JP2009294006A - 車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置及びヒータ制御方法 - Google Patents

車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置及びヒータ制御方法 Download PDF

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泰之 水谷
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Abstract

【課題】車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置において、ノイズの発生を抑制しつつ、駆動損失を抑制することである。
【解決手段】車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置2であって、最小電流値と最大電流値との間で変化するパルス電流をヒータ12に印加するためのスイッチング素子TRと、パルス電流の立ち上がり波形および立下り波形が最小電流値及び最大電流値の両方に滑らかに連続するように、スイッチング素子TRに駆動波形を印加する電流制御手段30と、を備えるヒータ制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒータ制御装置、特に、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置に係る。
また本発明は、ヒータ制御方法、特に、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御方法に係る。
車両のエンジン制御に用いられる酸素センサは、活性温度(例えば、780℃)に加熱及び維持しなければセンサとして機能しない。通常、酸素センサには、抵抗体からなるヒータが内蔵されており、このヒータによって加熱される。ECU(Engine Control Unit)は、ヒータに電力を供給するため、例えば、特許文献1に記載のヒータ制御装置のように、パワートランジスタを用いたオープンドレイン又はオープンコレクタ回路によって、ヒータ電流をPWM(パルス幅変調)により制御している。
特開平8−338823号公報(第1図,段落45)
ヒータ電流をPWM制御する場合には、ヒータはほぼ純抵抗であるため、その駆動電流波形は矩形波となる。ところが、一部のECUについては、各ワイヤーハーネスから発せられる伝導性ノイズの基準が設定されており、上記ヒータを駆動するラインがLW帯(150kHz〜280kHz)及びその周辺の帯域でノイズの基準を満足できないことが問題となっている。
また、車載の酸素センサを加熱するためのヒータでは、加熱制御の間、矩形波を繰返し印加する必要があるため、パルスの立ち上がり及び立下りが多数回にわたって繰り返される。このような状況下では、立ち上がり及び立下り時の電圧と電流の重なりによるスイッチング損失(駆動損失)が増大しないように考慮する必要がある。
さらに、車載の酸素センサを制御するシステムでは、ECUの端子において故障診断を行うことが必須であり、この点も考慮する必要がある。
本発明の目的は、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置において、ノイズの発生を抑制しつつ、駆動損失を抑制することである。
また、本発明の目的は、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置において、ノイズの発生を抑制しつつ、駆動損失を抑制し、かつECUの端子において故障診断を可能にすることである。
請求項1に係る発明は、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置であって、最小電流値と最大電流値との間で変化するパルス電流を前記ヒータに印加するためのスイッチング素子と、前記パルス電流の立ち上がり波形および立下り波形が前記最小電流値及び前記最大電流値の両方に滑らかに連続するように前記スイッチング素子に駆動波形を印加する電流制御手段と、を備える。
このヒータ制御装置によれば、ヒータに印加するパルス電流の立ち上がり及び立下りにおいて、パルス電流が、最小電流値からなめらかに立ち上がり最大電流値になめらかに収束するとともに、最大電流値からなめらかに立下りを開始し最小電流値になめらかに収束する。この場合、パルス電流が急激に変化する点がなくなり、ヒータの駆動に起因するノイズ(伝導ノイズ、輻射ノイズ等)を抑制することができる。また、パルス電流の最大電流値及び最小電流値と接続する点以外では電流の変化を大きくすれば、スイッチング素子における駆動損失を抑制することができる。その結果、ノイズの抑制と駆動損失の抑制を両立させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のヒータ制御装置において、前記電流制御手段は、前記車両用センサの温度の検出値を取得し、該温度検出値に応じて前記スイッチング素子の駆動波形を制御する。
このヒータ制御装置によれば、車両用センサの温度の検出値をフィードバックし、この温度検出値に応じてスイッチング素子の駆動波形を調整するので、車両用センサの温度を精度良く制御できる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のヒータ制御装置において、前記電流制御手段は、前記温度検出値及び前記スイッチング素子の増幅特性に基づいて、前記スイッチング素子の駆動波形を制御する。
このヒータ制御装置では、車両用センサの温度及びスイッチング素子の増幅特性に基づいてスイッチング素子に印加する駆動波形を調整するので、スイッチング素子の個体ごとの特性のばらつきに関わらず、ヒータに流すパルス電流を精度良く制御できる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のヒータ制御装置において、前記電流制御手段は、前記スイッチング素子に印加する駆動波形のパターンと該スイッチング素子に流れる電流に基づいて、前記スイッチング素子の増幅特性を測定し、この増幅特性の測定値及び前記温度検出値に基づいて前記スイッチング素子の駆動波形を制御する。
このヒータ制御装置では、スイッチング素子の増幅特性を測定し、この測定値に基づいてスイッチング素子に印加する駆動波形を調整するので、スイッチング素子の個体ごとの特性のばらつきに関わらず、ヒータに流すパルス電流を精度良く制御できる。また、ヒータの制御中にスイッチング素子に電流を流して増幅特性を測定するので、スイッチング素子の経時劣化に応じて駆動波形を調整可能である。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のヒータ制御装置において、前記車両用センサの温度及び前記スイッチング素子の増幅特性に対応付けて前記駆動波形のパターンを予め記憶した波形記憶部を更に備える。そして、前記電流制御手段は、前記車両用センサの温度の検出値及び前記スイッチング素子の増幅特性の測定値に対応するパターンを前記波形記憶部から読み出し、この読み出したパターンに基づいて前記スイッチング素子に駆動波形を印加する。
このヒータ制御装置では、車両用センサの温度及びスイッチング素子の増幅特性に対応させて駆動波形のパターンを予め記憶しておき、車両用センサ温度の検出値及び増幅特性の測定値に基づいて駆動波形のパターンを読み出す。従って、ヒータの加熱制御中に複雑な演算を行うことなく、適切な駆動波形をスイッチング素子に印加することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のヒータ制御装置において、前記パルス電流はPWM波形であり、前記パルス電流の立ち上がり波形及び立下り波形は正弦波の一部である。
この場合、立ち上がり波形及び立下り波形を正弦波とすることにより、最小電流値及び最大電流値となめらかに連続するパルス電流を容易に得ることができる。また、PWM制御を行うので、パルス幅を変更してデューティ比を調整することにより、ヒータに供給される電流を容易に増減することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のヒータ制御装置において、前記車両用センサを乾燥させて結露を除去するための結露除去運転と、前記車両用センサを活性温度まで加熱するための通常運転と、を行うように前記ヒータを制御する。
この場合、車両用センサに小さい電力を供給して結露を除去した後に、相対的に大きい電力を供給して活性温度まで加熱するので、水分が付着したまま車両用センサが急激に加熱され損傷することを防止できる。
請求項1乃至7の何れかに記載のヒータ制御装置において、前記スイッチング素子及び前記電流制御手段をECUに内蔵し、前記スイッチング素子を前記ECUの一端子を介して前記ヒータに電気的に接続しても良い。また、前記ECUは、更に、前記一端子に前記スイッチング素子と並列に接続され、該一端子における故障診断を実行するための端子故障診断部を備えることが可能である。
このヒータ制御装置によれば、ノイズの抑制及び駆動損失の抑制を両立し、かつECU端子の故障診断を可能とすることができる。
請求項8に係る発明は、車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御方法であって、前記ヒータにパルス電流を流すためのスイッチング素子に供給する駆動波形を算出するステップであって、前記パルス電流の立ち上がり波形および立下り波形が、該パルス電流の最小電流値及び最大電流値の両方に滑らかに連続する形状となるように前記駆動波形を算出するステップと、前記駆動波形を前記スイッチング素子に供給して、前記形状のパルス電流を前記ヒータに流すステップと、を含む。
図1は、本発明の一実施形態に係るセンサシステムの概略を示すブロック図である。このセンサシステムは、車両に搭載される酸素センサユニット1(図示せず)と、該センサユニット1のヒータ12を制御するためのECU2とを備えている。ここでは、酸素センサユニットを例に挙げてセンサシステムを説明するが、本発明は、酸素センサユニット以外にもNOXセンサ等のヒータを備えたセンサユニットに利用可能である。
[酸素センサユニットの構成及び動作]
酸素センサユニット1は、車両のエンジン制御、例えば空燃比制御に使用するために、車両の排気管に配置されて排気中の酸素濃度を検出する検出装置である。酸素センサユニット1は、酸素濃度を検出するための酸素センサ11と、酸素センサ11を活性温度まで加熱するための抵抗体からなるヒータ12と、酸素センサ11の温度を検出する温度検出部13とを備えている。ヒータ12及び温度検出部13は、端子T2及びT1を介してECU2に接続されており、酸素センサ11は、図示しない端子を介してECU2に接続されている。
酸素センサユニット1のヒータ12は、車両のバッテリ電圧VBATとグランド電位GNDとの間にてトランジスタTR(スイッチング素子)と直列に接続されており、トランジスタTRのスイッチング動作によってバッテリVBATからヒータ電流Iが流れる。トランジスタTRは、ECU2に内蔵されており、ヒータ電流IcはECU2の端子T2からトランジスタTRに流れ込む。本実施形態では、図1に示すように、スイッチング素子としてバイポーラトランジスタを例に挙げるが、スイッチング素子はFET、IGBT等他のスイッチング素子を用いることもできる。
また、トランジスタTRのエミッタ端子Eとグランド電位GNDとの間には電流検出抵抗Rが接続されており、この電流検出抵抗Rの両端の電圧を増幅器70で増幅することによりヒータ電流I(≒I)を検出する。
図2は、本実施形態のセンサシステムにおいて、ECU2の制御によりヒータ12を流れるパルス電流を図示したものである。
図2(a)は、ヒータ12に流れるパルス電流の概略パターンを図示したものであり、図2(b)は、図2(a)に示すパルス波形に含まれる1つの矩形波Sを拡大した図である。
図2(a)中、T1は、パルス波形の周期であり、T2は、矩形波Sの立ち上がり部分Saの始点A1と立下り部分Sbの終点B2との間の時間であり、パルス幅に相当する。図2(b)に示すように、矩形波Sは、立ち上がり部分Saと、立下り部分Sbと、立ち上がり部分Saと立下り部分Sbの間の定常部分Scとからなる。立ち上がり部分Sa、立下り部分Sb、及び定常部分Scの時間的な長さを、それぞれ、立ち上がり時間Ta、立下り時間Tb及び定常時間Tcとすると、これらの時間の合計Ta+Tb+Tcがパルス幅T2に相当する。
本実施形態では、トランジスタTRの動作を制御し、パルス電流のパルス幅T2の長さを調整するPWM制御により、デューティ比を調整し、これにより、ヒータ12による加熱を調整する。ここで、周期T1の時間のうち矩形波Sが印加される時間の割合は、デューティ比と呼ばれ、パルス幅T2と周期T1の比(T2/T1)で表される。したがって、ヒータ12の発熱量を増大させる場合にはパルス幅T2(デューティ比:T2/T1)を増大させ、ヒータ12の発熱量を減少する場合にはパルス幅T2(デューティ比:T2/T1)を減少させる。
本実施形態によるパルス電流は以下の特徴を有する。立ち上がり部分Saの始点A1では、電流Iは最小電流値=0から滑らかに立ち上がりを開始し、その終点A2において、最大電流値Icpに滑らかに収束する。また、立ち下がり部分Sbの始点B1において、電流Icは最大電流値Ipcから滑らかに立下りを開始し、その終点B2において、最小電流値=0に滑らかに収束する。このように、矩形波Sは、4つの隅部A1,A2,B1,B2を全て丸めている、すなわち4つの隅部A1,A2,B1,B2において電流値の変化を小さくして滑らかに連続させており、急激な電流の変化を防止するように構成されている。これにより、矩形波Sは、立ち上がり部分Sa、定常部分Sc及び立下り部分Sbにわたって電流値が急激に変化する部分がなくなり、LW帯(150kHz〜280kHz)及びその周辺の帯域、概ね100kHz〜1MHzにおけるノイズ(伝導ノイズ、輻射ノイズ)を抑制することができる。なお、立ち上がり時間Taと立下り時間Tbは、同一としても良く、互いに異なるようにしても良い。
また、立ち上がり部分Sa及び立下り部分Sbは、最小電流値0及び最大電流値Icpと接続する点(A1,A2,B1,B2)以外の部分では、電流値が速やかに増加又は減少するように電流変化の傾きが相対的に大きくなっている。これにより、立ち上がり時間Ta及び立下り時間Tbが長くなることによるトランジスタTRのスイッチング損失(駆動損失)の増大を防止している。
以上に述べたような条件(ノイズ抑制および駆動損失抑制)を満たす立ち上がり部分Sa及び立下り部分Sbは、例えば、正弦波の一部として構成することができる。即ち、本実施形態に係るパルス波形の矩形波は、正弦波を2つに分割し、分割された正弦波の間に定電流の領域が存在するように構成しても良い。
本願出願人は、エンジンアイドリング時に起こり得る典型的な酸素センサヒータのパルス波形として、T1=5.56[ms]、T2/T1=20[%]、Icp=1.8[A]、立ち上がり波形及び立下り波形:Ta=Tb=12[μs]の正弦波としてシミュレーションした結果、良好な結果を得ることを確認した。また、この条件で立ち上がり波形及び立下り波形をTa=Tb=40[μs]の正弦波とした場合には、更にノイズ抑制効果を高めることができることを確認した。
なお、本実施形態では、抵抗体からなるヒータに流す電流として説明しているが、本実施形態に係る電流波形は、ヒータに限らず、抵抗性負荷全般に適用し、ノイズ抑制及び駆動損失抑制を図ることができる。
[ECUの構成及び動作]
図2を参照して述べたヒータ電流Icをヒータ12に印加するためのECU2の構成及び動作を以下、詳細に説明する。
ECU2は、図3に例示したような駆動波形をトランジスタTRのベース端子Bに印加することにより、ヒータ12に図2に示すヒータ電流Ic(トランジスタTRのコレクタ電流)を流す。通常、トランジスタTRのコレクタ電流(ヒータ電流Ic:図2)の変化は、駆動波形(ベース電圧)の変化にほぼ追従するので、駆動波形はヒータ電流Icの形状に概ね一致する波形である。但し、ヒータ電流Icがノイズ及び駆動損失の抑制に適した形状(例えば正弦波)になることが重要であるので、所望のヒータ電流Icが得られるような駆動波形を生成するようにする。例えば、ヒータ電流Icとして正弦波が要求される場合には、ヒータ電流Icが正弦波になれば良く、駆動波形は必ずしも正弦波になる必要はない。
ECU2は、温度−電圧変換部20と、CPU30と、メモリ(記憶部)40と、デジタル/アナログ(D/A)変換部50と、駆動波形入力回路60と、ヒータ電流Iを制御するトランジスタTRと、電流検出抵抗Rと、増幅器70とを備えている。
[温度−電圧変換部、メモリ]
温度−電圧変換部20は、温度検出部13で検出された信号をアナログ信号に変換し、酸素センサ11の温度検出値としてCPU30に出力する。
メモリ40は、酸素センサ11の温度及びトランジスタTRの増幅率hFEに対応させて、トランジスタTRの複数の駆動パターンA,B,C・・・を記憶している。即ち、駆動パターンA,B,C・・・は、酸素センサ11の温度に応じて決まるデューティ比およびトランジスタTRの増幅率hFEに応じた電圧値の駆動波形を有する。また、メモリ40は、結露除去運転用の極小パルス幅の駆動波形を更に記憶している。メモリ40は、CPU30から駆動パターンの何れかを指定する信号を受け取り、該信号に対応する駆動パターンを読み出してCPU30に送出する。
図3は、メモリ40に記憶される駆動パターンの一例を示す。同図中、上段の表は、メモリ40に記憶される駆動パターンのデータ構成例であり、メモリ40におけるアドレスに対応させて各印加時点の波形データ等を表示している。一方、下段のグラフは、メモリ40におけるアドレスに対応させて、印加時点においてトランジスタTRのベース端子Bに印加する駆動波形(VOUT:D/A変換部50の出力電圧)を表示したものである。上段表中の駆動パターンは、駆動波形s0に対応している。図中、tCYは、駆動波形の1サイクル分の時間、tPWはパルス幅、tは立ち上がり時間、tは立ち下がり時間を示す。tPWはパルス幅、tは立ち上がり時間、tは立ち下がり時間は、それぞれヒータ電流のパルス幅T2、立ち上がり時間Ta、立下り時間Tbにほぼ一致する。
図3上段の表に示すように、駆動パターンは、1サイクル分のデータを有しており、駆動波形の各印加時点に対応するアドレスごとに9ビットD0〜D8のデータを有している。各ビットには、次のようにデータが格納されている。ビットD0には、1サイクルのデータの終了点を示すデータ(CY)が格納されている。ビットD1には、後述するECU端子故障診断を実行可能(イネーブル)とする期間を示すデータ(ST)が格納されている。ビットD2には、トランジスタTRの増幅率hFEを測定するタイミングを示すデータ(PK)が格納されている。ビットD3〜D8には、トランジスタTRのベース端子Bに印加する駆動波形を特定する波形データ(W0〜W5)が格納されている。なお、本実施形態では、波形データとして6ビットのデータを例に挙げて説明するが、システムに要求されるノイズ抑制、駆動損失抑制の程度を考慮して、5ビット以下または7ビット以上のデータを用いても良い。
図3には、s0以外の2つの駆動波形s1,s2も図示している。駆動波形s0は、例えば、所定のセンサ温度においてトランジスタTRの増幅率hFEが予め定めた規定値である場合のVOUTのパターンである。一方、パターンs1は、同一センサ温度においてトランジスタTRの増幅率hFEが規定値よりも大きい場合のVOUTのパターンであり、駆動波形s2は、同一センサ温度においてトランジスタTRの増幅率hFEが規定値よりも小さい場合のVOUTのパターンである。すなわち、トランジスタTRの個体差に関わらず、ヒータ12に流す理想的なヒータ電流Icを得るために、トランジスタTRの増幅率hFEが規定値よりも大きい場合にはヒータ電流が大きくなり過ぎないように、s0よりも小さいs1によってVOUTを印加し、トランジスタTRの増幅率hFEが規定値よりも小さい場合にはヒータ電流が小さくなり過ぎないように、s0よりも大きいs2によってVOUTを印加する。この結果、トランジスタTRの個体間の特性のばらつきに関わらず、ヒータ電流Icを所望の形状、すなわちノイズ及び駆動損失を効果的に抑制する形状に制御することができる。
増幅率hFEに応じて駆動波形を調整しない場合、例えば、トランジスタTRの増幅率hFEが規定値より小さいと、ヒータ電流Icの立ち上がりの速度が遅く、所定時間内に最大電流値まで増大させることができず、ノイズ抑制及び駆動損失抑制を効果的に行えない場合がある。本実施形態では、トランジスタTRに流れる電流(ヒータ電流Ic)から増幅率hFEを測定し、この測定値に応じて駆動波形を調整することにより、ノイズ抑制及び駆動損失抑制を効果的に行えるようにしている。
なお、図3において、出力波形VOUTの立ち上がり部分および立下り部分では、電圧値が階段状に変化しているが、実際には抵抗RB1及びコンデンサCからなる積分器でなまされた波形がトランジスタTRのベースBに入力される。
[CPU、D/A変換部、駆動波形入力回路]
CPU30は、酸素センサ11の温度検出値およびトランジスタTRの増幅率hFEの測定値に基づいて、トランジスタTRの駆動パターンを決定し、該駆動パターンをメモリ40から読み出し、該駆動パターンに含まれる駆動波形D3〜D8(W0〜W5)をD/A変換部50に出力する。D/A変換部50は、駆動波形D3〜D8(W0〜W5)をアナログ信号の駆動波形に変換し、この駆動波形(アナログ信号)を、抵抗RB1,RB1及びコンデンサCからなる駆動波形入力回路60を介してトランジスタTRのベース端子Bに印加する。トランジスタTRは、ベース端子Bに入力される駆動波形によって駆動され、駆動波形に対応した形状のヒータ電流Icを流す。本実施形態では、ヒータ電流IcはPWM制御されるパルス波形であり、トランジスタTRの駆動波形もパルス波形であるが、図2及び図3を参照して上述したように、ノイズ及び駆動損失の抑制のために、パルス波形の立ち上がり波形及び立下り波形が所定の形状に制御される。
以下、CPU30の構成部分ごとに詳細に述べる。CPU30は、エンジン制御部31と、駆動波形決定部32と、タイミングマネージャ33と、増幅率見積ブロック34とを備えている。
エンジン制御部31は、車両のイグニッションスイッチ(図示せず)からの信号を受け取ることによりエンジンの始動を検出すると共に、端子故障診断部80からECU端子故障情報を受け取り、これらに基づいて、ヒータ12の制御指令をシステム要求として出力する。エンジン制御部31は、エンジンが始動されると、先ず、酸素センサ11を乾燥させて結露を除去するための「結露除去運転」の指令を出力し、その後、酸素センサ11を所定の活性温度(例えば780℃)まで加熱するための「通常運転」の指令を出力する。ここで、CPU30は、結露除去運転では、通常運転時のパルス幅に比較して十分小さい極小パルス幅のヒータ電流Icを流すように制御する。
駆動波形決定部32は、エンジン制御部31から結露除去運転の指令を受け取った場合には、結露除去運転用の駆動パターン、即ち極小パルス幅の駆動波形を含む駆動パターンを選択し、結露除去運転用の駆動パターンを指定する指定信号をメモリ40に出力する。一方、駆動波形決定部32は、エンジン制御部31から通常運転の指令を受け取った場合には、温度−電圧変換部20から受け取るセンサ温度検出値および後述する増幅率見積ブロック34から受け取る増幅率測定値に基づいて、駆動パターンを決定し、その駆動パターンを指定する信号をメモリ40に出力する。駆動波形決定部32は、タイミングマネージャ33から受け取るトリガ1を受け取るごとに、上記駆動パターンの選択及び指定信号の出力の処理を実行する。
タイミングマネージャ33は、メモリ40から出力される駆動パターンD0〜D8を受け取り、一時的に格納(バッファ)する。駆動パターンD0〜D8には、図3を参照して前述したように、各サイクルのデータの終了点を示すビットD0と、後述するECU端子故障診断を実行可能(イネーブル)とする期間を示すビットD1と、トランジスタTRの増幅率hFEを測定するタイミングを示すビットD2と、駆動波形(ベース電圧)の波形データを示すビットD3〜D8とを含む。
タイミングマネージャ33は、図3に示すアドレスの順番に駆動パターンD0〜D8を検証し、ビットD0が1になるまで、波形データD3〜D8(W3〜W8)を印加タイミング順にD/A変換部50及び増幅率見積ブロック34に出力し、次サイクルの駆動パターンのデータD0〜D8についても同様に処理する。
D/A変換部50は、各タイミングの波形データD3〜D8(W3〜W8)を受け取ると、トランジスタTRに実際に印加するアナログ電圧値VOUTに変換し、駆動波形入力回路60に介してトランジスタTRのベース端子Bに駆動波形を印加する。D/A変換部50は、ECU2内部の電源ラインVcc1とグランド電位GNDとの間の電圧によってアナログ電圧値VOUTを生成する。
駆動波形入力回路60は、抵抗RB1とRB2との間のノードとグランド電位GNDとの間に介装されたスイッチSWを備えている。端子故障診断部80のポートSCBからバッテリショート報告の信号が入力された場合に、この信号によってスイッチSWは短絡される。このスイッチSWの短絡によってトランジスタTRのベース端子Bの電位が強制的にグランド電位GNDに接地され、トランジスタTRの動作が強制的に停止される。
また、タイミングマネージャ33は、1サイクル中に、データD1(ST)=1を検出すると、端子故障診断部80のポートSTにイネーブル信号を出力し、端子故障診断部80にECU端子の故障診断処理(詳細後述)を実行させる。図3には、アドレスAd〜Ad及びAdn−7〜Adにおいて、データD1(ST)=1となる場合を示す。
また、タイミングマネージャ33は、1サイクル中に、データD2(PK)=1を検出すると、増幅率見積ブロック34にトリガPKを出力し、このトリガPKにより増幅率見積ブロック34にトランジスタTRの増幅率hFEを算出させる。例えば、増幅率見積ブロック34は、図3中のアドレスAdに示すタイミングで、タイミングマネージャ33から、トリガPK及び波形データD3〜D8=(000・・・1)を受け取る。また、増幅率見積ブロック34は、増幅器70からトリガPKのタイミングにおけるヒータ電流検出値I(=Ic)を取得し、このヒータ電流検出値Iと、波形データD3〜D8=(000・・・1)に対応するアナログ電圧値VOUTとを用いて、式(1)から、直流電流増幅率hFEを算出する。増幅率見積ブロック34は、算出した増幅率hFEを増幅率測定値として駆動波形決定部32に出力する。
FE≒I(RB1+RB2)/(VOUT−VBE−I・R)…(1)
ここで、hFE:電流増幅率,I(=I):エミッタ電流,RB1,RB2:駆動波形入力回路の抵抗値,VOUT:駆動波形のアナログ電圧値,VBE:ベース・エミッタ間電圧,R:電流検出抵抗値
また、タイミングマネージャ33は、ビットD0(CY)=1を検出すると、1サイクルを終了する。
[故障診断部]
次に、端子故障診断部80による故障診断処理について述べる。
端子故障診断部80は、タイミングマネージャ33からイネーブル信号を受け取るポートSTと、増幅器70からヒータ電流値I(=Ic)を受け取るポートDSCBと、トランジスタTRがオフ時における故障検出電流IDIAを検出するために抵抗RDIAの両端の電位が入力されるポートDH,DLとを備えている。
ECU2は、端子T2にてヒータ12の一端に接続されており、端子T2はECU2内部において、トランジスタTRのコレクタに接続されると共に、抵抗RDIA2,RDIA1を介して内部電源ラインVcc2(<VBAT)に接続されている。故障診断処理時には、図3のアドレスAd〜Ad及びAdn−7〜Adに示すように、駆動パターンのビットD1が“1”であり、この期間では、ビットD3〜D8が全て0で、トランジスタTRのベース端子Bには電圧が印加されない。従って、トランジスタTRは完全に閉じておりヒータ電流Icは流れない。また、バッテリ電圧VBATからヒータ12、端子T2、抵抗RDIA2,RDIA1を介して内部電源ラインVcc2に故障検出電流IDIAが流れる。端子故障診断部80は、ポートDL及びDHに入力される電圧に基づいて抵抗RDIA2の両端の電位差を求め、この電位差から故障検出電流IDIAを算出し、故障検出電流IDIAを所定の閾値値と比較することにより、ECU端子における故障診断を実行する。
図4Aは、ECU端子T2における、端子オープン及びグランドショートの故障診断処理のフローである。この診断フローは、端子故障診断部80がイネーブル信号を受け取るごとに実行される。即ち、駆動パターンの各アドレスのデータごとにビットD1の値がイネーブル信号として端子故障診断部80に出力されるので、端子故障診断部80は各アドレスのデータごとに診断フローを実行する。実際には、上述した駆動パターンのビットD1が“1”を示す期間でのみ、診断フローのS20以降の実質的な診断処理が行われる。
まず、ポートSTの値が“1”であるか否かを判断し(S10)、ポートSTの値が“1”でない場合にはフローを終了し、ポートSTの値が“1”になるとS20に進む。
S20では、故障検出電流IDIAの算出値が、閾値ITH_SCGよりも小さいか否かを判断する。IDIA<ITH_SCGであれば、S30において「ECU端子グランドショートの報告」の信号をポートSGCからCPU30に出力する。ここで、ECU端子T2が故障によりグランド電位にショートしている場合には、内部電源ラインVcc2からグランド電位に電流が流れる。すなわち、図1中、矢印の方向を正の電流値とした場合には、負の電流IDIAが流れる。したがって、図4Bに示すように、IDIAが負の電流値でかつ閾値ITH_SCGよりも小さい場合、言い換えれば、内部電源ラインVcc2から抵抗RDIA1に向かって、閾値ITH_SCGの絶対値よりも大きな電流が流れるのであれば、端子T2とグランド電位GNDとがショートしていると判断する。
一方、S20において、IDIA<ITH_SCGを満たさない場合には、故障検出電流IDIAが、閾値ITH_OL_Lより大きくかつ閾値ITH_OL_Hより小さいか否か判断する(S40)。ここで、閾値ITH_OL_L、ITH_OL_Hは、故障検出電流IDIAが実質的に0であるか否かを判断するための電流値であり、図4Bに示すように電流値=0近傍の十分に小さい値が選択される。S40において、ITH_OL_L<IDIA<ITH_OL_H、即ち故障検出電流IDIAの絶対値がほとんど0であれば、端子T2とヒータ12との間が何らかの原因で電気的に開放されている(オープン状態にある)ので、「ECU端子オープン報告」の信号をポートOLからCPU30に出力する(S50)。
一方、S40において、ITH_OL_L<IDIA<ITH_OL_Hを満たさない場合には、端子グランドショート及び端子オープンの故障無しとして処理を終了する。
図5Aは、バッテリショートによる故障を検出するための故障診断フローであり、故障診断部80によって実行される。この故障診断フローは、ポートSTに入力されるイネーブル信号の値に関わらず、所定の周期で常時実行される。
S60において、ヒータ電流検出値Iの算出値が、閾値ITH_SCBよりも大きいか否かを判断する。閾値ITH_SCBは、トランジスタTRがヒータ12を介してバッテリVBATに接続される場合に通常流れる電流Iを超えるか否かを判定するための電流値であり、図5Bに示すように、ヒータ12からトランジスタTRに向かう方向の電流値を正の値とした場合に、所定の正の電流値として設定される。
S60において、I>ITH_SCBであれば、ECU2の端子T2がヒータ12を介さずにバッテリVBATと短絡していると考えられるので、「ECU端子バッテリショート報告」の信号をポートSCBからCPU30に出力すると共に、スイッチSWに出力してトランジスタTRを強制終了させる(S70)。これにより、D/A変換部50から駆動波形(VOUT)が出力されてもトランジスタTRは動作しないようにすることができ、トランジスタTRが過電流により損傷することを防止できる。
一方、S60において、I>ITH_SCBでなければ、バッテリショート無しとして故障診断フローを終了する。
[センサシステムの動作]
以上説明した本実施形態に係るセンサシステムの全体的な動作をまとめると以下の通りである。
エンジン制御部31が、図示しない車両のイグニッションスイッチからの信号によりエンジンの始動を検知すると、所定時間の間、結露除去運転を実行させることを指令する信号を駆動波形決定部32に出力する。その結露運転除去運転の指令を受け取った駆動波形決定部32は、結露除去運転用の駆動パターンを指定する指定信号をメモリ40に出力し、メモリ40からタイミングマネージャ33に結露除去運転用の駆動パターンのデータを読み込ませる。タイミングマネージャ33は、波形データD0〜D8を増幅率見積ブロック34及びD/A変換部50に出力し、D/A変換部50が波形データをアナログ信号の駆動波形に変換して、トランジスタTRに出力する。これによりトランジスタTRが極小パルス幅のヒータ電流Icをヒータ12に流し、ヒータ12を乾燥させて結露を除去する。
所定時間経過後、エンジン制御部31は、ヒータ12を活性温度まで上昇させるための通常運転を実行させることを指令する信号を駆動波形決定部32に出力する。駆動波形決定部32は、温度検出部13による温度検出値及びトランジスタTRの増幅率測定値hFEに基づいて、複数の通常運転用の駆動パターンから、温度検出値及び増幅率測定値hFEに対応する駆動パターンを選択し、該駆動パターンを指定する指定信号をメモリ40に出力し、メモリ40からタイミングマネージャ33に駆動パターンのデータを読み込ませる。タイミングマネージャ33は、波形データD0〜D8を増幅率見積ブロック34及びD/A変換部50に出力し、D/A変換部50が波形データをアナログ信号の駆動波形に変換して、トランジスタTRに出力する。これによりトランジスタTRが駆動波形に対応するヒータ電流Icをヒータ12に流し、ヒータ12を活性温度まで上昇させ維持する。また、端子故障診断部80は、上述した図4A及び図5Aの故障診断処理を実行する。
なお、最初のサイクルでは増幅率測定値hFEが得られていないので、最初のサイクルでは、駆動波形決定部32は、トランジスタTRの増幅率hFEを規定値として駆動パターンを決定する。
通常運転時に流れるヒータ電流Icは、図2を参照して上述したように、立ち上がり部分Sa、定常部分Sc及び立ち下がり部分Sbにわたって滑らかに連続する形状であるので、ヒータ12の駆動によるノイズ(伝導ノイズ及び輻射ノイズ)を抑制することができる。
また、立ち上がり部分Sa及び立下り部分Sbは、最小電流値0及び最大電流値Icpと接続する点(A1,A2,B1,B2)以外の部分では、電流値が速やかに増加又は減少するように電流変化の傾きが相対的に大きくなっているので、立ち上がり時間Ta及び立下り時間Tbが長くなりことによるトランジスタTRのスイッチング損失(駆動損失)の増大を防止している。
また、増幅率見積ブロック34により増幅率測定値hFEを算出し、この増幅率測定値hFE及び温度検出値を用いて駆動パターンを決定する。これにより、トランジスタTRの個体間の特性のばらつきに関わらず、ヒータ電流Icを所望の形状、すなわちノイズ及び駆動損失を効果的に抑制する形状に制御することができる。
本発明の一実施形態に係るセンサシステムの概略ブロック図。 本発明の一実施形態に係るヒータ電流の波形。 本発明の一実施形態に係る駆動パターンの詳細説明図。 第1の故障診断フロー。 故障報告の種類と閾値との関係。 第2の故障診断フロー。 故障報告の種類と閾値との関係。
符号の説明
1 酸素センサユニット
11 酸素センサ
12 ヒータ
13 温度検出部
2 ECU
20 温度−電圧変換部
30 CPU
31 エンジン制御部
32 駆動波形決定部
33 タイミングマネージャ
34 増幅率見積ブロック
40 メモリ
50 D/A変換部
60 駆動波形入力回路
70 増幅器
80 端子故障診断部

Claims (8)

  1. 車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御装置であって、
    最小電流値と最大電流値との間で変化するパルス電流を前記ヒータに印加するためのスイッチング素子と、
    前記パルス電流の立ち上がり波形および立下り波形が前記最小電流値及び前記最大電流値の両方に滑らかに連続するように、前記スイッチング素子に駆動波形を印加する電流制御手段と、
    を備えるヒータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のヒータ制御装置において、
    前記電流制御手段は、前記車両用センサの温度の検出値を取得し、該温度検出値に応じて前記スイッチング素子の駆動波形を制御する、ヒータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のヒータ制御装置において、
    前記電流制御手段は、前記温度検出値及び前記スイッチング素子の増幅特性に基づいて、前記スイッチング素子の駆動波形を制御する、ヒータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のヒータ制御装置において、
    前記電流制御手段は、前記スイッチング素子に印加する駆動波形のパターンと該スイッチング素子に流れる電流に基づいて、前記スイッチング素子の増幅特性を測定し、この増幅特性の測定値及び前記温度検出値に基づいて前記スイッチング素子の駆動波形を制御する、ヒータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のヒータ制御装置において、
    前記車両用センサの温度及び前記スイッチング素子の増幅特性に対応付けて前記駆動波形のパターンを予め記憶した波形記憶部を更に備え、
    前記電流制御手段は、前記車両用センサの温度の検出値及び前記スイッチング素子の増幅特性の測定値に対応するパターンを前記波形記憶部から読み出し、この読み出したパターンに基づいて前記スイッチング素子に駆動波形を印加する、ヒータ制御装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のヒータ制御装置において、
    前記パルス電流はPWM波形であり、前記パルス電流の立ち上がり波形及び立下り波形は正弦波の一部である、ヒータ制御装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のヒータ制御装置において、
    前記車両用センサを乾燥させて結露を除去するための結露除去運転と、
    前記車両用センサを活性温度まで加熱するための通常運転と、を行うように前記ヒータを制御する、ヒータ制御装置。
  8. 車両用センサのヒータを制御するためのヒータ制御方法であって、
    前記ヒータにパルス電流を流すためのスイッチング素子に供給する駆動波形を算出するステップであって、前記パルス電流の立ち上がり波形および立下り波形が、該パルス電流の最小電流値及び最大電流値の両方に滑らかに連続する形状となるように前記駆動波形を算出するステップと、
    前記駆動波形を前記スイッチング素子に供給して、前記形状のパルス電流を前記ヒータに流すステップと、を含むヒータ制御方法。
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