JP2009294097A - ガスメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】膜式ガスメータの翼軸と肘金とのはんだ付けを行う際に、肘金の下方にはんだが垂れることを防ぎ、はんだ付け品質を安定させ、かつガス流量の計量精度を安定させるようにする。
【解決手段】ガスメータは、ガスの供給及び排出によって往復運動する計量膜12と、計量膜12と接続された翼17と、翼17に接続された翼軸15と、翼軸15に接続される肘金51と、ガスの計量値を表示するためのカウンタ部13とを備えている。そして、計量膜12の往復運動を翼軸15の回転運動にして伝達し、その回転運動を肘金51を介して、カウンタ部16に伝達する。肘金51と翼軸15とは、はんだ付けによって接続され、翼軸15には、肘金51と翼軸15との組み立て時に溶融したはんだが垂れることを防止するためのはんだ溜まり部が備えられている。
【選択図】図1
【解決手段】ガスメータは、ガスの供給及び排出によって往復運動する計量膜12と、計量膜12と接続された翼17と、翼17に接続された翼軸15と、翼軸15に接続される肘金51と、ガスの計量値を表示するためのカウンタ部13とを備えている。そして、計量膜12の往復運動を翼軸15の回転運動にして伝達し、その回転運動を肘金51を介して、カウンタ部16に伝達する。肘金51と翼軸15とは、はんだ付けによって接続され、翼軸15には、肘金51と翼軸15との組み立て時に溶融したはんだが垂れることを防止するためのはんだ溜まり部が備えられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスメータに関し、より詳細には、ガスの供給及び排出に伴って生じる計量膜の往復運動を伝達する翼軸及びリンク機構を備えた膜式ガスメータに関する。
膜式ガスメータは、ガスの供給及び排出によって生じる計量膜の往復運動を翼、翼軸、リンク機構等を介して回転運動に変換し、数個の歯車を通じて、積算値カウンタの数字車を回転させることで、ガスの使用量を表示している。
膜式ガスメータにおいて、上記の翼軸と肘金との接続部分には、従来からはんだを用いたろう付け手法によりはんだ付けを行っていた。
膜式ガスメータにおいて、上記の翼軸と肘金との接続部分には、従来からはんだを用いたろう付け手法によりはんだ付けを行っていた。
このような接続部分の構成に関し、例えば特許文献1では、翼軸と肘金の接続時に、水平肘金を翼軸の上端に圧入し、複数の内側爪を有するブッシュリングにより水平に固着することが記載されている。また、特許文献2では、嵌合部にろう付けを実施して翼軸と連結する大肘金のバーリング部と翼軸の段部との当接部に空気抜通路を設ける構成が記載されている。
特開昭53−130124号公報
特開昭57−80978号公報
しかしながら、昨今、例えば電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合による指令であるRoHS(Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment)等に対応するために、鉛などの環境汚染物質の使用が制限され、代替え材料の使用が基本となりつつあり、有鉛はんだの代替えとして無鉛はんだを使用する必要が生じている。
無鉛はんだと有鉛はんだとを比較すると、有鉛はんだは、その共融温度が約180℃であるのに対して、無鉛はんだの共融温度は約220℃程度と、有鉛はんどより約40℃近く高い。また、一般的には、はんだの濡れ性は、無鉛はんだより有鉛はんだの方が優れる。
実際に、はんだ付けを行う場合、無鉛はんだの濡れ性は、有鉛はんだと比較して濡れ性が劣るため、フラックスなどで濡れ性を向上させるようにしている。しかし、それでも無鉛はんだの濡れ性は、有鉛はんだより劣る。そのため、無鉛はんだの濡れ性を向上する方法として、共融点より更に高い温度ではんだ付けを行うようにしている。
実際に、はんだ付けを行う場合、無鉛はんだの濡れ性は、有鉛はんだと比較して濡れ性が劣るため、フラックスなどで濡れ性を向上させるようにしている。しかし、それでも無鉛はんだの濡れ性は、有鉛はんだより劣る。そのため、無鉛はんだの濡れ性を向上する方法として、共融点より更に高い温度ではんだ付けを行うようにしている。
肘金と翼軸とのはんだ付けに際しては、肘金上にリング状のはんだを置いて、加熱することではんだ付けを行っている。肘金上のリング状のはんだは、はんだ付け時の加熱温度により溶融し、肘金の穴と翼軸の隙間に毛細管現象により浸透していく。
しかし、はんだの濡れ性が高過ぎると、はんだは、肘金穴と翼軸の隙間を通過して肘金の下端へと垂れてしまう。はんだが垂れることにより、はんだの垂れが無い場合と比較して、肘金と翼軸のはんだ接合強度が低下する傾向が生じる。さらに、最悪の場合には、垂れたはんだがガスメーター本体に落下し、流体計量部にはんだが詰まって、計量膜の往復運動の妨げ等が生じ、正常にガスの流量が計測できなくなる可能性がある。
しかし、はんだの濡れ性が高過ぎると、はんだは、肘金穴と翼軸の隙間を通過して肘金の下端へと垂れてしまう。はんだが垂れることにより、はんだの垂れが無い場合と比較して、肘金と翼軸のはんだ接合強度が低下する傾向が生じる。さらに、最悪の場合には、垂れたはんだがガスメーター本体に落下し、流体計量部にはんだが詰まって、計量膜の往復運動の妨げ等が生じ、正常にガスの流量が計測できなくなる可能性がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、ガスの供給及び排出に伴って生じる計量膜の往復運動を伝達する翼軸、及び肘金を備えた膜式ガスメータにおいて、翼軸と肘金とのはんだ付けを行う際に、肘金の下方にはんだが垂れることを防ぎ、はんだ付け品質を安定させ、かつガス流量の計量精度を安定させるようにしたガスメータを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ガスの供給及び排出によって往復運動する計量膜と、計量膜と接続された翼と、翼に接続された翼軸と、翼軸に接続される肘金と、ガスの計量値を表示するためのカウンタ部とを有し、計量膜の往復運動を翼軸の回転運動にして伝達し、翼軸の回転運動を肘金を介してカウンタ部に伝達する構成を備えたガスメータにおいて、肘金と翼軸とは、はんだ付けによって接続され、翼軸は、肘金と翼軸との組み立て時に溶融したはんだが垂れることを防止するためのはんだ溜まり部を備えることを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、はんだ溜まり部は、翼軸の周方向に設けた溝部を備えることを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、はんだ溜まり部は、翼軸の軸方向に設けた溝部を備えることを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項2または3の発明において、溝部は、複数の溝により構成されていることを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、はんだ溜まり部は、ローレット形状を備えることを特徴としたものである。
本発明によれば、ガスの供給及び排出に伴って生じる計量膜の往復運動を伝達する翼軸、及び肘金を含むリンク機構を備えた膜式ガスメータにおいて、翼軸と肘金とのはんだ付けを行う際に、肘金の下方にはんだが垂れることを防ぎ、はんだ付け品質を安定させ、かつガス流量の計量精度を安定させるようにしたガスメータを提供することができる。
図1は、本発明を適用可能な膜式ガメータの具体的な構成例を説明するための部分断面図である。図1において、1はガスの入口、2はガスの出口、3は上ケース、4は弁室、5はリンク機構、6は回転バルブ、7はバルブシート、8はバルブシート台、9は流路本体、10は計量室、11は分配室、12は計量膜、13は伝達レバー、14は遮断弁、15は翼軸、16はカウンタ部、17は翼、51は肘金である。
図1に示すように、膜式ガスメータには、流路本体9の上側に上ケース3が取り付けられ、上ケース3の上部左右位置にガスの入口1及びガスの出口2が備えられている。また流路本体9に上ケース3が取り付けられた状態で、ケーシング内は気密構造となっている。
図1に示すように、膜式ガスメータには、流路本体9の上側に上ケース3が取り付けられ、上ケース3の上部左右位置にガスの入口1及びガスの出口2が備えられている。また流路本体9に上ケース3が取り付けられた状態で、ケーシング内は気密構造となっている。
流路本体9の内側上部にはバルブシート台8が設けられている。そして膜式ガスメータの内部において、バルブシート台8の上側空間に弁室4が形成され、また下側空間に分配室11と計量室10とが形成されている。
またバルブシート台8の上側には、バルブシート7と、バルブシート7上に回転可能に軸支され該バルブシート7に摺接する回転バルブ6とが備えられている。
またバルブシート台8の上側には、バルブシート7と、バルブシート7上に回転可能に軸支され該バルブシート7に摺接する回転バルブ6とが備えられている。
また流路本体9は、前後方向の中央部に設けられている仕切り壁により前後一対の計量室10に分割されている。これら一対の計量室10には、それぞれ計量膜12が備えられる。これにより、一対の計量室10のそれぞれが2つの計量空間に区切られる。
入口1から流入するガスは、遮断弁14を経て弁室4に入る。遮断弁14は、ユーザによる遮断操作が行われた場合や、ガスメータが備えるマイコンによって異常が検出された場合に遮断することで、ガスの流れを遮断する。
そして弁室4に流入したガスは、回転バルブ6のゲートを通過し、バルブシート7に設けられた分配口と、バルブシート台8に設けられた分配室口とを通って分配室11に流入し、分配室11の給排路に従って計量室10に吸気される。ここでは回転する回転バルブ6のゲートの位置で決まるいずれかの計量室10にガスが吸気される。つまり回転する回転バルブによって、弁室4から分配室11に流入させるガスの流れが切り換えられる。
そして弁室4に流入したガスは、回転バルブ6のゲートを通過し、バルブシート7に設けられた分配口と、バルブシート台8に設けられた分配室口とを通って分配室11に流入し、分配室11の給排路に従って計量室10に吸気される。ここでは回転する回転バルブ6のゲートの位置で決まるいずれかの計量室10にガスが吸気される。つまり回転する回転バルブによって、弁室4から分配室11に流入させるガスの流れが切り換えられる。
そして吸気されたガスの圧力で計量膜12が往復運動し、吸気された計量室10の反対側の計量室10に充満していたガスは、計量膜12により圧力がかけられて分配室11に排気され、さらにバルブシート台8の分配室口とバルブシート7の分配口を介して回転バルブ6の内部空間を通り、再度流路本体9内の出口通路を通って、バルブシート台8の排気口から出口2に排気される。
計量膜12には、翼17を介して翼軸15が接続されている。翼軸15は、さらにリンク機構5に接続され、リンク機構5が回転バルブ6に接続されている。リンク機構5は、肘金51を備えていて、この肘金51は翼軸15に取り付けられている。そして計量室10に対するガスの流入にともなって、膜式ガスメータの前後方向に計量膜12が往復運動することにより、翼17によりその動きが伝達され、翼軸15の回転運動となる。そして、翼軸15の回転に応じてリンク機構5が動作して回転バルブ6を回転させる。回転バルブ6の回転運動は伝達レバー13を介してカウンタ部16に伝えられ、ガスの計量値が容積単位(m3,L)に換算されて表示される。
図2は、図1に示すガスメータの翼軸と肘金の連結部分を説明するための部分斜視図である。上述のように膜式ガスメータの計量膜が往復運動することにより、翼軸15が回転運動を行う。膜式ガスメータで、計量膜が設けられる計量室は、ガスメータの前後に一対備えられているため、これらの一対の計量室に応じて、2つの翼軸15及びリンク機構5が備えられる。それぞれの翼軸15には、それぞれのリンク機構の肘金51が接続される。翼軸15と肘金51とははんだ付けによって固定されている。
図2では、肘金51から回転バルブ6への動力伝達機構の図示は省略してあるが、それぞれの肘金51には図示しない小肘金が連結され、これら小肘金が図示しないクランク機構に連結されることで、翼軸の回転動作が、クランク機構における回転動作として伝えられ、この動作によって回転バルブ6が回転するようになっている。そして上記のように、回転バルブ6の回転運動がカウンタ部16に伝えられ、ガスの計量値が表示される。
以下に上記のような膜式ガスメータの肘金と翼軸との間のはんだ付け構成に係る、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図3は、本発明によるガスメータの一実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためにはんだ溜まり部が設けられる。本実施例では、はんだ溜まり部は、翼軸15の周方向に設けられた溝部18により形成されている。翼軸15と肘金51との組み立ての際には、この肘金51の貫通孔52に翼軸15の先端部を挿通させる。
(実施例1)
図3は、本発明によるガスメータの一実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためにはんだ溜まり部が設けられる。本実施例では、はんだ溜まり部は、翼軸15の周方向に設けられた溝部18により形成されている。翼軸15と肘金51との組み立ての際には、この肘金51の貫通孔52に翼軸15の先端部を挿通させる。
図4は、図3の構成で肘金と翼軸の組立後の状態を説明するための図である。ガスメータの組み立て時には、肘金51の貫通孔52に翼軸15を挿通した後、その上にリング状のはんだ21を乗せ、高周波発振器、はんだこて、ガスバーナーなどを用いてはんだ21を高温加熱してはんだ付けを行う。このとき、翼軸15には、その周方向に溝部18が形成されているため、はんだ付け時のはんだ濡れ性が高くなり過ぎてはんだが下方向へ移動しても、溝部18ではんだ溜まりが形成され、肘金51の下端から外へはんだが垂れることが無くなる。これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度を安定させることができる。
なお、上述のようにガスメータは、一対の計量室に応じて、翼軸15と肘金51とをそれぞれ2つ備えている。従って翼軸15と肘金51とのはんだ付けは2カ所に存在する。このとき2カ所のはんだ付けの位置は、互いに高さが異なる。
この場合、上記の図3及び図4のように、それぞれのはんだ付けの位置に合わせて翼軸15に対して溝部18を1つ設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、例えば2本の溝部18を形成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
この場合、上記の図3及び図4のように、それぞれのはんだ付けの位置に合わせて翼軸15に対して溝部18を1つ設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、例えば2本の溝部18を形成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
(実施例2)
図5は、本発明によるガスメータの第2の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まり部を形成するものとして、縦方向の溝部19が設けられている。縦方向の溝部19は、翼軸15の軸方向に一致する方向の溝が、翼軸15の周囲に連続して設けられたものである。
図5は、本発明によるガスメータの第2の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まり部を形成するものとして、縦方向の溝部19が設けられている。縦方向の溝部19は、翼軸15の軸方向に一致する方向の溝が、翼軸15の周囲に連続して設けられたものである。
図6は、図5の構成で肘金と翼軸の組立後の状態を説明するための図である。ガスメータの組み立て時には、肘金51の貫通孔52に翼軸15を挿通した後、その上にリング状のはんだ21を乗せ、高周波発振器、はんだこて、ガスバーナーなどを用いてはんだ21を高温加熱してはんだ付けを行う。
このとき、通常、肘金51と翼軸15の部品のバラツキにより、肘金51の貫通孔52の壁面と翼軸15との隙間は均一ではなく、隙間が狭い箇所と広い箇所とが生じる。本実施例の構成では、翼軸15に数本の縦方向の溝部19を形成したことにより、貫通孔52の壁面と翼軸15との間で広い間隙の箇所と狭い間隙の箇所との差が少なくなり、はんだが均等に浸透するため、肘金51の下端から外へはんだが垂れることがなくなる。これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
このとき、通常、肘金51と翼軸15の部品のバラツキにより、肘金51の貫通孔52の壁面と翼軸15との隙間は均一ではなく、隙間が狭い箇所と広い箇所とが生じる。本実施例の構成では、翼軸15に数本の縦方向の溝部19を形成したことにより、貫通孔52の壁面と翼軸15との間で広い間隙の箇所と狭い間隙の箇所との差が少なくなり、はんだが均等に浸透するため、肘金51の下端から外へはんだが垂れることがなくなる。これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
なお、上述のようにガスメータは、一対の計量室に応じて、翼軸15と肘金51とを2つ備えている。従って翼軸15と肘金51とのはんだ付けは2カ所に存在する。このとき2カ所のはんだ付けの位置は、互いに高さが異なる。
この場合、上記の図5及び図6のように、それぞれのはんだ付けの位置に合わせて翼軸15に対して縦方向の溝部19を設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、そのいずれの位置にも溝部19が存在するように翼軸15を構成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
この場合、上記の図5及び図6のように、それぞれのはんだ付けの位置に合わせて翼軸15に対して縦方向の溝部19を設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、そのいずれの位置にも溝部19が存在するように翼軸15を構成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
(実施例3)
図7は、本発明によるガスメータの第3の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まり部を構成するものとして、ローレット部20が設けられている。
図7は、本発明によるガスメータの第3の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。肘金51には、翼軸15を挿通させるための貫通孔52が備えられている。また、翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まり部を構成するものとして、ローレット部20が設けられている。
図8は、図7の構成で肘金と翼軸の組立後の状態を説明するための図である。ガスメータの組み立て時には、肘金51の貫通孔52に翼軸15を挿通した後、その上にリング状のはんだ21を乗せ、高周波発振器、はんだこて、ガスバーナーなどを用いてはんだ21を高温加熱してはんだ付けを行う。
このとき、通常、肘金51と翼軸15の部品のバラツキにより、肘金51の貫通孔52の壁面と翼軸15との隙間は均一ではなく、隙間が狭い箇所と広い箇所が生じる。本実施例の構成では、翼軸15にローレット部20を形成したことにより、貫通孔52の壁面と翼軸15との間で広い間隙の箇所と狭い間隙の箇所との差が少なくなり、はんだが均等に浸透するため、肘金51の下端から外へはんだが垂れることがなくなる。これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
このとき、通常、肘金51と翼軸15の部品のバラツキにより、肘金51の貫通孔52の壁面と翼軸15との隙間は均一ではなく、隙間が狭い箇所と広い箇所が生じる。本実施例の構成では、翼軸15にローレット部20を形成したことにより、貫通孔52の壁面と翼軸15との間で広い間隙の箇所と狭い間隙の箇所との差が少なくなり、はんだが均等に浸透するため、肘金51の下端から外へはんだが垂れることがなくなる。これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
なお、上述のようにガスメータは、2つの計量室に応じて、それぞれ2つの翼軸15と肘金51とを備えている。従って翼軸15と肘金51とのはんだ付けは2カ所に存在する。このとき2カ所のはんだ付けの位置は、互いに高さが異なる。
この場合、上記の図7及び図8のように、それぞれのはんだ付け位置に合わせて翼軸15に対してローレット部20を設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、そのいずれの位置にもローレット部20が存在するように翼軸15を構成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
この場合、上記の図7及び図8のように、それぞれのはんだ付け位置に合わせて翼軸15に対してローレット部20を設けた構成としてもよいが、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して、そのいずれの位置にもローレット部20が存在するように翼軸15を構成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
(実施例4)
図9は、本発明によるガスメータの第4の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。本実施例は、上記実施例1と実施例3の構成を組み合わせたものである。つまり、本実施例の翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まりとして、翼軸15の周方向の溝部18と、ローレット部20とが設けられている。
図9は、本発明によるガスメータの第4の実施例の構成を説明するための図で、肘金と翼軸とを組み立てる前の状態を示すものである。本実施例は、上記実施例1と実施例3の構成を組み合わせたものである。つまり、本実施例の翼軸15には、組み立て後のはんだ付け時の垂れを防止するためのはんだ溜まりとして、翼軸15の周方向の溝部18と、ローレット部20とが設けられている。
図10は、図9の構成で肘金と翼軸の組立後の状態を説明するための図である。ガスメータの組み立て時には、肘金51の貫通孔52に翼軸15を挿通した後、その上にリング状のはんだ21を乗せ、高周波発振器、はんだこて、ガスバーナーなどを用いてはんだ21を高温加熱してはんだ付けを行う。このとき、翼軸15には、翼軸の周方向に溝部18が形成され、かつローレット部20が形成されているため、はんだ付け時のはんだ濡れ性が高くなり過ぎてはんだが下方向へ移動しても、溝部18ではんだ溜まりが形成され、肘金51の下端から外へはんだが垂れることが無くなる。また、翼軸15にはローレット部20が同時に形成されているため、貫通孔52の壁面と翼軸15との間で広い間隙の箇所と狭い間隙の箇所との差が少なくなり、はんだが均等に浸透するため、肘金51の下端から外へはんだが垂れることがなくなる。
これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
これにより、はんだ付け後もはんだが垂れることがなくなり、はんだ付け品質が安定し、ガスメータの計量精度が安定する。
なお、本例においても、同一構造の翼軸15を共通に用いることができるように、2カ所のはんだ付け位置の高さに対応して2本の溝部18とローレット部20とを形成してもよい。これにより、同一構造の翼軸15と肘金51とを共通に使用して、2つのはんだ付け接続を行うことができるようになる。
また、本実施例のように横方向の溝部18とローレット部20とを組み合わせた構成以外にも、図4,図5に示す縦方向の溝部19と、横方向の溝部18とを組み合わせて構成したものであってもよい。
1…入口、2…出口、3…上ケース、4…弁室、5…リンク機構、6…回転バルブ、7…バルブシート、8…バルブシート台、9…流路本体、10…計量室、11…分配室、12…計量膜、13…伝達レバー、14…遮断弁、15…翼軸、16…カウンタ部、17…翼、18…溝部、19…溝部、20…ローレット部、51…肘金、52…貫通孔。
Claims (5)
- ガスの供給及び排出によって往復運動する計量膜と、前記計量膜と接続された翼と、前記翼に接続された翼軸と、該翼軸に接続される肘金と、ガスの計量値を表示するためのカウンタ部とを有し、前記計量膜の往復運動を前記翼軸の回転運動にして伝達し、該翼軸の回転運動を前記肘金を介して前記カウンタ部に伝達する構成を備えたガスメータにおいて、
前記肘金と前記翼軸とは、はんだ付けによって接続され、前記翼軸は、前記肘金と前記翼軸との組み立て時に溶融したはんだが垂れることを防止するためのはんだ溜まり部を備えることを特徴とするガスメータ。 - 前記はんだ溜まり部は、前記翼軸の周方向に設けた溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスメータ。
- 前記はんだ溜まり部は、前記翼軸の軸方向に設けた溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスメータ。
- 前記溝部は、複数の溝により構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のガスメータ。
- 前記はんだ溜まり部は、ローレット形状を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載のガスメータ。
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JP2008148226A Pending JP2009294097A (ja) | 2008-06-05 | 2008-06-05 | ガスメータ |
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JP (1) | JP2009294097A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114261101A (zh) * | 2020-09-16 | 2022-04-01 | 成都秦川物联网科技股份有限公司 | 一种物联网智能燃气表膜盒装配装置 |
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2008
- 2008-06-05 JP JP2008148226A patent/JP2009294097A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114261101A (zh) * | 2020-09-16 | 2022-04-01 | 成都秦川物联网科技股份有限公司 | 一种物联网智能燃气表膜盒装配装置 |
CN114261101B (zh) * | 2020-09-16 | 2023-04-18 | 成都秦川物联网科技股份有限公司 | 一种物联网智能燃气表膜盒装配装置 |
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