JP2009293113A - アルミニウム溶湯の処理方法 - Google Patents

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丘憲 佐藤
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Abstract

【課題】不純物としてTi、Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム或いはアルミニウム合金溶湯に対してこれらを効率良く、工業的規模で低減することが可能な溶湯処理方法を提供する。
【解決手段】不純物としてTi、Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯を調製する際に、Ti及びBをそれぞれ単体金属或いはAlとの母合金の形でアルミニウム原料とともに溶解炉に装入して、前記Ti及びBをそれぞれ単体金属或いはAlとの母合金をアルミニウムと同時に溶解した後、この溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯よりサンプルを採取・分析し、この分析値を基にアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる包晶系元素と反応する当量のBに対して過剰に、B或いはB母合金を添加して撹拌する。
【選択図】なし

Description

本発明は不純物としてTi、Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム及びアルミニウム合金に対する溶湯処理方法に関する。
本発明は、電解コンデンサー用に代表されるTi、Vその他の包晶系不純物元素の含有量を低減したアルミニウム及びアルミニウム合金の溶湯処理方法に関する。
近年、電解コンデンサー用等に使用されるアルミニウム或いはアルミニウム合金には、コンデンサーの性能を維持向上させるためアルミニウムの更なる高純度化が要求され、Ti,V,Zr、B等の不純物量は極力低く設定されるようになった。
共晶系の不純物であるSi,Mn,Fe等は、アルミニウム溶湯を、撹拌を伴った制御冷却条件下で冷却してα−Al晶を偏析凝固されることにより分離することができる。
しかしながら、包晶系の不純物元素であるTi,V等は製品にしようとする溶湯側に濃縮されるので、これらの不純物を偏析凝固法で除去するためには、偏析凝固法を実施する前に予めTi、V等を極力除去しておく必要がある。
不純物としてTi、V等の包晶系元素をアルミニウム或いはアルミニウム合金の溶湯に対して、これらの包晶系不純物元素を低減する溶湯処理方法として、例えば次のような方法が開示されている。
硼化アルミニウムより安定な硼化物を形成する元素群MからTi、Hfをα、それ以外をβとし、元素群αをX(元素群αの総加数原子濃度)/Y(元素群βの該溶湯中の総原子濃度)が0.2〜100となるように添加し、かつ該溶湯中の元素群Mが硼化物を形成するのに必要な量以上となるようにBを添加し、生成させた硼化物を分離除去して元素群Mを低減させる方法が、特許文献1,2で紹介されている。
また、不純物としてTi及び/又はVを含むアルミニウム溶湯又はアルミニウム合金溶湯中にTiB2及び/又はVB2として計算される合計化学当量よりも10〜200質量ppm多いBを添加しTi及び/又はVをTi−B系及び/又はV−B系化合物にして除去した後、さらに炭素含有物質を溶湯に添加して、過剰に含まれている未反応のBをアルミニウム溶湯又はアルミニウム合金溶湯から分離する方法が特許文献3で紹介されている。
特開2000−104128号公報 特開2002−97528号公報 特開2002−194453号公報
しかしながら、上記各特許文献で紹介されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法には、以下のような問題点があった。
例えば、特許文献1,2で提案された方法では、溶湯に元素群αを固体状態で添加する為、元素群αを均等に溶解した溶湯を得るのに30分〜5時間もかかっていた。このため、工業的規模においては、溶解に最も時間を要し、製造サイクル中の多くの時間を占めることになる。その結果、この方法ではサイクルタイムの超過を招くという問題がある。
また特許文献3で提案された方法による溶湯処理では、処理後のVの残留が2質量ppmと比較的多く、除去量が不十分である。
そこで、本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、不純物としてTi、Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム或いはアルミニウム合金溶湯に対してこれら包晶系元素を効率良く、工業的規模で低減することが可能な溶湯処理方法を提供することを目的とする。
本発明のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法は、その目的を達成するため、不純物としてTi,Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯を調製する際に、Ti及びBをそれぞれ単体金属或いはAlとの母合金の形でアルミニウム固体原料とともに溶解炉に装入してTi及びB成分をアルミニウム固体原料と同時に溶解する第一工程、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯よりサンプルを採取・分析し、この分析値を基にアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる前記包晶系元素と反応する当量のBに対して過剰量のB単体金属或いはB母合金を添加した後、攪拌する第二工程の2工程を含むことを特徴とする。
前記第一工程においては、予め把握されたアルミニウム固体原料の不純物濃度、過去の実績、抜き取り検査から設定した新地金中の不純物濃度を使用して算出した予想不純物濃度を用いて、Ti及びB成分の必要装入量を決定することが好ましい。
その際、算出された予想不純物濃度のうち、Tiを除く包晶系元素の合計に対して2倍以上100倍以下のTi量となるようにTi成分の装入量を決定することが好ましい。
さらに、Ti成分装入量を決定した後、その決定Ti量に対してTiB2になる当量、あるいはそれ以下の量のB量になるようなB或いはB母合金を、前記Ti成分と同時に装入することが好ましい。
前記第二工程における、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯へのB単体金属或いはB母合金の添加の工程では、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる包晶系元素と反応し、硼化物を形成する必要量に対し、2倍以上500倍以下のB量となるようにB成分添加量を調整することが好ましい。
そして、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯にB成分を添加した後に攪拌する工程である第二工程そのものを、660℃以上900℃以下の温度で実施することが好ましい。
なお、本発明における「包晶系元素」には、Ti,Vの他に、Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wが含まれる。
本発明においては、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯を調製する際に、原料地金に溶解前に凝集核となるTi及びB成分を予め加えておき、そのTi及びB成分をアルミニウム又はアルミニウム合金地金の溶解と同時に溶解している。このため、TiとBとの反応が長時間に亘って行われ、凝集核が十分生成された溶湯に対してB処理が実施されることとなって、効率良くTi、Vを除去することが可能となる。また、アルミニウム合金地金の溶解前に凝集核生成元素を添加することによって、結果として全体の処理時間が大幅に短縮され、工業的規模で実施する際に効果が大きい。
本発明者等は、アルミニウム又はアルミニウム合金の溶湯に含まれているTiやV等の包晶系元素とB等の相互反応を詳細に調査・研究した。その結果、以下のような作用があることを見出した。
TiやV等の包晶系元素を含むアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に、Al−B母合金等としてBを添加するとTiB2やVB2等の金属間化合物が生成し、溶湯中に懸濁又は炉底に沈殿する。この金属間化合物を工業的には、沈降分離、浮上分離、フィルター分離等により、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯中から分離する。しかし、TiB2、VB2として計算される合計化学当量と同量のBを投入しても、未反応のTiやV及びBが残留し、一般的に工業的に実施される介在物除去方法では除去することができない。
また、前記したように、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に固体状態のTiやBを添加することになり、TiやBを均一に溶解すること自体に30分〜5時間かかってしまう。このように、製造サイクル中で溶解に最も時間を要することになり、サイクルタイムの超過を招いて生産性を低下させることになる。
そこで、不純物としてTi、Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯を調製する際に、Ti及びBをそれぞれ金属単体或いはAlとの母合金の形で、アルミニウム原料とともに溶解炉に装入して、前記Ti及びBをそれぞれ金属単体或いはAlとの母合金をアルミニウムと同時に溶解する工程を採用することにより、凝集の核となるTiとBの反応時間が長くなる。その結果、より効率的にTiB2が生成され、最終的に包晶系元素濃度を低く抑えることが可能となる。
また、Ti及びBをそれぞれ金属単体或いはAlとの母合金をアルミニウム原料とともに溶解炉に装入してTi及びBをそれぞれ金属単体或いはAlとの母合金をアルミニウムと同時に溶解する工程を採用することにより、アルミニウム原料溶解後の添加と比較してサンプル採取、分析の回数を減らすことができ、サイクルタイムの短縮化により生産性を向上させることができた。
この際、予め把握されたスクラップの不純物濃度、過去の実績、抜き取り検査等から設定した新地金中の不純物濃度を使用して算出した予想不純物濃度を用いて、Ti及びB成分として、それぞれの金属単体或いはAlとの母合金の必要装入量を決めれば、サンプル採取や、分析を行う必要がなくなり、作業サイクル時間を大幅に短縮することができる。
さらに、Ti及びBをそれぞれ金属単体或いはAlとの母合金の必要量を装入するに際して、算出された予想不純物濃度のうち、Tiを除く包晶系元素の合計に対して2倍以上100倍以下のTi量となるようにTi、或いはTi母合金量を算出し、その算出した投入Ti量に対してTiB2になる当量、或いはそれ以下のBになるようなB量のB或いはB母合金を同時に投入することで、最小限のB量で、TiとBとの反応時間を十分に確保することができ、その結果、高効率で包晶系元素濃度を低くすることが可能となる。
Ti添加量が、Tiを除く包晶系の元素に対して2倍より少ないと、Tiを除く包晶系元素を効率よく低減できず、100倍を超えても、包晶系元素の低減効率が上昇することはなく、かえってコスト高になってしまう。
また、最小限のB量で包晶元素を低減する必要があるので、この段階でBの添加量を等量以上にすると、最終的なB量が増大してしまい、コスト高になることに加え製品の品質も低下してしまう。等量或いは、それ以下のBでも最終的な包晶系元素の低減効率が良いことがわかったため、第一工程では、B添加量を等量以下にすることが好ましい。
さらにまた、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯へB或いはB母合金の添加に際し、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる包晶系元素と反応し、硼化物を形成する必要量に対し、理論B量より2倍以上500倍以下のB量となるようにB或いはB母合金添加量を調整することにより、包晶系元素を効率よく低減することができる。
添加B量が2倍に満たない程に少ないと、反応しないTi,Vが増え残留してしまう。逆に500倍を超える程に多いと、製品中のBの濃度が高くなり、コンデンサーの質を悪くしてしまうので、適正な範囲にコントロールする必要がある。
なお、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯にBを添加しての攪拌する処理は、660〜900℃の温度域で行われることが好ましい。このときの溶湯温度が660℃に達しないと、TiB2やVB2の生成反応が遅くなり、生産性が悪くなる。TiB2やVB2の生成反応は900℃を超える溶湯温度でも進行するが、過度に高い温度はエネルギー消費量が多くなるばかりでなく、炉壁耐火物の溶損を促進させる。
そして、攪拌は、不活性ガスを吹き込みつつ機械的に行うことが好ましい。具体的には、ガス吹き込みノズルを有するインペラーを用い、Arガス等の不活性ガスを噴出しながら当該インペラーを溶湯中で回転させることが好ましい。
実施例1:
予測値として、Ti:3.1質量ppm、V:5.2質量ppm、B:5.5質量ppmの99.99質量%アルミニウム地金11kgに対して、含有Vの約12倍の60質量ppmにあたるAl−10%Ti母合金6.9gを同時に添加し、さらにその添加Tiに対してTiB2となる化学当量に相当する量のAl−4%B母合金7.7gも同時に添加して、電気炉により830℃まで加熱、溶解した結果、Ti:20.9質量ppm、V:2.2質量ppm、B:2.4質量ppmのアルミニウム溶湯が得られた。
次いで、上記の分析値のBは全てTiB2もしくはVB2となっているものとして、残りのTi,Vが硼化物を作るBの化学当量の2.0倍に相当する量となるように、Al−4%B母合金4.5gを加えた後、下部にガス吹き込みノズルを有するインペラーからAr、Cl2混合ガスを6L/hrの流速で60分吹き込み、撹拌しつつ、780℃で保持した。
その後、質量分析を実施したところ、Ti:1.0質量ppm、V:0.4質量ppm、B:6.9質量ppmのアルミニウム溶湯が得られた。
実施例2:
予測値として、Ti:6.0質量ppm、V:9.7質量ppm、B:0.6質量ppmの99.99質量%アルミニウム地金11kgに対して、含有Vの約3倍の30質量ppmにあたるAl−10%Ti母合金3.3gを同時に添加し、その添加Tiに対してTiB2となる化学当量に相当するAl−4%B母合金7.2gも同時に添加して電気炉により830℃まで加熱、溶解した結果、Ti:16.9質量ppm、V:6.8質量ppm、B:2.5質量ppmのアルミニウム溶湯が得られた。
次いで、上記の分析値のBは全てTiB2もしくはVB2となっているものとして、残りのTi,Vが硼化物を作るBの化学当量の2.5倍に相当する量となるように、Al−4%B母合金7.2gを加えた後、下部にガス吹き込みノズルを有するインペラーからAr、Cl2混合ガスを6L/hrの流速で60分吹き込み、撹拌しつつ、780℃で保持した。
その後、質量分析を実施したところ、Ti:0.3質量ppm、V:1.0質量ppm、B:15.6質量ppmのアルミニウム溶湯が得られた。
比較例:
99.98質量%のアルミニウム地金25kgを電気炉により830℃まで加熱、60分間かけて溶解し、サンプル採取&分析を実施したところ、Ti:6.3質量ppm、V:10.8質量ppm、B:0質量ppmのアルミニウム溶湯を得た。そこに含有V量に対して約3倍の30質量ppmに相当するTiをAl−10%Ti母合金にて添加、投入Tiと反応し、TiB2となる当量の13.5質量ppmに相当するBをAl−4%B母合金にて添加後、撹拌を実施し両母合金を溶解した。その後、再度サンプル採取して分析を実施したところ、Ti:31.4質量ppm、V:10.5質量ppm、B:12.9質量ppmのアルミニウム溶湯を得た。
次いで、含有Ti、VがTiB2、VB2となる当量に対して、Bを10質量ppm過剰になるように、Al−4%B母合金を添加後、下部にガス吹き込みノズルを有するインペラーからArガスを60分吹き込み、撹拌した溶湯から滓を取り除いた結果、Ti:1.5質量ppm、V:2.0質量ppm、B:11.4質量ppmのアルミニウム溶湯が得られた。
上記実施例1,2では、Al地金にTi及びBの母合金を直接加えて両者を同時に溶融させた後、Ti,Vの低減策を施している。一方、比較例では、Al地金を溶融した後にTi及びBの母合金を加えて両者を溶融させた後にTi,Vの低減策を施している。
Ti及びBの母合金をAl地金と同時に溶融させることで、Al地金を溶融させた後にTi及びBの母合金を溶融させる場合と比べて、最初の溶融工程の分だけ加熱時間を短縮でき、その結果、Al溶湯調製の低コスト化に資することができる。
しかも、Ti及びBの母合金をAl地金に最初に加えて同時に溶融させることにより、Al材とTi及びBの母合金の接触時間を長く取ることができ、凝集核となるTiとBの反応時間が長くなり、凝集核が十分生成された溶湯に対してB処理が実施されることとなって、結果として最終的なTi及びVの残留量が1.0質量ppm以下と低い値まで低減できた。
これに対し、比較例では均等に溶解した溶湯を得るのに60分もかかっていた。これは、工業的規模においては製造サイクル中の多くの時間を占め、その後凝集核となるTiとBの反応時間が充分にとると、サイクルタイムの超過を招くという問題があるため、凝集核となるTiとBの反応時間が充分にとれず、最終的なTiの残留量が1.5ppm、Vの残留量が2.0質量ppmと比較的多く、低減量が不十分な結果となった。

Claims (6)

  1. 不純物としてTi,Vその他の包晶系元素を含むアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯を調製する際に、
    Ti及びBをそれぞれ単体金属或いはAlとの母合金の形でアルミニウム固体原料とともに溶解炉に装入してTi及びB成分をアルミニウム固体原料と同時に溶解する第一工程、
    溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯よりサンプルを採取・分析し、この分析値を基にアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる前記包晶系元素と反応する当量のBに対して過剰量のB単体金属或いはB母合金を添加した後、攪拌する第二工程
    の2工程を含むことを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
  2. 前記第一工程において、予め把握されたアルミニウム固体原料の不純物濃度、過去の実績、抜き取り検査から設定した新地金中の不純物濃度を使用して算出した予想不純物濃度を用いて、Ti及びB成分の必要装入量を決定する請求項1に記載のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
  3. 前記第一工程の前記Ti及びB成分の必要装入量を決定するに際して、算出された予想不純物濃度のうち、Tiを除く包晶系元素の合計に対して2倍以上100倍以下のTi量となるようにTi成分の装入量を決定する請求項2に記載のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
  4. 前記第一工程において、Ti成分装入量を決定した後、その決定Ti量に対してTiB2になる当量、あるいはそれ以下の量のB量になるようなB或いはB母合金を、前記Ti成分と同時に装入する請求項3に記載のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
  5. 前記第二工程において、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯へのB単体金属或いはB母合金の添加に際し、アルミニウム又はアルミニウム合金溶湯に含まれる包晶系元素と反応し、硼化物を形成する必要量に対し、2倍以上500倍以下のB量となるようにB成分添加量を調整する請求項1〜4のいずれかに記載のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
  6. 前記第二工程である、溶解されたアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯へのB成分添加後に攪拌する工程を、660℃以上900℃以下の温度で実施する請求項1〜5のいずれかに記載のアルミニウム又はアルミニウム合金溶湯の処理方法。
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