JP2009303333A - 鉄道車両の電源装置 - Google Patents

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智永 小林
Katsuya Umeda
克也 梅田
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Abstract

【課題】衝撃が作用した場合でも損傷を低減し信頼性の向上を図ることが可能な電源装置を提供する。
【解決手段】電源装置は、第1設置面40aおよび第2設置面40bを有する冷却ブロック36と、第1設置面上に設けられた第1系を構成する半導体素子1Aと、第2設置面上に設けられた第2系を構成する半導体素子1Bと、冷却ブロックにおいて、第1設置面と第2設置面との間に配設され、第1設置面、第2設置面に作用する衝撃を吸収する衝撃吸収材と、を備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電力変換装置、補助電源等の複数の電子部品を備えた鉄道車両用の電源装置に関し、特に、冷却装置を備えた電源装置に関する。
一般に、鉄道車両には、電源装置として、直流から交流あるいは交流から直流への変換を行う電力変換装置が設置されている。電力変換装置は、互いに独立した二つのインバータ回路(電力変換回路)を備え、各インバータ回路は、三相ブリッジ接続された複数の半導体素子と、正極端子及び負極端子間に接続されたフィルタコンデンサとを有している。2つのインバータ回路は、所定期間ごとに交互に作動され、あるいは、一方のインバータ回路は予備として設けられている。
電力変換装置は、半導体素子から発生する熱を効率良く除去するための冷却装置を備えている。この冷却装置は、各相に設けられた板状の受熱ブロックと、受熱ブロックから延出したヒートパイプと、ヒートパイプの周囲に取付けられた複数の放熱フィンと、を有している(例えば、特許文献1)。受熱ブロックの一方の面には一方のインバータ回路を構成する半導体素子が取り付けられ、受熱ブロック12の他方の面には他方のインバータ回路を構成する半導体素子が取り付けられる。半導体素子の取り付けは三相共同様である。
半導体素子で発生した熱は、受熱ブロックに伝わり、この熱により、ヒートパイプ内の冷媒が加熱されて蒸発し、放熱フィン側で大気に熱放散して凝縮する。これにより、半導体素子が効率的に冷却される。
特開2006−121847号公報
しかしながら、上記構成の冷却装置を有する電力変換装置においては、一方のインバータ回路を構成する半導体素子が物理的に破損するような衝撃が受熱ブロック等に作用した場合、その衝撃エネルギが受熱ブロックを介して他方のインバータ回路を構成する半導体素子にも伝わり、これらの半導体素子が同時に破損してしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、衝撃が作用した場合でも電子部品の損傷を低減し信頼性の向上を図ることが可能な電源装置を提供することにある。
本発明の態様に係る電源装置は、第1設置面および第2設置面を有する冷却ブロックと、前記第1設置面上に設けられた第1系を構成する半導体素子と、前記第2設置面上に設けられた第2系を構成する半導体素子と、前記冷却ブロックにおいて、前記第1設置面と第2設置面との間に配設され、前記第1設置面、第2設置面に作用する衝撃を吸収する衝撃吸収材と、を備えている。
上記構成によれば、冷却ブロックに衝撃が作用した場合でも半導体素子の損傷を低減し信頼性の向上を図ることが可能な電源装置を提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置について詳細にする。
図1は電力変換装置11の等価回路を示している。すなわち、電力変換装置11は、直流端子P1,N1に入力される直流電力を3相の交流電力に変換して電動機、空調装置等に供給する第1系のインバータ回路20Aと、直流端子P2、N2に入力される直流電力を3相の交流電力に変換して電動機、空調装置等に供給する第2系のインバータ回路20Bと、を備えている。
インバータ回路20A、20Bの各々は、複数の電力用半導体素子を備えている。図1において、各電力用半導体素子は、等価の回路1A、1Bとして示されている。各回路1A、1Bは、IGBT(insulated gate bipolar transistor)17と、ダイオード18とを有し、インバータブリッジ回路のいわゆる1アームを構成している。本実施形態において、インバータ回路20A、20Bは、3相インバータ回路であり、回路1A、1Bを6個組み合わせて3相ブリッジ回路を構成している。
また、インバータ回路20A、20Bは、直流端子P1、N1間、あるいは、直流端子P2、N2間に接続されたコンデンサ3A、3B、および出力部6A、6Bを備えている。6個の回路1A、1Bは、例えば、3個ずつ2列に並んで配置され、向い合う2個の回路1Aあるいは2個の回路1Bを1組として、3組の回路を構成している。各回路1A、1Bは、直流端子から供給される直流電力の正極または負極のいずれかが、それぞれ正側端子または負側端子のいずれかに印加される。
1組を構成する2個の回路1Aあるいは1Bは、直流電力が供給されていない負側端子と正側端子とが互いに連結され、かつ、出力部6A、6Bに接続されている。そして、インバータ回路は、6個のIGBT17の各ゲートを制御することにより、直流電力を交流電力に変換して、出力部6A、6Bに出力する。コンデンサ4は、例えば電源平滑用コンデンサであり、オイルコンデンサなどである。
図2は、冷却装置を備えた電力変換装置全体を一部破断して示す側面図、図3は、3相U、V、Wの冷却ユニットを示す平面図、図4、図5、図6は、それぞれ1つの冷却ユニットを示す斜視図、側面図、および平面図である。
図2および図3に示すように、電力変換装置11のインバータ回路20A、20Bの半導体素子、つまり、回路1A、1Bを冷却するための冷却装置30は、各相に対応した3つの冷却ユニット32を備えている。3つの冷却ユニット32は、鉄道車両5の床下に吊設された箱体6内に配置されている。箱体6内には密閉容器34が設けられ、この密閉容器内にインバータ回路20A、20Bのコンデンサ4およびゲートアンプ7等が収納されている。
図2ないし図6に示すように、各冷却ユニット32は、冷却ブロック36と冷却ブロックの熱を放熱する放熱部38とを有している。冷却ブロック36は、互いに独立した第1ブロック36aおよび第2ブロック36bを有し、これら第1および第2ブロックは、それぞれアルミニウム等の伝熱性の高い材料で矩形板状に形成されている。
第1ブロック36aの一方の主面は、第1設置面40aを形成し、この第1設置面と反対側に位置した他方の主面は、第1支持面42aを形成している。第2ブロック36bの一方の主面は、第2設置面40bを形成し、この第2設置面と反対側に位置した他方の主面は、第2支持面42bを形成している。第1ブロック36aと第2ブロック36bとは、第1支持面42aと第2支持面42bとが隙間を置いて互いに平行に対向した状態で配置されている。
第1設置面40aと第2設置面40bとの間、ここでは、第1ブロック36aと第2ブロック36bとの間の隙間には、シート状の衝撃吸収部材44が配置され、第1および第2支持面42a、42b間に挟持されている。衝撃吸収部材44は、衝撃を吸収する材料であって、絶縁性および望ましくは、良熱伝導性を有する材料で形成され、例えば、ゲル状のシリコンが用いられている。衝撃吸収部材44は、第1および第2ブロック36a、36bとほぼ等しい平面寸法に形成され、接着あるいは自身の粘性により第1および第2支持面42a、42bに固定されている。そして、第1ブロック36a、第2ブロック36bおよび衝撃吸収部材44の全体により、ほぼ直方体形状の冷却ブロック36を構成している。衝撃吸収部材44は、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bに作用する衝撃を吸収し、一方のブロックから他方のブロックへ衝撃が伝わることを防止する。また、衝撃吸収部材44は、万が一、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bの一方が地絡した際、他方のブロックが地絡することを防止する。
第1ブロック36aの第1設置面40a上には、第1系統のインバータ回路20Aの内、1相分に相当する1組の回路1Aが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。第2ブロック36bの第1設置面40b上には、第2系統のインバータ回路20Bの内、1相分に相当する1組の回路1Bが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。回路1A、1Bは、それぞれ導体を介して、コンデンサ4と電気的に接続されている。
各冷却ユニット32の放熱部38は、第1および第2ブロックから延出した複数のヒートパイプ50と、ヒートパイプに取り付けられた複数の放熱フィン52とを備えている。各ヒートパイプ50は、例えば、U字形状に形成され、その折曲げ部分が、第1ブロック36a、第2ブロック36bおよび衝撃吸収部材44を貫通して延びている。第1ブロック36aおよび第2ブロック36bとヒートパイプ50との間は、絶縁シール等により、電気的に絶縁されている。そして、各ヒートパイプ50の直線部分は、第1ブロック36aおよび第2ブロック36bから外側に延出し、かつ、水平方向に対して所定角度だけ上方に傾斜して延びている。複数のヒートパイプ50は、例えば、鉛直方向に所定の間隔を置いて平行に並んで設けられている。各ヒートパイプ50内には、冷媒、例えば、純水が封入されている。
なお、ヒートパイプは、U字形状に限らず、直管型のヒートパイプを用いても良い。この場合、ヒートパイプは、第1フロックおよび第2ブロックに独立して接続される。
複数のヒートパイプ50には、その長手方向に所定の間隔にて複数の放熱フィン52が嵌着されている。各放熱フィン52は、例えば、矩形板状に形成され、鉛直方向に沿って延びている。
最も冷却ブロック36寄りに位置した放熱フィン52には、矩形枠状の境界板54が防水処理を施した状態で固定され、更に、境界板に矩形枠状のパッキン56が取り付けられている。
このように構成された3つの冷却ユニット32は、図2および図3に示すように、箱体6内に設けられた支持フレーム60に、それぞれ境界板54をボルト止めすることにより、支持フレーム60に固定されている。この際、境界板54に取り付けられたパッキン56が支持フレーム60に押圧され、支持フレームとの境界の水密性を維持する。3つの冷却ユニット32は、箱体6内に、水平方向に並んで配設され、ヒートパイプ50および放熱フィン52は、箱体6の開放部に配置されている。
上記構成の冷却ユニット32によれば、電力変換装置11の作動により回路1Aあるいは1Bが発熱すると、この熱が冷却ブロックに伝わり、その熱により、ヒートパイプ50内に封入された冷媒が加熱されて蒸発し、放熱フィン52側で凝縮して大気へ熱放散を行う。凝縮した冷媒は、ヒートパイプ50の内部で重力により冷却ブロック36側へ戻り、再び加熱され、このサイクルを繰り返す。放熱フィン52は自然冷却により大気へ熱放散を行うため、地面に対してほぼ垂直に設置され、放熱フィン52の間から上昇気流が通りやすくなっている。これにより、半導体素子が効率的に冷却される。
以上のように構成された電力変換装置11によれば、冷却装置30によってインバータ回路の半導体素子を効率的に冷却し、インバータ回路の劣化、損傷を防止することができる。また、半導体素子が搭載されている冷却ブロック36の第1設置面と第2設置面との間に衝撃吸収材を設けることにより、万が一、一方の系の半導体素子に衝撃が作用してこの半導体素子が物理的に損傷した場合でも、衝撃が他方の系の半導体素子に作用することを防止し、他方の半導体素子の損傷を防ぐことができる。そのため、一方の系のインバータ回路が損傷した場合でも、他方の系のインバータ回路を用いて運転を継続することができる。
また、冷却ブロック36の一方の設置面に設けられた半導体素子が、地絡により損傷を受けた場合でも、衝撃吸収材により、他方の系の半導体素子の地絡を防止し、他方の半導体素子への悪影響を生じることがない。従って、衝撃が作用した場合、および地絡が生じた場合でも、電子部品の損傷を低減し信頼性の向上した電源装置が得られる。
次に、この発明の他の実施形態に係る電力変換装置の冷却装置について説明する。
図7に示すように、第2の実施形態に係る電力変換装置によれば、冷却ユニットの冷却ブロック36は、互いに独立した第1ブロック36aおよび第2ブロック36bを有している。第1ブロック36aの一方の主面は、第1設置面40aを形成し、この第1設置面と反対側に位置した他方の主面は、第1支持面42aを形成している。第2ブロック36bの一方の主面は、第2設置面40bを形成し、この第2設置面と反対側に位置した他方の主面は、第2支持面42bを形成している。第1ブロック36aと第2ブロック36bとは、第1支持面42aと第2支持面42bとが隙間を置いて互いに平行に対向した状態で配置されている。
第1ブロック36aの第1支持面42aおよび第2ブロック36の第2支持面42bは、それぞれ中央部が深く上下端に向かって浅くなる楔状の傾斜面に形成されている。第1ブロック36aと第2ブロック36bとの間の隙間には、シート状の衝撃吸収部材44が配置され、第1および第2支持面42a、42b間に挟持されている。衝撃吸収部材44は、第1および第2ブロック36a、36bとほぼ等しい平面寸法、および傾斜面に沿った形状に形成され、接着あるいは自身の粘性により第1および第2支持面42a、42bに固定されている。そして、第1ブロック36a、第2ブロック36bおよび衝撃吸収部材44の全体により、ほぼ直方体形状の冷却ブロック36を構成している。衝撃吸収部材44は、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bに作用する衝撃を吸収し、一方のブロックから他方のブロックへ衝撃が伝わることを防止する。また、衝撃吸収部材44は、万が一、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bの一方が地絡した際、他方のブロックが地絡することを防止する。
このように、第1および第2ブロック36a、36bの第1および第2支持面42a、42bをそれぞれ楔状の傾斜面とすることにより、衝撃吸収部材44の脱落を防止し、衝撃吸収部材を第1および第2ブロック間に確実に保持することができる。なお、第1および第2支持面の形状は、傾斜面に限らす、一部が深くなったテーパ面形状としてもよい。
図8に示すように、第3の実施形態に係る電力変換装置によれば、冷却ユニットの冷却ブロック36は、互いに独立した第1ブロック36aおよび第2ブロック36bを有している。第1ブロック36aと第2ブロック36bとは、第1支持面42aと第2支持面42bとが隙間を置いて互いに平行に対向した状態で配置されている。第1ブロック36aの第1支持面42aには矩形状の凹所43が形成され、同様に、第2ブロック36bの第2支持面42bにも図示しない矩形状の凹所が形成されている。
衝撃吸収部材44は、直方体形状に形成され、対向する一対の表面には、凹所43に対応する矩形状の凸部44a、44bがそれぞれ一体に形成されている。そして、衝撃吸収部材44は、凸部44a、44bがそれぞれ第1および第2ブロック36a、36bの凹所43に係合した状態で、第1および第2支持面42a、42bの第1および第2支持面42a、42b間に挟持されている。
第3の実施形態によれば、このように、第1および第2ブロック36a、36bの第1および第2支持面42a、42bをそれぞれ楔状の傾斜面とすることにより、衝撃吸収部材44の脱落を防止し、衝撃吸収部材を第1および第2ブロック間に確実に保持することができる。
第2および第3の実施形態において、冷却ユニットのヒートパイプ、放熱フィン等の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
前述した実施形態では、冷却ユニットの冷却ブロックは、独立した第1ブロックおよび第2ブロックを備えた構成としたが、図9に示すように、第4の実施形態によれば、冷却ユニット32の冷却ブロック36は、第1ブロック36a、第2ブロック36b、および、第1ブロックと第2ブロックとを連結した連結部36cを備えている。第1および第2ブロック36a、36bは、それぞれ矩形板状に形成され、互いに隙間を置いて対向している。連結部36cは、第1および第2ブロックの中央部間を互いに連結している。これにより、冷却ブロック36は、ほぼH形の断面形状を有し、アルミニウム等の伝熱性の高い材料により一体的に形成されている。
第1ブロック36aは、外側を向いた第1設置面40aと、この第1設置面と反対側に位置した第1支持面42aとを有している。第2ブロック36bは、外側を向いた第2設置面40bと、この第2設置面と反対側に位置しているとともに第1ブロック36aの第1支持面42aと対向した第2支持面42bとを有している。第1ブロック36aと第2ブロック36bとは、第1支持面42aと第2支持面42bとが隙間を置いて互いに平行に対向した状態で配置されている。連結部36cは板状に形成され、第1および第2支持面42a、42bの中央部間を、これら支持面とほぼ直交する方向に延びている。
第1ブロック36aの第1支持面42aと第2ブロック36bの第2支持面42bとの間で、連結部36cの回りには、シート状の衝撃吸収部材44が配置され、第1および第2支持面42a、42b間に挟持されている。第1ブロック36a、第2ブロック36b連結部36c、および、衝撃吸収部材44の全体により、ほぼ直方体形状の冷却ブロック36を構成している。衝撃吸収部材44は、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bに作用する衝撃を吸収し、一方のブロックから他方のブロックへ衝撃が伝わることを防止する。
第1ブロック36aの第1設置面40a上には、第1系統のインバータ回路20Aの内、1相分に相当する1組の回路1Aが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。第2ブロック36bの第1設置面40b上には、第2系統のインバータ回路20Bの内、1相分に相当する1組の回路1Bが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。
冷却ユニット32のヒートパイプ、放熱フィン等の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。第2の実施形態に係る冷却ブロック36を備えた冷却ユニット32においても、インバータ回路の半導体素子を効率的に冷却し、インバータ回路の劣化、損傷を防止することができる。また、半導体素子が搭載されている冷却ブロック36の第1設置面と第2設置面との間に衝撃吸収材を設けることにより、万が一、一方の系の半導体素子に衝撃が作用してこの半導体素子が物理的に損傷した場合でも、衝撃が他方の系の半導体素子に作用することを防止し、他方の半導体素子の損傷を防ぐことができる。
図10に示すように、第5の実施形態によれば、冷却ユニット32の冷却ブロック36は、第1設置面40aを有する第1ブロック36a、第2設置面40bを有する第2ブロック36b、および、第1ブロックと第2ブロックとを連結した連結部36cを備えている。第1および第2ブロック36a、36bは、それぞれ矩形板状に形成され、互いに隙間を置いて対向している。連結部36cは板状に形成され、第1ブロック36aの一端部と第2ブロック36bの他端部とを連結している。これにより、冷却ブロック36は、ほぼN形の断面形状を有し、アルミニウム等の伝熱性の高い材料により一体的に形成されている。
第1ブロック36aの第1支持面42aと連結部36cとの間、および第2ブロック36bの第2支持面42bと連結部36cとの間には、それぞれ衝撃吸収部材44が配置され、第1および第2支持面42a、42b間に挟持されている。第1ブロック36a、第2ブロック36b、連結部36c、および衝撃吸収部材44の全体により、ほぼ直方体形状の冷却ブロック36を構成している。衝撃吸収部材44は、第1ブロック36aあるいは第2ブロック36bに作用する衝撃を吸収し、一方のブロックから他方のブロックへ衝撃が伝わることを防止する。
第1ブロック36aの第1設置面40a上には、第1系統のインバータ回路20Aの内、1相分に相当する1組の回路1Aが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。第2ブロック36bの第1設置面40b上には、第2系統のインバータ回路20Bの内、1相分に相当する1組の回路1Bが熱伝導グリース等を介して取り付けられている。
冷却ユニット32のヒートパイプ、放熱フィン等の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。第3の実施形態に係る冷却ブロック36を備えた冷却ユニット32においても、インバータ回路の半導体素子を効率的に冷却し、インバータ回路の劣化、損傷を防止することができる。また、半導体素子が搭載されている冷却ブロック36の第1設置面と第2設置面との間に衝撃吸収材を設けることにより、万が一、一方の系の半導体素子に衝撃が作用してこの半導体素子が物理的に損傷した場合でも、衝撃が他方の系の半導体素子に作用することを防止し、他方の半導体素子の損傷を防ぐことができる。
第4および第5の実施形態において、冷却ブロック36の第1、第2ブロックおよび連結部は、金属等により一体的に成形された構成としたが、図11に示すように、連結部材として、別体の連結ロッド62により、第1ブロック36aの中央部と第2ブロック36bの中央部とを互いに連結し、第1ブロックと第2ブロックとの間で連結ロッド62の周囲に、シート状の衝撃吸収部材44を配置した構成としてもよい。
このような冷却ブロック36を用いた場合でも、前述した第4の実施形態と同様の作用効果をえることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要
旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示され
ている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実
施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実
施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した各実施形態において、半導体素子としてIGBTを用いた構成としたが、他の種類のトランジスタやサイリスタなどを用いた構成としてもよい。上述した実施形態において、IGBT及びダイオードを実装する個数は6つに限らず、必要に応じて増減可能である。半導体チップは、電源装置を適用する対象物(例えば、電気自動車)の目的や用途などにより適宜変更し、最適な電力容量等を選ぶことができる。
実施形態では、半導体素子の1相分を冷却ブロックの設置面に搭載した形態を説明したが、半導体素子を2相分、同時に1つの冷却ブロックの設置面に搭載する形態としてもよい。第1および第2系統のインバータ回路において、2つの回路1A、1Bを削除した構成とすることにより、直流電力を単相交流電力に変換する電力変換装置としてもよい。
衝撃吸収部材は、ゲル状のシリコンに限らず、カーボンファイバー、ポリアミド、バイオプラスチック等を用いることができ、種々選択可能である。冷却ブロックの第1ブロックおよび第2ブロックは、矩形板状に限定されることなく、任意の形状とすることができる。
この発明に係る電源装置は、電力変換装置に限らず、補助電源装置等の他の電源装置にも適用可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の等価回路を示す図。 図2は、前記電力変換装置を一部破断して示す側面図。 図3は、前記電力変換装置を一部省略して示す平面図。 図4は、前記電力変換装置における冷却ユニットを示す斜視図。 図5は、前記冷却ユニットを示す側面図。 図6は、前記冷却ユニットを示す平面図。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る冷却ユニットの冷却ブロックを示す斜視図。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る冷却ユニットの冷却ブロックを示す斜視図。 図9は、本発明の第4の実施形態に係る冷却ユニットの冷却ブロックを示す斜視図。 図10は、本発明の第5の実施形態に係る冷却ユニットの冷却ブロックを示す斜視図。 図11は、変形例に係る冷却ブロックを示す分解斜視図。
符号の説明
1A、1B…回路、5…車両、直流電源、2…出力部、4…コンデンサ、
17…IGBT、18…ダイオード18、20a、20b…インバータ回路、
30…冷却装置、32…冷却ユニット、36…冷却ブロック、36a…第1ブロック、
36b…第2ブロック、36c…連結部、38…放熱部、40a…第1設置面、
40b…第2設置面、42a…第1支持面、42b…第2支持面、43…凹所
44…衝撃吸収部材、44a、44b…凸部、50…ヒートパイプ、52…放熱フィン

Claims (7)

  1. 第1設置面および第2設置面を有する冷却ブロックと、
    前記第1設置面上に設けられた第1系を構成する半導体素子と、
    前記第2設置面上に設けられた第2系を構成する半導体素子と、
    前記冷却ブロックにおいて、前記第1設置面と第2設置面との間に配設され、前記第1設置面、第2設置面に作用する衝撃を吸収する衝撃吸収材と、
    を備えた電源装置。
  2. 前記冷却ブロックは、前記第1設置面と、この第1設置面と反対側に位置した第1支持面とを有する第1ブロックと、前記第2設置面と、この第2設置面と反対側に位置しているとともに前記第1支持面に対向した第2支持面とを有する第2ブロックと、を有し、前記衝撃吸収材は、前記第1支持面と第2支持面との間に挟持されている請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記冷却ブロックは、前記第1ブロックと第2ブロックとを連結した連結部を有し、前記衝撃吸収材は、前記第1支持面と第2支持面との間で前記連結部の回りに配設されている請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記冷却ブロックから延出したヒートパイプと、前記ヒートパイプに取り付けられた複数の放熱フィンとを備えている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記第1ブロックおよび第2ブロックを貫通しているとともに前記冷却ブロックから延出したヒートパイプと、前記ヒートパイプに取り付けられた複数の放熱フィンとを備えている請求項3に記載の電源装置。
  6. 前記衝撃吸収材は、熱導電性を有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記衝撃吸収材は、ゲル状のシリコンを含んでいる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電源装置。
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