JP2009303075A - マルチメディアサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】GPS位置情報を利用してマルチメディアファイルを効率よく管理することが可能なマルチメディアサーバを提供する。
【解決手段】マルチメディアサーバ11は、外部デバイスからマルチメディアファイル及びGPS位置情報をインポートするファイルインポート手段41と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段42と、ファイル再生手段43と、ストレージ手段42に蓄積されたマルチメディアファイルを管理するファイルデータベース44aと、GPS位置情報と住所とを関連づけて記録する住所データベース44bと、住所と施設名とを関連づけて記録する施設名データベース44cと、GPS位置情報に基づいて施設名を取得する施設名取得手段45と、取得した施設名の一覧を表示する施設名表示手段46と、マルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名を設定するフォルダ設定手段47とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、マルチメディアサーバに関し、特に、動画、静止画、並びに、音楽の再生及び管理に特化した小型で操作性の高いマルチメディアサーバに関するものである。
近年、デジタルコンテンツの普及により、個人が大量のデジタルコンテンツを保有し管理する時代となっている。通常、これらのデジタルコンテンツの管理はパソコンで行われるが、パソコンは汎用性が極めて高い反面、デジタルコンテンツの管理を簡単に行うことはできない。
パソコンを用いたデジタルコンテンツの管理に関しては、例えば特許文献1に記載のように、ストレージを共有することにより、同一コンテンツにアクセスが集中した場合でも最小限のコピーでサービス可能なストレージ共有型分散マルチメディアサーバシステムが提案されている。また、特許文献2には、複数のディスクドライブを備え、これら各ディスクドライブ(に装着されている記憶媒体)にデータを分散して格納することで、並列アクセスを可能としてアクセスの高速化を図ったマルチメディアサーバ用ディスクアレイ装置が開発されている。
従来、動画、静止画等のマルチメディアファイルには、そのファイルが作られたときのデータとして、年月日や時刻のデータが付与される。例えば、デジタルカメラ等で撮影された静止画ファイルには、その静止画が撮影された日時として「2008/02/11 11:37」といったデータが付与される。最近は、GPS機能を有するカメラ機能付き携帯電話やビデオカメラも徐々に普及しており、GPS受信機能により得られた位置情報をマルチメディアファイルと共に記録することも行われている(特許文献3、4参照)。
特開平10−134485号公報 特開平10−133828号公報 特開2003−51997号公報 特開2008−72228号公報
上記のように、最近は動画、静止画等のマルチメディアファイルにGPS位置情報が付与されることが多くなっていることから、マルチメディアファイルを蓄積し管理するマルチメディアサーバにおいても、GPS位置情報を管理し、有効活用することが望まれている。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、GPS位置情報を利用してマルチメディアファイルを効率よく管理することが可能なマルチメディアサーバを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるマルチメディアサーバは、デジタルテレビに接続可能なマルチメディアサーバであって、外部デバイスからGPS位置情報が付加されたマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段と、ストレージ手段に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段と、GPS位置情報に基づいて当該位置にある施設の施設名を取得する施設名取得手段と、施設名の一覧を表示する施設名表示手段と、施設名の一覧の中から選択された一の施設名をインポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定するフォルダ設定手段とを備えることを特徴とする。
ここで、マルチメディアファイルとは、動画ファイル、静止画ファイル、音楽ファイル又はこれらの複合ファイルであって、ファイルフォーマットは特に限定されないが、動画であればmpgファイル、aviファイル等を挙げることができ、静止画であればbmpファイル、jpgファイル、gifファイル等を挙げることができ、音楽ファイルであればwavファイル、mp3ファイル、aacファイル、oggファイル、midファイルを挙げることができる。
本発明によれば、マルチメディアファイルに関連づけられたGPS位置情報から施設名を求め、この施設名をマルチメディアファイルのフォルダ名として設定することができるので、GPS位置情報を利用してデジタルコンテンツを効率良く管理することができ、再生したいマルチメディアファイルを容易に見つけることが可能となる。
本発明によるマルチメディアサーバは、GPS位置情報と住所とを関連づけて記録する住所データベースと、住所と施設名とを関連づけて記録する施設名データベースとをさらに備え、施設名取得手段は、住所データベースを参照してGPS位置情報に対応する住所を取得した後、施設名データベースを参照して住所に対応する施設名を取得することが好ましい。これによれば、GPS位置情報から住所を求め、さらに当該住所から施設名を求めるので、住所と施設名を一緒に取得ことができる。また、住所データベースと施設名データベースとを別々に保有していることから、データベースの管理や更新が容易である。特に、GPS位置情報と住所との関係が変更されることは希であるが、住所と施設名との関係は比較的頻繁に変更されることから、施設名データベースを更新するだけで常に最新の施設名に対応することが可能となる。さらに、マルチメディアサーバ自身がデータベースを保有することから、外部のデータベースに頼ることなくGPS位置情報を活用することができる。また、検索にかかる時間を短くすることができ、高速なサービスを提供することができる。
本発明において、施設名取得手段は、外部の住所データベースサーバにアクセスしてGPS位置情報に対応する住所を取得した後、外部の施設名データベースサーバにアクセスして住所に対応する施設名を取得することが好ましい。これによれば、マルチメディアサーバ自身がデータベースを持つ必要がないので、データベースの管理や更新を不要にすることができる。
本発明において、施設名表示手段は、施設名の一覧と共に住所を表示し、フォルダ設定手段は、施設名の一覧及び住所の中から選択された一の施設名又は住所をインポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定することが好ましい。これによれば、施設名と共に住所を確認することができ、例えば施設名がフォルダ名として不適切な場合には、施設名の代わりに住所をフォルダ名として設定できるので、フォルダ名の選択肢を広げることができる。
本発明によるマルチメディアサーバは、GPS位置情報と施設名とを関連つけて記録する施設名データベースをさらに備え、施設名取得手段は、施設名データベースを参照してGPS位置情報に対応する施設名を取得することが好ましい。これによれば、GPS位置情報から住所を求めることなく、施設名を直接求めることができる。したがって、施設名の取得にかかる時間を短縮することができると共に、データベースの規模を縮小することができる。
本発明において、施設名取得手段は、外部の施設名データベースサーバにアクセスしてGPS位置情報に対応する施設名を取得することが好ましい。これによれば、マルチメディアサーバ自身がデータベースを持つ必要がないので、データベースの管理や更新を不要にすることができる。
本発明において、フォルダ設定手段は、複数のアイコンイメージの中から選択された一のアイコンイメージをインポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのアイコンイメージとして設定することが好ましい。これによれば、ファイル名とアイコンイメージの組み合わせから、再生したいマルチメディアファイルを簡単に見つけ出すことができる。
このように、本発明によれば、GPS位置情報を利用してデジタルコンテンツを効率良く管理することができ、再生したいマルチメディアファイルを容易に見つけることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるマルチメディアサーバシステムの構成を示す略ブロック図である。
図1に示すように、このマルチメディアサーバシステム10は、マルチメディアファイルの再生及び管理を行うマルチメディアサーバ11と、家庭内LAN13を介してマルチメディアサーバ11に接続されたタンクサーバ14とを備えている。マルチメディアサーバ11はデジタルハイビジョンテレビ12に接続できる機能を備えている。その機能は、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルを接続できる端子であってもよく、無線LANであってもよい。無線LANの場合、IEEE802.11a/b/g又はIEEE802.11nであってもよく、また非圧縮でデータを送ることができるWHDI(Wireless High-Definition Interface)であってもよい。家庭内LAN13はブロードバンドルータ15等のホームゲートウェイを介してインターネット16に接続されている。インターネット16上には、マルチメディアサーバ11内のファームウェアやアプリケーションプログラムを提供するサポートセンタ17、デジタルコンテンツ自身或いはデジタルコンテンツのタグ情報を提供するコンテンツプロバイダ18等が存在している。通常、家庭内LAN13にはパソコン19が接続されているが、このパソコン19からマルチメディアサーバ11やタンクサーバ14にアクセスすることも可能である。なお、この家庭内LANはケーブル接続でもよいが、IEEE802.11a/b/g、IEEE802.11n等の無線LANで構成することもできる。
図2は、本発明の好ましい実施形態によるマルチメディアサーバ11の外観構造を示す図であって、(a)はフロントパネル側の斜視図、(b)はバックパネル側の斜視図である。
図2(a)及び(b)に示すように、マルチメディアサーバ11は、横置きボックス型の小型でシンプルな構造となっている。したがって、大型なデジタルハイビジョンテレビ12の周囲の手狭なスペースにも設置が可能である。
図2(a)に示すように、マルチメディアサーバ11の筐体のフロントパネルには電源スイッチボタン21、赤外線受光パネル23、メモリカードスロット24、USB(Universal Serial Bus)端子25aが設けられている。電源スイッチボタン21はLED表示部を構成しており、このLEDの点減状態によって電源の投入状態や動作状態の確認が可能である。マルチメディアサーバ11には赤外線リモコン26が付属しており、赤外線受光パネル23はリモコン26からのコマンド信号を受信することができる。メモリカードスロット24は、SDカード(登録商標)等の各種メモリカードのための専用スロットである。USB端子25aはUSBケーブルを介してデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のUSBデバイス(外部デバイス)を接続可能である。
図2(b)に示すように、マルチメディアサーバ11の筐体のバックパネルには主電源スイッチ22、LANポート27、HDMI端子28、コンポジットビデオ端子29a、ステレオオーディオ端子29b、S-Video端子29c、SPDIF端子29d、USB端子25b等の各種端子が設けられている。マルチメディアサーバ11はLANポート27を介してLAN13に接続可能である。また、マルチメディアサーバ11はHDMI端子28に接続されたHDMIケーブル28a(図1参照)を介してデジタルハイビジョンテレビ(ディスクプレイ)12に接続可能である。
図3は、マルチメディアサーバ11の内部構成を示す略ブロック図である。
図3に示すように、マルチメディアサーバ11は、CPU31、メモリ32、グラフィックプロセッサ33、オーディオプロセッサ34、ハードディスクドライブ35、ネットワークインターフェース36、無線ネットワークインターフェース37、USBインターフェース38、メモリカードスロット39を備えている。マルチメディアサーバ11では専用OSが使用されるのでCPU31の負荷が少なく、よってパソコンよりも低スペックのCPUを使用することができる。
ハードディスクドライブ35にはマルチメディアファイルが格納されるほか、マルチメディアファイルを管理するための各種データベースも記録されている。さらに、ハードディスクドライブ35にはマルチメディアサーバ11の動作に必要なOS等のファームウェアも記録されており、これらは電源投入時にロードされる。ハードディスクドライブ35はできるだけ大容量であることが好ましく、例えば300〜500GB程度の記録容量を有している。本実施形態のマルチメディアサーバ11は有線によるネットワークインターフェース36のみならず無線ネットワークインターフェース37を有しているため、有線LANを介したネットワーク接続の他、無線LAN接続も可能である。特に、デジタルカメラやデジタルビデオカメラが無線LANに対応している場合には、無線LAN経由でのデータの受け渡しも可能である。
図4は、マルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。
図4に示すように、マルチメディアサーバ11は、図3に示したハードウェアとソフトウェアとの協働によって、外部デバイスからマルチメディアファイル及びGPS位置情報をインポートするファイルインポート手段41と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段42と、ストレージ手段42に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段43と、ストレージ手段42に蓄積されたマルチメディアファイルを管理するファイルデータベース44aと、GPS位置情報と住所とを関連づけて記録する住所データベース44bと、住所と施設名とを関連づけて記録する施設名データベース44cと、GPS位置情報に基づいて施設名を取得する施設名取得手段45と、取得した施設名の一覧を表示する施設名表示手段46と、インポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名を設定するフォルダ設定手段47を構成している。
ファイルインポート手段41は、外部デバイス内のマルチメディアファイルを自動的にインポートする自動インポート機能と、外部デバイス内のマルチメディアファイルのうちユーザが選択したものをインポートする手動インポート機能を有している。ファイル再生手段43は、ユーザによって選択された任意のフォルダ内のマルチメディアファイルを順次再生することができる。
フォルダ設定手段47は、インポートされたマルチメディアファイルが作成された地点の住所や施設名を取得し、住所及び施設名の一覧を表示する機能を有している。ユーザは複数の施設名の一覧の中から一の施設名を選択することができ、この施設名をフォルダ名として設定することができる。フォルダ名の選択は、赤外線リモコン26の操作により行うことができる。さらに、フォルダ設定手段47は、アイコンデータベース(不図示)に登録されている複数のアイコンイメージの中から選択された一のアイコンイメージをインポートファイルの保存先フォルダのアイコンイメージとして設定する機能を有している。
マルチメディアサーバ11は、ソフトウェアキーボード等の文字入力手段48を備えており、フォルダ設定手段47は、文字入力手段48から直接入力された文字列をインポートファイルの保存先フォルダ名として設定する機能を有している。よって、ユーザは、保存先フォルダ名に任意の文字列を設定することができる。
本実施形態のマルチメディアサーバシステム10が取り扱うマルチメディアファイルは主として動画、静止画(写真)、及び音楽の3種類である。これらのファイルサイズは通常でも非常に大きいが、高品質になるほどさらに大きくなるという性質を有している。マルチメディアサーバ11は、これらのマルチメディアファイルを管理するためのファイルデータベース44aを有している。ファイルデータベース44aで管理されるマルチメディアファイルの情報は、コンテンツのインポート時に当該コンテンツから抽出されるか、或いはインターネット16上のコンテンツプロバイダ18にアクセスして取得されるか、或いは、ユーザの直接入力により取得されるものである。
図5は、ファイルデータベースで管理されるマルチメディアファイルの情報を示す表である。
図5に示すように、マルチメディアファイルの情報は、大きく4種類に大別することができる。「インポート情報」51、「コンテンツ情報」52、「再生情報」53、及び「付加情報」54である。このうち、「インポート情報」51は、マルチメディアファイルのインポート時に得られる情報であり、実際のファイル名を示す「ファイル名」51a、マルチメディアサーバ11内(或いはタンクサーバ14内)のマルチメディアファイルの格納位置を示す「格納場所」51b、実際のファイルサイズを示す「サイズ」51c、マルチメディアファイルをインポートした年月日及び時刻を示す「インポート日時」51d、及びマルチメディアファイルと関連づけられた位置情報である「GPS位置情報」51eである。
GPS位置情報51eは、GPS(Global Positioning System)より提供される位置情報であって、経度及び緯度を含む位置情報である。この位置情報は、動画等のマルチメディアファイルが記録された地点の位置情報であることが好ましい。GPS機能を有するビデオカメラや携帯電話機では、動画や静止画を撮影した地点の位置情報を動画や静止画と関連づけて登録することができる。よって、GPS機能を有する外部デバイスからGPS位置情報を直接インポートすることができる。
「コンテンツ情報」52としては、「コンテンツタイプ」52a、「プロファイル」52b、「解像度」52c、「長さ」52d、「ビットレート」52e、「タイトル名」52f、「アーティスト名」52g、「アルバム名」52h、「ジャンル」52i、「作成年月日」52jを挙げることができる。「コンテンツタイプ」52aは、動画、静止画、又は音楽のいずれかを示す情報であり、「プロファイル」52bはファイルのフォーマット情報(MP3、WMA、WMV等)を示す情報である。また、「解像度」52cは、動画、静止画における品質情報であり、「長さ」52dは、動画、音楽における時間情報であり、「ビットレート」52eは、動画、音楽における品質情報である。また、「タイトル名」52f、「アーティスト名」52g、「アルバム名」52h、「ジャンル」52i、「作成年月日」52jは、いわゆるマルチメディアファイルのタグ情報である。
「再生情報」53としては、「再生回数」53aと「再生開始位置」53bを挙げることができる。「再生回数」53aはユーザがコンテンツを再生した回数を示すものであり、「再生開始位置」53bは前回再生の途中で再生が中断された場合時間軸の再生位置情報である。つまり、レジューム機能で使用される再生再開時間位置情報であり、主として動画で使用されるものである。
また、「付加情報」54としては、「お気に入りランキング」54aを挙げることができる。「お気に入りランキング」54aは、ユーザによるコンテンツの評価を例えば5段階で示したものであり、ユーザが任意に設定できる項目である。
これらの情報はマルチメディアファイルごとに管理されるべき情報であり、ファイルデータベース44aに記録され、適時更新されるものである。
図6は、住所データベース44bで管理されるレコードの内容を示す図である。また、図7は、施設名データベース44cで管理されるレコードの内容を示す図である。
図6に示すように、住所データベース44bには、「ID」61、「GPS位置情報」62及び「住所」63が登録されている。そのため、ある地点のGPS位置情報が分かっていれば、住所データベース44bを用いて当該地点の住所を知ることができる。また、図7に示すように、施設名データベース44cには、「ID」64、「住所」63及び「施設名」65が登録されている。そのため、ある地点の住所が分かっていれば、施設名データベース44cを用いて当該地点の施設名を知ることができる。さらにこれら2つのデータベースを使用した場合には、GPS位置情報から施設名を求めることが可能である。なお「施設名」65には、例えば、公園、遊園地、野球場、デパートといった狭義の施設のほか、富士山、琵琶湖といった自然の観光地も含まれる。
マルチメディアファイルはストレージ手段42内の所定の格納場所51bに格納されており、フォルダ単位で管理されている。フォルダ名はユーザが自由に設定することができ、特に、マルチメディアファイルを作成した地点の施設名や住所をフォルダ名として設定することができる。またフォルダのアイコンイメージも設定することができる。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、マルチメディアサーバ11の動作について詳細に説明する。
まず、ビデオカメラ等の外部デバイスがマルチメディアサーバ11接続されると(ステップS11Y)、マルチメディアサーバ11はアクティブになり、マルチメディアファイルのインポートが開始される(ステップS12)。このときのインポートは自動インポートであってもよく、手動インポートであってもよい。自動インポートの場合には、ファイルインポート手段41が外部デバイス内のファイルとマルチメディアサーバ11内に蓄積されているファイルとを比較し、未だインポートされていないマルチメディアファイルを自動的に選択する。一方、手動インポートの場合には、外部デバイス内のマルチメディアファイルの一覧を表示するので、ユーザは、インポートしたいファイルを自由に選択することができる。
マルチメディアファイルのインポートが完了すると、インポートしたマルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれているかどうかが判断される(ステップS13)。マルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれている場合には(ステップS13Y)、上述の住所データベース44bを参照して、GPS位置情報に対応する住所の検索が行われる(ステップS14)。
住所の検索が完了すると、次に施設名データベース44cを参照して、住所に対応する施設名の検索が行われる(ステップS15)。なお、住所の検索結果をユーザが一度確認した後、施設名の検索を開始するようにしてもよい。施設名の検索が完了すると、フォルダ設定画面が表示され、フォルダ設定画面において検索結果の住所及び施設名の一覧が表示される(ステップS16)。そのため、ユーザはフォルダ設定画面上で住所又は施設名を選択することができる。
住所の一例としては、「千葉県浦安市舞浜1丁目」を挙げることができ、この場合の施設名は「東京ディズニーランド」となる。GPS位置情報に対して複数の住所が該当することはないと考えられるが、一つの住所に対して複数の施設名が該当することはあり得る。そのような場合、フォルダ設定画面上には複数の施設名が表示される。
施設名の一覧の中から一の施設名が選択されると、この施設名がマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定される(ステップS17)。検索の結果、施設名が何も得られなかった場合や適切な施設名がない場合には、住所を選択することができ、住所をフォルダ名として設定することができる。
上記ステップS13においてマルチメディアファイルがGPS位置情報を含まない場合には(ステップS13N)、住所や施設名を取得することができないため、例えば、マルチメディアファイルのファイル名を保存先フォルダのフォルダ名として設定すればよい(ステップS19)。マルチメディアファイルのファイル名以外にも、例えば予め用意された複数の定型フォルダ名の中から選択された一の定型フォルダ名を保存先フォルダのフォルダ名として採用してもよい。
その後、保存先フォルダのアイコンイメージの設定画面が表示され、ユーザがアイコンイメージの一覧の中から選ばれた一のアイコンイメージを選択すると、このアイコンイメージがマルチメディアファイルの保存先フォルダのアイコンイメージとして設定される(ステップS18)。
このようにして、インポートされたマルチメディアファイルには「フォルダ名」と「アイコンイメージ」が付与されるので、後日、ユーザがそのファイルを再生しようとするときには、「フォルダ名」及び「アイコンイメージ」を手がかりにして当該ファイルに速やかにたどり着くことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、外部デバイス内のマルチメディアファイルをインポートする際、GPS位置情報を取得し、GPS位置情報に基づいて当該位置にある施設の施設名を取得し、当該施設名をマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定することができるので、デジタルコンテンツの管理が容易となり、再生したいマルチメディアファイルを容易に見つけることができる。
また、本実施形態によれば、GPS位置情報に基づいて当該位置の住所を取得し、当該住所をマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定することができるので、フォルダ名の選択肢を増やすことができ、適切な施設名がない場合でも適切なフォルダ名を設定することができる。
図9は、本発明の第2の実施形態によるマルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。また、図10は、マルチメディアサーバ11が有する施設名データベース44cのレコード構成を示す模式図である。
図9に示すように、このマルチメディアサーバ11の特徴は、住所データベース44bを備えておらず、施設名データベース44cのみを備えている点にある。また、図10に示すように、施設名データベース44cには、「ID」61、「GPS位置情報」62、及び「施設名」65が記録されており、GPS位置情報と施設名とが直接関連づけられている。そのため、施設名取得手段45は、施設名データベース44cを参照することにより、GPS位置情報に対応する施設名を直ちに求めることができる。
次に、図11のフローチャートを参照しながら、マルチメディアサーバ11の動作について詳細に説明する。
まず、ビデオカメラ等の外部デバイスがマルチメディアサーバ11接続されると(ステップS21Y)、マルチメディアサーバ11はアクティブになり、マルチメディアファイルのインポートが開始される(ステップS22)。このときのインポートは自動インポートであってもよく、手動インポートであってもよい。
マルチメディアファイルのインポートが完了すると、インポートしたマルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれているかどうかが判断される(ステップS23)。マルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれている場合には(ステップS23Y)、上述の施設名データベースを参照して、GPS位置情報に対応する施設名の検索が行われる(ステップS24)。
施設名の検索が完了すると、フォルダ設定画面が表示され、フォルダ設定画面において検索結果の住所及び施設名の一覧が表示される(ステップS25)。そのため、ユーザはフォルダ設定画面上で施設名を選択することができる。その後のステップ(S26〜S29)は第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、インターネット経由で外部サーバにアクセスし、GPS位置情報に対応する施設名を取得するので、住所を検索する必要がなく、よって住所データベースを保有する必要がない。したがって、データベースの管理や更新が容易となり、取り扱いの容易なマルチメディアサーバを提供することができる。
上記マルチメディアサーバは、マルチメディアサーバ自身が住所データベースや施設名データベースを保有しているが、それらのデータベースを保有することは本発明において必須でなく、外部のデータベースサーバを利用してもよい。
図12は、本発明の第3の実施形態によるマルチメディアサーバシステムの構成を示す略ブロック図である。
図12に示すように、このマルチメディアサーバシステム90は、マルチメディアサーバ91がインターネット16上の住所データベースサーバ92及び施設名データベースサーバ93を利用することを特徴とするものである。マルチメディアサーバ91は、家庭内LAN13及びブロードバンドルータ15等のホームゲートウェイを介してインターネット16に接続されており、インターネット16上には、住所データベースを提供する住所データベースサーバ92や、施設名データベースを提供する施設名データベースサーバ93が設けられている。
図13は、本発明の第3の実施形態によるマルチメディアサーバ91の機能ブロック図である。
図13に示すように、マルチメディアサーバ91は、マルチメディアサーバ91自身が住所データベース44b及び施設名データベース44cを備えていない代わりに、施設名取得手段45がインターネット16経由で上述の住所データベースサーバ92や施設名データベースサーバ93にアクセスし、GPS位置情報に対応する住所を取得する機能や、住所に対応する施設名を取得する機能を備えている。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、マルチメディアサーバ91の動作について詳細に説明する。
まず、ビデオカメラ等の外部デバイスがマルチメディアサーバ91接続されると(ステップS31Y)、マルチメディアサーバ91はアクティブになり、マルチメディアファイルのインポートが開始される(ステップS32)。このときのインポートは自動インポートであってもよく、手動インポートであってもよい。
マルチメディアファイルのインポートが完了すると、インポートしたマルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれているかどうかが判断される(ステップS33)。マルチメディアファイルにGPS位置情報が含まれている場合には(ステップS33Y)、インターネット16経由で住所データベースサーバ92にアクセスし、GPS位置情報を送信することにより、GPS位置情報に対応する住所の取得が行われる(ステップS34)。
住所の取得が完了すると、次にインターネット経由で施設名データベースサーバ93にアクセスし、住所を送信することにより、住所に対応する施設名の取得が行われる(ステップS35)。施設名の取得が完了すると、フォルダ設定画面が表示され、フォルダ設定画面において検索結果の住所及び施設名の一覧が表示される(ステップS36)。そのため、ユーザはフォルダ設定画面上で施設名を選択することができる。その後のステップ(S37〜S39)は第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、インターネット経由で外部サーバにアクセスし、GPS位置情報に対応する住所や施設名を取得するので、マルチメディアサーバ自身がデータベースを保有する必要がない。したがって、データベースの管理や更新が容易となり、取り扱いの容易なマルチメディアサーバを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えても良いことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、動画や静止画を撮影した地点におけるGPS位置情報を例に挙げたが、本発明においてマルチメディアファイルとGPS位置情報との関係は特に限定されない。
また、上記実施形態においては、マルチメディアファイルの保存先フォルダの「フォルダ名」及び「アイコンイメージ」を設定しているが、本発明において「アイコンイメージ」を設定することは必須ではない。
また、上記実施形態においては、デジタルカメラ等の外部デバイスと接続するための外部インターフェースとしてUSBを例に挙げたが、本発明はUSBに限定されるものではなく、種々のインターフェースを利用することができる。
また、上記実施形態においては、図3に示したように、ストレージ手段としてハードディスクドライブ35を挙げたが、フラッシュメモリ等の半導体メモリを使用してもよく、DVD、ブルーレイディスク等の光ディスク装置を使用してもよく、これらのストレージ手段を組み合わせて使用してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態によるマルチメディアサーバシステムの構成を示す略ブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態によるマルチメディアサーバ11の外観構造を示す図であって、(a)はフロントパネル側の斜視図、(b)はバックパネル側の斜視図である。 図3は、マルチメディアサーバ11の内部構成を示す略ブロック図である。 図4は、マルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。 図5は、ファイルデータベースで管理されるマルチメディアファイルの情報を示す表である。 図6は、住所データベース44bで管理されるレコードである。 図7は、施設名データベース44cで管理されるレコードである。 図8は、マルチメディアサーバ11の動作を説明するためのフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施形態によるマルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。 図10は、マルチメディアサーバ11が有する施設名データベース44cのレコード構成を示す模式図である。 図11は、マルチメディアサーバ11の動作を説明するためのフローチャートである。 図12は、本発明の第3の実施形態によるマルチメディアサーバの機能ブロック図である。 図13は、マルチメディアサーバが有する施設名データベースのレコード構成を示す模式図である。 図14は、マルチメディアサーバ11の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 マルチメディアサーバシステム
11 マルチメディアサーバ
12 デジタルハイビジョンテレビ(ディスプレイ)
13 LAN
14 タンクサーバ
15 ブロードバンドルータ
16 インターネット
17 サポートセンタ
18 コンテンツプロバイダ
19 パソコン
21 電源スイッチボタン
22 主電源スイッチ
23 赤外線受光パネル
24 メモリカードスロット
25a,25b USB端子
26 赤外線リモコン
27 LANポート
28 HDMI端子
28a HDMIケーブル
29a コンポジットビデオ端子
29b ステレオオーディオ端子
29c S-Video端子
29d SPDIF端子
32 メモリ
33 グラフィックプロセッサ
34 オーディオプロセッサ
35 ハードディスクドライブ
36 ネットワークインターフェース
37 無線ネットワークインターフェース
38 インターフェース
39 メモリカードスロット
41 ファイルインポート手段
42 ストレージ手段
43 ファイル再生手段
44a ファイルデータベース
44c 施設名データベース
44c 施設名データベース
44b 住所データベース
45 施設名取得手段
46 施設名表示手段
47 フォルダ設定手段
48 文字入力手段
51e GPS位置情報
61 「ID」データ
62 GPS位置情報
63 「住所」データ
64 「ID」データ
65 「施設名」データ
74 GPS位置情報
90 マルチメディアサーバシステム
91 マルチメディアサーバ
92 住所データベースサーバ
93 施設名データベースサーバ

Claims (6)

  1. デジタルテレビに接続可能なマルチメディアサーバであって、
    外部デバイスからGPS位置情報が付加されたマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段と、
    前記インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段と、
    前記ストレージ手段に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段と、
    前記GPS位置情報に基づいて当該位置にある施設の施設名を取得する施設名取得手段と、
    前記施設名の一覧を表示する施設名表示手段と、
    前記施設名の一覧の中から選択された一の施設名を前記インポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定するフォルダ設定手段とを備えることを特徴とするマルチメディアサーバ。
  2. 前記GPS位置情報と住所とを関連づけて記録する住所データベースと、
    前記住所と前記施設名とを関連づけて記録する施設名データベースとをさらに備え、
    前記施設名取得手段は、前記住所データベースを参照して前記GPS位置情報に対応する住所を取得した後、前記施設名データベースを参照して前記住所に対応する施設名を取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアサーバ。
  3. 前記施設名取得手段は、外部の住所データベースサーバにアクセスして前記GPS位置情報に対応する住所を取得した後、外部の施設名データベースサーバにアクセスして前記住所に対応する施設名を取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアサーバ。
  4. 前記施設名表示手段は、前記施設名の一覧と共に前記住所を表示し、
    前記フォルダ設定手段は、前記施設名の一覧及び前記住所の中から選択された一の施設名又は住所を前記インポートされたマルチメディアファイルの保存先フォルダのフォルダ名として設定することを特徴とする請求項2又は3に記載のマルチメディアサーバ。
  5. 前記GPS位置情報と前記施設名とを関連つけて記録する施設名データベースをさらに備え、
    前記施設名取得手段は、前記施設名データベースを参照して前記GPS位置情報に対応する施設名を取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアサーバ。
  6. 前記施設名取得手段は、外部の施設名データベースサーバにアクセスして前記GPS位置情報に対応する施設名を取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアサーバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012133419A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Jvc Kenwood Corp 音声ファイル記録装置、音声ファイル再生装置、音声ファイル記録再生システム、音声ファイル記録方法、音声ファイル再生方法およびコンピュータプログラム
JP2013196147A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及びプログラム

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