JP2009303116A - 静止画記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は静止画記録再生装置に関する物であり、サムネイル一覧表示を早くすることにより利便性を高めることを目的とする。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、サムネイル一覧表示する時には、記録メディア上に連続して記録された複数のサムネイル画像を一度に読み出すようにしたため、サムネイル画像のアクセス時間が大幅に短縮でき、したがってサムネイル一覧表示を早くすることにより利便性を高めることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、静止画記録再生装置に係り、特にサムネイル画像の一覧表示に好適に利用できるものである。
近年デジタルカメラは、大容量の記録メディアを使用して大量の写真を一つの記録メディアに記録できるようになっている。デジタルカメラは、ユーザーが見たい写真を検索する手段として複数のサムネイルを一画面に表示するサムネイル一覧表示を提供している。ユーザーはこのサムネイル一覧表示を利用することで、大量の記録画像から目的の写真を効率的に見つけられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−99318号公報
上述のごとくサムネイル一覧表示は、大量の写真の中から効率的に目的の写真を探し出すことが出来き、ユーザーの利便性を向上させることが出来る。
しかしながら、記録メディア上に分散して記録されたサムネイル画像を1つづつ読み出すため、読み出しに時間がかかり、つまりサムネイル一覧表示が遅いという課題があった。
例えば、家族旅行などでデジタルカメラで数百枚の写真を撮ったとする。この時、目的の1枚の写真を探し出すために、サムネイル一覧表示を利用することになる。しかしこの状態で、10枚単位のサムネイル画像が表示されるとすると、目的の写真を見つけるまでに何度も何度もサムネイル一覧表示を繰り返すことになる。この際サムネイル一覧表示が遅いのは、非常に不便を感じる物であった。
そこで本発明は、サムネイル一覧表示を早くすることにより利便性を高める静止画記録再生装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の静止画記録再生装置は、
画像をデジタルデータに変換するカメラ部と、
このカメラ部で変換されたデジタルデータを圧縮する画像圧縮部と、
この画像圧縮部で圧縮されたデジタルデータを所定のフォーマットの静止画ファイルに変換する画像フォーマット変換部と、
この画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルが保持するサムネイル画像データを記録メディアに記録するために、記録メディア上にサムネイル画像を複数個記録できるサムネイル画像記録領域を確保し、静止画ファイルが保持する主画像データを記録する主画像記録領域を確保する分割配置部と、
前記画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルをサムネイル画像データと主画像データに分割し、サムネイル画像データを前記サムネイル画像記録領域に記録再生し主画像データを前記主画像記録領域に記録再生する記録再生処理部と、
この記録再生処理部によって前記記録メディアから読み出された静止画ファイルの画像フォーマットを解析する画像フォーマット解析部と、
前記記録メディアから複数のサムネイル画像データを一括して読み出すサムネイル読み出し部と
このサムネイル読み出し部で読み出されたサムネイル画像データや前記画像フォーマット解析部で解析された静止画ファイルを伸張する画像伸張部と、
この画像伸張部で伸張されたデジタルデータを表示する表示処理部と、
この表示処理部で処理された信号を表示する表示部とを設け、
これにより初期の目的を達成するものである。
本発明は、
画像をデジタルデータに変換するカメラ部と、
このカメラ部で変換されたデジタルデータを圧縮する画像圧縮部と、
この画像圧縮部で圧縮されたデジタルデータを所定のフォーマットの静止画ファイルに変換する画像フォーマット変換部と、
この画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルが保持するサムネイル画像データを記録メディアに記録するために、記録メディア上にサムネイル画像を複数個記録できるサムネイル画像記録領域を確保し、静止画ファイルが保持する主画像データを記録する主画像記録領域を確保する分割配置部と、
前記画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルをサムネイル画像データと主画像データに分割し、サムネイル画像データを前記サムネイル画像記録領域に記録再生し主画像データを前記主画像記録領域に記録再生する記録再生処理部と、
この記録再生処理部によって前記記録メディアから読み出された静止画ファイルの画像フォーマットを解析する画像フォーマット解析部と、
前記記録メディアから複数のサムネイル画像データを一括して読み出すサムネイル読み出し部と
このサムネイル読み出し部で読み出されたサムネイル画像データや前記画像フォーマット解析部で解析された静止画ファイルを伸張する画像伸張部と、
この画像伸張部で伸張されたデジタルデータを表示する表示処理部と、
この表示処理部で処理された信号を表示する表示部とを設けた物であるので、サムネイル一覧表示を早くすることができ利便性を高めることができる。
すなわち、サムネイル一覧表示する時には、記録メディア上に連続して記録された複数のサムネイル画像を一度に読み出すようにしたため、サムネイル画像のアクセス時間が大幅に短縮でき、したがってサムネイル一覧表示を早くすることにより利便性を高めることができる。
以下に、本発明の静止画記録再生装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における静止画記録再生装置の構成を示した図である。図1において、静止画記録再生装置は、カメラ部1、画像圧縮部2、画像フォーマット変換部3、メモリ4、記録再生処理部5、記録メディア6、CPU7、操作部8、画像フォーマット解析部9、画像伸張部10、表示処理部11、表示部12、分割配置部101、サムネイル読み出し部102から成る。
カメラ部1は、レンズ、CCD(Charged Coupled Device)などの光電変換器、カメラ信号処理装置から成り、被写体の光学像を電気信号へ変換し、所定のカメラ信号処理を施して、輝度、色差の画像データを生成する。ここで、画像データは、縦と横の画素数が、所定のサイズに設定された主画像データと、主画像からさらに所定の画素数に間引いたサムネイル画像データの2つのデジタルデータを生成する。
画像圧縮部2は、カメラ部1で生成された主画像データおよびサムネイル画像データのデータ量を削減するため、それぞれに圧縮処理を施し圧縮符号化データを生成する。
画像フォーマット変換部3は、圧縮符号化データを所定の静止画ファイルフォーマットに変換するための処理を施す。具体的には、静止画ファイルの標準規格であるDCF(Digital Camera File system)基本ファイルのフォーマット化が行われ、サムネイル画像データもここで、主画像データに付加されて、静止画ファイルフォーマット化される。
また、この静止画ファイルは、DCF規格とExif(Exchangeable Image File Format)圧縮ファイル規格にて定義されたファイル形式で記録するため、規格に準拠した機器同士での再生互換が保たれる。
このDCF規格では、記録メディア上に記録する静止画ファイルのファイル名やそのファイルを格納するディレクトリ名の付与方法について、図3のように規定している。
また静止画ファイルに付随する情報として、画像入力機器のメーカ名、モデル名、撮影日時などの各種情報があり、それらはヘッダ情報として、静止画ファイル内に記述される。
このヘッダ情報は、図4のようにAPP1(APPlication marker segment 1)と呼ばれる領域に記述され、さらにその中には、主画像を160×120画素に間引いた、サムネイル画像データも含まれている。
このサムネイル画像は、再生機器で、どのような画像が記録されているかを使用者が1枚ずつ表示された画面を確認するよりも、一度に複数枚表示された画面を確認した方が早いために、機器に内蔵している液晶ディスプレイもしくは外部モニタなどの表示部に、図5のように画像一覧を、表示させる時に使用される。
メモリ4は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから成り、CPUの制御プログラム、画像データ、管理データ等を格納する。
分割配置部101は、記録メディア6上にサムネイル画像データを所定の数だけ記録できるサムネイル画像記録領域を確保し、主画像データを記録する主画像記録領域を確保する。
記録再生処理部5は、記録メディア6にサムネイル画像データや主画像データを記録再生するための処理を行う。
記録メディア6は、SDカードなどの半導体メモリや、ハードディスクやDVDなどのディスクであり、脱着可能なもの、もしくは機器内部に固定されているメディアである。
本実施例においてデータを保存するための記録メディア6は、SD(Secure Digital)カードを使用する。
この記録メディア6上で、画像や音声データなどの記録再生を実現するためのファイルシステムとして代表的なものに、FAT(File Allocation Table)がある。FATファイルシステムは、図2のような論理フォーマットになっていて、システム領域と、データ領域が存在する。静止画ファイルなどのデータは、このデータ領域に、クラスタと呼ばれる単位に区切って記録される。
サムネイル読み出し部102は、記録メディア6の前記サムネイル画像記録領域に連続して配置されたサムネイル画像データを読み出すための処理を行う。
CPU(Central Processing Unit)7は、制御プログラムに従い、周辺装置の制御を行う。
操作部8は、ダイアル、ボタン、スイッチ等から成り、使用者からの入力を受け付ける。
画像フォーマット解析部9は、DCF基本ファイルや、APP1領域内のExifヘッダの解析を行い、再生や表示に必要な情報を取得する。
画像伸張部10は、圧縮符号化された画像データの伸張処理を行う。この時、操作部8で、主画像の再生が選択された場合は主画像の伸張処理を行い、またサムネイル画像の再生が選択された場合はサムネイル画像の伸張処理が行われる。
表示処理部11は、表示部12で、画像や文字などの補助データを表示出力するための処理を行う。表示部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置や外部出力装置から成る。
上記構成において、本実施形態における記録処理と再生処理の概要をフローチャートを用いて説明する。
先ず、本実施形態の静止画記録再生装置における記録側の処理の流れの概要を図10のフローチャートをもとに説明する。
まずカメラ部1で画像を入力し、入力した画像をここでサムネイル画像データと主画像データの2つのデジタルデータに変換する(1001)。
次に画像圧縮部2で、このサムネイル画像データと主画像データをそれぞれJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮し、圧縮符号化データを生成する(1002)。
その後画像フォーマット変換部3で、DCF基本ファイルのフォーマット化を行い、サムネイル画像データはここで、主画像データに付加されて、DCF基本ファイル規格の静止画ファイルに変換される(1003)。
次に分割配置部101で、記録メディア6上にサムネイル画像データを所定の数だけ記録できるサムネイル画像記録領域を確保し、主画像データを記録する主画像記録領域を確保する(1004)。
その後記録再生処理部5で、前記DCF基本ファイル規格の静止画ファイルをサムネイル画像データと主画像データに分割する。この分割したサムネイル画像データを前記サムネイル画像記録領域に記録し、分割した主画像データを前記主画像記録領域に記録する。この時の記録メディア6への記録は、DCF規格に従って実施される(1005)。
サムネイル画像データを前記サムネイル画像記録領域に記録するときには、既に記録されているサムネイル画像データに引き続いてクラスタ単位で連続的に配置する。
次に、本実施形態の静止画記録再生装置における再生側の処理の流れの概要を図11のフローチャートをもとに説明する。
まずサムネイル画像データの再生処理について説明する。
CPU7で、再生する画像データはサムネイル画像データか主画像データかを判断する(1101)。
再生する画像データがサムネイル画像データの時は、サムネイル読み出し部102で記録メディア6のサムネイル画像記録領域に記録されているサムネイル画像データを、所定の数だけ一度に読み出す(1102)。
たとえば表示部12に表示するサムネイルの数が12個の場合、12個のサムネイル画像データを一度に読み出す。
その後画像フォーマット解析部9で、画像フォーマットの解析を行う(1103)。
次に画像伸張部10で、JPEG圧縮されたサムネイル画像データの伸張処理を行う(1104)。
その後表示処理部11で、この伸張されたデジタルデータを表示する処理が行われ(1105)、表示部12で表示される(1106)
次に主画像データの再生処理について説明する。
まずCPU7で再生する画像データはサムネイル画像データか主画像データかを判断する(1101)。
再生する画像データが主画像データの時は、記録再生処理部5で記録メディア6の主画像記録領域に記録されている主画像データを含む、静止画ファイルの全てのデータを読み出す(1107)。
その後画像フォーマット解析部9で、画像フォーマットの解析を行う(1103)。
次に画像伸張部10で、JPEG圧縮された主画像データの伸張処理を行う(1104)。
その後表示処理部11で、この伸張されたデジタルデータを表示する処理が行われ(1105)、表示部12で表示される(1106)
ここ以降で、サムネイル画像記録領域へのサムネイル画像データの記録と再生について詳細に説明する。
まずサムネイル画像記録領域へのサムネイル画像データの記録について図8をもとに説明する。
図8は、本実施形態の静止画記録再生装置における記録メディア6への静止画ファイルのクラスタ配置の一例を示したものである。
ここで、ファイル先頭から、サムネイル画像データを含むAPP1領域までは、1クラスタ内に格納されているものとし、またそのクラスタのサイズは32Kバイトとして、説明を行う。
静止画ファイルの構造は、図4のように、ファイル先頭のSOIマーカ、APP1領域、主画像JPEG圧縮データ、EOI(End Of Image)マーカからなる。このAPP1領域には、Exifヘッダ情報と、サムネイル画像データが含まれる。このAPP1領域のサイズは、最大64KBまでと規定されているが、この中の大部分を占める、サムネイル画像データは、前述の通り、主画像を160×120画素に間引いた画像データであるため、データサイズは、10Kバイト程度まで圧縮しても、見出し表示としての画質としては十分であるため、SOIと、APP1を合わせたデータサイズを、32Kバイト内に収まるよう、画像圧縮部2と、画像フォーマット変換部3にて、調整する。
メモリ4には、画像フォーマット変換部3にて、DCF基本ファイル化されたデータが格納される。そして、そのデータを、記録再生処理部5を経由して、記録メディア6に記録する。この時ファイルは、FATファイルシステムのクラスタ単位に区切られて記録される。
図8に戻って記録の説明を続ける。
実際の静止画ファイルデータと合わせて、そのファイルの管理情報として、図8のクラスタ番号MH(H=HEX)の位置の、ディレクトリエントリも記録される。ここには、図6のように、各ファイル名、拡張子名、更新日時などと共に、先頭クラスタ番号とファイルサイズの情報も記録される。
このディレクトリエントリの、次のクラスタ以降は、各静止画ファイルの先頭からAPP1領域を含むサイズ(=32Kバイト)を記録するためのサムネイル画像記録領域としてAPP1格納予約領域31を確保する。
例えば図3で示すような、DCFディレクトリ「100ABCDE」の下に、「FGHI0001.JPG」から「FGHI0999.JPG」まで999個のDCF基本ファイルを記録する場合は、分割配置部101がクラスタ番号(M+1) Hから999クラスタ分をサムネイル画像記録領域としてAPP1格納予約領域31を確保する。
さらに分割配置部101が、クラスタ番号N H以降を主画像記録領域32として確保する。
そして、「FGHI0001.JPG」のAPP1領域を含む先頭クラスタは、クラスタ番号(M+1)Hに記録する。そして、次の2クラスタ目以降のデータは、図8のクラスタ番号N H以降の主画像記録領域に記録していく。そして、ファイルのクラスタのつながりを示す情報は、図2のシステム領域内のFATに記録される。
同様に、「FGHI0002.JPG」以降の静止画ファイルは、先頭クラスタがクラスタ番号(M+2)Hに記録され、2クラスタ目以降は、主画像記録領域に記録されていく。
撮影時には、静止画ファイルを、図3のようにDCFディレクトリならびにその下に格納されているDCFファイルの各番号の小さい方から、順に記録していく。
次にサムネイル画像記録領域のサムネイル画像データの再生について詳細に説明する。
まず図5(A)、(B)を用いて、サムネイル一覧表示の説明を行う。例として、図3のように記録された、DCFディレクトリ「100ABCDE」の下の、DCFファイル「FGHI0001.JPG」から「FGHI0012.JPG」までの12個のサムネイル一覧を表示するとする。
使用者によって、操作部8より、サムネイル一覧表示が要求されると、サムネイル読み出し部102が、サムネイル画像記録領域に記録されているサムネイル画像データを読み出す。
撮影時には、静止画ファイルを、図3のようにDCFディレクトリとその下に格納されているDCFファイルの各番号の小さい方から、順に記録していくため、再生順序も、それに合わせて再生していく。
そのため、サムネイル一覧は、図5(A)に示すように、「FGHI0001.JPG」のサムネイル画像がサムネイル画像表示22の位置に表示され、DCFファイルの各番号に従って順次表示されていくことになる。
サムネイル一覧の表示の際には、現在の位置を示す画像表示マーカ表示23が表示され、操作部の+ボタンまたは−ボタンを押すことによって、その位置が移動する。また、現在表示されているサムネイル一覧以外の画面に移動する場合は、順方向、逆方向でそれぞれ、図5(A)、(B)のように切り替わる。
ここで、サムネイル画像を12個表示する具体的な表示方法について述べる。
先ず図3で示すルートディレクトリの下のDCFディレクトリ「100ABCDE」のDCFファイル「FGHI0001.JPG」のサムネイル画像を再生する動作を述べる。
FATファイルシステムでは、記録メディアごとに、決まった位置に記録されているルートディレクトリのエントリ情報を検索する。ディレクトリエントリには、そのディレクトリの下にサブディレクトリあるいはファイルが存在する場合、図6のような情報が記録されている。
その中の、ファイル名情報が「DCIM」かつファイル属性が「ディレクトリ」であるエントリを検索する。この「DCIM」というディレクトリは、DCF規格で、各DCFディレクトリ、DCFファイルの最上位ディレクトリとして、ルートディレクトリ直下に位置するよう決められている。
「DCIM」ディレクトリが検索されると、次に「DCIM」ディレクトリの先頭クラスタ番号を取得する。そのクラスタ番号が、「DCIM」ディレクトリエントリの先頭クラスタ位置を指し示すため、このクラスタ番号のデータを読み込む。そして、次に、そのディレクトリエントリの中の、ファイル名情報が「100ABCDE」かつファイル属性が「ディレクトリ」であるエントリを検索する。
「100ABCDE」のディレクトリエントリは、図8のクラスタ番号M Hに位置するため、まずディレクトリエントリから、ファイル名が「FGHI0001」で、かつ拡張子が「JPG」のエントリを検索する。そして、一致するエントリが見つかると、その先頭クラスタ番号の位置情報を取得して、その情報を図9のようにテーブルデータとして、メモリ4に記憶する。
次に「FGHI0002.JPG」のサムネイル画像を再生する動作を述べる。「FGHI0001.JPG」の時と同じくディレクトリエントリから、ファイル名が「FGHI0002」で、かつ拡張子が「JPG」のエントリを検索し、一致するエントリが見つかると、その先頭クラスタ番号の位置情報を取得して、その情報をテーブルデータに記憶する。
この動作を順次、「FGHI0012.JPG」まで繰り返し行う。
そして、CPU7は、テーブルデータから、各静止画ファイルの先頭クラスタの連続性を解析する。本実施形態の静止画記録再生装置で記録された記録メディア6であれば、各静止画ファイルの先頭クラスタは、サムネイル画像記録領域であるAPP1格納予約領域31に連続したアドレスで記録されている。
CPU7が、各静止画ファイルの先頭クラスタの連続性を確認すると、サムネイル読み出し部102が、「FGHI0001.JPG」のサムネイル画像が記録されたクラスタ番号(M+1) Hから、「FGHI00012.JPG」のサムネイル画像が記録されたクラスタ番号(M+C) Hまでの、12個分のサムネイル画像を一度に取得する。
本実施例によれば、サムネイル画像は記録メディア6の連続したクラスタに記録されているため、記録メディアごとに規定されているリードコマンドに対して、読み出すサイズを設定し、発行することにより、1回のリードコマンドにて、12個のサムネイル画像を一括して、読み込むことが可能となる。
読み込むデータは、メモリ4上の32Kバイト×12個分確保した領域に保存する。そして、メモリ4上の各静止画ファイルの先頭からの32Kバイト内のAPP1から、所定のフォーマットで配置されたExifヘッダ情報を、画像フォーマット解析部9にて、辿っていき、サムネイル画像データのメモリ先頭アドレスと、サイズを取得する。
そして、画像伸張部10にて、その情報を基に、伸張処理を行う。伸張された画像データは、表示処理部11にて、表示部12で表示するための所定の処理が行われる。そして表示部12で、「FGHI0001.JPG」のサムネイル画像は、図5(A)の「0001」の位置に表示される。
同様に、「FGHI0002.JPG」から「FGHI0012.JPG」のサムネイル画像も、記録メディア6から、メモリ4上に読み込まれた各静止画ファイルの先頭からの32Kバイト内のAPP1からサムネイル画像データを抽出して、画像伸張、表示処理を施すことによって、図5(A)の「0002」から「0012」の位置に表示していく。
この時、本実施形態の静止画記録再生装置以外で記録された記録メディア6の場合、図7に示すように、各静止画ファイルの先頭クラスタは、連続したアドレスではなく、分散して記録されているので、その場合は、従来通り、それぞれの静止画ファイルごとに、読み込んでいくことになる。
逆に、本実施形態の静止画記録再生装置で撮影された記録メディア6を、他の再生装置に装着した場合でも、FATファイルシステムに則って、記録されているため、サムネイル画像はもとより、主画像も、支障なく再生することが、可能である。
従来は、12個のサムネイル画像を表示するためには、サムネイル画像が記録メディア6に不連続に記録されているため、12回の読み込み作業が必要であった。
しかし本発明の静止画記録再生装置によれば、サムネイル一覧表示する時には、記録メディア上に連続して記録された複数のサムネイル画像を一度に読み出すようにしたため、サムネイル画像のアクセス時間が短縮でき、したがってサムネイル一覧表示を早くすることにより利便性を高めることができる。
本実施形態の静止画記録再生装置では、例として、1クラスタのサイズは32Kバイトを例として、説明したが、特に、記録メディア6がSDカードの場合、カードの総容量が1GB以上では、クラスタサイズは、32KBと規定されているので、APP1領域を、1クラスタ内に収めるには十分のサイズであると同時に、1クラスタ内に収まるディレクトリエントリのエントリの数が、1022個まで設定できるので、DCFディレクトリ当たりのDCFファイル数を、最大1022個まで、1つのクラスタ内で管理することが可能になり、本実施形態によって、より効果を得ることができる。
なお、FATファイルシステムでは記録メディア6の総容量に応じて、そのクラスタサイズは変化するため、32Kバイト未満の場合もある。
その場合、例えば、クラスタサイズが16Kバイトならば、ファイル先頭からAPP1領域までのサイズを、16Kバイトまでに制限するか、もしくは、1つの静止画ファイル当たりのAPP1格納予約領域31を2クラスタ分確保することで、同様の効果を得ることが可能となるが、APP1領域が複数クラスタにまたがり、管理が複雑になるので、記録メディア6のクラスタサイズが所定のサイズ、例えば、32Kバイト以上の場合に限り、本実施の形態を適用してもよい。
また、各DCFディレクトリ下に記録されるDCF基本ファイルのファイル番号と、APP1格納予約領域31の位置とを関連付けて、配置することにより、撮影される静止画ファイルの順に、APP1格納予約領域31に、各静止画ファイルのAPP1領域を格納していくことができる。
なお、静止画ファイルを削除した場合、APP1格納予約領域31も空きクラスタとなるが、その後の使用方法については、任意である。そのまま空きクラスタとして扱うと、ファイル番号の撮影する順序は変わることがないので、管理が容易になる。
なお、DCFディレクトリとして、「100ABCDE」を例に、説明したが、記録されたファイルの数が、所定の数を超えた場合は、新しいディレクトリ「101ABCDE」に記録していくが、その場合も、同様に新たにAPP1格納予約領域31を確保して記録していき、サムネイル一覧表示時には、その領域から読み取って、再生を行う。
なお、記録メディア6にAPP1格納予約領域31を確保するだけの連続した空きクラスタが存在しない場合には、そのDCFディレクトリに対しては、従来通りの方法で、記録再生を行う。
また、脱着可能な記録メディアの場合は、本実施形態に対応していない記録装置で、静止画ファイルが記録される場合もあり、その記録装置で記録された記録メディアが装着された場合は、記録側は、新たにDCFディレクトリを作成して、本実施形態の処理を適用することもできる。その場合、新たに作成したDCFディレクトリに記録される静止画ファイルのサムネイル表示は、本実施例の効果が発生するので、サムネイル一覧表示が高速化され利便性を高めることが出来る。
なお、1つのDCFディレクト下に記録するDCFファイル数個分のAPP1格納予約領域31を確保するとしたが、欠陥クラスタを考慮して、余分の領域をさらに確保してもよい。
なお、図8において、DCFディレクトリのディレクトリエントリと、APP1格納予約領域31を、連続するアドレスとして説明したが、サムネイル画像記録領域であるAPP1格納予約領域31が連続していれば、本実施例の効果を得ることが出来る。
また、DCFディレクトリ下に記録するファイルの数は999個としたが、これも、任意の数でよい。さらに、サムネイル一覧表示画面に表示されるサムネイル画像の数は、12個としたが、この数も任意で構わず、一画面に表示するサムネイル画像の数が多くなれば、一度に読み込むサムネイル画像の数が増えるので、本実施形態による効果が一層大きくなる。
本実施例では、記録メディアとしてSDカードを用いた例を示した。SDカードのようなメモリ系の記録メディアの場合でも、本実施例のような効果を期待できるが、記録メディアがDVDやハードディスクのような円盤形のメディアであった場合、さらにその効果を高めることが出来る。
すなわち円盤形の記録メディアの場合には、データをヘッドで記録再生するようになる。そのため円盤形の記録メディアの読み出し時において、ヘッドで次の番地をアクセスするためにはヘッドを移動させなければならず、ヘッドの移動距離が大きくなればなるほどアクセスに時間がかかることになる。
しかし本実施例のようにサムネイル画像データを一ヶ所に集めておき一度に読み取るような構成にしておくと、ヘッドはこのエリアを動くだけでよくなりアクセス時間を短縮できる。その結果アクセス時間を短縮でき、サムネイル画像の表示を速くすることが出来る。
本発明にかかる静止画記録再生装置は、サムネイル一覧を高速に表示させる場合に、有用である。
本発明の実施の形態における静止画記録再生装置の構成を示す図 記録メディア内の論理フォーマットを示した図 DCF規格準拠のディレクトリ構造を示した図 DCF基本ファイルの構造を示した図 サムネイル一覧表示画面の例を示した図 ディレクトリエントリのエントリ情報を示す図 従来の記録メディア上の静止画ファイルの配置を示した図 本発明の実施の形態における記録メディア上の静止画ファイルの配置を示した図 サムネイル一覧で表示する静止画ファイルとそれに対応する先頭クラスタ位置情報を格納したテーブルデータを示す図 本実施形態1における記録処理のフローチャート 本実施形態1における再生処理のフローチャート
符号の説明
1 カメラ部
2 画像圧縮部
3 画像フォーマット変換部
4 メモリ
5 記録再生処理部
6 記録メディア
7 CPU
8 操作部
9 画像フォーマット解析部
10 画像伸張部
11 表示処理部
12 表示部
21 サムネイル一覧表示画面
22 サムネイル画像表示
23 画像選択マーカ表示
31 APP1格納予約領域(サムネイル画像記録領域)
32 主画像記録領域
101 分割配置部
102 サムネイル読み出し部

Claims (7)

  1. 画像をデジタルデータに変換するカメラ部と、
    このカメラ部で変換されたデジタルデータを圧縮する画像圧縮部と、
    この画像圧縮部で圧縮されたデジタルデータを所定のフォーマットの静止画ファイルに変換する画像フォーマット変換部と、
    この画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルが保持するサムネイル画像データを記録メディアに記録するために、記録メディア上にサムネイル画像を複数個記録できるサムネイル画像記録領域を確保し、静止画ファイルが保持する主画像データを記録する主画像記録領域を確保する分割配置部と、
    前記画像フォーマット変換部で変換された静止画ファイルをサムネイル画像データと主画像データに分割し、サムネイル画像データを前記サムネイル画像記録領域に記録再生し、主画像データを前記主画像記録領域に記録再生する記録再生処理部と、
    この記録再生処理部によって前記記録メディアから読み出された静止画ファイルの画像フォーマットを解析する画像フォーマット解析部と、
    前記記録メディアから、複数のサムネイル画像データを一括して読み出すサムネイル読み出し部と
    このサムネイル読み出し部で読み出されたサムネイル画像データや前記画像フォーマット解析部で解析された静止画ファイルを伸張する画像伸張部と、
    この画像伸張部で伸張されたデジタルデータを表示する表示処理部と、
    この表示処理部で処理された信号を表示する表示部と、
    を備えた静止画記録再生装置
  2. 前記分割配置部が前記記録メディア上に確保する前記サムネイル画像記録領域は、記録メディア上の連続したアドレスであることを特徴とする請求項1に記載の静止画記録再生装置。
  3. 前記画像圧縮処理部は、前記静止画ファイルのサムネイル画像データをファイル先頭から所定のサイズ内に格納されるように制御することを特徴とする請求項2に記載の静止画記録再生装置。
  4. 前記静止画ファイルの先頭からサムネイル画像データを含む所定のサイズは、前記記録メディア上の記録単位であるクラスタのサイズによって変化させることを特徴とする請求項2に記載の静止画記録再生装置。
  5. 1個あたりの前記クラスタのサイズが所定のサイズの場合に前記静止画ファイルのサムネイル画像データは、1個の前記クラスタ内に格納することを特徴とする請求項2記載の静止画記録再生装置。
  6. 前記記録メディア上に配置する、前記サムネイル画像記録領域は、所定のディレクトリ下に記録される静止画ファイル群ごとに確保されることを特徴とする請求項2に記載の静止画記録再生装置。
  7. 前記静止画ファイルのサムネイル画像データは、前記ディレクトリ下に記録される静止画ファイルに所定の順番で付与されるファイル番号に対応した位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の静止画記録再生装置。
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