JP2009300153A - 形状測定装置、形状測定方法及び形状測定プログラム - Google Patents

形状測定装置、形状測定方法及び形状測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被測定物の高さ変位によってアームが回転した場合であっても、測定点を正確に算出可能な形状測定装置を提供する。
【解決手段】形状測定装置は、擬似測定点を取得した際におけるアームの基準位置からの回動角度に基づいて、接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、この回転角度における接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出部213を備える。測定点算出部216は、比較部215において接触子モデルの基準角度における形状と、接触子モデルの回転角度における形状との変位量がしきい値以下と判断された場合には、接触子モデルの基準角度における所定位置を測定点として算出し、比較部215において変位量がしきい値を超えると判断された場合には、接触子モデルの回転角度における所定位置を測定点として算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、接触子を用いて被測定物の輪郭、二次元形状、三次元形状又は表面粗さ等の形状測定を行う形状測定装置、形状測定方法及び形状測定プログラムに関する。
従来、被測定物の粗さ、うねり、輪郭、真円度、三次元形状などの表面性状の測定に用いる輪郭測定機等の形状測定装置において、被測定物の高さ変位によって接触子を保持するアームが回転する機構が採用されている(特許文献1参照)。
このような形状測定装置での接触式プローブ(接触子)を使用した接触測定方式において、形状測定の際に接触子の中心位置を擬似的に測定箇所の測定点とする。この場合の擬似的な測定点は、接触子が実際に被測定物に接触している位置とは異なるため、被測定物の実形状に対して誤差を含んでいる。この擬似的な測定点に対し、接触子の形状のモデルを用いて誤差を補正して被測定物の測定点を求める(特許文献2参照)。
特開2003−156326号公報 特開2007−212359号公報
しかし、特許文献1に記載されているような、被測定物の高さ変位によってアームが回転する機構を有する形状測定装置を用いて被測定物の形状測定を実行する場合、被測定物の測定点の算出にはアームの回転を考慮する必要がある。すなわち、形状測定時の擬似測定点ごとにアームの角度を求め、その角度に基づいて回転した接触子のモデルを用いて被測定物の測定点を求めなければならない。全ての擬似測定点ごとにアームの角度を求め、その角度に基づいて接触子のモデルを回転させて被測定物の測定点を求める処理を実行すると、処理内容が増加し、被測定物の形状測定に要する時間が大幅に増加してしまうという問題があった。
これに対し、接触子のモデルを回転させずに被測定物の測定点を求める処理を実行した場合、接触子のモデルと実際の測定点との間に誤差が生じ、形状測定装置における計測の精度が落ちるおそれがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被測定物の高さ変位によってアームが回転した場合であっても、測定点を正確に算出可能な形状測定装置、形状測定方法及び形状測定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る形状測定装置は、被測定物の表面に接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定装置であって、前記接触子を保持し、前記被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームと、前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得部と、前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出部と、前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出部と、前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較部と、前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出部とを備え、前記測定点算出部は、前記比較部において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較部において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出することを特徴とする。
上記構成により、形状測定装置のアームが被測定物の高さ変位によって回転した場合であっても、被測定物の形状測定に要する処理時間を短縮するとともに、被測定物の測定点を正確に算出することができる。
また、本発明の一態様に係る形状測定方法は、接触子を保持し、被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームにより前記被測定物の表面に前記接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定方法であって、前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得工程と、前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出工程と、前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出工程と、前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較工程と、前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出工程とを備え、前記測定点算出工程は、前記比較工程において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較工程において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出することを特徴とする。
そして、本発明の一態様に係る形状測定プログラムは、接触子を保持し、被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームにより前記被測定物の表面に前記接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定プログラムであって、コンピュータに、前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得ステップと、前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出ステップと、前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出ステップと、前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較ステップと、前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出ステップとを実行させ、前記測定点算出ステップは、前記比較ステップにおいて前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較ステップにおいて前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出することを特徴とする。
本発明によれば、被測定物の高さ変位によってアームが回転した場合であっても、測定点を正確に算出可能な形状測定装置、形状測定方法及び形状測定プログラムを提供することができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態に係る形状測定装置について説明する。
[第1の実施の形態]
(第1の実施の形態に係る形状測定装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る形状測定装置の基本構成、すなわち三次元測定機1と、この三次元測定機1を駆動制御して必要な測定値を取り込むとともに、形状測定に必要な演算処理を実行するコンピュータ2との構成を示している。
図1に示すように、三次元測定機1は、プローブ11を備えている。プローブ11はプローブ保持部を有するアーム12により保持されている。アーム12は、被測定物3の高さ変位に対しプローブ11が追従することができるように、支点Fを中心に円弧を描くように回動可能に支持されている。このアーム12の基準位置からの回動角度は回動センサ18によって検出可能となっており、検出信号としてコンピュータ2に出力される。アーム12は、水平送り装置13により、図1に示すX軸方向に摺動自在に保持されている。また、水平送り装置13は、垂直送り装置17により、コラム15に対し図1に示すZ軸方向に移動自在に構成されている。
ベース16上には、被測定物3を載置するための載置台14が配置されており、この載置台14は、ベース16上を、図1の紙面に垂直に伸びるY軸方向に移動自在に構成されている。また、アーム12、水平送り装置13、載置台14の位置は、それぞれ位置センサ12S、13S、14Sにより検知される。位置センサ12S、13S、14Sは、プローブ11の接触子が被測定物3に接触した時の位置センサ12S、13S、14Sの検出信号を位置データとしてコンピュータ2に出力するものである。
コンピュータ2は、コンピュータ本体21、キーボード22、マウス23及びディスプレイ24を備えて構成されている。コンピュータ本体21は、プローブ11により測定された被測定物3の形状データや、位置センサ12S、13S、14Sにより検出された位置データ等を取り込む。これらの入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部に格納されたプログラムに基づいて、被測定物3の形状を測定するための各種の演算処理を実行する。キーボード22、マウス23からはオペレータの指示情報が入力され、コンピュータ本体21による処理の結果がディスプレイ24に表示される。
図2は、本実施の形態に係る形状測定装置の機能ブロック図である。
三次元測定機1には、アーム12、水平送り装置13、載置台14を駆動してプローブ11をXYZ軸方向に移動させるXYZ軸モータ19と、プローブ11のXYZ軸方向の移動に伴って各軸方向の移動パルスを出力するXYZエンコーダ20とが内蔵されている。また、XYZエンコーダ20は、プローブ11が被測定物3の表面に接触したとき、プローブ11の基準点(例えばプローブ11の接触子の重心)の位置情報を取得する。得られた位置情報は、コンピュータ2の記憶部210aに格納される。
コンピュータ2のコンピュータ本体21は、主として、例えばHDD、半導体メモリ等により構成される記憶部210aと、記憶部210aに格納された情報に基づき測定点を算出するとともに、三次元測定機1を駆動させる形状測定プログラムを実行するCPU等により実現される制御部210bとから構成されている。
記憶部210aには測定時のプローブ11の位置及び姿勢の情報、測定に使用した接触子の形状の情報、その他、後述する制御部210bにより算出された被測定物3の表面形状の情報等が格納される。また、記憶部210aには、コンピュータ2において行う一連の形状測定動作に用いるプログラム等も保持されている。
制御部210bは、動作司令部211と、擬似測定点取得部212と、接触子モデル形状算出部213と、接触子モデル変位量算出部214と、比較部215と、測定点算出部216と、表面形状決定部217とを備えている。
動作司令部211は、キーボード22、マウス23からの入力信号に基づき、XYZ軸モータ19により被測定物3の表面にプローブ11を追従させる。
擬似測定点取得部212は、被測定物3の複数箇所でのプローブ11の接触時における、プローブ11の基準点(例えば重心位置)の位置情報を擬似測定点として取得する。
接触子モデル形状算出部213は、各擬似測定点を取得した際におけるアーム12の基準位置からの回動角度を回動センサ18より取得する。また、接触子モデル形状算出部213は、アーム12の回動角度に基づいて、プローブ11の接触子11aの表面形状を特定するために用いられる接触子モデルの基準角度からの回転角度を算出する。これとともに、基準角度からの回転角度だけ傾いた接触子モデルの形状を擬似測定点ごとに算出する。
接触子モデル変位量算出部214は、接触子モデルの基準角度における形状と、接触子モデル形状算出部213で求めた回転角度における接触子モデルの形状との変位量を算出する。この変位量は、基準角度における接触子モデルの形状の輪郭と、接触子モデル形状算出部213で求めた回転角度における接触子モデルの輪郭との変化に基づいて求めることができる。
比較部215は、接触子モデル変位量算出部214で求めた接触子モデルの変位量と、被測定物3の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する。このしきい値は、被測定物3の設計公差や形状測定装置のその他の誤差の要因等も考慮して任意に決定される。
測定点算出部216は、接触子モデルの基準点を擬似測定点に一致させ、接触子モデルの所定位置を測定点として算出する。ここで、比較部215において接触子モデルの変位量がしきい値以下と判断された場合には、基準角度における接触子モデルの所定位置を測定点として算出する。一方、接触子モデルの変位量がしきい値を超えると判断された場合には、接触子モデル形状算出部213で求めた回転角度における接触子モデルの所定位置を測定点として算出する。
表面形状決定部217は、測定点算出部216により算出された各測定点に基づき、被測定物3の形状を決定する。なお、これら制御部210bにより得られた被測定物3の表面形状等の情報は、記憶部210aに格納される。
(第1の実施の形態に係る形状測定装置の動作)
次に、図3に示すフローチャートに沿って、適宜、図4〜図8を参照して本実施の形態に係る形状測定装置による測定点取得方法について説明する。なお、図4〜図8は、簡略化のため、被測定物3及び形状測定装置の断面図として示している。
まず、ステップS11において、擬似測定点取得部212は、擬似測定点Akを取得する。これは、図4に示すように、動作司令部211が、ユーザからのキーボード22及びマウス23の操作に基づいて被測定物3の表面3aに接触子11aを接触させ、プローブ11を所定方向に直線的に走査する。これに伴い、擬似測定点取得部212は、接触子11aが表面3aに接触した位置を検知し、接触子11aの基準点(例えば、重心位置)を擬似測定点Ak(k=1〜n)として取得する。なお、このステップS11の工程において、測定はポイント測定、スキャニング測定のいずれであってもよい。
次に、ステップS12において、接触子モデル形状算出部213は、接触子の回転角度を計算する。接触子モデル形状算出部213は、図5に示すように、複数の擬似測定点Akからなる曲線Aについて、アーム12の基準位置からの回動角度θを算出する。ここで、図5にはZ軸方向の基準高さ(z=0)と比較して、擬似測定点Akのz座標の値が最も大きい点Pp及びz座標の値が最も小さい点Pvが示されている。接触子モデル形状算出部213は、例えば、点Pp及び点Pvを示す擬似測定点Akを取得した際の、アーム12の基準位置からの最大の回動角度θ1及びθ2を算出する。なお、アーム12は、z座標の値が0の際の位置を基準位置としている。ここで、アーム12の回動角度θは、図6に示すように、アーム12の長さLarm、Z軸方向の変位Δzとした場合、
θ=sin−1(Δz/Larm)
として求めることができる。このアーム12の最大の回動角度θ1、θ2が接触子11aの最大の回転角度θ1、θ2となる。
次に、ステップS13において、接触子モデル変位量算出部214は、接触子の回転角度θ1、θ2に基づいて、接触子モデルMの変位量を算出する。図7(a)は、形状測定に用いられる接触子モデルMの例である。被測定物3の形状測定においては、図7に示すような接触子モデルMの所定の位置(基準点R)を各擬似側定点Akに一致させる。そして、接触子モデルMの所定の位置(本実施の形態では点B)を測定点とする。
接触子モデル変位量算出部214は、ステップS12において求められた接触子の回転角度θ1、θ2だけ傾けた接触子モデルの形状を算出する。図7(b)には、例として図5に示す点Pvにおけるアーム12の回動角度θ2だけ傾いた接触子モデルM1の形状を示している。そして、接触子モデル変位量算出部214は、回転角度θ2だけ傾いた接触子モデルM1の接触子モデルMからの形状の変位量を計算する。
この変位量の計算は、図8に示すように、接触子モデルMと接触子モデルM1を基準点Rが一致するように重ね合わせ、その輪郭の変化から求めることができる。変位量の計算は、まず図8に示すように、接触子モデルM及び接触子モデルM1の基準点Rを通過する動径方向に伸びるベクトルであって、接触子モデルM及び接触子モデルM1の輪郭を始点又は終点とする複数のベクトルVの大きさを求める。そして、複数のベクトルVの大きさの平均値を取ることにより、接触子モデルM1の変位量を、接触子モデルMの輪郭の変化から計算することができる。
次に、ステップS14において、比較部215は、接触子モデルM1の回転の影響は測定の要求精度以上か否かを比較する。比較部215は、接触子モデルM1の変位量と、被測定物3の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する。
接触子モデルM1の変位量がしきい値以下の場合には、接触子モデルM1の回転は被測定物3の形状測定に与える影響が少ないと判断され、ステップS16の工程に移る。
一方、接触子モデルM1の変位量がしきい値を超える場合には、接触子モデルM1の回転は被測定物3の形状測定に与える影響が大きいと判断され、次のステップS15の工程に移る。
次に、ステップS15において、接触子モデル形状算出部213は、全ての擬似測定点Akについてアーム12の回動角度θを求める。そして、測定点算出部216は、各擬似測定点Akについて、アーム12の回動角度θだけ回転させた接触子モデルMの形状を算出する。
次に、ステップS16において、測定点算出部216は、測定点Bkを求める。ここで、測定点算出部216は、ステップS14において、接触子モデルM1の変位量がしきい値以下とされた場合には、接触子の回転を考慮せずに基準形状の接触子モデルM(図7(a)参照)を用いて測定点Bkを算出する。すなわち、擬似測定点Akに回転していない接触子モデルMの基準点を一致させ、接触子モデルMの所定位置Bを、各擬似測定点Akを取得した際における測定点Bkとして特定する。
また、測定点算出部216は、ステップS14において、接触子モデルM1の変位量がしきい値を超えるとされた場合には、ステップS15において求めた各擬似測定点Akにおける回転された接触子モデルMを用いて測定点Bkを算出する。すなわち、擬似測定点Akに接触子モデルMの基準点Rを一致させ、角度θだけ回転させた接触子モデルMの所定位置Bを、各擬似測定点Akを取得した際における測定点Bkとして特定する。
ステップS11〜ステップS16の処理を経て各擬似測定点Ak(k=1〜n)に対応する各測定点Bk(k=1〜n)が取得される。この測定点Bkにより表面形状決定部217が、被測定物3の表面形状を決定する。
(第1の実施の形態に係る形状測定装置の効果)
上記のように、本実施の形態に係る形状測定装置は、接触子モデルMの変位量がしきい値以下の場合には、接触子モデルMの回転は被測定物3の形状測定に与える影響が少ないと判断され、接触子の回転を考慮せずに基準形状の接触子モデルMを用いて測定点Bkを算出する。一方、接触子モデルMの変位量がしきい値を超える場合には、接触子モデルMの回転は被測定物3の形状測定に与える影響が大きいと判断され、回転させた接触子モデルMを用いて測定点Bkを算出する。
このように、接触子モデルを回転させて被測定物3の測定点Bkを求める処理を実行するか否かを判断し、必要な場合のみについて接触子モデルMの回転処理をする。そのため、処理内容を低減して被測定物の形状測定に要する時間を短縮することができる。
また、接触子モデルMの変位量は、被測定物3の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値と比較される。このしきい値は、被測定物の設計公差や形状測定装置のその他の誤差の要因等も考慮して決定されるため、接触子モデルMの回転処理をせずに被測定物3の測定点Bkを求めた場合でも、必要な計測精度を保つように形状測定装置を設計することができる。本実施の形態に係る形状測定装置は、被測定物の高さ変位によってアームが回転した場合であっても、測定点を正確に算出することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、組み合わせ等が可能である。
本発明の実施の形態に係る形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置における被測定物の形状測定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置の擬似測定点を取得する動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置の擬似測定点を取得した際におけるアームの回動動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置のアームの回動角度を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置の接触子モデルの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る形状測定装置の接触子モデルの変位量を説明する図である。
符号の説明
1・・・三次元測定機、 2・・・コンピュータ、 3・・・被測定物、 11・・・プローブ、 12・・・アーム、 13・・・水平送り装置、 14・・・載置台、 15・・・コラム、 16・・・ベース、 17・・・垂直送り装置、 18・・・回動センサ、 19・・・XYZ軸モータ、 20・・・XYZエンコーダ、 21・・・コンピュータ本体、 22・・・キーボード、 23・・・マウス、 24・・・ディスプレイ、 210a・・・記憶部、 210b・・・制御部、 211・・・動作司令部、 212・・・擬似測定点取得部、 213・・・接触子モデル形状算出部、 214・・・接触子モデル変位量算出部、 215・・・比較部、 216・・・測定点算出部、 217・・・表面形状決定部。

Claims (4)

  1. 被測定物の表面に接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定装置であって、
    前記接触子を保持し、前記被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームと、
    前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得部と、
    前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出部と、
    前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出部と、
    前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較部と、
    前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出部とを備え、
    前記測定点算出部は、
    前記比較部において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較部において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出する
    ことを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記接触子モデルの変位量は、前記基準角度における前記接触子モデルの輪郭と前記回転角度における前記接触子モデルの輪郭との変化に基づいて求められる
    ことを特徴とする請求項1記載の形状測定装置。
  3. 接触子を保持し、被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームにより前記被測定物の表面に前記接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定方法であって、
    前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得工程と、
    前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出工程と、
    前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出工程と、
    前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較工程と、
    前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出工程とを備え、
    前記測定点算出工程は、
    前記比較工程において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較工程において前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出する
    ことを特徴とする形状測定方法。
  4. 接触子を保持し、被測定物の高さ変位に対し前記接触子が追従することができるように回動可能に設けられたアームにより前記被測定物の表面に前記接触子を追従させて、前記被測定物の表面の形状を測定する形状測定プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記接触子の前記被測定物への複数箇所での接触時における前記接触子の基準点の位置座標を擬似測定点として取得する擬似測定点取得ステップと、
    前記擬似測定点を取得した際における前記アームの基準位置からの回動角度に基づいて、前記接触子の表面形状を特定する接触子モデルの基準角度からの回転角度と、前記回転角度における前記接触子モデルの形状を算出する接触子モデル形状算出ステップと、
    前記接触子モデルの前記基準角度における形状と、前記接触子モデルの前記回転角度における形状との変位量を算出する接触子モデル変位量算出ステップと、
    前記接触子モデルの変位量と、前記被測定物の形状測定に必要な計測精度に基づいて決定されるしきい値とを比較する比較ステップと、
    前記接触子モデルの基準点を前記擬似測定点に一致させ、前記接触子モデルの所定位置を測定点として算出する測定点算出ステップとを実行させ、
    前記測定点算出ステップは、
    前記比較ステップにおいて前記接触子モデルの変位量が前記しきい値以下と判断された場合には、前記接触子モデルの前記基準角度における所定位置を前記測定点として算出し、前記比較ステップにおいて前記接触子モデルの変位量が前記しきい値を超えると判断された場合には、前記接触子モデルの前記回転角度における所定位置を前記測定点として算出する
    ことを特徴とする形状測定プログラム。
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