JP2009298325A - 自転車の転倒防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自転車を手押しで移動させたり、駐輪しようとする場合に前輪を後進方向に移動させないようにして自転車の転倒を防止する。
【解決手段】ハンドルの左ニギリ19に隣接した回転レバー21を第1の方向301に回転操作すると、ワイヤ5を介してバンドブレーキ17が引っ張られ、圧縮ばね173の伸張力に坑してバンドブレーキ17のライニングの内周面がフリー機構付きドラム15の外周面に接触して、前輪の後進方向の逆回転を防止し、回転レバー21を第2の方向311に回転操作すると、ワイヤ5を介してバンドブレーキ17の引っ張りが解除され、圧縮ばね173の伸張力によりバンドブレーキ17のライニングの内周面がフリー機構付きドラム15の外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
【選択図】図2
【解決手段】ハンドルの左ニギリ19に隣接した回転レバー21を第1の方向301に回転操作すると、ワイヤ5を介してバンドブレーキ17が引っ張られ、圧縮ばね173の伸張力に坑してバンドブレーキ17のライニングの内周面がフリー機構付きドラム15の外周面に接触して、前輪の後進方向の逆回転を防止し、回転レバー21を第2の方向311に回転操作すると、ワイヤ5を介してバンドブレーキ17の引っ張りが解除され、圧縮ばね173の伸張力によりバンドブレーキ17のライニングの内周面がフリー機構付きドラム15の外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
【選択図】図2
Description
本発明は、自転車の手押し移動時、停止時、駐輪時などのような非走行時に自転車が転倒することを防止し得る自転車の転倒防止装置に関する。
自転車は、走行の安全性が重要であるが、安定して走行するために、前ホークの回転軸は地面に対してキャスターアングルという角度が設けられて斜めになっているとともに、前ホークの先が曲がり前方に折曲してオフセットを形成し、これにより自転車は、走行時に傾いたとしても、傾いた方向にハンドルが自然に曲がるように回転し、倒れにくいようになっている。
しかしながら、自転車が傾斜している路面や段差のある路面などを手押し状態で移動させたり、または道路の両端のように中央よりも低くなって傾斜している路面に自転車を駐輪しようとすると、自転車は傾いた状態になっているが、このように自転車が傾くと、この傾きにより自転車のハンドルは上述した走行時と同様に傾いた方向に自然に曲がって回転しようとする。
このように、ハンドルが傾斜地などで曲がって回転しようとすると、自転車は多くの場合、後輪を中心として前輪が後進方向に移動し、自転車は転倒しやすくなる。
更に詳しくは、自転車が例えば左に傾くと、ハンドルは左に曲がるが、この傾いた自転車を支えていると、この支えている力に対して反作用が働く。この反作用の力の方向は自転車の車輪が接地面に対して右方向に働く力となり、この反作用の方向と前輪が後進する方向が同じ方向となるため、前輪が更に後進することになる。
ここで、例えば、地面とタイヤの摩擦係数μが低い場合、例えば自転車を氷の上に置いて傾けた場合において自転車のサドルが倒れないように支えると、前後のタイヤが右方向に横滑りして倒れるが、通常の道路のように、地面とタイヤの摩擦係数μが大きい場合は、前後の車輪に仮に同じ力が働いたとすると、後輪は進行方向と直角に力が働くために横滑りを起こしにくいが、前輪はハンドルが傾いた方向に曲がるため、この力の大きさにより後進を始める。この力の大きさは自転車の前に重い荷物があるほど大きくなり、またハンドルの曲がり角度が大きくなるほど、後進しやすくなる。そして、後進を始めると、ハンドルの曲がり角度はより大きくなるため、倒れ角度が大きくなり、反作用力が大きくなる。結果として、前輪が後進方向に移動し、自転車は転倒しやすくなる。
このように、前輪が後進始めると、力の弱い女性では、ハンドルをしっかり握っていても、転倒を支える事が難しくなる。特に、自転車の前部や前後部に重たい荷物を乗せているように場合には、前輪の後進を止めることが困難となり、自転車は転倒することになる。
また、自転車を手で押して移動している時や自転車の駐輪時などには、運転者は自転車が自分と反対側に倒れるのを防ぐために、通常自分のいる側に少し倒し気味にして、すなわち少し傾斜して支えている。このように自転車を傾斜して支えている場合において、自転車に荷物を載せてなく、自転車だけの場合には自転車が傾斜してもハンドルの回転する力は小さく、小さな力で容易に戻すことができるが、重たい荷物を載せている場合、特にハンドル部分に子供を乗せている場合などの重荷重が掛かっている場合には、自転車の傾斜が大きくなって、ハンドルの回転する力が更に大きくなり、前輪が後進方向に移動し、自転車は転倒することになる。
特開2004-322805号公報
特開2002-120780号公報
上述したように、自転車を手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合において、自転車が傾いたりすると、この傾いた方向に自転車のハンドルが曲がって回転し、これにより前輪が後進方向に移動し、自転車が転倒しやすくなるという問題がある。
特に、傾斜している路面などを手押し状態で自転車を移動させたり、または駐輪しようとして、自転車が傾いたり、または自転車が倒れるのを防ぐために自分のいる側に傾けて、手押し状態で移動させたり、駐輪しようとすると、この傾いた方向に自転車のハンドルが曲がって回転し、これにより前輪が後進方向に移動し、自転車が転倒しやすくなるという問題がある。
従来、自転車の転倒を防止するために、停車時におけるハンドルの回転を防止すべくハンドルロックしたり、または前輪にブレーキをかけるなどの種々の方法があるが、いずれの方法も操作性に問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、自転車を手押しで移動させたり、駐輪しようとする場合に前輪を後進方向に移動させないようにして自転車の転倒を防止した自転車の転倒防止装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の自転車の転倒防止装置は、自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止する逆回転防止装置と、この逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止を解除するとともに、この前輪の逆回転の防止が解除された状態において、前輪の後進方向への逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定する逆回転防止解除/設定装置とを有することをを要旨とする。
請求項1記載の自転車の転倒防止装置では、自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止でき、またこの前輪の逆回転の防止を解除できるため、傾斜している路面などを手押し状態で自転車を移動させたり、または駐輪しようとして、自転車が傾いたり、または自転車が倒れるのを防ぐために自分のいる側に傾けて、手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合に、前輪が後進しないように設定することにより、自転車のハンドルが傾いた方向に曲がったとしても、前輪は後進せず、自転車が転倒することはなく、高い安全性を確保することができる。
請求項2記載の自転車の転倒防止装置は、前記逆回転防止装置が、前輪の回転軸に取り付けられ、前輪の前進方向の回転に対しては拘束されずに自由に回転し、前輪の後進方向の逆回転に対しては拘束されて前輪の逆回転とともに一体的に回転するフリー機構付きドラムと、このフリー機構付きドラムの外周面に対して内周面が対向するように周回して設けられ、該内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触することにより前輪の後進方向の逆回転を防止するバンドブレーキとを有し、前記逆回転防止解除/設定装置が、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張ったり、第1の方向と反対の第2の方向に戻すように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、バンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、前記離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、バンドブレーキの前記引っ張りが解除され、前記離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するように逆回転防止装置を設定する操作部材と有することを要旨とする。
請求項2記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材を第1の方向に操作して、バンドブレーキの内周面をフリー機構付きドラムの外周面に接触させ、前輪の後進方向の逆回転を防止し、操作部材を第2の方向に操作して、バンドブレーキの内周面をフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するため、操作部材の操作により前輪の後進の防止および解除を簡単に行うことができ、例えば自転車を手押し状態で移動させたり、または駐輪しようとする場合でも、操作部材の簡単な操作で前輪の後進を防止でき、これにより自転車のハンドルが傾いた方向に曲がったとしても、前輪は後進せず、自転車が転倒することはなく、高い安全性を確保することができるとともに、また後進が必要な場合には、操作部材の簡単な操作で後進できるようにすることができる。
請求項3記載の自転車の転倒防止装置は、一端がハンドブレーキに取り付けられ、他端が操作部材に取り付けられたワイヤを有し、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを要旨とする。
請求項3記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材はワイヤでハンドブレーキと連結されていて、操作部材を第1の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが引っ張られ、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、操作部材を第2の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの引っ張りが解除され、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
請求項4記載の自転車の転倒防止装置は、前記離隔付勢手段が、圧縮ばねを有することを要旨とする。
請求項4記載の自転車の転倒防止装置では、離隔付勢手段が圧縮ばねであるため、小型かつ経済的に構成できる。
請求項5記載の自転車の転倒防止装置は、前記操作部材が、自転車のハンドルに取り付けられた回転レバーであり、この回転レバーを第1の方向に回転操作すると、前記ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、前記回転レバーを第2の方向に回転操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを要旨とする。
請求項5記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材がハンドルに取り付けられた回転レバーであり、この回転レバーを第1の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが引っ張られ、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、回転レバーを第2の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの引っ張りが解除され、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するため、回転レバーの回転という簡単な操作で前輪の後進方向の逆回転防止および解除を行うことができる。
請求項6記載の自転車の転倒防止装置は、自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止する逆回転防止装置と、この逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止を解除する逆回転防止解除装置とを有することを要旨とする。
請求項6記載の自転車の転倒防止装置では、自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止でき、またこの前輪の逆回転の防止を解除できるため、傾斜している路面などを手押し状態で自転車を移動させたり、または駐輪しようとして、自転車が傾いたり、または自転車が倒れるのを防ぐために自分のいる側に傾けて、手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合に、前輪が後進しないように設定することにより、自転車のハンドルが傾いた方向に曲がったとしても、前輪は後進せず、自転車が転倒することはなく、高い安全性を確保することができる。
請求項7記載の自転車の転倒防止装置は、前記逆回転防止解除装置により逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止が解除された状態において、前輪の後進方向への逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定する逆回転防止設定装置を有することを要旨とする。
請求項7記載の自転車の転倒防止装置では、前輪の逆回転の防止が解除された状態において、前輪の後進方向への逆回転を防止するように設定できる。
請求項8記載の自転車の転倒防止装置は、前記逆回転防止装置が、前輪の回転軸に取り付けられ、前輪の前進方向の回転に対しては拘束されずに自由に回転し、前輪の後進方向の逆回転に対しては拘束されて前輪の逆回転とともに一体的に回転するフリー機構付きドラムと、このフリー機構付きドラムの外周面に対して内周面が対向するように周回して設けられ、該内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触することにより前輪の後進方向の逆回転を防止するバンドブレーキとを有し、前記逆回転防止設定装置が、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ハンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、前記離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止するように前記逆回転防止装置を設定する操作部材とを有することを要旨とする。
請求項8記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材を第1の方向に操作すると、ハンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止するため、自転車を手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合に、自転車のハンドルが傾いた方向に曲がったとしても、前輪は後進せず、自転車が転倒することはなく、高い安全性を確保することができる。
請求項9記載の自転車の転倒防止装置は、前記逆回転防止解除装置が、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、ハンドブレーキを第1の方向と反対の第2の方向に戻すように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、バンドブレーキの前記引っ張りが解除され、前記離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するように前記逆回転防止装置を設定する操作部材とを有することを要旨とする。
請求項9記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材を第2の方向に操作することにより、バンドブレーキの引っ張りが解除され、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
請求項10記載の自転車の転倒防止装置は、一端がハンドブレーキに取り付けられ、他端が操作部材に取り付けられたワイヤを有し、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを要旨とする。
請求項10記載の自転車の転倒防止装置では、操作部材を第1の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、操作部材を第2の方向に操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの引っ張りが解除され、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
請求項11記載の自転車の転倒防止装置は、前記離隔付勢手段が、圧縮ばねを有することを要旨とする。
請求項11記載の自転車の転倒防止装置では、離隔付勢手段が圧縮ばねであるため、小型かつ経済的に構成できる。
請求項12記載の自転車の転倒防止装置は、前記操作部材が、自転車のハンドルに取り付けられた回転レバーであり、この回転レバーを第1の方向に回転操作すると、前記ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、前記回転レバーを第2の方向に回転操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを要旨とする。
請求項12記載の自転車の転倒防止装置では、ハンドルに取り付けられた回転レバーを第1の方向に操作すると、バンドブレーキが引っ張られ、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、回転レバーを第2の方向に回転操作すると、バンドブレーキの引っ張りが解除され、バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除する。
本発明によれば、自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止でき、またこの前輪の逆回転の防止を解除できるので、傾斜している路面などを手押し状態で自転車を移動させたり、または駐輪しようとして、自転車が傾いたり、または自転車が倒れるのを防ぐために自分のいる側に傾けて、手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合に、前輪が後進しないように設定でき、自転車のハンドルが傾いた方向に曲がったとしても、前輪は後進せず、従って自転車が転倒することはなく、高い安全性を確保することができるとともに、また後進が必要な場合には、簡単な操作で前輪の逆回転の防止を解除して後進できるようにすることができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施例に係わる自転車の転倒防止装置を適用した自転車の全体を示す斜視図である。この自転車の前輪の車軸の右側には本実施形態の転倒防止装置の本体部1が取り付けられ、また該自転車のハンドルの左ニギリに隣接して、本実施形態の転倒防止装置の操作部3が取り付けられ、本体部1と操作部3との間は、ワイヤ5で連結されている。
この本体部1および操作部3は、図2に分解斜視図で詳細に示されているが、本体部1は、自転車の前輪の車軸11に取り付けられている車輪用の2つのフランジ、すなわち2つのスポーク取付部13a、13bの一方の側に、すなわち自転車の進行方向を向いて右側のスポーク取付部13aの側に取り付けられているフリー機構付きドラム15およびバンドブレーキ17を有し、また操作部3は、自転車のハンドルの左ニギリ19に隣接して取り付けられている回転レバー21を有し、この回転レバー21と本体部1のバンドブレーキ17との間は、ワイヤ5で連結されている。なお、図2において矢印99で示す方向が自転車の進行方向である。
フリー機構付きドラム15は、内周面にねじ15aが形成されていて、このねじ15aが、スポーク取付部13aに隣接して取り付けられ六角ボルト161でシャフト160に固定されている大中小の複数のドラムのうちの真中の固定ドラム151の外周面に形成されたねじ151aに螺合し、これによりフリー機構付きドラム15は、前輪の車軸、すなわち前輪の回転軸に固定されている。
また、フリー機構付きドラム15は、固定ドラム151に螺合して前輪の回転軸に固定的に取り付けられる内側の固定部15bと、この固定部15bに図示しない内部機構であるラチェット機構を介して取り付けられている外側の回転部15cとを有し、この回転部15cは、ラチェット機構により前輪の前進方向の回転、すなわち図2においては矢印101,102で示す前進方向の回転に対しては拘束されずに常に自由に回転し、また前輪の後進方向の逆回転、すなわち図2においては矢印103で示す後進方向の逆回転に対しては拘束されて前輪の逆回転とともに一体的に回転するように構成されている。なお、このラチェット機構は、同様の他の機構、例えばワンウェイクラッチ機構を採用してもよい。
このフリー機構付きドラム15の外側には隣接してバンドブレーキ17が取り付けられ、バンドカバー締付ナット201で締め付けられて固定されている。また、このバンドブレーキ17の外側には前ホーク203、前輪脱落防止金具205、泥除け支持ワイヤ207、平ワッシャー209が順次取り付けられ、最後にハブナット211で固定されている。なお、前輪脱落防止金具205の上端の折曲した爪部205aは、前ホーク203の中程に形成された横長の穴203aに嵌合し、これにより前輪が脱落されないようになっている。
操作部3は、回転レバー21が左ニギリ19に隣接してハンドルに取り付けられ、この回転レバー21に一端が連結されているワイヤ5は、スリーブ51で被覆されている。ワイヤ5の他端は、バンドブレーキ17の上端のブラケット171に取り付けられたねじ172を貫通し、更に離隔付勢手段である圧縮ばね173を貫通した後、レバー175の第1のアーム175aの端部に取り付けられたねじ177によりワイヤ5の他端がレバー175の第1のアーム175aの端部に固定されている。
具体的には、このねじ177の図2で図示しない頭側には穴が形成されていて、この穴にワイヤ5の他端を挿通してから、ねじ177を締め付けることによりワイヤ5の他端がレバー175の第1のアーム175aの端部に固定されるようになっている。なお、圧縮ばね173は、ブラケット171に取り付けられたねじ172の先端とレバー175の第1のアーム175aの端部の突起部175bとの間において圧縮ばね173の上端がねじ172の先端に嵌合し、圧縮ばね173の下端がレバー175の第1のアーム175aの突起部175bに嵌合して取り付けられ、圧縮ばね173は、その離隔付勢力である伸張力によりレバー175の第1のアーム175aの端部をねじ172から離隔するように下方に押圧している。
そして、例えば、操作部3の回転レバー21を図2において矢印301で示す方向に回転すると、ワイヤ5は矢印303で示す方向に引っ張られ、これによりレバー175の第1のアーム175aの端部は圧縮ばね173の伸張力に抗して矢印305で示すように上方に引っ張られ、また逆に回転レバー21を矢印311で示す方向に回転すると、ワイヤ5は矢印313で示すように戻り、これにより第1のアーム175aの端部は圧縮ばね173の伸張力により矢印315で示すように下方に戻るようになっている。なお、回転レバー21は、フリクションレバーで構成され、回転レバー21を回転させると、所定の回転角度毎にクリックして、そのクリック位置で安定的に停止し得るようになっている。
バンドブレーキ17は、図3に詳細に示すように、圧縮ばね173の下端が嵌合している突起部175bが第1のアーム175aに形成されているレバー175は、L字形を有し、このL字形のレバー175の屈曲部である支点175dは、バンドブレーキ17のケースを形成している基板400にねじ401により回動自在に取り付けられている。レバー175の支点175dから第1のアーム175aと反対側には、第2のアーム175cが下方に伸びている。
なお、基板400の上端には、ブラケット171がねじ411で取り付けられるとともに、またバンドブレーキ17を前ホーク203に固定するための取付バンドセット413がねじ411によりバンドブレーキ17の基板400の上端にブラケット171とともに取り付けられている。バンドブレーキ17は、取付バンドセット413により自転車の前ホーク203に固定され、回転しないようになっている。
第2のアーム175cが伸びている下方の基板400の中程には、前記シャフト160が貫通するシャフト貫通孔169が形成され、このシャフト貫通孔169をシャフト160が貫通している。そして、このシャフト貫通孔169を貫通したシャフト160の周囲には、固定ドラム151がシャフト160に固定されて配設され、また固定ドラム151には固定部15bが螺合して固定されたフリー機構付きドラム15が配設され、このフリー機構付きドラム15の回転部15cの外周面に対向するようにバンドブレーキ17の後述するライニング215およびガイドプレート221が配設されている。すなわち、シャフト貫通孔169を貫通したシャフト160には、図2に示したように、固定ドラム151が固定され、この固定ドラム151に対してフリー機構付きドラム15が上述したように螺合して固定されている。
すなわち、固定ドラム151に螺合するフリー機構付きドラム15の周囲には、斜線を施して図示するように、例えば樹脂などからなるブレーキシュー、すなわちライニング215がフリー機構付きドラム15の回転部15cを囲み、ライニング215の内周面がフリー機構付きドラム15の回転部15cの外周面に対向するように配設されている。
ライニング215は、レバー175の第2のアーム175cの先端にねじ217により一端が取り付けられたガイドプレート221の内側に固定的に貼りつけられている。このガイドプレート221は、フリー機構付きドラム15を囲むようにフリー機構付きドラム15の外周面に沿って延出してから、他端がねじ225により基板400に固定されている。
このように構成されるバンドブレーキ17は、例えばワイヤ5が図3で矢印303に示すように上方に引っ張られると、レバー175の第1のアーム175aの端部が圧縮ばね173の圧縮力に抗して支点175dを中心に矢印305で示すように点線で示す上方の位置に移動する。このように第1のアーム175aが支点175dを中心に点線で示す上方に移動すると、レバー175の第2のアーム175cも支点175dを中心に矢印521で示すように点線で示す位置に移動する。
この結果、レバー175の第2のアーム175cの先端に一端が取り付けられているガイドプレート221も矢印521で示すように右寄りの点線で示す位置に移動し、ガイドプレート221の内側に貼りつけられているライニング215は、フリー機構付きドラム15の回転部15cの外周面に接触する。ライニング215がフリー機構付きドラム15の回転部15cの外周面に接触すると、フリー機構付きドラム15の回転部15cは、回転できないように固定され、これにより自転車の前輪の後進方向の逆回転を防止するようになっている。なお、この前輪の後進方向の逆回転の防止状態においても、フリー機構付きドラム15のラチェット機構により自転車の前輪の前進方向の回転は阻止されず、自転車は前進することができるようになっている。
次に、以上のように構成される本実施形態の転倒防止装置の作用について説明する。
本実施形態の転倒防止装置は、前述したように、自転車を手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合において、自転車が傾いたりすると、この傾いた方向に自転車のハンドルが曲がって回転し、これにより前輪が後進方向に移動し、自転車が転倒することを防止するものであるので、このように自転車を手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合においては、自転車の前輪の後進方向への移動、すなわち前輪の後進方向への逆回転を阻止しようとするものである。
このように自転車の前輪の後進方向への逆回転を阻止するために、本転倒防止装置では、まず、自転車のハンドルの左ニギリ19に隣接して取り付けられている操作部3の回転レバー21を図2で矢印301で示す方向に回転させる。回転レバー21が矢印301で示す方向に回転すると、回転レバー21に取り付けられているワイヤ5は矢印303で示す方向に引っ張られ、これによりレバー175の第1のアーム175aの端部は圧縮ばね173の伸張力に抗して矢印305で示すように上方に引っ張られて移動する。
この状態を図3で説明すると、レバー175の第1のアーム175aの端部が矢印305で示すように上方に引っ張られて移動すると、レバー175の第1のアーム175aは、支点175dを中心に図3で点線で示す上方の位置に移動する。すると、レバー175の第2のアーム175cも支点175dを中心に矢印521で示すように点線で示す位置に移動する。この結果、レバー175の第2のアーム175cの先端に取り付けられているガイドプレート221も矢印521で示すように点線で示す位置に引っ張られるように移動し、ガイドプレート221の内側に貼りつけられているライニング215は、フリー機構付きドラム15の回転部15cの外周面に接触する。
ライニング215が回転部15cの外周面に接触すると、フリー機構付きドラム15の回転部15cは、回転できないように固定され、これにより自転車の前輪の後進方向の逆回転を防止し、自転車の前輪の後進方向への移動を防止する。
なお、このように前輪の後進方向の逆回転が防止された状態においても、フリー機構付きドラム15のラチェット機構により自転車の前輪の前進方向の回転は阻止されず、自転車は前進することができることは勿論のことである。
上述した前輪の後進方向の逆回転の防止状態を解除するには、操作部3の回転レバー21を図2で矢印311で示す方向に回転する。すると、ワイヤ5は矢印313で示すように戻り、これにより第1のアーム175aの端部は圧縮ばね173の伸張力により矢印315で示すように下方に戻る。この結果、レバー175は、図3で点線で示す位置から実線で示す元の位置に戻るとともに、またレバー175の第2のアーム175cの先端に取り付けられていたガイドプレート221も点線で示す位置から実線で示す元の位置に戻る。
ガイドプレート221が実線で示す元の位置に戻ると、ガイドプレート221の内側に貼りつけられているライニング215も点線で示すフリー機構付きドラム15との接触位置から実線で示す元の位置に戻り、ライニング215はフリー機構付きドラム15の回転部15cとの接触から解除され、フリー機構付きドラム15の回転部15cは自由に回転することができるようになる。この結果、自転車の前輪は後進方向の逆回転が可能となり、自転車は通常状態に戻り、自由に後進もできるようになる。
なお、このような自転車の後進が不要な通常の前進走行のみの場合には、操作部3の回転レバー21を矢印301で示す方向に回転した状態にしておいて、前輪を後進方向の逆回転の防止された状態に設定しておいたとしても、通常の走行には問題ないとともに、このような通常の前進走行から降りて、自転車を手押し状態で移動させたり、駐輪しようとする場合に自転車が転倒することを防止するために、いちいち回転レバー21を矢印301の方向に回転させる操作が不要となり、操作性を向上することができる。
また、立体駐輪場のように、坂道を自転車の手押しで登るような場合にも、操作部3の回転レバー21を矢印301で示す方向に回転した状態にしておいて、前輪を後進方向の逆回転の防止された状態に設定しておくことにより、自転車が坂を下り降りないことから、より安全にかつ楽に自転車を手押しすることができる。
1 本体部
3 操作部
5 ワイヤ
15 フリー機構付きドラム
15b 固定部
15c 回転部
17 バンドブレーキ
21 回転レバー
173 圧縮ばね
175 レバー
175a 第1のアーム
175b 突起部
175c 第2のアーム
215 ライニング
221 ガイドプレート
3 操作部
5 ワイヤ
15 フリー機構付きドラム
15b 固定部
15c 回転部
17 バンドブレーキ
21 回転レバー
173 圧縮ばね
175 レバー
175a 第1のアーム
175b 突起部
175c 第2のアーム
215 ライニング
221 ガイドプレート
Claims (12)
- 自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止する逆回転防止装置と、
この逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止を解除するとともに、この前輪の逆回転の防止が解除された状態において、前輪の後進方向への逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定する逆回転防止解除/設定装置と
を有することを特徴とする自転車の転倒防止装置。 - 前記逆回転防止装置は、
前輪の回転軸に取り付けられ、前輪の前進方向の回転に対しては拘束されずに自由に回転し、前輪の後進方向の逆回転に対しては拘束されて前輪の逆回転とともに一体的に回転するフリー機構付きドラムと、
このフリー機構付きドラムの外周面に対して内周面が対向するように周回して設けられ、該内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触することにより前輪の後進方向の逆回転を防止するバンドブレーキとを有し、
前記逆回転防止解除/設定装置は、
バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、
ハンドブレーキを第1の方向に引っ張ったり、第1の方向と反対の第2の方向に戻すように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、バンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、前記離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、バンドブレーキの前記引っ張りが解除され、前記離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するように逆回転防止装置を設定する操作部材とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の自転車の転倒防止装置。 - 一端がハンドブレーキに取り付けられ、他端が操作部材に取り付けられたワイヤを有し、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを特徴とする請求項2記載の自転車の転倒防止装置。
- 前記離隔付勢手段は、圧縮ばねを有することを特徴とする請求項2または3記載の自転車の転倒防止装置。
- 前記操作部材は、自転車のハンドルに取り付けられた回転レバーであり、この回転レバーを第1の方向に回転操作すると、前記ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、前記回転レバーを第2の方向に回転操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の自転車の転倒防止装置。
- 自転車の前輪が後進方向に逆回転することを防止する逆回転防止装置と、
この逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止を解除する逆回転防止解除装置と
を有することを特徴とする自転車の転倒防止装置。 - 前記逆回転防止解除装置により逆回転防止装置による前輪の逆回転の防止が解除された状態において、前輪の後進方向への逆回転を防止するように逆回転防止装置を設定する逆回転防止設定装置を有することを特徴とする請求項6記載の自転車の転倒防止装置。
- 前記逆回転防止装置は、
前輪の回転軸に取り付けられ、前輪の前進方向の回転に対しては拘束されずに自由に回転し、前輪の後進方向の逆回転に対しては拘束されて前輪の逆回転とともに一体的に回転するフリー機構付きドラムと、
このフリー機構付きドラムの外周面に対して内周面が対向するように周回して設けられ、該内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触することにより前輪の後進方向の逆回転を防止するバンドブレーキとを有し、
前記逆回転防止設定装置は、
バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、
ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ハンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、前記離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止するように前記逆回転防止装置を設定する操作部材とを有する
ことを特徴とする請求項7記載の自転車の転倒防止装置。 - 前記逆回転防止解除装置は、
バンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔するように付勢する離隔付勢手段と、
ハンドブレーキを第1の方向と反対の第2の方向に戻すように操作し得る操作部材であって、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、バンドブレーキの前記引っ張りが解除され、前記離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除するように前記逆回転防止装置を設定する操作部材と
を有することを特徴とする請求項8記載の自転車の転倒防止装置。 - 一端がハンドブレーキに取り付けられ、他端が操作部材に取り付けられたワイヤを有し、ハンドブレーキを第1の方向に引っ張るように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、ハンドブレーキを第2の方向に戻すように操作部材を操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを特徴とする請求項9記載の自転車の転倒防止装置。
- 前記離隔付勢手段は、圧縮ばねを有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の自転車の転倒防止装置。
- 前記操作部材は、自転車のハンドルに取り付けられた回転レバーであり、この回転レバーを第1の方向に回転操作すると、前記ワイヤを介してバンドブレーキが第1の方向に引っ張られ、離隔付勢手段の離隔付勢力に坑してバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面に接触し、前輪の後進方向の逆回転を防止し、前記回転レバーを第2の方向に回転操作すると、ワイヤを介してバンドブレーキの前記引っ張りが解除され、離隔付勢手段の離隔付勢力によりバンドブレーキの内周面がフリー機構付きドラムの外周面から離隔し、前輪の後進方向の逆回転防止を解除することを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の自転車の転倒防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008155895A JP2009298325A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 自転車の転倒防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008155895A JP2009298325A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 自転車の転倒防止装置 |
Publications (1)
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JP2009298325A true JP2009298325A (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=41545679
Family Applications (1)
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JP2008155895A Pending JP2009298325A (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 自転車の転倒防止装置 |
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JP (1) | JP2009298325A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102074842B1 (ko) * | 2018-11-22 | 2020-02-07 | 조성빈 | 구동 제어기능을 갖는 주행연습용 윌리머신 |
KR102085186B1 (ko) * | 2019-06-20 | 2020-05-15 | 조성빈 | 바이크 구동제어기능을 갖는 주행연습용 윌리바 |
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2008
- 2008-06-13 JP JP2008155895A patent/JP2009298325A/ja active Pending
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