JP2009295986A - 磁気抵抗素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁場センサまたはハードディスク内の読取ヘッドとして使用する磁気抵抗素子を得る。
【解決手段】異常磁気抵抗(EMR)効果を示すことができる素子はシリコンにより形成された細長チャネル(2)を含んでいる。高濃度ドープ・シリコンにより構成される導体(6)が分流器を提供するようにチャネルの一方側(5)に沿ってチャネルに接続されている。ゲート電極(13)を含むゲート構成(12)がチャネル上に設けられる。適切な極性と十分な大きさのバイアスをゲート電極に与えるとチャネル内に反転層が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、他を除外するものではないが、特に磁場センサまたはハードディスク・ドライブ内の読取ヘッドとして使用する磁気抵抗素子に関連する。
ハードディスク・ドライブ(HDD)は高密度情報記憶に広く使用されている。HDDはサーバおよびディスクトップ・コンピュータ等のこの種の記憶装置を伝統的に内臓するコンピュータ・システム内でよく見かけられる。しかしながら、音楽プレーヤやデジタル・カメラ等のハンドヘルド電子装置では、25.4mm(1インチ)ドライバ等のより小さいフォームファクタを有するHDDも見かけられる。
記憶密度を高めることによりHDD内のより高い記憶容量を達成することができる。記憶密度は現在ほぼ毎年2倍となっており、磁気記録媒体内に縦方向に配置されるビットセル内にデータを記録し、いわゆる「スピンバルブ」読取ヘッドを使用してデータを読み取るような、従来の技術を使用して現在達成できる最高記憶密度はおよそ15.5Gb/cm(100Gb/平方インチ)である。
しかしながら、HDD内の記憶密度が増加し続けると、記憶媒体および読取ヘッドは超常磁性効果の問題に遭遇する。
超常磁性効果は強磁性粒子のサイズが十分低減されて粒子の磁化方向を変えるのに必要なエネルギが熱エネルギに匹敵する場合に生じる。このように、粒子の磁化は変動しやすくデータの破損につながる。
記録媒体に対して、この問題に対する解決策が示されており、それは記録媒体の表面に直角に(経度方向ではなく)ビットセルを配列することを含んでおり、それにより各ビットセルは十分大きくなって超常磁性効果を回避することができる。
読取ヘッド内のこの問題に取り組むために、いかなる強磁性材料の使用も回避し、いわゆる異常磁気抵抗(EMR)効果を利用することが提案されている。
EMR効果を示す素子が非特許文献1に記載されている。この素子はvan der Pauw構成とされ、非磁性インジウム・アンチモン(InSb)のディスク内に同心的に埋め込まれた高導電性金不均質物を含んでいる。ゼロ印加磁場(H=0)において電流は金不均質物中を流れる。しかしながら、非ゼロ印加磁場(H≠0)において、電流は金不均質物周りで環を通って磁場線分布に直角に偏向される。それによりコンダクタンスの低下を生じる。
しかしながら、この素子にはいくつかの欠点があり、そのため読取ヘッドとして使用するのに適さない。たとえば、この素子はより小さい大きさへ縮小するのに適さず、重度に空乏化され、強い境界および界面散乱を示す。さらに、インジウム・アンチモンは高価な材料であり機械的性質が劣り、信頼性の高い長持ちするセンサを加工し提供するのが困難となる。
現在、インジウム・アンチモン(300°Kにおいてμ=7×10cm−1−1)、インジウム・ヒ素(300°Kにおいてμ=3×10cm−1−1)およびガリウム・ヒ素(300°Kにおいてμ=8.5×10cm−1−1)等のキャリア密度の低い高移動度狭ギャップ半導体はEMRに基礎をおく読取ヘッドに対する最善の候補に思われる。しかしながら、これらの材料も高価な材料となる傾向があり機械的性質が劣る。
特許文献1にはシリコンにより形成されたチャネルを有する異常磁気抵抗効果を示す素子が記載されている。チタンシリサイドまたは高濃度ドープシリコンにより形成された導体は分流器として働き、チャネルの一方側に沿ってチャネルに接続される。チャネルの反対側でリードがチャネルに接続されチャネルに沿って間隔がとられている。
シリコンはインジウム・アンチモン等の高移動度材料よりも廉価で、加工が容易である。しかしながら、シリコンは移動度が低いため素子の性能はより劣る傾向がある。
欧州特許第EP−A−1868254号
"Enhanced Room−Temperature Geometric Magnetoresistance in Inhomogeneous Narrow−Gap Semiconductors",by S.A.Solin,T.Thio,D.R.Hines and J.J.Heremans,Science,vol.289,p.1530(2000)
本発明は改良された磁気抵抗素子を提供しようとするものである。
本発明の第1の態様に従って、非強磁性半導電性材料を含むチャネル、半導電性材料よりも高い導電率を有する非強磁性材料により構成されチャネルの少なくとも2つの区画を接続する導体、チャネルに接続されチャネルに沿って間隔のとられた複数のリードおよびチャネルに電場を印加するゲート誘電体によりチャネルから分離されたゲート電極を含むゲート構造を有する磁気抵抗素子が提供される。
ゲート構造は非ドープまたは低濃度ドープ半導電性材料内のチャネル内に反転層を形成するのに使用することができるが、それは、そうでなければ素子の抵抗を低減するために必要となるであろう高濃度ドープ半導電性材料より高い移動度を有し、そのため素子性能を改善する。
チャネルはシリコンまたはシリコン・ゲルマニウムを含んでもよい。
チャネルは非ドープでも、またはおよそ1×1016cm−3までの濃度を有する不純物でドープされていてもよい。
導体はチャネルに対して横方向に配列してもよく、かつ/または導体はチャネルに沿って延びる。
導体はシリコンまたはシリコン・ゲルマニウム等の半導電性材料を含んでもよい。導体は少なくともおよそ1×1019cm−3の濃度を有する不純物がドープされていてもよい。
チャネルおよび導体は同一平面内であってもよい。チャネルおよび導体は絶縁層上に配置された半導電性材料の層内に設けてもよい。チャネルおよび導体はその半導体基板内の表面に設けてもよい。
絶縁領域はチャネル上に配置してもよく、ゲート電極は絶縁領域上に配置してもよい。ゲート構造は、ゲート誘電体がチャネル上に配置されゲート電極がゲート誘電体上に配置されるトップ・ゲート構造としてもよい。ゲート電極はドープしたシリコン等のドープした半導電性材料、アルミニウム等の金属、または金属合金を含んでもよい。
素子はハードディスク・ドライブ用読取ヘッドとすることができる。
本発明の第2の態様によれば、素子および磁場ソースが提供され、磁場ソースおよび素子は、素子に磁場が印加される時に、磁場がゲート電極およびチャネルを貫通する線に沿って揃えられるように配置される。
本発明の第2の態様に従って、非強磁性半導電性材料により構成されるチャネル、半導電性材料よりも高い導電率を有する非強磁性材料により構成されチャネルの少なくとも2つの区画を接続する導体、チャネルに接続されチャネルに沿って間隔のとられた複数のリード、および絶縁領域によりチャネルから分離されたゲート電極を有する磁気抵抗素子の作動方法が提供され、この方法は非強磁性半導電性材料内に反転層が形成されるように適切な極性で十分な大きさのバイアスを加えるステップを含んでいる。
この方法は、さらに、2本のリード間で電流を駆動してその間に現われた電圧を測定するステップを含んでもよい。
本発明の第3の態様によれば、磁気抵抗素子の作製方法が提供され、この方法は非強磁性半導電性材料の層を設けるステップと、半導電性材料層上に絶縁材料の層を設けるステップと、絶縁材料層の上に導電性材料の層を設けるステップと、半導電性材料層のマスク領域を形成し、マスクされない領域を画定するように、前記絶縁材料層および導電性材料層をパターン化するステップと、半導電性材料層のマスクされない領域中にイオンを注入するステップと、を含んでいる。
非強磁性半導電性材料の層を設けるステップは、ドープした基板を設けるステップまたは下層の絶縁層上に層を設けるステップを含んでいてもよい。
本発明による磁気抵抗素子の第1の実施例の平面図である。 A−A’線に沿った図1に示す素子の断面図である。 図1に示す素子を作動させる回路構成の略図である。 a、bは図1に示す素子内の反転層の形成を例示する図である。 印加磁場が存在しない場合の3つの異なるゲート電圧における図1に示す素子の電流−電圧特性を例示する図である。 固定電流およびゲート電圧における図1に示す素子の電圧−磁場特性を例示する図である。 3つの異なる磁場値において固定ゲート電圧における図1に示す素子の電圧−電流特性を例示する図である。 (a)〜(j)は作製中の異なる段階における図1に示す素子を例示する図である。 本発明による磁気抵抗素子の第2の実施例の平面図である。 分流器およびリードとゲート構造とのアライメントを例示する図である。 B−B’線に沿った図9に示す素子の断面図である。 本発明による磁気抵抗素子の第3の実施例の平面図である。 本発明による磁気抵抗素子の第4の実施例の平面図である。 本発明による磁気抵抗素子の第5の実施例の平面図である。 C−C’線に沿った図13に示す素子の断面図である。 (a)〜(h)は作製中の異なる段階における図13に示す素子を例示する図である。 本発明による磁気抵抗素子の第6の実施例の平面図である。 D−D’線に沿った図16に示す素子の断面図である。 本発明による磁気抵抗素子の第7の実施例の平面図である。 E−E’線に沿った図18に示す素子の断面図である。 本発明による磁気抵抗素子の第8の実施例の平面図である。 F−F’線に沿った図20に示す素子の断面図である。 図20に示す素子を作動させる回路構成の略図である。 本発明による磁気抵抗素子の第9の実施例の平面図である。 G−G’線に沿った図23に示す素子の断面図である。 図23に示す素子を作動させる回路構成の略図である。 本発明による磁気抵抗素子を含むハードディスク・ドライブの略図である。
次に、例として、本発明の実施例を添付図を参照して説明する。
図1および2に、本発明による磁気抵抗素子1の第1の実施例が示されている。
素子1はおよそ50nmの厚さtを有し非ドープ単結晶シリコン(Si)により形成されたチャネル2を含んでいる。チャネル2は第1および第2のポイント(ここでは「端」または「部分」とも呼ばれる)間を延びており、第1の側に沿って、およそ50nmの厚さtを有する高濃度ドープ単結晶シリコンにより形成された導体または領域6がそれに接続されている。チャネル2の第2の反対側で、第1、第2、第3および第4のリード8、8、8、8がチャネル2に接続されそれに沿って間隔がとられている。リード8、8、8、8はおよそ50nmの厚さtを有する高濃度ドープ単結晶シリコンにより形成されている。第1、第2、第3および第4のリード8、8、8、8はチャネル2に沿って順次配列され第1のリード8は第1の端(図1は左側の縁として示す)に最も近く、第4のリード8は他方(すなわち、第2)の端に最も近い。
高濃度ドープ単結晶シリコン領域6はチャネル2の少なくとも2つの部分を接続し、ここでは「分流器」と呼ばれる。チャネル2、分流器6およびリード8、8、8、8はおよそ50nmの厚さtを有する二酸化シリコン(SiO)の埋込層の形で絶縁層9上に配列される。絶縁層9はおよそ10Ωcmの導電率を有するp型シリコン基板10上に配置される。図1では、例示する目的で、絶縁層9は下層基板10が現れるように一部切り取って示されている。
チャネル2、分流器6およびリード8、8、8、8は共面であり単結晶シリコン31の同一層から形成される(図8(a))。このように、分流器6およびリード8、8、8、8はチャネル2の5、7側、すなわち横方向に接続され、このケースでは同じ厚さを有する、すなわち、t=t=tである。
チャネル2はおよそ1015cm−3以下の不純物濃度を有するように非ドープとされる。いくつかの実施例では、チャネルは非ドープとするか、または不純物濃度が1016cm−3以下となるように低ドープしてもよい。分流器6およびリード8、8、8、8はおよそ1×1020cm−3の濃度までヒ素(As)の形のn型不純物でドープされる。後述するように、分流器6およびリード8、8、8、8は選択的にドープされ、チャネル2はマスクされたイオン注入の使用によりドープされない。
チャネル2は細長く、およそ17μmの有効長lおよびおよそ1μmの幅wを有する。分流器6も細長く、平面図は長方形でおよそ17.5μmの長さlおよびおよそ4μmの幅wを有する。リード8、8、8、8は各々がおよそ500nmの幅l、すなわちチャネル2に沿った長さを有する。第1および第2のリード8、8は間隔がとられており、およそ9μmの間隔sを有する。第2、第3および第4のリード8、8、8は間隔がとられており、およそ3μmの間隔sを有する。リード8、8、8、8はより細くすることができ、狭い間隔とすることができる。たとえば、素子は第2、第3および第4のリード8、8、8がおよそ20−30nmの間隔sを有して間隔がとられるように、テラバイト(TB)のデータを格納することができるハードディスク・ドライブ内の読取ヘッドに使用するために縮小することができる。図1において、チャネル2の縦および横軸は、それぞれ、x軸およびy軸として示されており、結晶成長軸はz軸として示されている。
作動において、磁気抵抗素子1は異常磁気抵抗(EMR)効果を示し、チャネル2および分流器6がある平面、すなわち、x−y平面を通過する、またはそれに直角な軸に沿って方向づけられた成分を有する磁場11を検出するのに使用することができる。
素子1はトップ・ゲート構造12を含んでいる。ゲート構造12はおよそ100nmの厚さtを有するドープした多結晶シリコン(Si)の層により形成されたゲート電極13、およびおよそ2nmの厚さtを有する二酸化シリコン(SiO)の層から形成されたゲート誘電体14を含んでいる。後述するように、ゲート電極13は注入用マスクを提供する。このように、適切なマスクを提供するゲート電極13はより厚くまたは薄くすることができる。ゲート誘電体14はゲート電極13をチャネル2から分離し電気的に絶縁する。ゲート電極13は、素子1が適切に使用される時に、印加磁場11に直角となるように配置される。図1には、例示する目的で、ゲート電極13は一部切り取って下層のゲート誘電体14を現わすように示されており、ゲート誘電体14も一部切り取って下層チャネル2を現わすように示されている。
後述するように、ゲート構造12を使用してチャネル2に十分高い電場を印加し、分流器6およびリード8、8、8、8間でチャネル2内に反転層19を形成することができる(図4aおよび図4b)。このように、ゲート構造12は、たとえば、±50mTにおいて0.1mV、1mVまたはそれ以上の高い出力信号を供給する適当な抵抗と、たとえば、10−7Ωcm−2程度の低い接触抵抗を有する低ドープ・シリコンをチャネル2内で使用することができる。
図3には、磁気抵抗素子1を作動させる回路構成15が示されている。回路構成15は第1のリード8および第3のリード8間でチャネル2中に電流Iを駆動するように構成された電流源16と、第2および第4のリード8、8間に現れる電圧Vを測定するように構成された電圧計17を含んでいる。この構成は「IVIV」構成、ジオメトリまたは配置と呼ばれる。電圧源18がゲート電極13へバイアスVを印加するのに使用される。
図4aおよび図4bにおいて、閾値電圧Vthを超えるがゲート誘電体破壊電圧Vを超えない十分大きな電圧Vがゲート電極13に印加される時に、ゲート誘電体14およびチャネル2の界面20に隣接する反転層19がチャネル2内に形成される。閾値電圧Vthおよびゲート誘電体破壊電圧Vの値は、定常的な実験により見つけることができる。通常、この値はチャネル2およびゲート誘電体14のために選択された材料およびゲート電極14の厚さによって決まる。
特に図4bを参照すると、ゲート電極13に電圧を印加すると界面20に電場21が発生してチャネル2内の伝導帯22および価電子帯23を曲げる。十分大きな電圧Vがゲート電極13に印加されると、電場21により伝導帯22はフェルミ準位24よりも下へ曲げられて自由電子が蓄積できるポテンシャルの井戸25を形成する、すなわち反転層19を形成する。
図4aおよび図4bは電子の蓄積を生じるバンド湾曲を例示している。反対極性の十分大きなゲート電圧が印加され、それがもう1つの閾値電圧を超える場合、これはホール蓄積を生じる。しかしながら、電子の移動度は通常ホールの移動度よりも高く、すなわちμ>μであり、そのため電子蓄積に基づく素子性能がここで使用される。
図5は印加磁場が無い、すなわち、B=0mTである時の3つの異なるゲート電圧、すなわち、V=1V、2Vおよび3Vにおける素子1(図1)の電流−電圧特性26、26、26を示す。図5は印加磁場が無い、すなわち、B=0mTである時の3つの異なるゲート電圧におけるおよそ5nmのゲート誘電体厚を有する類似素子(図示せず)の対応する電流−電圧特性27、27、27をも示している。測定は室温、すなわち約300°Kで行われる。
測定は図3に示す回路構成15を使用して行われ、第1および第3のリード8、8間の電圧Vが第2および第4のリード8、8間の電流Iおよびゲート電圧Vの関数として測定される。しかしながら、第1および第4のタブ8、8間を電流が流れ第2および第3のタブ8、8間の電圧が感知されるいわゆる「IVVI」ジオメトリを使用して測定を行うことができる。
図5には、原点近くのほぼ線形領域内で測定された、異なるゲート電圧に対する微分抵抗dV/dIの値も示されている。図5から判るように、およそ1−3Vのゲート電圧が印加されると、第1および第3の電極8、8間の抵抗は2−3kΩである。分流器6および電極リード8、8、8、8の接触抵抗は無視できる。
図6は第1および第3のリード8、8間で駆動される1つのゲート電圧、すなわちV=3V、および1つの電流、すなわちI=300μAにおける素子1(図1)の電圧−磁場特性28を示す。測定は同じ構成を使用して行われ、電圧Vが第2および第4のリード8、8間で感知され、掃引磁場(チャネルの平面に直角に印加される)は−50mTおよび+50mT間である。
図6から判るように、素子1は類似チャネル・ジオメトリを有する類似サイズの特許文献1に記載された素子よりもおよそ2桁大きな信号を出力する。
図7は1つのゲート電圧、すなわちV=3Vおよび3つの異なる印加磁場、すなわちB=0mT、+50mTおよび−50mTにおける素子1(図1)の電圧−電流特性29、29、29を例示している。測定は同じ構成を使用して行われ、第1および第3のリード8、8間でチャネル2中に駆動される電流Iを280−300μA間で掃引しながら、電圧Vが第2および第4のリード8、8間で感知される。
図7から判るように、出力電圧Vは電流Iにほぼ比例する。
このように、素子1は磁場、言い換えると磁気抵抗の変化により出力信号が変化する、すなわち、I=3mAおよびV=3Vに対してΔB=50mTにおいてΔV=1mVとなる。
次に、図8(a)−8(j)を参照しながら素子1の作製方法について説明する。
特に図8(a)を参照すると、結晶シリコン層31、埋込二酸化シリコン層9および結晶シリコン基板10を有するシリコン・オン・インシュレータ・ウェーハ30が提供される。シリコン層31はおよそ50nmの厚さを有する。二酸化シリコン層9はおよそ150nmの厚さを有する。通常「表面酸化物」と呼ばれるシリコン層31の上層の自然形成二酸化シリコン層は、明確のため図8(a)から省かれている。
ウェーハ30は次のように処理される。
ウェーハは3:1のHSO:H(ピラニア・エッチ液として広く知られている)を使用して洗浄される。次に、表面酸化物(図示せず)が2:5:3のNHF:C:HO(「SILOXエッチ」としても知られる)中で短時間のディップにより除去され反応室(図示せず)内にロードされる。
特に図8(b)を参照すると、2nmの厚さを有する二酸化シリコン(SiO)の層32がおよそ800°Cにおいて湿式酸化(すなわちHO中での酸化)により成長され、続いて100nmの厚さを有するn多結晶シリコンの層33が化学蒸着法(CVD)により成長される。
この段階においてウェーハ34はチップに分割することができる。ウェーハ34は、さらに次のように処理することができる。
ウェーハはピラニア・エッチ液を使用して洗浄され、続いてSILOXエッチ液中に浸漬される。PMMAの層(図示せず)がウェーハ34の上面35に塗布され(たとえばスピン・オン)、ベーキングにより硬化される。
PMMA層(図示せず)は走査電子ビームの使用によりパターン化され、IPAと水の混合液を使用して現像されパターン化されたPMMA層(図示せず)を残す。チップには、たとえば3分間の短い酸素プラズマ・アッシュが与えられ、次に、アルミニウムの30nm厚さの層がチップのパターン化されたPMMA表面上で熱蒸着される。現像されたレジストはアセトン中で「リフト・オフ」され、次にIPA中でリンスされて、図8(c)に示すように、アルミニウム・エッチ・マスク(いわゆる「ハード・エッチ・マスク」を提供する)およびマスクされない領域37を残す。
図8(d)を参照すると、マスクされない領域37内で、シリコン層32および二酸化シリコン層33の領域38、39が四塩化炭素と四塩化シリコンの混合物(CF:SiCl)を原料ガスとして使用する反応性イオン・エッチング40によりエッチングされる。
(CHNOH等の塩基を使用してアルミニウム・エッチマスク36が除去される。
ある実施例では、電子ビーム・レジスト等のソフト・エッチマスクを使用することができる。ポジティブ・レジストの代わりにネガティブ・レジストを使用してもよい。
図8(e)に、プロセスのこの段階における素子の構造を示す。パターン化されたシリコン層41および同一の広がりを持つ下層の二酸化シリコン層42が非ドープ多結晶シリコン層31の上面43上にある。
パターン化されたシリコン層41および二酸化シリコン層42は、マスクされない一部がパターン化されたウェーハ45の領域44を残す注入マスクを提供する。
図8(f)を参照にすると、ウェーハ45は洗浄されイオン注入室(図示せず)内へロードされる。およそ5keVのヒ素(As)イオン46がパターン化された(マスクされない)シリコン層41および結晶シリコン層31のマスクされない領域47内へ注入される。ウェーハ45は、ここではレーザ・アニーリングによりアニールされて注入を活性化させる。
図8(g)を参照にすると、注入によりドープした領域49および非ドープ領域50を有する多結晶シリコンの層48およびドープした多結晶シリコン・ゲート電極13が残される。多結晶シリコンの48の非ドープ領域49はチャネル2に対応する。
ウェーハ51はアセトンおよびIPAを使用して洗浄される。光レジストの層(図示せず)がスピン・オンされる。光レジスト層(図示せず)がマスク(レチクルとも呼ばれる)およびUV光源を使用してパターン化され、光レジスト現像剤を使用して現像される。
図8(h)を参照にすると、光リソグラフィー段階は分流器6(図1)およびリード8、8、8、8(図1)を画定するパターン化された光レジスト層52を残し露光されない領域53を残す。
図8(i)を参照にすると、非マスク領域54内で、多結晶シリコン48の領域54が四塩化炭素と四塩化シリコン(CF:SiCl)の混合気を原料ガスとして使用する反応性イオン・エッチング液55によりエッチングされる。
図8(j)を参照にすると、エッチングによりチャネル2と共面の分流器6およびリード8が画定される。ゲート電極13、ゲート誘電体14およびチャネル2は自己整合される。
ウェーハ56はさらに処理されてリード8およびゲート電極13を接合させる、たとえばアルミニウムで形成されたオーミック接合/接合パッド(図示せず)を形成する。
まだチップに分割されていなければ、ウェーハ56はこの段階でチップに分割されチップはパッケージ化される。後述するように、素子1はハードディスク・ドライブ内の読取ヘッド内で使用することができる。
図9aに、チャネルC、トップ・ゲート構造G、分流器SおよびリードLを有する磁気抵抗素子の平面図が示される。素子は前述したのと類似のプロセスを使用して作製され、修正されたゲート構造がなぜ使用できるかの説明の助けに使用される。
分流器SおよびリードLを画定するエッチ・マスクをゲート構造Gに関して揃える時に、y軸のアライメント・エラー(Δy)が特に大きければ、エッチ・マスクはその目的の位置α(破線輪郭内に示す)からオフセットすることができる。これにより、分流器SおよびリードLを形成するのに使用された材料の高濃度ドープ非エッチ部分は、リードLと同じ側のチャネルCに沿って残され、リードL間に一つ以上の短絡Xを形成する。短絡Xが十分低抵抗であると、これは素子をセンサとして不安定にし得る。
1つの解決策はより広いゲート構造Gを使用してより大きなプロセス許容誤差を許すことである。しかしながら、それにより抵抗が低すぎる素子となることがある。
図9および図10に、本発明による磁気抵抗素子101の第2の実施例が示されている。
第2の磁気抵抗素子101は前述した第1の磁気抵抗素子1(図1および2)に類似している。第2の磁気抵抗素子101は第1および第2の端103、104間を延びるチャネル102を含んでいる。チャネル102には第1の側に沿って分流器106が、およびチャネル102の第2の反対側107に沿って第1、第2、第3および第4のリード108、108、108、108が接続されている。素子101はゲート電極113およびゲート誘電体114からなるトップ・ゲート構造112も含んでいる。チャネル102、分流器106およびリード108、108、108、108は前述したのと同じようにp型シリコン基板110上に配置された二酸化シリコン層109上に配列される。
チャネル102、分流器106、リード108、108、108、108、ゲート電極113およびゲート誘電体114は実質的に同じ層厚さおよび大きさを有し、前述したチャネル102(図1)、分流器106(図1)およびリード8、8、8、8(図1)、電極113(図1)およびゲート誘電体14(図1)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。
素子101は図3に示したのと同じ回路構成15を使用して制御される。作動において、素子101はEMR効果を示し、その中にチャネル102および分流器106が形成される層に直角な磁場111を検出するのに使用することができる。
特に図9を参照すると、第2の素子101はゲート構造112がより広く(すなわちwがより大きい)かつその長さに沿って(すなわちx軸に沿って)リード108、108、108、108とほぼ揃えられている溝157、157、157、157を有する点で第1の素子1(図1)とは異なっている。
分流器106およびリード108、108、108、108さらにはゲート構造112の範囲すなわち輪郭を画定するエッチ・マスク(図示せず)の主要部の下縁156が図9に示されている。エッチ・マスク(図示せず)は完成した素子101の一部を形成しないことが理解される。
エッチ・マスク(図示せず)をパターン化する時、エッチ・マスクの主要部の下縁156は溝157、157、157、157と交差する、言い換えると、溝157、157、157、157の上下境界間に入るように揃えられる(y方向に)。エッチ・マスク(図示せず)のリード部は溝157、157、157、157と一致するように揃えられる(x方向に)。
溝157、157、157、157は各々が幅l、すなわちチャネル102に沿った方向の幅と長さv、すなわちチャネル102を横切る方向の長さを有する。図9に示すように、溝157、157、157、157はリード108、108、108、108よりも狭い、すなわち、l>lである。しかしながら、ある実施例では、溝157、157、157、157はリード108、108、108、108よりも広い、すなわち、l>lである。溝157、157、157、157は長さvを有し、それはチャネル/ゲート幅wの比率であり、たとえば、v≒0.5wである。この例では、チャネル102はおよそ2μmの幅wを有し、リード108、108、108、108はおよそ500nmの幅lを有する。
図11に、本発明による磁気抵抗素子201の第3の実施例が示されている。
第3の磁気抵抗素子201は前述した第1の磁気抵抗素子1(図1および図2)に類似している。第2の素子201は少なくとも第1および第2のポイント203、204間を延びるチャネル202を含んでいる。チャネル202には、第1の側205に沿って、分流器206および、チャネル202の第2の反対の有効(すなわち「オープン」)側207に沿って、第1、第2、第3および第4のリード208、208、208、208が接続されている。素子201はゲート電極213およびゲート誘電体(図示せず)からなるトップ・ゲート構造212も含んでいる。チャネル202、分流器206およびリード208、208、208、208は前述したのと同じようにp型シリコン基板210上に配置された二酸化シリコン層209上に配列される。
チャネル202、分流器206、リード208、208、208、208、ゲート電極213およびゲート誘電体214は実質的に同じ層厚さを有し、前述したチャネル2(図1)、分流器6(図1)およびリード8、8、8、8(図1)、電極13(図1)およびゲート誘電体14(図1)と同じ材料から形成される。
第3の素子201はチャネル202、分流器206、リード208、208、208、208およびゲート構造212がより小さくかつ幾分異なる配列を有する点で第1の素子1(図1)とは異なっている。
分流器206およびリード208、208、208、208は電子ビーム・リソグラフィ等の比較的高解像度のリソグラフィ、およびホトリソグラフィ等の比較的低解像度のリソグラフィの両方により画定される。それにより、リード208、208、208、208は幅lを有し、チャネル202に沿って僅か20nmまたはそれ以下で間隔をとることができる、すなわち、l≒s≒20nmである。しかしながら、チャネル202からさらに離れたゲート構造212の異なる部分間で、リード208、208、208、208はおよそ100nmの幅l’を有し、ゲート構造212を超えてチャネル202からさらに離れると、リード208、208、208、208はおよそ500nmの幅l”を有する。
素子201は図3に示したのと同じ回路構成13を使用して制御される。作動において、素子201はEMR効果を示し、その中にチャネル202および分流器206が置かれる平面を通る、またはそれに直角な軸に沿って方向づけられた成分を有する磁場211を検出するのに使用することができる。
図12に、本発明による磁気抵抗素子301の第4の実施例が示されている。
第4の磁気抵抗素子301は前述した第1の磁気抵抗素子1(図1および図2)に類似している。第2の素子301は第1および第2の端303、304間を延びるチャネル302を含んでいる。チャネル302には、第1の側305に沿って、分流器306および、チャネル302の第2の反対の有効側307に沿って、第1、第2、第3および第4のリード308、308、308、308が接続されている。素子301はゲート電極313およびゲート誘電体314からなるトップ・ゲート構造312も含んでいる。チャネル302、シャント306およびリード308、308、308、308は前述したのと同じようにp型シリコン基板310上に配置された二酸化シリコン層309上に配列される。
チャネル302、分流器306、リード308、308、308、308、ゲート電極313およびゲート誘電体314は実質的に同じ厚さを有し、前述のチャネル2(図1)、分流器6(図1)およびリード8、8、8、8(図1)、電極13(図1)およびゲート誘電体14(図1)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。
第4の素子301はチャネル302、分流器306、リード308、308、308、308およびゲート構造312がより小さくかつ幾分異なる配列を有する点で第1の素子1(図1)とは異なっている。
第2、第3および第4のリード308、308、308は間隔がとられ、およそ20nmの間隔sを有する。
ここでは、ゲート構造313の異なる部分間を通るリード308、308、308、308はおよそ500nmの幅l”を有する。
素子301は図3に示したのと同じ回路構成13を使用して制御される。作動において、素子301はEMR効果を示し、その中にチャネル302および分流器306が置かれる平面を通る、または、それに直角な軸に沿った方向の成分を有する磁場311を検出するのに使用することができる。
前述した実施例では、チャネル、分流器およびリードは同じシリコン・オン・インシュレータ層から形成される。しかしながら、次に詳細に説明するように、異なる方法で共面構成を達成することができる。
図13および図14に、本発明による磁気抵抗素子401の第5の実施例が示されている。
第5の素子401は非ドープ単結晶シリコン(Si)により形成されるチャネル402を含む。チャネル402は第1および第2の端403、404間およびそれを超えて延びており、第1の側405に沿って、およそ20nmの厚さtを有する高濃度ドープ単結晶シリコンにより形成された分流器406がそれに接続されている。チャネル402の第2の反対側407で、第1、第2、第3および第4のリード408、408、408、408がチャネル402に接続され、それに沿って間隔がとられている。リード408、408、408、408は高濃度ドープ単結晶シリコンにより形成される。第1、第2、第3および第4のリード408、408、408、408はチャネル402に沿って順次配列され、第1のリード408は第1の端403(図13に左側縁として示す)に最も近く、第4のリード408は他方(すなわち第2)の端404に最も近い。
分流器406はチャネル402の少なくとも2つの部分を接続する。チャネル402、分流器406およびリード408、408、408、408はバルク・非ドープ・シリコン基板459内に設けられる。分流器406およびリード408、408、408、408はチャネル402の405、407側に接続される、すなわち横方向に接続される。
チャネル402はドープされず、分流器406およびリード408、408、408、408はヒ素(As)の形のn型不純物でおよそ1×1020cm−3の濃度までドープされる。分流器406およびリード408、408、408、408は選択的にドープされ、チャネル402はマスク・イオン注入の使用によりドープされない。
素子401はトップ・ゲート構造412を含んでいる。ゲート構造412はおよそ50nmの厚さtを有するドープした多結晶シリコン(Si)の層により形成されたゲート電極413、およびおよそ2nmの厚さtを有する二酸化シリコン(SiO)の層により形成されたゲート誘電体414を含んでいる。ゲート誘電体414はゲート電極413をチャネル402から分離し電気的に絶縁する。ゲート電極413は、素子1が作動している時に印加磁場411と直角になるように配置される。
チャネル402、分流器406、リード408、408、408、408、ゲート電極413およびゲート誘電体414は前述したチャネル2(図1)、分流器6(図1)およびリード8、8、8、8(図1)、電極113(図1)およびゲート誘電体14(図1)と実質的に同じ大きさを有する。
素子401は図3に示すのと同じ回路構成13を使用して制御される。
素子401は、必要なプロセス・ステップが少ないため、前述した素子101(図1)、201(図11)、301(図12)よりも作製が容易かつ低廉である可能性がある。
図15(a)から図15(h)を参照にして、次に素子401の作製方法を説明する。
特に図15(a)を参照すると、非ドープシリコン・ウェーハ460が供給される。通常「表面酸化物」と呼ばれるシリコン・ウェーハ460の上層の自然形成二酸化シリコン層は、明確のため図15(a)から省かれている。
ウェーハ460は次のように処理される。
ウェーハ460はピラニア・エッチを使用して洗浄される。次に、表面酸化物(図示せず)がSILOXエッチ液中への短時間のディップにより除去され、化学蒸着(CVD)反応室(図示せず)内へロードされる。
特に図15(b)を参照すると、2nmの厚さを有する二酸化シリコン(SiO)の層461が熱酸化により成長され、続いて100nmの厚さを有するドープした多結晶シリコンの層462が成長される。非ドープ多結晶シリコンを使用することができる。
この段階において、ウェーハ463はチップに分割することができる。ウェーハ463(またはチップ)は、さらに次のように処理することができる。
ウェーハ463はピラニア・エッチングを使用して洗浄され、続いてSILOXエッチ液中に浸漬される。ポリメチルメタクリレート(PMMA)の層(図示せず)がウェーハ463の上面464に塗布され(たとえばスピン・オン)ベーキングにより硬化される。
PMMA層(図示せず)は走査電子ビームを使用してパターン化され、IPAと水の混合液を使用して現像されパターン化されたPMMA層(図示せず)を残す。チップには、たとえば3分間の短い酸素プラズマ・アッシュが与えられ、次にアルミニウムの30nm厚さの層が、チップのPMMAをパターン化した表面上に熱蒸着される。現像されたレジストはアセトン中で「リフト・オフ」され、次にIPA中でリンスされて、図15(c)に示すように、アルミニウム・エッチ・マスク465およびウェーハ463のマスクされない領域466が残される。
図15(d)を参照すると、マスクされない領域466内で、シリコン層461および二酸化シリコン層462の領域467、468が四塩化炭素と四塩化シリコン(CF:SiCl)の混合物を原料ガスとして使用する反応性イオン・エッチング469によりエッチングされる。
(CHNOH等の塩基を使用してアルミニウム・エッチマスク469が除去される。
図15(e)に、処理のこの段階における素子の構造を示す。パターン化されたシリコン層470および同一の広がりを持つ下層の二酸化シリコン層471が非ドープ多結晶シリコン基板460の上面472上にある。
パターン化されたシリコン層470および二酸化シリコン層471が、マスクされないシリコン基板460の領域474を残す注入マスクを提供する。
図15(f)を参照すると、光リソグラフィー段階で、分流器406(図1)およびリード408、408、408、408(図13)を画定するパターン化された光レジスト層474が残され、露光された領域475が残される。
図15(g)を参照すると、ウェーハ460は洗浄されイオン注入室(図示せず)内へロードされる。およそ5keVのヒ素(As)イオン476がパターン化されたシリコン層470(マスクされない)およびシリコン基板460のマスクされない領域477内へ注入される。ウェーハは注入を活性化させるためレーザ・アニールされる。
図15(h)を参照すると、注入により分流器406およびリード408に対応するn型ウェル478、チャネル402に対応する非ドープ領域479、およびドープした多結晶シリコン・ゲート電極413が残される。
ウェーハはさらに処理されてリード408およびゲート電極413が接合される、たとえばアルミニウムで形成されたオーミック接合/接合パッド(図示せず)が形成される。
まだチップに分割されていなければ、ウェーハはこの段階でチップに分割されパッケージ内に置かれる。
シリコン・オン・インシュレータとは反対に、バルク・シリコンから形成され、分流器およびリードは非選択注入と選択エッチングではなく、選択(たとえばマスクによる)注入により画定される素子は作製がより簡単になり得る。
図16および図17に、本発明による磁気抵抗素子501の第6の実施例が示されている。
第6の磁気抵抗素子501は前述した第5の磁気抵抗素子401(図13および図14)に類似している。第6の素子501は少なくとも第1および第2のポイント503、504間を延びるチャネル502を含んでいる。チャネル502には第1の側505に沿って、シャント506およびチャネル502の第2の反対有効側507に沿って、第1、第2、第3および第4のリード508、508、508、508が接続されている。チャネル502、分流器506およびリード508、508、508、508は非ドープ・シリコン基板559内に配置される。素子501はゲート電極513およびゲート誘電体514からなるトップ・ゲート構造512も含んでいる。
チャネル502、シャント506、リード508、508、508、508、ゲート電極513およびゲート誘電体514は実質的に同じ厚さを有し、前述したチャネル402(図13)、分流器406(図13)およびリード408、408、408、408(図13)、電極413(図13)およびゲート誘電体414(図13)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。
第6の素子501はチャネル502、分流器506、リード508、508、508、508およびゲート構造512がより小さくかつ幾分異なる配列を有する点で第5の素子401(図13)とは異なるが、サイズおよび配列の点では第2の素子201(図11)に類似している。
素子501は図3に示したのと同じ回路構成13を使用して制御される。作動において、素子501はEMR効果を示し、その中にチャネル502および分流器506が形成される層に直角な磁場511を検出するのに使用することができる。
前述した実施例では、チャネル、分流器およびリードはシリコンから形成される。しかしながら、次に詳細に説明するように、シリコン・ゲルマニウムまたは、歪シリコン・オン・インシュレータ等の歪シリコンを使用することができる。
図18および図19に、本発明による磁気抵抗素子601の第7の実施例が示されている。
第7の磁気抵抗素子601は前述した第6の磁気抵抗素子501(図14および図15)に類似している。第7の素子601は第1および第2のポイント603、604間を延びるチャネル602を含んでいる。チャネル602には、第1の側605に沿って分流器606、およびチャネル602の第2の反対開放側607に沿って第1、第2、第3および第4のリード608、608、608、608が接続されている。
チャネル602、分流器606およびリード608、608、608、608は非ドープ・シリコン基板659上のシリコン・ゲルマニウム678のエピタキシャル成長層内に配置される。シリコン・ゲルマニウム678はおよそ20nmの厚さを有しSi1−xGeにより構成されxはおよそ0.1である。
素子601はゲート電極613およびゲート誘電体614からなるトップ・ゲート構造612も含んでいる。
チャネル602、分流器606、リード608、608、608、608、ゲート電極613およびゲート誘電体614は実質的に同じ層厚さを有し、シリコン・ゲルマニウムの使用を除けば、前述したチャネル402(図13)、分流器406(図13)およびリード408、408、408、408(図13)、電極413(図13)およびゲート誘電体414(図13)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。
第7の素子601はチャネル602、分流器606、リード608、608、608、608およびゲート構造612がより小さくかつ幾分異なる配列を有する点で第6の素子501(図15)とは異なっている。
素子601は図3に示したのと同じ回路構成13を使用して制御される。作動において、素子601はEMR効果を示し、チャネル602および分流器606が形成される層と直角な磁場611を検出するのに使用することができる。
前述した実施例では、素子を作動させるのに4本のリードが使用される。特に、別個の電流および電圧リードが使用される。しかしながら、素子はより少数のリードでもよく、および/または1本以上のリードを共有してより小さい素子を作ることができる。
図20および図21に、本発明による磁気抵抗素子701の第8の実施例が示されている。
第8の磁気抵抗素子701は前述した第2の磁気抵抗素子101(図9および図10)に類似している。第8の素子701は第1および第2の端703、704間を延びるチャネル702を含んでいる。チャネル702には、第1の側705に沿って分流器706が、そしてチャネル702の第2の反対有効側707に沿って第1、第2、第3および第4のリード708、708、708、708が接続されている。素子701はゲート電極713およびゲート誘電体714からなるトップ・ゲート構造712も含んでいる。チャネル702、分流器706およびリード708、708、708、708は前述したのと同じようにp型シリコン基板710上に配置された二酸化シリコン層709上に配列される。
チャネル702、分流器706、リード708、708、708、708、ゲート電極713およびゲート誘電体714は実質的に同じ厚さおよび大きさを有し、前述したチャネル2(図1)、分流器6(図1)およびリード8、8、8、8(図1)、電極13(図1)およびゲート誘電体14(図1)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。リード708、708、708、708の配列により、チャネル702の有効長はより短くなっている。
素子はシリコン・オン・インシュレータを使用して形成する必要はなく、前述したように、注入を使用してバルク・シリコン内に形成することができる。
図22には、磁気抵抗素子701を作動させる回路構成715が示されている。回路構成715は第1のリード708および第3のリード708間でチャネル702中に電流Iを駆動するように構成された電流源716と、第2および第3のリード708、708間に現れる電圧Vを測定するように構成された電圧計717を含んでいる。電圧源718はゲート電極713へバイアスVを印加するのに使用される。
回路構成715を使用して、4本のリードを有する前述した素子の1つを、その中の1本、たとえば第4のリードは使用しないで作動させることができる。
図23および図24に、本発明による磁気抵抗素子801の第9の実施例が示されている。
第9の磁気抵抗素子801は前述した第5の磁気抵抗素子401(図13および図14)に類似している。磁気抵抗素子801は第1および第2の端803、804間を延びるチャネル802を含んでいる。チャネル802には、第1の側805に沿って分流器806が接続され、チャネル802の第2の反対側807に第1および第2のリード808、808が接続されている。チャネル802、分流器806およびリード808、808は非ドープ・シリコン基板859上に配列される。素子801もゲート電極813およびゲート誘電体814からなるトップ・ゲート構造812を含んでいる。
チャネル802、分流器806、リード808、808、ゲート電極813およびゲート誘電体814は実質的に同じ厚さおよび大きさを有し、前述したチャネル2(図1)、分流器6(図1)およびリード8、8(図1)、電極13(図1)およびゲート誘電体14(図1)と同じプロセスを使用して同じ材料から形成される。
素子はシリコン・オン・インシュレータを使用して形成する必要はなく、前述したように、注入を使用してバルク・シリコン内に形成することができる。
図25には、磁気抵抗素子801を作動させる回路構成815が示されている。回路構成815は、第2のリード808および第3のリード808間でチャネル802中に電流Iを駆動するように構成された電流源816と、第2および第3のリード808、808間に現れる電圧Vを測定するように構成された電圧計817を含んでいる。電圧源818はゲート電極813へバイアスVを印加するのに使用される。
回路構成815を使用して、4本のリードを有する前述した素子の1つを、その中の2本、たとえば第1および第4のリードは使用しないで作動させることができる。
図26について、素子1、101、201、301、401、501、601、701、801はハードディスク・ドライブ979内で読取ヘッドとして使用することができる。スライダ980が素子1、101、201、301、401、501、601、701、801(たとえば、図2に示す構成に関して反転されている)および書込ヘッド981を回転可能なプラテン982上に支持する。素子1、101、201、301、401、501、601、701、801は、その下を通る直角配置ビットセル984により作り出される磁場983を測定する。素子1、101、201、301、401、501、601、701、801は縦配置ビットセルを有するハードディスク・ドライブ内で使用することができる。
これまでに記載された実施例には、多くの修正を加えられることは理解されよう。
ゲート電極がゲート誘電体の下にあり、ゲート誘電体がチャネルの下にあるボトム・ゲート構造を使用してもよい。
ゲート電極は少なくともおよそ1×1019cm−3、たとえば、1×1021cm−3の濃度を有する不純物(n型またはp型)をドープしてもよい。
ゲート電極はシリコンを含む必要はなく、アルミニウム(Al)または金(Au)等の金属、または金属合金から形成してもよい。ゲート電極は一つ以上の層を含んでいてもよい。たとえばゲート電極は二重層、たとえばチタン(Ti)および金(Au)としてもよい。
素子はシリコンを基本にした素子としてもよい。たとえば、チャネル、分流器および/またはリードは、シリコン・ゲルマニウム(たとえば、Si0.9Ge0.1)等のシリコン含有材料により構成してもよい。素子の異なる部分で異なるシリコン含有材料を使用してもよい。チャネルはシリコン・ゲルマニウムにより構成してもよい。ゲルマニウムのような他の元素半導体を使用することができる。ガリウム・ヒ素(GaAs)、インジウム・ヒ素(InAs)およびインジウム・アンチモン(InSb)等の化合物半導体を使用してもよく、また他の二元半導体および三元および四元半導体を使用してもよい。AlGaAs/GaAs等のヘテロ構造を使用してもよい。
チャネル、分流器および/またはリードを単結晶シリコン(または他の半導体材料)内に形成することができる。
チャネルはドープしないか、およそ1×1015cm−3の濃度まで、およそ1×1016cm−3の濃度まで、またはおよそ1×1017cm−3の濃度まで不純物(n型またはp型)をドープしてもよい。
分流器および/またはリードは少なくともおよそ1×1019cm−3、たとえばおよそ1×1021cm−3の濃度を有する不純物(n型またはp型)でドープしてもよく、かつ/または一つ以上のδドープ層により構成してもよい。
チャネルおよび/または分流器および/またはリードは、1つの層または前述した層とは異なる厚さを有する各層内に設けてもよい。たとえば、チャネルおよび/または分流器および/またはリードは、およそ5−50nmの厚さまたはおよそ50−100nmの厚さを有するようにしてもよい。さらに、チャネル、分流器およびリードは異なる厚さを有するようにしてもよい。たとえば、チャネルは分流器およびリードよりも薄くしてもよい。異なる厚さの層を堆積させたりマスク・エッチングにより異なる厚さを達成してもよい。
分流器はチャネルの一部、すなわちチャネルの全長よりも短い長さに延ばしてもよい。分流器は矩形である必要はない。
各リードは50nmよりも薄い厚さとすることができる。チャネルは100nmよりも小さい幅(すなわちw)および/または10μmよりも短い長さ(すなわちl)としてもよい。分流器は500nmまでの幅(すなわちw)および/または10μmよりも短い長さ(すなわちl)としてもよく、それはチャネルの長さと同じであってもなくてもよい。各リードは200nmまでの幅(すなわちl)を有し、この幅はチャネルに対する長さに対応する方向である。リードはチャネルに関して直角に配列する必要はない。エンド・リード、たとえば第1および第6リード8、8(図1)は、横からではなく、チャネルの端、たとえば、端3、4(図1)からチャネル、たとえば、チャネル2(図1)に近づくように配列してもよい。少なくともいくつかのリードはチャネルの上および/または下に配列することができる、すなわちチャネル下層および/または上層とすることができる。分流器およびリードはチャネルの両側(すなわち両面)に配列する必要はない。
電気的絶縁を提供する絶縁層は150nmよりも薄くても厚くてもよい。
エッチ液および現像剤に対する他の濃度および混合物を使用してもよい。他のエッチ液、レジストおよび現像剤を使用してもよい。エッチング、露光および現像時間は変えることができ、定常的な実験で見出すことができる。アニール温度も定常的な実験で見出してもよい。
1、101、201、301、401、501、601、701、801 磁気抵抗素子
2、102、202、302、402、502、602、702、802 チャネル
3、4、103、104、203、204、303、304、403、404、503、504、603、604、703、704、803、804 ポイント(端または部分)
5、205、305、405、505、605、705、805 第1側
6、106、206、306、406、506、606、706、806 分流器
7、107、207、307、407、507、607、707、807 第2側
、8、8、8、108、108、108、108、208、208、208、208、308、308、308、308、408、408、408、408、508、508、508、508、608、608、608、608、708、708、708、708、8108、808、 リード
9、32、42、109、209、309、462、471、709 二酸化シリコン層
10、110、210、310、460、710 シリコン基板
11、411、511、611、983 磁場
12、112、212、312、412、512、612、712 トップ・ゲート構造
13、113、213、313、413、513、613、713、813 ゲート電極
14、114、314、414、514、614、714、814 ゲート誘電体
15、715、815 回路構成
16、716、816 電流源
17、717、817 電圧計
18、718、818 電圧源
19 反転層
20 インターフェイス
21 電場
22 伝導帯
23 価電子帯
24 フェルミ準位
25 ポテンシャル井戸
26、26、26、27、27、27 電流−電圧特性
28 電圧−磁場特性
29、29、29 電圧−電流特性
30、34、51、56、463 ウェーハ
31、461、470 シリコン層
33、48、462 多結晶シリコン層
35、43、464、472 上面
36、465 エッチマーク
37、47、54、466 マスクされない領域
38、39、44、467、468 領域
40、55、469 反応イオン・エッチング
41、470 パターン化されたシリコン層
45 パターン化されたウェーハ
46、476 ヒ素イオン
49 ドープされた領域
50、479 非ドープ領域
52、474 パターン化された光レジスト層
53 露光されない領域
157、157、157、157
156 下縁
459、559、659 非ドープ・シリコン基板
460 非ドープ・シリコン・ウェーハ
475 露光された領域
477 マスクされない領域
478 n型井戸
678 シリコン・ゲルマニウム・エピタキシャル成長層
980 スライダ
981 書込ヘッド
982 回転可能プラテン

Claims (18)

  1. 非強磁性半導電性材料により構成されるチャネル(2)と、
    半導電性材料よりも高い導電率を有する非強磁性材料により構成され、前記チャネルの少なくとも2つの区間を接続する導体(6)と、
    前記チャネルに接続されチャネルに沿って間隔がとられている複数のリード(8、8、8、8)と、
    前記チャネルに電場を印加するゲート誘電体(14)により前記チャネルから分離されているゲート電極(13)により構成されるゲート構造(12)と、
    を有する磁気抵抗素子。
  2. 請求項1に記載の素子であって、前記チャネル(2)はシリコンまたはシリコン・ゲルマニウムを含む素子。
  3. 請求項1または2に記載の素子であって、前記チャネル(2)はドープされないかまたはおよそ1×1016cm−3までの濃度の不純物がドープされた素子。
  4. 請求項1から3のいずれかの項に記載の素子であって、前記導体(6)は前記チャネル(2)に対して横方向に配置され、かつ/もしくは前記導体は前記チャネルに沿って延びている素子。
  5. 請求項1から4のいずれかの項に記載の素子であって、前記導体(6)は半導電性材料を含み、随意的には前記導体(6)はシリコンを含む素子。
  6. 請求項5に記載の素子であって、前記導体(6)は少なくとも1×1019cm−3の濃度を有する不純物によりドープされた素子。
  7. 請求項1から6のいずれかの項に記載の素子であって、前記チャネル(2)および前記導体(6)は同一平面内である素子。
  8. 請求項7に記載の素子であって、前記チャネル(2)および前記導体(6)は半導電性材料の層内に設けられた素子。
  9. 請求項7に記載の素子であって、前記チャネルおよび前記導体は半導体基板内のその表面に設けられた素子。
  10. 請求項1から9のいずれかの項に記載の素子であって、前記ゲート構造は前記ゲート誘電体が前記チャネル上に配置され、前記ゲート電極が前記ゲート誘電体上に配置されるトップ・ゲート構造である素子。
  11. 請求項1から10のいずれかの項に記載の素子であって、前記ゲート電極(13)は前記半導電性材料を含み、随意的には前記半導電性材料はシリコンを含む素子。
  12. 請求項1から11のいずれかの項に記載の素子であって、それはハードディスク・ドライブ用読取ヘッドである素子。
  13. 請求項1から12のいずれかの項に記載の素子と、
    磁場源と、を含む装置であって、
    前記磁場源および素子は、素子に磁場が印加される時に、磁場が前記ゲート電極(13)および前記チャネル(2)を実質的に直角に貫通する線に沿うように配向される装置。
  14. 非強磁性半導電性材料を含むチャネル(2)と、半導電性材料よりも高い導電率を有し、前記チャネルの少なくとも2つの区間を接続する非強磁性材料を含む導体(6)と、前記チャネルに接続されチャネルに沿って間隔がとられている複数のリード(8、8、8、8)と、前記チャネルに電場を印加するゲート誘電体(14)により前記チャネルから分離されたゲート電極(13)とを含むゲート構造(12)とを有する磁気抵抗素子の作動方法であって、
    前記非強磁性半導電性材料内に反転層が形成されるように適切な極性および十分な大きさのバイアスを印加するステップを含む方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、さらに、
    2本のリード間で電流を駆動するステップと、
    2本のリード間に現れた電圧を測定するステップと、
    を含む方法。
  16. 磁気抵抗素子の作製方法であって、
    非強磁性半導電性材料の層(31、460)を設けるステップと、
    前記半導電性材料層上に絶縁材料の層(32、462)を設けるステップと、
    前記絶縁材料層上に導電性材料の層(33、461)を設けるステップと、
    マスクを形成して前記半導電性材料層のマスクされない領域(47、475)を画定するように前記絶縁性および導電性材料層(32、33、461、462)をパターン化するステップと、
    前記導電性材料層のマスクされない領域内にイオン(46、474)を注入するステップと、
    を含む方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、前記非強磁性半導電性材料の層を設けるステップは、ドープされた基板(460)を供給するステップを含む方法。
  18. 請求項16に記載の方法であって、前記非強磁性半導電性材料の層を設けるステップは、下層絶縁層(9)上に前記層(31)を設けるステップを含む方法。
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