JP2009292290A - 制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない検知装置で精度良く車両の水没域を検出できる制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】
車両を制御する他の制御装置と、車両の水没を検知する検知装置と、他の制御装置及び検知装置の車両に対する取付位置とを関連付けて記憶する記憶部と、制御装置が出力する送信信号及び検知装置が出力する検知信号を入力する入力部と、入力部が入力する送信信号に基づいて制御装置との通信に異常が生じたかを判定する異常判定処理と、入力部が検知信号を入力した場合に、異常判定処理で異常と判定した制御装置に関連付けて記憶部が記憶する取付位置と、検知装置の取付位置とに基づいて水没した制御装置を検出する検出処理とを実行する実行部とを備える。これによれば、他の制御装置との通信異常の原因が水没によるか否かを取付位置に基づいて判定するため、少ない検知装置で精度良く水没域を検出できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、水没を検出する装置及び方法に関し、特に車両の水没域を検出する制御装置及び制御方法に関する。
従来より、車両の水没を精度良く検出できる水没検出装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この水没検出装置は、車両への浸水を検出する浸水検出手段と、車両が、海、川、及び湖のいずれかに相当する場所に位置するか否かを判定する自車位置判定手段とを備え、浸水検出手段が浸水を検出し、かつ自車位置判定手段が肯定判定した場合に、車両の水没を検出することを特徴としている。
また、車両の水没という異常な状態を検出した後に、車両外のユーザへ異常を報知できる車両用異常報知システムが知られている(例えば、特許文献2)。
この車両用異常報知システムは、車両の浸水を監視する監視手段と、監視手段からの出力に基づいて車両が異常であると判定した場合に、警告メッセージを報知する報知手段と、報知手段が報知する警告メッセージを受信するユーザ端末とを備えることを特徴としている。
更に、車両用パワーウィンドウを制御する水没した制御装置を構成するマイコンに代わってバックアップ制御を行うことができるバックアップ装置が知られている(例えば、特許文献3)。
このバックアップ装置は、マイコンが水没により停止した場合に、マイコンに供給する電圧が予め設定した電圧以下になると、マイコンが行う制御に代えて制御を行うバックアップ手段を動作させることを特徴としている。
特開2005−138667号公報 特開2006−27356号公報 特開2001−14002号公報
ところで、特許文献1から3に記載の装置等では、車両の水没を検知すると共に、水没により生じる人命の危険等を回避する制御を車両に対して行う。このため、これらの装置は、単に車両の水没を検出する機能のみを有すれば足り、どの領域まで車両が水没したかを検出する機能を有していない。
ここで、これらの装置が水没域を検出するために水没を検知するセンサを増設すると、車両の製造コストが増加してしまうという問題が生じる。また、これらの装置は、水没域を時刻と関連付けて記憶しないため、水没の状況を事後的に検証できないという問題が存在する。
具体例としては、水没した車両を水中から引き上げた場合において、これらの装置では、どのような状態で水没したかを記憶しないため、水没事故を事後的に検証できないという問題があった。
また、水没した車両を修理する場合において、これらの装置では、水没した部分を特定することが困難であるため、車両の修理を効率的に行うことができないという問題があった。
更には、車両を再販売等して再利用する場合において、これらの装置では、水没履歴の有無を特定することが困難であるため、水没歴の詐称を防止することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、少ない検知装置で精度良く車両の水没域を検出して記憶できる制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明に係る制御装置は、車両に関する情報を記憶制御する制御装置であって、車両の被制御部を制御する他の制御装置を識別する識別情報と、車両の水没を検知する検知装置を識別する識別情報と、他の制御装置及び検知装置の車両に対する取付位置に関する情報とを関連付けて記憶する記憶部と、他の制御装置が出力する送信信号及び検知装置が出力する検知信号を入力する入力部と、入力部が入力する送信信号に基づいて他の制御装置との通信に異常が生じたか否かを判定する異常判定処理と、入力部が検知信号を入力した場合に、異常判定処理で異常が生じたと判定した制御装置を識別する識別情報に関連付けて記憶部が記憶する取付位置に関する情報と、検知装置を識別する識別情報に関連付けた取付位置に関する情報とに基づいて車両における水没した制御装置を検出する検出処理と、検出処理で検出した水没した制御装置を記憶部へ保存する保存処理とを実行する実行部とを備えることを特徴としている。
上記構成において、検出処理は、入力部が検知信号を入力した場合であり、かつ異常判定処理で通信に異常が生じたと判定した制御装置が、入力部の入力した検知信号を出力した検知装置と記憶部が関連付けて記憶する情報に関する取付位置よりも下位の取付位置に取付けた装置である場合に、制御装置が水没したと判定する水没判定処理と、水没判定処理で水没と判定した制御装置を含む車両における水没域を検出する水没域検出処理とで構成される構成を採用できる。
上記構成において、入力部は、他の制御装置とバスを介して通信する送信信号を入力し、 異常判定処理は、水没判定処理で水没したと判定した制御装置が用いるバスを介して通信する水没と判定した制御装置以外の他の制御装置について、バスを介して通信する送信信号に基づいて通信の異常を判定し、水没域検出処理は、異常判定処理で通信が正常であると判定した他の制御装置を除く車両の領域を水没域として検出する構成を採用できる。
上記構成において、保存処理は、実行部が異常判定処理、水没判定処理、及び水没域検出処理を実行して判定した判定結果、判定対象、及び検出結果のいずれか1つ以上を、判定時刻及び検出時刻のいずれか1つ以上で関連付けて記憶部に保存する処理である構成を採用できる。
本発明に係る制御方法は、車両に関する情報を記憶制御する制御方法であって、車両の被制御部を制御する他の制御装置が出力する送信信号及び車両の水没を検知する検知装置が出力する検知信号を入力する入力ステップと、入力ステップで入力する送信信号に基づいて他の制御装置との通信に異常が生じたか否かを判定する異常判定処理と、入力ステップで検知信号を入力した場合に、他の制御装置を識別する識別情報と、検知装置を識別する識別情報と、他の制御装置及び検知装置の車両に対する取付位置に関する情報とを関連付けて記憶する記憶部から、異常判定処理で異常が生じたと判定した制御装置を識別する識別情報に基づいて取付位置に関する情報を検索すると共に、検索した制御装置の取付位置に関する情報と検知装置の取付位置に関する情報とに基づいて、車両における水没した制御装置を検出する検出処理と、検出処理で検出した水没した制御装置を記憶部へ保存する保存処理とを実行する実行ステップとを備えることを特徴としている。
本発明の構成によれば、他の制御装置との通信に異常が生じた原因が水没によるものであるか否かを取付位置に関する情報に基づいて判定するため、少ない検知装置で精度良く車両の水没域を検出して記憶できる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の制御装置で構成される車載LAN1(Local Area Network)の一実施例を示すシステム構成図である。
車載LAN1は、パワートレイン系LAN10、情報系LAN20、ボディ系LAN30、及びゲートウェイECU90(Electronic control unit:電子制御 ユニット)で構成される。
ゲートウェイECU90は、CAN(Controller Area Network)バスBC1からBC3を介してパワートレイン系LAN10、情報系LAN20、ボディ系LAN30に接続する。ゲートウェイECU90は、CANプロトコルに従った通信に用いられるフレームデータ等を、接続するLAN間で中継する。
パワートレイン系LAN10、情報系LAN20、及びボディ系LAN30は、車両の基本的な動力伝達系統、情報伝達系統、及び車体系統を制御するECUと、ECU間でデータを通信するために用いるバスとで構成される。
具体的には、パワートレイン系LAN10は、エンジン制御ECU11、ギア(トランスミッション)制御ECU12、その他のパワートレインを制御する水没センサ付きECU13、及び不図示のECU14からECU15で構成される。情報系LAN20は、ディスプレイECU21、オーディオECU22、及び外部通信ECU23で構成される。ボディ系LAN30は、ライトECU31、シートECU32、ドアECU33、エアバッグECU34、及びエアコンECU35で構成される。
エンジン制御ECU11からエアコンECU35は、それぞれ各種センサ又は各種ボタン等から取得した信号に基づいてアクチュエータ等を駆動させることで、それぞれの対象物を制御する。具体的には、エンジン制御ECU11及びギア制御ECU12は、各種センサ等から取得した信号に基づいてエンジン及びギアを制御するアクチュエータを駆動させる。また、同様に、ディスプレイECU21、オーディオECU22、外部通信ECU23、ライトECU31、シートECU32、ドアECU33、エアバッグECU34、及びエアコンECU35は、ディスプレイ、オーディオ機器、外部通信機器、ライト、シート、ドア、エアバッグ、及びエアコンを制御する。
尚、ECU13が備える水没センサは、本実施例において、互いに離れて配設される一対の水没検出電極により構成され、水没に伴って両水没検出電極間の電気抵抗値が減少することで車両の水没を検出するとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
また、本実施例において、ECU13は、防水(シーリング)加工を施されており、水没後に水没センサが水没を検知したことを表す水没検知信号WDIをCANバスBC1を介して本発明の制御装置へ送信する構成を採用できる。しかし、これに限定される訳ではなく、ECU13はシーリング加工を施されていないため水没により直ちに通信異常を生じるが、シーリング加工を施された水没センサが専用線を用いて本発明の制御装置へ水没検知信号WDIを出力する構成を採用できる。
この構成によれば、本発明の制御装置と専用線で水没センサが接続するため、水没を精度良く確実に検出できる。
ここで、本発明に係る制御装置はECU15であるとして説明を行う。ECU15は、ソフトウェア処理を実行することで、バスを介してECU15と通信を行うECU11からECU35のいずれかが水没したか否かを判定すると共に、判定結果に基づいて水没域を検出して記憶する。
本実施例において、本発明に係る制御装置はECU15であるとして説明したが、このECU15がLAN上で配置された位置に限定される訳ではない。例えば、ECU90のように、より多くのECUが出力する送信信号Txを受信できるECUが本発明に係る制御装置である構成がより望ましい。
この構成によれば、より多くECUの水没を検出できるため、精度良くかつ広範囲に水没域を検出できる。
ここで、ECU15が実行するソフトウェア処理の一例について概説するために、図2を参照して、ECU15が水没を検出するECUの取付位置について説明する。図2は、ECU15が水没を検出するECUの取付位置を説明するための図である。
図2は、ECU15が水没を検出するECU11からECU35の内で、特にECU11からECU15の取付位置を図示する。図2は、ECU11、ECU12、ECU13、ECU14、及びECU15の順に、車両の下部から上部に設置されていることを示す。つまり、本発明に係るECU15は、ECUの内で、車両の最も高い位置に取り付けられたECUであるとして説明を行う。具体的には、ECU15はインストルメントパネル部分に取付けられたECUであることが望ましい。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、ECU15がシーリング加工を施したECUであれば、最も低い位置に取付けても構わない。
この構成によれば、車両の下部から浸水した場合に、ECU15は、他のECUの水没を継続して検出し続けることができる。
次に、図2及び図3を参照して、車両の下部から浸水した場合に、ECU15が実行するソフトウェア処理の一例について概説する。図3は、ECU15が実行するソフトウェア処理の一例について概説するための図である。
先ず、図2に示すように、車両における水位がPT1の高さに達した場合(以下単に、水没パターンPT1という)について説明する。水没パターンPT1においては、ECU11のみが水没する。この場合、ECU11は、シーリング加工していないECUであるため、水没とほぼ同時に通信が不可能な状態に陥る。水没によりECUを構成するCPU(Central Processing Unit)の実行が停止するためである。
また、図3(a)に示すように、この段階において、本発明のECU15は、ECU11が所定時間を超えて送信信号Txを出力しないため、通信不能になったと判定する。しかし、ECU15は、ECU11が水没により通信不能となったのか、例えば、断線等により通信不能になったのかを判定できない。
尚、図3に示す表は、水没パターンフィールド、Tx受信フィールド、及び水没判定フィールドを有する。水没パターンフィールドは、最後に水没するECUを識別する情報によって図2に示す水没パターンを表す情報を保存する。Tx受信フィールドは、同一行に保存する情報が表す水没パターンにおいて、最後に水没するECUが出力する送信信号Txを所定時間内に本発明のECU15が受信するか否かを表す情報を保存する。水没判定フィールドは、同一行に保存する情報が識別するECUが水没したと本発明のECU15が判定したか否かを表す情報を保存する。
本実施例において、ECUと通信ができない(つまり、通信異常が発生した)か否かを判定する際にECU15が用いる所定時間は、3秒であるとして説明をするが、これに限定される訳ではない。
次に、図2に示す水没パターンPT2について説明する。水没パターンPT2においては、ECU11のみならずECU12が水没する。この場合、ECU11に加えてECU12が通信不能になる。
また、図3(b)に示すように、この段階においても、本発明のECU15は、ECU11及びECU12が通信不能となった原因が水没によるものか否かを判定できない。
次に、図2に示す水没パターンPT3について説明する。水没パターンPT3においては、ECU11からECU13が水没する。この場合、ECU11からECU13が通信不能になる。
ここで、ECU13が水没すると、ECU13の有する水没センサが水没する。次に、水没センサは、水没を検知すると共に、水没を検知したことを表す水没検知信号WDIを本発明のECU15へ出力する。
よって、図3(c)に示すように、水没検知信号WDIを受信した本発明のECU15は、水没センサよりも低い位置に取付けたECU11からECU13が水没により通信不能となったと判定する。また、本発明のECU15は、ECU11からECU13を含む領域を水没域として検出する。
最後に、図2に示す水没パターンPT4について説明する。水没パターンPT4においては、ECU11からECU14が水没する。この場合、ECU11からECU14が通信不能になる。
また、図3(d)に示すように、この段階において、本発明のECU15は、車両の一部が水没したと判定しているため、ECU14が水没により通信不能となったと判定する。また、本発明のECU15は、ECU14を含む領域を新たに水没域として検出する。
尚、水没センサの取付位置は、図2に示す位置に限定される訳ではない。例えば、早期に水没域を検出するために、水没センサ(つまり、水没センサ付きECU13)を、各ECU11からECU35の取付位置内で最も低い位置に取付ける構成を採用できる。
この構成によれば、わずかな水没であっても、車両の水没域を確実に検出できる。
ここで、図2に示す水没パターンPT1から4においては、ECU11からECU14のみならず、ECU11からECU14が本発明のECU15との通信に用いるCANバスBC1も水没している。このため、本件発明の属する技術分野における通常の知識を有する当業者にとって、本発明のECU15は、水没したECUのみならず、水没していない他のECUとも通信が不能になるのではないかと考えられる。
しかし、差動通信を行うCANバスBC1においては、差動を確保するために十分なインピーダンスを確保できる場合には、CANバスBC1上のノード(つまり、ECU)の1つが水没したとしても、水没したCANバスBC1上で他のノード同士が通信できる。
ここで、差動通信とは、2本の通信線において、伝送すべき信号を、一方の二進信号が正の直流電圧で、他方の二進信号が負の直流電圧で把握され、つまり、その時の電圧レベルではなく極性(電位差)に基づいて信号を把握する。よって、この極性を判断可能なインピーダンスが確保されていれば、通信機能は働くことになる。
本実施例において、差動を確保するために十分なインピーダンスを確保できるCANバスBC1は、差動通信端子間が約5mmのバスであるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。例えば、電極端子等に浸水に対する保護膜を施したバスを採用できる。
ここで、図4を参照して、水没したCANバスBC1のインピーダンスについて説明を行う。図4は、CANバスBC1が塩水及び市水に水没した場合における端子電極間の抵抗値(つまり、インピーダンス)の一例を表した図である。
図4に示すように、塩水及び市水に水没したCANバスBC1の電極間における抵抗値は、水没する前に比べて低い値となる。しかし、市水又は海水に水没したCANバスBC1における電極間の抵抗値は、少なくとも約10kΩ又は約5kΩの値を約6分間維持している。この抵抗値は、CANバスBC1が市水又は海水に水没した場合であっても、差動を確保するために十分なインピーダンスを確保していることを表す。尚、塩水の濃度は3.5wt%であり、市水の電導率は50μS/cmとする。
次に、図5を参照して、CANバスBC1における差動電位について説明を行う。図5は、水没したCANバスBC1における差動電位の一例を表す図である。
先ず、図5(a)を参照して、水没していないCANバスBC1の差動電位について説明する。図5(a)が示すチャネルCH1は、チャネルCH2及びチャネルCH3の電位差を表す。チャネルCH2は、H(高)レベル信号が入力される端子の電位を表し、チャネルCH3は、L(低)レベル信号が入力される端子の電位を表す。チャネルCH1は、時刻t11において電位差が所定の閾値Th(3.5V)を超えて増加し、かつ時刻t12において電位差が所定の閾値Thを下回って(1.5Vまで)減少するため、水没していないCANバスBC1を用いてECUが正常に通信できることを示す。
尚、本実施例において、電位差の閾値Thは3.5Vであるとして説明をしたが、これに限定される訳ではない。しかし、CANバスBC1は、安定した通信を行うために、水没した場合においても3.5V以上の電位差を確保できる程度の端子間距離を有することが望ましい。
次に、図5(b)を参照して、水没後2分経過したCANバスBC1の差動電位について説明する。図5(b)に示すチャネルCH2及びCH3は、時刻t21からt22において、水没による影響を受けて不安定な波形を示す。しかし、チャネルCH2及びCH3の差動電位を表すチャネルCH1は、図5(a)と同様に、安定した波形を示す。つまり、チャネルCH1は、時刻t21及びt23において電位差が所定の閾値Thを超えて増加し、かつ時刻t22及び24において電位差が所定の閾値Thを下回って減少するため、水没したCANバスBC1を用いて水没していないECUが正常に通信できることを示す。
次に、図5(c)及び(d)を参照して、水没後4分及び6分経過したCANバスBC1の差動電位について説明する。図5(c)及び(d)に示すチャネルCH1は、図5(b)と同様に、6分経過後においても、水没したCANバスBC1を用いて正常に通信できることを示す。
この構成によれば、水没したバスを介して通信するECUの通信が正常であるか否かに基づいて水没域を検出するため、効率的に車両の水没域を検出できる。
ここで、図6を参照して、本発明に係るECU15の構成について、機能に基づいて説明を行う。図6は、本発明に係るECU15の一構成例を表す機能ブロック図である。
図6に示すECU15は、第1記憶部151、入力部152、異常判定部153、検出部154、履歴保存部155、及び第2記憶部156で構成される。異常判定部153から履歴保存部155が有する各機能は、ECU15が実行するソフトウェア処理により実現される。
ここで、図7を参照して、ソフトウェア処理を実行するために用いるECU15のハードウェア構成について説明する。図7は、このソフトウェア処理を実現するためのECU15の一構成例を表すハードウェア構成図である。
図7に示すように、ECU15は、CANコントローラ15aとマイコン15cとで構成される。CANコントローラ15aは、CAN通信を行う専用回路で構成される。CANコントローラ15aは、マイコン15cとCANバスBC1とに接続する。CANコントローラ15aは、CANバスBC1を介して他のECUからデータを受信した後に、マイコン15cへ受信したデータを入力する。
マイコン15cは、CANコントローラ15aに接続する。マイコン15cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の実行部15d、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM15e(Read-Only Memory )、並びにDRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM15f(Random Access Memory)で構成され、実行部15d、ROM15e、及びRAM15fは互いにバス15zによってデータの授受が可能なように接続している。
ソフトウェア処理は、ROM15e又はRAM15fに格納したプログラムを実行部15dが読み、読込んだプログラムに従ってCANコントローラ15aが入力するデータを、実行部15dが演算を実行することにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM15fには、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
尚、CANコントローラ15aは、ECU11からECU35が出力する送信信号Txのみならず、水没センサ13aが出力する水没検知信号WDIをもCANバスBC1を介して受信した後にマイコン15cへ入力する。また、CANコントローラ15aは、送信信号Txの後にCANプロトコルに従ってECU11からECU35が送信するフレーム・データをCANバスBC1を介して受信した後にマイコン15cへ入力する。
ここで、図8を参照して、ECU15のハードウェア構成の他例について説明する。図8は、ECU15のハードウェアの他の構成例を表す図である。
図8に示すECU15は、CANコントローラ15aのみならず、入力処理回路15bを有する点で、図7に示すECU15と異なる。
入力処理回路15bは、ECU13が有する水没センサ13aとCANバスBC1ではなく、専用線Lで接続している。入力処理回路15bは、水没センサ13aが出力する水没検知信号WDIをマイコン15cへ入力する。
尚、マイコン15cは、CANコントローラ15aと入力処理回路15bとに接続する。マイコン15cは、CANコントローラ15aが入力する送信信号Txと、入力処理回路15bが入力する水没検知信号WDIとをソフトウェア処理の対象とする。
ここで、図2に戻り、本発明の制御装置であるECU15の構成について引き続き説明を行う。
第1記憶部151は、例えば、ROM15eで構成される。第1記憶部151は、検出部154に接続する。第1記憶部151は、下記各種の情報を記憶する。第1記憶部151が記憶する情報は、検出部154によって参照される。
特に、第1記憶部151は、車両の挙動を制御するECU11からECU35を識別する識別情報と、車両の水没を検知する水没センサ付きECU13を識別する識別情報(又は水没センサ13aを識別する識別情報)と、ECU11からECU35の車両に対する取付位置に関する情報とを関連付けて記憶する。尚、取付位置に関する情報は、シャーシからECU11からECU35までの距離を表す情報のみならず、単に、ECU11からECU35の取付位置の上下関係を表す情報を含む。
入力部152は、例えば、CANコントローラ15a及び入力処理回路15bで構成される。入力部152は、CANバスBC1を介してECU11からECU35に接続し、かつ専用線を介して水没センサ13aに接続する。また、入力部152は、異常判定部153及び検出部154に接続する。入力部152は、入力処理を実行することで、ECU11からECU35が出力する送信信号及び水没センサ13aが出力する水没検知信号WDIを異常判定部153及び検出部154に入力する。また、入力部152は、ECU11からECU35が送信するフレーム・データを異常判定部153へ入力する。
異常判定部153は、入力部152、履歴保存部155、及び検出部154に接続する。異常判定部153は、異常判定処理を実行することで、入力部152が入力する送信信号Txに基づいてECU11からECU35との通信に異常が生じたか否かを判定する。また、異常判定部153は、判定結果を検出部154及び履歴保存部155に出力する。
具体的には、異常判定部153は、上記所定時間を経過しても送信信号Txの入力が無い場合、又は送信信号Txの後に送信されるフレーム・データが正常で無い場合に、当該送信信号Txを出力するECUとの通信に異常が生じたと判定する。
尚、異常判定部153は、フレーム・データのIDフィールドから、送信信号Txを出力するECUを識別する識別情報を取得する構成を採用できるが、この構成に限定される訳ではない。
検出部154は、水没判定部154aと水没域検出部154bとで構成される。検出部154は、第1記憶部151、入力部152、異常判定部153、及び履歴保存部155に接続する。検出部154は、検出処理を実行することで、入力部152が水没検知信号WDIを入力した場合に、異常判定部153で異常が生じたと判定したECUを識別する識別情報に関連付けて第1記憶部151が記憶する取付位置に関する情報と、水没センサ13aを識別する識別情報に関連付けた取付位置に関する情報とに基づいて車両における水没したECUを検出する。また、検出部154は、検出結果を履歴保存部155へ出力する。
水没判定部154aは、第1記憶部151、入力部152、異常判定部153、水没域検出部154b、及び履歴保存部155に接続する。水没判定部154aは、水没判定処理を実行することで、ECU11からECU35の水没を判定する。また、水没判定部154aは、判定結果を水没域検出部154b及び履歴保存部155へ出力する。
ここで、水没判定部154aが実行する水没判定処理の一例について説明する。
入力部152から水没検知信号WDIを取得する前において、水没判定部154aは、異常判定部153から判定結果を取得する。この際に、水没判定部154aは、異常判定部153で通信に異常が生じたと判定したECUが水没したか否かを判定しない。
その後、入力部152から水没検知信号WDIを取得すると、水没判定部154aは、水没検知信号WDIを出力した水没センサ13aを識別する情報と第1記憶部151が関連付けて記憶する取付位置に関する情報を検索する。次に、水没判定部154aは、異常判定部153で通信に異常が生じたと判定したECUを識別する識別情報に基づいて取付位置に関する情報を検索する。その後、水没判定部154aは、検索したECUの取付位置が水没センサ13aの取付位置よりも低い位置である場合に、異常判定部153で異常が生じたと判定したECUを、水没したECUであると判定する。
次に、水没判定部154aは、異常判定部153から新たな判定結果を取得する。その後、水没判定部154aは、新たに異常が生じたと判定したECUを、水没したECUであると判定する。既に水没判定部154aが水没を検出したためである。その後、水没判定部154aは、判定処理の終了まで上記処理を繰り返す。
水没域検出部154bは、水没判定部154a及び履歴保存部155に接続する。水没域検出部154bは、水没域検出処理を実行することで、水没判定部154aで水没と判定したECUを含む車両における水没域を検出する。つまり裏を返せば、水没域検出部154bは、異常判定部153で通信が正常であり水没していないと判定したECUを除く車両の領域を水没域として検出する。尚、水没域検出部154bは、検出結果を履歴保存部155へ出力する。
次に、図6に戻り、ECU15の構成について引き続き説明を行う。
履歴保存部155は、異常判定部153、水没判定部154a、及び水没域検出部154bに接続する。履歴保存部155は、保存処理を実行することで、検出部154が検出した水没したECU及び水没域を第2記憶部156に保存する。
ここで、履歴保存部155が実行する保存処理の一例について説明を行う。
先ず、履歴保存部155は、異常判定部153、水没判定部154a、及び水没域検出部154bから、判定結果、判定対象、及び検出結果を取得する。尚、異常判定部153から取得する判定結果と判定対象は、通信異常の有無及び判定した異常の種類を表す情報と、判定対象としたECUを識別する情報を含む。水没判定部154aから取得する判定結果は、水没の有無(ステータス)を表す情報と判定対象としたECUを識別する情報を含む。水没域検出部154bから取得する検出結果は、水没域を表す情報を含む。
次に、履歴保存部155は、例えば、システム時刻を参照して、判定時刻及び検出時刻を取得する。その後、履歴保存部155は、判定結果、判定対象、及び検出結果を、判定時刻及び検出時刻で関連付けて第2記憶部156に保存する。その後、履歴保存部155は、保存処理の実行を終了する。
第2記憶部156は、履歴保存部155に接続する。第2記憶部156は、履歴保存部155が保存する上記情報を記憶する。ここで、第2記憶部156は、例えば、スタンバイRAMであるRAM15fで構成される。よって、第2記憶部156は、例えば、エンジン停止後に車両からキーが抜き取られるなどして、マイコン15cに対する電源の供給が停止した場合であっても、例えば、ボタン電池等がスタンバイRAMに電源を供給する限り、一旦記憶した上記情報を保持し続ける。
ここで、図9を参照して、本発明のECU15が実行するソフトウェア処理について説明する。図9は、本発明のECU15が実行するソフトウェア処理の一例を表すフローチャートである。
尚、このソフトウェア処理を表すプログラムは、ECU15の起動時に実行されて常駐するプログラムである。また、図示及び詳細な説明を省略するが、ECU15は、受信割込が発生する度に、送信信号Tx又は水没検知信号WDIを入力するソフトウェア処理の一部である入力処理を実行する。
先ず、ECU15は、接続する全ECUから、所定時間内に送信信号Txを受信したか否かを判断する(ステップS01)。ECU15は、全ECUから所定時間内に送信信号Txを受信したと判断する場合には再度ステップS01の処理を繰り返し、そうでない場合にはステップS02の処理を実行する。
ステップS01において、所定時間内に送信信号Txを受信しなかったECUが存在すると判断した場合には、ECU15は、受信しなかった送信信号Txを送信するECUに対応するノードを通信異常と判定する(ステップS02)。次に、ECU15は、水没を検知したか否かを判断する(ステップS03)。ECU15は、水没を検知したと判断する場合にはステップS04の処理を、そうでない場合にはステップS01に戻り上記処理を繰り返す。尚、ECU15は、水没センサ13aから水没検知信号WDIを取得した場合に、水没を検知したと判断する。
次に、ステップS03において、水没を検知したと判断した場合には、ECU15は、新たに発生したノード異常と、水没センサ13aの取付位置よりも低い位置に取付けたECUに対応するノード異常とについて、発生した異常の原因が水没によるものであると判定する(ステップS04)。その後、ECU15は、水没したと判定したECUに対応するノードを含む領域を水没域として検出する水没域検出処理を実行する(ステップS05)。
この構成によれば、車両の下位からの浸水に対して、精度良く制御装置の水没を判定できる。
次に、ECU15は、ステップS02、S04、及びS05における判定結果、判定対象、及び検出結果を、判定時刻及び検出時刻と関連付けてバックアップRAMに保存する(ステップS06)。
この構成によれば、他のECUとの通信に異常が生じた原因が水没によるものであるか否かを取付位置に関する情報に基づいて判定するため、少ない水没センサで精度良く車両の水没域を検出して記憶できる。
また、この構成によれば、車両が水没する状況を記録できるため、事後的かつ容易に車両の水没履歴を参照できる。
更にこの構成によれば、例えば、水没した車両を修理する場合において、ECUが記憶する水没履歴に基づいて、車両の修理を効率的に行うことができる。
またこの構成によれば、例えば、車両を再販売等して再利用する場合において、ECUが記憶する水没履歴に基づいて、水没歴の詐称を防止できる。
次に、ECU15は、正常と判定した(水没と判定しておらず、かつ通信異常とも判定していない)ECUの全てから上記所定時間内に送信信号Txを受信したか否かを判断する(ステップS07)。ECU15は、全ECUから送信信号Txを受信したと判断する場合には再度ステップS07の処理を繰り返し、そうでない場合にはステップS08の処理を実行する。
ステップS07において、所定時間内に送信信号Txを受信しなかったECUが存在すると判断した場合には、ECU15は、受信しなかった送信信号Txを送信するECUに対応するノードを通信異常と判定する(ステップS08)。その後、ECU15は、ステップS04に戻り、上記処理を繰り返す。
尚、ステップS02及びS08が異常判定部153が実行する異常判定処理に相当し、ステップS03からS05が検出部154が実行する検出処理に相当し、ステップS03及びS04が水没判定部154aが実行する水没判定処理に相当し、ステップS05が水没域検出部154bが実行する水没域検出処理に相当し、ステップS06が履歴保存部155が実行する保存処理に相当する。
本実施例においては、ECU15は、水没センサから水没検知信号WDIを取得した場合に、通信異常の発生したECUの内で、水没センサの取付位置よりも下位の位置に設置されているECUを水没したECUであると判定するとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、車両の前方に設置されたECUから順に通信異常が発生する場合に、通信異常の発生したECUの内で、水没検知信号WDIを出力した水没センサよりも前に設置したECUを水没したECUであると判定する構成を採用する。また、車両の後方、上方、左側方、及び右側方のいずれかから順に通信異常が発生する場合にも、同様の構成を採用できる。
この構成によれば、車両がどのような方向及び角度で水没したかを判定できるだけでなく、車両の水没方向及び角度を表す情報を記憶できる。よって、例えば、水没した車両を水中から引き上げた場合において、容易に水没事故を事後的に検証できる。
本実施例においては、ECU15が本発明の制御装置に相当し、ECU15を除くECU11からECU35が他の制御装置に相当し、水没センサが検知装置に相当し、水没検知信号WDIが検知信号に相当する。
本発明の制御方法は、本発明に係るECU15を用いて実施できる。
また本実施例においては、CANコントローラ15a及び入力処理回路15bで構成される入力部152で入力処理を実行するステップが本発明の制御方法が備える入力ステップに相当し、実行部15dでソフトウェア処理を実行するステップが実行ステップに相当する。
ECU15は、演算部がROM及びRAMの少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することによって実現される。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本発明の制御装置で構成される車載LANの一例を示すシステム構成図である。 本発明の制御装置が水没を検出するECUの取付位置を説明するための図である。 本発明の制御装置が実行するソフトウェア処理の一例について概説するための図である。 バスが塩水及び市水に水没した場合における端子電極間の抵抗値の一例を表した図である。 水没したバスにおける差動電位の一例を表す図である。 本発明の制御装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 本発明の制御装置の一構成例を表すハードウェア図である。 本発明の制御装置の他構成例を表すハードウェア図である。 本発明の制御装置が実行するソフトウェア処理の一例を表すフローチャートである。
符号の説明
10…パワートレイン系LAN 11…エンジンECU(制御装置)
12…ギア制御ECU(制御装置) 13…水没センサ付きECU(制御装置)
13a…水没センサ(検知装置) 14…ECU(制御装置)
15…ECU(本件発明のECU) 15a…CANコントローラ
15b…入力処理回路 15c…マイコン
15d…実行部 15e…ROM
15f…RAM 15z…バス
20…情報系LAN 21…ディスプレイECU(制御装置)
22…オーディオECU(制御装置)
23…外部通信ECU(制御装置) 30…ボディ系LAN
31…ライトECU(制御装置) 32…シートECU(制御装置)
33…ドアECU(制御装置) 34…エアバッグECU(制御装置)
35…エアコンECU(制御装置) 100…ゲートウェイECU(制御装置)
151…第1記憶部 152…入力部
153…異常判定部 154…検出部
154a…水没判定部 154b…水没域検出部
155…履歴保存部 156…第2記憶部
BC1…CANバス BC2…CANバス
BC3…CANバス PT1…水没パターン
PT2…水没パターン PT3…水没パターン
PT4…水没パターン

Claims (5)

  1. 車両に関する情報を記憶制御する制御装置であって、前記車両の被制御部を制御する他の制御装置を識別する識別情報と、前記車両の水没を検知する検知装置を識別する識別情報と、前記他の制御装置及び前記検知装置の前記車両に対する取付位置に関する情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記他の制御装置が出力する送信信号及び前記検知装置が出力する検知信号を入力する入力部と、
    前記入力部が入力する前記送信信号に基づいて前記他の制御装置との通信に異常が生じたか否かを判定する異常判定処理と、前記入力部が検知信号を入力した場合に、前記異常判定処理で異常が生じたと判定した制御装置を識別する識別情報に関連付けて前記記憶部が記憶する取付位置に関する情報と、前記検知装置を識別する識別情報に関連付けた取付位置に関する情報とに基づいて前記車両における水没した制御装置を検出する検出処理と、前記検出処理で検出した水没した制御装置を前記記憶部へ保存する保存処理とを実行する実行部とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記検出処理は、前記入力部が検知信号を入力した場合であり、かつ前記異常判定処理で通信に異常が生じたと判定した制御装置が、前記入力部の入力した検知信号を出力した前記検知装置と前記記憶部が関連付けて記憶する情報に関する取付位置よりも下位の取付位置に取付けた装置である場合に、前記制御装置が水没したと判定する水没判定処理と、前記水没判定処理で水没と判定した制御装置を含む前記車両における水没域を検出する水没域検出処理とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記入力部は、前記他の制御装置とバスを介して通信する前記送信信号を入力し、
    前記異常判定処理は、前記水没判定処理で水没したと判定した制御装置が用いるバスを介して通信する前記水没と判定した制御装置以外の前記他の制御装置について、前記バスを介して通信する前記送信信号に基づいて通信の異常を判定し、
    前記水没域検出処理は、前記異常判定処理で通信が正常であると判定した前記他の前記制御装置を除く前記車両の領域を水没域として検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記保存処理は、前記実行部が前記異常判定処理、前記水没判定処理、及び前記水没域検出処理を実行して判定した判定結果、判定対象、及び検出結果のいずれか1つ以上を、判定時刻及び検出時刻のいずれか1つ以上で関連付けて前記記憶部に保存する処理であることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 車両に関する情報を記憶制御する制御方法であって、前記車両の被制御部を制御する他の制御装置が出力する送信信号及び前記車両の水没を検知する検知装置が出力する検知信号を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップで入力する送信信号に基づいて前記他の制御装置との通信に異常が生じたか否かを判定する異常判定処理と、前記入力ステップで検知信号を入力した場合に、前記他の制御装置を識別する識別情報と、前記検知装置を識別する識別情報と、前記他の制御装置及び前記検知装置の前記車両に対する取付位置に関する情報とを関連付けて記憶する記憶部から、前記異常判定処理で異常が生じたと判定した制御装置を識別する識別情報に基づいて前記取付位置に関する情報を検索すると共に、検索した前記制御装置の取付位置に関する情報と前記検知装置の取付位置に関する情報とに基づいて、前記車両における水没した制御装置を検出する検出処理と、前記検出処理で検出した水没した制御装置を前記記憶部へ保存する保存処理とを実行する実行ステップとを備えることを特徴とする制御方法。
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