JP2009299431A - 自動水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水口金具等の反射率の高い物体を誤検知してしまうことを防止する自動水栓装置を提供する。
【解決手段】自動水栓装置は、検知対象エリアに向けて光が出射される1個の投光部と、出射された光が検知対象物体に当たって反射した反射光を受光する受光部であって、当該検知対象エリアにおいてそれぞれに定められた受光エリア41,42を有し、それぞれが自己の受光エリアに存在する検知対象物体で反射した反射光を受光する2個の受光部3,4と、各受光部3,4が受光する受光信号の出力値に応じて出水を制御する制御装置100と、を備えている。制御装置100は、2個の受光部3,4のうち、いずれの受光部3,4によって受光された各受光信号の出力値も予め定められた閾値以上である場合に電磁弁12を開いて出水する。
【選択図】図4

Description

本発明は、人の手などの洗浄対象物体を検知し、自動で出水する自動水栓装置に関する。
従来、この種の自動水栓装置には、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この従来の自動水栓装置は、距離測定装置を備え、人の手等の洗浄対象物体の有無を距離測定装置によって判断している。この距離測定装置は、被測定物体に向けて投光する投光部と、被測定物体からの反射光を受光し、この反射光の入射角に応じて被測定物体との距離を示す出力を行う複数の受光部と、複数の受光部の出力値が所定距離以下を示すときに被測定物体を検知したと判断する検知可否判断部と、を備えている。
そして、上記従来技術では、あらかじめ検知範囲外としているシンク等の内面で反射した反射光は、少なくとも2つの受光部のうち、一方の受光部においては近距離の出力として検出され、他方の受光部においては遠距離の出力として検出されるようになる。検知可否判断部は、この場合には被測定物体が洗浄対象物体でないと判断する。一方、検知可否判断部は、複数の受光部のすべてにおいて被測定物体との距離が所定距離以下であると判断したときにのみ、出水すべき洗浄対象物体が存在していると判断し、シンク等の内面からの反射光による誤検知を防止している。
特開2004−309173号公報
しかしながら、上記従来技術においては、被測定物体と受光部との間の測定距離を用いて被測定物体が洗浄対象物体であるか否かを判断するものである。その受光部はPSD等の位置検出素子とレンズを組合わせた構成となっているため、被測定物体が受光部近傍にある場合は、被測定物体からの反射光の入射角度が非常に大きくなり、受光点がPSD等の受光面から外れてしまうことにより、検知できなくなる問題が生ずる。この問題を回避しようとレンズまたは位置検出素子の位置を調節して近い距離を測定できるようにすると、逆に遠方の距離を検出できないという不具合が生じる。
また、投光部とそれぞれの受光部には比較的大きなレンズが必要であり、受光部もPSD等の位置検出素子および増幅回路が一体で必要となるため、この距離測定装置は大形となり、小形水栓装置への搭載は困難である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、排水口金具等の反射率の高い物体を誤検知してしまうことを防止すると共に、受光部近傍から所定の離れた所までの広範囲の検知エリアを有し、且つ小形の自動水栓装置を提供することである。
上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。すなわち、自動水栓装置に係る第1の発明は、検知対象エリアに向けて光が出射される1個の投光部(2)と、
出射された光が検知対象とする検知対象物体に当たって反射した反射光を受光する複数個の受光部であって、投光部から出射された光によって形成される投光エリア内の異なる場所に定められる複数の受光エリア(41,42)を有し、それぞれが自己の受光エリアに存在する検知対象物体で反射した反射光を受光する複数個の受光部(3,4)と、
各受光部が受光する受光信号の出力値に応じて出水を制御する制御手段(100)と、を備えており、
制御手段は、複数個の受光部のうち、少なくとも2個の受光部によって受光された各受光信号の出力値がいずれも予め定められた閾値以上である場合に出水することを特徴とする。
この発明によれば、複数個の受光部による複数の受光エリアを構成し、これにより、複数の受光エリアは投光エリアにおいて異なる場所の別のエリアをそれぞれ担当する。本自動水栓装置は、例えば1個の受光部がその受光エリアにある高反射率の物体(例えば排水口金具)からの受光信号を検出しても、他の受光部が所定の閾値以上の受光信号を検出していない場合には、出水させないように制御する。したがって、検知対象エリア側に存在する排水口金具等の物体を誤検知してしまうことを広範囲に亘って防止する自動水栓装置を提供できる。
また複数個の受光部は、いずれも位置検出素子とレンズを組み合わせた距離測定装置の構成ではなく、フォトダイオード等の受光量を信号とするものであり、受光量が予め定められた閾値以上である場合に検知するようになっているため、検知対象物が受光部近傍に近づいても検知しなくなることは無く、近傍から所定の離れた所まで広範囲に検出することができる。
また、上記第1の発明の自動水栓装置は、出水される吐出部(8)、投光部および複数個の受光部が設けられている水栓ケース(1)と、
投光部に光を出力する発光素子(102)および複数個の受光部で受光した光が入力される複数個の受光素子(103,104)が収納される本体ケース(10)と、
発光素子から出力された光を前記投光部に導く投光用光ファイバー(5)と、
複数個の受光部で受光した光を複数個の受光素子に導く受光用光ファイバー(6,7)と、を備えている。
この発明によれば、発光素子および受光素子を光ファイバーを介して水栓ケース以外の場所に配置するので、水栓ケースを小型に形成でき、また吐出部周辺に空きスペースを設けることができる。したがって、使い勝手の良い自動水栓装置を提供できる。
また、投光用光ファイバーおよび受光用光ファイバーはプラスチック製の光ファイバーであることが好ましい。これによれば、投光用光ファイバーおよび受光用光ファイバーを比較的曲げに対して強いものとすることができ、水栓ケース内部その他の経路において引き回しやすい光ファイバーを構成できる。したがって、水栓ケース等の収納部の小型化にも寄与する。
また、受光部は、受光用光ファイバーの受光端部(32)に密着するレンズ(30)と、レンズ(30)の周囲を保持し、受光用光ファイバーの受光端部の周囲を接着剤(34)を介して保持するホルダ(33)と、を備え、接着剤は黒色であることが好ましい。
この発明によれば、ホルダが強固に固定されるとともに、受光用光ファイバーの外に若干光が漏れ、この漏れた光が迷光となり外部に放射されることを防止できるため、所望の検知性能を確保することができる。
他の発明は、検知対象とする検知対象エリアに向けて、それぞれ光を所定の投光角(α1,α2)を形成するように末広がり状に放射して、異なる2個の投光エリア(43,44)を形成する第1投光部(60)および第2投光部(70)と、2個の投光部から放射された光が物体に当たって反射した反射光を受光するように、投光エリアを含み、投光角よりも大きな所定の受光角を有する1個の受光エリア(45)を形成する1個の受光部(80)と、を備え、投光エリアに入った手によって反射した反射光を受光部が受光したときに自動的に出水を行う自動水栓装置に係る発明であり、
第1投光部の軸線(67)と受光部の軸線(87)とがなす角度をθ11とし、第1投光部による所定の投光角をα1とし、第1投光部の軸線(67)と受光部の軸線(87)との距離をP1とし、第1投光部の下端と第1投光部下方のシンク(50)に設けられる排水口金具(51)との間の距離をLとした場合に、θ11は下記の式3で示す関係を満たすように設定されるとともに、
さらに、第2投光部の軸線(77)と受光部の軸線(87)とがなす角度をθ22とし、第2投光部による所定の投光角をα2とし、第2投光部の軸線(77)と受光部の軸線(87)との距離をP2とし、第2投光部の下端と排水口金具(51)との間の距離をLとした場合に、θ22は下記の式4で示す関係を満たすように設定されることを特徴とする。
Figure 2009299431
Figure 2009299431
この発明によれば、上記式を満足するθ11およびθ22となるように、第1投光部、第2投光部および受光部を配置することにより、第1投光部および第2投光部から放射された光が排水口金具で反射されたとしても、その反射光はいずれも受光部で受光可能な角度で反射せず、受光されないことになる。したがって、検知対象エリア側に存在する排水口金具を誤検知してしまうことを防止する自動水栓装置を提供できる。
また、自動水栓装置は、第1投光部および第2投光部のそれぞれに光を出力する第1発光素子(202)および第2発光素子(203)と、第1発光素子および第2発光素子のそれぞれから出力された光を各投光部に導く投光用光ファイバー(61,71)と、を備え、第1投光部および第2投光部のそれぞれは、投光用光ファイバーの発光端部(63)に密着するレンズ(30)と、レンズ(30)の周囲を保持し、投光用光ファイバーの発光端部の周囲を接着剤(65)を介して保持するホルダ(64)と、を備えており、接着剤は黒色であることが好ましい。
この発明によれば、ホルダが強固に固定されるとともに、投光用光ファイバーの外に若干光が漏れ、この漏れた光が迷光となり外部に放射されることを防止できるため、所望の検知性能を確保することができる。
また、自動水栓装置は、出水される吐出部(8)、投光部および受光部が設けられている水栓ケース(1)と、投光部または受光部の外面における所定の部位に設けられた被支持部を支持し、投光部または受光部を水栓ケースに対して位置決めする支持部材(1a)と、を備えることが好ましい。この発明によれば、投光部または受光部は所定の位置に確実に配置されるため、自動水栓装置は所望の検知性能を発揮することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である第1実施形態について図1〜図6にしたがって説明する。図1は本実施形態に係る自動水栓装置の概略構成を示した模式図である。図2は制御装置100の構成を示したブロック図である。図3は投光部2、第1受光部3および第2受光部4の構成を示した断面図である。図4は投光エリア40、第1の受光エリア41、および第2の受光エリア42の関係を示した模式図である。
本自動水栓装置は、検知対象エリアに検知対象とする検知対象物体が存在する所定の条件が満たされた場合に自動で出水、止水が行われる家庭用または業務用の装置であり、例えば、トイレ、キッチン等の手洗い栓に使用される。本自動水栓装置は、1個の投光部および複数個の受光部を使用して検知対象物体を検出するものであり、洗浄対象でない検知対象物体を誤検知することを広いエリアで防止するとともに、人の手等の洗浄対象である検知対象物体(洗浄対象物体)を広いエリアで検出する装置である。
図1に示すように、本自動水栓装置は、制御装置100が内蔵されている本体ケース10と、水道水が出水される吐出部8を備える水栓ケース1と、両ケース間に配された光搬送線および給水ホース14と、を備えている。本体ケース10には、水道水が流れる給水管11が貫通しており、給水管11は吐出部8に接続される給水ホース14の吸入側で接続されている。
さらに本体ケース10内部には、電磁弁12および発電機13が設けられている。電磁弁12は、給水管11の途中に設けられ、給水管11の通路を開閉する弁体である。発電機13は、給水管11の途中であって電磁弁12よりも吐出部8寄り(下流側)に設けられている。発電機13は内蔵される水車を給水管11内の水流により回転させることにより発電する。
発電機13は、水車の回転軸に結合されているロータである磁石と、この磁石に対して回転軸の径方向外方に配置されるステータコイルとを有し、電磁弁12が開状態で水流が形成されると水車の回転に伴う磁石の回転によりステータコイルに誘導起電力を発生するようになっている。
図2に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ101、発光素子102、第1受光素子103、第2受光素子104、および蓄電器112等の各種電子部品を備え、本自動水栓装置の作動全体の制御を司る。マイクロコンピュータ101は、第1受光素子103および第2受光素子104等の入力側からの信号を用いて各種演算を実行するものであり、記憶手段としてROMまたはRAMを内蔵し、あらかじめ設定された制御プログラムや更新可能な制御プログラムを有している。
マイクロコンピュータ101は、駆動回路105を介して発光素子102に光を出射させる信号を送る。第1受光素子103および第2受光素子104が出力した検知対象物体からの反射光の受光信号は、それぞれ、増幅回路106,107で増幅され、サンプルホールド部108,109で保持された後、A/D変換器110で変換されてマイクロコンピュータ101に入力される。ここで増幅回路106、107は太陽光や蛍光灯等の低周波信号は増幅せず、発光パルスと同程度(ここでは10μs程度)のパルス信号を選択的に増幅するようなバンドパスフィルタ機能をもった増幅回路になっており、これにより、太陽光や蛍光灯による誤動作を防止している。そして、マイクロコンピュータ101は、このように入力された信号を用いて各種演算を実行し、演算結果に基づいた信号を駆動回路114によって電磁弁12に出力してその開閉を制御する。
蓄電器112は、本自動水栓装置における蓄電手段であり、例えば二次電池からなる蓄電池であって、発電機13で発電された電力を蓄える。発電機13で発電された電力は、マイクロコンピュータ101、発光素子102の発光処理等の本自動水栓装置で必要とする電力を賄う。発電機13の発電電力は、整流器113で整流されてから蓄電器112に蓄えられ、さらに電源111に供給される。
発光素子102は、物体検知用の光源であって、光搬送線である投光用光ファイバー5によって水栓ケース1に配置された投光部2に接続されている。発光素子102は、可視光を投光用光ファイバー5に向けて発光する発光ダイオード(LED)である。発光素子102から出力された光は、投光用光ファイバー5によって投光部2に導かれる。可視光としては、波長が例えば600〜700nmのものであり、さらに好ましくは約650nmのものがよい。このような可視光を用いると、発光ダイオードの発光効率が向上し、プラスチック製の光ファイバーに対する透過率が優れたものになる。
本自動水栓装置は複数個の受光素子を備えている。本実施形態では一例として2個の受光素子を有する場合を説明する。第1受光素子103および第2受光素子104は、同一の構造を有する受光素子である。両受光素子103,104は、それぞれ光搬送線である受光用光ファイバーによって水栓ケース1に配置された第1受光部3、第2受光部4に接続されている。両受光素子103,104は、フォトダイオード等からなり、それぞれ第1の受光用光ファイバー6、第2の受光用光ファイバー7により導かれる光を受光し、受光量に応じた電気信号を出力する。また両受光素子103,104には、発光素子102が発光する光の波長に対して感度が高い受光素子を使用する。
投光用光ファイバー5、第1の受光用光ファイバー6および第2の受光用光ファイバー7は、石英製やガラス製よりも可撓性に優れ、曲げに対して強いプラスチック製であることが好ましい。
水栓ケース1は本自動水栓装置が設置される部屋の壁52に突出する形態で取り付けられ、水栓ケース1の下方には、略椀状のシンク50が設けられている。そして水栓ケース1の先端側には、吐出部8、投光部2、第1受光部3および第2受光部4が下方に臨むように配置されている。各光ファイバー5,6,7および給水ホース14は、当該壁52に形成された穴部53を通して配され、水栓ケース1と本体ケース10との間を接続するようになっている。
図3に示すように、投光部2は、投光用光ファイバー5の発光端部20の周囲をホルダ21で保持するようにして構成されている。ホルダ21は、発光端部20および投光用光ファイバー5の被覆部23を接着剤22を介して固定しており、ホルダ21自身は水栓ケース1に取り付けられている。この構造により、投光用光ファイバー5を傷つけず、強固に固定することができる。投光部2は、レンズ等の集光手段を備えていないため、光ファイバー自身が有する放射角で光を出射する。したがって投光部2が検知対象物体に向けて投光できる検知対象エリアは広範囲なものとなる。例えばプラスチック製の光ファイバーを用いる場合には約60°をなす角度で検知対象エリアに向けて放射状に投光されることになる。
第1受光部3および第2受光部4は、同一の構造であり、受光用光ファイバーの受光端部32が集光手段であるレンズ30に密着するように設けられ、レンズ30の周囲をホルダ33で保持するようにして構成されている。ホルダ33は、受光端部32および受光用光ファイバーの被覆部35を接着剤34を介して固定しており、ホルダ33自身は水栓ケース1に取り付けられている。この構造により、各受光用光ファイバー6,7を傷つけず、強固に固定することができる。また、受光端部32のレンズ30側部分には被覆部35を設けていない。これは被覆部35が熱膨張により伸びてレンズ30とファイバー先端との間に入り込むことを防ぐため、および接着剤34の接着性を良好にするためである。また、受光端部32先端付近にはOリング31を外嵌めにし、Oリング31を外側からホルダ33で保持することによりシール性を確保し、接着剤34がレンズ面に流れないようにしている。
また、ホルダ33の外面に凹部または凸部を設けている場合には、ホルダ33を水栓ケース1に取り付けるときに、その凹部または凸部を利用することにより確実に位置決めすることができる。この凹部または凸部は、投光部または受光部のホルダの所定の部位に設けられた被支持部であり、水栓ケース1側には、この被支持部を支持し、投光部または受光部を水栓ケースに対して位置決めする支持部材が設けられている。この位置決め手段の構成により、第1受光部3および第2受光部4を所定の位置に配置することができるため、所望の検知性能を発揮することに寄与する。また、接着剤34は光を吸収し易い黒色のものが望ましい、なぜならば被覆部35を除いた部分は光ファイバーの外に若干光が漏れ、この漏れた光が迷光となり外部に放射されることを防止できるからである。
図3および図4に示すように、投光部2の軸線は、下方のシンク50に向かって投光される光の光軸に一致し、この軸線を中心にして頂角β(円錐角の2倍の角度)をなす円錐体状の投光エリア40が形成される。角度βは、投光用光ファイバー5の先端部から出射される光が光軸を中心として放射する範囲の角度であり、本実施形態ではプラスチック製の光ファイバーを用いることから約60°である。
第1受光部3は、投光部2に対して、互いの先端側同士が接近するとともに、互いの軸線がθ1の角度をなすように配置されている。また第1受光部3の先端と投光部2の先端とは、距離P1はなれた位置に配置されている。ここでP1をあまり小さくすると第1受光部3と投光部2の先端に水滴が付着しやすくなり、これにより誤検知する場合があるため、このような水滴付着による誤検知が生じないよう5mm以上とする。但し、P1をあまり大きくすると第1受光部3と投光部2の収納スペースが大きく必要となり、好ましくないことからP1は、5〜10mm程度とするのが良い。第1受光部3は、第1受光部3の軸線方向を中心にして頂角α1(円錐角の2倍の角度)をなす円錐体状の第1の受光エリア41(図4の斜線部で示したエリア)を下方のシンク50に向けて形成する。角度α1は上記角度βよりも小さい角度である。この第1の受光エリア41は、投光エリア40の一部を占める第1の検知対象エリアでもある。第1受光部3は、投光エリア40で反射する反射光のうち、第1の受光エリア41内で反射する光のみを集光して受光する。そして、受光された受光信号の電気量(受光量の出力値)は、第1受光部3から第1の受光用光ファイバー6を介して第1受光素子103に入力される。
投光部2による投光の光軸に対する第1の受光エリア41の指向角θ1は、下記の式5を満たす。
Figure 2009299431
LOは、投光部2の先端からシンク50の最下面までの距離である。
第2受光部4は、投光部2に対して、互いの先端側同士が接近するとともに、互いの軸線がθ2の角度をなすように配置されている。また第2受光部4の先端と投光部2の先端とは、距離P2はなれた位置に配置されている。ここでP2も前記P1と同様5〜10mm程度にするのが好ましい。さらに、第1受光部3と第2受光部4は、互いの先端側同士が接近し、互いの軸線が(θ1+θ2)の角度をなすように配置され、互いの先端は、距離(P1+P2)はなれるように配置されている。
第2受光部4は、第2受光部4の軸線方向を中心にして頂角α2(円錐角の2倍の角度)をなす円錐体状の第2の受光エリア42(図4の格子部で示したエリア)を下方のシンク50に向けて形成する。角度α2は上記角度βよりも小さい角度である。この第2の受光エリア42は、投光エリア40の一部を占める第2の検知対象エリアでもある。このように本実施形態では、投光エリア40の中に複数の検知対象エリア(受光エリア)を備えるようにしている。第2受光部4は、投光エリア40で反射する反射光のうち、第2の受光エリア42内で反射する光のみを集光して受光する。そして、受光された受光信号の電気量(受光量の出力値)は、第2受光部4から第2の受光用光ファイバー7を介して第2受光素子104に入力される。本実施形態では角度α1および角度α2は、レンズ30により約10°に絞って設定されている。
投光部2による投光の光軸に対する第2の受光エリア42の指向角θ2は、
Figure 2009299431
を満たしている。
次に、人の手等の洗浄対象物体を検出する場合と、排水金具等の非洗浄対象物体を検出場合について図4にしたがって説明する。図4に示すケースでは、第1受光部3は、シンク50の内壁面または手で反射した反射光を検出することができ、第2受光部4は、シンク50に設けられた排水口金具51Aまたは手で反射した反射光を検出することができる状況にある。
まず、手が投光エリア40に存在していない状況では、投光部2より検知対象エリアに向けて出射された光40aは、投光エリア40を通り、シンク50の内壁面と排水口金具51Aで反射される。第1受光部3では、図面左側のシンク50の内壁面で反射した反射光が受光されるが、第1受光部3とシンク50の内壁面との距離LOが大きいため、この反射光による受光量は小さい値で第1受光素子103に出力される。一方、第2受光部4では、図面右側のシンク50の内壁面で反射した反射光と、排水口金具51Aで反射した反射光とが受光される。そして、シンク50内壁面の反射光は前述のようにその受光量は小さい値であるが、排水口金具51Aの反射光は、その高い反射率のため、その受光量は非常の大きい値で第2受光素子104に出力されることになる。
そして制御装置100では、第1受光素子103および第2受光素子104に出力された受光量が増幅および変換されてマイコンに入力され、それぞれの受光量の値が所定の閾値以上であるか否かを判断する。この場合では、第1受光素子103から入力された受光量は当該閾値以下であり、第2受光素子104から入力された受光量は当該閾値以上と判断される。この判断においては、複数の受光エリアが検知した受光量のうち、一の受光エリアが検知した受光量のみが当該閾値以上であったため、制御装置100は、手などの大きな物体を検知していないとみなし、電磁弁12を閉状態に制御して出水を行わない。
また、手が投光エリア40に存在していない状況で、排水口金具51がいずれの受光エリアからも外れた位置にある場合は、いずれの受光部3,4も排水口金具51等の高反射率の物体からの反射光を受光しがたいため、誤検知することがない。
次に、図4のように手が投光エリア40に存在している状況では、投光部2より検知対象エリアに向けて出射された光は、投光エリア40を通り、投光部2から距離LH付近で手によって乱反射される。第1受光部3では、図面左側の手の指で乱反射した反射光が受光され、比較的近い距離LHに応じた高い受光量が第1受光素子103に出力される。一方、第2受光部4では、図面右側の手の平で乱反射した反射光が受光される。そして、前述のように距離LHに応じた高い受光量が第2受光素子104に出力されることになる。このように複数個の受光素子は、それぞれが別の場所で反射した反射光を受光する。人の手等の洗浄対象とする物体は、排水口金具等の誤検知しやすい物体とは違ってある程度の長さがあり、しかも乱反射するため、洗浄対象物体の異なる部位でそれぞれ反射した反射光を複数個の受光素子によって受光することができる。
そして制御装置100では、第1受光素子103および第2受光素子104に出力された受光量が増幅および変換されてマイコンに入力される。この場合では、第1受光素子103および第2受光素子104のそれぞれから入力された受光量はともに当該閾値以上であると判断される。この判断において、2個の受光エリアが検知した受光量のうち、両方の受光エリアが検知した受光量が当該閾値以上であったため、制御装置100は、手などの検知対象物体を検知されているとみなし、電磁弁12を開状態に制御して出水を行うものである。
このように、1個の投光部2から投光エリア40に光が出射されて、投光エリア40内に物体があると、出射された光はこの物体で反射し、反射した場所に対応する受光エリアを提供する受光部がこの反射光を受光することができる。この受光エリアが投光エリア40内に複数個形成されているため、手等の洗浄すべき物体を投光エリア40内で例えば上下方向に広範囲に亘って検出することができる。つまり、手との距離であるLHが上下しても排水口金具の検知状態と手の検知状態とを区別して判断することができる。人の手は、誤検知されやすい高反射率で小さな排水口金具等に対して一般的に大きく、乱反射するため、広範囲において検知され得るという特性がある。本自動水栓装置は、複数の受光部による複数の受光エリアを有することで、この特性に適合した検出メカニズムを実現している。
次に、上記構成における自動水栓装置の作動について図5および図6にしたがって説明する。図5は、本自動水栓装置の作動について、発光信号、受光信号および電磁弁の開閉の関係を示したタイムチャートである。図6は本自動水栓装置の作動を示したフローチャートである。
電源がONされていると、制御装置100のマイクロコンピュータ101は、所定周期で、駆動回路105に発光信号を送り、発光素子102から発光を行う(ステップ10)。この発光信号は、図5に示すように、発光素子102を10μsec点灯した後、0.25sec消灯し続け、また10μsec点灯することにより、生成する。そして、この処理を繰り返すことにより、制御装置100は所定周期で所定時間の発光を継続し、投光部2から投光エリア40に向けて所定周期で光が出射されることになる。
そして、投光部2から投光中に第1受光部3、第2受光部4より受光され、各受光用光ファイバー6,7によって第1受光素子103,第2受光素子104に出力された2個の受光信号をホールドする(ステップ20)。次に、ステップ30において発光素子102からの発光を停止する。ホールドされた2個の受光信号は、A/D変換された後、マイクロコンピュータ101に入力され、演算処理が行われる。そして、ステップ40で第1受光素子103から出力されてきた受光信号が予め定められた第1の閾値以上であるか否かを判断する。
さらにステップ50で第2受光素子104から出力されてきた受光信号が予め定められた第2の閾値以上であるか否かを判断する。制御装置100は、ステップ40,50のいずれかにおいて、受光信号が所定の閾値未満であると判断された場合には、前述のように人の手等の洗浄すべき物体が検知対象エリア内に存在していないとみなし、駆動回路114を通じて電磁弁12を閉じる(ステップ55)。このとき、水道水が給水管11から給水ホース14側に流れなくなり、発電機13の発電が停止する。その後、ステップ10に戻り、再び以降の各ステップの処理が継続される。
一方、制御装置100は、ステップ40,50の両方において、受光信号が所定の閾値以上であると判断された場合には、前述のように複数個の受光エリアで強い信号が検知されたため、人の手等の洗浄すべき大きな物体が検知対象エリア内に存在しているとみなし、駆動回路114を通じて電磁弁12を開ける(ステップ60)。このとき、水道水が給水管11を経て給水ホース14側に流れ、水栓ケース1の吐出部8に至り、吐出部8からシンク50の内壁面に向かって放出される。これに伴い、発電機13は、水流により電力を発生し、その電力は蓄電器112に蓄えられる。その後、ステップ10に戻り、再び以降の各ステップの処理が継続される。
本自動水栓装置では、以上の各ステップの処理が継続されることにより、それぞれ第1の閾値、第2の閾値以上の出力値である2個の受光信号が検知されている間は、電磁弁12を開状態に維持して吐水を継続し、いずれか一方の受光信号でも所定の閾値未満の出力値となれば、電磁弁を閉状態にして吐水を停止する(図5参照)。
本実施形態に係る自動水栓装置がもたらす作用効果を以下に述べる。本自動水栓装置は、検知対象エリアに向けて光が出射される1個の投光部と、出射された光が検知対象物体に当たって反射した反射光を受光する受光部であって、投光部の出射による投光エリア内において異なる場所に定められた複数の受光エリア41,42を有し、それぞれが自己の受光エリアに存在する検知対象物体で反射した反射光を受光する2個の受光部3,4と、各受光部3,4が受光する受光信号の出力値に応じて出水を制御する制御装置100と、を備えている。各受光エリア41,42は、検知対象エリアにおいて独立した別のエリアをそれぞれ担当し、これによって異なる場所の複数のエリアで物体に当たって反射した反射光を受光する。制御装置100は、2個の受光部3,4のうち、いずれの受光部3,4によって受光された各受光信号の出力値も予め定められた閾値以上である場合に電磁弁12を開いて出水する。
このようにすることで、上記従来技術のように、PSDセンサ等により測定対象物の距離を計測する方式では、検知対象物が受光部近傍に近づくと反射光の入射角度が大きくなり、受光点がPSD等の受光面から外れてしまうため、被測定物体の検出可能な範囲を広範囲にすることが難しくなる。しかし本自動水栓装置では、複数個(2個)の受光部は、いずれも位置検出素子とレンズを組み合わせた距離測定装置の構成ではなく、フォトダイオード等の受光量を信号とするものであり、受光量が予め定められた閾値以上である場合に検知するようになっているため、検知対象物が受光部近傍に近づいても検知しなくなることは無く、近傍から所定の離れた所まで広範囲に検出することができる。また、本自動水栓装置は、複数個の受光部3,4による複数の受光エリア41,42を構成することにより、複数の場所で反射した光を検知したときに出水する。例えば、本自動水栓装置は、1個の受光部がその受光エリアにある高反射率の排水口金具からの受光信号を検出しても、他の受光部が所定の閾値以上の受光信号を検出していない場合には、出水させないように制御する。したがって、排水口金具等の物体を誤検知してしまうことを広範囲に亘って防止できる。換言すれば、排水口金具の配置場所にかかわらず、高い精度で洗浄対象物体を検知することができるため、様々なシンクの形状に対応できる自動水栓装置が得られる。
また、本自動水栓装置は、1個の投光部からの出射に対して複数個の受光部によって検出値を確認するため、出射に要する消費電流の増加を抑制することができ、省エネルギーが図れる。例えば、蓄電手段を小型化できる。
また、本自動水栓装置は、吐出部8、投光部2および2個の受光部3,4が設けられている水栓ケース1と、投光部2に光を出力する発光素子102および受光部3,4で受光した光がそれぞれ入力される受光素子103,104が収納される本体ケース10と、発光素子102から出力された光を投光部2に導く投光用光ファイバー5と、2個の受光部3,4で受光した光を2個の受光素子103,104にそれぞれに導く受光用光ファイバー6,7と、を備えている。
この構成によれば、発光素子102および受光素子103,104を水栓ケース1以外の場所に配置できるため、水栓ケース1を小型に形成でき、また吐出部8周辺に空きスペースを形成することができる。
また、投光用光ファイバー5および両受光用光ファイバー6,7はプラスチック製の光ファイバーであることにより、光搬送線を比較的曲げに対して強いものとすることができ、水栓ケース1内部において光ファイバーを配置する自由度が高くなり、小型の水栓ケース1を形成でき、使い勝手の良い自動水栓装置が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図7〜図13にしたがって説明する。図7は本実施形態に係る自動水栓装置の概略構成を示した模式図である。図8は制御装置200の構成を示したブロック図である。図9は、第1投光部60、第2投光部70および受光部80の構成を示した断面図である。図10は、投光部または受光部のホルダとこのホルダを支える支持部材との組み合わせについて、複数の実施形態を示した図であり、(a)は第1の組み合わせ例であり、(b)は第2の組み合わせ例であり、(c)は第3の組み合わせ例である。本実施形態では第1実施形態と同様の符号を付した構成についてはその説明を省略する。
自動水栓装置は、2個の発光素子と1個の受光素子を少なくとも備えている。図7および図8に示すように、制御装置200は、マイクロコンピュータ201、第1発光素子202、第2発光素子203、受光素子204、および蓄電器112等の各種電子部品を備え、本自動水栓装置の作動全体の制御を司る。マイクロコンピュータ201は、受光素子204等の入力側からの信号を用いて各種演算を実行するものであり、記憶手段としてROMまたはRAMを内蔵し、あらかじめ設定された制御プログラムや更新可能な制御プログラムを有している。
マイクロコンピュータ201は、駆動回路205,206を介して第1発光素子202,第2発光素子203のそれぞれに光を出射させる信号を送る。受光素子204が出力した検知対象物体からの反射光の受光信号は、増幅回路207で増幅され後、A/D変換器208で変換されてマイクロコンピュータ201に入力される。ここで増幅回路207は太陽光や蛍光灯等の低周波信号は増幅せず、発光パルスと同程度(ここでは10μs程度)のパルス信号を選択的に増幅するようなバンドパスフィルタ機能をもった増幅回路になっており、これにより、太陽光や蛍光灯による誤動作を防止している。そして、マイクロコンピュータ201は、このように入力された信号を用いて各種演算を実行し、演算結果に基づいた信号を駆動回路214によって電磁弁12に出力してその開閉を制御する。
蓄電器212は、本自動水栓装置における蓄電手段であり、例えば二次電池からなる蓄電池であって、発電機13で発電された電力を蓄える。発電機13で発電された電力は、マイクロコンピュータ201、第1発光素子202,第2発光素子203の発光処理等の本自動水栓装置で必要とする電力を賄う。発電機13の発電電力は、整流器213で整流されてから蓄電器212に蓄えられ、さらに電源211に供給される。
本自動水栓装置は複数個の発光素子を備えている。本実施形態では一例として2個の発光素子を有する場合を説明する。第1発光素子202および第2発光素子203は、物体検知用の光源であって、それぞれ光搬送線である第1の投光用光ファイバー61、第2の投光用光ファイバー71によって水栓ケース1に配置された第1投光部60,第2投光部70に接続されている。第1発光素子202および第2発光素子203は、同一の構造を有する発光素子である。
第1発光素子202は、可視光を第1の投光用光ファイバー61に向けて発光する発光ダイオード(LED)である。第1発光素子202から出力された光は、第1の投光用光ファイバー61によって第1投光部60に導かれる。第2発光素子203は、可視光を第2の投光用光ファイバー71に向けて発光する発光ダイオード(LED)である。第2発光素子203から出力された光は、第2の投光用光ファイバー71によって第2投光部70に導かれる。可視光としては、波長が例えば600〜700nmのものであり、さらに好ましくは約650nmのものがよい。このような可視光を用いると、発光ダイオードの発光効率が向上し、プラスチック製の光ファイバーに対する透過率が優れたものになる。
受光素子204は、光搬送線である受光用光ファイバーによって水栓ケース1に配置された受光部80に接続されている。受光素子204は、フォトダイオード等からなり、受光用光ファイバー81により導かれる光を受光し、受光量に応じた電気信号を出力する。また受光素子204には、第1発光素子202および第2発光素子203が発光する光の波長に対して感度が高い受光素子を使用する。各光ファイバーは、石英製やガラス製よりも可撓性に優れ、曲げに対して強いプラスチック製であることが好ましい。
水栓ケース1は本自動水栓装置が設置される部屋の壁52に突出する形態で取り付けられ、水栓ケース1の下方には、略椀状のシンク50が設けられている。そして水栓ケース1の先端側には、吐出部8、第1投光部60、第2投光部70および受光部80が下方に臨むように配置されている。各光ファイバー61,71,81および給水ホース14は、当該壁52に形成された穴部53を通して配され、水栓ケース1と本体ケース10との間を接続するようになっている。
図9に示すように、第1投光部60および第2投光部70は、同一の構造である。第1投光部60は、投光用光ファイバーの発光端部63が集光手段であるレンズ30に密着するように設けられ、レンズ30の周囲をホルダ64で保持するようにして構成されている。第1投光部60は、下方のシンク50に向かって所定の大きさの第1の投光エリア43(図7の格子部で示したエリア)を形成する。第2投光部70は、下方のシンク50に向かって所定の大きさの第2の投光エリア44(図7の斜線部で示したエリア)を形成する。ホルダ64は、発光端部63および投光用光ファイバーの被覆部66を接着剤65を介して固定しており、ホルダ64自身は水栓ケース1に取り付けられている。
この構造により、第1の投光用光ファイバー61、第2の投光用光ファイバー71を傷つけず、強固に固定することができる。また、発光端部63のレンズ30側部分には被覆部66を設けていない。これは被覆部66が熱膨張により伸びてレンズ30とファイバー先端との間に入り込むことを防ぐため、および接着剤65の接着性を良好にするためである。また、発光端部63先端付近にはOリング62を外嵌めにし、Oリング62を外側からホルダ64で保持することによりシール性を確保し、接着剤65がレンズ面に流れないようにしている。また、接着剤65は光を吸収し易い黒色のものが望ましい、なぜならば被覆部66を除いた部分は光ファイバーの外に若干光が漏れ、この漏れた光が迷光となり外部に放射されることを防止できるからである。
ホルダ64には、径方向外方に突出する第1凸部68と第2凸部69が設けられている。第1凸部68と第2凸部69は、ホルダ64を水栓ケース1に取り付けるときに、ホルダ64を支える支持部材1aの位置を決めることに寄与する。第1凸部68と第2凸部69との間に位置するホルダ64の側面は、ホルダ64の所定の部位に設けられた被支持部となる。支持部材1aは、この被支持部を支持し、投光部または受光部を水栓ケース1に対して位置決めする部材である。また、支持部材1aと第1凸部68および第2凸部69とは、ホルダ64の位置決め手段であるとともに固定手段である。本自動水栓装置は、この位置決め手段により、所望の検知性能を発揮することができる。第1凸部68と第2凸部69は、軸方向に所定長さ離間して配置され、それぞれホルダ64の周方向全周に亘って設けられる凸条部によって構成してもよいし、周方向に離間して設けられる複数個の突起部で構成してもよい。
図10(a)に示すように、支持部材1aは、一方側に水栓ケース1に固定される基部を有し、基部に一体に設けられ、基部の反対側が開放されることにより可撓性を有する略C字状の腕部15を有している。腕部15は、所定の軸方向長さを有する薄板を略半円状に形成した形状である。この腕部15の軸方向長さは、第1凸部68と第2凸部69の軸方向の離間長さに等しくなっている。これにより、支持部材1aの腕部を第1凸部68と第2凸部69との間に配置させ、ホルダ64の外周面を腕部15の内側面によって外側からつかむようにすると、腕部15が第1凸部68と第2凸部69によって軸方向両側から保持されるため、水栓ケース1に対するホルダ64の位置が決まり、第1投光部60は所定の位置に固定される。
また、腕部15は可撓性を有するため、第1凸部68と第2凸部69との間に位置するホルダ64の側面を腕部15の開放部分に押し付け続けることにより、腕部15の開放部分が一旦外方に広がっていき、ホルダ64が腕部15の内側に納まると、腕部15は元の形状に戻ろうとして、ホルダ64を外側から包むようにして保持する。このようにして、水栓ケース1に対するホルダ64の取り付けはワンタッチで行われる。
また、図10(b)に示すように、軸方向に1個設けられる凸部68Aを備えた第1投光部60Aとしてもよい。また、この凸部68Aは、ホルダの周方向全周に亘って設けられる凸条部によって構成してもよいし、周方向に離間して設けられる複数個の突起部で構成してもよい。凸部68Aの両側に位置するホルダの側面は、ホルダの所定の部位に設けられた被支持部となる。支持部材1aは、この被支持部を支持し、投光部または受光部を水栓ケース1に対して位置決めする部材である。支持部材1aと凸部68Aとは、ホルダの位置決め手段であるとともに固定手段である。
この構成の場合には、支持部材1aは、基部に一体に設けられる腕部15を2個備える。2個の腕部15は軸方向に所定長さ離間して配置されている。ホルダは、凸部68Aが2個の腕部15の間に位置するように、支持部材1aに取り付けられる。つまり、2個の腕部15を凸部68Aの軸方向両側に配置させ、ホルダの外周面を腕部15の内側面によって外側からつかむようにすると、凸部68Aが2個の腕部15によって軸方向両側から保持されるため、水栓ケース1に対するホルダの位置が決まり、第1投光部60Aは所定の位置に固定される。また、この場合も、水栓ケース1に対するホルダ64の取り付けはワンタッチで行われる。
受光部80は、受光用光ファイバーの受光端部82の周囲をホルダ83で保持するようにして構成されている。ホルダ83は、受光端部82および光ファイバーの被覆部85を接着剤84を介して固定しており、ホルダ83自身は水栓ケース1に取り付けられている。この構造により、受光用光ファイバー81を傷つけず、強固に固定することができる。受光部80は、レンズ等の集光手段を備えていないため、光ファイバー自身が有する受光角で光を受光する。したがって受光部80が検知対象物体からの反射光を受光できる検知対象エリアは広範囲なものとなる。例えばプラスチック製の光ファイバーを用いる場合には約60°をなす角度で検知対象エリアから放射状に受光できることになる。
ホルダ83には、径方向内方に凹む第1凹部88と第2凹部89が設けられている。第1凹部88と第2凹部89は、前述の第1凸部68および第2凸部69や凸部68Aと同様に、ホルダ83を水栓ケース1に取り付けるときに、ホルダ83を支える支持部材の位置を決めることに寄与する。第1凹部88と第2凹部89は、ホルダの所定の部位に設けられた被支持部となる。支持部材は、この被支持部を支持し、投光部または受光部を水栓ケース1に対して位置決めする部材である。第1凹部88と第2凹部89は、軸方向に所定長さ離間して配置され、それぞれホルダ83の周方向全周に亘って設けられる凹条部によって構成してもよいし、周方向に離間して設けられる複数個の凹部で構成してもよい。
図10(c)に示すように、支持部材は、第1凹部88と第2凹部89に対応するように軸方向に2個設けられ、それぞれが、一方側が水栓ケース1に固定され、他方側に向かって伸長する二股状の基部を有し、基部の他方側に可撓性を有する略C字状の腕部16を有する構成である。2個の腕部16の軸方向長さは、第1凹部88と第2凹部89のそれぞれの軸方向の長さに等しくなっている。これにより、2個の腕部16が、第1凹部88および第2凹部89のそれぞれの外周面を外側からつかむことにより、水栓ケース1に対するホルダ83の位置が決まり、受光部80は所定の位置に固定される。腕部16と第1凹部88および第2凹部89とは、ホルダ83の位置決め手段であるとともに固定手段である。また、前述と同様に、2個の腕部16は可撓性を有するため、水栓ケース1に対するホルダ83の取り付けはワンタッチで行われる。また、軸方向に1個設けられる凹部をホルダ83に設け、水栓ケース1に対するホルダ83の位置決め手段としてもよい。
第1投光部60、第2投光部70および受光部80が配置される位置関係について以下に説明する。図11は、第1投光部60、第2投光部70、受光部80および排水口金具51の関係を示した模式図である。受光部80は、レンズ等の集光手段を備えていないため、光ファイバー自身が有する受光角で反射光を受光する。したがって受光部80が検知物体で反射した反射光を受光できる受光エリア45は広範囲なものとなる。例えばプラスチック製の光ファイバーを用いる場合には、頂角(受光角)が約60°、すなわち円錐角が約30°である略円錐体の内部に含まれる検知対象エリアにおいて反射した光を受光することができる。
図11に示すように、第1投光部の軸線67は、下方のシンク50に向かって投光される光の光軸に一致し、この軸線67を中心にして円錐角(α1)/2の角度をなす円錐体状の第1の投光エリア43が形成される。角度α1は、受光部80の受光角よりも小さい角度である。第1投光部60は、受光部80に対して、互いの先端側同士が接近するとともに、互いの軸線がθ11の角度をなすように配置されている。さらに、第1投光部60と受光部80は、両者の先端間が距離P1はなれた位置となるように配置されている。ここでP1は第1実施形態と同様の理由により5〜10mm程度にするのが好ましい。第1の投光エリア43は、受光エリア45の一部を占める第1の検知対象エリアでもある。
受光部80は、第1の投光エリア43で反射する反射光と、第2の投光エリア44で反射する反射光と、の両方の信号を受光することができる。第1の投光エリア43での反射光を受光したときの受光信号は、受光部80から受光用光ファイバー81を介して受光素子204に入力される。そして、受光信号の電気量(受光量の出力値)は、さらに増幅回路207とA/D変換器208を経てマイクロコンピュータ201に入力され、マイクロコンピュータ201で解析される。
そして、受光部の軸線87に対する第1の投光エリア43の指向角θ11は下記の式7を満たし、第1投光部60は、受光部80に対して式7を満足するように配置するものとする。
Figure 2009299431
Lは、第1投光部60の先端からシンク50に設けられる排水口金具51までの距離である。
このようにθ11が式7を満たすように設定されると、排水口金具51が水平面に平行に配置されている場合は、第1投光部60から放射される光が排水口金具51に当たったとしても、排水口金具51によって反射した光は、受光部80の方向に反射せず、受光部80に入射されることはないが、排水口金具51が水平方向に対して角度ε傾いて設置されている(破線で示した排水口金具51)場合は、排水口金具51によって反射した光が受光部80に入射される場合がある。ここで、θ11が大きくなりすぎると、第1の投光エリア43は第1投光部60を中心として左回りに回転するように移動する。このため、θ11の上限は、第1の投光エリア43が受光エリア45外に外れない位置になる角度に設定するものとする。
次に、第2投光部の軸線77は、下方のシンク50に向かって投光される光の光軸に一致し、この軸線77を中心にして円錐角(α2)/2の角度をなす円錐体状の第2の投光エリア44が形成される。角度α2も、受光部80の受光角よりも小さい角度である。第2投光部70は、受光部80に対して、互いの先端側同士が接近するとともに、互いの軸線がθ22の角度をなすように配置されている。さらに、第2投光部70と受光部80は、両者の先端間が距離P2はなれた位置となるように配置されている。ここでP2も前記P1と同様5〜10mm程度にするのが好ましい。第2の投光エリア44は、受光エリア45の一部を占める第1の検知対象エリアでもある。さらに、第2投光部70と第1投光部60は、互いの先端側同士が接近し、互いの軸線が(θ11+θ22)の角度をなすように配置され、互いの先端は、距離(P1+P2)はなれるように配置されている。
そして、受光部の軸線87に対する第2の投光エリア44の指向角θ22は下記の式8を満たし、第2投光部70は、受光部80に対して式8を満足するように配置するものとする。
Figure 2009299431
Lは、第2投光部70の先端からシンク50の最下面までの距離である。
このようにθ22が式8を満たすように設定されることにより、排水口金具51が水平面に平行に配置されている場合、あるいは排水口金具51が水平方向に対して角度ε傾いて設置されている(破線で示した排水口金具51)場合であろうが、第2投光部70から放射される光が排水口金具51に当たったとしても、排水口金具51によって反射した光は、受光部80の方向に反射せず、受光部80に入射されることはない。これは排水口金具の位置がずれていても同じである。また、θ22についてもその値が大きくなりすぎると、第2の投光エリア44は第2投光部70を中心として右回りに回転するように移動する。このため、θ22の上限は、第2の投光エリア44が受光エリア45の外に外れない位置になる角度に設定するものとする。なお、本実施形態では角度α1および角度α2は、レンズ30によって5〜20°程度に絞られて設定されている。
以上のように、本自動水栓装置は、上記式7および式8の両方を満足するように配置された第1投光部60、第2投光部70および受光部80を備えたものである。そして、このような自動水栓装置の作動について図12および図13にしたがって説明する。図12は、本実施形態の自動水栓装置の作動について、発光信号、受光信号および電磁弁の開閉の関係を示したタイムチャートである。図13は本自動水栓装置の作動を示したフローチャートである。
電源がONされていると、マイクロコンピュータ201は、所定周期で、駆動回路205に発光信号を送り、第1発光素子202から発光を行う(ステップ100)。この発光信号は、図12に示すように、第1発光素子202を10μsec点灯した後、0.25sec消灯し続け、また10μsec点灯することにより、生成する。そして、この処理を繰り返すことにより、制御装置200は所定周期で所定時間の発光を継続し、第1投光部60から第1の投光エリア43に向けて所定周期で光が出射されることになる。
そして、第1発光素子202が発行中に受光部80より受光され、受光用光ファイバー81を介して受光素子204に出力された1個の受光信号をホールドする(ステップ110)。次に、ステップ120において第1発光素子202からの発光を停止する。ホールドされた1個の受光信号は、A/D変換された後、マイクロコンピュータ201に入力され、演算処理が行われる。そして、演算処理された受光信号が予め定められた第1の閾値以上であるか否かを判断する(ステップ130)。このステップ100からステップ130までの処理は非常に短時間で行われる。ステップ130で受光信号が第1の閾値以上であると判断されると第2発光素子203からの発光を行う。
同様に、マイクロコンピュータ201は、所定周期で、駆動回路206に発光信号を送り、第2発光素子203から発光を行う(ステップ140)。この発光周期は第1発光素子202の発光周期と同じであるが、ただし発光のタイミングは、図12に示すように所定時間ずらして行われる。つまり、両発光素子からの発光は同時のタイミングで行われず、交互に発せられる。そして、第2発光素子203が発行中に受光部80より受光され、受光用光ファイバー81を介して受光素子204に出力された1個の受光信号をホールドする(ステップ150)。次に、ステップ160において第2発光素子203からの発光を停止する。ホールドされた1個の受光信号は、A/D変換された後、マイクロコンピュータ201に入力され、演算処理が行われる。そして、演算処理された受光信号が予め定められた第2の閾値以上であるか否かを判断する(ステップ170)。このステップ140からステップ170までの処理は非常に短時間で行われる。
制御装置200は、ステップ130,170のいずれかにおいて、受光信号が所定の閾値未満であると判断された場合には、閾値未満の信号は手ではない物体を検知している状態であるため、洗浄すべき物体が検知対象エリア内に存在していないとみなし、駆動回路214を通じて電磁弁12を閉じる(ステップ175)。このとき、水道水が給水管11から給水ホース14側に流れなくなり、発電機13の発電が停止する。その後、ステップ100に戻り、再び以降の各ステップの処理が継続される。
一方、制御装置200は、ステップ130,170の両方において、受光信号が所定の閾値以上であると判断された場合には、複数個の投光エリアで反射した光が強い信号であるため、人の手等の洗浄すべき大きな物体が検知対象エリア内に存在しているとみなし、駆動回路214を通じて電磁弁12を開ける(ステップ180)。このとき、水道水が給水管11を経て給水ホース14側に流れ、水栓ケース1の吐出部8に至り、吐出部8からシンク50の内壁面に向かって放出される。これに伴い、発電機13は、水流により電力を発生し、その電力は蓄電器212に蓄えられる。その後、ステップ100に戻り、再び以降の各ステップの処理が継続される。
本自動水栓装置では、以上の各ステップの処理が継続されることにより、第1の閾値以上の出力値の受光信号と、第2の閾値以上の出力値の受光信号とがずれたタイミングで検知されている間は、電磁弁12を開状態に維持して吐水を継続する。いずれか一方の受光信号でも所定の閾値未満の出力値となれば、電磁弁12を閉状態にして吐水を停止する(12参照)。
本実施形態に係る自動水栓装置がもたらす作用効果を以下に述べる。本自動水栓装置は、検知対象とする検知対象エリアに向けて、それぞれ光を所定の投光角α1,α2を形成するように末広がり状に放射して、異なる2個の投光エリア(第1の投光エリア43、第2の投光エリア44)を形成する第1投光部60および第2投光部70と、2個の投光部から放射された光が物体に当たって反射した光を受光するように、当該2個の投光エリアを含み、投光角α1,α2よりも大きな所定の受光角を有する1個の受光エリア45を形成する1個の受光部80と、を備え、当該投光エリアに入った手によって反射した反射光を受光部80が受光したときに自動的に出水を行う。さらに、第1投光部60、第2投光部70および受光部80は、θ11が前述の式7で示す関係を満たすとともに、θ22が前述の式8で示す関係を満たすように設定されている。
この構成によれば、排水口金具がε傾斜して設置されていた場合は、第1投光部60から放射された光が排水口金具51で反射し受光部80に入射して大きな受光信号が入力されるが、第2投光部70から放射された光は排水口金具51に当っても受光部80の方向に反射せず受光部80に入射することはない。従って第1投光タイミングと第2投光タイミングの両方のタイミングで閾値以上の信号になることはなく、これにより出水することはない。これは排水口金具がどのように配置され、傾斜していても同じである。このようにして検知対象エリア側に存在する排水口金具51の誤検知を防止できる。
一方制御装置200は、受光部80で受光した2個の信号が両方とも所定の閾値以上であると判断された場合には出水する。また、本自動水栓装置は、2個の投光部が形成する異なる2個の投光エリアを構成する。これにより、受光部が受光する2個の信号は、異なる場所で反射した光信号である。この制御によれば、2個の投光エリアで反射した光が強い信号であるため、人の手等の比較的大きな物体が検知対象エリア内に存在しているとみなすことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
例えば、上記各実施形態において指向角度θ1と指向角度θ2は、同一の角度としてもよいし、θ1またはθ2の一方を他方よりも大きくしてもよい。また、投光エリア40に対する各受光エリア41,42の設定場所を考慮し、現場において適宜変更可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1投光部および第2投光部のホルダ64には径方向外方に突出する形状の凸部を設け、受光部のホルダ83には径方向内方に凹む形状の凹部を設けるようにしているが、ホルダ64に凹部を設け、ホルダ83に凸部を設けるようにしてもよい。
第1実施形態に係る自動水栓装置の概略構成を示した模式図である。 制御装置100の構成を示したブロック図である。 投光部2、第1受光部3および第2受光部4の構成を示した断面図である。 投光エリア40と複数の受光エリア41,42の関係を示した模式図である。 本自動水栓装置の作動について、発光信号、受光信号および電磁弁の開閉の関係を示したタイムチャートである。 本自動水栓装置の作動を示したフローチャートである。 第2実施形態に係る自動水栓装置の概略構成を示した模式図である。 制御装置200の構成を示したブロック図である。 第1投光部60、第2投光部70および受光部80の構成を示した断面図である。 投光部または受光部のホルダとこのホルダを支える支持部材との組み合わせについて、複数の実施形態を示した図であり、(a)は第1の組み合わせ例であり、(b)は第2の組み合わせ例であり、(c)は第3の組み合わせ例である。 第2実施形態に係る第1投光部60、第2投光部70、受光部80および排水口金具51の関係を示した模式図である。 第2実施形態の自動水栓装置の作動について、発光信号、受光信号および電磁弁の開閉の関係を示したタイムチャートである。 本自動水栓装置の作動を示したフローチャートである。
符号の説明
1…水栓ケース 1a…支持部材 2…投光部 3…第1受光部(受光部)
4…第2受光部(受光部) 5…投光用光ファイバー
6…第1の受光用光ファイバー(受光用光ファイバー)
7…第2の受光用光ファイバー(受光用光ファイバー) 8…吐出部
10…本体ケース 30…レンズ 32…受光用光ファイバーの受光端部
33,64…ホルダ 34,65…接着剤 41…第1の受光エリア(受光エリア)
42…第2の受光エリア(受光エリア) 43…第1の投光エリア(投光エリア)
44…第2の投光エリア(投光エリア) 50…シンク 51…排水口金具
60…第1投光部(投光部) 61…第1の投光用光ファイバー(投光用光ファイバー)
63…投光用光ファイバーの発光端部 67…第1投光部の軸線
70…第2投光部(投光部) 71…第2の投光用光ファイバー(投光用光ファイバー)
77…第2投光部の軸線
80…受光部 87…受光部の軸線 100…制御装置(制御手段)
102…発光素子 103…第1受光素子 104…第2受光素子
202…第1発光素子 203…第2発光素子

Claims (7)

  1. 検知対象エリアに向けて光が出射される1個の投光部(2)と、
    前記出射された光が検知対象とする検知対象物体に当たって反射した反射光を受光する複数個の受光部であって、前記投光部から出射された光によって形成される投光エリア内の異なる場所に定められる複数の受光エリア(41,42)を有し、それぞれが自己の前記受光エリアに存在する前記検知対象物体で反射した反射光を受光する複数個の受光部(3,4)と、
    前記各受光部が受光する受光信号の出力値に応じて出水を制御する制御手段(100)と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数個の受光部のうち、少なくとも2個の受光部によって受光された各受光信号の出力値がいずれも予め定められた閾値以上である場合に出水することを特徴とする自動水栓装置。
  2. 出水される吐出部(8)、前記投光部および前記複数個の受光部が設けられている水栓ケース(1)と、
    前記投光部に光を出力する発光素子(102)および前記複数個の受光部で受光した光が入力される複数個の受光素子(103,104)が収納される本体ケース(10)と、
    前記発光素子から出力された光を前記投光部に導く投光用光ファイバー(5)と、
    前記複数個の受光部で受光した光を前記複数個の受光素子に導く受光用光ファイバー(6,7)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動水栓装置。
  3. 前記投光用光ファイバーおよび前記受光用光ファイバーは、プラスチック製の光ファイバーであることを特徴とする請求項2に記載の自動水栓装置。
  4. 前記受光部は、前記受光用光ファイバーの受光端部(32)に密着するレンズ(30)と、前記レンズ(30)の周囲を保持し、前記受光用光ファイバーの受光端部の周囲を接着剤(34)を介して保持するホルダ(33)と、を備え、
    前記接着剤は黒色であることを特徴とする請求項2または3に記載の自動水栓装置。
  5. 検知対象とする検知対象エリアに向けて、それぞれ光を所定の投光角(α1,α2)を形成するように末広がり状に放射して、異なる2個の投光エリア(43,44)を形成する第1投光部(60)および第2投光部(70)と、
    前記2個の投光部から放射された光が物体に当たって反射した反射光を受光するように、前記投光エリアを含み、前記投光角よりも大きな所定の受光角を有する1個の受光エリア(45)を形成する1個の受光部(80)と、を備え、
    前記投光エリアに入った手によって反射した反射光を前記受光部が受光したときに自動的に出水を行う自動水栓装置であって、
    前記第1投光部の軸線(67)と前記受光部の軸線(87)とがなす角度をθ11とし、前記第1投光部による前記所定の投光角をα1とし、前記第1投光部の軸線(67)と前記受光部の軸線(87)との距離をP1とし、前記第1投光部の下端と前記第1投光部下方のシンク(50)に設けられる排水口金具(51)との間の距離をLとした場合に、
    前記θ11は下記の式1で示す関係を満たすように設定されるとともに、
    さらに、前記第2投光部の軸線(77)と前記受光部の軸線(87)とがなす角度をθ22とし、前記第2投光部による前記所定の投光角をα2とし、前記第2投光部の軸線(77)と前記受光部の軸線(87)との距離をP2とし、前記第2投光部の下端と前記排水口金具(51)との間の距離をLとした場合に、
    前記θ22は下記の式2で示す関係を満たすように設定されることを特徴とする自動水栓装置。
    Figure 2009299431
    Figure 2009299431
  6. 前記第1投光部および第2投光部のそれぞれに光を出力する第1発光素子(202)および第2発光素子(203)と、前記第1発光素子および第2発光素子のそれぞれから出力された光を前記各投光部に導く投光用光ファイバー(61,71)と、を備え、
    前記第1投光部および前記第2投光部のそれぞれは、前記投光用光ファイバーの発光端部(63)に密着するレンズ(30)と、前記レンズ(30)の周囲を保持し、前記投光用光ファイバーの発光端部の周囲を接着剤(65)を介して保持するホルダ(64)と、を備え、
    前記接着剤は黒色であることを特徴とする請求項5に記載の自動水栓装置。
  7. 出水される吐出部(8)、前記投光部および前記受光部が設けられている水栓ケース(1)と、前記投光部または前記受光部の外面における所定の部位に設けられた被支持部を支持し、前記投光部または前記受光部を前記水栓ケースに対して位置決めする支持部材(1a)と、を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自動水栓装置。
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