JP2009301983A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】外部電源によって充電することが可能で電池パックであって、実際に使用する外部電源の電源電圧特性の地域差による不都合が軽減されたものを提供する。
【解決手段】電気機器の電源として用いられる電池パックを、外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、その記入力端子に前記外部電源が接続された状態で、その外部電源から前記入力端子に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段(S106)と、その検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックが放電を終止するときの電圧条件を変更する電圧条件変更手段(S110)と、前記電圧条件が成立すると、当該電池パックの放電を停止させる放電停止手段(S109)とを含むものとする。
【選択図】図8

Description

本発明は、リチウムイオン電池等の2次電池を用いて構成される電池パックに関するものである。
電気機器は、主に、商用電源から得られる交流電圧、または、電池セルから得られる直流電圧を用いて駆動する。前述の電池セルを電源として用いる電気機器には、例えば、携帯電話など負荷電流が微小であることに特化し小型軽量を重視した電池パックを用いるものと、電動工具など大きな負荷電流を必要とし大電流放電を重視した電池パックを用いるものがある。
特開2002−254355号公報
一般に、外部電源が例えば商用電源である場合には、外部電源から供給される交流電圧の特性は、地域により異なる。商用電源の交流電圧に相当する出力を可能とする電池パックにつき、地域ごとに、交流電圧特性に合わせた個々の電池パックの仕様を用意するとした場合には、1種類の電池パックの使用可能領域が減少し、1種類の電池パックの汎用性が低下する。
具体的には、電源電圧特性の地域差に合わせて同じ種類の電池パックを制御することができない場合には、電池パック内部部品、または、電気機器の故障等の信頼性の低下、ユーザーにとっての使用感や利便性の低下、などの問題が生じる。
さらに、例えば、商用電源電圧の実効値が、100Vと120Vの地域の場合、電池パックの残存容量低下時における放電終止電圧の従来設定方法として、終止電圧を固定値、例えば、終止電圧90Vとした場合、100V地域においては、放電時に電池パックの出力電圧が90Vに達すると出力停止、また、120V地域においても、電池パックの出力電圧が90Vに達すると出力停止することになる。ここで、90V停止時に、100V地域の場合は、出力100Vに対して90Vは10%の電圧低下、120V地域の場合は、出力120Vに対して90Vは25%の電圧低下となる。
そのため、100V地域で使用するユーザーにとって、放電末期の電圧低下、すなわち、出力低下は、官能的に許容範囲内であるが、120V地域で使用するユーザーにとっては、官能的な許容範囲を超えた低い電圧、すなわち、出力不足を感じる状態での使用が継続できることとなり、地域電圧差により、放電末期使用時の使用感低下などの問題が生じる。
以上説明した事情を背景として、本発明は、外部電源によって充電することが可能で電池パックであって、実際に使用する外部電源の電源電圧特性の地域差による不都合が軽減されたものを提供することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組み合わせの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組み合わせが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1)電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
を含み、
前記電気回路は、さらに、
前記入力端子に前記外部電源が接続された状態で、その外部電源から前記入力端子に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
その検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックが放電を終止するときの電圧条件を変更する電圧条件変更手段と、
前記電圧条件が成立すると、当該電池パックの放電を停止させる放電停止手段と
を含む電池パック。
この電池パックによれば、1種類の電池パックでも、外部電源の電源電圧特性の地域差に自動的に対応する。具体的には、電池パックの入力端子から入力された電源電圧特性を記憶する手段を有し、その手段により記憶した電源電圧特性(例えば、交流電圧特性)に基づき、出力時の放電終止電圧を変更する。例えば、120V地域と100V地域の場合、入力時に記憶した電源電圧特性に従い、120V地域においては、終止電圧を定格出力の90%の実効値108V、100V地域においては、終止電圧を定格出力の90%の実効値90Vに切り替える。
この電池パックの一具体例においては、1セル当たりの作動電圧範囲が2.5V〜4.0Vであるリチウムイオン電池を50セル直列接続した電池セル群とした場合、電池セル群の作動電圧範囲は、125V〜200Vとなる。
そこで、この具体例においては、電池セル群の直流電圧を交流電圧波形に変換、および、出力する際、入力時、すなわち、充電時に記憶した電圧特性に基づき、120V地域では、充電電圧上限値を交流波形ピーク電圧と同等の169V、放電終止電圧値を交流波形ピーク電圧の90%の152V、すなわち、電池セル群の使用電圧範囲を152Vから169Vとなるように制御し、100V地域では、充電電圧上限値を交流波形ピーク電圧と同等の141V、放電終止電圧値を交流波形ピーク電圧の90%の127V、すなわち、電池セル群の使用電圧範囲を127Vから141Vとなるように制御する。
この具体例のように、地域ごとに電池セルの作動電圧範囲内における使用範囲を変更することで、電池パック内のセル群構成等を変更することなく、制御処理(例えば、ソフト処理)のみで、利便性を低下させることなく電源電圧特性の地域差に適切に対応することが可能となる。
したがって、本項に係る電池パックによれば、電源電圧特性の地域差による、放電末期の使用感低下が解消される。
なお、放電終止電圧処理は、その一例においては、電池パックが収容する電池セル群の直流電圧が所定値を下回った場合に出力停止し、また、別の例においては、電池セル群の直流電圧を、放電制御回路により交流電圧に変換した実効値が所定値を下回った場合に出力停止する、というように一つの方法に限定されない。
(2) 前記電気回路は、さらに、
前記検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックの充電上限電圧を変更する上限電圧変更手段と、
当該電池パックの実充電電圧が前記充電上限電圧を超えようとすると、当該電池パックの充電を停止させるかまたは充電電流を減少させる充電制限手段と
を含む(1)項に記載の電池パック。
この電池パックによれば、後述の(4)項に係る電池パックと同様な作用により、電源電圧特性の地域差に伴う充電電圧超過に起因する信頼性低下が解消する。
(3) 前記検出手段は、前記外部電源による当該電池パックの初回充電のために前記外部電源から当該電池パックに入力された電源電圧の特性を検出し、
前記電気回路は、さらに、
当該電池パックが、製造終了後、一度も使用されていない場合には、前記放電制御手段による出力制御を禁止する出力制御禁止手段と、
前記検出手段による前記電源電圧特性の検出を待って、前記放電制御手段による出力制御を許可するとともに、前記検出された電源電圧特性に応じた特性で出力制御を行うことを前記放電制御手段に指令する出力制御許可手段と
を含む(1)または(2)項に記載の電池パック。
この電池パックによれば、後述の(5)項に係る電池パックと同様な作用により、製造後に出荷された地域において初回使用時から商用電源電圧特性に確実に合わせることができるため、利便性および信頼性の向上が実現される。
(4) 電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
を含み、
前記電気回路は、さらに、
前記入力端子に前記外部電源が接続された状態で、その外部電源から前記入力端子に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
その検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックの充電上限電圧を変更する変更手段と、
当該電池パックの実充電電圧が前記充電上限電圧を超えようとすると、当該電池パックの充電を停止させるかまたは充電電流を減少させる充電制限手段と
を含む電池パック。
一般に、外部電源が例えば商用電源である場合には、外部電源から供給される交流電圧の特性は、地域により異なる。商用電源の交流電圧に相当する出力を可能とする電池パックにつき、地域ごとに、交流電圧特性に合わせた個々の電池パックの仕様を用意するとした場合には、1種類の電池パックの使用可能領域が減少し、1種類の電池パックの汎用性が低下する。
具体的には、電源電圧特性の地域差に合わせて同じ種類の電池パックを制御することができない場合には、電池パック内部部品、または、電気機器の故障等の信頼性の低下、ユーザーにとっての使用感や利便性の低下、などの問題が生じる。
さらに、例えば、前記商用電源の交流電圧波形のピーク値は、100V地域では約141V、120V地域では約169Vである。交流電圧を出力可能電池パックを前記100V地域と120V地域の両方に対応させる場合、電池パックに収容する電池セル群の個数を、電圧の高い120V地域に合わせることが一例として挙げられる。
例えば、最大電圧が4.0Vであるリチウムイオン電池セルを42個直列接続して電池セル群を成し、120V地域の交流電圧波形ピーク値169Vと同等の168Vとして、前記168Vの直流電圧を交流変換出力できるような手段を設けた場合、前記電池パックを100V地域にて使用する際、100V地域の交流電圧波形ピーク値約141Vを超過し、接続された電気機器の故障など信頼性に影響する可能性がある。
これに対し、本項に係る電池パックによれば、電池パックの入力端子から入力された電源電圧特性を記憶する手段を有し、その手段により記憶した電源電圧特性に基づき、充電時の充電上限電圧を変更する。
この電池パックの一具体例においては、120V地域と100V地域の場合、前記記憶した交流電圧特性に従い、120V地域においては、充電上限電圧を交流電圧波形ピーク値と同等の168V、100V地域においては、充電上限電圧を前記地域の交流電圧波形ピーク値と同等の141Vに切り替える。
したがって、本項に係る電池パックによれば、電源電圧特性の地域差に伴う充電電圧超過に起因する信頼性低下が解消する。
(5) 電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
を含み、
前記電気回路は、さらに、
当該電池パックが、製造終了後、一度も使用されていない場合には、前記放電制御手段による出力制御を禁止する出力制御禁止手段と、
前記外部電源による当該電池パックの初回充電のために前記外部電源から当該電池パックに入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
前記電源電圧特性の検出を待って、前記放電制御手段による出力制御を許可するとともに、前記検出された電源電圧特性に応じた特性で出力制御を行うことを前記放電制御手段に指令する出力制御許可手段と
を含む電池パック。
一般に、外部電源が例えば商用電源である場合には、外部電源から供給される交流電圧の特性は、地域により異なる。商用電源の交流電圧に相当する出力を可能とする電池パックにつき、地域ごとに、交流電圧特性に合わせた個々の電池パックの仕様を用意するとした場合には、1種類の電池パックの使用可能領域が減少し、1種類の電池パックの汎用性が低下する。具体的には、電圧特性の異なる地域に出荷する際、出荷地域に合わせた電圧特性初期設定が必要となり、コストアップにつながる。
これに対し、本項に係る電池パックによれば、当該電池パックの未使用状態を検知する手段を設け、当該電池パックが未使用であることを検知した場合には、出力制御を行わず、充電制御のみを行い、初回充電時に入力した商用電源の電圧特性を記憶する。その記憶処理が実行された後は、通常の出力制御、および、充電制御を行う。
したがって、本項に係る電池パックによれば、製造後に出荷された地域において初回使用時から商用電源電圧特性に確実に合わせることができるため、利便性および信頼性の向上が実現される。
以下、本発明の第1実施形態に従う電池パック100を図1ないし図6に基づいて説明する。
図1には、電池パック100の外観が概略的に示され、図2および図3には、電池パック100が機能ブロック図で概略的に表されている。また、図4には、電池パック100の制御シーケンスがフローチャートで概念的に表され、図5および図6には、電池パック100の内部構造が概略的に示されている。
図1は、電池パック100の外観を示す。この電池パック100は、後述する内部構成部品を前面ケース101と後面ケース102により収容している。前面ケース101には、コンセントプラグの挿入に応じて可動するコンセントカバー103と、電池パック100に収容される電池セルの残存容量を示す残存容量表示ライト104とが配置されている。また、後面ケース102には、図示しない充電端子124(図3参照)が配置されている。
電池パック100の望ましい一形態として、1個の電池パックが複数の電池モジュールを収容する方式を説明する。1個の電池パックに用いる電池セル総数は、複数の電池セルが直列接続されて成る電池セル群の直流電圧を正逆発振して商用電圧に相当する実効値を出力できるような個数とする。電池モジュールは、1個の電池パックが有する電池セル総数より相対的に少ない個数の電池セルを直列接続して電池モジュールのケース内に収容する。この際、電池モジュールの個数は、少なくとも2個とし、一方、1個の電池モジュールに収容する電池セルの個数は、電池パックに有する電池セルの総数の約数とすると良い。
電池セルの種類は、リチウムイオン電池を望ましい一形態とするが、その適用可能な複数のバリエーションは、電池パックに収容して電圧出力が可能な2次電池等を広く包含する。
図2は、電池パック100が収容する電池モジュール110の機能ブロック図を示す。
各電池モジュール110においては、9個の電池セル111が直列接続され、それら電池セル111は、電池モジュール充電用FET112および電池モジュール放電用FET113を介し、電池モジュール入出力部114に接続される。
各電池モジュール110は電池モジュールコントローラ115を有する。この電池モジュールコントローラ115は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、セル電圧検知のための電圧モニタ線116、および、セル温度検知のための温度センサ117を用いて、電池セル111の状態を検知し、さらに、その結果に応じて、電池モジュール充電用FET112と電池モジュール放電用FET113を用いて所定の制御を行う。また、電池モジュールコントローラ115は、電池モジュールコントローラデジタル通信部118を有しており、後述のメインコントローラ125とデジタル通信を行う。
図3は、電池パック100の機能ブロック図を示す。直列接続された4個の電池モジュール110は、4個のFETを主要な素子として構成される放電制御部120と出力切替部121とを介して交流出力端子122に接続され、また、1個のSCRを主要な素子として構成される充電制御部123を介して充電端子124に接続される。
電池パック100はメインコントローラ125を有する。このメインコントローラ125は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、バックアップ付電源回路126より電力供給を受けて駆動し、電池モジュール110の電圧を検知する電池モジュール電圧検知部127、コンセントカバー103の動作を検知するコンセント差込検知部128、充電端子124に商用電源が接続されたことを検知する充電端子入力検知部129、および、電流検知部(例えば、電流検出抵抗器)130に接続されている。また、メインコントローラ125は、電池モジュールコントローラデジタル通信部118を介して、電池モジュールコントローラ115とデジタル通信を行う。
これに対し、電池モジュールコントローラ115は、電池セル111の電圧、温度、およびメインコントローラ115から受信した情報に基づき、電池モジュール110の充電および放電のそれぞれの可否を判断し、その結果に応じて、電池モジュール充電用FET112および電池モジュール放電用FET113を制御し、選択的にそれらFET112,113の入出力および停止を行う。また、電池モジュールコントローラ115は、前述の電池セル111の状態や制御情報をデジタル通信にてメインコントローラ125に送信する。
メインコントローラ125は、電池モジュール110の電圧、電流、およびデジタル通信にて電池モジュール110より受信した情報に基づき、電池パック100の充電および放電のそれぞれの可否を判断し、その結果に応じて、充電制御部123および放電制御部120を制御し、選択的に電池パック100の入出力および停止を行う。また、メインコントローラ125は、充電および放電のそれぞれの可否の判断結果を電池モジュールコントローラ115へ送信する。
放電制御部120は、よく知られているように、電池セル111と交流出力端子122との間に接続された複数のスイッチとしての4個のFET(各FETは、スイッチと、そのスイッチをバイパスするダイオードとの並列回路と等価である)の状態を選択的にオン・オフに切り替えることにより、電池セル111から交流出力端子122に向かう電流の流れを交互に変化させ、それにより、電池セル111の直流電圧を交流電圧に変換する回路である。
放電制御部120は、例えば、図3において上から1番目のFETと2番目のFETと3番目のFETと4番目のFETとをいずれもオフにする非出力状態と、1番目のFETと4番目のFETとをいずれもオンにする一方、2番目のFETと3番目のFETとをいずれもオフにする正出力状態と、1番目のFETと4番目のFETとをいずれもオフにする一方、2番目のFETと3番目のFETとをいずれもオンにする負出力状態とを、商用電源周波数のもと、選択的に実現することを繰り返す。それにより、パルスの平均値が商用電源の正弦波形になるように出力信号が発振させられ、その結果、正弦波が擬似的に出力される。
放電制御部120は、商用電源電圧に相当する交流電圧、例えば、正弦波、または、矩形波を出力する。特に、出力電圧の実効値が商用電源電圧の実効値に相当する一定値を保つように制御すると、ユーザーが電池セル群の残存容量低下に伴う出力低下を感じることなく使用できる。また、電池セル群の残存容量低下に伴う電圧低下時まで交流出力波形を商用電源電圧の正弦波に近づけるために、電池セル群の直流電圧が商用電源電圧よりも相対的に低い場合、昇圧回路を用いて電池セル群の直流電圧を昇圧してから正逆発振しても良い。
メインコントローラ125および電池モジュールコントローラ115は、電池セル111等が、例えば、過放電、高温、過負荷といった放電を許可できない状態であるか否かを判定し、その結果に応じて、選択的に電池セル111の出力および停止を行う。また、電池パック100は、コンセントカバー103に連動するコンセント差込検知部128を有し、そのコンセント差込検知部128を用いて、メインコントローラ125が、交流出力端子122に電気機器等のコンセントプラグが接続される状態であるか否かを判定し、その結果に応じて、選択的に電池パック100の出力および停止を行う。
充電制御部123は、商用電源等の交流電圧を直流電圧に変換し、電池セル群の充電を行う。特に電池セルにリチウムイオン電池を用いて充電する場合、電池セル電圧が所定電圧に達するまでは上限電流を設けた電流制御を行い、電池セル電圧が所定電圧に達してからは、充電中の電池セル電圧が前記所定電圧を超えないように電流制御を行う。例えば、電池セル電圧および充電電流を検知し、電池セル111の状態に適した充電電流と充電電圧が目的の値となるようにSCRの点弧角を制御すると良い。
メインコントローラ125および電池モジュールコントローラ115は、電池セル111等が、例えば、過充電、高温、過電流充電といった充電を許可できない状態であるか否かを判定し、その結果に応じて、選択的に電池セル111の充電および停止を行う。電池パック100は、充電端子入力検知部129を有し、その充電端子入力検知部129を用いて、メインコントローラ125が、充電端子124に充電可能な電圧が入力される状態であるか否かを判定し、その結果に応じて、選択的に電池パック100の充電および停止を行う。
電池パック100の出力切替部121は、後述する制御シーケンスに従い、出力切替部121のA側、すなわち、充電端子124側、または、出力切替部121のB側、すなわち、放電制御部120側のいずれかと選択的に接続する。これにより、交流出力端子122からは、充電端子124から入力した商用電源等の交流電圧、または、電池セル群の直列電圧を放電制御部120により交流変換した交流電圧を選択的に出力することができる。
図4は、電池パック100の制御シーケンスを示すフローチャートである。
ステップS101において、メインコントローラ125が、充電端子124に商用電源等の外部電源の交流電圧が入力される状態を検知したか否かを判定する。検知した場合には、ステップS102に移行し、一方、検知しなかった場合には、ステップS103に移行する。
また、このステップS101においては、電池パック100が、製造終了後、一度も使用されていない場合には、ステップS103へ移行することを禁止し、後述する交流電圧特性の記憶完了を待って、ステップS103へ移行することを許可する。
ステップS102においては、メインコントローラ125が、出力切替部121をA側に接続する。これにより、充電端子124から交流出力端子122への通電経路、および、充電端子124から充電制御部123を介して電池モジュール110へ充電する経路が形成される。
なお、充電端子124に商用電源等の交流電圧が入力される状態において、メインコントローラ125が、充電端子124から交流出力端子122への通電経路に流れる電流が、出力切替部121等に負担がかかる過負荷状態に近づいていることを検知した場合は、出力切替部121をB側に接続し、前記経路を遮断しても良い。また、充電端子124から交流出力端子122への通電経路に流れる電流を遮断する遮断手段として、充電端子124と出力切替部121との間にブレーカ等の遮断素子を設けても良い。
ステップS104において、メインコントローラ125および電池モジュールコントローラ115は、電池セル111など、電池パック100に収容される、充電制御に関わる各要素が充電可能な状態であるか否かを判定し、それに応じて、選択的にステップS105の充電制御、または、ステップS107の充電停止を実行する。
ステップS105の充電中において、交流出力端子122に電池パック100の外部の電気機器の電力入力用のコンセントプラグ(図示しない)が接続された場合、電池パック100は、充電端子124から入力された商用電源等の交流電力を前記電気機器へ直接電力供給できる。
また、ステップS105の充電中において、製造終了後初めて充電が行われる場合、メインコントローラ125は、充電端子124より入力した交流電圧特性、例えば、実効電圧を検知する。また、製造終了後初めての充電ではない場合、前回の充電時に後述するステップS106の実行によって記憶された交流電圧特性、例えば、実効電圧をメモリから読み込む。メインコントローラ125は、前記実効電圧に応じて、電池パック100の充電上限電圧を設定する。実効電圧が高いほど、充電上限電圧は高く設定される。メインコントローラ125は、電池パック100の実充電電圧が前記充電上限電圧を超えようとすると、電池パック100の充電を停止させるかまたは電池パック100の充電電流を減少させる。
ステップS105の充電が完了すると、ステップS106において、メインコントローラ125は、充電端子124より入力した交流電圧特性、例えば、実効電圧、および、周波数をメインコントローラ125の、図示しないメモリ(例えば、EEPROM)に記憶する。なお、前記記憶の方法として、充電端子124より入力した交流電圧を測定し、その測定結果に基づいて記憶する方法の他に、後述の入力側電池パック通信部150を用いて、入力端子側に連結接続される他の電池パックから受信した交流電圧の特性を表わす情報に基づいて記憶する方法を用いても良い。前記実効電圧の一例として、地域別に100V、120V、また、前記周波数の一例として地域別に50Hz、60Hzが挙げられる。
ステップS103においては、メインコントローラ125が、出力切替部121をB側に接続する。これにより、充電端子124から充電制御部123を介して電池モジュール110へ充電する経路、および、電池モジュール110から放電制御部120を介して交流出力端子122へ放電する経路が形成される。
ステップS108において、メインコントローラ125は、電池パック100の外部の電気機器の電力入力用のコンセントプラグ(図示しない)が、電池パック100の交流出力端子122に差し込まれたか否かを判定する。このステップS108において、電気機器の電力入力用のコンセントプラグが電池パック100の交流出力端子122に差し込まれたことを検知すると、ステップS109へ移行する。
ステップS109においては、メインコントローラ125および電池モジュールコントローラ115が、電池セル111等が放電可能な状態であるかを検知し、その結果に応じて、選択的にステップS110の放電制御、または、ステップS111の放電停止を実行する。ステップS110の放電制御においては、ステップS106において記憶された交流電圧特性に基づき交流出力端子122の出力を変更する。なお、前述の出力の変更は、電池パックに設けたスイッチ等で選択する手段を用いることもできる。ステップS111において放電停止した以降は、電池セルの残存容量がないため、充電が必要となり、ステップS102へ移行する。
また、ステップS109においては、メインコントローラ125が、前記交流電圧特性、例えば、実効電圧に応じて、電池パック100が放電を終止するときの電圧条件(例えば、放電下限電圧)を設定する。実効電圧が高いほど、放電下限電圧は高く設定される。メインコントローラ125は、前記電圧条件が成立、例えば、電池パック100の実放電電圧が前記電圧条件を下回ると、放電を停止させる。
図5は、電池パック100の内部構造を示す側面図である。メインコントローラ125に接続された4個の電池モジュール110、充電端子124、交流出力端子122、コンセントカバー103、コンセントカバースプリング140などは、前面ケース101と後面ケース102を用いて収容される。
ケース101と102との間に隔壁141を介在させることで、コンセントカバー103と前面ケース101との間の隙間等からメインコントローラ125や電池モジュール110への異物侵入を防ぐことができる。隔壁141は、ゴム等の絶縁性を有する弾性体を用いて、電気機器の電力入力用のコンセントプラグが交流出力端子122へ挿入される部位のみに切り込み部(例えば、長細い貫通穴、スロット)を有するように、構成することが望ましい。
また、電気機器の電力入力用のコンセントプラグの挿入にあたり、電池パック100においては、コンセントカバー103が、電池パック100の後面ケース102によって背後から支持される弾性体である隔壁141を押して変形させ、その結果、コンセントカバー検知部128に設けられたコンセントカバースイッチ131がオンする。それにより、放電制御のシーケンスへ移行する。
図6は、電池パック100が2個、互いに直列に連結されることによって電池パック群(電池パックユニット)が構成される態様で使用される場合の一例を示している。この使用例においては、説明の便宜上、一方の電池パック100を「100A」、他方の電池パック100を「100B」として表記上区別する。
この使用例においては、電池パック100Aに電池パック100Bが連結されている。電池パック100Bのケース後面係合部142Bが、電池パック100Aのケース前面係合部143Aに係合するとともに、電池パック100Bの充電端子124Bが電池パック100Aの放電出力端子122Aに挿入されることにより、2個の電池パック100Aおよび100Bが機械的にかつ電気的に互いに接続される。
また、電池パック100Aと電池パック100Bとの係合部は、例えば、図6に示すように、ケース後面係合部142Bのように、ケース前面係合部143Aの表面との合わせ面の延びる方向とは交差する方向に延びるリブ(例えば、凸部)を設け、それにより、2個の電池パック100A、100Bの端子接続部(すなわち、充電端子124Bと放電出力端子122Aとの接続部)における合わせ面(すなわち、コンセントカバー103の露出面とケース後面係合部142Bの表面との合わせ面)が、電池パック100A、100Bの外部空間に露出しないようにする。これは、電池パック100A、100Bの外部空間から端子接続部へ異物が直接侵入することを防ぐために望ましい構造である。なお、図6に示すリブの形状は、一実施例であり、2個の電池パック100Aおよび電池パック100Bを互いに係合させるための形状は、この限りでない。
複数の電池パックを互いに連結する方式は、図6に示すように、2個の電池パックを互いに連結する方式に限らず、3個以上の複数の電池パックを互いに連結する方式を含む。
後者の方式を採用する場合には、互いに連結された複数の電池パックについては、図4の制御シーケンスに従い、電池パックごとに、充電、放電および停止の制御を行う。
具体的には、各電池パック100は、充電端子124より、商用電源、または、自身の電池パック100の充電端子124側に接続された少なくとも一つの他方の電池パック100のうちのいずれかの交流電圧を入力し、充電を行う。また、各電池パック100は、交流出力端子122より、自身の電池パック100の充電端子124側に接続された商用電源(図示しない)と、自身の電池パック100の充電端子124側に接続された他方の電池パック100の交流電圧と、自身の電池パック100の電池セル111群の直流電圧を交流変換した交流電圧とのうちのいずれかを出力する。各電池パック100の交流出力端子122より出力される交流電圧は、自身の電池パック100の交流出力端子122側に接続される電気機器(図示しない)と、他方の電池パック100とのうちのいずれかへ供給される。
以上より、複数連結接続されて電池パック群と成る電池パック100であって本発明の一実施形態に従うものについては、商用電源に接続される充電端子124、および、電気機器に接続される交流出力端子122は、連結される電池パック100の個数にかかわらず同じ充電端子124、および、同じ交流出力端子122を共用し、かつ、同じ端子接続方法を実現し、また、交流出力端子122から電気機器へ供給される電力は、連結される電池パック100の個数にかかわらず同じ電圧特性を有するように実現される。さらに、電池パック群における個々の電池パック100の残存容量は自動的に調整され、連結個数に応じた放電容量を実現できる。すなわち、本実施形態によれば、電気機器の使用時間に応じて連結個数を選択するだけという簡単な取り扱い方法を提供できる。
充電端子124として機能するコンセントプラグの一例は、図5に示すコンセントプラグの位置(使用位置)から90度回転し、電池パック100のケース後面に沿って延びる格納位置であってケース表面より内側の位置に格納可能にする手段を有する。この例によれば、未使用時のコンセントプラグが外部から衝撃を受け難くなる。また、コンセントプラグの周囲からの衝撃を防ぐための保護カバーを設け、その保護カバーをコンセントプラグの差し込み動作に連動して開閉させてもよい。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125のうち、ステップS106を実行する部分が、前記(1)項における「検出手段」の一例を構成し、また、ステップS109を構成する部分が、同項における「電圧条件変更手段」の一例を構成し、また、ステップS111を構成する部分が、同項における「放電停止手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125のうち、ステップS105を実行する部分が、前記(2)項における「上限電圧変更手段」の一例および同項における「充電制限手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125のうち、ステップS101を実行する部分が、前記(3)項における「出力制御禁止手段」の一例および同項における「出力制御許可手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
次に、本発明の第2実施形態に従う電池パック100−2を図7および図8に基づいて説明する。
図7は、電池パック100−2の機能ブロック図を示す。以下、電池パック100−2の機能を説明するが、重複した説明を省略するため、図1に示す電池パック100に対して付加された機能のみを説明する。
電池パック100−2は、図1に示す電池パック100に対して付加された機能ブロックとして、入力側電池パック通信部150および出力側電池パック通信部151を有しており、いずれもメインコントローラ125−2に接続されている。
入力側電池パック通信部150は、複数の電池パック100−2が連結接続される際に、充電端子124側に接続される他方の電池パック100−2が有する出力側電池パック通信部151と接続される。これに対し、出力側電池パック通信部151は、複数の電池パック100−2が連結接続される際に、交流出力端子122−2側に接続される他方の電池パック100−2が有する入力側電池パック通信部150と接続される。これにより、複数の電池パック100−2が連結接続されると、各電池パック100−2が有する各メインコントローラ125−2が通信を行い、各種制御処理を行うために必要な情報の送受信を行う。
ここに、「制御処理」とは、放電制御処理、充電制御処理および状態表示処理のうちの少なくとも一つであり、特に、放電制御処理および充電制御処理には、メインコントローラ125−2、および、そのメインコントローラ125−2に接続される複数の電池モジュール110の制御が関連付けられ、それにより、電池パック単独としての信頼性の向上を実現できる。以上より、複数の電池パック100−2が互いに連結されて成る電池パック群における各電池パック100−2が適切な制御処理を行うことを実現する。
図8は、第2実施形態の電池パック100−2の制御シーケンスを示すフローチャートである。電池パック100−2の制御シーケンスに従う制御処理を説明するが、重複した説明を省略するため、第1実施形態の電池パック100の制御処理(図4参照)に対して付加された制御処理のみを説明する。
ステップS104において、メインコントローラ125−2および電池モジュールコントローラ115は、電池セル111など、電池パック100−2に収容される、充電制御に関わる各要素が充電可能な状態であるか否かを検知し、充電可能な状態でなければ、ステップS107の充電停止に移行し、一方、充電可能な状態であれば、ステップS201へ移行する。
ステップS201においては、メインコントローラ125−2が、複数の電池パック100−2が連結接続された電池パック群において、充電端子124側に接続された他方の電池パック100−2から流れ込む電流値(充電前の電流値)を電流検知部130を用いて検知する。
メインコントローラ125−2は、さらに、その検知された電流値に、電池セル111を充電するために予定される充電電流値の計算値(例えば、予め設定された通電容量上限値から、予め設定された充電電流最大値を差し引くことによって求める)、または充電中の充電電流の測定値(電流検知部130を用いて求める)を加えた場合の通電電流値の総和が、電池パック100−2の通電容量の許容範囲を示す通電容量上限値(例えば、15A)以内であるかを判定する。通電容量上限値を超えた場合は、ステップS107の充電停止に移行し、一方、通電容量上限値を超えない場合は、ステップS202へ移行する。したがって、入力端子(充電端子)124側に接続された他方の電池パック100−2の通電容量上限値を超過するか否かを判定することができる。
ステップS202においては、メインコントローラ125−2が、複数の電池パック100−2が連結接続されて成る電池パック群の各電池パック100−2と通信を行い、各電池パック100−2の残存容量情報を認識する。メインコントローラ125−2は、その認識された残存容量情報に基づき、自身の電池パック100−2の残存容量を、それに連結接続された他方の電池パック100−2の残存容量と比較する。自身の電池パック100−2の残存容量が前記電池パック群の中で最少である場合には、ステップS105の充電制御へ移行し、一方、最少ではない場合は、ステップS203へ移行する。
自身の電池パック100−2の残存容量が前記電池パック群の中で最少ではないという判断は、正確には、電池パック群の中に、残存容量が最少であり、かつ、同等である複数の電池パックが存在する場合(例えば、残存容量がそれぞれ80%、60%、20%、20%および20%である5個の電池パックが存在する場合)を含む。ステップS203においては、自身の電池パック100−2を含め、残存容量が最少で、かつ、同等である複数の電池パックがあるか否かを判定する。そうである場合には、ステップS204に移行し、一方、そうでない場合は、ステップS107の充電停止へ移行する。
ステップS204において、メインコントローラ125−2は、残存容量が最少で、かつ、同等である複数の電池パックの各々につき、電池モジュールコントローラ115より受信した検知温度(図2に示す温度センサ117によって検知された、電池モジュール110の温度)と電池セルの寿命低下に影響が少ないとされる代表的な温度値(予め定められた基準温度であり、例えば、摂氏25度)との間の温度差を計算する。その温度差は、計算値の符号が正負のいずれであるかを問題にしない値、すなわち、絶対値として定義される。
自身の電池パック100−2のメインコントローラ125−2は、それに連結接続された他方の電池パックとの通信により、前述の計算方法と同様にして各電池パックごとに取得される前述の温度差の情報を認識する。ここで、ステップS203の実行によって認識された残存容量が最少で、かつ、同等である他方の電池パック100−2の前記温度差と比較し、自身の電池パック100−2の温度差が最少である場合は、ステップS105の充電制御へ移行し、一方、最少ではない場合は、ステップS205へ移行する。
自身の電池パック100−2の前述の温度差が最少でないという判断は、正確には、電池パック群の中に、温度差が最少、かつ、同等である複数の電池パックが存在する場合を含む。ステップS205においては、自身の電池パック100−2を含め、前記温度差が最少で、かつ、同等である複数の電池パックがあるか否かを判定する。そうである場合には、ステップS206へ移行し、一方、そうでない場合は、ステップS107の充電停止へ移行する。
ステップS206においては、メインコントローラ125−2が、前記温度差が最少で、かつ、同等である他方の電池パックとの通信により、前記各電池パックの劣化状態を認識する。各電池パック100−2の劣化状態は、例えば、各電池パックの充放電回数の累積値、または、各電池パックが収容する電池セル群の内部抵抗値を用いて定義することが可能である。充放電回数の累積値が大きいほど、または、電池セル群の内部抵抗値が大きいほど、電池パックの劣化量が多いと判断される。メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2の劣化状態を他方の電池パック100−2の劣化状態と比較する。自身の電池パック100−2の劣化量が最少である場合に、ステップS105の充電制御へ移行し、一方、最少ではない場合には、ステップS107の充電停止へ移行する。
以上より、電池パック群の中の特定の電池パックが集中的に使用されることに起因する寿命劣化の進行を防ぐことができる。なお、前述の残存容量、温度差、および、劣化状態の最少判断に関しては、例えば、5個の電池パックが連結接続された電池パック群の場合、前記最少判断に基づき優先的に充電を実行する電池パックを1個、および、前記1個の電池パックの充電が完了するまで、他方の4個の電池パックは待機状態としても良いし、また、例えば、5個の電池パック群の中の3個の電池パックが優先的に、かつ、同時に充電を実行し、他方の2個の電池パックは待機状態としても良い。
前述の処理によってステップS105の充電制御処理が開始され、メインコントローラ125−2は、ステップS207において、電池パック群の出力末端部(すなわち、電池パック群を構成する複数の電池パックであって一列に並んだもののうち、電気機器に電力を出力するためにその電気機器が接続されるべきもの)に位置する他方の電池パック100−2の交流出力端子122−2に電気機器が接続された状態であるか否かを判定する。メインコントローラ125−2は、例えば、前述のコンセントカバースイッチ131がオフの場合には、交流出力端子122−2に電気機器が接続されていないと判定し、一方、コンセントカバースイッチ131がオンであり、かつ、その接続相手との通信とによってその接続相手が電気機器であることが判明した場合には、交流出力端子122−2に電気機器が接続されていると判定する。
自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に電気機器が接続されている場合には、ステップS208において、メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2の充電を一時停止する。一方、自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に電気機器が接続されない場合には、その電池パック100−2が有する電池セル111が満充電状態に到達するまで、または、その電池パック100−2の内部において充電許可できない状態が発生し充電遮断を必要とするまで、充電状態を維持する。ステップS208の充電一時停止処理では、例えば、10秒間、また、1分間という時間だけ充電を停止し、ステップS201に帰還し、充電制御を再開する。
ステップS108において、メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2が接続されているか否かを判定する。メインコントローラ125−2は、例えば、前述のコンセントカバースイッチ131がオフの場合には、交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2が接続されていないと判定し、一方、コンセントカバースイッチ131がオンであり、かつ、その接続相手との通信によってその接続相手が電池パック100−2であることが判明した場合には、交流出力端子122−2に電池パック100−2が接続されていると判定する。
自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2が接続されている場合には、ステップS209において、メインコントローラ125−2は、電池パック群を構成する電池パックの総個数を認識する。メインコントローラ125−2は、例えば、自身の電池パック100−2に連結された他方の各電池パック100−2との通信により、各電池パックが保有するデータであって、電池パックが存在することを意味するデータ(N=1)を他方の電池パックから個別に受信し、その受信したデータ(N=1)を積算することにより、電池パック群に存在する電池パック100−2の総個数(ΣN)を認識する。
電池パックの総個数が、電池パックとしての信頼性の確保が困難とされる所定値を超えた場合には、ステップS210において、ユーザーに対して、電池パック100−2の連結個数が多過ぎることを示す警告表示を行う。その後、ステップS111に移行し、放電制御を実行しない。
図8は、電池パックの総個数が所定値を超えた場合に放電制御を許可しない制御シーケンスを示している。これに対し、図8は示していないが、電池パックの総個数が所定値を超えた場合には、それにもかかわらず、総個数の電池パックの中から特定の個数の電池パックについてだけ、充電を許可する態様を採用することが可能である。
具体的には、例えば、複数の電池パック100−2が連結接続された場合、電池パック群において、電池パックが、その電池パック群の入力末端部(すなわち、電池パック群を構成する複数の電池パックであって一列に並んだもののうち、商用電源等、充電用の外部電源から電力を受け取るためにその外部電源が接続されるべきもの)に近づくほど、その電池パックに流れる電流値が通電容量上限値を超過する可能性が高い。この知見に基づき、電池パック群としての総個数に対して超過判断を行い、そのうえで充電の許否を判定するのではなく、電池パック群の中の出力末端部から数えて所定数の領域に位置する各電池パックは、電池パックの総個数が所定値を超えた場合であっても、充電を許可するようにすることが可能である。
ステップS109において、メインコントローラ125−2および電池モジュールコントローラ115は、電池セル111など、電池パック100−2に収容される、放電制御に関わる各要素が放電可能な状態であるかを判定する。放電可能な状態でなければ、ステップS111の放電停止に移行し、一方、放電可能な状態であれば、ステップS211へ移行する。
ステップS211においては、メインコントローラ125−2が、複数の電池パック100−2が連結接続されて成る電池パック群における各電池パック100−2と通信を行い、他の各電池パック100−2の残存容量情報を認識する。メインコントローラ125−2が、その認識された残存容量情報に基づき、自身の電池パック100−2に連結接続された他方の電池パック100−2の残存容量と比較する。自身の電池パック100−2の残存容量が前記電池パック群の中で最多である場合は、ステップS110の放電制御へ移行し、一方、最多ではない場合は、ステップS212へ移行する。
自身の電池パック100−2の残存容量が前記電池パック群の中で最多ではないという判断は、正確には、電池パック群の中で残存容量が最多、かつ、同等である複数の電池パックがある場合を含む。ステップS212においては、自身の電池パック100−2を含め、前記残存容量が最多で、かつ、同等である複数の電池パックがあるか否かを判定する。そうである場合には、ステップS213に移行し、一方、そうでない場合は、ステップS111の放電停止へ移行する。
ステップS213においては、メインコントローラ125−2が、電池モジュールコントローラ115より受信した検知温度(図2に示す温度センサ117によって検知された、電池モジュール110の温度)と電池セルの寿命低下に影響が少ないとされる代表的な温度値(例えば、摂氏25度)との間の温度差を計算する。その温度差は、その計算値の符号の正負を問題にしない値、すなわち、絶対値として定義される。
自身の電池パック100−2のメインコントローラ125−2は、それに連結接続された他方の電池パックとの通信により、前述の計算方法と同様にして各電池パックごとに取得される前述の温度差の情報を認識する。ここで、ステップS212の実行によって認識された残存容量が最少で、かつ、同等である他方の電池パック100−2の前記温度差と比較する。自身の電池パック100−2の温度差が最少である場合は、ステップS110の放電制御へ移行し、最少ではない場合は、ステップS214へ移行する。
自身の電池パック100−2の前述の温度差が最少でないという判断は、正確には、電池パック群の中で温度差が最少、かつ、同等である複数の電池パックがある場合を含む。ステップS214においては、自身の電池パック100−2を含め、前記温度差が最少で、かつ、同等である複数の電池パックがある場合には、ステップS215に移行し、一方、そうでない場合は、ステップS111の放電停止へ移行する。
ステップS215においては、メインコントローラ125−2が、前記温度差が最少で、かつ、同等である他方の電池パックとの通信により、各電池パックの劣化状態を認識する。メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2の劣化状態を他方の電池パック100−2の劣化状態と比較する。自身の電池パック100−2の劣化量が最少である場合には、ステップS110の放電制御へ移行し、一方、最少ではない場合には、ステップS111の放電停止へ移行する。
以上より、連結接続された電池パック群の中の特定の電池パックが集中的に使用されることに起因する寿命劣化の進行を防ぐことができる。なお、前述の残存容量、温度差、および、劣化状態の最少判断に関しては、例えば、5個の電池パックが連結接続された電池パック群の場合、前記最少判断に基づき優先的に放電を実行する電池パックを1個、および、前記1個の電池パックの放電が完了するまで、他方の4個の電池パックは待機状態としても良いし、また、例えば、5個の電池パック群の中の3個の電池パックが優先的に、かつ、同時に放電を実行し、他方の2個の電池パックは待機状態としても良い。
ステップS216において、メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2に電気機器が接続されている場合には、その電気機器の負荷電流、自身の電気パック100−2に他の電池パック100−2が連結接続されて成る電池パック群の出力末端部に電気機器が接続されている場合には、その電気機器の負荷電流を、いずれも、電流検知部130を用いて検知する。このステップS216は、ステップS101の判定がNOであって、商用電源が接続されていない状態で実行されるため、電流検知部130によって検知される電流値は、電気機器の駆動に必要な負荷電流を表す。
メインコントローラ125−2は、負荷電流がゼロ、または、負荷電流が所定値未満である無負荷状態であることを検知した場合には、ステップS211に帰還し、放電を実行する電池パックの優先順を再設定する。すなわち、前述の電池パック群の中の電池パックにおいて、優先的に放電を実行する電池パックは、無負荷状態で切り替えることにより、電池パック100−2が有する出力切替部121等の負担を軽減し、信頼性向上に貢献できる。
ステップS217において、メインコントローラ125−2は、複数の電池パック100−2が連結接続され成る電池パック群において、その電池パック群の入力末端部に位置する電池パック100−2に商用電源が接続されているか否かを、他の電池パックとの通信によって取得された情報に基づいて判定する。電池パック群の入力末端部に位置する電池パック100−2に商用電源が接続されている場合には、ステップS111の放電停止へ移行し、その後、ステップS104の充電制御に関するフローへ移行する。
ステップS218において、メインコントローラ125−2は、自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2が接続されているか否かを、他の電池パックとの通信によって取得された情報に基づいて判定する。自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2が接続されている場合には、ステップS220において、放電制御部120−2が直流電圧を出力し、一方、自身の電池パック100−2の交流出力端子122−2に他方の電池パック100−2ではなく、電気機器が接続されている場合には、ステップS219において、放電制御部120−2が交流電圧を出力する。
これにより、交流電圧により駆動する電気機器に対して、交流電圧の出力が可能な電池パック100−2であって、複数の電池パック100−2が連結接続されて成る電池パック群が交流電圧に基づく電力を電気機器へ供給する際に電池パック群の出力末端部以外に位置する電池パック100−2の放電制御部120−2は、直流電圧を出力する。その出力された直流電圧は、電池パック群の出力末端部に位置する電池パック100−2が有する電池セル群の直流電圧と並列接続される。これに対し、電池パック群の出力末端部に位置する電池パック100−2の放電制御部120−2は、前記並列接続された直流電圧を交流電圧に変換し、電池パック100−2の出力端子122−2より電気機器へ電力を供給する。これにより、電気機器への電力供給効率を向上することができる。
図15には、3個の電池パック100−2A、100−2Bおよび100−2Cが互いに並列に接続されている様子が電気回路図で示されている。
具体的には、電池セル111Aを有する電池パック100−2A(電池パック群の入力末端部に位置する)の交流出力端子122−2A(前記(1)項における「出力端子」の一例)の正極が、他方の電池パック100−2Bの充電端子124−2B(前記(1)項における「入力端子」の一例)の正極に接続されるとともに、電池パック100−2Aの交流出力端子122−2Aの負極が、他方の電池パック100−2Bの充電端子124−2Bの負極に接続されている。交流出力端子122−2Aは、それに接続されている対象が他の電池パック100−2Bであるため、今回は交流ではなく直流を出力する。
同様に、電池セル111Bを有する電池パック100−2Bの交流出力端子122−2Bの正極が、他方の電池パック100−2Cの充電端子124−2Cの正極に接続されるとともに、電池パック100−2Bの交流出力端子122−2Bの負極が、他方の電池パック100−2Cの充電端子124−2Cの負極に接続されている。
電池セル111Cを有する電池パック100−2Cの交流出力端子122−2Cの正極が、負荷252を有する交流駆動式の電気機器250の電力入力端子251の正極に接続されるとともに、電池パック100−2Cの交流出力端子122−2Cの負極が、電気機器250の電力入力端子251の負極に接続されている。
なお、本発明は、例えば、電池パック100−2のメインコントローラ125−2が、(a)電池パック100−2の製造終了後、一度も使用されていない場合には、放電制御部120による出力制御を禁止する出力制御禁止手段と、(b)外部電源による電池パック100−2の初回充電のために外部電源から電池パック100−2に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、(c)その検出手段による源電圧特性の検出を待って、放電制御部120による出力制御を許可するとともに、前記検出された電源電圧特性に応じた特性で出力制御を行うことを放電制御部120に指令する出力制御許可手段とを有する形態で実施することが可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125−2のうち、ステップS106を実行する部分が、前記(1)項における「検出手段」の一例を構成し、また、ステップS109を構成する部分が、同項における「電圧条件変更手段」の一例を構成し、また、ステップS111を構成する部分が、同項における「放電停止手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125−2のうち、ステップS105を実行する部分が、前記(2)項における「上限電圧変更手段」の一例および同項における「充電制限手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、メインコントローラ125−2のうち、ステップS101を実行する部分が、前記(3)項における「出力制御禁止手段」の一例および同項における「出力制御許可手段」の一例を構成していると考えることが可能である。
次に、本発明の第3実施形態に従う電池パック100−3を、その電池パック100−3を収納可能な電源側電池パック収納装置200と、電気機器側電池パック収納装置220とを有する収納システムと共に、図9ないし図14に基づいて説明する。
図9は、第3実施形態の電池パック100−3の内部構造を示す側面図である。電池パック100−3の内部構造を説明するが、重複した説明を省略するため、第1実施形態の電池パック100(図5参照)に対して付加された要素のみを説明する。
電池パック100−3は、図5に示す電池パック100に対して追加される要素として、電気パック100−3の移動方向とは交差する方向に延びる回動軸156と、その回動軸156まわりに、係合方向とそれとは逆向きの解除方向とに回動可能に後面ケース102に取り付けられたスナップアクション可能なフックボタン152と、そのフックボタン152を、係合方向に付勢するフックボタンスプリング153とを有する。
図11に示すように、フックボタン152は、自身の電池パック100−3を、後述する電源側電池パック収納装置200にスナップアクションによって連結させるために使用されるとともに、図14に示すように、自身の電池パック100−3Bを、他の電池パック100−3Aにスナップアクションにより、ユーザーの意に反して離脱しないように、連結させるために使用される。
図9に示すように、電池パック100−3は、さらに、ケース前面係止凹部154を有する。このケース前面係止凹部154は、図11に示すように、自身の電池パック100−3を電源側電池パック収納装置200に、ユーザーの意に反して離脱しないように、係合させるために使用される。そのために、電源側電池パック収納装置200においては、フックボタン201が、電池パック100−3の移動方向とは交差する方向であって、係合方向と解除方向とに移動可能に配置される。そのフックボタン201は、スプリング202により、係合方向に付勢される。
図14に示すように、自身の電池パック100−3Aのケース前面係止凹部154Aは、さらに、他の電池パック100−3Bのフックボタン152Bが係合するためにも使用される。
図9に示すように、電池パック100−3は、さらに、ケース後面係止凹部155を有する。このケース後面係止凹部155は、図13に示すように、自身の電池パック100−3を電気機器側電池パック収納装置220に、ユーザーの意に反して離脱しないように、係合させるために使用される。そのために、電気機器側電池パック収納装置220においては、フックボタン221が、電池パック100−3の移動方向とは交差する方向であって、係合方向と解除方向とに移動可能に配置される。そのフックボタン221は、スプリング222により、係合方向に付勢される。
図9に示すように、電池パック100−3は、さらに、複数の電池パック100−3を連結接続する際に、電池パック同士の位置合わせ等のために、他方の電池パック100−3と係合するケース前面係合部143−3とケース後面係合部142−3とを有する。
一例においては、そのケース後面係合部142−3は、図11に示すように、電源側電池パック収納装置200の、後述する可動接続部203に設けられる係合部209に係合する。これにより、接続時における作業し易さが向上する。一方、ケース前面係合部143−3は、図13に示すように、電気機器側電池パック収納装置220の、後述の可動接続部223の係合部228に係合する。これにより、接続時における作業し易さが向上する。
図9に示すように、電池パック100−3は、交流出力端子122−3を2個有している。充電端子124−3は、連結接続される他方の電池パック100−3の前記交流出力端子122−3のいずれか1個と接続可能な位置に設けることで、利便性向上を実現する。
それら交流出力端子122−3と充電端子124−3とは、電池パック100−3のケースの外周面を構成する主要な6面の中の異なる2面にそれぞれ配置され、かつ、それら2面を互いに対向する2面とすることで、3個以上の電池パック100−3の連結接続において、電池パック群の接続形態を複雑にすることなく、かつ、ユーザーの自然な感覚に合致した使い易い使用方法を提供することができる。
図10は、第3実施形態の電池パック100−3を収納可能な電源側電池パック収納装置200の内部構造を示す側面図である。
電源側電池パック収納装置200は、商用電源に接続された電源コード206を介して、前記商用電源の交流電圧を電気機器または電池パック100−3へ供給するための交流出力端子205を有する。交流出力端子205は、可動接続部203に配置される。
可動接続部203は、スプリング204の弾性力を受けて前進しようとするとともに、電源側電池パック収納装置200の内部を摺動可能である。可動接続部203は、前述のフックボタン201が係合すべき係止凹部207を有しており、それにより、可動接続部203は、所定位置に保持される。可動接続部203は、さらに、スプリング204による可動接続部203の前進限度を規定するための係止部208を有している。
係止凹部207には、スプリング202の弾性力を受けて前進しようとするフックボタン201が係合し、ユーザーによるフックボタン201の解除操作により、可動接続部203が所定位置に保持される状態を解除できる。可動接続部203は、さらに、係合部209を有している。その係合部209は、電池パック100−3に設けられるケース後面係合部142−3と係合可能である。
図11は、第3実施形態の電池パック100−3を電源側電池パック収納装置200に収納した状態を示す内部構造の側面図である。
電池パック100−3を電源側電池パック収納装置200に収納する際、可動接続部203は、それの係合部209において、電池パック100−3のケース後面係合部142−3と係合しつつ、電源側電池パック収納装置200の内壁にそって摺動する。電池パック100−3の充電端子124−3と交流出力端子205との接続、および、その電池パック100−3のケース前面係止凹部154とフックボタン201との係合の完了により、電池パック100−3の、電源側電池パック収納装置200への収納が完了する。
電池パック100−3が電源側電池パック収納装置200に収納される状態は、ユーザーによってフックボタン201の解除操作が行われるまで維持される。この収納構造と第1実施形態の電池パック100が有する制御シーケンスとにより、電池パック100−3は、充電を行いつつ、その電池パック100−3の交流出力端子122−3から、商用電源の交流電圧を出力する。
なお、図11に示すように、電源側電池パック収納装置200を、それの設置参考ライン210で示す面が、例えば、屋内の壁と同一面となるように設置すると、一般的に屋内等に設置される壁コンセントの使用方法と同じになる。したがって、図11に示す電源側電池パック収納装置200に記電池パック100−3を収納した状態であるか、図10に示す電源側電池パック収納装置200に電池パック100−3を収納しない状態であるかを問わず、ユーザーは、従来の壁コンセントを使用する場合と同じ使用感で、電池パック100−3を電源側電池パック収納装置200に収納したり、電池パック100−3を充電することができる。
さらに、充電完了した電池パック100−3を電源側電池パック収納装置200から取り出し、商用電源に相当する交流出力可能な電池パックとして、電池パック100−3を壁コンセント外に持ち出すことができる。以上の理由により、電池パック100−3は、利便性の向上に貢献する。
図12は、第3実施形態の電池パック100−3を収納可能な電気機器側電池パック収納装置220の内部構造を示す側面図である。
電気機器側電池パック収納装置220は、電力供給端子226より受給した電力を、電力供給コード225を介して、電気機器が有する駆動回路(図示しない)へ供給する。電力供給端子226は、可動接続部223に配置される。
可動接続部223は、スプリング224の弾性力を受けて前進しようとするとともに、気機器側電池パック収納装置220の内部を摺動可能である。可動接続部223は、前述のフックボタン221が係合すべき係止凹部227を有しており、それにより、可動接続部223は、所定位置に保持される。可動接続部223は、さらに、スプリング224による可動接続部223の前進限度を規定するための係止部228を有している。
係止凹部227には、スプリング222の弾性力を受けて前進しようとするフックボタン221が係合し、ユーザーによるフックボタン221の解除操作により、可動接続部223が所定位置に保持される状態を解除できる。可動接続部223は、さらに、係合部229を有している。その係合部229は、図13に示すように、電池パック100−3に設けられるケース前面係合部143−3と係合可能である。
図13は、第3実施形態に従う1個の電池パック100−3を電気機器側電池パック収納装置220に収納した状態を示す内部構造の側面図である。
電池パック100−3を電気機器側電池パック収納装置220に収納する際、可動接続部223は、それの係合部229において、電池パック100−3のケース前面係合部143−3に係合し、電気機器側電池パック収納装置220の内壁にそって摺動する。電池パック100−3の交流出力端子122−3と電力供給端子226との接続、および、電池パック100−3のケース後面係止凹部155とフックボタン221との係止動作の完了により、電池パック100−3の収納が完了する。
電池パック100−3が電気機器側電池パック収納装置220に収納される状態は、ユーザーによるフックボタン221の解除操作が行われるまで維持される。この収納構造と第1実施形態の電池パック100が有する制御シーケンスとにより、電池パック100−3の交流出力端子122−3から電気機器へ電力が供給される。
図14は、それぞれ第3実施形態に従う2個の電池パック100−3Aおよび100−3Bを電気機器側電池パック収納装置220に収納した状態を示す内部構造の側面図である。
2個の電池パック100−3Aおよび100−3Bは、電池パック100−3Aのケース前面係合部143−3Aと電池パック100−3Bのケース後面係合部142−3Bとの係合、電池パック100−3Aの交流出力端子122−3Aと電池パック100−3Bの充電端子124−3Bとの接続、および、電池パック100−3Aのケース前面係止凹部154Aと電池パック100−3Bのフックボタン152Bとの係止動作の完了により、互いに連結接続される。
電池パック100−3Aおよび100−3Bが互いに連結されて成る電池パック群を電気機器側電池パック収納装置220に収納する際、電池パック100−3Aの可動接続部223は、それの係合部228において、電池パック100−3Bのケース前面係合部143−3Bに係合し、電気機器側電池パック収納装置220の内壁にそって摺動する。電池パック100−3Bの交流出力端子122−3Bと電力供給端子226との接続、および、電池パック100−3Aのケース後面係止凹部155Aとフックボタン221との係止動作の完了により、前記電池パック群の収納が完了する。
前記電池パック群が電気機器側電池パック収納装置220に収納される状態は、ユーザーによるフックボタン221の解除操作が行われるまで維持される。この収納構造と第2実施形態の電池パック100−2が有する制御シーケンスとにより、電池パック100−3Bの交流出力端子122−3Bから電気機器へ、電池パック100−3Aおよび100−3Bの残存容量の総和に相応の電力が供給される。
以上より、電気機器側電池パック収納装置220は、互いに連結接続された電池パックの個数の如何を問わず同じ電圧特性の電力出力が可能である複数の電池パック100−3を、収納する個数の如何を問わず同じ操作方法によって、任意の個数の電池パック100−3を収納することが可能である。さらに、電気機器側電池パック収納装置220は、電気機器へ、任意の個数の電池パックから成る電池パック群に相応の電力の供給を行うことができる。
したがって、電気機器を使用する際に、例えば、使用予定の駆動時間の長さに基づいて、電気機器側電池パック収納装置220に収納する電池パックの個数を、ユーザーの自然な感覚に合致した使い易い方法で調整することができる。
なお、図14に示す電気機器側電池パック収納装置220に連結接続された電池パック群を収納する方法は、電源側電池パック収納装置200に連結接続された電池パック群を収納する方法にも同様に用いることができる。また、電源側電池パック収納装置200、および、電気機器側電池パック収納装置220は、それぞれ、壁コンセントや電気機器等に組み込んで一体化して用いても良く、単独で持ち運び可能な収納ボックスとして用いても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の第1実施形態に従う電池パックの外観を示す斜視図である。 図1に示す電池パックが収容する電池モジュールを示す機能ブロック図である。 図1に示す電池パックの機能ブロック図である。 図1に示す電池パックの制御シーケンスを概念的に表すフローチャートである。 図1に示す電池パックの内部構造を示す側面図である。 図1に示す電池パック2個を接続した状態を示す内部構造の側面図である。 本発明の第2実施形態に従う電池パックを示す機能ブロック図である。 図7に示す電池パックの制御シーケンスを概念的に表すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に従う電池パックの内部構造を示す側面図である。 図9に示す電池パックを収納可能な電源側電池パック収納装置の内部構造を示す側面図である。 図9に示す電池パックを図10に示す電源側電池パック収納装置に収納した状態を示す内部構造の側面図である。 図9に示す電池パックを収納可能な電気機器側電池パック収納装置の内部構造を示す側面図である。 図9に示す電池パック1個を図12に示す電気機器側電池パック収納装置に接続した状態を示す内部構造の側面図である。 図9に示す電池パック2個を図12に示す電気機器側電池パック収納装置に接続した状態を示す内部構造の側面図である。 本発明の第2実施形態に従う電池パック120−2を複数連結して成る電池パック群を交流駆動式の電気機器と共に示す概念的な電気回路図である。
符号の説明
100:本発明の第1実施形態に従う電池パック
100−2:本発明の第2実施形態に従う電池パック
100−3:本発明の第3実施形態に従う電池パック
101:前面ケース
102:後面ケース
103:コンセントカバー
104:残存容量表示ライト
110:電池モジュール
111:電池セル
112:電池モジュール充電用FET
113:電池モジュール放電用FET
114:電池モジュール入出力部
115:電池モジュールコントローラ
116:電圧モニタ線
117:温度センサ
118:電池モジュールコントローラデジタル通信部
120:本発明の第1実施形態に従う放電制御部
120−2:本発明の第2実施形態に従う放電制御部
121:出力切替部
122:本発明の第1実施形態に従う交流出力端子
122−2:本発明の第2実施形態に従う交流出力端子
122−3:本発明の第3実施形態に従う交流出力端子
123:充電制御部
124:本発明の第1実施形態に従う充電端子
124−2:本発明の第2実施形態に従う充電端子
124−3:本発明の第3実施形態に従う充電端子
125:本発明の第1実施形態に従うメインコントローラ
125−2:本発明の第2実施形態に従うメインコントローラ
126:バックアップ付電源回路
127:電池モジュール電圧検知部
128:コンセント差込検知部
129:充電端子入力検知部
130:電流検知部
131:コンセントカバースイッチ
140:コンセントカバースプリング
141:隔壁
142:本発明の第1実施形態に従うケース後面係合部
142−3:本発明の第3実施形態に従うケース後面係合部
143:本発明の第1実施形態に従うケース前面係合部
143−3:本発明の第3実施形態に従うケース前面係合部
150:入力側電池パック通信部
151:出力側電池パック通信部
152:フックボタン
153:フックボタンスプリング
154:ケース前面係止凹部
155:ケース後面係止凹部
156:回動軸
200:電源側電池パック収納装置
201:フックボタン
202:スプリング
203:可動接続部
204:スプリング
205:交流出力端子
206:電源コード
207:係止凹部
208:係止部
209:係合部
210:設置参考ライン
220:電気機器側電池パック収納装置
221:フックボタン
222:スプリング
223:可動接続部
224:スプリング
225:電力供給コード
226:電力供給端子
227:係止凹部
228:係止部
229:係合部
250:電気機器
251:電力入力端子
252:負荷

Claims (5)

  1. 電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
    互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
    その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
    外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
    当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
    それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
    を含み、
    前記電気回路は、さらに、
    前記入力端子に前記外部電源が接続された状態で、その外部電源から前記入力端子に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
    その検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックが放電を終止するときの電圧条件を変更する電圧条件変更手段と、
    前記電圧条件が成立すると、当該電池パックの放電を停止させる放電停止手段と
    を含む電池パック。
  2. 前記電気回路は、さらに、
    前記検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックの充電上限電圧を変更する上限電圧変更手段と、
    当該電池パックの実充電電圧が前記充電上限電圧を超えようとすると、当該電池パックの充電を停止させるかまたは充電電流を減少させる充電制限手段と
    を含む請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記検出手段は、前記外部電源による当該電池パックの初回充電のために前記外部電源から当該電池パックに入力された電源電圧の特性を検出し、
    前記電気回路は、さらに、
    当該電池パックが、製造終了後、一度も使用されていない場合には、前記放電制御手段による出力制御を禁止する出力制御禁止手段と、
    前記検出手段による前記電源電圧特性の検出を待って、前記放電制御手段による出力制御を許可するとともに、前記検出された電源電圧特性に応じた特性で出力制御を行うことを前記放電制御手段に指令する出力制御許可手段と
    を含む請求項1または2に記載の電池パック。
  4. 電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
    互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
    その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
    外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
    当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
    それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
    を含み、
    前記電気回路は、さらに、
    前記入力端子に前記外部電源が接続された状態で、その外部電源から前記入力端子に入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
    その検出された電源電圧特性に応じて、当該電池パックの充電上限電圧を変更する変更手段と、
    当該電池パックの実充電電圧が前記充電上限電圧を超えようとすると、当該電池パックの充電を停止させるかまたは充電電流を減少させる充電制限手段と
    を含む電池パック。
  5. 電気機器の電源として用いられる電池パックであって、
    互いに直列に接続された複数の電池セルである電池セル群と、
    その電池セル群の放電を制御する放電制御手段を有する電気回路と、
    外部電源から可変の電源電圧を前記電池セル群へ入力するための入力端子と、
    当該電池パックの出力を前記電気機器へ供給するための出力端子と、
    それら電池セル群、電気回路、入力端子および出力端子を収容するケースと
    を含み、
    前記電気回路は、さらに、
    当該電池パックが、製造終了後、一度も使用されていない場合には、前記放電制御手段による出力制御を禁止する出力制御禁止手段と、
    前記外部電源による当該電池パックの初回充電のために前記外部電源から当該電池パックに入力された電源電圧の特性を検出する検出手段と、
    前記電源電圧特性の検出を待って、前記放電制御手段による出力制御を許可するとともに、前記検出された電源電圧特性に応じた特性で出力制御を行うことを前記放電制御手段に指令する出力制御許可手段と
    を含む電池パック。
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