JP2009301597A - 熱アシスト磁気記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】
光源とこれから輻射されたレーザを磁気ヘッド先端に導く導波路を備えた熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、光源の発熱の影響を防止し、且つ良好な浮上特性を確保しながら、光源と磁気ヘッドとを高効率で光学的に結合させ、且つ磁気記録ヘッド自体の小型化を図る。
【解決手段】
本発明は、第一サブマウントに搭載された半導体レーザの一端面側の一部もしくは全部を傾斜面とした反射ミラーを設け、スライダの一端面近くに光導波路を前記スライダの厚み方向に貫通するように設け、前記スライダを第二サブマウント上に搭載し、前記ミラーからの出射光の光軸と前記光導波路の光軸がほぼ一致するように前記第一サブマウントと前記第二サブマウントの位置を調整して、新規な熱アシスト磁気記録ヘッドを実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気記録媒体と記録媒体に磁界によって書き込む手段と記録媒体をレーザ光によって加熱する手段を備えた熱アシスト磁気記録ヘッドに関する。
近年の情報化社会の発展にともない、音声や映像の高精細化が進みかつインターネットのデータ通信量も著しく増加している。これにともない、サーバ等に蓄積される電子データ量が増加し、情報記録システムの大容量化が求められている。情報記録装置として、パソコン、レコーダ、カメラなどに装備されている光ディスクドライブ装置やハードディスクドライブ装置は、膨大な情報を蓄積するための高記録密度化が求められている。この高密度化は、ディスクの記録ビットサイズの微小化を表している。
ハードディスクの高密度化を達成するためには、記録媒体とヘッドの距離を狭め、磁気記録媒体の磁性膜の結晶粒径を微細化することが必要である。磁気記録媒体において、結晶粒径を微細化すると、粒子が熱的に不安定になるという熱ゆらぎの問題があり、近年、高密度化における阻害の主要因として顕在化されてきている。結晶粒径を微細化し、熱的な安定を同時に達成するためには、保持力を大きくすることが有効である。保持力の増加により、記録に必要な磁気ヘッド磁界強度の増加が必要となる。しかし、記録ヘッドに使われる磁性材料の物性及び磁気ディスクとヘッドの距離を狭めることに限界があるため、高密度化にともない保持力を増大させることが困難である。上記の問題を解決するために、光記録と磁気記録を融合した光・磁気ハイブリッド記録技術が提案されている。記録時に印加磁界発生と同時に媒体を加熱して、媒体の保持力を低減させる。これによって、従来の磁気ヘッドでは、記録磁界強度が不足して記録が困難であった高保持力の記録媒体にも記録が容易となる。再生は、従来の磁気記録で用いられている磁気抵抗効果を用いる。このハイブリッド記録方法を熱アシスト磁気記録と呼ぶ。ここで、光による加熱方法は、近接場(Near Field)を利用する方法が提案されている。近接場を用いた熱アシスト磁気記録は、レーザ光源が発生したレーザ光を記録ヘッドに導き、近接場光を発生させる機能を有する素子(以下、近接場光発生素子)を用いて光スポット径を記録に適した大きさと形に変換して使用する。
通常、レーザ光源には、ディスクドライブのパッケージ内で使用する必要性から、レーザ光源の中でも小型で低消費電力の半導体レーザ(レーザダイオードとも記される)が用いられる。Tb/in(テラバイト/平方インチ)以上の記録密度を実現する近接場を用いた熱アシスト磁気記録装置で使用する用途の場合、記録媒体表面に達するまでには、数mW程度のパワーが必要となる。
レーザダイオード(以下、LD)で発生したレーザ光を近接場発生素子に導く光学部品は、反射ミラー、レンズ、光導波路などの光学部品である。LDから発生した光は、光路に配置された光学部品を通過して、近接場発生素子、またその先の記録媒体に到達する。光路を通過する途中に光強度は減衰し、LDの発生した光出力の数十分の一になる。光強度の減衰の主な原因は、光学部品内を通過する時の吸収損失や散乱損失、及び光学部品を接着する時に生じる理想的な位置からのずれに起因する結合損失等である。よって、熱アシスト磁気記録において、近接場発生素子に入射するまでの結合損失を小さくした構造が必須となる。
一方、ハードディスクのスライダは、ピコスライダ(Picoslider)からフェムトスライダ(Femtoslider)へと小型化が進んでいる。また、浮上面は10nm程度まで浮上量も小さくなってきている。今後はさらに小型化が進み、浮上面が小さくなることも予想される。しかし、小型化及び浮上量が小さくなると、スライダ自身の反りが問題になってくる。そのため、上記述べた結合損失を小さくすることに加え、スライダの反りを抑えた構造が必須となってきている。
なお、特開2002−298302号公報(以下、特許文献1)には、溝を形成したスライダの上に光ファイバーを配置し、スライダ端面の光プリズムを介して、レーザ光を、ギャップを介して対向する一対の構造体である近接場プローブ及び書き込みヘッドに入射することで、媒体の低ノイズ化、熱擾乱耐性の確保、実用的な記録ヘッドによる記録を実現する光アシスト磁気記録ヘッドを提供している。特開2006−185548号公報(以下、特許文献2)には、サスペンションの下側にスライダ、磁気磁極、磁気記録素子、磁気再生素子、光導波路、開口を取付けており、サスペンションの反対側にレーザダイオードを配置することで、小型軽量化を図った熱アシスト磁気記録ヘッドを提供している。さらに、スライダと同様の方向に導波路とLD素子を縦に並べて配置する構造についても記載されている。特開2007−95167号公報(以下、特許文献3)には、サスペンション上に、半導体レーザ、導波路、近接場発生素子及びスライダとして機能する回折素子が設け、半導体レーザから出射されたレーザ光は導波路を伝播して回折素子によって集光され、プラズモンプローブ(Plasmon Probe)を照射することで、簡単な構成によって薄型化を達成できる熱アシスト磁気記録ヘッドを提供している。
特開2002−298302号公報 特開2006−185548号公報 特開2007−95167号公報
上記特許文献1で論じられている従来技術では、光ファイバーを介してスライダ端まで光を導いている。レーザ光源及び光ファイバーを固定する配置について、示唆されていないが、サスペンションもしくはアームに実装された場合、スライダまでのファイバの引き回しが大きな課題となる。加えて、光ファイバは剛性が高く、ディスクのうねりに対応して、浮上するスライダの動きを阻害するため、本構造では、浮上特性において課題が多い。
上記特許文献2で論じられている従来技術では、サスペンションの厚みやサスペンションとの接続材の厚みを通して、導波路に光を導く構成となるため、光の結合の効率が悪いという課題がある。また、スライダはディンプルで微小に稼動するのが一般的だが、上記構成では、LD光が追従しないため、光結合に大きな問題が出る。一方、サブマウントをスライダ側に設けた場合は、スライダの追従に問題はないが、一般的に、LDの長さ(共振器長)は500μm程度必要となることから、厚くなり、サイズに大きな課題がある。また、LD素子の放熱やサスペンションとスライダ、スライダとサブマウントの接続材などについての示唆されていない。上記特許文献3で論じられている従来技術では、サスペンション上に導波路を配置され、スライダがサスペンションに接続される構成となっているが、従来のディンプルのように、ねじれ方向や曲げに対応して動く機能がなく、浮上特性の観点において課題が多い。また、スライダとして、樹脂や石英からなる透光性平板が提案されているが、これまで使用されているAlTiCに対して、加工精度や剛性や価格の観点から代替とすることは困難である。
そこで、本発明は、放熱性と浮上特性を確保しつつ、半導体レーザからの光を効率よく、磁気ヘッド近傍の光導波路に伝播させることで、高密度・高速記録対応を可能となる熱アシスト磁気記録ヘッドを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、第一のサブマウントに搭載された半導体レーザには、少なくとも一端面側の一部もしくは全部を傾斜面とした反射ミラーを有し、スライダの一端面近くに、光導波路が前記スライダの厚み方向に貫通するように設けられ、前記スライダは、凹型の第二のサブマウントもしくは直方体のサブマウントを複数組み合わせた第二のサブマウント上に搭載され、前記ミラーからの出射光の光軸と前記光導波路の光軸がほぼ一致するように前記第一のサブマウントと前記第二のサブマウントが配置されたことを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッドを提供する。
その代表的な一例は、
(1)「共振器方向(後述するz軸方向)の一端に共振器方向と交差する方向(後述するy軸方向)にレーザを反射させるミラーを備えた半導体レーザ」、「一端に一対の磁極(記録媒体に印加する磁界を発生する)が設けられ且つ当該一端側に前記半導体レーザの一端と光学的に結合した導波路が形成されたスライダ」、「前記半導体レーザが搭載され且つ該半導体レーザの共振器方向に沿う主面を有する第1サブマウント」、及び「第1主面とその反対側の第2主面(後述するサスペンションに対向)とを有し且つ該第1主面の第1端側の一部に前記スライダが固定される第2サブマウント」を備えた熱アシスト磁気記録ヘッドであって、
前記第2サブマウントの前記第1主面の前記第1端とは反対側の第2端側の他部及び該他部に対向する前記第2主面の部分は該第2端から該一部に向けて(言わば上記共振器方向に)延在する一対に別れて(後述するx−z面内で)凹字型を呈し、
前記第1サブマウントは、その前記主面に搭載された前記半導体レーザが前記第2サブマウントの前記第1主面における前記凹字型の他部を成す前記一対に挟まれるように、その該主面の該半導体レーザが搭載された部分の両側で該第2サブマウントの該第1主面の該他部を成す該一対に夫々接合され、
前記半導体レーザの前記一端と前記スライダに形成された前記導波路とは、前記第1サブマウントの主面と、前記第2サブマウントの前記第1主面の前記一部及び前記他部を成す一対とに囲まれた空間にて光学的に結合している。
この一例において:
(2)前記第2サブマウントは、前記第1主面の前記一部を成す第1部材と、該第1主面の前記他部の前記一対を成す第2部材及び第3部材の少なくとも3つで組み立てられていてもよく;
(3)前記半導体レーザと前記導波路とは、前記第1サブマウントの主面の端から前記第2サブマウントの前記第1主面の一部に向けて突き出された該半導体レーザの前記一端と、該第2サブマウントの該第1主面の一部からその前記第2端に向けて突き出された該導波路の一端とを互いに向き合わせることにより光学的に結合されてもよい。
また、本発明は、前記光導波路の浮上面端部及びその近くの部分に近接場発生素子が配置されていることを特徴とする。例えば:
(4)前記スライダに形成された前記導波路の前記半導体レーザと光学的に結合される一端とは反対側の他端には、該導波路で伝搬されたレーザから近接場光を発生させる近接場発生素子が設けられている。
また、本発明は、前記半導体レーザ素子のp電極及びn電極の両方が活性層側の面に設けられていることを特徴とする。例えば:
(5)前記半導体レーザは半導体基板と、該半導体基板の主面の一方に形成された活性層とを備え、該活性層に電流を注入するためのp型電極及びn型電極は、該半導体基板の主面より該活性層側に設けられている。
また、本発明は、前記半導体レーザ素子には、メサ構造を形成する際のプロセスで作製された位置合わせマークが形成され、前記スライダ側にはコアを形成するプロセスで作製された位置合わせマークが形成されていることを特徴とする。例えば:
(6)前記半導体レーザにはその活性層をメサ構造に成形する工程で位置合わせマークが形成され、前記スライダにはその前記一端に前記導波路のコアを形成する工程で位置合わせマークが形成されている。
また、本発明は、前記第二のサブマウントの幅が、前記スライダの幅よりも大きいことを特徴とする。例えば:
(7)前記第二サブマウントの前記第1主面の前記第1端から前記第2端へ延在する方向(共振器方向、後述するz軸方向)と交差する幅(後述するx軸方向の寸法)は、前記スライダの該延在方向と交差する幅より大きい。
また、本発明は、前記第二のサブマウントの幅が、前記第一のサブマウントの幅よりも大きいことを特徴とする。例えば:
(8)前記第二サブマウントの前記第1主面の前記延在方向と交差する幅は、前記第一サブマウントの該延在方向と交差する幅より大きい。
また、本発明は、前記第二のサブマウントとスライダの端部分の少なくとも一部に、放熱材もしくは熱伝導率の高い接着剤を用いてフィレット(隅肉)を形成したことを特徴とする。例えば:
(9)前記第二サブマウントの前記第1主面とこれに接する前記スライダの端部の少なくとも一部に放熱材、又は該第二サブマウントと該スライダとを接着する接着剤より熱伝導率の高い接着剤のフィレットが形成されている。
また、本発明は、前記第一のサブマウントと前記スライダの間の少なくとも一部に放熱材もしくは熱伝導率の高い接着剤を充填したことを特徴とする。例えば:
(10)前記第一サブマウントと前記スライダとの間隙の少なくとも一部に放熱材、又は該第二サブマウントと該スライダとを接着する接着剤より熱伝導率の高い接着剤が充填されている。
また、本発明は、前記放熱材及び熱伝導率の高い接着剤の弾性率もしくは硬度は、第二のサブマウントとスライダ及び第一のサブマウントを接着している接着剤に比べ、小さいことを特徴とする。例えば:
(11)前記放熱材及び前記熱伝導率の高い接着剤の弾性率又は硬度は、前記第二サブマウントと前記第一サブマウント及び前記スライダとを接着している接着剤のそれより小さい。
また、本発明は、前記反射ミラーから反射され、前記導波路に結合する部分に、屈折率が1より大きい樹脂を充填したことを特徴とする。例えば:
(12)前記第1サブマウントの主面から突き出された前記半導体レーザの一端と、前記第2サブマウントの前記第1主面の一部から突き出され且つ該半導体レーザの一端に対向する前記導波路の一端との間には屈折率が1より大きい樹脂が充填され、前記反射ミラーで反射されて該半導体レーザの一端から出射されるレーザは該樹脂で伝搬されて該導波路に入射される。
また、本発明は、前記半導体レーザの少なくとも一部もしくは全面を樹脂で覆ったことを特徴とする。例えば:
以上のように、本発明によれば、2つのサブマウントを用いることにより、放熱性を確保しつつ、磁気ヘッド近傍に半導体レーザを配置できるため、半導体レーザからの光を効率良く、光導波路に伝播させることが可能となる。さらに、スライダの反りを抑えかつディンプルも配置できる構造のため、良好な浮上特性を確保することができる。以上より、厚みがそれほど厚くなることなく、コンパクトな構成で、高密度・高速対応を可能とする熱アシスト磁気記録ヘッドが実現可能となる。
本発明の実施形態を、下記実施例とこれに関連する図面を参照して説明する。
以下、本発明による熱アシスト磁気記録ヘッドの実施形態を、本件明細書に添付された図面を用いて説明する。熱アシスト磁気記録を達成するために必要なヘッド部の主要部品は、反射ミラー付きレーザダイオード(以下、LDとも記す)、光導波路と近接場発生装置と磁界発生素子とを備えたスライダ、及び放熱性やLDの信頼性の確保に用いるサブマウントである。
本発明による熱アシスト磁気記録ヘッド(以下、本構成とも記される)のレーザダイオード(LD)は、その一端面の一部または全部に傾斜面が形成され、その裾野は共振器の延在方向に広がる。傾斜面は、共振器の光導波面に対して45°の角度を成すように形成されることが望ましい。また、LD素子は動作中に高温になるが、その時の温度上昇と寿命には密接な関係がある。そのため、LDとサブマウントとは、LDの活性層をその基板よりもサブマウント(LDとの接続面)に近づけた所謂ジャンクションダウン構造で接続させることが望ましい。本構成の場合、LDとサブマウントとの接続には、熱伝導率の高いAuSnはんだを使用するのが良い。
熱アシスト磁気記録ヘッド(特にLD)の発熱が、これが搭載されたスライダから良好に放熱できないと、LDの寿命を縮めるばかりか、LDの動作前後で、スライダの変形が生じることもある。スライダの変形が大きくなると、その磁気ディスクに対する浮上特性が悪くなり、磁気ディスクへの接触によるクラッシュ(Head Crash)も生じることがある。これらの背景を考慮した結果、本発明者らは、LDの長寿命化とスライダの変形防止との観点から、LDとスライダとを個別の接合材(例えば、サブマウント)に固定し、LDにて生じる熱をスライダに溜め込むことなく、接合材を通してサスペンションに効率よく逃がすことを着想した。即ち、本発明による磁気記録ヘッドは、複数の接合材を備え、その一つにスライダが、その他の一つにレーザダイオードが夫々固定され、さらにレーザダイオードが固定された接合材は他の接合材(例えば、スライダが固定された接合材)を介してサスペンションに取り付けられる。本構成において、サブマウントの材料は、SiC、Al、AlN、Si、AlTiC(Al−TiC)など熱伝導率、線膨張係数、厚み、剛性、加工性を考慮し選ぶと良い。さらに、厚みとしては、100μm〜200μmの厚みにすると良い。また、スライダの一端面近くには、光導波路がスライダの厚さ方向に、スライダを貫通するように設けられている。さらに、スライダの浮上面(ABS:Air Bearing Surface)には、近接場発生素子が設けられている。スライダの材料としては、AlTiC(Al−TiC)が従来から使用されている。以上の構成する部材を接着剤やはんだなどの接続部材を用いて高精度に固定することが重要となる。
図1は、本実施例の熱アシスト磁気記録ヘッド300を図示されない記録媒体(磁気ディスク)の回転円周方向(Rotation Circumferential Direction)沿いに切断して示す断面図であり、図2は図1に示された熱アシスト磁気記録ヘッド300の斜視図である。図1及び図2並びにその他の図面には、その各々に示された磁気記録ヘッド300(又はその部分…例えば、スライダ10)の配置関係を把握するための直交座標系(Cartesian Coordinate System)が示され、いずれの図においても、z軸が磁気ヘッドに対する記録媒体の進行方向(移動方向)を、y軸が磁気ヘッドをスライダに固定する方向を、夫々示す。記録媒体の進行方向は、ハードディスクドライブにおいて、磁気ディスクの回転方向(静止状態にある磁気ディスクの円周方向)とも記される。スライダ10には、x−y平面内にパターニングされた磁界発生素子14が形成され、そのx−z平面に沿う下面が記録媒体と対向するように後述するサスペンション(25)に取り付けられる。通常、スライダ10は、そのx−z平面に沿う一対の主面がy軸方向に隔てられて板状に成形されているため、y軸はスライダの厚み方向とも呼ばれる。
図1と図2とを相互に参照して明らかなように、熱アシスト磁気記録ヘッド300は、2つのサブマウント8,9を備え、その一方(以下、第一サブマウント)8には反射ミラー付きレーザダイオード(以下、LD素子とも記す)100が、他方(以下、第二サブマウント)9にはスライダ10が夫々搭載される。LD素子100は、例えばガリウム砒素(GaAs)等の半導体基板1上にIII−V族半導体薄膜のヘテロエピタキシャル成長(Hetero‐epitaxial growth of III-V Semiconductor Thin Film)で形成された活性層(Active Layer,発光層)2と、誘電体等の薄膜をパターニングして形成された反射ミラー3とがモノリシックに集積され、その活性層2に近い主面が第一サブマウント8の上面(x−z平面に沿う)に向き合わされて、この第一サブマウント8の上面(実装面)に搭載される。青色等の短波長レーザを用いる熱アシスト磁気記録ヘッド300では、半導体基板に代えてサファイアや炭化シリコン(SiC)の基板1と、その主面にIII−V族窒化半導体薄膜をヘテロエピタキシャル成長させて形成された活性層2とを備えたLD素子100が用いられる。図3に示されるように、LD素子100は、その活性層2に近い主面に形成されたp型電極4とn型電極5とが薄膜はんだ6により第一サブマウント8の実装面に形成された電極7に接合されて、第一サブマウント8に固定される。
一方、第二サブマウント9はx−z平面内で凹型(U字型)を呈するように成形され、そのx−z平面に沿う下面の一部(U字の底部)にはスライダ10が搭載される。この下面の当該一部からz軸方向に夫々延在した2つの部分は、その間にLD素子100が収納される空間を形成する(図2参照)。上述した第一サブマウント8の実装面は、x軸方向沿いに当該「空間」より広く形成され、その両端が第一の接着剤22により、第二サブマウント9の下面(上記2つの部分)に固定される。スライダ10の磁界発生素子14が形成された一端には光導波路200が設けられ、この光導波路200の一端には近接場発生素子13が設けられている。スライダ10は、近接場発生素子13や磁界発生素子14が形成された面とは反対側の面で、第二サブマウント9の下面の上記「一部」に第二の接着剤15により接着固定される。スライダ10を第二サブマウント9に固定するとき、上記光導波路200の他端は第二サブマウント9の凹型下面に囲まれた上記「空間」に配置され、この「空間」でLD素子100(反射ミラー3)と光学的に結合される。
第二サブマウント9のx−z平面に沿う上面は、上記下面の「一部」と対向するその部分でサスペンションに取り付けられる。これにより、LD素子100で発生した熱は、第一サブマウント8及び第二サブマウント9を順次経て、サスペンションに伝わるため、その伝達工程で第一サブマウント8や第二サブマウント9の表面から放散される。従って、LD素子100により第一サブマウント8が過熱されることもなくなり、LD素子100は適正な雰囲気温度で駆動され、その信頼性も確保される。また、第一サブマウント8及び第二サブマウント9を回路基板として作製し、LD素子100と第一サブマウント8との位置合わせ(Alignment)、及び第一サブマウント8と第二サブマウント9との位置合わせを行なうことにより、LD素子100とサスペンションとの間に信号線路が形成されるのみならず、LD素子100とスライダ10に形成された光導波路200との間に良好な光学的結合も形成される。これらの利点を引き出す上で望ましい本発明による磁気記録ヘッドの組み立て手順の一例を、図3を参照して説明する。
図3は、LD素子(反射ミラー付きレーザダイオード)100とこれが搭載される第一サブマウント8との斜視図である。LD素子100は、これに形成された位置合わせマーク16と第一サブマウント8に形成された位置合わせマーク17を基準に、その第一サブマウント8の上面(x−z平面に沿う実装面)に対する位置が調整され、その実装面に搭載される。LD素子100の共振器方向(z軸方向)の位置合わせは、これに集積された反射ミラー3の端面で反射される光を利用し、LD素子100の電極4,5のメタライズ構成や接続材(例えば、薄膜はんだ6)の厚みと反射ミラー3の角度を考慮した当該端面の画像認識により行なう。例えば、反射ミラー3の端面の画像認識毎に、その結果に応じてLD素子100の第一サブマウント8の実装面内での位置を補正し、LD素子100の位置補正に要する「ずらし量」が無視できる程度に減少した時点で、当該実装面にLD素子100を搭載すると良い。一方、LD素子100の幅方向(x軸方向)の位置合わせには、LD素子100の光導波路(活性層2を含む)のメサ構造(Mesa Structure)に成形するプロセスにて設けた位置合わせマークを用いると良い。
第一サブマウント8に形成した薄膜はんだ6は、放熱性の観点から、AuSnはんだを用いると良く、これを300℃以上の温度でリフローさせるとよい。また、本実施例のLD素子100のp型電極4とn型電極5とは、共にその第一サブマウント8に対向する側に設けると良い。同じ主面に形成された機能の異なる複数の電極4,5を、回路基板等に形成された配線7に夫々はんだ6で接続させるとき、これらの電極4,5がはんだ6でつながり、電気的に短絡される可能性がある。このような問題を回避するためには、主面に対するはんだ6の濡れ性や、電極4,5とその夫々に対応する配線7とのボンディングにおける加圧を考慮して、例えば配線7の夫々に塗布されるはんだ6の間隔を調整するとよい。一方、磁気ヘッド300の高さ方向(y軸方向)に数十μmの余裕があるときは、LD素子100から第一サブマウント8への放熱効率を高めるため、その接続面(図示された下面)の全域にp電極4を形成し、n電極5をLD素子100の接続面以外の面(例えば、図示された上面)に形成するとよい。LD素子100の基板1はn型半導体から成ることが多い故に、LD素子100の接続面をp電極4で覆うことが推奨されたが、p型半導体から成る基板1を用いたLD素子100においては、逆に接続面をn電極5で覆うことが推奨される。をLD素子100の接続面以外の面に形成されたn電極5(p電極4)は、ワイヤボンディングなどで第一サブマウント8に形成された配線7に接続されるが、第二サブマウント9に形成されたリードラインにワイヤボンディングさせても良い。p電極4を正電位とし、且つn電極5を負電位とすることで、前者からは正孔が、後者からは電子が夫々活性層2に注入され、レーザ発振が起こされる。
次に、第一のサブマウント8は、その実装面の両側に第一の接着剤22が塗布された後、第二のサブマウント9の凹型部分(上述したx軸方向に延びる「2つの部分」)に実装される。LD素子100は、そのx−y平面に沿う1面とy−z平面に沿う2面とが第二サブマウント9の側面に対向して、当該第二サブマウント9の凹型部分に囲まれる。第一の接着剤22には、熱伝導率の高い導電性接着剤を用いると良い。
その後、第一の接着剤22を完全に硬化させるために、LD素子100が搭載された第一サブマウント8は第二サブマウント9が仮止めされた状態でベークされる。ハードディスクドライブ(HDD)において、その磁気ヘッドの耐熱性を考慮すると、ベーク温度はできる限り100℃程度に抑えることが望ましく、そのため、第一の接着剤22として、低温で硬化する接着剤を用いることが望ましい。次に、凹型の第二サブマウント9の平面部(上述した下面の「一部」)に第二の接着剤15を塗布し、光導波路200付きのスライダ10を、第二サブマウント9に搭載する。スライダ10の第二サブマウント9への搭載は、第一サブマウント8に対するLD100の共振器方向の位置合わせと同様に、スライダ10に形成された光導波路200のコア11の中心、もしくはコア11の形成時に設けられた位置合わせマークを画像認識しながら、第二サブマウント9に対するスライダ10に位置を補正して行なわれることが望ましい。
昨今のハードディスクドライブにおいては、そのスライダ10が小型化されており、その中でもフェムトスライダは、その厚み(y軸方向の寸法)が230μmと最も薄く、その磁気ディスク(記録媒体)に対する浮上量(y軸方向の間隔)は10nm程度である。そのため、スライダ10に数nmオーダの反りが不均一に起こると、その磁気ディスクに対する浮上特性が悪くなる。このようなスライダ10の反りを回避するためには、第二の接着剤15として、低弾性率且つ低硬度の接着剤を用いるとよい。低弾性率且つ低硬度の接着剤は、その室温での弾性率100MPa以下であり、且つショアA硬度(Shore Hardness A)が50以下の物性を呈するものが望ましい。第二の接着剤15として、紫外線と熱硬化併用の機能を加えた導電性接着剤を用いると良いが、接着面に熱硬化型接着剤を、その接着面の横側に紫外線硬化型接着剤を、夫々と分けて塗布しても良い。第二の接着剤15がスライダ10の上面からこれに隣接する他の主面(側面)にはみ出し、光導波路200のコア11又はこれにLD素子100からのレーザ光を取り込む部分を覆うことを防ぐために、スライダ10の上面にメッキなどでダム構造を設ければ、第二の接着剤15の塗布膜は必要以上に拡がらず、また、その膜厚も概ね均一になる。その後、第二サブマウント9は、これにスライダ10が接着された状態で、再度ベークされ、第二の接着剤15の塗布膜は完全に硬化される。
上述した本実施例の磁気ヘッドにおいて、接合材(はんだ6や接着剤15,22)の厚みやサブマウント8,9の公差などを考慮すれば、LD素子100の出射部(反射ミラー3の下面)と光導波路200の入射部分の距離を30μm以内に縮めることも可能となる。本実施例の磁気ヘッドは、その厚み(y軸方向の寸法)が、従来の磁気ヘッドのそれに比べて、サブマウント9及び接続部材(接着剤)15の厚みだけ増えるも、コンパクトに作製される。また、本構造では、LD素子100(反射ミラー3)とスライダ10(光導波路200)との位置合わせを一度行なうだけで、LD素子100と光導波路200とが光学的に結合され、この状態でスライダ10がサブマウント9に固定できる。これにより、LD素子100で発生した熱は、2つのサブマウント8,9を順次経て、スライダ10とステンレススチール(SUS)製のサスペンション25とに夫々逃せられるため、磁気ヘッド自体の放熱性も確保される。
上述したLD素子100とスライダ10との位置合わせは、LD素子100又はこれが固定されるサブマウント8の面(x−z平面)に形成された位置合わせマーク16,17などを用い、これとスライダ10の光導波路200(入射端)との配置を、LD素子100を発振させずに調整する所謂「パッシブアライメント方式」の手順で行なわれる。しかし、パッシブアライメント方式によるLD素子100とスライダ10との位置合わせでは、メサ構造を呈するLD素子100に位置合わせマーク16を形成できない場合や、アライナーが位置合わせマーク16を認識する精度が低い場合に、LD素子100とスライダ10の光導波路200との光学的な結合効率を十分高められないという課題がある。アライナーによる位置合わせマーク16の認識精度には、例えば±2μmの誤差が存在するため、位置合わせマーク16を基準に認識される発光場所も当該誤差だけ最初からずれている可能性もある。
このようなパッシブアライメント方式による位置合わせの不確定性を払拭するには、LD素子100を動作させ(レーザ発振させ)ながら、これとスライダ10との位置を合せる所謂「アクティブアライメント方式」の採用が推奨される。アクティブアライメントを用いて第一のサブマウント8にLD素子100を搭載する工程では、アライナーによる位置合わせマーク16,17の認識精度も重要視されなくても良い。アクティブアライメント方式のパッシブアライメント方式と異なる点は、プローブなどを用いてLD素子100を発光させた状態で、これに対する光導波路200が形成されたスライダ10の位置を調整し、LD素子100から光導波路200に入射する光の強度が最大となる条件を探すことにある。例えば、LD素子100とスライダとの少なくとも一方の、図示されたx軸、y軸、及びz軸上における位置と、これら3軸の各々を中心とした回転角(Rotation Angle)とを変化させることで、光導波路200に入射するレーザの光強度は上下する。この光強度を最大にするLD素子100とスライダ10との配置を保ったまま、UV硬化型の接着剤で、スライダ10をサブマウント9に固定する。第2のサブマウント9の下面(x−z平面に沿う凹型の面)とスライダ10との接合には、パッシブアライメント方式で位置合わせされた前例と同様に弾性率の小さい接着剤を用いるとよいが、硬化収縮の小さいUV接着剤を用いると猶良い。接着剤15の適切な選択によりスライダ10の反りを抑えることで、スライダ10は高精度でサブマウント9に固定される。このようなアクティブアライメントを用いた実装手法は、上述したパッシブアライメントに比べて、位置合わせすべき部材やマーク等の画像認識された位置のずれ量を解消するにも有効である。
図11には、光導波路200付きのスライダ10の一例が示され、(a)にはLD素子100を搭載した第一サブマウント8に対向する端面(x−y平面)が、その近傍に形成される近接場発生素子13と記録媒体に情報を書き込むための磁界発生素子(以下、書き込み素子)14Wとの透視像とともに示され、(b)には(a)のB−B’線からz軸方向に切断されたスライダ10のy−z平面図が、(c)には(a)のC−C’線からz軸方向に切断されたスライダ10のy−z平面図が、夫々示される。スライダ10に対し、図示されぬ記録媒体(磁気ディスクのトラック)は、z軸を示す「矢印」の方向に進む。この「矢印」は、スライダ10の基材101上に形成される磁界発生素子14や近接場発生素子13の薄膜の成長方向をも示す。
AlTiC(Al−TiC)などの非磁性材料から成る基材101の主面(x−y平面)には、記録媒体から情報を読み出すための磁界発生素子(以下、読み出し素子)14Rと、近接場発生素子13を兼ねた書き込み素子14Wとが順次形成され、誘電体膜(絶縁膜)11,12により互いに隔てられている。即ち、図示されない磁気ディスクのトラックには、読み出し素子14Rと書き込み素子14Wとが順次対向し、書き込み素子14Wと対向したトラックは、これから磁気信号(書き込み信号)を受けるとともに、これに並設された近接場発生素子13で生じた近接場光で照射される。
読み出し素子14Rは、GMR(巨大磁気抵抗効果,Giant Magneto Resistive)型として構成されても、TMR(トンネル磁気抵抗効果,Tunnel Magneto Resistive)型として構成されてもよい。前者の読み出し素子14Rは、基材101側から、例えばMnIr(マンガン・イリジウム)等の反強磁性層、Ru(ルテニウム)膜をz軸方向にCoFe(コバルト・鉄)膜で挟んで成る積層フェリ構造、Cu(銅)から成る酸化防止層、及びCoFeとその酸化物から成る電流狭窄層をこの順に積層して構成される。読み出し素子14Rの上下には、上部シールド層141U及び下部シールド層141Lが夫々誘電体膜(絶縁膜)12を隔てて形成される。これらのシールド層141U,141Lは、例えば、NiFe(ニッケル・鉄),CoZrNb(コバルト・ジルコニウム・ニオブ),CoFe,CoNiFe等の軟磁性材料で形成される。
書き込み素子14Wは、上部磁極142Uと下部磁極142Lとから成るヨーク(Yoke)142と、この磁極142U,142Lとの間に磁界(磁気信号)を発生させるコイル143とを備える。コイル143は、Au(金),Ag(銀),Cu,Cr(クロム),Al(アルミニウム),Ti(チタン),NiP(ニッケル・燐),Mo(モリブデン),Pd(パラジウム),Rh(ロジウム)等の非磁性金属材料からなり、ポリイミド(Polyimide)やポリカーボネイト(Polycarbonate)等からなる有機絶縁膜144に埋め込まれて、ヨーク(磁極)142から隔てられる。ヨーク142は、例えば上記シールド層141U,141Lと同様の軟磁性材料で形成される。しかし、本発明による磁気ヘッドのヨーク142は、その2つの磁極142U,142Lを隔てる間隙が記録媒体に印加される磁界を発生するとともに、この記録媒体の表面近傍に上記近接場光を発生させる所謂プラズモンプローブ(Plasmon Probe)としても機能するように作製される。近接場光は、可視光(波長帯域:380〜780nm)の光(レーザ)がその波長より小さい間隙を通過する際に起きるプラズモン共鳴で発生し、この間隙に近接された記録媒体の表面近傍を局所的に加熱する。図11(c)に示されたスライダ10の下面(x−z平面)から露出された磁極142U,142Lは、z軸方向に例えば、10〜100nmの間隙(プローブ間隙,Probe Gap)13Gで隔てられる。この間隙13GがAu、Pt(白金)、Ag等の貴金属からなる部材で形成されると、これに入射する光のプラズモン共鳴が生じ易くなる。従って、ヨーク142の「コイル143から信号が印加される部分(例えば、図11(a)のB−B’線で横切られた部分)」を軟磁性材料で形成し、その「誘電体層11,12から露出されて記録媒体に磁気信号を印加し且つ近接場光を当てる部分(例えば、図11(a)のC−C’線で横切られた部分)」では当該軟磁性材料膜の上に貴金属膜を形成して間隙13Gを調整するとよい。この貴金属膜は、ヨーク142を成す上部磁極142Uと下部磁極142Lとの接合部材として利用してもよい。
図11(a)のC−C’線近傍でスライダ10の下面に対向する磁気ディスク(不図示)のトラックに対し、これに記録された情報は読み出し素子14Rで読み出され、これに新しい情報が書き込み素子14Wで書き込まれる。一方、この磁気ディスクの他のトラック(上記トラックに対して磁気ディスクの半径方向に並ぶ)の各々においては、これに記録された情報が読み出し素子14Rで読み出されることはなく、また、これに新しい情報が書き込み素子14Wで書き込まれることもない。即ち、図11(a)のC−C’線近傍以外の場所では、図11(b)の断面図に破線枠(14R)で例示されるように、読み出し素子14Rは形成されない。書き込み素子14Wのヨーク142も、図11(b)の断面図に例示されるように、磁気ディスクに対向するスライダ10の下面(x−z平面)から離され、その2つの磁極142U,142Lを隔てる間隙も、図11(a)のC−C’線近傍における上記プローブ間隙13Gより広い。これにより、スライダ10は、磁気ディスクの特定のトラックに対して選択的に磁気信号の授受を行なう。本実施例では更に、LD素子100で発振されたレーザを図11(a)のC−C’線近傍に形成された近接場発生素子13(プローブ間隙13G)に選択的に導くことで、磁気ディスクへの情報の記録密度を上げる。このため、本実施例のスライダ10では、磁界発生素子14等が埋め込まれる誘電体膜(絶縁膜)12の材料として、通常用いられるアルミナ(Al)に代えて、ガラス(SiO他)を用い、また、その内部に屈折率が高い領域11をプローブ間隙13Gからy軸方向(C−C’線沿い)に延在させて形成する。即ち、誘電体膜(絶縁膜)12における高屈折率領域11を「コア(Core)」とすると、これを囲む屈折率の低い領域は「クラッド(Clad)」となり、LD素子100から出射された光をコア11に閉じ込める。以降、参照番号11が付される部材は「コア」、参照番号12が付される部材は「クラッド」、と夫々記される。先述した光導波路200は、コア11とその周囲を囲むクラッド12とにより構成される。
コア11及びクラッド12のいずれも、基材101の主面又はその上に形成された構造物上にガラス微粒子を堆積させ、この堆積層を高温で加熱することにより透明化して形成される。コア11には、クラッド12に比べて酸化チタンや、酸化ゲルマニウム等のドーパントが高い濃度で含まれて、その屈折率がクラッド12よりも高く上げられている。図11(a)及び図11(c)において、LD素子100から出射された光は、スライダ10の上面(x−z平面)からコア11に入射し、コア11内をy軸方向沿いに伝播して、スライダ10の下面近傍に形成された近接場発生素子13に到る。近接場発生素子13に到達した光は、これに設けられたプローブ間隙13Gでプラズモン共鳴を起こし、近接場光に変換されて磁気ディスクの表面(上面)の近傍を局所的に加熱する。
本実施例で述べた光導波路200付スライダ10は、後述される他の実施例の磁気ヘッド300にも適用され得る。一方、本発明による磁気ヘッド300には、図11を参照して上述されたスライダ10以外のスライダも搭載され得る。
図4は、本発明の他の実施例で、実施例1で例示された所謂凹型の第二サブマウント9に代えて、3枚の平坦な(板状の)サブマウント9−1、9−2、9−3を凹型に組み立てて構成された第二サブマウント9を用いた磁気ヘッド300を模式的に示す斜視図である。第二サブマウント9を一体成形しない本実施例では、第二サブマウント9の製造工程に特殊な加工をする必要がなくなるというメリットがある。本構造の場合には、サブマウント9−1、9−2、9−3の厚み公差を考慮する必要があり、サブマウント9−1の厚みT1は、他のサブマウント9−2、9−3の厚みT2より厚くしておくことが望ましい。なお、サブマウント9−1、9−2、9−3の各々には配線が形成されているため、サブマウント9−1とサブマウント9−2,9−3との接続には、はんだ材もしくは導電性接着剤を用いる必要がある。
図5は、本発明の他の実施例による磁気ヘッド300の斜視図である。本実施例では、実施例1と同様に凹型に一体成形された第二サブマウント9が用いられるも、その幅(x軸方向の寸法)L1は、スライダ10の幅L2より広げられている。第二サブマウント9の下面の両端(z軸方向に延びる2辺)とスライダ10の側面(y−z平面)との間には、熱伝導率の高い第三の接着剤(放熱材)18が配置される。
ハードディスクドライブにおいて、磁気ディスクが回転すると、これにより生じる気流でスライダ10は浮上するが、また、この気流の風速に応じてスライダ10が冷却されやすいという特徴もある。一方、熱伝導率が20W/mK程度と非常に高い接着剤は、銀などの金属粒子が混ぜられていることが多く、弾性率もしくは硬度が大きいという特徴がある。このような熱伝導率の高い接着剤を第二の接着剤15として用い、第二サブマウント9の下面とスライダ10の上面とを接着すると、第二サブマウント9と磁気ディスクの回転で冷却されるスライダ10との温度差に応じたスライダ10の反りが発生する。従って、LD素子100から第一サブマウント8を通して第二サブマウント9に伝達された熱を、第二の接着剤15を通してスライダ10から効率的に排出することは実現し難い。
そこで、本実施例では、第二サブマウント9の下面とスライダ10の上面とを、弾性率の小さい第二の接着剤15で接着する一方、第二サブマウント9の下面(x−z平面)のスライダ10に覆われない周縁に熱伝導率の高い(例えば、20W/mK以上の)第三の接着剤18のフィレット(fillet)を形成し、これを放熱材18とする。第三の接着剤18のフィレットは、第二サブマウント9の下面の周縁に隣接するスライダ10の側面(y−z平面)に付着してもよい。第二サブマウント9の熱は、これに付着された第三の接着剤18のフィレット(放熱材)の表面から逃がされる。なお、スライダ10の寸法(長さ)は、その長手方向(z軸方向)に対して幅方向(x軸方向)が小さいため、放熱材(第三の接着剤のフィレット)18は、第二サブマウント9の下面の幅方向にスライダ10を挟む両端に配置されると良い。
さらに、第二のサブマウント9の幅L1を第一のサブマウント8の幅L3よりも大きくすれば、サブマウント8,9間の密着面が増え、LD素子100からの熱を更に効率よく放熱材18から逃がすことが可能となる。
図6は、本発明の他の実施例による磁気ヘッド300の断面図であり、LD素子100からのレーザ光の出射端(反射ミラー3)とスライダ10(光導波路200の上端)との間に、屈折率を調整した所謂屈折率マッチング樹脂(Refractive Index-matching Resin)19が充填されている。このような構成とすることで、LD素子100から出射されたレーザ光の光導波路200の端面(コア11やクラッド12)における反射が抑えられる。マッチング樹脂19には、光導波路200のコア11に近い屈折率(例えば、1.0超)を示す材料を用いると良く、レーザ光の波長に対して1.5以上の屈折率を示す樹脂を用いることが望ましい。また、屈折率マッチング樹脂19として、レーザ光の照射や吸収による劣化が抑えられた樹脂を用いると良い。
図7は、本発明の他の実施例による磁気ヘッド300の断面図である。本実施例による磁気ヘッド300は、実施例4のそれに類似するが、LD素子100の全体(発光部近傍以外の部分も含む)がポッティング樹脂(Potting Resin)20で覆われていることで、実施例4の磁気ヘッドと異なる。
ハードディスクドライブ(例えば図10を参照)において、ABS面(スライダの浮上面)と磁気ディスクとの間隔は10nm程度であり、数μm〜数10μmオーダの屑がディスク面に付着すれば、磁気ディスクに記録された情報の再生や、これへの情報の記録に大きな障害が出る。しかし、LD素子100の母材たる半導体結晶をその特定の結晶面における劈開(へきかい,Cleavage)で個々のLD素子100に分け、更に個片化されたLD素子(Segmented LD-elements)100を所望の大きさに成形する工程で、半導体結晶から生じた屑がLD素子100やその近傍(例えばABS面)に付着することは多々ある。このような問題に対し、本実施例による磁気ヘッド300では、LD素子100単体を樹脂20で覆うことにより、これに付着した屑の磁気ディスク表面への落下や付着が抑えられる。
なお、図7に示されるように、LD素子100のミラー面3とスライダ10の光導波路200との間隙を屈折率マッチング樹脂19で充填した後に、LD素子100とこれが搭載された第一サブマウント8の上面、更にはスライダ10の上面(光導波路200の上端)にポッティング樹脂20を塗布してもよい。また、ポッティング樹脂20の屈折率を調整し、これを屈折率マッチング樹脂19の代替として、LD素子100のレーザ光出射端とスライダ10の光導波路200の光入射端との間に充填させてもよい。
本実施例では、本発明による磁気ヘッド300のハードディスクドライブのサスペンション25への実装に係り、特に磁気ヘッド300のLD素子100で発生した熱を放出するに好適な構造が論じられる。以下に記される磁気ヘッド300は、例えば、実施例1乃至5のいずれかで論じられた構造を有する。
図8は、磁気ヘッド300のサスペンション25への実装構造を模式的に示す側面図であり、スライダ10の下面(x−z平面)に対向する図示されない記録媒体(磁気ディスク)は、z軸の矢印方向に動く。また、第一サブマウント8の上面に搭載されたLD素子100は、x−z平面内に凹(U)字状の形状を呈する第二サブマウント9で隠されている。
磁気ヘッド300は、これを記録媒体の上面内で機械的に駆動するサスペンション25に第二サブマウント9で接着固定される。詳細には、第二サブマウント9の上面(スライダ10が固定される面の反対側)で第四の接着剤23によりジンバルバネ(Gimbal Spring,板バネの一種)240の一端に接着され、その上面の周縁(例えば、端部)ではんだボール21によりサスペンション25の下面に取り付けられる。凹字状の第二サブマウント9の上面におけるジンバルバネ240との接着位置及びはんだボール21の供給位置は、当該凹字の底辺部分に配されるとよい。サスペンション25の下面にはディンプル24が形成され、ジンバルバネ240はその上面がディンプル24に接触された状態で、その接触点を中心にx軸,y軸,及びz軸の少なくとも一つに対して傾斜する。これにより、スライダ10の下面はサスペンション25の下面に対して適宜傾斜するため、z軸方向に円周が延びる磁気ディスク(不図示)の上面がy軸方向に微動しても、スライダ10と磁気ディスクとが互いに接触して損傷することはない。サスペンション25の下面において、ディンプル24は、これがスライダ10の上面(x−z平面)の中心付近に投影されるように配置されることが望ましい。熱アシスト磁気記録ヘッドの場合、ハードディスクドライブ本体から磁界発生素子14やLD素子100の駆動電力の供給は、サスペンション25に設けられたリードラインと、これに接合された図示されないフレキシブル印刷回路基板等で行われる。
図8に示された実装構造において、磁気ヘッド300とサスペンション25(ハードディスクドライブ本体)との間には、第四の接着剤23−ジンバルバネ240−ディンプル24を通した熱伝導路と、はんだ21を通した熱伝導路とが形成され、これらを通してLD素子100で生じた熱の少なくとも一部がハードディスクドライブ本体(例えば、その筐体)へ排出される。第二サブマウント9とジンバルバネ240とを固定する第四の接着剤23は、主にその放熱を考慮して選定されれば良く、さらに熱伝導率の高い接着剤を用いるのが良い。
LD素子100で生じた熱の磁気ヘッド300からの効率的な放出のために、第一サブマウント8と第二サブマウント9(例えば凹字型上面の開口端部)、及び第一サブマウント8とスライダ10(光導波路200側)をはんだ接続することが推奨される。これらのはんだ接続は、例えば、磁気ヘッド300(第2サブマウント9)とサスペンション25との間に供給したようなはんだボール21を夫々の接続位置に供給した後、はんだボール21をレーザで照射して形成することが一般的であるが、接続位置の近傍にLD素子100が在ることに配慮して、そのはんだ接合にフラックスを用いないことが望ましい。サスペンション25と第二サブマウント9、第二サブマウント9と第一サブマウント8、及び第一サブマウント8とスライダ10とを夫々はんだ付けすることで、ハードディスクドライブ本体から第二サブマウント9を通して磁界発生素子14に、第二サブマウント9及び第一サブマウント8を順次通してLD素子100に、夫々給電できる。
本発明による磁気ヘッド300をサスペンション25に実装する他の形態が、図9に模式的に示される。図9に示された実装構造では、サスペンション25と第二サブマウント9、及び第二サブマウント9と第一サブマウント8に加え、第二サブマウント9とスライダ10(例えば、基板101のデバイス面の反対側)とも、はんだボール21で接続されている。従って、図9の実装構造において、サスペンション25で伝達された電気信号や駆動電流は、図8の実装構造の如く第一サブマウント8を経ることなく、第二サブマウント9とスライダ10とを接続するはんだボール21を通して、スライダ10に備えられた磁界発生素子14等に直接供給される。また、図9の実装構造では、スライダ10と第一サブマウント8とを電気的に接続する必要が失せたため、スライダ10(光導波路200側の端部)と第一サブマウント8の間に放熱材18(例えば、実施例3で例示した第三の接着剤又はその等価物)が充填でき、これを介して、第一サブマウント8に実装されたLD素子(半導体レーザ等の発光素子)100の発熱がスライダ10へも放散される。放熱材18による第一サブマウント8とスライダ10との接合に起因した第二サブマウント9の反りを防止するため、この放熱材18には、スライダ10と第二のサブマウント9との接着に用いた第二の接着剤15より「弾性率」の小さい湿気硬化型接着剤などを用いることが望ましい。
図10は、本発明の他の実施例で、本発明による熱アシスト磁気記録ヘッド(以下、磁気ヘッド)300を搭載したハードディスクドライブ装置400の構造を示した模式図である。ハードディスクドライブ装置400の筐体32の中に、記録媒体である磁気ディスク(以下、ディスク)31が配置され、スピンドルモータ27でディスク31は高速回転する。サスペンション25の一端には、本発明による磁気ヘッド300が搭載され、その他端はアーム26に接続されている。磁気ヘッド300は、例えば、実施例1乃至6に記された形状のいずれかを呈するが、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その構造は上記実施例に限定されない。
アーム26はボイスコイルモータ29で駆動し、回転するディスク31の記録する位置へ磁気ヘッド300を移動させる。図示された直交座標系は、ディスク31の回転中心から磁気ヘッド300へ延在するx軸、ディスク31の記録面(図示されぬトラックの形成面)と交差するy軸、及び熱アシスト磁気記録ヘッド300に対するディスク31の回転円周の接線に沿うz軸からなる。ボイスコイルモータ29は、アーム26及びサスペンション25を介して、磁気ヘッド300をx−z面に沿って移動させる。記録データの書き込み及び読み込み情報を処理する信号処理用LSI30も筐体32内に配置されている。また、ランプ28は磁気ヘッド300によりディスク31へ情報が記録される期間に点灯するインジケータである。磁気ディスク31に記憶すべき情報(電気信号)やLD素子100の駆動電流は、信号処理用LSIで制御され、サスペンション25及びアーム26に備えられたフレキシブル印刷回路基板(不図示)を通して磁気ヘッド300に供給される。
本発明による熱アシスト磁気記録ヘッドは、磁気ヘッドにLD素子(レーザダイオード)が直接搭載されながらも、これによる磁気ヘッドの温度上昇を十分に抑える放熱性と、磁気ディスクに対する浮上特性とを保証する。従って、LD素子は磁気ヘッド近傍に配置されて磁気ヘッド(記録素子)に到る光導波路と高い効率で光学的に結合され、これから輻射されたレーザは低損失で磁気ディスクのトラックまで導かれる。その結果、コンパクトな構成にして、磁気ディスクへの高密度且つ高速の情報記録を可能とする熱アシスト磁気記録ヘッドが実現される。
本発明の実施例1による熱アシスト磁気記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施例1による熱アシスト磁気記録ヘッドの斜視図である。 本発明の実施例1による熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、反射ミラーがモノリシックに集積されたLD素子の第一サブマウントへの実装工程を示した模式図である。 本発明の実施例2による熱アシスト磁気記録ヘッドの斜視図である。 本発明の実施例3による熱アシスト磁気記録ヘッドの斜視図である。 本発明の実施例4による熱アシスト磁気記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施例5による熱アシスト磁気記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施例6による熱アシスト磁気記録ヘッドとサスペンションとの接続構造を示した模式図である。 本発明の実施例6による熱アシスト磁気記録ヘッドとサスペンションとの他の接続構造を示した模式図である。 本発明のヘッドを搭載したハードディスクドライブ装置を示した模式図である。 本発明による熱アシスト磁気記録ヘッドのスライダの一例を示した模式図である。
符号の説明
1・・・半導体基板、2・・・活性層、3・・・反射ミラー、4・・・LDのp電極、5・・・LDのn電極、6・・・薄膜はんだ、7・・・第一のサブマウントの電極、8・・・第一のサブマウント、9・・・第二のサブマウント、9−1・・・第三のサブマウント、9−2・・・第四のサブマウント、9−3・・・第五のサブマウント、10・・・スライダ、11・・・コア、12・・・クラッド、13・・・近接場発生素子、14・・・磁界発生素子、15・・・第二の接着剤、16・・・LDの位置合わせマーク、17・・・第一のサブマウントの位置合わせマーク、18・・・第二の接着剤(放熱材)、19・・・マッチング樹脂、20・・・ポッティング樹脂、21・・・はんだボール、22・・・第一の接着剤、23・・・第四の接着剤、24・・・ディンプル、25・・・サスペンション、26・・・アーム、27・・・スピンドルモータ、28・・・ランプ、29・・・ボイスコイルモータ、30・・・信号処理用LSI、31・・・磁気ディスク、32・・・筐体、100・・・LD素子、200・・・光導波路、300・・・熱アシスト磁気ヘッド、400・・・ハードディスクドライブ装置。

Claims (13)

  1. 共振器方向の一端に共振器方向と交差する方向にレーザを反射させるミラーを備えた半導体レーザ、
    一端に一対の磁極が設けられ、且つ該一端側に前記半導体レーザの一端と光学的に結合した導波路が形成されたスライダ、
    前記半導体レーザが搭載され且つ該半導体レーザの共振器方向に沿う主面を有する第1サブマウント、及び
    第1主面とその反対側の第2主面とを備え、該第1主面の第1端側の一部に前記スライダが固定される第2サブマウントを備え、
    前記第2サブマウントの前記第1主面の前記第1端とは反対側の第2端側の他部及び該他部に対向する前記第2主面の部分は、該第2端から該一部に向けて延在する一対に別れて凹字型を呈し、
    前記第1サブマウントは、その前記主面に搭載された前記半導体レーザが前記第2サブマウントの前記第1主面における前記凹字型の他部を成す前記一対に挟まれるように、その該主面の該半導体レーザが搭載された部分の両側で該第2サブマウントの該第1主面の該他部を成す該一対に夫々接合され、
    前記半導体レーザの前記一端と前記スライダに形成された前記導波路とは、前記第1サブマウントの主面と、前記第2サブマウントの前記第1主面の前記一部及び前記他部を成す一対とに囲まれた空間にて光学的に結合していることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 前記第2サブマウントは、前記第1主面の前記一部を成す第1部材と、該第1主面の前記他部の前記一対を成す第2部材及び第3部材の少なくとも3つで組み立てられていることを特徴とする請求項1に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 前記半導体レーザと前記導波路とは、前記第1サブマウントの主面の端から前記第2サブマウントの前記第1主面の一部に向けて突き出された該半導体レーザの前記一端と、該第2サブマウントの該第1主面の一部からその前記第2端に向けて突き出された該導波路の一端とを互いに向き合わせることにより光学的に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 前記スライダに形成された前記導波路の前記半導体レーザと光学的に結合される一端とは反対側の他端には、該導波路で伝搬されたレーザから近接場光を発生させる近接場発生素子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 前記半導体レーザは半導体基板と、該半導体基板の主面の一方に形成された活性層とを備え、該活性層に電流を注入するためのp型電極及びn型電極は、該半導体基板の主面より該活性層側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 前記半導体レーザにはその活性層をメサ構造に成形する工程で位置合わせマークが形成され、前記スライダにはその前記一端に前記導波路のコアを形成する工程で位置合わせマークが形成されていることを特徴とする請求項4記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  7. 前記第二サブマウントの前記第1主面の前記第1端から前記第2端へ延在する方向と交差する幅は、前記スライダの該延在方向と交差する幅より大きいことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  8. 前記第二サブマウントの前記第1主面の前記延在方向と交差する幅は、前記第一サブマウントの該延在方向と交差する幅より大きいことを特徴とする請求項7に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  9. 前記第二サブマウントの前記第1主面とこれに接する前記スライダの端部の少なくとも一部に放熱材、又は該第二サブマウントと該スライダとを接着する接着剤より熱伝導率の高い接着剤のフィレットが形成されていることを特徴とする請求項8に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  10. 前記第一サブマウントと前記スライダとの間隙の少なくとも一部に放熱材、又は該第二サブマウントと該スライダとを接着する接着剤より熱伝導率の高い接着剤が充填されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  11. 前記放熱材及び前記熱伝導率の高い接着剤の弾性率又は硬度は、前記第二サブマウントと前記第一サブマウント及び前記スライダとを接着している接着剤のそれより小さいことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  12. 前記第1サブマウントの主面から突き出された前記半導体レーザの一端と、前記第2サブマウントの前記第1主面の一部から突き出され且つ該半導体レーザの一端に対向する前記導波路の一端との間には屈折率が1より大きい樹脂が充填され、前記反射ミラーで反射されて該半導体レーザの一端から出射されるレーザは該樹脂で伝搬されて該導波路に入射されることを特徴とする請求項3乃至11のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  13. 前記半導体レーザの少なくとも一部又は全部が樹脂で覆われていることを特徴とする請求項3乃至12のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
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