JP2009503959A - Aicoマッピングにおけるビット操作による再配置ダイバーシチ - Google Patents

Aicoマッピングにおけるビット操作による再配置ダイバーシチ Download PDF

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Abstract

コンスタレーション再配置を使用する送信ダイバーシチシステム。両方のダイバーシチ信号は同じデータを含んでおり、いずれも16−QAMであるが、コンスタレーション内のデータビットの位置が異なる。これにより、コンスタレーションの異なる信号点の異なる信頼性レベルが平均化される。16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデータ送信システムにおいて4連データビットを修正する方法であって、正反対反転コンスタレーション(Aico)マッピングを使用し、連続するシンボル領域を選択するビットと、連続しないシンボル領域を選択するビットとを交換する。さらに、特定の定義済みのマッピングと、ビットの特定の並べ替えとに応じて、選択されるビットの反転を実行することができる。このようにして得られる4連ビットを、定義済みのAICOマッピングに従って変調シンボルにマッピングする。シンボルを受信するための対応する方法においては、尤度値と、同じビットを表している別のシンボルからの尤度値とを合成する前に、ビットの並べ替えおよび反転に相補的な方法において、尤度値を交換および修正する。本方法では、合成後の受信データにおいて、ハミング距離とユークリッド距離とが必ず一対一に対応する。言い換えれば、本方法では、合成後、同じビット数だけ異なる(ハミング距離)すべての4ビットデータワードが、コンスタレーションにおいて同じ距離(ユークリッド距離)だけ離れている。
【選択図】図27

Description

本発明はデジタル通信システムに関し、より詳細には、16−QAMコンスタレーションと16−QAMコンスタレーションのダイバーシチ再配置とを使用する通信システムにおいてデータビットストリームを送信および受信する方法に関する。さらに、本方法を実行する装置を提供する。
16−QAM
16−QAM(直交振幅変調)は、例えばIMT2000ベースの移動通信システム(UMTS、CDMA2000など)において一般に使用されているデジタル変調方式である。複素信号空間(一般に16−QAMコンスタレーションが表現される)内の複数の異なる信号点によって、16個の変調シンボルが定義される。これらの信号点のそれぞれが1つの16−QAMシンボルを表している。
バイナリ情報伝送システムの場合、16−QAMシンボルの1つを決定するのに、4個の異なるビットを使用することができる。従って、1つの16−QAMシンボルは、4ビットのワードから成り(またはワードによって表すことができ)、送信において複素平面における複素数(すなわち搬送波の振幅および位相)によって表される。一般的には、変調シンボルの複素数は、複素平面内のI軸およびQ軸に対する直交座標系の同相成分および直交成分(cartesian inphase- and quadrature-components)(I成分およびQ成分)によって表すことができる。さらに、これらの軸により、複素平面が4つの象限に分割される。変調シンボルを複素平面における実部および虚部によって表すことは、極座標成分(すなわち半径および角度)によって代替的に表すことと同等である。
本発明を深く理解できるように、本明細書では、16−QAMシンボルの特定のコンスタレーションとして、複素平面の象限内の信号点が、信号空間の2つの直交方向における4個の点による方形を形成するように配置されているコンスタレーションを前提としている。従って、このようなマッピングは、一般に方形16−QAMまたは格子16−QAMとして知られている。図1および図2は2つの例を示している。
本発明では、16−QAMシンボルが平方16−QAMマッピングを使用して配置されていることを前提とする。なお、例えば図2に示したような回転した16−QAMコンスタレーションについても、回転した16−QAMコンスタレーションが図1のコンスタレーションとしてみなすことができるように複素平面の軸を選択できることが、当業者には明らかであろう。
一般には、16−QAMコンスタレーションにおける16個の変調シンボルと、各シンボルにマッピングされる4連ビット(quadruple of bits)とを、いわゆるグレイマッピングを使用して関連付ける。このグレイマッピング方式によると、水平方向または垂直方向に隣接する変調シンボルは、1個のビットのみが異なる。
16−QAMにおけるサブセットのパーティショニング
一般的には、特定のビットの論理値に対応するシンボル領域が定義されるように、コンスタレーションの中の一連のシンボルをサブセットにパーティショニングすることができる。16−QAMコンスタレーションの場合、4ビットが一単位であるため、4つのサブセット(各ビットごとに1つのサブセット)が存在する。さらに、各サブセットを2つのシンボル領域(対応するサブセットにおける各ビットの2つの論理値に対応する)に分割することができる。
明らかに、さまざまなサブセットパーティションが存在する。しかしながら、サブセットパーティションのいくつかは、例えば誤り率のパフォーマンスの観点において等価である。しかしながら、特定のパーティショニング方式が他のパーティショニング方式よりも広く使用されている。例えば、非特許文献1と、図12〜図15には、いわゆるグレイマッピングの場合のサブセットのパーティショニング方式の4つの例が記載されている。
16−QAMグレイマッピングの場合のコンスタレーション再配置(Constellation Rearrangement)
グレイマッピングの場合、同じワードの2つ以上のバージョンを送信するならば、コンスタレーション再配置方法によってパフォーマンスが向上することが判明している。グレイマッピングのコンスタレーション再配置方式は、コンスタレーションの中の選択される16−QAMシンボルの位置によって、ビットの信頼性レベルが異なることに基づいている。従って、再配置規則は、信頼性レベルを平均化する効果が達成されるように、再配置後のバージョンにおける16−QAMシンボルの位置を変更することを主たる目的としている。16−QAMグレイマッピングのコンスタレーション再配置の詳細については、本出願人の特許文献1または特許文献2を参照されたい。
送信ダイバーシチ方式
いくつかの周知の送信ダイバーシチ手法が存在する。本文書において使用する用語「送信ダイバーシチ」は、同じデータに関連する1つ以上のバージョンを、いくつか(少なくとも2つ)のダイバーシチブランチにおいて送信することを意味する。例えば、以下の方式は送信ダイバーシチとしてみなされる(例えば、非特許文献2を参照)。
■サイトダイバーシチ:送信信号を、複数の異なる場所(例:セルラー環境における複数の異なる基地局)から発する。
■アンテナダイバーシチ:送信信号を、複数の異なるアンテナ(例:マルチアンテナ基地局の複数の異なるアンテナ)から発する。
■偏波ダイバーシチ:送信信号を複数の異なる偏波にマッピングする。
■周波数ダイバーシチ:送信信号を、例えば、複数の異なる搬送波周波数にマッピングする、あるいは複数の異なる周波数ホッピング系列にマッピングする。
■時間ダイバーシチ:送信信号を複数の異なるインターリービングシーケンスにマッピングする。このダイバーシチには、要求時にデータを再送信するARQ方式が含まれる。
■符号ダイバーシチ:送信信号を、例えばCDMA(符号分割多元接続)システムにおける複数の異なる符号にマッピングする。
上に引用した本出願人の特許出願および特許には、コンスタレーション再配置方式と送信ダイバーシチとを組み合わせて使用することにより、移動通信環境において送信信号のビット誤り率を大幅に向上できることを示してある。16−QAMグレイマッピングの場合には4つの異なるコンスタレーションを考慮することが最適であることを示してある。しかしながら、必要なコンスタレーションの数が低減するように、あるいは達成される誤りパフォーマンスが向上するように、通信、特に移動通信環境において使用される変調・符号化方式を最適化することが依然として求められている。
欧州特許第1,293,059号明細書 国際公開第2004/036817号パンフレット Chindapol, A., Ritcey, J.A., "Design, analysis, and performance evaluation for BICM-ID with square QAM constellations in Rayleigh fading channels", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Volume 19, Issue 5, May 2001, p.944〜957 J.D. Gibson, "The Mobile Communications Handbook", IEEE Press, 1996, Chapter 12.2
本発明の目的は、16−QAMおよび送信ダイバーシチを使用するデジタル送信システムにおいて、送信効率を維持しながら物理的な誤り率を向上させることである。本発明の目的は、送信システム内の個々の変調器/マッピングユニットの数を最小に維持するため、変調/マッピングの前にビットレベルでの送信ダイバーシチデータを生成することである。
この目的は、定義済みの正反対反転コンスタレーション(Aico)マッピング(Antipodal Inverted Constellation Mapping)を使用することと、1つのシンボルにマッピングされている4連ビットの中のビットを、以下のように、並べ替えおよびオプションとしての反転を行うこととによって、達成される。
1.元のバージョンにおいて、ハミング距離が1であり、
a)平方ユークリッド距離が4Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が16Dであるシンボルにマッピングされ、
b)平方ユークリッド距離が16Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が4Dであるシンボルにマッピングされ、
2.元のバージョンにおいて、ハミング距離が2であり、
a)平方ユークリッド距離が4Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が36Dであるシンボルにマッピングされ、
b)平方ユークリッド距離が36Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が4Dであるシンボルにマッピングされ、
c)平方ユークリッド距離が8Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が32Dであるシンボルにマッピングされ、
d)平方ユークリッド距離が32Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が8Dであるシンボルにマッピングされ、
e)平方ユークリッド距離が20Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が20Dであるシンボルにマッピングされ、
3.元のバージョンにおいて、ハミング距離が3であり、
a)平方ユークリッド距離が8Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が52Dであるシンボルにマッピングされ、
b)平方ユークリッド距離が52Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が8Dであるシンボルにマッピングされ、
c)平方ユークリッド距離が20Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が40Dであるシンボルにマッピングされ、
d)平方ユークリッド距離が40Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が20Dであるシンボルにマッピングされ、
4.元のバージョンにおいて、ハミング距離が4であり、
a)平方ユークリッド距離が8Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が72Dであるシンボルにマッピングされ、
b)平方ユークリッド距離が72Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が8Dであるシンボルにマッピングされ、
c)平方ユークリッド距離が40Dである変調シンボルにマッピングされている2つの4連ビットが、ビットの並べ替えおよび反転の後に、平方ユークリッド距離が40Dであるシンボルにマッピングされる。
本発明の1つの側面においては、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデータ送信システムにおいて4連データビットを修正する方法であって、16−QAMにおいては、4連データビットが、4連ビット内のビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされる、方法、を提供する。ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングにおいては、4連データビットにおける4個のビットは、i)4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、ii)4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、iii)4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、iv)4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、ように、変調シンボルにマッピングされる。この方法は、a)第1の4連データビットを受け取るステップと、b)第1の4連データビットの中でデータビットの定義済みの並べ替えを実行して第2の4連データビットを得るステップであって、第1の4連ビットにおける位置のうち、連続するシンボル領域を選択する位置からのビットが、第2の4連ビットにおいて、連続しないシンボル領域を選択する位置にシフトされ、第1の4連ビットにおける位置のうち、連続しないシンボル領域を選択する位置からのビットが、第2の4連ビットにおいて、連続するシンボル領域を選択する位置にシフトされる、ステップと、c)第2の4連ビットからのデータビットを、4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングするステップと、を含んでいる。
本発明の別の側面においては、コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納しており、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデジタルデータ送信器システムの少なくとも1つのプロセッサにおいてこの命令が実行されると、それに起因して、送信システムが第1の側面の方法を実行する。
本発明のさらに別の側面においては、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデータ送信システムにおいて4連データビットを修正する装置であって、16−QAMにおいては、4連データビットが、4連ビット内のビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされる、装置、を提供する。ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングにおいては、4連データビットにおける4個のビットは、i)4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、ii)4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、iii)4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、iv)4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、ように、変調シンボルにマッピングされる。この装置は、第1の4連データビットの中でデータビットの定義済みの並べ替えを実行して第2の4連データビットを得るように構成されている並べ替えユニットであって、第1の4連ビットにおける位置のうち、連続するシンボル領域を選択する位置からのビットが、第2の4連ビットにおいて、連続しないシンボル領域を選択する位置にシフトされ、第1の4連ビットにおける位置のうち、連続しないシンボル領域を選択する位置からのビットが、第2の4連ビットにおいて、連続するシンボル領域を選択する位置にシフトされる、並べ替えユニットと、第2の4連ビットからのデータビットを、4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングするように構成されているマッパーと、を備えている。
本発明のさらなる側面においては、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデータを受信するため、4連尤度値(quadruple of likelihood values)を修正する方法であって、16−QAMにおいては、4連データビットが、4連ビット内のビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされる、方法、を提供する。ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングにおいては、4連データビットにおける4個のビットは、i)4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、ii)4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、iii)4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、iv)4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、ように、変調シンボルにマッピングされる。この方法は、a)4連ビットの中でのデータビットの定義済みの並べ替えによって第1の4連データビットから得られる第2の4連データビット、を表している第2のシンボルを受信するステップであって、一連の第2の4連ビットからのデータビットが、4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされている、ステップと、b)受信した第2のシンボルから第2の4連尤度値を求めるステップであって、第2の4連尤度値における各尤度値が、第2の4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応する、ステップと、c)第2の4連尤度値の中で尤度値の定義済みの並べ替えを実行して第3の4連尤度値を得るステップであって、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置にシフトされ、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置にシフトされる、ステップと、を含んでいる。
本発明のさらに別の側面においては、コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納しており、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデジタルデータを受信するデジタルデータ受信器システムの少なくとも1つのプロセッサにおいてこの命令が実行されると、それに起因して、受信器システムが前段落の側面の方法を実行する。
本発明のさらに別の側面においては、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデジタルデータを受信するデジタル受信器システムを提供する。このデジタル受信器システムは、a)4連ビットの中でのデータビットの定義済みの並べ替えによって第1の4連データビットから得られる第2の4連データビット、を表している第2のシンボルを受信する受信手段であって、4連ビットからのデータビットが、4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされている、受信手段、を備えている。ビット値の組合せから複素変調状態への定義済みのマッピングにおいては、4連データビットにおける4個のビットは、i)4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、ii)4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、iii)4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、iv)4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、ように、変調シンボルにマッピングされる。このデジタル受信器システムは、b)受信した第2のシンボルから第2の4連尤度値を求める尤度値計算ユニットであって、4連尤度値における各尤度値が、対応する4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応する、尤度値計算ユニットと、c)第2の4連尤度値を受け取る入力と、出力とを有する並べ替えユニットであって、入力される4連尤度値の中で尤度値の定義済みの並べ替えを実行して第3の4連尤度値を得て出力するように構成されており、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置にシフトされ、第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、第2の4連データビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置にシフトされる、並べ替えユニットと、をさらに備えている。
添付の図面は、本発明の原理を説明する目的で、本明細書に組み込まれておりその一部を形成している。これらの図面は、本発明を構築および使用する方法の図解および説明した例に本発明を制限するようには解釈されないものとする。さらなる特徴および利点は、添付の図面に図解してある、本発明の以下のさらに具体的な説明から明らかになるであろう。
以下では、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。同一・相当の要素および構造は、同一・相当の参照数字によって表してある。
AICOマッピング
本発明は、16−QAMコンスタレーションのマッピング規則の定義を含んでいる。新しいマッピング(本文書においては「AICOマッピング」と称する)の特性に関する以下のさらに詳しい説明を正しく理解できるように、本文書において頻繁に使用するいくつかの用語の定義を最初に示しておく。
2進要素0および1(あるいは−1および1と表される)から成るシンボルのハミング重みは、2進要素から成るワードの中の0ではない(すなわち1である)要素の数である。従って、16−QAMシンボルにマッピングされる4ビットワードのハミング重みは、整数0(すなわちワード「0000」)、整数1(例えばワード「0010」)、整数2(例えばワード「1010」)、整数3(例えばワード「1110」)、整数4(すなわちワード「1111」)をとり得る。偶数のハミング重み値は「偶数ハミング重みパリティ」とも称し、奇数のハミング重み値は「奇数ハミング重みパリティ」とも称する。
2進数の1つ以上の桁から成る2個のシンボルの間のハミング距離は、桁値を位置ごとに比較したときに異なる桁の数である。従って、ワード「0000」とワード「1111」では、4つの桁すべての値が異なるためハミング距離は4である。ワード「1000」とワード「0010」では、左端と左から3番目の桁の値が異なるためハミング距離は2である。
提案するAICOマッピングは、以下の特性を満たす(図3を参照)。
a'')第1のハミング重みパリティを有するすべてのワードを、図3における斜線の変調シンボルまたは白色の変調シンボルのいずれかに一義的にマッピングする。
b'')第2のハミング重みパリティを有するすべてのワードを、図3における斜線の変調シンボルまたは白色の変調シンボルのいずれかに一義的にマッピングする。
c'')上記の2つの特性は互いに相補的であり、すなわち、偶数ハミング重みのワードを破線の変調シンボルにマッピングする場合、奇数ハミング重みのワードを白色の変調シンボルにマッピングする。
d'')第1のコンスタレーションシンボルを180度回転させると、第2のワードを伝える第2のコンスタレーションシンボルになり、第2のワードは、第1のコンスタレーションシンボルによって伝えられる第1のワードのビットを反転させたワード(binary complement)(「1の補数」)である。
図4から理解できるように、16−QAMコンスタレーションにおけるシンボルのそれぞれは、2個、3個、または4個の最も近い隣接シンボルを持つ。従って、上記の最初の2つの特性は、以下のように言い換えることができる。
a''')第1のハミング重みパリティを有するすべてのワードを、2個の最も近い隣接シンボル、または4個の最も近い隣接シンボルを有する変調シンボルのいずれかに一義的にマッピングする。
b''')第2のハミング重みパリティを有するすべてのワードを、3個の最も近い隣接シンボルを有する変調シンボルに一義的にマッピングする。
これらの特性の注目すべき結果として、最も近いいくつかの隣接シンボルにおいてグレイ原理に違反する。従って、本発明が提案するこのマッピングは、非グレイマッピングと称することもできる。上記のAICOマッピング規則の最後の特性は、互いに正反対位置にあるコンスタレーションシンボルが、反転関係にある(binary inverted)ワードを運ぶことを意味する。従って、このマッピングは、本文書においては正反対反転コンスタレーションマッピング(Antipodal Inverted Constellation Mapping)、すなわちAICOマッピングと称する。この非グレイ特性の結果として、特定のビットによって選択されるシンボル領域が異なる。
図7は、複素平面において16−QAMコンスタレーションを表現したときの、4連データビットから変調状態への例示的なマッピングを示しており、このマッピングは上に示した規則を満たしている。図8〜図11は、このマッピング例の場合の、データワード(すなわち4連データビット)の個々のビットからシンボル領域への対応、すなわち、データワードの中の各ビットの論理値に基づく各シンボル領域のうちの一方の選択、を示している。従って、図8〜図11は、対応する変調シンボルにマッピングされている4連データビットの個々のビットによって、その論理値に基づいて異なるシンボル領域がどのように選択されるかを表している。本発明はこの特定のマッピングの例の場合について説明しているが、4連ビット内のビット位置からビット番号への実際の割当てと、ビット値から、選択される領域への割当ては、領域の構造が図8〜図11に示したものである限りは、本明細書に以下に説明するマッピングの特性に影響しない。
図8には、4連ビットの最初のデータビットから、2つの垂直方向の連続するシンボル領域i=0およびi=1のうちの一方への例示的な対応を示してある。データビットiの論理値に基づいて、2つのシンボル領域のうちの一方が選択される。2つの連続するシンボル領域(i=0およびi=1の場合に1つずつ)が存在する。これに相応して、図9は、4連ビットのうちの2番目のデータビットqが、2つの水平方向の連続するシンボル領域q=0およびq=1のうちの一方にどのようにマッピングされるかを示している。このように、4連ビット(データワード)のうちの2つのビットi,qは、複素平面における16−QAMコンスタレーションの表現における連続するシンボル領域を選択する。
さらに、図10は、4連ビットの3番目のデータビットiによる、2つの垂直方向の連続しないシンボル領域i=0およびi=1のうちの一方の例示的な選択を示しており、図11は、4連ビットの4番目のデータビットqによる、2つの水平方向の連続しないシンボル領域q=0およびq=1のうちの一方の例示的な選択を示している。このように、4連ビット(データワード)のうちの残りの2つのビットi,qは、複素平面における16−QAMコンスタレーションの表現における連続しないシンボル領域を選択する。
図8〜図11において、図8で2つの連続するシンボル領域i=0およびi=1のうちの一方を選択する「最初のデータビット」は、データワードの最上位ビットである必要はない。同様に、「2番目、3番目、および4番目のデータビット」は、それぞれ、データワードの2番目、3番目、または4番目のビットに必ずしも対応してなくてもよい。同様に、図8〜図11におけるシンボル領域の例示的な選択は、図8および図9に示したようにデータワードの2つの最上位ビットが連続するシンボル領域のうちの一方を選択し、図10および図11に示したようにデータワードの2つの最下位ビットが2つの連続しないシンボル領域のうちの一方を選択するという方式に限定されるようには解釈されないものとする(ただしこの実施形態は確かに可能である)。
提案するAICOマッピング方式と従来のグレイマッピング方式との違いを理解できるように、図12〜図15には、グレイ方式の場合の同等の対応するシンボル領域を示してある。図12〜図15から認識されるように、データワードの4個のビットのうちの2個のビットについては、グレイマッピングとAICOマッピングとにおいてシンボル領域の違いは存在しない。しかしながら、残りの2個のビットについてはシンボル領域が異なる。すなわちグレイマッピングにおいては、論理ビット値に応じて、連続する領域からの変調シンボルまたは連続していない領域からの変調シンボルのいずれかが使用されるが、AICOマッピングにおいては、論理ビット値にかかわらず2つの連続していない領域からの変調シンボルが使用される。
前述したChindapolらの「Design, analysis, and performance evaluation for BICM-ID with square QAM constellations in Rayleigh fading channels」には、グレイマッピングおよびその他のマッピングが、それぞれの領域マッピングを含めて提示されている。しかしながら、Chindapolらの論文に提示されているコンスタレーションは、この論文に提示されている反復復号化方式(iterative decoding scheme)において使用することが意図されている。これに対して、本発明は受信器における反復構造を必要としておらず、従って、送信器および受信器において単純なハードウェアを使用することができる。
図8〜図11から理解できるように、変調シンボルの垂直方向の分離については、変調シンボルは1列あたり4個の変調シンボルを含む4列に配置されており、変調シンボルの水平方向の分離については、1行あたり4個の変調シンボルを含む4行に配置されている。図8〜図11に示した16−QAMコンスタレーションの例示的な図解に基づくなら、上記のa'')〜d'')に要約したマッピングは、以下のように言い換えることができる。
a)変調シンボルを表す4個のデータビットのうちの最初のデータビットが、16−QAMコンスタレーションの2つの連続するシンボル領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択する。この場合、2つの連続するシンボル領域のそれぞれは、互いに隣接している2行によって形成されている。
b)各変調シンボルを表す4個のデータビットのうちの2番目のデータビットが、16−QAMコンスタレーションの2つの連続するシンボル領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択する。この場合、2つの連続するシンボル領域のそれぞれは、互いに隣接している2列によって形成されている。
c)各変調シンボルを表す4個のデータビットのうちの3番目のデータビットが、16−QAMコンスタレーションの2つの連続しないシンボル領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択する。この場合、2つの連続しないシンボル領域のそれぞれは、互いに隣接していない2行によって形成されている。
d)各変調シンボルを表す4個のデータビットのうちの4番目のデータビットが、16−QAMコンスタレーションの2つの連続しないシンボル領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択する。この場合、2つの連続しないシンボル領域のそれぞれは、互いに隣接していない2列によって形成されている。
上に簡単に説明したように、グレイマッピングのための送信ダイバーシチ構造(例えば時間領域におけるダイバーシチ(ARQ、HARQ))は、16−QAMコンスタレーションの少なくとも2番目のバージョンが、ダイバーシチ送信を目的として第1のバージョンに対して信号空間内に再配置されているならば、恩恵がある。本発明のもう1つの主たる側面は、上に指定したAICOマッピングによる送信ダイバーシチシナリオにおいて使用するためのコンスタレーション再配置規則を定義することである。
前述したように、16−QAMコンスタレーションの各信号点は、2個、3個、または4個の最も近い隣接信号点を持つ(図4を参照:右上の象限の中のシンボルについて、シンボルを結ぶ線によって例示してある)。
以下の説明において、dは、図3に示したように、16−QAMコンスタレーションにおける変調シンボルと、変調シンボルの同相成分および直交成分を定義している軸の一方との間の最小ユークリッド距離を表す。これに相応して、Dは、平方最小ユークリッド距離を表し、すなわち、d=Dである。従って、2個の変調シンボルの間の最小平方ユークリッド距離は、(2d)または4Dである。第1のコンスタレーションバージョンが上記のAICOマッピングの定義に従うものと想定すると、その場合のハミング距離と(平方)ユークリッド距離に関連する特性は、以下に説明するものとなる。
図5および図6は、AICOマッピングの1次元におけるハミング距離および平方ユークリッド距離、すなわち、2次元の複素信号空間の各行または各列における変調シンボルのハミング距離および平方ユークリッド距離を示している。この図は、単純化を目的としていることが当業者には理解されるであろう。これらの距離特性は、各次元のハミング距離および平方ユークリッド距離を加えることによって、2次元の16−QAMの場合に容易に拡張することができる。図5および図6において、変数Dは、正規化を目的として使用している。16−QAMコンスタレーションを使用する場合、通常では平均パワーが1となるようにコンスタレーションのシンボル間の距離を正規化する。従って、この例示的な実施形態においては、Dは1/10に等しい。
次の表は、1つのグレイマッピングバージョンおよび1つのAICOマッピングバージョンにおける距離の特性を示している(シンボルとそれ自身との間の自明な距離0を含む)。
Figure 2009503959
16−QAMコンスタレーションのすべてのシンボルについて、特定のハミング距離を有するシンボル対の平方ユークリッド距離の発生頻度を数えて合計してある。従って、ハミング距離が0である場合は16回生じ、なぜなら、16−QAMコンスタレーションには16個の相異なるシンボルが存在するためである。
コンスタレーションの再配置
(本出願の最初の部分において紹介したように)グレイマッピングのコンスタレーション再配置方式を使用して2つのバージョンを送信する場合において、シンボル対のそれぞれについて、両方のバージョンにおける距離を合成する。例えば、上の表から認識できるように、グレイマッピングの場合、ハミング距離が1である2個のシンボルの平方ユークリッド距離は、4Dまたは36Dのいずれかである。両方のバージョンにおいてグレイマッピングを使用しているため、このことは第1および第2のバージョンについてあてはまり、従って、合成後の距離として生じうるのは、8D(=4D+4D)、40D(=4D+36D=36D+4D)、72D(=36D+36D)のいずれかである。しかしながら、グレイマッピングの場合のコンスタレーション再配置コンセプトを詳しく検討してみると、2つのバージョンを使用したときの生じうる合成距離は、8Dまたは40Dのいずれかだけである。すべてのハミング距離について、すべてのシンボル対について両方のバージョンにおける距離を合成した結果としての距離特性は、次の表に示したとおりになる。
Figure 2009503959
上の表から認識できるように、グレイマッピングのコンスタレーション再配置方式を使用する場合、特定のハミング距離に対する結果としての平方ユークリッド距離がいくつか存在することがあるため、一義的な距離分布が存在しない。しかしながら、後から説明するようにAICOマッピングを使用する場合、以下の一連のコンスタレーション再配置規則を使用するAICOコンスタレーションの2つのバージョンを合成するとき、一義的な距離分布が可能である。
1.第1のバージョンにおいてハミング距離が1であり、
a)平方ユークリッド距離が4Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が16Dである。
b)平方ユークリッド距離が16Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が4Dである。
2.第1のバージョンにおいてハミング距離が2であり、
a)平方ユークリッド距離が4Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が36Dである。
b)平方ユークリッド距離が36Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が4Dである。
c)平方ユークリッド距離が8Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が32Dである。
d)平方ユークリッド距離が32Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が8Dである。
e)平方ユークリッド距離が20Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が20Dである。
3.第1のバージョンにおいてハミング距離が3であり、
a)平方ユークリッド距離が8Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が52Dである。
b)平方ユークリッド距離が52Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が8Dである。
c)平方ユークリッド距離が20Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が40Dである。
d)平方ユークリッド距離が40Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が20Dである。
4.第1のバージョンにおいてハミング距離が4であり、
a)平方ユークリッド距離が8Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が72Dである。
b)平方ユークリッド距離が72Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が8Dである。
c)平方ユークリッド距離が40Dである2個の変調シンボルは、第2のバージョンにおいて平方ユークリッド距離が40Dである。
本文書においては、上記の規則に従う、互いに関連するAICO(またはグレイ)マッピングの2つのバージョンを、AICO(またはグレイ)ダイバーシチ配置マッピングまたはAICO(またはグレイ)ダイバーシチ配置バージョンと称する。ダイバーシチ配置バージョンにおいて、上記の規則に従ってシンボルがどのように再配置されるかを表したグラフィック表現を、以下では「再配置パターン」と称する。
これらの規則に従う再配置は以下の特性を持つ。
1.第1のバージョンにおいて2個の最も近い隣接シンボルを有する、16−QAMコンスタレーションの変調シンボルは、第2のバージョンにおいて4個の最も近い隣接シンボルを持つように再配置される。
2.第1のバージョンにおいて3個の最も近い隣接シンボルを有する、16−QAMコンスタレーションの変調シンボルは、第2のバージョンにおいて3個の最も近い隣接シンボルを持つように再配置される。
3.第1のバージョンにおいて4個の最も近い隣接シンボルを有する、16−QAMコンスタレーションの変調シンボルは、第2のバージョンにおいて2個の最も近い隣接シンボルを持つように再配置される。
4.第1のバージョンにおいて、複素シンボルのコンスタレーションの同じ象限内に位置している、2つの最も近い隣接シンボルを有する変調シンボルと、4つの最も近い隣接シンボルを有する変調シンボルは、第2のバージョンにおいて反対の象限内に位置している。
例示的な再配置パターンは、2つの信号点が第1のバージョンと第2のバージョンの間で、例えば図19に示した例のようにそれぞれの位置が入れ替わるパターンとすることができる。図19において、4個の変調シンボルは、再配置後のコンスタレーションにおいてそれぞれの位置が変わらない、すなわち、自身と位置が入れ替わる。あるいは、再配置パターンは図17に示したような方向性(directional)とすることができる。
第1および第2の送信用のAICO 16−QAMコンスタレーションの2つのダイバーシチ配置バージョンとして、上に定義した再配置規則に従うバージョンを使用すると、コンスタレーションが正反対性を持つため、再配置パターンが原点に対して対称であることに気付く。
コンピュータを利用しての探索により、上記の一連の再配置規則から8つの異なる可能な再配置パターンが見つかった。図17〜図24は、これらのパターンを示している。図17〜図24における矢印は、各矢印の起点にあるシンボルが、AICO 16−QAMコンスタレーションの第1のバージョンにおいて、ある元のデータワードに対して送信される場合に、その同じデータワードに対して第2の再配置されたバージョンにおいてAICO 16−QAMコンスタレーションのどのシンボルが送信されるかを示している。これらの8つの例示的な使用可能パターンのそれぞれは、上に定義した再配置の特性の必要条件を満たす。従って、これらの8つの使用可能パターンは、パフォーマンスの観点において同等である。
次の表は、2つのグレイバージョンと2つのAICOバージョンの場合について、2つのダイバーシチ配置バージョンにおける距離を合成したときの結果をまとめてある。
Figure 2009503959
上の表は、16−QAMコンスタレーションのすべての信号点について、第1および第2のコンスタレーションバージョンにおける、特定のハミング距離を有するシンボル対の平方ユークリッド距離の発生頻度を数えて合計したものである。
提案する構造の恩恵は、モンテカルロ式の数値シミュレーションによって証明された。図16に示したシミュレーション結果は、異なるコンスタレーションによってデータワードを2回送信する方式を使用する場合として、グレイマッピングおよびAICOマッピングを使用し、符号化されていない信号を加法的白色ガウス雑音(AWGN)環境において用いた場合のビット誤り率パフォーマンスの比較を示している。この図に示した結果は、変調シンボルの各ビットに対して極めて単純な単段LLR計算器を適用した後、ダイバーシチ送信/受信における対応するビットのLLRを合成し、その結果としての合成後のLLRの符号に応じた硬判定によって得られたものである。
次の表は、上述したように4つのグレイコンスタレーションマッピングと4つのAICOコンスタレーションバージョンとを使用するダイバーシチ送信の場合の距離の統計値の例を示している。
Figure 2009503959
本文書に示したいくつかの距離特性表には、2個の変調シンボルの間の異なるハミング距離に対して特定の平方ユークリッド距離が生じる頻度を示してある。このため、すべての信号点に対するすべての信号点の差を評価してある。従って、合計で16×16=256個の距離値が存在し、この256という値は、リストされている頻度すべてを合計することによっても得られる。信号点とそれ自身との間のハミング距離および平方ユークリッド距離はいずれも0であり、コンスタレーションには合計で16個の相異なる変調シンボルが存在するため、ユークリッド距離およびハミング距離の値0は、正確に16回得られる。同様に、頻度の合計は、ハミング距離が1である場合には必ず64であり、ハミング距離が2である場合には必ず96であり、ハミング距離が3である場合には必ず64であり、ハミング距離が4である場合には必ず16である。
ビットの再配置
例えば図25のようなシステムにおいては、ダイバーシチ再配置の効果は、4個のビットと、変調シンボルを表す対応する複素数との間の複数の異なるマッピング規則を使用することによって達成することができる。複素数sが、形式、
Figure 2009503959
によって表されるものとすると(jは虚数単位(−1の平方根)、xは実部、yは虚部)、マッピングユニットは、4個のビット(i,q,i,q)と複素シンボルsとの間の関係を提供する。これらのビット(i,q,i,q)を、以下では「マッピングユニットに入力される4連ビット」と称する。
図から理解できるように、ソースビット(αβγδ)と、マッピングユニットに入力される4連ビットとの間の関係はいずれも同じであり、従って、入力ビット(i,q,i,q)は、いずれのマッピングユニットにおいても同じである。再配置ダイバーシチの効果を達成するためには、入力されるビットと出力される複素シンボルとの間の複数の関係が互いに異なっていなければならない。2つの異なるマッピングユニットを実施することなくダイバーシチ再配置の効果を達成する目的で、本発明は、ソースビットと、マッピングユニットに入力されるビットとの間の関係を修正することを提案する。言い換えれば、マッピングの前に4連ビットの中でビットを再配置する、すなわち並べ替える。図27は、この解決方法の例を示している。ソースビットは2本のブランチを通り、第2のブランチにおいてソースビットが並べ替えユニット2701によって修正される。次いで、選択器2702によってワードを多重化してマッパー/変調器2703に入力し、マッパー/変調器2703が、データ源からの4ビットのソースワードのそれぞれに対して2つのシンボルを効率的に生成する。マッパー/変調器の出力は、送信手段2704に入力されるベースバンド信号とすることができる。2つの送信シンボルにマッピングできるように4連ビットを複製するには、ワード反復器2705を使用することができる。ワード反復器2705と選択器2702との間の同期は、制御ユニット2706によって得ることができる。
得られた2つの送信シンボルは、図28に示したようにデマルチプレクサ2803によって2つの送信チャネル2801および2802(例:2本の異なるアンテナブランチ)に逆多重化することができ、結果として、適切な受信器によって利用することのできるAICO再配置ダイバーシチの効果が得られる。あるいは、図29に示したように、マッパー2903が、両方の4連ビットを(同じマッピングに従って)送信シンボルに同時にマッピングできるように、2つの入力と2つの出力とを有することができる。両方のシンボルを個別の送信器(図示していない)から送信する場合、一方の送信器が第1のシンボルを送信し、さらに、第1の4連データビットを第2の送信器に送る。第2の送信器は、並べ替えと、該当する場合にはビット反転とを実行して第2の4連データビットを得て、それを第2のシンボルにマッピングした後に送信する。この場合、2つの個別のマッパーを使用することができる。
第2のブランチにおいては、ソースビットとマッピングユニットに入力されるビットとの間の関係が並べ替えユニットの動作によって修正され、以下ではこの動作についてさらに詳しく説明する。
並べ替えユニットの必要な特性を定義するときには、4連ビットから変調シンボルへの2種類のAICOマッピングが存在することに注意しなければならない。図7aおよび図7bのマッピングは、列と行の間に、ある対称性を持つ。
外側の両列では、ビット値の組合せとして、列を選択するビットの両方が同じ値を持つ。例えば、図7aにおいて、左側の外側列についてはiおよびiの両方が0であり、右側の外側列についてはiおよびiの両方が1である。同様に、外側の両行は、ビット値の組合せとして、行を選択するビットの両方が同じ値を持つ。図7aにおいて、上側の行についてはqおよびqの両方が0であり、下側の行についてはqおよびqの両方が1である。
図7bに示したように、外側の列において、列を選択する両ビットの値が異なり、外側の行において、行を選択する両ビットの値が異なるマッピングも、この対称性の特性を有する。
逆に、外側の列において、列を選択する両ビットの値が同じであり、外側の行において、行を選択する両ビットの値が異なるマッピングと、外側の列において、列を選択する両ビットの値が異なり、外側の行において、行を選択する両ビットの値が同じであるマッピングは、この対称性の特性を持たない。図7cおよび図7dは、そのようなAICOマッピングの例を示している。
次に、必要な動作について図8〜図11を参照しながら開示する。これらの図は、4連ビットのうちの特定のビットにより、その論理値に応じて選択される領域を示している。図から認識できるように、2つのビットは連続する領域を選択し(図8および図9)、2つのビットは連続していない領域を選択する(図10および図11)。図8および図10における領域の特性から、対応するビットi,iを「同相ビット」と称し、図9および図11における領域に対応するビットq,qを「直交ビット(co-phase bits)」と称する。明らかに、各シンボルに2つの同相ビットおよび2つの直交ビットが存在する。
図17〜図24における、上記に指定した再配置を達成するためには、第1の送信において、連続する領域のいずれかを選択する位置において送信されるビットを、第2の送信用に、連続していない領域のいずれかを選択する位置にシフトし、かつ、この逆にシフトしなければならない。さらに、オプションとして、行を選択するビットと、列を選択するビットとを交換する、およびこの逆に交換することができる。
さらに、場合によっては、4連ビットのうちのサブセットを反転させなければならない。この反転の規則は、上述したようにマッピングが行と列の間の対称性を示すかに依存する。この理由は、非対称性の場合、行を選択するビットと列を選択するビットとの間で交換することにより、列を選択する1つのビットと行を選択する1つのビットとを反転させることと同等の追加のビット反転効果が本質的に生じるためである。
対称性の場合(例:図7aまたは図7bのマッピング)には、ただ1つの同相ビットとただ1つの直交ビットとを反転させなければならない。この反転は、並べ替えの前、または並べ替えの後に実施することができる。どちらの代替形態においても、同じセットの再配置が得られる。このビット反転により、外側の列/行が内側の列/行とが交換され、これにより、4つの最も近い隣接シンボルを持つシンボルと、2つの最も近い隣接シンボルを持つシンボルとが交換される。連続する領域を選択するビットと連続していない領域を選択するビットとの間での並べ替えについては、これにより、マッピングに応じて、内側の列がいずれも内側の行と交換される、または外側の列がいずれも外側の行と交換される。この交換の効果として、第1のバージョンにおいて変調状態の複素コンスタレーションの同じ象限内にあるシンボル対の両方のシンボルが3つの最も近い隣接シンボルを持つ、あるいは、一方のシンボルが2つの最も近い隣接シンボルを持ち他方のシンボルが4つの最も近い隣接シンボルを持つ場合、これらのシンボル対は、再配置後の各バージョンにおいて互いに反対の象限にマッピングされる。
非対称性の場合(例:図7cまたは図7d)においては、並べ替えによって、行を選択するビットと列を選択するビットとが交換されないならば、すなわち第1の4連ビットにおいて行を選択するビットの両方が第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされ、かつ第1の4連ビットにおいて列を選択するビットの両方が第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされるならば、ただ1つの同相ビットとただ1つの直交ビットとを反転させなければならない。行を選択するビットが列を選択するビットと交換されるならば、すなわち行を選択するビットの両方が列を選択する位置にシフトされ、かつ列を選択するビットの両方が行を選択する位置にシフトされるならば、追加のビット反転は必須ではない。しかしながら、ビットを反転させる場合、列を選択するビットの両方、または行を選択するビットの両方、またはすべてのビットを同時に反転させなければならない。
以下では、一般性を失うことなく、第1のバージョンにおけるソースビットα,β,γ,δが、マッパーの入力におけるビットi,q,i,qに以下のように対応するものと想定する。
α←→i
β←→q
γ←→i
δ←→q
この場合、以下の4つの表は、対称性の場合と非対称性の場合における可能な対応関係を示している。
どのビットを反転させるかに関してと、第1のバージョンにおける同相ビットが第2のバージョンにおいても同相ビットであるか否かに関しては、ある程度の自由度がある。従って、問題のソリューションがいくつか存在し、これらは、ダイバーシチ再配置の効果の達成に関する限り、特性的に同等である。完全な説明とするため、すべてのソリューションを図26にグラフィカルに表してある。例えば図7aにおけるように、外側の行を選択するビットが同じ値を持ち、外側の列を選択するビットが同じ値を持つ対称性のマッピングの場合、対応する関係は以下のとおりである。
Figure 2009503959
例えば図7bにおけるように、内側の行を選択するビットが同じ値を持ち、内側の列を選択するビットが同じ値を持つ対称性のマッピングの場合、対応する関係は以下のとおりである。
Figure 2009503959
どちらの対称性の場合も、並べ替え動作および反転動作は同じであるが、特定の並べ替えおよび反転によって、図17〜図24に示したうちのどの再配置効果が生じるかが異なる。
例えば図7cに示したように、内側の行を選択するビットが同じ値を持ち、内側の列を選択するビットが異なる値を持つ非対称性のマッピングの場合、並べ替えおよび反転の以下の組合せが可能である。
Figure 2009503959
例えば図7dに示したように、内側の行を選択するビットが異なる値を持ち、内側の列を選択するビットが同じ値を持つ非対称性のマッピングの場合、並べ替えおよび反転の以下の組合せが可能である。
Figure 2009503959
どちらの非対称性の場合にも、並べ替え動作および反転動作は同じであるが、特定の並べ替えおよび反転によって、図17〜図24に示したうちのどの再配置効果が生じるかが異なる。
3つ以上のバージョン(同じビットα,β,γ,δの3回以上の送信)が要求される場合、第3のバージョンは、第1のバージョンまたは第2のバージョンとの特殊な関係を持つ必要はない。しかしながら、第3のバージョンおよび第4のバージョンにおけるビットの間の関係は、上に示したものと同じ規則に従うべきである。しかしながら、重要な点として、第1のバージョンと第2のバージョンとの間の関係は、第3のバージョンと第4のバージョンとの間の関係と同じでなくてもよい。
ここまでの説明では、図1に示したように16−QAMコンスタレーションを表現するのに、AICOマッピングの実軸および虚軸に基づいていることが、当業者には明らかであろう。例えば図2に示したような回転したコンスタレーションを考慮する場合、直交軸も同様に回転させなければならない。具体的には、ここまでの説明において使用した用語「行」および「列」は、それぞれ、回転した「行」および回転した「列」と解釈する必要がある。
図30は、送信器側における本方法のステップ群を要約したものであり、この方法は、例えば、図27〜図29におけるマッパー/変調器ユニット2703または2903と連動して並べ替えユニット2701において使用することができる。S3001において、同じ装置内から、または別の装置から、第1の4連データビットを受け取る。S3002において、上に詳しく指定した特性の定義済みの並べ替えを実行する。S3003においては、並べ替えによって、行を選択するビットと列を選択するビットとが交換されるか否かを問い合わせる。交換されない場合、S3004において、列によって形成されている領域を選択するただ1つのビットと、行によって形成されている領域を選択するただ1つのビットとを反転させる。S3003に戻って、「YES」の場合、S3005〜S3007において、定義済みのマッピングが、変調状態の複素コンスタレーションの外側の列において、列を選択する両方のビットが同じ値を持つマッピングであるかと、外側の行において、行を選択する両方のビットが同じ値を持つマッピングであるかとを問い合わせる。いずれも「YES」である、またはいずれも「NO」である場合、本方法は、上述したS3004から続行する。一方が「YES」であり他方が「NO」である場合、S3008において、列を選択する両方のビットを反転させる、または行を選択する両方のビットを反転させる、またはすべてのビットを反転させる、またはビットを反転させない。最後に、S3009において、このようにして第1の4連データビットから得られた第2の4連データビットを、定義済みのAICOマッピングに従って変調シンボルにマッピングする。
本発明の利点を利用するには、同じ第1の4連データビットに対応する複数の送信されたシンボルを、4個のデータビットの値の検出精度が向上するように、受信時に合成する。
データワードの中の個々のビットに関連付けられるメトリックは、受信器装置の方式に応じて異なる定義および異なる値範囲を持つことができる。例えば、軟判定を使用して復号化を実行する場合、メトリックは、個々のデータビットの論理値が0または1である確率を示す1つ以上の尤度値とすることができる。この目的の場合、メトリックは、例えば、次式によって定義される対数尤度比(LLR)とすることができる。
Figure 2009503959
この式において、p(x=1)は、ビットxが論理値1に等しい確率であり、p(x=0)は、ビットxが論理値0に等しい確率である。このように、LLRの符号がビットxの論理値を直接示し、LLRの絶対値が、その決定の確からしさを示す。受信装置においてLLRを用いるときには、例えば、データビット対のデータビットのLLRを単純に加えることによって、データビット対(2つのダイバーシチブランチによるデータビットとその反復)から再構築後のデータビットを再構築することができ、再構築後のデータビットの論理値は、LLRの合計の符号に基づいて決定することができる。
図31は、受信したシンボルからデータビットストリームを再構築する構造を示している。すべてのアンテナと、RFおよびIF回路は、2つの送信シンボルを受信する受信手段3101にまとめてある。本発明は無線送信に限定されないため、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、または光ファイバからシンボルを受信することもでき、その場合には受信手段3101を適切に適合させる。尤度計算ユニット3102は、4連尤度値(シンボルを構成している受信データビットのそれぞれに対して1つの尤度値)を求める。この計算では、定義済みのAICOマッピングを考慮する。第2および第3以上のシンボルのデータビットは並べ替えられており場合によっては一部が反転されているため、4連ビット内の同じ位置からの尤度値を直接的に合成することはできない。代わりに、第2の受信シンボルから得られる第2の4連ビットの中の尤度値に対して、並べ替えユニット3103において特定の並べ替えおよび修正を行わなければならない。この並べ替えおよび修正は、送信器において(例:ユニット2701において)使用されているデータビットの並べ替えおよび反転に相補的な(complementary to)ものでなければならない。並べ替え規則は対称性であるため、尤度値に使用可能な並べ替えは、データビットについて上述した規則と同じ規則に従う。ビット反転の代わりに、相補値(complementary value)が得られるように尤度値を修正しなければならない。例えば、尤度値が、受信ビットの値が「1」である尤度を表しており、各データビットがマッピングの前に反転されていることが既知である場合、その尤度値を、ビット値「0」の各尤度値に置き換えなければならない。LLRの場合、この結果を得るためには符号を反転させなければならない。尤度値が線形確率である場合、ビットの値が「0」であることの尤度値pは1−pである(pはビットの値が「1」である確率)。尤度値の修正は、並べ替えの前または後に行うことができる。しかしながら、目的の結果を得るために並べ替えの後に修正しなければならないのは、4連ビット内の位置のうち、並べ替えの前の位置とは異なる位置の尤度値であることが理解されるであろう。
正しい並べ替えおよび修正の後、同じデータビットに関連する尤度値は、各4連尤度値において同じ位置にある。従って、合成器/検出器3104において同じ位置からの尤度値を合成することによって、ビットの値を検出することが可能であり、合成器/検出器3104は、正しく検出した時点で、さらに処理できるように元の4連データビットを出力する。
送信器において追加のFEC符号化段を使用しており、受信器において追加のFEC復号化段を使用しているシステムでは、合成器/検出器3104は、適切な尤度値を合成し、ビット値の硬判定を実行せずにこれらを出力に転送するのみであることが好ましい。
制御ユニット3105は、第1の4連尤度値が合成器/検出器3104に直接入力され、第2の4連尤度値が並べ替えユニット3103を経てルーティングされるように、および同じシンボルに対する4連尤度値のみが合成されるように、適切にデマルチプレクサ3106と合成器/検出器3104とを制御する。
図32に示したように、第1および第2のシンボルを異なる送信チャネル3201,3202から受信することができる。この場合、制御ユニット3105は、さらにマルチプレクサ3203をデマルチプレクサ3106と同期させながら制御する。あるいは、図33に示したように、2つの入力と2つの出力とを有する尤度計算ユニット3302を使用して、両方のシンボルを同時に処理することができる。両方のシンボルを異なるエンティティにおいて受信する場合、一方のエンティティは、受信チャネル2のための受信手段と、個別の尤度計算ユニットと、上述したような並べ替えユニットとを備えていることができる。そのような装置は、4連尤度値を、個別の装置の中に配置されている合成器に送ることができる。さらに別の方法でユニットを複数の装置に分けることも可能である。
受信装置において硬判定を用いるときには、メトリックは各データビットの論理値を直接示すことができる。さらに、この場合、(送信された)データビットストリームを再構築するためデータビット対を合成するステップでは、ビット対のデータビットのメトリックを単純に加算することができる。さらに、軟判定の使用と組み合わせる、すなわち、データビット対のデータビットの論理値を合計する前に、各論理値を検出するときの確からしさを示す確率値を使用して論理値に加重することも可能である。
本発明の別の実施形態は、上述したさまざまな実施形態をハードウェアおよびソフトウェアを使用して実施することに関する。上述したさまざまな方法と、上述したさまざまな論理ブロック、モジュール、あるいは回路は、コンピューティングデバイスを使用して、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジックデバイスを使用して、実施または実行できることを認識されたい。さらに、本発明のさまざまな実施形態は、これらのデバイスの組合せによって実行する、あるいは具体化することもできる。
さらに、本発明のさまざまな実施形態は、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施する、あるいはハードウェアに直接実装することもできる。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装とを組み合わせることも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読媒体(例:RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVD)に格納することができる。
本発明のさまざまな実施形態は、16−QAMおよび送信ダイバーシチを使用するデジタルデータ送信システムにおいて送信されるデータの物理的なビット信頼性を有利に向上させる。さらなる利点として、この向上は、さらなる送信を行うことなく、かつ送信チャネル自体(すなわち帯域幅、送信パワーなど)を変更することなく達成されるため、送信効率が維持される。もう1つの利点として、本方法は非常に単純なビット操作によって実施することができ、従って、要求される処理パワーの増大は非常にわずかである。
本発明の可能な用途としては、移動通信システム、衛星通信、有線デジタル加入者回線用のモデムが挙げられる(ただしこれらに限定されない)。
本発明について、本発明に従って構築される実施形態に関連して説明してきたが、上記の教示内容に鑑み、本発明の概念および意図した範囲から逸脱することなく請求項の範囲の中で、本発明のさまざまな修正、変更、および改良を行うことができることが、当業者には明らかであろう。さらに、本明細書では、本明細書に説明する本発明が不必要にあいまいになることがないように、この技術分野における通常の技能を有する者が精通していると考えられる技術領域については説明していない。従って、本発明は特定の説明上の実施形態によって限定されるのではなく、請求項の範囲によってのみ限定されることを理解されたい。
平方16−QAMの変調状態を示している。 回転した16−QAMコンスタレーションの例を示している。 変調状態の間のユークリッド距離を示している。 16−QAM変調状態の隣接関係を示している。 AICOマッピング原理を使用したときの、16−QAMコンスタレーションのコンスタレーションシンボル間に生じるハミング距離および平方ユークリッド距離を1次元について示している。 AICOマッピング原理を使用したときの、16−QAMコンスタレーションのコンスタレーションシンボル間に生じるハミング距離および平方ユークリッド距離を1次元について示している。 AICOマッピング原理を使用したときの、ワードからコンスタレーション信号点へのマッピングの4つの例を示している。 AICOマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの例示的な領域マッピングを示している。 AICOマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの例示的な領域マッピングを示している。 AICOマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの例示的な領域マッピングを示している。 AICOマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの例示的な領域マッピングを示している。 グレイマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの領域マッピングを示している。 グレイマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの領域マッピングを示している。 グレイマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの領域マッピングを示している。 グレイマッピングを使用したときの、方形16−QAMコンスタレーションにおける4個の構成ビット(データワード)から各シンボルへの領域マッピングを示している。 グレイ16−QAMマッピングとAICO 16−QAMマッピングについて、1つの元のマッピングバージョンと1つの再配置マッピングバージョンとを使用し、加法的白色ガウス雑音(AWGN)環境において符号化せずに送信した場合のモンテカルロシミュレーションの結果を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 指定した再配置規則を満たす8つの再配置関係を示している。 2つのブランチを使用する送信アンテナダイバーシチのための送信装置構造の例示的なブロック図を示している。 並べ替えユニットの内部構造を示している。 例示的な送信器の構造を示している。 例示的な送信器の構造を示している。 例示的な送信器の構造を示している。 開示した方法のステップ群の流れ図を示している。 例示的な受信器の構造を示している。 例示的な受信器の構造を示している。 例示的な受信器の構造を示している。

Claims (30)

  1. 16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデータ送信システムにおいて4連データビットを修正する方法であって、前記16−QAMにおいては、4連データビットが、前記4連ビット内の前記ビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされ、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングにおいて、4連データビットにおける4個のビットが、
    i)前記4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、
    ii)前記4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、
    iii)前記4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、
    iv)前記4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、
    ように、変調シンボルにマッピングされ、
    前記方法が、
    a)第1の4連データビットを受け取るステップと、
    b)前記第1の4連データビットの中でデータビットの定義済みの並べ替えを実行して第2の4連データビットを得るステップであって、前記第1の4連ビットにおける位置のうち、連続するシンボル領域を選択する位置からのビットが、前記第2の4連ビットにおいて、連続しないシンボル領域を選択する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおける位置のうち、連続しないシンボル領域を選択する位置からのビットが、前記第2の4連ビットにおいて、連続するシンボル領域を選択する位置にシフトされる、前記ステップと、
    c)前記第2の4連ビットからのデータビットを、前記4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングするステップと、
    を含んでいる、方法。
  2. データビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットの両方が前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされる、または、前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットの両方が前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされる、請求項1記載の方法。
  3. ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされる場合に、
    ステップc)の前に、
    d)列によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させ、行によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項2記載の方法。
  4. ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合に、
    ステップc)の前に、
    d)列によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させ、行によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項2または請求項3記載の方法。
  5. ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合に、
    ステップc)の前に、
    e)列によって形成されている領域を選択する2つのビットを反転させる、または、行によって形成されている領域を選択する2つのビットを反転させる、または4個のビットのすべてを反転させるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項2から請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記第1の4連データビットを前記定義済みのマッピングに従って第1の変調シンボルにマッピングするステップと、
    前記第1の変調シンボルと前記第2の変調シンボルとを送信するステップであって、前記第1の変調シンボルの前記送信と、前記第2の変調シンボルの前記送信とが、物理チャネル、送信媒体、送信周波数、送信時間、送信符号、送信波の極性、アンテナの位置、のうちの少なくとも1つにおいて異なっている、前記ステップと、
    をさらに含んでいる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 命令を格納しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデジタルデータ送信器システムの少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されたとき、それに起因して、前記送信器システムが、請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法を実行する、コンピュータ可読媒体。
  8. 16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用するデータ送信システムにおいて4連データビットを修正する装置であって、前記16−QAMにおいては、4連データビットが、前記4連ビット内の前記ビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされ、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングにおいて、4連データビットにおける4個のビットが、
    i)前記4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、
    ii)前記4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、
    iii)前記4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、
    iv)前記4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、
    ように、変調シンボルにマッピングされ、
    前記装置が、
    前記第1の4連データビットの中でデータビットの定義済みの並べ替えを実行して第2の4連データビットを得るように構成されている並べ替えユニットであって、前記第1の4連ビットにおける位置のうち、連続するシンボル領域を選択する位置からのビットが、前記第2の4連ビットにおいて、連続しないシンボル領域を選択する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおける位置のうち、連続しないシンボル領域を選択する位置からのビットが、前記第2の4連ビットにおいて、連続するシンボル領域を選択する位置にシフトされる、前記並べ替えユニットと、
    前記第2の4連ビットからのデータビットを、前記4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングするように構成されているマッパーと、
    を備えている、装置。
  9. 前記並べ替えユニットが、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択する両方のビットを、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトし、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する両方のビットを、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトする、
    または、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択する両方のビットを、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトし、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する両方のビットを、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトする、
    ようにさらに構成されている、請求項8に記載の装置。
  10. 前記並べ替えユニットが、
    ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされる場合に、
    列によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させ、行によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させる、
    ようにさらに構成されている、請求項9記載の装置。
  11. 前記並べ替えユニットが、
    ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合に、
    列によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させ、行によって形成されている領域を選択するただ1つのビットを反転させる、
    ようにさらに構成されている、請求項9または請求項10記載の装置。
  12. 前記並べ替えユニットが、
    ビットの前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて列を選択する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からの両方のビットが、前記第2の4連ビットにおいて行を選択する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合に、
    列によって形成されている領域を選択する2つのビットを反転させる、または、行によって形成されている領域を選択する2つのビットを反転させる、または、4個のビットのすべてを反転させる、
    ようにさらに構成されている、請求項9から請求項11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記マッパーが、前記第1の4連データビットを前記定義済みのマッピングに従って第1の変調シンボルにマッピングするようにさらに構成されており、
    前記装置が、
    前記第1の変調シンボルと前記第2の変調シンボルとを送信するように構成されている送信手段であって、前記第1の変調シンボルの前記送信と、前記第2の変調シンボルの前記送信とが、物理チャネル、送信媒体、送信周波数、送信時間、送信符号、送信波の極性、アンテナの位置、のうちの少なくとも1つにおいて異なっている、前記送信手段、
    をさらに備えている、
    請求項8から請求項12のいずれかに記載の装置。
  14. 16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデータを受信するため、4連尤度値を修正する方法であって、前記16−QAMにおいては、4連データビットが、前記4連ビット内の前記ビットの論理値および位置に従って、定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされ、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングにおいて、4連データビットにおける4個のビットが、
    i)前記4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、
    ii)前記4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、
    iii)前記4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、
    iv)前記4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、
    ように、変調シンボルにマッピングされ、
    前記方法が、
    a)前記4連ビットの中での前記データビットの定義済みの並べ替えによって第1の4連データビットから得られる第2の4連データビット、を表している第2のシンボルを受信するステップであって、一連の前記第2の4連ビットからのデータビットが、前記4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされている、前記ステップと、
    b)前記受信した第2のシンボルから第2の4連尤度値を求めるステップであって、前記第2の4連尤度値における各尤度値が、前記第2の4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応する、前記ステップと、
    c)前記第2の4連尤度値の中で前記尤度値の定義済みの並べ替えを実行して第3の4連尤度値を得るステップであって、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置にシフトされる、前記ステップと、
    を含んでいる、方法。
  15. 尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされる、
    または、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされる、
    請求項14記載の方法。
  16. 尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされる場合、
    ステップb)の後に、
    d)列によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正し、行によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正して、それぞれの相補尤度値を得るステップ、
    をさらに含んでいる、
    請求項15記載の方法。
  17. 尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合、
    ステップb)の後に、
    d)列によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正し、行によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正して、それぞれの相補尤度値を得るステップ、
    をさらに含んでいる、
    請求項15または請求項16記載の方法。
  18. 尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合、
    ステップb)の後に、
    e)列によって形成されている領域を選択するビットに対応する2つの尤度値を修正する、または、行によって形成されている領域を選択するビットに対応する2つの尤度値を修正する、または、4つの尤度値のすべてを修正して、それぞれの相補尤度値を得るステップ、
    をさらに含んでいる、
    請求項15から請求項17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記尤度値が線形確率を有し、1から元の各尤度値を減算することによって相補尤度値が得られる、請求項14から請求項18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記尤度値が対数尤度比を有し、元の各尤度値の符号を反転させることによって相補尤度値が得られる、請求項14〜18のいずれか1項に記載の方法。
  21. f)第1の4連データビットを表す第1のシンボルを受信するステップと、
    g)前記受信した第1のシンボルから第1の4連尤度値を求めるステップであって、前記第1の4連尤度値における各尤度値が、前記第1の4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応する、前記ステップと、
    h)前記第1および前記第3の4連尤度値の対応する位置からの尤度値を合成して、前記第1の4連データビットの値の合成を検出するステップと、
    をさらに含んでいる、請求項14から請求項20のいずれかに記載の方法。
  22. 命令を格納しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデジタルデータを受信するデジタルデータ受信器システムの少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されたとき、それに起因して、前記受信器システムが、請求項14〜21のいずれか1項に記載の方法を実行する、コンピュータ可読媒体。
  23. 16個の異なる変調状態を有する直交振幅変調16−QAMを使用して送信されるデジタルデータを受信するデジタル受信器システムであって、
    a)前記4連ビットの中での前記データビットの定義済みの並べ替えによって第1の4連データビットから得られる第2の4連データビット、を表している第2のシンボルを受信する受信手段であって、前記4連ビットからのデータビットが、前記4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングに従って変調シンボルにマッピングされており、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングにおいて、4連データビットにおける4個のビットが、
    i)前記4個のビットの位置のうち最初の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2行によって形成されており、
    ii)前記4個のビットの位置のうち2番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続する領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続する領域のそれぞれが、互いに隣接している2列によって形成されており、
    iii)前記4個のビットの位置のうち3番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2行によって形成されており、
    iv)前記4個のビットの位置のうち4番目の位置におけるビットが、前記16−QAM変調状態の2つの連続していない領域のうちの一方を、その論理値に基づいて選択し、前記2つの連続していない領域のそれぞれが、互いに隣接していない2列によって形成されている、
    ように、変調シンボルにマッピングされる、
    前記受信手段と、
    b)前記受信した第2のシンボルから第2の4連尤度値を求める尤度値計算ユニットであって、前記4連尤度値における各尤度値が、前記対応する4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応する、前記尤度値計算ユニットと、
    c)前記第2の4連尤度値を受け取る入力と、出力とを有する並べ替えユニットであって、入力される4連尤度値の中で前記尤度値の定義済みの並べ替えを実行して第3の4連尤度値を得て出力するように構成されており、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、前記第2の4連データビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第2の4連ビットのうち複素変調状態の連続していない領域を選択するビットに対応する位置からの尤度値が、前記第2の4連データビットのうち複素変調状態の連続する領域を選択するビットに対応する位置にシフトされる、前記並べ替えユニットと、
    を備えている、デジタル受信器システム。
  24. 前記並べ替えユニットが、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する両方の尤度値を、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトし、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する両方の尤度値を、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトする、
    または、
    前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する両方の尤度値を、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトし、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する両方の尤度値を、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトする、
    ように、さらに構成されている、
    請求項23記載のデジタル受信器システム。
  25. 前記並べ替えユニットが、
    尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされる場合に、
    列によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正し、行によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正して、それぞれの相補尤度値を得る、
    ように、さらに構成されている、
    請求項24記載のデジタル受信器システム。
  26. 前記並べ替えユニットが、
    尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合に、
    列によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正し、行によって形成されている領域を選択するビットに対応するただ1つの尤度値を修正して、それぞれの相補尤度値を得る、
    ように、さらに構成されている、
    請求項24または請求項25記載のデジタル受信器システム。
  27. 前記並べ替えユニットが、
    尤度値の前記定義済みの並べ替えにおいて、前記第1の4連ビットにおいて行を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて列を選択するビットに対応する位置にシフトされ、前記第1の4連ビットにおいて列を選択する位置からのビットに対応する位置からの両方の尤度値が、前記第2の4連ビットにおいて行を選択するビットに対応する位置にシフトされ、
    かつ、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において同じ値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において異なる値を有するものである場合、
    または、
    前記定義済みのマッピングが、列によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の列において異なる値を有し、行によって形成されている領域を選択する両方のビットが、外側の行において同じ値を有するものである場合に、
    列によって形成されている領域を選択するビットに対応する2つの尤度値を修正する、または、行によって形成されている領域を選択するビットに対応する2つの尤度値を修正する、または、4つの尤度値のすべてを修正して、それぞれの相補尤度値を得る、
    ように、さらに構成されている、
    請求項24から請求項26のいずれかに記載のデジタル受信器システム。
  28. 前記尤度値が線形確率を有し、
    前記並べ替えユニットが、1から元の各尤度値を減算することによって相補尤度値を得るように構成されている、
    請求項23から請求項27のいずれかに記載のデジタル受信器システム。
  29. 前記尤度値が対数尤度比を有し、
    前記並べ替えユニットが、元の各尤度値の符号を反転させることによって相補尤度値を得るように構成されている、
    請求項23から請求項27のいずれかに記載のデジタル受信器システム。
  30. 前記受信手段が、前記第1の4連データビットを表す第1のデータシンボルを受信するようにさらに構成されており、前記第1の4連ビットからのデータビットが、前記4連ビットにおけるそれらの位置に従って、ビット値の組合せから複素変調状態への前記定義済みのマッピングに従って前記第1の変調シンボルにマッピングされており、
    前記尤度値計算ユニットが、前記受信した第1のシンボルから第1の4連尤度値を求めるようにさらに構成されており、前記第1の4連尤度値における各尤度値が、前記対応する4連データビットにおける同じ位置を有するビットに対応しており、
    前記デジタル受信器システムが、少なくとも2つの入力を有する合成器であって、前記入力に供給される4連ビットの対応する位置からの尤度値を合成して、前記第1の4連データビットの値の合成を検出する、前記合成器、をさらに備えており、前記合成器の第1の入力が、前記第1の4連尤度値を受け取るように構成されており、前記合成器の第2の入力が、前記第3の4連尤度値を受け取るために前記並べ替えユニットの前記出力に接続されている、
    請求項23から請求項29のいずれかに記載のデジタル受信器システム。
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