JP2009292454A - ヨットロープを電動で巻き取る電動ウィンチシート操作システム - Google Patents

ヨットロープを電動で巻き取る電動ウィンチシート操作システム Download PDF

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Abstract

【課題】コックピットに居ながらに一人でも、メインシートやジブシート等を電動ウィンチで操作できる操船システムを提供する。
【解決手段】マスト2やデッキ1上等に取り付けたエンドレスウィンチ3にメインシート4やハリヤードを挿入し、ウィンチを操作することでセールの揚げ降ろしやシートの出し入れを電動にて可能とする。メインシート・ハリヤードだけでなく、ジブシート、バウライン・スターンライン等のウィンチで操作できるシート類の操作パネル12をコックピット8内に取り付けることで、一人でもコックピット8に居ながらにしてすべてのシートの電動操作が可能となる。エンドレスウィンチ3を用いることでシートの長さだけ自由にセールを出せるため、操船中に風の状態が変わった時にも迅速にセールの出し入れができる。また、電動であるため風が強い時にでも簡単にロープ操作ができ、操船者は舵取りに専念できるため航行の安全性が確保できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、コックピットに居ながらに一人でも、メインシートやジブシート等のロープ類を電動エンドレスウィンチで操作できる操船システムに関する。
従来から、ジブシートをコックピットから操作することでジブセールの揚げ降ろしおよび出し入れの調整を行うジブファーラーシステムや同様な装置としてメインファーラーがあった。この例として、非特許文献1に開示されるものがある。従来のセールシステムではジブセールであれば船首部に一人のサポーターを配置してコックピットの操作者と連動してセール操作する必要があったが、これらのファーリングシステムの導入によりサポーターを配置する必要がなくなったため、セール操作が飛躍的に向上したことは間違いない。しかしながら、人力によって操作するためセールのセットにはそれ相当の力が必要で時間もかかるという問題が残っていた。特に風が強くなってきたときに、セールにかかる風圧力が大きくなるため、セール操作に多大な労力と人数および時間を要し、その間操船者と乗組員は危険にさらされることになる。
この労力を軽減するために電動ウィンチにてシート類を巻き取るという方法が考えられるが、シートの長さを船の大きさを考えて初期調整しておかなければいけないことや風が強くなるとロープが風に振られてウィンチドラムへのリードが思うようにいかずにロープかみの原因となる、という問題点が発生する可能性が考えられる。
青木洋著、「外洋ヨットの教科書、インナーセーリング1」、舵社出版、2005年4月5日発行、p81
このように、操船者にとってセール操作にかかる労力を軽減することが安全な航行を確保する一つの手段であることは間違いなく、人力で操作している部分を電動にて行えるように改善していくことが重要であるが、その場合はロープの長さを気にすることなく自由な長さでの初期セットが可能なものとし、風が強くなってもロープが振られてロープかみをしないような工夫が必要である。本発明は、このような予想される問題点を克服して各種のロープワークをコックピットに居ながらにして一人でも簡単に行える、電動ウィンチ操作システムを提供することを課題とする。
本課題を解決する請求項1の発明は、メインマストのサイドに配置した電動のエンドレスウィンチにメインセールのハリヤードやメインシートを通して、コックピットに設置した操作パネルから当該ウィンチを操作することにより、セールの揚げ降ろしや出し入れができることを特徴とする電動ウィンチシート操作システムで、この電動ウィンチとして巻き取りロープの長さが自由であるエンドレスウィンチの特性を利用したことでロープ長は自由な長さのものを用いれば良いし、人力に頼らず迅速に一人でも簡単にセール操作が可能となる。
このエンドレスウィンチは、請求項1ではマストのサイドに設置したことを特徴とするが、設置場所としては小さなスペースさえあればよいので、デッキ上やデッキ下(キャビン天井)あるいはコックピットにも取り付け可能で、船の大きさに合わせた柔軟な対応ができる。(請求項2)
エンドレスウィンチをマストのサイドに取り付けた場合は、風が強くなるとロープが振られてウィンチドラムにスムーズにリードできないことがあるので、エンドレスウィンチのリード部に風よけチューブを設け、その中にロープを通すことでロープを安定的にウィンチに導き込むことが可能である。(請求項3)なお、ここでのリード部とはロープがウィンチドラムから下方向にぶら下がっている部分と定義する。
請求項1では、メインセールへの取り付けに関して示したが、ジブセールやバウライン・スターンラインに対してもエンドレスウィンチを配置することが可能で種々のロープワークに応用できる。(請求項4)各ロープに対してエンドレスウィンチを設置することで、ロープワークにかかる労力が軽減でき、操船者は舵取りに専念できる。
本発明は、エンドレスウィンチがロープの長さを気にせずにロープの巻き取りや送り出しが可能であるという特徴を利用してメインシートやジブシートをはじめ、種々のロープの巻き取りや送り出しに活用することでロープ長さに依存しない労力軽減可能なシステムを構築することで、操船者を舵取りに専念させる効果があり、ひいては船舶の航行の安全性を確保できる。
本発明は、請求項1ではマストのサイドに電動ウィンチを取り付けた例を示したが、エンドレスウィンチがロープ長さを気にせずにロープを巻き取ることができるという特性故に操作対象物から遠い場所にウィンチ本体を設置することができるため、船の大きさに合わせてデッキ上、デッキ下、コックピットなど自由な場所に電動ウィンチの取り付け配置を設定できるという柔軟性がある。
エンドレスウィンチを採用した副次効果として、ウィンチドラムにロープを360°回して巻き付けてあるため、クリープ力が大きく滑りが少ない機構が構成され、巻き取りがスムーズであるばかりでなく、ロープの痛みも小さくてすむという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、本発明をメインシートに適用した例について図面を参照しながら説明する。図1は、デッキ1の上にたてたメインマスト2のサイドにエンドレスウィンチ3を取り付け、エンドレスウィンチ3にメインシート4を360°巻き付けた後にメインマスト2のサイドに取り付けた滑車5、ブーム6に取り付けた滑車7、コックピット8内のメインシートトラベラー9に取り付けた滑車10を介して、メインシート4を止め金具11に結びつけた状態を示す。メインシート4の止め金具11とは反対側のシート端は、図1の4aのようにエンドレスウィンチ3の直下に降ろされている。エンドレスウィンチ3はコックピット8内に設置された操作パネル12に配線されており、操作パネル12にあるスイッチ13によりウィンチの起動(前進と後進)および停止を操作する。図1の場合のエンドレスウィンチ3では、図2に示すようにメインシート4が巻き取られる方向を前進方向14とし、メインシート4が送り出される方向を後進方向15と定義する。風向きが変わりメインセールを展開する場合は、メインシート4を緩めなければならないので、操作パネル12のスイッチ13を操作してエンドレスウィンチ3を後進させてメインシート4を緩める。逆に、メインセールを引き込むときはメインシート4を絞り込む必要があるので、スイッチ13を操作してエンドレスウィンチ3を前進させてメインシート4を絞る。
こうすることで、人力でメインシート4を操作する必要がなくなり、コックピット8に居ながらにして片手で簡単に一人でもシート操作が可能となる。
図1によれば、エンドレスウィンチ3はメインマスト2のサイドに設置されているが、これは実施の一例であり船の大きさを考慮して配置を決めることが可能な柔軟なシステムであるので、デッキ1の上に直接に設置しても良いし、デッキ1の下(キャビンの天井)あるいはコックピット8内に設置しても良い。デッキ1の下に設置する場合は、図3のごとくデッキ1に開口16を設けてメインシート4を通すことになる。
また、図1はメインシート4に対する実施例であるが、これはジブシート、メインハリヤード、ジブハリヤードおよびバウラインやスターンラインにも応用できるシステムであり、それぞれのロープに対する各エンドレスウィンチは図1の操作パネル12に集中配線されることになる。そうすることで、操作パネル12の各ウインチスイッチ13を操作すればよいことになり、各ロープを人力で操作する必要がなくなり、コックピット8に居ながらにして片手で簡単に一人でもすべてのロープ操作が可能となる。
図4は、エンドレスウィンチ3を図1のようにメインマスト2のサイドに取り付ける場合の風よけチューブの設置を示す。これは、図1の場合は風が強くなるとメインシート4が風に振られてエンドレスウィンチ3のドラムにスムーズにリードできないという問題点を解決する手段である。すなわち、風向きが変わりメインシート4を緩める場合にエンドレスウィンチ3のドラムのリード部のシートが一時的にたるむが、そのたるんだ部分が風に振られることでシートの安定な導きができないことがある。そこで、図4(a)のようにメインシート4がエンドレスウィンチ3のドラム3aに引き込まれるリード部を風振れから保護する風よけチューブ17を取り付けることとし、メインシート4を風よけチューブ17に通しておく。図4(b)はエンドレスウィンチ3を上下逆さまに取り付ける場合の一例で、滑車5を介して風よけチューブ18の中を通して導かれたメインシート4をエンドレスウィンチ3のドラム3aに巻き付けた後、滑車19を介して再び風よけチューブ18に通しておく。図4(b)では、滑車19は風よけチューブ18の外にあるが、風よけチューブ18の中に入れることでも良い。
図5は、図1におけるメインシート4を収納しておく収納バスケット20を設置した例を示している。エンドレスウィンチ3でメインシート4を巻き取ると、図1の4aのようにデッキ1の上に散乱することになってデッキ上での作業性が悪くなるので、収納バスケット20を設けることでメインシート4をその中にコンパクトにまとめ、デッキ上を有効に広く使えるようにする。
図6に示すようにロープ類はエンドレスウィンチ3のドラム3aに360°回して巻き付けるが、こうすることでクリープ力が大きく滑りが少ない機構が構成され、巻き取りおよび送り出しがスムーズであるばかりでなく、ロープの痛みが小さくてすむという効果がある。
本発明の実施形態の全体構成を示す概略斜視図である。 図1のエンドレスウィンチの前進・後進方向を説明する右舷から見た斜視図である。 デッキ下にエンドレスウィンチを取り付けた状態を示すデッキ部分の断面図である。 風よけチューブの実施例を示すエンドレスウィンチ付近の拡大図である。 シートの収納バスケットを装着した状態の全体構成を示す概略斜視図である。 エンドレスウィンチへのロープの巻き方を示すエンドレスウィンチ拡大図である。
符号の説明
1 デッキ
2 メインマスト
3 エンドレスウィンチ
3a ドラム
4 メインシート
4a メインシート
5 滑車
6 ブーム
7 滑車
8 コックピット
9 メインシートトラベラー
10 滑車
11 止め金具
12 操作パネル
13 スイッチ
14 前進方向
15 後進方向
16 開口
17 風よけチューブ
18 滑車
19 風よけチューブ
20 収納バスケット

Claims (5)

  1. メインマストに配置した電動のエンドレスウィンチにメインセールのハリヤードやメインシートを通して、コックピットに設置した当該ウィンチの操作パネルから当該ウィンチを操作することにより、一人でも簡単にセールの揚げ降ろしや出し入れができることを特徴とする電動ウィンチシート操作システム。
  2. エンドレスウィンチをデッキ上、デッキ下やコックピット内に設置したことを特徴とする請求項1記載の電動ウィンチシート操作システム。
  3. エンドレスウィンチに風よけチューブを配して、風が強くなってもロープがエンドレスウィンチドラムにスムーズに導き込まれるように工夫したことを特徴とする請求項1記載の電動ウィンチシート操作システム。
  4. メインセールだけでなく、ジブセールやバウライン・スターンラインに対してエンドレスウィンチを配置することで、コックピットに居ながらにしてシート類の操作を一人で可能とすることを特徴とする請求項1記載の電動ウィンチシート操作システム。
  5. 請求項1に記載のエンドレスウィンチドラムに360°回してロープを取り付けてロープの巻き取りをスムーズにして、ロープの痛みを少なくした電動ウィンチシート操作システム。
JP2008176303A 2008-06-09 2008-06-09 ヨットロープを電動で巻き取る電動ウィンチシート操作システム Pending JP2009292454A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015145718A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 三菱電機株式会社 測位装置

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