JP2009299979A - 連続乾燥方法及び連続乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギーロスを低減できる連続乾燥方法及び連続乾燥装置を提供すること。
【解決手段】クリーンエアを供給される第1乾燥炉105から、トンネル11を介して、クリーンエアより湿度の低いドライエアを供給される第2乾燥炉106へ箔102を連続通過させることにより、箔102を乾燥させる。トンネル11は、箔102の搬送方向に沿って第1〜第3チャンバ14,15,16が互いに連通するように区画されている。第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16は、ドライエアを循環させることにより、第2乾燥炉106よりも低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。一方、第1乾燥炉105側の第1チャンバ14は、第1乾燥炉105との間でクリーンエアを循環させることにより、第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16と第1乾燥炉105に対して低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉と、第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉とをトンネルで連通させ、乾燥媒体を第1乾燥炉と第2乾燥炉に連続通過させることにより乾燥媒体を乾燥させる連続乾燥方法及び連続乾燥装置に関する。
燃料電池は、発電効率が高く環境負荷を軽減できることから注目されている。例えば、内燃機関で動力を得るガソリン車やディーゼル車は、二酸化炭素やチッソ酸化物などの有害物質を排出し、地球温暖化や大気汚染の源として、社会問題となっている。一方、電気自動車は、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの電池にたくわえた電気エネルギーを使って電動機で走行するものであって、走行中に排気ガスを出さず、エネルギー効率が高い。よって、電気自動車は環境負荷軽減対策の一つとして注目されている。
例えば、リチウムイオン電池は、正極と負極とを電解液の入った缶に配置したものである。リチウムイオン電池を製造する場合、活物質を塗布した箔を巻回して正極と負極を、電池の長さに合わせて切断する。そして、正極と負極にリードを溶接し、その後、正極/セパレータ/負極/セパレータの順に重ねて円筒形に巻いて電極素子を形成する。そして、素子を缶に挿入し、負極リードを缶底に溶接する。そして、缶の注入口から電解液を注入した後、正極リードの遮断弁への溶接を経て、キャップを注入口に被せてかしめる。このようなリチウムイオン電池の製造工程では、ドライ環境が要求される。製造現場の湿度が高いと、電池構成材料に水分が吸着し、電池性能が悪くなるからである。
図4は、従来の連続乾燥装置101の概念図である。
例えば、正極と負極の製造工程では、クリーンルーム100に連続乾燥装置101を設置し、括物質のペーストが塗布された箔102を連続乾燥装置101に供給してペーストを乾燥させている。
連続乾燥装置101は、ペーストが塗布された箔102を保持部103から第1乾燥炉105、第2乾燥炉106へ供給し、巻取部104で巻き取る。熱交換機108は、図示しないクリーンエア供給源から供給されるクリーンエアと、バーナ107で加熱された外気との間で熱交換してクリーンエアを約200℃に加熱し、第1乾燥炉105に供給する。第1乾燥炉105は、クリーンエアの供給に伴い、内部エアを屋外に排出する。
また、空調機110は、外気をクリーンにして25℃に温度調節し、クリーンルーム100と除湿機109に供給する。除湿機109は、クリーンエアを除湿して湿度1%以下のドライエアを生成し、ヒータ111に供給する。ヒータ111は、ドライエアを約200℃に加熱して第2乾燥炉106に供給する。第2乾燥炉106は、ドライエアの供給に伴い、内部エアを屋外に排出する。
図5は、図4に示す第1乾燥炉105と第2乾燥炉106との間の構造を示す図である。
第1乾燥炉105と第2乾燥炉106は、箔102を配置するために、箔102との間に隙間S1,S2が必ず形成される。第1乾燥炉105と第2乾燥炉106は、隙間S1,S2から異物が侵入するのを防ぐために、系外より高圧(陽圧)にされている。よって、約200℃に加熱したクリーンエアとドライエアは、第1乾燥炉105と第2乾燥炉106の隙間S1,S2からクリーンルーム100へ漏れていた。そのため、従来の連続乾燥装置101は、バーナ107や除湿機109、ヒータ111などを使用して、乾燥に直接使用しないクリーンエアやドライエアまでも生成しなければならず、エネルギーロスを生じていた。
この点、例えば特許文献1には、乾燥炉同士をトンネルで連結し、乾燥炉と系外とを遮断した連続乾燥装置が開示されている。また、特許文献1には、トンネルで乾燥炉同士を連結すると、隣接する乾燥炉間でトンネルを通じた気流が発生することが開示されている。
特開2004−190982号公報
しかしながら、特許文献1記載の連続乾燥装置のように第1乾燥炉105と第2乾燥炉106とをトンネルで連通させたとしても、湿度の高いクリーンエアが、第1乾燥炉105からトンネル内部に漏れた後、第2乾燥炉106へ侵入していた。第2乾燥炉106では、湿度の高いエアの混入により湿度が上昇して乾燥効率が下がる。そのため、第1乾燥炉105と第2乾燥炉106とをトンネルで連通させたのみの連続乾燥方法では、第2乾燥炉106の内部を湿度1%以下に維持するように、空調機110や除湿機109、ヒータ111を駆動してドライエアを第2乾燥炉106に供給しなければならず、電力や熱などのエネルギーのロスが多かった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、エネルギーロスを低減できる連続乾燥方法及び連続乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明に係る連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、上記課題を解決するために以下の構成を有する。
(1)第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉と、前記第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉とをトンネルで連通させ、乾燥媒体を前記第1乾燥炉と前記第2乾燥炉に連続通過させることにより前記乾燥媒体を乾燥させる連続乾燥方法において、前記トンネルを複数の互いに連通するチャンバに区画し、前記第2乾燥炉側のチャンバに前記第2乾燥気体を供給すると共に前記第2乾燥炉側のチャンバから気体を排出して前記第2乾燥媒体を循環させることにより、前記第2乾燥炉側のチャンバを第2乾燥炉よりも低圧かつ系外よりも高圧に保ち、前記第1乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉へ気体を循環させることにより、前記第1乾燥炉側のチャンバを前記第2乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉の両者に対して低圧かつ系外よりも高圧に保つ。
(2)(1)に記載の発明において、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第2乾燥炉側のチャンバとの間に風向又は流量を検出する検出センサを配置し、前記検出センサが第2乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉側のチャンバへ気体が流れる風向又は流量を検出するように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する。
(3)乾燥媒体と、第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉と、前記第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉と、前記第1乾燥炉と前記第2乾燥炉とを連通させるトンネルと、前記第1乾燥炉から前記トンネルを介して前記第2乾燥炉へ前記乾燥媒体を搬送する搬送手段と、を有し、前記搬送手段により前記乾燥媒体を前記第1乾燥炉から前記第2乾燥炉へ連続通過させて前記乾燥媒体を乾燥させる連続乾燥装置において、前記トンネルは、前記乾燥媒体の搬送方向に沿って複数のチャンバが互いに連通するように区画されており、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉とを連通させる循環系路と、前記第2乾燥炉側のチャンバに連通して前記第2乾燥気体を供給する第2乾燥気体供給系路と、前記第2乾燥炉側のチャンバを前記第2乾燥気体供給系路に連通させて、前記第2乾燥気体を前記第2乾燥炉側のチャンバから前記第2乾燥気体供給系路に排出する第2乾燥気体排出系路と、前記第2乾燥炉側のチャンバの内圧を、前記第2乾燥炉より低圧で且つ系外より高圧に保つ一方、前記第1乾燥炉側のチャンバの内圧を、前記第1乾燥炉及び前記第2乾燥炉側のチャンバに対して低圧で且つ系外よりも高圧に保つように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する流量調整手段と、を有する。
(4)(3)に記載の発明において、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第2乾燥炉側のチャンバとの間に配置され、風量又は風向を検出する検出センサを有し、前記流量調整手段は、前記検出センサが前記第2乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉側のチャンバへの風向及び風量を検出するように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する。
上記構成を有する本発明の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉から、トンネルを介して、第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉へ乾燥媒体を連続通過させることにより、乾燥媒体を乾燥させる。トンネルは、乾燥媒体の搬送方向に沿って複数のチャンバが互いに連通するように区画されている。第2乾燥炉側のチャンバは、第2乾燥気体を循環させることにより、第2乾燥炉よりも低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。一方、第1乾燥炉側のチャンバは、第1乾燥炉との間で第1乾燥気体を循環させることにより、第2乾燥炉側のチャンバと第1乾燥炉に対して低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。
このような連続乾燥装置は、第1及び第2乾燥炉側のチャンバが系外より高圧であるため、第1乾燥炉とトンネルとの間や第2乾燥炉とトンネルとの間から系外の外気が侵入して、第1及び第2乾燥炉の湿度を上昇させることがない。第2乾燥炉側のチャンバは、第2乾燥炉より低圧であるため、第2乾燥気体が第2乾燥炉から漏れてくる。漏れた第2乾燥気体は、第2乾燥炉側のチャンバに供給される第2乾燥気体に混じって第2乾燥炉側のチャンバを循環し、乾燥媒体の乾燥に再利用される。一方、第1乾燥炉側のチャンバは、第1乾燥炉より低圧であるため、第1乾燥炉から第1乾燥気体が漏れてくる。第1乾燥炉側のチャンバは、第2乾燥炉と第2乾燥炉側のチャンバより低圧にされている。そのため、第1乾燥炉側のチャンバに漏れた第1乾燥気体は、第2乾燥炉側のチャンバや第2乾燥炉に侵入せずに第1乾燥炉へ循環し、乾燥媒体の乾燥に再利用される。
このように、本発明の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第1乾燥気体がトンネルを介して第2乾燥炉の第2乾燥気体に混入することを防ぎつつ、第1及び第2乾燥炉から漏れる第1及び第2乾燥気体を乾燥媒体の乾燥に再利用するので、エネルギーロスを低減できる。
本発明の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第1乾燥炉側のチャンバと第2乾燥炉側のチャンバとの間に風向又は流量を検出する検出センサを配置している。そして、本発明の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、検出センサが第2乾燥炉側のチャンバと第1乾燥炉側のチャンバとの間を流れる気体の風向又は流量を検出するように、第2乾燥炉側のチャンバを循環する第2乾燥気体の流量と、第1乾燥炉側のチャンバと第1乾燥炉との間を循環する第1乾燥気体の流量とを調整する。よって、本発明の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第1乾燥炉側のチャンバへ漏れた第1乾燥気体が、第2乾燥炉側のチャンバや第2乾燥炉へ流入して第2乾燥気体に混入することを確実に防止できる。
次に、本発明に係る連続乾燥方法及び連続乾燥装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<連続乾燥装置の全体構成>
図2は、本発明の第1実施形態に係る連続乾燥装置1の概念図である。
連続乾燥装置1は、図4に示す従来技術と同様にクリーンルーム100に設置され、括物質のペーストが塗布された箔102(乾燥媒体の一例)を乾燥させるために使用される。
連続乾燥装置1は、乾燥前の箔102の巻体を保持する保持部103と、乾燥後の箔102を巻き取る巻取部104とを備える。保持部103と巻取部104との間には、上流側から順に、クリーンエア(第1乾燥気体の一例)を供給される第1乾燥炉105と、クリーンエアより低湿のドライエア(第2乾燥気体の一例)を供給される第2乾燥炉106とが配置されている。トンネル11は、第1乾燥炉105と第2乾燥炉106との間に配置され、第1乾燥炉105と第2乾燥炉106とを連通させている。
連続乾燥装置1は、保持部103と巻取部104を回転駆動させることにより箔102を第1乾燥炉105と第2乾燥炉106へ連続通過させて箔102を乾燥させる。尚、保持部103と巻取部104は、第1乾燥炉105からトンネル11を介して第2乾燥炉106へ箔102を搬送する搬送手段の一例になり得る。
第1乾燥炉105は、箔102を導入する導入口105aと、箔102を排出する排出口105bとを備える。第1乾燥炉105は、箔102の表面に導入口105aと排出口105bの縁部が擦れてペーストを剥がしたり、異物を載せるなどして、箔102の品質にダメージを与えないために、また、箔102を第1乾燥炉105に人手で通しやすくするために、箔102と導入口105a及び排出口105bとの間に隙間が設けられている。
第1乾燥炉105は、クリーンエアを供給されて、内圧が系外よりも高圧にされる。熱交換機108には、外気をバーナ107で加熱する熱媒体供給系路121と、図示しないクリーンエア供給源を第1乾燥炉105に接続するクリーンエア供給系路122とが配置されている。また、第1乾燥炉105は、内部空間が排気系路123を介して屋外に連通している。
一方、第2乾燥炉106は、箔102を導入する導入口106aと、箔102を排出する排出口106bとを備える。第2乾燥炉106は、箔102の表面に導入口106aと排出口106bの縁部が擦れてペーストを剥がしたり、異物を載せるなどして、箔102の品質にダメージを与えないために、また、箔102を第2乾燥炉106に人手で通しやすくするために、箔102と導入口106a及び排出口106bとの間に隙間が設けられている。
第2乾燥炉106は、クリーンエアより湿度の低いドライエアを供給され、内圧が系外よりも高圧にされる。吸気系路124は、空調機110を屋外に連通させている。クリーンルーム接続系路125は、空調機110とクリーンルーム100とを連通させている。分岐系路126は、クリーンルーム接続系路125から分岐して除湿機109に接続している。除湿機109は、ドライエア出力系路127を介してヒータ111に接続している。ヒータ111は、トンネル11と第2乾燥炉106に接続している。
トンネル11は、第1乾燥炉105の排出口105bと第2乾燥炉106の導入口106aとを連通させている。トンネル11は、箔102の搬送方向に沿って第1チャンバ14と第2チャンバ15と第3チャンバ16に区画されている。
また、第1乾燥炉105の導入口105aには、カバー4が配置されている。カバー4には、第1循環手段2が設けられている。
更に、第2乾燥炉106の排出口106bには、カバー5が配置されている。カバー5には、第2循環手段3が設けられている。
<トンネルの構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る連続乾燥装置1のトンネル11周辺を示す拡大図である。
トンネル11は、固定部材11Aと可動部材11Bとの間に内部空間が機密に形成されている。可動部材11Bは、固定部材11Aに対して回動自在に保持されている。
トンネル11の内壁には、固定部材11Aと可動部材11Bとの間に形成される空間を第1〜第3チャンバ14〜16に区画するための仕切板12a,12b,12c,12dが立設されている。仕切板12a,12b,12c,12dには、連通孔13a,13b,13c,13dがそれぞれ形成され、第1〜第3チャンバ14〜16が箔102の搬送方向に沿って互いに連通している。固定部材11Aと可動部材11Bには、第1〜第3チャンバ14〜16に連通するポート17,18,19とポート20,21,22が設けられている。
熱風循環系路(循環系路の一例)23,24は、ポート17,20と第1乾燥炉105に接続し、第1チャンバ14と第1乾燥炉105とを連通させている。ファン25,26は、熱風循環系路23,24に配置され、第1チャンバ14から第1乾燥炉105へクリーンエアを循環させるように気体の流れを形成している。
ドライ熱風供給系路(第2乾燥気体供給系路の一例)27,28は、ポート19,22を介して第3チャンバ16に連通し、第3チャンバ16にドライエアを供給する。流体制御弁29,30は、ドライ熱風供給系路27,28に配置され、第3チャンバ16に供給するドライエアの供給量を制御している。ファン31,32は、流体制御弁29,30とポート19,22との間にそれぞれ配置され、ドライエアを第3チャンバ16に供給する流れを形成している。
ドライ熱風排出系路(第2乾燥気体排出系路の一例)33,34は、ポート18,21を介して第2チャンバ15に連通し、第2チャンバ15からドライエアを排出する。ドライ熱風排出系路33,34は、ドライ熱風供給系路27,28の流体制御弁29,30とファン31,32との間に接続し、第2チャンバ15からドライ熱風供給系路27,28へドライエアを循環させている。流体制御弁35,36は、ドライ熱風排出系路33,34に配置され、第2チャンバ15からドライ熱風供給系路27,28へ排出するドライエアの排出量を制御している。
更に、トンネル11は、仕切板12bに設けた連通孔13bの内縁部に、ピトー管などの検出センサ37を配設している。
<循環手段の構成>
図2に示すように、カバー4,5は、可動部材4B,5Bが固定部材4A,5Aに対して回動可能に保持されている。第1循環手段2は、第1乾燥炉105とカバー4を連通させる循環系路8上にファン6を配置し、カバー4から第1乾燥炉105へ気体を循環させる流れを形成している。また、第2循環手段3は、第2乾燥炉106とカバー5を連通させる循環系路9上にファン8を配置し、カバー5から第2乾燥炉106へ気体を循環させる流れを形成している。
<制御装置の構成>
連続乾燥装置1は、図1に示すファン25,26,31,32、流体制御弁29,30,35,36、検出センサ37や、図2に示すファン6,7が、図示しない制御装置に接続されている。図示しない制御装置は、カバー4,5を系外より高圧にするようにファン6,7の駆動を制御する。また、図示しない制御装置は、第3チャンバ16が第2乾燥炉106より低圧かつ系外より高圧で、第2チャンバ15が第3チャンバ16より低圧かつ系外より高圧で、第1チャンバ14が第1乾燥炉105及び第2及び第3チャンバ15,16より低圧で系外より高圧になるように、ファン25,26,31,32の駆動を制御している。
尚、第1実施形態では、ファン25,26,31,32、流体制御弁29,30,35,36、及び、図示しない制御装置が、流量調整手段10を構成する。
<連続乾燥方法>
次に、連続乾燥装置1が定常の連続乾燥を行う方法について説明する。
連続乾燥装置1は、定常の連続乾燥時には、第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16が、第2乾燥炉106より低圧且つ系外より高圧にされると共に、第1乾燥炉105側の第1チャンバ14が、第1乾燥炉105及び第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16より低圧且つ系外より高圧にされている。連続乾燥装置1は、保持部103と巻取部104を駆動して、箔102を保持部103から第1乾燥炉105、トンネル11、第2乾燥炉106へ搬送し、巻取部104に箔102を巻き取らせる。
定常の連続乾燥では、連続乾燥装置1は、バーナ107と熱交換機108を駆動して、第1乾燥炉105にクリーンエアを供給し、第1乾燥炉105を系外より高圧(陽圧)に保っている。
バーナ107は、熱媒体供給系路121が屋外から取り入れた外気を加熱する。熱交換機108は、バーナ107で加熱された外気の熱を、クリーンエア供給系路122を流れるクリーンエアに伝達して、クリーンエアを約200℃に加熱する。加熱されたクリーンエアは、クリーンエア供給系路122から第1乾燥炉105に供給される。第1乾燥炉105は、クリーンエアの供給により内部エアが排気系路123を介して屋外へ排出される。これにより、第1乾燥炉105は、系外より高圧になるように内圧を維持されると共に、温度が約200℃に維持される。
箔102は、第1乾燥炉105を通過するときにクリーンエアの熱でペーストを乾燥させる。
また、定常の連続乾燥では、連続乾燥装置1は、空調機110がクリーンエアをクリーンルーム100に供給し、かつ除湿機109およびヒータ111を介して第2乾燥炉106と第3チャンバ16にドライエアを供給し、第2乾燥炉106を系外より高圧(陽圧)に保っている。
空調機110は、吸気系路124から屋外の外気を取り入れてクリーンにし、25℃に温度調節する。そして、空調機110は、25℃に温度調節したクリーンエアをクリーンルーム接続系路125を介してクリーンルーム100に供給し、作業者が作業を行うクリーンルーム100の清浄性を維持する。
クリーンエアは、クリーンルーム接続系路125から分岐系路126へ分岐して除湿機109に供給される。除湿機109は、クリーンエアを湿度1%以下まで除湿してドライエアを生成し、ドライエア出力系路127を介してヒータ111に出力する。ヒータ111は、ドライエアを約200℃に加熱して第2乾燥炉106とドライ熱風乾燥系路27,28に供給する。これにより、第2乾燥炉106は、定常の連続乾燥を行う間、ドライエアを供給されて陽圧を保ち、湿度をクリーンエアより低湿な1%以下、温度を約200℃に維持する。
箔102は、第2乾燥炉106を通過する際に、第1乾燥炉105で乾燥したペーストがドライエアにさらされて内部まで乾燥する。
ここで、連続乾燥装置1は、第1及び第2乾燥炉105,106を陽圧にしているため、クリーンエアとドライエアが、第1及び第2乾燥炉105,106の各導入口105a,106aと各排出口105b,106bからカバー4、カバー5、第1チャンバ14、第3チャンバ16へ漏れる。
カバー4,5では、第1及び第2循環手段2,3のファン6,7が駆動し、クリーンエアとドライエアが循環系路8,9を介して第1及び第2乾燥炉105,106にそれぞれ循環する。そのため、カバー4,5は、内圧が系外より高圧に保たれる。この結果、クリーンルーム100の気体がカバー4,5を介して第1及び第2乾燥炉105,106に侵入し、第1及び第2乾燥炉105,106のクリーンエアとドライエアが湿度を上昇させたり、温度を低下させることがない。
一方、トンネル11では、第3チャンバ16が、弁開状態の流体制御弁29,30を介してドライ熱風供給系路27,28からドライエアを供給されている。第2乾燥炉106の導入口106aからトンネル11の第3チャンバ16に漏れたドライエアは、ドライ熱風供給系路27,28から第3チャンバ16に供給されるドライエアと合流する。第2チャンバ15は、ドライ熱風排出系路33,34を介してファン31,32の一次側に接続している。そのため、第2チャンバ15は、内部エアがドライ熱風排出系路33,34へ排出され、第3チャンバ16より低圧にされている。よって、第3チャンバ16のドライエアは、第2チャンバ15へ流れた後、ドライ熱風排出系路33,34へ排出される。
ドライ熱風排出系路33,34は、流体制御弁35,36が弁開状態にされ、ドライ熱風供給系路27,28に連通している。ドライ熱風供給系路27,28では、ファン31,32の駆動により第3チャンバ16への流れが形成されている。そのため、ドライ熱風排出系路33,34からドライ熱風供給系路27,28に合流したドライエアは、ファン31,32の駆動により第3チャンバ16へ循環する。
よって、第2乾燥炉105から第3チャンバ16に漏れたドライエアは、第2チャンバ15と第3チャンバ16との間で循環し、トンネル11から第2乾燥炉106へ搬送される箔102のペーストを乾燥させる。
トンネル11では、流量調整手段10のファン25,26が駆動し、排出口105bからトンネル11の第1チャンバ14に漏れたクリーンエアが、第1チャンバ14から熱風循環系路23,24を介して第1乾燥炉105に循環する。
図示しない制御装置は、検出センサ37が検出する風向又は流量に基づいて、第1チャンバ14と第2チャンバ15との間の気体の流れを検出している。図示しない制御装置は、検出センサ37の検出結果に基づいてファン25,26,31,32を駆動し、第2チャンバ15から第1チャンバ14へ気体が流れるように、第3チャンバ16へのドライエアの供給量、第2チャンバ15からのドライエアの排出量、第1チャンバ14からのドライエアの排出量を調整している。つまり、第1チャンバ14は、第1乾燥炉105と第2チャンバ15より低圧且つ系外より高圧を保っている。
これにより、トンネル11では、定常の連続乾燥時に、ドライエアが第2チャンバ15から第1チャンバ14へ流れる。よって、第1チャンバ14は、ドライエアが第2チャンバ15から漏れてきてクリーンエアに混入し、第1乾燥炉105を循環することはあっても、クリーンエアが第2チャンバ15へ流れてドライエアに混入して第2チャンバ15と第3チャンバ16との間を循環することはない。
ドライエアは、クリーンエアに混入して第1乾燥炉105に循環することにより、第1乾燥炉105を通過する箔102のペーストの乾燥(含水量低減)に使用される。第1乾燥炉105では、クリーンエアと、第2乾燥炉106からトンネル11を介して漏れてきたドライエアとが供給されるため、クリーンエアのみで箔102を乾燥させる場合と比べ、クリーンエアの使用量が減る。また、第1実施形態の連続乾燥装置では、上記のように第2乾燥路106に供給したドライエアを、第2乾燥炉106における箔102の乾燥、トンネル11における箔102の乾燥、第1乾燥炉105における箔102の乾燥に順次使い回すので、第2乾燥炉106を屋外に直接連通させてドライエアを排気する場合と比べてドライエアを有効利用できる。
<作用効果>
以上説明したように、第1実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、クリーンエアを供給される第1乾燥炉105から、トンネル11を介して、クリーンエアより湿度の低いドライエアを供給される第2乾燥炉106へ箔102を連続通過させることにより、箔102を乾燥させる。トンネル11は、箔102の搬送方向に沿って第1〜第3チャンバ14,15,16が互いに連通するように区画されている。第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16は、ドライエアを循環させることにより、第2乾燥炉106よりも低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。一方、第1乾燥炉105側の第1チャンバ14は、第1乾燥炉105との間でクリーンエアを循環させることにより、第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16と第1乾燥炉105に対して低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。
このような連続乾燥装置1は、第1〜第3チャンバ14,15,16が系外より高圧であるため、第1乾燥炉105とトンネル11との間や第2乾燥炉106とトンネル11との間から系外の外気が侵入して、第1及び第2乾燥炉105,106の湿度を上昇させることがない。第2乾燥炉106側の第3チャンバ16は、第2乾燥炉106より低圧であるため、ドライエアが第2乾燥炉106から漏れてくる。漏れたドライエアは、第3チャンバ16に供給されるドライエアに混じって第2チャンバ15へ流れてから第3チャンバ16へ循環し、箔102の乾燥に再利用される。一方、第1チャンバ14は、第1乾燥炉105より低圧であるため、第1乾燥炉105からクリーンエアが漏れてくる。第1チャンバ14は、第2乾燥炉106と第2チャンバ15より低圧にされている。そのため、第1チャンバ14に漏れたクリーンエアは、第2及び第3チャンバ15,16や第2乾燥炉106に侵入せずに第1乾燥炉105へ循環し、箔102の乾燥に再利用される。
このように、第1実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、クリーンエアがトンネル11を介して第2乾燥炉106のドライエアに混入することを防ぎつつ、第1及び第2乾燥炉105,106から漏れるクリーンエアとドライエアを箔102の乾燥に再利用するので、エネルギーロスを低減できる。
第1実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、第1チャンバ14と第2チャンバ15との間に風向又は流量を検出する検出センサ37を配置している。そして、第1実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、検出センサ37が第2チャンバ15と第1チャンバ14との間を流れる気体の風向又は流量を検出するように、第2及び第3チャンバ15,16を循環するドライエアの流量と、第1チャンバ14と第1乾燥炉105との間を循環するクリーンエアの流量とを調整する。よって、第1実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、第1チャンバ14へ漏れたクリーンエアが、第2及び第3チャンバ15,16や第2乾燥炉106へ流入してドライエアに混入することを確実に防止できる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る連続乾燥装置のトンネル11周辺を示す拡大図である。
第2実施形態の連続乾燥装置は、流量調整手段10Aの構成が第1実施形態と相違し、その他の点は第1実施形態と同様である。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点は図面に第1実施形態と同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
<トンネル周辺の構成>
図3に示すように、第2実施形態の流量調整手段10Aは、第2チャンバ15に連通するポート18,21にドライ熱風供給系路27,28が接続され、第3チャンバ16に連通するポート19,22にドライ熱風排出系路33,34が接続されている。
トンネル11は、仕切板12bに検出センサ37が取り付けられている。
第2実施形態では、第3チャンバ16が、第2チャンバ15及び第2乾燥炉106より低圧かつ系外より高圧にされ、第2チャンバ15が、第1及び第3チャンバ14,16より高圧にされ、第1チャンバ14が第1乾燥炉105及び第2チャンバ14より低圧かつ系外より高圧にされている。
<連続乾燥方法>
箔102をセットされた連続乾燥装置は、第1及び第2乾燥炉105,106がクリーンエアとドライエアをそれぞれ供給されて陽圧にされる。トンネル11は、第2チャンバ15にドライエアが供給され、第1及び第3チャンバ14,16より高圧にされている。そのため、第2チャンバ15に供給されたドライエアは、第1及び第3チャンバ14,16へ流れる。
第3チャンバ16へ流れたドライエアは、第2乾燥炉106から第3チャンバ16に漏れたドライエアと合流し、ドライ熱風排出系路33,34へ排出される。そして、ドライエアは、ドライ熱風供給系路27,28から第2チャンバ15に循環し、トンネル11を通過する箔102のペーストの乾燥に再利用される。
一方、第1チャンバ14へ流れたドライエアは、第1乾燥炉105から第1チャンバ14に漏れたクリーンエアと合流し、熱風循環系路23,24へ排出された後、第1乾燥炉105へ循環して、第1乾燥炉105を通過する箔102の乾燥に再利用される。
このとき、図示しない制御装置は、第3チャンバ16から気体を排出する流量を、第1チャンバ14から気体を排出する流量より多くするように、ドライ熱風排出系路33,34に配置されたファン31,32と熱風循環系路23,24に配置したファン25,26との駆動を制御する。第2チャンバ15に供給されたドライエアをトンネル11に循環させる量を増やし、ドライエアをより多く再利用するためである。
尚、箔102の取り付けや交換を行う場合には、可動部材4B,5B,11Bを固定部材4A,5A,11Aに対して回動させて開閉することにより行うので、箔102の取り付けや交換を簡単に行える。
<作用効果>
以上説明したように、第2実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16は、ドライエアを循環させることにより、第2乾燥炉106よりも低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。一方、第1乾燥炉105側の第1チャンバ14は、第1乾燥炉105との間でクリーンエアを循環させることにより、第2乾燥炉106側の第2及び第3チャンバ15,16と第1乾燥炉105に対して低圧かつ系外よりも高圧に保たれている。
このような連続乾燥装置は、第1〜第3チャンバ14,15,16が系外より高圧であるため、第1乾燥炉105とトンネル11との間や第2乾燥炉106とトンネル11との間から系外の外気が侵入して、第1及び第2乾燥炉105,106の湿度を上昇させることがない。第2乾燥炉106側の第3チャンバ16は、第2乾燥炉106より低圧であるため、ドライエアが第2乾燥炉106から漏れてくる。漏れたドライエアは、第2チャンバ15から第3チャンバ16に供給されるドライエアに混じってドライ熱風排出系路33,34を介して第2チャンバ15へ循環し、箔102の乾燥に再利用される。一方、第1チャンバ14は、第1乾燥炉105より低圧であるため、第1乾燥炉105からクリーンエアが漏れてくる。第1チャンバ14は、第2乾燥炉106と第2チャンバ15より低圧にされている。そのため、第1チャンバ14に漏れたクリーンエアは、第2及び第3チャンバ15,16や第2乾燥炉106に侵入せずに第1乾燥炉105へ循環し、箔102の乾燥に再利用される。
このように、第2実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、クリーンエアがトンネル11を介して第2乾燥炉106のドライエアに混入することを防ぎつつ、第1及び第2乾燥炉105,106から漏れるクリーンエアとドライエアを箔102の乾燥に再利用するので、エネルギーロスを低減できる。
第2実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置は、第1チャンバ14と第2チャンバ15との間に風向又は流量を検出する検出センサ37を配置している。そして、第2実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、検出センサ37が第2チャンバ15と第1チャンバ14との間を流れる気体の風向又は流量を検出するように、第2及び第3チャンバ15,16を循環するドライエアの流量と、第1チャンバ14と第1乾燥炉105との間を循環するクリーンエアの流量とを調整する。よって、第2実施形態の連続乾燥方法及び連続乾燥装置1は、第1チャンバ14へ漏れたクリーンエアが、第2及び第3チャンバ15,16や第2乾燥炉106へ流入してドライエアに混入することを確実に防止できる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、可動部材4B,5B,11Bを固定部材4A,5A,11Aに対して回動可能に保持させた。これに対して、トンネルに箔102を取り付けるための窓を設け、その窓を蓋やスライドドアなどで開閉するようにしても良い。
上記実施形態では、トンネル11を3つのチャンバに区画したが、2又は4以上のチャンバにトンネルを区画しても良い。
上記実施形態では、第1乾燥気体を約200℃のクリーンエア、第2乾燥気体を約200℃の湿度1%以下のドライエアとしたが、第2乾燥気体が第1乾燥気体より低湿であれば、第1及び第2乾燥気体の種類や温度、湿度等はこれに限定されない。
上記実施形態では、第1及び第2乾燥炉105,106を2個設けたが、3個以上の乾燥炉を備えてもよい。この場合でも、各乾燥炉に異なる湿度の乾燥気体を供給する場合には、乾燥炉間に上記実施形態のトンネル11や流量調整手段10,10Aを設け、低湿乾燥媒体に高湿乾燥媒体が混入しないようにすると良い。
本発明の第1実施形態に係る連続乾燥装置のトンネル周辺を示す拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る連続乾燥装置の概念図である。 本発明の第2実施形態に係る連続乾燥装置のトンネル周辺を示す拡大図である。 従来の連続乾燥装置の概念図である。 図4に示す乾燥炉と第2乾燥炉との間の構造を示す図である。
符号の説明
1 連続乾燥装置
10,10A 流量調整手段
11 トンネル
14 第1チャンバ
15 第2チャンバ
16 第3チャンバ
25,26,31,32 ファン(流量調整手段)
29,30,35,36 流体制御弁(流量調整手段)

Claims (4)

  1. 第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉と、前記第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉とをトンネルで連通させ、乾燥媒体を前記第1乾燥炉と前記第2乾燥炉に連続通過させることにより前記乾燥媒体を乾燥させる連続乾燥方法において、
    前記トンネルを複数の互いに連通するチャンバに区画し、
    前記第2乾燥炉側のチャンバに前記第2乾燥気体を供給すると共に前記第2乾燥炉側のチャンバから気体を排出して前記第2乾燥媒体を循環させることにより、前記第2乾燥炉側のチャンバを第2乾燥炉よりも低圧かつ系外よりも高圧に保ち、
    前記第1乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉へ気体を循環させることにより、前記第1乾燥炉側のチャンバを前記第2乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉の両者に対して低圧かつ系外よりも高圧に保つ
    ことを特徴とする連続乾燥方法。
  2. 請求項1に記載する連続乾燥方法において、
    前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第2乾燥炉側のチャンバとの間に風向又は流量を検出する検出センサを配置し、
    前記検出センサが第2乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉側のチャンバへ気体が流れる風向又は流量を検出するように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する
    ことを特徴とする連続乾燥方法。
  3. 乾燥媒体と、第1乾燥気体を供給される第1乾燥炉と、前記第1乾燥気体より湿度の低い第2乾燥気体を供給される第2乾燥炉と、前記第1乾燥炉と前記第2乾燥炉とを連通させるトンネルと、前記第1乾燥炉から前記トンネルを介して前記第2乾燥炉へ前記乾燥媒体を搬送する搬送手段と、を有し、前記搬送手段により前記乾燥媒体を前記第1乾燥炉から前記第2乾燥炉へ連続通過させて前記乾燥媒体を乾燥させる連続乾燥装置において、
    前記トンネルは、前記乾燥媒体の搬送方向に沿って複数のチャンバが互いに連通するように区画されており、
    前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉とを連通させる循環系路と、
    前記第2乾燥炉側のチャンバに連通して前記第2乾燥気体を供給する第2乾燥気体供給系路と、
    前記第2乾燥炉側のチャンバを前記第2乾燥気体供給系路に連通させて、前記第2乾燥気体を前記第2乾燥炉側のチャンバから前記第2乾燥気体供給系路に排出する第2乾燥気体排出系路と、
    前記第2乾燥炉側のチャンバの内圧を、前記第2乾燥炉より低圧で且つ系外より高圧に保つ一方、前記第1乾燥炉側のチャンバの内圧を、前記第1乾燥炉及び前記第2乾燥炉側のチャンバに対して低圧で且つ系外よりも高圧に保つように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する流量調整手段と、
    を有することを特徴とする連続乾燥装置。
  4. 請求項3に記載する連続乾燥装置において、
    前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第2乾燥炉側のチャンバとの間に配置され、風量又は風向を検出する検出センサを有し、
    前記流量調整手段は、前記検出センサが前記第2乾燥炉側のチャンバから前記第1乾燥炉側のチャンバへの風向及び風量を検出するように、前記第2乾燥炉側のチャンバに循環させる前記第2乾燥気体の流量と、前記第1乾燥炉側のチャンバと前記第1乾燥炉との間で循環させる前記第1乾燥気体の流量とを調整する
    ことを特徴とする連続乾燥装置。
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