JP2009299906A - 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法 - Google Patents

真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】真空断熱材の総合断熱性能の減少を防ぎ、省エネに寄与する真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法を提供する。
【解決手段】芯材と芯材を被覆する外被材から構成し外被材の内部を減圧密封する真空断熱材において、外被材の芯材表面よりはみ出す耳部を真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げ、耳部と真空断熱材表面とを接着部材を介在させて密着させることで、熱漏洩が減少する真空断熱材を提供できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法に関する。
真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫に関する従来の方式として特許文献1に記載の方式がある。特許文献1では、シート状の無機繊維集合体を芯材とし、芯材をガスバリア性を有する外被材で被覆して内部を減圧した真空断熱材を、冷蔵庫の断熱壁内や仕切り板壁内に配設して、庫内温度上昇抑制による省エネを図っていた。
特開2001−165557号公報
上記従来例の構成では、真空断熱材を前記冷蔵庫の断熱壁内や仕切り板壁内に配設してウレタン等の発泡断熱材を充填するときに次のような問題が生じ得る。すなわち、真空断熱材の芯材をガスバリア性を有する外被材で被覆し、内部を減圧密封する際には、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所(以下「耳部」と表示する)が形成され、この耳部によって発泡断熱材の充填流動が阻害され、断熱壁内や仕切り板壁内に発泡断熱材の未充填箇所や充填比重の異なる断熱壁層が生ずる場合がある。そこで、上述の特許文献1では、外被材の耳部を真空断熱材の表面側に折り曲げていた(特許文献1の図2)。
しかし、外被材はガスバリア性を確保するためにアルミ箔やアルミ蒸着層を含む複層のラミネートフィルムで形成されているので外被材自身に剛性がある。さらに、耳部は外被材が二重に形成された部分であるので、折り曲げ後のスプリングバック等により変形する恐れがある。したがって、真空断熱材の表面と折り曲げた耳部との間に間隙を生じる場合があり、この間隙部に滞留する通常圧に近い(大気圧力に近い)空気分子の熱伝導により、高断熱性能を有するはずの真空断熱材の総合断熱性能を減少させてしまうという課題があった。
以下、前述の詳細を従来の方式の一例である図13を用いて説明する。1は真空断熱材であり、真空断熱材1は、無機繊維集合体よりなる芯材2と、芯材2を被覆するガスバリア性を有する複層のラミネートフィルムで形成された外被材3と、により構成されている。外被材3は、真空断熱材を高真空度に保持できるように、中間層にガスバリア性を確保するためのアルミ箔やアルミ蒸着層等を有し、その最外層に耐突き刺し性を有するナイロン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の層を有し、その最内層に高密度ポリエチレン樹脂等の熱溶着可能な合成樹脂層を有している。従って複層のラミネートフィルムで形成されているので、外被材3はそれ自身で剛性を有している。しかも、外被材3の内部を減圧密封するときに形成される外被材3の芯材2表面よりはみ出す所、つまり、耳部3aは外被材3が二重に形成されているので、かなりの剛性を有している。従って、図13に示すように、折り曲げた耳部3aはそれ自身の剛性によるスプリングバック等により、この折り曲げた耳部3aと真空断熱材1の表面1aや側壁表面1cとの間に間隙1bや間隙1eが生じる場合がある。
前述の間隙1bや間隙1eが生じた真空断熱材1を、図示しないウレタン等の発泡断熱壁中に充填すると、間隙1b、1e内に大気圧力に近い空気が滞留したままでその周囲をウレタン等の発泡断熱材が充填されるので、間隙1b、1e内に滞留した空気分子の熱伝導により断熱性能が低下して、高断熱性能を有する真空断熱材1の周辺に、真空断熱材1より断熱性能の低い部分(間隙1bや1e)が形成されるので、トータルとして、該断熱壁の総合断熱性能を減少させてしまうという課題があった。
また、真空断熱材1は、真空断熱材1自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングや保管期間の経過により、前述の折り曲げた耳部3a自身の剛性によるスプリングバック等により、耳部3aと真空断熱材の表面1aとの間に間隙3bが生じる場合がある。
さらには、真空断熱材1は、真空断熱材1自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形により、或いは、真空断熱材1を冷蔵庫に組み込むときのハンドリングによる変形により、前述の耳部3aに「変形」や「しわ」による隙間3cが生じる場合がある。この隙間3b、3cの生じた状態で図示しないウレタン等の発泡断熱壁中に充填すると、隙間3b、3c内にウレタン等の原液が浸入して、前記折り曲げられた耳部3a自身が局部的あるいは全体的に変形して、ウレタンの充填流動を阻害する恐れがあった。
これを解決するために、前述した耳部の変形防止としてテープ等を用いて組み込み前に固定する方法が挙げられる。この場合のテープによる固定方法について、図14を用いて説明する。なお、前述の図13と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図14(a)において、耳部3fは、図13の場合と同様に外被材3が二重に形成されているのでかなりの剛性を有している。従って、図14(a)に示すように、折り曲げた耳部3fはそれ自身の剛性によるスプリングバック等により、真空断熱材1の表面1fや側壁表面1mとの間に間隙1gや間隙1hが生じてしまう。
従って、間隙1g、1hの大きさ寸法が、増加しないように接着テープ5で、耳部3fと真空断熱材の表面1fを固定していた。しかし、接着テープ5で耳部3fが固定されていても、間隙1g、1hが生じている場合には真空断熱材1を配設して発泡断熱材を充填すると、間隙1g、1h内に滞留した通常圧に近い(大気圧力に近い)空気分子の熱伝導により、高断熱性能を有する真空断熱材1の周辺に、真空断熱材1より断熱性能の低い部分(間隙1g、1h)が形成されるので、トータルとして断熱壁の総合断熱性能を減少させてしまうという課題があった。
また、図14(b)に示すように、折り曲げた耳部3nが、真空断熱材の側壁表面1p側のみに位置するように構成しても、この折り曲げた耳部3nはそれ自身の剛性によるスプリングバック等により、折り曲げた耳部3nと側壁表面1pとの間に間隙1rが生じてしまう。前述したように、間隙1rに滞留した大気圧力に近い空気分子の熱伝導により、高断熱性能を有する真空断熱材1の周辺に、該真空断熱材1より断熱性能の低い部分(間隙1r)が形成されるので、トータルとして、該断熱壁の総合断熱性能を減少させてしまうと言う課題があった。
また、図14(a)(b)に示す耳部の固定テープ5は、通常コイル巻き状態のテープを巻き解いて使用する場合が多く、コイル巻き状態のテープを容易に巻き解けるように、その表面5aには通常は剥離剤が塗布されている。従って、固定テープ表面5aと前述のウレタン等の発泡断熱材との接着力は、真空断熱材表面1fと前述のウレタン等の発泡断熱材との接着力より弱い。従って、図14(a)(b)に示す耳部の固定テープ5を有する真空断熱材を含んだ断熱壁の強度が弱くなるという課題があった。
本発明は、このような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、真空断熱材の総合断熱性能の減少を防ぎ、省エネに寄与する真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の内部を減圧密封する真空断熱材において、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記耳部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記耳部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記耳部と前記真空断熱材表面とを密着したので、従来真空断熱材周辺に形成されていた真空断熱材より断熱性能の悪い空気分子の滞留する間隙を小さくできるので、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材を提供できる。
また、剛性のある外被材の耳部が真空断熱材自身に密着するので、該真空断熱材自身の強度が向上するので、該真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材を提供できる。
本発明の請求項2に記載の発明は、芯材と、該芯材を被覆し熱溶着層を有する外被材とから構成し、前記外被材の周縁を前記熱溶着層により熱溶着して、該外被材の内部を減圧密封する真空断熱材において、前記外被材の熱溶着部を前記真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記熱溶着部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記熱溶着部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記熱溶着部と前記真空断熱材表面とを密着したので、従来真空断熱材周辺に形成されていた真空断熱材より断熱性能の悪い空気分子の滞留する間隙を小さくできるので、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材を提供できる。
また、剛性のある外被材を熱溶着したかなりの剛性のある耳部が真空断熱材自身に密着するので、該真空断熱材自身の強度が向上するので、該真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材を提供できる。
本発明の請求項3に記載の発明は、外板と内板とを備え、前記外板と内板とによって形成される空間の前記外板側または前記内板側に真空断熱材を配設し、前記真空断熱材以外の前記空間に発泡断熱材を充填した冷蔵庫において、上記真空断熱材を、芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記耳部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記耳部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記耳部と前記真空断熱材表面とを密着したので、剛性のある外被材の耳部が真空断熱材自身に密着するので、該真空断熱材自身の強度が向上し、かつ、耳部を覆うものが無いので、ウレタン等の発泡断熱材との接着強度が強い真空断熱材を提供できるので、該真空断熱材をウレタン等の発泡断熱材中に設置した箱体強度の強い断熱壁を有する冷蔵庫を提供できる。
本発明の請求項4に記載の発明は、芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の内部を減圧密封し、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合するように折り曲げる真空断熱材の製造方法であって、前記耳部、或いは、前記耳部が密着する前記真空断熱材表面、或いは、前記耳部と該耳部が密着する前記真空断熱材表面、に接着部材を塗布する塗布工程を有し、該塗布工程により塗布した前記接着部材の接着力により、前記真空断熱材表面と前記耳部とを接着する工程で接着し密着したので、従来真空断熱材周辺に形成されていた真空断熱材より断熱性能の悪い空気分子の滞留する間隙を小さくできるので、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材の製造方法を提供できる。
また、剛性のある外被材からなる耳部が真空断熱材自身に密着するので、該真空断熱材自身の強度が向上するので、該真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材の製造方法を提供できる。
本発明の請求項5に記載の発明は、接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用したので、接着部材の塗布作業が容易になり、かつ、塗布時間の短縮が図れるので、接着する工程の作業能率向上および製造コスト低減の図れる真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
本発明の請求項6に記載の発明は、接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用し、該ホットメルト接着剤を、ノズルから吐出した後に冷却することにより、前記ホットメルト接着剤の温度を、外被材の耐熱温度以下として、該外被材に塗布したので、ガスバリア性を有する外被材の過熱不良の低減が図れる信頼性の高い真空断熱材真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
本発明によれば、真空断熱材の総合断熱性能の減少を防ぎ、省エネに寄与する真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法を提供することができる。
本発明の第一の実施例を示す冷蔵庫の要部の縦断面図。 図1におけるA−A線の要部の断面図。 本発明の第一の実施例を示す真空断熱材の要部の断面図。 本発明の第二の実施例を示す真空断熱材の要部の断面図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の製造工程説明図。 本発明の第三の実施例における真空断熱材の平面説明図。 本発明の第四の実施例における真空断熱材の塗布工程説明図。 従来例の真空断熱材の要部の斜視図。 従来例の真空断熱材の要部の断面図。
以下本発明の実施の形態について、図1から図12を用いて説明する。
本発明の第一の実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第一の実施例を示す冷蔵庫の要部の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線の要部の断面図である。
先ず、図1に示すように、10は冷蔵庫箱体であり、外板11と内板12とを備え、外板11と内板12とによって形成される空間の外板11側または内板12側に真空断熱材30或いは40を設置し、真空断熱材30或いは40以外の空間にウレタン等の発泡断熱材13を充填してある。冷蔵庫箱体10は、その内部に冷蔵温度室14と、製氷室や冷凍室を有する冷凍温度室15とをそれぞれ区画形成している。18は冷蔵庫を所定の温度に冷却する冷却器であり、19は冷却器18と圧縮機20とを含み図示しない一連の冷凍サイクルの一部を構成する配管である。16は冷却器18にて冷却した冷気を冷蔵庫庫内に循環して所定の低温温度を保持する送風機である。17は送風機16の配線コードである。
真空断熱材30はウレタン等の発泡断熱材13より熱伝導率の小さい真空断熱材であり、真空断熱材30は図2に示す如く、芯材31と芯材31を被覆する外被材32とから構成し、外被材32の内部を減圧密封するときに、外被材32の芯材31表面よりはみ出す所を耳部33となし、耳部33を真空断熱材表面側に重ね合わせ密着するように折り曲げて、この折り曲げ部の耳部33と真空断熱材表面との間に接着部材36を介在させて、耳部33と真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように形成して、耳部33が発泡断熱材13側となるように、発泡断熱材13内に設置されている。
また、真空断熱材30は図3に示すように構成されている。
図3は本発明の第一の実施例を示す真空断熱材30の要部の断面図である。
図3において、31は断熱性を有する繊維材料で形成された芯材であり、32は芯材31を被覆するガスバリア性を有する複層のラミネートフィルムで形成された外被材である。外被材32は、真空断熱材30を高真空度に保持できるように、中間層にガスバリア性を確保するためのアルミ箔やアルミ蒸着層等を有し、その最外層に耐突き刺し性を有するナイロン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の層を有し、その最内層に高密度ポリエチレン樹脂等の熱溶着可能な合成樹脂層を有して形成されている。
33は、外被材32の内部を減圧密封するときに、外被材32の芯材31表面よりはみ出した部分である「耳部」であり、耳部33を真空断熱材表面側30aに重ね合わせ密着するように折り曲げて、この折り曲げ部の耳部33と真空断熱材表面30aとの間に接着部材36を介在させて、耳部33と真空断熱材表面30aとの間の空気層30bを小さくするように形成してある。また、同時に、折り曲げ部の耳部33と真空断熱材側壁表面30cとの間に接着部材36を介在させて、耳部33と真空断熱材側壁表面30cとの間の空気層30eを小さくするように形成してある。
34は前述の熱溶着可能な合成樹脂層部で熱溶着した熱溶着部であり、熱溶着部34は前述の耳部33の一部として形成されている。換言すれば、外被材32の内部を減圧密封するために、外被材32周縁に熱溶着部34を形成して内部の高真空度を保持するように構成してある。なお、通常は熱溶着部34は耳部33の一部として構成されるが、外被材32を、二辺を折り曲げたピロー型の袋形状に形成したときは、熱溶着部34は耳部33の一部として構成されるとは限らないことは自明である。
以上、本発明の第一の実施例は、図3に示すように、複層のラミネートフィルムで形成された、かなりの剛性を有する耳部33が、接着部材36により、真空断熱材に固着されるので、耳部33と真空断熱材の表面や側壁表面との間の間隙30bや間隙30eの大きさが減少し、この間隙に滞留する断熱性能の悪い空気層が減少するので、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材及び該真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、剛性のある外被材の耳部33が真空断熱材自身に密着するので、真空断熱材自身の強度が向上する。また、真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、従来構造では、前述の耳部を覆う固定テープと発泡断熱材との接着力が弱かったが、本発明の構成では、図3に示すように、耳部33を覆うものが無いので、耳部33全体が前述の発泡断熱材と強力に接着するために、かつ、真空断熱材30が、剛性のある外被材の耳部33により補強されるので、箱体強度の強い断熱壁を有する冷蔵庫を提供できる。
また、接着部材36は、耳部33の端部から真空断熱材30の側部にわたって塗られていることが望ましい。耳部33のうち真空断熱材表面30a側に折り曲げられた部分が接着部材36によって全面的に真空断熱材30aに接着されていると、真空断熱材表面30aにおける耳部33のしわや変形を防止することができる。また、真空断熱材30の角部が耳部33によって覆われ、この角部が耳部33と接着部材36とによって覆われていれば、衝突による外被材32の破損防止の効果が向上する。さらに、側部まで接着部材36が塗られていると、間隙30eから何らかの衝撃によって接着部材36による接着を剥がす方向への力が加わった場合でも、これを防止する効果が向上する。
次に本発明の第二の実施例について図4及び前述の図2により説明する。なお、第一の実施例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は本発明の第二の実施例を示す真空断熱材の要部の断面図である。図4において、41は断熱性を有する繊維材料で形成された芯材であり、42は芯材41を被覆するガスバリア性を有する複層のラミネートフィルムで形成された外被材である。外被材42は、真空断熱材40を高真空度に保持できるように、中間層にガスバリア性を確保するためのアルミニウム等の金属箔やアルミ蒸着層等を有し、その最外層に耐突き刺し性を有するナイロン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の層を有し、その最内層に高密度ポリエチレン樹脂やポリアクリロニトリル樹脂等の熱溶着可能な合成樹脂層を有して形成されている。
43は、外被材42の内部を減圧密封するときに、外被材42の芯材41表面よりはみ出した部分である「耳部」であり、耳部43を真空断熱材側面壁表面40cに重ね合わせ密着するように折り曲げて、この折り曲げ部の耳部43と真空断熱材側面壁表面40cとの間に接着部材46を介在させて、耳部43と真空断熱材側面壁表面40cとの間の空気層40bを小さくするように形成してある。
44は前述の熱溶着可能な合成樹脂層部で熱溶着した熱溶着部であり、熱溶着部44は前述の耳部43の一部として形成されている。換言すれば、外被材42の内部を減圧密封するために、外被材42周縁に熱溶着部44を形成して内部の高真空度を保持するように構成してある。
なお、第二の実施例の特徴とするところは、図4に示す真空断熱材40の厚さ寸法T2が比較的厚い場合であり、かつ、外被材42の構成を袋状とせずに、二枚のシート状外被材の原料の間に芯材41の原料を設置した後、このシート状外被材の周縁44部を熱溶着することにより、熱溶着部44寸法L4を小さくすると同時に、耳部43寸法L3を小さくした例である。
以上、本発明の第二の実施例は、図4に示すように、複層のラミネートフィルムで形成された、かなりの剛性を有する耳部43が、接着部材46により、真空断熱材に固着されるので、耳部43と真空断熱材の側壁表面との間の間隙40bや間隙40eの大きさが減少し、この間隙に滞留する断熱性能の悪い空気層が減少するので、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、剛性のある外被材の耳部43が真空断熱材自身に密着するので、真空断熱材自身の強度が向上する。また、真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、従来構造では、前述の耳部を覆う固定テープとウレタン等の発泡断熱材との接着力が弱かったが、本発明の構成では、図4に示すように、耳部43を覆うものが無いので、耳部43全体が前述の発泡断熱材と強力に接着するために、かつ、真空断熱材40が、剛性のある外被材の耳部43により補強されるので、箱体強度の強い断熱壁を有する冷蔵庫を提供できる。
また、本実施例のように、耳部43寸法L3と真空断熱材40の厚さ寸法T3との関係により、真空断熱材40側部内に耳部43の端部が接着され、真空断熱材表面40cまで耳部43が届かない場合は、真空断熱材表面40cのいずれの面(すなわち、表面と裏面)にも耳部による段差がなくなり、耳部の変形やしわによるウレタンの充填流動を阻害することもない。また、平坦性がよくなることから、外板11に真空断熱材を貼り付ける場合の接着性が向上し、耳部の段差による外観への影響もなく、さらに貼り付け面と反対側の発泡断熱材の流動性も向上する。
次に本発明の第三の実施例について図5から図11により説明する。なお、第一の実施例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
先ず、図5乃至10により製造工程例を説明する。
図5乃至10は本発明の一実施例における真空断熱材の製造工程説明図であり、製造工程順に表したものである。先ず図5に示す芯材挿入工程において、51aは、繊維材料の原綿にバインダーをつけて形成する芯材成形工程により形成された芯材原料である。芯材原料51aの作成方法例の一つとしては、例えば、原綿として「人造鉱物繊維保温材」(JISA9504)を使用し、この原綿を所定枚数積層し常温プレス加工した後、ホウ酸やリン酸等の無機バインダー液を含浸させる。原綿中の無機バインダーが所定の含浸率になったら、この無機バインダーが含浸した原綿を熱プレス加工した後、130℃から150℃の乾燥炉内で約1時間程度の乾燥を行って、所定寸法に切断して芯材原料51aとする。
但し、芯材の使用用途によって、芯材自身に可撓性を持たせる場合は、上記の工程後、バインダーをつけない繊維材料からなる原綿で、前述の芯材原料51aを覆うように形成して、芯材原料51a表面に可撓性を有する層を設けることが望ましい。
52は、ガスバリア性を有するラミネートフィルムからなる外被材であり、外被材52の中に芯材原料51aを配置する。
なお、芯材原料51aを、外被材52内に配置する方法の一実施例として、図5に示すように外被材52を袋状にしたのち、この袋状外被材の開口52aから芯材原料51aを挿入する方法でも良く、あるいは、外被材52を二枚のシート状として、このシート状外被材の間に芯材原料51aを配置した後、この二枚のシート状の各辺を溶着する連続成形方式でも良く、或いは、ピロー式袋状外被材の間に芯材原料51aを配置した後、袋の各辺を溶着する方式でも良い。
次に図6について説明する。
図6は前述したように、外被材52の中に芯材原料51aを配置した状態の要部断面図を示すものである。
52は前述したように、芯材原料51aを被覆するガスバリア性を有する複層のラミネートフィルムで形成された外被材である。外被材52は、真空断熱材を高真空度に保持できるように、中間層52bにガスバリア性を確保するためのアルミニウム等の金属箔やアルミ蒸着層等を有し、その最外層52cに耐突き刺し性を有するナイロン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の層を有し、その最内層52aに高密度ポリエチレン樹脂やポリアクリロニトリル樹脂等の熱溶着可能な合成樹脂層を有して形成されている。従って、外被材52は、複層のラミネートフィルムで形成されているので、それ自身である程度の剛性を有している。
54は外被材52の周縁を熱溶着可能な合成樹脂層で熱溶着した熱溶着部であり、その幅寸法L6やL8は、後述する真空断熱材内部の高真空度を長期間保持するに十分な寸法に設定されている。例えば前記L6寸法やL8寸法は、通常は3mmから12mm程度が望ましいが特に限定するものではない。
次に図7の減圧密封工程について説明する。
図7は、外被材52の中に芯材原料51aを配置した後、外被材52中および芯材原料51a中を所定の高真空度まで減圧し、この外被材の入り口52a(図5の52a)部を封止した状態の要部断面図である。
図において、53は外被材52の内部を、前述したように減圧密封したときに、外被材52の芯材51b表面よりはみ出した部分であり、本明細書ではこれを「耳部」と表示する。耳部53は、前述したように、外被材52自身が剛性を有しているので、且つ、耳部53は剛性を有する外被材52が二重に形成されているので、耳部53はかなりの剛性を有している。
また、耳部53の周縁に形成された前述の熱溶着部54は、かなりの剛性を有する耳部が熱溶着されているので、更にかなりの剛性を有していることは自明である。
なお、耳部53の幅寸法L5やL7は、前述したように、芯材原料51a中および外被材52中を所定の高真空度まで減圧し密封した時に、図6にて説明した芯材原料51aの厚さ寸法T3が、図7にて表示する芯材51bの厚さ寸法T4に圧縮(T4<T3)されるために、前述の熱溶着部幅寸法L6やL8より大きくなる。つまり、L5>L6、L7>L8の関係となる。従って、真空断熱材50の周辺に、図示しないウレタン等の発泡断熱材を充填するときには、耳部53が、発泡断熱材の充填流動を阻害する確率が大きくなるので、後述するように、耳部53を真空断熱材50の表面側に重ねあうように折り曲げて構成されている。
次に図8の塗布工程について説明する。なお、図6、図7と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は、図7に示したように形成し、固定用冶具64上に所定の角度で固定された真空断熱材50の耳部53に、接着部材を塗布する塗布工程を説明するものであり、61は、合成ゴム系のホットメルト接着剤等の接着部材62を所定温度で融解し、所定の量を吐出するように構成されたノズル機構である。63は接着部材62を所定の温度まで低下させるための冷却用空気であり、前述のノズル機構61に図示しない機構によって付与されている。つまり、ノズル機構61より吐出された直後の高温の接着部材62a部の温度(例えば160℃程度)を冷却して、外被材表面に到達した時の接着部材62c部の温度を、前述の外被材自身の耐熱温度以下(例えば80℃程度以下)に冷却できるように、冷却用空気63を所定の温度や吐出風量に設定してある。
なお、冷却用空気63を所定の傾斜角度にて吐出することにより、接着部材62が、ノズル機構61より吐出された後に、図8に示すように螺旋状部62bを形成するようにすると、外被材自身の耐熱温度以下(例えば80℃程度以下)に容易に冷却できるが、その方式は特に限定するものではない。
また、接着部材62を塗布する位置としては、耳部表面53aのみでも良く、或いは、この耳部が密着する真空断熱材表面50cや50aのみでも良く、或いは、耳部表面53aとこの耳部が密着する真空断熱材表面50cや50aとの両方に塗布しても良い。
次に図9及び図10の折り曲げ・接着工程について説明する。なお、図8と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図9から図10は、図8に示したように接着部材を塗布された真空断熱材50を、曲げ固定用下冶具66と曲げ固定用上冶具67との間に所定の角度で固定し、耳部53を真空断熱材表面側に重ねあうように折り曲げる過程を示すものである。65は耳折り曲げ機構であり、耳折り曲げ機構65を図9から図10に示すように動作させることによって、耳部53を真空断熱材表面50cや50aと重ねあうように折り曲げ、かつ、前述の塗布工程で塗布した接着部材62cの接着力により、耳部53と真空断熱材表面50cや50aとを密着している。
換言すれば、耳部53と真空断熱材表面50cや50aとの間の空気層50eや50bを小さくするように、耳部53と真空断熱材表面50cや50aとを密着するように、耳折り曲げ機構65で前記耳部53に押し圧力を加えながら、耳部53を折り曲げるように構成してある。
図11は、以上のように製造した真空断熱材の一実施例を示す平面説明図である。
図11において、50は略矩形状をした真空断熱材50であり、その長辺50f側の耳部53bを図5で示した前述の接着部材62を使用して形成してあり、その短辺50g側の耳部53cは従来例と同様な固定テープ55で覆うように固定してある。
また、図11に示すB−B線の断面は図10と同様な断面として構成されている。従って、真空断熱材50周辺に図示しない発泡断熱材を充填して断熱壁を構成する場合、この発泡断熱材自身の接着力により、長辺側の耳部53bと発泡断熱材とが強力に接着されるので、断熱壁の強度が向上する。
以上、本発明の第三の実施例は、図5乃至図11に示すように、耳部を真空断熱材表面側に重ねあうように折り曲げて、耳部、或いは、耳部が密着する真空断熱材表面、或いは、耳部と耳部が密着する真空断熱材表面に接着部材を塗布する塗布工程を有し、この塗布工程により塗布した接着部材の接着力により、真空断熱材表面と耳部とを接着する工程で接着し密着したので、従来真空断熱材周辺に形成されていた真空断熱材より断熱性能の悪い空気分子の滞留する間隙を小さくできる。したがって、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材の製造方法を提供できる。
また、剛性のある外被材からなる耳部が真空断熱材自身に密着するので、真空断熱材自身の強度が向上する。したがって、該真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少なく、ハンドリング性の良い真空断熱材の製造方法を提供できる。
また、接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用したので、接着部材の塗布作業が容易になり、かつ、塗布時間の短縮が図れるので、接着する工程の作業能率向上および製造コスト低減の図れる真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用し、ホットメルト接着剤を、ノズルから吐出した後に冷却することにより、ホットメルト接着剤の温度を、外被材の耐熱温度以下として外被材に塗布したので、ガスバリア性を有する外被材の過熱不良の低減が図れる信頼性の高い真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
次に本発明の第四の実施例について図12により説明する。なお、第三の実施例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は本発明の第四の実施例における真空断熱材の塗布工程説明図であり、図8で前述した本発明の第三の実施例における真空断熱材の塗布工程と同様な断面説明図である。
図12において、68は、合成ゴム系のホットメルト接着剤等の接着部材69を所定温度で融解し、所定の量を複数本のノズルで同時に吐出できるように構成されたノズル機構である。69は複数本のノズルで同時に吐出された接着部材69を所定の温度まで低下させるための冷却用空気であり、前述のノズル機構68に図示しない機構によって付与されている。つまり、ノズル機構68より複数本のノズルで同時に吐出された直後の高温の接着部材69a部の温度(例えば160℃程度)を冷却して、外被材表面に到達した時の接着部材69c部の温度を、外被材自身の耐熱温度以下(例えば80℃程度以下)に冷却できるように、冷却用空気69を所定の温度や吐出風量に設定するように構成してある。
以上にて説明した塗布工程の次に、前述の図9及び10で説明した、折り曲げ・接着工程と同様な工程を経て、耳部53を真空断熱材50自身に密着するものである。
なお、接着部材69を塗布する位置としては、真空断熱材50の形状によって、耳部表面53aのみでも良く、或いは、この耳部が密着する真空断熱材表面50cや50aのみでも良く、或いは、耳部表面53aとこの耳部が密着する真空断熱材表面50cや50aとの両方に同時に塗布しても良い。つまり、図10にて示した、耳部53と真空断熱材表面50cや50aとの間の空気層間隙50eや50bを最も小さくするように、接着部材69を塗布する位置を選定するものである。
以上、本発明の第四の実施例は、図12に示すように、接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用し、ホットメルト接着剤を、ノズルから吐出した後に冷却することにより、ホットメルト接着剤の温度を、外被材の耐熱温度以下として、外被材に塗布したので、ガスバリア性を有する外被材の過熱不良の低減が図れる信頼性の高い真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
上述の本発明の実施形態によれば、外被材の耳部と真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、耳部と真空断熱材表面とを密着したので、従来真空断熱材周辺に形成されていた、真空断熱材より断熱性能の悪い空気分子の滞留する間隙を小さくでき、トータルとしての熱漏洩が減少する真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫を提供できる。
また、剛性のある外被材の耳部が真空断熱材自身に密着するので、真空断熱材自身の強度が向上するので、真空断熱材自身の製造工程や運搬・保管工程等のハンドリングによる変形や経時変化が少ないので、ハンドリング性の良い真空断熱材を提供できる。
また、真空断熱材自身の強度が向上し、かつ、ウレタン等の発泡断熱材との接着強度が強い真空断熱材を提供できるので、真空断熱材をウレタン等の発泡断熱材中に設置した箱体強度の強い断熱壁を有する冷蔵庫を提供できる。
11…外板、12…内板、13…発泡断熱材、30・40…真空断熱材、31・41…芯材、32・42…外被材、33・43…耳部、34・44…熱溶着部。

Claims (6)

  1. 芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の内部を減圧密封する真空断熱材において、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記耳部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記耳部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記耳部と前記真空断熱材表面とを密着したことを特徴とする真空断熱材。
  2. 芯材と、該芯材を被覆し熱溶着層を有する外被材とから構成し、前記外被材の周縁を前記熱溶着層により熱溶着して、該外被材の内部を減圧密封する真空断熱材において、前記外被材の熱溶着部を前記真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記熱溶着部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記熱溶着部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記熱溶着部と前記真空断熱材表面とを密着したことを特徴とする真空断熱材。
  3. 外板と内板とを備え、前記外板と内板とによって形成される空間の前記外板側または前記内板側に真空断熱材を配設し、前記真空断熱材以外の前記空間に発泡断熱材を充填した冷蔵庫において、上記真空断熱材を、芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合し密着するように折り曲げて、該折り曲げ部の前記耳部と前記真空断熱材表面との間に接着部材を介在させて、前記耳部と前記真空断熱材表面との間の空気層を小さくするように、前記耳部と前記真空断熱材表面とを密着したことを特徴とする真空断熱材を使用したことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 芯材と該芯材を被覆する外被材とから構成し、前記外被材の内部を減圧密封し、前記外被材の芯材表面よりはみ出す所を耳部となし、該耳部を真空断熱材表面側に重合するように折り曲げる真空断熱材の製造方法であって、前記耳部、或いは、前記耳部が密着する前記真空断熱材表面、或いは、前記耳部と該耳部が密着する前記真空断熱材表面、に接着部材を塗布する塗布工程を有し、該塗布工程により塗布した前記接着部材の接着力により、前記真空断熱材表面と前記耳部とを接着する工程で接着し密着したことを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  5. 接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫。
  6. 接着部材として、合成ゴム系のホットメルト接着剤を使用し、該ホットメルト接着剤を、ノズルから吐出した後に冷却することにより、前記ホットメルト接着剤の温度を、外被材の耐熱温度以下として、該外被材に塗布したことを特徴とする請求項5に記載の真空断熱材及び真空断熱材を用いた冷蔵庫。
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