JP2009294270A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009294270A
JP2009294270A JP2008145250A JP2008145250A JP2009294270A JP 2009294270 A JP2009294270 A JP 2009294270A JP 2008145250 A JP2008145250 A JP 2008145250A JP 2008145250 A JP2008145250 A JP 2008145250A JP 2009294270 A JP2009294270 A JP 2009294270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
image forming
temperature
unit
paper feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008145250A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Okamoto
晃 岡本
Kazumichi Yamauchi
一道 山内
Kenji Yamamoto
健二 山元
Kazutoshi Yoshimura
和俊 吉村
Yoshiteru Katayama
善輝 片山
Masatoshi Ogawa
雅敏 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2008145250A priority Critical patent/JP2009294270A/ja
Publication of JP2009294270A publication Critical patent/JP2009294270A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】環境温度が高い場合にも、画像形成装置の機内温度の上昇を効果的に防止する。
【解決手段】上下に複数段配置され、それぞれに用紙を積載して給紙を行う給紙トレイと、環境温度を検知して検知結果を出力する環境温度検知計と、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、該画像形成部に備えられ、前記用紙に形成された画像を加熱定着する定着部と、画像が定着された用紙を搬送する定着用紙搬送経路と、前記環境温度検知計の検知結果を受け、検知温度が環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの使用を禁止し、かつ該給紙トレイへの用紙積載を禁止または制限する制御部とを備える。で、環境温度が基準以上の場合に、保温作用をもたらす給紙トレイにおいて定着用紙搬送経路に近接して積載用紙が位置しないようにする。
【選択図】図6

Description

この発明は、給紙トレイから給紙される用紙に画像データに基づいて形成した画像を転写し、用紙上の該画像を加熱定着する画像形成装置に関するものであり。
画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置では、用紙に画像を転写した後、加熱定着しており、機内に温度がこもりやすい。機械内部が高温になると、トナー固化、画像劣化の不具合が発生する。このため、従来の画像形成装置では、機内温度を検知し、該機内温度が許容される温度以上になった場合には、内部に設けた冷却ファン等によって強制的に冷却を行って機内温度の上昇を抑える手段が講じられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−227559号公報
上記した従来の画像形成装置は、環境温度が想定される範囲内では、機内温度を監視しつつ冷却ファン等の動作を制御することによって機内温度を許容温度範囲内に維持できるように設計されている。しかし、使用環境が劣悪であるなどの条件によって環境温度が想定範囲を超えて高温になると、冷却ファン等を活用しても機内温度を許容温度範囲内に維持することが難しくなり、前記した画像劣化などの問題が生じてしまう。本願発明者らは、環境温度が想定範囲を超える場合にも機内温度を許容温度範囲内に維持できる方法について鋭意研究したところ、両面印刷に際し定着部で加熱定着がされて高温のままの状態で用紙が反転搬送される際に、この搬送経路に近い給紙トレイに用紙が積載されていると、該用紙が保温材の役目を果たし、用紙が高温のままで機内を移動することで機内の温度が上昇してしまうことを見出し、本発明をするに至ったものである。
すなわち、本発明は上記事情を背景としてなされたものであり、前記定着用紙搬送経路に近い給紙トレイにおける用紙の保温効果を低減することで、環境温度が高い場合にも機内温度の上昇を抑制して画像劣化の発生を防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置のうち、第1の発明は、上下に複数段配置され、それぞれに用紙を積載して給紙を行う給紙トレイと、環境温度を検知して検知結果を出力する環境温度検知計と、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、該画像形成部に備えられ、前記用紙に形成された画像を加熱定着する定着部と、画像が定着された用紙を搬送する定着用紙搬送経路と、前記環境温度検知計の検知結果を受け、検知温度が環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの使用を禁止し、かつ該給紙トレイへの用紙積載を禁止または制限する制御部とを備えることを特徴とする。
最近の画像形成装置では、プリント時間を短縮するため、給紙トレイが使用トレイに選定されているか否かに拘わらず、積載されている用紙上面が給紙位置にあるように上昇させて待機させており、上記定着用紙搬送経路に近い給紙トレイでは、この上昇位置にある積載用紙が保温作用をもたらす。定着用紙搬送経路と給紙トレイ内の用紙の間隔を広げることで保温作用を低下させることも考えられるが、装置の大型化を招いたり、給紙トレイに積載される用紙量が少なくなるなどの問題があり、現実的ではない。
しかし、本発明では、環境温度が環境基準以上に達すると、定着用紙搬送経路に最も近い給紙トレイで使用が禁止され、かつ、用紙積載が禁止または制限されるため、装置の大型化などを招くことなく、積載用紙上面が前記定着用紙搬送経路近づいて保温作用を高めるのを回避することができる。
第2の発明の画像形成装置は、前記第1の本発明において、前記各給紙トレイに捌きファンを有しており、前記制御部は前記環境検知温度が前記環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの前記捌きファンを冷却用に回転制御することを特徴とする。
第2の本発明によれば、環境温度が環境基準温度以上の場合、第1の本発明による上記給紙トレイの禁止および用紙積載の禁止等に加えて捌きファンを冷却用に利用することができる。捌きファンは、給紙トレイから給紙を行う際に、給紙される用紙と、積載されたままの用紙とを捌いて一枚の用紙が確実に給紙されるように用紙に向けて送風を行うために、給紙トレイ内や給紙トレイ外側の出口近傍に配置されるものである。捌きに際しては、用紙の紙質や給紙方法などに応じて風量や制御を変えている。一方、冷却用に用いる際には、最大の風量で送風できるように制御するのが望ましく、環境温度によって送風量を調整するようにしてもよい。
第3の本発明の画像形成装置は、前記第1の本発明において、前記各給紙トレイに備える捌きファンと、装置内温度を検知して検知結果を出力する装置内温度検知計とを有しており、前記制御部は前記環境検知温度が前記環境基準温度以上で、かつ前記装置内検知温度が装置内基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの前記捌きファンを冷却用に回転制御することを特徴とする。
第3の発明によれば、環境温度が環境基準温度を超える場合、機内温度によって捌きファンを冷却用に利用するか否かを決定することができ、必要以上に捌きファンを動作させることを回避することができる。
第4の本発明の画像形成装置は、前記第2または第3の本発明において、装置本体に、外部と連通可能で開閉機構を有する排気ダクトが設けられており、前記制御部は、前記捌きファンを冷却用に回転制御する際に、前記開閉機構を開く制御を行うことを特徴とする。
第4の発明によれば、捌きファンを冷却用に用いる際に排気ダクトを開くことで効果的に冷却作用を得ることができる。
第5の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第4の本発明のいずれかにおいて、前記各給紙トレイは、用紙を積載して昇降動作する昇降部とトレイ内の用紙残量を検知する用紙残量検知部とを有しており、前記制御部は、前記検知温度が前記環境基準温度以上の場合、用紙残量が所定量を超えるとき、操作者に用紙取り出しを指示して用紙積載を禁止し、用紙残量が所定量以下のとき、前記昇降部を所定位置まで下降させることを特徴とする。
第5の発明によれば、環境温度が環境基準温度以上の場合、定着用紙搬送経路に最も近い給紙トレイの用紙残量に応じて用紙を取り出すか、積載高さを低くするかを選択することができる。すなわち、用紙残量は所定量以下であれば、昇降部を下降して積載高さを低くすることで冷却空間が確保され給紙トレイによる保温作用を十分に小さくすることができる。この際の下降は、用紙上面が所定位置にまで下降するように下降量を定めても良く、また、下限にまで下降させるようにしてもよい。
一方、用紙残量は所定量以上の場合には、昇降部を最も低くしても積載用紙と定着用紙搬送経路との間に十分な空間を確保することができない。その結果、保温作用を十分に低下させることができないため、用紙積載を禁止して給紙トレイによる保温作用を確実に低下させる。なお、用紙残量が所定量を超える場合、用紙取り出しを指示したにも拘わらず、一部の用紙を取り出した際に、用紙残量は所定量未満になれば、上記と同様に昇降部を所定位置まで下降させる制御を行うことも可能である。
本発明によれば、上下に複数段配置され、それぞれに用紙を積載して給紙を行う給紙トレイと、環境温度を検知して検知結果を出力する環境温度検知計と、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、該画像形成部に備えられ、前記用紙に形成された画像を加熱定着する定着部と、画像が定着された用紙を搬送する定着用紙搬送経路と、前記環境温度検知計の検知結果を受け、検知温度が環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの使用を禁止し、かつ該給紙トレイへの用紙積載を禁止または制限する制御部とを備えるので、環境温度が基準以上である場合に、保温作用をもたらす給紙トレイにおいて定着用紙搬送経路に近接して積載用紙が位置しないようにして機内温度の上昇を抑制し、よって画像劣化を防止する効果が得られる。
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の概略を示すものである。
図1において、10は画像形成部、20は複数の給紙トレイを含む給紙部、30は搬送部、40は原稿を自動で搬送する自動原稿搬送装置である。図2は、画像形成部10とその下方の給紙トレイ20を拡大して示した図である。また、画像形成装置1の上部側には、タッチパネルなどによって構成される表示操作部50を有しており、該表示操作部50では種々の情報表示や操作入力が可能になっている。
自動原稿搬送装置40で搬送される原稿などの画像は、原稿読み取り部(図示しない)で読み取られ、一旦、図3に示す記憶部3の画像メモリに記録される。
画像形成部10は駆動回転する感光体11の周線部に帯電器、像露光器、現像器が配設されていており、帯電器によって帯電した感光体11表面は、記憶部3に記録された原稿の画像情報によって像露光器の像露光が行われ、感光体11表面に潜像が形成される。該潜像は現像器によって現像がなされてトナー像となる。
画像形成装置1には、前記画像形成部10の下方側に、用紙をそれぞれ収納する複数の給紙トレイ21、22が上下段(図では2段)に配置され、さらに画像形成装置本体の側部に大容量の給紙トレイ23が配置される。これら給紙トレイ21、22、大容量の給紙トレイ23によって給紙部20が構成されている。
なお、給紙トレイ21、22は、それぞれ同様の構成を有するため、給紙トレイ21のみについて図1、2に基づいて以下に詳細を説明する。
給紙トレイ21は、用紙を積載して昇降可能な昇降部210を有しており、該昇降部210は、図示しない駆動装置によって昇降動作するものや、バネなどによって昇降可能なものが挙げられる。給紙トレイ210には、給紙ローラ211および捌きローラ212が設けられている。
昇降部210は、画像形成装置1の電源がオンされている状態では、通常、用紙を積載して給紙ローラ211から直ちに給紙を行えるように用紙上面が上端位置(給紙ローラ211の直下)にあるように上昇しており、用紙上面は図示しない上面検知センサなどによって検知する。捌きローラ212は、用紙を給紙ローラ211で給紙する際に、複数枚の用紙が重ねて給紙されないように用紙を捌くローラであり、正転ローラと逆転ローラとを備えている。また、給紙トレイ21には、上記捌きを補助するためにトレイ内に捌きファン214、トレイ外に捌きファン215を備えている。なお、画像形成装置1には、ファンの動作によって機内空気を排出する排気ダクト4を備えており、該排気ダクト4は、開閉自在となっている。
また、給紙トレイ21には、昇降部210上に積載された用紙の残量を検知する用紙残量検知部216を備えている。該用紙残量検知部216は、透過型センサを高さ方向に複数配置して用紙の高さを検知したり、昇降部210の昇降量を検知して用紙残量を算出するものなどによって構成することができる。本発明としては用紙残量検知部の構成が特定のものに限定されるものではない。また、昇降部210には、昇降部210上に積載された用紙の有無を検知する用紙0枚検知部217を備えられている。該用紙0枚検知部217は、例えば積載側に向けた光反射型センサなどにより構成することができる。
画像形成装置1には、上記したように給紙トレイ21〜23から給紙された用紙を画像形成部10にまで搬送し、画像形成後の用紙を後処理装置60、排紙部61に搬送する搬送部30を備えている。搬送部30は、搬送経路31や搬送ローラ33などにより構成されており、搬送経路31は、用紙を反転させて用紙に両面印刷を行うために反転搬送経路32を備えている。該反転搬送経路32は、定着部12の下流側で、画像形成装置10の下方側で給紙トレイ21の上方側に位置しており、画像形成部10の上流側で搬送経路31に合流している。
前記搬送経路31を通して搬送される用紙には、画像形成部10において前記感光体11上のトナー像が転写される。トナー像を保持した用紙は定着部12によって加圧・加熱がなされて定着される。片面プリントが選択されているときは、定着を終えて表面プリントされた用紙は搬送経路31を直進し、後処理装置60を介して排紙部61より機外に排出される。
一方、両面プリントが選択されているときは、定着を終えて表面にプリント画像を有する用紙は、下方の反転搬送経路32へと搬送される。搬送された用紙は、反転搬送経路32で反転され、搬送ローラ33によって、前記画像形成部10の上流側へと搬送される。裏面側にトナー像を保持した用紙は、上記と同様に感光体11によって画像が転写され定着部12によって定着がなされ、後処理装置60を介して、排紙部61より機外に排出される。
上記のように反転搬送経路32は、画像形成部10の下方側に位置することで給紙トレイ21と最も接近しており、定着加熱された用紙が搬送される、本発明の定着用紙搬送経路に相当する。
次に、図3は、画像形成装置1の制御ブロック図を示すものである。
画像形成装置1は、画像形成装置全体を制御する制御部2を有しており、該制御部2は、CPUとこれを動作させるプログラムとを主として構成されている。制御部2には、画像メモリや不揮発メモリを有する記憶部3に接続されている。記憶部3の不揮発メモリには、原稿の読み取りによって取得した画像データや、画像形成装置1の設定データ、プロセス制御パラメータなどが格納されており、必要に応じて制御部2によって読み書きされる。また、記憶部3には、給紙トレイ21等を制御する際の基準となる環境基準温度データ、機内基準温度データ、用紙残量基準データが読み書き可能に格納されている。これらのデータは、初期値として設定されているものでもよく、また、操作者が必要に応じて、前記表示操作部50を通して設定入力するものであってもよい。
また、制御部2には、前記した画像形成部10が接続されており、画像データに基づいて用紙に画像を形成する制御が行われる。
さらに、制御部2には、上記のように表示操作部50が制御可能に接続されている。表示操作部50は、制御部2によって制御され、利用者が画像形成装置1に対し所定の操作を行うことができる。表示操作部50では、表示と操作とは独立してなされるものであってもよく、また、LCDタッチパネルのように表示画面上で操作を行えるようにしたものであっても良い。
また、制御部2には、上記のように、各給紙トレイ21…23(図2では、給紙トレイ21のみ図示)が制御可能に接続されている。また、給紙トレイ21を代表として説明すれば、昇降部210、捌きファン214、215、用紙残量検知部216、用紙0枚検知部217が同じく制御部2に制御可能に接続されている。また、制御部2では、給紙トレイ21〜23から給紙される用紙を画像形成部10の転写位置にまで搬送し、その後、定着位置から排紙部61まで搬送し、または定着位置から反転搬送路32を介して画像形成部10、排紙部61まで用紙を搬送する搬送部30が制御可能に接続されている。
さらに、制御部2では、機内と機外とを連通させる排気ダクト4が制御可能に接続されており、必要に応じて排気ダクト4の開閉動作を行うことができる。
また、画像形成装置1には、環境温度を測定するための環境温度検知計51が表示操作部50付近に設けられている。該環境温度検知計51は、画像形成装置1の機内温度の影響が少ない位置に設けるのが望ましく、画像形成装置本体1aから離して設置するものであってもよい。この場合、検知結果は、画像形成装置本体1aと信号線で結んで送信したり、無線によって信号を送信したりすることができる。検知結果は、制御部2で受信される。
また、画像形成装置本体1a内には、機内温度を検知する機内温度検知計52が設置されており、該機内温度検知計52の検知結果も制御部2に送信されている。
上記画像形成装置1における従来の機内温度上昇の現象について図4を参照して以下に説明する。
搬送経路31で搬送され、画像形成部10で画像の転写、定着がなされた用紙Pは、図3に示すように反転搬送経路32に送られる。この用紙Pは定着によって高温の状態で反転搬送経路32を送られる。なお、画像形成装置1では、各給紙トレイにおいては、給紙トレイとして選択された際に、直ちに給紙を行えるように、給紙トレイとして選択されているか否かに拘わらず用紙上面が所定位置にまで上昇しており、給紙トレイ21でも昇降部210が上昇して用紙Pの上面が給紙ローラ212に接触可能な位置にまで上昇している。この状態でも、環境温度が低い場合には用紙から熱が効率よく放熱され、画像形成部10の上流側に至るまでには、用紙Pは十分に低い温度にまで降温する。また、必要に応じて冷却ファン(図示しない)を動作させることで機内温度を下げることができる。しかし、環境温度が高くなると、用紙の放熱効率が低下するとともに、上端位置にある用紙Pが保温作用を持ち、用紙の冷却が一層しずらくなり、冷却ファンを動作させても機内温度を下げることが難しい。用紙の降温が不十分なままで機内を移動すると、機内温度が上昇してトナー固化、画像劣化などの不具合が発生しやすくなる。
以下に、上記不具合の発生を回避するための制御手順について図5、6のフローチャートを用いて説明を行う。
なお、図5は、給紙トレイ21における昇降部210がバネなどによって昇降可能になっており、給紙トレイ21が画像形成装置本体1aにセットされた状態で用紙0枚検知センサ217が非を検知すると、昇降部210がバネなどで上昇し、給紙トレイ21を引き出すと、前記バネが押さえつけられて自重落下によって昇降部210が下降するような構成を有する画像形成装置が対象となる。
先ず、前記表示操作部50で操作者がプリント開始釦を押すなどすることでプリントが開始される(ステップs1)。なお、画像形成装置1では、定着用紙搬送経路32に最も近い指定給紙トレイとして給紙トレイ21が指定されているものとして説明する。
環境温度検知計51では、機外の温度が検知されており、該検知結果が制御部2に送信されている。制御部2では、記憶部3に格納されている環境基準温度データを読み出し、検知結果と比較して検知温度が環境基準温度以上であるか否かの判定を行う(ステップs2)。ここで検知温度が環境基準温度未満である場合(ステップs2、NO)、給紙トレイ21の使用および用紙積載が許可され(ステップs12)、プリントを終了するまでステップs2からの手順を繰り返す(ステップs7)。
一方、検知温度が環境基準温度以上である場合(ステップs2、YES)、給紙トレイ21に用紙が積載されているか否かの判定がなされる(ステップs3)。該判定は、用紙0枚検知部217の検知結果を受けて制御部2で判定する。該判定の結果、給紙トレイ21に用紙が積載されている場合(ステップs3、YES)、制御部2は、用紙の給紙、搬送、画像形成を停止(プリント停止)し、用紙取り除き指示を表示操作部50に表示する(ステップs4)。該指示後、用紙0枚検知と、昇降部210が上昇して上端検知がなされていないか判定する(ステップs5)。用紙0検知と、昇降部210が下限にあることが検知されるまで、待機する。昇降部210の下限検知は、光センサなどを用いた既知の昇降部下限検知部などを用いて行うことができる。
用紙0枚が検知されていても昇降部210が下限にないと、保温作用を十分に避けることができない。用紙0枚と昇降部210が下限位置にあることが検知されると(ステップs5、YES)、給紙トレイ21の使用を禁止した状態で、他の給紙トレイを用いてプリントを再開し(ステップs6)、プリントを終了するまでステップs2からの手順を繰り返す(ステップs7)。一方、ステップs3で用紙0枚検知部217によって給紙トレイ21に用紙が積載されていないことが検知されると(ステップs3、NO)、制御部2は、機内温度検知計52の検知結果を受け、記憶部3に格納されている機内基準温度データを読み出し、前記検知結果と比較して検知温度が機内基準温度以上であるか否かの判定を行う(ステップs8)。
ここで、機内温度が機内基準温度以上の場合(ステップs8、YES)、給紙トレイ21の使用禁止と該給紙トレイ21への用紙積載の禁止のみでは機内温度の上昇防止は十分でないため、捌きファン214、215を冷却用として動作させるとともに排気ダクト4を開いて機内温度を低下させる(ステップs9)。その後、プリントを終了するまでステップs2からの手順を繰り返す(ステップs7)。一方、機内温度が機内基準温度未満の場合(ステップs8、NO)、機内温度の上昇防止は給紙トレイ21の使用禁止と該給紙トレイ21への用紙積載の禁止によって十分であると考えられる。そのため、捌きファン214、215が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合、捌きファンを停止し(ステップs10)、プリントを終了するまでステップs2からの手順を繰り返す(ステップs7)。これにより無駄に捌きファンを動作させることを避けることができる。なお、捌きファンを冷却用として回転させる場合、最大限の風量で回転させるのが望ましい。この点で、紙種などによって風量を制御して用いる捌き用の動作とは異なった制御がなされる。
上記では、給紙トレイ21における昇降部210がバネなどによって昇降可能になっており、トレイ引き出し時には自重落下するものについて説明したが、次では、駆動装置によって昇降部210が自在に昇降可能なものについて説明する。該昇降部210は、用紙を積載すると、用紙上面を所定位置に上昇させることができ、用紙が積載されていなければ、下限位置に下降させることができる。以下、図6に基づいて説明する。
先ず、前記表示操作部50で操作者がプリント開始釦を押すなどすることでプリントが開始される(ステップsa1)。この形態では、定着用紙搬送経路に最も近い給紙トレイとして給紙トレイ21が指定されている。
環境温度検知計51での検知結果が制御部2に送信され、制御部2では、記憶部3に格納されている環境基準温度データを読み出し、検知結果と比較して検知温度が環境基準温度以上であるか否かの判定を行う(ステップsa2)。検知温度が環境基準温度未満である場合(ステップsa2、NO)、給紙トレイ21の使用および用紙積載が許可され、昇降部210は用紙上面が所定位置にあるように上昇し(ステップsa14)、プリントを終了するまでステップsa2からの手順を繰り返す(ステップsa8)。
一方、ステップsa2で検知温度が環境基準温度以上である場合(ステップsa2、YES)、用紙上面が所定の上端位置にあるか否かの判定がなされる(ステップsa3)。該判定は、用紙上端センサなどの検知結果を用いて行うことができる。
上記判定の結果、用紙が上端位置にない場合(ステップsa3、NO)、用紙は昇降部210には積載されておらず、制御部2は昇降部210を下限位置に下降させている。次いで、制御部2は、機内温度検知計52の検知結果を受け、記憶部3に格納されている機内基準温度データを読み出し、検知結果と比較して検知温度が機内基準温度以上であるか否かの判定を行う(ステップsa10)。機内温度が機内基準温度以上の場合(ステップsa10、YES)、捌きファン214、215を冷却用として動作させるとともに排気ダクト4を開いて機内温度を低下させ(ステップsa11)、プリントを終了するまでステップsa2からの手順を繰り返す(ステップsa8)。一方、機内温度が機内基準温度未満の場合(ステップsa10、NO)、捌きファン214、215が動作中であるか否かを判定し(ステップsa12)、動作中の場合、無駄な捌きファン回転を停止し(ステップsa13)、プリントを終了するまでステップsa2からの手順を繰り返す(ステップsa8)。
また、ステップsa3で用紙が上端位置にあると判定される場合(ステップsa3、YES)、制御部2は、用紙残量が所定量以下であるか否かの判定を行う。用紙残量は、用紙残量検知部216で検知されており、該所定量は、記憶部3に設定値として格納されている。制御部2は設定値を読み出して、用紙残量検知部216で検知された結果と比較し、前記判定を行う。所定量は、昇降部210を下限にまで下降させた際に、用紙の上面上に十分な空間を確保されることを意図して設定される。
ここで、用紙残量が所定量を超える場合(ステップsa4、NO)、給紙トレイ21の用紙取り除き指示を表示操作部50に表示する(ステップsa9)。その後、プリントを終了するまでステップsa2からの手順を繰り返す(ステップsa8)。一方、用紙残量が所定量以下の場合(ステップsa4、YES)、給紙トレイ21を使用禁止にしてプリントを一時停止し、図7に示すように、制御部2の制御により昇降部210を下限位置にまで下降させる(ステップsa5)。これにより、積載用紙上方に十分な空間が確保される。また、給紙トレイ21に用紙を積載したまま使用禁止とすることにより、使用禁止が解除される際には、該給紙トレイの使用再開を手間なく行うことができる。その後、昇降部210の移動が完了したか否かを判定し(ステップsa6)、移動完了の判定後プリントを再開し(ステップsa7)、プリントを終了するまでステップsa2からの手順を繰り返す(ステップsa8)。なお、給紙トレイ21が選択トレイとされていた場合には上記プリント再開(ステップsa7)時に、他の給紙トレイを強制的に選択する。
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。
本発明の一実施形態の画像形成装置の機械的概略を示す図である。 同じく、一部拡大図である。 同じく、機能ブロック図である。 同じく、本発明が動作しない場合に機内温度が上昇する現象を説明する図である。 同じく、動作手順の一例を示すフロー図である。 同じく、動作手順の他例を示すフロー図である。 同じく、上記手順における本発明の一動作を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 制御部
3 記憶部
4 排気ダクト
10 画像形成部
12 定着部
20 給紙部
21 給紙トレイ
210 昇降部
214 捌きファン
215 捌きファン
216 用紙残量検知部
217 用紙0枚検知部
30 搬送部
31 搬送経路
32 反転搬送経路
50 表示操作部
51 環境温度検知計
52 機内温度検知計

Claims (5)

  1. 上下に複数段配置され、それぞれに用紙を積載して給紙を行う給紙トレイと、環境温度を検知して検知結果を出力する環境温度検知計と、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、該画像形成部に備えられ、前記用紙に形成された画像を加熱定着する定着部と、画像が定着された用紙を搬送する定着用紙搬送経路と、前記環境温度検知計の検知結果を受け、検知温度が環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの使用を禁止し、かつ該給紙トレイへの用紙積載を禁止または制限する制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記各給紙トレイに捌きファンを有しており、前記制御部は前記環境検知温度が前記環境基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの前記捌きファンを冷却用に回転制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記各給紙トレイに備える捌きファンと、装置内温度を検知して検知結果を出力する装置内温度検知計とを有しており、前記制御部は前記環境検知温度が前記環境基準温度以上で、かつ前記装置内検知温度が装置内基準温度以上の場合、前記定着用紙搬送経路に最も近い前記給紙トレイの前記捌きファンを冷却用に回転制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 装置本体に、外部と連通可能で開閉機構を有する排気ダクトが設けられており、前記制御部は、前記捌きファンを冷却用に回転制御する際に、前記開閉機構を開く制御を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記各給紙トレイは、用紙を積載して昇降動作する昇降部とトレイ内の用紙残量を検知する用紙残量検知部とを有しており、前記制御部は、前記検知温度が前記環境基準温度以上の場合、用紙残量が所定量を超えるとき、操作者に用紙取り出しを指示して用紙積載を禁止し、用紙残量が所定量以下のとき、前記昇降部を所定位置まで下降させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2008145250A 2008-06-03 2008-06-03 画像形成装置 Pending JP2009294270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008145250A JP2009294270A (ja) 2008-06-03 2008-06-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008145250A JP2009294270A (ja) 2008-06-03 2008-06-03 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009294270A true JP2009294270A (ja) 2009-12-17

Family

ID=41542538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008145250A Pending JP2009294270A (ja) 2008-06-03 2008-06-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009294270A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173537A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2017026969A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173537A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2017026969A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9811030B2 (en) Image forming apparatus
US8521076B2 (en) Image forming apparatus including cooling mechanism for cooling heated sheet
JP5648263B2 (ja) 画像形成装置
JP4811146B2 (ja) 排紙装置及び画像形成装置
JP2015081989A (ja) 画像形成装置
JP2009033722A (ja) 画像読取装置および画像読取装置の制御方法
JP2008299291A (ja) 画像形成装置、プログラム
JP2009294270A (ja) 画像形成装置
JP2012098477A (ja) 画像形成システム
JP2011150317A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2008116799A (ja) 画像形成装置
JP4923709B2 (ja) 画像形成装置
JP2014012572A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2010002529A (ja) 画像形成装置
JP5058927B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010222075A (ja) 画像形成システムおよび中間搬送ユニット
JP2009179445A (ja) 画像形成装置
JPH10282836A (ja) 定着装置
JP5812743B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US8798486B2 (en) Image forming apparatus, non-transitory computer readable medium and image forming method
JP2019035790A (ja) 画像形成装置
JP4810981B2 (ja) 画像形成装置
JP2011046459A (ja) 給紙装置,画像形成装置
JP2011232616A (ja) 画像形成装置
JP6637317B2 (ja) 画像形成装置