JP2009303431A - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

交流電動機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009303431A
JP2009303431A JP2008157329A JP2008157329A JP2009303431A JP 2009303431 A JP2009303431 A JP 2009303431A JP 2008157329 A JP2008157329 A JP 2008157329A JP 2008157329 A JP2008157329 A JP 2008157329A JP 2009303431 A JP2009303431 A JP 2009303431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
current
motor
value
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008157329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5178335B2 (ja
Inventor
Shigehisa Aoyanagi
滋久 青柳
Yoshitaka Iwaji
善尚 岩路
Satoshi Sumida
悟士 隅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008157329A priority Critical patent/JP5178335B2/ja
Publication of JP2009303431A publication Critical patent/JP2009303431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5178335B2 publication Critical patent/JP5178335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract


【課題】
交流電動機の回転子位置,回転速度を直接検出する手段を持たずに、有効電流及び無効電流を算出し、交流電動機を駆動する装置において、高性能な可変速駆動を実現できる電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】
交流電動機を駆動するインバータの入力電流検出値より、インバータの出力電圧の位相から電動機の有効分電流及び無効分電流を検出し、電流検出値から、励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流の電流推定演算を行うベクトル制御装置であって、電動機の有効分及び無効分の電流検出値と、第1の位相値であるインバータ出力電圧の位相値に、電動機の磁束軸と制御の基準軸との位相誤差値を加算した第2の位相値を用いて、電動機のd軸電流あるいはq軸電流の少なくとも一方の推定演算を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電動機の制御装置における電流推定方法に関する。
従来、電動機を制御するのに必要な電流情報を得る手段として、相電流センサを省略し、インバータの直流シャント電流を検出して、電動機の相電流を再現するワンシャント電流検出方式がある。
しかし、ワンシャント電流検出方式では、異なる2相の電流を精微なタイミングで検出する必要があり、また、パルス状となる電流が検出可能な最小幅よりも小さくなると、電流の検出ができなくなる問題がある。
そこで、インバータのパルス幅を修正する電圧指令を作成する方式や、インバータのスイッチングパターンを入れ替える方式などにより、電流検出可能な条件を作ることで、2相分の電流情報を得る方法が検討されてきた。
しかし、これらの方法では電流を検出するために精微なタイミングを管理する点は変わらない。そのため、電圧指令を修正する演算やスイッチングパターンを入れ替えるための演算が計算量の増加を招くため十分な演算能力や、精微なタイミングで検出するために高精度なタイマが必要となることから、高機能なマイコンを選択せざるを得なかった。
しかし、高機能なマイコンではコストが高くなる問題がある。また、ファンやポンプ駆動を用途として考えた場合に、回路規模縮小の妨げにもなる。
このような背景から、電流の検出タイミングを簡略化した電流検出法が望まれていた。
特許文献1では、検出タイミングを簡略化する一つの方法として、タイミングを固定にする方法が提案されており、パルス状電流に対して、各通流期間の中間時刻近傍での電流値をサンプリングして得られた電流値I0sを用いて、電動機制御を行う方法が開示されている。
この電流値I0sは、電圧指令の最大相の電流であり、電流値I0sより、有効分と無効分を検出し、次に、励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流の推定演算を行い、電動機制御を行っている。
特開2007−221999号公報
従来の方式では、有効分と無効分の電流を、電圧位相に基づいて励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流に変換している。しかし、電動機の加減速運転時には、制御の基準軸と電動機の磁束軸との位相偏差である軸誤差が発生するため、制御軸上の電流検出値は、電動機軸上のd軸電流とq軸電流とは異なってしまう。その結果、制御軸と電動機軸の電流成分に誤差を生じることで、加減速性能や運転効率が劣化する。これらの課題を解決する必要があった。
前記課題を解決するために、本発明の電動機制御装置は、制御軸上の電流検出値を演算する際に、電圧位相に加えて、新しく軸誤差を考慮した。軸誤差を考慮することで、加減速運転時であっても、電動機軸上のd軸電流とq軸電流に一致した電流値を推定することを特徴とする。
本発明によれば、電動機の励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流を精度良く推定演算することが可能となる。その結果、加減速運転の性能が向上し、高応答な運転特性と高効率運転を実現できる。
本発明は、交流電動機を駆動するインバータの入力電流検出値より、インバータの出力電圧の位相から電動機の有効分電流及び無効分電流を検出し、電流検出値から、励磁電流成分及びトルク電流成分の電流推定演算を行うベクトル制御装置であって、電動機の有効分及び無効分の電流検出値と、第1の位相値であるインバータ出力電圧の位相値に、電動機の磁束軸と制御の基準軸との位相誤差値を加算した第2の位相値を用いて、電動機の励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流の少なくとも一方の推定演算を行うことを特徴とする。
また、本発明は、第2の位相値が、第1の位相値と前記位相誤差値との加算値のロー・パス・フィルタ値であることを特徴とする。
さらに、インバータ出力電圧の位相が、ベクトル制御の演算で求めたd軸の電圧指令値とq軸の電圧指令値との比の逆正接によって求まることを特徴とする。
また、位相誤差値が、ベクトル制御で演算される電圧指令値と、周波数演算値あるいは周波数指令値と、推定演算により求めたd軸電流あるいはq軸電流の電流推定値と、を用いて演算することを特徴とする。
さらに、本発明は、インバータのベクトル制御の演算が、前記d軸電流あるいはq軸電流の電流推定値を用いて、d軸及びq軸の電圧指令値を演算すること、上位から与えられるd軸及びq軸の電流指令値と、d軸電流あるいはq軸電流の電流推定値との偏差に基づいて、d軸及びq軸の電圧指令値を演算すること、或いは、上位から与えられるd軸及びq軸の電流指令値とd軸電流あるいはq軸電流の電流推定値との偏差に基づいて、第2のd軸及びq軸の電流指令値を演算し、第2の電流指令値とモータ定数及び周波数推定値を用いてd軸及びq軸の電圧指令値を演算することを特徴とする。
以下、図を参照しながら、本発明の詳細を説明する。
なお、以下の実施形態では、交流電動機として、永久磁石型同期電動機を用いて説明するが、誘導電動機やリラクタンスモータなどの他の交流電動機に関しても、同様に実現可能である。
〔第1実施形態〕
図1の構成図を用いて、本発明の実施例1について説明する。
本実施例の制御装置の構成は、
電動機に周波数指令ωr*を与える周波数指令発生器1と、
電動機の交流印加電圧を演算し、パルス幅変調した(PWM)信号に変換して出力する制御器2と、
このPWM信号により駆動されるインバータ3と、
インバータ3に電力を供給する直流電源4と、
制御対象である永久磁石型の電動機5と、
直流電源4がインバータへ供給する入力電流である直流母線電流I0を検出する電流検出手段6からなる。
制御器2は、上位から与えられる周波数指令ωr*と電流検出値Idc及びIqcからd軸及びq軸の電圧指令値Vdc*及びVqc*を演算するベクトル演算部50aと、制御軸の位相θcを用いてd軸及びq軸の電圧指令値から三相交流印加電圧を演算する座標変換部61と、その交流印加電圧をPWM信号に変換するPWM演算部62を備えている。
制御器2の電流検出値Idc及びIqcは、直流母線電流I0をサンプル・ホールド回路13により検出した電流I0sから、有効及び無効電流演算手段14により有効電流Iaと無効電流Irを演算し、dq軸電流演算手段10aにて演算する。
同様に、制御軸の位相θcは、まず、軸誤差演算部15により制御の基準軸(dc軸)と電動機の磁束軸(d軸)との位相偏差である軸誤差Δθを電動機定数と電圧指令値と電気角速度ω1及び電流検出値とにより軸誤差推定値Δθcを演算し、PLL16によりΔθcをゼロとするように電気角速度ω1を制御し、そのω1を積分器17で積分してθcを制御軸の位相としている。
dq軸電流演算手段10aは、d軸電圧指令値Vdc*とq軸電圧指令値Vqc*との比の逆正接で得られる位相φと、軸誤差推定値Δθcを用いて、電流座標変換手段11は、有効分の電流Iaと無効分の電流Irから、d軸電流に相当する検出値Idcあるいはq軸電流に相当する検出値Iqcの少なくとも一方を推定する。
ベクトル演算部50aは、周波数指令ωr*を電動機5のモータの極数Pを用いた変換ゲイン51により電気角周波数ω1*へ換算し、電流指令演算52は電流検出値Idc及びIqcもしくはどちらか一方を用いて電流指令値Id*及びIq*を演算して、電圧指令演算部53においてω1*,Id*,Iq*及び電動機定数を用いて、d軸及びq軸の電圧指令値Vdc*及びVqc*を演算する。
インバータ3は、主回路31と主回路へのゲート信号を発生するゲート・ドライバ32から構成される。インバータ3に電力を供給する直流電源4は、交流電源41と、交流を整流するダイオード・ブリッジ回路42と、直流電源に含まれる脈動成分を抑制する平滑コンデンサ43で構成される。
次に、図1を用いて、「制御動作の原理」を説明する。
電流指令演算手段52は、検出値Iqcに基づいて、指令値Iq*を作成する。
電流指令は通常運転では、Id*はゼロを設定、Iq*はIqcを入力したロー・パス・フィルタの出力として作成される。
電圧指令演算部52は、電流指令Id*,Iq*と、電気角周波数指令ω1*及び電動機定数を用いて、(数1)により、d軸及びq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*を演算する。
Figure 2009303431
電動機定数はそれぞれ
*:抵抗の設定値
Ld*:d軸インダクタンスの設定値
Lq*:q軸インダクタンスの設定値
Ke*:誘起電圧定数の設定値
である。
座標変換部61は、交流印加電圧に相当する交流電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を出力する。
軸誤差演算部15は、制御軸の基軸の位相θcと電動機の磁束軸の位相θとの偏差である軸誤差Δθを(数2)によりΔθcとして演算し、Δθを推定する。
Figure 2009303431
PLL16は推定値である軸誤差推定値Δθcをゼロとなるように電気角速度ω1を演算し出力する。積分器17はω1を積分演算し、制御軸の位相θdcを出力する。
ここで、有効電流Iaと無効電流Irの演算方法について説明する。
サンプル・ホールド回路13は、I0の通電期間の中間時点近傍で電流をサンプリングし、I0sを検出する。
有効及び無効電流演算手段14は、特開2007−221999号公報に記載の方法により、検出されたI0sを電気角60度期間で積分することで有効電流Ia及び無効電流Irを求める。
具体的には、有効電流分と無効電流分を切り出す周期関数Fc及びFsを用いて、検出電流I0sとの積をそれぞれ積分して、60度期間の平均値IamとIrmを求める。
これら平均値から(数3)と(数4)を用いて、有効電流Ia及び無効電流Irを求める。
Figure 2009303431
Figure 2009303431
次に、本発明の特徴となる電流座標変換手段13について説明する。
電流座標変換手段11では、(数5)に示すように、有効電流Ia、無効電流Irから、電圧位相φ及び軸誤差推定値Δθcを用いて、制御軸を基準としたd軸及びq軸の電流検出値Idc,Iqcの推定演算を行う。
Figure 2009303431
ここに、電圧位相φは、Vdc*とVqc*を合成した1次電圧ベクトルVとqc軸との相差角であり、(数6)となる。
Figure 2009303431
ここで、電圧と電流の位相関係について説明する。
図2に、電圧と電流の位相関係をベクトル図で示す。
まず、磁束−トルク軸を、電動機軸はd−q軸、制御軸はdc−qc軸と定める。図2では軸誤差推定値Δθc=0を考えているので、電動機軸と制御軸は一致している。
また、1次電圧ベクトルVと一致する位相を有効分のa軸とし、a軸から位相90°遅れた軸を無効分のr軸と定義している。有効及び無効電流演算手段14により求めるIa及びIrは、1次電流I1をa−r軸に分解した電流ベクトルと等価である。
ここで、(数5)において、Δθc=0の場合を考える。この仮定において、IaとIrからIdc及びIqcを得ることができる。
このように、I1からIdc及びIqcの電流検出値を直接的に得ることは不可能だが、Ia及びIrを介すことで可能になる。
次に、電動機の加減速運転中に軸誤差Δθが発生する場合を考える。
図3に、軸誤差が発生し、Δθc≠0となる場合の電圧と電流の位相関係をベクトル図で示す。(数5)において、Δθcを考慮せずにIdc及びIqcを求めると、図3に示すIdc及びIqcの電流ベクトルとなり、d−q軸に相当する電流成分を得ることができない。
そこで、(数5)においてΔθcを考慮することで、d−q軸に相当する電流成分を得ることを考える。
図4に、発生した軸誤差を考慮した場合の電圧と電流の位相関係をベクトル図で示す。
図4において、IaとIrは図3と同一であるが、φに加えΔθcを考慮することで、d−q軸に相当する電流成分をIqc及びIdcとして求めることが可能となる。
本発明の効果について説明する。
最初に、従来技術における加速運転時の制御特性を図5に示す。
図5の上段から順に(a)速度、(b)d軸電流成分、(c)q軸電流成分、(d)有効電流及び無効電流、(e)軸誤差を示している。
q軸電流成分が速度に関係して増加しているが、電動機には速度に比例して負荷を印加している。
加速時における電動機の電流Id,Iqと、電流検出値Idc,Iqcに誤差が生じている様子がわかる。これは、図5(e)に示す軸誤差Δθが発生しているためである。
一方、図6には、本発明を用いた場合の加速運転時の制御特性を示す。
加速時に発生する軸誤差Δθを考慮して、有効分電流Ia,無効分Irと軸誤差推定値Δθcを用いて、電動機の電流Id,Iqの推定演算を行うことで、電流Id,Iqに略一致した電流検出値Idc,Iqcを得ることができている。
本発明では、(数5)において、加減速運転時に発生する軸誤差を推定値Δθcにより考慮することで、電動機のId,Iqに一致した電流値を検出することが可能になった。
これにより、加減速運転の性能が向上し、高応答な運転特性と高効率運転を実現できる。
〔第2実施形態〕
本発明の他の実施例を、図1に示すdq軸電流演算手段10aをdq軸電流演算手段10bに置き替えて示す。
図7に、dq軸電流演算手段10bを示す。
図において、電流座標変換手段11とインバータ出力電圧の位相φをVd*とVq*から求める逆正接要素12は、図1と同一である。
図7では、電流座標変換手段11の入力にロー・パス・フィルタ要素18を追加している。
このロー・パス・フィルタ要素18は、一次遅れ要素であり、時定数Tは、軸誤差演算の演算周期以下の応答に設定するのが好ましい。
ロー・パス・フィルタ要素18を追加することで、軸誤差推定値Δθcの高周波成分を除去することができ、加減速時に発生する軸誤差の低周波成分に対して応答(追従)することができる。
〔第3実施形態〕
本実施例は、速度制御器と電流制御器を設けた制御装置に、本発明を適用した一例である。
図8に、図1に示した制御器2の構成のうちベクトル演算部50aを置き換え、速度制御器54と電流制御器55を追加したベクトル演算部50bを示す。
速度制御器54は、電気角速度指令ω1*と電気角速度ω1の偏差をゼロとするように、比例+積分(あるいは積分)演算によりトルク電流指令Iq*を出力する。
電流制御器55は、電流指令Id*,Iq*と電流検出値Idc,Iqcの偏差をゼロとするように、比例+積分(あるいは積分)演算により、第2の電流指令Id**とIq**を出力する。
電圧指令演算部53では、第2の電流指令Id**とIq**と、電気角速度ω1及び電動機定数を用いて、(数7)により、電圧指令Vdc**,Vqc**を出力する。
Figure 2009303431
なお、図8においては、電流制御器55を電圧指令演算部53に縦列に接続したが、並列に接続しても良い。
また、制御器2の構成において、図1に示すdq軸電流演算手段10aを、図7に示すdq軸電流演算手段10bに置き替えることで一次遅れ要素18を追加しても良い。
さらに、周波数指令を与える速度制御系を示したが、周波数指令発生器1,変換ゲイン51,速度制御器54を取り除き、トルク指令に相当するq軸電流指令Iq*とd軸電流指令Id*を与える電流制御系(いわゆるトルク制御系)の構成としても良い。
本実施例において電流制御器55を追加した構成とすることで、電動機のd軸電流あるいはq軸電流を検出した電流フィードバック制御を行うことが可能になり、高いトルク応答特性や高効率な運転が可能になる。
〔第4実施形態〕
図9に、実施例1から実施例3をモジュール化した例を示す。
本実施例は、速度指令発生器1及び制御器2をマイコンで構成し、インバータ3をIC化したモジュールとして、電流検出手段6とインバータ3に交流を整流するダイオード・ブリッジ回路42及び平滑コンデンサ43とを同一基板上に作成した例である。
インバータ3の出力を制御対象である永久磁石型の電動機5に接続し、駆動する。
モジュール化したことで、ICモジュールを一つの部品として扱え、組み立てが容易になると同時に、装置の小型化が可能になる。
〔第5実施形態〕
図10に、ファン301をモータ駆動システム300により駆動する例を示す。
モータ駆動システム300は、モータ302とモータ制御装置303により構成される。
モータ制御装置303は、図1の交流電源41と電動機5を除いた構成であり、実施例1から実施例4で述べた形態である。
ファン301を駆動することで、放熱フィンや熱交換機などの空冷や、集塵フィルタを用いた集塵を行う。
本実施例によりファンを駆動することで、高い応答特性や高効率な運転が可能となり、優れた冷却性能や集塵能力を得ることができる。
〔第6実施形態〕
図11に、ポンプ404をモータ駆動システム404で駆動する例を示す。ポンプ404は、油圧回路410と配管406で接続され、油を回路へ供給する。本実施例では、油を例に説明するが、媒体は油の代わりに水であっても構わない。
油圧回路410は、油圧を設定値以下に保つリリーフバルブ407,アクチュエータとして動作するシリンダ409,油圧回路を切り替えるソレノイドバルブ406,油を貯めるタンク405で構成され、ポンプ404から供給される圧油により仕事を行う。
ポンプ404とモータ制御システム400は、電動ポンプシステム401を構成する。モータ制御システム400は、ポンプ404の駆動源となるモータ403と、そのモータを駆動するモータ制御装置402で構成される。
モータ制御装置402は、図1の交流電源41と電動機5を除いた構成であり、実施例1から実施例4で述べた形態である。
油圧回路410は、ソレノイドバルブ406により、回路が切り替わることで、ポンプ404に対する負荷が変化し、モータ403の負荷外乱となる。
本実施例によりポンプを駆動することで、高い応答特性と高効率な運転が可能となり、このような負荷外乱に対しても優れた応答性を得ることができる。
〔第7実施形態〕
図12に、エアコン室外機に本発明を適用した例を示す。エアコン室外機500においてモータの駆動に係わる構成は、モータ制御装置501と、圧縮機502と、室外機ファン503である。
圧縮機502には駆動源としてモータが組み込まれており、冷媒を圧縮・膨張させ、熱サイクルにより室内の温度調節を行う。
モータ制御装置501は、図1の交流電源41と電動機5を除いた構成であり、実施例1から実施例4で述べた形態である。
本実施例により圧縮機を駆動することで、高い応答特性や高効率な運転が可能となり、優れた温度調節能力を得ることができる。
また、エアコンには、室外機ファン503の他にも、エアコン室内機に室内の送風を行うファンがあり、どちらもファンを駆動する実施例5の適用例となる。
〔第8実施形態〕
図13に、洗濯機601に本発明を適用した例を示す。洗濯機601において、水受け槽607の中に洗濯槽606と攪拌翼(パルセータ)605を備え、洗濯槽606と攪拌翼605をモータ制御システム600で駆動する。洗濯槽606と攪拌翼605のどちらを駆動するかは、洗濯工程中にクラッチ部604によって切り替える。なお、クラッチ部604の減速機構はあってもなくても、いずれでも良い。モータ制御システム600は、駆動用モータ603とそれを駆動するモータ制御装置602で構成される。
洗濯機では、洗濯物の量や種類によって、負荷トルクや慣性モーメントが大幅に変化する特徴がある。
本実施例によれば、このような負荷トルクや慣性モーメントの変化に対して、十分な応答性を得ることができ、洗濯性能が向上し、洗濯時間の短縮も可能となる。
また、乾燥機機能を備えた洗濯乾燥機では、送風を行うためのファンを備えており、ファンの駆動は実施例5の適用例となる。
制御装置の構成図。 軸誤差が発生しない場合の電圧と電流の位相関係を示すベクトル図。 軸誤差が発生する場合の電圧と電流の位相関係を示すベクトル図。 発生した軸誤差を考慮した場合の電圧と電流の位相関係を示すベクトル図。 従来技術における加速時の動作波形。 本発明における加速時の動作波形。 dq軸演算手段の構成図。 ベクトル演算部の構成図。 モジュール化した場合の交流電動機制御装置の模式図。 ファン駆動システムの模式図。 ポンプ駆動システムの模式図。 エアコン室外機の模式図。 洗濯機の模式図。
符号の説明
P モータの極数
Δθ 制御の基準軸(dc軸)と電動機の磁束軸(d軸)との位相偏差である軸誤差
Δθc 軸誤差推定値

Claims (12)

  1. 交流電動機を駆動するインバータの入力電流検出値より、
    インバータの出力電圧の位相から電動機の有効分電流及び無効分電流を検出し、
    該電流検出値から、励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流の電流推定演算を行うベクトル制御装置であって、
    前記電動機の有効分及び無効分の電流検出値と、第1の位相値であるインバータ出力電圧の位相値に、前記電動機の磁束軸と制御の基準軸との位相誤差値を加算した第2の位相値を用いて、前記電動機のd軸電流あるいはq軸電流の少なくとも一方の推定演算を行うことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記第2の位相値が、前記第1の位相値と前記位相誤差値との加算値のロー・パス・フィルタ値であることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記インバータ出力電圧の位相が、ベクトル制御の演算で求めたd軸の電圧指令値とq軸の電圧指令値との比の逆正接によって求まることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  4. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記位相誤差値が、ベクトル制御で演算される電圧指令値と、周波数演算値あるいは周波数指令値と、推定演算により求めたd軸あるいはq軸の電流推定値と、を用いて演算されることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  5. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記インバータのベクトル制御の演算が、前記d軸あるいはq軸の電流推定値を用いて、d軸及びq軸の電圧指令値を演算することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  6. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記インバータのベクトル制御の演算が、上位から与えられるd軸及びq軸の電流指令値と、前記d軸あるいはq軸の電流推定値と、の偏差に基づいて、d軸及びq軸の電圧指令値を演算することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  7. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記インバータのベクトル制御の演算が、上位から与えられるd軸及びq軸の電流指令値と前記d軸あるいはq軸の電流推定値と、の偏差に基づいて、第2のd軸及びq軸の電流指令値を演算し、前記第2の電流指令値とモータ定数及び周波数推定値を用いてd軸及びq軸の電圧指令値を演算することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  8. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記インバータをモジュール化したICと、前記インバータの駆動信号を作成するマイコンにより、交流電動機を制御することを特徴とする制御装置。
  9. 請求項1に記載の制御装置において、
    ポンプの駆動源として前記制御装置を用いることを特徴とする制御装置。
  10. 請求項1に記載の制御装置において、
    ファンの駆動源として前記制御装置を用いることを特徴とする制御装置。
  11. 交流電動機を駆動するインバータの入力電流検出値より、
    インバータの出力電圧の位相から電動機の有効分電流及び無効分電流を検出し、
    該電流検出値から、励磁成分であるd軸電流とトルク成分であるq軸電流の電流推定演算を行うベクトル制御装置であって、
    前記電動機の有効分及び無効分の電流検出値と、第1の位相値であるインバータ出力電圧の位相値に、前記電動機の磁束軸と制御の基準軸との位相誤差値を加算した第2の位相値を用いて、前記電動機のd軸電流あるいはq軸電流の少なくとも一方の推定演算を行う制御装置であって、
    エアコンの室外機又は室内機ファンとコンプレッサの駆動源として用いることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  12. 請求項1に記載の制御装置において、
    洗濯機,洗濯乾燥機のファン,攪拌翼或いは洗濯槽の駆動源として用いることを特徴とする交流電動機の制御装置。
JP2008157329A 2008-06-17 2008-06-17 交流電動機の制御装置 Expired - Fee Related JP5178335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157329A JP5178335B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 交流電動機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157329A JP5178335B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 交流電動機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009303431A true JP2009303431A (ja) 2009-12-24
JP5178335B2 JP5178335B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=41549723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008157329A Expired - Fee Related JP5178335B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 交流電動機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5178335B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101222287B1 (ko) 2010-06-30 2013-01-21 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 교류 전동기의 제어 장치 및 제어 방법
JP2015537504A (ja) * 2012-12-10 2015-12-24 カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフトKsb Aktiengesellschaft 同期リラクタンス電気機械の同期化方法
CN111756296A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 安川电机(中国)有限公司 变频器及其输出电压的控制方法、真空系统的控制方法
CN111756302A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 安川电机(中国)有限公司 控制变频器输出电压的方法、装置、设备及真空系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251889A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Hitachi Ltd 同期モータの回転子位置推定方法、位置センサレス制御方法及び制御装置
JP2006223051A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Mitsubishi Electric Corp コンバータの制御方法及び装置、並びにその装置を用いた交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置
JP2007221999A (ja) * 2007-06-04 2007-08-30 Hitachi Ltd 交流電動機の制御装置及び制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251889A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Hitachi Ltd 同期モータの回転子位置推定方法、位置センサレス制御方法及び制御装置
JP2006223051A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Mitsubishi Electric Corp コンバータの制御方法及び装置、並びにその装置を用いた交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置
JP2007221999A (ja) * 2007-06-04 2007-08-30 Hitachi Ltd 交流電動機の制御装置及び制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101222287B1 (ko) 2010-06-30 2013-01-21 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 교류 전동기의 제어 장치 및 제어 방법
JP2015537504A (ja) * 2012-12-10 2015-12-24 カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフトKsb Aktiengesellschaft 同期リラクタンス電気機械の同期化方法
CN111756296A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 安川电机(中国)有限公司 变频器及其输出电压的控制方法、真空系统的控制方法
CN111756302A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 安川电机(中国)有限公司 控制变频器输出电压的方法、装置、设备及真空系统
CN111756302B (zh) * 2019-03-29 2022-06-17 安川电机(中国)有限公司 控制变频器输出电压的方法、装置、设备及真空系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5178335B2 (ja) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4053968B2 (ja) 同期電動機駆動装置及び冷凍冷蔵庫及び空気調和機
KR100732717B1 (ko) 모터시스템 및 그 제어방법과, 이를 이용한 압축기
JP4764124B2 (ja) 永久磁石型同期モータの制御装置及びその方法
JP5838038B2 (ja) モータ制御装置
JP5595835B2 (ja) 電動機の駆動装置
JP2003134898A (ja) 同期発電機のセンサレス制御装置と制御方法
JP2007166690A (ja) 電動機制御装置
JP2007037352A (ja) モータ制御装置,洗濯機,エアコンおよび電動オイルポンプ
KR20010107924A (ko) 동기전동기 제어장치, 동기전동기의 제어방법
JP3783695B2 (ja) モーター制御装置
JP3637897B2 (ja) 同期電動機駆動装置、インバータ装置、同期電動機の制御方法
WO2015056541A1 (ja) 電動機の駆動装置
JP2003204694A (ja) モータ制御装置
JP2004064909A (ja) モータ制御装置
CN110661461B (zh) 一种压缩机永磁同步电机控制方法、装置及空调器
JP2002247876A (ja) インバータ装置、圧縮機制御装置、冷凍・空調装置の制御装置、モータの制御方法、圧縮機、冷凍・空調装置
WO2017033551A1 (ja) 電動機の制御装置
WO2006075742A1 (ja) ヒートポンプ応用機器および膨張機を用いた動力回収装置
JP5178335B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP4804100B2 (ja) モータ駆動装置及びその制御方法、空気調和装置
JP6199776B2 (ja) 電動機の駆動装置
JP2008054811A (ja) 洗濯乾燥機のモータ駆動装置
JP4065375B2 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP6450016B2 (ja) 電力変換装置およびヒートポンプ装置
JP5250603B2 (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160118

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees