JP2009502919A - 化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I):
【化1】
の化合物、該化合物を含む組成物および医薬、ならびにそのような化合物、組成物および医薬の調製方法、および特に不適切なオーロラ活性が関連している疾患での使用に関する。
Figure 2009502919

【選択図】なし

Description

本発明は、ピリミジル−チオフェン誘導体、それを含有する組成物および医薬、ならびにそのような化合物群、組成物および医薬の調製方法および使用に関する。そのようなピリミジル−チオフェン誘導体は、不適切なオーロラキナーゼ活性が関連している疾患の治療で有用であり得る。
酵素の重要な大ファミリーの一つが、タンパク質キナーゼ酵素ファミリーである。タンパク質キナーゼは、様々なタンパク質中のアミノ酸側鎖のリン酸化を、そのようなアミノ酸側鎖にATP−Mg2+複合体のγ−リン酸を移動させることによって触媒する働きをする。これらの酵素は、細胞内部のシグナル伝達プロセスの大部分を調節しており、それによって、タンパク質中のセリン、スレオニンおよびチロシン残基のヒドロキシル基の可逆的リン酸化をとおして、細胞機能、増殖、分化および破壊(アポトーシス)を支配している。研究により、タンパク質キナーゼは、シグナル伝達、転写調節、細胞運動、および細胞分裂を含めた多くの細胞機能の重要な調節因子であることが明らかにされている。いくつかの癌遺伝子もタンパク質キナーゼをコードしていることが明らかにされており、これは、キナーゼが、癌形成において役割を演じていることを示唆するものである。
タンパク質キナーゼ酵素ファミリーは、それらがリン酸化するアミノ酸残基に基づいて、典型的には2つの主要サブファミリー、すなわちタンパク質チロシンキナーゼおよびタンパク質セリン/スレオニンキナーゼに分類される。異常タンパク質セリン/スレオニンキナーゼ活性は、リウマチ様関節炎、乾癬、敗血症性ショック、骨粗しょう症、多くの癌および他の増殖性疾患などの多くの疾病に関係しているとされ、または関係が疑われている。チロシンキナーゼは細胞調節において同じぐらいに重要な役割を演じている。これらのキナーゼは、増殖因子、ホルモンなどの分子に対するいくつかの受容体を有しており、それらとしては、上皮増殖因子受容体、インスリン受容体、血小板由来増殖因子受容体などが挙げられる。研究により、多くのチロシンキナーゼは、その受容体ドメインが細胞の外側に位置しており、そのキナーゼドメインが内側に位置している膜内外タンパク質であることが示されている。したがって、この2つのキナーゼサブファミリーおよびそれらがその一部であるシグナル伝達経路は、ドラッグデザインのための有力な標的である。
3つの知られている哺乳動物ファミリー構成員であるオーロラ−A(“2”)、B(“1”)およびC(“3”)は、染色体分離、紡錐体有糸分裂動作および細胞質分裂を引き起こす高相同蛋白である。オーロラ発現は休止細胞では少ない、または検出されず、細胞周期のG2期および分裂期の期間中に発現および活性はピークに達する。哺乳動物細胞では、オーロラAキナーゼおよびBキナーゼの提案されている基質としては、ヒストンH3、CENP−A、ミオシンII調節性軽鎖、タンパク質ホスファターゼ1、TPX2、INCENP、p53およびサービビンが挙げられ、これらの多くは、細胞分裂に必要とされる。哺乳動物オーロラキナーゼファミリーは、1997年にそれが発見されて以来、腫瘍形成と密接に関係しているとされてきた。
オーロラキナーゼは、各種のヒト腫瘍において過剰発現していることが報告されている。結腸直腸癌、卵巣癌および膵臓癌で、また乳房の浸潤性管腺癌でオーロラ−Aの高発現が検出されている。高レベルのオーロラ−Aは、腎腫、子宮頸腫、神経芽腫、黒色腫、リンパ腫、膵腫および前立腺腫の細胞系でも報告されている。オーロラ−Aの増幅/過剰発現はヒト膀胱癌で観察され、オーロラ−Aの増幅は、異数性および攻撃的臨床挙動と関連している。さらには、オーロラ−A座(20q13)の増幅は、リンパ節転移陰性乳癌をもつ患者の予後が良くないこととも相関している。加えて、対立遺伝子バリアントであるアミノ酸位置31にあるイソロイシンは、低浸透度の腫瘍感受性遺伝子であると報告されており、そのフェニルアラニン−31バリアントよりも大きい転換能力を呈し、疾患の進行および転移のリスクの増大と関連している。オーロラ−Bは、白血病性細胞を含めて、多くのヒト腫瘍細胞系で高度に発現している。この酵素のレベルは、原発性結腸直腸癌では、Duke’s stageと相関して増大する。通常は生殖細胞でのみ見られるオーロラ−Cも、原発性結腸直腸癌の大部分で、また子宮頸腺癌細胞および乳癌細胞を含めた各種の腫瘍細胞系で過剰発現している。
このオーロラキナーゼの知られている機能に基づくと、その活性の阻害は、有糸分裂を撹乱して、細胞周期欠陥および結果としての細胞死をもたらすはずである。したがって、インビボでは、オーロラ阻害物質は腫瘍増殖を遅延させて後退を引き起こすはずである。文献における最近の報告は、この仮説を支持している。例えば、Hauf等は、染色体分離に欠陥を引き起こし、また細胞質分裂に遮断を引き起こし、それによって多数体をもたらす、オーロラBの阻害物質であるHesperadinについて述べている(非特許文献1)。Ditchfield等は、染色体配列、染色体分離および細胞質分裂に欠陥を引き起こす、オーロラAおよびBの等効阻害物質(ZM447439)を記載している(非特許文献2)。彼等は、さらに、細胞周期休止細胞ではなく増殖中の細胞が、阻害物質に対して感受性であることを示している。マウスおよびラット異種移植片モデルでのオーロラA選択的阻害物質の有効性が最近報告された(非特許文献3)。これらの結果は、オーロラキナーゼの阻害が、癌などの増殖性障害の治療に治療窓を提供し得ることを示すものである[総説についてはN.KeenおよびS.Taylorによる(非特許文献4)を参照されたい。この文献は、癌治療に対するオーロラキナーゼ阻害物質の治療的可能性についてまとめたものである。]。
Hauf, S et al. JCB 161(2), 281-294 (2003) Ditchfield, C. et al., JCB 161(2), 267-280 (2003) Harrington, E.A. et al., Nature Medicine 10(3), 262-267, (2004) Nature, Cancer Reviews, Vol. 4, p927-936, Dec. 2004
本発明者は、キナーゼ活性、特にオーロラキナーゼ活性の阻害物質である、新規なピリミジル−チオフェン化合物を明らかにした。そのようなピリミジル−チオフェン誘導体は、したがって、不適切なキナーゼ、より詳細には不適切なオーロラキナーゼ活性が関連する障害の治療で、特に癌を含めた細胞増殖疾患などの、オーロラキナーゼ機構が介在する様々な疾患状態の治療および予防で有用であり得る。
本発明の一つの態様で、式(I)の化合物:
Figure 2009502919
[式中、
は、
Figure 2009502919
−(C1〜3アルキレン)−C4〜7シクロアルキル(ここで、mは0または1であり、シクロアルキル基はC1〜ヒドロキシアルキルで置換されていてもよい)、5員へテロアリール基(1個以上のC1〜3アルキルで置換されていてもよい)、−C1〜3アルキレンCN、−C1〜3アルキレンピリジニル、−C1〜3アルキレンインドリル、−(C1〜3アルキレン)フェニル(ここで、nは、0または1であり、このフェニル基は、5員もしくは6員へテロ環式基に縮合していてもよく、または−C1〜6ヒドロキシアルキル、−C1〜6アルキル、−C1〜6ハロアルキル、−C1〜6アルコキシ、−C1〜6ハロアルコキシ、−ハロゲン、−OH、−COOH、−COOC1〜3アルキル、−NHCOC1〜3アルキル、−NHSO1〜3アルキル、−CONR、−NR、−SONRから独立に選沢される1個以上の置換基で置換されている)、−(CHOH、またはC1〜6アルキレンNR(この場合のアルキレン基はフェニルで置換されていてもよい)を表し;
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ、HまたはC1〜3アルキルから独立に選択され;
およびRは、独立に、HC1〜3アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって6員へテロ環式環(OまたはNから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてもよく、またC1〜3アルキルで置換されていてもよい)を形成しており;
は、
Figure 2009502919
(式中、
およびRは、一緒に、
Figure 2009502919
[式中のR、R、R、R、RおよびRは、独立に、Hまたは−C1〜3アルキルである]
から選択される基を形成しており;
または
およびRの一方は、H、CHまたはハロゲンであり、他方は、−OH、−フェニル(−C1〜3アルキレンNRで置換された)、ハロゲンまたは基Rから選択される置換基であり;
は、独立に、Hまたは−C1〜3アルキルであり;
は、結合(すなわち何もない)、−O−、−COO−、−C1〜3アルキレンNHCO−、−NHCO−、−SO−、−CONHC1〜3アルキレン−、−NHCOC1〜3アルキレン−、−OC1〜3アルキレン−、−C1〜3アルキレン−であり;
は、
Figure 2009502919
−ピリジニル、−C1〜6アルキル、−C1〜6ハロアルキル、−NR1011であり;
10およびR11は、独立に、H、−C1〜3アルキル、−(CH1〜3NRであるか、またはR10およびR11は、それらが結合しているNと一緒になって5員もしくは6員へテロ環式環またはヘテロアリール環(このヘテロ環式環またはヘテロアリール環は、それぞれ、OまたはNから独立に選択されるさらなるヘテロ原子を含んでいてよく、またC1〜3アルキル、=O、OH、C1〜3ヒドロキシアルキル、−SO1〜3アルキルで置換されていてもよい)を形成しており;
は、独立に、Hまたは−C1〜3アルキルであり;
は、Hまたはメチルである。)
である。]
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
本発明の第2の態様で、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物と、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤とを含む医薬組成物が提供される。
本発明の第3の態様で、治療で、特に不適切なオーロラキナーゼ活性が介在する障害の治療で使用するための式(I)の化合物、またはその塩、もしくは溶媒和物が提供される。
本発明の第4の態様で、哺乳動物における、不適切なオーロラキナーゼ活性が介在している障害の治療方法が提供され、該方法は、そのような哺乳動物に式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を投与することを含む。
本発明の第5の態様で、不適切なオーロラキナーゼ活性が介在する障害の治療で使用する医薬の調製における式(I)の化合物、またはその塩、もしくは溶媒和物の使用が提供される。
第6の態様で、哺乳動物に式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を投与することを含んでなる、哺乳動物における癌の治療方法が提供される。
第7の態様で、癌を治療するための医薬の製造における式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
本発明の第8の態様で、不適切なオーロラキナーゼ活性が介在する障害、例えば癌を含めた細胞増殖疾患の治療で使用するための式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
用語「有効量」とは、本明細書で使用する場合、例えば、研究者または臨床医が求めている、組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を引き出すであろう薬物または薬剤の量を意味する。さらに、用語「治療的に有効な量」とは、そのような量を受けていない対応の被験者と比較した場合、疾患、障害、または副作用の治療、治癒、予防、または回復の改善、あるいは疾患または障害の進行速度の低下をもたらす任意の量を意味する。この用語の範囲内には、通常の生理学的機能を高めるのに有効な量も含まれる。
本明細書で使用する用語「アルキル」とは、指定された数の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖炭化水素基を意味し、したがって、例えば、用語「C〜Cアルキル」および「C〜Cアルキル」は、本明細書で使用する場合、少なくとも1個、且つ多くとも3個もしくは6個の炭素原子をそれぞれ含む、上記で定義したアルキル基を意味する。本明細書で使用する「アルキル」の例としては、限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
用語「ハロゲン」とは、本明細書で使用する場合、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、もしくはヨウ素(I)を意味し、用語「ハロ」とは、ハロゲン基、すなわちフルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)、およびヨード(−I)を意味する。
用語「C〜Cハロアルキル」とは、本明細書で使用する場合、少なくとも1個のハロ基(ハロは、本明細書で定義したとおりである)で置換された、指定された数1〜6個の炭素原子をそれぞれ含む、上記で定義したアルキル基を意味する。本発明で有用な、そのような分枝または直鎖ハロアルキル基の例としては、限定するものではないが、1個以上のハロ(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード)で独立に置換されたメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチルが挙げられる。
用語「アルキレン」とは、本明細書で使用する場合、指定された数の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖二価炭化水素基を意味する。したがって、例えば、用語「C〜Cアルキレン」とは、少なくとも1個、且つ多くとも3個の炭素原子をそれぞれ含む、上記で定義したアルキレン基を意味する。本明細書で使用する「アルキレン」の例としては、限定するものではないが、メチレン、エチレン、n−プロピレンおよびn−ブチレンが挙げられる。
用語「アルコキシ」とは、本明細書で使用する場合、基RO−(ここで、Rは、上記で定義したアルキルである)を意味し、用語「C〜Cアルコキシ」および「C〜Cアルコキシ」とは、アルキル部分が少なくとも1個、且つ多くとも4個もしくは6個の炭素原子を含む、本明細書で定義したアルコキシ基を意味する。本発明で有用な例示的な「C〜Cアルコキシ」および「C〜Cアルコキシ」基としては、限定するものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ,およびt−ブトキシが挙げられる。
用語「ハロアルコキシ」とは、本明細書で使用する場合、基RO−(ここで、Rは、上記で定義したハロアルキルである)を意味し、用語「C〜Cハロアルコキシ」とは、ハロアルキル部分が少なくとも1個、且つ多くとも6個の炭素原子を含む、本明細書で定義したハロアルコキシ基を意味する。本発明で有用な例示的なC〜Cハロアルコキシ基としては、限定するものではないが、トリフルオロメトキシが挙げられる。
用語「ヘテロ環式」あるいは用語「ヘテロシクリル」とは、本明細書で使用する場合、S、SO、SO、O,またはNから選択される1個以上のヘテロ原子置換基を含む、飽和であるかもしくは一以上の不飽和度を有している、指定された数の環員を有する非芳香族環を意味する。「ヘテロシクリル」部分の例としては、限定するものではないが、テトラヒドロフラン、ピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ピペリジン、ピロリドン、モルホリン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェン、ジ−オキソテトラヒドロチオフェンなどが挙げられる。
用語「ヘテロアリール」とは、本明細書で使用する場合、指定された数の環員を有する芳香族環を意味する。このヘテロアリール環には、1個以上の窒素、硫黄、および/または酸素へテロ原子が含まれている。本明細書で使用する「ヘテロアリール」基の例としては、フラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピラジニル、ピリミジルが挙げられる。
用語「場合により〜してもよい」とは、本明細書で使用する場合、前に述べられている事象(一つまたは複数)が起こるかもしれないし、また起こらないかもしれないことを意味し、起こる事象と起こらない事象のいずれもが含まれる。
用語「生理学的に機能する誘導体」とは、本明細書で使用する場合、本発明化合物の薬学的に許容される任意の誘導体(例えば、エステルやアミド)を意味し、これは、哺乳動物に投与すると、本発明の化合物またはその活性代謝産物を(直接的または間接的に)生じることができる。そのような誘導体は、過度の実験をすることもなく、またBurger's Medicinal Chemistry and Drug Discovery, 5th Edition, Vol 1:Principles and Practiceの教示(この文献は、それが生理学的に機能する誘導体を教示しているという点で、参照により、本明細書に組み込む)を参照すれば、当業者には明らかである。
用語「溶媒和物」とは、本明細書で使用する場合、溶質(本発明では、式(I)の化合物またはその塩もしくは生理学的に機能する誘導体)と溶媒との可変化学量論量の複合体を意味する。そのような溶媒は、本発明の目的のためには、溶質の生物学的活性と相互干渉するものであってはならない。好適な溶媒の例としては、限定するものではないが、水、メタノール、エタノールおよび酢酸が挙げられる。好ましくは、用いる溶媒は、薬学的に許容される溶媒とする。好適な薬学的に許容される溶媒の例としては、限定するものではないが、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。最も好ましくは、用いる溶媒は、水とする。
用語「オーロラ阻害物質」は、オーロラ活性を阻害する化合物を意味するのに使用されている。一実施形態では、オーロラは、オーロラAである。別の実施形態では、オーロラは、オーロラBである。
用語「オーロラ介在疾患」または「不適切なオーロラ活性が介在する障害または疾患」は、オーロラ(キナーゼ機構)が介在する、またはモジュレートする任意の疾患状態、特に癌を含めた、オーロラAおよび/またはオーロラBが介在する疾患状態を意味するのに使用されている。
用語「置換された」とは、本明細書で使用される場合、指名された1個または複数個の置換基による置換を意味し、複数の置換は、特に断らない限り、許される。
一つの態様では、Rは、以下にある具体的な例のR基から選択することができる。
一つの態様では、Rは、−(CH0〜1シクロヘキシル(この場合のシクロヘキシルは、−CHOHで置換されている)、−(CH0〜3フェニル(この場合のフェニル基は、−C1〜3アルコキシ、−C1〜3ハロアルコキシ、−OH、−F、−Cl、−C1〜3ヒドロキシアルキル、−N(CH、−NHCOCH、−NHSOCH、−COOCH、−COOH、−CONH、−CONHCHから独立に選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−CH(CH)フェニル、−C1〜6アルキレンN(CH、−CHインドリル、−(CHOH、−CHCN、C0〜3アルキレンピリジル、
Figure 2009502919
である。
さらなる態様では、Rは、−C1〜3アルキレンフェニル(この場合のフェニルは、−C1〜3アルコキシ、−C1〜3ハロアルコキシ、−OH、−F、−Cl、−C1〜3ヒドロキシアルキル、−N(CH、−NHCOCH、−NHSOCH、−COOCH、−COOH、−CONH、−CONHCHから独立に選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい)である。
さらなる態様では、Rは、−CHフェニル(この場合のフェニルは、−OMeで一置換されていてもよい)である。
一実施形態では、Rは、以下にある具体的な例のR基から選択することができる。
一つの態様では、Rは、
Figure 2009502919
[式中のRおよびRの一方は、Hであり、他方は、−F、−Cl、−OH、−フェニルCHN(CH、−R(この場合のRおよびRは、上記で定義したとおりである)から選択される。]
である。
一つの態様では、Rは、結合(すなわち何もない)、−O−、NHCO(CH、−OCH−、−CO−、NHCOCH−、CH−、OCHCH−、−CONHCHCH−CONHCH、−CON(CH)−、−SO−、−COO−である。
一つの態様では、Rは、−O−、−C1〜3アルキレン−、−OC1〜3アルキレン−である。
一つの態様では、Rは、−CH、−N(CH、Cl、F、OH、
Figure 2009502919
である。
一つの態様では、Rは、
Figure 2009502919
である。
一つの態様では、Rは、−OCHである。
各可変部についての実施形態を各可変部に対して別々に上記で掲載したが、本発明の好ましい化合物としては、式(I)中のいくつかのもしくはそれぞれの可変部が各可変部についての実施形態すべてから選択されるものも挙げられる。したがって、本発明には、各可変部についての実施形態のあらゆる組み合わせが含まれるものとする。
本発明の化合物の具体的な例としては、後の実施例の項で記載する化合物が挙げられる。
本明細書に記載される化合物のいくつかは、1個または複数個のキラル原子を含み得、あるいはそうでなければ2種の鏡像異性体として存在することができる。本発明の化合物には、鏡像異性体の混合物、ならびに純粋な鏡像異性体または鏡像異性体として濃縮された混合物も含まれる。本発明の範囲には、上記式(I)で表される化合物の個々の異性体およびその任意の完全または部分的平衡混合物も含まれる。本発明はまた、上記式で表される化合物の個々の異性体を、1個または複数個のキラル中心が反転されているその異性体との混合物としても保護するものである。さらに、式(I)の化合物の任意の互変体および互変体の混合物も式(I)の化合物の範囲の中に含まれると理解されたい。
本明細書のここ以降では、上記式(I)の化合物への言及は、そうでないと具体的に限定されない限り、上記で定義した式(I)の範囲内にある化合物を意味することは、理解すべきである。
本発明はまた、式(I)の化合物の塩も保護する。典型的には、本発明の塩は、薬学的に許容される塩である。好適な塩についての概説については、Berge et al, J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1-19を参照されたい。用語「薬学的に許容される塩」の中に包含される塩とは、本発明化合物の無毒の塩を意味する。薬学的に許容される酸付加塩は、式(I)の化合物を、適当な無機もしくは有機酸(例えば、臭化水素酸、塩化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、コハク酸、マレイン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸例えば2−ナフタレンスルホン酸、またはヘキサン酸)と、場合によっては有機溶媒のような適当な溶媒中で反応させて、その塩を生成させ、これを、通常は、例えば結晶化、濾過により単離することによって生成させることができる。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、例えば、臭化水素酸塩、塩化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩(例えば2−ナフタレンスルホン酸塩)またはヘキサン酸塩を含み得る、またはそれらであり得る。
薬学的に許容される塩基付加塩は、式(I)の化合物を、適当な無機もしくは有機塩基(例えば、トリエチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、塩素、アルギニン、リシンまたはヒスチジン)と、場合によっては有機溶媒などの適当な溶媒中で反応させて、塩基付加塩を生成させ、これを、通常は、例えば結晶化、濾過により単離することによって生成させることができる。
その他の好適な薬学的に許容される塩としては、薬学的に許容される金属塩、例えば薬学的に許容されるアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩またはマグネシウム塩)が挙げられ、特に式(I)の化合物中に存在し得る1個または複数個のカルボン酸部分の薬学的に許容される塩が挙げられる。
そのほかの薬学的に許容されない塩(例えばシュウ酸塩)は、例えば本発明化合物の単離で用いることができ、本発明の範囲の中に含まれる。
本発明では、その範囲の中に、式(I)の化合物の塩の考えられるすべての化学量論形態および非化学量論形態が含まれる。典型的には、薬学的に許容される塩は、所望の酸または塩基を適宜用いることで容易に調製することができる。塩は溶液から沈殿するので、濾過によって回収することができ、あるいは溶媒を蒸発させることによっても回収することができる。薬学的に許容されないほかの塩は、本発明の化合物の調製で有用であり得、これは、本発明のさらなる態様を形成する。
式(I)の化合物は医薬組成物での使用が意図されているので、それらは、それぞれ、好ましくは、実質的に純粋な形態、例えば少なくとも60%純粋、より好適には少なくとも75%純粋、好ましくは少なくとも85%純粋、特には少なくとも98%純粋(%は、重量に対する重量の基準)の形態で提供されることは理解されるであろう。
治療での使用には、式(I)の化合物、およびその塩、溶媒和物ならびに生理学的に機能する誘導体をそのままの化学物質として投与することができることも考えられるが、この活性物質を、医薬組成物として提供することが考えられる。したがって、本発明はさらに、式(I)の化合物、その塩、溶媒和物、生理学的に機能する誘導体と、1種または複数種の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含んでなる医薬組成物を提供する。式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに生理学的に機能する誘導体は、上記に記載されているとおりである。担体、希釈剤または賦形剤は、組成物の他の成分と適合性があり、且つその受容者に有害でないという意味において許容されるものでなければならない。本発明の別の態様によれば、式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体と、1種または複数種の薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を混ぜることを含んでなる医薬組成物の調製方法も提供される。
医薬組成物は、単位用量あたり所定量の活性成分が入っている単位用量形態で提供してもよい。そのような単位体には、治療されている病態、投与の経路、患者の年齢、体重ならびに健康状態に応じて、例えば、0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、より好ましくは5mg〜100mgの式(I)の化合物が入っていてもよい、つまり医薬組成物は、単位用量あたり所定量の活性成分が入っている単位用量形態で提供してもよい。好ましい単位投薬用組成物は、本明細書中上記に記載されている1日の用量またはサブ用量、またはその適切な分割分が入っているものである。さらに、そのような医薬組成物は、製薬の技術分野で周知のいずれの方法によっても調製することができる。
医薬組成物は、適切ないずれの経路による投与にも、例えば経口(経頬や舌下を含む)、経直腸、経鼻、局所(経頬、舌下または経皮を含む)、経膣あるいは非経口(皮下、筋内、静内または皮内を含む)経路による投与にも適合させることができる。そのような組成物は、製薬の技術分野で知られているいずれの方法によっても、例えば活性成分と担体または賦形剤とを組み合わせることによって調製することができる。
経口投与に適合された医薬組成物は、個別の単位体、例えば、カプセル剤やタブレット剤;粉末剤や細粒剤;水性もしくは非水性液体中溶液剤や懸濁液剤;可食フォーム剤やホィップ剤;あるいは水中油型液体エマルジョン剤や油中水型液体エマルジョン剤;として提供することができる。
例えば、タブレットやカプセルの形態での経口投与には、活性薬物成分を、経口用、非毒性、薬学的に許容される不活性担体、例えばエタノール、グリセロール、水などと組み合せることができる。粉末剤は、本化合物を好適な細かい大きさに粉砕し、同様に粉砕された薬学的に許容される担体、例えば可食炭水化物(例えば、デンプンまたはマンニトール)と一緒に混合することで調製される。矯味矯臭剤、安定化剤、分散化剤および着色剤が存在していてもよい。
カプセル剤は、上記で述べた粉末混合物を調製して、ゼラチンシース成形体に充填することによって製造される。粉末混合物には、滑剤や潤滑化剤、例えばコロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムや固体状ポリエチレングリコールを、カプセル化の前に加えることができる。カプセル剤が摂取されたときのその医薬のアベイラビリティを良くするために、崩壊剤や可溶化剤、例えばカンテン、炭酸カルシウムや炭酸ナトリウムを加えることもできる。
さらに、望ましいまたは必要な場合は、この混合物には、適切なバインダー、潤滑剤、崩壊剤および着色剤を組み込むこともできる。適切なバインダーとしては、デンプン、ゼラチン、天然の糖類例えばグルコースやβ−ラクトース、コーンスウィートナー、天然および合成のガム例えばアカシア、トラガカントやアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが挙げられる。これらの投薬形態で使用される潤滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、限定するものではないが、デンプン、メチルセルロース、カンテン、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。タブレット剤は、例えば、粉末混合物を調製し、細粒化またはスラグ化し、潤滑剤と崩壊剤を加えて、タブレットにプレス加工することで製剤化される。粉末混合物は、適切に粉砕された本化合物と、上述した希釈剤つまり基剤とを、また場合によっては、バインダー例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチンやポリビニルピロリドン;溶液遅流化剤例えばパラフィン;吸収促進剤例えば四級塩;および/または吸収剤例えばベントナイト、カオリンやリン酸二カルシウム;とを混合することで調製される。粉末混合物は、バインダー例えばシロップ、デンプンペースト、アカディア粘液やセルロースもしくは高分子材料の溶液を用いて湿潤化し、スクリーンを通過させることで細粒化することができる。細粒化に代わるものとして、粉末混合物を、タブレット成形機に流すことができ、結果としては細粒に砕かれた不完全成形スラグが得られる。細粒は、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクあるいは鉱油を加えることで潤滑化して、タブレット成形ダイスに付着するのを防ぐことができる。潤滑化された混合物は、次いでタブレットに圧縮成形される。本発明の化合物はまた、細粒化工程やスラグ化工程を経ることなしに、易流動性不活性担体と組み合せて、直接タブレットに圧縮成形することもできる。シェラックシールコーティング、砂糖または高分子材料のコーティング、およびワックスの光沢コーティングからなる透明または不透明保護コーティングを設けることもできる。これらのコーティングには、異なる単位投薬体を区別するために、染料を加えることもできる。
溶液剤、シロップ剤およびエリキシル剤などの経口液剤は、所与の量が所定量の本化合物を含むような投薬単位形態に調製することができる。シロップ剤は、本化合物を、適切に矯味矯臭化された水性溶液に溶解することで調製することができ、エリキシル剤は、無毒のアルコール性ビヒクルを用いることで調製される。懸濁液剤は、本化合物を、無毒のビヒクル中に分散させることで製剤化することができる。エトキシル化イソステアリルアルコールやポリオキシエチレンソルビトールエーテルのような可溶化剤や乳化剤;安定化剤;ペパーミントオイルや天然のスウィートナーまたはサッカリンもしくは他の人工スウィートナーのような矯味矯臭添加剤;なども加えることができる。
適切であれば、経口投与用の投薬単位の組成物は、マイクロカプセル化することもできる。本組成物は、例えばコーティングすることによって、または粒子状物質をポリマーやワックスなどの中に包埋することによって、放出を遅延または持続させるように調製することもできる。
式(I)の化合物、およびその塩、溶媒和物ならびに生理学的に機能する誘導体は、リポソーム送達システム、例えば小一枚膜ベシクル、大一枚膜ベシクルおよび多重膜ベシクルの形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンのような様々なリン脂質から形成させることができる。
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに生理学的に機能する誘導体は、本化合物分子がカップリングされているモノクローナル抗体を、個々の担体として用いることによっても送達することができる。本化合物は、標的可能薬物担体としての可溶性ポリマーとカップリングさせることもできる。そのようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタアクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルトアミドフェノールやパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキサイドポリリシンを挙げることができる。さらには、本化合物は、薬物制御放出を達成するうえで有用な生分解性ポリマーの類、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートならびにヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーにカップリングさせることができる。
経皮投与に適合した医薬組成物は、長期間受用者の表皮と緊密に接触して残ることが意図された個々のパッチとして提供することができる。例えば、本活性成分は、Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986)に一般論的に記載されているイオン浸透療法によって、パッチから送達させることができる。
局所投与に適合した医薬組成物は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁液剤、ローション剤、粉末剤、溶液剤、ペースト剤、ジェル剤、スプレー剤、エアロゾル剤またはオイル剤として製剤化することができる。
眼やその他の外部組織(例えば、口、皮膚)の治療には、本組成物は、好ましくは、局所用軟膏またはクリームとして適用する。軟膏剤に製剤化するときは、本活性成分は、パラフィン系軟膏基剤か水混和性軟膏基剤と一緒に用いることができる。あるいは、本活性成分は、水中油型クリーム基剤または油中水型基剤でクリーム剤に製剤化することができる。
眼への局所投与に適合した医薬製剤としては点眼剤が挙げられ、この場合本活性成分は、適切な担体、特に水性溶媒に溶解または懸濁される。
口の中における局所投与に適合した医薬製剤としては、ロゼンジ剤、トローチ剤およびマウスウォッシュ剤が挙げられる。
直腸投与に適合した医薬組成物は、坐薬剤や浣腸剤として提供することができる。
担体が固体である、経鼻投与に適合した医薬組成物には、粒子径が例えば20〜500ミクロンの粗粉末が入っており、これは、鼻から吸い込む方式で、すなわち鼻の下近くに保持された粉末容器から鼻道の中に、急に吸い込むことによって投与される。鼻内スプレー剤または点鼻剤として投与するのに好適な、担体が液体である組成物としては、本活性成分の水性または油性溶液剤が挙げられる。
吸入による投与に適合した医薬組成物としては、微細粒子のダスト剤やミスト剤が挙げられ、これは、様々なタイプの投薬量計量式加圧エアロゾル器、ネブライザー器または吹き入れ器によって発生させることができる。
膣内投与に適合した医薬組成物は、膣座薬剤、タンポン剤、クリーム剤、ジェル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー組成物として提供することができる。
非経口投与に適合した医薬製剤としては、水性、非水性の滅菌注射溶液剤(これには、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤や、組成物を対象の受容者の血液と等張にする溶質が入っていてもよい);および水性、非水性の滅菌懸濁液剤(これには、懸濁化剤、増粘剤が入っていてもよい);が挙げられる。この組成物は、単位投薬または複数投薬用の容器、例えば密封アンプルやバイアル、に入れて提供することができ、また使用直前に滅菌液体担体(例えば注射用の水)を加えることのみを必要とする凍結乾燥(lyophilized)状態で貯蔵しておくこともできる。処方箋式の注射用溶液剤および懸濁液剤は、滅菌の粉末剤、顆粒剤、タブレット剤から調製することができる。
上記で詳細に述べた各成分以外にも、本組成物は、当該の組成物のタイプに関わる技術分野で慣用のその他の添加剤を含み得ることは、理解すべきであり、例えば、経口投与に適したものは、矯味矯臭剤を含み得る。
本発明の化合物の治療的に有効な量は、例えば、その動物の年齢と体重、治療を必要とするその正確な病態とその重症度、その組成物の特質、およびその投与の経路を含めたさまざまな要因によって決まるものであり、最終的には、担当の医師または獣医の判断によるものである。とはいえ、不適切なオーロラ活性が関連する疾患を治療するための式(I)の化合物の有効量は、一般的には、1日あたり0.1〜100mg/kg受容者(哺乳動物)体重の範囲、より通常的には1日あたり1〜10mg/kg体重の範囲にあるものである。つまり、70kg成体哺乳動物には、1日あたりの実際の量は、通常、70〜700mgになると思われ、この量は、1日あたり1回の用量で、あるいは、より一般的には、1日あたり、一日あたりの全用量が同じとなるようないくつか(例えば、2、3、4、5、または6)の小分け用量で与えることができる。塩もしくは溶媒和物、またはその生理学的に機能する誘導体の有効量は、式(I)の化合物自体の有効量との比例で決定することができる。上記で言及されているその他の病態の治療には、同じような用量が適切であるはずである。
式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物ならびに生理学的に機能する誘導体は、タンパク質キナーゼオーロラを阻害する結果として、癌を含めた増殖性疾患に利用可能性があると考えられる。
したがって、本発明はまた、薬物療法で使用するための、そして特にオーロラ活性が介在する障害の治療で使用するための式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または生理学的に機能するそれらの誘導体も提供する。
本明細書で言及されている不適切なオーロラ活性は、ほかならぬ哺乳動物被験体で期待されている正常オーロラ活性から外れている任意のオーロラ活性である。不適切なオーロラ活性は、例えば、活性の異常な増加、あるいはオーロラ活性の異常なタイミングまたは調節の形をとり得る。そのような不適切な活性は、したがって、不適切な活性または調節不在活性をもたらす例えばタンパク質キナーゼの過剰発現や変異から生じ得る。
本発明は、無調節オーロラ活性に関係する障害を予防および/または治療するための、オーロラを調節、モジュレート、または阻害する方法に向けられたものである。特に、本発明の化合物は、癌を含めて、オーロラキナーゼ機構が介在する様々な疾患状態の治療にも用いることができる。
本発明のさらなる態様により、オーロラ活性が介在する障害を病む哺乳動物の治療方法が提供され、その方法は、そのような被験体に、式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくは生理学的に機能する誘導体を投与することを含んでなる。一実施形態では、障害は、癌である。
本発明のさらなる態様により、オーロラ活性により特徴づけられる障害、特に、癌も含めた増殖性障害を治療するための医薬の調製における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、もしくはこれらの生理学的に機能する誘導体の使用が提供される。
本発明で用いる式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物、ならびにそれらの生理学的に機能する誘導体は、1種または複数種の他の治療薬との組み合わせで用いることができる。本発明は、したがって、さらなる態様で、不適切なオーロラ活性が関連する疾患の治療における、1種または複数種のさらなる治療薬と一緒に式(I)の化合物を含む組み合わせの使用を提供する。
本発明の化合物ならびにその塩および溶媒和物、ならびにそれらの生理学的に機能する誘導体は、上記した病態の治療のためには、単独で、あるいは他の治療薬との組み合わせでも用いることができる。特に、少なくとも1つの他の抗癌療法との組み合わせが考えられる。特に、抗癌療法においては、外科的療法、放射線療法との組み合わせと同じように、他の化学療法であるホルモン性または抗体性医薬との組み合わせが考えられる。したがって、本発明による組み合わせ療法は、少なくとも1種の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはこれらの生理学的に機能する誘導体を投与すること、および少なくとも1つの他の癌治療の方法を用いることを含む。好ましくは、本発明による組み合わせ療法は、少なくとも1種の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはこれらの生理学的に機能する誘導体、および少なくとも1種の他の薬学的に活性な薬剤、好ましくは抗新生物医薬、を投与することを含む。式(I)の化合物と他の薬学的活性剤は、一緒、または別々に投与することができ、そして別々に投与する場合は、これは、任意の順序で、また任意の都合のよい経路で、同時に、または順次に行ってよい。所望の組み合わせの治療効果を得るためには、式(I)の化合物と他の薬学的活性剤の量、および投与の相対的なタイミングを選ぶものである。
一実施形態では、他の抗癌療法は、少なくとも1つのさらなる化学療法的療法である。そのような化学療法的療法は、以下の範疇の抗癌剤の1種または複数種を含み得る。
(i)薬物腫瘍学で使用される抗増殖性/抗新生物性薬剤ならびにその組み合わせ、例えばアルキル化薬(例えばシスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファンおよびニトロソウレア);代謝拮抗薬(例えば葉酸代謝拮抗薬、例えば5−フルオロウラシルおよびテガフールなどのフルオロピリミジン系抗癌剤、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシウレア);抗腫瘍性抗生物質(例えばアドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトマイシン−C、ダクチノマイシンおよびミトラマイシンなどのアンスラサイクリン系抗癌剤);抗有糸分裂性薬剤(例えばビンクリストリン、ビンブラスチン、ビンデシンおよびビノレルビンなどのビンカアルカロイド系抗癌剤ならびにタキソールおよびタキソテルなどのタキソイド系抗癌剤);およびトポイソメラーゼ阻害薬(例えばエトポシドおよびテニポシドなどのエピポドフィルロトキシン系抗癌剤、アムサクリン、トポテカンおよびカンプトチェシン);
(ii)細胞増殖抑制性薬剤例えば抗エストロゲン薬(例えばタモキシフェン、トレミフィン、ラロキシフィン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェン)、抗アンドロゲン薬(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミドおよびシプロテロンアセテート)、LHRH拮抗薬またはLHRH作動薬(例えばゴセレリン、ロイプロレリンおよびブセレリン)、プロゲストゲン(例えばメゲストロールアセテート)アロマターゼ阻害薬(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾールおよびエキセメスタン)および5α−レダクターゼの阻害薬例えばフィナステリド;
(iii)癌細胞浸潤を阻害する薬剤(例えばメタロプロテイナーゼ阻害薬およびウロキナーゼプラスミノゲンアクチベーター受容体機能の阻害薬);
(iv)増殖因子機能の阻害薬、例えばそのような阻害薬としては、増殖因子抗体系阻害薬、増殖因子受容体抗体系阻害薬(例えば抗erbb2抗体であるトラスツズマブ[Herceptin(商標)]および抗erbb1抗体であるセツキシマブ[C225])、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬およびセリン・スレオニンキナーゼ阻害薬が挙げられ、例えば上皮増殖因子ファミリーの阻害薬(例えばEGFRファミリーチロシンキナーゼ阻害薬例えばN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、AZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)および6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI−1033))、例えば血小板由来増殖因子ファミリーの阻害薬、および例えば肝細胞増殖因子ファミリーの阻害薬;
(v)抗血管新生性薬剤例えば血管内皮増殖因子の作用を阻害する薬剤、例えば抗血管内皮細胞増殖因子抗体であるベバシズマブ[Avastin(商標)]、および他の機構で働く化合物(例えばリノミド、インテグリンαvβ3機能の阻害薬およびアンギオスタチン);
(vi)血管損傷性薬剤例えばCombretastatin A4;
(vii)アンチセンス療法薬、例えば上記で掲載した標的に向けられる薬剤、例えばISIS 2503(抗rasアンチセンス);
(viii)遺伝子療法アプローチ薬剤、例えば異常遺伝子例えば異常p53または異常BRCA1もしくはBRCA2を置き換えるアプローチ薬剤、GDEPT(gene-directed enzyme pro-drug therapy:遺伝子導入酵素プロドラッグ療法)アプローチ薬剤例えばシトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたはバクテリアニトロレダクターゼ酵素を用いた薬剤、および化学療法または放射線療法に対する患者の耐性を高めるアプローチ薬剤例えば多剤耐性遺伝子療法薬剤が挙げられ;および
(ix)免疫療法アプローチ薬剤、例えば患者の腫瘍細胞の免疫原性を高めるためのエックスビボならびにインビボアプローチ薬剤(例えばインターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインを用いたトランスフェクション)、T細胞アネルギーを低下させるアプローチ薬剤、トランスフェクテッド免疫細胞例えばサイトカイントランスフェクテッド樹状細胞を用いるアプローチ薬剤、サイトカイントランスフェクテッド腫瘍細胞系を用いるアプローチ薬剤、および抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチ薬剤が挙げられる。
同じ疾患に対して活性な第二の治療薬と一緒に式(I)の化合物が用いられる場合は、各化合物の用量は、化合物が単独で用いられる場合の用量とは異なることがある。当業者なら、適切な用量は、容易に解るであろう。
本発明の化合物は、標準的な化学反応を含めて、様々な方法により製造することができる。前に定義したいずれの可変部も、特に断らないかぎり、前に定義した意味を引き続きもつ。説明のための一般的な合成方法を以下に述べ、次いで本発明の具体的な化合物を実際の実施例で調製する。
一般式(I)の化合物は、以下の合成スキームにより一部が示されている、有機合成の技術分野で知られている方法によって調製することができる。以下に記載するすべてのスキームでは、化学の一般原理にしたがって必要な場合は感応性または反応性基のための保護基が用いられることをよく理解されたい。保護基は、有機合成の標準的な方法(T. W. Green and P. G. M. Wuts (1991) Protecting Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons)に従って操作される。これらの基は、当業者には容易に明らかである方法を用いて化合物合成の都合のよい段階で除去される。プロセスならびに反応条件およびその実行の順序の選択は、式(I)の化合物の調製と整合性のとれたものとする。当業者なら、式(I)の化合物に立体中心が存在するかどうか解かるであろう。したがって、本発明には、すべての考えられ得る立体異性体が含まれ、またラセミ化合物のみならず個々のエナンチオマーも同様に含まれる。化合物がただ一つのエナンチオマーとして望まれている場合は、そのような化合物は、最終生成物もしくは任意の都合のよい中間体の立体特異的合成によって、または分割によって得ることができる。最終生成物、中間体、または出発物質の分割は、当技術分野で知られている適切な任意の方法によって行うことができる。例えば、Stereochemistry of Organic Compounds by E. L. Eliel, S. H. Wilen, and L. N. Mander (Wiley-Interscience, 1994) を参照されたい。
式Iの化合物は、スキーム1〜3に図示されている合成シーケンスにより調製することができ、後にある実施例の項でさらに詳述する。
タイプCの(すなわち式(I)の)化合物は、例えば、スキーム1、2、および3に示されているルートによって生成させることができる。チオフェン酸は、当業者には知られている標準的なアミド結合形成条件によって、アミドAに変換することができる。例えば、アミドは、酸および適当なアミンから、EDCI、DCC,またはHATUのようなカップリング剤を用いて、適当な添加剤の存在下、CHCl、THF,またはDMFのような好適な溶媒中で生成させることができる。化合物Aのケトンは、文献で周知の反応、例えば0℃〜還流の温度でトルエンなどの追加の溶媒の存在下または不存在下におけるDMF−DMAとの反応によって中間体Bに変換することができる。エナミノンBは、適当な溶媒中でグアニジンと縮合させて、ピリミジンCを生成させることができる。この種のピリミジン形成反応は文献でよく知られており、追加の塩基および昇温を必要とすることがある。
Figure 2009502919
あるいは、目標化合物Cは、スキーム2に示す経路によって生成させることができる。市販のチオフェンボロン酸を標準的な条件下でピナコールエステルとして保護し、中間体Dを生成させることができる。この酸は、当業者には知られている標準的な条件を用いてアミド中間体Eに変換することができる。例えば、化合物Eは、CHCl、THF,またはDMFのような好適な溶媒中、適当な添加剤の存在下に、Dを、適当なアミンであるEDCI、DCC,またはHATUのようなカップリング剤と反応させることによって合成することができる。化合物Fは、ボロン酸エステルEを2,4−ジ−クロロピリミジンとSuzuki反応の条件下で反応させることによって生成させることができる。Suzuki反応は合成化学の文献に十分述べられており、これは、アリールハロゲン化物と、ボロン酸エステルまたはボロン酸とからビ−アリール化合物を調製するための方法である。この反応は、室温から200℃までの範囲の温度で、触媒(限定するものではないがPd(PhP)およびPd(PhP)Clが挙げられる)と塩基(限定するものではないがEtN、KCO、NaCOが挙げられる)の存在下に、様々な溶媒または溶媒混合物(限定するものではないがDMF、EtOH、DME、トルエン、ジオキサン、THF、水が挙げられる)中で行うことができる。
Figure 2009502919
タイプCの化合物は、スキーム3に図示する経路によっても生成させることができる。2−チオメチル−ウラシル(例)を、適当な溶媒中昇温でアミンで処理して、化合物Gを生成させることができる。化合物Gは、次いで、ニートな、または適当な溶媒中のPOClのような適当な塩素化剤で処理することによってクロロピリミジンHに変換することができる。この反応は、昇温を必要とすることもある。そのような塩素化の様々な条件は文献に記載されており、また当業者には周知なものである。次いで、化合物Cは、タイプEのボロン酸エステルとタイプHのクロロ−ピリミジンとのSuzuki反応によって合成することができる。Suzuki反応は合成化学の文献に十分述べられており、これは、アリールまたはヘテロアリールハロゲン化物と、ボロン酸エステルまたはボロン酸とからビ−アリール化合物を調製するための方法である。この反応は、室温から200℃までの範囲の温度で、触媒(限定するものではないがPd(PhP)およびPd(PhP)Clが挙げられる)と塩基(限定するものではないがEtN、KCO、NaCOが挙げられる)の存在下に、様々な溶媒または溶媒混合物(限定するものではないがDMF、EtOH、DME、トルエン、ジオキサン、THF、水が挙げられる)中で行うことができる。
Figure 2009502919
次に、本発明のいくつかの実施形態を、以下に、単なる例として説明する。例として挙げられている化合物に対して記載されている物理学的なデータは、これらの化合物に割り当てられている構造と整合している。
これらのプロセス、スキームおよび実施例で使用される記号および取り決めは、本明細書で使用する場合、現代の科学文献、例えば、Journal of the American Chemical Society、Journal of Biological Chemistryで使用されているものと整合している。アミノ酸残基を表すために、標準的な一字または三字の略記表現を一般的に使用し、これらは、特に断らないかぎり、L−配置にあるものとする。特に断らないかぎり、出発物質はすべて商業的なサプライヤーから得たもので、それらは、さらに精製することなく用いた。具体的には、以下の略記表現が、実施例中および明細書全体をとおして使用され得る。
g(グラム);
mg(ミリグラム);
L(リットル);
mL(ミリリットル);
μL(マイクロリットル);
psi(ポンド/平方インチ);
M(モル濃度);
mM(ミリモル濃度);
i.v.(静脈内);
Hz(ヘルツ);
MHz(メガヘルツ);
mol(モル);
mmol(ミリモル);
rt(室温);
min(分);
h(時間);
mp(融点);
TLC(薄層クロマトグラフィー);
Tr(保持時間);
RP(逆相);
MeOH(メタノール);
i−PrOH(イソプロパノール);
TEA(トリエチルアミン);
TFA(トリフルオロ酢酸);
TFAA(無水トリフルオロ酢酸);
THF(テトラヒドロフラン);
DMSO(ジメチルスルホキシド);
AcOEt(酢酸エチル);
DME(1,2−ジメトキシエタン);
DCM(ジクロロメタン);
DCE(ジクロロエタン);
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);
DMPU(N,N’−ジメチルプロピレン尿素);
CDI(1,1−カルボニルジイミダゾール);
IBCF(イソブチルクロロホルメート);
HOAc(酢酸);
HOSu(N−ヒドロキシスクシンイミド);
HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール);
mCPBA(メタ−クロロペル安息香酸;
EDC(1−[3−ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩);
Boc(t−ブチルオキシカルボニル);
FMOC(9−フルオレニルメトキシカルボニル);
DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド);
CBZ(ベンジルオキシカルボニル);
Ac(アセチル);
atm(気圧);
TMSE(2−(トリメチルシリル)エチル);
TMS(トリメチルシリル);
TIPS(トリイソプロピルシリル);
TBS(t−ブチルジメチルシリル);
DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);
BSA(ウシ血清アルブミン);
ATP(アデノシン三リン酸);
HRP(ホースラディッシュペルオキシダーゼ);
DMEM(ダルベッコ変法イーグル培地);
HPLC(高圧液体クロマトグラフィー);
BOP(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド);
TBAF(テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド);
HBTU(O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);
HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸);
DPPA (ジフェニルホスホリルアジド);
fHNO(発煙HNO);および
EDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)。
エーテルと記載されているのは、すべて、ジエチルエーテルを意味し;ブラインとは、飽和NaCl水溶液を意味する。特に断らない限り、温度はすべて℃(摂氏)で標記されている。反応は、特に断らない限り、すべて不活性雰囲気中室温で行う。
H NMRスペクトルは、例えば、Varian VXR−300、Varian Unity−300、Varian Unity−400測定器、Brucker AVANCE−400、またはGeneral Electric QE−300で記録した。ケミカルシフトは、百万部あたりの部数(ppm、δ単位)で表されている。カップリング定数の単位は、ヘルツ(Hz)である。分割パターンは見掛けの多重度を表し、s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、m(マルチプレット)、br(ブロード)で標記されている。
HPLCは、例えばGilson HPLCまたはShimazu HPLC装置で、以下の条件で記録した。カラム:5μm Phenomenex Luna C−18が充填された50×4.6mm(内径)のステンレススチール;流量:2.0mL/min;移動相:A相=50mM酢酸アンモニウム(pH7.4)、B相=アセトニトリル、0〜0.5min(A:100%、B:0%)、0.5〜3.0min(A:100〜0%、B:0〜100%)、3.0〜3.5min(A:0%、B:100%)、3.5〜3.7min(A:0〜100%、B:100〜0%)、3.7〜4.5min(A:100%、B:0%);検出:UV 254nm;注入容量:3μL。
低分解能マススペクトル(MS)は、例えばJOEL JMS−AX505HA、JOEL SX−102,またはSCIEX−APIiiiスペクトル分光計で記録し;LC−MSは、例えばマイクロマス2MD、Waters 2690で記録し;高分解能MSは、JOEL SX−102Aスペクトル分光計を用いて得た。マススペクトルは、すべて、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法、化学イオン化(CI)法、エレクトロンインパクト(EI)法または高速原子衝撃(FAB)法によって得た。赤外(IR)スペクトルは、例えば1−mm NaClセルを用いたNicolet 510 FT−IRスペクトル分光計で得た。反応の多くは、UV光で可視化の0.25mm E.Merckシリカゲルプレート(60F−254)5%ホスホモリブデン酸もしくはp−アニスアルデヒドアルコール溶液上の薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、例えばシリカゲル(230〜400メッシュ、Merck)上で行った。
(実施例1)
方法A(スキーム1を参照)
5−{2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−アセチル−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸(5.00g、29.4mmol)、HOBt(4.77g、35.3mmol)、EDC塩酸塩(6.77g、35.3mmol)およびDMF(50mL)の混合物を室温で15分間撹拌した。次に、ベンジルアミン(3.53mL、32.3mmol)を加え、その混合物を室温で18時間撹拌した。DMFを、ロータリーエバポレーターにより減圧下で除去し、その油状物をAcOEt:水(100mL:10mL)間に分配させた。相を分け、水相をAcOEt(100mL)で抽出した。合わせた有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液(3×3mL)、水(20mL)、飽和ブライン(20mL)で洗って、数時間乾燥(MgSO)させた。揮発物を除去して、5−アセチル−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(6.63g)を薄褐色の固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.59 (s, 3 H), 4.50 (d, J=6.0 Hz, 2H), 7.26-7.40 (m, 5H), 7.88 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.96 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.33 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 260 (M+1)+
(b)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
5−アセチル−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(2.00g、7.71mmol)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(10.2mL、77.1mmol)の混合物を還流で2時間加熱し、次いでその揮発分をロータリーエバポレーターにより減圧下で除去した。この残留固形物をエーテル(50mL)中で破砕し、続いてその固形物を濾過して、5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェン−カルボキサミド(2.33g)を、錆色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.90/3.13 (2 x s, 6H), 4.43 (d, J=6.0 Hz, 2H), 5.76 (d, J=12.2 Hz, 1H), 7.23-7.34 (m, 5H), 7.68 (d, J=12.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.11 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 315 (M+1)+
(c)5−(2−(4−フルオロアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
ナトリウム(11mg、0.48mmol)の小球をEtOH(0.5mL)に溶解させた。1−(4−フルオロフェニル)グアニジンカルボネート(88mg、0.24mmol)をこのナトリウムエトキシド/EtOH溶液に加え、30分間震盪した。この混合物を、EtOH(2.0mL)中5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(100mg、0.32mmol)の混合物に移し、反応を還流で48時間加熱した。さらなるナトリウムエトキシド溶液(0.5mLのEtOHに5mgのナトリウムを溶解)をこの反応に1−(4−フルオロフェニル)グアニジンカルボネート(44mg、0.12mmol)と一緒に加え、反応をもう24時間還流させた。揮発分をロータリーエバポレーターにより減圧下で除去し、残留の固形物を水(4mL)で処理した。混合物を濃HClでpH 6に調整し、音波破砕し、その固形物を濾過により回収し、次に少量のエタノール、続いてAcOEtでリンスした。この固形物を乾燥させて、5−(2−(4−フルオロアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(71mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.46 (d, J=5.9 Hz, 2 H), 7.14 (dd, J=8.9 Hz, 2 H), 7.25 (m, 1 H), 7.32-7.36 (m, 5 H), 7.77-7.80 (m, 2 H), 7.86 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.98 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 8.51 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 9.20 (t, J=5.8 Hz, 1 H), 9.73 (s, 1 H); MS m/z 405 (M+1)+
(実施例2)
5−(2−(4−クロロアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−(2−(4−クロロアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
実施例1cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(0.5mL)中ナトリウム(11mg、0.48mmol)、1−(4−クロロフェニル)グアニジンカルボネート(96mg、0.24mmol)および5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(100mg、0.32mmol)を還流で48時間反応させ、続いてナトリウムエトキシド(0.5mLのEtOH中7mgの Na)および1−(4−クロロフェニル)グアニジンカルボネート(57mg、0.14mmol)を追加して24時間還流させた。AcOEtによる水性後処理/抽出により粗製固形物を得、これを、溶離液としてAcOEt:ヘキサンを用いた順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−(2−(4−クロロアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェン−カルボキサミド(41mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.48 (d, J=5.9 Hz, 2 H), 7.27 (m, 1 H), 7.33-7.38 (m, 6 H), 7.42 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 7.83-7.88 (m, 3 H), 8.01 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.56 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 9.22 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 9.87 (s, 1 H); MS m/z 421/423 (M+1)+
(実施例3)
5−(2−(4−メトキシアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−(2−(4−メトキシアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
実施例1cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(0.5mL)中ナトリウム(11mg、0.48mmol)、1−(4−メトキシフェニル)グアニジンカルボネート(94mg、0.24mmol)および5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(100mg、0.32mmol)を還流で48時間反応させ、続いてナトリウムエトキシド(4mg Nao/0.5mL EtOH)および1−(4−メトキシフェニル)グアニジンカルボネート(15mg、0.038mmol)を追加して24時間還流させた。AcOEtによる水性後処理/抽出により粗製固形物を得、これを、溶離液としてAcOEt:ヘキサンを用いた順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−(2−(4−メトキシアニリノ)−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(71mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.74 (s, 3 H), 4.48 (d, J=5.8 Hz, 2 H), 6.90 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.26-7.28 (m, 1 H), 7.28-7.35 (m, 5 H), 7.69 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.87 (d, J=3.9 Hz 1 H), 7.97 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.48 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 9.21 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 9.53 (s, 1 H); MS m/z 417 (M+1)+
(実施例4)
方法A
N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−アセチル−N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
実施例1aに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸(5.00g)、HOBt(4.77g)、EDC塩酸塩(6.77g)、DMF(50mL)およびN,N,2,2−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン(5.14mL)により、5−アセチル−N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(2.99g)を固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (s, 6H), 2.21 (s, 2H), 2.30 (s, 6H), 2.59 (s, 3 H), 3.20 (d, J=6.1 Hz, 2H), 7.83 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.75 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 283 (M+1)+
(b)N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
実施例1bに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−N−(2,2−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)−2−チオフェンカルボキサミド(2.99g)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(14.1mL)により、N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミド(3.25g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.90 (s, 6 H), 2.19 (s, 2 H), 2.29 (s, 6 H), 2.96/3.19 (2 x s, 6H), 3.19 (d, 2 H), 5.81 (d, J=12.2 Hz, 1H), 7.71-7.78 (m, 3 H), 8.56 (t, 1H)
(c)N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例1cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(1.0mL)に溶解させたナトリウム(9.2mg、0.4mmol)、EtOH(3.0mL)中1−(4−メトキシフェニル)グアニジン塩酸塩(81mg、0.40mmol))およびN−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミド(135mg、0.40mmol)を20時間還流させ、その後半分取逆相クロマトグラフィー処理して、N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(34mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 (s, 6 H), 2.16 (s, 2 H), 2.25 (s, 6 H), 3.16 (d, 2 H), 3.72 (s, 3H), 6.88 (d, J=9.1 Hz, 2H), 7.29 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 7.67 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.78 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 8.46 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 8.61 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 9.50 (s, 1 H); MS m/z 440 (M+1)+
(実施例5)
方法A
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−アセチル−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4aに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸(5.00g)、HOBt(4.77g)、EDC塩酸塩(6.77g)、DMF(50mL)および4−(3−アミノプロピル)モルホリン(4.72mL)により、5−アセチル−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(2.75g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.71 (m, 2H), 2.31-2.47 (m, 6H), 2.58 (s, 3 H), 3.32 (m, 2 H), 3.60 (dd, 4 H), 7.81 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 8.76 (t, J=5.4 Hz, 1 H); MS m/z 297 (M+1)+
(b)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4bに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(2.75g)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(11.1mL)により5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(2.56g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.70 (m, 2H), 2.33-2.38 (m, 6H), 2.95/319 (2 x s, 6 H), 3.29 (m, 2 H), 3.60 (dd, 4 H), 5.81 (d, J=12.2 Hz, 1 H), 7.71-7.78 (m, 3 H), 8.59 (t, J=5.6 Hz, 1 H)
(c)5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(1.0mL)に溶解させたナトリウム(9.2mg)、1−(4−メトキシフェニル)グアニジン塩酸塩(81mg)およびEtOH(3.0mL)中5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(141mg)により、5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−チオフェンカルボキサミド(39mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.69 (m, 2H), 2.29-2.33 (m, 6H), 3.26 (m, 2 H), 3.55 (dd, 4 H), 3.72 (s, 3 H), 6.89 (d, J=8.9 Hz, 2 H), 7.28 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 7.67 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.76 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 7.93 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 8.46 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 8.63 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 9.50 (s, 1 H); MS m/z 454 (M+1)+
(実施例6)
方法A
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4aに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸(5.00g)、HOBt(4.77g)、EDC塩酸塩(6.77g)、DMF(50mL)およびN,N−ジメチルエチレンジアミン(3.55mL)により、5−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(1.16g)をアンバー色の油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.20 (s, 6H), 2.42 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 2.58 (s, 3 H), 3.38 (m, 2 H), 7.82 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.71 (t, J=5.5 Hz, 1 H); MS m/z 241 (M+1)+
(b)N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4bに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(1.16g)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(6.41mL)によりN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミド(1.18g)をアンバー色の油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.21 (s, 6H), 2.43 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 2.95/319 (2 x s, 6 H), 3.35 (m, 2 H), 5.81 (d, J=12.2 Hz, 1 H), 7.71-7.78 (m, 3 H), 8.52 (t, J=5.6 Hz, 1 H)
(c)N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(1.0mL)に溶解させたナトリウム(9.2mg)、1−(4−メトキシフェニル)グアニジン塩酸塩(81mg)およびEtOH(3.0mL)中N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボキサミド(118mg)により、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(56mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.30 (s, 6H), 2.57 (t, J=6.6 Hz, 2 H), 3.38 (m, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 6.89 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.79 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.46 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 8.68 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 9.51 (s, 1 H); MS m/z 398 (M+1)+
(実施例7)
5−{2−[(4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 2009502919
(a)5−アセチル−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4aに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−2−チオフェンカルボン酸(2.00g)、HOBt(2.16g)、EDC塩酸塩(2.72g)、DMF(25mL)および2−フェネチルアミン(1.63mL)により、5−アセチル−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.14g)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.53 (s, 3 H), 2.82 (t, J=7.5 Hz, 2 H), 3.44 (m, 2 H), 7.17-7.30 (m, 5 H), 7.74 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 8.83 (t, J=5.5 Hz, 1 H); MS m/z 274 (M+1)+
(b)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4bに対して述べた方法と同様にして、5−アセチル−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.14g)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(25mL)により、5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.53g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.81 (t, J=7.4 Hz, 2 H), 2.90/3.13 (2 x s, 6 H), 3.43 (m, 2 H), 5.76 (d, J=12.3 Hz, 1 H), 7.19-7.30 (m, 5 H), 7.65-7.72 (m, 3 H), 8.66 (t, J=5.5 Hz, 1 H); MS m/z 329 (M+1)+
(c)5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
実施例4cに対して述べた方法と同様にして、EtOH(1.0mL)に溶解させたナトリウム(9.2mg)、1−(4−メトキシフェニル)グアニジン塩酸塩(81mg)およびEtOH(3.0mL)中5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(131mg)により5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(78mg)を固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.81 (t, J=7.4 Hz, 2 H), 3.43 (m, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 6.90 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.26-7.28 (m, 1 H), 7.28-7.35 (m, 5 H), 7.69 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.87 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.97 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.48 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 9.21 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 9.53 (s, 1 H); MS m/z 431 (M+1)+
(d)5−{2−[(4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
DCM(5.0mL)中5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(76mg、0.18mmol)の混合物を、氷スラリーで0℃に冷却しながら磁石式で撹拌した。この撹拌混合物に1MボロントリブロミドDCM溶液(0.54mL、0.54mmol)を注射器により滴下で加えた。反応を室温まで温め、48時間後、混合物を氷のスラリーで0℃まで冷却し、MeOH(4mL)を滴下で加えることによりクエンチした。揮発分をロータリーエバポレーターにより減圧下で除去し、続いてMeOH(2×15mL)を加え、それぞれの添加の後、揮発分を、ロータリーエバポレーターにより減圧下で除去した。逆相シリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、5−{2−[(4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(21mg)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.83 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 3.46 (m, 2 H), 6.70 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.18-7.31 (m, 6 H), 7.52 (d, J=9.0 Hz, 2 H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.91 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.43 (d, J=5.1 Hz, 1 H), 8.73 (t, J=5.7 Hz, 1 H), 9.08 (br s, 1 H), 9.36 (s, 1 H); MS m/z 417 (M+1)+
実施例8〜42に対して用いた中間体の合成
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボン酸の調製
Figure 2009502919
2−カルボキシ−5−チオフェンボロン酸(1.04g、6.05mmol)およびピナコール(0.715g、6.05mmol)をTHF(15mL)とトルエン(15mL)との混合物に溶解させた。揮発分をロータリーエバポレーターにより減圧下で除去した。この固形物をもう一度THF:トルエン(10mL:10mL)で三回処理し、それぞれの回の後蒸発させて、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェン−カルボン酸(1.43g)を白色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27 (s, 12H), 7.51 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J=3.7 Hz, 1 H), 13.26 (br s, 1H)
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボン酸(10.1g、39.7mmol)、HOBt(6.43g、47.6mmol)、およびEDC(9.13g、47.6mmol)のDMF(100mL)中混合物を3−メトキシベンジルアミン(5.6mL、43.7mmol)で処理し、室温で20時間撹拌した。この反応混合物を氷水(300mL)に注ぎ、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、生成物であるN−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(12.9g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.26 (s, 12H), 3.71 (s, 3 H), 4.39 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.78-6.85 (m, 3H), 7.21 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J=3.7 Hz, 1 H), 9.09 (t, J=6.0 Hz, 1 H)
Figure 2009502919
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(2g、5.4mmol)、2,4−ジクロロピリミジン(2.4g、16.2mmol)、およびパラジウムビス−トリフェニルホスフィンジクロリド(190mg、0.27mmol)を合わせ、DME(20mL)およびEtOH(10mL)中にスラリー化して、NaCO(2N水溶液4.1mL)で処理した。この混合物を75℃で2時間加熱した。この時点で、LC−MS分析は、生成物ピークおよび出発ボロネートの消尽を示した。反応混合物をEtOAc(200mL)と飽和NaHCO(100mL)とに分配させた。有機層を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して暗色の固形物を得た。この固形物をEtO(50mL)中に懸濁させ、激しく撹拌した後濾過して1.6gの紫色の固形物を得た。この物質をCHCl中に溶解させ、シリカプラグを通すことで濾過した。このシリカプラグをEtOAc:ヘキサン(50:50)で洗い、その合わせた有機層を濃縮して、生成物を灰色がかった白色の固形物(1.2g)として得た。
(実施例8〜42の合成についての一般的手順)
Figure 2009502919
Figure 2009502919
Figure 2009502919
Figure 2009502919
Figure 2009502919
出発ピリミジルクロリド(54mg、0.15mmol)をPersonal Chemistry製2−5mLマイクロウェーブ式反応容器に入れ、iPrOH(2mL)中に懸濁させて、濃HCl(0.075mL)およびアニリンモノマー(0.3mmol)で処理した。バイアルを密封し、反応を170℃のSmith Synthesizer中で20分間加熱した。キャップを取り外し、EtN(0.5mL)およびCHCl(2mL)を加えた。溶媒を蒸発させ、その残留物を逆相質量直結分取HPLC[条件:4×20mm Phenomenex Luna C18(2)3ミクロンカラム、10〜100%メタノール(0.075%ギ酸)/水(0.1%ギ酸)で溶離、勾配時間3分、ラン4分、2mL/分]により精製した。適切な画分を合わせ、濃縮して、最終生成物を得た。全体に占めるピーク面積が80%より大きい化合物を適正検査にかけた。結果を以下の表に示す。
Figure 2009502919
Figure 2009502919
(実施例8〜42に対して用いたRNH中間体の合成)
実施例8用のRNH
5−アミノ−2−(2−ジメチルアミノ−エチル)イソインドール−1,3−ジオンの調製
Figure 2009502919
a.5−ニトロ−2−(2−ジメチルアミノ−エチル)イソインドール−1,3−ジオン一塩酸塩
この反応は、機械式撹拌器、温度計、凝縮器およびCaCl管が装着された6L三口RBフラスコ中で行った。N,N−ジメチルエチレンジアミン(234.8g、2.59mol)を、4−ニトロ−無水フタール酸(500g、2.66mol)の氷酢酸(3,383mL)撹拌懸濁液に30分かけて加えた。この添加の間に温度が15℃から32℃に上昇した。得られた溶液を還流(約112℃)に48時間加熱した。次いで、反応混合物を室温まで冷まし、濾過した。
濾液を約2Lまで濃縮し、もう一度濾過した。得られた後者の濾液を乾燥物となるまで濃縮した。この固体状残留物をメタノール(250mL)およびEtO(2,250mL)中に取り込んで、メタノール中HCl(MeOH(500mL)およびAcCl(160mL)から調製)で処理した。沈殿した塩を濾過により回収し、乾燥させ、MeOH(3L)から再結晶させて、クリーム色の固形物(254g、33理論%)を得た。
b.5−アミノ−2−(2−ジメチルアミノ−エチル)イソインドール−1,3−ジオン一塩酸塩
この還元は、磁石式撹拌器が付いた2L三口フラスコ中で行った。
でパージされているこのニトロ化合物(105g、0.35mol)の温メタノール(1,575mL)溶液(35℃)に、5〜10% Pd/C(21g、水湿潤)を加えた。
反応混合物を磁石式で撹拌し、Hでパージした。適度の発熱により温度は33〜37℃に維持され、理論どおりの水素の取り込みが5時間で起こった。
この反応を、セカンドバッチに対して、同じ条件下で繰り返した。
次に、二つの反応混合物を合わせ、約50℃に加熱し、熱いままセライトに通すことで濾過した。ケーキを、さらに、MeOH(6L)で洗い、合わせた母液および洗った液を乾燥まで濃縮して、鮮黄色の固形物(160g)を得た。
濾過ケーキを、もう一度、さらなる熱メタノール(1.5L、50℃)で洗い、濾液を、粗生成物をスラリー洗浄するのに用いた。
濾過により、目標化合物を、融点が248.8〜249.9℃の鮮黄色の固形物として得た(156g、82理論%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.41 (br s, 1H), 7.52 (d, 1H, J = 8.2), 6.98 (s, 1H), 6.85 (dd, 1H, J = 8.2, 2), 6.6 (br s, 2H), 3.88 (t, 2H, J = 6.2), 3.34 (t, 2H, J = 5.9), 2.83 (s, 6H)
実施例9用のRNH
Figure 2009502919
a.3−ニトロ−フェニルアセトニトリル
ナトリウムシアニド(82g、1.667mol)を水(1L)およびトルエン(2L)中に取り込み、60℃で加熱した。3−ニトロ−ベンジルブロミド(300g、1.389mol)のトルエン(1L)溶液を加え、この混合物を還流に一晩加熱した。反応を水で希釈し、その層を分離した。有機層を水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、生成物を茶色の液状物(220g)として得た。
b.2−(3−ニトロフェニル)エタノール
3−ニトロ−フェニルアセトニトリル(220g、1.078mol)の水(440mL)、HSO(440mL)、および酢酸(440mL)溶液を110℃で4時間加熱した。この反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、生成物であるカルボン酸(200g)を得た。この粗製の酸をTHF(3L)中に溶解させ、0℃まで冷却し、ボランジメチルスルフィド(150mL、1.618mol)で処理し、室温まで昇温させて、一晩撹拌した。この反応混合物を乾燥まで蒸発させ、得られたシロップをEtOAc(3L)中に溶解させ、水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、茶色の液(175g)まで濃縮した。
c.
2−(3−ニトロフェニル)エタノール(175g、1.047mol)のDCM(2L)溶液をEtN(220mL、1.570mol)で処理し、0℃まで冷却し、メシルクロリド(99mL、1.256mol)で処理して、4時間撹拌した。この反応混合物を水(3×1L)、ブライン(2×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、茶色の液(200g)まで濃縮した。
d.
この粗製メシレート(200g、0.8156mol)のモルホリン(400mL)溶液を140℃に加熱し、その温度に一晩保持した。反応混合物を冷却して、次いで水で希釈して、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。この粗生成物を溶離液としてヘキサン:EtOAc(3%〜20%のEtOAc勾配)を用いるシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、所望の物質を黄色の液状物(120g)として得た。
e.
このニトロ化合物(70g、0.2963mol)のMeOH(1L)溶液を炭(7g)および塩化鉄(3.5g)で処理し、還流まで加熱した。反応が還流にあるとき、ヒドラジン水和物(70mL)を加え、反応を還流で一晩加熱した。反応混合物をセライトに通すことで濾過して、濾液を固形物まで濃縮した。この固形物に冷水を加え、固形物を濾過により回収した。固形物を冷水で洗って、乾燥させて、所望の化合物を灰色がかった白色の固形物(55グラム)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.93 (t, 1H, J = 7.8), 6.39 (m, 3H), 4.95 (s, 2H), 3.6 (t, 4H, J = 4.6), 2.41-2.61 (m, 8H)
実施例10用のRNH
Figure 2009502919
a.
m−フェニレンジアミン(120g、1.11mol)のジオキサン(1.2 L)およびNaOH水溶液(1N溶液570mL)溶液を0℃まで冷却し、(Boc)O(252g、1.15mol)のジオキサン(600mL)溶液で60分かけて滴下で処理した。反応混合物を一晩撹拌して、無機物を濾過により除去した。濾液を濃縮し、DCM中に取り込み、水およびブラインで洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮した。生成物をトルエンおよびシクロヘキサンから再結晶させて、150.64gを得た。
b.
フェニルクロロホルメート(18.1mL、0.144mol)のTHF(350mL)溶液を、パートaの生成物(30.64g、0.144mol)のTHF(60mL)溶液で、温度を30℃以下に保つような流量で、滴下で処理した。次いで、EtN(20.24mL)を、温度が30℃以下のままとなるような流量で加えた。反応を室温で一晩撹拌し、次いで濾過して、トリエチルアミン塩酸塩を分離した。濾液を蒸発させて、アンバー色の油状物を得た。この油状物をシクロヘキサン(400mL)中に取り込み、完全に溶解するまで温めた。トルエン(50〜100mL)を加え、この混合物を沸騰まで過熱し、次いでゆっくり冷却して、白色の結晶を生成させ、これを濾過により回収し、乾燥させて、生成物(43.29g)を得た。
c.
ステップbで得たフェニルカルバメート(38g、0.127mol)をジオキサン(200mL)に溶解させ、ヒドラジン水和物(6.8mL、0.127mol)で処理し、還流で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(1400mL)に注いだ。沈殿物を回収し、水(約200〜250mL)で洗い、乾燥させて、所望の生成物(27.38g)を得た。
d.
n−ブタノール(145mL)中アセトアミジン塩酸塩(10.79g、0.114mol)にNaOAc(9.35g、0.114mol)を加え、これを30分間撹拌した。NaClをセライトにより濾過して、その濾液をステップcの生成物(27g、0.1037mol)のDMF(210mL)溶液に加えた。この反応混合物を一晩130℃で加熱し、次いで溶媒を蒸発させた。残留物を水とEtOAcとに分配させて、その有機層をもう一度水で洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過して、茶色の油状物まで濃縮した。この油状物を熱トルエンから結晶化させて、生成物(8g)を得た。
e.
パートdの生成物(2g、0.0069mol)をジオキサン(10mL)中HClで処理した。溶解するのを助けるために、MeOHを加えた(20mL)。反応が完結した(TLC、EtOAc中MeOH 2%)ので、反応を乾燥まで蒸発させた。この残留物を水中に取り込み、pHをアルカリ性にし、次いで反応混合物をもう一度乾燥まで蒸発させた。この残留物をエーテルで処理し、次いでイソプロパノールに抽出した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を濃縮して、この生成物を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.14 (t, 1H, J = 8), 6.62 (dd, 1H, J = 8, 2), 6.52 (s, 1H), 6.45 (d, 1H, J = 7.5), 5.36 (br s, 2H), 2.05 (s, 3H)
実施例11用のRNH
Figure 2009502919
a.
アニリン(74.5g、0.8mol)、メチルカルバゼート(79.26g、0.88mol)、p−トルエンスルホン酸(2g)、およびトリエチルオルトアセテート(161.4mL、0.88mol)をIMS(800mL)中に合わせ、還流で1日加熱した。この溶液を室温まで冷却し、NaOCH(43.22g、0.8mol)を加えた。次いでこれを還流で3日間加熱し、次いで溶媒を除去した。水を加え(1.2L)て、pHを酢酸で5に調整した。沈殿物を回収し、水で洗い、乾燥させて、目標化合物(68g)を得た。
b.
ステップaの生成物(26g、0.1484mol)を、2〜5℃に冷却したHSO(169mL)に少しずつ加えた。この物質が溶解した後、硝酸(165mL)をゆっくり加えた。添加が終わったら、反応をアイスバス中で10分間、その後室温で20分間撹拌した。この反応混合物を、いくらかの水で希釈した600gの氷に注意深く注いだ。沈殿物を濾過し、IMSから再結晶させて、所望の物質(17.23g)を得た。
c.
ステップbからのニトロ化合物(35g)をIMSに溶解させ、湿潤10% Pd−Cで処理した。反応混合物を水素化装置に入れ、これに、この後、40気圧のHを充填した。容器を半時間の間隔で3回再充填した。3時間後、反応混合物をセライトに通すことで濾過して、触媒を除去し、セライトを熱IMSで洗った。濾液を乾燥まで濃縮し、生成物を、IMSからの再結晶により得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.45 (s, 1H), 6.98 (d, 2H, J = 8.5), 6.65 (d, 2H, J = 8.6), 5.4 (s, 2H), 1.99 (s, 3H)
実施例12用のRNH
Figure 2009502919
a.
4−ニトロ−アニリン(150g)をトルエン(1L)中に懸濁させ、撹拌した。トルエン(500mL)に溶解させた3−Cl−プロピオニルクロリド(104mL)をこのアニリン懸濁液に滴下で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いでNaCO水溶液(2×)および1N HCl(2×)で洗った。この有機層を乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、アミド生成物(61%)を得た。
b.
このアミド(100g)をトルエン(800mL)中に懸濁させた。ピペリジン(87mL)を加え、その溶液を100℃に3時間加熱した。溶液を冷却し、濃縮した。この残留物をDCM(300mL)および2N HCl水溶液に取り込んだ。得られた沈殿物を濾過により除去し、2N HClで洗った。沈殿物を水(3L)に溶解させ、その溶液をNaOHペレットでpH 14に塩基性化した。水層をDCMで抽出して、生成物(63%)を得た。
c.
ステップbの生成物(35g)のEtOH(1L)溶液を、前以って湿潤化された(EtOH)Pd/C触媒に加えた。この溶液を、1気圧の水素下で、すべてのニトロ化合物が消費されるまで(tlc)撹拌した。反応混合物を濾過して、触媒を除去し、次いで溶媒を蒸発させて、生成物(97%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.78 (s, 1H), 7.23 (d, 2H, J = 8.7), 6.52 (d, 2H, J = 8.7), 2.75 (m, 2H), 2.53 (m, 6H), 1.58 (m, 4H), 1.45 (m, 2H)
実施例13用のRNH
Figure 2009502919
a.3−(3−ニトロフェノキシ)−1−クロロプロパン
3−ニトロ−フェノール(100g、0.719mol)、1−ブロモ−3−クロロプロパン(140mL、1.43mol)、およびKCO(300g、2.15mol)をCHCN(1.5L)中に合わせ、機械式撹拌器で撹拌して、還流で一晩加熱した。反応混合物を水(3L)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、粗生成物(210g)を得、これを、そのまま、次のステップで用いた。
b.
3−(3−ニトロフェノキシ)−1−クロロプロパン(200g、0.92mol)、モルホリン(162mL、1.85mol)、およびKCO(387g、2.78mol)をDMF(2L)中に合わせ、75℃に加熱して、この温度で36時間撹拌した。反応混合物を氷水(5L)に注ぎ、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、粗生成物(190g)を茶色の液状物として得、これを、そのまま、次のステップで用いた。
c.
ステップbの生成物(150g、0.564mol)、FeCl(15g、10%)、および炭(15g、10%)をMeOH(1.5L)中に合わせ、60℃に加熱した。ヒドラジン水和物(300mL)をこの熱溶液に30分かけて加えた。添加が完了した後、反応を室温で一晩撹拌した。反応混合物をセライトに通すことで濾過し、このセライトプラグMeOHで洗った。大半の溶媒を次にロータリーエバポレーターにより除去し(約50mLが残った)、次いで水(100mL)をこの混合物に加えた。固体状沈殿物をフィルター上に集め、水で洗って、乾燥させた。この固形物をクロロホルム中に取り込み、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、生成物を白色の固形物(110g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.9 (t, 1H, J = 8.3), 6.14 (m, 2H), 6.05 (m, 1H), 5.04 (s, 2H), 3.91 (t, 2H, J = 6.5), 3.6 (t, 4H, J = 4.6), 2.39 (m, 6H), 1.85 (m, 2H)
実施例14用のRNH
2−[(ジメチルアミノ)−メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−6−アミンの合成
Figure 2009502919
メチルクロロアセトイミデート塩酸塩(170g、1.58mol[0℃にてクロロアセトニトリルの1:1 EtO:MeOH溶液をHClガスで処理し、この温度で一晩撹拌し、反応混合物を乾燥まで濃縮することにより調製した])のDCM(2L)懸濁液を2−アミノ−5−ニトロ フェノール(200g、1.3mol)で処理した。この懸濁液を室温で24時間撹拌し、その後48時間還流させた。反応混合物を水(2×1L)およびブライン(1×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。純粋なクロロメチル−ベンゾオキサゾール(90g、黄色の固形物)を、溶離液として0〜10% MeOH/クロロホルムを用いるシリカ上のクロマトグラフィー処理により得た。
b.
このクロロメチルベンゾオキサゾール(90g、0.424mol[パートaで調製])のMeOH(800mL)溶液を0℃まで冷却し、ジメチルアミン(700mLの40%溶液、0.635mol)でゆっくり処理した。この反応混合物を3時間撹拌して、生成した固形物を濾過により回収し、冷MeOH(200mL)で洗って、空気乾燥させて、所望の生成物を黄色の固形物(60g)として得た。
c.
ステップbの生成物(60g、0.2713mol)のMeOH(600mL)溶液を鉄(76g、1.356mol)で処理し、次いで0℃まで冷却した。HCl(200mL)メタノール溶液を加え、この反応混合物を室温で1日撹拌した。余剰の鉄を濾過により除去し、反応混合物を濃縮した。この残留物を水(200mL)中に取り込み、EtO(2×500mL)で洗った。水層をNaOHで中和し、EtO(3×500mL)で抽出した。合わせたEtO層を乾燥(NaSO)させ、濾過し、茶色がかった黄色の固形物(24g)まで濃縮した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.64 (d, 1H, J = 8), 6.1 (m, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.63 (s, 2H), 2.94 (s, 6H)
実施例15用のRNH
Figure 2009502919
a.
メチルクロロアセトイミデート塩酸塩(170g、1.58mol[0℃にてクロロアセトニトリルの1:1 EtO:MeOH溶液をHClガスで処理し、この温度で一晩撹拌し、反応混合物を乾燥まで濃縮することにより調製した]のDCM(100mL)懸濁液を0℃まで冷却し、2−アミノ−4−ニトロ フェノール(6.4g、0.067mol)で処理した。この黄色の懸濁液を0℃で30分間、その後室温で2時間撹拌した。次に反応を45℃に16時間加熱した。反応混合物を乾燥まで濃縮して、その生成物をMeOHから結晶させて、薄黄色の固形物を得た。
b.
このクロロメチル化合物(60g、0.283mol[ステップaと同じようにして調製])のMeOH(600mL)溶液を0℃まで冷却し、ジメチルアミン(120mLの40%溶液、0.765mol)でゆっくり処理して、室温で16時間撹拌した。この固形物を濾過により回収し、洗浄(冷MeOH)して、乾燥させて、目標生成物を黄色の固形物(50g)として得た。
c.
ステップbからのニトロ誘導体(50g、0.226mol)のMeOH(500mL)溶液を10% Pd/C(5g)で処理し、1kg圧の水素下で24時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。この還元生成物を5% MeOH/DCMで溶離するシリカ上のクロマトグラフィーにより精製した。得られた生成物は純粋ではなかったので、次のステップに、そのまま、もっていった。
d.
ステップcの生成物(30g、0.157mol)をMeOH(300mL)に溶解させ、EtN(23.8g、0.235mol)で処理し、0℃まで冷却した。無水Boc(41g、0.1884mol)をゆっくり加えて、反応を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(200mL)中に取り込んだ。この有機溶液を水(3×100mL)およびブライン(1×150mL)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮した。この生成物を溶離液として20% EtOAc:80% ヘキサンを用いるシリカ上のクロマトグラフィーにより精製して、20gの白色の固形物を得た。
e.
boc保護化合物(23g、0.0103mol[ステップd)におけると同じようにして調製した])を乾燥MeOH(40mL)に溶解させ、HCl/MeOH(60mL)で処理し、一晩室温で撹拌した。反応混合物を乾燥まで濃縮して、その物質をEtO(50mL)中にスラリー化した。固形物を濾過により回収し、EtOで洗って、乾燥させて、所望の化合物(17.3g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.8 (br, 2H), 7.8 (s, 1H)m 7.17 (m, 2H), 5.27 (m, 2H), 3.47 (s, 3H), 3.32 (s, 3H)
実施例16用のRNH
1−(4−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オンの調製
Figure 2009502919
a.2−クロロ−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミドの調製
4−ニトロアニリン(250.0g、1.8mol)およびトリエチルアミン(276mL、1.98mol)を1,4−ジオキサン(1.5L)に溶解させ、5℃に冷却した。この撹拌、冷却溶液を、次に、温度を20℃より下に保ちながらクロロアセチルクロリドの1,4−ジオキサン溶液を加えた。一晩撹拌した後、もう一当量のトリエチルアミンおよびクロロアセチルクロリドを加え、この反応をもう一度一晩撹拌して、その後水(5L)に注いだ。15分間撹拌した後、得られた固形物を濾過分離し、水で洗って、乾燥させて、358.8g(93%)の2−クロロ−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミド:固形物;mp185〜187℃;R0.14(1:2 EtOAc/ヘキサン)を得た。
b.N −(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−ニトロフェニル)グリシンアミドの調製
大気圧のアルゴン下で2−クロロ−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミド(160.9g、1mol)をメタノール(2.25L)中に懸濁させた。混合物を5℃まで冷却し、エタノールアミン(458.1g、10mol)を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、得られた固形物を濾過で取り出し、メタノール中で洗って、乾燥させて、149.5g(83%)のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−ニトロフェニル)グリシンアミドを得た。
c.t−ブチル4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレートの調製
−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−ニトロフェニル)グリシンアミド(59.8g、0.25mol)を酢酸エチル(500mL)中に懸濁させ、これにトリ−n−ブチルホスフィン(86.2mL、0.32mol)を加えた。反応混合物を5℃まで冷却し、反応温度を5℃より下に保ちながらジイソプロピルアゾジカルボキシレート(70.4g、0.32mol)の酢酸エチル溶液を滴下で加えた。添加が完了した後、反応を室温まで昇温させ、一晩撹拌した後、1:1 ブライン/水(3×500mL)で抽出した。有機層を次に0.1 M塩酸で酸性化し、その水相を続いて分離し、中和した。この二つの水溶液のおのおのに、次に、ジ−t−ブチルジカルボネート(65.5g、0.3mol)を加え、この反応混合物を一晩撹拌した。得られた固形物を濾過で取り出し、ジクロロメタンに溶解させ、乾燥して、スラリーまで濃縮し、次いで濾過で取り出し、乾燥させて、82.7g(51%)のt−ブチル4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート:R 0.56(EtOAc)を得た。
d.1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
室温にて、t−ブチル4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(60.0g、0.186mol)に20% トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(600mL)を加え、この反応混合物を2時間撹拌した。次いで余剰のトリフルオロ酢酸を減圧下に除去し、トルエンを加えて、得られた混合物を乾燥まで濃縮した。次いでジクロロメタンを加え、得られた沈殿物を濾過し、ジクロロメタン、その後ヘキサンで洗った。このジクロロメタン中固形物を水酸化ナトリウム溶液で混合物が塩基性になるまで処理し、ブラインで洗い、MgSOで乾燥させて、濃縮して、31g(76%)の1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン:固形物;mp150〜153℃、R0.20(MeOH)を得た。
e.4−イソプロピル−1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
メタノール(350mL)中1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(33g、0.149mol)、ジクロロメタン(200mL)、酢酸(9.0g、1当量)、およびアセトン(26.0g、3当量)を室温で1時間撹拌した後0℃まで冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(79.0g、2.5当量)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した後重炭酸ナトリウム溶液を慎重に加え、その後水酸化ナトリウム溶液を加えて、8〜9のpHを達成した。反応混合物を次いでジクロロメタン(2x)で抽出し、ブラインで洗い、乾燥(MgSO)させて、濃縮して、38.5g,(98%)の4−イソプロピル−1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン:固形物;mp87〜90℃、R 0.45(MeOH)を得た。
f.1−(4−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オンの調製
4−イソプロピル−1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(20g、0.076mol)をMeOH(300mL)に溶解させ、5%パラジウム/炭素(3g)/トルエン(5mL)を加えた。オートクレーブを密閉し、水素を40気圧まで充填し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物をセライトパッドを通すことで濾過し、MeOH(300mL)で洗って、濃縮した。得られた固形物をジエチルエーテルおよびヘキサン(3:1)で処理し、デカンテーションか濾過をした。この固形物を続いて真空乾燥して、17g(96%)の1−(4−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オン:固形物;mp156〜159℃を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.92 (d, 2H, J = 8.5), 6.56 (d, 2H, J = 8.6), 5.12 (s, 2H), 3.5 (m, 2H), 3.18 (s, 2H), 2.76 (m, 3H), 1.04 (d, 6H, J = 6.5)
実施例17用のRNH
1−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オンの調製
Figure 2009502919
a.2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミドの調製
3−ニトロアニリン(13.8g、0.1mol)およびトリエチルアミン(11.1g、0.11mol)を1,4−ジオキサン(50mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。クロロアセチルクロリド(11.3g、0.1mol)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を30分かけて滴下で加え、反応を2時間攪拌し、次いで水(500mL)に注ぎ、さらに30分間攪拌した。得られた固形物を濾過で取り出し、水で洗って、乾燥させて、14.05g(65%)の2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミド:固形物;mp110〜112℃;R 0.61(EtOAc)を得た。
b. N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミドの調製
2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミド(107g、0.5mol)をメタノール(1.5L)に溶解させ、5℃まで冷却した。これに、エタノールアミン(305g、5.0mol)を攪拌しながら10分かけて加えた。反応混合物を次に室温で1時間攪拌したら、固形物が沈殿し始めた。反応混合物を一晩攪拌し、その固形物を濾過で取り出し、メタノールおよびヘキサン(250mL)で洗い、真空下で一晩乾燥させて、96.1g(80%)のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド:固形物;mp145〜147℃;R0.31(20% MeOH/DCM)を得た。
c.t−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレートの調製
−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド(59.8g、0.25mol)を酢酸エチル(500mL)中に懸濁させて、5℃まで冷却した。これに、トリ−n−ブチルホスフィン(86.2mL、0.32mol)を加え、次いでジイソプロピルアゾジカルボキシレート(70.4g、0.32mol)のEtOAc(160mL)溶液を30分かけて滴下で加え、この間、反応混合物の温度は10℃より下に維持した。反応混合物を一晩攪拌し、次いで1:1 水/ブライン(3×500mL)で抽出した。EtOAc層は取っておき、以下(*)にあるように処理した。水性溶液にはジ−t−ブチルジカルボネートを加え、反応混合物を一晩攪拌した。得られた固形物を濾過で取り出し、DCM中に取り込み、乾燥(MgSO)させ、スラリーに濃縮し、ヘキサンで渦混合し、濾過して乾燥させた。(*)EtOAc層を0.1M HClで酸性化して、その水層を取り除き、中和(KOH)し、これに、同様にして、ジ−t−ブチルジカルボネートを加え、上記を繰り返して、生成物の2回目の産物を得た。これにより、45g(56%)のt−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート:固形物;mp122〜123℃を得た。
d.1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
t−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(60g、0.19mol)をトリフルオロ酢酸(120mL、1.6mol)のジクロロメタン(480mL)溶液に加え、得られた反応混合物を2時間攪拌した。次にジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸を減圧下で除去し、反応混合物をトルエン(100mL)で破砕した。ジクロロメタン(750mL)をこの残留物に加え、この混合物を水酸化ナトリウム溶液で塩基性化した。有機分画を分離し、減圧下でスラリーに濃縮し、これにヘキサンを加えた。得られた沈殿物を濾過で取り出し、ヘキサンで洗って、一晩減圧下で乾燥させて、36g(86%)の1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン:固形物;mp137〜139℃;R0.33(10% MeOH/DCM)を得た。
e.4−イソプロピル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(32.0g、0.14mol)、アセトン(24.4g、0.42mol)、酢酸(8.4g、0.14mol)、メタノール(350mL)、およびジクロロメタン(200mL)を合わせ、30分間攪拌した。次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(74.2g、0.35mol)を1時間かけて少しずつ加え、得られた反応混合物を一晩攪拌した。ジクロロメタン(250mL)を加え、反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。有機層を分離し、スラリーまで濃縮し、次いでヘキサンを加えた。得られた沈殿物を濾過で取り出し、乾燥させて、34.98g(95%)の4−イソプロピル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン: R 0.47(EtOAc)を得た。
f.1−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オンの調製
1Lオートクレーブ中で、4−イソプロピル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(26.0g、0.11mol)をメタノール(500mL)に溶解させ、これに、トルエン中ペーストとしての5%パラジウム/炭素(3.0g)を加えた。これに水素を40気圧まで充填し、30分間攪拌したら、必要な量の水素(16気圧)が消費されていた。触媒をセライトに通すことで濾過し、溶媒を減圧下で除去すると、油状物が残った。これをジクロロメタン中に取り込み、乾燥(MgSO)させ、油状物に濃縮し、これを少量のジクロロメタンおよびいくらかのヘキサンで破砕して、白色の固形物を得た。これを濾過で取り出し、減圧下で一晩乾燥させて、53.0g(87%)の1−(3−アミノフェニル)−4−イソプロピルピペラジン−2−オン:白色の固形物;mp114〜115℃;R0.27(3:1 EtOAc/MeOH)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.03 (t, 1H, J = 7.9), 6.46 (m, 3H), 5.17 (s, 2H), 3.54 (m, 2H), 3.2 (s, 2H), 2.78 (m, 3H), 1.05 (d, 6H, J = 6.6)。
実施例18用のRNH
Figure 2009502919
市販品:CAS#55121−99−8(調製は国際公開第2003/024967号パンフレットに記載されている)。
実施例19用のRNH
Figure 2009502919
a.
4−ニトロ−アニリン(200g、1.4492mol)のDCM(2L)溶液を0℃まで冷却して、EtN(175g、1.739mol)、その後クロロアセチルクロリド(180g、1.594mol)で処理した。添加が完了した後、温度を室温まで昇温させて、反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物を濾過して、その固形物を水で洗った後、真空下で、その後トルエンから蒸発させることで乾燥させて、生成物(190g)を得た。
b.
ステップaの生成物(90g、0.4196mol)のDMF(900mL)溶液を、粉末化KCO(115.8g、0.840mol)で、その後ジメチルアミン塩酸塩(51.3g、0.62937mol)で処理した。反応混合物を60℃まで加熱し、この温度で2時間攪拌した。水をこの反応混合物に加えて、生成物をEtOAc(3×350mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×250mL)およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、薄茶色の固形物(72g)まで濃縮した。
c.
ステップaで調製したニトロ化合物(65g、0.27896mol)をMeOH(650mL)に溶解させ、窒素下でPd/C(6.5g)で処理した。反応を大気圧の水素下で攪拌した。次の日、反応は、たったの60%の完了だったので、反応混合物をPaarシェーカーに移し、3.0kg/cmの水素下で一晩反応させた。反応をセライトに通して濾過し、乾燥まで蒸発させた。粗生成物を、溶離液として石油エーテル中50% EtOAcを用いるシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を粘稠な液状物(50g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.28 (s, 1H), 7.27 (d, 2H, J = 8.7), 6.52 (d, 2H, J = 8.7), 4.91 (br s, 2H), 3.02 (s, 2H), 2.29 (s, 6H)
実施例20用のRNH
Figure 2009502919
a.
CHCN(2L)中1−(メチルスルホニル)−ピペラジン、トリフルオロアセテート(150g、0.539mol)をKCO(164g、1.18mol)および3−ニトロ−ベンジルブロミド(128.2g、0.593mol)で処理し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷水(全体体積約10L)に注ぎ、その沈殿物を濾過により回収した。次いでこの沈殿物をDCM中に取り込み、乾燥させ、濾過し、黄色の固形物(145g)に濃縮した。
b.
ステップaのニトロ化合物(140g、0.46mol)のEtOH(500mL)およびTHF(500mL)溶液をPt/C(146g、10重量%)で処理し、大気圧で一晩水素化した。反応混合物に窒素をバブリングすることによりこの混合物を脱気し、次いで濾過し、薄黄色の固形物(120g)に濃縮した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.98 (t, 1H, J = 7.7), 6.55 (s, 1H), 6.48 (dd, 2H, J = 2.7, 8.0), 5.1 (br, 2H), 3.4 (s, 2H), 3.13 (m, 4H), 2.9 (s, 3H), 2.53 (m, 4H)
実施例21用のRNH
Figure 2009502919
a.N−(4−ニトロフェニル)アクリルアミドの合成
4−ニトロ−アニリン(100g、0.7246mol)をMDC(1.5L)に溶解させ、EtN(201.5mL、1.4492mol)で処理して、0℃まで冷却した。次いでクロロプロピオニルクロリド(83.4mL、0.8695mol)を0℃にてゆっくり加えた。次に反応混合物を室温まで上昇させ、一晩攪拌した。水(1L)を加え、その沈殿物を回収した。この固形物を水(1.5 L)およびMDC(1L)で洗って、乾燥させて、生成物(120g)を得た。
b.
アクリルアミド(140g、0.7253mol)およびN−メチルピペラジン(79.9g、0.7979mol)をTHF(700mL)に合わせ、一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、この固形物を水およびEtOAc(2.5L)で洗い、乾燥させて、Michael付加の生成物(135g)を得た。
c.
ステップbのピペラジン誘導体をMeOH(1L)に溶解させた。5Lオートクレーブ中の350mLのMeOHに窒素を10分間通した。このメタノールに、13.5g Pd/Cを一定攪拌しながらゆっくり加えた。出発物質の1L MeOH溶液をこの触媒スラリーに加え、5kg圧の水素下でこの反応を室温で攪拌した。反応混合物をオートクレーブから取り出し、濾過して、濃縮した。この固形物をジエチルエーテルで洗って、還元生成物(115g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.66 (s, 1H), 7.21 (d, 2H, J = 8.7), 6.52 (d, 2J, J = 8.7), 4.85 (s, 2H), 2.6 (m, 4H), 2.39 (m, 8H), 2.17 (s, 3H)
実施例22用のRNH
Figure 2009502919
グライム(300mL)および水(30mL)中[4−ブロモフェニル)メチル]ジメチルアミン(55mmol、11.8g)が入っている、攪拌バー、還流凝縮器およびガス流入口が付いた1L丸底フラスコに3−アミノフェニルボロン酸水和物(110mmol、17g),(PhP)PdCl(2.75mmol、1.93g)およびナトリウムカルボネート(165mmol、17.5g)を加えた。反応を、LC−MS分析が出発物質の分解を示すまで窒素下の還流で攪拌した。反応混合物をジエチルエーテルと水とに分配させた。有機層をブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過して、濃縮して、油状物を得た。この油状物をEtO中にスラリー化し、1N HCl/EtOで酸性化して、生成物のHCl塩を沈殿物(12g、73%)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.15 (br s, 2H), 7.58 (d, 1H, J = 7.3), 7.52 (d, 1H, J = 1.8), 7.34 (t, 1H, J = 7.7), 7.22 (m, 2H), 7.06 (m, 2H), 6.79 (d, 1H, J = 7.8), 4.32 (s, 2H), 2.73 (s, 6H)
実施例23用のRNH
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.6 (s, 1H), 6.54 (s, 2H), 4.38 (s, 2H), 3.92 (t, 2H, J = 6.0), 2.59 (t, 2H, J = 6.0), 2.42 (m, 4H), 2.05 (s, 3H), 1.51 (m, 4H), 1.40 (m, 2H)
実施例24用のRNH
Figure 2009502919
調製はJ Med Chem (2001) 44, 3946-3955による。
実施例25用のRNH
Figure 2009502919
a.
4−ニトロ−アニリン(150g)をトルエン(1.5L)中に懸濁させ、攪拌した。クロロアセチルクロリド(87mL)をトルエン(100mL)に溶解させ、このアニリン懸濁液に滴下で加えた。反応混合物を一晩攪拌し、次いで炭酸ナトリウム水溶液(2×)、1N HCl水溶液(2×)、および水で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、生成物(96%)を得た。
b.
ステップaのアミドをトルエン(1.5L)中に懸濁させた。ピペリジン(138mL)をゆっくり加え、この溶液を還流に1時間加熱した。この溶液を冷却し、濃縮した。DCM(500mL)、次いで2N HCl水溶液を加えて、得られた沈殿物を濾過により取り出し、HClのさらなる部分で洗った。この沈殿物を水(2L)に溶解させ、NaOHペレットでpH 14に塩基性化した。得られた沈殿物を濾過により取り出し、水で洗って、生成物を白色の固形物として得た。真空オーブン中で乾燥させて、生成物(72%)を得た。
c.
このニトロ物質(42g)の溶液をEtOH(3L)中に溶解させ、前もって湿潤化(EtOH)されたPd/C触媒を加えた。この溶液を、すべてのニトロ物質が消費される(tlc)まで大気圧の水素下で攪拌した。この溶液を濾過し、濾液を濃縮して、所望の生成物(95%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.23 (s, 1H), 7.25 (d, 2H, J = 8.7), 6.52 (d, 2H, J = 8.7), 4.89 (s, 2H), 3.0 (s, 2H), 2.46 (m, 4H), 1.58 (m, 4H), 1.42 (m, 2H)。
実施例26用のRNH
Figure 2009502919
a.
4−ニトロ ベンゾイルクロリド(20g、0.108mol)のDCM(500mL)溶液をTEA(16.5mL)、その後4−(2−アミノエチル)モルホリン(30.9g)で処理した。反応を2日間攪拌し、次いで乾燥まで濃縮した。反応混合物をEtOAcとNaHCO水溶液とに分配させた。この有機層をブラインで洗った後、乾燥まで濃縮した。この物質を2N NaOH中にスラリー化し、濾過して、生成物を黄色の固形物(23g)として得た。
b.
触媒として10% Pd/C(2.3g)を用いてEtOH(400mL)中でパートaのニトロ化合物(23g)を大気圧で水素化した。反応混合物を濾過し、濃縮して、生成物を白色の固形物(15.3g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.93 (t, 1H, J = 5.5), 7.57 (d, 2H, J = 8.6), 6.56 (d, 2H, J = 8.7), 5.61 (s, 2H), 3.59 (m, 4H), 3.36 (m, 2H), 2.43 (m, 6H)
実施例27用のRNH
Figure 2009502919
a.
(4−ブロモベンジル)ジメチルアミン(120g、0.50mol)のTHF(2L)溶液を−78℃まで冷却し、n−BuLi(47g、0.728mol)により滴下で処理した。反応混合物を1時間攪拌し、次いでブチルボレート(194g、0.84mol)を滴下で加えた。反応混合物を1時間攪拌し、0℃まで昇温させた後、水(1.5L)を加えてクエンチした。反応混合物をエーテル(2×1L)で洗って、その水層を次のステップで使った。
b.
4−ブロモ−ニトロ−ベンゼン(113g、0.5586mol)のトルエン(2L)溶液を窒素下で80〜85℃に加熱した。Pd(PhP)(25.8g、0.0223mol)を加え、30分間攪拌し、次いでボロン酸の水溶液(ステップa)を加え、続いてNaCO(118.4g、1.1172mol)を加えた。反応を24時間加熱した。反応混合物を室温に至らせた後、分離漏斗に移した。有機層を分離し、水(1L)で洗った。次にこのトルエン層を1N HCl(2L)で処理した。この水層をジエチルエーテル(2×1L)で洗い、50% NaOH水溶液を加えることにより塩基性化した。沈殿した固形物を濾過し、乾燥させて、カップリング生成物を黄色の固形物(107g)として得た。
c.
ステップbのカップリング生成物(98g)をMeOH(1L)に溶解させ、FeCl(2g)、および炭(10g)で処理した。反応混合物をオーバーヘッド攪拌器により60〜65℃の温度で攪拌した。ヒドラジン水和物(200mL)をこの攪拌混合物に30分かけて加えた。反応混合物を60〜65℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトに通すことで濾過し、次いでこのセライトプラグをMeOHで洗った。この濾液を濃縮して、粗生成物を得、これを水を加えることで精製し、続いて固形物を濾過した。この固形物を空気乾燥させて、所望の化合物を白っぽい黄色の固形物(78g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.50 (d, 2H, J = 8.1), 7.37 (d, 2H, J = 8.5), 7.29 (d, 2H, J = 8.1), 6.65 (d, 2H, J = 8.4), 5.22 (s, 2H), 3.39 (s, 2H), 2.17 (s, 6H)
実施例28用のRNH
Figure 2009502919
この化合物は、実施例27のRNHと同様にして合成した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.45 (m, 5H), 7.15 (d, 1H, J = 7.5), 6.67 (d, 2H, J = 8.4), 5.24 (s, 2H), 3.43 (s, 2H), 2.18 (s, 6H)
実施例29用のRNH
3−クロロ−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−フェニルアミンの調製
Figure 2009502919
a.4−(1−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−ニトロベンゼンの調製
反応は、機械式攪拌器、温度計、CaCl管、Nパージ器および冷却器が付いた5L三口フラスコ中で行った。
ジ−イソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD、489.7g、2.42mol)を、45分かけて、0〜5℃にある2−クロロ−4−ニトロフェノール(300g、1.729mol)、N−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(382.8g、1.902mol)およびトリフェニルホスフィン(PhP、634.5g、2.47mol)のテトラヒドロフラン(THF、2,160mL)溶液に加えた。5℃でさらに10分間攪拌した後、温度を徐々に20℃まで上昇させた。添加の終了から3.75時間後、このバッチを真空濃縮して油状残留物(1921g)とした。9:1のヘキサン−酢酸エチル(4.3L)で蒸解し、攪拌した後、得られた固形物(大部分は生成物で汚染されたPhPO)を濾過し、9:1のヘキサン:EtOAc(2L)で洗った。
この濾液を真空濃縮して油状物(292g)とし、DCM(500mL)に溶解させ、0.08N NaOH(1.5L)、0.005N NaOH(1.0L)および飽和ブライン(200mL)で洗った。次いでこのDCM液をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して油状物(264g)とした。ヘキサン(400mL)に溶解させ、静置しておいたら、結晶質産物が分離し、これを濾過し、ヘキサンで(500mL)で洗い、乾燥させて、51.0gの物質(融点95〜98℃)を得た。ヘキサン母液および洗った液を合わせ、シリカカラム(1,600g)に投入した。100%ヘキサンから始めて25% EtOAc−ヘキサンまでの溶離液で溶離するフラッシュクロマトグラフィーを行って、71.8gの良質の中間体(融点105.0〜10505℃)を得た。
不純な「PhPO」産物を、残留の固形物がPhPOのみを含むとTLCが示すまで50% EtOAc−ヘキサン(全体1.8L)でさらに抽出した。この抽出液を蒸発させてオレンジ色の油状物(533g)を得、これをDCM(1.5L)に溶解させて、0.2N NaOH(2.6L)、0.1N NaOH(1L)で洗った。このDCM溶液をブライン(1×500mL)で洗った後、乾燥、濾過および真空蒸発させたら、オレンジ色の油状物(420g)を得た。この油状物を、前と同じように溶離する2本のカラム(全体SiO 3,060g)でフラッシュクロマトグラフィー処理した。小容量のヘキサンを真空濃縮および濾過することにより生成物含有画分を得た。合わせたカラムフラクションにより、71.7gの融点106〜108.8℃のもの、および172.9gの融点94〜96℃のものを得た。
全体バッチ収量:367.4g(2−Cl−4−NO−フェノール投入量に対して59.6理論%)
1)143.5g(融点105〜108℃):はっきり見えるTLC(50%EtOAc:ヘキサン−検出はTFAおよびヨードプラチネートスプレーによる、R0.69)、
2)223.9g(融点94〜96℃):似たようなTLC主生成物スポットだが、おそらくはジ−イソプロピルヒドラゾジカルボキシレート誘導体による「ゴースティング」がある。
b.3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(トリフルオロ酢酸塩)の調製
バッチ1:この反応は、機械式攪拌器、温度計、均圧漏斗、CaCl管および冷却用バスが付いた2L三口フラスコ中で行った。
トリフルオロ酢酸(TFA、333.6g、2.929mol)を、0〜5℃の温度にある4−(1−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−ニトロベンゼン(209g、0.586mol)の乾燥DCM(1,013mL)溶液に、36分かけて加えた。次いで冷却用バスを取り外し、バッチを室温まで温めた。最後のTFA添加の時点から2時間後には反応は完了と分かった(TLC)。さらなる1時間の後、バッチを真空下で蒸発させて、残留ガム状物(430g)とした。この残留物を酢酸エチル(1,350mL)に溶解させ、KCO/HO(136g/400mL)でアルカリ性(pH8)となるまで処理した。この水層を分離し、有機層をブライン(1×300mL)で洗った。MgSOで乾燥させた後、この乾燥抽出液を300mLまで濃縮し、約10℃まで冷却し、一度目産物を濾過し、冷EtOAc(50mL)で洗い、乾燥させた。
この濾液を蒸発させることにより油状残留物(65.5g)を得、これを熱EtOAc(50mL)で蒸解し、これを冷却して二度目の産物を得た。
産物1:133.0g(61.2理論%)、融点146.5〜148.2℃、
産物2:36.0g(16.6理論%)、融点134.3〜137.0℃、
を得た。
全体バッチ収量:169.0g(77.8理論%)
TLCシステム:DCM:MeOH:NHOH 90:10:1、
生成物R0.11(紫外線+ヨードプラチネート)
産物1:ワンスポット、
産物2:ワンメインスポット+小さい不純物スポット。
バッチ2:この反応は、バッチ1と同じような付属装置が付いた1Lフラスコ中で行った。
反応条件も、バッチ1で用いたものと同じようなものであった。
4−(4−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−ニトロベンゼン(76.45g、0.214mol)を乾燥DCM(370mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(122g、1.068mol)を24分かけて加えた。反応、蒸発させた後、その残留油状物(142g)をEtOAc(500mL)に溶解させ、KCO/HO(79g/290mL)で処理して、そのpHを9(8ではなく)にもっていった。pH8より上で、酢酸エチル中に生成物が沈殿した。下の方の水層を分離し、EtOAc中の生成物懸濁液をブライン(3×100mL)で洗ってpH7.5にした。懸濁液を濾過し、そのケーキを水(500mL)、その後EtOAc(400mL)で洗った。この固形物を、真空下50℃にてPで乾燥させた。合わせたEtOAc液を乾燥、続いて蒸発させ、次いでEtOAc−ヘキサンから再結晶させて、メイン生成物産物よりも融点が高いたったの4.6g(8.4理論%)の不純生成物を得た。
収量:46.8g(遊離塩基として85.1理論%)、融点105〜109℃、
TLC:バッチ1の生成物と同じR(同じシステム)のワンスポット、
H NMRによりバッチ2の物質は遊離塩基であることが確認された。
c.3−クロロ−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼンの調製
バッチ1:これは、温度計および空気式凝縮器が付いた250mL三口RBフラスコ中で行った。3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼントリフルオロ酢酸塩(130g、0.351mol)、90%ギ酸(129.6g、2.53mol)および38%ホルムアルデヒド(87.9g、1.11mol)の溶液をスチームバス(内部温度90℃)で3.5時間加熱した。2時間後ガスの発生が停止したことが認められた。濃HCl(46.4mL)を加え、次いでこのバッチを蒸発させて、ガラス状残留物(150g)とした。この後者の物質を水(200mL)に溶解させ、5N NaOH(30mL)で塩基性化した。この溶液を80〜90℃で15分間加熱した後、冷却し、CHCl(3×600mL)で抽出し、ブライン(1×300mL)で逆洗浄した。MgSOで乾燥、濾過した後、この溶液を真空下で蒸発させて、薄レモン色の固体状残留物とした。
収量:91.3g(96.2理論%)、融点102.1〜102.6℃、
TLCシステム:DCM:MeOH:NHOH 90:10:1 ワンスポットR0.24。
バッチ2:これは、温度計および空気式凝縮器が装着された150mL三口RBフラスコ中で行った。3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(46.0g、0.179mol)、90%ギ酸(45.8g、0.895mol)および38%ホルムアルデヒド(29.0g、0.367mol)の溶液をスチームバス(内部温度90℃)で4時間加熱した。3時間後ガスの発生が停止した。濃HCl(15.4mL、0.179mol)を加え、次いでこのバッチを蒸発させて、残留物(63g)とした。このガム状物を水(100mL)に溶解させ、次いで5N NaOH(55mL)で塩基性化した。いくらかの沈殿が観察された。この混合物を80〜90℃で20分間加熱した。pHが6に外れたので、さらなる5N NaOH(10mL)を加えた。冷却の後、生成物をCHCl(3×250mL)で抽出し、有機層をブライン(1×100mL)で逆洗浄した。MgSOで乾燥させ、濾過した後、その溶液を真空下で蒸発させて、薄レモン色の固体状残留物とした。
収量:41.6g(85.8理論%)、融点102.6〜103.2℃、
TLC:バッチ1のとおり。
バッチ1および2の生成物を続いての還元のために合わせた。
d.3−クロロ−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)フェニルアミンの調製
この反応は、温度計用鞘、温度計および磁石誘導追随棒が装着された2L三口RBフラスコ中で行った。このフラスコは水素貯蔵システムに接続されていた。
3−クロロ−(1−メチル−4−ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(133.0g、0.491mol)を温エタノール(1,330mL)に溶解させ、この溶液を20℃まで冷却した。Nパージの後、1%Pt/C触媒(29.3gウェット、63.66%水、Engelhard Code 43493)を加えた。バッチを6時間25分かけて大気圧で水素化した。20℃から40℃への発熱が認められた。(吸収は、実質的に5時間45分後には終わっていた)。
パージの後、触媒を濾過により取り除き、EtOH(1.0L)で十分洗い、濾液と洗った液を濃縮して、薄レモン色の固形物(118.6g、100理論%)とした。この固形物をジエチルエーテル(100mL)で蒸解し、得られた白色の生成物をEtO(50mL)で洗った。この生成物を45℃で真空乾燥させた。この母液および洗った液をに濃縮したものからは、同じような品質の二度目産物を得た。
全体収量:105.4g(89.2理論%)、融点99.9〜100.8℃。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.89 ( d, 1H, J = 8.7), 6.63 (s, 1H), 6.48 (dd, 1H, J = 2.7, 8.7), 4.59 (br s, 2H), 4.06 (m, 1H), 2.63 (m,2H), 2.18 (m, 5H), 1.88 (m, 2H), 1.66 (m, 2H)
実施例30用のRNH
Figure 2009502919
a.4−ニトロ−フェニルエタノール
4−ニトロフェニル酢酸(150g、0.829mol)のTHF(1.5L)溶液を0℃まで冷却した。ボランジメチルスルフィド(94.5g、118mL、1.24mol)を60分かけてゆっくり加えた。反応を室温まで温め、室温で17時間攪拌した。反応を、1.5N HCl(350mL)を加えることでクエンチし、濃縮して粘稠な液状物とした。この液状物をDCM(1.5L)に溶解させ、水(2×1L)およびブライン(1×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、所望の生成物を薄黄色の固形物(130g)として得た。
b.
4−ニトロフェニルエタノール(130g、0.7665mol)およびTEA(3.1当量)をDCM(2L)に溶解させ、アイスバス中で0℃まで冷却した。次にTosylクロリド(175g、0.9198mol)を1時間かけて五等分で加えた。反応混合物を室温まで温め、室温で17時間攪拌した。水(1L)を加え、その層を分離した。有機層を水(3×1L)およびブライン(1×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、トシレートを灰色がかった白色の固形物(230g)として得た。
c.
ステップbで生成させたトシレート(230g、0.7165mol)をDMF(1.5L)に溶解させ、KCO(118g、0.8598mol)、次いでモルホリン(126mL、1.43mol)で処理した。反応混合物を65℃まで加熱し、その温度で3時間攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(2×1L)で抽出した。合わせたEtOAc層を水(3×1L)およびブライン(1×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、粗生成物をオレンジ色の液状物(150g)として得た。
d.
ステップcで生成させたニトロ化合物(150g)をMeOH(2L)に溶解させた。FeCl(7.5g)および活性炭(15g)を加え、反応混合物を還流まで加熱した。ヒドラジン水和物(300mL)を1時間かけてゆっくり加え、次いで反応を4時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、セライトに通すことで濾過した。この濾液を固形物まで濃縮し、これを水(1L)中に取り込み、0℃まで冷却した。沈殿した固形物を濾過により回収し、乾燥させて、所望の生成物を灰色がかった白色の固形物(125g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.87 (d, 2H, J = 8.3), 6.5 (d, 2H, J = 8.3), 4.84 (s, 2H), 3.59 (m, 4H), 2.56 (m, 2H), 2.41 (m, 6H)
実施例31用のRNH
4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−アニリンの合成
Figure 2009502919
a.4−[2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリン
水素化ナトリウム(60%、8.4g)をTHF(400mL)中に懸濁させ、次いで4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(25g、0.191mol)で少しずつ処理した(注意:発泡し、ガスが発生する!)。添加の後この混合物を1時間室温で攪拌し、次いで0℃まで冷却した。1−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼン(26.95g、0.191mol)をTHF(50mL)に溶解させ、この攪拌アルコキシドに滴下で加えた。反応混合物を室温まで温め、一晩攪拌した。溶媒体積を三分の二だけ減らし、水(1.5L)で希釈した。この溶液をDCMで抽出し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、油状物とした。この油状物をヘキサンで蒸解して、オレンジ色〜黄色の固形物を得、これを濾過し、さらなるヘキサン(29g)で洗った。
b.
ニトロ化合物(ステップaで調製、80g、0.32mol)をMeOH(1.5L)に溶解させ、4Lオートクレーブに加えた。これに、10%Pd/C(5g)を加え、オートクレーブに水素(30気圧)を充填した。反応を一晩攪拌し、次いで濾過して、触媒を除去した。濾液を濃縮し、真空下で蒸留しえ、油状物を得た。この油状物を熱シクロヘキサン中に取り込んだ。過剰の溶媒をデカンテーションにより除いて、その溶液を冷却して、濾過した。この固形物をヘキサンで洗って、生成物(23.7g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.67 (d, 2H, J = 8.7), 6.53 (d, 2H, J = 8.7), 4.62 (s, 2H), 3.95 (t, 2H, J = 5.9), 3.6 (m, 4H), 2.64 (t, 2H, J = 5.7), 2.47 (m, 4H)
実施例32用のRNH
Figure 2009502919
a.
DCM(199mL)中4−メチル−3−ニトロベンジルクロリド(13.03g)をTEA(10.45mL)およびモルホリン(6.54mL)で処理し、室温で一晩攪拌した。この有機層を水およびブラインで洗い、疎水性フリットを通すことで濾過した。溶媒を除去して、生成物を黄色〜オレンジ色の油状物(16.04g)として得た。
b.
パートaで生成させた生成物(16g)を、触媒として10%Pd/C(800mg)を用いて、EtOH(400mL)中で、標準的な条件下で水素化した。水素の取り込みは速くて、反応は、2時間内で完了していた。この反応を濾過し、その溶媒を真空中で除去して、所望の還元物質を白色の固形物(12.72g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.86 (d, 1H, J = 7.4), 6.6 (s, 1H), 6.41 (dd, 1H, J = 1.3, 7.5), 4.78 (s, 2H), 3.58 (m, 4H), 3.29 (s, 2H), 2.33 (m, 4H), 2.04 (s, 3H)
実施例33用のRNH
Figure 2009502919
文献:Kuethe, Jeffrey T., et al, Journal of Organic Chemistry (2005), 70(7), 2555-2567に記載の方法と同じような方法により調製。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.95 (d, 2H, J = 8.3), 6.53 (d, 2H, J = 8.3), 5.03 (br s, 2H), 3.35 (s, 2H), 3.11 (m, 4H), 2.89 (s, 3H), 2.53 (m, 4H)。
実施例34用のRNH
3−アミノ−N−(3−ピリジニルメチル)ベンズアミドの合成
Figure 2009502919
B.R. Baker et al, J Med Chem (1970) volume 13, p. 280および欧州特許出願公開第0596406号明細書に記載の方法と同じような方法で調製。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.8 (t, 1H, J = 6.1), 8.56 (s, 1H), 8.48 (dd, 1H, J = 4.6, 1.1), 7.72 (d, 1H, J = 7.9), 7.39 (m, 1H), 7.10 (m, 3H), 6.72 (dd, 1H, J = 1.4, 7.4), 5.3 (br s, 2H), 4.47 (d, 2H, J = 6.0)
実施例35用のRNH
Figure 2009502919
a.
4−(アミノメチル)−1−N−Boc−アニリン(85g、0.3829mol)をDCM(900mL)中に取り込み、0℃まで冷却した。TEA(46.4mL、0.45945mol)を加え、続いてクロロアセチルクロリド(36.9mL、0.42117mol)を加えた。温度を室温まで昇温させ、反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物を水とDCMとに分配させた。水層をDCM(2×450mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮した。残留物を、石油エーテル中10%EtOAcを用いるシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、生成物(98g)を得た。
b.
ステップaで生成させたクロロアセトアミド中間体をDMF(1L)中に取り込み、N,N−ジメチルアミン塩酸塩(39.7g、0.3249mol)およびKCO(89.6g、0.6498mol)で処理した。反応混合物を60℃で一晩攪拌熱した。反応混合物を、水(200mL)を加えることでクエンチし、次いでDCM(3×450mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)およびブライン(2×200mL)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮した。残留物を、石油エーテル中50%EtOAcを用いるシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、ジメチルアミノ生成物(65.5g)を得た。
c.
ステップbで調製した中間体(65g)をジオキサン/HCl溶液(450mL)に溶解させ、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、濃NaHCO水溶液で遊離塩基化させた。この物質を、10%MeOH/CHClで溶離するシリカ上のクロマトグラフィーにより精製して、生成物を薄茶色の半固形物(26.5g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.98 (t, 1H, J = 5.5), 6.95 (d, 2H, J = 8.4), 6.52 (d, 2H, J = 8.5), 4.89 (br s, 2H), 4.12 (d, 2H, J = 6.1), 2.90 (s, 2H), 2.21 (s, 6H)
実施例36用のRNH
1−(3−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン−2−オンの調製
Figure 2009502919
a.2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミドの調製
3−ニトロアニリン(13.8g、0.1mol)およびトリエチルアミン(11.1g、0.11mol)を1,4−ジオキサン(50mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。クロロアセチルクロリド(11.3g、0.1mol)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を30分かけて滴下で加え、反応混合物を2時間攪拌し、続いて水(500mL)に注ぎ、さらに30分間攪拌した。得られた固形物を濾過で取り出し、水で洗って、乾燥させて、14.05g(65%)の2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミド:固形物;mp110〜112℃;R0.61(EtOAc)を得た。
b.N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミドの調製
2−クロロ−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミド(107g、0.5mol)をメタノール(1.5L)に溶解させ、5℃まで冷却した。これに、攪拌しながら10分かけてエタノールアミン(305g、5.0mol)を加えた。次に反応混合物を室温で1時間攪拌したら、この時点で固形物が沈殿し始めた。反応混合物を一晩攪拌し、次いで固形物を濾過で取り出し、メタノール、次いでヘキサン(250mL)で洗って、真空下で一晩乾燥させて、96.1g(80%)のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド:mp145〜147℃;R0.31(20%MeOH/DCM)を得た。
c.t−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレートの調製
−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド(59.8g、0.25mol)を酢酸エチル(500mL)中に懸濁させ、5℃まで冷却した。これに、トリ−n−ブチルホスフィン(86.2mL、0.32mol)を加え、次いでジイソプロピルアゾジカルボキシレート(70.4g、0.32mol)のEtOAc(160mL)溶液を30分かけて滴下で加え、この間反応混合物の温度は10℃より下に維持した。反応混合物を一晩攪拌し、次いで1:1 水/ブライン(3×500mL)で抽出した。このEtOAc層は取っておき、以下(*)にあるように処理した。この水溶液にジ−t−ブチルジカルボネートを加え、反応混合物を一晩攪拌した。得られた固形物を濾過で取り出し、DCM中に取り込み、乾燥(MgSO)させ、濃縮してスラリーとし、ヘキサンで渦混合し、濾過し、乾燥させた。(*)EtOAc層を0.1M HClで酸性化して、その水層を取り出して中和(KOH)し、これに、再度ジ−t−ブチルジカルボネートを加え、上記を繰り返して、生成物の二度目産物を得た。これにより、45g(56%)のt−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート:固形物;mp122〜123℃を得た。
d.1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
t−ブチル4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(60g、0.19mol)をトリフルオロ酢酸(120mL、1.6mol)のジクロロメタン(480mL)溶液に加え、得られた反応混合物を2時間攪拌した。次いでこのジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸を減圧下で除去し、反応混合物をトルエン(100mL)で破砕した。この残留物にジクロロメタン(750mL)を加え、この混合物を水酸化ナトリウム溶液で塩基性化した。有機分画を分離し、減圧下で濃縮してスラリーとし、これにヘキサンを加えた。得られた沈殿物を濾過で取り出し、ヘキサンで洗って、一晩減圧下で乾燥させて、36g(86%)の1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン:固形物;mp137〜139℃;R0.33(10%MeOH/DCM)を得た。
e.4−メチル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オンの調製
1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(2.5g、11.3mmol)および37%ホルムアルデヒド水溶液(0.92g)をジクロロメタン(35mL)に加え、これに、少しずつ、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(9.58g、45.2mmol)を加えた。反応混合物を2時間攪拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムで洗い、次いでそれを乾燥させ、油状物となるまで濃縮した。これに少量のEtOAcおよびいくらかのヘキサンを加えた。得られた固形物を濾過で取り出し、乾燥させて、1.8g(68%)の4−メチル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン:R0.40(MeOH)を得た。
f.1−(3−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン−2−オンの調製
1Lオートクレーブ中で、4−メチル−1−(3−ニトロフェニル)ピペラジン−2−オン(20.0g.0.085mol)を温メタノール(500mL)に溶解させ、これに、5%パラジウム/炭素(3.0g)のトルエン中ペーストを加えた。これにHを40気圧まで充填し、30分間攪拌した。触媒を濾過で取り出し、濾液を固形物となるまで濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶解させ、乾燥(MgSO)させて、固形物が沈殿し始めるまで濃縮した。次にヘキサンを渦混合しながら加え、得られた固形物を濾過で取り出し、ヘキサンで洗って、乾燥させて、16.2g(93%)の1−(3−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン−2−オン:固形物;mp139〜140℃;R0.18(3:1 EtOAc/MeOH)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.04 (t, 1H, J = 8.0), 6.48 (m, 2H), 6.42 (d, 1H, J = 7.4), 5.19 (br s, 2H), 3.57 (t, 2H, J = 5.2), 3.09 (s, 2H), 2.71 (t, 2H, J = 5.6), 2.3 (s, 3H)
実施例37用のRNH
Figure 2009502919
a.
1−Boc−4−メチルアミノピペリジン(120g、0.56mol)のDCM(1.2L)溶液をTEAで処理した。次いで4−ニトロベンゾイルクロリド(127.9g、0.68mol)のDCM(250mL)溶液を加え、反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物を水(3×300mL)およびブラインで洗い、濃縮して、黄色の固形物(150g)とした。
b.
パートaで調製したBoc−保護化合物(150g、0.41mol)をHClのジオキサン(750mL)溶液に加え、混合物を室温で30分間攪拌し、次いで溶媒を蒸発させた。この粗生成物を乾燥アセトニトリル(1L)中に取り込み、KCOで処理し、この反応混合物を0℃まで冷却した。メチルヨージド(24.9mL、0.493mol)をゆっくり30分かけて加え、反応を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。濃縮した濾液を、MeOH/CHClで溶離するシリカ上のクロマトグラフィーにより精製して、生成物(55g)を得た。
c.
Paarシェーカービン中で、パートbで合成した物質(55g、0.198mol)をMeOHに溶解させ、窒素で10分間パージした。Pd/Cを加え、反応混合物を水素(3kg圧)下で一晩震盪させた。反応混合物をセライトに通すことで濾過し、セライトパッドをMeOHで洗った。溶媒を蒸発させて、所望の物質(45g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.11 (d, 2H, J = 8.4), 6.56 (d, 2H, J = 8.4), 5.47 (s, 2H), 3.87 (br s, 1H), 2.81 (m, 5H), 2.16 (s, 3H), 1.82 (m, 4H), 1.58 (m, 2H)
実施例38用のRNH
3−(4−アミノフェニル)−イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2009502919
a.N−{[(4−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシンの調製
水酸化カリウム(6.8g、0.103mol)を水(80mL)に溶解させ、10℃まで冷却した。これに、グリシン(7.5g、0.1mol)、その後1,4−ジオキサン(40mL)を加えた。4−ニトロフェニルイソシアネート(18.0g、0.11mol)を30分かけて加え、得られた反応混合物を一晩攪拌した。水(700mL)を加え、混合物をセライトに通すことで濾過した。この濾液をHCl(水溶液)で酸性化し、得られた沈殿物を濾過で取り出し、水で洗って、減圧下水酸化カリウムで乾燥させて、21.0g(88%)のN−{[(4−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシン:固形物;mp213〜214℃;R0.55(MeOH)を得た。
b.3−(4−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
4L平底フラスコ中で、N−{[(4−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシン(105.0g、0.44mol)を、濃塩酸(400mL)と水(500mL)との混合物中に懸濁させ、4時間還流させた。次いで反応混合物を冷却し、濾過し、その固形物を水で洗い、乾燥させて、85.0g(87%)の3−(4−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン:固形物;mp250〜251℃;R0.43(4:1 EtOAc/MeOH)を得た。
c.3−(4−アミノフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
3−(4−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン(80.0g、0.36mol)をメタノール(4L)中に懸濁させ、7.5Lオートクレーブに入れた。これに、5%パラジウム/炭素(5.0g)のトルエン中ペーストを加え、この混合物を50℃まで加熱した。次いで容器にHを40気圧まで充填し、60℃で1時間攪拌した。必要な量の水素(7.4atm)が吸収された後、触媒を濾過で取り出し(セライト)、多量の温メタノールでよく洗った。メタノールを減圧下で除去してスラリーとし、この残留物にジエチルエーテルを加えた。得られた固形物を濾過で取り出し、乾燥させて、54.9g(79%)の3−(4−アミノフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン:固形物;mp230〜231℃;R0.58(MeOH)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.15 (s, 1H), 6.93 (d, 2H, J = 8.6), 6.62 (d, 2H, J = 8.7), 5.29 (br s, 2H), 4.03 (s, 2H)
実施例39用のRNH
3−(3−アミノフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2009502919
a.N−{[(3−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシンの調製
水酸化カリウム(10.2g、0.154mol)およびグリシン(11.25g、0.15mol)を水に溶解させ、10℃まで冷却した。これに3−ニトロフェニルイソシアネート(25.0g、0.15mol)を30分かけて加えた。この反応混合物を一晩攪拌した。水(80mL)を加え、反応混合物をセライトに通すことで濾過し、その濾液を2MのHClで酸性化した。生成物を濾過で取り出し、水で洗って、乾燥させて、31.5g(88%)のN−{[(3−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシン:固形物;mp217〜218℃、R0.40(EtOAc/MeOH 3:1)を得た。
b.3−(3−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
N−{[(3−ニトロフェニル)アミノ]カルボニル}グリシン(126.0g、0.53mol)を、濃HCl(400mL)と水(400mL)との混合物に加え、4時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、その固形物を濾過で取り出し、洗って、乾燥させて、100.0g(85%)の3−(3−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン:固形物;mp161〜162℃、R0.38(EtOAc/MeOH 3:1)を得た。
c.3−(3−アミノフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオンの調製
3−(3−ニトロフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン(95.0g、0.43mol)をメタノール(4L)中に懸濁させ、7.5Lオートクレーブに入れた。これに、5%パラジウム/炭素(5.0g)のトルエン中ペーストを加え、この混合物を50℃まで加熱した。次いで容器にHを40気圧まで充填し、60〜70℃で1時間攪拌したら、この時点で必要な量の水素(9atm)が吸収されていた。触媒を濾過で取り出し、MeOHでよく洗った。濾液を濃縮して濃いスラリーとし、ジエチルエーテルを加えて、固形物を濾過で取り出し、ジエチルエーテルで洗って、乾燥させて、68.77g(84%)の3−(3−アミノフェニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン:固形物;mp155〜156℃、R0.58(MeOH)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.22 (s, 1H), 7.09 (t, 1H, J = 8.1), 6.52 (m, 2H), 6.45 (d, 1H, J = 7.7), 5.28 (s, 2H), 4.06 (s, 2H)
実施例40用のRNH
3’−アミノ−2−(ジメチルアミノ)アセトアニリドの調製
Figure 2009502919
a.
3−ニトロ−アニリン(100g、0.724mol)のDCM(1L)溶液をTEA(120mL、0.8688mol)で処理し、0℃まで冷却した。クロロアセチルクロリド(89.9g、0.7964mol)を滴下で加えた。添加が完了した後、反応混合物を室温まで昇温させ、一晩攪拌した。反応混合物を水(1L)で希釈した。この有機層を分離し、ブライン(1×500mL)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、15%EtOAc:石油エーテルで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、所望のアミド(110g)を得た。
b.
ステップaで調製したクロロアセトアミド(135g、0.6290mol)のDMF(600mL)溶液をKCO(217g、1.5725mol)、次いでジメチルアミン塩酸塩(76.8g、0.9425mol)で処理した。反応混合物を60℃まで加熱し、3時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(2L)で希釈して、EtOAc(2L)で抽出した。この有機層を水(1×2L)、ブライン(1×1L)で洗い、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、こげ茶色の油状物(125g)とし、これは次のステップで用いた。
c.
ステップbのニトロ化合物生成物(120g、0.5375mol)をMeOH(700mL)に溶解させ、窒素下に保ちながらPd/Cで処理した。2kgの水素圧下で、この混合物をParrシェーカービン中で一晩攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。得られたこげ茶色の油状物を、クロロホルム、EtOAcおよびMeOHを用いるシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(70g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.35 (s, 1H), 7.0 (t, 1H, J = 2), 6.93 (t, 1H, J = 8), 6.7 (d, 1H, J = 8.8), 6.28 (dd, 1H, J = 1.6, 7.9) 5.07 (s, 2H), 3.03 (s, 2H), 2.29 (s, 6H)
実施例41用のRNH
3−アミノ−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンゼンスルホンアミドの調製
Figure 2009502919
a.N−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−ニトロベンゼンスルホンアミドの調製
3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(110.0g、0.50mol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液を、5℃にある3−ジメチルアミノプロピルアミン(53.2g、0.52mol)およびトリエチルアミン(90mL)のテトラヒドロフラン(600mL)溶液に滴下で加え、この間反応混合物の温度は5℃に維持した。次に反応混合物を室温まで昇温させ、1時間攪拌した。水(500mL)を加え、大部分のテトラヒドロフランを減圧下で除去して、この混合物をEtOAc(2×1000mL)で抽出した。合わせた有機分画をブラインで洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過して、濃縮して、油状物を得た。ヘキサンを加えることで固形物が生成し、これを濾過して、130.0g(91%)のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド:薄黄色の固形物;mp84〜87℃、R0.20(MeOH)を得た。
b.3−アミノ−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンゼンスルホンアミドの調製
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(65.0g、0.23mol)をメタノール(750mL)に溶解させ、得られた溶液を1Lステンレススチールオートクレーブに入れた。パラジウム/炭素(1.5g)のトルエン中ペーストを加え、オートクレーブに70気圧のHガスを充填した。2時間後、得られた混合物をセライトに通すことで濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。この灰色がかった白色の粗製固形物をトルエン中で破砕し、2日間真空オーブン(30℃)中で乾燥させて、56.8g(98%)の3−アミノ−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンゼンスルホンアミド:薄黄色の固形物;mp89〜93℃;R0.10(MeOH)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.39 (t, 1H, J = 5.7), 7.21 (t, 1H, J = 7.9), 7.0 (s, 1H), 6.89 (d, 1H, J = 7.7), 6.77 (d, 1H, J = 1.8, 7.8), 5.59 (s, 2H), 2.76 (m, 2H), 2.18 (m, 2H), 2.08 (s, 6H), 1.5 (m, 2H)
実施例42用のRNH
Figure 2009502919
この物質は、実施例40用のRNHを合成するのに用いたのと同じような方法を用いて調製したが、3−ニトロ−アニリンの代わりに4−ニトロ−アニリンで出発し、またジメチルアミンの代わりにモルホリンを用いた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.31 (s, 1H), 7.26 (d, 2H, J = 8.7), 6.52 (d, 2H, J = 8.8), 4.9 (s, 2H), 3.66 (m, 4H), 3.06 (s, 2H), 2.51 (m, 4H)
(実施例43〜55):
方法C(スキーム3)
化合物43〜55の調製
ステップ1:2−(4−メトキシ−アニリン)−4−クロロ−ピリミジンの合成
ステップ1、パートA
Figure 2009502919
2−(メチルチオ)ピリミジン−4(3H)−オン(800mg、5.63mmol)(J. Spychala, Synthetic Communications, 1997, 27(11), 1943による調製)およびパラ-アニシジン(768mg、6.23mmol)をビス−(2−メトキシエチル)エーテル中に合わせ、Smith Synthesizerのマイクロウェーブ加熱装置中で、240℃で20分間加熱した。反応混合物を1:1 EtO:ヘキサンで希釈し、沈殿した固形物を濾過により回収し、次いでヘキサンで洗って、生成物を白色の固形物(747mg、61%)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.8 (br s, 1H), 8.69 (br s, 1H), 7.71 (d, 1H, J = 5.7), 7.49 (d, 2H, J = 8.9), 6.92 (d, 2H, J = 8.8), 5.76 (d, 1H, J = 6.4), 3.76 (s, 3H)。
次にこの反応を、Smith Synthesizerのマイクロウェーブ加熱装置中で、同じスケールでもう4回繰り返した。反応物を合わせ、上記と同じように後処理して、生成物を白色の固形物(3.04g、62%)として得た。
ステップ1、パートB:
Figure 2009502919
2−(4−メトキシ−アニリン)−4−ヒドロキシ−ピリミジン(3.8g、17.5mmol)をP℃l3(25mL)で処理し、100℃で90分間加熱した。反応混合物を冷却させ、次いでゆっくり且つ注意して攪拌氷水に注いだ。この混合物を1時間攪拌し、次いでEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を部分飽和NaHCO水溶液で洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して茶色の固形物とした。この固形物をEtO中に攪拌し、濾過して、褐色の固形物を得た。このEtO濾液を蒸発させ、得られた固形物をEtO中に再懸濁させ、濾過して、生成物のもう一つの産物を得た。この手順を繰り返して、三度目の産物を得た。三つの産物を合わせて、所望の2−(4−メトキシ−アニリン)−4−クロロ−ピリミジンを褐色の固形物(2.84g、69%)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.86 (s, 1H), 8.41 (d, 1H, J = 5.2), 7.60 (d, 2H), J = 8.9), 6.91 (m, 3H), 3.76 (s, 3H)
ステップ2:実施例43用のボロネートアミド中間体の合成
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミドの調製
Figure 2009502919
DMF(100mL)中5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボン酸(10.1g、39.7mmol)、HOBt(6.43g、47.6mmol)、およびEDC(9.13g、47.6mmol)の混合物を3−メトキシベンジルアミン(5.6mL、43.7mmol)で処理し、室温で20時間攪拌した。反応混合物を氷水(300mL)に注ぎ、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗い、乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、生成物[すなわち、N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド](12.9g)を黄色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.26 (s, 12H), 3.71 (s, 3 H), 4.39 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.78-6.85 (m, 3H), 7.21 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J=3.7 Hz, 1 H), 9.09 (t, J=6.0 Hz, 1 H)
ステップ2:実施例44〜55用のボロネートアミド中間体の合成
Figure 2009502919
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェン−カルボン酸(4.2g、16.8mmol)、EDC(2.73g、20.16mmol)、およびHOBT(3.86g、20.16mmol)をDMF(70mL)中に合わせた。この溶液のアリコート(5mL)を、攪拌バーが装着された試験管に取った。適切なアミン(1.32mmol)を加え、反応を室温で20時間攪拌した。それぞれの反応をEtOAc(30mL)およびHO(30mL)で希釈した。この水性有機混合物を激しく攪拌し、その層を分離させた。水層をピペットで除去した。別のHO(20mL)のアリコートを加え、その混合物を再度激しく攪拌した。水層をもう一度ピペットで除去した。有機層を乾燥(MgSO)させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を油状物として得、直接次のステップで用いた。
用いたアミンと得られた粗収率:
Figure 2009502919
ステップ3:実施例43の合成
Figure 2009502919
DME(2mL)およびEtOH(1mL)中アミドボロネート(172mg、0.46mmol)および2−(4−メトキシ−アニリン)−4−クロロ−ピリミジン(100mg、0.42mmol)を2N NaCO水溶液(0.25mL、0.5mmol)およびPd(PhP)Cl(14mg、0.21mmol)で処理し、170℃で900秒間Smith Synthesizerのマイクロウェーブ加熱装置中で加熱した。シリカゲルをこの反応容器に加え、溶媒を蒸発させ、続いてヘキサン:EtOAc勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。適切な分画を合わせて、生成物を黄色の固形物(134mg)として得た。
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.55 (s, 1H), 9.21 (m, 1H), 8.51 (d, 1H, J = 5.1), 8.01 (d, 1H, J = 4), 7.89 (d, 1H, J = 3.9), 7.73 (d, 2H, J = 9), 7.32 (m, 2H), 6.92 (m, 5H), 4.48 (d, 2H, J = 5.9), 3.77 (s, 6H)
ステップ3:実施例44〜55の合成
Figure 2009502919
マイクロウェーブ加熱反応容器中の、ステップ2で調製したDME(2mL)中粗アミドボロネート(1.32mmol未満)を2−(4−メトキシ−アニリン)−4−クロロ−ピリミジン(70mg、0.3mmol)およびPd(PhP)Cl(10.5mg、0.015mmol)で処理した。EtOH(1mL)および2N NaCO水溶液(180μL、0.36mmol)をそれぞれの反応容器に加え、容器にキャップをクリンプした。次に反応を、マイクロウェーブ(Smith Synthesizer)中で、170℃で1000秒間加熱した。次いでこの粗製反応混合物をシリカゲルの存在下に濃縮し、ヘキサン:EtOAc勾配溶離を用いるシリカ上での順相クロマトグラフィーにより精製した。
(実施例44)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H), 9.22 (t, 1H, J = 5.7), 8.52 (d, 1H, J = 5), 8.01 (d, 1H, J = 4.1), 7.91 (d, 1H, J = 4.1), 7.73 (d, 2H, J = 9), 7.33 - 7.46 (m, 3H), 7.23 (m, 2H), 6.93 (d, 2H, J = 9.2), 4.55 (d, 2H, J = 5.6), 3.77 (s, 3H)
(実施例45)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H), 9.28 (t, 1H, J = 5.7), 8.52 (d, 1H, J = 5.2), 8.01 (d, 1H, J = 5), 7.90 (d, 1H, J = 3.9), 7.73 (d, 2H, J = 8.9), 7.34 - 7.5 (m, 2H), 7.16 (m, 3H), 6.93 (d, 2H, J = 9.1), 4.52 (d, 2H, J = 5.9), 3.77 (s, 3H)
(実施例46)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.55 (s, 1H), 9.24 (t, 1H, J = 5.9), 8.52 (d, 1H, J = 5.2), 8.0 (d, 1H, J = 4), 7.88 (d, 1H, J = 4), 7.73 (d, 2H, J = 9), 7.33 - 7.48 (m, 3H), 7.2 (m, 2H), 6.93 (d, 2H, J = 9.1), 4.49 (d, 2H, J = 5.9), 3.77 (s, 3H)
(実施例47)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H), 9.25 (d, 1H, J = 5.8), 8.53 (d, 1H, J = 5.1), 8.01 (d, 1H, J = 3.9), 7.94 (d, 1H, J = 4.1), 7.72 (d, 2H, J = 9), 7.33 7.52 (m, 5H), 6.93 (d, 2H, J = 9.2), 4.58 (d, 2H, J = 5.8), 3.77 (s, 3H)
(実施例48)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H, 9.28 (t, 1H, J = 6.1), 8.52 (D, 1h, j = 5), 8.01 (D, 1h, j = 3.9), 7.89 (d, 1H, J = 3.9), 7.72 (d, 2H, J = 9), 7.38 (m, 5H), 6.93 (d,2H, J = 9), 4.51 (d, 2H, J = 5.8), 3.77 (s, 3H)
(実施例49)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H), 9.26 (t, 1H, J = 5.9), 8.52 (d, 1H, J = 5), 8.01 (d, 1H, J = 3.9), 7.88 (d, 1H, J = 4), 7.72 (d, 2H, J = 9), 7.33 - 7.49 (m, 5H), 6.93 (d, 2H, J = 9.2), 4.49 (d, 2H, J = 5.9), 3.77 (s, 3H)
(実施例50)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.55 (s, 1H), 9.07 (t, 1H, J = 5.8), 8.52 (d, 1H, J = 5.2), 8.01 (d, 1H, J = 4.1), 7.93 (d, 1H, J = 4.1), 7.73 (d, 2H, J = 9.1), 7.24 - 7.35 (m, 3H), 6.92 - 7.05 (m, 4H), 4.48 (d, 2H, J = 5.8), 3.87 (s, 3H), 3.77 (s, 3H)
(実施例51)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.55 (s, 1H), 9.17 (t, 1H, J = 6), 8.51 (d, 1H, J = 5.2), 8.00 (d, 1H, J = 3.9), 7.87 (d, 1H, J = 4), 7.72 (d, 2H, J = 8.9), 7.29 (m, 2H), 6.93 (d, 4H, J = 8.8), 4.43 (d, 2H, J = 5.8), 3.77 (s, 3H), 3.76 (s, 3H)
(実施例52)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.56 (s, 1H), 9.0 (d,1H, J = 8.4), 8.52 (d, 1H, J = 5.2), 8.00 (d, 1H, J = 4.1), 7.92 (d, 1H, J = 3.9), 7.73 (d, 2H, J = 8.9), 7.23 - 7.33 (m, 5H), 6.95 (d, 2H, J = 9), 5.57 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.03 (m, 1H), 2.93 (m, 1H), 2.50 (m, 1H), 2.02 (m, 1H)
(実施例53)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.55 (s, 1H), 8.79 (t, 1H, J = 5.6), 8.52 (d, 1H, J = 5.1), 7.99 (d, 1H, J = 3.9), 7.80 (d, 1H, J = 3.9), 7.73 (d, 2H, J = 9), 7.22 - 7.37 (m, 6H), 6.95 (d, 2H, J = 9), 3.78 (s, 3H), 3.51 (m, 2H), 2.89 (t, 2H, J = 7.2)
(実施例54)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.54 (s, 1H), 9.0 (d, 1H, J = 8), 8.51 (d, 1H, J = 5.2), 8.0 (m, 2H), 7.72 (d, 2H, J = 8.9), 7.25 - 7.44 (m, 6H), 6.93 (d, 2H, J = 9), 5.17 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 1.53 (d, 3H, J = 7.1)
(実施例55)
Figure 2009502919
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.54 (s, 1H), 9.0 (d, 1H, J = 8), 8.51 (d, 1H, J = 5.2), 8.0 (m, 2H), 7.72 (d, 2H, J = 9), 7.27 - 7.44 (m, 6H), 6.92 (d, 2H, J = 8.9), 5.17 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 1.53 (d, 3H, J = 7.2)
(実施例56)
Figure 2009502919
実施例8〜42に対して用いたのと同じような方法で調製
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.94 (s, 1H), 9.25 (t, 1H, J = 5.8), 8.54 (d, 1H, J = 5.3), 7.99 (d, 1H, J = 4), 7.88 (m, 3H), 7.41 (d, 1H, J = 5.3), 7.35 (d, 2H, J = 8.4), 7.23 (t, 1H, J = 8), 6.87 (m, 2H), 6.8 (m, 1H), 4.41 (d, 2H, J = 5.0), 3.71 (s, 3H), 3.3 (br, 4H), 2.5 (br, 4H), 2.3 (br, 3H)
(実施例57)
Figure 2009502919
実施例8〜42に対して用いたのと同じような方法で調製
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.67 (s, 1H), 9.19 (t, 1H, J = 6), 8.51 (d, 1H, J = 5.1), 7.97 (d, 1H, J = 4), 7.86 (d, 1H, J = 4.1), 7.73 (d, 2H, J = 8.6), 7.35 (d, 1H, J = 5.1), 7.25 (t, 1H, J = 6.2), 7.18 (d, 2H, J = 8.6), 6.83 (m, 3H), 6.33 (t, 1H, J = 6.1), 5.48 (s, 2H), 4.44 (d, 2H, J = 5.8), 4.11 (d, 2H, J = 5.9), 3.72 (s, 3H)
(実施例58)
Figure 2009502919
実施例8〜42に対して用いたのと同じような方法で調製
1H NMR (300 MHZ, DMSO-d6) δ ppm 9.96 (s, 1H), 9.18 (t, 1H, J = 6), 8.62 (s, 1H), 8.56 (d, 1H, J = 5.1), 8.01 (d, 1H, J = 4), 7.95 (d, 1H, J = 8.3), 7.86 (d, 1H, J = 4), 7.56 (d, 1H, J = 7.7), 7.42 (m, 2H), 7.24 (t, 1H, J = 8), 6.88 (m, 2H), 6.80 (m, 1H), 4.44 (d, 2H, J = 6), 4.35 (q, 2H, J = 7.1), 3.72 (s, 3H), 1.29 (t, 3H, J = 7.1)
以下の実験のセクションでも本発明の化合物を説明する。このセクションは、以下のサブセクションに分けられる。
サブセクション1:中間体(a)の調製
このアミン中間体は、式(I)の化合物の−NHR部分を与える化合物の調製に関わる。この中間体は、以下にある「調製の実施例」のサブセクションで用いることができる。他のアミン中間体は市販されている。
サブセクション2:中間体(b)の調製
この中間体は、式(I)の化合物の−NHR部分を与える化合物の調製に関わる。この中間体は、以下にある「調製の実施例」のサブセクションで用いることができる。他の中間体は市販されている。
サブセクション3:グアニジンルートにより調製される実施例
サブセクション4:メインルートにより調製される実施例
サブセクション5:別のルートにより調製される実施例
サブセクション1:中間体(a)(アミン)の調製
Figure 2009502919
2の合成
(5.0g、23mmol)のアセトニトリル(100mL)溶液にアミン(4.0g、46mmol)および触媒NaIを加えた。得られた混合物を14時間攪拌し、その固形物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。この粗製反応物をエタノール(100mL)およびHO(50mL)に溶解させ、続いて鉄粉(6.4g、110mmol)および塩化アンモニウム(1.5g、28mmol)を加えた。反応混合物を還流に2時間加熱し、冷却し、濾過して、固形物を取り出した。濾液を減圧下で濃縮し、6N HCl(20mL)に溶解させ、6N NaOHを加えることで塩基性化した。この塩基性の水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、(1.9g、43%)を白色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.72-3.68 (m, 4H), 3.62 (bs, 2H), 3.38 (s, 2H), 2.42-2.40 (m, 4H)
Figure 2009502919
4の合成
(5.0g、23mmol)のアセトニトリル(100mL)溶液にアミン(4.0g、46mmol)および触媒NaIを加えた。得られた混合物を14時間攪拌し、その固形物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。この粗製反応物をエタノール(100mL)およびHO(50mL)に溶解させ、続いて鉄粉(6.4g、110mmol)および塩化アンモニウム(1.5g、28mmol)を加えた。反応混合物を還流に2時間加熱し、冷却し、濾過して、固形物を取り出した。濾液を減圧下で濃縮し、6N HCl(20mL)に溶解させ、6N NaOHを加えることで塩基性化した。この塩基性の水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、(1.7g、36%)を薄茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.08 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.70-6.67 (m, 2H), 6.58-6.55 (m, 1H), 3.62 (bs, 2H), 3.41 (s, 2H), 2.62-2.27 (m, 11H)
5の合成
(5.0g、23mmol)のアセトニトリル(100mL)溶液にアミン(4.0g、46mmol)および触媒NaIを加えた。得られた混合物を14時間攪拌し、その固形物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。この粗製反応物をエタノール(100mL)およびHO(50mL)に溶解させ、続いて鉄粉(6.4g、110mmol)および塩化アンモニウム(1.5g、28mmol)を加えた。反応混合物を還流に2時間加熱し、冷却し、濾過して、固形物を取り出した。濾液を減圧下で濃縮し、6N HCl(20mL)に溶解させ、6N NaOHを加えることで塩基性化した。この塩基性の水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン)により精製して、(1.6g、31%)を灰色がかった白色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.08 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.70-6.67 (m, 2H), 6.59-6.56 (m, 1H), 3.68-3.58 (m, 4H), 3.42 (s, 2H), 2.88-2.37 (m, 10H)
Figure 2009502919
6の合成
(7.0g、32mmol)のDMF(80mL)溶液にセシウムカルボネート(13g、39mmol)およびアミン(3.3g、39mmol)を加えた。得られた混合物を4日間攪拌し、HO(150mL)を加えることでクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。この有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%メタノール/塩化メチレン)により精製して、(3.8g、53%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.21 (s, 1H), 8.13-8.10 (m, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.51-7.48 (m, 1H), 3.75-3.69 (m, 4H), 3.57 (s, 2H), 2.49-2.43 (m, 4H)
7の合成
(3.8g、17mmol)のエタノール(100mL)溶液に触媒10重量%Pd/Cを加え、この反応混合物を45分間水素化(30psi)した。触媒を、珪藻土に通すことで濾過し、その濾液を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%メタノール/塩化メチレン)により精製して、(1.4g、42%)を灰色がかった白色の固形物として得た:ESI MS m/z 193 [C11H16N2O+H]+
Figure 2009502919
9の合成
ステップ1.
1−アセチルイミダゾール(252mg、2.60mmol)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.4mL、7.8mmol)およびDMAP(55mg、0.26mmol)を含有する(500mg、2.37mmol)の塩化メチレン(17mL)溶液に、少しずつ、室温で加えた。反応を18時間攪拌し、塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)でのクロマトグラフィーにより精製して、N−アセチル中間体(378mg、64%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.69 (s, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 7.54-7.50 (m, 1H), 7.45-7.44 (m, 1H), 3.62 (m, 4H), 3.36-3.34 (m, 2H), 3.29-3.27 (m, 2H), 2.08 (s, 3H); ESI MS m/z 250 [C12H15N3O3+ H]+
ステップ2.
ステップ1で調製した中間体(378mg、1.51mmol)を、5重量%Pd/C(400mg)を含有する無水エタノール溶液(20mL)に加え、反応混合物を2時間水素化(50psi)した。触媒を、珪藻土を通す真空濾過により取り出し、濾過ケーキをさらなるエタノールでリンスした。濾液を減圧下で濃縮して、(311mg、94%)を無色のシロップとして得た:1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 6.97-6.96 (m, 1H), 6.36-6.34 (m, 2H), 6.28-6.27 (m, 1H), 3.68-3.66 (m, 2H), 3.63-3.61 (m, 2H), 3.12-3.10 (m, 2H), 3.06-3.04 (m, 2H), 2.11 (s, 3H); ESI MS m/z 220 [C12H17N3O+ H]+
Figure 2009502919
13aの合成
Figure 2009502919
ステップ1.
モルホリン(3.60mL、41.4mmol)を、メチル2−クロロピリジニウムヨージド(8.80g、34.5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(48mL、276mmol)を含有する10(5.0g、26.62mmol)の塩化メチレン(185mL)溶液に、少しずつ、室温で加えた。反応を室温で18時間攪拌し、塩化メチレンで希釈し、層を分離した。有機相を飽和NaHCO水溶液、水、およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)により精製して、11a(2.95g、42%)を黄色の油状物として得た:ESI MS m/z 251 [C12H14N2O4+ H]+
ステップ2
BH・DMS錯体(2.8mL、29.5mmol)を、よく攪拌された11a(2.94g、11.7mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、室温で、滴下で加えた。反応混合物を還流で2時間加熱し、次いで室温まで冷却した。過剰BH・DMSを、慎重にメタノールを加えることによりクエンチした。溶媒を減圧下で除去し、残留物をメタノール(25mL)および2N HCl(25mL)に溶解させ、還流で2時間加熱した。反応を室温まで冷却し、慎重に希NaOH溶液に注いで、それを塩基性にした。反応混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を水およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)により精製して、12a(1.37g、49%)を茶色のシロップとして得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) d 8.14 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 3.74-3.71 (m, 4H), 2.93-2.88 (m, 2H), 2.65-2.60 (m, 2H), 2.53-2.50 (m, 4H); ESI MS m/z 237 [C12H16N2O3+ H]+
ステップ3.
12a(1.37g、5.80mmol)のエタノール(40mL)および水(25mL)溶液に鉄粉(1.61g、29mmol)および塩化アンモニウム(341mg、6.4mmol)を加え、反応混合物を60℃で1.5時間加熱した。反応混合物を珪藻土に通して真空濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)により精製して、13a(820mg、74%)を鮮黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.74-3.72 (m, 4H), 3.56 (br s, 2H), 2.70-2.67 (m, 2H), 2.55-2.50 (m, 6H); ESI MS m/z 207 [C12H18N2O+ H]+
13bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、13aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、13b(550mg、77%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.99 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.62 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.56 (br s, 2H), 2.72-2.68 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 10H), 2.30 (s, 3H); ESI MS m/z 220 [C13H21N3+ H]+
Figure 2009502919
15aの合成
Figure 2009502919
ステップ1.
14(3.0g、13.0mmol)のアセトン(86mL)溶液に、モルホリン(1.25mL、14.3mmol)、ナトリウムヨージド(195mg、1.3mmol)およびジPEA(4.5mL、26mmol)を加え、反応混合物を室温で48時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと飽和NaHCO水溶液とに分配させた。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、中間体アミン(4.11g、99%)を赤色の油状物として得た:ESI MS m/z 237 [C12H18N2O3+ H]+
ステップ2.
ステップ1で調製した中間体アミン(3.0g、12.7mmol)のエタノール(80mL)および水(40mL)溶液に鉄粉(3.54g、63.5mmol)および塩化アンモニウム(750mg、14mmol)を加え、反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合物を珪藻土に通して真空濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)により精製して、15a(1.82g、69%)を鮮黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.74-3.72 (m, 4H), 3.56 (br s, 2H), 2.70-2.67 (m, 2H), 2.55-2.50 (m, 6H); ESI MS m/z 207 [C12H18N2O+ H]+
15bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、15aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、15b(1.34g、62%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 220 [C13H21N3+ H]+
15cの合成
Figure 2009502919
この化合物は、15aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、15c(820mg、24%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 250 [C14H23N3O+ H]+
Figure 2009502919
17aの合成
Figure 2009502919
ステップ1.
16a(5g、35.9mmol)のDMF(200mL)溶液に60重量%水素化ナトリウム(2.15g、53.9mmol)を少しずつ加え、反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、続いてブロモ−3−クロロプロパン(4.62mL、46.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液を少しずつ加えた。冷却用バスを取り除き、反応を室温で48時間攪拌した。反応混合物を3Lの水に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、中間体アルキルクロリド(8.4g)を黄色の泡状物として得た。これは、次のステップにそのままもっていった。
ステップ2.
ステップ1で調製した中間体(8.1g)のN,N−ジメチルアセトアミド(180mL)溶液にモルホリン(9.50mL、108mmol)を加え、反応混合物を90℃で48時間加熱した。反応混合物を2Lの水に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、中間体アミン(8.1g、84%)を茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.21-8.18 (m, 2H), 6.98-6.94 (m, 2H), 4.14-4.11 (m, 2H), 3.72 (3.70 (m, 4H), 2.53-2.46 (m, 4H), 2.03-1.99 (m, 2H), 1.26-1.24 (m, 2H); ESI MS m/z 267 [C13H18N2O4+ H]+
ステップ3
ステップ2で調製した中間体(8.1g、30.4mmol)のエタノール(50mL)溶液に10重量%パラジウム/炭素(800mg)を加え、反応混合物を3時間水素化((50psi)した。触媒を、珪藻土に通しての真空濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、1%水酸化アンモニウム含有の0〜10%メタノール/塩化メチレン)により精製して、17a(4.4g、61%)を茶色のシロップとして得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.73 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.62 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.72-3.70 (m, 4H), 3.41 (br s, 2H), 2.50 (m, 2H), 2.45 (m, 4H), 1.93-1.90 (m, 2H);ESI MS m/z 237 [C13H20N2O2+ H]+
17bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、17aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、17b(4.2g、56%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 237 [C13H20N2O2+ H]+
Figure 2009502919
18aの合成
室温にて16a(4.0g、29mmol)のDMF(85mL)溶液に60重量%NaH(0.9g、37mmol)を三回に分けて加え、得られた混合物を30分間攪拌し、アイスバス中で冷却して、添加漏斗から1−ブロモ−3−クロロプロパン(5.9g、37mmol)のDMF(15mL)溶液を滴下で加えた。得られた混合物を、窒素下で、室温まで徐々に温めながら24時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(250mL)、水(3×200mL)、および5重量%LiCl(200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル、4:1 ヘキサン/酢酸エチル)により精製して、18a(3.4g、55%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.23-8.19 (m, 2H), 7.19-7.16 (m, 2H), 4.25 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.80 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.24-2.19 (m, 2H)
19aの合成
18a(3.4g、16mmol)のDMF(80mL)溶液に4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン(7.3g、63mmol)を加え、得られた混合物を、90℃で8時間、および室温で8日間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(500mL)に希釈し、飽和NHCl水溶液(250mL)、および水(5×200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、19a(3.8g、80%)をオレンジ色〜茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.20-8.18 (m, 2H), 7.14-7.12 (m, 2H), 4.37 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.14 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.86-2.83 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.90-1.84 (m, 4H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.26-1.24 (m, 1H), 1.12-1.09 (m, 2H)
20aの合成
19a(3.8g、13mmol,)のエタノール(150mL)溶液に触媒10重量%Pd/C(0.80g)を加え、反応混合物を40分間水素化(40psi)した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、濾過ケーキをエタノール(100mL)および酢酸エチル(300mL)で洗った。この濾液を減圧下で濃縮して、20a(3.2g、94%)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 265 [C15H24N2O2+ H]+
18bの合成
16b(4.0g、29mmol)のDMF(85mL)室温溶液にNaH(1.7g、43mmol)を室温で三回に分けて加えた。得られた混合物を30分間攪拌し、アイスバス中で冷却し、添加漏斗から1−ブロモ−3−クロロプロパン(5.9g、37mmol)のDMF(15mL)溶液を滴下で加えた。得られた混合物を、窒素下で、室温まで徐々に温めながら24時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(250mL)、水(3×200mL)、および5重量%LiCl(200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製油状物とし、これをクロマトグラフィー(シリカゲル、8:1 ヘプタン/酢酸エチル)により精製して、18b(5.3g、85%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.82-7.81 (m, 1H), 7.73-7.72 (m, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.46-7.45 (m, 1H), 4.22 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.81 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.22-2.19 (m, 2H)
19bの合成
18b(5.3g、24mmol)のDMF(120mL)溶液に4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン(11.2g、97mmol)を加え、得られた混合物を、窒素下で、90℃で8時間、その後室温で2日間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(250mL)、水(5×200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、19b(6.2g、87%)をオレンジ色〜茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.80-7.78 (m, 1H), 7.69-7.68 (m, 1H), 7.58-7.55 (m, 1H), 7.41-7.39 (m, 1H), 4.37 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.86-2.84 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.90-1.81 (m, 4H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.26-1.24 (m, 1H), 1.12-1.09 (m, 2H)
20bの合成
エタノール(150mL)中19b(6.2g、21mmol)と10重量%Pd/C(1.24g)との混合物を40分間水素化(約40psi)した。次いで反応混合物を珪藻土に通して濾過し、エタノール(100mL)、その後酢酸エチル(300mL)で洗った。この濾液を減圧下で濃縮して、20b(5.4g、96%)を薄茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 265 [C15H24N2O2+ H]+
Figure 2009502919
22の合成
21(3.0g、15mmol)およびジPEA(7.9g、62mmol)のDMF(50mL)溶液にHBTU(7.0g、18mmol)を加えた。反応混合物を30分間攪拌し、アミン(2.7g、15mmol)のDMF(10mL)溶液を加えた。室温で7日間攪拌した後、反応混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(250mL)、水(3×200mL)、および5重量%LiCl(200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、22(1.9g、45%)を茶色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.13-8.12 (m, 1H), 8.06-8.04 (m, 1H), 7.73-7.72 (m, 1H), 7.59-7.55 (m, 1H), 3.44-3.43 (m, 4H), 2.97-2.94 (m, 2H), 2.73-2.69 (m, 2H), 2.30-2.28 (m, 4H), 2.21 (s, 3H)
23の合成
22(1.9g、6.9mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)室温溶液に1M BH・THF(21mL)を添加漏斗から加えた。添加が完了した後、反応混合物を還流で2時間、その後室温で一晩攪拌した。反応混合物を慎重にメタノール(40mL)でクエンチし、次いで乾燥まで濃縮した。この粗製固形物を、メタノール(40mL)と2N HCl(40mL)との混合物中で1時間還流させ、室温まで冷却し、慎重に6N NaOHを加えることにより塩基性にした。この水層を塩化メチレン(2×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、23(1.5g、82%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.08-8.07 (m, 1H), 8.05-8.03 (m, 1H), 7.70-7.68 (m, 1H), 7.58-7.55 (m, 1H), 2.74-2.71 (m, 2H), 2.30-2.23 (m, 10H), 2.13 (s, 3H), 1.78-1.72 (m, 2H)
24の合成
エタノール(75mL)中23(1.5g、5.6mmol)と10重量%Pd/C(0.30g)との混合物を20分間水素化(約40psi)した。次いで反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過し、その固形物を酢酸エチル(250mL)で洗い、濾液を濃縮して、24(1.2g、95%)を茶色〜黄色の油状物として得た:ESI MS m/z 234 [C14H23N3O+ H]+
Figure 2009502919
26の合成
25(10g、66mmol)のトルエン(330mL)室温溶液にメチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(24g、73mmol)を加えた。得られた混合物を還流で14時間攪拌した。反応を室温まで冷却すると、沈殿物が生成したのでそれを真空濾過により回収し、冷メタノール(約50mL)で洗って、26(12g、89%)を白色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.25-8.23 (m, 2H), 8.02-8.00 (m, 2H), 7.76 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H)
27の合成
1,4−ジオキサン(162mL)、メタノール(81mL)および水(81mL)の混合物中26(13g、65mmol)と水酸化リチウム(4.7g、194mmol)との混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、その粗製固形物を水(250mL)に溶解させ、アイスバス中で冷却してから、慎重に6N HClで酸性化した。生成した沈殿物を真空濾過により回収し、水(250mL)およびジエチルエーテル(300mL)で洗ってから、回収して、27(12g、97%)を薄黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.4 (bs, 1H), 8.24-8.23 (m, 2H), 7.99-7.97 (m, 2H), 7.70 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 16.0 Hz, 1H)
28の合成
27(4.0g、21mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(11g、83mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(65mL)攪拌溶液に、EDCI・HCl(4.8g、25mmol)、続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.4g、25mmol)を加えた。得られた混合物を20分間攪拌した後、N−(4−メチル)ピペラジン(3.6g、21mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液を注射器で加えた。反応混合物を室温で2日間攪拌し、次いで酢酸エチル(500mL)で希釈して、水(3×500mL)および5重量%LiCl(200mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、28(5.0g、92%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 276 [C14H17N3O3+ H]+
29の合成
エタノール(86mL)と水(43mL)との混合物中28(3.6g、13mmol)の溶液に鉄(3.7g、65mmol)および塩化アンモニウム(6.8g、14mmol)を加えた。反応混合物を85℃で1.5時間攪拌し、室温まで冷却し、次いで珪藻土に通すことで濾過して、エタノール(200mL)で洗った。濾液を減圧下で濃縮して、その粗製固形物をエタノール(150mL)に溶解させ、10重量%Pd/C(0.64g)を加えた。この反応混合物を室温で1.5時間水素化(約40psi)した。反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過し、その固形物をエタノール(200mL)で洗い、その濾液を濃縮して、29(3.0g、93%)を黄色〜オレンジ色の泡状物として得た:ESI MS m/z 248 [C14H21N3O+ H]+
30の合成
29(1.5g、6mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)室温溶液に1M BH・THF(18mL)を添加漏斗から加えた。添加が完了した後、反応混合物を還流で2時間、その後室温で一晩攪拌した。反応混合物を慎重にメタノール(30mL)でクエンチし、次いで乾燥まで濃縮した。この粗製固形物をメタノール(30mL)と2N HCl(30mL)との混合物中で1時間還流させ、室温まで冷却して、慎重に6N水酸化ナトリウムを加えることにより塩基性にした。この水層を塩化メチレン(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和NHCl水溶液(50mL)で洗った。この有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ濃縮して、30(1.8g、>99%)を灰色がかった白色の泡状物として得た:ESI MS m/z 234 [C14H23N3+ H]+
Figure 2009502919
32の合成
0℃にある31(20.0g、120mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(31mL、180mmol)の塩化メチレン(300mL)溶液にトリフルオロメタン無水スルホン酸(30mL、51mmol)を添加漏斗から滴下で加え、反応を16時間かけて周囲温度まで温めた。反応混合物の4分の1を分離し、アセトニトリル(100mL)で希釈し、0℃まで冷却した。ナトリウムヨージド(4.5g、30mmol)を加え、この混合物を15分間攪拌した。4−ヒドロキシピペリジン(15.2g、150mmol)を加え、反応を室温で16時間攪拌した。反応を水(600mL)で希釈し、2N NaOHで中和した。この溶液を、3:1 クロロホルム/イソプロパノール(3×1L)で抽出し、その合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、珪藻土に通すことで濾過し、減圧下で濃縮して、32(7.5g、粗製)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 251 [C13H18N2O3 + H]+
33の合成
エタノール(75mL)中32(7.5g、30mmol)と10重量%Pd/C(3.8g、1.8mmol)との混合物を22時間水素化(50psi)した。反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過した。この濾液を減圧下で濃縮して、(3.7g、56%)を得た:ESI MS m/z 221 [C13H20N2O + H]+
Figure 2009502919
35の合成
34(6.0g、19mmol)、TBAI(7.0g、19mmol)、およびモルホリン(6.6g、76mmol)の混合物を窒素下周囲温度で一晩攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、その残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、80:18:2メタノール/クロロホルム/濃NHOH)により精製して、35(3.4g、58%)をオレンジ色の油状物として得た:ESI MS m/z 307 [C17H26N2O3 + H]+
36の合成
35(3.4g、11mmol)のトリフルオロ酢酸(5mL)溶液を窒素下で一晩攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、80:18:2メタノール/クロロホルム/濃NHOH)により精製して、36(1.43g、43%)を得た:ESI MS m/z 207 [C12H18N2O + H]+
Figure 2009502919
38の合成
37(10.0g、48mmol)のメタノール(150mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に37重量%ホルムアルデヒド/水(36mL、0.48mol)を滴下で加えた。この混合物を5時間攪拌し、ナトリウムシアノボロヒドリド(4.5g、72mmol)を少しずつ加えた。この溶液を、窒素下室温で16時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮して、酢酸エチル(1L)に溶解させ、飽和NaHCO水溶液(3×600mL)で洗い、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、38(8.6g、81%)をオレンジ色の油状物として得た:ESI MS m/z 222 [C11H15N3O2 + H]+
39の合成
38(8.6g、39mmol)のエタノール(97mL)溶液に10重量%Pd/C(5.5g、1.6mmol)を加え、反応混合物を2時間水素化(50psi)した。反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過し、その濾過ケーキをエタノール(300mL)で洗った。濾液を減圧下で濃縮して、39(6.9g、93%)を得た:ESI MS m/z 192 [C11H17N3 + H]+
サブセクション2:中間体(b)の調製
Figure 2009502919
2の合成
(2.0g、13mmol)のTHF(28mL)溶液に滴下で添加漏斗から1.0M BH・THF(38mL、38mmol)を加えた。この溶液を室温で72時間攪拌し、2時間還流した。溶液を冷却し、メタノール(70mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。その残留物をメタノール(70mL)および2N HCl(70mL)に溶解させ、1時間還流した。溶液を冷却し、そのpHを6N NaOHで塩基性にした。混合物を塩化メチレン(3×500mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、珪藻土に通すことで濾過し、減圧下で濃縮して(3.6g)を得、これをさらに精製、特性評価をすることなく用いた。
4の合成
(2.0g、14mmol)のTHF(31mL)溶液に滴下で添加漏斗から1.0M BH・THF(42mL、42mmol)を加えた。この溶液を室温で72時間攪拌し、2時間還流させた。この溶液を冷却し、メタノール(70mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。その残留物をメタノール(70mL)および2N HCl(70mL)に溶解させ、1時間還流した。溶液を冷却し、そのpHを6N水酸化ナトリウム水溶液で14にした。混合物を塩化メチレン(3×500mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、珪藻土に通すことで濾過し、減圧下で濃縮して(1.7g)を得、これをさらに精製、特性評価をすることなく用いた。
6の合成
(2.0g、14mmol)のTHF(32mL)溶液に滴下で添加漏斗から1.0M BH・THF(44mL、44mmol)を加えた。この溶液を72時間攪拌し、2時間還流させた。この溶液を冷却し、メタノール(70mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。その残留物をメタノール(70mL)および2N HCl(70mL)に溶解させ、1時間還流した。反応混合物を冷却し、そのpHを6N NaOHで塩基性にした。混合物を塩化メチレン(3×500mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、珪藻土に通すことで濾過し、減圧下で濃縮して(1.7g)を得、これをさらに精製、特性評価をすることなく用いた。
Figure 2009502919
8の合成
エタノール(42mL)中(1.5g、11mmol)、氷酢酸(1.8mL、32mmol)および5重量%Pd/C(14g、0.32mmol)の混合物を3時間水素化(50psi)した。反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過した。この濾液を減圧下で濃縮して、(3.0g、粗製)を茶色の固形物として得、これをさらに精製、特性評価することなく用いた。
10の合成
エタノール(42mL)中(1.5g、11mmol)、氷酢酸(1.8mL、32mmol)および5重量%Pd/C(14g、0.32mmol)の混合物を3時間水素化(50psi)した。反応混合物を、珪藻土に通すことで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、10(2.7g、95%)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 147 [C13H20N2O + H]+
サブセクション3:グアニジンルートにより調製される実施例
コアの合成
Figure 2009502919
2aの合成
Figure 2009502919
のN,N−ジメチルホルムアミド(80mL)溶液にHOBt(7.62g、56.4mmol)およびEDC(10.8g、56.4mmol)を加え、反応混合物を20分間室温で攪拌した。アミン(5.8mL、70.5mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、その残留物を酢酸エチルと水とに分配させた。相を分離し、その有機相を1N NaOH、水およびブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2a(17g粗製)を茶色の固形物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (br s, 1H), 8.05 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.32-7.24 (m, 2H), 6.74-6.70 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 2.58 (s, 3H)
2bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、2aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、2b(12.6g、93%)を褐色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.27-9.24 (m, 1H), 7.93-7.92 (m, 1H), 7.85-7.84 (m, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 6.89-6.87 (m, 2H), 6.84-6.81 (m, 1H), 4.43 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)
2cの合成
Figure 2009502919
この化合物は、2aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、2c(14.6g粗製)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 304 [C6H6O3S + H]+
3aの合成
Figure 2009502919
2a(8.0g、29mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(40mL)溶液を還流で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。この残留物をエーテル中に懸濁させ、真空濾過して、3a(8.53g、89%)を茶色の固形物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.26 (br s, 1H), 7.79 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.73 (J = 12 Hz, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.32-7.24 (m, 2H), 6.71-6.68 (m, 1H), 5.82 (d, J = 12 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 2.94 (s, 3H); ESI MS m/z 331 [C17H18N2O3S+ H]+
3bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、3aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、3b(9.0g、95%)を赤色〜茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.09-9.07 (m, 1H), 7.77-7.74 (m, 2H), 7.70 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 6.89-6.87 (m, 2H), 6.83-6.81 (m, 1H), 5.77 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.92 (s, 3H)
3cの合成
Figure 2009502919
この化合物は、3aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、3c(9.6g、93%)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 359 [C19H22N2O3S + H]+
グアニジン中間体の合成
Figure 2009502919
5の合成
Figure 2009502919
アニリン(1.0g、2.42mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液にトリエチルアミン(2.4mL、17mmol)、1,3−ビス(t−ブトキシカルボニル)−2−メチル−2−チオプソイド尿素(1.54g、5.32mmol)および塩化水銀(II)(1.45g)、5.32mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)に注ぎ、水(2×100mL)およびブラインで洗い、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、保護グアニジン中間体(2.32g粗製)を黄色〜オレンジ色のガム状物として得た。この中間体(2.32g)を1,4−ジオキサン(20mL)に溶解させ、続いて15重量%HSO(20mL)を加え、その反応混合物を室温で48時間攪拌した。反応混合物を慎重に過剰飽和NaHCO水溶液に加え、クロロホルム/2−プロパノール(3:1)で抽出した。有機層を水およびブラインで洗い、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(400mg、31%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 249 [C13H20N4O+ H]+
6の合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、(684mg、62%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 279 [C14H22N4O2+ H]+
7の合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、(1.2g、99%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 262 [C14H23N5+ H]+
8の合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、(300mg、27%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 291[C15H25N2O+ H]+
9の合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、(1.2g、定収量)を薄茶色のシロップとして得た:ESI MS m/z 307 [C16H26N4O2+ H]+
10の合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、10(1.6g粗製)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 263 [C14H22N4O + H]+
10Bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、グアニジンに対して述べた手順と同じ手順により調製して、10B(663mg)を黄色の固形物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.22-7.15 (m, 1H), 6.82-6.69 (m, 3H), 3.61 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.07 (s, 2H), 2.69 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H)
実施例の合成
Figure 2009502919
実施例11の合成
Figure 2009502919
(75mg、0.30mmol)、3a(150mg、0.45mmol)および炭酸カリウム(45mg、0.30mmol)の無水エタノール(2mL)溶液を還流で18時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%メタノール/塩化メチレン+/1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、11(25mg 16%)を鮮黄色の固形物として得た;mp178〜180℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (m, 1H), 9.65 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.08-9.05 (m, 2H), 7.72-7.71 (m, 2H), 7.45-7.44 (m, 1H), 7.39-7.38(m, 1H), 7.33-7.27 (m, 1H), 7.19-7.17 (m, 2H), 6.72-6.70 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.58-3.57 (m, 4H), 2.71-2.68 (m, 2H), 2.48-42 (m, 4H), ESI MS m/z 516 [C28H29N5O3S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 11.85 min
実施例12の合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、12(28mg 18%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 170〜172℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (m, 1H), 9.65 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.08-8.05 (m, 2H), 7.72-7.71 (m, 2H), 7.45-7.44 (m, 1H), 7.39-7.38 (m, 1H), 7.36-7.26 (m, 2H), 7.18-7.16 (m, 2H), 6.72 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.69-2.66 (m, 2H), 2.49-31 (m, 8H), 2.14 (s, 3H); ESI MS m/z 529 [C29H32N6O2S + H]+; HPLC:98.4% (AUC) (方法A), tR = 10.58 min
実施例13の合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、13(60mg 36%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 198〜200℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (m, 1H), 9.65 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.08-8.05 (m, 2H), 7.72-7.71 (m, 2H), 7.44 (m, 1H), 7.39-7.36 (m, 2H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.18-7.16 (m, 2H), 6.72 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.48-3.46 (m, 2H), 2.69-2.66 (m, 2H), 2.49-31 (m, 10H); ESI MS m/z 559 [C30H34N6O3S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 10.48 min
実施例14の合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、14(70mg、37%)を鮮黄色の固形物として得た:mp 128〜130℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (m, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 8.07-8.04 (m, 2H), 7.69-7.67 (m, 2H), 7.44-7.43 (m, 1H), 7.35-7.34 (m, 2H), 7.32-7.27 (m, 1H), 6.91-6.89 (m, 2H), 6.60-6.59 (m, 1H), 4.00-3.98 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 4H), 2.49-2.43(m, 2H), 2.41-2.36 (m, 4H), 1.88-1.85 (m, 2H); ESI MS m/z 574 [C29H31N5O4S + H]+; HPLC (方法A) >99% (AUC), tR = 11.69 min
実施例15の合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、15(85mg、23%)を黄色の固形物として得た:mp 90〜94℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 8.07-8.04 (m, 2H), 7.69-7.67 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 7.35-7.33 (m, 2H), 7.29-7.25 (m, 1H), 6.91-6.89 (m, 2H), 6.72-6.70 (m, 1H), 4.39-4.37 (m, 1H), 3.98-3.96 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.87-2.85 (m, 2H), 2.40-2.38 (m, 2H), 1.86-1.82 (m, 4H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.33-1.29 (m, 1H), 1.14-1.09 (m, 2H); ESI MS m/z 574 [C31H35N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 96.2% (AUC), tR = 11.47 min
実施例16の合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、16(90mg、40%)をオレンジ色の固形物として得た:mp 109〜112℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (s, 1H), 9.65 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.09-8.06 (m, 2H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.45 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.33 (t, J = 0.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.53 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H) 6.18 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.49-3.39 (m, 1H), 2.82-2.72 (m, 2H), 2.70-2.62 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.11-1.99 (m, 2H), 1.74-1.65 (m, 2H), 1.42-1.33 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC >99%, tR = 4.0 min
実施例16Bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、16B(74mg、36%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.11-8.05 (m, 3H), 7.59-7.23 (m, 6H), 6.95-6.90 (m, 1H), 6.73-6.68 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.16 (bs, 2H), 2.83-2.77 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ESI MS m/z 515 [C27H26N6O3S + H]+; HPLC 94.3%, tR = 11.33 min
Figure 2009502919
実施例17の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、17(40mg 22%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 169〜171℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (m, 1H), 9.19 (m,1H), 8.52-8.51 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.71-7.70 (m, 2H), 7.35-7.34 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 7.17-7.16 (m, 2H), 6.91 (m, 2H), 6.89-6.84 (m, 1H), 4.46-4.44 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 4H), 2.69-2.66 (m, 2H), 2.42 (m, 4H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 11.49 min
実施例18の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、18(65mg 40%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 164〜166℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (m, 1H), 9.20-9.18 (m,1H), 8.52-8.51 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.35-7.34 (m, 1H), 7.28-7.24 (m, 1H), 7.16-7.15 (m, 2H), 6.91-6.89 (m, 2H), 6.84-6.82 (m, 1H), 4.46-4.44 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.69-3.65 (m, 2H), 2.49-2.36 (m, 6H), 2.14 (m, 3H); ESI MS m/z 543 [C30H34N6O2S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 10.47 min
実施例19の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、19(41mg 24%)を鮮黄色の固形物として得た:mp 157〜159℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 9.19 (m, 1H), 8.52-8.51 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.35-7.34 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 7.16-7.15 (m, 2H), 6.91-6.84 (m, 3H), 4.46-4.44 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.49-3.45 (m, 2H), 2.67-2.65 (m, 2H), 2.49-2.34 (m, 10H); ESI MS m/z 573 [C31H36N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 99% (AUC), tR = 10.39 min
実施例20の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、20(34mg 17%)を鮮黄色の粉末として得た:mp 150〜152℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 9.18 (m, 1H), 8.49-8.48 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.86-7.85 (m, 1H), 7.68-7.66 (m, 2H), 7.31-7.30 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.91-6.89 (m, 4H), 6.88-6.84 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 3.99-3.97 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 4H), 2.49 (m, 2H), 2.43-2.36 (m, 4H), 1.87-1.84 (m, 2H); ESI MS m/z 560 [C30H33N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.7% (AUC), tR = 11.26 min
実施例21の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、21(95mg、25%)を黄色の固形物として得た:mp 147〜149℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 9.19-9.17 (m, 1H), 8.49-8.47 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.86-7.85 (m, 1H), 7.68-7.66 (m, 2H), 7.31-7.30 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 1H), 6.91-6.88 (m, 4H), 6.84-6.82 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 4.39-4.37 (m, 1H), 3.97-3.95 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.87-2.85 (m, 2H), 2.40-2.38 (m, 2H), 1.87-1.81 (m, 4H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.33-1.29 (m, 1H), 1.14-1.06 (m, 2H); ESI MS m/z 588 [C32H37N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 96.7% (AUC), tR = 11.07 min
実施例22の合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、22(106mg、51%)をオレンジ色の固形物として得た:mp 102〜105℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 9.19 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.90 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 6.85-6.82 (m, 1H), 4.52 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.74 (s, 1H), 3.48-3.38 (m, 1H), 2.77 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 2.68-2.65 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.49-2.44 (m, 2H), 2.11-1.99 (m, 2H), 1.72-1.69 (m, 2H), 1.43-1.32 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC >99%, tR = 4.0 min
実施例22Bの合成
Figure 2009502919
この化合物は3bを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、22B(14mg、7%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.84 (s, 1H), 9.17 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.05-7.99 (m, 2H), 7.86 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.42-7.23 (m, 3H), 6.94-6.82 (m, 4H), 4.45 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.75-3.67 (m, 5H), 3.16 (bs, 2H), 2.78 (bs, 2H), 2.28 (s, 3H); ESI MS m/z 529 [C28H28N6O3S + H]+; HPLC 95.0%, tR = 10.87 min
Figure 2009502919
実施例23の合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、23(40mg 24%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 126〜128℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.61 (m, 1H), 8.74 (m,1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 7.97-7.96 (m, 1H), 7.878-7.77 (m, 1H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 7.16-7.15 (m, 2H), 6.83-6.77 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.48-3.47 (m, 2H), 2.84-2.81 (m, 2H), 2.69-2.66 (m, 2H), 2.49-2.31 (m, 8H), 2.14 (m, 3H); ESI MS m/z 543 [C31H36N6O2S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 10.52 min
実施例24の合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、24(30mg、17%)を鮮黄色の固形物として得た:mp 88〜90℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.61 (s, 1H), 8.74 (m, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 7.99-7.96 (m, 1H), 7.78-7.77 (m, 1H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.23-7.21 (m, 1H), 7.16-7.15 (m, 2H), 6.83-6.79 (m, 3H), 4.35 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.49-3.32 (m, 4H), 2.84-2.83 (m, 2H), 2.68-2.66 (m, 2H), 2.49-2.34 (m, 10H); ESI MS m/z 587 [C32H38N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 99% (AUC), tR = 10.40 min
実施例25の合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、25(43mg 23%)を鮮黄色の固形物として得た:mp 130〜132℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 8.73(m, 1H), 8.48-8.47 (m, 1H), 7.95 (m, 1H), 7.77-7.76 (m, 1H), 7.68-7.66 (m, 1H), 7.30-7.29 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 6.90-6.88 (m, 2H), 6.82-6.81 (m, 2H), 6.79-6.76 (m, 1H), 4.00-3.99 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.48-3.47 (m, 2H), 2.84-2.82 (m, 2H), 2.49-2.40 (m, 2H), 2.36 (m, 4H), 1.87-1.86 (m, 2H); ESI MS m/z 574 [C31H35N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 99.6% (AUC), tR = 11.49 min
実施例26の合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、26(105mg、27%)を黄色の固形物として得た:mp 77〜79℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 8.74-8.72 (m, 1H), 8.48-8.47 (m, 1H), 7.96-7.95 (m, 1H), 7.77-7.76 (m, 1H), 7.68-7.66 (m, 2H), 7.30-7.29 (m, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 6.90-6.88 (m, 2H), 6.82-6.81 (m, 2H), 6.79-6.76 (m, 1H), 4.39-4.37 (m, 1H), 3.98-3.95 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.49-3.45 (m, 2H), 3.24-3.21 (m, 2H), 2.87-2.81 (m, 4H), 2.41-2.38 (m, 2H), 1.87-1.82 (m, 4H), 1.63-1.61 9m, 2H), 1.32-1.29 (m, 1H), 1.15-1.07 (m, 2H); ESI MS m/z 602 [C33H39N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.1% (AUC), tR = 11.30 min
実施例27の合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、27(89mg、42%)をオレンジ色の固形物として得た:mp 90〜92℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 8.75 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.83-6.81 (m, 2H) 6.18 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.48-3.47 (m, 3H), 2.83 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.81-2.73 (m, 2H), 2.67 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.49-2.43 (m, 2H), 2.05-2.03 (m, 2H), 1.78-1.69 (m, 2H), 1.42-1.31 (m, 2H); ESI MS m/z 558 [C31H35N5O3S + H]+; HPLC 96.2%, tR = 11.4 min
実施例27Bの合成
Figure 2009502919
この化合物は3cを用いて、11に対して述べた手順と同じ手順により調製して、27B(29mg、13%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.82 (s, 1H), 8.73 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.03-7.98 (m, 2H), 7.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.38 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94-6.91 (m, 1H), 6.84-6.77 (m, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.71-3.67 (m, 2H), 3.51-3.46 (m, 2H), 3.15 (bs, 2H), 2.86-2.78 (m, 4H), 2.30 (s, 3H); ESI MS m/z 543 [C29H30N6O3S + H]+; HPLC >99%, tR = 11.14 min
サブセクション4−メインルートにより合成される実施例
コアの合成
Figure 2009502919
2の合成
MgSO(58g、484mmol)のCHCl(300mL)中懸濁液に濃HSO(6.6mL、121mmol)を滴下で加え、得られたスラリーを激しく15分間攪拌した。(25g、121mmol)のCHClおよびt−ブタノール(58mL、605mmol)中スラリーを加え、得られた混合物をきつく栓をして、激しく3日間攪拌した。この固形物を濾過し、濾液を2N NaOH(100mL)、飽和NaHCO水溶液およびブライン(100mL)で洗った。この有機相を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、100% CHCl)により精製して、(25g、78%)を黄色の油状物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.51 (s, 9H)
3の合成
−78℃にあるTHF(400mL)中(19g、72mmol)にn−ブチルリチウム(29mL、72mmol)を滴下で加えた。添加が完了したら反応を30分間攪拌し、トリイソプロピルボレート(15g、79mmol)を滴下で加えた。2時間後、飽和NHCl水溶液(100mL)を加えることによりクエンチし、室温まで温めた。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜75% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(8.9g、56%)を茶色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.71 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 1.49 (s, 9H)
4の合成
(8.9g、39mmol)のDME(100mL)およびエタノール(50mL)溶液に2,4−ジクロロピリミジン(8.8g、59mmol)、Pd(PhP)Cl(1.4g、1.9mmol)および2N NaCO(30mL)を加えた。得られた混合物を80℃で2時間加熱した。反応を室温まで冷却し、HO(300mL)と酢酸エチル(100mL)とに分配させた。層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜50% 酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、粗製の物質(9g)を褐色の固形物として得た。この粗製固形物をアセトニトリル(50mL)中に懸濁させ、濾過して、(5.5g、50%)を白色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.17-8.15 (m, 2H), 7.80 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.55 (s, 9H)
酸の合成
Figure 2009502919
5aの合成
Figure 2009502919
1,4ジオキサン(800μL、3.20mmol)中4N HCl溶液を、還流下でアニリン(756mg、3.20mmol)および(1.0g、3.37mmol)の2−プロパノール(10mL)溶液に滴下で加えた。反応混合物を還流で18時間加熱した。反応を室温まで冷却し、減圧下で濃縮して、粗製2−アニリノ−ピリミジン(1.6g)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 497 [C26H32N4O4S+ H]+。この固形物(800mg、1.60mmol)をトリフルオロ酢酸(50mL)に溶解させ、室温で3時間攪拌した。反応を減圧下で濃縮し、残留のトリフルオロ酢酸を、塩化メチレンまたはトルエンとの繰り返しての共蒸留により除去して、5a(200mg)を鮮黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 441 [C22H24N4O4S+ H]+
5bの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として5N HCl/2−プロパノールを代わりに用いて、酸5aに対して述べた方法Aにより調製して、5b(1.2g、定量)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 411 [C21H22N4O3S + H]+
5cの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5c(1.5g、定量)を黄色〜茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 425 [C22H24N4O3S + H]+
5dの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5d(690mg、72%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 438 [C23H27N5O2S + H]+
5eの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5e(860mg、86%)を茶色の固形物として得た:ESI MS m/z 468 [C24H29N5O3S + H]+
5fの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製した。この物質をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン)により精製して、5f(0.67g、45%)を黄色の固形物として得た。この物質を、さらに精製することなく後続の反応で用いた。
5gの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5g(1.0g粗製)を茶色の泡状物として得た。この物質を、さらに特性評価、精製をすることなく、後続の反応で用いた。
5hの合成
Figure 2009502919
この化合物は、、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5h(0.9g粗製)を茶色の泡状物として得た。この物質を、さらに特性評価、精製をすることなく、後続の反応で用いた。
5iの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5h(0.9g粗製)を茶色の泡状物として得た。この物質を、さらに特性評価、精製をすることなく、後続の反応で用いた。
5jの合成
Figure 2009502919
この化合物は、酸源として1N HCl/ジエチルエーテルを代わりに用いて、5aに対して述べた手順と同じ手順により調製して、5h(0.9g粗製)を茶色の泡状物として得た。この物質を、さらに特性評価、精製をすることなく、後続の反応で用いた。
実施例の合成
Figure 2009502919
実施例6の合成
Figure 2009502919
HBTU(47mg、0.12mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μL、0.5mmol)含有のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中5a(50mg、0.11mmol)の溶液を室温で20分間撹拌した。アミン(300μL、0.15mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと希NHCl水溶液とに分配させた。層を分離し、有機層を飽和NaHCO水溶液、HO、飽和NaCl水溶液で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させた。この有機層を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%メタノール/塩化メチレン+1%NHOH)により精製して、(36mg 59%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 173〜175℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (m, 1H), 9.74 (m, 1H), 8.58-8.57 (m, 1H), 8.07 (m, 2H), 7.73 (m, 1H), 7.44-7.42 (m, 2H), 7.33 (m, 1H), 7.29-7.23 (m, 2H), 7.20-7.18 (m, 1H), 6.72 (m, 1H), 6.55-6.54 (m 1H), 4.10-4.08 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.52 (m, 4H), 2.49-2.44 (m, 2H), 2.35 (m, 4H), 1.94-1.93 (2H); ESI MS m/z 546 [C29H31N5O4S + H]+; HPLC:97.7% (AUC) (方法A), tR = 12.47 min
実施例7の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(36mg 57%)を鮮黄色の固形物として得た;mp 143〜144℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.71 (m, 1H), 9.18 (m,1H), 8.55-8.54 (m, 1H), 8.01-8.00 (m, 1H), 7.88-7.87 (m, 1H), 7.70-7.60 (m, 2H), 7.39-7.38 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 2H), 7.19-7.16 (m, 1H), 6.91-6.84 (m, 3H), 6.54 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 4.08-4.05, (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.52 (m, 4H), 2.49-2.42 (m, 2H), 2.34 (m, 4H), 1.92-1.89 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C30H33N5O4S + H]+; HPLC:96.8% (AUC) (方法A), tR = 12.09 min
実施例8の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(33mg、57%)を鮮黄色の粉末として得た:mp 181〜183℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) d 12.68 (m, 1H), 9.75 (m, 1H), 8.58-8.57 (m, 1H), 8.16-8.15 (m, 1H), 8.05 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.43-7.42 (m, 1H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.19-7.17 (m, 1H), 6.56-6.544.10-4.08 (m, 1H), 3.54-3.52 (m, 4H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.37 (m, 4H), 2.26 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 1.95-1.94; ESI MS m/z 551 [C27H30N6O3S + H]+; HPLC:99.0% (AUC) (方法A), tR = 12.08 min
実施例9の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(30mg、23%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 138〜140℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (m, 1H), 9.31 (m, 1H), 8.56-8.55 (m, 1H), 8.03-8.02 (m, 1H), 7.89 (m, 2H), 7.51-7.48 (m, 1H), 7.41-7.36 (m, 1H), 7.28-7.17 (m, 5H), 6.56-6.54 (m, 1H), 4.54-4.53 (m, 2H), 4.11 (m, 2H), 3.90-3.80 (m, 1H), 3.58 (m, 4H), 3.20-3.10 (m, 1H), 2.40-1.80 (m, 5H); ESI MS m/z 544 [C29H29N5O4S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 13.62 min
実施例10の目標物の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、10(20mg、12%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 144〜146℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.66 (m, 1H), 9.13 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.85-7.84 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 6.90-6.80 (m, 4H), 5.98 (m, 2H), 4.38-4.36 (m, 2H), 3.58 (m, 4H), 2.88 (m, 1H), 2.76 (m, 2H), 2.60 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 4H); ESI MS m/z 544 [C29H29N5O4S + H]+; HPLC:98.9% (AUC) (方法A), tR = 11.71 min
実施例11の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、11(60mg、34%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 176〜178℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.66 (m, 1H), 9.15 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.0-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 6.49 (m, 2H), 6.40-6.39 (m, 1H), 4.41-4.40 (m, 2H), 3.72 (m, 6H), 3.56 (m, 4H), 2.74 (m, 2H), 2.54 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 4H); ESI MS m/z 560 [C30H33N5O4S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 11.79 min
実施例12の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、12(50mg、27%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 156〜158℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.66 (m, 1H), 9.27 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.01-8.00 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.31-7.25 (m, 4H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 4.53-4.52 (m, 2H), 3.56-3.54 (m, 4H), 2.74-2.72 (m, 2H), 2.56-2.54 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 4H); ESI MS m/z 584 [C29H28F3N5O3S + H]+; HPLC:>99% (AUC) (方法A), tR = 12.89 min
実施例13の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、13(38mg、21%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 129〜131℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (m, 1H), 9.17 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.00 (m, 1H), 7.87 (m, 2H), 7.54-7.52 (m, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.24-7.21 (m, 2H), 6.87-6.85 (m, 2H), 6.81-6.80 (m, 2H), 4.60-4.55 (m, 1H), 4.44-4.42 (m, 2H), 3.56 (m, 4H), 2.74 (m, 2H), 2.55-2.53 (m, 2H), 2.49-2.45 (m, 4H), 1.26-1.22 (m, 6H); ESI MS m/z 558 [C31H35N5O3S + H]+; HPLC:98.6% (AUC) (方法A), tR = 12.61 min
実施例14の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、14(18mg、10%)を薄オレンジ色の粉末として得た;mp 100〜102℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.66 (m, 1H), 9.12 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H),7.83 (m, 1H), 7.54-7.52 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.15-7.12 (m, 1H), 6.86-6.84 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.63-6.61 (m, 2H), 4.42-4.40 (m, 2H), 3.60-3.50 (m, 4H), 2.90 (m, 3H), 2.88 (m, 3H), 2.74 (m, 2H), 2.55 (m, 2H), 2.45 (m, 2H), 1.27-1.22 (m, 2H); ESI MS m/z 543 [C30H34N6O2S + H]+; HPLC:98.3% (AUC) (方法A), tR = 9.33 min
実施例15の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、15(58mg、33%)を薄オレンジ色の固形物として得た;mp 234〜236℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.92 (m, 1H), 9.65 (m, 1H), 9.20 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.55-7.50 (m, 3H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.25-7.19 (m, 2H), 7.00-6.99 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 4.44-4.43 (m, 2H), 3.56-3.55 (m, 4H), 2.75-2.72 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 4H), 2.01(s, 3H); ESI MS m/z 557 [C30H32N6O3S + H]+; HPLC (方法A) >99% (AUC), tR = 10.62 min
実施例16の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、16(55mg、47%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 164〜166℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 10.72 (m, 1H), 9.79 (m, 1H), 9.31 (m, 1H),8.88-8.87 (m, 1H), 8.56-8.55 (m, 1H), 8.02 (m, 2H), 7.83-7.82 (m, 1H), 7.40-7.39 (m, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.08-7.07 (m, 1H), 6.92-6.90 (m, 1H), 6.66-6.65 (m, 2H), 6.62-6.60 (m, 1H), 4.02-4.00 (m, 2H), 3.80 (m, 2H), 3.58-3.56 (m, 2H), 3.44 (m, 4H), 3.34 (m, 2H), 3.10-3.08 (m, 2H), 2.77-2.74 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC (方法A) >99% (AUC), tR = 11.23 min
実施例17の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、17(45mg、39%)を鮮黄色の粉末として得た;mp 110〜112℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.73 (m, 1H), 9.21-9.18 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.55-7.54 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.30-7.27 (m, 2H), 7.22-7.19 (m, 3H), 6.85-6.84 (m, 1H), 5.19-5.17 (m, 1H), 4.49-4.46 (m, 4H), 3.56 (m, 4H), 2.74-2.73 (m, 2H), 2.56-2.54 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 4H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 98.1% (AUC), tR = 10.63 min
実施例18の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、18(12mg、6%)を黄色の粉末として得た;mp 237〜239℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 10.34 (m, 1H), 9.69 (m, 1H), 8.56-8.55 (m, 1H), 8.09-8.06 (m, 2H), 7.90 (m, 1H), 7.74 (m, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 7.52-7.50 (m, 1H), 7.41-7.40 (m, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.07-7.06 (m, 1H),6.86-6.85 (m, 1H), 5.25-5.23 (m, 1H), 4.52-4.51 (m, 2H), 3.51 (m, 4H), 2.76 (m, 2H), 2.57 (m, 2H), 2.47 (m, 4H); ESI MS m/z 516 [C28H29N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 92.9% (AUC), tR = 10.67 min
実施例19の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、19(12mg、6%)を黄色の粉末として得た;mp 199〜200℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (m, 1H), 9.65 (m, 1H), 9.17 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.88-7.87 (m, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.56-7.55 (m, 1H), 7.49-7.48 (m, 1H), 7.37-7.35 (m, 2H), 7.30 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 7.00-6.98 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 6.38 (m, 1H), 4.56-4.55 (m, 2H), 3.57 (m, 4H), 2.76-2.73 (m, 2H), 2.55 (m, 2H), 2.45 (m, 4H); ESI MS m/z 539 [C30H30N6O2S + H]+; HPLC (方法A) 98.2% (AUC), tR = 11.64 min
実施例20の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、20(17mg、7%)を黄色の粉末として得た;mp 237〜239℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.75 (m, 1H), 9.66 (m, 1H), 9.21 (m, 1H),8.54-8.53 (m, 1H), 8.00 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.83-7.82 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.20-7.18 (m, 2H), 7.12-7.10 (m, 1H), 7.08-7.06 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 3.55 (m, 4H), 2.98 (s, 3H), 2.75-2.72 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 2H), 2.44 (m, 4H); ESI MS m/z 593 [C29H32N6O4S + H]+; HPLC (方法A) 97.5% (AUC), tR = 10.97 min
実施例21の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、21(22mg、11%)を黄色の粉末として得た;mp 189〜191℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.65 (m, 1H), 8.62 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.79-7.78 (m, 1H), 7.54-7.53 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 1H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.42-3.40 (m, 2H), 3.26-3.24 (m, 2H), 2.74-2.72 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 2H), 2.49-2.45 (m, 4H), 1.55-1.54 (m, 2H), 1.48-1.46 (m, 2H); ESI MS m/z 482 [C25H31N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 98.8% (AUC), tR = 9.62 min
実施例22の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、22(16mg、8%)を黄色の粉末として得た;mp 120〜122℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (m, 1H), 8.53 (m, 1H), 8.52-8.38 (m, 1H), 7.97-7.96 (m, 1H), 7.84-7.83 (m, 2H), 7.54-7.53 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H),4.45-4.43 (m, 1H),3.80-3.70 (m, 1H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.25-3.20 (m, 2H), 2.76-2.73 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 2H), 2.46-2.44 (m, 4H), 1.90-1.50 (m, 4H), 1.45-1.40 (m, 1H), 1.30-0.90 (m, 4H); ESI MS m/z 522 [C28H35N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 95.9% (AUC), tR = 10.50 min
実施例23の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、23(17mg、8%)を黄色の粉末として得た;mp 200〜202℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (s, 1H), 8.60 (m, 1H), 8.53 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.84-7.81 (m, 2H), 7.54-7.52 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.32 (s, 2H), 3.21-3.19 (m, 2H), 3.11-3.08 (m, 2H), 2.74-2.73 (m, 2H), 2.56-2.54 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 4H), 1.76-1.75 (m, 4H), 1.50-1.40 (m, 1H), 1.40-1.20 (m, 1H), 0.90-0.70 (m, 4H); ESI MS m/z 536 [C29H37N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 96.4% (AUC), tR = 10.65 min
実施例24の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、24(84mg、42%)を茶色の固形物として得た:mp 80〜84℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 8.56-8.55 (m, 1H), 8.07 (s, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.56-7.54 (m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.41-7.40 (m, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 6.84-6.83 (m, 1H), 6.72-6.70 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.54-3.52 (m, 4H), 2.63-2.60 (m, 2H), 2.33-2.31 (m, 6H), 1.79-1.76 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 97.3% (AUC), tR = 12.48 min
実施例25の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、25(114mg、59%)を茶色の固形物として得た:mp 65〜70℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 9.19-9.17 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.52-7.50 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 7.22-7.20 (m, 1H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.85-6.83 (m, 2H), 4.46-4.44 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.54-3.52 (m, 4H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.31-2.28 (m, 6H), 1.79-1.76 (m, 2H); ESI MS m/z 544 [C30H33N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 98.8% (AUC), tR = 12.09 min
実施例26の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、26(104mg、49%)を茶色の固形物として得た:mp 55〜58℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 8.74-8.72 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.78-7.77 (m, 2H), 7.58-7.56 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 2H), 6.83-6.77 (m, 4H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.54 (m, 4H), 3.48-3.47 (m, 2H), 2.84-2.81 (m, 2H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.33-2.30 (m, 6H), 1.78-1.75 (m, 2H); ESI MS m/z 558 [C31H35N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 95.5% (AUC), tR = 12.46 min
実施例27の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、27(89mg、50%)を黄色の固形物として得た:mp 68〜72℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (s, 1H), 9.12-9.11 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.84-7.83 (m, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.83-6.82 (m, 1H), 4.07-4.06 (m, 2H), 3.55-3.54 (m, 4H), 3.19-3.18 (m, 1H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.32-2.29 (m, 6H), 1.78-1.75 (m, 2H); ESI MS m/z 462 [C25H27N5O2S + H]+; HPLC (方法A) >99% (AUC), tR = 10.65 min
実施例28の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、28(90mg、45%)を黄色の固形物として得た:mp 65〜70℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 9.14-9.12 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.58-7.57 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.83-6.81 (m, 1H), 6.50-6.49 (m, 2H), 6.40-6.39 (m, 1H), 4.41-4.40 (m, 2H), 3.72 (s, 6H), 3.54-3.52 (m, 4H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.31-2.28 (m, 6H), 1.79-1.73 (m, 2H); ESI MS m/z 574 [C31H35N5O4S + H]+; HPLC (方法A) >99% (AUC), tR = 12.33 min
実施例29の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、29(127mg、65%)を黄色の固形物として得た:mp 74〜80℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 9.13-9.11 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.85-7.84 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 1H), 7.36-7.35 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.90-6.86 (m, 2H), 6.83-6.80 (m, 2H), 5.98 (s, 2H), 4.38-4.37 (m, 2H), 3.54-3.53 (m, 4H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.32-2.29 (m, 6H), 1.77-1.74 (m, 2H); ESI MS m/z 558 [C30H31N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.4% (AUC), tR = 12.10 min
実施例30の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、30(81mg、53%)を黄色の固形物として得た:mp 72〜76℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 9.12-9.10 (m, 1H), 8.54-8.53 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.84-7.83 (m, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 6.82-6.81 (m, 1H), 4.08-4.06 (m, 2H), 3.19-3.18 (m, 1H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.30-2.27 (m, 10H), 2.21 (s, 3H), 1.78-1.75 (m, 2H); ESI MS m/z 475 [C26H30N6OS + H]+; HPLC (方法A) 98.6% (AUC), tR = 9.74 min
実施例31の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、31(80mg、45%)を黄色の固形物として得た:mp 62〜68℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (s, 1H), 9.19-9.17 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 1H), 7.21-7.20 (m, 1H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.84-6.80 (m, 2H), 4.46-4.44 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.29-2.27 (m, 10H), 2.11 (s, 3H), 1.75-1.72 (m, 2H); ESI MS m/z 557 [C31H36N6O2S + H]+; HPLC (方法A) 96.9% (AUC), tR = 10.86 min
実施例32の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、32(65mg、51%)を黄色の固形物として得た:mp 69〜80℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (s, 1H), 9.16-9.13 (m, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.21-7.18 (m, 1H), 6.82-6.80 (m, 1H), 6.50-6.49 (m, 2H), 6.40-6.39 (m, 1H), 4.41-4.40 (m, 2H), 3.72 (s, 6H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.30-2.27 (m, 10H), 2.11 (s, 3H), 1.77-1.71 (m, 2H); ESI MS m/z 587 [C32H38N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 98.2% (AUC), tR = 10.86 min
実施例33の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、33(12mg、6%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.60 (s, 1H), 9.15-9.13 (m, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 7.99-7.98 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.70-7.69 (m, 2H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.14-7.12 (m, 2H), 6.49 (s, 2H), 6.40 (s, 1H), 4.42-4.40 (m, 2H), 4.33-4.30 (m, 1H), 3.72 (s, 6H), 3.47-3.45 (m, 2H), 2.36-2.24 (m, 14H), 1.71-1.69 (m, 2H); ESI MS m/z 617 [C33H40N6O4S + H]+; HPLC (方法A) 95.6% (AUC), tR = 10.72 min
実施例34の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、34(20mg、11%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.60 (s, 1H), 9.15-9.13 (m, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 7.98-7.97 (m, 1H), 7.85-7.86 (m, 1H), 7.71-7.69 (m, 2H), 7.34-7.33 (m, 1H), 7.14-7.13 (m, 2H), 6.90-6.86 (m, 2H), 6.82-6.80 (m, 1H), 4.38-4.37 (m, 3H), 3.47-3.45 (m, 2H), 2.55-2.52 (m, 3H), 2.41-2.25 (m, 13H), 1.71-1.69 (m, 2H); ESI MS m/z 601 [C32H36N6O4S + H]+; HPLC (方法A) 92.4% (AUC), tR = 10.56 min
実施例35の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、35(52mg、40%)を黄色の固形物として得た:mp 97〜99℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 8.73 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.23-7.19 (m, 2H), 6.84-6.77 (m, 4H), 4.51 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.49-3.41 (m, 3H), 2.85-2.79 (m, 4H), 2.73-2.70 (m, 2H), 2.10-2.06 (m, 2H), 1.72-1.70 (m, 2H), 1.41-1.34 (m, 2H); ESI MS m/z 558 [C31H35N5O3S + H]+; HPLC (Inertsil ODS2 C18 Column) >99%, tR = 2.0 min
実施例36の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、36(62mg、49%)を黄色の固形物として得た:mp 98〜100℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 9.17 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 4.51 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.45-3.40 (m, 1H), 2.81-2.77 (m, 2H), 2.73-2.70 (m, 2H), 2.53-2.50 (m, 2H), 2.07(t, J = 10.7 Hz, 2H), 1.72-1.69 (m, 2H), 1.38-1.35 (q, J = 10.0 Hz, 2H); ESI MS m/z 544 [C30H33N5O3S + H]+; HPLC >99%, tR = 2.0 min
実施例37の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、37(65mg、53%)を黄色の固形物として得た:mp 208〜210℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 9.68 (s, 1H), 8.56 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 8.08-8.06 (dd, J = 5.4, 4.2 Hz, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.72-6.70 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 3.77 (s, 1H), 3.43-3.41 (m, 1H), 2.89-2.81 (m, 2H), 2.79-2.71 (m, 2H), 2.57-2.51 (m, 2H), 2.13-2.03 (m, 2H), 1.77-1.65 (m, 2H), 1.43-1.31 (m, 2H); ESI MS m/z 530 [C29H31N5O3S + H]+; HPLC (Inertsil ODS2 C18 Column) 97.2%, tR = 2.0 min
実施例38の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、38(56mg、52%)をオレンジ色の固形物として得た:mp 158-160℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.67 (s, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.08-8.06 (dd, J = 5.4, 4.2 Hz, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.57-4.46 (m, 1H), 2.87-2.79 (m, 2H), 2.77-2.73 (m, 2H), 2.60-2.53 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 2.13-2.08 (m, 3H), 1.73-1.70 (m, 2H), 1.41-1.35 (m, 2H); ESI MS m/z 535 [C27H30N6O2S2 + H]+; HPLC 93.9%, tR = 11.5 min
実施例39の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、39(18mg、18%)を黄色の固形物として得た:mp 156〜158℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.56 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 8.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.35-8.33 (dd, J = 4.7, 1.4 Hz, 1H), 8.19-8.16 (m, 1H), 8.09 (s, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43-7.41 (m, 2H), 7.21 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.55 (s, 1H), 4.50 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 3.40 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 2.80 (d, J = 11.0 Hz, 2H), 2.74-2.71 (m, 2H), 2.60-2.52 (m, 2H), 2.08 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 1.70 (t, J = 2.8 Hz, 2H), 1.40-1.35 (q, J = 3.6 Hz, 2H); ESI MS m/z 501 [C27H28N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 9.1 min
実施例40の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、40(54mg、52%)を黄色の固形物として得た:mp 148〜151℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (s, 1H), 9.24 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.48-8.47 (dd, J = 4.7, 1.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.76-7.73 (m, 2H), 7.56 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40-7.36 (m, 2H), 7.20 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.52-4.50 (dd, J = 6.1, 4.5 Hz, 1H), 3.49-3.38 (m, 1H), 2.79 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.51-2.49 (m, 2H), 2.15-2.02 (m, 2H), 1.71-1.68 (m, 2H), 1.42-1.32 (m, 2H); ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 8.6 min
実施例41の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、41(27mg、27%)を黄色の固形物として得た:mp 165〜170℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.67 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 8.13-8.09 (dd, J = 10.5, 4.1 Hz, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.77 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.41-3.37 (m, 1H), 2.82-2.80 (m, 2H), 2.74 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.12-2.03 (m, 2H), 1.77-1.65 (m, 2H), 1.41-1.30 (m, 2H); ESI MS m/z 501 [C27H28N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 8.6 min
実施例42の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、42(13mg、11%)を黄色の固形物として得た:mp 193〜196℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (s, 1H), 9.11 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.56 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.90-6.87 (dd, J = 9.7, 1.3 Hz, 2H), 6.84-6.80 (dd, J = 17.2, 8.9 Hz, 2H), 5.99 (s, 2H), 4.50 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.44-3.37 (m, 1H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.73-2.70 (m, 2H), 2.53-2.51 (m, 2H), 2.07 (t, J = 9.8 Hz, 2H), 1.72-1.69 (m, 2H), 1.40-1.33 (m, 2H); ESI MS m/z 558 [C30H31N5O4S + H]+; HPLC >99%, tR = 11.6 min
実施例43の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、43(79mg、69%)を黄色の固形物として得た:mp 90〜95℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 9.14 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.52-6.49 (m, 3H), 6.40 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.73 (s, 9H), 3.48-3.38 (m, 1H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.73-2.70 (m, 2H), 2.06 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.71 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 1.38-1.35 (m, 2H); ESI MS m/z 574 [C31H35N5O4S + H]+; HPLC >99%, tR = 11.6 min
実施例44の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、44(31mg、24%)を黄色の固形物として得た:mp 235〜238℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.56 (s, 1H), 9.58 (s, 1H), 8.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.46 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 8.08-8.05 (m, 2H), 7.73-7.69 (m, 2H), 7.54 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.14-7.12 (m, 2H), 6.59-6.57 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.20 (t, J = 4.7 Hz, 3H), 2.51-2.49 (m, 3H), 2.22 (s, 3H); ESI MS m/z 529 [C28H28N6O3S + H]+; HPLC 96.9%, tR = 12.0 min
実施例45の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、45(74mg、28%)を黄色の固形物として得た:mp 249〜252℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (s, 1H), 9.53 (s, 1H), 9.19 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 8.53 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.53-7.50 (m, 2H), 7.36 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.58-6.55 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.19-3.18 (m, 4H), 2.50-2.48 (m, 5H), 2.21 (s, 3H), 2.02 (s, 3H); ESI MS m/z 542 [C29H31N7O3S + H]+; HPLC 98.9%, tR = 10.6 min
実施例46の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、46(55mg、42%)を黄色の固形物として得た:mp 179〜178℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 (s, 1H), 9.15 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17-7.11 (m, 2H), 6.87 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 6.82-6.80 (dd, J = 7.7, 2.2 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.61-4.56 (m, 1H), 4.45-4.30 (q, J = 5.9 Hz, 2H), 3.22-3.20 (m, 4H), 2.60-2.56 (m, 3H), 2.28 (s, 3H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ESI MS m/z 543 [C30H34N6O2S + H]+; HPLC 97.8%, tR = 12.6 min
実施例47の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、47(12mg、10%)を黄色の固形物として得た:mp 146〜149℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.14 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (t, J = 4.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.18-7.11 (m, 3H), 7.75 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 6.65-6.63 (dd, J = 7.5, 1.9 Hz, 1H), 6.58-6.56 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 3.19 (s, 1H), 2.50-2.48 (m, 3H), 2.23 (s, 3H); ESI MS m/z 501 [C27H28N6O2S + H]+; HPLC 96.1%, tR = 10.7 min
実施例48の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、48(414mg、54%)を黄色の固形物として得た:mp 135〜140℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (s, 1H), 9.37 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.65 (dd, J = 14.4, 5.1 Hz, 1H), 8.11 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 7.72 (m, 2H), 7.59 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 6.65 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.39 (s, 4H), 2.69 (s, 4H), 2.37 (s, 3H); ESI MS m/z 543 [C29H30N6O3S + H]+; HPLC 96.7%, tR = 11.5 min
実施例49の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、49(47mg、37%)を黄色の固形物として得た:mp 138〜140℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.56 (s, 1H), 9.13 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H) 7.36 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.19-7.12 (m, 3H), 6.71 (s, 1H), 6.64-6.57 (m, 3H), 4.43-4.26 (m, 2H), 3.24 (s, 4H), 2.90-2.86 (m, 6H), 2.66 (s, 4H), 2.33 (s, 3H); ESI MS m/z 528 [C29H33N7OS + H]+; HPLC 95.0%, tR = 9.4 min
実施例50の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、50(12mg、11%)を黄色の固形物として得た:mp 163〜165℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 (s, 1H), 9.17 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H) 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.17-7.12 (m, 2H), 6.92-6.83 (m, 1H), 6.56 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.18 (s, 4H), 2.52-2.49 (m, 4H), 2.21 (s, 3H); ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC 96.8%, tR = 11.7 min
実施例51の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、51(20mg、14%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.52 (s, 1H), 8.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H) 7.42-7.40 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 3H), 7.26-7.23 (m, 1H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.57-6.55 (q, J = 8.1 Hz, 1H), 5.23-5.19 (m, 1H), 3.17 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.86-2.81 (q, J = 12.7 Hz, 1H), 2.64-2.45 (m, 7H), 2.31-2.21 (m, 3H), 2.20 (s, 4H), 2.12 (s, 4H); ESI MS m/z 597 [C33H40N8OS + H]+; HPLC 95.8%, tR = 9.7 min
実施例52の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、52(17mg、11%)を黄色の固形物として得た:mp 255〜260℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.52 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 7.45-7.39 (m, 3H), 7.33 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 7.22-7.15 (m, 2H), 6.62 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.47 (s, 1H), 4.10-2.92 (m, 12H), 2.51-2.49 (m, 4H), 2.05-1.83 (m, 5H); ESI MS m/z 568 [C32H37N7OS + H]+; HPLC >99%, tR = 9.7 min
実施例53の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、53(64mg、62%)を黄色の固形物として得た:mp 165〜170℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 9.24 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.31-7.28 (m, 2H), 7.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 6.61 (t, J = 3.7 Hz, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.49 (d, J = 4.7 Hz, 4H), 3.32-3.30 (m, 3H), 3.17-2.95 (m, 4H), 2.56-2.52 (m, 3H); ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC 98.9%, tR = 10.5 min
実施例54の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、54(22mg、21%)を黄色の固形物として得た:mp 216〜220℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.52 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.17-7.10 (m, 2H), 6.57 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.75 (t, J = 3.9 Hz, 1H), 3.27-3.24 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 3.19 (s, 4H), 2.51-2.50 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.92 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 1.86 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 1.79-1.76 (q, J = 9.7 Hz, 1H), 1.68 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 1.49-1.48 (m, 1H), 1.33-1.23 (m, 2H), 1.01-0.95 (m, 1H), 0.87-0.78 (m, 1H); ESI MS m/z 507 [C27H34N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 10.4 min
実施例55の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、55(30mg、44%)を黄色の固形物として得た:mp 229〜231℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.53 (s, 1H), 8.58 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.17-7.10 (m, 2H), 6.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.21-3.17 (m, 6H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.78-1.76 (m, 5H), 1.54-1.49 (m, 1H), 1.44-1.27 (m, 1H), 0.88-0.83 (m, 5H); ESI MS m/z 521 [C28H36N6O2S + H]+; HPLC 98.8%, tR = 10.6 min
実施例56の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、56(34mg、30%)を黄色の固形物として得た:mp 133〜137℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.21 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.29-7.07 (m, 5H), 6.57 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.18 (t, J = 4.6 Hz, 4H), 2.98 (s, 3H), 2.52-2.50 (m, 4H), 2.21 (s, 3H); ESI MS m/z 578 [C28H31N7O3S2 + H]+; HPLC 99.0%, tR = 10.8 min
実施例57の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、57(42mg、36%)を黄色の固形物として得た:mp 122〜124℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.53 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.73 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.18-7.07 (m, 3H), 6.67-6.56 (m, 4H), 3.46-3.42 (m, 2H), 3.17 (t, J = 10.9 Hz, 5H), 2.76 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.54-2.52 (m, 3H), 2.25 (s, 3H); ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC 97.7%, tR = 10.9 min
実施例58の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、58(42mg、36%)を黄色の固形物として得た:mp 145〜147℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 9.13 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.36-7.31 (m, 2H), 7.15-7.11 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 7.05-7.04 (m, 1H), 6.96 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.59-6.58 (m, 2H), 4.74 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.19 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.52-2.50 (m, 4H), 2.22 (s, 3H); ESI MS m/z 524 [C29H29N7OS + H]+; HPLC 96.5%, tR = 10.9 min
実施例59の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、59(22mg、20%)を黄色の固形物として得た:mp 136〜140℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 9.53 (s, 1H), 9.16 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.00 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1H), 6.57 (dd, J = 5.1, 1.7 Hz, 1H), 6.39-6.38 (m, 1H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.20-3.16 (m, 4H), 2.51-2.50 (m, 4H), 2.21 (s, 3H); ESI MS m/z 524 [C29H29N7OS + H]+; HPLC 98.1%, tR = 11.6 min
実施例60の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、60(30mg、30%)を黄色の固形物として得た:mp 177〜180℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.52 (s, 1H), 8.61 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.17-7.11 (m, 2H), 6.58-6.55 (m, 1H), 3.26 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 4.7 Hz, 4H), 2.50-2.48 (m, 4H), 2.23-2.18 (m, 4H), 2.11 (s, 6H), 1.57-1.51 (m, 2H), 1.47-1.41 (m, 2H); ESI MS m/z 494 [C26H35N7OS + H]+; HPLC >99%, tR = 8.5 min
実施例61の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、61(17mg、12%)を黄色の固形物として得た:mp 110〜115℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.53 (s, 1H), 8.61 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.17-7.11 (m, 2H), 6.57 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 3.43 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 3.29-3.24 (m, 2H), 3.18 (m, 4H), 2.51-2.49 (m, 4H), 2.23 (s, 3H), 1.58-1.55 (m, 2H), 1.48-1.45 (m, 2H); ESI MS m/z 467 [C24H30N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 9.7 min
実施例62の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、62(45mg、21%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 8.74 (t, J = 3.3 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.68-7.66 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.27-7.08 (m, 2H), 6.93-6.75 (m, 4H), 3.72 (s, 3H), 3.52-3.46 (m, 4H), 2.83 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.54-2.34 (m, 8H), 2.23 (bs, 3H); ESI MS m/z 543 [C30H34N6O2S + H]+; HPLC (方法A) 98.4% (AUC), tR = 10.71 min
実施例63の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、63(14mg、8%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.80 (bs, 1H), 7.75-7.62 (m, 4H), 7.43 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.18 (m, 3H), 7.12-7.02 (m, 3H), 6.75-6.71 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.52 (bs, 2H), 2.82-2.45 (m, 8H), 2.34 (bs, 3H);ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC (方法A) 94.3% (AUC), tR = 10.59 min
実施例64の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、64(45mg、32%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (bs, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.34-7.29 (m, 3H), 7.13-7.05 (m, 3H), 3.58 (bs, 2H), 3.05-2.45 (m, 8H), 2.33 (bs, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.20 (s, 3H); ESI MS m/z 520 [C26H29N7OS2 + H]+; HPLC (方法A) 94.6% (AUC), tR = 10.26 min
実施例65の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、65(35mg、19%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (s, 1H), 9.72 (s, 1H), 8.56 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.08-8.06 (m, 2H), 7.85 (bs, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.43-7.23 (m, 5H), 6.92-6.89 (m, 1H), 6.72-6.70 (m, 1H), 4.35 (bs, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.46 (bs, 4H), 2.53-2.32 (m, 10H); ESI MS m/z 545 [C29H32N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 94.3% (AUC), tR = 10.50 min
実施例66の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、66(19mg、10%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.70 (s, 1H), 8.74 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.88 (bs, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.30-7.20 (m, 2H), 6.97-6.91 (m, 1H), 6.83-6.77 (m, 3H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.33 (bs, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.59-3.44 (m, 4H), 2.83 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.52-2.35 (m, 10H); ESI MS m/z 573 [C31H36N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 98.3% (AUC), tR = 10.60 min
実施例67の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、67(29mg、13%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.70 (s, 1H), 9.26 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.90-7.84 (m, 2H), 7.66-7.48 (m, 1H), 7.37 (d, J = 5.5 Hz, 1H) 7.25 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.92-6.91 (m, 1H), 6.53-6.45 (m, 2H), 6.40-6.39 (m, 1H), 4.42 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.72 (s, 6H), 3.57-3.55 (m, 4H), 3.46 (bs, 2H), 2.40-2.35 (m, 4H); ESI MS m/z 546 [C29H31N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.4% (AUC), tR = 11.90 min
実施例68の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、68(50mg、23%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.70 (s, 1H), 9.12 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.90 (bs, 1H), 7.85 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 7.37 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.93-6.81 (m, 4H), 5.98 (s, 2H), 4.38 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.57-3.55 (m, 4H), 3.50 (bs, 2H), 2.40-2.35 (m, 4H); ESI MS m/z 530 [C28H27N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.8% (AUC), tR = 11.70 min
実施例69の合成
Figure 2009502919
この化合物は、上記のに対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+1%濃度水酸化アンモニウム)により精製して、69(20mg、9%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.70 (s, 1H), 9.27 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.55(d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.90 (bs, 1H), 7.85 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.65-7.63 (m, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.38-6.36 (m, 2H), 7.32 (bs, 1H), 7.27-7.21 (m, 2H), 6.92-6.91 (m, 1H), 4.53 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.56-3.55 (m, 4H), 3.42 (bs, 2H), 2.42-2.36 (m, 4H); ESI MS m/z 570 [C28H26F3N5O3S + H]+; HPLC (方法A) 97.9% (AUC), tR = 13.15 min
実施例70の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、70(37mg、36%)を黄色の固形物として得た:mp 133〜136℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (s, 1H), 9.29 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.55-8.52 (m, 3H), 8.02 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 1H), 7.38 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 7.20 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 3.48-3.38 (m, 1H), 2.79 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.06 (t, J = 9.9 Hz, 2H), 1.71-1.68 (m, 2H), 1.40-1.35 (q, J = 12.9, 3.6 Hz, 2H); ESI MS m/z 515 [C28H30N6O2S + H]+; HPLC >99%, tR = 14.0 min
Figure 2009502919
実施例71の合成
テトラヒドロフラン(3.5mL)および水(3.5mL)中48(400mg、0.73mmol)の溶液に水酸化リチウム一水和物(92mg、2.2mmol)を加えた。この溶液を雰囲気温度で6時間攪拌した。反応を水(20mL)で希釈して、6N HCl(20mL)で処理したら、赤色の固形物が沈殿した。その水をデカンテーションし、その固形物をメタノール(40mL)に溶解し、この溶液を減圧下で濃縮して、71(390mg、>99%)を赤色の固形物として得た:mp 180〜185℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.80 (s, 1H), 9.50 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.56 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.61 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.21 (s, 2H), 6.67-6.65 (m, 1H), 4.55 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.83 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.26-3.17 (m, 4H), 2.79 (d, J = 4.6 Hz, 3H); ESI MS m/z 529 [C28H28N6O3S + H]+; HPLC 95.5%, tR = 10.6 min
実施例72の合成
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、72(47mg、53%)を黄色の固形物として得た:mp 228〜232℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 (s, 1H), 9.22 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.00-7.96 (m, 2H), 7.87 (t, J = 4.1 Hz, 2H), 7.77 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.49 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.57-6.55 (m, 1H), 4.53 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 4.6 Hz, 4H), 2.52-2.49 (m, 4H), 2.20 (s, 3H); ESI MS m/z 528 [C28H29N7O2S + H]+; HPLC 97.2%, tR = 10.0 min
実施例73の合成
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、73(55mg、61%)を黄色の固形物として得た:mp 263〜267℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.54 (s, 1H), 9.23 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.48 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 2H), 6.57-6.55 (m, 1H), 4.53-4.33 (m, 2H), 3.18 (t, J = 4.7 Hz, 4H), 2.77 (d, J = 4.6 Hz, 3H), 2.52-2.49 (m, 4H), 2.20 (s, 3H); ESI MS m/z 542 [C29H31N7O2S + H]+; HPLC 95.9%, tR = 10.1 min
サブセクション5−別のルートによる実施例
Figure 2009502919
2の合成
THF(20mL)およびトルエン(20mL)中(2.0g、12mmol)の溶液にピナコール(1.4g、12mmol)を加え、得られた混合物を減圧下で乾燥まで濃縮した。得られた混合物を、THF(20mL)およびトルエン(20mL)に溶解させ、減圧下でさらに2回濃縮した。この中間体固形物をDMF(40mL)に溶解させ、その後EDC(2.3g、12mmol)、HOBt(1.6g、12mmol)、DIPEA(4.2mL、24mmol)およびアミン(1.6g、12mmol)を加えた。得られた反応混合物を14時間撹拌した。反応混合物をHO(50mL)および酢酸エチル(100mL)で希釈した。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、を薄黄色の固形物(0.37g、2ステップに対して8.4%)として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.10 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.88-6.80 (m, 3H), 4.42 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 1.29 (s, 12H)
3の合成
DME(10mL)およびエタノール(25mL)中(1.0g、2.3mmol)の溶液に5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジン(1.0g、6mmol)、Pd(PhP)Cl(0.10g、0.15mmol)および2N NaCO(2mL)を加えた。得られた混合物を80℃で4時間加熱した。反応を室温まで冷却し、HO(50mL)と酢酸エチル(100mL)とに分配させた。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜70%酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、(0.55g、63%)を黄色の固形物として得た:ESI MS m/z 378 [C17H13ClFN3O2S + H]+
実施例4の合成
Figure 2009502919
1N HClジエチルエーテル(0.5mL、0.49mmol)溶液を、1−ペンタノール(5mL)中アニリン(120mg、0.44mmol)および(200mg、0.53mmol)の溶液に滴下で加えた。反応混合物を還流まで加熱して、18時間撹拌した。反応を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、その粗製固形物を塩化メチレン(6mL)とトリフルオロ酢酸(1mL)との混合液に溶解させた。この溶液を15分間撹拌し、慎重に飽和NaHCO水溶液で中和した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、94.5:4.5:0.5 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、(67mg、25%)を鮮黄色の固形物として得た:mp 77〜80℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.79 (s, 1H), 9.28-9.25 (m, 1H), 8.68-8.67 (m, 1H), 7.93-7.88 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.27-7.24 (m, 2H), 7.17 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.84-6.82 (m, 1H), 6.54-6.53 (m, 1H), 4.46-4.45 (m, 2H), 4.37-4.35 (m, 1H), 4.05-4.03 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.21-3.19 (m, 2H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.41-2.38 (m, 2H), 1.91-1.78 (m, 4H), 1.59-1.57 (m, 2H), 1.29-1.28 (m, 1H), 1.10-1.04 (m, 2H); ESI MS m/z 606 [C32H36FN5O4S + H]+; HPLC (方法A) 91.8% (AUC), tR = 13.26 min
実施例5の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(62mg、24%)を黄色の固形物として得た:mp 62〜64℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.73 (s, 1H), 9.27-9.25 (m, 1H), 8.67-8.66 (m, 1H), 7.93-7.88 (m, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.53-7.52 (m, 1H), 7.27-7.19 (m, 2H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.84-6.81 (m, 2H), 4.46-4.45 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.39-2.11 (m, 13H), 1.75-1.72 (m, 2H); ESI MS m/z 575 [C31H35FN6O2S + H]+; HPLC (方法A) 96.2% (AUC), tR = 11.26 min
実施例6の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(64mg、26%)を黄色の固形物として得た:mp 62〜64℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.73 (s, 1H), 9.27-9.24 (m, 1H), 8.67-8.66 (m, 1H), 7.92-7.88 (m, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.53-7.51 (m, 1H), 7.27-7.19 (m, 2H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.84-6.82 (m, 2H), 4.46-4.45 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.53 (s, 4H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.31-2.30 (m, 6H), 1.77-1.74 (m, 2H); ESI MS m/z 562 [C30H32FN5O3S + H]+; HPLC (方法A) 97.0% (AUC), tR = 13.70 min
実施例7の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(38mg、12%)を黄色の固形物として得た:mp 60〜70℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.72 (s, 1H), 9.11-9.10 (m, 1H), 8.67-8.66 (m, 1H), 7.93-7.88 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.48-7.46 (m, 1H), 7.15-7.09 (m, 2H), 6.91-6.90 (m, 2H), 6.84-6.82 (m, 2H), 4.46-4.45 (m, 2H), 4.23-4.22 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.46-3.45 (m, 2H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.34-2.28 (m, 12H), 1.74-1.72 (m, 2H); ESI MS m/z 605 [C32H37FN6O3S + H]+; HPLC (方法A) 96.6% (AUC), tR = 10.99 min
実施例8の合成
Figure 2009502919
この化合物は、に対して述べた手順と同じ手順により調製して、(50mg、17%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.79 (s, 1H), 9.26 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.93-7.88 (m, 3H), 7.60-7.58 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 2H), 6.93-6.90 (m, 3H), 6.84-6.82 (m, 1H), 4.45 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.56-3.55 (m, 4H), 3.46 (bs, 2H), 2.42-2.36 (m, 4H); ESI MS m/z 534 [C28H28FN5O3S + H]+; HPLC (方法A) 93.6% (AUC), tR = 12.67 min
Figure 2009502919
9の合成
DME(4mL)およびエタノール(2mL)中(0.37g、0.99mmol)の溶液に、2,4−ジクロロピリミジン(0.49g、2.9mmol)、Pd(PhP)Cl(34mg、0.049mmol)および2N NaCO(0.75mL)を加えた。得られた混合物を80℃で16時間加熱した。反応を室温まで冷却し、HO(30mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配させた。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50% 酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、(0.21g、58%)を白色の固形物として得た:ESI MS m/z 360 [C17H14ClN3O2S + H]+
実施例10の合成
Figure 2009502919
1N HClジエチルエーテル(0.7mL、0.67mmol)溶液を、2−プロパノール(5mL)中アニリン(160mg、0.61mmol)および(240mg、0.67mmol)の溶液に滴下で加えた。反応混合物を還流まで加熱して、18時間撹拌した。反応を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、その粗製固形物を、塩化メチレン(6mL)およびトリフルオロ酢酸(1mL)に希釈した。この溶液を15分間撹拌し、慎重に飽和NaHCO水溶液で中和した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、90:9:1 塩化メチレン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により精製して、10(142mg、40%)を黄色の固形物として得た:mp 80〜82℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 9.18-9.16 (m, 1H), 8.55-8.54 (m, 1H), 8.00-7.99 (m, 1H), 7.87-7.86 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.39-7.38 (m, 1H), 7.31-7.29 (m, 1H), 7.27-7.24 (m, 1H), 7.17 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91-6.89 (m, 2H), 6.84-6.82 (m, 1H), 6.54-6.52 (m, 1H), 4.46-4.44 (m, 2H), 4.37-4.35 (m, 1H), 4.05-4.03 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.21-3.19 (m, 2H), 2.86-2.84 (m, 2H), 2.42-2.39 (m, 2H), 1.92-1.86 (m, 2H), 1.83-1.79 (m, 2H), 1.59-1.57 (m, 2H), 1.30-1.28 (m, 1H), 1.10-1.05 (m, 2H); ESI MS m/z 588 [C32H37N5O4S + H]+; HPLC (方法A) 98.0% (AUC), tR = 11.75 min
実施例11の合成
Figure 2009502919
この化合物は、10に対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+/1%濃度NHOH)により精製して、11(240mg、77%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.67 (s, 1H), 9.18-9.16 (m, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87-7.85 (m, 2H), 7.67-7.66 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.31-7.29 (m, 2H), 6.93-6.83 (m, 4H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.45 (s, 2H), 2.50-2.25 (m, 8H), 2.16 (s, 3H); ESI MS m/z 529 [C29H32N6O2S + H]+; HPLC (方法A) 98.1% (AUC), tR = 10.58 min
実施例12の合成
Figure 2009502919
この化合物は、10に対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+/1%濃度NHOH)により精製して、12(16mg、6%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.65-7.63 (m, 2H), 7.53 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.34-7.25 (m, 3H), 7.19 (s, 1H), 7.04 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.87-6.85 (m, 1H), 6.33-6.30 (m, 1H), 4.64 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.77-3.60 (m, 4H), 3.58 (s, 2H), 2.52-2.45 (m, 4H); ESI MS m/z 516 [C28H29N5O3S + H]+
実施例13の合成
Figure 2009502919
この化合物は、10に対して述べた手順と同じ手順により調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%メタノール/塩化メチレン+/1%濃度NHOH)により精製して、13(45mg、16%)を黄色の固形物として得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 9.17 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.87-7.85 (m, 2H), 7.68-7.67 (m, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.31-7.23 (m, 2H), 6.91-6.82 (m, 4H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.33 (bs, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.49-3.44 (m, 4H), 2.52-2.32 (m, 10H); ESI MS m/z 559 [C30H34N6O3S + H]+; HPLC (方法A) 97.7% (AUC), tR = 10.25 min
生物学的データ
オーロラAシンチレーション近接アッセイ(SPA)による化合物スクリーニングアッセイ
AESOPプロトコル# AP2106v1:
完全長オーロラAキナーゼ(2−403)を、N−末端hisタグ含有のバキュロウイルス/Sf9系に発現させ、アフィニティークロマトグラフィーにより純度>70%まで精製した。
アッセイは、100%DMSOに溶解して、逐次的に希釈された化合物が入っているNunc(#264724)の384ウェル白色プレート中で行い、アッセイプレートにはアッセイ成分を加える前に0.1μLの試験化合物を加えた。この酵素アッセイで使用するために、10μLの2X(10nM)酵素ストック溶液を、50mM HEPES、pH7.5、4μM ATP、12mM MgCl、2μMビオチン−Ahx−RARRRLSFFFFAKKK−OH、10mM DTT、0.15mg/mL BSA、0.01%Tween−20および0.05uCiガンマ−33P−ATP/アッセイ含有の2X反応混合物溶液10μLに加えた。この酵素および反応混合物を加えた後、アッセイプレートを約75分間インキュベートし、その後50μLのSPAビーズ溶液(PBS中0.06mgのSPAビーズ、50mM EDTAを含有)を加え、プレートを密封して一晩落ち着かせ、Packard Topcountのマイクロタイタープレートリーダーで読み取った。
用量応答曲線用には、データは、式100×(1−(U−C2)/(C1−C2))[式中、Uは、未知の値であり、C1は、高いシグナル(0%阻害)のコントロールウェルの平均値であり、C2は、低いシグナル(100%阻害)のコントロールウェルの平均値である]を用いて標準化し、%阻害で表した。曲線近似は、式y=A+((B−A)/(1+(10/10))を用いて行った[式中、Aは、最小応答値であり、Bは、最大応答値であり、Cは、log10XC50であり、Dは、勾配である]。各化合物についての結果は、pIC50値(上記式における−C)で記録した。
オーロラBシンチレーション近接アッセイ(SPA)による化合物スクリーニングアッセイ:
AESOPプロトコル# AP2800v1:
このアッセイに用いた完全長オーロラBキナーゼ(2−403)は、University of Dundee Collaborationから入手した(クローンDU1773)。このタンパク質を、N−末端hisタグ含有のバキュロウイルス/Sf9系に発現させた。その触媒活性を高めるために、精製する前の発現の最後の1時間の間、50nMのオカダ酸を入れた。酵素は、アフィニティークロマトグラフィーにより純度>60%まで精製してあり、タンパク質INCENP、ATPおよびMgClの存在下で活性化前処理されている。
アッセイは、100%のDMSOに溶解して、逐次的に希釈されている化合物が入っているNunc(#264724)の384ウェル白色プレート中で行い、アッセイプレートにはアッセイ成分を加える前に0.1μLの試験化合物を加えた。この酵素アッセイで使用するために、10μLの2X(10nM)酵素ストック溶液を、50mM HEPES、pH7.5、4μM ATP、12mM MgCl、2μMビオチン−Ahx−RARRRLSFFFFAKKK−OH、10mM DTT、0.15mg/mL BSA、0.01%Tween−20および0.05uCiガンマ−33P−ATP/アッセイ含有の2X反応混合物溶液10μLに加えた。この酵素および反応混合物を加えた後、アッセイプレートを約120分間インキュベートし、その後50μLのSPAビーズ溶液(PBS中0.06mgのSPAビーズ、50mM EDTAを含有)を加え、プレートを密封して一晩落ち着かせ、Packard Topcountのマイクロタイタープレートリーダーで読み取った。
用量応答曲線用には、データは、式100×(1−(U−C2)/(C1−C2))[式中、Uは、未知の値であり、C1は、高いシグナル(0%阻害)のコントロールウェルの平均値であり、C2は、低いシグナル(100%阻害)のコントロールウェルの平均値である]を用いて標準化し、%阻害で表した。曲線近似は、式y=A+((B−A)/(1+(10/10))を用いて行った[式中、Aは、最小応答値であり、Bは、最大応答値であり、Cは、log10XC50であり、Dは、勾配である]。各化合物についての結果は、pIC50値(上記式における−C)で記録した。
例示した実施例1〜のすべてに、上記した(または類似の)オーロラキナーゼアッセイを行った。オーロラに対する阻害活性は、pIC50が5.0以上であることが示された。
この明細書および特許請求の範囲がその一部を形成する本出願は、任意の後続の出願に対する優先権主張の根拠として用いられ得る。そのような後続の出願の特許請求項は、本明細書に記載されている任意の新規な特徴または特徴の組み合わせに誘導され得る。これは、生成物クレーム、組成物クレーム、プロセスクレームまたはユースクレームの形を取り得、例えば、限定するものではないが、添付の特許請求の範囲の請求項の一つまたは複数を含み得る。

Claims (19)

  1. 式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
    Figure 2009502919
  2. が、−(CH0〜1シクロヘキシル(この場合のシクロヘキシルは、−CHOHで置換されている)、−(CH0〜3フェニル(この場合のフェニル基は、−C1〜3アルコキシ、−C1〜3ハロアルコキシ、−OH、−F、−Cl、−C1〜3ヒドロキシアルキル、−N(CH、−NHCOCH、−NHSOCH、−COOCH、−COOH、−CONH、−CONHCHから独立に選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−CH(CH)フェニル、−C1〜6アルキレンN(CH、−CHインドリル、−(CHOH、−CHCN、C0〜3アルキレンピリジル、
    Figure 2009502919
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、−C1〜3アルキレンフェニル(この場合のフェニルは、−C1〜3アルコキシ、−C1〜3ハロアルコキシ、−OH、−F、−Cl、−C1〜3ヒドロキシアルキル、−N(CH、−NHCOCH、−NHSOCH、−COOCH、−COOH、−CONH、−CONHCHから独立に選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい)である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、さらなる態様において、−CHフェニル(この場合のフェニルは、−OMeでモノ置換されていてもよい)である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. が、
    Figure 2009502919
    [式中のRおよびRの一方はHであり、他方は、−F、−Cl、−OH、−フェニルCHN(CH、−R(この場合のRおよびRは、上記で定義したとおりである)から選択される。]
    である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、結合(すなわち何もない)、−O−、NHCO(CH、−OCH−、−CO−、NHCOCH−、CH−、OCHCH−、−CONHCHCH−CONHCH、−CON(CH)−、−SO−、−COO−である、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. が、−O−、−C1〜3アルキレン−、−OC1〜3アルキレン−である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. が、一態様において、−CH、−N(CH、Cl、F、OH、
    Figure 2009502919
    である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. が、
    Figure 2009502919
    である、請求項8に記載の化合物。
  10. が、−OCHである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  11. 以下
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    Figure 2009502919
    からなる群から選択される式1の化合物。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体の治療的に有効な量と、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤および賦形剤とを含む医薬組成物。
  13. 治療で使用するための、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体。
  14. 哺乳動物における、少なくとも1つの不適切なオーロラ活性が介在している障害の治療で使用するための、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体。
  15. 癌も含めた増殖性疾患の治療で使用するための、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体。
  16. 哺乳動物における、少なくとも1つの不適切なオーロラ活性が介在している障害の治療方法であって、そのような哺乳動物に、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体を投与することを含んでなる前記方法。
  17. 不適切なオーロラ活性が介在している障害が、癌も含めた増殖性疾患である、請求項16に記載の方法。
  18. 不適切なオーロラ活性が介在している障害の治療で使用するための医薬の調製における、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理学的に機能する誘導体の使用。
  19. 不適切なオーロラ活性が介在している障害が、癌も含めた増殖性疾患である、請求項18に記載の使用。
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