JP2009294888A - 建築設備情報通知システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の使用者に負担を掛けることなく、使用者数に応じて建築物の設備を制御し、当該設備のエネルギー消費量を使用者に通知する。
【解決手段】設備制御システム1は、エネルギーを消費する設備が備えられた建築物に設置されているカメラにより取得された動画像に基づいて、画像中の人物領域を抽出し、前記動画像に含まれる既定の画像部分を人物が通過したか否かを判定して、前記建築物の前記画像部分に対応する領域内の人数を計測する人流計測部2と、前記計測された前記領域内の人数に基づいて、快適性に関する値を算出し、当該算出された値が閾値以上である範囲で、エネルギー消費量を削減するように前記建築物の設備を制御する設備制御部4と、前記制御される設備のエネルギー消費量を通知する設備情報発信部6とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の設備を制御する建築設備情報通知システムおよびプログラムに関する。
近年、省エネに対する意識が高まっている。従来から、例えば、建築物の空調設備のエネルギー消費量を、使用者に開示することがある。
特許文献1では、外気温度と、空調機の圧縮機周波数と、空調機の設定温度とから、年間消費電力を推定し、その電力量を使用者に明示する空調制御装置が開示されている。
特許文献2では、最適な空調設定を立案し、その空調設定を在室者に提示する空調装置が開示されている。
特開2004−301505号公報 特開2001−324202号公報
本発明は、建築物の使用者に負担を掛けることなく、使用者数に応じて建築物の設備を制御し、当該設備のエネルギー消費量を使用者に通知することを目的とする。
請求項1に係る建築設備情報通知システムは、エネルギーを消費する設備が備えられた建築物に設置されているカメラにより取得された動画像に基づいて、画像中の人物領域を抽出し、前記動画像に含まれる既定の画像部分を人物が通過したか否かを判定して、前記建築物の前記画像部分に対応する領域内の人数を計測する人数計測手段と、前記人数計測手段により計測された前記領域内の人数に基づいて、快適性に関する値を算出し、当該算出された値が閾値以上である範囲で、エネルギー消費量を削減するように前記建築物の設備を制御する設備制御手段と、前記設備制御手段により制御される設備のエネルギー消費量を通知する通知手段とを有する。
請求項2に係る建築設備情報通知システムは、前記人数計測手段により計測される前記領域内の人数に基づいて、時間情報と前記領域内の人数との対応関係を示す人流情報を生成する人流情報生成手段と、前記人流情報生成手段により生成された人流情報を記憶する人流情報記憶手段とをさらに有し、前記設備制御手段は、前記人流情報記憶手段に記憶されている人流情報を用いて、前記建築物の設備を制御する。
請求項3に係る建築設備情報通知システムでは、前記通知手段は、前記設備制御手段により制御される設備のエネルギー消費量を予測し、当該予測結果を通知する。
請求項4に係る建築設備情報通知システムでは、前記通知手段は、前記設備の制御に関する設定値を受け付け、当該設定値に基づいて、前記設備のエネルギー消費量を予測する。
請求項5に係る建築設備情報通知システムでは、前記通知手段は、前記設備のエネルギー消費量に影響を与える快適性に対する許容度を受け付ける。
請求項6に係る建築設備情報通知システムでは、前記時間情報は、季節、月、曜日、時刻および休日の少なくもいずれかを含む。
請求項7に係る建築設備情報通知システムでは、前記通知手段は、前記設備のエネルギー消費量を表示装置に表示させる。
請求項8に係る建築設備情報通知システムでは、前記設備制御手段は、空調、換気、照明および自動販売機の少なくともいずれかを制御する。
請求項9に係るプログラムは、コンピュータを含む建築設備情報通知システムにおいて、エネルギーを消費する設備が備えられた建築物に設置されているカメラにより取得された動画像に基づいて、画像中の人物領域を抽出し、前記動画像に含まれる既定の画像部分を人物が通過したか否かを判定して、前記建築物の前記画像部分に対応する領域内の人数を計測する人数計測ステップと、前記計測された前記領域内の人数に基づいて、快適性に関する値を算出し、当該算出された値が閾値以上である範囲で、エネルギー消費量を削減するように前記建築物の設備を制御する設備制御ステップと、前記制御による設備のエネルギー消費量を通知する通知ステップとを前記建築設備情報通知システムのコンピュータに実行させる。
請求項1に係る本発明によれば、建築物の使用者に負担を掛けることなく、使用者数に応じて建築物の設備を制御し、当該設備のエネルギー消費量を使用者に通知することができる。これにより、使用者に対して、省エネ行動の啓発を行うことができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、前記領域の将来の人数を予測して、前記建築物の設備を制御することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加えて、前記設備の将来のエネルギー消費量を通知することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項3に係る本発明の効果に加えて、使用者の意向をエネルギー消費量に反映することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項4に係る本発明の効果に加えて、使用者の許容可能な快適性をエネルギー消費量に反映することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項2〜5のいずれかに係る本発明の効果に加えて、季節、月、曜日、時刻および休日の少なくもいずれかに応じて、前記領域の将来の人数を予測することができる。
請求項7に係る本発明によれば、請求項1〜6のいずれかに係る本発明の効果に加えて、前記設備のエネルギー消費量を使用者に提示して、エネルギー消費量の把握を容易にすることができる。
請求項8に係る本発明によれば、請求項1〜7のいずれかに係る本発明の効果に加えて、人物の快適性損失の低減とエネルギー消費量の削減とを、より柔軟に両立することができる。
請求項9に係る本発明によれば、建築物の使用者に負担を掛けることなく、使用者数に応じて建築物の設備を制御し、当該設備のエネルギー消費量を使用者に通知することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る設備制御システム1(建築設備情報通知システム)およびこの設備制御システム1の制御対象である建築物100の構成を示す図である。
図1に示すように、建築物100は、設備102、カメラ112および端末装置114を有する。建築物100は、例えば、マンション、高層ビル、商業施設、病院、学校、美術館、博物館等である。
設備102は、エネルギーを消費するものである。本実施形態では、設備102には、空調104、換気106、照明108および自動販売機(自販機)110が含まれる。例えば、空調104は、スイッチのオンオフ、温度、湿度等について制御可能である。また例えば、換気106、照明108および自販機110は、スイッチのオンオフについて制御可能である。設備102の制御は、建築物100の所定の領域(例えば、フロア、部屋など)毎に可能である。なお、設備102の内容は例示であり、設備102には、空調104等以外が含まれてもよい。
カメラ112は、例えば防犯カメラや監視カメラであり、建築物100に予め設置されている。カメラ112は、例えば、建築物100の出入口、廊下、階段、各部屋の出入口、エレベータ等に設置されている。したがって、人物が建築物100の所定の領域に出入りする場合、当該人物はカメラ112により撮影される。カメラ112は、撮像した画像から動画像データを取得し、この取得された動画像データを設備制御システム1に対して出力する。なお、動画像は、時間的に連続する複数の静止画像を含む。また、以降、動画像データおよび静止画像データを、単に画像データと表すことがある。
端末装置114は、使用者による操作を受け付け、使用者に対して情報を提示する。より具体的には、端末装置114は、受け付けられた操作に関する情報を設備制御システム1に対して送信し、設備制御システム1から送信される設備102等に関する情報を使用者に対して提示する。本実施形態では、端末装置114は、入力装置および表示装置を有し、例えば、設備102の制御に関する設定値、エネルギー消費量等の情報を表示装置に表示する。例えば、端末装置114は、タッチパネル、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)などにより実現される。なお、端末装置114は、設備制御システム1に含まれていてもよい。
設備制御システム1は、人流計測部2、人流データ管理部3、設備制御部4、制御信号出力部5および設備情報発信部6を有する。設備制御システム1は、このような構成要素により、カメラ112により取得された動画像に基づいて建築物100の各領域内の人数を計測し、計測されたデータを用いて建築物100の設備102を制御し、制御される設備102のエネルギー消費量を通知する。例えば、設備制御システム1は、各部屋および各フロアの人数を計測し、これらの部屋などに設けられた設備102を制御し、制御された設備102のエネルギー消費量を端末装置114に通知して、端末装置114の表示装置に表示させる。
設備制御システム1において、人流計測部2(人数計測手段)は、カメラ112により取得された動画像に基づいて、建築物100の各領域内の人数を計測する。より具体的には、人流計測部2は、各領域への人物の入退出を検出し、各領域内の人数の変化を計測する。人流計測部2は、時刻と各領域内の人数とを含む人流原データを、人流データ管理部3に対して出力する。
人流データ管理部3は、人流計測部2から出力される人流原データを受け付け、各領域内の人数を管理する。より具体的には、人流データ管理部3は、人流原データを加工し、この加工された人流データに基づいて、時間情報と各領域内の人数との対応関係を生成し保持する。以降、この対応関係を示すデータを、人流パターンデータと呼ぶ。
設備制御部4(設備制御手段)は、人流データ管理部3に管理されている各領域内の人数に基づいて、建築物100の設備102を制御する。より具体的には、設備制御部4は、人流データ管理部3に管理されている人流パターンデータを取得し、この人流パターンデータに基づいて、設備102を制御するための制御情報を算出し、制御情報を制御信号出力部5および設備情報発信部6に対して出力する。
制御信号出力部5は、設備制御部4から出力された制御情報を、制御信号として設備102に対して出力して、設備102を制御する。例えば、制御信号出力部5は、リレースイッチなどを用いて電気制御することにより、設備102を制御する。したがって、設備102は、設備制御部4により算出された制御情報に応じて、領域毎に制御される。なお、制御信号は、建築物100に既設の回線を介して送信される。
設備情報発信部6(通知手段)は、設備制御部4から出力された制御情報を入力し、端末装置114からの要求に応じて、設備情報を通知する。例えば、設備情報発信部6は、設備102の制御に関する設定値、制御情報、当該制御情報により制御される設備102のエネルギー消費量等の設備情報を、端末装置114に対して通知する。
図2は、本発明の実施形態に係る設備制御システム1のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、設備制御システム1は、CPU120、メモリ122、ハードディスク駆動装置等の記憶装置124、ネットワーク(不図示)を介して建築物100のカメラ112および設備102とデータの通信を行う通信インタフェース(IF)126、キーボードおよびマウス等のポインティングデバイスを含む入力装置128、および液晶ディスプレイ等の表示装置130を有する。これらの構成要素は、バス132を介して互いに接続されている。なお、入力装置128および表示装置130は、例えばタッチパネルとして実現されてもよい。また、端末装置114(図1)も、同様のハードウェア構成を有する。
設備制御システム1は、このようなハードウェア構成により、人流計測部2、人流データ管理部3、設備制御部4および設備情報発信部6を実現する。以下、人流計測部2、人流データ管理部3、設備制御部4および設備情報発信部6を詳述する。
図3は、人流計測部2の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、人流計測部2は、画像処理部20、時刻データ管理部22および領域内人数管理部24を有する。人流計測部2は、このような構成要素を含むプログラムが、設備制御システム1のメモリ122にロードされ、CPU120で動作するOS上で実行されることにより実現される。なお、人流計測部2の全部または一部の機能は、設備制御システム1に設けられたハードウェアにより実現されてもよい。また、後述する人流データ管理部3、設備制御部4および設備情報発信部6も、同様にして実現される。
人流計測部2において、画像処理部20は、複数のカメラ112により取得された画像データを入力し、この画像データに基づいて、建築物100の所定位置を通過する人数を検出する。また、画像処理部20は、エレベータ内に設置されているカメラ112により取得された画像データに基づいて、エレベータの着床階を判定する。例えば、画像処理部20は、部屋やエレベータの出入口、廊下や階段の既定位置等を通過する人数を検出する。検出位置がエレベータの出入口である場合、画像処理部20は、人が乗り降りした着床階を検出する。画像処理部20は、検出された通過人数データを、領域内人数管理部24に対して出力する。なお、画像処理部20については、後で詳述する。
時刻データ管理部22は、現在の時刻を管理し、時刻データを領域内人数管理部24に対して出力する。時刻データは、例えば、日付、曜日、時刻等を含む。
領域内人数管理部24は、画像処理部20から出力される通過人数データおよび時刻データ管理部22から出力される時刻データに基づいて、各時刻における建築物100の各領域内の人数を算出する。より具体的には、時刻Tにおける領域iの人数をN(T)、その次の時刻T+1における領域iに対応する検出位置の通過人数をnとすると、時刻T+1における領域iの人数N(T+1)は、次式により算出される。
(T+1)=N(T)+n
ここで、nが正である場合、nは領域iへの流入数を示し、nが負である場合、nは領域iからの流出数を示す。このようにして、領域内人数管理部24は、各時刻において領域毎に領域内人数を算出し保持する。領域内人数管理部24は、算出された各時刻における各領域内人数を、人流原データとして人流データ管理部3に対して出力する。
図4は、人流計測部2の画像処理部20の詳細な機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像処理部20は、通過人数検出部200および着床階判定部220を有する。通過人数検出部200は、オプティカルフロー(OF)抽出部202、背景モデル管理部204、移動物体検出部206、セグメント化部208および通過判定部210を有する。着床階判定部220は、画素データ抽出部222、着床階算出部224、判定結果記憶部226および誤差補正部228を有する。
通過人数検出部200は、動画像中の人物を検出し、動画像に含まれる既定の画像部分(境界線)を人物が通過したか否かを判定して、境界線を通過した人数を検出し、当該境界線に対応する領域内の人数を検出する。例えば、境界線が部屋の出入口に設けられている場合、通過人数検出部200は、部屋を出入りする人数を検出して、この部屋の在室者数を計測する。また例えば、境界線がエレベータの出入口に設けられている場合、通過人数検出部200は、エレベータの着床階およびエレベータの出入りする人数を検出して、この着床階(フロア)にいる人数を計測する。
通過人数検出部200において、OF抽出部202は、画像の各画素のOFを算出し、算出されたOFデータを、背景モデル管理部204および移動物体検出部206に対して出力する。OFは、時間的に連続する静止画像から算出され、各画素が時間的にどの方向に動いたかを示す。より具体的には、まず、OF抽出部202は、各画素の動きベクトルを算出する。ここで、動きベクトルが空間的に滑らかに変化するという条件が成り立つものとする。さらに、画素(x,y)の時刻tにおける明るさをf(x,y,t)とすると、次の条件式が成り立つものとする。この条件の下で、OF抽出部202は、各画素のOFを算出する。
Figure 2009294888
背景モデル管理部204は、画像データとOF抽出部202により抽出されたOFデータとに基づいて、画像中の背景の画像部分を抽出し、抽出された画像部分を背景モデルとしてメモリ122および記憶装置124の少なくともいずれかに保存し、所定時間毎(例えば、1分毎、5分毎等)に更新する。背景モデル管理部204は、背景モデルデータを、移動物体検出部206に対して出力する。
より具体的には、背景モデル管理部204は、OFが所定時間ほぼ0であり、かつ、抽出された画像部分の画素値(例えばRGB値)と保存されている背景モデルの画素値との差が所定範囲以内である場合、抽出された画像部分を、新たな背景モデルとして更新する。このように、背景モデルは逐次更新されるので、例えば、天候、建物の影、昼夜等による背景の変化に応じて、背景モデルも変化する。
移動物体検出部206は、画像データと、OF抽出部202により抽出されたOFデータと、背景モデル管理部204から出力された背景モデルデータとに基づいて、画像中の移動物体を検出し、移動物体の画像領域に関するデータを、セグメント化部208に対して出力する。より具体的には、移動物体検出部206は、画像データの画素値と背景モデルデータの画素値との差が閾値以上であり、かつ、抽出されたOFの値が閾値以上である画素を、移動物体であると判定する。
セグメント化部208は、画像データと移動物体検出部206により検出された移動物体の画像領域とに基づいて、人物毎のセグメント(分節)化を行い、人物毎にラベル付けを行う。セグメント化部208は、例えば、注目画素および近傍画素の画素値、OF、近傍時間の画素値および近傍画素のセグメントの類似性、ならびに頭部等の人物の特徴的形状パターンの有無などを指標として、セグメント化を行う。セグメント化部208は、ラベル付けされたセグメントデータを、通過判定部210に対して出力する。
通過判定部210は、セグメント化部208によりラベル付けされた、人物に相当する各移動物体が、画像中の境界線を通過したか否かを判定する。より具体的には、通過判定部210は、当該移動物体の画像領域の重心が境界線を通過したか否かを判定する。例えば、通過判定部210は、画像領域の重心の軌跡が境界線と交差する場合、移動物体が境界線を通過したと判定する。また、通過判定部210は、移動物体が境界線を通過する向きを判定する。通過判定部210は、境界線を通過した人数およびその向きを含む通過人数データを、領域内人数管理部24に対して出力する。
着床階判定部220は、エレベータ内に設置されているカメラ112により取得された画像に基づいて着床階を判定する。人流計測部2は、各階に対応するランプが点灯することによりエレベータの着床階を表示する形式(第1の形式)と、着床階の数字が表示されることによりエレベータの着床階を表示する形式(第2の形式)のそれぞれについて、異なる手法を用いて着床階を判定する。まず、第1の形式のエレベータの着床階を判定する方法を説明する。なお、第2の形式のエレベータの着床階の判定方法については後述する。
着床階判定部220において、画素データ抽出部222は、画像データから、当該階のランプを含む画像部分の画素データv(i=1〜J)を、各階毎に抽出する。画素データ抽出部222は、抽出された各画素データを、着床階算出部224に対して出力する。
着床階算出部224は、各画素が後述する部分空間Uのいずれに含まれるかを判定し、当該階のランプが点灯している確率を、次式を用いて、各階毎に算出する。
Figure 2009294888
ここで、Prob.[vが点灯画像の画素|U]は、画素データvが部分空間U(k=1〜n)に含まれる場合、当該画素が当該階のランプが点灯する画像の画素である条件付き確率であって、各階毎に、予め求められている。以下、この条件付き確率の算出方法を説明する。
着床階算出部224は、まず、エレベータ内の画像からサンプル画像が抽出する。サンプル画像は、着床階を表す各階のランプが点灯/消灯する画像である。次に、着床階算出部224は、各階のサンプル画像毎に、画素データのRGB値を、それぞれx,y,z軸の座標値として3次元空間にプロットする。さらに、着床階算出部224は、この3次元空間を部分空間1〜nに分割し、各部分空間に含まれる画素データが、点灯したランプのサンプル画像である割合を算出する。このようにして、着床階算出部224は、上記の条件付き確率を、各階毎に算出する。なお、条件付き確率は、図示しない他のコンピュータにより算出され、着床階算出部224に保存されて用いられてもよい。
着床階算出部224は、算出された確率が最も高い階を、着床階と判定する。着床階算出部224は、算出された各階の確率および判定された着床階データを、判定結果記憶部226および誤差補正部228に対して出力する。
判定結果記憶部226は、着床階算出部224から出力された各階の確率および着床階データを記憶する。判定結果記憶部226は、メモリ122および記憶装置124の少なくともいずれかにより実現される。
誤差補正部228は、着床階算出部224により判定された着床階の誤差を補正する。より具体的には、誤差補正部228は、着床階算出部224から出力された着床階データを入力すると、判定結果記憶部226に記憶されている着床階データを読み出し、判定された着床階と、記憶されている着床階(当該判定の直前に判定された着床階)との差が2以上である場合、着床階を修正する。
誤差補正部228は、着床階を修正する場合、着床階算出部224から出力された各階の確率と、判定結果記憶部226に記憶されている各階の確率(当該出力の直前に出力された各階の確率)とを用いる。例えば、誤差補正部228は、各階の確率の大小関係に基づいて、着床階算出部224から出力された着床階および判定結果記憶部226に記憶されている着床階のいずれが誤っているかを判定して着床階を修正する。
誤差補正部228は、誤差が補正された着床階データを、領域内人数管理部24に対して出力する。したがって、画像処理部20は、エレベータ内に設置されたカメラ112により取得された動画像を入力すると、着床階データを含む通過人数データを、領域内人数管理部24に対して出力する。
図5は、人流データ管理部3の機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、人流データ管理部3は、人流データ記憶部30および人流シミュレーション部32を有する。人流データ記憶部30は、人流原データ記憶部300、標準化人流データ記憶部302および人流パターンデータ記憶部304を有する。人流シミュレーション部32は、人流データ標準化部320および人流パターンデータ生成部322を有する。
人流データ記憶部30は、人流に関するデータを記憶する。人流データ記憶部30は、メモリ122および記憶装置124の少なくともいずれかにより実現される。
人流データ記憶部30において、人流原データ記憶部300は、人流計測部2から出力される人流原データを記憶する。例えば、人流原データは、時刻tにおけるi番目の領域Aの人数がnである場合、(t,A,n)の組により表される。人流原データ記憶部300は、人流シミュレーション部32からの問い合わせに応じて、記憶されている人流原データを出力する。なお、人流データ記憶部30の他の構成要素も、同様にして、人流シミュレーション部32から問い合わせに応答する。
標準化人流データ記憶部302は、人流原データが後述する人流データ標準化部320により加工された後の人流データ(標準化人流データ)を記憶する。標準化人流データは、各領域における一定時間毎の人数により表される。
人流パターンデータ記憶部304は、標準化人流データに基づいて後述する人流パターンデータ生成部322により生成される人流パターンデータを記憶する。人流パターンデータは、時間情報と各領域内の人数との対応関係を示す人流情報である。例えば、時間情報には、季節、月、曜日、時刻および休日の少なくもいずれかを含まれている。したがって、人流パターンデータにより、例えば、季節、月、曜日、時刻、休日による各領域内の人数の変動が表される。
人流シミュレーション部32は、人流データ記憶部30に記憶されている人流に関するデータに基づいて、人流データの標準化、人流パターンデータの生成およびノイズの除去を行う。
人流シミュレーション部32において、人流データ標準化部320は、人流原データ記憶部300に記憶されている人流原データを読み出し、人流原データを加工して標準化人流データを生成する。また、人流データ標準化部320は、領域内の人数が著しく増加または減少するデータを計測誤差と判定し、当該データを補正してノイズの除去を行う。例えば、人流データ標準化部320は、人流原データの人数が、予め決められた人数の上限値を超える場合、当該人数を上限値に補正する。また例えば、人流データ標準化部320は、人流原データの人数がマイナスを示す場合、当該人数を0に補正する。人流データ標準化部320は、生成された標準化人流データを、標準化人流データ記憶部302に保存する。
人流パターンデータ生成部322は、標準化人流データ記憶部302に記憶されている標準化人流データを読み出し、標準化人流データに基づいて人流パターンを解析し、人流パターンデータを生成する。人流パターンデータ生成部322は、生成された人流パターンデータを、人流パターンデータ記憶部304に保存する。より具体的には、時刻tにおけるi番目の領域Aの人数をn(A,t)とすると、人流パターンデータ生成部322は、次式に基づいて、季節s、月m、曜日w、時刻tおよび休日hの各パラメータを算出する。
n(A,t)=f(s,m,w,t,h)
図6は、設備制御部4の機能構成を示すブロック図である。
図6に示すように、設備制御部4は、設備稼働状況算出部400、領域内人数算出部402、外部環境算出部404、領域内環境算出部406、快適性評価部408および制御情報生成部410を有する。設備制御部4は、このような構成要素により、人流データ管理部3に記憶されている人流パターンデータに基づいて、建築物100の設備102を制御するための制御情報を生成する。
設備制御部4において、設備稼働状況算出部400は、建築物100の設備102が稼働することにより消費されるエネルギー量を算出する。ここで、微小時間Δtにおける設備102のエネルギー消費量eΔtは、そのときの設備稼働状況xを用いて、次式で表される。
eΔt=f(x)Δt
したがって、時刻T1からT2までのエネルギー消費量Eは、次式で表される。
Figure 2009294888
設備稼働状況xを時間tの変数としてx=c(t)と表すと、エネルギー消費量Eは、次式のように表される。
Figure 2009294888
設備稼働状況算出部400は、設備102に含まれる空調104、換気106、照明108および自販機110のそれぞれについて、この算出式を用いて、エネルギー消費量を算出する。設備稼働状況算出部400は、算出されたエネルギー消費量を、設備稼働状況データとして領域内環境算出部406および制御情報生成部410に対して出力する。
領域内人数算出部402は、人流データ管理部3に記憶されている人流パターンデータを読み出し、人流パターンデータに基づいて、所定の時刻における所定の領域内の人数を算出する。より具体的には、領域内人数算出部402は、季節、月、曜日、時刻および休日の少なくともいずれかを含む時間情報sにおける所定の領域内の人数をnとすると、次式のように関数fを用いて、領域内の人数nを算出し、算出された領域内人数データを領域内環境算出部406に対して出力する。
n=f(s)
関数fは、人流パターンデータに対応する関数である。領域内人数算出部402は、関数fを用いて、任意の時間sにおける人数nを算出する。すなわち、時間情報sは、現在の時間情報だけでなく、未来の時間情報であってもよい。
外部環境算出部404は、対象となる領域内の環境に影響を与える外部環境(例えば、温度、湿度等)の状態を算出する。より具体的には、外部環境算出部404は、上述の時間情報sにおける外部環境をvとすると、次式のように関数fを用いて、外部環境vを算出し、算出された外部環境データを領域内環境算出部406に対して出力する。
v=f(s)
領域内環境算出部406は、設備稼働状況算出部400から出力される設備稼働状況データ、領域内人数算出部402から出力される領域内人数データ、および外部環境算出部404から出力される外部環境データに基づいて、対象とする領域の環境(領域内環境)を算出する。例えば、領域内環境は、室内環境、フロア内環境等である。より具体的には、領域内環境算出部406は、任意の時刻sにおける領域内環境をwとし、当該時刻までの設備稼働状況、領域内人数および外部環境を算出する関数をそれぞれg、gおよびgとすると、次式のように関数fを用いて、領域内環境wを算出し、算出された領域内環境データを快適性評価部408に対して出力する。
Figure 2009294888
快適性評価部408は、領域内環境算出部406から出力される領域内環境データに基づいて、領域内の快適性を評価する。より具体的には、快適性評価部408は、領域内環境wにおける当該領域内の快適性に関する評価値をcとすると、次式のように関数fを用いて、評価値cを算出し、算出された快適性評価データを制御情報生成部410に対して出力する。
c=f(w)
制御情報生成部410は、設備制御部4に含まれる他の構成要素を制御し、所定の契機で他の構成要素に処理を実行させ、設備稼働状況算出部400から出力される設備稼働状況データおよび快適性評価部408から出力される快適性評価データを入力し、ある時間における設備102を制御するための制御変数を生成する。
より具体的には、制御情報生成部410は、快適性に関する評価値cが閾値C以上である範囲で、エネルギー消費量を削減する制御情報を生成する。すなわち、制御情報生成部410は、快適性を満たす必要のある時間帯をSとすると、時間帯Sにおいて、次式を用いて、評価値cが閾値C以上である範囲で、エネルギー消費量を最小化する制御変数x(制御情報)を算出する。
Figure 2009294888
ここで、Xは、設備制御変数の集合を表す。時間帯Sには、制御変数xを求める時点だけでなく、先の時間も含まれてよい。
なお、上述した関数は、数式により表されていなくてもよく、例えば、1以上の入力値に基づいて出力値が一意に決定されるテーブルが用いられてもよい。
図7は、設備情報発信部6の機能構成を示すブロック図である。
図7に示すように、設備情報発信部6は、制御情報取得部60、制御設定情報記憶部62、領域内環境解析部64および表示情報生成部66を有し、制御設定情報記憶部62は、制御情報記憶部620および解析結果記憶部622を有する。設備情報発信部6において、制御情報取得部60は、設備制御部4から出力される制御情報を取得し、制御設定情報記憶部62の制御情報記憶部620に保存する。
制御設定情報記憶部62は、設備102の制御に関する情報を記憶する。より具体的には、制御設定情報記憶部62は、設備102の制御に関する設定値、制御情報、および当該情報に基づいて解析された結果を記憶する。制御設定情報62は、メモリ122および記憶装置124の少なくともいずれかにより実現される。
制御設定情報記憶部62において、制御情報記憶部620は、制御情報取得部60により取得された制御情報を記憶する。制御情報記憶部620は、領域内環境解析部64からの問い合わせに応じて、記憶されている制御情報を出力する。解析結果記憶部622は、領域内環境解析部64により解析された結果を記憶する。解析結果記憶部622は、表示情報生成部66からの問い合わせに応じて、記憶されている解析結果を出力する。
領域内環境解析部64は、表示情報生成部66による解析要求を受け付け、制御情報記憶部620に記憶されている制御情報を読み出し、読み出された制御情報に基づいて解析を行い、解析結果を解析結果記憶部622に保存する。より具体的には、領域内環境解析部64は、設備102の制御に関する設定値を表示情報生成部66から受け付け、この設定値の下でのエネルギー消費量、領域内環境、快適性などを解析し、将来のエネルギー消費量等を予測する。すなわち、領域内環境解析部64は、省エネ効果、領域内環境の変化、快適性の変化などを予測する。なお、領域内環境解析部64は、設備制御部4(図6)と同等の構成要素を有し、設備制御部4と同等の算出方法を用いる。
表示情報生成部66は、端末装置114(図1)から送信される操作情報を受け付け、領域内環境解析部64に対して解析要求を出力し、解析結果記憶部622に記憶されている解析結果を読み出し、この解析結果に基づいて表示情報を生成して端末装置114に対して送信する。表示情報生成部66は、例えば、Webサーバにより実現される。この場合、表示情報生成部66は、HTML(HyperText Markup Language)電文を生成して端末装置114に送信する。なお、表示画面については、後で詳述する。
より具体的には、表示情報生成部66は、操作情報として、端末装置114に入力された設備102の制御に関する設定値、過去または将来の領域内環境やエネルギー消費量等の表示指示、画面遷移の指示などを受け付ける。例えば、表示情報生成部66は、設備102の制御に関する設定値として、設備102のエネルギー消費量に影響を与える快適性に対する許容度などを受け付ける。
なお、表示情報生成部66は、領域内環境解析部64により解析された結果を、領域内環境解析部64から取得してもよい。また、表示情報生成部66は、画面遷移の指示を受け付けた場合等には、領域内環境解析部64に対して解析要求を出力せず、または、解析結果記憶部622から解析結果を読み出さずに、表示情報を生成してもよい。
次に、本発明の実施形態に係る設備制御システム1の全体動作を説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る設備制御システム1による人流データ取得処理S10のフローチャートを示す。
図8に示すように、ステップ100(S100)において、設備制御システム1の人流計測部2は、建築物100に設置されているカメラ112により取得された画像データを入力する。
ステップ102(S102)において、人流計測部2は、取得された画像データに基づいて、建築物100の所定位置を通過する人数を検出する。
ステップ104(S104)において、人流計測部2は、画像データはエレベータ内に設置されているカメラ112により取得されたものであるか否かを判定する。人流計測部2は、画像データがエレベータ内のカメラ112により取得されたものである場合にはS106の処理に進み、そうでない場合にはS108の処理に進む。
ステップ106(S106)において、人流計測部2は、エレベータの着床階を判定する。これにより、人流計測部2は、人が乗り降りした着床階を取得する。
ステップ108(S108)において、人流計測部2は、建築物100の所定位置を通過した人数に基づいて、建築物100の各領域内の人数を算出する。
ステップ110(S110)において、人流計測部2は、人流原データを生成し、生成された人流原データを人流データ管理部3に対して出力する。
ステップ112(S112)において、人流データ管理部3は、人流原データを加工して標準化人流データを生成し、記憶する。
ステップ114(S114)において、人流データ管理部3は、記憶されている標準化人流データを読み出し、標準化人流データに基づいて人流パターンデータを生成し、記憶する。
図9は、本発明の実施形態に係る設備制御システム1による制御情報生成処理S20を示すフローチャートである。なお、制御情報生成処理S20は、上述した制御情報を最適化する手法の一例であり、制御情報の生成方法は、本例に限定されない。
図9に示すように、ステップ200(S200)において、設備制御システム1の設備制御部4は、最適制御変数および最小エネルギー消費量を初期化する。より具体的には、制御情報生成部410は、最適制御変数x'に所定値を設定し、当該変数に対応するエネルギー消費量を最小エネルギー消費量e'に設定する。
ステップ202(S202)において、設備制御部4は、検討していない制御変数xを、検討対象に設定する。
ステップ204(S204)において、設備制御部4は、設定された制御変数xの下での快適性の評価値を算出し、算出された評価値が条件を満たすか否かを判定する。設備制御部4は、快適性の評価値が条件を満たす場合(評価値が閾値以上である場合)にはS206の処理に進み、そうでない場合には、S210の処理に進む。
ステップ206(S206)において、設備制御部4は、当該制御変数xにより設備102が制御された場合におけるエネルギー消費量を算出し、算出されたエネルギー消費量が、設定されている最小エネルギー消費量e'より小さいか否かを判定する。設備制御部4は、算出されたエネルギー消費量が最小エネルギー消費量e'より小さい場合にはS208の処理に進み、そうでない場合にはS210の処理に進む。
ステップ208(S208)において、設備制御部4は、最適制御変数x'および最小エネルギー消費量e'を、それぞれ制御変数xおよび当該制御変数xにより設備102が制御された場合におけるエネルギー消費量に置き換える。
ステップ210(S210)において、設備制御部4は、検討していない制御変数xが残っているか否かを判定する。設備制御部4は、検討していない制御変数xが残っている場合にはS202の処理に戻り、そうでない場合にはS212の処理に進む。
ステップ212(S212)において、制御情報生成部410は、最適制御変数x'を制御情報として、制御信号出力部5に対して出力する。制御信号出力部5は、制御情報を入力し、当該制御情報に基づいて、各設備102に対応する制御信号を各設備102に対して出力する。これにより、建築物100の各設備102のオンオフ、設定内容(例えば、温度、湿度等)が制御される。
なお、設備制御部4は、人流計測部2から出力される人流原データを入力してもよい。この場合、設備制御部4において、領域内人数算出部402が、人流原データを入力し、人流原データに含まれる所定の領域内の人数を、領域内環境算出部406に対して出力する。
図10は、本発明の実施形態に係る設備制御システム1による設備情報表示制御処理S30を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップ300(S300)において、設備制御システム1の設備情報発信部6は、端末装置114から送信された操作情報を受け付けたか否かを判定する。設備情報発信部6は、操作情報を受け付けた場合にはS302の処理に進み、そうでない場合にはS300の処理に戻る。なお、設備情報発信部6は、初期画面や予め決められた解析結果表示画面に関する表示情報を端末装置114に対して送信して、当該画面を端末装置114の表示装置に表示させておいてもよい。
ステップ302(S302)において、設備情報発信部6は、受け付けられた操作情報に基づいて、領域内環境等を解析し、解析結果を記憶する。
ステップ304(S304)において、設備情報発信部6は、記憶されている解析結果を読み出し、この解析結果に基づいて、表示情報を生成する。
ステップ306(S306)において、設備情報発信部6は、生成された表示情報を端末装置114に対して送信する。これにより、端末装置114は、設備情報発信部6から送信された表示情報に基づく画面を表示装置に表示する。
次に、図11〜図14に基づいて、設備情報発信部6により生成されて端末装置114の表示装置に表示される画面を説明する。なお、図11〜図14では、エネルギー消費量として二酸化炭素(CO)排出量が表示されているが、本例に限定されず、例えば、電力消費量、電力料金、電源がオンに制御された時間などが表示されてもよい。
図11は、初期画面としての排出量表示画面70を例示する図である。
図11に例示するように、排出量表示画面70は、排出量表示部700、設備選択部702は、領域選択部704および目標達成度表示指示部706を有する。排出量表示画面70において、排出量表示部700には、月別、時刻別の二酸化炭素排出量が表示される。このように、排出量表示部700の表示内容は、設備情報発信部6により解析された結果を含む。なお、排出量は、例えば、曜日別、季節別等で表示されてもよい。
設備選択部702には、各設備102またはその全体を選択するための選択手段(例えば、ボタン)が表示される。いずれかの設備102が選択されると、当該設備102による排出量が排出量表示部700に表示される。ここで、設備102の選択(ボタンの押下)は、操作情報として設備情報発信部6に対して送信され、当該操作情報に応じた表示情報が生成されて設備情報発信部6から端末装置114に対して送信される。
なお、設備選択部702の選択手段は、本例に限定されず、リンク、ドロップダウンメニューなどにより実現されてもよい。以降の選択手段および指示手段についても、本例に限定されない。また、以降説明する操作も、同様にして、操作情報として設備情報発信部6に送信される。
領域選択部704には、各領域(部屋、フロア等)を選択するための選択手段(例えば、クリッカブルマップ、リンク、ドロップダウンメニュー等)が表示される。いずれかの領域が選択されると、当該領域における排出量が排出量表示部700に表示される。
目標達成度表示指示部706は、排出量表示部700に表示されている設備102(設備選択部702で選択された設備102)について、目標達成度表示画面72を表示させるための指示手段(例えば、ボタン)である。目標達成度表示指示部706が押下されると、現在および将来の排出量が設備情報発信部6により解析されて、目標達成度表示画面72が端末装置114に表示される。
図12は、目標達成度表示画面72を例示する図である。
図12に例示するように、目標達成度表示画面72は、目標達成度表示部720、啓発メッセージ表示部722、設定値表示部724および基準変更指示部726を有する。目標達成度表示画面72において、目標達成度表示部720には、目標値、今月の予測排出量、現在(今日まで)の排出量などが表示される。今月の予測排出量、および現在の排出量は、設備情報発信部6による解析結果である。
啓発メッセージ表示部722には、省エネ行動を換気するメッセージが表示される。このメッセージは、目標達成度表示部720に表示される内容に基づいて設備情報発信部6により生成されるものであり、目標達成度に応じて変化する。例えば、予測排出量が目標値を超える場合、設備102の設定値の見直しや省エネ行動を促すメッセージが表示される。
設定値表示部724には、設備102の制御に関する現在の設定値が表示される。
基準変更指示部726は、設備102の制御に関する設定値を変更するための基準選択画面74を表示させるための指示手段(例えば、ボタン)である。基準変更指示部726が押下されると、基準選択画面74が端末装置114に表示される。
図13は、基準選択画面74を例示する図である。
図13に例示するように、基準選択画面74は、設定値選択手段740a〜740dを有する。基準選択画面74において、設定値選択手段740a〜740dは、設備制御システム1が設備102を制御する際に用いる設定値を選択するための選択手段(例えば、ボタン)である。
例えば、設定値は、使用者の快適性に関する許容度である。すなわち、設定値選択手段740a〜740dは、省エネ効果が増加するに従って快適性が減少する関係が成立する仮定の下で、使用者に対して選択肢を示すものであり、選択された設定値は、設備102の二酸化炭素排出量に影響を与える。図13では、領域内の人数に応じて照明108を制御するための設定値が示されている。なお、基準選択画面74は、操作に従って、照明108だけでなく、建築物100に備えられている空調104、換気106、自販機110に関する設定値の選択手段も表示する。
設定値選択手段740a〜740dのいずれかが選択されると、選択された設定値が操作情報として設備情報発信部6に対して送信される。設定値は、設備制御部4(図6)の設備稼働状況算出部400、快適性評価部408および制御情報生成部410、ならびに設備情報発信部6(図7)の領域内環境解析部64などにより用いられる関数、閾値などに反映される。
また、設定値選択手段740a〜740dのいずれかが選択されると、選択された設定値に基づいて、設備情報発信部6による設備情報表示制御処理(図10;S30)が実行され、設定変更画面76が端末装置114に表示される。
図14は、設定変更画面76を例示する図である。
図14に例示するように、設定変更画面76は、目標達成度表示部760、啓発メッセージ表示部762、設定値表示部764、設備表示部766、基準変更指示部726および初期画面表示指示部770を有する。設定変更画面76において、目標達成度表示部760には、基準選択画面74で選択された設定値に基づく予測排出量などが表示される。
啓発メッセージ表示部762には、啓発メッセージが表示される。啓発メッセージは、設定値の変更を反映する目標達成度に基づいて、設備情報発信部6により生成されるものである。例えば、予測排出量が目標値より小さい場合、目標が達成可能であることを示すメッセージが表示される。
設定値表示部764には、基準選択画面74で選択された設定値が表示される。設備表示部766には、設定値が変更された設備102(本例では、廊下照明)が、他の設備102とは異なる態様で表示される。基準変更指示部726は、基準選択画面74(図13)を再び表示するための指示手段である。初期画面表示指示部770は、初期画面(図11)を再び表示するための指示手段である。
以降、上述した第2の形式のエレベータの着床階を判定する方法を説明する。
第2の形式に対応する設備制御システム1は、着床階判定部220(図4)が着床階判定部260に置き換えられた構成を有する。
図15は、着床階判定部260を有する画像処理部26の詳細な機能構成を示すブロック図である。なお、図15に示された各構成のうち、図4に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図15に示すように、画像処理部26は、画像処理部20から画素データ抽出部222および着床階算出部224が削除され、2値化部262および着床階算出部264が新たに追加された構成を有する。
画像処理部26において、2値化部262は、画像データの各画素(例えば、256階調)を明るさに基づいて2値化する。2値化部262は、2値化された画像データを着床階算出部264に対して出力する。
着床階算出部264は、2値化部262から出力される画像データを入力し、ニューラルネットワークを用いて着床階を算出し、着床階データを出力する。より具体的には、着床階算出部264は、画像データの画素数を入力層の素子数とし、階数を出力層の素子数とする学習済みのニューラルネットワークを保持する。着床階算出部264は、2値化された画像データをニューラルネットワークの入力層に入力し、出力層に出力される結果から着床階を判定する。なお、ニューラルネットワークの中間層の素子数、中間層の数などは特に限定されない。
着床階算出部264は、着床階を表示する表示装置において各階数が表示されている時に取得された画像データのうち、表示装置を含む画像部分をサンプル画像として用いて、着床階の画像パターンを予め学習しておく。すなわち、着床階算出部264は、当該画像部分が2値化された画像データを入力し、例えばバックプロパゲーション法を用いて、各素子間の重み係数を算出しておく。着床階算出部264は、このようにして算出された重み係数を用いて着床階を算出する。
本発明の実施形態に係る設備制御システムおよびこの設備制御システムの制御対象である建築物の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る設備制御システムのハードウェア構成を示す図である。 人流計測部の機能構成を示すブロック図である。 人流計測部の画像処理部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 人流データ管理部の機能構成を示すブロック図である。 設備制御部の機能構成を示すブロック図である。 設備情報発信部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る設備制御システムによる人流データ取得処理のフローチャートを示す。 本発明の実施形態に係る設備制御システムによる制御情報生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る設備制御システムによる設備情報表示制御処理を示すフローチャートである。 初期画面としての排出量表示画面を例示する図である。 目標達成度表示画面を例示する図である。 基準選択画面を例示する図である。 設定変更画面を例示する図である。 異なる実施例の着床階判定部を有する画像処理部の詳細な機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 設備制御システム
114 端末装置
120 CPU
122 メモリ
124 記憶装置
126 通信IF
128 入力装置
130 表示装置
132 バス
2 人流計測部
20 画像処理部
200 通過人数検出部
202 オプティカルフロー抽出部
204 背景モデル管理部
206 移動物体検出部
208 セグメント化部
210 通過判定部
220 着床階判定部
222 画素データ抽出部
224 着床階算出部
226 判定結果記憶部
228 誤差補正部
22 時刻データ管理部
24 領域内人数管理部
26 画像処理部
260 着床階判定部
262 2値化部
264 着床階算出部
3 人流データ管理部
30 人流データ記憶部
300 人流原データ記憶部
302 標準化人流データ記憶部
304 人流パターンデータ記憶部
32 人流シミュレーション部
320 人流データ標準化部
322 人流パターンデータ生成部
4 設備制御部
400 設備稼働状況算出部
402 領域内人数算出部
404 外部環境算出部
406 領域内環境算出部
408 快適性評価部
410 制御情報生成部
5 制御信号出力部
6 設備情報発信部
60 制御情報取得部
62 制御設定情報記憶部
620 制御情報記憶部
622 解析結果記憶部
64 領域内環境解析部
66 表示情報生成部
70 排出量表示画面
72 目標達成度表示画面
74 基準選択画面
76 設定変更画面

Claims (9)

  1. エネルギーを消費する設備が備えられた建築物に設置されているカメラにより取得された動画像に基づいて、画像中の人物領域を抽出し、前記動画像に含まれる既定の画像部分を人物が通過したか否かを判定して、前記建築物の前記画像部分に対応する領域内の人数を計測する人数計測手段と、
    前記人数計測手段により計測された前記領域内の人数に基づいて、快適性に関する値を算出し、当該算出された値が閾値以上である範囲で、エネルギー消費量を削減するように前記建築物の設備を制御する設備制御手段と、
    前記設備制御手段により制御される設備のエネルギー消費量を通知する通知手段と
    を有する建築設備情報通知システム。
  2. 前記人数計測手段により計測される前記領域内の人数に基づいて、時間情報と前記領域内の人数との対応関係を示す人流情報を生成する人流情報生成手段と、
    前記人流情報生成手段により生成された人流情報を記憶する人流情報記憶手段と
    をさらに有し、
    前記設備制御手段は、前記人流情報記憶手段に記憶されている人流情報を用いて、前記建築物の設備を制御する
    請求項1に記載の建築設備情報通知システム。
  3. 前記通知手段は、前記設備制御手段により制御される設備のエネルギー消費量を予測し、当該予測結果を通知する
    請求項2に記載の建築設備情報通知システム。
  4. 前記通知手段は、前記設備の制御に関する設定値を受け付け、当該設定値に基づいて、前記設備のエネルギー消費量を予測する
    請求項3に記載の建築設備情報通知システム。
  5. 前記通知手段は、前記設備のエネルギー消費量に影響を与える快適性に対する許容度を受け付ける
    請求項4に記載の建築設備情報通知システム。
  6. 前記時間情報は、季節、月、曜日、時刻および休日の少なくもいずれかを含む
    請求項2〜5のいずれかに記載の建築設備情報通知システム。
  7. 前記通知手段は、前記設備のエネルギー消費量を表示装置に表示させる
    請求項1〜6のいずれかに記載の建築設備情報通知システム。
  8. 前記設備制御手段は、空調、換気、照明および自動販売機の少なくともいずれかを制御する
    請求項1〜7のいずれかに記載の建築設備情報通知システム。
  9. コンピュータを含む建築設備情報通知システムにおいて、
    エネルギーを消費する設備が備えられた建築物に設置されているカメラにより取得された動画像に基づいて、画像中の人物領域を抽出し、前記動画像に含まれる既定の画像部分を人物が通過したか否かを判定して、前記建築物の前記画像部分に対応する領域内の人数を計測する人数計測ステップと、
    前記計測された前記領域内の人数に基づいて、快適性に関する値を算出し、当該算出された値が閾値以上である範囲で、エネルギー消費量を削減するように前記建築物の設備を制御する設備制御ステップと、
    前記制御による設備のエネルギー消費量を通知する通知ステップと
    を前記建築設備情報通知システムのコンピュータに実行させるプログラム。
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