JP2009295058A - アクチュエータの回転伝達誤差補正方法およびアクチュエータの駆動制御装置 - Google Patents

アクチュエータの回転伝達誤差補正方法およびアクチュエータの駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出力軸を支持する転がり軸受けに起因する回転伝達誤差を補正できるアクチュエータの回転伝達誤差補正方法を提案すること。
【解決手段】アクチュエータ2の出力軸6を支持するベアリング7の転動体7cの1つにマグネット10を組み込み、ホールセンサ12によってマグネット入りの回転位置検出用転動体11が1回転することを検出し、1回転の間において、モータ軸4を一定角度回転させる毎に出力軸6の実回転位置を検出する。検出結果に基づきモータ軸4の各回転位置における、出力軸6の実回転位置のその目標回転位置からのずれ量を算出して記憶部1aに記憶する。駆動制御装置1は、アクチュエータ2の駆動制御時には、記憶部1aに記憶されているずれ量に基づき出力軸6の回転位置を補正し、ベアリング7に起因する回転伝達誤差を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの回転を出力軸から取り出して負荷側に伝達するアクチュエータの回転伝達誤差補正方法、および、当該回転伝達誤差補正方法により出力軸の回転伝達誤差を補正して出力軸を目標回転位置に位置決めするアクチュエータの駆動制御装置に関する。
アクチュエータとしては、モータ軸の出力回転に基づいて所望の回転量だけ出力軸を回転させるものが知られている。アクチュエータの出力軸への回転伝達精度は、モータ軸と出力軸の間に介在する減速機構などに起因する回転伝達誤差の影響を受けるほか、出力軸を支持している転がり軸受けなどのベアリングに起因する回転伝達誤差の影響を受ける。
従来は、アクチュエータの回転伝達誤差を補正するために、アクチュエータの出力軸が1回転する間の各角度位置で生じる出力軸の回転誤差を測定して、この測定値にもとづいて出力軸の回転位置補正を行っていた。例えば、特許文献1には、アクチュエータのモータ軸を一定角度ずつ回転させたときの出力軸の実際の回転量を出力軸の1回転分に亘って測定し、この測定値に基づいて正確な回転量を得るための誤差補正データのテーブルを生成してアクチュエータの制御部に記憶させておき、このテーブルに基づいてモータ軸の回転量を補正してアクチュエータの位置決め精度を向上させる位置決め誤差補正方法が開示されている。
特開2002−175120号公報
出力軸のベアリングとして転がり軸受けを用いているアクチュエータの場合、転がり軸受けの構成部品である鋼球やコロなどの転動体あるいはリテーナは、出力軸がほぼ2回転すると1回転して元の位置に戻る。そのため、転がり軸受けに起因する回転伝達誤差は、例えば転動体の直径相互差、形状精度などの影響により、出力軸がほぼ2回転で1周期の誤差成分となって現れる。
上記のような出力軸1回転分の誤差補正データに基づく補正では、出力軸がほぼ2回転で1周期の誤差成分を除去できない。従って、従来の誤差補正方法では、転がり軸受けに起因する誤差成分を補正することができず、回転伝達精度を十分に向上させることができないという問題点があった。
本発明の課題は、この点に鑑みて、出力軸を支持する転がり軸受けに起因する回転伝達誤差を補正できるアクチュエータの回転伝達誤差補正方法、および、当該回転伝達誤差補正方法により出力軸への回転伝達誤差を補正して出力軸を高精度で位置決め可能なアクチュエータの駆動制御装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータの出力軸と、この出力軸を支持している転がり軸受けとを有するアクチュエータの回転伝達誤差補正方法であって、
事前に、前記モータの各回転位置における前記出力軸の実回転位置を、当該出力軸が2回転するまで所定の角度間隔で測定し、前記モータ軸の各回転位置における、前記出力軸の目標回転位置と、前記実回転位置との誤差を把握しておき、
前記アクチュエータの駆動制御においては、前記誤差が解消されるように、前記モータの各回転位置を補正することを特徴としている。
本発明では、出力軸を2回転させ、その間にモータ軸が各回転位置にあるときの出力軸の実回転位置を検出し、出力軸の実回転位置の目標回転位置からの誤差を把握している。したがって、出力軸がほぼ2回転する間に1周期分現れる転がり軸受けに起因する回転伝達誤差の大部分を把握できる。よって、転がり軸受けに起因する回転伝達誤差成分の大部分を除去する補正が可能になり、従来よりも高精度な回転伝達誤差補正を行うことができる。
また、本発明のアクチュエータの回転伝達誤差補正方法では、
前記転がり軸受けの転動体またはリテーナに目印を組み込み、当該目印が、予め定めた基準位置を通過したことを、センサによって検出可能としておき、
前記出力軸の同一方向の回転に伴って前記目印が基準位置から再び当該基準位置に戻るまでの間において、前記目印が前記基準位置にある時点における前記モータの第1回転位置から、前記目印が前記基準位置に再び戻った時点における前記モータの第2回転位置までの間の各回転位置における前記出力軸の実回転位置を、所定の角度間隔で測定し、
前記モータの各回転位置における、前記出力軸の目標回転位置と前記実回転位置との誤差を求め、
前記アクチュエータの起動時には、前記出力軸を最大で2回転させて前記マグネットが前記基準位置を通過する際の前記モータの実際の前記第1回転位置を求め、
当該第1回転位置を基準として、前記誤差に基づき、前記モータの各回転位置を補正することを特徴としている。
本発明では、転動体またはリテーナが1回転したことをセンサによって検出できるので、転がり軸受けに起因する1周期分の回転伝達誤差を把握するための基準測定区間を簡易に検出できる。また、転動体またはリテーナが1回転したことを直接検出するので、ほぼ1周期分の回転伝達誤差を確実に把握できる。さらに、起動時には、出力軸を最大で2回転させることにより目印を検出でき、この検出位置を基準として、各モータの各回転位置を補正することができる。
ここで、前記目印として、前記転動体または前記リテーナに組み込まれたマグネットを用い、前記センサとして磁気センサを用い、前記磁気センサの検出信号に基づき前記マグネットが前記基準位置を通過したことを検出することができる。また、前記目印として、前記転動体または前記リテーナに形成した突起を用い、前記センサとして、前記突起の通過を前記突起との接触により検出するリミットスイッチ、または、前記突起が近傍を通過したことを非接触で検出する近接センサを用い、前記リミットスイッチまたは前記近接センサの検出信号に基づき前記突起が前記基準位置を通過したことを検出してもよい。
次に、本発明は、上記構成のアクチュエータの回転伝達誤差補正方法により前記出力軸への回転伝達誤差を補正するアクチュエータの駆動制御装置であって、
前記誤差、あるいは、前記誤差に基づいて生成された誤差補正データを記憶する記憶部と、
前記誤差あるいは前記誤差補正データに基づいて、前記モータの回転位置を補正することにより、前記出力軸の回転位置を目標回転位置に位置決めする制御部とを有していることを特徴としている。
本発明では、出力軸を2回転させ、その間にモータが各回転位置にあるときの出力軸の実回転位置を測定し、モータの各回転位置における、出力軸の実回転位置の目標回転位置からの誤差を把握している。したがって、出力軸がほぼ2回転する間に1周期分現れる転がり軸受けに起因する回転伝達誤差の大部分を把握できる。よって、転がり軸受けに起因する回転伝達誤差成分の大部分を除去する補正が可能になり、従来よりも高精度な回転伝達誤差補正を行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したアクチュエータの回転伝達誤差補正方法の実施の形態を説明する。
(駆動制御装置)
図1は本実施形態のアクチュエータの駆動制御装置を示す概略構成図である。この駆動制御装置1によって制御されるアクチュエータ2は、モータ3と、モータ3のモータ軸4に連結された減速機構5を備えており、減速機構5の出力軸6をベアリング7によって回転自在に支持する構成である。減速機構5は公知の歯車機構などを用いて構成されており、例えば、波動歯車減速機の場合には50分の1あるいは100分の1などの高減速比でモータ軸4の回転を減速して出力軸6に伝達する。出力軸6はアクチュエータ2の出力軸として用いられ、この出力軸6を介してアクチュエータ2の駆動力が負荷側に伝達される。
アクチュエータ2には、モータ軸4の回転位置(モータの回転位置)を検出可能な位置検出器8および出力軸6の原点位置を検出可能な位置検出器9が設けられている。位置検出器8はロータリーエンコーダ、あるいはポテンショメータなどの公知の位置検出器を用いて構成されており、位置検出器9も光学式のセンサなどの公知の原点位置検出機構が用いられている。位置検出器8、9の出力は駆動制御装置1に入力される。これらの出力に基づき、駆動制御装置1は、所望のタイミングでモータ軸4の回転位置、および、出力軸6の原点位置を検出することができる。
図2はベアリングおよびその近傍に配置されたホールセンサの説明図である。ベアリング7は、同心円上に配置された内輪7aと外輪7bの間に鋼球あるいは鋼製のコロなどの複数の転動体7cを周方向に並べて配置し、各転動体7cの間にリテーナ7dを介在させて各部材を組み付けた構成である。内輪7aには出力軸6が挿通され固定されており、外輪7bはアクチュエータ2の装置フレーム2aの開口部分などに固定されている。出力軸6が回転すると、各転動体7cは、出力軸6と一体になって回転する内輪7aと装置フレーム2aに固定された外輪7bの間の円環状の軌道に沿って、リテーナ7dによって一定の間隔に保持された状態で転動する。リテーナ7dも各転動体7cと共に周方向に循環する。
ベアリング7の転動体7cのうちの1つはマグネット10(目印)が組み込まれた回転位置検出用転動体11であり、ベアリング7の外輪7bの近傍の所定位置には、装置フレーム2aなどに固定された磁気センサ、例えば、ホールセンサ12が配置されている。回転位置検出用転動体11がホールセンサ12に最も近い位置(基準位置)を通過すると、ホールセンサ12は当該通過を検出して検出信号を駆動制御装置1に出力する。
駆動制御装置1は、出力軸6の回転伝達誤差補正に用いる各種データや制御プログラムなどを記憶する記憶部1aと、この記憶部1aへの情報の読み書きやモータ3の駆動制御などを行うための制御部1bを備えている。制御部1bには外部からの駆動指令信号が入力されるようになっており、制御部1bは、入力された駆動指令信号に基づいて記憶部1aに記憶されている情報を適宜読み出し、当該読み出した情報に基づいてモータ3を駆動制御する。
(回転伝達誤差補正方法)
次に、出力軸6を支持しているベアリング7に起因する出力軸6とモータ軸4との間の回転伝達誤差を補正して、駆動指令信号により指示された目標回転量だけ出力軸6を正確に回転させるための駆動制御装置1による回転伝達誤差補正方法について説明する。
駆動制御装置1では、事前に、ベアリング7による回転伝達誤差が測定され、測定結果に基づき算出された誤差補正データが記憶部1aに記憶保持されている。実際のアクチュエータ2の駆動制御においては、誤差補正データを用いてモータ軸4の回転位置制御を行うことにより、出力軸6を目標とする回転位置に精度良く位置決めできるようにしている。
まず、事前に行われる回転伝達誤差測定について説明する。ベアリング7の各転動体7cおよびリテーナ7dは、出力軸6が2回転する毎に出力軸6のまわりを1回転して元の位置に戻る。そこで、ベアリング7に起因する回転伝達誤差を1周期分測定するために、出力軸6が2回転する間、あるいは、各転動体7cおよびリテーナ7dが出力軸6のまわりを1回転する間を基準測定区間として設定し、この基準測定区間の全範囲にわたって、モータ軸4の各回転位置における出力軸6の実回転位置を少なくとも1回は測定する。あるいは、複数回に亘って測定して、各回転位置における複数回の測定値を平均してもよい。
基準測定区間は、ホールセンサ12が回転位置検出用転動体11の通過を検出したことを検出したときのモータ軸4の回転位置(第1回転位置)から、再びホールセンサ12が回転位置検出用転動体11の通過を検出したときのモータ軸4の回転位置(第2回転位置)までの回転区間である。
駆動制御装置1の制御部1bは、この基準測定区間において、モータ軸4が一定角度(例えば、3度)ずつ回転する毎に出力軸6の実回転位置を検出する測定動作を実行する。具体的には、位置検出器8の検出信号に基づきモータ3をフィードバック制御し、出力軸6に取り付けた回転角度検出器(図示せず)によって出力軸6の実回転位置を測定する。
図3に記憶部1aに記憶保持させる誤差情報テーブルの一例を示す。制御部1bは、ベアリング7の各転動体7cおよびリテーナ7dが1回転する間、すなわち、出力軸6が2回転する間のモータ軸4の第1回転位置から第2回転位置までの間における3度毎の各角度位置における出力軸6の実回転位置を、図3の誤差情報テーブル13のようなテーブル形式のデータとして記憶部1aに記憶保持する。また、測定により得られたモータ軸4の各角度位置における出力軸6の実回転位置のデータに基づき、モータ軸4の各回転位置における出力軸6の実回転位置の目標回転位置からのずれ量(誤差情報)が算出されて、記憶保持される。この誤差情報は、ベアリング7の各転動体7cおよびリテーナ7dが1回転する間の全区間分にわたる情報であるので、誤差情報テーブル13はベアリング7に起因する回転伝達誤差情報をほぼ1周期分含んでいる。
次に、実際の駆動制御時における誤差情報テーブル13に基づく回転伝達誤差補正について説明する。まず、アクチュエータ2の起動時には、制御部1bは、出力軸6を回転させて、位置検出器9により出力軸6の1回転内の原点位置を検出し、出力軸6が原点位置に位置する場合におけるモータ軸4の回転位置を検出する。ここで、本実施の形態では、出力軸6を最大で2回転させて、ベアリング7の回転位置検出用転動体11がホールセンサ12によって検出される際におけるモータ軸4の回転位置(補正用基準位置)を検出する。
上位の機器から出力軸6の目標回転位置を含む駆動指令信号が入力されると、制御部1bは、当該目標回転位置に対応するモータ軸4の目標回転位置を減速機構5による減速比に基づいて算出する。また、このモータ軸4の目標回転位置までの補正基準位置からの回転量に基づき、出力軸6の誤差情報(目標回転位置からのずれ量)を、誤差情報テーブル13から抽出する。
制御部1bは、抽出したずれ量が解消されるように、出力軸6の目標回転位置を補正し、これに対応するモータ3の駆動信号を生成してモータ3に供給する。これにより、ベアリング7に起因する回転伝達誤差分だけ出力軸6の回転位置が補正され、出力軸6を目標回転位置に精度良く位置決めできる。
以上説明したように、本実施の形態では、従来の出力軸1回転分の回転伝達誤差情報だけでは把握できなかったベアリング7に起因する回転伝達誤差をほぼ1周期分把握することができ、この誤差を除去する補正を行うことができるので、従来よりも高精度な回転伝達誤差補正を行うことができる。
また、ベアリング7の転動体7cのうちの1つをマグネット10を組み込んだ回転位置検出用転動体11にしているので、転動体7cまたはリテーナ7dが出力軸6を中心として1回転したこと、すなわち、ベアリング7に起因する回転伝達誤差をほぼ1周期分測定するための基準測定区間を、簡易かつ確実に検出できる。
(改変例)
(1)上記構成では、ベアリング7の転動体7cのうちの1つにマグネット10を組み込んでいたが、転動体7cと共に出力軸6を中心として1回転するリテーナ7dにマグネットを組み込んでもよい。また、回転伝達誤差の1周期分を検出するための検出手段として、マグネット10とホールセンサ12(磁気センサ)以外の検出部および検出手段を用いても良い。例えば、ベアリング7の外輪7bの近傍の所定位置に装置フレーム2aなどに固定されたリミットスイッチを設け、転動体7cのうち1つ、あるいはリテーナ7dのうち1つに、回転時に他の転動体やリテーナ、あるいは内輪、外輪などと干渉しない方向(例えば、ベアリング7の回転軸と平行な方向)に突出する突起を形成する。これにより、突起が形成された転動体7cあるいはリテーナ7dがリミットスイッチの近傍を通過したときに突起によってリミットスイッチのオン/オフを切り換えて、突起が基準位置を通過したことを検出できる。また、リミットスイッチの代わりに、静電容量型近接センサや誘導型近接センサなどを取り付けて、これらの近接センサによって突起が基準位置を通過したことを検出してもよい。また、転動体7cのうち1つ、あるいはリテーナ7dのうち1つを他の転動体7cあるいはリテーナ7dとは反射率や光透過率などが異なるように形成し、光学センサによりこれらの転動体7cあるいはリテーナ7dが基準位置を通過したことを検出してもよい。
(2)上記構成では、記憶部1aに記憶保持させる誤差情報テーブル13の中に、各角度位置における誤差情報(目標回転位置からのずれ量)を含めていたが、この誤差情報に基づき、各回転位置における目標回転位置からのずれ量の分だけ出力軸6の回転位置をずらすようにモータ3の駆動信号を調整するための補正量を予め算出して、この補正量を誤差情報テーブル13に含めて記憶部1aに記憶させておいてもよい。また、各回転位置に対応する補正量だけを記憶部1aに記憶させておいてもよい。
(3)上記構成では、モータ軸と出力軸の間に減速機構を介在させていたが、減速機構や他の伝動機構などの間接的機構を介さずに、モータの回転力を直接駆動対象に伝達するダイレクトドライブ方式のアクチュエータに本発明を適用してもよい。軸受けに起因する回転伝達誤差を除去できる本発明の構成を備えることにより、減速機構を内蔵しないアクチュエータにおいて必要とされている高精度の回転制御を実現できる。なお、モータ3の回転子と一体になって回転するモータシャフト(モータ軸)を直接出力軸として用いる場合には、出力軸の実回転位置がモータ軸の実回転位置と一致するので、駆動制御装置1の制御部1bからモータ3に出力される駆動指令信号による回転指示位置をモータの回転位置(出力軸の目標回転位置)として扱い、この回転指示位置(出力軸の目標回転位置)と、出力軸の実回転位置との誤差を基準測定区間の全範囲にわたって測定して誤差情報テーブルとして記憶しておき、この誤差情報テーブルに基づいてベアリングに起因する回転伝達誤差を補正することも可能である。
(4)上記構成では、アクチュエータ2の起動時には出力軸6を最大で2回転させて出力軸6の原点位置を位置検出器9で検出し、出力軸6が原点位置に位置する場合におけるモータ軸4の回転位置を検出しているが、出力軸6を2回転させずにその原点位置およモータ軸4の補正用基準位置を把握することも可能である。例えば、上記位置検出器9を、出力軸6を中心として周方向に所定角度(例えば、90度)回転した位置にある2つのセンサで構成しておき、事前に行われる回転伝達誤差測定の際に、出力軸6の実回転位置だけでなく、これらの2つのセンサ間の出力データを記憶保持させる。このようにすれば、アクチュエータ2の起動時に、これらの2つのセンサの出力に基づいて任意のタイミングで出力軸6の回転位置を把握できるので、出力軸6を2回転させる必要がない。
本発明を適用したアクチュエータの駆動制御装置を示す概略構成図である。 ベアリングおよびホールセンサの説明図である。 誤差情報テーブルを示す説明図である。
符号の説明
1 駆動制御装置
1a 記憶部
1b 制御部
2 アクチュエータ
2a 装置フレーム
3 モータ
4 モータ軸
5 減速機構
6 出力軸
7 ベアリング
7a 内輪
7b 外輪
7c 転動体
7d リテーナ
8、9 位置検出器
10 マグネット
11 回転位置検出用転動体
12 ホールセンサ
13 誤差情報テーブル

Claims (5)

  1. モータの出力軸と、この出力軸を支持している転がり軸受けとを有するアクチュエータの回転伝達誤差補正方法であって、
    事前に、前記モータの各回転位置における前記出力軸の実回転位置を、当該出力軸が2回転するまで所定の角度間隔で測定し、前記モータの各回転位置における、前記出力軸の目標回転位置と、前記実回転位置との誤差を把握しておき、
    前記アクチュエータの駆動制御においては、前記誤差が解消されるように、前記モータの各回転位置を補正することを特徴とするアクチュエータの回転伝達誤差補正方法。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータの回転伝達誤差補正方法において、
    前記転がり軸受けの転動体またはリテーナに目印を組み込み、当該目印が、予め定めた基準位置を通過したことを、センサによって検出可能としておき、
    前記出力軸の同一方向の回転に伴って前記目印が基準位置から再び当該基準位置に戻るまでの間において、前記目印が前記基準位置にある時点における前記モータの第1回転位置から、前記目印が前記基準位置に再び戻った時点における前記モータの第2回転位置までの間の各回転位置における前記出力軸の実回転位置を、所定の角度間隔で測定し、
    前記モータの各回転位置における、前記出力軸の目標回転位置と前記実回転位置との誤差を求め、
    前記アクチュエータの起動時には、前記出力軸を最大で2回転させて前記マグネットが前記基準位置を通過する際の前記モータの実際の前記第1回転位置を求め、
    当該第1回転位置を基準として、前記誤差に基づき、前記モータの各回転位置を補正することを特徴とするアクチュエータの回転伝達誤差補正方法。
  3. 請求項2に記載のアクチュエータの回転伝達誤差補正方法であって、
    前記目印として、前記転動体または前記リテーナに組み込まれたマグネットを用い、
    前記センサとして磁気センサを用い、
    前記磁気センサの検出信号に基づき前記マグネットが前記基準位置を通過したことを検出することを特徴とするアクチュエータの回転伝達誤差補正方法。
  4. 請求項2に記載のアクチュエータの回転伝達誤差補正方法であって、
    前記目印として、前記転動体または前記リテーナに形成した突起を用い、
    前記センサとして、前記突起の通過を前記突起との接触により検出するリミットスイッチ、または、前記突起が近傍を通過したことを非接触で検出する近接センサを用い、
    前記リミットスイッチまたは前記近接センサの検出信号に基づき前記突起が前記基準位置を通過したことを検出することを特徴とするアクチュエータの回転伝達誤差補正方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかのアクチュエータの回転伝達誤差補正方法により前記出力軸への回転伝達誤差を補正するアクチュエータの駆動制御装置であって、
    前記誤差、あるいは、前記誤差に基づいて生成された誤差補正データを記憶する記憶部と、
    前記誤差あるいは前記誤差補正データに基づいて、前記モータの回転位置を補正することにより、前記出力軸の回転位置を目標回転位置に位置決めする制御部とを有していることを特徴とするアクチュエータの駆動制御装置。
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