き寄せてもよい。
キャップおよび/または本体は、デタント、留め具、および/または摩擦係合要素を備えていてもよい。あるいは、キャップを本体に取外し可能に連結する他の留め具を備えてもよい。これらは、本発明の範囲から逸脱するものではない。
キャップ5は、本体3に取外し可能に連結されているが、それでもキャビティ13内で放出された放射線が前方開口端19を通ってアッセンブリ1から漏出するのを防ぐよう構成されている。例えば、キャップ5は、上述したように、1または2以上の放射線遮蔽物質(図示せず)を含んでいる。
この分野における当業者は、キャップ5が十分な量の1または2以上の放射線遮蔽物質を含有して、放射線の遮蔽を所定のレベルで達成できるように、キャップ5を設計することができる。
コスト削減のために、放射線遮蔽物質をキャップ5の中心部に配置してよい(例えば、図1に示したような関係でキャップが本体に配置されるときに、前方開口端19と整合する位置)。そのとき、キャップの外周部は、高価ではなく、および/またはより軽量で、放射線を遮蔽しない物質から形成する。しかしこれは、本発明の実施にあたって必須ではない。
図示した実施形態において、デタント・アクチュエータ9とデタント11は、クランプシステムの一部を形成するが、クランプシステムは、本発明の範囲内において、追加または異なる要素を備えていてもよい、と理解すべきである。
デタント・アクチュエータ9は、弾力性のある保持リング35を介して、本体3に取外し可能に取り付けることができる。保持リング35は、拡径を容易にするために割れ目が入れられている。アクチュエータ9は、本体3のネック部21上に受けられる。
保持リング35は、外力を負荷していない場合の直径が本体3の直径よりも小さい(さらに、幾つかの実施形態においては、前方開口端19よりも小さい)。リング35は、拡径されて本体3の前端周囲部に受け入れられ、本体に設けた周方向溝37内に配置される(図8参照)。
アクチュエータ9は、リング35をアクチュエータ内に係止する座ぐり39を備えている。保持リング35は、溝37内に嵌まるとともに、座ぐり39内でアクチュエータ9に当接することによって、アクチュエータを本体3に保持する。アクチュエータ9は、本体に連結されたまま、本体の長手方向軸LA回りに回転できるように、本体3に連結されている。
前述したように、キャップ5は、ネック部21上のアクチュエータ9に係合する。図示した実施形態では、本体3の長手方向軸LAは、キャビティ13の長手方向軸に一致している。
図5に示すように、図示した実施形態における各デタント11は、ワイヤから構成されていて、ほぼL字形状の第1端部43と、湾曲した中央部45と、突出した第2端部47と、を備える。デタントは、図示した実施形態では、1ピースとして、すなわち互いに一体化して構成されていないが、本発明の範囲内において、一体形成してもよい。
湾曲した中央部45は、全体的として、バイアルV1のネック部Nの周方向セグメントの形状に対応していて、1箇所において、バイアルのネック部と係合する(図3参照)。デタント11は、それぞれ、本体3のネック部21内に配置される。
各デタント11の第1端部43は、本体のキャビティ13内に形成した2つの孔49の一方に通されて(図4において、一方だけが図示されている)、デタントを、キャビティを横断して延在する所定位置に保持する。第1端部43が孔内に受け入れられ、その結果として、本体3の長手方向軸LAと実質上平行な軸回りにデタント11が自由回転することが実質的に防止されるような態様で、デタント11は保持される。各デタント11の第2端部47は、本体3のネック部21の側面に設けた2つの細長い窓53の一方を通して突出している。
アクチュエータ9がネック部21上に受け止められると、デタント11の第2端部47は、アクチュエータの内径に沿って設けられた個々の凹部55内に受け入れられる(図4参照)。このようにして、第2端部47が凹部55内に嵌り込み、アクチュエータ9が本体3の長手方向軸LA回りに回転するとき、アクチュエータ9の動きに伴って移動する。
図3、4に示したクランプシステムのホールド位置において、湾曲した中央部45は、相対的に接近して、バイアルV1のネック部N上の対向する側に係合してこれを掴み、本体3の前方開口端19にほぼ一致する位置にバイアルを保持する。
図3から分かるように、キャビティ13は、バイアルV1よりもかなり長い。デタント11が存在しなければ、バイアルV1は、前方開口端19に対して相対的に固定されることができず、溶離液遮蔽アッセンブリ1の姿勢によって、キャビティ13内で動き回る。
デタント11は、キャビティ13内の予め決められた位置に、バイアルV1、V2、V3のいずれをも保持することができる。より具体的には、各バイアルのネック部Nに存在する隔膜(図示せず)が、予め決められた前方開口端19に対する同一の相対位置に位置することとなるように、バイアルV1、V2、V3が保持される。その結果、ラジオアイソトープ発電機の針(または、発電機とは関連のない他の針)が隔膜にアクセスできる。
クランプシステムを操作して、ホールド位置からリリース位置まで移動させることができる。リリース位置では、デタント11の湾曲した中央部45は相対的に遠く離れ、デタントの間には、ホールド位置の場合よりも大きな通路が構成される。これにより、バイアルV1(または、V2、V3)を、デタント11間に受け入れたり、デタント間から解放したりできる。
図示し実施形態においては、“リリース位置”および“ホールド位置”は、それぞれ、クランプシステムの第1状態および第2状態と考えられる。デタント11は、ホールド位置よりもリリース位置にある方が、バイアルのネック部Nに対する保持力が弱い。言い換えれば、デタント11は、リリース位置にあってもバイアルV1との接触を維持できるが、ホールド位置にあるときほど強くバイアル位置を保持することはできない。ホールド位置で、デタント11が、常にバイアルV1と係合しない状態にすることも可能である。
図6、7は、本体3に組み付けたデタント11と(明瞭に示すため、本体の図示は省略している)、デタント・アクチュエータ9とを示している。デタント11の第1端部43は、固定されたものとして図示している(実際には、本体3内に受け入れられたときに固定される)。
デタント・アクチュエータ9を、図6のホールド位置から反時計回りに、図7のリリース位置まで回転させると、デタント11の第2端部47は、本体3の長手方向軸LAに対してほぼ横方向に延びる円弧に沿って移動する。第1端部43は、実質的に孔49内に保持されて、第2端部47の移動と共に旋回することはない。この結果、デタント11は、外力の作用しない状態から弾性的に変形し、中央部45が互いに遠ざかる。
一般的に言うと、中央部45は互いに、バイアルV1のネック部Nにおける直径よりも大きい距離だけ離れる。その結果、バイアルV1のネック部NとキャップCが、デタント11間の空間に入り込み、あるいは出て行くことができる。別の言い方をすれば、デタント11の中央部45間に規定される通路は、ホールド位置にあるときよりもリリース位置にあるときの方が広い。
デタント・アクチュエータ9を図7のリリース位置に保持している手を離すと、デタント11の弾性によって、アクチュエータが回転してホールド位置(図6)に戻る。ここでの移動も、本体3の長手方向軸LAに対してほぼ横方向である。バイアルV1のネック部Nがデタント11の中央部45間に位置すると、デタントは、上述のようにバイアルと係合して、これを保持する。
一実施形態においては、デタント11は、ネック部Nと係合しているときは、解放位置には戻らない。従って、デタント11は、わずかに変形したままであって、ネック部Nに対して弾性的な圧縮保持力を作用させる。図示した実施形態のアクチュエータ9は、長手方向軸LAに対してほぼ横方向に、本体3に対して回転させることで作動するものとして示されている。
かし、本体に対して直線的に、または他の動きをすることで作動するアクチュエータを使用してもよい(図示せず)。さらに、アクチュエータは、本体3の前方開口端19から離れた位置に設けてもよい。例えば、ベース(図示せず)の操作することで、デタント11を作動させることができる。
本発明の図示した具体例の構造を説明したので、溶離液遮蔽アッセンブリ1の使用方法の一例を説明する。放射線を含んだ溶離液を充填すべき1つのバイアル(例えば、バイアルV1)を選択する。ベース7をひねってバイオネット接続を外すことで、ベース7をアッセンブリ1の本体3から取り外す。そして、ベース7を本体3から離して、後方開口端17を露出させる。バイアルV1はネック部Nから、後方開口端17を通してキャビティ13内に挿入される。
バイアルV1がキャビティ13の前方開口端19に向かって自然と移動するように、本体3は、前もって逆さに立てておく(例えば、図3、4に示したように)。本体3のネック部21へと移行する変遷部59において、キャビティ13には形状が与えられていて(例えば、角度をつける)、バイアルV1のネック部Nは、ネック部内へとスムーズに案内される。この段階では、キャップ5は本体3に連結されない。
デタント・アクチュエータ9を回転させて、デタント11を、ホールド位置(図6)からリリース位置(図7)まで移動させる。これにより、バイアルV1のネック部Nは、デタント11の湾曲した中央部45の間を通過できるようになる。
アクチュエータ9から手を離すと、デタント11が旋回してホールド位置に戻り、デタント11間にバイアルV1のネック部Nが保持される。これにより、バイアルV1は、本体3の前方開口端19に対して位置決めされる。ベース7を再度本体3に取り付けて、本体の後方開口端17を閉じる。
前方開口端19から針を通し、この針をバイアルV1の隔膜に突き刺してバイアル内に通すことにより、溶離液遮蔽アッセンブリは、放射性同位元素発電機に取り付けられる。典型的には、バイアルV1を予め真空にしておく。これにより、発電機の針を通して負圧が発生し、放射性同位元素を含む溶離液がバイアル引き込まれる。バイアル内に引き込まれる液体量が予め決めた量(例えば10ml)となるように、バイアルV1はそのサイズが決められている。
その後、溶離液遮蔽アッセンブリ1は、放射性同位元素発電機から切り離すことができる。針を引き抜くとバイアルV1の隔膜は再シールされ、液体は、バイアルV1の外に漏れ出ない。キャップ5を本体3上に押し付けてデタント・アクチュエータ9を覆うことができる。キャップ5の内径側にあるリブ31がアクチュエータ9と係合して、キャップをアッセンブリに連結する。この後、放射性物質で満たされたバイアルV1は、放射線シールド内においたまま、搬送したり保管しておくことができる。
バイアルV1内の液体が全て排出されたとき、あるいは、何か他の理由でバイアルを取り出したい場合には、ベース7を本体3から取り外す(例えば、ベース7と本体3のバイオネット接続を外す)。デタント・アクチュエータ9を回すと、2つのデタント11は互いに離れるように移動して、バイアルV1のネック部Nに対する保持を解除する。本体3をさらに回転させて直立状態とすると、バイアルは、キャビティ13から滑り落ちるようにして取り出される。
溶離液遮蔽アッセンブリ1には、同じサイズの他のバイアルを使用することができ、または他のサイズのバイアルV2、V3の1つを使用することもできる。選択された特定のバイアルの高さに関わらず、キャビティ13内におけるバイアル隔膜の前方開口端19に対する相対位置が、他の全てのバイアルの隔膜の場合と同じとなるように、デタント11は、バイアルV1を保持することができる。さらに、デタント11は、バイアルが本体のキャビティ13内で動き回らないように、バイアルを保持する。
以上から分かるように、本発明は、技術状況を有利に改善するいくつかの点により特徴付けられる。
上述のシステムおよび方法において、本発明の範囲から逸脱することなく、多様な変更を加えることができる。明細書で説明し、添付図面に示した全ての態様は、例示として理解されるべきものであって、限定を意図したものではない。
本発明の放射線遮蔽アッセンブリを示す斜視図。 図1の放射線遮蔽アッセンブリの分解斜視図。 図1と同様のアッセンブリの斜視図であるが、アッセンブリを逆さに立てている。また、アッセンブリのキャップを外し、一部を破断して内部構造を見せている。 図3の斜視図であるが、バイアルは取り出している。 図1のアッセンブリに使用されるスプリングデタント(戻止め)の拡大斜視図。 図4の6−6線に沿う概略図。アッセンブリの戻止めは、ホールド位置にある。 図6と同様の概略図であるが、戻止めは、リリース位置にある。 アッセンブリ上端の部分拡大斜視図。アッセンブリの向きは図1と同じであるが、キャップは取り外されていて、部分的に破断して内部構造を見せている。 本発明のアッセンブリに使用できる3つの溶離液バイアルを示す斜視図。

Claims (56)

  1. 溶離液コンテナを保持する放射線遮蔽アッセンブリであって、当該アッセンブリは次のものを含む。
    コンテナを受け入れるキャビティを備えた本体。キャビティは、少なくとも部分的に本体内に形成されている。本体は、キャビティに通じる開口を規定しており、放射線遮蔽材料を含んでいる。
    少なくとも部分的にキャビティ内に配置されたクランプシステム。クランプシステムは、上記開口に対する所定の相対位置に、コンテナを着脱可能に保持する。
  2. 上記クランプシステムは、コンテナのネック部に係合するデタントを備える、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  3. 上記クランプシステムは、コンテナに対するグリップ力が比較的弱い第1状態、またはコンテナに対するグリップ力が比較的強い第2状態に、選択的に調整可能である、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  4. 上記本体に対して相対移動可能なアクチュエータをさらに備えていて、
    上記第1状態および第2状態間におけるクランプシステムの調整は、アクチュエータを本体に対して相対移動させることで制御される、請求項3記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  5. 上記クランプシステムは、少なくとも部分的に通路を規定する第1デタントおよび第2デタントを含み、
    少なくとも一方のデタントが他方のデタントに対して相対移動可能であって、
    第1デタントおよび第2デタントは、上記第1状態においては、比較的大きな通路を規定するよう相対的に位置しており、上記第2状態においては、比較的小さな通路を規定するよう相対的に位置している、請求項3記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  6. 上記開口は第1開口であって、
    上記本体は、第1開口よりも大きな第2開口をさらに規定しており、
    上記アッセンブリは、本体に着脱可能に取り付けられたベースをさらに備えており、当該ベースは、本体に取り付けられたときに、キャビティ内で放出された放射線が第2開口を通ってアッセンブリから出て行くのを制限する、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  7. 上記クランプシステムは、コンテナのネック部を掴む、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  8. 上記クランプシステムは、上記開口の近傍に位置している、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  9. 上記所定の相対位置は、キャビティの中央であって、上記開口と整合している、請求項1記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  10. 溶離液コンテナを取り扱う方法であって、
    キャビティへ通じる開口を有する放射線遮蔽本体のキャビティ内にコンテナを配置する配置工程と、
    その後、コンテナを所定位置にクランプすることによって、コンテナを上記開口に対する所定の相対位置に着脱可能に保持する保持工程と、を含む方法。
  11. 上記コンテナをキャビティ内に保持したまま、上記開口を通して放射性物質をコンテナ内に受け入れる受入れ工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
  12. 上記受入れ工程では、ラジオアイソトープ発電機から、放射性物質を含む溶離液を受け入れる、請求項11記載の方法。
  13. 上記配置工程では、クランプシステムがコンテナを受け入れ可能な第1状態として、コンテナがキャビティ内に配置され、
    上記保持工程では、クランプシステムがキャビティ内の実質上固定された位置にコンテナを保持できる第2状態へとクランプシステムが調整される、請求項10記載の方法。
  14. 上記第2状態へのクランプシステムの調整は、上記本体に設けたアクチュエータを当該本体に対して相対的に移動させる、請求項13記載の方法。
  15. 上記クランプシステムは、第1デタントおよび第2デタントを含み、
    両デタントは、両デタントが第1通路領域を形成する第1状態と、第1通路領域よりも小さい第2通路領域を形成する第2状態と、に互いに相対移動可能で、
    上記第2状態へのクランプシステムの調整は、両デタントを第1状態から第2状態へと移動させて行われる、請求項13記載の方法。
  16. 上記第2状態へのクランプシステムの調整は、アッセンブリのアクチュエータを上記本体に対して相対的に移動させ、上記両デタントを第1状態から第2状態へと移動させて行われる、請求項15記載の方法。
  17. 上記開口は第1開口であって、
    上記配置工程においては、第1開口よりも大きな第2開口を通して、コンテナがキャビティ内へと移動させられる、請求項10記載の方法。
  18. コンテナをキャビティ内に保持したまま上記本体にベースを取り付けるベース取付工程をさらに含んでおり、
    当該ベースは、キャビティ内で放出された放射線が第2開口を通してアッセンブリから出て行くのを制限する、請求項17記載の方法。
  19. 上記コンテナは第1コンテナである請求項10記載の方法であって、当該方法は、
    第1コンテナをアッセンブリから取り出す工程と、
    第1コンテナとはサイズの異なる第2コンテナをキャビティ内に配置する工程と、
    上記クランプシステムを使用して、第2コンテナを上記開口に対する所定の相対位置に保持する工程と、
    キャビティ内に第2コンテナを保持したまま、上記開口を通して第2コンテナ内に放射性物質を受け入れる工程と、をさらに含む方法。
  20. 上記第1コンテナの所定の相対位置と、上記第2コンテナの所定の相対位置と、が実質的に同じである、請求項19記載の方法。
  21. 上記第1コンテナと第2コンテナとの高さが異なる、請求項19記載の方法。
  22. 上記放射性物質は、ラジオアイソトープを含む溶離液である、請求項19記載の方法。
  23. 上記クランプシステムを使用する工程においては、キャビティ内にコンテナを配置した後で、少なくとも1つの弾性デタントを移動させて、当該デタントをコンテナのネック部に係合させる、請求項19記載の方法。
  24. 放射性物質のコンテナを収容する放射線遮蔽アッセンブリであって、当該アッセンブリは次のものを含む。
    コンテナを収容する内部キャビティを備えた本体。キャビティは長手軸を有する。
    上記本体に保持されたクランプシステム。クランプシステムは、コンテナに対して上記長手軸を横断する方向に弾性的な圧縮力を加えることで、キャビティ内にコンテナを取出し可能に保持する。
  25. 上記クランプシステムは、コンテナのネック部に係合する弾性デタントを備える、請求項24記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  26. 上記クランプシステムは、コンテナに対するグリップ力が比較的弱い第1状態、またはコンテナに対するグリップ力が比較的強い第2状態に、選択的に調整可能である、請求項24記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  27. 上記本体上に取り付けられて、当該本体に対して相対移動可能なアクチュエータをさらに備えていて、
    上記第1状態および第2状態間におけるクランプシステムの調整は、アクチュエータを本体に対して相対移動させることで制御される、請求項26記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  28. 上記クランプシステムは、通路を規定する第1デタントおよび第2デタントを含み、
    少なくとも一方のデタントが他方のデタントに対して相対移動可能であって、
    第1デタントおよび第2デタントは、上記第1状態においては、比較的大きな通路を規定するよう相対的に位置しており、上記第2状態においては、比較的小さな通路を規定するよう相対的に位置している、請求項26記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  29. 上記クランプシステムは、コンテナのネック部を掴む、請求項24記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  30. 上記本体はキャビティに至る開口を備えており、当該開口の近傍に上記クランプシステムが位置している、請求項24記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  31. 上記クランプシステムは、キャビティの上記長手軸に実質上整合するように、コンテナを保持する、請求項24記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  32. 放射性物質のコンテナを放射線遮蔽アッセンブリ内に収容する方法であって、当該方法は、
    長手軸を有する本体の内部キャビティにコンテナを配置する配置工程と、
    上記本体に関連するアクチュエータを移動させて、コンテナに対して、キャビティの長手軸を横断する方向の弾性力を負荷し、これによりコンテナをキャビティ内に保持する、移動工程と、を含む方法。
  33. 上記コンテナの保持は、上記弾性力をコンテナのネック部に作用することで行われる、請求項32記載の方法。
  34. 上記コンテナの保持は、クランプシステムを、コンテナに対するグリップ力が比較的弱い第1状態、または、コンテナに対するグリップ力が比較的強い第2状態に、選択的に調整することで行われる、請求項32記載の方法。
  35. 上記クランプシステムの調整は、上記本体に設けたアクチュエータを移動させて、上記第1状態と第2状態の間でクランプシステムを調整することで行われる、請求項34記載の方法。
  36. 上記配置工程においては、上記本体の開口を通して、コンテナがキャビティ内に挿入され、
    当該方法は、さらに、上記開口の近傍において本体に対してベースを取外し可能に取り付けて、コンテナを少なくとも部分的にキャビティ内に収容する、取付工程を含む、請求項32記載の方法。
  37. 上記コンテナの保持は、コンテナを開口の近傍に保持して、本体を通してキャビティ内へ位置させることで行われる、請求項32記載の方法。
  38. 内部に放射性物質を収容したコンテナを保持するための放射線遮蔽アッセンブリであって、当該アッセンブリは次のものを含む。
    放射線遮蔽材料でできた本体。本体は、少なくとも部分的にコンテナを受け入れる内部キャビティを備える。キャビティは長手軸を有する。本体は、キャビティ内に至る開口を規定する。
    少なくとも部分的にキャビティ内に配置されたデタント。デタントは、デタントがコンテナを上記開口近傍に保持するホールド位置と、デタントがコンテナを解放するリリース位置と、に移動可能であって、
    ホールド位置およびリリース位置間におけるデタントの移動は、上記キャビティの長手軸を横断する方向にデタントが移動することを含む、放射線遮蔽アッセンブリ。
  39. 上記デタントは、ホールド位置にあるとき、コンテナのネック部と係合するよう構成されている、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  40. 上記本体上に設けられていて、当該本体に対して相対移動可能なアクチュエータをさらに備えていて、
    ホールド位置およびリリース位置間におけるデタントの移動は、アッセンブリを本体に対して相対移動させることで制御される、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  41. 上記デタントは第1デタントであって、当該アッセンブリは、第2デタントをさらに備えており、
    第1デタントおよび第2デタントは、少なくとも部分的に通路を規定しており、
    当該通路は、第1デタントが上記リリース位置にあるとき比較的大きく、第1デタントが上記ホールド位置にあるとき比較的小さい、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  42. 上記第2デタントは、キャビティの長手軸を横断する方向に移動可能である、請求項41記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  43. 上記開口は第1開口であって、
    上記本体は、キャビティに至る第2開口をさらに備えており、第2開口は第1開口よりも大きく、
    上記アッセンブリは、ほぼ第2開口の位置で本体に着脱可能に取り付けられたベースをさらに備えており、当該ベースは、放射線が第2開口を通ってアッセンブリから出て行くのを制限する、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  44. 上記デタントは、開口の近傍に位置している、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  45. 上記デタントは、キャビティの長手軸に実質上整合する位置にコンテナを保持する、請求項38記載の放射線遮蔽アッセンブリ。
  46. 放射性物質のコンテナを放射線遮蔽アッセンブリ内に保持する方法であって、当該方法は、
    長手軸を有する放射線遮蔽本体内のキャビティにコンテナを配置して、当該キャビティに至る開口の近傍にコンテナを位置させる、配置工程と、
    コンテナが開口から遠ざかるように移動することをデタントが許容するリリース位置から、コンテナが開口から遠ざかるように移動することをデタントが禁止するホールド位置にまで、デタントを移動させることで、コンテナを上記開口の近傍に保持する、保持工程と、を含んでおり、
    上記デタントの移動には、キャビティの長手軸を横断する方向にデタントが移動することが含まれる、方法。
  47. 上記保持工程においては、コンテナのネック部にデタントが係合する、請求項46記載の方法。
  48. 上記デタントの移動には、上記本体上に設けたアクチュエータを本体に対して相対的に移動させ、デタントをリリース位置からホールド位置へと移動させることが含まれる、請求項46記載の方法。
  49. 上記開口は第1開口であって、
    上記本体は、キャビティに至る第2開口をさらに備えており、第2開口は第1開口よりも大きく、
    上記配置工程では、コンテナが第2開口を通してキャビティ内に挿入される、請求項46記載の方法。
  50. 上記本体の第2開口近傍位置にベースを着脱可能に取り付けて、コンテナを少なくとも部分的にキャビティ内に収容する工程をさらに含んでいる、請求項49記載の方法。
  51. 放射線遮蔽アッセンブリを使用する方法であって、当該方法は、
    放射線遮蔽アッセンブリのキャビティ内にコンテナを配置し、コンテナの少なくとも一部分を、当該アッセンブリの個別の第1デタントと第2デタントとの間に配置する、配置工程と、
    コンテナを第1デタントおよび第2デタントに接触させて、コンテナをアッセンブリ内の一定位置に保持する、保持工程と、を含む方法。
  52. 上記コンテナを保持した後、第1デタントおよび第2デタントの少なくとも一方をコンテナから遠ざけることでコンテナを解放する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  53. 上記コンテナを保持した後、第1デタントおよび第2デタントの少なくとも一方をキャビティの長手軸から遠ざけることでコンテナを解放する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  54. 上記コンテナを保持した後、第1デタントおよび第2デタントの少なくとも一方を、キャビティを規定する壁部へ向かって移動させることでコンテナを解放する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  55. 上記保持工程では、第1デタントおよび第2デタントのコンテナに対する相対位置が維持される、請求項51記載の方法。
  56. 上記コンテナを保持した後、アッセンブリの一構成要素を移動させることで開始されるコンテナ解放工程をさらに含んでおり、
    当該一構成要素の移動に起因して、第1デタントおよび第2デタントの少なくとも一方が、コンテナ、キャビティの長手軸、キャビティを規定する壁部、および第1または第2デタントの他方、のうちの少なくとも1つに対し相対移動する、請求項55記載の方法。
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