JP2009300049A - 温湿度調整装置 - Google Patents

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正一 小林
Atsushi Kitazawa
淳 北澤
Kesao Maruyama
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Abstract

【課題】空気流の温度調整と湿度調整とを同時に好適に行え、かつ省エネルギーを図ることのできる温湿度調整装置を提供する。
【解決手段】起動時には加減湿装置52は停止させており、加湿器88から供給される水分量を制御し、設定露点温度が第2温度センサ140の測定値を超えている場合には、加減湿装置52の運転を停止したまま、第1制御部22aにより第1分配器20による分配比率を調整し、設定露点温度が第2温度センサ140の測定値以下の場合には、加減湿装置52を駆動させて第2温度センサ140で検出される温度が設定露点温度となるように、第2分配器70による分配比率を調整し、第1温度センサ24で検出される温度が設定出口温度となるように、第1制御部22aにより第1分配器20による分配比率を調整し、加減湿装置52を駆動させた後、第2温度センサ140で検出される温度が設定露点温度以下の場合には、加減湿装置52の運転を停止する。
【選択図】図7

Description

本発明は温湿度調整装置に関する。
通常、半導体装置の製造工程等の精密加工分野では、その殆どが温度および湿度が制御されたクリーンルーム内に設置されている。
しかし、近年、精密加工分野でも、従来よりも更に加工精度の高い精密加工等が要求される工程が出現しつつある。
かかる高い精密加工等が要求される工程では、通常、クリーンルームの温度変化よりも更に小さな温度変化の環境であることが要求される。このため、高い精密加工等が要求される工程は、精密な温度管理がなされている空間ユニット内に設けられる。
この様な空間ユニットの温度調整に用いられる温度調整装置としては、例えば下記特許文献1に図12に示す温度調整装置が記載されている。
図12に示す温度調整装置には、圧縮機100、三方弁102、凝縮器104、膨張弁106、冷却器108および加熱器110が設けられており、冷却器108を具備する冷却流路と加熱器110を具備する加熱流路とが設けられている。
かかる冷却器108と加熱器110とによって、ファン112から吹き出す温度調整対象の空気流の温度が調整される。
この図12に示す温度調整装置では、圧縮機100で圧縮された高温の熱媒体を三方弁102によって、冷却流路と加熱流路とに分配する。冷却流路側に分配された高温の熱媒体は、凝縮器104で冷却される。この冷却された熱媒体は、膨張弁106によって断熱的に膨張されて冷却され、冷却器108に供給される。冷却器108では、ファン112から吹き出す温度調整対象の空気流を冷却しつつ吸熱して昇温された熱媒体は圧縮機100に供給される。
一方、加熱流路側に分配された高温の熱媒体は加熱器110に供給され、冷却器108で冷却された温度調整対象の空気流を加熱して所望の温度に調整する。このように、加熱器110において、温度調整対象の空気流を加熱しつつ放熱して降温された熱媒体は、膨張弁106および冷却器108を通過して圧縮機100に供給される。
特開昭51−97048号公報
図12に示す温度調整装置では、圧縮機100で圧縮された高温の熱媒体の全量が膨張弁106を通過して断熱的に膨張されて冷却され、冷却器108に供給されるため、ファン112から吹き出す温度調整対象の空気流を冷却する冷却エネルギー量は一定である。
一方、三方弁102によって加熱流路側に分配する高温の熱媒体の流量を調整することによって、冷却器108で冷却された温度調整対象の空気流に対する加熱器110での加熱量を調整できる。
したがって、冷却器108および加熱器110を通過する温度調整対象の空気流の温度を調整でき、空間ユニット内の温度管理を狭い温度範囲で行うことは可能である。
しかし、図12に示す温度調整装置では、圧縮機100で圧縮された高温の熱媒体の全量が膨張弁106を通過して断熱的に膨張されて冷却され、冷却器108に供給されるため、ファン112から吹き出す温度調整対象の空気流に対する温度調整は、専ら加熱器110に供給する圧縮機100で圧縮された高温の熱媒体の再加熱によって行われる。
このように、図12に示す温度調整装置で採用された温度制御方式では、加熱に使用した熱媒体も冷却流路に流すため、加熱できる熱量は圧縮機の動力による熱量のみとなり、冷却器108および加熱器110に対する負荷変動への対応が困難である。
このため、冷却器108および加熱器110を通過する温度調整対象の空気流の設定温度を大幅に高くする場合、温度調整対象の空気流の温度が設定温度に到達しなかったり、設定温度に到達するまでに著しく時間がかかることがある。
さらに、図12に示す温度調整装置では、冷却器108および加熱器110を通過する温度調整対象の空気流の湿度を調整する湿度調整機能が設けられておらず、空気流に湿度調整を施すことはできない。
このような、図12に示す温度調整装置の加熱量不足を補うと共に、空気流に湿度調整を施すべく、図13に示す温湿度調整装置のように、加熱器110の出口側に複数の加熱水蒸気を噴霧する噴霧ノズル114、114、・・・を設け、噴霧ノズル114の各々に水蒸気を供給する加熱蒸気発生装置を設けることが考えられる。
しかし、図13に示す温湿度調整装置では、加熱水蒸気を発生するためのエネルギーがエネルギー的に無駄である。
しかも、図13の温湿度調整装置の加熱量不足を補うことのできる量の加熱水蒸気を噴霧ノズル114、114、・・・から噴出すると、空気流の湿度調整が困難となる場合がある。
他方、空気流の湿度調整を行うことのできる量の加熱水蒸気を、噴霧ノズル114、114、・・・から噴出しても、温湿度調整装置の加熱量不足を補うことができない場合がある。
したがって、図13に示す温湿度調整装置によって、空気流の温度および湿度を同時に調整できる範囲はさらに一層狭くなる。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、空気流の温度調整と湿度調整とを同時に好適に行え、かつ省エネルギーを図ることのできる温湿度調整装置を提供することを目的とする。
本発明に係る温湿度調整装置は、
A:第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の一部が第1分配器により分配され、第1加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第1圧縮機の順に循環される第1ヒートポンプ回路と、第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の残余部が前記第1分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第1冷却器(蒸発器)、第1圧縮機の順に循環される第1冷却回路と、前記第1分配器を制御し、第1ヒートポンプ回路と第1冷却回路とに分配される高温の第1熱媒体の分配比率を調整して、第1加熱器と第1冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を設定温度に制御する第1制御部とを具備する温度調整装置;
B:第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の一部が第2分配器により分配され、第2加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第2圧縮機の順に循環される第2ヒートポンプ回路と、第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の残余部が前記第2分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第2冷却器(蒸発器)、第2圧縮機の順に循環される第2冷却回路と、前記第2分配器を制御し、第2ヒートポンプ回路と第2冷却回路とに分配される高温の第2熱媒体の分配比率を調整して、第2加熱器と第2冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を必要な所要温度に制御する第2制御部とを具備する加減湿装置;
C:加湿器;
D:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の温度を検出する第1温度センサ;
E:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の湿度を検出する第1湿度センサ;
F:前記第2冷却器および第2加熱器を通過した空気の温度を検出する第2温度センサ;
G:出口空気の温度および湿度を入力可能に設けられた全体制御部;
とを具備し、
該全体制御部により、起動時には前記温度調整装置のみを駆動して、前記加減湿装置は停止させており、入力されている出口空気の設定湿度と前記第1湿度センサによって計測した出口空気の湿度とにより、前記加湿器から供給される水分量が必要な水分量となるように加湿器を制御し、入力されている出口空気の設定温度と入力されている出口空気の設定湿度とから出口空気の設定露点温度を算出し、その状態で前記第2温度センサの測定値と、前記設定露点温度とを比較し、設定露点温度が第2温度センサの測定値を超えている場合には、前記加減湿装置の運転を停止したまま、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、設定露点温度が第2温度センサの測定値以下の場合には、前記加減湿装置を駆動させて前記第2温度センサで検出される温度が上記設定露点温度となるように、前記第2制御部により第2分配器による前記分配比率を調整するとともに、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、前記加減湿装置を駆動させた後、前記第2温度センサで検出される温度が上記設定露点温度以下の場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴としている。
この構成を採用することによって、加湿する方向に制御する場合には、加減湿装置の運転を停止していても、温度調整装置の方で温度調整をすれば加湿は可能となる。このように、必要に応じて加減湿装置の運転を停止することができるので、省エネを図ることができる。
また、前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気温度を測定する第3温度センサと、前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気湿度を測定する第2湿度センサとを具備し、前記全体制御部は、前記第3温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以上である場合には、前記加減湿装置を運転し、前記第3温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以下である場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴としてもよい。
これによれば、温湿度調整対象となる空気の温度が予め設定した閾値よりも高かった場合にまで、加減湿装置の運転を停止してしまうと、温度調整装置側の負荷が大きすぎてしまう。このため、温湿度調整対象となる空気の入力時の温度に基づいても加減湿装置の運転のオンオフを制御できるようにして、より省エネ効果を高めることができる。
本発明に係る温湿度調整装置によれば、A:第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の一部が第1分配器により分配され、第1加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第1圧縮機の順に循環される第1ヒートポンプ回路と、第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の残余部が前記第1分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第1冷却器(蒸発器)、第1圧縮機の順に循環される第1冷却回路と、前記第1分配器を制御し、第1ヒートポンプ回路と第1冷却回路とに分配される高温の第1熱媒体の分配比率を調整して、第1加熱器と第1冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を設定温度に制御する第1制御部とを具備する温度調整装置;
B:第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の一部が第2分配器により分配され、第2加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第2圧縮機の順に循環される第2ヒートポンプ回路と、第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の残余部が前記第2分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第2冷却器(蒸発器)、第2圧縮機の順に循環される第2冷却回路と、前記第2分配器を制御し、第2ヒートポンプ回路と第2冷却回路とに分配される高温の第2熱媒体の分配比率を調整して、第2加熱器と第2冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を必要な所要温度に制御する第2制御部とを具備する加減湿装置;
C:加湿器;
D:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の温度を検出する第1温度センサ;
E:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の湿度を検出する第1湿度センサ;
F:出口空気の温度および湿度を入力可能に設けられた全体制御部;
とを具備し、
該全体制御部により、
起動時には前記温度調整装置のみを駆動して、前記加減湿装置は停止させており、入力されている出口空気の設定湿度と前記第1湿度センサによって計測した出口空気の湿度とにより、前記加湿器から供給される水分量が必要な水分量となるように加湿器を制御し、入力されている出口空気の設定温度と入力されている出口空気の設定湿度とから出口空気の設定露点温度を算出し、前記第1温度センサで検出される温度および前記第1湿度センサで検出される湿度から実際の出口空気の露点温度を算出し、その状態で前記実際の露点温度と、前記設定露点温度とを比較し、設定露点温度が実際の露点温度を超えている場合には、前記加減湿装置の運転を停止したまま、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、設定露点温度が実際の露点温度以下の場合には、前記加減湿装置を駆動させて実際の露点温度が設定露点温度となるように、前記第2制御部により第2分配器による前記分配比率を調整するとともに、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、前記加減湿装置を駆動させた後、前記実際の露点温度が、設定露点温度以下の場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴としている。
この構成を採用することによって、露点温度を測定する露点温度計を設けなくても出口空気の温度と湿度から露点温度を算出し、これに基づいて加湿する方向に制御する場合には、加減湿装置の運転を停止していても、温度調整装置の方で温度調整をすれば加湿は可能となる。このように、必要に応じて加減湿装置の運転を停止することができるので、省エネを図ることができる。
さらに、前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気温度を測定する第2温度センサと、前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気湿度を測定する第2湿度センサとを具備し、前記全体制御部は、前記第2温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以上である場合には、前記加減湿装置を運転し、前記第2温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以下である場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴としてもよい。
この構成によれば、温湿度調整対象となる空気の温度が予め設定した閾値よりも高かった場合にまで、加減湿装置の運転を停止してしまうと、温度調整装置側の負荷が大きすぎてしまう。このため、温湿度調整対象となる空気の入力時の温度に基づいても加減湿装置の運転のオンオフを制御できるようにして、より省エネ効果を高めることができる。
本発明の温湿度調整装置では、温度調整装置および加減湿装置の双方に、加熱器としてヒートポンプ回路を採用して、外部熱源を有効に利用している。したがって、温度調節用の電気ヒータや加湿用の電気ヒータを用いる従来方式に比べて大幅な省エネを図ることができる。この場合に、冷却回路側で放熱する熱を外部熱源として吸熱、利用することによって、一層熱効率をよくすることができ、加熱能力を向上できる。また、加熱器と冷却器とを通過する温度調整対象の流体の微小な負荷変動は、加熱回路(ヒートポンプ回路)と冷却回路とに分配する高温の熱媒体の分配比率を微小調整することによって迅速に対応でき、温湿度調整対象の空気に対して精密な温湿度調整を図ることができる。さらに、必要に応じて加減湿装置の運転を停止することができるので、さらなる省エネを図ることができる。
以下本発明に係る温湿度調整装置54(図7)の好適な実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、温湿度調整装置54のうち、基本的な構成となる温度調整装置50について、図1〜図6により説明する。
図1は温度調整装置50の概略図である。
温度調整装置50の概略は次のとおりである。すなわち、第1圧縮機18から送り出される第1熱媒体の一部が第1分配器20により分配され、第1加熱器(凝縮器)14、膨張弁34、蒸発器(吸熱器)32、第1圧縮機18の順に循環される第1ヒートポンプ回路と、第1圧縮機18から送り出される第1熱媒体の残余部が前記第1分配器20により分配され、凝縮器26、膨張弁28、第1冷却器(蒸発器)16、第1圧縮機18の順に循環される第1冷却回路と、前記第1分配器20を制御し、第1ヒートポンプ回路と第1冷却回路とに分配される高温の第1熱媒体の分配比率を調整して、第1加熱器14と第1冷却器16とを通過する温湿度調整対象の空気を設定温度に制御する第1制御部22aとを具備する。
以下、温度調整装置50をさらに詳細に説明する。
図1に示す温度調整装置50には、ファン12によって、空間ユニット10内に、後記する加減湿装置から吸込んだ空気を温度調整する第1加熱器(凝縮器)14を備える第1ヒートポンプ回路と、第1冷却器(蒸発器)16を備える第1冷却回路とが設けられている。
空間ユニット10内に吸引される空気流の入口側に第1加熱器14が、その下流に第1冷却器16が配設されている。この第1冷却器16と第1加熱器14との空気流に対する配置によれば、第1加熱器14および第1冷却器16を通過する空気流の除湿を更に向上できる。
かかる第1加熱器14および第1冷却器16には、第1熱媒体として、例えばプロパン、イソブタンやシクロペンタン等の炭化水素、フロン類、アンモニア、炭酸ガスが供給される。
このような第1熱媒体は、第1圧縮機18によって圧縮・加熱されて高温(例えば70℃)の気体状となって吐出される。第1圧縮機18から吐出された高温の第1熱媒体を、第1分配器としての比例三方弁20によって、第1加熱器14が設けられた第1ヒートポンプ回路側と第1冷却器16が設けられた第1冷却回路側とに分配する。
この比例三方弁20では、第1ヒートポンプ回路側に分配する高温の第1熱媒体と第1冷却回路側に分配する高温の第1熱媒体との合計量が第1圧縮機18から吐出された高温の第1熱媒体量と等しくなるように分配する。
かかる比例三方弁20は、第1制御部22aによって制御されている。この第1制御部22aでは、空間ユニット10内に設けられた出口側の第1温度センサ24によって測定された測定温度と設定された設定温度と比較し、測定温度が設定温度と一致するように、第1加熱器14側と第1冷却器16側とに分配する高温の第1熱媒体の分配比率を実質的に連続して変更し、空間ユニット10内に吸込まれた空気を所定温度に調整する。
この「実質的に連続して変更」とは、比例三方弁20をステップ制御で駆動するとき、微視的には比例三方弁20がステップ的に駆動されているものの、全体的には連続して駆動されている場合を含む意味である。
かかる第1制御部22aに設定する設定温度は、任意に設定できるようにしてもよい。また、図1に示す第1温度センサ24は、ファン12の吐出側に設置されているが、ファン12の吸入側に設置してもよく、ファン12の吐出側および吸入側に設けてもよい。
第1ヒートポンプ回路側に分配された高温の第1熱媒体は、第1加熱器14に直接供給され、空間ユニット10内に吸引された空気流を加熱して所定温度に調整する。その際に、高温の第1熱媒体は放熱して冷却されて凝縮液を含む第1熱媒体となる。
一方、第1冷却回路側に分配された高温の第1熱媒体は、凝縮器26によって冷却されてから膨張弁28によって断熱的に膨張して更に冷却(例えば、10℃に冷却)される。冷却された第1熱媒体は、第1冷却器16に供給され、空間ユニット10内に吸込まれて第1加熱器14によって加熱された空気流を冷却して所定温度に調整する。その際に、第1冷却器16に供給された第1熱媒体は空気流から吸熱して昇温される。このように、第1加熱器14に吹き付けられて昇温された空気流を第1冷却器16に吹き付けることによって、空気流の温度調整の精度を向上できる。
かかる凝縮器26には、第1加熱器14側に分配された高温の第1熱媒体を冷却する冷却用として配管30を経由して、冷却水が供給されている。冷却水は、外部から加熱又は冷却されることなく供給された外部熱媒体である。
かかる冷却水は、凝縮器26内で70℃程度の第1熱媒体によって30℃程度に加熱されて配管31から吐出される。この配管31から吐出される冷却水は、吸熱手段としての吸熱器(蒸発器)32に加熱源として供給される。
この吸熱器32には、第1加熱器14で放熱した後に、膨張弁34によって断熱的に膨張して更に冷却した、10℃程度の第1熱媒体が供給されている。このため、吸熱器32では、凝縮器26で吸熱して30℃程度に昇温された冷却水と10℃程度に冷却された第1熱媒体との温度差に基づいて、第1熱媒体が冷却水から吸熱できる。すなわち、第1冷却回路の凝縮器26で放熱された熱により、吸熱器32でヒートポンプ回路側の第1熱媒体を加温するので、熱の有効利用が図れる。
吸熱器32で冷却水から吸熱して昇温された第1熱媒体は、アキュームレータ36を経由して第1圧縮機18に供給される。このアキュームレータ36には、第1冷却器16に供給されて空間ユニット10内に吸込まれた空気流から吸熱した第1熱媒体も供給される。かかるアキュームレータ36は、液体成分を貯めてガス成分のみを第1圧縮機18に再供給できるタイプのアキュームレータであるため、確実に第1熱媒体のガス成分のみを第1圧縮機18に供給できる。
このアキュームレータ36としては、蓄圧器用タイプのアキュームレータを用いることができる。
なお、アキュームレータ36を設置しなくても、吸熱器32で空気流から吸熱して昇温された熱媒体と、第1冷却器16に供給されて空間ユニット10内に吸込まれた空気流から吸熱した熱媒体とを合流して、第1圧縮機18に再供給できればよい。
ところで、第1加熱器14で放熱した第1熱媒体を、膨張弁34によって断熱的に膨張して冷却しているが、膨張弁34での断熱膨張による冷却では、第1熱媒体と外部との間での熱の遣り取りはない。このため、断熱的に冷却された第1熱媒体は、外部から凝縮器26を経由して吸熱器32に供給された冷却水から吸熱できる。
したがって、第1圧縮機18から吐出される高温の第1熱媒体には、第1圧縮機18による圧縮動力エネルギーに、吸熱器32によって外部から供給された冷却水より吸熱したエネルギーを加えることができる。更に、図1に示す温度調整装置では、外部から供給された冷却水が凝縮器26を経由して吸熱器32に供給されており、凝縮器26で除去した高温の第1熱媒体から除去したエネルギーの一部も、圧縮機18から吐出される高温の第1熱媒体に加えることができ、加熱流路の加熱能力を向上できる。その結果、補助ヒータ等の他の加熱手段を用いることを要しない。
このように、図1に示す温度調整装置では、その第1加熱器14の加熱能力をヒートポンプ回路の設置によって向上でき、かつ比例三方弁20によって第1ヒートポンプ回路側に分配する高温の第1熱媒体と第1冷却回路側に分配する高温の第1熱媒体との分配比率を、空間ユニット10内の温度に応じて実質的に連続して変更できる。
このため、図1に示す温度調整装置では、第1ヒートポンプ回路および第1冷却回路に高温の第1熱媒体が常時供給されており、第1加熱器14と第1冷却器16とを通過する温度調整対象の空気流の微小な負荷変動は、加熱流路と冷却流路とに分配する高温の第1熱媒体の分配比率を比例三方弁20によって直ちに微小調整することによって迅速に対応でき、応答性を向上できる。
その結果、第1加熱器14と第1冷却器16とを通過する温度調整対象の空気流の温度を設定温度に対して±0.1℃以下の精度で制御でき、図1に示す温度調整装置が設置された空間ユニット10の温度変化を、例えばクリーンルームの温度変化よりも小さくでき、精密加工が要求される工程を設置できる。
また、図1に示す温度調整装置では、上述した様に、第1ヒートポンプ回路の第1加熱器14の加熱能力が向上され、かつ加熱流路と冷却手段とを含む流路のうち、第1分配器としての比例三方弁20から第1冷却器16および吸熱器32の各々を通過した第1熱媒体がアキュームレータ36で合流されるまでの加熱流路を含む流路と冷却流路を含む流路との各々が、流路的に独立して設けられている。
このため、第1加熱器14と第1冷却器16とを通過する温度調整対象の空気流の設定温度を大幅に高くする場合でも、比例三方弁20によって高温の第1熱媒体の分配比率を冷却流路よりも加熱流路に分配する分配比率を大幅に高くして、温度調整対象の空気流を所定温度に迅速に調整できる。
その結果、例えば、図11に示す温度調整装置では、その温度設定範囲が20〜26℃程度であるが、図1に示す温度調整装置では、その温度設定範囲を18〜35℃と大幅に拡大できる。
更に、図1に示す温度調整装置では、加熱流路の加熱能力が向上され、補助ヒータ等の他の加熱手段を用いることを要しないため、補助ヒータを設けた従来の温度調整装置に比較して、大幅な省エネルギーを図ることができる。
例えば、補助ヒータを設けた従来の温度調整装置では、全消費エネルギーの内訳は、圧縮機が18%、補助ヒータが69%、およびファンが13%である。この点、図1に示す温度調整装置では、補助ヒータの消費エネルギーをカットできる。
このため、吐出量が20m3/min程度の水冷式空調機に、従来の温度調整装置の方式を適用した場合には、最大消費電力が11.7KWであったが、図1に示す温度調整装置の方式を適用すると、最大消費電力を2.4KW程度とすることができる。
以上、説明してきた図1に示す温度調整装置では、凝縮器26に冷却水を供給する配管30に、冷媒制御手段としての制御弁40が設けられている。この制御弁40は、第1圧縮機18の吐出圧が一定となるように制御されている。かかる制御弁40は、図2に示す様に、冷却水の流路内に設けられた弁部40aの開口部を開閉する弁体40bを具備する棒状部が設けられている。この棒状部は、その先端面が当接するバネ40cによって弁体40bが弁部40aの開口部を開放する方向に付勢されている。また、棒状部の他端面は、第1圧縮機18から吐出された第1熱媒体の圧力が供給されるベローズ40dに当接し、棒状部をバネ40cの付勢力に抗して弁部40aの開口部を閉じる方向に弁体40bを付勢している。
このため、第1圧縮機18の吐出圧がバネ40cの付勢力以上となったとき、ベローズ40dによって弁体40bが弁部40aの開口部を開放する方向に移動し、凝縮器26に供給される冷却水量が増加して、凝縮器26の冷却能力が向上される。このため、第1圧縮機18の吐出圧が低下する。
他方、第1圧縮機18の吐出圧がバネ40cの付勢力以下となったとき、弁体40bが弁部40aの開口部を閉じる方向に移動し、凝縮器26に供給される冷却水量が減少して、凝縮器26の冷却能力が低下する。このため、第1圧縮機18の吐出圧が高くなる。
このように、第1圧縮機18の吐出圧を一定に保持することによって、温度調整装置を安定して運転できる。また、凝縮器26に冷却水量が必要以上に供給され、系外に排出されないように調整できる。
ところで、加熱器14および冷却器16を通過する空気流の温度設定を大幅に昇温した場合、第1制御部22aでは、比例三方弁20の冷却流路側の吐出口の開度を全閉状態又は全閉状態に近い状態とすると共に、加熱流路側の吐出口を全開状態又は全開状態に近い状態とする。
また、温度調整対象の空気流の温度が低温である場合、加熱流路の加熱器14に供給された高温の第1熱媒体は、加熱器14で低温の空気流によって凝縮され、第1圧縮機18の吐出圧が所定圧よりも低圧となるため、制御弁40が閉じて凝縮器26に冷却水が供給されなくなる。
このように、凝縮器26に冷却水が供給されなくなると、凝縮器26から吸熱器32に供給される冷却水も供給されなくなる。このため、吸熱器32が稼働停止状態となって、ヒートポンプとして機能しなくなる。
しかも、第1加熱器14で放熱して凝縮した第1熱媒体を膨張弁34で断熱的に膨張して冷却した第1熱媒体と冷却水との熱交換が行われず、吸熱器32が凍結するおそれがある。
このため、図3に示す温度調整装置のように、吸熱器32への冷却水の供給手段として、制御弁40のバイパス配管42に制御弁44を設けている。この制御弁44は、比例三方弁20の冷却流路側の吐出口の開度が全閉状態又は全閉状態に近い状態となり、加熱流路側の吐出口が全開状態又は全開状態に近い状態となったとき、第1制御部22aからの信号によって開き、強制的に冷却水を凝縮器26に供給し、吸熱器32を稼働状態としている。
このため、第1加熱器14および第1冷却器16を通過する空気流の温度設定を大幅に昇温した場合や第1加熱器14および第1冷却器16を通過する空気流が低温の場合の様に、冷却流路側に分配される高温の第1熱媒体の分配率がゼロ又はその近傍となったときでも、吸熱器32に所定量の冷却水を供給でき、吸熱器32の凍結を防止しかつヒートポンプとしての機能を発揮させることができる。
第1圧縮機18の吐出圧が上昇し所定圧近傍に到達したとき、制御弁44を第1制御部22aからの信号によって閉じる。その後は、制御弁40によって第1圧縮機18の吐出側の圧力が一定に保持されるように、凝縮器26に供給される冷却水の供給量を制御する。
図3に示す温度調整装置では、第1冷却器16に吹き付けられて冷却された空気流を第1加熱器14に吹き付けている。このように、最初に空気流を第1冷却器16に吹き付けることによって、空気流中の水分を凝縮して除湿を行うことができる。
なお、図3に示す温度調整装置では、その構成部材が図1に示す温度調整装置の構成部材と同一部材である場合には、図1の構成部材と同一番号を付し、詳細な説明を省略した。
図1〜図3に示す温度調整装置では、凝縮器26および吸熱器32に供給する熱媒体として冷却水を用いていたが、図4に示す様に、凝縮器26およびヒートポンプ手段の吸熱器32に供給する熱媒体としてファン46による空気流を用いることができる。
図4に示す温度調整装置では、第1加熱器14で放熱した第1熱媒体が膨張弁34によって断熱膨張して更に冷却されて供給されている吸熱器32に、ファン46によって凝縮器26に吹き付けられて加熱された空気流が吹き付けられる。このため、吸熱器32では、第1加熱器14で放熱・凝縮し断熱膨張して更に冷却した第1熱媒体が空気流から吸熱して昇温される。
なお、図4に示す温度調整装置では、その構成部材が図1に示す温度調整装置の構成部材と同一部材である場合には、図1の構成部材と同一番号を付し、詳細な説明を省略した。
また、図1〜図4に示す温度調整装置に用いた第1分配器としての比例三方弁20に代えて、図5に示す様に、2個の二方弁としてのゲートバルブ38a,38bを用いることができる。2個のゲートバルブ38a,38bの各々は、第1制御部22aによって制御されている。かかる第1制御部22aによって、二方弁38a,38bの各々の開度を調整し、第1圧縮機18で圧縮・加熱された気体状の高温の第1熱媒体を加熱流路(第1ヒートポンプ回路)と冷却流路(第1冷却回路)とに分配する分配比率を実質的に連続して調整し、第1加熱器14と題1冷却器16とを通過する空気流を所定温度に制御する。その際に、第1加熱器14側に分配する高温の第1熱媒体量と第1冷却器16側に分配する高温の第1熱媒体量との合計量が、第1圧縮機18から吐出された高温の第1熱媒体量と等しくなるように、ゲートバルブ38a,38bの開度を調整して連続的に比例分配される。
その際に、ゲートバルブ38a,38bの各々は、図6に示す様に、バルブ開度と流量との関係は直線状でない。このため、第1制御部22aでは、図6に示すゲートバルブ38a,38bの各々についての流量特性データを保持し、第1制御部22aからは、ゲートバルブ38a,38bの各流量特性に基づいて各ゲートバルブ38a,38bへの開度信号を発信する。
次に、図7に、上記温度調整装置50と、加減湿装置52とを組み合わせた、本発明に係る温湿度調整装置54の一実施形態を示す。
加減湿装置52における熱媒体(第2熱媒体)の循環回路の基本構成は温度調整装置50と同じである。
すなわち、加減湿装置52は、第2圧縮機68から送り出される第2熱媒体の一部が第2分配器70により分配され、第2加熱器(凝縮器)64、膨張弁84、蒸発器82、第2圧縮機68の順に循環される第2ヒートポンプ回路と、第2圧縮機68から送り出される第2熱媒体の残余部が前記第2分配器70により分配され、凝縮器76、膨張弁78、第2冷却器(蒸発器)66、第2圧縮機68の順に循環される第2冷却回路と、第2分配器70を制御し、第2ヒートポンプ回路と第2冷却回路とに分配される高温の第2熱媒体の分配比率を調整して、第2加熱器64と第2冷却器66とを通過する温湿度調整対象の空気を必要な所要温度に制御する第2制御部72aとを具備する。
なお、加減湿装置52の凝縮器76に供給される外部熱媒体としての冷却水は、温度調整装置50の凝縮器26に供給されている冷却水を共通に使用している。
加減湿装置52の吸熱器82には、凝縮器76で吸熱して昇温された冷却水が供給される。吸熱器82で吸熱されて温度が低下した冷却水は、温度調整装置50から吐出された冷却水と合流し、排水される。
図7の例では、空間ユニット10の入口側から第1冷却器16、第2加熱器64、第2冷却器66、第1加熱器14が所要間隔をおいてこの順に並んで配設されている。ファン12に吸引されて空間ユニット10内に進入した空気流は、第1冷却器16、第2加熱器64、第2冷却器66、第1加熱器14の各熱交換器にこの順に接触することになる。
第1冷却器16、第1加熱器14による空気流の加熱制御は前記したとおりである。
第2冷却器66、第2加熱器64での空気流の加熱制御も、制御条件は温度調整装置50でのものと違うが、機能は同一である。したがって、その機能の説明は省略する。
加減湿装置52は、さらに、第2加熱器の手前側に配置され、第2加熱器64を通過する空気に加湿するための水を噴霧する噴霧ノズル88と、該噴霧ノズル88から噴出される水の量を調整する水量制御弁92とを有する。
噴霧ノズル88の構成についてさらに詳細に説明する。
上記のように、噴霧ノズル88は、第2冷却器66と第2加熱器64との間に配設されていて、第2冷却器66によって除湿された空気に所定量の水を噴霧する。噴霧ノズル88は、複数のノズルが配設されたものとなっていて、空間ユニット10内に均一に水を噴霧できるようになっている。
噴霧ノズル88には、水タンク120に貯留されている純水がポンプ122および水供給配管124に設けられた上記水量制御弁92を経由して供給される。噴霧ノズル88は圧縮空気によって水を霧状にして噴霧する2流体ノズルで形成され、この圧縮空気は配管128を経由して噴霧ノズル88に供給される。
水タンク120には、前記配管30を経由して供給された通常水を純水器118に供給して得た純水が貯留されている。この水タンク120の純水の貯留量は、純水供給配管132に設けられた制御弁134によって一定に保持されている。
上記噴霧ノズル88、水量制御弁92等によって加湿器を構成する。
なお、加湿器の噴霧ノズル88は、2流体ノズルでなく、超音波によって水を噴霧するノズル(超音波加湿器)であってもよく、あるいは場合によっては工場排熱等による水蒸気そのものを噴出するノズル(蒸気加湿器)であってもよい。
温湿度調整装置54は上記のように構成され、温湿度調整対象の空気が、第2冷却器66、第2加熱器64、第1冷却器16、第1加熱器14を通過し、通過する空気が、加減湿装置52および上記の加湿器により必要な所要温度および水分量に調整されるとともに、温度調整装置50により所望温度および湿度に調整されるのである。
この温湿度調整制御についてさらに具体例を説明する。
温湿度調整装置54は、さらに、第2冷却器66、第2加熱器64、第1冷却器16、第1加熱器14を通過した出口空気の温度を検出する第1温度センサ24と、第2冷却器66、第2加熱器64、第1冷却器16、第1加熱器14を通過した出口空気の湿度を検出する第1湿度センサ29とを有する。
また、第2冷却器66、第2加熱器64、第1冷却器16、第1加熱器14を通過する前の空気温度を検出するため、第1冷却器16よりも手前には、第3温度センサ144が設けられている。
また、第2冷却器66の下流には、第2冷却器66および第2加熱器64を通過した空気の温度を検出する第2温度センサ140が配設されている。
第1温度センサ24は、上述した第1制御部22aに接続されており、また第1湿度センサ29は、湿度制御部138に接続されている。
第1制御部22aは、第1分配器20を制御可能に設けられており、第1温度センサ24が検出した出口温度に基づいて、第1分配器20の熱媒体の分配量を制御する。
湿度制御部138は、噴霧ノズル88から噴霧させる水の量を調整するために、水量制御弁92の開度を制御可能である。湿度制御部138は、第1湿度センサ29の検出湿度に基づき、噴霧ノズル88からの噴霧水量を調整して、出口空気の湿度を調整可能となっている。
第2温度センサ140は、第2制御部72aに接続されている。第2制御部72aは、第2分配器70を制御可能に設けられており、第2温度センサ140が検出した温度に基づいて、第2分配器70の第2熱媒体の分配量を制御する。これにより、第2制御部72aは、第2加熱器64を出た空気の温度を所定温度となるように制御する。
第3温度センサ144は、全体制御部142に接続されている。全体制御部142は、第1制御部22a、第2制御部72aおよび湿度制御部138それぞれに接続されており、各制御部22a,72a,138の動作を制御可能である。
続いて、図8により、さらに具体的な温湿度制御について説明する。
以下に述べる制御の全体は、全体制御部142によってなされる。
まず、操作者は、出口空気の所望の設定温度と湿度を全体制御部142に入力する(S1、S2)。
起動時には、全体制御部142は第1圧縮機18のみを駆動し(S3)、第2圧縮機68は駆動させずに停止させておく。そして、噴霧ノズル88から水を噴霧させる。噴霧ノズル88からは、必要十分な水分量が噴霧されればよく、不足にならないようにだけ噴霧され、余分な水分は冷却器で凝縮されて除湿されるので、多めに噴霧される。湿度の制御は、入力された出口空気の設定湿度と第1湿度センサ29によって計測した出口空気の湿度とにより、噴霧ノズル88から噴霧される水分量が必要な水分量となるように、湿度制御部138により水量制御弁92を調整する(S4)。
一方で全体制御部142は、入力された出口空気設定温度と入力された出口空気設定湿度とから出口空気露点温度(水分量)を算出する(S5)。
そして、全体制御部142は、第2温度センサ140で検出された実際の露点温度と、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを比較し(S6)、設定露点温度が実際の露点温度よりも高い場合は、第2圧縮機66は停止させたまま温湿度の制御を行う。
湿度の制御は、上述したように湿度制御部138により水量制御弁92を調整することで行われ、温度の制御は、第1温度センサ24で検出される温度が空間ユニット10の出口の前記設定出口温度となるように、第1制御部22aにより第1分配器20による分配比率を調整することで行われる(S7)。
先のステップS6において、全体制御部142が第2温度センサ140で検出された実際の露点温度と、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを比較した結果、設定露点温度が実際の露点温度以下の場合、全体制御部142には、第2冷却器66および第2加熱器64を通過して第2温度センサ140で計測される温度の設定値として上記ステップS5で算出された設定露点温度があらかじめ入力される(S8)。
そして、全体制御部142は、第2圧縮機68を起動させ、第1圧縮機18および第2圧縮機68によって温度制御回路と湿度制御回路の双方を同時に制御する。湿度制御回路の制御については、全体制御部142が第2温度センサ140で検出される温度が上記設定された設定露点温度と等しい温度となるように、第2制御部72aにより第2分配器70による第2熱媒体の分配比率を調整する(S9)。
この第2温度センサ140と第2制御部72aによる、第2加熱器64の出口の空気温度制御、および前記噴霧ノズル88から噴出される噴霧水量の制御によって、必要な水分量が通過空気中に含まれる。
なお、第2圧縮機68を駆動させて、温湿度制御を実行している最中であっても、第2圧縮機68の駆動を停止させる場合がある。
すなわち、全体制御部142は、第2温度センサ140で検出された実際の露点温度と、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを常時比較しており(S10)、設定露点温度が実際の露点温度よりも高い場合は、第2圧縮機68を停止させるように制御する(S11)。
続いて、全体制御部142は、第3温度センサ144で検出された入口温度と、全体制御部内に予め設定して記憶されている閾値とを比較する(S12)。検出された入口温度が閾値以下の場合には、加減湿装置52の運転を行わないよう、第2圧縮機68を停止させる(S11)。
一方、出された入口温度が閾値以上の場合には、加減湿装置52の運転を続行する。
すなわち、導入する空気流の温度がある程度低い場合には、加減湿装置52を運転しなくても、温度調整装置50が加熱方向に動作するだけでよいが、導入する空気流の温度が高い場合には、温度調整装置50が冷却方向に動作しても温度調整装置50の負荷が大きくなりすぎてしまうおそれがあるためである。
なお、閾値は、温度調整装置50の性能等を勘案して予め実験的に算出しておくとよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の温湿度調整装置の第2の実施形態について図9に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態では、第2温度センサ140を設けておらず、上述した第1の実施形態では第2温度センサで測定していた実際の露点温度を計算によって算出している。
露点温度の算出は、第1温度センサ24で測定された出口空気の温度と、第1湿度センサ29で測定された出口空気の湿度とに基づいて、全体制御部142が計算して算出する。
具体的には、温度と相対湿度に基づく露点温度表を全体制御部142に予め記憶させておき、全体制御部142は、第1温度センサ24で測定した温度と第1湿度センサ29で測定した相対湿度とを、記憶させておいた露点温度表にあてはめ、露点温度を算出する。
以下、本実施形態における、具体的な温湿度制御について、図10に基づいて説明する。
以下に述べる制御の全体は、全体制御部142によってなされる。
まず、操作者は、出口空気の所望の設定温度と湿度を全体制御部142に入力する(S1、S2)。
起動時には、全体制御部142は第1圧縮機18のみを駆動し(S3)、第2圧縮機68は駆動させずに停止させておく。そして、噴霧ノズル88から水を噴霧させる。噴霧ノズル88からは、必要十分な水分量が噴霧されればよく、不足にならないようにだけ噴霧され、余分な水分は冷却器で凝縮されて除湿されるので、多めに噴霧される。湿度の制御は、入力された出口空気の設定湿度と第1湿度センサ29によって計測した出口空気の湿度とにより、噴霧ノズル88から噴霧される水分量が必要な水分量となるように、湿度制御部138により水量制御弁92を調整する(S4)。
一方で全体制御部142は、入力された出口空気設定温度と入力された出口空気設定湿度とから出口空気露点温度(水分量)を算出する(S5)。
全体制御部142は、第1温度センサ24で測定した温度と第1湿度センサ29で測定した相対湿度とを、記憶させておいた露点温度表にあてはめ、実際の露点温度を算出する(S6)。
そして、全体制御部142は、先のステップS6で算出された実際の露点温度と、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを比較し(S7)、設定露点温度が実際の露点温度よりも高い場合は、第2圧縮機66は停止させたまま温湿度の制御を行う。
湿度の制御は、上述したように湿度制御部138により水量制御弁92を調整することで行われ、温度の制御は、第1温度センサ24で検出される温度が空間ユニット10の出口の前記設定出口温度となるように、第1制御部22aにより第1分配器20による分配比率を調整することで行われる(S8)。
先のステップS7において、全体制御部142が算出した実際の露点温度と、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを比較した結果、設定露点温度が実際の露点温度以下の場合、全体制御部142には、第2冷却器66および第2加熱器64を通過して第2温度センサ140で計測される温度の設定値として上記ステップS5で算出された設定露点温度があらかじめ入力される(S9)。
そして、全体制御部142は、第2圧縮機68を起動させ、第1圧縮機18および第2圧縮機68によって温度制御回路と湿度制御回路の双方を同時に制御する。湿度制御回路の制御については、全体制御部142が第2温度センサ140で検出される温度が上記設定された設定露点温度と等しい温度となるように、第2制御部72aにより第2分配器70による第2熱媒体の分配比率を調整する(S10)。
この第2温度センサ140と第2制御部72aによる、第2加熱器64の出口の空気温度制御、および前記噴霧ノズル88から噴出される噴霧水量の制御によって、必要な水分量が通過空気中に含まれる。
なお、第2圧縮機68を駆動させて、温湿度制御を実行している最中であっても、第2圧縮機68の駆動を停止させる場合がある。
すなわち、全体制御部142は、予め設定した所定間隔おきに第1温度センサ24で測定した温度と第1湿度センサ29で測定した相対湿度とを、記憶させておいた露点温度表にあてはめ、実際の露点温度を算出する(S11)。
そして、全体制御部142は、実際の露点温度を算出すると、先のステップにおいて算出された設定露点温度とを比較し(S12)、設定露点温度が実際の露点温度よりも高い場合は、第2圧縮機68を停止させるように制御する(S13)。
続いて、全体制御部142は、第3温度センサ144で検出された入口温度と、全体制御部内に予め設定して記憶されている閾値とを比較する(S14)。検出された入口温度が閾値以下の場合には、加減湿装置52の運転を行わないよう、第2圧縮機68を停止させる(S13)。
一方、出された入口温度が閾値以上の場合には、加減湿装置52の運転を続行する。
すなわち、導入する空気流の温度がある程度低い場合には、加減湿装置52を運転しなくても、温度調整装置50が加熱方向に動作するだけでよいが、導入する空気流の温度が高い場合には、温度調整装置50が冷却方向に動作しても温度調整装置50の負荷が大きくなりすぎてしまうおそれがあるためである。
なお、閾値は、温度調整装置50の性能等を勘案して予め実験的に算出しておくとよい。
なお、上述した各実施形態では、加減湿装置52で、第2冷却器66により一旦水分が除湿されるとともに、噴霧ノズル88により必要な水分量に加湿される。このように、一旦除湿され、その後加湿されることから、低い湿度設定も容易に行える。なお、図示しないが、この第2冷却器66に、第2冷却器66によって冷やされ、周囲空気の水分を凝縮して除湿するための、熱容量の大きな金属材等のメッシュ部材からなる除湿用部材を配設すると好適である。
図7及び図9の実施形態では、噴霧ノズル88を第2冷却器66と第2加熱器64との間に配設したが、図11(a)に示すように、噴霧ノズル88を第2冷却器66の出口側に配設してもよい。
また、第2冷却器66と第2加熱器64とを、図11(b)に示すように、空気が第2冷却器66に供給された後、第2加熱器64に供給されるように配設し、第2冷却器66と第2加熱器64との間に噴霧ノズル88を配設してもよい。この場合も、噴霧ノズル88からの噴霧は第2加熱器64で加熱され、空気流によって十分に加熱できる。
さらに、図11(b)に示す第2冷却器66と第2加熱器64との配置であって、図11(c)に示すように、第2冷却器66の空気の入口側に噴霧ノズル88を配設した場合、噴霧ノズル88から噴霧された純水は、第2冷却器66内で凝縮されて空気流から除去されるため、空気流を所定の温度に調整することが困難となる。
ただし、例えば、図11(a)に示す第2加熱器64と第2冷却器66との配置であって、図11(d)に示すごとく、第2加熱器64の空気の入口側に噴霧ノズル88を配設してもよい。この場合も、噴霧ノズル88からの噴霧は第2加熱器64によって十分に加熱できる。
さらに、上記各実施の形態では、空間ユニット(ダクト)10内に、空気流の入口側から、温度調整装置50の第1冷却器16、加減湿装置52の第2冷却器66、第2冷却器66、第1加熱器14の順番に配設した。
しかし、本発明の温湿度調整装置としては、このような配置順に限定されることはなく、4つの熱交換器を他の順番に配設してもよい。
なお、本明細書中では、加減湿装置52の運転の停止とは、温湿度調整中であって今まで加減湿装置52が動作していた場合に停止するというケースだけではなく、今までも動作していなかった場合にも本発明の所定の条件に該当するときには継続して動作させないようにするというケースも含めた概念である。
本発明における温湿度調整装置の温度調整装置の一例を説明する概略図である。 図1に示す温度調整装置に用いる制御弁の内部構造を説明する説明図である。 温度調整装置の他の例を説明する概略図である。 温度調整装置のさらに他の例を説明する概略図である。 図1〜図4に示す温度調整装置で用いることのできる他の分配器を説明する説明図である。 図5に示す分配器で用いるゲートバルブの流量特性を示すグラフである。 本発明に係る温湿度調整装置の第1の実施形態の構成を説明する概略図である。 温湿度調整手順を示す説明図である。 本発明に係る温湿度調整装置の第2の実施形態の構成を説明する概略図である。 第2の実施形態における温湿度調整手順を示す説明図である。 第2加熱器、第2冷却器、噴霧ノズルの配列について説明する説明図である。 従来の温度調整装置を説明する説明図である。 従来の温度調整装置を温湿度調整装置に改良した改良例を説明する概略図である。
符号の説明
10 空間ユニット
12,46 ファン
14 第1加熱器
16 第1冷却器
18 第1圧縮機
20 第1分配器
22a 第1制御部
24 第1温度センサ
26,76 凝縮器
28,34,78,84 膨張弁
29 湿度センサ
30,31,128 配管
32 吸熱器
36 アキュームレータ
38a,38b ゲートバルブ
40,44,134 制御弁
42 バイパス配管
50 温度調整装置
52 加減湿装置
54 温湿度調整装置
64 第2加熱器
64 第2冷却器
66 冷却器
68 第2圧縮機
70 第2分配器
72a 第2制御部
82 蒸発器
88 噴霧ノズル
92 水量制御弁
118 純水器
120 水タンク
122 ポンプ
124 水供給配管
132 純水供給配管
138 湿度制御部
140 第2温度センサ
142 全体制御部
144 第3温度センサ

Claims (4)

  1. A:第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の一部が第1分配器により分配され、第1加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第1圧縮機の順に循環される第1ヒートポンプ回路と、第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の残余部が前記第1分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第1冷却器(蒸発器)、第1圧縮機の順に循環される第1冷却回路と、前記第1分配器を制御し、第1ヒートポンプ回路と第1冷却回路とに分配される高温の第1熱媒体の分配比率を調整して、第1加熱器と第1冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を設定温度に制御する第1制御部とを具備する温度調整装置;
    B:第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の一部が第2分配器により分配され、第2加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第2圧縮機の順に循環される第2ヒートポンプ回路と、第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の残余部が前記第2分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第2冷却器(蒸発器)、第2圧縮機の順に循環される第2冷却回路と、前記第2分配器を制御し、第2ヒートポンプ回路と第2冷却回路とに分配される高温の第2熱媒体の分配比率を調整して、第2加熱器と第2冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を必要な所要温度に制御する第2制御部とを具備する加減湿装置;
    C:加湿器;
    D:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の温度を検出する第1温度センサ;
    E:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の湿度を検出する第1湿度センサ;
    F:前記第2冷却器および第2加熱器を通過した空気の温度を検出する第2温度センサ;
    G:出口空気の温度および湿度を入力可能に設けられた全体制御部;
    とを具備し、
    該全体制御部により、
    起動時には前記温度調整装置のみを駆動して、前記加減湿装置は停止させており、
    入力されている出口空気の設定湿度と前記第1湿度センサによって計測した出口空気の湿度とにより、前記加湿器から供給される水分量が必要な水分量となるように加湿器を制御し、
    入力されている出口空気の設定温度と入力されている出口空気の設定湿度とから出口空気の設定露点温度を算出し、
    その状態で前記第2温度センサの測定値と、前記設定露点温度とを比較し、
    設定露点温度が第2温度センサの測定値を超えている場合には、前記加減湿装置の運転を停止したまま、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、
    設定露点温度が第2温度センサの測定値以下の場合には、前記加減湿装置を駆動させて前記第2温度センサで検出される温度が上記設定露点温度となるように、前記第2制御部により第2分配器による前記分配比率を調整するとともに、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、
    前記加減湿装置を駆動させた後、前記第2温度センサで検出される温度が上記設定露点温度以下の場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴とする温湿度調整装置。
  2. 前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気温度を測定する第3温度センサと、
    前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気湿度を測定する第2湿度センサとを具備し、
    前記全体制御部は、
    前記第3温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以上である場合には、前記加減湿装置を運転し、
    前記第3温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以下である場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴とする請求項1記載の温湿度調整装置。
  3. A:第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の一部が第1分配器により分配され、第1加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第1圧縮機の順に循環される第1ヒートポンプ回路と、第1圧縮機から送り出される第1熱媒体の残余部が前記第1分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第1冷却器(蒸発器)、第1圧縮機の順に循環される第1冷却回路と、前記第1分配器を制御し、第1ヒートポンプ回路と第1冷却回路とに分配される高温の第1熱媒体の分配比率を調整して、第1加熱器と第1冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を設定温度に制御する第1制御部とを具備する温度調整装置;
    B:第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の一部が第2分配器により分配され、第2加熱器(凝縮器)、膨張弁、蒸発器、第2圧縮機の順に循環される第2ヒートポンプ回路と、第2圧縮機から送り出される第2熱媒体の残余部が前記第2分配器により分配され、凝縮器、膨張弁、第2冷却器(蒸発器)、第2圧縮機の順に循環される第2冷却回路と、前記第2分配器を制御し、第2ヒートポンプ回路と第2冷却回路とに分配される高温の第2熱媒体の分配比率を調整して、第2加熱器と第2冷却器とを通過する温湿度調整対象の空気を必要な所要温度に制御する第2制御部とを具備する加減湿装置;
    C:加湿器;
    D:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の温度を検出する第1温度センサ;
    E:前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過した出口空気の湿度を検出する第1湿度センサ;
    F:出口空気の温度および湿度を入力可能に設けられた全体制御部;
    とを具備し、
    該全体制御部により、
    起動時には前記温度調整装置のみを駆動して、前記加減湿装置は停止させており、
    入力されている出口空気の設定湿度と前記第1湿度センサによって計測した出口空気の湿度とにより、前記加湿器から供給される水分量が必要な水分量となるように加湿器を制御し、
    入力されている出口空気の設定温度と入力されている出口空気の設定湿度とから出口空気の設定露点温度を算出し、
    前記第1温度センサで検出される温度および前記第1湿度センサで検出される湿度から実際の出口空気の露点温度を算出し、
    その状態で前記実際の露点温度と、前記設定露点温度とを比較し、
    設定露点温度が実際の露点温度を超えている場合には、前記加減湿装置の運転を停止したまま、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、
    設定露点温度が実際の露点温度以下の場合には、前記加減湿装置を駆動させて実際の露点温度が設定露点温度となるように、前記第2制御部により第2分配器による前記分配比率を調整するとともに、前記第1温度センサで検出される温度が前記設定出口温度となるように、前記第1制御部により前記第1分配器による分配比率を調整し、
    前記加減湿装置を駆動させた後、前記実際の露点温度が、設定露点温度以下の場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴とする温湿度調整装置。
  4. 前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気温度を測定する第2温度センサと、
    前記第2冷却器、第2加熱器、第1冷却器、第1加熱器を通過する前の空気湿度を測定する第2湿度センサとを具備し、
    前記全体制御部は、
    前記第2温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以上である場合には、前記加減湿装置を運転し、
    前記第2温度センサによって検出される温度および前記第2湿度センサによって検出される湿度から算出される露点温度が予め設定された閾値以下である場合には、前記加減湿装置の運転を停止することを特徴とする請求項4記載の温湿度調整装置。
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