JP2009302738A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属材料の外装筐体を備えるとともに無接点充電をすることができる撮影装置を提供すること。
【解決手段】撮影レンズ102および充電電池を収納するカメラ本体22と、カメラ本体22に対して移動するレンズカバー24と、充電電池を充電するための無接点受電、および、充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイル54を備え、カメラ本体22およびレンズカバー24は、金属材料を含み、コイル54は、カメラ本体22およびレンズカバー24のいずれかに配設され、コイル54の周囲には、樹脂材料が配設され、レンズカバー24がカメラ本体22に対して移動することにより、コイル54の非露出状態および露出状態が切り換わる構造とした。
【選択図】図3
【解決手段】撮影レンズ102および充電電池を収納するカメラ本体22と、カメラ本体22に対して移動するレンズカバー24と、充電電池を充電するための無接点受電、および、充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイル54を備え、カメラ本体22およびレンズカバー24は、金属材料を含み、コイル54は、カメラ本体22およびレンズカバー24のいずれかに配設され、コイル54の周囲には、樹脂材料が配設され、レンズカバー24がカメラ本体22に対して移動することにより、コイル54の非露出状態および露出状態が切り換わる構造とした。
【選択図】図3
Description
本発明は、金属材料の外装筐体を備えるとともに無接点充電をすることができる撮影装置に関する。
無接点充電が可能な撮影装置が知られている。
特許文献1には、カメラの外装筐体と充電電池の収納室との間に受電コイルを配置した構成が開示されている。
特許文献2には、レンズキャップには給電コイルを設け、カメラに着脱自在に配置されるマウント型のレンズには受電コイルを設けて、レンズキャップからレンズに対して無接点で給電する構成が開示されている。
特許文献3には、カメラに着脱自在に配置されるマウント型のレンズには給電コイルを設け、カメラ本体には受電コイルを設けて、レンズからカメラ本体に対して無接点で給電する構成が開示されている。コイルは、カメラ本体とレンズとが結合されるマウント部に、互いに対向して配置されている。
特許文献4には、三脚穴を挟んで受電コネクタと受電コイルとが同一面に配置された構成が開示されている。
特許文献5には、レンズバリアの内部に、受電コイルを設けた構成が開示されている。
特許文献6には、カメラの充電電池の充電が接触方式で行われているのか非接触方式で行われているのかをディスプレイに表示する構成が開示されている。
特許文献7には、電池蓋の内部に、受電コイルを設けた構成が開示されている。
特許文献8には、カメラの防水ケ−スに受電コイルを設け、クレ−ドルで発生した磁力線を防水ケ−スが受信し、直流電流に変換してカメラの充電電池に供給する構成が開示されている。
また、特許文献9には、カメラ本体に電源を供給するバッテリ−が、レンズカバーに内蔵されている構成が開示されている。
特開2003−125545号公報
特開平9−90464号公報
特開平9−90463号公報
特開2003−189146号公報
特開2003−125252号公報
特開2003−134699号公報
特開2003−125544号公報
特開2007−129791号公報
特開2004−184713号公報
金属材料からなる外装筐体(金属筐体)を備えることにより、装置全体の剛性を十分に確保できるとともに、外観上の品格を出すことが可能であるが、無接点充電を行うことができないという課題がある。
具体的には、無接点充電時に、外装筐体内に配設されている受電コイル(2次コイル)と外装筐体の外部の給電コイル(1次コイル)との間に金属材料(外装筐体)が存在することになり、発熱してしまう。そのような発熱を防止するための金属検知機能が働く場合には、無接点充電自体が行われない。
金属筐体の表面に合成樹脂材料を配設し、この合成樹脂材料の上にコイルを配置する構成も考えられるが、外観上の品位を損なってしまう。
また、給電コイルと受電コイルとの間の距離が大きいと伝送効率が悪いという課題もある。
また、装置の小型化が求められているので、コイルの新たな設置場所が無いという課題もある。
特許文献1〜9には、金属筐体を備えるとともに無接点充電をすることができる具体的な構成について、記載が無い。
特許文献1に記載の構成は、金属筐体の場合、前述のように給電コイルと受電コイルとの間に金属筐体が存在することになるので、無接点充電を行うことができない。
特許文献2に記載の構成は、レンズキャップからレンズに対して給電するものであり、カメラ本体に対して給電するものではない。
特許文献3に記載の構成は、カメラ本体からレンズに対して給電するものであり、カメラ本体に対して給電するものではない。
特許文献4には、金属筐体の場合について記載が無いだけでなく、三脚穴を挟んでコイルを設置するため、その分余計に場所を取ってしまう、
特許文献5に記載の構成は、レンズバリアの内部にコイルが設けられており、レンズバリアが金属筐体の一部である場合には、前述のように給電コイルと受電コイルとの間に金属材料が存在することになるので、無接点充電を行うことができない。
特許文献5に記載の構成は、レンズバリアの内部にコイルが設けられており、レンズバリアが金属筐体の一部である場合には、前述のように給電コイルと受電コイルとの間に金属材料が存在することになるので、無接点充電を行うことができない。
特許文献6は、表示に関するものであり、金属筐体を備えるとともに無接点充電をすることができる構成について、記載が無い。
特許文献7に記載の構成は、電池蓋の内部にコイルが設けられており、電池蓋が外装筐体の一部である場合には、前述のように給電コイルと受電コイルとの間に金属材料が存在することになるので、無接点充電を行うことができない。
特許文献8に記載の構成は、防水ケ−スが無ければ無接点充電することができず、カメラ単体では無接点充電できない。
特許文献9に記載の構成は、レンズカバー内にバッテリ−が内蔵されているだけで、無接点充電はできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、金属材料の外装筐体を備えるとともに無接点充電をすることができる撮影装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮影レンズおよび充電電池を収納する本体と、前記本体に対して移動する移動部材と、前記充電電池を充電するための無接点受電、および、前記充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイルと、を備え、前記本体および前記移動部材は、金属材料を含み、前記コイルは、前記本体および前記移動部材のいずれかに配設され、前記コイルの周囲には、樹脂材料が配設され、前記移動部材が前記本体に対して移動することにより、前記コイルの非露出状態および露出状態が切り換わる構造であることを特徴とする撮影装置を提供する。
なお、コイルの非露出状態とは、コイルが金属材料により覆われている状態である。また、コイルの露出状態とは、コイルが金属材料により覆われている状態を脱した状態である。コイルの露出状態には、コイルが外部に直接的に露出している場合のみでなく、非金属材料(例えば透光性の樹脂材料)を介して間接的に露出している場合を含む。
この発明によれば、コイルの周囲に樹脂材料が配設されているとともに、移動部材が本体に対して移動することによりコイルの非露出状態および露出状態が切り換わるので、金属検知機能にかからないようにすることができるとともに、金属による発熱を防止できる。また、移動部材によりコイルを非露出にしておくことが可能なので、外観上の品位を保つことができる。また、無接点充電時にはコイルが露出して、給電コイルと受電コイルとの間の距離を小さくすることが可能であり、無接点充電時の電力の伝送効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記移動部材は、前記本体に対してスライドすることにより、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーであることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、レンズカバーにより覆われる部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。
請求項3に記載の発明は、撮影レンズおよび充電電池を収納する本体と、前記本体に対してスライドすることにより、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーと、前記充電電池を充電するための無接点受電、および、前記充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイルと、を備え、前記レンズカバーは、開口部を有し、前記レンズカバーには、前記レンズカバーの前記開口部を開閉する窓である移動部材が形成され、前記本体および前記レンズカバーおよび前記移動部材は、金属材料を含み、前記コイルは、前記本体のうち、前記撮影レンズが非露出状態であって前記レンズカバーの前記開口部が閉状態であるときには前記移動部材により覆われる一方で前記撮影レンズが非露出状態であって前記レンズカバーの前記開口部が開状態であるときには露出する位置に配設され、前記コイルの周囲には、樹脂材料が配設されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、コイルの周囲に樹脂材料が配設されているとともに、レンズカバーの開口部を開閉する窓によりコイルの非露出状態および露出状態が切り換わるので、金属検知機能にかからないようにすることができるとともに、金属による発熱を防止できる。また、レンズカバーにより覆われる部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。また、撮影レンズの露出状態ではコイルを露出させないので、撮影時にも外観上の品位を保つことができる。また、無接点充電時にはコイルが露出して、給電コイルと受電コイルとの間の距離を小さくすることが可能であり、無接点充電時の電力の伝送効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記本体に対してスライドする第1段目のスライド部材として、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーを備え、前記移動部材は、前記レンズカバーから独立して前記本体に対してスライド可能な第2段目のスライド部材であることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、レンズカバーにより覆われる部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。また、移動部材がレンズカバーから独立して本体に対してスライド可能なので、撮影レンズの露出状態ではコイルを露出させないようにすることが可能であり、撮影時にも外観上の品位を保つことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記レンズカバーのスライド方向において前記レンズカバーの幅は前記本体の幅よりも小さく、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態のままで前記撮影レンズの非露出状態および露出状態が切り換わり、前記コイルは、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態では前記レンズカバーにより覆われる一方で、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出した状態では露出される位置に配設されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、撮影時にコイルを非露出にしておくことで、撮影時にも外観上の品位を保つことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記レンズカバーは、前記本体よりも外側に突出してスライド可能に前記本体に取り付けられており、前記コイルは、前記レンズカバーの外装面とは反対側の裏面に配設され、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態では前記本体により覆われる一方で、前記レンズカバーが前記本体よりも外側に突出した状態では露出することを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、撮影時にコイルを非露出にしておくことで、撮影時にも外観上の品位を保つことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし5の何れかに記載の発明において、前記移動部材の移動により前記コイルが非露出状態から露出状態に切り換わるとき、前記コイルを前記本体内から前記本体の外部に向けて上昇させる機構を設けたことを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、給電コイルおよび受電コイル間の距離を極力密接させることが可能となり、さらに無接点充電時の電力の伝送効率を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記本体は、被写体に照射される光を発光する発光部を有し、前記レンズカバーは、前記撮影レンズが露出状態であるときに前記発光部からの光を通す位置に窓が配設され、前記コイルは、前記本体のうち、前記撮影レンズが非露出状態であるときに前記窓を介して露出される領域に配設されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、撮影時にコイルを非露出にしておくことで、撮影時にも外観上の品位を保つことができる。また、従来あるフラッシュ窓を利用可能であり、新たな窓を作り出す必要がない。
請求項9に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記移動部材が前記本体に当接した当接状態と前記移動部材が前記本体から離間した離間状態とを切り換え可能に前記移動部材を前記本体に結合する結合構造を有し、前記コイルは、前記移動部材および前記本体のうち何れかに配置され、前記離間状態にて前記本体と前記移動部材との間の間隙空間に露出することを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、給電コイルと受電コイルとの距離を小さく且つ一定にすることが可能であり、無接点充電時の電力の伝送効率が確実に向上する。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記受電コイルおよび前記給電コイルのうち、一方を前記移動部材に配設し、他方を前記本体に配設したことを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、無接点受電および無接点給電の両方を行うことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記移動部材の少なくとも一部を前記本体から突出させるボタンを備え、前記コイルは、前記移動部材のうち前記本体から突出する領域に配設されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、移動部材の非突出時に外部に露出しない部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、被写体に照射される光を発光する発光部であることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、発光部の非突出時に外部に露出しない部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記移動部材は、前記本体に対して回動軸を中心に回動可能な表示板であり、前記コイルは、前記本体のうち前記表示板が格納される部分に配設されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、表示板が格納される部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。
請求項14に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記本体に着脱自在な収納物を収納する収納部を備え、前記収納部は、開口部を有し、前記移動部材は、前記収納部の前記開口部を開閉する蓋部であり、前記コイルは、前記本体のうち、前記蓋部が閉状態のときに前記蓋部により覆われる一方で前記蓋部が開状態のときに露出する位置に形成されていることを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、本体のうち蓋部が閉状態のときに蓋部により覆われる部分を有効利用してコイルを配設できるので、コイル用のスペースを新たに作り出す必要がなく、装置サイズを大きくすることなく小型のまま維持できる。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記収納物は、前記充電電池、または、画像を記録する記録メディアであることを特徴とする撮影装置を提供する。
請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15の何れか1項に記載の発明において、前記コイルの非露出状態および露出状態を検出する検出部と、前記コイルが非露出状態であるときには充電を禁止する一方で、前記コイルが露出状態であるときには充電を許可する制御部と、を備えたことを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、コイルが非露出状態であるときには充電が禁止されるので、無接点充電時の金属による発熱を確実に防止することができる。
請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のうち何れか1項に記載の発明において、前記コイルとして前記受電コイルおよび前記給電コイルの両方を備えたことを特徴とする撮影装置を提供する。
この発明によれば、無接点受電および無接点給電の両方を行うことができる。
本発明によれば、金属材料の外装筐体を備えるとともに無接点充電が可能な撮影装置を提供することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した無接点給電システムの一例を示すブロック図である。
図1において、本例の無接点給電システムは、電子カメラ100および給電装置200により構成されている。
電子カメラ100は、受電コイル54、CPU(Central Processing Unit)101、撮影レンズ102、撮像素子103、撮像処理部104、DRAM(Dynamic Random Access Memory)105、画像処理部106、EEPROM107、メモリカード108、USB(Universal Serial Bus)端子110、USBインターフェース111、バス112、LCD(Liquid Crystal Device)ドライバ113、LCD114、発光部115、操作部116、電源部118、充電電池119、充電部120、および、近距離無線通信部122を含んで構成されている。
CPU101は、プログラムに従い、電子カメラ100全体の制御を行う。
撮影レンズ102は、被写体像を撮像素子103の受光面に結像させる。撮像素子103は、被写体像を光電変換してアナログの画像信号を出力する。撮像処理部104は、相関二重サンプリング、自動利得制御などのアナログ信号処理、および、アナログ/デジタル変換処理を行う。撮像処理部104から出力されたデジタルの画像データは、DRAM105に一時的に記憶される。画像処理部106は、デジタルの画像データに対して、γ補正、ホワイトバランス調整、画像圧縮または画像伸張などのデジタル信号処理を行う。
EEPROM107は、CPU101によって実行されるプログラム、後述の操作部116によって設定される設定情報など、各種の情報を記憶する。メモリカード108は、デジタルの画像データを格納するメモリであり、電子カメラ100から着脱可能である。USBインターフェース111は、USB110端子を介して、パーソナルコンピュータ等の外部装置との間で各種のデ−タの送受信を行うためのインターフェースである。近距離無線通信部122は、後述の給電装置200との間で例えばIEEE802.15などの方式で無線通信を行うものである。
LCDドライバ113は、LCD114を駆動してバス112を介してDRAM105から取得した画像データに対応する画像をLCD114に表示させる。発光部115は、フラッシュ、LED等の発光素子によって構成されている。
操作部116は、ユ−ザによって操作される各種のスイッチ、ボタン、レンズカバーなどによって構成されている。
電源部118は、電子カメラ100の各部に対して所定電圧に安定化された電力を供給する。充電電池119は、電子カメラ100の電源となる充電可能な二次電池である。例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッカード電池などが挙げられる。
電子カメラ100は、受電コイル54および充電部120を有し、無接点受電によって充電電池119を充電する。すなわち、受電コイル54には、後述の給電装置200の給電コイル64から発生する電磁波により誘導起電力が発生し、この誘導起電力は充電部120によって整流され、充電電池119に出力される。充電電池119は、充電部120から加えられる充電電流によって充電される。なお、CPU101は、充電電池119の充電状況を監視しており、充電電池119が満充電されると充電を停止させる制御等を行う。
給電装置200は、給電コイル64、AC/DC変換部204、発振部206、USB端子210、USBインターフェース211、ビデオインターフェース217、ビデオ端子218、および、近距離無線通信部222を含んで構成されている。
AC/DC変換部204は、電源コ−ド202を介して供給される交流の電圧を直流に整流し、安定化して、所定電圧の直流電流を発振部206に供給する。発振部206は、AC/DC変換部204から入力される直流電流を電源として数10KHz〜数100KHzの周波数で給電コイル64を励磁し、給電コイル64から無接点給電用の電磁波を発生させる。
近距離無線通信部222は、電子カメラ100との間で例えばIEEE802.15などの方式で無線通信を行うものである。
USBインターフェース211は、電子カメラ100から近距離無線通信により送られてくる画像データを、USB210端子を介して、パーソナルコンピュータ等の外部装置との間で各種のデ−タの送受信を行うものである。ビデオインターフェース217は、電子カメラ100から近距離無線通信により送られてくる画像データをビデオ信号に変換して、ビデオ端子218を介して、テレビジョン等の外部装置に送信するものである。
図1の電子カメラ100に対して無接点給電機能を追加した構成を図2に示す。図2において、電子カメラ100は、給電コイル64および発振部126を有し、無接点給電および無接点受電の両方が可能である。無接点給電では、電子カメラ100の充電電池119の電力を、外部装置(例えば他の電子カメラ100)に無接点で給電する。電子カメラ100の発振部126は、電源部118から入力される直流電流を電源として数10KHz〜数100KHzの周波数で給電コイル64を励磁し、給電コイル64から無接点給電用の電磁波を発生させる。
受電コイル54は、要するに、無接点受電用のコイルであり、充電部120に接続される。給電コイル64は、要するに、無接点給電用のコイルであり、発振部126に接続される。
なお、同一のコイルを受電コイルおよび給電コイルとして切換可能に実装することも可能である。このような場合にも本発明を適用できる。
以下では、図1または図2に示した電子カメラについて、各種の実施形態に分けて詳説する。
(第1実施形態)
図3(A)および(B)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100aについて、説明する。
図3(A)および(B)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100aについて、説明する。
図3(A)は、レンズカバー24で撮影レンズ102が覆われた状態(撮影レンズ非露出状態)の電子カメラ100aを示す正面図である。図3(B)は、レンズカバー24がカメラ本体22に対してスライド移動し、撮影レンズ102が露出した状態(撮影レンズ露出状態)の電子カメラ100aを示す正面図である。
本例の電子カメラ100aは、図1に示したように、受電コイル54を有する。カメラ本体22には、図1に示した各種部品(撮影レンズ102、撮像素子103、撮像処理部104、充電電池119、充電部120など)が収納されている。
本実施形態において電子カメラ100aの外装筐体20は、カメラ本体22、および、カメラ本体22に対してスライド移動するレンズカバー24を含んで、構成されている。
レンズカバー24は、電子カメラ100aの電源スイッチを兼ねている。図3(A)に示す撮影レンズ非露出状態にて、レンズカバー24を矢印L方向にスライド移動させる操作(レンズカバー24を開く操作である)を行うと、電子カメラ100aは、図3(B)に示す撮影レンズ露出状態に切り換わるとともに、電源オフ状態から電源オン状態に切り換わる。また、図3(B)に示す撮影レンズ露出状態にて、レンズカバー24を矢印R方向にスライド移動させる操作(レンズカバー24を閉じる操作である)を行うと、電子カメラ100aは、図3(A)に示す撮影レンズ非露出状態に切り換わるとともに、電源オン状態から電源オフ状態に切り換わる。レンズカバー24のスライド方向L、Rにおいて、スライド可能幅Wsはカメラ本体22の幅Wbとレンズカバー24の幅Wcとの差(Wb−Wc)以下であり、レンズカバー24がスライド可能幅Wsだけスライドしても、レンズカバー24はカメラ本体22よりも外側には突出しないようになっている。
カメラ本体22およびレンズカバー24からなる外装筐体20は、主として金属材料により形成されている。本例では、図3(A)に示す撮影レンズ非露出状態にて、外装面のうちで、発光部(図1の115)の窓71、図3(A)では図示を省略したLCD(図1の114)および操作部(図1の116)を除いて、金属材料によって構成されている。すなわち、外装筐体20の表面のうち、撮影レンズ非露出状態にて露出する領域の半分以上が、金属である。
図3(C)は、レンズカバー24を取り外したカメラ本体22の正面図である。無接点受電モジュール50は、カメラ本体22の表面のうち、図3(A)に示す撮影レンズ非露出状態にてレンズカバー24により覆われる一方で、図3(B)に示す撮影レンズ露出状態にて露出する領域242に埋め込まれている。また、無接点受電モジュール50は、合成樹脂材料からなる樹脂基板52に受電コイル54が配設されて構成されている。すなわち、受電コイル54は、撮影レンズ非露出状態にてレンズカバー24により覆われる一方で、撮影レンズ露出状態にて外部に露出し、且つ、周囲に合成樹脂材料が配置されている構造となっている。無接点受電モジュール50の周囲にさらに合成樹脂材料を配置してもよい。無接点受電モジュール50の裏側には、充電部(図1の120)が形成されており、この充電部120に受電コイル54が接続されている。
本実施形態の電子カメラ100aは、図3(A)に示す状態では、撮影レンズ102およびコイル54は非露出状態、かつ、電源オフ状態であり、充電は不可である。その一方で、図3(B)に示す状態では、撮影レンズ102および受電コイル54は露出状態、かつ、電源オン状態であり、充電可能である。ユ−ザは、特に充電の必要性が高い電源オン時や撮影中に、速やかに充電を開始することが可能である。例えば、レンズカバー24をスライド操作して電源オンしたとき、コイル54は露出状態であり、CPU(図1の101)は、充電電池(図1の119)の充電が必要か否かを判定し、充電が必要と判定した場合には、LCD(図1の114)によって充電が必要である旨のメッセ−ジを通知する。この場合、ユ−ザは、給電装置(図1の200)の給電コイル(図1の64)を電子カメラ100aの受電コイル54に近づけて、速やかに充電を開始できる。
また、撮影レンズ102を露出させて撮影を行っている間、受電コイル54は露出状態であり、CPU(図1の101)は充電電池(図1の119)の充電が必要か否かを判定し、充電が必要と判定した場合には、LCD(図1の114)によって充電が必要である旨のメッセージを表示する。この場合、ユ−ザは、例えば動画の撮影を続行しながら給電装置(図1の200)の給電コイル(図1の64)を電子カメラ100aの受電コイル54に近づけて、速やかに充電を開始することも可能である。
本実施形態の電子カメラ100aは、外装筐体20が主として金属材料により形成されているので、外装筐体20の剛性を高めることができ、また、外観の高級感を出すことが可能である。
また、本実施形態の電子カメラ100aは、無接点充電用のコイル54の周囲に樹脂材料が配設されているとともに、レンズカバー24がカメラ本体22に対してスライド移動することにより無接点充電用のコイルの非露出状態および露出状態を切り換える構造であるので、無接点充電時の金属に因る発熱を防止できるとともに、無接点充電の相手側の装置が金属検知機能を有している場合でも金属検知にかからないようにすることができる。
また、本実施形態の電子カメラ100aは、外装筐体20内の空きスペースを活かしているので、外装面に新たにスペースを作る必要が無い。
なお、本例では、充電電池119を充電するための無接点受電に用いる受電コイル54のみをカメラ本体22に設けた場合を例に説明したが、充電電池119の電力を外部に供給するための無接点給電に用いる給電コイルを受電コイル54とともにカメラ本体22に設けてもよい。すなわち、本実施形態の電子カメラ100aは、図2に示した電子カメラに適用できる。これにより、携帯装置同士(電子カメラ−電子カメラ、電子カメラ−携帯電話など)で無接点受電および無接点給電の両方が可能になる。
また、無接点受電および無接点給電を両方可能にするためには、カメラ本体22に受電コイルおよび給電コイルの両コイルを配設する態様と、同一のコイルを無接点受電および無接点給電で兼用する態様がある。
(第2実施形態)
図4(A)および(B)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100bについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図4(A)および(B)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100bについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図4(A)は、スライド小窓72で受電コイル54が覆われた状態(コイル非露出状態)の電子カメラ100bを示す正面図である。図4(B)は、スライド小窓72がレンズカバー24およびカメラ本体22に対してスライド移動し、受電コイル54が露出した状態(コイル露出状態)の電子カメラ100bを示す正面図である。
本実施形態において、電子カメラ100bの外装筐体20は、カメラ本体22、レンズカバー24およびスライド小窓72を含んで構成されている。これらのカメラ本体22およびレンズカバー24およびスライド小窓72は、金属材料により形成されている。
スライド小窓72は、レンズカバー24に形成されている開口部(図4(B)の720)を開閉する窓であり、レンズカバー24に取り付けられている。本例では、撮影レンズ102の非露出状態にて、カメラ本体22に配設されている受電コイル54の非露出状態および露出状態を切り換える。
受電コイル54は、カメラ本体22のうち、スライド小窓72の閉状態(具体的には撮影レンズ102が非露出状態であってレンズカバー24の開口部720が閉状態であるとき)には、スライド小窓72により覆われる一方で、スライド小窓72の開状態(具体的には撮影レンズ102が非露出状態であってレンズカバー24の開口部720が開状態であるとき)には露出する位置に配設されている。また、受電コイル54は、樹脂基板52上に形成されている。すなわち、受電コイル54の周囲に樹脂材料が配設されている。無接点受電モジュール50は、樹脂基板52および受電コイル54を有する。
本実施形態の電子カメラ100bは、外装筐体20が金属を含んで形成されていても、撮影レンズ102の非露出状態にて無接点充電用のコイル54が外部に露出するように、もう1つのスライドする部材(スライド小窓72)を設けた構造である。レンズカバー24をスライドしただけではコイル54が露出しないので、外観上の品位を保つことができる。
(第3実施形態)
図5(A)〜(C)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100cについて、説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図5(A)〜(C)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100cについて、説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図5(A)は、図4(A)の5A−5A線に沿った断面を示す断面図であり、スライド小窓72により受電コイル54が覆われた状態を示す。図5(B)および図5(C)は、図4(B)の5C−5C線に沿った断面図であり、図5(B)は露出した受電コイル54が未上昇の状態を示し、図5(C)は露出した受電コイル54がレンズカバー24のスライド面レベルまで上昇した状態を示す。実際には、図5(A)に示す状態にてスライド小窓72がスライド移動すると同時に、図5(C)に示すように無接点充電用のコイル54が上昇した状態となる。
本例では、無接点受電モジュール50をカメラ本体22の内部から外部に向けて付勢する部材73により、コイル54の上昇機構が構成されているが、特にこのような場合にコイル54の上昇機構は限定されない。スライド小窓72の移動により受電コイル54が非露出状態から露出状態に切り換わるとき、受電コイル54をカメラ本体22内からカメラ本体22の外部に向けて上昇させる機構であればよい。また、図5(C)において、コイル54は、レンズカバー24の外装面(スライド小窓72の外装面レベル)まで上昇しているが、レンズカバー24の外装面よりもさらに外部側に突出するように構成してもよい。
本実施形態の電子カメラ100cでは、第2実施形態の電子カメラ100bと同じ作用効果を得られるだけでなく、スライド小窓72の移動によりコイルが非露出状態から露出状態に切り換わるとき、コイル54がカメラ本体22内からカメラ本体22の外部に向けて上昇するので、無接点充電時に給電側と受電側とのコイル間距離が短縮し、無接点充電時の電力の伝送効率を向上させることができる。
(第4実施形態)
図6(A)〜(C)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100dについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図6(A)〜(C)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100dについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図6(A)は、撮影レンズ102および受電コイル54が共に非露出である状態を示す正面図である。図6(B)は、撮影レンズ102が露出し、受電コイル54が非露出である状態を示す正面図である。図6(C)は、撮影レンズ102および受電コイル54が共に露出した状態を示す正面図である。
本実施形態において、電子カメラ100dの外装筐体20は、カメラ本体22と、カメラ本体22に対してスライド移動する第1段目のスライド部材であるレンズカバー24および第2段目のスライド部材であるスライド扉74とによって、構成されている。これらのカメラ本体22およびレンズカバー24およびスライド扉74は、金属材料により形成されている。
本例では、レンズカバー24のスライド移動により、撮影レンズ102の非露出状態および露出状態が切り換わり、スライド扉74の移動により、無接点充電用のコイル54の非露出状態および露出状態が切り換わる。
撮影レンズ102は、図6(A)に示す状態ではレンズカバー24の右部分24Rにより覆われており、レンズカバー24(24R、24L)が矢印L方向にスライドすることにより、図6(B)に示すように撮影レンズ102が露出する。受電コイル54は、図6(A)に示す状態ではレンズカバー24の左部分24Lにより覆われており、図6(B)に示す状態ではレンズカバー24とともにスライドしたスライド扉74により覆われており、スライド扉74がレンズカバー24から独立してカメラ本体22に対して矢印L方向にスライドすることにより、図6(C)に示すように受電コイル54が露出する。
カメラ本体22のうち、無接点充電用のコイル54の周囲には、樹脂材料が配設されている。
本実施形態の電子カメラ100dでは、カメラ本体22のうちレンズカバー24を動かす際に外装として見えない領域に無接点充電用のコイル54が配設されており、そのコイル54を外部に露出させるように二段のスライド構造を備える。
なお、本実施形態でも、第3実施形態と同様に、無接点充電用のコイル54が非露出状態から露出状態に切り換わるとき、コイル54をカメラ本体22内からカメラ本体22の外部に向けて上昇させる機構を設けてもよい。この場合、スライド扉74のスライド移動によりコイル54が外装筐体20の表面レベル(スライド扉74のスライド面の高さ)まで上昇する。コイル54を外装筐体20の表面レベルよりもさらに外部側に突出するように構成してもよい。
(第5実施形態)
図7(A)〜(D)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100eについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図7(A)〜(D)を用いて、本実施形態の一例の電子カメラ100eについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図7(A)は、レンズカバー24で撮影レンズ102およびコイル54が共に覆われた状態(未スライド状態)の電子カメラ100eを示す正面図である。図7(B)は、レンズカバー24がカメラ本体22に対して第1のスライド移動をして撮影レンズ102が露出し、コイル54が未だレンズカバー24で覆われている状態(第1のスライド状態)の電子カメラ100eを示す正面図である。図7(C)は、レンズカバー24がカメラ本体22に対してさらに第2のスライド移動をして撮影レンズ102およびコイル54が共に露出した状態(第2のスライド状態)の電子カメラ100eを示す正面図である。図7(D)は、図7(C)の7D−7D線に沿った断面図である。
外装筐体20は、カメラ本体22およびレンズカバー24を含んで構成され、金属材料により形成されている。
レンズカバー24のスライド方向(LおよびR)においてレンズカバー24の幅Wcはカメラ本体22の幅Wbよりも小さく、図7(A)および(B)に示すように、レンズカバー24がスライド方向においてカメラ本体22よりも外側に突出しない状態のままで、撮影レンズ102の非露出状態および露出状態が切り換わる。
無接点充電用のコイル54は、カメラ本体22に配設されており、具体的には、レンズカバー24がスライド方向においてカメラ本体22よりも外側に突出しない状態ではレンズカバー24により覆われる一方で、レンズカバー24がスライド方向においてカメラ本体22よりも外側に突出した状態では露出される位置に配設されている。
図7(A)に示す未スライド状態では、撮影レンズ102およびコイル54は非露出状態、かつ、電源オフ状態であり、充電は不可である。未スライド状態にて、レンズカバー24を矢印L方向にスライドすることにより、図7(B)に示す第1のスライド状態となる。第1のスライド状態では、撮影レンズ102は露出状態、コイルは非露出状態、かつ、電源オン状態であり、充電は不可である。図7(B)に示す第1のスライド状態にて、レンズカバー24を矢印L方向にさらにスライドさせることにより、図7(C)に示す第2のスライド状態となる。第2のスライド状態では、撮影レンズ102およびコイル54は露出状態、かつ、電源オン状態であり、充電可能となる。
本実施形態の電子カメラ100eでは、撮影レンズ102が露出するように未スライド状態から第1スライド状態に切り換えても、カメラ本体22にはレンズカバー24で隠れて外装としては見えない領域が存在する。この領域を露出させるように、レンズカバー24はカメラ本体22よりも外側に突出可能にカメラ本体22に取り付けられている。
コイル54は、カメラ本体22のうちで、レンズカバー24が非突出状態であるときにはレンズカバー24で覆われる一方で、レンズカバー24がカメラ本体22よりも外側に突出した突出状態であるときには露出する位置に、配設されている。
本実施形態の電子カメラ100では、非充電時の外観は従来と変わらないので、外観上の品位を保つことができる。また、本実施形態の電子カメラ100では、コイル54が外に露出するので、コイル間距離の短縮が可能であり、充電効率向上を図ることができる。また、本実施形態の電子カメラ100では、コイルの周囲が合成樹脂材料なので、無接点充電時の金属検知を回避するとともに金属に因る発熱を防止できる。
(第6実施形態)
図8(A)〜(E)を用いて、本実施形態の電子カメラ100fについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素には、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図8(A)〜(E)を用いて、本実施形態の電子カメラ100fについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素には、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図8(A)は、未スライド状態を示す正面図である。図8(B)は、未スライド状態にてレンズカバー24をカメラ本体22に対して矢印L方向にスライドさせた状態(以下「正スライド状態」という)を示す正面図である。図8(C)は、未スライド状態にてレンズカバー24をカメラ本体22に対して矢印R方向にスライドさせた状態(以下「逆スライド状態」という)を示す正面図である。図8(D)は、図8(C)に対応する背面図である。図8(E)は、図8(D)の8E−8E線に沿った断面図である。
外装筐体20は、カメラ本体22およびレンズカバー24を含んで構成され、金属材料により形成されている。
無接点充電用のコイル54は、レンズカバー24の外装面とは反対側の裏面に配設され、レンズカバー24がスライド方向においてカメラ本体22よりも外側に突出しない状態ではカメラ本体22により覆われる一方で、レンズカバー24がスライド方向においてカメラ本体22よりも外側に突出した状態では露出される位置に配設されている。
図8(A)に示す未スライド状態では、撮影レンズ102およびコイル54は非露出状態、かつ、電源オフ状態であり、充電は不可である。未スライド状態にて、レンズカバー24を矢印L方向にスライドさせることにより、図8(B)に示す正スライド状態となる。正スライド状態では、撮影レンズ102は露出状態、コイルは非露出状態、かつ、電源オン状態であり、充電は不可である。図8(B)に示す正スライド状態にて、レンズカバー24を矢印R方向にスライドさせることにより、図8(A)に示す未スライド状態に戻る。
また、図8(A)に示す未スライド状態にて、レンズカバー24を矢印R方向にスライドさせることにより、図8(C)に示す逆スライド状態となる。レンズカバー24がカメラ本体22よりも外側(矢印R方向側)に突出する。逆スライド状態では、撮影レンズ102およびコイル54は露出状態、かつ、電源オン状態であり、充電可能となる。図8(C)に示す逆スライド状態にて、レンズカバー24を矢印L方向にスライドさせることにより、図8(A)に示す未スライド状態に戻る。
図8(D)および(E)に示すように、コイル54は、レンズカバー24のうち外装面とは反対側の裏面(レンズカバー24がスライドする側の面である)に、配置されている。逆スライド状態では、レンズカバー24がカメラ本体22の端部よりも外側(矢印R方向側)に突出し、コイル54は露出する。図8(E)に示すように、露出したコイル54を介して、外部の無接点充電モジュール60からの無接点給電により充電電池(図1の119)を充電することが可能である。
本実施形態の電子カメラでは、外装筐体20において、通常のスライド(撮影レンズ102を露出させる正スライド)では外に露出しない領域であって、特別なスライド(無接点充電のための逆スライド)で外に露出する領域に、コイル54およびその周囲の合成樹脂部分が配置されており、非充電時の外観は従来と変わらないので、外観上の品位を保つことができる。
また、本実施形態の電子カメラでは、カメラ本体22にはコイル54を配置せず、レンズカバー24の裏面にコイル54を配置して、レンズカバー24の可動範囲を変えたことで、無接点充電時の金属検知を回避するとともに金属に因る発熱を防止することができる。また、第3実施形態の電子カメラ100cのようなコイルを上昇させる機構は不要である。
また、本実施形態の電子カメラでは、図8(E)に示したように、コイル間距離を非常に小さくすることが可能であり、充電効率向上を図ることができる。
(第7実施形態)
図9(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100gについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素には、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図9(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100gについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素には、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図9(A)は、撮影レンズ102がレンズカバー24で覆われている一方で、無接点充電用のコイル54がフラッシュ窓75を介して露出している状態(以下「撮影レンズ非露出状態」という)を示す正面図である。図9(B)は、撮影レンズ102が露出している一方で、無接点充電用のコイル54がレンズカバー24で覆われている状態(以下「撮影レンズ露出状態」という)を示す正面図である。図9(A)の撮影レンズ非露出状態にて矢印L方向にレンズカバー24がスライド移動することにより、図9(B)の撮影レンズ露出状態となる。また、図9(B)の撮影レンズ露出状態にて矢印R方向にレンズカバー24がスライド移動することにより、図9(A)の撮影レンズ非露出状態に戻る。図9(C)は、カメラ本体22の正面図である。
外装筐体20は、カメラ本体22およびレンズカバー24を含んで構成され、金属材料により形成されている。
図9(C)に示すように、カメラ本体22の正面には、撮影レンズ102、被写体に照射される光を発光する発光部115(例えばフラッシュ)、および、無接点受電モジュール50が配設されている。本例の無接点受電モジュール50は、樹脂基板52に受電コイル54が形成されたものである。
レンズカバー24には、フラッシュ窓75が配設されている。フラッシュ窓75は、図9(B)に示す撮影レンズ露出状態にて発光部115からの光を通すようにして、レンズカバー24に配置されている。すなわち、撮影レンズ102が露出する撮影時に、カメラ本体22の発光部115とレンズカバー24のフラッシュ窓75とが重なり合う。フラッシュ窓75は、例えば、透光性の合成樹脂材料からなり、レンズカバー24に形成された開口部に取り付けられている。合成樹脂材料が無い単なる開口部によってフラッシュ窓75が構成されていてもよい。
コイル54は、カメラ本体22のうちで、図9(A)に示す撮影レンズ非露出状態ではフラッシュ窓75を介して露出される位置であって、図9(B)に示す撮影レンズ露出状態ではレンズカバー24により覆われる位置に配設されている。また、コイル54は、図9(A)に示す撮影レンズ非露出状態にて、フラッシュ窓75の内周に沿って巻いた形状となるように配設されている。フラッシュ窓75の面積はコイル54の巻面積よりも大きく、図9(A)に示す撮影レンズ非露出状態にて、フラッシュ窓75の内周はコイル54の最外周よりもさらに外側に位置している。
本実施形態の電子カメラは、合成樹脂製のフラッシュ窓75を介して無接点充電用のコイルが露出することで、無接点充電時の金属検知を回避できるとともに金属に因る発熱を防止できる。また、従来あるフラッシュ窓を利用するため、新たな窓を形成する必要がない。
(第8実施形態)
図10(A)、(B)および図11(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100hについて、説明する。なお、第1実施形態にて説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図10(A)、(B)および図11(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100hについて、説明する。なお、第1実施形態にて説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図10(A)は撮影レンズ102が非露出状態の電子カメラ100hを示す正面図であり、図10(B)は撮影レンズ102が露出した状態の電子カメラ100hを示す正面図である。図10(A)に示す撮影レンズ非露出状態にて矢印L方向にレンズカバー24をスライドさせると、図10(B)に示す撮影レンズ露出状態となる。図10(B)に示す撮影レンズ露出状態にて矢印R方向にレンズカバー24をスライドさせると、図10(A)に示す撮影レンズ非露出状態となる。本例にて、無接点充電用のコイル54はレンズカバー24の裏面(外装面とは反対側の面である)に実装されている。また、レンズカバー24はスライド方向(矢印L、R方向)においてカメラ本体22の外側には突出しない。すなわち、撮影レンズ102を露出させるためにレンズカバー24をスライド移動させても、コイル54は露出しない。
図11(A)および(B)は、図10(A)の11A−11A線に沿った断面図であって、それぞれ、レンズカバー24がカメラ本体22に当接した状態(当接状態)、および、レンズカバー24がカメラ本体22から離間した状態(離間状態)を示す。これらの当接状態および離間状態を切り換え可能にして、レンズカバー24がカメラ本体22に結合されている。図11(A)に示す当接状態では、図10(A)および(B)に示したように、レンズカバー24がカメラ本体22に対してスライド可能である。図11(B)に示す離間状態では、カメラ本体22とレンズカバー24との間に間隙空間760が形成される。
無接点受電モジュール50は、無接点受電用のコイル54(受電コイル)が樹脂基板52上に形成されたものであり、レンズカバー24のうちカメラ本体22に対向する位置に配設されている。コイル54は、離間状態にてカメラ本体22とレンズカバー24との間の間隙空間760に露出する。本例では、無接点受電モジュール50をレンズカバー24に配設したが、カメラ本体22に配設してもよい。この場合、コイル54は、カメラ本体22のうちレンズカバー24に対向する位置に配設され、離間状態にて間隙空間760に露出する。
結合部材76は、図11(A)の当接状態と図11(B)の離間状態とを切り換え可能にレンズカバー24をカメラ本体22に結合する。本例の結合部材76は、一端がレンズカバー24に固着されており、他端が矢印UおよびD方向の移動可能にカメラ本体22に装着されている。なお、レンズカバー24とカメラ本体22との当接状態および離間状態を切り換える構造は、このような場合に、特に限定されない。また、手操作で切り換え操作を行う態様でもよく、図示省略のボタンを押すとレンズカバー24がカメラ本体22から自動的に離間する態様にしてもよい。
図11(B)の離間状態にてレンズカバー24とカメラ本体22との間の間隙空間760の間隔Dsは一定であり、図11(C)に示すように間隙空間760の間隔Dsは間隙空間に差し込まれる無接点給電モジュール60の厚みよりも大きい。受電コイル54と給電コイル64との間隔は、特に限定されないが、無接点充電時の電力の伝送効率を高くするために小さく(例えば1mm以内に)する。
なお、カメラ本体22およびレンズカバー24は、図11(A)の当接状態にて露出する外装面側が金属材料により形成され、図11(B)の離間状態にて間隙空間760に露出する面側(外装面とは反対側の裏面)が樹脂材料により形成されている構成でもよい。この場合、コイル54をカメラ本体22の裏面またはレンズカバー24の裏面に直接配設してもよい。
本実施形態では、図11(A)に示す当接状態にて、矢印U方向にレンズカバー24を移動させると、図11(B)に示す離間状態となる。図11(B)に示す離間状態では、レンズカバー24とカメラ本体22との間に間隙空間760が形成され、図11(C)に示すように、間隙空間760に、相手側の無接点充電モジュール60を差し込むことができる。無接点給電モジュール60は、無接点受電用のコイル64(給電コイル)が樹脂基板62上に形成されたものである。間隙空間760に無接点給電モジュール60を差し込む様子を図11(D)の正面図に示す。給電コイル64と受電コイル54との間隔を一定にすることができ、無接点充電時の電力の伝送効率を確実に向上させることができる。また、受電コイル54の周囲には樹脂材料が配設されており、給電側が金属検知機能を有する場合でも金属検知を確実に回避できるとともに、充電時の発熱を防止できる。図11(B)に示す離間状態にて、矢印D方向にレンズカバー24を移動させると、図11(A)に示す当接状態に戻る。
(第9実施形態)
図12(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100iについて、説明する。なお、第1実施形態および第8実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容の説明は省略する。
図12(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100iについて、説明する。なお、第1実施形態および第8実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容の説明は省略する。
図12(A)および(B)は、それぞれ、レンズカバー24とカメラ本体22との当接状態および離間状態を示す断面図である。本実施形態では、受電コイル54および給電コイル64のうち、一方をレンズカバー24に配設し、他方をカメラ本体22に配設した。本例では、受電コイル54がレンズカバー24のうちカメラ本体22に対向する位置に配設されており、給電コイル64がカメラ本体22のうちレンズカバー24に対向する位置に配設されている。図12(A)に示す当接状態にて、矢印U方向にレンズカバー24を移動させると、図12(B)に示す離間状態となる。図12(B)に示す離間状態では、レンズカバー24とカメラ本体22との間に間隙空間760が形成され、図12(C)に示すように、間隙空間760に相手側の無接点受電モジュール500または無接点給電モジュール600を差し込むことができる。図12(B)に示す離間状態にて、矢印D方向にレンズカバー24を移動させると、図12(A)に示す当接状態に戻る。
(第10実施形態)
図13(A)、(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100jについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図13(A)、(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100jについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図13(A)は、カメラ本体22の内部に無接点受電モジュール50が収納されている状態の電子カメラ100jを示す正面図である。図13(B)は、カメラ本体22の内部から無接点受電モジュール50が突出した状態の電子カメラ100jを示す正面図である。
図13(A)および(B)において、カメラ本体22には、無接点受電モジュール50をカメラ本体22から突出させる突出ボタン77が配設されている。電子カメラ100jは、突出ボタン77が押されたとき、受電コイル54が外部に露出するまで、無接点受電モジュール50をカメラ本体22から突出させる機構を備えている。なお、ボタン押下によりプレート状の部材(無接点受電モジュール50)を突出させる機構自体は公知の技術を用いればよく、その説明を省略する。
本実施形態の電子カメラでは、無接点受電モジュール50が本発明における「移動部材」を構成している。突出ボタン77を押すと、無接点受電モジュール50がカメラ本体22から突出して、コイル54が外部に露出するため、外装筐体20が金属製であっても、無接点充電時の発熱防止および金属検知回避が可能となる。
(第11実施形態)
図14(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100kについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図14(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100kについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
本例の電子カメラ100kは、発光部(図1の115)として、ポップアップ式のフラッシュ装置を備える。フラッシュ装置115をカメラ本体22の内部に収納した状態を図14(A)の正面図および図14(B)の背面透視図に示す。また、突出ボタン78を押して発光部115をカメラ本体22から突出させた状態を図14(C)の正面図および図14(D)の背面透視図に示す。
電子カメラ100kの背面には、LCD114、および、突出ボタン78が配設されている。突出ボタン78が押されると、フラッシュ装置115がカメラ本体22から突出する。
カメラ本体22は、金属材料により形成されている。また、フラッシュ装置115の表面のうち、常に外部に露出する天面は金属材料からなり、その他の面は合成樹脂材料からなる。すなわち、フラッシュ装置115のうち図14(B)に示す非突出状態にて外部に露出する部分が金属材料からなり、非露出の部分は合成樹脂材料からなる。無接点受電モジュール50は、合成樹脂材料からなる背面に配設されている。なお、受電コイル54をフラッシュ装置115の樹脂材料からなる背面に直接配設してもよい。
本実施形態の電子カメラでは、フラッシュ装置115が本発明における「移動部材」を構成している。突出ボタン78を押すと、フラッシュ装置115が外装筐体であるカメラ本体22から突出して、コイル54が外部に露出するため、外装筐体が金属製であっても、無接点充電時の発熱防止および金属検知回避が可能となる。また、相手側の無接点給電モジュール(図示省略)との距離を小さくすることができ、無接点充電時の充電効率が向上する。また、従来あるフラッシュ装置115の非発光面を有効利用できる。
(第12実施形態)
図15(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100mについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図15(A)および(B)を用いて、本実施形態の電子カメラ100mについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図15(A)は、表示パネル79がカメラ本体22の表示パネル格納部80に収納されている状態(パネル閉状態)の電子カメラ100mを示す背面図である。図15(B)は、表示パネル79が回動してカメラ本体22の表示パネル格納部80から開き出た状態(パネル開状態)の電子カメラ100mを示す背面図である。
電子カメラ100mの背面には、表示パネル79、電子ビュ−ファインダ(EVF)81、および、各種の操作スイッチ(モ−ドダイアル82など)が配設されている。
本例の表示パネル79は、表示デバイスとしてLCD114を有し、カメラ本体22に対して回動軸790を中心に回動可能なパネルである。なお、本発明において表示パネル79の回動方向は特に限定されず、チルト式でもよい。また、表示パネル79の開閉は、手操作で行う構造でもよく、ボタン操作により開のみ行う構造でもよく、ボタン操作により開および閉の両方を行う構造でもよい。
カメラ本体22には、表示パネル格納部80が形成されている。表示パネル格納部80は、表示パネル79を格納可能な凹部形状を有する。
カメラ本体22は、金属材料からなる。また、表示パネル79の外装面のうち、閉状態で外部に露出する面(すなわち常に露出する面)側の部分は金属材料からなる。また、表示パネル格納部80は、合成樹脂材料からなり、無接点受電モジュール50が配置されている。すなわち、カメラ本体22の表面のうち、表示パネル79の開状態でのみ露出する領域に、合成樹脂材料を介して、コイル54が配置されている。
本実施形態の電子カメラでは、表示パネル79が本発明における「移動部材」を構成している。表示パネルが開き出たとき、コイル54が外部に露出するため、無接点充電時の発熱防止および金属検知回避となる。また、表示パネルの開出で相手側の無接点給電モジュール(図示省略)との距離を密にすることができ、充電効率が向上する。また、従来ある表示パネル格納部を利用できる。
(第13実施形態)
図16(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100nについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図16(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100nについて、説明する。なお、第1実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図16(A)は、電池蓋84が閉じられた状態の電子カメラ100nを示す正面図である。図16(B)は、図16(A)に示した電子カメラ100nの底面図である。図16(C)は、電池蓋84が開かれた状態の電子カメラ100nを示す正面図である。図16(D)は、図16(C)に示した電子カメラ100nの底面図である。
カメラ本体22には、このカメラ本体22に着脱自在な充電電池119を収納する充電電池収納部85が設けられている。充電電池収納部85の開口部850は、本例では、カメラ本体22の底面に配置されている。また、カメラ本体22の底面には、充電電池収納部85の開口部850を開閉する電池蓋84が取り付けられている。
カメラ本体22および電池蓋84を含んで外装筐体20が構成されている。外装筐体20の少なくとも外装面は、金属材料からなる。すなわち、電子カメラ100nのうち、常に外部に露出する面は、金属材料からなる。
無接点充電用のコイル54(本例では受電コイル)は、カメラ本体22のうち、電池蓋84が閉状態のときには電池蓋84により覆われる一方で、電池蓋84が開状態のときには露出する領域842に、形成されている。この領域842は、合成樹脂により形成されている。すなわち、コイル54の周囲には、合成樹脂が配設されている。
図17は、給電装置200の給電コイル64から発生した電磁波により、電子カメラ100nの受電コイル54に誘導起電力を発生させて、電子カメラ100nの受電電池を充電する様子を示す正面透視図である。
また、電池蓋84の開閉を検出する検出スイッチ(図示を省略)を設けて、検出スイッチで電池蓋84が閉じた状態であることを検出ときには充電を禁止する一方で、検出スイッチで電池蓋84が開いた状態であることを検出ときには充電を許可するようにしてもよい。このような充電禁止および許可の判定および制御は、図1のCPU101により行う。言い換えると、電子カメラ100nは、コイル54の非露出状態および露出状態を検出する検出部と、コイル54が非露出状態であるときには充電を禁止する一方で、コイル54が露出状態であるときには充電を許可する制御部を備える。
本実施形態の電子カメラ100nでは、電池蓋84が本発明における「移動部材」を構成している。電池蓋84が開いたとき、コイル54が外部に露出するため、無接点充電時の発熱防止および金属検知回避となる。また、電池蓋84が開くことで、給電コイル64と受電コイル54との距離を小さくすることが可能であり、無接点充電時の伝送効率が向上する。
(第14実施形態)
図18(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100pについて、説明する。なお、第1実施形態および第13実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図18(A)〜(D)を用いて、本実施形態の電子カメラ100pについて、説明する。なお、第1実施形態および第13実施形態において説明した構成要素は、同じ符号で図示してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図18(A)は、記録メディア蓋86が閉じられた状態の電子カメラ100pを示す正面図である。図18(B)は、図18(A)に示した電子カメラ100pの底面図である。図18(C)は、記録メディア蓋86が開かれた状態の電子カメラ100pを示す正面図である。図18(D)は、図18(C)に示した電子カメラ100pの底面図である。
カメラ本体22には、このカメラ本体22に着脱自在なメモリカード108(「記録メディア」ともいう)を収納する記録メディア収納部87が設けられている。記録メディア収納部87の開口部870は、本例では、カメラ本体22の底面に配置されている。また、カメラ本体22の底面には、記録メディア収納部87の開口部870を開閉する記録メディア蓋86が取り付けられている。
カメラ本体22および記録メディア蓋86を含んで外装筐体20が構成されている。外装筐体20の少なくとも外装面は、金属材料からなる。すなわち、電子カメラ100pのうち、常に外部に露出する面は、金属材料からなる。
無接点給電用のコイル54(本例では受電コイル)は、カメラ本体22のうち、記録メディア蓋86が閉状態のときには記録メディア蓋86により覆われる一方で、記録メディア蓋86が開状態のときには露出する領域862に、形成されている。この領域862は、合成樹脂により形成されている。すなわち、コイル54の周囲には、合成樹脂が配設されている。
また、記録メディア蓋86の開閉を検出する検出スイッチ(図示を省略)を設けて、検出スイッチで記録メディア蓋86が閉じた状態であることを検出ときには充電を禁止する一方で、検出スイッチで記録メディア蓋86が開いた状態であることを検出ときには充電を許可するようにしてもよい。このような充電禁止および許可の判定および制御は、図1のCPU101により行う。
本実施形態の電子カメラ100pでは、記録メディア蓋86が本発明における「移動部材」を構成している。記録メディア蓋86が開いたとき、コイル54が外部に露出するため、無接点充電時の発熱防止および金属検知回避となる。また、記録メディア蓋86が開くことで、給電コイル64と受電コイル54との距離を小さくすることが可能であり、無接点充電時の伝送効率が向上する。
なお、無接点充電用のコイルの非露出状態および露出状態を検出する検出スイッチと、無接点充電用のコイルが非露出状態であるときには充電を禁止する一方で、無接点充電用のコイルが露出状態であるときには充電を許可する制御部と、を備えた構成は、第1実施形態から第14実施形態のいずれで行ってもよい。
また、本発明は、電子カメラに受電コイルのみを設ける場合に特に限定されず、給電コイルも設けてよい。
なお、本明細書において、コイルの非露出状態とは、コイルが金属材料により覆われている状態である。また、コイルの露出状態とは、コイルが金属材料により覆われている状態を脱した状態である。コイルの露出状態には、コイルが外部に直接的に露出している場合のみでなく、非金属材料(例えば透光性の合成樹脂材料)を介して間接的に露出している場合を含む。
また、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
20…外装筐体、22…カメラ本体、24…レンズカバー、50…無接点受電モジュール、52…無接点受電モジュールの樹脂基板、54…受電コイル、60…無接点給電モジュール、62…無接点給電モジュールの樹脂基板、64…給電コイル、72…スライド小窓、74…スライド扉、75…フラッシュ窓、76…結合部材、77,78…突出ボタン、79…表示パネル、80…表示パネル収納部、84…電池蓋、85…充電電池収納部、86…記録メディア蓋、87…記録メディア収納部、100…電子カメラ、101…CPU、102…撮影レンズ、103…撮像素子、104…撮像処理部、108…メモリカード(記録メディア)、114…LCD、115…発光部、119…充電電池、120…充電部、126、206…発振部、200…給電装置
Claims (17)
- 撮影レンズおよび充電電池を収納する本体と、
前記本体に対して移動する移動部材と、
前記充電電池を充電するための無接点受電、および、前記充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイルと、
を備え、
前記本体および前記移動部材は、金属材料を含み、
前記コイルは、前記本体および前記移動部材のいずれかに配設され、
前記コイルの周囲には、樹脂材料が配設され、
前記移動部材が前記本体に対して移動することにより、前記コイルの非露出状態および露出状態が切り換わる構造であることを特徴とする撮影装置。 - 前記移動部材は、前記本体に対してスライドすることにより、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーであることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 撮影レンズおよび充電電池を収納する本体と、
前記本体に対してスライドすることにより、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーと、
前記充電電池を充電するための無接点受電、および、前記充電電池の電力を外部に供給するための無接点給電の少なくともいずれかに用いられるコイルと、
を備え、
前記レンズカバーは、開口部を有し、
前記レンズカバーには、前記レンズカバーの前記開口部を開閉する窓である移動部材が形成され、
前記本体および前記レンズカバーおよび前記移動部材は、金属材料を含み、
前記コイルは、前記本体のうち、前記撮影レンズが非露出状態であって前記レンズカバーの前記開口部が閉状態であるときには前記移動部材により覆われる一方で前記撮影レンズが非露出状態であって前記レンズカバーの前記開口部が開状態であるときには露出する位置に配設され、
前記コイルの周囲には、樹脂材料が配設されていることを特徴とする撮影装置。 - 前記本体に対してスライドする第1段目のスライド部材として、前記撮影レンズの非露出状態および露出状態を切り換えるレンズカバーを備え、
前記移動部材は、前記レンズカバーから独立して前記本体に対してスライド可能な第2段目のスライド部材であることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記レンズカバーのスライド方向において前記レンズカバーの幅は前記本体の幅よりも小さく、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態のままで前記撮影レンズの非露出状態および露出状態が切り換わり、
前記コイルは、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態では前記レンズカバーにより覆われる一方で、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出した状態では露出される位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。 - 前記レンズカバーは、前記本体よりも外側に突出してスライド可能に前記本体に取り付けられており、
前記コイルは、前記レンズカバーの外装面とは反対側の裏面に配設され、前記レンズカバーが前記スライド方向において前記本体よりも外側に突出しない状態では前記本体により覆われる一方で、前記レンズカバーが前記本体よりも外側に突出した状態では露出することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。 - 前記移動部材の移動により前記コイルが非露出状態から露出状態に切り換わるとき、前記コイルを前記本体内から前記本体の外部に向けて上昇させる機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の撮影装置。
- 前記本体は、被写体に照射される光を発光する発光部を有し、
前記レンズカバーは、前記撮影レンズが露出状態であるときに前記発光部からの光を通す位置に窓が配設され、
前記コイルは、前記本体のうち、前記撮影レンズが非露出状態であるときに前記窓を介して露出される領域に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。 - 前記移動部材が前記本体に当接した当接状態と前記移動部材が前記本体から離間した離間状態とを切り換え可能に前記移動部材を前記本体に結合する結合構造を有し、
前記コイルは、前記移動部材および前記本体のうち何れかに配置され、前記離間状態にて前記本体と前記移動部材との間の間隙空間に露出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影装置。 - 前記受電コイルおよび前記給電コイルのうち、一方を前記移動部材に配設し、他方を前記本体に配設したことを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
- 前記移動部材の少なくとも一部を前記本体から突出させるボタンを備え、
前記コイルは、前記移動部材のうち前記本体から突出する領域に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記移動部材は、被写体に照射される光を発光する発光部であることを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
- 前記移動部材は、前記本体に対して回動軸を中心に回動可能な表示板であり、
前記コイルは、前記本体のうち前記表示板が格納される部分に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記本体に着脱自在な収納物を収納する収納部を備え、
前記収納部は、開口部を有し、
前記移動部材は、前記収納部の前記開口部を開閉する蓋部であり、
前記コイルは、前記本体のうち、前記蓋部が閉状態のときに前記蓋部により覆われる一方で前記蓋部が開状態のときに露出する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記収納物は、前記充電電池、または、画像を記録する記録メディアであることを特徴とする請求項14に記載の撮影装置。
- 前記コイルの非露出状態および露出状態を検出する検出部と、
前記コイルが非露出状態であるときには充電を禁止する一方で、前記コイルが露出状態であるときには充電を許可する制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし15の何れか1項に記載の撮影装置。 - 前記コイルとして前記受電コイルおよび前記給電コイルの両方を備えたことを特徴とする請求項1ないし16のうち何れか1項に記載の撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008152918A JP2009302738A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008152918A JP2009302738A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 撮影装置 |
Publications (1)
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ID=41549207
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JP2008152918A Pending JP2009302738A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | 撮影装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017097511A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 無線センサ端末 |
-
2008
- 2008-06-11 JP JP2008152918A patent/JP2009302738A/ja active Pending
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