以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技機用枠(台枠)2と、遊技機用枠2により支持固定されて遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)6とから、構成されている。遊技盤6には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域7が形成されている。この遊技領域7には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技機用枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3が設けられ、打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射するために遊技者が操作する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。遊技盤6は、遊技機用枠2の背面にて着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。
遊技盤6の所定位置(図1に示す例では、遊技領域7の下部左側)には、第1特別図柄表示器8aが設けられ、遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域7の下部右側)には、第2特別図柄表示器8bが設けられている。第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)を、変動可能に表示(可変表示)する。例えば、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bにて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示器8aにより可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器8bにより可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bはともに、例えば方形状に形成されている。なお、第1特図の種類と第2特図の種類は同じ(例えば、ともに「0」〜「9」を示す数字、及び、「−」を示す記号)であってもよいし、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bはそれぞれ、例えば「00」〜「99」を示す数字(あるいは、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9の表示画面には、第1特図または第2特図の可変表示に同期した飾り図柄の可変表示を行う飾り図柄表示領域がある。すなわち、演出表示装置9は、飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。飾り図柄表示領域には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の識別情報となる飾り図柄を可変表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアのうちには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rがある。各図柄表示エリア9L、9C、9Rの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよい。また、各図柄表示エリア9L、9C、9Rとなる表示領域として、3つ領域が接着して、あるいは、分離して、あるいは、接着及び分離が可能に、設けられてもよい。演出表示装置9における表示動作は、図5などに示す演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100によって制御される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄表示器8aで第1特図の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特図の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。なお、飾り図柄を可変表示する図柄表示エリアの個数は、3つに限定されるものではなく、例えば2つ、あるいは、4つ、あるいは、9つといった、演出表示装置9の表示画面上に複数配置されたものであればよい。
演出表示装置9の周囲の飾り部において、右側には、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cが設けられている。上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cは、再変動演出(1回の変動期間中におけるそれぞれの再変動期間(初回変動の期間も含む)において関連する表示演出が実行されるような演出)が実行されるときに点滅する。また、左側には、可動部材78が設けられている。可動部材78は、モータ86の回転軸に取り付けられ、モータ86が回転すると移動するものであり、再変動演出が実行されるときに動作する。なお、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cの近傍には、各LEDの取付部分を振動させる振動モータ(図示せず)が設けられている。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口(第1始動口)13を形成する普通入賞球装置が設けられている。普通入賞球装置は、例えば所定の玉受部材から構成され、第1始動入賞口13を常に一定の開放状態に保っている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
普通入賞球装置の下方には、第2始動入賞口(第2始動口)14を形成する普通可変入賞球装置15が設けられている。普通可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備えている。一例として、普通可変入賞球装置15では、ソレノイド16がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口14に進入しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置15では、ソレノイド16がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口14に進入しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置15は、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口14には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。あるいは、普通可変入賞球装置15は、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口14を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口14には遊技球が進入しないように構成してもよい。第2始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。
第1始動口スイッチ13aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。また、このとき第1始動入賞口13に進入した有効始動入賞球数としての第1保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件(「第1実行条件」ともいう)が成立する。第2始動口スイッチ14aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。なお、第1始動口スイッチ13aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ14aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。また、このとき第2始動入賞口14に進入した有効始動入賞球数としての第2保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件(「第2実行条件」ともいう)が成立する。
ここで、第1始動条件や第2始動条件が成立したものの、先に開始された特図ゲームが実行中であることや、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、特図ゲームを開始するための開始条件が成立しないときには、可変表示の保留が発生する。例えば、第1始動条件が成立したときに、その第1始動条件の成立に基づく第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立しなければ、第1保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。また、第2始動条件が成立したときに、その第2始動条件の成立に基づく第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立しなければ、第2保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。これに対して、第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1保留記憶数が1減算(デクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2保留記憶数が1減算(デクリメント)される。なお、この実施の形態では、第1保留記憶数と第2保留記憶数との加算値を、合計保留記憶数という。
普通可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は、ソレノイド21によって開閉駆動される開閉板を備え、その開閉板によって開放状態と閉鎖状態とに変化する大入賞口を形成する。一例として、特別可変入賞球装置20では、ソレノイド21がオフ状態であるときに開閉板が大入賞口を閉鎖状態にする。その一方で、特別可変入賞球装置20では、ソレノイド21がオン状態であるときに開閉板が大入賞口を開放状態にする。特別可変入賞球装置20に形成された大入賞口に進入した遊技球は、カウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。
第1特別図柄表示器8aの近傍には、飾り図柄とは異なる装飾用(演出用)の識別情報となる第1付属図柄の可変表示を行う第1付属図柄表示器9aが設けられている。第2特別図柄表示器8bの近傍には、飾り図柄とは異なる装飾用(演出用)の識別情報となる第2付属図柄の可変表示を行う第2付属図柄表示器9bが設けられている。例えば、第1付属図柄表示器9aと第2付属図柄表示器9bはそれぞれ、2つのLEDで構成されていればよい。第1付属図柄表示器9aでは、第1特別図柄表示器8aによる第1特図の可変表示中に、第1付属図柄の可変表示が行われる。第2付属図柄表示器9bでは、第2特別図柄表示器8bによる第2特図の可変表示中に、第2付属図柄の可変表示が行われる。第1付属図柄表示器9aと第2付属図柄表示器9bにおける表示動作は、図5などに示す演出制御基板80に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100によって制御される。
遊技盤6の所定位置(図1に示す例では、遊技領域7の右側方)には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。例えば、普通図柄表示器10は、「○」と「×」とを示す装飾ランプ(又はLED)を交互に点灯させることにより、普通図柄の可変表示を行うものであればよい。あるいは、普通図柄表示器10は、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の普通図柄を可変表示してもよい。あるいは、普通図柄表示器10は、「左」、「中」、「右」といった複数の装飾ランプ(又はLED)を所定順序で点灯させることにより、普通図柄を可変表示してもよい。
第1付属図柄表示器9aの側方には、第1始動入賞口13に遊技球が入賞したことなどに基づいて更新される第1保留記憶数を特定可能に表示する第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第2付属図柄表示器9bの側方には、第2始動入賞口14に遊技球が入賞したことなどに基づいて更新される第2保留記憶数を特定可能に表示する第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。例えば、第1特別図柄保留記憶数表示器18aと第2特別図柄保留記憶表示器18bはそれぞれ、4つの装飾ランプ(又はLED)から構成される表示器であればよい。第1特別図柄保留記憶数表示器18aでは、第1始動入賞口13に遊技球が入賞して第1始動条件が成立する毎に、点灯するランプ(又はLED)の数を1増加させる一方で、第1特別図柄表示器8aによる第1特図の可変表示が開始される毎に、点灯するランプ(又はLED)の数を1減少させる。また、第2特別図柄保留記憶表示器18bでは、第2始動入賞口14に遊技球が入賞して第2始動条件が成立する毎に、点灯するランプ(又はLED)の数を1増加させる一方で、第2特別図柄表示器8bによる第2特図の可変表示が開始される毎に、点灯するランプ(又はLED)の数を1減少させる。
演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との加算値である合計保留記憶数を特定可能に表示する合計保留記憶表示部18cが設けられている。この合計保留記憶表示部18cにて合計保留記憶数が特定可能に表示されることにより、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数(合計数)を把握しやすくすることができる。なお、第1特別図柄保留記憶表示器18a及び第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられていれば、合計保留記憶表示部18cは、設けられていなくてもよい。
普通図柄表示器10の上部には、普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。例えば、普通図柄保留記憶表示器41は、4つの装飾ランプ(又はLED)から構成される表示器であり、ゲート32を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。ここで、ゲート32を通過した遊技球がゲートスイッチ32aによって検出されたときには、普図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、普通図柄表示器10による普図ゲームを実行するための普図始動条件が成立する。そして、普図始動条件が成立したものの、先に開始された普図ゲームが実行中であることなどにより、普図ゲームを開始するための普図開始条件が成立しないときには、普図ゲームの保留が発生する。このときには、普図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、普通図柄保留記憶表示器41にて点灯するランプ(又はLED)の数を1増加させる。その一方で、普通図柄表示器10による普通図柄の可変表示が開始される毎に、普図保留記憶数が1減算(デクリメント)され、普通図柄保留記憶表示器41にて点灯するランプ(又はLED)の数を1減少させる。
遊技盤6における遊技領域7内の表面には、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技盤6における遊技領域7内の所定位置には、一般入賞口となる入賞口29、30、33、39が設けられている。例えば、各入賞口29、30、33、39は、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれるものであればよい。入賞口29、30、33、39に入賞した遊技球はそれぞれ、各入賞口に対応して設けられた入賞口スイッチ29a、30a、33a、39aによって検出される。このときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技盤6における遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26が設けられている。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
打球供給皿3の上面における手前側の所定位置には、押下操作などにより遊技者が操作可能な操作ユニット38が設置されている。例えば、操作ユニット38は、押下可能なジョグボタン、及び、回動可能なジョグダイアルといった、複数の操作部を含んで構成されていればよい。なお、操作ユニット38は、押下操作や回動操作が可能なものに限定されず、例えばタッチパネルのように接触操作や押圧操作が可能なものであってもよいし、レバー型スイッチのような傾動操作が可能なものであってもよい。また、操作ユニット38に代えて、例えば赤外線センサやCCDセンサ、CMOSセンサのように、遊技者による所定の操作行為を検出できるセンサを用いてもよい。すなわち、操作ユニット38は、遊技者による所定の操作行為を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。操作ユニット38に対してなされた遊技者の操作行為は、操作検出スイッチ38aによって検出される。操作検出スイッチ38aは、操作ユニット38に含まれる複数の操作部に対する遊技者の操作態様を特定可能に検出するために、複数の検出器を含んで構成されていればよい。
パチンコ遊技機1には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。
遊技領域7に入った遊技球がゲート32を通過してゲートスイッチ32aにより検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普図ゲームにおける可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。これに対して、普通図柄表示器10における可変表示の終了時に上側のランプが点灯すれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄表示器10における普通図柄の可変表示結果が「普図当り」である場合には、普通可変入賞球装置15における可動翼片が所定回数、所定時間だけ傾動制御され、第2始動入賞口14が拡大開放状態になる。すなわち、普通可変入賞球装置15は、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」である場合に、第2始動入賞口14を遊技者にとって不利な通常開放状態から有利な拡大開放状態に変化させる。
遊技領域7に入った遊技球が第1始動入賞口13に入賞して第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特図の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特図の可変表示(変動)が開始されるとともに、第1付属図柄表示器9aにおいて第1付属図柄の可変表示が開始され、演出表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。すなわち、第1特図、第1付属図柄及び飾り図柄の可変表示は、第1始動入賞口13への入賞に基づいて実行される。第1特図の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1加算することにより、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。
遊技領域7に入った遊技球が第2始動入賞口14に入賞して第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特図の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特図の可変表示(変動)が開始されるとともに、第2付属図柄表示器9bにおいて第2付属図柄の可変表示が開始され、演出表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。すなわち、第2特図、第2付属図柄及び飾り図柄の可変表示は、第2始動入賞口14への入賞に基づいて実行される。第2特図の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1加算することにより、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。
演出表示装置9の合計保留記憶表示部18cには、第1始動条件や第2始動条件が先に成立した特図ゲームなどの可変表示ゲームから順に左から右へと、表示色が変更される複数の表示部位が設けられている。一例として、第1始動条件が成立したときには、通常非表示(透過色)となっている表示部位のうちの1つ(例えば非表示となっている表示部位のうち左端の表示部位)を青色表示に変化させる。また、第2始動条件が成立したときには、通常非表示となっている表示部位のうちの1つを赤色表示に変化させる。その後、第1特図を用いた特図ゲームの開始条件(第1開始条件)と第2特図を用いた特図ゲームの開始条件(第2開始条件)のいずれかが成立したときには、例えば左端の表示部位における表示を除去するとともに、各表示部位における表示を1つずつ左方向に移動させる。このとき、青色表示や赤色表示に変化していた表示部位のうちの1つ(例えば表示色が変化していた表示部位のうち右端の表示部位)は、非表示に戻る。なお、合計保留記憶表示部18cは、表示色の変更により合計保留記憶数を特定可能に表示するものに限定されず、所定キャラクタの表示個数や数字の表示などにより、合計保留記憶数を特定可能に表示するものであってもよい。
第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図変動時間となる所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄が停止表示(導出表示)される。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド遊技(単に「ラウンド」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「1」、「3」、「7」を示す数字を大当り図柄とし、「−」を示す記号をハズレ図柄としている。
この実施の形態では、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を15ラウンド大当り図柄とし、「1」の数字を示す特別図柄を2ラウンド大当り図柄とする。特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される第1特定遊技状態としての大当り遊技状態(15ラウンド大当り状態)では、特別可変入賞球装置20の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが実行される。こうしてラウンド中に大入賞口を開放状態とした開閉板は、遊技盤6の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって不利な第2状態である閉鎖状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。15ラウンド大当り状態では、大入賞口の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第1回数(例えば「15」)となる。ラウンドの実行回数が「15」となる15ラウンド大当り状態における遊技は、15回開放遊技とも称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として2ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される第2特定遊技状態としての大当り遊技状態(2ラウンド大当り状態)では、各ラウンドで特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる期間(開閉板により大入賞口を開放状態とする期間)が、15ラウンド大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.5秒間)となる。また、2ラウンド大当り状態では、ラウンドの実行回数が、15ラウンド大当り状態における第1回数よりも少ない第2回数(例えば「2」)となる。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間が第2期間となることと、ラウンドの実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行われるように制御されればよく、それ以外の制御は15ラウンド大当り状態と同様に行われるようにしてもよい。ラウンドの実行回数が「2」となる2ラウンド大当り状態における遊技は、2回開放遊技とも称される。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで特別可変入賞球装置20とは別個に設けられた所定の入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、所定期間(第1期間または第2期間)が経過した後に第2状態へと戻すようにしてもよい。
15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、特別遊技状態の1つとして、通常状態に比べて特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮される時短状態に制御される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や時短状態等の特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短状態は、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。なお、特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄のうち「3」の数字を示す特別図柄が停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とはならずに通常状態となるようにしてもよい。こうした「3」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に時短状態や通常状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、通常大当り図柄(「非確変大当り図柄」ともいう)と称される。
15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「7」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後や、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく2ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、例えば通常状態に比べて特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されるとともに、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる確変状態(高確率遊技状態)に制御される。この確変状態では、各特図ゲームや飾り図柄の可変表示において、可変表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率が、通常状態よりも高くなるように向上する。この実施の形態では、このような確変状態が、特図ゲームの実行回数にかかわりなく、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続する。これに対して、確変状態となった後に、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了するようにしてもよい。また、確変状態において所定回数の特図ゲームが実行されたり可変表示結果が「大当り」となる以前であっても、特図ゲームが開始されるときに、所定の割合で確変状態が終了することがあるようにしてもよい。こうした「7」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、確変大当り図柄と称される。また、「1」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される2ラウンド大当り図柄は、突確大当り図柄と称される。
確変状態や時短状態では、普通図柄表示器10による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置15における可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、第2始動入賞口14に遊技球が進入しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。なお、確変状態や時短状態では、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。このように、確変状態や時短状態において第2始動入賞口14に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口14は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態と時短状態のいずれかに制御されている期間と同一であればよい。
第1付属図柄表示器9aや第2付属図柄表示器9bによる付属図柄の可変表示は、2つのLEDが所定時間(例えば0.5秒)毎に交互に点灯する状態を継続することによって実現されるものであればよい。ここで、第1付属図柄表示器9aによる第1付属図柄の可変表示は、第1特別図柄表示器8aによる第1特図の可変表示と同期している。また、第2付属図柄表示器9bによる第2付属図柄の可変表示は、第2特別図柄表示器8bによる第2特図の可変表示と同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点が同じであり、可変表示の期間が同じであることをいう。第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第1付属図柄表示器9aにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第2付属図柄表示器9bにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。付属図柄において大当りを想起させる表示結果の一例としては、上側のLEDが点灯されるものであればよい。その一方で、ハズレを想起させる付属図柄の表示結果としては、下側のLEDが点灯されるものであればよい。なお、第1付属図柄表示器9aおよび第2付属図柄表示器9bの機能を、演出表示装置9で実現するようにしてもよい。すなわち、第1付属図柄及び第2付属図柄が、演出表示装置9の表示画面において画像として可変表示されるように制御してもよい。
第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出表示装置9に設けられた「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字「一」〜「八」、英文字「A」〜「H」、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなど。なお、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい。)で構成される。また、こうした8種類の飾り図柄の他に、ブランク図柄(大当り組合せを構成しない図柄)が含まれていてもよい。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の変動中には、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。あるいは、図柄表示エリア9L、9C、9Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の図柄表示エリア9Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。なお、スクロール表示が行われる方向は、上方から下方へと向かうものに限定されず、例えば右側から左側へ、あるいは、左側から右側へと向かう横方向のものや、下方から上方へと向かうものであってもよい。
飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置9の表示画面にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの図柄表示エリア(例えば「中」の図柄表示エリア9Cなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。また、リーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置9の表示画面に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行されることがある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、飾り図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。なお、リーチ演出には、演出表示装置9の表示画面における表示動作のみならず、スピーカ27による音声出力動作や、枠LED28の点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが、含まれていてもよい。リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」ともいう)が異なる。
この実施の形態では、リーチ演出の1種として、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に、飾り図柄の可変表示結果が停止表示される有効ラインの数(有効ライン数)を、複数設定することが可能である。すなわち、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならない「非リーチ」である場合や、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示状態がリーチ状態となるより前の「リーチライン増加前」である場合には、例えば図2(A)に示すように、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける中段のみからなる水平方向の有効ラインLN1にて飾り図柄が導出表示される。これに対して、可変表示状態がリーチ状態となった後に有効ライン数が「2」となるダブルリーチ時の「リーチライン増加後」には、例えば図2(B)に示すように、2つの有効ラインLN2及び有効ラインLN3にて飾り図柄が導出表示される。ここで、有効ラインLN2は、「左」の図柄表示エリア9Lにおける上段と「中」の図柄表示エリア9Cにおける中段と「右」の図柄表示エリア9Rにおける下段とからなる斜め方向の有効ラインである。また、有効ラインLN3は、「左」の図柄表示エリア9Lにおける下段と「中」の図柄表示エリア9Cにおける中段と「右」の図柄表示エリア9Rにおける上段とからなる斜め方向の有効ラインである。さらに、可変表示状態がリーチ状態となった後に有効ライン数が「3」となるトリプルリーチ時の「リーチライン増加後」には、例えば図2(C)に示すように、3つの有効ラインLN1〜有効ラインLN3にて飾り図柄が導出表示される。なお、可変表示状態がリーチ状態となった後に有効ライン数が「1」となるシングルリーチ時には、リーチラインとなる有効ラインが増加せず、「非リーチ時」や「リーチライン増加前」と同様に、図2(A)に示すような有効ラインLN1にて飾り図柄が導出表示される。
なお、リーチ演出においてリーチラインとなる有効ラインを増加した後、リーチ演出が終了するときには、例えば図2(A)に示すように、有効ラインLN1のみの状態に戻して可変表示結果(最終停止図柄)を表示するようにしてもよい。あるいは、リーチ演出が終了するときには、有効ラインを増加させたままの状態で可変表示結果(最終停止図柄)を表示するようにしてもよい。
また、飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、飾り図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための可変表示演出が実行されることがある。この実施の形態では、「擬似連」の可変表示演出が実行可能であり、主基板31の側で変動パターンが決定されることなどに対応して、各々の演出動作を実行するか否かが決定される。この実施の形態における可変表示演出は、対応する演出動作が実行されるか否か応じて特図変動時間が変化するものであればよい。例えば、可変表示演出が実行される場合には、可変表示演出が実行されない場合に比べて、特図変動時間が長くなるものであればよい。
「擬似連」の可変表示演出では、特図ゲームの第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が1回成立したことに基づき、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、全部の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させて再可変表示を行う演出表示を、所定回(例えば最大3回まで)行うことができる。一例として、「擬似連」の可変表示演出では、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、図3(A)に示すような擬似連チャンス目GC1〜GC8といった、予め定められた複数種類の非特定表示結果となる飾り図柄の組合せのいずれかが仮停止表示される。ここで、図3(A)などに示す「左図柄」は「左」の図柄表示エリア9Lに表示(停止表示または仮停止表示)される飾り図柄であり、「中図柄」は「中」の図柄表示エリア9Cに表示される飾り図柄であり、「右図柄」は「右」の図柄表示エリア9Rに表示される飾り図柄である。なお、仮停止表示では、飾り図柄が停留して表示される一方で、例えば揺れ変動表示を行うことや短時間の停留だけで直ちに飾り図柄を再変動させることなどによって、遊技者に停止表示された飾り図柄が確定しないことを遊技者が認識できればよい。あるいは、仮停止表示でも、停止表示された飾り図柄が確定したと遊技者が認識する程度に飾り図柄を停留させてから、飾り図柄を再変動させるようにしてもよい。
「擬似連」の可変表示演出では、擬似連変動(再変動)の回数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる可能性が高くなるように設定されていればよい。これにより、遊技者は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかが仮停止表示されることにより、「擬似連」の可変表示演出が行われることを認識でき、擬似連変動の回数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められる。この実施の形態では、「擬似連」の可変表示演出において、擬似連変動(再変動)が1回〜3回行われることにより、第1開始条件あるいは第2開始条件が1回成立したことに基づき、飾り図柄の可変表示があたかも2回〜4回続けて開始されたかのように見せることができる。「擬似連」の可変表示演出において擬似連変動(再変動)が1回又は複数回実行されることによる変動表示(初回変動を含む)の実行回数は、擬似連の合計変動回数ともいう。
また、「擬似連」の可変表示演出とは異なる可変表示演出として、「滑り」の可変表示演出が実行されることがある。「滑り」の可変表示演出では、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、2つ以上の図柄表示エリア(例えば「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9R、あるいは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部など)にて飾り図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した図柄表示エリアのうち所定数(例えば「1」または「2」)の図柄表示エリア(例えば「左」の図柄表示エリア9Lと「右」の図柄表示エリア9Rのいずれか一方又は双方)にて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。一例として、「滑り」の可変表示演出では、図3(A)に示すような擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった、非特定表示結果となる飾り図柄の組合せのいずれかが仮停止表示される。その後、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの一部にて仮停止表示された飾り図柄を再び変動させることで、最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。このように、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった所定の非特定表示結果となる飾り図柄の組合せが仮停止表示された後に一部の飾り図柄を再び変動させる「滑り」の可変表示演出は、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出ともいう。なお、「滑り」の可変表示演出は、最終停止図柄を導出表示するものに限定されず、例えば「滑り」の可変表示演出を実行した後に擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる飾り図柄が仮停止表示されて、続けて「擬似連」の可変表示演出が実行されるようにしてもよい。
さらに、飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出あるいは「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出とは異なり、例えば所定のキャラクタ画像やメッセージ画像といった演出画像を表示することなどのように、飾り図柄の可変表示動作とは異なる演出動作により、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、遊技者に報知するための予告演出が実行されることがある。予告演出となる演出動作は、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となるより前に実行(開始)されるものであればよい。また、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを報知する予告演出には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に実行されるものが含まれていてもよい。この実施の形態では、「ステップアップ動作」や「ジョグ操作予告」といった、複数種類の予告演出が実行可能に設定されている。予告演出となる演出動作は、それが実行されるか否かによっては特別図柄の可変表示時間に変化が生じないものであればよい。
「ステップアップ動作」の予告演出では、飾り図柄の可変表示中に、例えば演出表示装置9の表示画面にて、予め用意された複数種類の演出画像を所定の順番に従って切り換えて表示させる演出表示により、演出態様が複数段階に変化(ステップアップ)するような演出動作が行われることがある。なお、「ステップアップ動作」の予告演出では、予め用意された複数種類の演出画像のうちいずれか1つ(例えば所定の順番において最初に表示される演出画像など)が表示された後、演出画像が切り換えられることなく、予告演出における演出表示を終了させることがあるようにしてもよい。また、「ステップアップ動作」の予告演出では、飾り図柄の可変表示中に、例えば可動部材78を所定の順番に従って複数種類の動作態様で動作させる演出動作により、演出態様が複数段階に変化(ステップアップ)するような演出動作が行われることがある。なお、「ステップアップ動作」の予告演出では、可動部材78が1種類の動作態様で演出動作を行った後、2段階目の演出動作に切り換えられることなく、予告演出における演出動作を終了させることがあるようにしてもよい。このように、「ステップアップ動作」の予告演出は、1回の始動入賞(第1始動入賞口13又は第2始動入賞口14に1個の遊技球が進入したこと)に対応して実行される特別図柄や飾り図柄の可変表示中に実行される予告演出の一種であり、特に予告の態様(表示、音、ランプ、可動物等)が複数段階に変化(ステップアップ)するステップアップ予告演出である。一般的には変化する回数(ステップ数)が多い程信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)が高くなる。また、ステップアップ予告演出におけるステップ数、あるいは、各ステップにおける演出態様に応じて、「15R確変大当り」や「2R確変大当り」となること、特定のリーチ演出が実行されること、「15R通常大当り」から「15R確変大当り」へと昇格することのうち、少なくともいずれか1つを予告するものであってもよい。さらに変化する回数(ステップ数)によって予告する対象も変化するものでもよい。例えば第2ステップまで行くと「リーチ確定」、第3ステップまで行くと「スーパーリーチ確定」、第4ステップまで行くと「大当り確定」となるようなものでもよい。予告の態様の変化(ステップアップ)としては、異なるキャラクタ画像が順番に表示されるものであってもよいし、1つのキャラクタにおける形状や色等が変化することでステップアップするようなものであってもよい。すなわち、遊技者からみて予告する手段(表示、音、ランプ、可動物等)の状態が段階的に変化したと認識可能なものであればよい。
「ジョグ操作予告」の予告演出では、飾り図柄の可変表示中に、遊技者により操作ユニット38が操作されたことに応じて、例えば演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示を変更することや、スピーカ27から出力させる音声などを変更することにより、演出動作を変化させる。一例として、「ジョグ操作予告」の予告演出では、飾り図柄の可変表示中に、操作促進演出となる所定の演出動作が行われる。操作促進演出は、例えば演出表示装置9の表示画面における所定位置に、予め用意されたキャラクタ画像やメッセージ画像といった演出画像を表示させることなどにより、遊技者による所定の操作態様での操作ユニット38の操作を促す演出動作であればよい。遊技者による操作ユニット38の操作を促す演出動作としては、演出表示装置9に演出画像を表示させるものに限定されず、スピーカ27から所定の音声を出力させるもの、装飾LED25や枠LED28を所定の点灯パターンで点灯あるいは点滅させるもの、可動部材78のように遊技領域7の内部又は外部に設けられた演出用役物が備える可動部材を所定の動作態様で動作させるもの、あるいは、これらの一部又は全部を組み合わせたものであってもよい。こうした操作促進演出が行われるときには、遊技者による操作ユニット38の操作を有効に検出する操作有効期間となる。そして、操作有効期間内に遊技者による操作ユニット38の操作が操作促進演出で提示された操作態様であることを操作検出スイッチ38aによって検出すると、その操作が検出されたタイミングにて、操作促進演出の実行を停止するとともに、例えば予め用意された複数種類の演出画像のうちいずれかの演出画像を演出表示装置9に表示させることや、予め用意された複数種類の音声パターンのうちいずれかの音声パターンに対応する効果音をスピーカ27から出力させることといった、各種の演出動作が実行される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「リーチ無しハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示結果は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち通常大当り図柄である「3」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、所定の通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示される。ここで、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「通常」(「通常大当り」ともいう)の可変表示態様(大当り種別ともいう)と称される。こうして「通常」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り遊技状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、時短状態に制御されることになる。
時短状態では、例えば「チャンスタイム」といった時短状態であることを報知する演出画像を演出表示装置9の表示画面に表示させること、及び/又は、演出表示装置9の表示画面における背景画像や飾り図柄の表示態様を通常の演出モードにおける表示態様とは異なるものとすることなどにより、時短状態であることを遊技者が認識できる時短中の演出モードとなるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、大当り種別が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後、もしくは、大当り種別が「通常」である場合とは異なるリーチ演出が実行された後、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。ここで、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のうち、図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように確変大当り組合せを構成する図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄は、確変図柄と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、リーチ演出が実行された後に、確変大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の可変表示態様(大当り種別ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、飾り図柄の可変表示結果として、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。このように、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示される場合でも、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示されるときは、「確変」の可変表示態様に含まれる。こうして「確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
また、確定飾り図柄が通常大当り組合せや確変大当り組合せとなる飾り図柄の可変表示中には、再抽選演出が実行されてもよい。再抽選演出では、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの有効ライン上に通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、例えば「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて同一の飾り図柄が揃った状態で再び変動させ、確変大当り組合せとなる飾り図柄(確変図柄)と、通常大当り組合せとなる飾り図柄(通常図柄)のうちいずれかを、確定飾り図柄として停止表示(最終停止表示)させる。ここで、大当り種別が「通常」である場合に再抽選演出が実行されるときには、その再抽選演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に通常大当り組合せとなる確定飾り図柄を導出表示する変動中昇格失敗演出が行われる。これに対して、大当り種別が「確変」である場合に再抽選演出が実行されるときには、その再抽選演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に確変大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格成功演出が実行されることもあれば、変動中昇格失敗演出が実行されることもある。
通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示された後には、15ラウンド大当り状態が終了するまでの期間にて、確変状態に制御するか否かの報知演出としての大当り中昇格演出が実行されてもよい。ここで、大当り中昇格演出が実行されるタイミングは、可変表示結果(最終停止図柄)が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態における最初のラウンドが開始される以前の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが実行中の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから、次の可変表示ゲームが開始されるまでの期間であってもよい。あるいは、15ラウンド大当り状態の終了後における最初の特別図柄や飾り図柄の変動中に、大当り中昇格演出に相当する演出動作が行われるようにしてもよい。15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから実行される大当り中昇格演出を、特に「エンディング昇格演出」ということもある。
大当り中昇格演出には、確定飾り図柄が通常大当り組合せであるにもかかわらず遊技状態が確変状態となる昇格がある旨を報知する大当り中昇格成功演出と、確変状態となる昇格がない旨を報知する大当り中昇格失敗演出とがある。例えば、大当り中昇格演出では、演出表示装置9の表示画面にて飾り図柄を可変表示させて通常図柄と確変図柄のいずれかを演出表示結果として停止表示させること、あるいは、飾り図柄の可変表示とは異なる演出画像の表示を行うことなどにより、確変状態となる昇格の有無を、遊技者が認識できるように報知すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、例えば図3(B)に示すような突確チャンス目TC1〜TC4として予め定められた複数種類の確定飾り図柄の組合せのいずれかが停止表示される。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄である「1」の数字を示す特別図柄となることに対応して、各種の確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「突確」(「突確大当り」あるいは「突然確変大当り」ともいう)の可変表示態様(大当り種別ともいう)と称される。なお、特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。また、特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、突確チャンス目TC1〜TC4とは異なる所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。こうして「突確」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、2ラウンド大当り状態に制御され、その2ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合には、飾り図柄の可変表示中に突確モード開始演出を実行する。突確モード開始演出では、大当り種別が「突確」となることに対応して予め定められた演出動作が行われる。突確モード開始演出が行われた後には、突確モードと称される通常の演出モードとは異なる演出モードが開始される。また、突確モード開始演出は、特別図柄や飾り図柄の可変表示中に実行される演出動作に限定されず、2ラウンド大当り状態となる期間の一部又は全部においても、可変表示中から継続して実行される演出動作であってもよい。突確モード開始演出が開始されるときには、可変表示中の飾り図柄を消去して、突確モード開始演出が実行された後には、確定飾り図柄が導出表示されないようにしてもよい。
確変状態では、例えば「確変中」といった確変状態であることを報知する演出画像を演出表示装置9の表示画面に表示させること、及び/又は、演出表示装置9の表示画面における背景画像や飾り図柄の表示態様を通常の演出モードにおける表示態様とは異なるものとすることなどにより、確変状態であることを遊技者が認識できる確変中の演出モードとなるようにしてもよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図4に示すような主基板(遊技制御基板)31、演出制御基板80、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、払出制御基板37といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板31と演出制御基板80との間で伝送される各種の制御信号を中継する中継基板77なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤6などの背面には、例えば電源基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板31は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板31は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板80などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板31は、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器10の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器10による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。主基板31には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ560や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ560に伝送する入力ドライバ回路58、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのソレノイド駆動信号をソレノイド16、21に伝送する出力回路59などが搭載されている。
演出制御基板80は、主基板31とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板77を介して主基板31から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置9、スピーカ27及び装飾LED25、枠LED28等を含んだ演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板80は、演出表示装置9における表示動作や、スピーカ27からの音声出力動作の全部又は一部、装飾LED25や枠LED28等における点灯/消灯動作の全部又は一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声出力基板70は、演出制御基板80とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板80からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ27から音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプドライバ基板35は、演出制御基板80とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板80からの指令や制御データなどに基づき、装飾LED25や枠LED28等における点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図4に示すように、主基板31には、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a、30a、33a、39aからの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a、30a、33a、39aは、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板31には、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線の他にも、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線などが接続されている。その他にも、主基板31には、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)などが、搭載されていてもよい。
主基板31から演出制御基板80に向けて伝送される制御信号は、中継基板77によって中継される。主基板31には、例えば中継基板77に対応する主基板側コネクタが設けられ、主基板側コネクタと遊技制御用マイクロコンピュータ560との間には、例えば図5に示すように、出力バッファ回路を含んだ出力ポート571が接続されている。出力ポート571に含まれる出力バッファ回路は、主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができ、中継基板77から主基板31への信号の入力を阻止する。したがって、演出制御基板80や中継基板77の側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。
中継基板77には、例えば主基板31から演出制御基板80に対して制御信号を伝送するための配線毎に、例えば図5に示すような伝送方向規制回路74が設けられていればよい。各伝送方向規制回路74は、主基板31対応の主基板用コネクタにアノードが接続されるとともに演出制御基板80対応の演出制御基板用コネクタにカソードが接続されたダイオードと、一端がダイオードのカソードに接続されるとともに他端がグランド(GND)接続された抵抗とから構成されている。この構成により、各伝送方向規制回路74は、演出制御基板80から中継基板77への信号の入力を阻止して、主基板31から演出制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。したがって、演出制御基板80の側から主基板21側に信号が伝わる余地はない。この実施の形態では、中継基板77において制御信号を伝送するための配線毎に伝送方向規制回路74を設けるとともに、主基板31にて遊技制御用マイクロコンピュータ560と主基板側コネクタの間に出力バッファ回路を含んだ出力ポート571設けることで、外部から主基板31への不正な信号の入力を防止することができる。
中継基板77を介して主基板31から演出制御基板80に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば演出表示装置9における演出画像の表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ27からの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、装飾LED25や枠LED28の点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。図6(A)は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図6(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図6(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第1変動開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第2変動開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置9の表示画面における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
この実施の形態では、第1及び第2変動開始コマンドと、変動パターン指定コマンドとを、互いに別個の演出制御コマンドとして用意している。これに対して、第1特図及び第2特図のいずれが変動開始となるかの指定内容と、変動パターンの指定内容とを、1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成してもよい。一例として、変動開始となる特別図柄(第1特図あるいは第2特図)と変動パターンとの組合せに対応してEXTデータが設定される演出制御コマンドを用意して、その演出制御コマンドにより、変動開始となる特別図柄と変動パターンとを特定できるようにしてもよい。ここで、変動開始となる特別図柄と変動パターンとを1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成した場合には、1つの変動パターンに対して、変動開始となる特別図柄(第1特図あるいは第2特図)に応じた2種類の演出制御コマンドを用意しなければならないことがある。これに対して、変動開始となる特別図柄を指定する演出制御コマンドと、変動パターンを指定する演出制御コマンドとを別個に用意すれば、変動開始となる特別図柄に対応した2種類の演出制御コマンドと、変動パターンの種類数に対応した個数の演出制御コマンドとを用意すればよく、予め用意するコマンドの種類や、コマンドテーブルの記憶容量などを、削減することができる。
コマンド8CXXHは、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する可変表示結果通知コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図6(B)に示すように、可変表示結果が「ハズレ」及び「大当り」のいずれとなるかの事前決定結果、また、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様(大当り種別)が「通常」、「確変」、「突確」のいずれとなるかの大当り種別決定結果に対応して、異なるEXTデータが設定される。より具体的には、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「ハズレ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「通常」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を示す第2可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「確変」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を示す第3可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「突確」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を示す第4可変表示結果通知コマンドである。
この実施の形態では、変動パターン指定コマンドと可変表示結果通知コマンドとを、互いに別個の演出制御コマンドとして用意している。これに対して、変動パターン指定コマンドに示される変動パターンと、可変表示結果通知コマンドに示される可変表示結果とを、1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成してもよい。一例として、変動パターンと可変表示結果(「ハズレ」及び「大当り」のいずれかと、「大当り」となる場合における大当り種別)との組合せに対応してEXTデータが設定される演出制御コマンドを用意して、その演出制御コマンドにより、変動パターンと可変表示結果を特定可能な情報が伝送されるようにしてもよい。あるいは、3つ以上の演出制御コマンドにより、変動パターンと可変表示結果とを特定できるようにしてもよい。ここで、変動パターンと可変表示結果とを1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成した場合には、1つの変動パターンに対して、複数種類の可変表示結果に応じた複数種類の演出制御コマンドを用意しなければならないことがある。これに対して、変動パターンを指定する演出制御コマンドと、可変表示結果を通知する演出制御コマンドとを別個に用意すれば、変動パターンの種類数に対応した個数の演出制御コマンドと、可変表示結果の種類数に対応した個数の演出制御コマンドとを用意すればよく、予め用意するコマンドの種類や、コマンドテーブルの記憶容量などを、削減することができる。
コマンド8F00Hは、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rで飾り図柄の可変表示の停止を指定する飾り図柄停止コマンドである。コマンドA0XXHは、大当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。当り開始指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定される。あるいは、当り開始指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。
コマンドA1XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間における演出画像の表示を指定する大入賞口開放中指定コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間おける演出画像(例えばラウンド間のインターバルにおける演出画像)の表示を指定する大入賞口開放後指定コマンドである。大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドでは、例えば15ラウンド大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)や、2ラウンド大当り状態における大入賞口の開放回数(例えば「1」又は「2」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。なお、大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となっている期間であるか、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であるかにかかわりなく、大当り遊技状態の開始時点から終了時点まで継続的な演出動作が実行されるようにしてもよい。
コマンドA3XXHは、大当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドや当り開始指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定される。あるいは、当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドや当り開始指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。
コマンドB001Hは、普通入賞球装置が形成する第1始動入賞口13に遊技球が入賞したことに基づき、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB002Hは、普通可変入賞球装置15が形成する第2始動入賞口14に遊技球が入賞したことに基づき、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC0XXHは、演出表示装置9の表示画面に設けられた合計保留記憶表示部18cなどにて合計保留記憶数を特定可能に表示するために、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計値である合計保留記憶数を通知する保留記憶数通知コマンドである。保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動条件と第2始動条件のいずれかが成立したことに対応して、第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドのいずれかが送信されたことに続いて、主基板31から演出制御基板80に対して送信される。保留記憶数通知コマンドでは、例えば図20に示す第1特図保留記憶部151Aにおける保留データと第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの総記憶数(例えば「1」〜「8」)、あるいは、始動データ記憶部151Cにおける始動データの総記憶数(例えば「1」〜「8」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。これにより、演出制御基板80の側では、第1始動条件と第2始動条件のいずれかが成立したときに、主基板31から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信して、第1特図保留記憶部151Aと第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの総記憶数を特定することができる。
この実施の形態では、第1及び第2始動口入賞指定コマンドと保留記憶数指定コマンドとを、互いに別個の演出制御コマンドとして用意している。これに対して、第1始動条件及び第2始動条件のいずれが成立したかの通知内容と、合計保留記憶数の通知内容とを、1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成してもよい。一例として、成立した始動条件(第1始動条件あるいは第2始動条件)と合計保留記憶数との組合せに対応してEXTデータが設定される演出制御コマンドを用意して、その演出制御コマンドにより、成立した始動条件と合計保留記憶数とを特定できるようにしてもよい。ここで、第1始動条件と第2始動条件のいずれが成立したかを、合計保留記憶数とともに1つの演出制御コマンドで特定可能とする場合には、例えば合計保留記憶数の上限値が「8」である場合に、第1始動条件と第2始動条件のそれぞれが成立した場合に対応して8種類ずつの合計16種類の演出制御コマンドを用意しなければならない。これに対して、第1始動条件と第2始動条件のいずれが成立したかを特定可能な演出制御コマンドと、合計保留記憶数を特定可能な演出制御コマンドとを別個に用意すれば、第1始動条件と第2始動条件のそれぞれを特定可能な2種類の演出制御コマンドと、合計保留記憶数を特定可能とする8種類の演出制御コマンドの、合計10種類の演出制御コマンドを用意すればよく、予め用意するコマンドの種類や、コマンドテーブルの記憶容量などを、削減することができる。
主基板31に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ560は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、例えば図3に示すように、ゲーム制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)54と、ゲーム制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)55と、プログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)56と、I/O(Input/Output port)57と、CPU56とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路503とを備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ560では、CPU56がROM54から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU56がROM54から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU56がRAM55に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU56がRAM55に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU56がI/O57を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU56がI/O57を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。遊技制御用マイクロコンピュータ560を構成する1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56の他にRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/O57は、外付けであってもよい。
このように、遊技制御用マイクロコンピュータ560ではCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
主基板31では、例えば図4に示す遊技制御用マイクロコンピュータ560が備える乱数回路503などにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図7は、主基板31の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図7に示すように、この実施の形態では、主基板31の側において、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2−1、リーチ決定用の乱数値MR2−2、変動パターン種別決定用の乱数値MR3、変動パターン決定用の乱数値MR4のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。乱数回路503は、これらの乱数値MR1〜MR4の全部または一部を示す数値データをカウントするものであればよい。CPU56は、例えば図18に示す遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路503とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値MR1〜MR4の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。一例として、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データは、乱数回路503によりCPU56とは独立して更新され、それ以外の乱数値MR2−1、MR2−2、MR3、MR4を示す数値データは、CPU56がランダムカウンタを用いてソフトウェアにより更新されればよい。乱数回路503は、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ560とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有していてもよい。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ560のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ560の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行なって得られた数値データを、乱数回路503が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路503が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
特図表示結果決定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「65535」の範囲の値をとる。大当り種別決定用の乱数値MR2−2は、可変表示結果を「大当り」とする場合における飾り図柄の可変表示態様である大当り種別を「通常」、「確変」、「突確」のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。リーチ決定用の乱数値MR2−2は、可変表示結果を「ハズレ」とする場合に、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「239」の範囲の値をとる。
変動パターン種別決定用の乱数値MR3は、飾り図柄の変動パターン種別を、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「241」の範囲の値をとる。変動パターン決定用の乱数値MR4は、飾り図柄の変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「251」の範囲の値をとる。
図8は、この実施の形態における飾り図柄の変動パターンを示している。図8(A)は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示している。なお、可変表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応したハズレ変動パターンに含まれる。図8(B)は、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示している。なお、可変表示結果が「大当り」に対応した変動パターンは大当り変動パターンと称される。
図8(A)に示すように、この実施の形態では、非リーチ変動パターンとして、変動パターンPA1−1〜変動パターンPA1−5、変動パターンPB1−1、変動パターンPB1−2、変動パターンPC1−1、変動パターンPC1−2が、予め用意されている。また、リーチ変動パターンとして、変動パターンPA2−1、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−1〜変動パターンPA3−8が、予め用意されている。図8(B)に示すように、この実施の形態では、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」または「確変」となる場合に対応した大当り変動パターンとして、変動パターンPA4−1、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−1〜変動パターンPA5−3、変動パターンPA6−1〜変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−1、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−1〜変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−1〜変動パターンPA9−5が、予め用意されている。このうち、変動パターンPA4−1、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−1〜変動パターンPA5−3、変動パターンPA6−1〜変動パターンPA6−5では、再抽選演出が実行されない。その一方で、変動パターンPA7−1、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−1〜変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−1〜変動パターンPA9−5では、再抽選演出が実行される。この実施の形態では、再抽選演出の実行時間が10000ミリ秒[ms]に定められているものとする。また、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合に対応した大当り変動パターンとして、変動パターンPF1−1〜変動パターンPF1−4が、予め用意されている。図8(B)に示す変動パターンPF1−1〜変動パターンPF1−4では、突確モード開始演出が終了した後に突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が導出表示されて停止する。これに対して、変動パターンPF1−1〜変動パターンPF1−4の一部又は全部では、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかが仮停止表示された後に突確モード開始演出が行われるようにしてもよいし、突確モード開始演出が実行されるときに飾り図柄の表示が消去され、確定飾り図柄が導出表示されないようにしてもよい。
図9は、この実施の形態における飾り図柄の変動パターン種別を示している。図8(A)及び図8(B)に示す各変動パターンは、図9に示す複数の変動パターン種別のうち、少なくとも1つの変動パターン種別に含まれている。すなわち、各変動パターン種別は、例えば飾り図柄の可変表示中に実行される演出動作などに基づいて分類された1つ又は複数の変動パターンを含むように構成されていればよい。この実施の形態では、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3が、予め用意されている。また、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「リーチ」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4が、予め用意されている。さらに、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」又は「確変」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−8が、予め用意されている。加えて、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA4−1及び変動パターン種別CA4−2が、予め用意されている。各変動パターン種別は、それぞれの内容に沿った1つ又は複数の変動パターンを含んで構成されたものであればよい。複数の変動パターン種別のうちには、共通の変動パターンを含んで構成されたものがあってもよい。
図9に示すように、変動パターン種別CA1−1は、通常状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されず、また、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「短縮なし(通常状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA1−2は、通常状態において合計保留記憶数が「3」又は「4」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「保留3,4個短縮(通常状態)」の変動パターン種別であり、「保留3,4個短縮(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA1−3は、通常状態において合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「保留5〜8個短縮(通常状態)」の変動パターン種別であり、「保留5〜8個短縮(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA1−4は、通常状態において可変表示態様が「非リーチ」となる場合に「擬似連」や「滑り」の可変表示演出が実行される「擬似連,チャンス目停止後滑り」の変動パターン種別であり、「擬似連,チャンス目停止後滑り」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CB1−1は、確変状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が通常状態よりも短縮される一方で、合計保留記憶数に基づく短縮は行われず、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「短縮なし(確変状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CB1−2は、確変状態において合計保留記憶数が「2」〜「8」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「保留2〜8個短縮(確変状態)」の変動パターン種別であり、「保留2〜8個短縮(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CB1−3は、確変状態において飾り図柄の可変表示中に「擬似連」の可変表示演出を実行することもある「擬似連含む(確変状態)」の変動パターン種別であり、「擬似連含む(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CC1−1は、時短状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が通常状態よりも短縮される一方で、合計保留記憶数に基づく短縮は行われず、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「短縮なし(時短状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CC1−2は、時短状態において合計保留記憶数が「2」〜「8」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出が実行されない「保留2〜8個短縮(時短状態)」の変動パターン種別であり、「保留2〜8個短縮(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CC1−3は、時短状態において飾り図柄の可変表示中に「擬似連」の可変表示演出を実行することもある「擬似連含む(時短状態)」の変動パターン種別であり、「擬似連含む(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CA2−1は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行する「ノーマルリーチ」の変動パターン種別であり、「ノーマルリーチ」と予め対応付けられたリーチ変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA2−2は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に複数種類のスーパーリーチのうちでスーパーリーチαとして予め定められたリーチ演出を実行する「スーパーリーチα」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチα」と予め対応付けられたリーチ変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA2−3は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に複数種類のスーパーリーチのうちでスーパーリーチαとは演出態様が異なるスーパーリーチβとして予め定められたリーチ演出を実行する「スーパーリーチβ」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチβ」と予め対応付けられたリーチ変動パターンを含んでいる。スーパーリーチαやスーパーリーチβといったスーパーリーチとなるリーチ演出は、ノーマルリーチといった通常のリーチ演出に比べて、そのリーチ演出が出現した後に可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高い。変動パターン種別CA2−4は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった所定の非特定表示結果となる飾り図柄の組合せが仮停止表示された後に一部の飾り図柄を再び変動させる「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行され、その可変表示演出が終了したときにリーチハズレ組合せの確定飾り図柄を導出表示する「チャンス目停止後滑り」の変動パターン種別であり、「チャンス目停止後滑り」と予め対応付けられたリーチ変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CA3−1は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行し、そのリーチ演出が終了したときに大当り組合せの確定飾り図柄を導出表示する「ノーマルリーチ(再抽選なし)」の変動パターン種別であり、「ノーマルリーチ(再抽選なし)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−2は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチαのリーチ演出を実行し、そのリーチ演出が終了したときに大当り組合せの確定飾り図柄を導出表示する「スーパーリーチα(再抽選なし)」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチα(再抽選なし)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−3は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチβのリーチ演出を実行し、そのリーチ演出が終了したときに大当り組合せの確定飾り図柄を導出表示する「スーパーリーチβ(再抽選なし)」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチβ(再抽選なし)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−4は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった所定の非特定表示結果となる飾り図柄の組合せが仮停止表示された後に一部の飾り図柄を再び変動させる「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行され、その可変表示演出が終了したときに大当り組合せの確定飾り図柄を導出表示する「チャンス目停止後滑り(再抽選なし)」の変動パターン種別であり、「チャンス目停止後滑り(再抽選なし)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CA3−5は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行し、そのリーチ演出が終了したときに通常大当り組合せの飾り図柄を仮停止表示してから、再抽選演出を実行する「ノーマルリーチ(再抽選あり)」の変動パターン種別であり、「ノーマルリーチ(再抽選あり)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−6は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチαのリーチ演出を実行し、そのリーチ演出が終了したときに通常大当り組合せの飾り図柄を仮停止表示してから、再抽選演出を実行する「スーパーリーチα(再抽選あり)」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチα(再抽選あり)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−7は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチβのリーチ演出を実行し、そのリーチ演出が終了したときに通常大当り組合せの飾り図柄を仮停止表示してから、再抽選演出を実行する「スーパーリーチβ(再抽選あり)」の変動パターン種別であり、「スーパーリーチβ(再抽選あり)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。変動パターン種別CA3−8は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった所定の非特定表示結果となる飾り図柄の組合せが仮停止表示された後に一部の飾り図柄を再び変動させる「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行され、その可変表示演出が終了したときに通常大当り組合せの飾り図柄を仮停止表示してから、再抽選演出を実行する「チャンス目停止後滑り(再抽選あり)」の変動パターン種別であり、「チャンス目停止後滑り(再抽選あり)」と予め対応付けられた変動パターンを含んでいる。
変動パターン種別CA4−1は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とすることなく突確モード開始演出が実行される「突確モード開始演出」の変動パターン種別であり、「突確モード開始演出」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。図8(B)に示す大当り変動パターンの例では、変動パターンPF1−1及び変動パターンPF1−2が、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とすることなく突確モード開始演出が実行される変動パターンとなっており、変動パターン種別CA4−1に含まれることになる。変動パターン種別CA4−2は、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチαのリーチ演出を実行し、そのリーチ演出から突確モード開始演出へと移行する「突確モード開始演出(スーパーリーチα経由)」の変動パターン種別であり、「突確モード開始演出(スーパーリーチα経由)」と予め対応付けられた大当り変動パターンを含んでいる。図8(B)に示す大当り変動パターンの例では、変動パターンPF1−3及び変動パターンPF1−4が、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後にスーパーリーチαのリーチ演出を実行してから突確モード開始演出へと移行する変動パターンとなっており、変動パターン種別CA4−2に含まれることになる。
このように、図9に示す変動パターン種別の設定例では、まず、非リーチ変動パターン、リーチ変動パターン、大当り変動パターンに分類している。その上で、非リーチ変動パターンである場合には、通常状態、確変状態、時短状態のいずれに対応しているかや、合計保留記憶数に対応して可変表示時間が短縮されるか否か、「擬似連」や「チャンス目停止後滑り」といった可変表示演出が実行されるか否か、などに応じて分類した1つ以上の変動パターンが含まれるように、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3のそれぞれを設定している。また、リーチ変動パターンである場合には、リーチ演出がノーマルリーチ、スーパーリーチα、スーパーリーチβのいずれであるかや、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行されるか否か、などに応じて分類した1つ以上の変動パターンが含まれるように、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4のそれぞれを設定している。さらに、大当り変動パターンである場合には、大当り種別が「突確」に対応しているかや、リーチ演出がノーマルリーチ、スーパーリーチα、スーパーリーチβのいずれであるか、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行されるか否か、再抽選演出が実行されるか否か、などに応じて分類した1つ以上の変動パターンが含まれるように、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−8、変動パターン種別CA4−1及び変動パターン種別CA4−2のそれぞれを設定している。
なお、変動パターン種別の構成は、図9に示すものに限定されず、飾り図柄の可変表示中に実行される任意の演出動作に基づき各変動パターンを分類したものなどであればよい。一例として、リーチ変動パターンや大当り変動パターンについて、「擬似連」の可変表示演出が実行されるか否かや、実行される場合における擬似連変動の実行回数(初回変動を除く)などに応じて分類した変動パターンにより、各変動パターン種別を構成するようにしてもよい。この構成例では、例えば擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となるリーチ変動パターン及び大当り変動パターンを含む変動パターン種別として、図8(A)に示す変動パターンPA3−7と、図8(B)に示す変動パターンPA6−4及び変動パターンPA9−4とを含む変動パターン種別が設定されればよい。
図4に示す遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えるROM54には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納されている。例えば、ROM54には、CPU56が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROM54には、CPU56が主基板31から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、飾り図柄の変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
図10は、ROM54に記憶される特図表示結果決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、特図表示結果決定テーブルとして、図10(A)に示す第1特図表示結果決定テーブル130Aと、図10(B)に示す第2特図表示結果決定テーブル130Bとが、予め用意されている。第1特図表示結果決定テーブル130Aは、第1特別図柄表示器8aによる特図ゲームにおいて、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果決定用の乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。第2特図表示結果決定テーブル130Bは、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果決定用の乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
第1特図表示結果決定テーブル130Aや第2特図表示結果決定テーブル130Bでは、図18に示す遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて、特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される数値(決定値)が、「大当り」及び「ハズレ」の可変表示結果のいずれかに割り当てられている。なお、この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aにおける第1特図を用いた特図ゲームであるか、第2特別図柄表示装器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームであるかに応じて、可変表示結果に対する決定値の割り当てが異なる決定テーブルを用意している。これに対して、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとで共通の決定テーブルを使用して、大当り遊技状態に制御するか否かを決定するようにしてもよい。これにより、ROM54に記憶されるデータ容量を削減することができる。
図11は、ROM54に記憶される大当り種別決定テーブル131の構成例を示している。大当り種別決定テーブル131は、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされて大当り遊技状態に制御することが決定されたときに、大当り種別決定用の乱数値MR2−1に基づき、飾り図柄の可変表示態様を「通常」、「確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別決定テーブル131では、図18に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が「1」であるか「2」であるかに応じて、大当り種別決定用の乱数値MR2−1と比較される数値(決定値)が、「通常」、「確変」、「突確」の大当り種別に割り当てられている。大当り種別決定テーブル131において、複数種類の大当り種別に割り当てられた決定値を示すテーブルデータは、15ラウンド大当り状態に制御するか2ラウンド大当り状態に制御するかの決定結果や、大当り遊技状態の終了後には確変状態に制御するか否かの決定結果に対応した決定用データとなっている。例えば、「通常」又は「確変」の大当り種別に割り当てられている決定値を示すテーブルデータは、15ラウンド大当り状態に制御するとの決定結果に対応する一方で、「突確」の大当り種別に割り当てられている決定値を示すテーブルデータは、2ラウンド大当り状態に制御するとの決定結果に対応している。また、「通常」の大当り種別に割り当てられている決定値を示すテーブルデータは、確変状態に制御しないとの決定結果に対応する一方で、「確変」又は「突確」の大当り種別に割り当てられている決定値を示すテーブルデータは、確変状態に制御するとの決定結果を示している。大当り種別決定テーブル131は、遊技制御バッファ155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を、決定された大当り種別に対応する値(例えば「0」〜「2」のいずれか)に設定するためのテーブルデータ(設定用データ)を含んでいてもよい。
図11に示す大当り種別決定テーブル131では、変動特図指定バッファ値が“1“であるか“2”であるかに応じて、各大当り種別に対する決定値の割り振りが異なっている。例えば、変動特図指定バッファ値が“1”と“2”のいずれである場合にも、「通常」の大当り種別に対して「1」〜「36」の範囲の値が割り当てられている。その一方で、変動特図指定バッファ値が“1“である場合には、「確変」の大当り種別に対して「37」〜「82」の範囲の値が割り当てられ、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「確変」の大当り種別に対して「37」〜「100」の範囲の値が割り当てられている。また、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には、「突確」の大当り種別に対して「83」〜「100」の範囲の値が割り当てられる一方で、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「突確」の大当り種別に対して決定値が割り当てられていない。このような設定により、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定したときには、大当り種別を「突確」として2ラウンド大当り状態に制御すると決定されることがない。
図12は、ROM54に記憶されるリーチ決定テーブルの構成例などを示している。この実施の形態では、リーチ決定テーブルとして、図12(A)〜(C)に示すリーチ決定テーブル132A〜132Cが、予め用意されている。リーチ決定テーブル132A〜132Cは、可変表示結果を「ハズレ」にすると決定(事前決定)されたときに、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態にするか否かを、リーチ決定用の乱数値MR2−2に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。各リーチ決定テーブル132A〜132Cは、図12(D)に示すようなテーブル選択設定に従って選択される。すなわち、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のうちのいずれであるかに応じて、選択される。各リーチ決定テーブル132A〜132Cでは、リーチ決定用の乱数値MR2−2と比較される数値(決定値)が、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態にしない旨の決定結果や、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態にする旨の決定結果に割り当てられている。
例えば、図12(A)に示すリーチ決定テーブル132Aの設定では、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、「1」〜「204」の範囲の値が非リーチHA1−1に割り当てられ、「205」〜「239」の範囲の値がリーチHA2−1に割り当てられている。合計保留記憶数が「1」である場合に対応して、非リーチHA1−1に割り当てられる決定値の個数よりも多い「1」〜「217」の範囲の値が、非リーチHA1−2に割り当てられている。合計保留記憶数が「2」である場合に対応して非リーチHA1−1や非リーチHA1−2に割り当てられる決定値の個数よりも多い「1」〜「220」の範囲の値が、非リーチHA1−3に割り当てられている。合計保留記憶数が「3」又は「4」である場合に対応して、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−3のそれぞれに割り当てられる決定値の個数よりも多い「1」〜「230」の範囲の判定値が、非リーチHA1−4に割り当てられている。合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−4のそれぞれに割り当てられる決定値の個数よりも多い「1」〜「233」の範囲の判定値が、非リーチHA1−5に割り当てられている。このような設定によって、特図ゲームの保留数である合計保留記憶数が所定数(例えば、「3」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態にする旨の決定がなされる割合が低くなる。そして、非リーチ変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間がリーチ変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
図13は、ROM54に記憶される大当り変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、大当り変動パターン種別決定テーブルとして、図13(A)〜(C)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cが、予め用意されている。大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cは、可変表示結果を「大当り」にすると決定(事前決定)されたときに、大当り種別の決定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別決定用の乱数値MR3に基づいて、複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cは、遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のうちのいずれであるかに応じて、選択される。すなわち、通常状態であるときには大当り変動パターン種別決定テーブル133Aが選択され、確変状態であるときには大当り変動パターン種別決定テーブル133Bが選択され、時短状態であるときには大当り変動パターン種別決定テーブル133Cが選択される。
各大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cでは、大当り種別の判定結果が「通常」、「確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−8、変動パターン種別CA4−1及び変動パターン種別CA4−2のいずれかに割り当てられている。大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cでは、大当り種別が複数種類のいずれに決定されたかに応じて、各変動パターン種別に決定される割合が異なるように、決定値が各変動パターン種別に割り当てられている。例えば、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態である場合に用いられる図13(A)に示す変動パターン種別決定テーブル133Aでは、大当り種別が「通常」であるか「確変」であるかに応じて、変動パターン種別CA3−5〜変動パターン種別CA3−8に対する決定値の割り当てが異なっている。また、大当り変動パターン種別決定テーブル132Aでは、大当り種別が「通常」であれば再抽選演出を実行しない変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−4に対して決定値が割り当てられていない一方で、大当り種別が「確変」であれば変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−4に対して決定値が割り当てられている。
このように、遊技状態が通常状態、確変状態、時短状態のいずれかである場合には、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する決定値の割り当てが異なっている。また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して決定値が割り当てられることがある。こうして、大当り種別を複数種類のうちのいずれにするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
大当り種別が「突確」である場合には、変動パターン種別CA4−1及び変動パターン種別CA4−2といった、大当り種別が「通常」又は「確変」である場合には決定値が割り当てられない変動パターン種別に対して、決定値が割り当てられている。こうして、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となることに応じて2ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
大当り種別が「通常」に決定された場合には、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態である場合に用いられる図13(A)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル133Aと、遊技状態が確変状態である場合に用いられる図13(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル133Bと、遊技状態が時短状態である場合に用いられる図13(C)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル133Cとでは、変動パターン種別CA3−5〜変動パターン種別CA3−8に対する決定値の割り当てが異なっている。また、大当り変動パターン種別決定テーブル133B、133Cでは変動パターン種別CA3−2〜変動パターン種別CA3−4に対して決定値が割り当てられている一方で、変動パターン種別決定テーブル133Aでは変動パターン種別CA3−2〜変動パターン種別CA3−4に対して決定値が割り当てられていない。このように、大当り種別が「通常」、「確変」、「突確」のいずれかに決定された場合に、遊技状態に応じて選択される大当り変動パターン種別決定テーブル133A(通常状態のときに選択)、大当り変動パターン種別決定テーブル133B(確変状態のときに選択)、大当り変動パターン種別決定テーブル133C(時短状態のときに選択)を比較すると、遊技状態が通常状態、確変状態、時短状態のいずれであるかに応じて、各変動パターン種別に対する決定値の割り当てが異なることがある。また、遊技状態に応じて異なる変動パターン種別に対して決定値が割り当てられることがある。こうして、遊技状態が通常状態、確変状態、時短状態のいずれであるかに応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
図14は、ROM54に記憶されるリーチ変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、リーチ変動パターン種別決定テーブルとして、図14(A)〜(C)に示すリーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cが、予め用意されている。リーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cは、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする旨の決定がなされたときに、変動パターン種別決定用の乱数値MR3に基づいて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各リーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cは、遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のうちのいずれであるかに応じて、選択される。すなわち、通常状態であるときにはリーチ変動パターン種別決定テーブル134Aが選択され、確変状態であるときにはリーチ変動パターン種別決定テーブル134Bが選択され、時短状態であるときにはリーチ変動パターン種別決定テーブル134Cが選択される。なお、各リーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cは、図12(A)〜(C)に示すリーチ決定テーブル132A〜132Cのいずれを用いてリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態にする旨の決定がなされたかに応じて、使用テーブルとして選択されるようにしてもよい。すなわち、図12(A)に示すリーチ決定テーブル132Aを用いてリーチHA2−1〜リーチHA2−3のいずれかに決定された場合にはリーチ変動パターン種別決定テーブル134Aが使用テーブルとして選択され、図12(B)に示すリーチ決定テーブル132Bを用いてリーチHB2−1に決定された場合にはリーチ変動パターン決定テーブル134Bが使用テーブルとして選択され、図12(C)に示すリーチ決定テーブル132Cを用いてリーチHC2−1に決定された場合にはリーチ変動パターン決定テーブル134Cが使用テーブルとして選択されればよい。これにより、遊技状態に対応してリーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択するためのテーブル選択設定を示すデータが不要となる。
各リーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cでは、リーチ状態とする旨の決定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR3の値と比較される数値(決定値)が、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4に割り当てられている。
リーチ変動パターン種別決定テーブル134Aでは、リーチ状態とする旨の決定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3のいずれであるかに応じて、各変動パターン種別に決定される割合が異なるように、決定値が各変動パターン種別に割り当てられている。例えば、リーチHA2−1の決定結果に対応して、「1」〜「190」の範囲の値(決定値)が変動パターン種別CA2−1に割り当てられ、その他の値が変動パターン種別CA2−2〜変動パターン種別CA2−4に割り当てられている。また、リーチHA2−2の決定結果に対応して、「1」〜「195」の範囲の値が変動パターン種別CA2−1に割り当てられている。さらに、リーチHA2−3の決定結果に対応して、「1」〜「215」の範囲の値が変動パターン種別CA2−1に割り当てられている。リーチHA2−1には、図12(A)に示すリーチ決定テーブル132Aによって、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ決定用の乱数値MR2−2と比較される決定値が割り当てられている。リーチHA2−2には、合計保留記憶数が「1」や「2」である場合に対応して、決定値が割り当てられている。リーチHA2−3には、合計保留記憶数が「3」又は「4」である場合や「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、決定値が割り当てられている。これらの設定によって、合計保留記憶数が所定数(例えば、「1」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)が実行される変動パターン種別CA2−1に決定される割合が高くなる。そして、ノーマルリーチとなるリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間がスーパーリーチとなるリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
図15は、ROM54に記憶される非リーチ変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、非リーチ変動パターン種別決定テーブルとして、図15(A)〜(C)に示す非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cが、予め用意されている。非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態としない旨の決定がなされたときに、変動パターン種別決定用の乱数値MR3に基づいて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のうちのいずれであるかに応じて、選択される。すなわち、通常状態であるときには非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Aが選択され、確変状態であるときには非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Bが選択され、時短状態であるときには非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Cが選択される。なお、各非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、例えば非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態にしない旨の決定結果のうち、いずれの決定結果であるかに応じて、使用テーブルとして選択されるようにしてもよい。すなわち、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5のいずれかに決定された場合には非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Aが使用テーブルとして選択され、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2のいずれかに決定された場合には非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Bが使用テーブルとして選択され、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2のいずれかに決定された場合には非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Cが使用テーブルとして選択されればよい。これにより、遊技状態に対応して非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択するためのテーブル選択設定を示すデータが不要となる。
各非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、リーチ状態としない旨の決定結果が非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR3の値と比較される数値(決定値)が、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3のいずれかに割り当てられている。
図16は、ROM54に記憶される当り変動パターン決定テーブル136の構成例を示している。当り変動パターン決定テーブル136は、可変表示結果を「大当り」にすると決定(事前決定)されたときに、大当り種別や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターン決定用の乱数値MR4に基づき、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。当り変動パターン決定テーブル136では、変動パターン種別に応じて、変動パターン決定用の乱数値MR4と比較される数値(決定値)が、可変表示結果を「大当り」とする場合に対応した複数の変動パターン(大当り変動パターン)に割り当てられている。
図17は、ROM54に記憶されるハズレ変動パターン決定テーブル137の構成例を示している。ハズレ変動パターン決定テーブル137は、可変表示結果を「ハズレ」にすると決定(事前決定)されたときに、リーチ状態にするか否かや変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターン決定用の乱数値MR4に基づき、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。ハズレ変動パターン決定テーブル137では、変動パターン種別に応じて、変動パターン決定用の乱数値MR4と比較される数値(決定値)が、可変表示結果を「ハズレ」とする場合に対応した1つ又は複数の変動パターン(ハズレ変動パターン)に割り当てられている。
ハズレ変動パターン決定テーブル137では、変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−3のいずれかとなる場合に対応して、変動パターンPA1−4といった再変動を1回行う「擬似連」の可変表示演出が実行される変動パターン(図8(A)参照)に、決定値が割り当てられている。このような設定により、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となる場合でも、変動パターンPA1−4が選択されることにより、「擬似連」の可変表示演出を実行することができる。また、ハズレ変動パターン決定テーブル137では、変動パターン種別CA1−4となる場合に対応して、変動パターンPA1−5といったチャンス目停止を含む「滑り」の可変表示演出が実行される変動パターン(図8(A)参照)に、決定値が割り当てられている。このような設定により、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となる場合でも、変動パターンPA1−5が選択されることにより、「チャンス目停止後滑り」などの可変表示演出を実行することができる。
変動パターン種別CA1−4に対しては、図15(A)に示す非リーチ変動パターン種別決定テーブル135Aにおいて、変動パターン種別決定用の乱数値MR3と比較される決定値のうち、非リーチHA1−1に対応して「217」〜「241」の範囲の値が割り当てられ、非リーチHA1−2に対応して「230」〜「241」の範囲の値が割り当てられ、非リーチHA1−3に対応して「231」〜「241」の範囲の値が割り当てられ、非リーチHA1−4と非リーチHA1−5のそれぞれに対応して「237」〜「241」の範囲の値が割り当てられている。ここで、図12(A)に示すリーチ決定テーブル132Aでは、リーチ決定用の乱数値MR2−2と比較される決定値のうち、合計保留記憶数が「0」に対応して「1」〜「204」の範囲の値が非リーチHA1−1に割り当てられ、合計保留記憶数が「1」に対応して「1」〜「217」の範囲の値が非リーチHA1−2に割り当てられ、合計保留記憶数が「2」に対応して「1」〜「220」の範囲の値が非リーチHA1−3に割り当てられ、合計保留記憶数が「3」、「4」に対応して「1」〜「230」の範囲の値が非リーチHA1−4に割り当てられ、合計保留記憶数が「5」〜「8」に対応して「1」〜「233」の範囲の値が非リーチHA1−5に割り当てられている。したがって、合計保留記憶数が「1」や「2」である場合には、合計保留記憶数が「0」である場合に比べて、変動パターン種別CA1−4に決定される割合が低くなる。また、合計保留記憶数が「3」、「4」あるいは「5」〜「8」のいずれかである場合には、合計保留記憶数が「0」である場合や、「1」又は「2」である場合に比べて、変動パターン種別CA1−4に決定される割合が低くなる。
図8(A)に示すハズレ変動パターンの設定例では、「擬似連」や「チャンス目停止後滑り」などの可変表示演出が実行されない変動パターンPA1−1における可変表示時間が12000ミリ秒[ms]に、変動パターンPA1−2における可変表示時間が7000ミリ秒[ms]に、変動パターンPA1−3における可変表示時間が5500ミリ秒[ms]に、それぞれ定められている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出が実行される変動パターンPA1−4における可変表示時間は、24000ミリ秒[ms]に定められている。また、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される変動パターンPA1−5における可変表示時間は、32000ミリ秒[ms]に定められている。すなわち、可変表示態様が「非リーチ」である場合に、「擬似連」の可変表示演出が実行される変動パターンPA1−4における可変表示時間や、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される変動パターンPA1−5における可変表示時間は、これらの演出が実行されない変動パターンにおける可変表示時間に比べて長くなっている。そして、合計保留記憶数が「1」以上である場合には、「0」である場合に比べて「擬似連」の可変表示演出や「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出を実行する変動パターン種別CA1−4に決定される割合が低くなっており、また、合計保留記憶数が「3」以上である場合には「3」未満である場合に比べて、変動パターン種別CA1−4に決定される割合が低くなっている。こうして、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な可変表示時間を短縮することができる。
図4に示す遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えるRAM55は、その一部又は全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部又は全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM55には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図18に示すような遊技制御用データ保持エリア150が設けられている。図18に示す遊技制御用データ保持エリア150は、第1特図保留記憶部151Aと、第2特図保留記憶部151Bと、始動データ記憶部151Cと、遊技制御フラグ設定部152と、遊技制御タイマ設定部153と、遊技制御カウンタ設定部154と、遊技制御バッファ設定部155とを備えている。
第1特図保留記憶部151Aは、普通入賞球装置が形成する第1始動入賞口13に遊技球が入賞して第1始動条件は成立したが第1開始条件は成立していない特図ゲーム(第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部151Aは、第1始動入賞口13への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第1始動条件の成立に基づいてCPU56により乱数回路503等から抽出された特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
第2特図保留記憶部151Bは、普通可変入賞球装置15が形成する第2始動入賞口14に遊技球が入賞して第2始動条件は成立したが第2開始条件は成立していない特図ゲーム(第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部151Bは、第2始動入賞口14への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第2始動条件の成立に基づいてCPU56により乱数回路503等から抽出された特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14のいずれに遊技球が入賞したかを示す始動データを、各遊技球の入賞順を特定可能として記憶する。一例として、始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口13への入賞を示す「第1」の始動データ、あるいは、第2始動入賞口14への入賞を示す「第2」の始動データを、各遊技球の入賞順に従った保留番号と対応付けて記憶する。
遊技制御フラグ設定部152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御フラグ設定部152に、特図プロセスフラグ、普図プロセスフラグ、大当りフラグ、確変フラグ、時短フラグなどが設けられている。
特図プロセスフラグは、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームの進行や、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームの進行などを制御するために実行される図50のステップS15や図51に示す特別図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。普図プロセスフラグは、普通図柄表示器10による普通図柄を用いた普図ゲームの進行などを制御するために図50のステップS16に示す普通図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。
大当りフラグは、特図ゲームが開始されるときに可変表示結果を「大当り」とする旨の決定(事前決定)に対応して、オン状態にセットされる。その一方で、特図ゲームにおける確定特別図柄として大当り図柄が停止表示されたことなどに対応して、大当りフラグがクリアされてオフ状態となる。確変フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態に制御されることに対応してオン状態にセットされる一方で、確変状態が終了することなどに対応してクリアされてオフ状態となる。時短フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態が時短状態や確変状態に制御されることに対応してオン状態にセットされる一方で、時短状態や確変状態が終了することなどに対応してクリアされてオフ状態となる。
遊技制御タイマ設定部153には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部153には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御タイマ設定部153に、遊技制御プロセスタイマ、特図変動タイマ、普図変動タイマなどが設けられている。
遊技制御プロセスタイマは、例えば大当り遊技状態の進行を制御するための時間などを、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態の進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、遊技制御プロセスタイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態の開始時点といった、所定時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
特図変動タイマは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示時間(特図変動時間)といった特図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、特図変動タイマは、特図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、特図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、特図変動タイマは、特図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
普図変動タイマは、普図ゲームにおける普通図柄の可変表示時間(普図変動時間)といった普図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、普図変動タイマは、普図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、普図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、普図変動タイマは、普図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するためのカウンタが複数種類設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御カウンタ設定部154に、ランダムカウンタ、第1保留記憶数カウンタ、第2保留記憶数カウンタ、合計保留記憶数カウンタ、時短回数カウンタ、ラウンド数カウンタなどが設けられている。
遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタは、遊技の進行を制御するために用いられる乱数値を示す数値データの一部を、乱数回路503とは別個に、CPU56がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのものである。例えば、遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタには、乱数値MR2−1、MR2−2、MR3、MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU56によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。
第1保留記憶数カウンタは、第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの数である第1保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第1保留記憶数カウンタには、第1保留記憶数に対応したカウント値データが、第1保留記憶数カウント値として記憶され、第1保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。第2保留記憶数カウンタは、第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの数である第2保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第2保留記憶数カウンタには、第2保留記憶数に対応したカウント値データが、第2保留記憶数カウント値として記憶され、第2保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。合計保留記憶数カウンタは、第1保留記憶数と第2保留記憶数とを合計した合計保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、合計保留記憶数カウンタには、合計保留記憶数に対応したカウント値データが、合計保留記憶数カウント値として記憶され、合計保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。
時短回数カウンタは、パチンコ遊技機1における遊技状態が時短状態であるときに、時短制御を終了するまでに実行可能な特図ゲームの残存回数を特定可能にカウントするためのものである。一例として、時短回数カウンタには、大当り遊技状態が終了するときに、大当り種別バッファ値が「0」であるに対応したカウント初期値「100」を示すデータが、時短回数カウント値として設定される。その後、可変表示結果が「大当り」となるまでは、特図ゲームが終了するごとに、時短回数カウント値が1減算されるなどして更新される。そして、時短回数カウント値が「0」に達したときには、時短フラグをクリアしてオフ状態とすることなどにより、時短状態を終了して通常状態へと移行する制御が行われる。
ラウンド数カウンタは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数などをカウントするためのものである。例えば、ラウンド数カウンタには、大当り遊技状態の開始時にカウント初期値「1」を示すデータが、ラウンド数カウント値として設定される。そして、1回のラウンドが終了して次回のラウンドが開始されるときに、ラウンド数カウント値が1加算されて更新される。
遊技制御バッファ設定部155パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御バッファ設定部155に、送信コマンドバッファ、変動特図指定バッファ、大当り種別バッファなどが設けられている。
送信コマンドバッファは、主基板31からサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信するための設定データを一時的に格納するために用いられる。例えば、送信コマンドバッファは、複数(例えば「12」)のバッファ領域を備えて構成され、送信する制御コマンドに対応したコマンドテーブルのROM54における記憶アドレスを示す設定データなどが、各バッファ領域に格納される。また、送信コマンドバッファにおいて設定データの書込や読出を行うバッファ領域は、送信コマンドポインタなどによって指定され、複数のバッファ領域をリングバッファとして使用することができるように構成されていればよい。
変動特図指定バッファには、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームのうち、いずれの特図ゲームが実行されるかを示すバッファ値が格納される。一例として、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファ値には「1」が設定される。また、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファ値には「2」が設定される。そして、特図ゲームが終了したことなどに対応して、変動特図指定バッファ値が「0」に設定される。
大当り種別バッファには、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別を複数種類のいずれかとする決定結果に対応したバッファ値が格納される。一例として、図11に示すような大当り種別決定テーブル131での設定に基づき、大当り種別が「通常」であれば大当り種別バッファ値には「0」が設定され、大当り種別が「確変」であれば大当り種別バッファ値には「1」が設定され、大当り種別が「突確」であれば大当り種別バッファ値には「2」が設定される。
図4に示す遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えるI/O57は、遊技制御用マイクロコンピュータ560に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。
図4に示す演出制御基板80には、例えば図5に示すような演出制御用マイクロコンピュータ100が搭載されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、付属図柄を可変表示する第1付属図柄表示器9a及び第2付属図柄表示器9bにおける表示制御や、飾り図柄を可変表示する演出表示装置9における表示制御などを行う。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ランプドライバ基板35を介して、遊技盤6に設けられている装飾LED25の点灯制御や、遊技機用枠2に設けられている枠LED28の点灯制御などを行うとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27における音声出力制御を行う。
図5は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35及び音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図5に示す例では、ランプドライバ基板35及び音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35及び音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御用CPU101や、演出に関する情報を記憶するRAMなどを含んで構成されていればよい。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていなくてもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。なお、以下では、演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けのROMを、演出制御用ROMともいう。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドに基づいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを一時記憶(展開)するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(飾り図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データに基づいて表示制御を実行する。
演出制御基板80に搭載された入力ポート107には、操作検出スイッチ38aからの情報信号としての操作検出信号を伝送するための配線が接続されている。入力ポート107に入力された操作検出信号は、演出制御用マイクロコンピュータ100へと伝送される。演出制御用マイクロコンピュータ100では、操作検出スイッチ38aからの操作検出信号に基づいて、例えば予告演出等の遊技の演出を行うための処理を実行する。
演出制御コマンド及び演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路であればよい。入力ドライバ102に入力された演出制御コマンド等は、入力ポート103を介して演出制御用マイクロコンピュータ100へと伝送される。
また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、可動部材78を動作させるためにモータ86を駆動する。さらに、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cの近傍に設けられ各LEDの取付部分を振動させる振動モータ87a、87b、87cを、出力ポート106を介して駆動する。ここで、振動モータ87aは上演出LED85aを振動させ、振動モータ87bは中演出LED85bを振動させ、振動モータ87cは下演出LED85cを振動させる。さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介しランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。加えて、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介し音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してLEDドライバ352に入力される。LEDドライバ352は、LEDを駆動する信号に基づいて、枠LED28などといった遊技機用枠2の側に設けられている発光体に電流を供給する。また、遊技盤6の側に設けられている装飾LED25、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cに電流を供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声データROM704には、音番号データに応じた音声データが格納されている。音番号データに応じた音声データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生させるための音声データを音声データROM704から読み出して所定の音声RAM等に一時記憶(展開)した後、音声データに対応して生成した音声信号(アナログ音声信号)を増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。
演出制御基板80に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ100では、内蔵又は外付けの乱数回路(図示せず)などにより、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図19は、演出制御基板80の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図19に示すように、この実施の形態では、演出制御基板80の側において、第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3、再抽選前仮停止図柄決定用の乱数値SR2、第1〜第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−3、大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1、リーチライン増加後仮停止図柄決定用の乱数値SR5−2、リーチライン増加前仮停止図柄決定用の乱数値SR5−3、擬似連パターン決定用の乱数値SR6、表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7、第1〜第4予告パターン決定用の乱数値SR8−1〜SR8−4のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けの乱数回路は、これらの乱数値の全部又は一部を示す数値データをカウントするものであればよい。演出制御用CPU101は、例えば図49に示す演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。また、演出制御基板80に乱数回路が搭載されていない場合には、演出制御用CPU101がランダムカウンタを用いて、乱数値の全部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。
第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3は、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄として、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに導出表示される飾り図柄(最終停止図柄)を決定するために用いられる乱数値である。なお、ここでの最終停止図柄は、飾り図柄の可変表示が終了する時点で「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rそれぞれにて最終的に停止表示される3つの飾り図柄のことである。一例として、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1は「1」〜「80」の範囲の値をとり、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2は「1」〜「70」の範囲の値をとり、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3は「1」〜「96」の範囲の値をとる。
再抽選前仮停止図柄決定用の乱数値SR2は、変動中昇格演出となる再抽選演出が実行される場合に、その再抽選演出が実行される以前に「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて仮停止表示させる通常大当り組合せの飾り図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「80」の範囲の値をとる。第1〜第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−3は、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、その可変表示演出を実行するにあたり「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて仮停止表示させる飾り図柄(仮停止図柄)を決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1は「1」〜「211」の範囲の値をとり、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2は「1」〜「229」の範囲の値をとり、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3は「1」〜「311」の範囲の値をとる。大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4は、大当り中昇格演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「101」の範囲の値をとる。
リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1は、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」又は「確変」に決定されたことや、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示種別が「リーチ」に決定されたことに基づき、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる有効ライン数に対応して予め複数用意されたリーチライン種別を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「201」の範囲の値をとる。この実施の形態では、リーチ状態となる有効ライン数が「1」の場合に対応した「シングルリーチ」と、リーチ状態となる有効ライン数が「2」の場合に対応した「ダブルリーチ」と、リーチ状態となる有効ライン数が「3」の場合に対応した「トリプルリーチ」という、3つのリーチライン種別が予め用意されている。リーチライン増加後仮停止図柄決定用の乱数値SR5−2は、リーチライン種別が「ダブルリーチ」又は「トリプルリーチ」に決定された場合に、リーチラインとなる有効ライン数を増加した後であるリーチライン増加後に各有効ライン(「ダブルリーチ」の場合は図2(B)に示すような有効ラインLN2及び有効ラインLN3、「トリプルリーチ」の場合は図2(C)に示すような有効ラインLN1〜有効ラインLN3)上にて仮停止表示させる飾り図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「217」の範囲の値をとる。リーチライン増加前仮停止図柄決定用の乱数値SR5−3は、リーチライン種別が「ダブルリーチ」又は「トリプルリーチ」に決定された場合に、リーチラインとなる有効ライン数を増加する前であるリーチライン増加前に、図2(A)に示すような有効ラインLN1上にて仮停止表示させる飾り図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「223」の範囲の値をとる。
擬似連パターン決定用の乱数値SR6は、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、その可変表示演出の内容や、「擬似連」の可変表示演出に伴って実行される再変動演出の内容に対応した擬似連パターンを、複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「100」の範囲の値をとる。表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7は、演出表示装置9の表示画面に所定の演出画像を表示することによる予告演出を実行するか否かを決定し、実行すると決定した場合における予告パターン種別を予め用意された複数種別のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7は、「1」〜「191」の範囲の値をとる。第1〜第4予告パターン決定用の乱数値SR8−1〜SR8−4は、予告演出を実行する場合における演出動作の内容に対応した予告パターンを、予め用意された複数パターンのいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1予告パターン決定用の乱数値SR8−1は「1」〜「499」の範囲の値をとり、第2予告パターン決定用の乱数値SR8−2は「1」〜「1009」の範囲の値をとり、第3予告パターン決定用の乱数値SR8−3は「1」〜「1013」の範囲の値をとり、第4予告パターン決定用の乱数値SR8−4は「1」〜「509」の範囲の値をとる。
演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けの演出制御用ROMには、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、演出制御用ROMには、演出制御用CPU101が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、制御パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
図20(A)〜(C)は、演出制御用ROMに記憶される最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cの構成例を示している。最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cは、予め定められた複数通りの非リーチ組合せのうちから、確定飾り図柄となる飾り図柄の組合せを決定するために参照されるテーブルである。例えば、最終停止図柄決定テーブル160Aは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Aでは、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。最終停止図柄決定テーブル160Bは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「右」の図柄表示エリア9Rにて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Bでは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。最終停止図柄決定テーブル160Cは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3などに基づいて決定するために参照されるテーブルである。
ここで、演出制御用ROMには図21に示すような左右出目判定テーブル161を構成するテーブルデータが記憶されており、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せから、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定が行われる。最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定結果に応じて、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
最終停止図柄決定テーブル160Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号と右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号とが同一となる部分には、決定値が割り当てられていない。このような設定により、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せとはならないようにすることができる。また、最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組合せが、予め定められた飾り図柄の組合せとなる部分には、決定値が割り当てられていない。例えば、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図3(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8となる部分や、図3(B)に示す突確チャンス目TC1〜TC4となる部分、さらには、図22に示すような一定の非リーチ組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3と比較される決定値が割り当てられていない。図22に示すような飾り図柄の組合せは、例えば擬似連チャンス目GC1〜GC8や突確チャンス目TC1〜TC4などと同一の飾り図柄を含み、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける飾り図柄の並び順が異なるといったように、遊技者が擬似連チャンス目GC1〜GC8や突確チャンス目TC1〜TC4などと見まちがえる可能性が高い飾り図柄の組合せを含んでいる。このような設定により、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC8、突確チャンス目TC1〜TC4などや、こうしたチャンス目と類似する一定の非リーチ組合せとはならないようにすることができる。
図23(A)及び(B)は、演出制御用ROMに記憶される最終停止図柄決定テーブル162A、162Bの構成例を示している。最終停止図柄決定テーブル162A、162Bは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、最終停止図柄決定テーブル162Aは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ2−1と、「右」の図柄表示エリア9Rにて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ2−2とを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル162Aでは、左最終停止図柄FZ2−1及び右最終停止図柄FZ2−2として同一になる飾り図柄(左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2)の図柄番号「1」〜「8」に、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。最終停止図柄決定テーブル162Bは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
リーチハズレ組合せを構成する中最終停止図柄FZ2−3は、左最終停止図柄FZ2−1や右最終停止図柄FZ2−2となる飾り図柄の図柄番号との差分値である図柄差により特定される。すなわち、飾り図柄の可変表示において、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の変動を開始させ、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示する場合に、最後に飾り図柄が導出表示される「中」の図柄表示エリア9C以外の「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9Rに導出表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2が最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて決定された後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて「中」の図柄表示エリア9Cに導出表示される中最終停止図柄FZ2−3と左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2との差分(図柄差)を決定する。このとき決定された図柄差に応じて、「中」の図柄表示エリア9Cに導出表示される中最終停止図柄FZ2−3となる確定飾り図柄が決定される。最終停止図柄決定テーブル162Bでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに対応して、図柄差「−2」、「−1」、「+1」、「+2」に、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
なお、リーチ演出においてリーチラインとなる有効ラインを増加した後、リーチ演出が終了するときにも有効ラインを増加させたままの状態で可変表示結果を表示する場合には、最終停止図柄決定テーブル162A、162Bを用いて決定された最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2、FZ2−3が飾り図柄の可変表示結果の全部となるわけではないが、この可変表示結果には含まれたものとなればよい。
図24(A)及び(B)は、演出制御用ROMに記憶される最終停止図柄決定テーブル163A〜163Cの構成例を示している。最終停止図柄決定テーブル163A〜163Cは、予め定められた複数通りの大当り組合せなどのうちから、確定飾り図柄となる飾り図柄の組合せを決定するために参照されるテーブルである。例えば、最終停止図柄決定テーブル163Aは、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて揃って停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Aでは、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。最終停止図柄決定テーブル163Bは、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて揃って停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Bでは、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる確変図柄の図柄番号「1」、「3」、「5」、「7」に、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。最終停止図柄決定テーブル163Cは、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて停止表示される左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Cでは、突確チャンス目TC1〜TC4のそれぞれに、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
図25は、演出制御用ROMに記憶される大当り中昇格演出決定テーブル164の構成例を示している。大当り中昇格演出決定テーブル164は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」又は「確変」である場合に、大当り中昇格演出を実行するか否かを、大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。大当り中昇格演出決定テーブル164では、大当り種別が「通常」及び「確変」のいずれであるかに応じて、大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4と比較される数値(決定値)が、大当り中昇格演出を実行するか否かの決定結果、また、大当り中昇格演出を実行する場合に昇格成功演出と昇格失敗演出のいずれを実行するかの決定結果に、割り当てられている。ここで、昇格成功演出では、確変状態となる旨が報知される。その一方で、昇格失敗演出では、確変状態となる旨が報知されない。
図26は、演出制御用ROMに記憶されるリーチライン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、リーチライン種別決定テーブルとして、図26(A)〜(D)に示すリーチライン種別決定テーブル165A〜165Dが、予め用意されている。リーチライン種別決定テーブル165A〜165Dは、飾り図柄の可変表示中に可変表示状態をリーチ状態としてからリーチ演出を実行するリーチ変動パターンや大当り変動パターンに対応して、リーチライン種別を予め複数用意されたいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、図8(A)に示す変動パターンPA3−8や、図8(B)に示す変動パターンPA6−5及び変動パターンPA9−5のように、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される変動パターンでは、例えば擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかといった非特定表示結果が仮停止表示された後、「滑り」の可変表示演出によりリーチハズレ組合せの飾り図柄(変動パターンPA3−8の場合)あるいは大当り組合せの飾り図柄(変動パターンPA6−5又は変動パターンPA9−5の場合)が導出表示され、リーチ演出に相当する演出動作が実行されない。したがって、これらの変動パターンはリーチ演出を実行するリーチ変動パターンや大当り変動パターンには含まれていない。
リーチライン種別決定テーブル165Aでは、「擬似連」の可変表示演出が実行されない擬似連なしのリーチ変動パターンや大当り変動パターンに対応して、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1と比較される数値(決定値)が、「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」の各リーチライン種別に割り当てられている。リーチライン種別決定テーブル165Bでは、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)のリーチ変動パターンや大当り変動パターンに対応して、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1と比較される数値(決定値)が、「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」の各リーチライン種別に割り当てられている。リーチライン種別決定テーブル165Cでは、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)のリーチ変動パターンや大当り変動パターンに対応して、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1と比較される数値(決定値)が、「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」の各リーチライン種別に割り当てられている。リーチライン種別決定テーブル165Dでは、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)のリーチ変動パターンや大当り変動パターンに対応して、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1と比較される数値(決定値)が、「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」の各リーチライン種別に割り当てられている。
リーチライン種別決定テーブル165A〜165Dでは、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数に応じて、リーチライン種別の決定割合が異なるように、決定値が各リーチライン種別に割り当てられている。例えば、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合に用いられるリーチライン種別決定テーブル165Aでは、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に用いられるリーチライン種別決定テーブル165B〜165Dのいずれと比べても、「シングルリーチ」のリーチライン種別に対して、多くの決定値が割り当てられている。「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)の場合に用いられるリーチライン種別決定テーブル165Bでは、「シングルリーチ」のリーチライン種別に対して割り当てられている決定値の個数が、リーチライン種別決定テーブル165Aに比べれば少ないものの、「ダブルリーチ」及び「トリプルリーチ」のリーチライン種別のいずれと比べても多いものとなっている。「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)の場合に用いられるリーチライン種別決定テーブル165Cでは、「ダブルリーチ」のリーチライン種別に割り当てられている決定値の個数が、「シングルリーチ」及び「トリプルリーチ」のリーチライン種別のいずれと比べても多いものとなっている。「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)の場合に用いられるリーチライン種別決定テーブル165Dでは、「トリプルリーチ」のリーチライン種別に割り当てられている決定値の個数が、「シングルリーチ」及び「ダブルリーチ」のリーチライン種別のいずれと比べても多いものとなっている。
こうした設定により、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後にリーチ演出が実行される場合に、その飾り図柄の可変表示中に「擬似連」の可変表示演出が実行されたか否かや、実行される場合における擬似連変動の実行回数に応じて、リーチラインとなる有効ライン数の決定割合を異ならせることができる。図26(A)〜(D)に示す設定例では、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合や、擬似連変動の実行回数が1回である場合に、「シングルリーチ」のリーチライン種別に決定されてリーチラインとなる有効ライン数が「1」となる割合が最も高くなる。また、擬似連変動の実行回数が2回である場合には、「ダブルリーチ」のリーチライン種別に決定されてリーチラインとなる有効ライン数が「2」となる割合が最も高くなる。擬似連変動の実行回数が3回である場合には、「トリプルリーチ」のリーチライン種別に決定されてリーチラインとなる有効ライン数が「3」となる割合が最も高くなる。
図27及び図28は、演出制御用ROMに記憶されるリーチ時仮停止図柄決定テーブル166A、166Bの構成例を示している。リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aは、可変表示結果が「大当り」となる場合に、リーチライン種別が「ダブルリーチ」又は「トリプルリーチ」に決定されたことに基づき、リーチライン増加後に有効ライン上で仮停止表示させる飾り図柄(仮停止図柄)を決定するために参照されるテーブルである。リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bは、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に、リーチライン種別が「ダブルリーチ」又は「トリプルリーチ」に決定されたことに基づき、リーチライン増加後に有効ライン上で仮停止表示させる飾り図柄(仮停止図柄)を決定するために参照されるテーブルである。
リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aでは、リーチ演出の実行後に停止表示(仮停止表示又は最終停止表示)される飾り図柄(リーチ演出後停止図柄)の図柄番号や、リーチライン種別が「ダブルリーチ」及び「トリプルリーチ」のいずれに決定されたかに応じて、予め複数用意された仮停止図柄の組合せであるリーチライン増加後仮停止図柄に対し、リーチライン増加後仮停止図柄決定用の乱数値SR5−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。ここで、リーチ演出後停止図柄は、大当り種別が「通常」又は「確変」に対応して再抽選演出が実行されない変動パターンであれば、図24(A)及び(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163A、163Bのいずれかを用いて決定された最終停止図柄であればよい。また、大当り種別が「通常」又は「確変」に対応して再抽選演出が実行される変動パターンであれば、図37に示す再抽選前仮停止図柄決定テーブル169を用いて決定された仮停止図柄であればよい。さらに、大当り種別が「突確」に対応した変動パターンであれば、図24(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cを用いて決定された突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄の組合せに含まれる1つの飾り図柄(例えば左図柄など)であればよい。
リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bでは、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて決定された左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2や、リーチライン種別が「ダブルリーチ」及び「トリプルリーチ」のいずれに決定されたか、さらには、図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて決定された中最終停止図柄FZ2−3の図柄差に応じて、予め複数用意されたリーチライン増加後仮停止図柄に対し、リーチライン増加後仮停止図柄決定用の乱数値SR5−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
図29(A)及び(B)は、予め複数用意された仮停止図柄の組合せであるリーチライン増加後仮停止図柄の構成例を示している。図29(A)は、ダブルリーチ時に対応して用意されたリーチライン増加後仮停止図柄DR1〜DR8を示している。図29(B)は、トリプルリーチ時に対応して用意されたリーチライン増加後仮停止図柄TR1〜TR8を示している。図27に示すリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aの設定例では、リーチライン増加後仮停止図柄のうちにリーチ演出後停止図柄が含まれるように決定値が割り当てられている。図28に示すリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bの設定例では、リーチライン増加後仮停止図柄のうちに左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2が含まれるように決定値が割り当てられている。これらの設定により、リーチラインとなる有効ライン数が増加してリーチライン増加後仮停止図柄DR1〜DR8のいずれか、あるいは、リーチライン増加後仮停止図柄TR1〜TR8のいずれかが仮停止表示された後に、「中」の図柄表示エリア9Cにおける中段に飾り図柄が停止表示されることで、複数設定された有効ラインのいずれかにて最終停止図柄あるいは再抽選前仮停止図柄が停止表示されることになる。こうして、リーチ演出の実行中に仮停止表示された飾り図柄と、最終停止図柄や再抽選前仮停止図柄となる飾り図柄との整合性を保ち、違和感のない演出表示が可能になる。
また、図28に示すリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bの設定例では、リーチライン種別が「ダブルリーチ」及び「トリプルリーチ」のいずれであるかとともに、左右最終停止図柄と中最終停止図柄との図柄差に基づいて、リーチライン増加後仮停止図柄が決定されるように対応付けられている。このような設定により、リーチラインとなる有効ライン数が増加してリーチライン増加後仮停止図柄DR1〜DR8のいずれか、あるいは、リーチライン増加後仮停止図柄TR1〜TR8のいずれかが仮停止表示された後に、「中」の図柄表示エリア9Cにおける中段に飾り図柄が停止表示されたときに、可変表示結果が「ハズレ」であるにもかかわらず、複数設定された有効ラインのいずれかで大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されてしまうことを防止できる。こうして、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に、複数設定された有効ライン上に導出表示された飾り図柄と、可変表示結果との整合性を保ち、違和感のない演出表示が可能になる。
図30(A)及び(B)は、演出制御用ROMに記憶されるリーチ時仮停止図柄決定テーブル166C、166Dの構成例を示している。リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Cは、リーチライン種別が「ダブルリーチ」に決定された場合に、リーチライン増加前に有効ラインLN1(図2(A)参照)上で仮停止表示させる飾り図柄(仮停止図柄)を決定するために参照されるテーブルである。リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Dは、リーチライン種別が「トリプルリーチ」に決定された場合に、リーチライン増加前に有効ラインLN1上で仮停止表示させる飾り図柄(仮停止図柄)を決定するために参照されるテーブルである。
リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Cでは、リーチライン増加後仮停止図柄DR1〜DR8のそれぞれに応じて、リーチライン増加前の仮停止図柄となる飾り図柄の図柄番号に対し、リーチライン増加前仮停止図柄決定用の乱数値SR5−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Dでは、リーチライン増加後仮停止図柄TR1〜TR8のそれぞれに対応して、リーチライン増加前の仮停止図柄となる飾り図柄の図柄番号に対し、リーチライン増加前仮停止図柄決定用の乱数値SR5−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
図30(A)及び(B)に示すリーチ時仮停止図柄決定テーブル166C、166Dの設定例ではいずれも、リーチライン増加前仮停止図柄がリーチライン増加後仮停止図柄のうちに含まれたものとなるように決定値が割り当てられている。こうした設定により、リーチラインとなる有効ライン数の増加前に有効ラインLN1上で仮停止表示されてリーチ状態となった飾り図柄を、有効ライン数の増加後にも複数設定された有効ラインのいずれにて仮停止表示させることができ、リーチラインとなる有効ライン数の増加前と増加後との間で整合のとれた演出表示が可能になる。
図31は、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄などを決定するために用いられる擬似連時仮停止図柄決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、擬似連時仮停止図柄決定テーブルとして、図31(A)〜(D)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dが、予め用意され、演出制御用ROMの所定領域に記憶されている。各擬似連時仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dは、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合などに、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンや、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動(全再変動)となる表示動作の残り回数などに応じて、使用テーブルとして選択される。擬似連変動の残り回数は、例えば、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「0」となり、その1回前に仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「1」となり、2回前に仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「2」となるように、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される擬似連変動が実行されるまでに、あと何回の擬似連変動(仮停止図柄が停止表示される変動)が実行されるかに対応している。なお、この実施の形態において、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aは、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄を決定するためにも用いられる。
一例として、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンPA1−4及び変動パターンPF1−2のいずれかが指定されたことに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動の残り回数が「1」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。また、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンPA1−5、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかといった、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される変動パターンが指定されたことに応じて、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部にて仮停止表示させる飾り図柄を決定するための使用テーブルとしても選択される。
擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bは、変動パターンPA1−4及び変動パターンPF1−2以外に「擬似連」の可変表示演出が実行される変動パターンが指定されたことに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動の残り回数が「1」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。図8(A)及び(B)に示すハズレ変動パターン及び大当り変動パターンの設定例では、変動パターンPA1−4及び変動パターンPF1−2以外の変動パターンとして、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−3、変動パターンPA3−5〜変動パターンPA3−8、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−2、変動パターンPA5−3、変動パターンPA6−2〜変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−2、変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−2〜変動パターンPA9−5、変動パターンPF1−4において、「擬似連」の可変表示演出が実行される。
擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Cは、変動パターンPA3−3、変動パターンPA3−6、変動パターンPA3−7、変動パターンPA5−3、変動パターンPA6−3、変動パターンPA6−4、変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−3、変動パターンPA9−4のいずれかが指定されたことに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動の残り回数が「2」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ3−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ3−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ3−3を決定するための使用テーブルとして選択される。擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Dは、変動パターンPA3−7、変動パターンPA6−4、変動パターンPA9−4のいずれかが指定されたことに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動の残り回数が「3」であることに応じて、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ4−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ4−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ4−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
図31(A)及び(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167A、167Bではそれぞれ、「左」の図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄(左最終停止図柄)となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組み合わせによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。図31(C)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Cでは、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定された左仮停止図柄KZ2−1、右仮停止図柄KZ2−2、中仮停止図柄2−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組み合わせによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。図31(D)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Dでは、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Cを用いて決定された左仮停止図柄KZ3−1、右仮停止図柄KZ3−2、中仮停止図柄KZ3−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組み合わせによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
こうした擬似連時仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dを用いて仮停止図柄を決定することによって、例えば、図32に示すように、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動(初回変動を含む)の実行回数に応じて、各回の変動で「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部において仮停止表示させる飾り図柄を、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定することができる。
なお、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかである場合には、「擬似連」の可変表示演出において擬似連変動が1回実行された後に、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行される(図8(A)及び(B)参照)。そこで、これらの変動パターンである場合には、図31(A)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて決定された仮停止図柄を「擬似連」の可変表示演出において仮停止表示させてから再び変動(擬似連変動)させた後、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出においても同一の仮停止図柄を仮停止表示させてもよい。あるいは、「擬似連」の可変表示演出において仮停止表示させる飾り図柄については、図31(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定する一方、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出において仮停止表示させる飾り図柄については、図31(A)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて決定するようにしてもよい。
図33は、演出制御用ROMに記憶される擬似連パターン決定テーブル168の構成例を示している。擬似連パターン決定テーブル168は、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、擬似連パターン決定用の乱数値SR6に基づいて、予め複数用意された擬似連パターンのうちから、使用パターンとなるものを決定するために参照されるテーブルである。擬似連パターン決定テーブル168では、「擬似連」の可変表示演出が実行される各変動パターン(図8(A)及び(B)参照)や、合計保留記憶数が「0」〜「3」であるか「4」〜「8」であるかになどに応じて、複数の擬似連パターンに対し、擬似連パターン決定用の乱数値SR6と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
ここで、擬似連パターンは、変動パターンに対応した「擬似連」の可変表示演出における具体的な演出内容に対応して、複数用意されている。図34は、「擬似連」の可変表示演出における動作例を示す説明図である。図34(A)に示すパターンaは、それぞれの変動表示(初回変動も含む)の期間中に、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cのうち点灯されるものが1つずつ増えていき、3つのLEDが全て点灯された後には3つのLEDが点滅されるように制御される。なお、仮停止期間において、LED(上演出LED85a、中演出LED85b、下演出LED85c)は全て消灯状態であってもよい。また、再変動(初回変動も含む)の期間中に、LEDは表示色が変わるように制御されてもよいし、点灯されるものが1つずつ増えていくように制御されるのではなく上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cのうちで点灯するものが変わるように制御されるようにしてもよい。また、図34(A)には、飾り図柄の1回の変動中に3回の仮停止期間が設けられ、4回の変動表示(初回変動も含む)が行われる例が示されているが、仮停止の回数は1回や2回の場合があってもよいし、仮停止の回数は4回以上であってもよい。また、それぞれの変動表示(初回変動も含む)に伴う演出動作A1〜A4を、第1再変動演出態様の再変動演出ということがある。
図34(B)に示すパターンbは、それぞれの変動表示(初回変動も含む)の期間中に、可動部材78が動作する。なお、仮停止期間において、可動部材78は停止状態であってもよい。また、図34(B)には、飾り図柄の1回の変動中に3回の仮定期間が設けられ、4回の変動表示(初回変動も含む)が行われる例が示されているが、仮停止の回数は1回や2回の場合があってもよいし、仮停止の回数は4回以上であってもよい。また、それぞれの変動表示(初回変動も含む)に伴う演出動作B1〜B4を、第2再変動演出態様(I)の再変動演出ということがある。
図34(C)に示すパターンcは、それぞれの変動表示(初回変動も含む)の期間中に、演出表示装置9において特定のキャラクタ画像が表示される。なお、仮停止期間では、特定のキャラクタ画像が表示されないようにしてもよい。また、図34(C)には、飾り図柄の1回の変動中に3回の仮定期間が設けられ、4回の変動表示(初回変動も含む)が行われる例が示されているが、仮停止の回数は1回や2回の場合があってもよいし、仮停止の回数は4回以上であってもよい。また、それぞれの変動表示(初回変動も含む)に伴う演出動作C1〜C4を、第2再変動演出態様(II)の再変動演出ということがある。
図34(D)に示すパターンa,b,c混在は、複数の変動表示(初回変動も含む)の期間の1つ以上の期間において、第1再変動演出態様と第2再変動演出態様(第2再変動演出態様(I)と第2再変動演出態様(II)の一方、または、第2再変動演出態様(I)と第2再変動演出態様(II)の双方)で演出が実行されるパターンである。なお、仮停止期間では、第1再変動演出態様および第2再変動演出態様の演出が実行されないようにしてもよい。また、図34(D)には、飾り図柄の1回の変動中に3回の仮定期間が設けられ、4回の変動表示(初回変動も含む)が行われる例が示されているが、仮停止の回数は1回や2回の場合があってもよいし、仮停止の回数は4回以上であってもよい。また、それぞれの変動表示(初回変動も含む)に伴う演出動作D1〜D4を、第3再変動演出態様の再変動演出ということがある。
なお、図34(D)において、「2つ点灯」のボックスなどが破線で示されているのは、その演出が実行される場合もあり、実行されない場合もあることを示す。実行されない場合には、初回変動においてLED(上演出LED85a、中演出LED85b又は下演出LED85c)を用いた演出が実行され、次に実行される再変動において、可動部材78を用いた演出が実行されるが、LEDを用いた演出は実行されないことを示す。
図35及び図36は、この実施の形態における擬似連パターンによる演出動作の具体例を示している。図35(A)は、パターンaに分類される擬似連パターンでの演出動作を示す。図35(A)に示す擬似連パターンGJA2では、初回変動とそれに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)のそれぞれにて、図34(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJA3では、初回変動、それに続く変動表示(1回の再変動後)、およびさらに続く変動表示(2回の再変動後)のそれぞれにて、図34(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJA4では、初回変動、それに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)、3回目の変動表示(2回の再変動後)、4回目の変動表示(3回の再変動後)のそれぞれにて、図34(A)に示された第1再変動態様の再変動演出が実行される。なお、図35(A)に示す演出動作A1〜A4は、図34(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出を示す。
図35(B)は、パターンbに分類される擬似連パターンでの演出動作を示す。図35(B)に示す擬似連パターンGJB2では、初回変動とそれに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)のそれぞれにて、図34(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJB3では、初回変動、それに続く変動表示(1回の再変動後)、およびさらに続く変動表示(2回の再変動後)のそれぞれにて、図34(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJB4では、初回変動、それに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)、3回目の変動表示(2回の再変動後)、4回目の変動表示(3回の再変動後)のそれぞれにて、図34(B)に示された第2再変動態様(I)の再変動演出が実行される。なお、図35(B)に示す演出動作B1〜B4は、図34(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出を示す。
図35(C)は、パターンcに分類される擬似連パターンでの演出動作を示す。図35(C)に示す擬似連パターンGJC2では、初回変動とそれに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)のそれぞれにて、図34(C)に示された第2再変動演出態様(II)の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJC3では、初回変動、それに続く変動表示(1回の再変動後)、およびさらに続く変動表示(2回の再変動後)のそれぞれにて、図34(C)に示された第2再変動演出態様(II)の再変動演出が実行される。擬似連パターンGJC4では、初回変動、それに続く2回目の変動表示(1回の再変動後)、3回目の変動表示(2回の再変動後)、4回目の変動表示(3回の再変動後)のそれぞれにて、図34(C)に示された第2再変動態様(II)の再変動演出が実行される。なお、図35(C)に示す演出動作C1〜C4は、図34(C)に示された第2再変動演出態様(II)の再変動演出を示す。
図36は、パターンa,b,c混在に分類される擬似連パターンでの演出動作を示す。図36に示す擬似連パターンGJD2−1では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行される。擬似連パターンGJD2−2では、初回変動においてA1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出C2とがともに実行される。擬似連パターンGJD2−3では、初回変動においてA1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2と再変動演出C2とがともに実行される。
図36に示す擬似連パターンGJD3−1では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行される。擬似連パターンGJD3−2では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出C3とがともに実行される。擬似連パターンGJD3−3では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行される。擬似連パターンGJD3−4では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行される。擬似連パターンGJD3−5では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行される。
図36に示す擬似連パターンGJD4−1では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行され、4回目の変動表示(3回の再変動後)において再変動演出A4と再変動演出B4とがともに実行される。擬似連パターンGJD4−2では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出C3とがともに実行され、4回目の変動表示(3回の再変動後)において再変動演出A4と再変動演出C4とがともに実行される。擬似連パターンGJD4−3では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出B2が実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行され、4回目の変動表示(3回の再変動後)において再変動演出B4と再変動演出C4とがともに実行される。擬似連パターンGJD4−4では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行され、4回目の変動表示(3回の再変動後)において再変動演出A4と再変動演出B4とがともに実行される。擬似連パターンGJD4−5では、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(1回の再変動後)において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、3回目の変動表示(2回の再変動後)において再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行され、4回目の変動表示(3回の再変動後)において再変動演出A4と再変動演出B4と再変動演出C4とがともに実行される。
図33に示す擬似連パターン決定テーブル168の設定例では、合計保留記憶数が「0」〜「3」のいずれかであるか、「4」〜「8」のいずれかであるかに応じて、擬似連パターンの決定割合が異なることがあるように、決定値が割り当てられている。すなわち、合計保留記憶数に応じて、互いに演出態様が異なるように予め複数設定された再変動演出それぞれの決定割合を、異ならせることができる。また、図33に示す擬似連パターン決定テーブル168の設定例では、可変表示結果が「ハズレ」となる場合の変動パターンに比べて、可変表示結果が「大当り」となる場合の変動パターンの方が、パターンa,b,c混合の再変動演出を実行する擬似連パターンの決定割合が高くなるように、決定値が割り当てられている。したがって、第1再変動演出態様のみで再変動演出が実行される場合よりも、第1再変動演出態様及び第2再変動演出態様を組み合わせた第3再変動演出態様で再変動演出が実行される期間を含んでいる場合には、可変表示結果が「大当り」となる期待感を高めることができる。また、複数回の再変動演出における演出態様が異なっている場合には、可変表示結果が「大当り」となる期待感を高めることができる。例えば、擬似連パターンGJD2−1では、初回変動にて再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示では再変動演出A1と再変動演出B1とが実行されるので、初回変動と2回目の変動表示とにおける演出態様が異なっている。
また、大当り種別が「確変」の場合にのみ用いられる変動パターンでは、他の変動パターンに比べて、パターンa,b,c混合の再変動演出を実行する擬似連パターンの決定割合が高くなるように、決定値が割り当てられるようにしてもよい。これにより、第1再変動演出態様のみで再変動演出が実行される場合よりも、第1再変動演出態様及び第2再変動演出態様を組み合わせた第3再変動演出態様で再変動演出が実行される期間を含んでいる場合や、複数回の再変動演出における演出態様が異なっている場合に、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となる期待感を高めることができる。
なお、再変動演出として実行される演出動作は、図34(A)〜(D)に示すようなものに限定されず、例えばスピーカ27からの音声出力や、装飾LED25及び枠LED28といった他の発光体の点灯動作といった、任意の演出動作を含んだものであってもよい。また、例えばスピーカ27による音声や効果音の出力の違い、演出対象物(例えば可動部材78)の動きの違い(動作速度の違い、動作する距離の違い、動作方向の違いなど)、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像の動きの違い(動作速度の違い、動作する距離の違い、動作方向の違いなど)によって再変動演出の演出態様を相違させたり、演出表示装置9においてキャラクタ画像ではなく文字表示を変化させたり背景画像の表示を変化させたりして、再変動演出における演出態様を相違させてもよい。さらに、飾り図柄の変動中に実行される再変動演出とは別に、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる飾り図柄の仮停止時などに、例えばスピーカ27からの音声出力や、装飾LED25及び枠LED28といった他の発光体の点灯動作といった、任意の演出動作によりチャンス目が仮停止表示されたことを遊技者が認識できるようにしてもよい。
また、変動パターンPF1−2において、擬似連変動を実行した後に短時間のうちに突確モード開始演出が実行される場合には、擬似連パターンの決定を行わないようにしてもよい。これにより、突確モード開始演出が実行されるときに、再変動演出との競合(重畳)を防止して、適切な演出動作を実行することができる。
図37は、演出制御用ROMに記憶される再抽選前仮停止図柄決定テーブル169の構成例を示している。再抽選前仮停止図柄決定テーブル169は、再抽選演出が実行される場合において、その再抽選演出が実行される以前に仮停止表示させる飾り図柄を、再抽選前仮停止図柄決定用の乱数値SR2に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。再抽選前仮停止図柄決定テーブル169では、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に、再抽選前仮停止図柄決定用の乱数値SR2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。
図38(A)は、演出制御用ROMに記憶される表示系予告パターン種別決定テーブル170の構成例を示している。表示系予告パターン種別決定テーブル170は、演出表示装置9の表示画面に所定の演出画像を表示することによる予告演出を実行するか否か、また、実行する場合における予告パターン種別を複数パターン種別のうちいずれとするかを、表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。表示系予告パターン種別決定テーブル170では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、予告なし、表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3の一部に、表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7と比較される数値(決定値)が割り当てられている。なお、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンによっては、予告なし、表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3の全部に対して、決定値が割り当てられることがあってもよい。
図38(B)は、表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3の各予告パターン種別に対応した予告演出での演出内容を示している。表示系予告CAY1の予告パターン種別は、「ステップアップ動作」の予告演出に含まれる演出動作として、演出表示装置9の表示画面にて、複数のキャラクタを示す演出画像を所定の順番に従って表示可能とするキャラクタ表示のステップアップ予告演出が実行される予告パターン種別である。表示系予告CAY2の予告パターン種別は、「ジョグ操作予告」の予告演出に含まれる予告演出として、遊技者により操作ユニット38が操作されたことに応じて、所定の演出態様で、演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示が変更される演出動作を含む操作時予告演出が実行される予告パターン種別である。一例として、表示系予告CAY2の予告パターン種別では、遊技者により操作ユニット38が操作されたことに応じて、所定のキャラクタによるセリフを示す演出表示などが実行される。他の一例として、表示系予告CAY2の予告パターン種別では、遊技者により操作ユニット38が操作されたことに応じて、メッセージ画像及び音声による演出動作などが実行される。表示系予告CAY3の予告パターン種別は、「ステップアップ動作」と「ジョグ操作予告」とを組み合わせた予告演出となる演出動作として、キャラクタ表示のステップアップ予告演出が1ステップ又は複数ステップまで実行された後、操作時予告演出に切り換えられる予告パターン種別である。
ここで、図38(A)に示す表示系予告パターン種別決定テーブル170の設定例では、変動パターンPF1−1である場合に、予告なしの決定結果に決定値の全部が割り当てられている。変動パターンPF1−1では、飾り図柄の可変表示を開始した後に突確モード開始演出が実行されることから(図8(B)参照)、表示系予告パターン種別に応じた予告演出を実行しないようにすることで、突確モード開始演出と予告演出との競合(重畳)を防止して、適切な演出動作を実行することができる。
図39(A)は、演出制御用ROMに記憶される表示系予告パターン決定テーブル171Aの構成例を示している。表示系予告パターン決定テーブル171Aは、表示系予告CAY1の予告パターン種別に決定された場合に、第1予告パターン決定用の乱数値SR8−1に基づいて、予告演出の有無を決定するためや、表示系予告パターンを予め複数用意されたいずれかに決定するために参照されるテーブルである。表示系予告パターン決定テーブル171Aでは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−10の一部に、第1予告パターン決定用の乱数値SR8−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。表示系予告パターン決定テーブル171Aでは、「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンである場合に、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−4の一部又は全部に、決定値が割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターン(例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA4−2など。ただし、変動パターンPF1−2は除く。)である場合には、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−4のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−4は、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合に所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Aでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6の全部に、決定値が割り当てられている。図8(A)及び(B)に示すハズレ変動パターン及び大当り変動パターンの設定例では、変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−5、変動パターンPA3−8、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−2、変動パターンPA6−2、変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−2、変動パターンPA9−2、変動パターンPA9−5、変動パターンPF1−2、変動パターンPF1−4において、擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる。ただし、変動パターンPF1−2については、擬似連変動を1回実行した後に突確モード開始演出が実行されることから(図8(B)参照)、「擬似連」の可変表示演出が実行されない変動パターンPA1−1等と同様に扱っている。これにより、変動パターンPF1−2では、突確モード開始演出が実行されるときに、予告演出との競合(重畳)を防止して、適切な演出動作を実行することができる。「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターン(変動パターンPF1−2は除く)とは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Aでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8の全部に、決定値が割り当てられている。図8(A)及び(B)に示すハズレ変動パターン及び大当り変動パターンの設定例では、変動パターンPA3−3、変動パターンPA3−6、変動パターンPA5−3、変動パターンPA6−3、変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−3において、擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる。その一方で、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Aでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP1−9及び表示系予告パターンYAP1−10の全部に、決定値が割り当てられている。図8(A)及び(B)に示すハズレ変動パターン及び大当り変動パターンの設定例では、変動パターンPA3−7、変動パターンPA6−4、変動パターンPA9−4において、擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる。その一方で、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP1−9及び表示系予告パターンYAP1−10のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP1−9及び表示系予告パターンYAP1−10は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
図39(B)は、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−10の各予告パターンに対応した予告演出でのキャラクタ表示内容を示している。図39(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP1−1では、キャラクタCH11を示す演出画像が表示される。表示系予告パターンYAP1−2では、キャラクタCH11の表示に続いてキャラクタCH12を示す画像が表示される。表示系予告パターンYAP1−3では、キャラクタCH11及びキャラクタCH12の表示に続いてキャラクタCH13を示す演出画像が表示される。表示系予告パターンYAP1−4では、キャラクタCH11〜キャラクタCH13の表示に続いてキャラクタCH14を示す演出画像が表示される。ここで、キャラクタCH11を示す演出画像は、「ステップアップ動作」の予告演出における第1ステップの演出画像となる。また、キャラクタCH12〜キャラクタCH14を示す演出画像はそれぞれ、「ステップアップ動作」の予告演出における第2ステップ〜第4ステップの演出画像となる。なお、キャラクタCH11〜キャラクタCH14のうち、あるキャラクタの表示が行われるときには、他のキャラクタの表示が行われないようにしてもよいし、複数のキャラクタが同時に表示されるようにしてもよい。
図39(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Aの設定例では、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−4に対しては、表示系予告パターンYAP1−1から表示系予告パターンYAP1−4への順に、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなるように、決定値が割り振られている。一例として、変動パターンPA1−1、変動パターンPA1−2、変動パターンPA1−5、変動パターンPB1−1、変動パターンPC1−1といったハズレ変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP1−1及び表示系予告パターンYAP1−2に対して決定値が割り当てられている一方、表示系予告パターンYAP1−3及び表示系予告パターンYAP1−4に対しては決定値が割り当てられていない。ここで、表示系予告パターンYAP1−1には、表示系予告パターンYAP1−2に比べて多くの決定値が割り当てられている。また、変動パターンPA2−1のハズレ変動パターンである場合には、変動パターンYAP1−1〜変動パターンYAP1−3に対して決定値が割り当てられている一方、変動パターンYAP1−4に対しては決定値が割り当てられていない。ここで、表示系予告パターンYAP1−1や表示系予告パターンYAP1−2には、表示系予告パターンYAP1−3に比べて多くの決定値が割り当てられている。これに対して、変動パターンPA5−1、変動パターンPA6−1、変動パターンPA8−1、変動パターンPA9−1である場合には、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−4に対して決定値が割り当てられている。そして、表示系予告パターンYAP1−3には、表示系予告パターンYAP1−1や表示系予告パターンYAP1−2のそれぞれに比べて多くの決定値が割り当てられ、表示系予告パターンYAP1−4には、表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−3のそれぞれに比べて多くの決定値が割り当てられている。
なお、変動パターンPF1−2である場合には、大当り変動パターンであるにもかかわらず、変動パターンPA1−1、変動パターンPA1−2、変動パターンPA1−5、変動パターンPB1−1、変動パターンPC1−1といったハズレ変動パターンのいずれかである場合と同様の決定値が割り当てられている。また、変動パターンPF1−3である場合には、大当り変動パターンであるにもかかわらず、変動パターンPA3−1、変動パターンPA3−4といったハズレ変動パターンのいずれかである場合と同様の決定値が割り当てられている。このため、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合には、大当り種別が「通常」又は「確変」となる場合に比べて高い決定割合で、表示系予告パターンYAP1−3や表示系予告パターンYAP1−4よりも可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が低い表示系予告パターンYAP1−1や表示系予告パターンYAP1−2による予告演出を実行する旨の決定が行われる。こうした設定により、大当り種別が「突確」で2ラウンド大当り状態に制御されるときに、15ラウンド大当り状態に制御されるときと同様の決定割合で信頼度が高い予告演出が実行された後に15ラウンド大当り状態ではなく2ラウンド大当り状態に制御された場合における遊技興趣の減退を防止して、大当り種別が「突確」となることや、突確モード開始演出が実行されることの意外性を高めることができる。なお、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合には、遊技状態が通常状態であるか時短状態や確変状態といった特別遊技状態であるかに応じて、予告演出の決定割合を異ならせるようにしてもよい。一例として、遊技状態が通常状態であるときには、大当り種別が「通常」又は「確変」の場合と同様の決定割合で信頼度が高い予告演出を実行する旨の決定を行う一方、遊技状態が時短状態や確変状態であるときには、大当り種別が「通常」又は「確変」の場合よりも低い決定割合で信頼度が高い予告演出を実行するようにしてもよい。これにより、通常状態から確変状態へと移行する場合には信頼度が高い予告演出が実行されやすくして期待感を高める一方、時短状態や確変状態といった特別遊技状態では信頼度が高い予告演出の実行を抑制して大当り種別が「突確」となることの意外性を高めることができる。
図39(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP1−5では、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示だけが行われ、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応してキャラクタCH11の表示に続きキャラクタCH12の表示が行われる。また、表示系予告パターンYAP1−6では、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示のみが行われ、2回目の変動表示(1回目の変動表示)に対応してキャラクタCH11〜キャラクタCH14の表示が行われる。このように、「擬似連」の可変表示演出が実行される飾り図柄の可変表示中において、擬似連変動の実行後(再変動後)となる2回目の変動表示に対応して実行される予告演出でのステップ数は、1回目の変動表示(初回変動)に対応して実行される予告演出でのステップ数以上となればよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合には、変動表示(初回変動を含む)の実行回数が増加するに従って、予告演出におけるステップ数が減少することがないように、各表示系予告パターンでの演出内容を設定する。これにより、擬似連変動の実行回数が増加するにつれて可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められるにもかかわらず、予告演出の信頼度が低下してしまうことによる遊技興趣の低下を防止できる。
図39(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Aの設定例では、変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−5、変動パターンPA3−8といったハズレ変動パターンのいずれかである場合に、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−2、変動パターンPA6−2、変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−2、変動パターンPA9−2、変動パターンPA9−5といった大当り変動パターンのいずれかである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP1−5に対して割り当てられている。その一方で、変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−2、変動パターンPA6−2、変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−2、変動パターンPA9−2、変動パターンPA9−5といった大当り変動パターンのいずれかである場合には、変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−5、変動パターンPA3−8といったハズレ変動パターンのいずれかである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP1−6に対して割り当てられている。そのため、表示系予告パターンYAP1−6による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP1−5による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。表示系予告パターンYAP1−5による予告演出と表示系予告パターンYAP1−6による予告演出とでは、「ステップアップ動作」の予告演出として実行されるステップ数を異ならせることの他に、演出画像として表示される同一キャラクタの表示態様(例えばキャラクタの服の色など)を異ならせること、第1ステップで所定の演出画像を表示させるか否かを異ならせること、これらの一部又は全部を組み合わせること、あるいは、その他の予告演出中における任意の演出態様を異ならせることなどにより、信頼度が異なることを遊技者が認識できるようにすればよい。
なお、変動パターンPF1−4である場合には、大当り変動パターンであるにもかかわらず、変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−5、変動パターンPA3−8といったハズレ変動パターンのいずれかである場合と同様の決定値が割り当てられている。このため、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合には、大当り種別が「通常」又は「確変」となる場合に比べて高い決定割合で、表示系予告パターンYAP1−6よりも可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が低い表示系予告パターンYAP1−5による予告演出を実行する旨の決定が行われる。
図39(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP1−7では、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示だけが行われ、2回目の変動表示(1回の再変動後)及び3回目の変動表示(2回の再変動後)のそれぞれに対応してキャラクタCH11の表示に続きキャラクタCH12の表示が行われる。また、表示系予告パターンYAP1−8では、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示だけが行われ、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応してキャラクタCH11の表示に続きキャラクタCH12の表示が行われる。その後、3回目の変動表示(2回の再変動後)に対応してキャラクタCH11〜キャラクタCH14の表示が行われる。このように、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8についても、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6と同様に、擬似連変動の実行後(再変動後)における変動表示に対応して実行される予告演出でのステップ数が、前回の変動表示(初回変動又は擬似連変動)に対応して実行される予告演出でのステップ数以上となればよい。表示系予告パターンYAP1−9及び表示系予告パターンYAP1−10についても、擬似連変動の実行後(再変動後)における変動表示に対応して実行される予告演出でのステップ数が、前回の変動表示(初回変動又は擬似連変動)に対応して実行される予告演出でのステップ数以上となればよい。これにより、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、擬似連変動の実行回数が増加するにつれて可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められるにもかかわらず、予告演出の信頼度が低下してしまうことによる遊技興趣の低下を防止できる。
図39(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Aの設定例では、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となるハズレ変動パターンのいずれかである場合に、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる大当り変動パターンのいずれかである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP1−7に対して割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる大当り変動パターンのいずれかである場合には、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となるハズレ変動パターンのいずれかである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP1−8に対して割り当てられている。そのため、表示系予告パターンYAP1−8による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP1−7による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。同様の設定により、 表示系予告パターンYAP1−10による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP1−9による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。各表示系予告パターンによる予告演出では、「ステップアップ動作」の予告演出として実行されるステップ数を異ならせることの他に、演出画像として表示される同一キャラクタの表示態様(例えばキャラクタの服の色など)を異ならせること、第1ステップで所定の演出画像(例えばサクラの花柄を示す演出画像など)を表示させるか否かを異ならせること、これらの一部又は全部を組み合わせること、あるいは、その他の予告演出中における任意の演出動作及び/又は演出態様を異ならせることなどにより、信頼度が異なることを遊技者が認識できるようにすればよい。なお、遊技者が容易に認識できる演出動作及び/又は演出態様を異ならせるものに限定されず、遊技者が認識困難な演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを示唆してもよい。
図40(A)は、演出制御用ROMに記憶される表示系予告パターン決定テーブル171Bの構成例を示している。表示系予告パターン決定テーブル171Bは、表示系予告CAY2の予告パターン種別に決定された場合に、第2予告パターン決定用の乱数値SR8−2に基づいて、予告演出の有無を決定するためや、表示系予告パターンを予め複数用意されたいずれかに決定するために参照されるテーブルである。表示系予告パターン決定テーブル171Bでは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−10の一部に、第2予告パターン決定用の乱数値SR8−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。表示系予告パターン決定テーブル171Bでは、「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンである場合に、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−4の一部又は全部に、決定値が割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターン(例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA4−2など。ただし、変動パターンPF1−2は除く。)である場合には、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−4のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−4は、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合に所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。図40(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Bの設定例では、表示系予告パターンYAP2−1、表示系予告パターンYAP2−2、表示系予告パターンYAP2−3、表示系予告パターンYAP2−4の順で、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなるように、決定値が割り当てられている。
表示系予告パターン決定テーブル171Bでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターンである場合に、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6の一方又は双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターン(変動パターンPF1−2は除く)とは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Bでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンである場合に、表示系予告パターンYAP2−7及び表示系予告パターンYAP2−8の双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP2−7及び表示系予告パターンYAP2−8のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP2−7及び表示系予告パターンYAP2−8は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Bでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンである場合に、表示系予告パターンYAP2−9及び表示系予告パターンYAP2−10の双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP2−9及び表示系予告パターンYAP2−10のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP2−9及び表示系予告パターンYAP2−10は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
図40(B)は、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−10の各予告パターンに対応した予告演出でのメッセージ内容を示している。図40(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP2−1では、操作ユニット38の操作に応じて「…」(メッセージなし)が報知される。表示系予告パターンYAP2−2では、操作ユニット38の操作に応じて「がんばって!」のメッセージが報知される。表示系予告パターンYAP2−3では、操作ユニット38の操作に応じて「CHANCE」のメッセージが報知される。表示系予告パターンYAP2−4では、操作ユニット38の操作に応じて「激熱」のメッセージが報知される。このように、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−4におけるメッセージの報知動作は、「ジョグ操作予告」の予告演出で操作ユニット38の操作に応じて実行される演出動作となる。
図40(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP2−5では、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、1回目の変動表示(初回変動)に対応して「…」(メッセージなし)が報知可能となり、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応して「がんばって!」のメッセージが報知可能となる。また、表示系予告パターンYAP2−6では、1回目の変動表示(初回変動)に対応して「…」(メッセージなし)が報知可能となり、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応して「CHANCE」のメッセージが報知可能となる。このように、「擬似連」の可変表示演出が実行される飾り図柄の可変表示中において、擬似連変動の実行後(再変動後)となる2回目の変動表示に対応してメッセージを報知可能な予告演出の信頼度は、1回目の変動表示に対応してメッセージを報知可能な予告演出の信頼度と同等又はより高くなればよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合には、変動表示(初回変動を含む)の実行回数が増加するに従って、予告演出の信頼度が低下することがないように、各表示系予告パターンでの演出内容を設定する。表示系予告パターンYAP2−7〜表示系予告パターンYAP2−10についても、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6と同様に、変動表示(初回変動を含む)の実行回数が増加するに従って、予告演出の信頼度が低下することがないように、各表示系予告パターンでの演出内容が設定されていればよい。これにより、擬似連変動の実行回数が増加するにつれて可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められるにもかかわらず、予告演出の信頼度が低下してしまうことによる遊技興趣の低下を防止できる。
図40(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Bの設定例では、例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−2、変動パターンPA3−5、変動パターンPA3−8のいずれかである場合のように、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となるハズレ変動パターンである場合に、例えば変動パターンPA4−2、変動パターンPA5−2、変動パターンPA6−2、変動パターンPA6−5、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−2、変動パターンPA9−2、変動パターンPA9−5のいずれかである場合のように、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる大当り変動パターン(変動パターンPF1−2及び変動パターンPF1−4を除く)である場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP2−5に対して割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる大当り変動パターン(変動パターンPF1−2及び変動パターンPF1−4を除く)である場合には、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となるハズレ変動パターンである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP2−6に対して割り当てられている。そのため、表示系予告パターンYAP2−6による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP2−5による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。同様の設定により、 表示系予告パターンYAP2−8による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP2−7による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。さらに、 表示系予告パターンYAP2−10による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP2−9による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。各表示系予告パターンによる予告演出では、「ジョグ操作予告」の予告演出により報知されるメッセージを異ならせることの他に、メッセージをセリフとして報知するキャラクタの表示を異ならせること、同一キャラクタの表示態様(例えばキャラクタの服の色など)を異ならせること、操作促進演出又はメッセージの報知とともに所定の演出画像(例えばサクラの花柄を示す演出画像など)を表示させるか否かを異ならせること、これらの一部又は全部を組み合わせること、あるいは、その他の予告演出中における任意の演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを遊技者が認識できるようにすればよい。なお、遊技者が容易に認識できる演出動作及び/又は演出態様を異ならせるものに限定されず、遊技者が認識困難な演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを示唆してもよい。
図41(A)は、演出制御用ROMに記憶される表示系予告パターン決定テーブル171Cの構成例を示している。表示系予告パターン決定テーブル171Cは、表示系予告CAY3の予告パターン種別に決定された場合に、第3予告パターン決定用の乱数値SR8−3に基づいて、予告演出の有無を決定するためや、表示系予告パターンを予め複数用意されたいずれかに決定するために参照されるテーブルである。表示系予告パターン決定テーブル171Cでは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−10の一部に、第3予告パターン決定用の乱数値SR8−3と比較される数値(決定値)が割り当てられている。表示系予告パターン決定テーブル171Cでは、「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンである場合に、予告なし、あるいは、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−4の一部又は全部に、決定値が割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターン(例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA4−2など。ただし、変動パターンPF1−2は除く。)である場合には、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−4のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−4は、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合に所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。図41(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Cの設定例では、表示系予告パターンYAP3−1、表示系予告パターンYAP3−2、表示系予告パターンYAP3−3、表示系予告パターンYAP3−4の順で、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなるように、決定値が割り当てられている。
表示系予告パターン決定テーブル171Cでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6の一部又は全部に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターン(変動パターンPF1−2は除く)とは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Cでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−8の全部に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−8のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−8は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
表示系予告パターン決定テーブル171Cでは、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンである場合に、予告なし、表示系予告パターンYAP3−9及び表示系予告パターンYAP3−10の全部に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、表示系予告パターンYAP3−9及び表示系予告パターンYAP3−10のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、表示系予告パターンYAP3−9及び表示系予告パターンYAP3−10は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
図41(B)は、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−10の各予告パターンに対応した予告演出における演出内容を示している。図41(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP3−1では、キャラクタCH11の表示に続き、操作ユニット38の操作に応じて「…」(メッセージなし)が報知される。表示系予告パターンYAP3−2では、キャラクタCH11の表示に続き、操作ユニット38の操作に応じて「がんばって!」のメッセージが報知される。表示系予告パターンYAP3−3では、キャラクタCH11の表示に続きキャラクタCH12の表示が行われ、その後に操作ユニット38の操作に応じて「CHANCE」のメッセージが報知される。表示系予告パターンYAP3−4では、キャラクタCH11の表示に続きキャラクタCH12の表示が行われ、その後に操作ユニット38の操作に応じて「激熱」のメッセージが報知される。このように、表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−4における演出動作は、「ステップアップ動作」の予告演出における演出動作が1ステップ又は複数ステップまで実行された後に、「ジョグ操作予告」の予告演出で操作ユニット38の操作に応じて実行される演出動作に切り換わる。すなわち、表示系予告パターンYAP3−1〜表示系予告パターンYAP3−4では、1つの予告パターンに対応して、「ステップアップ動作」の予告演出における演出動作が1ステップ又は複数ステップまで実行された後に、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出動作に切り換えられる。なお、1つの予告パターンに対応して「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出へと切り換えられるものに限定されず、例えば複数の予告パターンを組み合わせることにより、「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出へと切り換えられるようにしてもよい。また、「ステップアップ動作」の予告演出と「ジョグ操作予告」の予告演出とが実行される順番は任意に変更可能であり、例えば「ジョグ操作予告」の予告演出が実行されてから「ステップアップ動作」の予告演出へと切り換えられるようにしてもよい。
図41(B)に示す設定例において、表示系予告パターンYAP3−5では、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示に続き「…」(メッセージなし)が報知可能となり、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応してキャラクタCH11及びキャラクタCH12の表示に続き「がんばって!」のメッセージが報知可能となる。表示系予告パターンYAP3−6では、1回目の変動表示(初回変動)に対応してキャラクタCH11の表示に続き「…」(メッセージなし)が報知可能となり、2回目の変動表示(1回の再変動後)に対応してキャラクタCH11及びキャラクタCH12の表示に続き「CHANCE」のメッセージが報知可能となる。このように、「擬似連」の可変表示演出が実行される飾り図柄の可変表示中において、擬似連変動の実行後(再変動後)となる2回目の変動表示に対応して実行される予告演出でのステップ数は、1回目の変動表示(初回変動)に対応して実行される予告演出でのステップ数以上となればよい。また、擬似連変動の実行後(再変動後)となる2回目の変動表示に対応してメッセージを報知可能な予告演出の信頼度は、1回目の変動表示に対応してメッセージを報知可能な予告演出の信頼度と同等又はより高くなればよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合には、変動表示(初回変動を含む)の実行回数が増加するに従って、予告演出の信頼度が低下することがないように、各表示系予告パターンでの演出内容を設定する。表示系予告パターンYAP3−7〜表示系予告パターンYAP3−10についても、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6と同様に、変動表示(初回変動を含む)の実行回数が増加するに従って、予告演出の信頼度が低下することがないように、各表示系予告パターンでの演出内容が設定されていればよい。これにより、擬似連変動の実行回数が増加するにつれて可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められるにもかかわらず、予告演出の信頼度が低下してしまうことによる遊技興趣の低下を防止できる。
図41(A)に示す表示系予告パターン決定テーブル171Cの設定例では、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となるハズレ変動パターンである場合に、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる大当り変動パターン(変動パターンPF1−2及び変動パターンPF1−4を除く)である場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP3−5に対して割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる大当り変動パターン(変動パターンPF1−2及び変動パターンPF1−4を除く)である場合には、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となるハズレ変動パターンである場合よりも多くの決定値が、表示系予告パターンYAP3−6に対して割り当てられている。そのため、表示系予告パターンYAP3−6による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP3−5による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。同様の設定により、 表示系予告パターンYAP3−8による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP3−7による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。さらに、 表示系予告パターンYAP3−10による予告演出が実行されたときには、表示系予告パターンYAP3−9による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなる。各表示系予告パターンによる予告演出では、「ジョグ操作予告」の予告演出により報知されるメッセージを異ならせることの他に、「ステップアップ動作」の予告演出として実行されるステップ数を異ならせること、「ステップアップ動作」の予告演出における演出画像として表示される同一キャラクタの表示態様(例えばキャラクタの服の色など)を異ならせること、第1ステップで所定の演出画像(例えばサクラの花柄を示す演出画像など)を表示させるか否かを異ならせること、「ジョグ操作予告」の予告演出にてメッセージをセリフとして報知するキャラクタの表示を異ならせること、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出画像として表示される同一キャラクタの表示態様(例えばキャラクタの服の色など)を異ならせること、操作促進演出又はメッセージの報知とともに所定の演出画像(例えばサクラの花柄を示す演出画像など)を表示させるか否かを異ならせること、これらの一部又は全部を組み合わせること、あるいは、その他の予告演出中における任意の演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを遊技者が認識できるようにすればよい。なお、遊技者が容易に認識できる演出動作及び/又は演出態様を異ならせるものに限定されず、遊技者が認識困難な演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを示唆してもよい。
図42(A)は、演出制御用ROMに記憶される部材系予告パターン決定テーブル172の構成例を示している。部材系予告パターン決定テーブル172は、可動部材78を所定の動作態様で動作させることによる予告演出を実行するか否か、また、実行する場合における予告パターンを複数パターンのうちいずれとするかを、第4予告パターン決定用の乱数値SR8−4に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。部材系予告パターン決定テーブル172では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−10の一部に、第4予告パターン決定用の乱数値SR8−4と比較される数値(決定値)が割り当てられている。部材系予告パターン決定テーブル172では、「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンである場合に、予告なし、あるいは、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−4の一部又は全部に、決定値が割り当てられている。その一方で、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターン(例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA4−2など。ただし、変動パターンPF1−2を除く。)である場合には、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−4のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−4は、「擬似連」の可変表示演出が実行されない場合に所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
部材系予告パターン決定テーブル172では、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターンである場合に、部材系予告パターンYBP1−5及び部材系予告パターンYBP1−6の一方又は双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回(再変動1回)となる変動パターン(変動パターンPF1−2は除く)とは異なる変動パターンである場合には、部材系予告パターンYBP1−5及び部材系予告パターンYBP1−6のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、部材系予告パターンYBP1−5及び部材系予告パターンYBP1−6は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が1回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
部材系予告パターン決定テーブル172では、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンである場合に、部材系予告パターンYBP1−7及び部材系予告パターンYBP1−8の双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回(再変動2回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、部材系予告パターンYBP1−7及び部材系予告パターンYBP1−8のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、部材系予告パターンYBP1−7及び部材系予告パターンYBP1−8は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が2回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
部材系予告パターン決定テーブル172では、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンである場合に、部材系予告パターンYBP1−9及び部材系予告パターンYBP1−10の双方に、決定値が割り当てられている。これに対して、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回(再変動3回)となる変動パターンとは異なる変動パターンである場合には、部材系予告パターンYBP1−9及び部材系予告パターンYBP1−10のいずれに対しても決定値が割り当てられていない。したがって、部材系予告パターンYBP1−9及び部材系予告パターンYBP1−10は、「擬似連」の可変表示演出にて擬似連変動の実行回数が3回となる場合に、所定の演出態様で予告演出を実行するためのものとなっている。
図42(B)は、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−10の各予告パターンに対応したステップアップ動作内容を示している。図42(B)に示す設定例において、部材系予告パターンYBP1−1では、可動部材78を演出表示装置9における表示画面の前面に進出させてから退避させる演出動作を1回実行することにより、第1ステップのみの予告演出が実行される。部材系予告パターンYBP1−2では、可動部材78を演出表示装置9における表示画面の前面に進出させてから退避させる演出動作を2回実行することにより、2段階に変化(ステップアップ)する第2ステップまでの予告演出が実行される。部材系予告パターンYBP1−3では、可動部材78を演出表示装置9における表示画面の前面に進出させてから退避させる演出動作を3回実行することにより、3段階に変化(ステップアップ)する第3ステップまでの予告演出が実行される。また、部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−3では、可動部材78に設けられた装飾LEDといった発光体を所定の第1発光態様で発光させることや、演出表示装置9の表示画面に可動部材78の動作に連動した所定の演出画像を第1表示態様で表示させることといった、第1部材連動演出が実行されてもよい。部材系予告パターンYBP1−4では、可動部材78を演出表示装置9における表示画面の前面に進出させてから退避させる演出動作を1回実行することにより、第1ステップのみの予告演出が実行される。なお、部材系予告パターンYBP1−4では、例えば部材系予告パターンYBP1−1よりも可動部材78を進出させる時間を長くすることや、可動部材78の可動範囲を部材系予告パターンYBP1−1に比べて大きくすることといった、部材系予告パターンYBP1−1とは異なる動作態様で可動部材78を動作させてもよい。また、部材系予告パターンYBP1−4では、可動部材78に設けられた装飾LEDといった発光体を第1発光態様とは異なる第2発光態様で発光させることや、演出表示装置9の表示画面に可動部材78の動作に連動した所定の演出画像を第1表示態様とは異なる第2表示態様で表示させること、スピーカ8L、8Rから可動部材78の動作に連動した所定の音声を部材系予告パターンYBP1−1とは異なる音色で出力させること、あるいは、これらの一部又は全部を組み合わせることといった、第2部材連動演出が実行されてもよい。
図42(A)に示す部材系予告パターン決定テーブル172の設定例では、部材系予告パターンYBP1−6による予告演出が実行されたときには、部材系予告パターンYBP1−5による予告演出が実行されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなるように、決定値が割り当てられている。また、部材系予告パターンYBP1−8による予告演出が実行されたときには、部材系予告パターンYBP1−7による予告演出が実行されたときに比べて信頼度が高くなる。さらに、部材系予告パターンYBP1−10による予告演出が実行されたときには、部材系予告パターンYBP1−9による予告演出が実行されたときに比べて信頼度が高くなる。各部材系予告パターンによる予告演出では、「ステップアップ動作」の予告演出として実行されるステップ数を異ならせることや、「ステップアップ動作」の予告演出として信頼度が異なる予告演出を実行すること、第1部材連動演出及び/又は第2部材連動演出における演出動作及び/又は演出態様を異ならせること、これらの一部又は全部を組み合わせること、あるいは、その他の予告演出中における任意の演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを遊技者が認識できるようにすればよい。なお、遊技者が容易に認識できる演出動作及び/又は演出態様を異ならせるものに限定されず、遊技者が認識困難な演出動作及び/又は演出態様を異ならせることにより、信頼度が異なることを示唆してもよい。
演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けされた演出制御用ROMには、演出制御用CPU101が各種の演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを複数種類格納した演出制御パターンテーブルが記憶されている。例えば、この演出制御パターンテーブルには、図柄変動制御パターンテーブルと、各種演出制御パターンテーブルと、予告演出制御パターンテーブルと、再変動演出制御パターンテーブルとが、含まれている。この実施の形態では、演出制御パターンテーブルに含まれる図柄変動制御パターンとして、図43に示す図柄変動制御パターンテーブル180が予め用意され、演出制御パターンテーブルに含まれる各種演出制御パターンテーブルとして、図44に示す各種演出制御パターンテーブル181が予め用意され、演出制御パターンテーブルに含まれる予告演出制御パターンテーブルとして、図45に示す予告演出制御パターンテーブル182が予め用意され、演出制御パターンテーブルに含まれる再変動演出制御パターンテーブルとして、図46に示す再変動演出制御パターンテーブル183が予め用意されている。
図柄変動制御パターンテーブル180には、複数の変動パターン等に対応して、飾り図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、演出表示装置9の表示画面における飾り図柄の可変表示動作、リーチ演出や突確モード開始演出における演出表示動作、「擬似連」や「滑り」などの可変表示演出における飾り図柄の表示動作、再変動演出における演出動作といった、各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各種演出制御パターンテーブル181には、大当り遊技状態に制御されている期間などにおける、各種の演出制御の内容を示すデータが、演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。予告演出制御パターンテーブル182には、予め複数用意された表示系予告パターンや部材系予告パターン等に対応して、予告演出における演出動作の制御内容を示すデータが、予告演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。再変動演出制御パターンテーブル183には、予め複数用意された擬似連パターン等に対応して、再変動演出における演出動作の制御内容を示すデータが、再変動演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。なお、演出制御パターンテーブルは、複数種類の演出制御パターンを構成するパターンデータの記憶アドレスを管理するアドレス管理テーブルとしてもよい。この場合、演出制御用ROMにおいて、演出制御パターンテーブルを構成するテーブルデータが所定の記憶領域に記憶され、この記憶領域とは別の領域に、個々の演出制御パターンを構成するパターンデータが記憶されればよい。
図47は、演出制御パターンの構成例を示している。図柄変動制御パターンテーブル180に格納された図柄変動制御パターンや、各種演出制御パターンテーブル181に格納された各種演出制御パターン、予告演出制御パターンテーブル182に格納された予告演出制御パターン、再変動演出制御パターンテーブル183に格納された再変動演出制御パターンといった、各種の演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ判定値、表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、可動部材制御データ、終了コードといった、各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切換タイミング等が設定されていればよい。演出制御プロセスタイマ判定値は、図49に示す演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの値(演出制御プロセスタイマ値)と比較される値(判定値)であって、各演出動作の実行時間(演出時間)に対応した判定値が予め設定されている。なお、演出制御プロセスタイマ判定値に代えて、例えば主基板31から所定の演出制御コマンドを受信したことや、演出制御用マイクロコンピュータ100において演出動作を制御するための処理として所定の処理が実行されたことといった、所定の制御内容や処理内容に対応して、演出制御の切換タイミング等を示すデータが設定されていてもよい。
表示制御データには、例えば飾り図柄の可変表示中における各飾り図柄の変動態様を示すデータといった、演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示態様を示すデータが含まれている。すなわち、表示制御データは、演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示動作を指定するデータである。音声制御データには、例えば飾り図柄の可変表示中における飾り図柄の可変表示動作に連動した効果音等の出力態様を示すデータといった、スピーカ27からの音声出力態様を示すデータが含まれている。すなわち、音声制御データは、スピーカ27からの音声出力動作を指定するデータである。ランプ制御データには、例えば装飾LED25や枠LED28といった、発光体の点灯動作態様を示すデータが含まれている。すなわち、ランプ制御データは、発光体の点灯動作を指定するデータである。可動部材制御データには、例えばモータ86に連結された可動部材78といった、可動部材における動作態様を示すデータが含まれている。すなわち、可動部材制御データは、可動部材の駆動動作を指定するデータである。なお、これらの制御データは、全ての演出制御パターンに含まれなければならないものではなく、各演出制御パターンによる演出動作の内容に応じて、一部の制御データを含んで構成される演出制御パターンがあってもよい。
図48は、演出制御パターンの内容に従って実行される各種の演出動作を説明するための図である。演出制御用マイクロコンピュータ100において、演出制御用CPU101は演出制御パターンに含まれる各種の制御データに従って、演出動作の制御内容を決定する。例えば、演出制御プロセスタイマ値が演出制御プロセスタイマ判定値のいずれかと合致したときには、その演出制御プロセスタイマ判定値と対応付けられた表示制御データにより指定される態様で飾り図柄を表示させるとともに、キャラクタ画像や背景画像といった演出画像を演出表示装置9の表示画面に表示させる制御を行う。また、音声制御データにより指定される態様でスピーカ27から音声を出力させる制御を行うとともに、ランプ制御データにより指定される態様で発光体を点滅させる制御を行い、可動部材制御データにより指定される態様で可動部材を動作させる制御を行う。なお、演出制御プロセスタイマ判定値と対応していても制御対象にならない演出用部品に対応するデータには、ダミーデータ(制御を指定しないデータ)が設定されてもよい。
演出制御用マイクロコンピュータ100における演出制御用CPU101は、例えば飾り図柄の可変表示を開始するときなどに、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンなどに基づいて演出制御パターンをセットする。ここで、演出制御パターンをセットする際には、該当する演出制御パターンを構成するパターンデータを、演出制御用ROMから読み出してRAMの所定領域に一時記憶させてもよいし、該当する演出制御パターンを構成するパターンデータの演出制御用ROMにおける記憶アドレスを、RAMの所定領域に一時記憶させて、演出制御用ROMにおける記憶データの読出位置を指定するだけでもよい。その後、演出制御プロセスタイマ値が更新されるごとに、演出制御プロセスタイマ判定値のいずれかと合致したか否かの判定を行い、合致した場合には、対応する各種の制御データに応じた演出動作の制御を行う。こうして、演出制御用CPU101は、演出制御パターンに含まれるプロセスデータ#1〜プロセスデータ#n(nは任意の整数)の内容に従って、演出装置(演出表示装置9、スピーカ27、装飾LED25及び枠LED28といった発光体、可動部材78といった可動部材など)の制御を進行させる。なお、各プロセスデータ#1〜プロセスデータ#nにおいて、演出制御プロセスタイマ判定値#1〜#nと対応付けられた表示制御データ#1〜表示制御データ#n、音声制御データ#1〜音声制御データ#n、ランプ制御データ#1〜ランプ制御データ#n、可動部材制御データ#1〜可動部材制御データ#nは、演出装置における演出動作の制御内容を示し、演出制御の実行を指定する演出制御実行データ#1〜演出制御実行データ#nを構成する。
こうしてセットした演出制御パターンに従った指令が、演出制御用マイクロコンピュータ100からVDP109や音声出力基板70などに対して出力される。演出制御用マイクロコンピュータ100からの指令を受けたVDP109では、その指令に示される画像データをCGROMから読み出してVRAMに一時記憶させることなどにより展開させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100からの指令を受けた音声出力基板70では、例えば音声合成用IC703がその指令に示される音声データを音声データROM704から読み出して音声RAM等に一時記憶させることなどにより展開させる。
演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵又は外付けされたRAMには、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図49に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図49に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191には、例えば演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示状態といった演出動作状態や主基板31から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、例えば演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示動作といった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板31では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ560が起動し、CPU56によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU56は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM55がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU56へ送出され、CPU56は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU56は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図50のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
図50に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU56は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、入力ドライバ回路110を介してゲートスイッチ32a、第1及び第2始動口スイッチ13a、14a、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する(ステップS13)。
情報出力処理に続いて、主基板31の側で用いられる乱数値MR1〜MR4などの少なくとも一部をソフトウェアにより更新するためのメイン側乱数値更新処理を実行する(ステップS14)。この後、CPU56は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部152に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置20における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS16)。CPU56は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示器10における表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示や普通可変入賞球装置15における可動翼片の傾動動作設定などを可能にする。普通図柄プロセス処理では、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態や時短状態であるときに、通常状態であるときと比べて第2始動入賞口14に遊技球が進入する可能性を高めるための設定や制御が行われる。例えば、確変状態や時短状態であるときには、普通図柄表示器10による普図ゲームにおける普通図柄の可変表示時間を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置15における可動翼片の傾動時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御、あるいは、これらの制御の一部又は全部を組み合わせて行うための設定などが行われる。
普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU56は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板31から演出制御基板80などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを伝送させる(ステップS17)。一例として、コマンド制御処理では、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、I/O57に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板80に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすることなどにより、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能にする。コマンド制御処理が終了すると、割込み許可状態としてから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図51は、特別図柄プロセス処理として、図50に示すステップS15にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU56は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS100)。図52は、始動入賞判定処理の一例を示すフローチャートである。
図52に示す始動入賞判定処理において、CPU56は、まず、図1及び図4に示す第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aのうち、普通入賞球装置が形成する第1始動入賞口13に対応して設けられた第1始動口スイッチ13aからの検出信号がオン状態であるか否かを判定する(ステップS201)。このとき、第1始動口スイッチ13aからの検出信号がオン状態であれば(ステップS201;Yes)、第1特図保留記憶部151Aに記憶されている保留データの個数である第1保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS202)。このとき、CPU56は、遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている第1保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、第1保留記憶数を特定すればよい。
ステップS202にて第1保留記憶数が上限値ではない場合には(ステップS202;No)、例えば第1保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、第1保留記憶数を1加算する(ステップS203)。そして、乱数回路503やランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データを、抽出する(ステップS204)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データが、保留データとして第1特図保留記憶部151Aにおける空きエントリの先頭にセットされることで、各乱数値が記憶される(ステップS205)。続いて、例えばROM54における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレス(先頭アドレス)を送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板80に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS206)。こうして設定された第1始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図50に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板31から演出制御基板80に対して伝送される。
ステップS206の処理を実行した後には、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶された合計保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、合計保留記憶数を1加算する(ステップS207)。このときには、始動データ記憶部151Cにおける空きエントリの先頭に、第1始動入賞口13への入賞に対応した「第1」の始動データを記憶させる(ステップS208)。続いて、例えばROM54における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板80に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS209)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図50に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、第1始動入賞口指定コマンドに続いて、主基板31から演出制御基板80に対して伝送される。
ステップS201にて第1始動口スイッチ13aからの検出信号がオフ状態である場合や(ステップS201;No)、ステップS202にて第1保留記憶数が上限値に達している場合(ステップS202;Yes)、あるいは、ステップS209の処理を実行した後には、普通可変入賞球装置15が形成する第2始動入賞口14に対応して設けられた第2始動口スイッチ14aからの検出信号がオン状態であるか否かを判定する(ステップS210)。このとき、第2始動口スイッチ14aからの検出信号がオフ状態であれば(ステップS210;No)、始動入賞判定処理を終了する。これに対して、第2始動口スイッチ14aからの検出信号がオン状態である場合には(ステップS210;Yes)、第2特図保留記憶部151Bに記憶されている保留データの個数である第2保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS211)。このとき、CPU56は、遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている第2保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、第2保留記憶数を特定すればよい。
ステップS211にて第2保留記憶数が上限値に達していれば(ステップS211;Yes)、始動入賞判定処理を終了する。これに対して、第2保留記憶数が上限値ではない場合には(ステップS211;No)、例えば第2保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、第2保留記憶数を1加算する(ステップS212)。そして、乱数回路503やランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データを、抽出する(ステップS213)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データが、保留データとして第2特図保留記憶部151Bにおける空きエントリの先頭にセットされることで、各乱数値が記憶される(ステップS214)。続いて、例えばROM54における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板80に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS215)。こうして設定された第2始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図50に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板31から演出制御基板80に対して伝送される。
ステップS215の処理を実行した後には、例えば合計保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、合計保留記憶数を1加算する(ステップS216)。このときには、始動データ記憶部151Cにおける空きエントリの先頭に、第2始動入賞口14への入賞に対応した「第2」の始動データを記憶させる(ステップS217)。続いて、例えばROM54における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板80に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS218)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図50に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、第2始動入賞口指定コマンドに続いて、主基板31から演出制御基板80に対して伝送される。
なお、図52に示すステップS203〜S209の処理とステップS212〜S218の処理は、共通の処理モジュール(処理プログラム)を用いて実行されるようにしてもよい。この場合、ステップS202の処理で第1保留記憶数が上限値ではないと判定されたことに対応して、例えばRAM55における第1特図保留記憶部151Aのアドレスを、CPU56の内部レジスタなどにより構成された保留記憶ポインタにセットする。このときには、例えばROM54などに予め格納された第1保留記憶数通知コマンド送信テーブルのアドレスを、CPU56の内部レジスタなどにより構成されたコマンド送信ポインタにセットする。また、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第1保留記憶数カウンタのRAM54におけるアドレスを、CPU56の内部レジスタなどにより構成されたカウンタポインタにセットする。他方、ステップS208の処理で第2保留記憶数が上限値ではないと判定されたことに対応して、例えばRAM55における第2特図保留記憶部151Bのアドレスを、保留記憶ポインタにセットする。このときには、例えばROM54などに予め格納された第2保留記憶数通知コマンド送信テーブルのアドレスを、コマンド送信ポインタにセットする。また、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第2保留記憶数カウンタのRAM55におけるアドレスを、カウンタポインタにセットする。
この後、ステップS203やステップS212の処理として、共通の処理モジュールを実行することにより、カウンタポインタにセットされたアドレスに対応する保留記憶数カウンタ(第1保留記憶数カウンタと第2保留記憶数カウンタのいずれか)におけるカウント値を1加算することにより、第1保留記憶数と第2保留記憶数のいずれかを1加算するように更新する。また、ステップS204とステップS213の処理として、共通の処理モジュールを実行することにより、特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した各乱数値を示す数値データを、保留記憶ポインタにセットされたアドレスに対応する特図保留記憶部(第1特図保留記憶部151Aと第2特図保留記憶部151Bのいずれか)における空きエントリの先頭にセットする。こうして、ステップS205とステップS214の処理が、共通の処理モジュールを用いて実行される。続いて、コマンド送信ポインタにセットされたアドレスに対応するコマンド送信テーブル(第1保留記憶数通知コマンド送信テーブルと第2保留記憶数通知コマンド送信テーブルのいずれか)から読み出したテーブルデータに基づいて送信コマンドバッファに制御データをセットすることなどにより、第1保留記憶数通知コマンドと第2保留記憶数通知コマンドのいずれかを送信するための設定を行う。こうして、ステップS206とステップS215の処理が、共通の処理モジュールを用いて実行される。さらに、ステップS207とステップS216の処理として、共通の処理モジュールを実行することにより、合計保留記憶数カウンタにおけるカウント値を1加算することにより、合計保留記憶数を1加算するように更新する。また、ステップS208とステップS217の処理として、共通の処理モジュールを実行することにより、例えば保留記憶ポインタにセットされたアドレスに対応する始動データ(「第1」の始動データと「第2」の始動データのいずれか)を始動データ記憶部151Cにおける空きエントリの先頭に記憶させる。加えて、ステップS209とステップS218の処理として、共通の処理モジュールを実行することにより、演出制御基板80に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う。
このように共通の処理モジュールを用いてステップS203〜S209の処理とステップS212〜S218の処理を実行する場合には、まず、ステップS210の処理やステップS211の処理といった第2始動入賞口14に遊技球が進入する場合に対応した処理を実行するとともに、第2始動入賞口14に進入した遊技球の検出に応じて保留データを第2特図保留記憶部151Bに記憶させる処理を実行し、その後に、ステップS201の処理やステップS202の処理といった第1始動入賞口13に遊技球が進入する場合に対応した処理を実行するとともに、第1始動入賞口13に進入した遊技球の検出に応じて保留データを第1特図保留記憶部151Aに記憶させる処理を実行するようにしてもよい。これにより、1回のタイマ割込みに対応して、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14の双方について、遊技球が進入したか否かをチェックすることができ、例えば第1始動入賞口13と第2始動入賞口14に遊技球が同時に進入した場合などでも、第2開始条件の方を第1開始条件よりも確実に優先して成立させることができる。
以上のような始動入賞判定処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値に応じて、図51に示すステップS110〜S117の処理のいずれかを選択して実行する。ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部151Aや第2特図保留記憶部151Bに記憶されている保留データの有無などに基づいて、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄、付属図柄などの可変表示結果を「大当り」とするか否かを、その可変表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄及びハズレ図柄のいずれか)が設定される。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果や、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かのリーチ決定結果などに基づいて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する処理や、変動パターン種別の決定結果に対応して、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。例えば、ステップS112の特別図柄変動処理が実行されるごとに、遊技制御タイマ設定部153に設けられた特図変動タイマにおける値(特図変動タイマ値)を1減算あるいは1加算して、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームであるか、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームであるかに関わりなく、共通のタイマによって経過時間の測定が行われる。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。このように、ステップS112の特別図柄変動処理は、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームにおける特別図柄の変動や、第2特別図柄表示器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける特別図柄の変動を、共通の処理ルーチンによって制御する処理となっていればよい。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値を“3”に更新する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させるための設定を行う処理が含まれている。そして、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かの判定などが行われ、大当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値を“4”に更新する。また、大当りフラグがオフである場合には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大入賞口開放前処理には、可変表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、例えば大当り種別が「通常」、「確変」、「突確」のいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする期間の上限を設定するようにしてもよい。一例として、大当り種別が「通常」及び「確変」のいずれかであることに対応して15ラウンド大当り状態に制御される場合には、大入賞口を開放状態とする期間の上限を「29秒」に設定する。これに対して、大当り種別が「突確」であることに対応して2ラウンド大当り状態に制御される場合には、大入賞口を開放状態とする期間の上限を「0.5秒」に設定する。
ステップS115の大入賞口開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大入賞口開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド21に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などが実行されればよい。
ステップS116の大入賞口開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大入賞口開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達したか否かを判定する処理や、大入賞口開放回数最大値に達した場合に当り終了指定コマンドを送信するための設定を行う処理などが含まれている。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、演出表示装置9やスピーカ27、枠LED28及び装飾LED25などといった演出装置により、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、その大当り遊技状態の終了に対応した各種の設定を行う処理などが含まれている。
図53は、図51のステップS110にて実行される特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。図53に示す特別図柄通常処理において、CPU56は、まず、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている合計保留記憶数カウント値が「0」であるか否か、すなわち、第1保留記憶数と第2保留記憶数の合計値である合計保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップS241)。このとき、合計保留記憶数カウント値が「0」以外であれば(ステップS241;No)、始動データ記憶部151Cから始動データを読み出す(ステップS242)。ここでは、始動データ記憶部151Cにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている始動データを読み出せばよい。
ステップS242の処理に続いて、例えば合計保留記憶数カウント値を1減算することなどにより、合計保留記憶数を1減算するように更新するとともに、始動データ記憶部151Cにて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「8」に対応するエントリ)に記憶された始動データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる(ステップS243)。そして、ステップS242にて読み出した始動データが「第1」と「第2」のいずれであるかを判定する(ステップS244)。
ステップS244にて始動データが「第1」であると判定された場合には(ステップS244;第1)、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始する第1開始条件が成立したことに対応して、遊技制御バッファ設定部155に記憶される変動特図指定バッファ値を「1」に設定する(ステップS245)。他方、ステップS244にて始動データが「第2」であると判定された場合には(ステップS244;第2)、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始する第2開始条件が成立したことに対応して、変動特図指定バッファ値を「2」に設定する(ステップS246)。
ステップS245、S246の処理のいずれかを実行した後には、ステップS242にて読み出した始動データに応じた特図保留記憶部から、保留データを読み出す(ステップS247)。例えば、始動データが「第1」である場合には、第1特図保留記憶部151Aにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている保留データとして、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データとを、それぞれ読み出す。これに対して、始動データが「第2」である場合には、第2特図保留記憶部151Bにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている保留データとして、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データとを、それぞれ読み出す。
ステップS247の処理に続いて、始動データに応じた保留記憶数カウント値を1減算するとともに、始動データに応じた特図保留記憶部にて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された保留データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる(ステップS248)。例えば、始動データが「第1」である場合には、第1保留記憶数カウント値を1減算するとともに、第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる。これに対して、始動データが「第2」である場合には、第2保留記憶数カウント値を1減算するとともに、第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる。
ステップS248の処理に続いて、可変表示結果を「大当り」及び「ハズレ」のいずれとするかを決定するための使用テーブルとして、始動データに応じた特図表示結果決定テーブルを選択してセットする(ステップS249)。例えば、始動データが「第1」であれば図10(A)に示す第1特図表示結果決定テーブル130Aを使用テーブルとしてセットする一方で、始動データが「第2」であれば図10(B)に示す第2特図表示結果決定テーブル130Bを使用テーブルとしてセットする。CPU56は、こうしてセットされた特図表示結果決定テーブルを参照することにより、ステップS247にて読み出された特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データが、「大当り」の可変表示結果に割り当てられた決定値のいずれかと合致するか否かに応じて、可変表示結果を「大当り」とするか否かを決定する(ステップS250)。
ステップS250にて可変表示結果を「大当り」とする旨の決定がなされた場合には(ステップS250;Yes)、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS251)。このときには、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、図11に示す大当り種別決定テーブル131を選択してセットする(ステップS252)。そして、ステップS247にて読み出した大当り種別決定用の乱数値MR2−1を示す数値データに基づき、ステップS252にてセットした大当り種別決定テーブル131を参照することにより、大当り種別を、「通常」、「確変」、「突確」という予め複数設定された大当り種別のいずれかに決定する(ステップS253)。なお、ステップS246の処理で変動特図指定バッファ値を「2」に設定した場合には、大当り種別決定テーブル131にて「突確」の大当り種別に対して大当り種別決定用の乱数値MR2−1が割り当てられていないことから、大当り種別が「突確」に決定されることはない。こうして決定された大当り種別に対応して、例えば遊技制御バッファ設定部155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を更新することなどにより、決定された大当り種別を記憶させる(ステップS254)。一例として、大当り種別が「通常」であれば大当り種別バッファ値を「0」とし、「確変」であれば「1」とし、「突確」であれば「2」とすればよい。
ステップS254の処理を実行した後や、ステップS250にて可変表示結果を「大当り」としない旨の決定がなされた場合には(ステップS250;No)、大当り遊技状態に制御するか否かの事前決定結果、さらには、大当り遊技状態とする場合における大当り種別の決定結果に対応して、確定特別図柄を設定する(ステップS255)。一例として、ステップS250にて可変表示結果を「大当り」としない旨の決定がなされた場合には、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の事前決定結果に対応して、ハズレ図柄となる「−」の記号を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。その一方で、ステップS250にて可変表示結果を「大当り」とする旨の決定がなされた場合には、ステップS253における大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のいずれかを、確定特別図柄に設定する。すなわち、大当り種別を「通常」とする決定結果に応じて、通常大当り図柄となる「3」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。また、大当り種別を「確変」とする決定結果に応じて、確変大当り図柄となる「7」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。さらに、大当り種別を「突確」とする決定結果に応じて、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。
ステップS255にて確定特別図柄を設定した後には、特図プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値である“1”に更新してから(ステップS256)、特別図柄通常処理を終了する。また、ステップS241にて合計保留記憶数が「0」である場合には(ステップS241;Yes)、所定のデモ表示設定を行ってから(ステップS257)、特別図柄通常処理を終了する。
図54は、図51のステップS111にて実行される変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。図54に示す変動パターン設定処理において、CPU56は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS261)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS261;Yes)、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて、大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cのいずれかを選択し、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS262)。ここで、パチンコ遊技機1における遊技状態は、遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグや時短フラグの状態から特定すればよい。
ステップS261にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS261;No)、パチンコ遊技機1における遊技状態に基づき、図12(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、リーチ状態とするか否かを決定するための使用テーブルとして、リーチ決定テーブル132A〜132Cのいずれかを選択してセットする(ステップS263)。このときには、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている合計保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、合計保留記憶数を特定する(ステップS264)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、リーチ決定用の乱数値MR2−2を抽出する(ステップS265)。そして、ステップS265にて抽出したリーチ決定用の乱数値MR2−2に基づき、ステップS263にて選択したリーチ決定テーブル132A〜132Cのいずれかを参照することにより、リーチ状態の有無を決定する(ステップS266)。
ステップS266の処理に続いて、ステップS266での決定結果が可変表示態様を「リーチ」とするリーチありであるか否かを判定する(ステップS267)。このとき、可変表示態様を「リーチ」とする決定結果であれば(ステップS267;Yes)、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて、リーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択し、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS268)。これに対して、可変表示態様を「非リーチ」とする決定結果である場合には(ステップS267;No)、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて、非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択し、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS269)。
ステップS262、S268、S269の処理のいずれかを実行した後には、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン種別決定用の乱数値MR3を抽出する(ステップS270)。そして、ステップS270にて抽出した変動パターン種別決定用の乱数値MR3に基づき、ステップS262、S268、S269のいずれかにてセットした使用テーブルを参照することにより、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する(ステップS271)。なお、ステップS262にて大当り変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cのいずれかを選択してセットした場合には、ステップS271の処理を実行する際に、例えば大当り種別バッファ値などに基づいて大当り種別が「通常」、「確変」、「突確」のいずれに決定されたかを特定し、特定された大当り種別に応じて変動パターン種別の決定が行われるようにすればよい。また、ステップS268にてリーチ変動パターン種別決定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択してセットした場合や、ステップS269にて非リーチ変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択してセットした場合には、ステップS266におけるリーチ状態の有無の決定結果に応じて変動パターン種別の決定が行われるようにすればよい。
ここで、ステップS270、S271の処理では、第1始動条件が成立したことに基づき第1特別図柄表示器8aにより第1特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するか、第2始動条件が成立したことに基づき第2特別図柄表示器8bにより第2特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するかに関わりなく、共通のランダムカウンタなどによって更新される変動パターン種別決定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。また、ステップS270、S271の処理では、ステップS266におけるリーチ状態の有無の決定結果に関わりなく、変動パターン種別決定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて、共通の処理モジュールにより変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定することができる。一例として、ステップS271の処理では、決定テーブルポインタにセットされたROM54のアドレスに記憶された決定テーブルを参照して変動パターン種別の決定を行うようにすればよい。
こうしてステップS271にて変動パターン種別が決定された後には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの決定結果(事前決定結果)、あるいは、ステップS271にて決定された変動パターン種別に応じて、図16に示す当り変動パターン決定テーブル136及び図17に示すハズレ変動パターン決定テーブル137のいずれかを選択し、変動パターンを予め複数用意された変動パターンのいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS272)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン決定用の乱数値MR4を抽出する(ステップS273)。そして、ステップS273にて抽出した変動パターン決定用の乱数値MR4に基づき、ステップS272にてセットした変動パターン決定テーブルを参照することにより、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS274)。
ここで、ステップS273、S274の処理では、第1始動条件が成立したことに基づき第1特別図柄表示器8aにより第1特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターンを決定するか、第2始動条件が成立したことに基づき第2特別図柄表示器8bにより第2特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターンを決定するかに関わりなく、共通のランダムカウンタなどによって更新される変動パターン決定用となる共通の乱数値MR4を示す数値データを用いて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する。また、ステップS273、S274の処理では、ステップS266におけるリーチ状態の有無の決定結果に関わりなく、変動パターン決定用となる共通の乱数値MR4を示す数値データを用いて、共通の処理モジュールにより変動パターンを複数種類のいずれかに決定することができる。一例として、ステップS274の処理では、決定テーブルポインタにセットされたROM54のアドレスに記憶された決定テーブルを参照して変動パターンが決定されればよい。
このようなステップS274における変動パターンの決定に続いて、その変動パターンの決定結果に応じた特別図柄の可変表示時間である特図変動時間を設定する(ステップS275)。その後、変動特図指定バッファ値に応じて、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームのいずれかを開始させるように、特別図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS276)。一例として、変動特図指定バッファ値が“1”であれば、第1特別図柄表示器8aによる第1特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。これに対して、変動特図指定バッファ値が“2”であれば、第2特別図柄表示器8bによる第2特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。
ステップS276の処理を実行した後には、特別図柄の可変表示開始時用となる各種コマンドを送信するための設定を行う(ステップS277)。例えば、変動特図指定バッファ値が“1”である場合に、CPU56は、主基板31から演出制御基板80に対して第1変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第1変動開始用コマンドテーブルのROM54における記憶アドレス(先頭アドレス)を示す設定データを、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。他方、変動特図指定バッファ値が“2”である場合に、CPU56は、主基板31から演出制御基板80に対して第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第2変動開始用コマンドテーブルのROM54における記憶アドレスを示す設定データを、送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。こうしたステップS277での設定を行った場合には、変動パターン設定処理が終了してから図50に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されるごとに、主基板31から演出制御基板80に対して、第1変動開始コマンド又は第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドが、順次に送信されることになる。なお、これらの演出制御コマンドが送信される順番は任意に変更可能であり、例えば可変表示結果通知コマンドを最初に送信してから、第1変動開始コマンド又は第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンドの順で送信されるようにしてもよい。その後、特図プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS278)、変動パターン設定処理を終了する。
図55は、図51のステップS113にて実行される特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。図55に示す特別図柄停止処理において、CPU56は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS291)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS291;Yes)、大当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS292)。例えば、ステップS292の処理では、大当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、遊技制御タイマ設定部153に設けられた遊技制御プロセスタイマにセットされればよい。
ステップS292の処理に続いて、当り開始指定コマンドを主基板31から演出制御基板80に対して送信するための設定を行う(ステップS293)。例えば、ステップS293の処理では、当り開始指定コマンドを送信するために予め用意された当り開始指定コマンドテーブルのROM54における記憶アドレスを示す設定データが、送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納されればよい。その後、大当りフラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS294)。また、確変状態や時短状態を終了するための設定を行う(ステップS295)。例えば、ステップS295では、確変フラグや時短フラグをクリアしてオフ状態とする処理や、時短状態が終了するまでに実行可能な特図ゲームの残存回数をカウントするための時短回数カウンタをクリアする処理などが実行されればよい。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である“4”に更新してから(ステップS296)、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS291にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS291;No)、確変状態や時短状態を終了させるか否かの判定を行う(ステップS297)。例えば、ステップS297の処理では、時短フラグがオンであるときに、時短回数カウンタの値(時短回数カウント値)を、例えば1減算するなどして更新する。そして、更新後の時短回数カウント値が所定の時短終了判定値(例えば「0」など)と合致するか否かの判定を行う。このとき、時短終了判定値と合致すれば、時短フラグをクリアしてオフ状態とすることなどにより、時短制御を終了すればよい。他方、時短終了判定値と合致しなければ、時短フラグの状態を維持して、ステップS297の処理を終了すればよい。なお、確変フラグがオンとなっている確変状態については、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続して時短制御が行われるようにしてもよい。あるいは、確変フラグがオンとなっている確変状態でも、時短フラグがオンであれば時短状態を終了するか否かの判定を行い、終了するとの判定結果に基づき時短制御を終了するようにしてもよい。こうして時短制御を終了するときには、確変制御もあわせて終了してもよいし、確変制御については、次に可変表示結果が「大当り」となるまで、あるいは、さらに所定回数の特図ゲームが実行されるまで、継続させてもよい。また、ステップS297の処理では、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタから、確変状態終了判定用の乱数値を示す数値データを抽出し、予めROM54などに格納された確変状態終了判定テーブルを参照すること、あるいは、確変状態における特図ゲームの実行回数が所定の確変終了判定値に達したことなどにより、確変状態を終了するか否かの判定を行うようにしてもよい。これに対して、ステップS297の処理では、確変状態を終了するための処理を実行せず、次に可変表示結果が「大当り」となるまで確変状態を継続させるようにしてもよい。あるいは、確変状態終了判定用の乱数値を示す数値データに基づき確変状態を終了するか否かを判定する処理は、例えば図53に示すステップS250にて可変表示結果を「大当り」とするか否かを決定(事前決定)するより前に、実行されるようにしてもよい。ステップS297の処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新してから(ステップS298)、特別図柄停止処理を終了する。
図56は、図51のステップS117にて実行される大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。図56に示す大当り終了処理において、CPU56は、まず、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS311)。一例として、図51に示すステップS116の大入賞口開放後処理では、特図プロセスフラグの値を“7”に更新するときに、大当り終了時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が遊技制御プロセスタイマにセットされる。この場合、ステップS311の処理では、例えば遊技制御プロセスタイマ値を1減算することなどにより更新し、更新後の遊技制御プロセスタイマ値が所定の待ち時間経過判定値(例えば「0」など)と合致したか否かに応じて、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定すればよい。ステップS311にて大当り終了時演出待ち時間が経過していなければ(ステップS311;No)、そのまま大当り終了処理を終了する。
これに対して、ステップS311にて大当り終了時演出待ち時間が経過した場合には(ステップS311;Yes)、遊技制御バッファ設定部155に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出す(ステップS312)。続いて、ステップS312にて読み出した大当り種別バッファ値が「通常」の大当り種別に対応した「0」であるか否かを判定する(ステップS313)。このとき、大当り種別バッファ値が「0」であれば(ステップS313;Yes)、時短状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS314)。例えば、ステップS314の処理において、CPU103は、時短フラグをオン状態にセットするとともに、時短状態にて実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値(例えば「100」)を、時短回数カウンタに設定する。
ステップS313にて大当り種別バッファ値が「0」以外である場合には(ステップS313;No)、確変状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS315)。例えば、ステップS315の処理において、CPU103は、確変フラグ及び時短フラグをオン状態にセットするとともに、確変状態にて時短制御を行う特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値を時短回数カウンタにセットすればよい。なお、確変状態では時短制御を可変表示結果が「大当り」となるまで継続させる場合には、時短回数カウンタの設定を行わなくてよい。
ステップS314、S315の処理のいずれかを実行した後には、特図プロセスフラグをクリアして、その値を“0”に初期化してから(ステップS316)、大当り終了処理を終了する。
次に、演出制御基板80における動作を説明する。演出制御基板80では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用マイクロコンピュータ100における演出制御用CPU101が起動し、図57のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図57に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU101は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS401)、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMのクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板80に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。
その後、乱数更新処理が実行され(ステップS402)、演出制御に用いる各種の乱数値として、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMの演出制御カウンタ設定部193などに設けられたランダムカウンタによってカウントされる乱数値を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。続いて、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS403)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。
また、演出制御基板80の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板31から演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板31からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU101は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU101は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、例えば図5に示す入力ポート103のうちで、中継基板77を介して主基板31から伝送された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドとなる制御信号を取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えば演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMの演出制御バッファ設定部194に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。一例として、演出制御コマンドが2バイト構成である場合には、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)を順次に受信して演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU101は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS403にてタイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS403;No)、ステップS402の処理に戻る。他方、ステップS403にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS403;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS404)、コマンド解析処理を実行する(ステップS405)。ステップS405にて実行されるコマンド解析処理では、例えば主基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。
ステップS405にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS406)。この演出制御プロセス処理では、例えば演出表示装置9の表示画面における演出画像の表示動作、スピーカ27からの音声出力動作、枠LED28及び装飾LED25における点灯動作といった、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板31から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
図58は、図57のステップS406にて実行される演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。図58に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU101は、例えば演出制御フラグ設定部191に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS160〜S165の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS160の飾り図柄変動開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動開始待ち処理には、主基板31から伝送される変動開始コマンドとして、第1変動開始コマンドと第2変動開始コマンドのいずれかを受信したか否かに応じて、演出表示装置9の表示画面に設けられた「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける飾り図柄の可変表示や、第1付属図柄表示器9aあるいは第2付属図柄表示器9bにおける付属図柄の可変表示を、開始するか否かの判定を行う処理などが含まれている。このとき、可変表示を開始する旨の判定がなされれば、演出プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS161の飾り図柄変動設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動設定処理には、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームの開始や第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームの開始に対応して、飾り図柄や付属図柄の可変表示を含めた各種の演出動作を行うために、変動パターンや可変表示結果などに応じた最終停止図柄となる確定飾り図柄や仮停止図柄、擬似連パターン、予告演出の有無、予告パターン等を決定し、その決定結果に応じて、予め用意された複数種類の演出制御パターンのいずれかを、使用パターンとして選択して設定する処理などが含まれている。こうした決定や設定などが行われた後には、演出プロセスフラグの値が“2”に更新される。
ステップS162の飾り図柄変動中処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動中処理には、例えば演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの値(演出制御プロセスタイマ値)などに対応して、使用パターンとなる演出制御パターンなどから各種の制御データを読み出して、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を行うための処理が含まれている。そして、例えば演出制御プロセスタイマ値が所定の可変表示終了値(例えば「0」)となったこと、あるいは、主基板31から伝送される飾り図柄停止コマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の可変表示結果となる最終停止図柄としての確定飾り図柄を完全停止表示させる。演出制御プロセスタイマ値が可変表示終了値となったことに対応して確定飾り図柄を完全停止表示させるようにすれば、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応する可変表示時間が経過したときに、主基板31からの演出制御コマンドによらなくても、演出制御基板80の側で自律的に確定飾り図柄を導出表示して可変表示結果を確定させることができる。確定飾り図柄を完全停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新される。
ステップS163の飾り図柄変動終了時処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動終了時処理には、主基板31から伝送される当り開始指定コマンドを受信したか否かを判定する処理が含まれている。このとき、当り開始指定コマンドを受信した旨の判定がなされれば、その当り開始指定コマンドから特定される可変表示結果が「大当り」である場合に、演出プロセスフラグの値が“4”に更新される。また、当り開始指定コマンドを受信せずに所定時間が経過したときには、可変表示結果が「ハズレ」であることに対応して、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
ステップS164の大当り制御中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この大当り制御中演出処理には、例えば可変表示結果が「大当り」となったことなどに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を演出表示装置9の表示画面に表示させることや、音声出力基板70に対する音番号データの出力によりスピーカ27から音声や効果音を出力させること、ランプドライバ基板35に対する信号出力により枠LED28及び装飾LED25等の発光体を点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態における各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、例えば主基板31から伝送される当り終了指定コマンドを受信したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“5”に更新される。
ステップS165のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理には、大当り遊技状態が終了することなどに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を演出表示装置9の表示画面に表示させることや、音声出力基板70に対する音番号データの出力によりスピーカ27から音声や効果音を出力させること、ランプドライバ基板35に対する信号出力により枠LED28及び装飾LED25等の発光体を点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態の終了に対応した各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、こうした演出動作が終了したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
図59は、図58のステップS161にて実行される飾り図柄変動設定処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄変動設定処理において、演出制御用CPU101は、まず、例えば可変表示結果通知コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、可変表示結果が「ハズレ」であるか否かを判定する(ステップS501)。このとき、可変表示結果が「ハズレ」であれば(ステップS501;Yes)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合に対応した非リーチ変動パターンであるか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には(ステップS502;Yes)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS503)。一例として、ステップS503の処理では、まず、図20(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aを選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄を決定する。次に、図20(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bを選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−2を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Bを参照することにより、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄を決定する。このときには、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せに基づき、図21に示すような左右出目判定テーブル161を参照することにより、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれとなるかを判定する。その後、図20(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cを選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3と、左右出目タイプDC1−1とに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Cを参照することにより、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄を決定する。
こうして、ステップS503の処理では、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや、左右出目判定テーブル161を参照して、左中右最終停止図柄FZ1−1〜FZ1−3となる飾り図柄を決定することで、確定飾り図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せ、あるいは、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれか、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれか、さらには、図22に示すような所定の非リーチ組合せとなることを防止できる。
ステップS502にて非リーチ変動パターンではないと判定された場合には(ステップS502;No)、リーチハズレ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS504)。一例として、ステップS504の処理では、まず、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ2−1と右最終停止図柄FZ2−2となる同一の飾り図柄を決定する。次に、図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Bを参照することにより、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄と中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄との図柄差を決定する。こうして決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄が決定される。
このように、ステップS504の処理では、まず、最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9C以外の「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄が決定される。その後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9Cにおける中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄と、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄との図柄差を決定し、決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄が決定される。
ステップS501にて可変表示結果が「ハズレ」以外である場合には(ステップS501;No)、可変表示結果が「大当り」である場合の大当り種別が「突確」であるか否かを判定する(ステップS505)。このとき、大当り種別が「突確」である場合には(ステップS505;Yes)、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS506)。一例として、ステップS506の処理では、図24(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Cを参照することにより、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
ステップS505にて大当り種別が「突確」ではない場合には(ステップS505;No)、大当り中昇格演出を実行するか否かを判定するための使用テーブルとして、図25に示す大当り中昇格演出決定テーブル164を選択してセットする(ステップS507)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4を示す数値データを抽出する(ステップS508)。そして、抽出した乱数値SR4を示す数値データに基づき、大当り中昇格演出決定テーブル164を参照することにより、大当り中昇格の有無を決定する(ステップS509)。
ステップS509の処理に続いて、ステップS509での決定結果が大当り中昇格演出を実行しない「昇格演出なし」とするものであるか否かを判定する(ステップS510)。このとき、「昇格成功」又は「昇格失敗」として、「昇格演出あり」とする決定結果であれば(ステップS510;No)、通常大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS511)。一例として、ステップS511の処理では、図24(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Aを参照することにより、通常大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。こうして、大当り中昇格演出が実行される場合には、飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せを構成する最終停止図柄を導出表示させ、確変大当り組合せを構成する最終停止図柄の導出表示を防止する。これにより、確変大当り組合せを構成する最終停止図柄が導出表示されたにもかかわらず大当り中昇格演出が実行されてしまうことで遊技者等が受ける違和感を防止できる。
ステップS510にて「昇格演出なし」とする決定結果である場合には(ステップS510;Yes)、確変大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS512)。ここで、図25に示す大当り中昇格演出実行判定テーブル164の設定例では、大当り種別が「確変」であることに応じて、大当り中昇格演出を実行しない旨の決定結果に、大当り中昇格演出実行決定用の乱数値SR4と比較される決定値が割り当てられており、大当り種別が「通常」である場合には、大当り中昇格演出を実行しない旨の決定結果に決定値が割り当てられていない。したがって、「昇格演出なし」とする決定結果となるのは、大当り種別が「確変」である場合のみとなる。一例として、ステップS512の処理では、図24(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Bを参照することにより、確変大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
ステップS503、S504、S506、S511、S512の処理のいずれかを実行した後には、リーチ時仮停止図柄決定処理を実行する(ステップS513)。図60は、ステップS513にて実行されるリーチ時仮停止図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。図60に示すリーチ時仮停止図柄決定処理において、演出制御用CPU101は、まず、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする「リーチあり」の変動パターンであるか否かを判定する(ステップS701)。このときには、図8(A)に示すハズレ変動パターンのうちで、変動パターンPA2−1、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−1〜変動パターンPA3−7のいずれかが指定された場合や、図8(B)に示す大当り変動パターンのうちで、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5、変動パターンPF1−1、変動パターンPF1−2以外の変動パターンが指定された場合に、「リーチあり」の変動パターンであると判定すればよい。そして、「リーチあり」の変動パターンではない場合には(ステップS701;No)、そのままリーチ時仮停止図柄決定処理を終了する。
ステップS701にて「リーチあり」の変動パターンであると判定された場合には(ステップS701;Yes)、指定された変動パターンに応じて、図26(A)〜(D)に示すリーチライン種別決定テーブル165A〜165Dのいずれかを選択し、リーチライン種別を予め複数設定されたいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS702)。このときには、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、リーチライン種別決定用の乱数値SR5−1を示す数値データを抽出する(ステップS703)。そして、抽出した乱数値SR5−1を示す数値データに基づき、ステップS702にて選択されたリーチライン種別決定テーブルを参照することにより、リーチライン種別を「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」のいずれとするかを決定する(ステップS704)。
その後、ステップS704にて決定されたリーチライン種別が「シングルリーチ」であるか否かを判定する(ステップS705)。ここで、リーチライン種別が「シングルリーチ」である場合には、リーチ演出が実行されるときに飾り図柄が仮停止表示される有効ライン数が増加せず、最終停止図柄となる確定飾り図柄を「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9Rにて有効ラインLN1上(図2(A)参照)で仮停止表示させればよい。そのため、ステップS705にて「シングルリーチ」であると判定されたときには(ステップS705;Yes)、最終停止図柄の他にリーチ状態にて仮停止表示させる飾り図柄を決定する必要がないので、リーチ時仮停止図柄決定処理を終了する。
ステップS705にて「シングルリーチ」ではないと判定された場合には(ステップS705;No)、例えば可変表示結果通知コマンドによる通知内容、あるいは、指定された変動パターン等に基づき、可変表示結果は「大当り」であるか否かを判定する(ステップS706)。そして、可変表示結果が「大当り」であれば(ステップS706;Yes)、図27に示す大当り用リーチライン増加後のリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aを選択して、リーチライン増加後仮停止図柄を決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS707)。このときには、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、リーチライン増加後仮停止図柄決定用の乱数値SR5−2を示す数値データを抽出する(ステップS708)。
ステップS706にて可変表示結果が「大当り」ではなく「ハズレ」であると判定された場合には(ステップS706;No)、図28に示すハズレ用リーチライン増加後のリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bを選択して、リーチライン増加後仮停止図柄を決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS709)。
ステップS708、S709の処理のいずれかを実行した後には、リーチライン増加後のリーチ時仮停止図柄となるリーチライン増加後仮停止図柄を決定する(ステップS710)。例えば、ステップS707にてリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aが選択された場合には、ステップS708にて抽出した乱数値SR5−2を示す数値データなどに基づき、リーチ時仮停止図柄決定テーブル166Aを参照することにより、リーチライン増加後仮停止図柄を決定する。また、ステップS709にてリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bが選択された場合には、そのリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Bを参照し、左右最終停止図柄やリーチライン種別、左右最終停止図柄と中最終停止図柄との図柄差などに応じたリーチライン増加後仮停止図柄を決定する。
ステップS710にてリーチライン増加後仮停止図柄を決定した後には、リーチライン種別が「ダブルリーチ」及び「トリプルリーチ」のいずれであるかを判定する(ステップS711)。そして、リーチライン種別が「ダブルリーチ」であれば(ステップS711;ダブルリーチ)、図30(A)に示すダブルリーチ用リーチライン増加前のリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Cを選択して、リーチライン増加前仮停止図柄を決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS712)。これに対して、リーチライン種別が「トリプルリーチ」であれば(ステップS711;トリプルリーチ)、図30(B)に示すトリプルリーチ用リーチライン増加前のリーチ時仮停止図柄決定テーブル166Dを選択して、リーチライン増加前仮停止図柄を決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS713)。
ステップS712、S713の処理のいずれかを実行した後には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、リーチライン増加前仮停止図柄決定用の乱数値SR5−3を示す数値データを抽出する(ステップS714)。そして、抽出した乱数値SR5−3を示す数値データに基づき、ステップS712、S713のいずれかにて選択したリーチ時仮停止図柄決定テーブルを参照することにより、リーチライン増加前のリーチ時仮停止図柄となるリーチライン増加前仮停止図柄を決定してから(ステップS715)、リーチ時仮停止図柄決定処理を終了する。
図59に示すステップS513にて以上のようなリーチ時仮停止図柄決定処理を実行した後には、可変表示中演出設定処理を実行する(ステップS514)。図61は、ステップS514にて実行される可変表示中演出設定処理の一例を示すフローチャートである。図61に示す可変表示中演出設定処理において、演出制御用CPU101は、まず、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターン(例えば変動パターンPA1−4、変動パターンPA2−2、変動パターンPA4−2など)であるか否かを判定する(ステップS721)。例えば、演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンを、図33に示す擬似連パターン決定テーブル168にて設定された変動パターンと比較する。そして、擬似連パターン決定テーブル168に設定された変動パターンのいずれかと合致した場合には、「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターンであると判定する一方で、いずれの変動パターンとも合致しない場合には、「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンであると判定すればよい。
ステップS721にて「擬似連」の可変表示演出を実行する変動パターンであると判定された場合には(ステップS721;Yes)、擬似連パターン決定テーブル168を選択し、擬似連パターンを予め複数用意されたいずれかに決定するための使用テーブルとしてセットする(ステップS722)。このときには、例えば保留記憶数通知コマンドの通知内容などに基づき、合計保留記憶数を特定する(ステップS723)。また、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、擬似連パターン決定用の乱数値SR6を示す数値データを抽出する(ステップS724)。そして、ステップS723にて特定された合計保留記憶数やステップS724にて抽出した乱数値SR6を示す数値データに基づき、擬似連パターン決定テーブル168を参照することにより、各変動パターンに対応して擬似連パターンの決定を行う(ステップS725)。
ステップS725にて擬似連パターンを決定した後には、「擬似連」の可変表示演出にて仮停止表示させる擬似連時仮停止図柄や、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出(変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかである場合)にて仮停止表示させるチャンス目停止時仮停止図柄を決定する(ステップS726)。
一例として、ステップS726の処理では、まず、受信した変動パターン指定コマンドに示される変動パターンにおける擬似連変動の実行回数を定数Mにセットする。すなわち、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動(再変動)の実行回数(初回変動を含まない)が1回の変動パターンである場合には定数Mを「1」に設定し、擬似連変動の実行回数が2回の変動パターンである場合には定数Mを「2」に設定し、擬似連変動の実行回数が3回の変動パターンである場合には定数Mを「3」に設定する。続いて、決定し終えた仮停止図柄の組合せ数を示す変数Nに「0」を設定する。また、変動パターンPA1−4、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかが指定された場合には、図31(A)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを使用テーブルとして選択し、これら以外の変動パターンが指定された場合には、図31(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを使用テーブルとして選択する。その後、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3−1を示す数値データに基づき、選択した擬似連時仮停止図柄決定テーブル167A、167Bのいずれかを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否か判定する。
更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、擬似連時仮停止図柄の決定を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、演出制御用CPU101は、図31(C)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Cを使用テーブルとして選択する。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3−2を示す数値データに基づき、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Cを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかになる左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否か判定する。
更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、擬似連時仮停止図柄の決定を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、演出制御用CPU101は、図31(D)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Dを使用テーブルとして選択する。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3−3を示す数値データに基づき、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Dを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかになる左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新することで、更新後の変数Nが定数Mと合致するので、擬似連時仮停止図柄の決定を終了する。
また、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかが指定された場合には、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて決定された擬似連時仮停止図柄を、チャンス目停止時仮停止図柄としても使用するように設定すればよい。あるいは、擬似連時仮停止図柄については、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定する一方、チャンス目停止時仮停止図柄については、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて決定するようにしてもよい。
ステップS721にて「擬似連」の可変表示演出を実行しない変動パターンであると判定された場合には(ステップS721;No)、変動パターンPA1−5が指定されたか否かを判定する(ステップS727)。そして、変動パターンPA1−5が指定された場合には(ステップS727;Yes)、チャンス目停止時仮停止図柄を決定すればよい(ステップS728)。例えば、ステップS728の処理では、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを使用テーブルとして選択し、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3−1を示す数値データに基づき、擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せを、チャンス目停止時仮停止図柄として決定すればよい。
ステップS726、S728の処理のいずれかを実行した後や、ステップS727にて変動パターンPA1−5以外の変動パターンが指定されたと判定した場合には(ステップS727;No)、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、再抽選演出を実行する変動パターンであるか否かを判定する。図8(B)に示す大当り変動パターンの設定例では、変動パターンPA7−1、変動パターンPA7−2、変動パターンPA8−1〜変動パターンPA8−3、変動パターンPA9−1〜変動パターンPA9−5が再変動演出を実行する変動パターンとなっている。ステップS729にて再変動演出を実行する変動パターンではないと判定された場合には、可変表示中演出設定処理を終了する。これに対して、ステップS729にて再変動演出を実行する変動パターンである場合には(ステップS729;Yes)、再変動演出を実行するより前に仮停止表示させる飾り図柄としての再抽選前仮停止図柄を決定してから(ステップS730)、可変表示中演出設定処理を終了する。
一例として、ステップS730の処理では、まず、図37に示す再抽選前仮停止図柄決定テーブル169を、使用テーブルとして選択する。続いて、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、再抽選前仮停止図柄決定用の乱数値SR2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR2を示す数値データに基づき、再抽選前仮停止図柄決定テーブル169を参照することにより、通常大当り組合せとなる左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3の組合せを決定する。なお、再抽選演出を実行するより前に仮停止表示する通常大当り組合せの飾り図柄は、図59に示すステップS511やステップS512の処理で決定された最終停止図柄となる確定飾り図柄に基づいて決定されるようにしてもよい。例えば、ステップS511の処理で通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が決定された場合には、その確定飾り図柄と同一の飾り図柄を、再抽選前仮停止図柄に決定すればよい。これに対して、ステップS512の処理で確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が決定された場合には、任意の通常図柄のうちから、仮停止表示する飾り図柄を決定してもよいし、確定飾り図柄とは図柄番号が「1」だけ異なる通常図柄を、仮停止表示する飾り図柄に決定してもよい。
図59に示すステップS514にて以上のような可変表示中演出設定処理を実行した後には、予告演出設定処理を実行する(ステップS515)。図62は、ステップS515にて実行される予告演出設定処理の一例を示すフローチャートである。図62に示す予告演出設定処理において、演出制御用CPU101は、まず、既に擬似連パターンが決定されている場合に、その擬似連パターンが図34(C)に示すようなパターンcを含む擬似連パターンであるか否かを判定する。このときには、図34(D)に示すようなパターンa,b,c混在の擬似連パターンである場合でも、パターンcを含んでいると判定することがある。パターンcを含む擬似連パターンでは、演出表示装置9の表示画面にキャラクタが表示され、表示系予告パターンによる予告演出として演出画像の表示が行われると、再変動演出と予告演出との競合(重畳)が発生するおそれがある。そこで、この実施の形態では、パターンcを含む擬似連パターンである場合に、表示系予告パターンによる予告演出が実行されないように制御することで、再変動演出と予告演出との競合(重畳)を防止して、適切な演出動作を可能にする。
ステップS741にてパターンcを含む擬似連パターンではないと判定された場合には(ステップS741;No)、演出画像の表示による予告演出を実行するか否かや、実行する場合における予告パターン種別を決定するための使用テーブルとして、表示系予告パターン種別決定テーブル170を選択してセットする(ステップS742)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、表示系予告パターン種別決定用の乱数値SR7を示す数値データを抽出する(ステップS743)。そして、抽出した乱数値SR7を示す数値データに基づき、表示系予告パターン種別決定テーブル170を参照することにより、変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3の予め複数用意された表示系予告パターン種別のいずれかに、決定する(ステップS744)。
その後、ステップS744にて予告なしに決定されたことに対応する表示系予告なしであるか否かを判定する(ステップS745)。このとき、表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3の表示系予告パターン種別のいずれかに決定されていれば(ステップS745;No)、決定された表示系予告パターン種別に応じて、表示系予告パターン決定テーブル171A〜171Cのうちいずれかを選択し、使用テーブルとしてセットする(ステップS746)。すなわち、ステップS744にて表示系予告CAY1の表示系予告パターン種別に決定された場合には表示系予告パターン決定テーブル171Aを選択し、表示系予告CAY2の表示系予告パターン種別に決定された場合には表示系予告パターン決定テーブル171Bを選択し、表示系予告CAY3の表示系予告パターン種別に決定された場合には表示系予告パターン決定テーブル171Cを選択する。
ステップS746の処理に続き、表示系予告パターン種別に応じて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1〜第3予告パターン決定用の乱数値SR8−1〜SR8−3を示す数値データのいずれかを抽出する(ステップS747)。すなわち、ステップS744にて表示系予告CAY1の表示系予告パターン種別に決定された場合には第1予告パターン決定用の乱数値SR8−1を示す数値データを抽出し、表示系予告CAY2の表示系予告パターン種別に決定された場合には第2予告パターン決定用の乱数値SR8−2を示す数値データを抽出し、表示系予告CAY3の表示系予告パターン種別に決定された場合には第3予告パターン決定用の乱数値SR8−3を示す数値データを抽出する。そして、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンや、ステップS747にて抽出した乱数値SR8−1〜SR8−3を示す数値データのいずれかに基づき、ステップS746にて選択した表示系予告パターン決定テーブル171A〜171Cのいずれかを参照することにより、表示系予告パターンを予め複数用意されたいずれかに決定する(ステップS748)。
ステップS741にてパターンcを含む擬似連パターンであると判定された場合や(ステップS741;Yes)、ステップS745にて表示系予告なしに決定された場合(ステップS745;Yes)、あるいは、ステップS748の処理を実行した後には、既に擬似連パターンが決定されている場合に、その擬似連パターンが図34(B)に示すようなパターンbを含む擬似連パターンであるか否かを判定する(ステップS749)。このときには、図34(D)に示すようなパターンa,b,c混在の擬似連パターンである場合でも、パターンbを含んでいると判定することがある。パターンbを含む擬似連パターンでは、可動部材78を動作させる再変動演出が実行され、部材系予告パターンによる予告演出として可動部材78の動作が行われると、再変動演出と予告演出との競合(重畳)が発生するおそれがある。そこで、この実施の形態では、パターンbを含む擬似連パターンである場合に、表示系予告パターンによる予告演出が実行されないように制御することで、再変動演出と予告演出との競合(重畳)を防止して、適切な演出動作を可能にする。
ステップS749にてパターンbを含む擬似連パターンであると判定された場合には(ステップS749;Yes)、予告演出設定処理を終了する。これに対して、パターンbを含む擬似連パターンではないと判定された場合には(ステップS749;No)、可動部材78を動作させることによる予告演出を実行するか否かや、実行する場合における予告パターンを決定するための使用テーブルとして、部材系予告パターン決定テーブル172を選択してセットする(ステップS750)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第4予告パターン決定用の乱数値SR8−4を示す数値データを抽出する(ステップS751)。このときには、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンや、ステップS751にて抽出した乱数値SR6−4を示す数値データに基づき、ステップS750にて選択した部材系予告パターン決定テーブル172を参照することにより、部材系予告パターンを予め複数用意されたいずれかに決定してから(ステップS752)、予告演出設定処理を終了する。
図59に示すステップS515にて以上のような予告演出設定処理を実行した後には、演出制御パターンを予め複数用意されたいずれかに決定する(ステップS516)。このとき、演出制御用CPU101は、例えば変動パターン指定コマンドに示された変動パターンなどに対応して、図柄変動制御パターンテーブル180に複数格納された図柄変動制御パターンのいずれかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、例えば図62に示すステップS748にて決定された表示系予告パターンや、ステップS752にて決定された部材系予告パターンに対応して、予告演出制御パターンテーブル182に複数格納された予告演出制御パターンのうちで、使用パターンとなるものを選択してセットする。なお、ステップS744、S748のいずれかにて予告なしに決定された場合には、表示系予告パターンに対応する予告演出制御パターンを選択しなければよい。また、ステップS752にて予告なしに決定された場合には、部材系予告パターンに対応する予告演出制御パターンを選択しなければよい。さらに、図61に示すステップS725にて決定された擬似連パターンに対応して、再変動演出制御パターンテーブル183に複数格納された再変動演出制御パターンのうちで、使用パターンとなるものを選択してセットする。
ステップS516の処理に続いて、例えば変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに対応して、演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップS517)。そして、演出表示装置9における飾り図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS518)。このときには、例えばステップS516にて使用パターンとして決定された図柄変動制御パターンに含まれる表示制御データが指定する表示制御指令をVDP109に対して伝送させることなどにより、演出表示装置9の表示画面に設けられた「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。その後、演出プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS519)、飾り図柄変動設定処理を終了する。
図63は、図58のステップS162にて実行される飾り図柄変動中処理の一例を示すフローチャートである。図63に示す飾り図柄変動中処理において、演出制御用CPU101は、まず、例えば演出制御プロセスタイマ値を更新(例えば1減算)してから(ステップS531)、更新後の演出制御プロセスタイマ値を演出制御パターンにて示される演出制御プロセスタイマ判定値と比較して、いずれかのタイマ判定値と合致したか否かの判定を行う(ステップS532)。そして、いずれのタイマ判定値とも合致しなければ(ステップS532;No)、飾り図柄変動中処理を終了する。
ステップS532にてタイマ判定値と合致した場合には(ステップS532;Yes)、そのタイマ判定値と対応付けて演出制御パターンに格納された演出制御実行データ(例えば、表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、可動部材制御データの一部又は全部)又は終了コードを読み出す(ステップS533)。ここで、ステップS532の処理で演出制御パターンにて示される複数のタイマ判定値が演出制御プロセスタイマ値と合致した場合には、合致した各々のタイマ判定値と対応付けて格納されている複数の演出制御実行データを、ステップS533の処理にて読み出すようにすればよい。そして、ステップS533にて終了コードが読み出されたか否かの判定を行う(ステップS534)。このとき、終了コードではないと判定されれば(ステップS534;No)、ステップS533にて読み出された制御データに応じた指令や設定を行うための演出制御指令処理を実行してから(ステップS535)、飾り図柄変動中処理を終了する。例えば、ステップS535の演出制御指令処理では、表示制御データが指定する表示制御指令をVDP109に対して伝送させること、音声制御データが指定する音声データに応じた指令を音声出力基板70に対して伝送させること、ランプ制御データが指定する信号出力をランプドライバ基板35に対して行うこと、可動部材データが指定するモータ駆動信号をモータ86に対して伝送させることのうち、一部又は全部が順次に又は並行して(1つの動作のみであれば単独で)行われればよい。
ステップS534にて終了コードであると判定された場合には(ステップS534;Yes)、例えば所定のタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定することなどにより、当り開始指定コマンド受信待ち時間の設定を行う(ステップS536)。そして、演出プロセスフラグの値を飾り図柄変動終了時処理に対応した値である“3”に更新してから(ステップS537)、飾り図柄変動中処理を終了する。なお、主基板31から演出制御基板80に対して飾り図柄停止コマンドが送信される場合には、ステップS534にて終了コードであると判定されたときに、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて例えば飾り図柄の揺れ変動表示を行うように仮停止表示させ、図58に示すステップS163の飾り図柄変動終了時処理にて飾り図柄停止コマンドを受信したことに応答して、飾り図柄を完全停止(最終停止)させればよい。
次に、パチンコ遊技機1において実行される各種の演出動作の具体例について説明する。演出制御基板80では、主基板31から伝送された第1変動開始コマンドや第2変動開始コマンドを受信したことに対応して、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンなどに基づき、例えば演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101が図59に示すステップS518にて所定の表示制御指令をVDP109へと伝送させることなどにより、演出表示装置9の表示画面に設けられた「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、飾り図柄の変動を開始させる。各変動パターンには、飾り図柄をどのように変動させるかを示すタイムスケジュールが割り当てられており、飾り図柄の可変表示は、選択されたタイムスケジュールに沿って演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101とVDP109との協働により実行される。このタイムスケジュールは、例えば図43に示す図柄変動制御パターンテーブル180にて各変動パターンに対応して格納された図柄変動制御パターンにおいて、演出制御プロセスタイマ判定値と対応付けられた演出制御実行データに含まれる表示制御データなどにより予め定められていればよい。
この実施の形態では、主基板31から演出制御基板80へと変動パターン指定コマンド等が伝送されたときに、演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101が図59に示すステップS513にてリーチ時仮停止図柄決定処理を実行する。そして、リーチ時仮停止図柄決定処理では、図60に示すステップS702〜S704の処理が実行されることにより、リーチライン種別が予め設定された「シングルリーチ」、「ダブルリーチ」、「トリプルリーチ」のいずれかに決定される。このときには、例えば図26(A)〜(D)に示すようなリーチライン種別決定テーブル165A〜165Dの設定などに基づき、「擬似連」の可変表示演出が実行されるか否かや、実行される場合における擬似連変動(再変動)の回数に応じて異なる決定割合で、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする有効ライン数が決定される。図26(A)〜(D)に示す設定例では、擬似連変動の回数が増加するに従って、リーチ状態とする有効ライン数が多くなりやすいように決定値が割り当てられている。ここで、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の回数が増加するに従って可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が高くなるように設定されていれば、有効ライン数が増加するほど信頼度も高くなる。
図64は、リーチ状態となる有効ライン数が「2」となる「ダブルリーチ」のリーチライン種別における具体的な飾り図柄の可変表示例として、変動パターンPA2−2などに対応して実行される表示動作の一例を示している。例えば変動パターンPA2−2では、特図ゲームにおける特別図柄の変動が開始されることに対応して、図64(A)に示すように演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の可変表示を開始させる。その後、所定変動時間が経過したときには、例えば図64(B)に示すような擬似連チャンス目GC1となる飾り図柄を仮停止表示させるとともに、スピーカ27から「ガイ〜ン!」の効果音を出力させる。ここで、擬似連チャンス目GC1は、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、図61に示すステップS726で図31(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定される。また、擬似連チャンス目GC1の仮停止表示とともに実行される効果音の出力動作は、再変動演出とは別個にチャンス目が停止表示されたことを報知する演出動作として、変動パターンPA2−2などと対応して図柄変動制御パターンテーブル180に格納された図柄変動制御パターンにおいて、演出制御実行データに含まれる音声制御データなどにより予め定められていればよい。
そして、所定の仮停止期間が経過した後、例えば図64(C)に示すように左中右の飾り図柄が再変動する1回目の擬似連変動が実行され(再変動1回)、続いて図64(D)に示すように「左」及び「右」の各図柄表示エリア9L、9Rにて「4」の同一数字を示す飾り図柄が導出表示されることにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる。ここで、図64(D)に示す「4」の同一数字を示す飾り図柄は、図60に示すステップS711でのリーチライン種別が「ダブルリーチ」であるとの判定に基づき、ステップS712の処理を実行してから、ステップS714、S715の処理を実行することにより決定されたリーチライン増加前のリーチ時仮停止図柄である。また、図64(D)に示す時点では、飾り図柄が導出表示される有効ラインが増加しておらず、図2(A)に示すような有効ラインLN1上にて飾り図柄が導出表示される。
こうして図64(D)に示すようなリーチ状態となった後には、例えばリーチ演出の一部として、図64(E)に示すような有効ライン数が増加することを報知する演出表示が行われればよい。これにより、例えば図64(F)に示すように、「左」及び「右」の各図柄表示エリア9L、9Rにて2つの有効ライン上にて「4」及び「5」の同一数字を示す飾り図柄がそれぞれ仮停止表示される。ここで、図64(E)に示す「4」及び「5」の数字を示す飾り図柄の組合せは、図60に示すステップS710の処理を実行することにより決定されたリーチライン増加後のリーチ時仮停止図柄である。そして、図64(E)に示す時点では、飾り図柄が導出表示される有効ライン数が「2」に増加して各有効ライン上にてリーチ状態の飾り図柄が仮停止表示される「ダブルリーチ」におけるリーチライン増加後となり、図2(B)に示すような有効ラインLN2及び有効ラインLN3上にて飾り図柄が導出表示される。このときには、例えば演出表示装置9の表示画面にて「リーチ」の演出画像を表示させることなどにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことを報知すればよい。
図65は、リーチ状態となる有効ライン数が「3」となる「トリプルリーチ」のリーチライン種別における具体的な飾り図柄の可変表示例として、変動パターンPA3−3などに対応して実行される表示動作の一例を示している。例えば変動パターンPA3−3では、特図ゲームにおける特別図柄の変動が開始されることに対応して、図65(A)に示すように演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の可変表示を開始させる。その後、所定変動時間が経過したときには、例えば図65(B)に示すような擬似連チャンス目GC1となる飾り図柄を仮停止表示させるとともに、スピーカ27から「ガイ〜ン!」の効果音を出力させる。擬似連チャンス目GC1は、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、図61に示すステップS726で図31(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定される。そして、所定の仮停止期間が経過した後、例えば図65(C)に示すように左中右の飾り図柄が再変動する1回目の擬似連変動が実行され(再変動1回)、続いて図65(D)に示すような擬似連チャンス目GC2となる飾り図柄を仮停止表示させるとともに、スピーカ27から「ガイ〜ン!」の効果音を出力させる。
そして、所定の仮停止期間が経過した後、例えば図65(E)に示すように左中右の飾り図柄が再変動する2回目の擬似連変動が実行され(再変動2回)、続いて図65(F)に示すように「左」及び「右」の各図柄表示エリア9L、9Rにて「3」の同一数字を示す飾り図柄が導出表示されることにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる。図65(F)に示す「3」の同一数字を示す飾り図柄は、図60に示すステップS711でのリーチライン種別が「トリプルリーチ」であるとの判定に基づき、ステップS713の処理を実行してから、ステップS714、S715の処理を実行することにより決定されたリーチライン増加前のリーチ時仮停止図柄である。また、図65(F)に示す時点では、飾り図柄が導出表示される有効ラインが増加しておらず、図2(A)に示すような有効ラインLN1上にて飾り図柄が導出表示される。
こうして図65(F)に示すようなリーチ状態となった後には、例えばリーチ演出の一部として、図65(G)に示すような有効ライン数が増加することを報知する演出表示が行われればよい。これにより、例えば図65(H)に示すように、「左」及び「右」の各図柄表示エリア9L、9Rにて3つの有効ライン上にて「2」〜「4」の同一数字を示す飾り図柄がそれぞれ仮停止表示される。ここで、図65(H)に示す「2」〜「4」の数字を示す飾り図柄の組合せは、図60に示すステップS710の処理を実行することにより決定されたリーチライン増加後のリーチ時仮停止図柄である。そして、図65(G)に示す時点では、飾り図柄が導出表示される有効ライン数が「3」に増加して各有効ライン上にてリーチ状態の飾り図柄が仮停止表示される「トリプルリーチ」におけるリーチライン増加後となり、図2(C)に示すような有効ラインLN1〜有効ラインLN3上にて飾り図柄が導出表示される。このときには、例えば演出表示装置9の表示画面にて「リーチ」の演出画像を表示させることなどにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことを報知すればよい。
この実施の形態では、変動パターン指定コマンドにより変動パターンPA1−5、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5のいずれかが指定された場合に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄を仮停止表示した後、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける一部にて飾り図柄を再び変動させる「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行され、最終停止図柄や再変動前仮停止図柄となる飾り図柄が導出表示される。変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5では、飾り図柄の可変表示を開始した後、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動を1回実行(再変動1回)してから、さらに擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかが仮停止表示される。すなわち、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5では、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかが2回仮停止表示される。そして、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5では、通常のリーチ演出を実行する変動パターンと比べた場合に、擬似連チャンス目GC1〜GC8を仮停止表示させる回数が同一のもの(2回仮停止表示させるもの)であれば、特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短くなるように設定されていればよい。あるいは、変動パターンPA3−8、変動パターンPA6−5、変動パターンPA9−5では、ノーマルリーチのリーチ演出を実行する変動パターンよりは可変表示時間が長くなる一方で、スーパーリーチのリーチ演出を実行する変動パターンよりは可変表示時間が短くなるように設定されていてもよい。
図61に示すステップS726の処理やステップS728の処理でチャンス目停止時仮停止図柄を決定するときには、図31(A)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる仮停止図柄を決定する。これにより、最終停止図柄を導出表示させる直前に「チャンス目停止時滑り」の可変表示演出で仮停止表示させる擬似連チャンス目について、「中」及び「右」の図柄表示エリア9C、9Rの双方にて、あるいは、「右」の図柄表示エリア9Rのみにて、飾り図柄を再び変動させて変更すれば最終停止図柄となるように、仮停止図柄を決定することができる。
図66は、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出を実行した後に大当り組合せの最終停止図柄が導出表示される場合における具体的な飾り図柄の可変表示例として、変動パターンPA6−5などに対応して実行される表示動作の一例を示している。例えば変動パターンPA6−5では、特図ゲームにおける特別図柄の変動が開始されることに対応して、図66(A)に示すように飾り図柄が停止表示された状態から、図66(B)に示すように「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて飾り図柄の可変表示を開始させる。その後、所定変動時間が経過したときには、例えば図66(C)に示すような擬似連チャンス目GC1となる飾り図柄を仮停止表示させるとともに、スピーカ27から「ガイ〜ン!」の効果音を出力させる。ここで、擬似連チャンス目GC1は、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、図61に示すステップS726で図31(B)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Bなどを用いて決定された擬似連時仮停止図柄であればよい。また、擬似連チャンス目GC1の仮停止表示とともに実行される効果音の出力動作は、再変動演出とは別個にチャンス目が停止表示されたことを報知する演出動作として、変動パターンPA6−5などと対応して図柄変動制御パターンテーブル180に格納された図柄変動制御パターンにおいて、演出制御実行データに含まれる音声制御データなどにより予め定められていればよい。
そして、所定の仮停止期間が経過した後、例えば図66(D)に示すように左中右の飾り図柄が再変動する1回目の擬似連変動が実行され(再変動1回)、続いて図66(E)に示すような擬似連チャンス目GC2となる飾り図柄を仮停止表示させる。ここで、擬似連チャンス目GC2は、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、図61に示すステップS726で図31(A)に示す擬似連時仮停止図柄決定テーブル167Aを用いて決定されたチャンス目停止時仮停止図柄であればよい。このときには、例えば図66(F)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rにて飾り図柄が再変動するとともに、スピーカ27から「ドス〜ン!」の効果音を出力させ、可動部材78が動作(演出表示装置9の前面に進入した後、元の位置である表示画面外に戻るように動作)するような演出動作が実行される。これらの演出動作は、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行されたことを報知する演出動作として、変動パターンPA6−5などと対応して図柄変動制御パターンテーブル180に格納された図柄変動制御パターンにおいて、演出制御実行データに含まれる音声制御データなどにより予め定められていればよい。あるいは、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出にて実行可能な演出動作に対応した滑り演出パターンを予め複数用意して、飾り図柄の可変表示が開始されるときなどに滑り演出パターンの決定を行い、決定された滑り演出パターンに応じて、図柄変動制御パターンとは別個に予め複数用意された滑り演出制御パターンのいずれかを用いることにより、各種の演出動作が実行される用にしてもよい。
変動パターンPA6−5では、図66(F)に示すような「右」の図柄表示エリア9Rにおける飾り図柄の可変表示が行われることにより、停止表示する飾り図柄が変更され、例えば図66(G)に示すように「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて「3」の同一数字を示す大当り組合せを構成する確定飾り図柄(最終停止図柄)が導出表示される。なお、変動パターンPA9−5である場合には、図66(G)に示すように導出表示された飾り図柄が再抽選前仮停止図柄となり、さらに再抽選演出が実行されるようにすればよい。また、変動パターンPA1−5や変動パターンPA3−8では、例えば図66(E)に示すような擬似連チャンス目GC2となる飾り図柄を仮停止表示させた後、「中」及び「右」の図柄表示エリア9C、9Rにて飾り図柄が再変動するように、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出が実行されればよい。そして、変動パターンPA1−5では、「右」の図柄表示エリア9Rにて「左」の図柄表示エリア9Lとは異なる飾り図柄(最終停止図柄)が導出表示されることにより、可変表示態様が「非リーチ」で可変表示結果が「ハズレ」となる。これに対して、変動パターンPA3−8では、「右」の図柄表示エリア9Rでは「左」の図柄表示エリア9Lと同一の飾り図柄(最終停止図柄)が導出表示される一方、「中」の図柄表示エリア9Cでは「左」及び「右」の図柄表示エリア9L、9Rとは異なる飾り図柄(最終停止図柄)が導出表示されることにより、可変表示態様が「リーチ」で可変表示結果が「ハズレ」となる。なお、「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出において一旦仮停止表示させた飾り図柄を再び変動させるのは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのうち、任意の一部であればよく、例えば「左」及び「中」の図柄表示エリア9L、9Cの一方又は双方にて、飾り図柄が再変動するようにしてもよい。
「擬似連」の可変表示演出が実行される飾り図柄の可変表示中には、初回変動を含む変動表示や擬似連変動などの進行に伴って、所定の演出装置を用いた再変動演出としての擬似連演出が実行される。こうした擬似連演出における演出態様は、図61に示すステップS725にて決定された擬似連パターンに対応して、予め複数用意された演出態様のいずれかとすることができる。
図67は、擬似連パターンGJA2に対応して実行される再変動演出の具体的な一例を示している。擬似連パターンGJA2では、図67(A)に示す状態(左中右の飾り図柄が停止している状態)から飾り図柄の変動が開始されると、例えば図67(B)に示すように所定期間において飾り図柄の変動が実行され、続いて図67(C)に示すように左中右の飾り図柄が仮停止する初回変動の期間において、下演出LED85cが点灯する。この演出動作は、図34(A)に示すパターンaによる再変動演出A1となる。そして、所定の仮停止期間が経過した後、例えば図67(D)に示すように左中右の飾り図柄が再変動する1回目の擬似連変動が実行され(再変動1回)、続いて図67(E)に示すように飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる2回目の変動表示期間において、下演出LED85cとともに中演出LED85bが点灯する。この演出動作は、図34(B)に示すパターンaにおける再変動演出A2となる。こうして、擬似連パターンGJA2では、図35(A)に示すように、1回目の変動表示(初回変動)に対応して再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(再変動1回)に対応して再変動演出A2が実行される。
図67において、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cのうち黒で表示されているLEDは点灯状態であるLEDを示している。また、点灯状態であるLEDは、図5に示すような振動モータ87a,87b,87cによって振動させられる。図67において、下向き矢印は、飾り図柄が可変表示されている(変動している)ことを示している。これは、後述する図68〜図71においても同様である。
図68は、擬似連パターンGJB2に対応して実行される再変動演出の具体的な一例を示している。擬似連パターンGJB2では、図68(A)に示す状態から飾り図柄の可変表示が開始されると、例えば図68(B)〜(D)に示すような初回変動の期間のうち、図68(B)に示すような所定期間内において、可動部材78が動作(演出表示装置9の前面に進入した後、元の位置である表示画面外に戻るように動作)する。この演出動作は、図34(B)に示すパターンbによる再変動演出B1となる。所定の仮停止期間が経過するまで図68(D)に示す仮停止表示が行われた後、例えば図68(E)及び(F)に示すような2回目の変動表示期間のうち、図68(E)に示すような所定期間内でも、可動部材78が動作する。この演出動作は、図34(B)に示すパターンbによる再変動演出B2となる。こうして、擬似連パターンGJB2では、図35(B)に示すように、1回目の変動表示(初回変動)に対応して再変動演出B1が実行され、2回目の変動表示(再変動1回)に対応して再変動演出B2が実行される。
図69は、擬似連パターンGJC2に対応して実行される再変動演出の具体的な一例を示している。擬似連パターンGJC2では、図69(A)に示す状態から飾り図柄の可変表示が開始されると、例えば図69(B)及び(C)に示すような初回変動の期間のうち、図69(B)に示すような所定期間内において、特定のキャラクタ画像79aが演出表示装置9の表示画面に表示される。この演出動作は、図34(C)に示すパターンcによる再変動演出C1となる。所定の仮停止期間が経過するまで図69(C)に示す仮停止表示が行われた後、例えば図69(D)及び(E)に示すような2回目の変動表示期間のうち、図69(D)に示すような所定期間内において、特定のキャラクタ画像79b(特定のキャラクタ画像79aと関連する画像であって、演出が発展したかのように遊技者に感じさせる画像)が演出表示装置9の表示画面に表示される。この演出動作は、図34(C)に示すパターンcによる再変動演出C2となる。こうして、擬似連パターンGJC2では、図35(C)に示すように、1回目の変動表示(初回変動)に対応して再変動演出C1が実行され、2回目の変動表示(再変動1回)に対応して再変動演出C2が実行される。
図70及び図71は、擬似連パターンGJD3−5に対応して実行される再変動演出の具体的な一例を示している。擬似連パターンGJD3−5では、図70(A)に示す状態から飾り図柄の可変表示が開始されると、例えば図70(B)及び(C)に示すような初回変動の期間において、下演出LED85cが点灯する。この演出動作は、図35(D)に示すパターンa,b,c混在による再変動演出D1(再変動演出A1のみ)となる。所定の仮停止期間が経過するまで図70(C)に示す仮停止表示が行われた後、例えば図70(D)〜(F)に示すような2回目の変動表示期間において、下演出LED85cとともに中演出LED85bが点灯する。また、図70(E)に示すような所定期間内では、可動部材78が動作する。この演出動作は、図35(D)に示すパターンa,b,c混在による再変動演出D1(再変動演出A2+B2)となる。所定の仮停止期間が経過するまで図70(F)に示す仮停止表示が行われた後、例えば図71(A)及び(B)に示すような3回目の変動表示期間において、下演出LED85c及び中演出LED85bとともに上演出LED85aが点灯する。また、図71(A)に示すような所定期間内では、可動部材78が動作するとともに、特定のキャラクタ画像79c(特定のキャラクタ画像79a及びキャラクタ画像79bと関連する画像であって、演出が発展したかのように遊技者に感じさせる画像)が演出表示装置9の表示画面に表示される。この演出動作は、図34(D)に示すパターンa,b,c混在による再変動演出D3(再変動演出A3+B3+C3)となる。
こうして、擬似連パターンGJD3−5では、図36に示すように、1回目の変動表示(初回変動)に対応して再変動演出A1が実行され、2回目の変動表示(再変動1回)に対応して再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、3回目の変動表示(再変動2回)に対応して再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行される。図70及び図71において、上演出LED85a、中演出LED85b及び下演出LED85cのうち黒で表示されているLEDは点灯状態であるLEDを示している。また、点灯状態であるLEDは、図5に示すような振動モータ87a,87b,87cによって振動させられる。
図67(E)、図68(F)、図69(E)、図71(B)に示すように飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後には、例えば変動パターンに対応したリーチ演出などが実行されてから、左中右の飾り図柄が最終停止(確定)する。なお、ここでは、再変動演出が終了するときにリーチ状態になると説明したが、例えば非リーチPA1−4の変動パターンである場合のように、再変動演出が終了するときに、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にならず最終停止する場合もある。
図70(B)及び(C)に示すように、初回変動に対応してパターンaによる再変動演出A1が実行された後、図70(D)〜(F)に示すように、1回目の擬似連変動が実行されたことによる2回目の変動表示に対応してパターンbによる再変動演出B2が実行される。すなわち、例えばパターンaによる第1再変動演出を実行した後に、例えばパターンbによる第2再変動演出を実行することが可能である。また、図70(D)〜(F)に示すように、パターンbによる再変動演出B2が実行されるときにもパターンaによる再変動演出A2(LEDの点灯)が実行されているが、パターンbによる再変動演出B2が実行されるときに、パターンaによる再変動演出A2(LEDの点灯)が実行されなくてもよい。あるいは、図70(D)〜(F)に示すようなパターンaによる再変動演出A2とパターンbによる再変動演出B2とが組み合わされた演出動作を、第2再変動演出と捉えることもできる。つまり、演出態様が異なる任意の2つの再変動演出は、第1再変動演出と第2再変動演出に相当すると捉えることができる。
さらに、パターンaによる再変動演出を第1再変動演出と捉え、パターンaとは異なるパターン(例えばパターンb)による再変動演出を第2再変動演出と捉え、パターンaによる再変動演出とパターンaとは異なるパターン(例えばパターンb)による再変動演出とが組み合わされた演出動作を第3再変動演出と捉えることもできる。そのように捉えた場合には、第1再変動演出または第2再変動演出を実行した後に第3再変動演出を実行可能であることになる。
図62に示す予告演出設定処理では、ステップS748の処理により表示系予告パターンを決定した後、ステップS748の処理とは別個にステップS752の処理を実行することにより、部材系予告パターンを決定する。その後、図59に示すステップS516にて表示系予告パターンと部材系予告パターンのそれぞれに対応して決定された予告演出制御パターンに基づき、図63に示すステップS535にて演出制御指令処理が実行される。これにより、表示系予告パターンによる予告演出と、部材系予告パターンによる予告演出とは、互いに並行して実行することが可能であり、いずれか一方の予告演出が実行されない場合でも、他方の予告演出を実行することができる。そして、表示系予告パターンによる予告演出と、部材系予告パターンによる予告演出はいずれも、演出態様が複数段階に変化(ステップアップ)する演出動作を含んでいる。すなわち、表示系予告パターンによる予告演出と、部材系予告パターンによる予告演出とにより、演出画像の表示による「ステップアップ動作」の予告演出と、可動部材78の進出・退避による「ステップアップ動作」の予告演出という、複数の演出装置を用いた複数系統からなる「ステップアップ動作」の予告演出を、並行して実行することができる。
一例として、ステップS744の処理により表示系予告CAY1の表示系予告パターン種別に決定されたことに基づき、ステップS748の処理により表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−10のいずれかに決定された後、ステップS752の処理により部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−10のいずれかに決定されたとする。この場合には、ステップS748の処理により決定された表示系予告パターンに基づき、例えば図39(B)に示す設定例のように、各種のキャラクタCH11〜CH14を示す演出画像のうち1つ又は複数の演出画像を表示することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行される。また、ステップS752の処理により決定された部材系予告パターンに基づき、例えば図42(B)に示す設定例のように、可動部材78の動作を1回又は複数回実行することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行される。こうして、演出画像の表示による「ステップアップ動作」の予告演出と、可動部材78の動作による「ステップアップ動作」の予告演出とを、並行して実行することができる。なお、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数(初回変動を含む擬似連変動による変動表示の総実行回数)や、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数に応じて、演出画像の表示による「ステップアップ動作」の予告演出が実行される割合と、可動部材78の動作による「ステップアップ動作」の予告演出が実行される割合とを、異ならせるようにしてもよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、複数系統からなる「ステップアップ動作」の予告演出を実行するか否かや、いずれの系統による「ステップアップ動作」の予告演出を実行するかの決定割合を、異ならせるようにしてもよい。
他の一例として、ステップS744の処理により表示系予告CAY2の表示系予告パターン種別に決定されたことに基づき、ステップS748の処理により表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−10のいずれかに決定された後、ステップS752の処理により部材系予告パターンYBP1−1〜1−10のいずれかに決定されたとする。この場合には、ステップS748の処理により決定された表示系予告パターンに基づき、例えば図40(B)に示す設定例のように、操作ユニット38の操作に応じて演出画像の表示を切り換えることなどによりメッセージが報知される「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。また、ステップS752の処理により決定された部材系予告パターンに基づき、例えば図42(B)に示す設定例のように、可動部材78の動作を1回又は複数回実行することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行される。こうして、操作ユニット38の操作に応じて演出画像の表示を切り換えることによる「ジョグ操作予告」の予告演出と、可動部材78の進出・退避による「ステップアップ動作」の予告演出とを、並行して実行することができる。なお、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出と「ジョグ操作予告」の予告演出のいずれを実行するかの決定割合を、異ならせるようにしてもよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、複数系統からなる「ステップアップ動作」の予告演出と「ジョグ操作予告」の予告演出のいずれを実行するかの決定割合を、異ならせるようにしてもよい。
他方、図62に示す予告演出設定処理では、ステップS744の処理により表示系予告パターン種別が表示系予告CAY1〜表示系予告CAY3のいずれかに決定された場合に、他の表示系予告パターン種別に含まれる表示系予告パターンによる予告演出が実行されない。一例として、ステップS744の処理により表示系予告CAY1の表示系予告パターン種別に決定されたことに基づき、ステップS748の処理により表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−10のいずれかに決定されたとする。この場合には、ステップS748の処理により決定された表示系予告パターンに基づき、例えば図39(B)に示す設定例のように、各種のキャラクタCH11〜CH14を示す演出画像のうち1つ又は複数の演出画像を表示することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行される。この場合には、ステップS748の処理により表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−10のいずれにも決定されることがないために、操作ユニット38の操作に応じて演出画像の表示を切り換えることなどによりメッセージが報知される「ジョグ操作予告」の予告演出は実行されない。
ここで、演出画像の表示による「ステップアップ動作」の予告演出と「ジョグ操作予告」の予告演出とが並行して実行されると、各予告演出における演出画像の競合(重畳)が発生するおそれがある。そこで、この実施の形態では、予め複数用意された表示系予告パターン種別のいずれかに含まれる表示系予告パターンによる演出画像の表示を伴う予告演出が実行される場合に、他の表示系予告パターン種別に含まれる表示系予告パターンによる演出画像の表示を伴う予告演出が実行されないように制御することで、予告演出における演出画像の競合(重畳)を防止して、遊技者が予告演出の内容を認識しやすい適切な演出動作を可能にする。
図39(A)及び(B)の設定例では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数(初回変動を含む擬似連変動による変動表示の実行回数)が2回である場合には、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6のいずれかに決定されることがある。これに対して、合計変動回数が3回である場合には、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8のいずれかに決定されることがある。ここで、表示系予告パターンYAP1−5〜表示系予告パターンYAP1−8のいずれに決定された場合でも、1回目の変動表示(初回変動)では、キャラクタCH11の表示のみが行われ、キャラクタCH12〜キャラクタCH14の表示は行われない。そして、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8のいずれかに決定された場合には、2回目の変動表示でキャラクタCH11、CH12の表示が行われる一方で、キャラクタCH13、CH14の表示が行われることがない。また、表示系予告パターンYAP1−5に決定された場合にも、2回目の変動表示でキャラクタCH11、CH12の表示が行われる一方で、キャラクタCH13、CH14の表示は行われない。これに対して、表示系予告パターンYAP1−6に決定された場合には、2回目の変動表示において、キャラクタCH11〜CH14が順次に表示されることになる。
このように、表示系予告パターンYAP1−5、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8では、1回目の変動表示にてキャラクタCH11のみを表示する演出動作が行われた後、2回目の変動表示にてキャラクタCH11、CH12を表示する演出動作が行われる。これに対して、表示系予告パターンYAP1−6では、1回目の変動表示にてキャラクタCH11のみを表示する演出動作は表示系予告パターンYAP1−5、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8と同一であるが、2回目の変動表示にてキャラクタCH11〜CH14を順次に表示するという、表示系予告パターンYAP1−5、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8とは異なる演出動作が実行される。すなわち、図39(B)に示すような表示系予告パターンYAP1−5〜表示系予告パターンYAP1−8の設定例によれば、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行による変動表示の実行回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出における演出態様を、互いに異なる複数の演出態様に分岐させることができる。また、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回である場合には、表示系予告パターンYAP1−6により2回目の変動表示にてキャラクタCH11〜CH14の表示が行われることがあるのに対して、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が3回である場合には、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8のいずれに決定された場合でも、2回目の変動表示にてキャラクタCH13、CH14の表示が行われることがない。このように、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出における演出態様を分岐させるか否かを、異ならせることができる。なお、例えば表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8のいずれか一方では、2回目の変動表示においてキャラクタCH11〜CH14の表示が行われるように設定して、表示系予告パターンYAP1−5及び表示系予告パターンYAP1−6における決定割合の比率と、表示系予告パターンYAP1−7及び表示系予告パターンYAP1−8における決定割合の比率とを、互いに異ならせるようにしてもよい。これにより、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出における演出態様を分岐させる割合を異ならせることができる。こうして、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出における演出態様を分岐させるか否かの決定割合を、異ならせるようにしてもよい。加えて、この例では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出におけるステップ数が異なるものとなっている。
図40(A)及び(B)の設定例では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回である場合には、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6のいずれかに決定されることがある。これに対して、合計変動回数が3回である場合には、表示系予告パターンYAP2−7及び表示系予告パターンYAP2−8のいずれかに決定されることがある。ここで、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−6のいずれかに決定された場合には、1回目の変動表示(初回変動)において、操作ユニット38の操作に応答して「…」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。これに対して、表示系予告パターンYAP2−7及び表示系予告パターンYAP2−8のいずれかに決定された場合には、1回目の変動表示(初回変動)において、操作ユニット38の操作に応答して「がんばって!」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。したがって、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、1回目の変動表示に対応した「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様が異なっている。
また、表示系予告パターンYAP2−5及び表示系予告パターンYAP2−7のいずれかに決定された場合には、2回目の変動表示(再変動1回)において、操作ユニット38の操作に応答して「がんばって!」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。これに対して、表示系予告パターンYAP2−6及び表示系予告パターンYAP2−8のいずれかに決定された場合には、2回目の変動表示(再変動1回)において、操作ユニット38の操作に応答して「CHANCE」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。こうした2回目の変動表示で実行される「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様は、表示系予告パターンYAP2−7であれば1回目の変動表示のときと同一であり、表示系予告パターンYAP2−5、表示系予告パターンYAP2−6、表示系予告パターンYAP2−8のいずれかであれば1回目の変動表示のときとは異なっている。すなわち、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回である場合には、1回目の変動表示における演出態様と2回目の変動表示における演出態様とが常に異なる一方で、合計変動回数が3回である場合には、1回目の変動表示における演出態様と2回目の変動表示における演出態様とが同一になること(表示系予告パターンYAP2−7の場合)もあれば、異なることもある(表示系予告パターンYAP2−8の場合)。このように、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様を異ならせたり、演出態様を変化させるか否かの決定割合を異ならせたりしてもよい。
図41(A)及び(B)の設定例では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回である場合には、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6のいずれかに決定されることがある。これに対して、合計変動回数が3回である場合には、表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−8のいずれかに決定されることがある。ここで、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−6のいずれかに決定された場合には、1回目の変動表示(初回変動)では、キャラクタCH11の表示を行う「ステップアップ動作」の予告演出が実行された後、操作ユニット38の操作に応答して「…」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出に切り替わる。これに対して、表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−7及び表示系予告パターンYAP3−8のいずれかに決定された場合には、1回目の変動表示(初回変動)において、キャラクタCH11の表示を行う「ステップアップ動作」の予告演出が実行された後、操作ユニット38の操作に応答して「がんばって!」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。したがって、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、1回目の変動表示で「ステップアップ動作」の予告演出を実行してからの「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様が異なっている。
また、表示系予告パターンYAP3−5及び表示系予告パターンYAP3−7のいずれかに決定された場合には、2回目の変動表示(再変動1回)において、キャラクタCH11、CH12を順次に表示する「ステップアップ動作」の予告演出が実行された後、操作ユニット38の操作に応答して「がんばって!」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。これに対して、表示系予告パターンYAP3−6及び表示系予告パターンYAP3−8のいずれかに決定された場合には、2回目の変動表示(再変動1回)において、キャラクタCH11、CH12を順次に表示する「ステップアップ動作」の予告演出が実行された後、操作ユニット38の操作に応答して「CHANCE」のメッセージを報知する「ジョグ操作予告」の予告演出が実行される。こうした2回目の変動表示で実行される「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様や、「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出へと切り換えられるタイミングは、1回目の変動表示のときとは異なっている。このように、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数に応じて、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様や、「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出へと切り換えられるタイミングを、異ならせるようにしてもよい。
図8(A)及び(B)に示す変動パターンの設定例では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回(再変動1回)である場合に、リーチ演出が実行されないこともあれば(変動パターンPA1−4や変動パターンPF1−2の場合)、ノーマルリーチやスーパーリーチα、スーパーリーチβといったリーチ演出が実行される場合もある。これに対して、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が3回(再変動2回)である場合には、スーパーリーチα又はスーパーリーチβのリーチ演出が実行される。また、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が4回(再変動3回)である場合には、スーパーリーチβのリーチ演出のみが実行される。このように、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、実行されるリーチ演出の種類を異ならせることができる。また、例えば合計変動回数が2回(再変動1回)であるときと、合計変動回数が3回(再変動2回)であるときとでは、スーパーリーチαとスーパーリーチβのいずれのリーチ演出を実行するかの決定割合を、異ならせるようにしてもよい。すなわち、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、リーチ演出における演出態様を予め複数設定されたいずれかに決定する割合を、異ならせるようにしてもよい。
なお、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数の決定割合を、大当り種別が「通常」であるか「確変」であるかに応じて、異ならせるようにしてもよい。また、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数の決定割合を、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数に応じて、異ならせるようにしてもよい。一例として、図8(A)及び(B)に示す変動パターンの設定例では、大当り種別が「通常」又は「確変」であることに基づき大当り変動パターンが決定される場合に、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回(再変動1回)〜4回(再変動3回)のいずれにも決定されることがある。これに対して、大当り種別が「突確」である場合には、変動パターンPF1−2又は変動パターンPF1−4のいずれかに決定されることにより「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回(再変動1回)に決定されることがある一方、その合計変動回数が3回(再変動2回)あるいは4回(再変動4回)に決定されることがない。したがって、可変表示結果が「大当り」となる場合に、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数が2回(再変動1回)であれば、大当り種別が「通常」、
「確変」、「突確」のいずれにもなり得る一方で、合計変動回数が3回(再変動2回)及び4回(再変動3回)であれば、大当り種別が「通常」又は「確変」となり、大当り種別が「突確」となることはない。こうして、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が予め複数設定(例えば「2」又は「15」)されたいずれかとなる割合を、異ならせるようにしてもよい。
以上説明したように、この実施の形態では、図60に示すステップS702〜S704の処理によりリーチライン種別を決定する際に、図26(A)〜(D)に示すようなリーチライン種別決定テーブル165A〜165Dの設定などに基づき、「擬似連」の可変表示演出が実行されるか否かや、実行される場合における擬似連変動(再変動)の回数(合計変動回数)に応じて異なる決定割合で、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする有効ライン数を決定する。こうして、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行回数である合計変動回数に応じてリーチ状態となる有効ライン数の決定割合を変化させることにより、飾り図柄の可変表示に関わる多様な演出が実行可能になるとともに、「擬似連」の可変表示演出が実行される場合における擬似連変動の実行回数に応じて可変表示結果が「大当り」となる期待感を異ならせて、遊技の興趣を向上させることができる。また、図16に示す当り変動パターン決定テーブル136や図17に示すハズレ変動パターン決定テーブル137などでは、擬似連変動の実行回数が増加するに従って可変表示結果が「大当り」となる可能性が高くなるように設定されている。そして、図26(A)〜(D)に示すようなリーチライン種別決定テーブル165A〜165Dでは、擬似連変動の実行回数が増加するに従ってリーチ状態となる有効ライン数が多くなりやすいように設定されている。これにより、例えば遊技者が「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の実行を見逃したことなどにより、擬似連変動の実行回数を認識できない場合でも、リーチ状態となる有効ライン数が多くなることで可変表示結果が「大当り」となる期待度が高まっていることを遊技者が視覚的に認識することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56は、図54に示すステップS271の処理にて、例えば図13〜図15に示す変動パターン種別決定テーブルのいずれかを用いて、変動パターン種別を予め複数用意されたいずれかに決定する。その後、変動パターン種別の決定結果に基づき、図54に示すステップS274の処理にて、例えば図16及び図17に示す変動パターン決定テーブルのいずれかを用いて、変動パターンを予め複数用意されたいずれに決定する。これにより、変動パターン種別の追加や発生率の変更を行う場合には、変動パターン種別決定テーブルにおける決定値の設定のみを変更すればよいので、設定時間を短縮化することができる。また、詳細な変動パターンの追加や発生率の変更を行う場合には、変動パターン決定テーブルにおける決定値の設定のみを変更すればよいので、設定時間を短縮化することができる。すなわち、変動パターン種別の決定割合と、変動パターンの決定割合とを、別個に設定することができるので、変動パターン種別や変動パターンの振分けにかかわる設計変更を容易に行うことができる。
図8(A)及び(B)に示す変動パターンの設定例では、飾り図柄の可変表示において、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄が仮停止表示された後には、例えば変動パターンPA2−2や変動パターンPA3−2などにより飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となることもあれば、例えば変動パターンPA6−5や変動パターンPA9−5により「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける一部にて飾り図柄が再び変動して大当り組合せとなる最終停止図柄が停止表示されることもある。これにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8といった非特定表示結果が仮停止表示された場合に多様な演出が実行可能になるとともに、可変表示結果が「大当り」となる際の意外性による演出効果を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
「擬似連」の可変表示演出を実行するときには、図61に示すステップS725の処理にて図33に示す擬似連パターン決定テーブル168を用いて決定された擬似連パターンに基づき、擬似連変動(初回変動を含む)の進行に伴って再変動演出を実行する。そして、再変動演出には、例えばパターンaのような第1再変動演出態様の再変動演出と、第1再変動演出態様とは異なるパターンbやパターンcのような第2再変動演出態様の再変動演出とが含まれるように構成されている。したがって、擬似連パターン決定テーブル168を用いて擬似連パターンを決定することにより、第1再変動演出態様の再変動演出、第2再変動演出態様の再変動演出又は第3再変動演出態様の再変動演出が選択される。こうして、、第1再変動演出態様あるいは第2再変動演出態様によって擬似連の演出が実行されていることを遊技者に認識させることが可能である上に、複数種類の再変動演出態様によって多様な演出を実行可能として擬似連の演出による演出効果を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、擬似連パターン決定テーブル168の設定では、可変表示結果が「大当り」となる場合に、再変動演出として、第1再変動演出態様の再変動演出及び第2再変動演出態様の再変動演出のいずれかが単独で実行されるよりも高い割合で、第1再変動演出態様と第2再変動演出態様とを組み合わせた第3再変動演出態様の再変動演出が実行されるように、決定値が割り当てられている。また、第1再変動演出態様の再変動演出及び第2再変動演出態様の再変動演出のいずれかが単独で実行される場合と、第3再変動演出態様の再変動演出が実行される場合とで、可変表示結果が「大当り」となる可能性(信頼度)が異なるように、決定値が割り当てられている。これにより、再変動演出における演出態様に応じて可変表示結果が「大当り」となる期待感を異ならせて、再変動演出による演出効果を向上させることができる。
図8(A)及び(B)に示すハズレ変動パターンや大当り変動パターンでは、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならない場合や、リーチ状態となる以前には、例えば図2(A)に示すような1つの有効ラインLN1上に飾り図柄を導出表示させる。これに対して、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後には、リーチライン種別が「シングルリーチ」に決定された場合には図2(A)に示すような1つの有効ラインLN1上にて飾り図柄が導出表示される一方で、リーチライン種別が「ダブルリーチ」に決定された場合には図2(B)に示すような2つの有効ラインLN2及び有効ラインLN3上にて飾り図柄が導出表示され、また、リーチライン種別が「トリプルリーチ」に決定された場合には図2(C)に示すような3つの有効ラインLN1〜有効ラインLN3上にて飾り図柄が導出表示される。これにより、リーチ状態となった後に大当り組合せの飾り図柄が導出表示される期待感を、リーチ状態となった有効ライン数に応じて異ならせて、遊技の興趣を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70及びランプドライバ基板35が設けられるものとして説明した。これに対して、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカなど)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出制御基板80に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101が、図59に示すステップS503、S504、S506、S511、S512にて最終停止図柄を決定すること、ステップS513にてリーチ時仮停止図柄決定処理を実行すること、ステップS514にて可変表示中演出設定処理を実行すること、ステップS515にて予告演出設定処理を実行することなどにより、各種演出動作の制御内容を決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば演出動作を制御するために設けられた複数の制御基板にそれぞれ搭載された複数のCPUなどにより、各種演出動作の制御内容を分担して決定するようにしてもよい。
一例として、演出制御基板80に代えて、図72に示すような音/ランプ制御基板80Aと、表示制御基板80Bとを設け、音/ランプ制御基板80Aと演出表示装置9との間に、表示制御基板80Bを介在させる。音/ランプ制御基板80Aには、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aが搭載される一方、表示制御基板80Bには、表示制御用マイクロコンピュータ100BやVDP109が搭載される。
音/ランプ制御基板80Aでは、例えば音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵された音/ランプ制御用CPU101Aが、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのROM(音/ランプ制御用ROM)から読み出したプログラムを実行することにより、スピーカ27からの音声出力動作や装飾ランプ25及び枠LED28などによる演出動作を制御するための処理が実行される。このときには音/ランプ制御用CPU101Aが音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのROMから固定データを読み出す固定データ読出動作や、音/ランプ制御用CPU101Aが音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのRAMに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、音/ランプ制御用CPU101Aが音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのRAMに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、音/ランプ制御用CPU101Aが音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのI/Oを介して音/ランプ制御基板80Aの外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、音/ランプ制御用CPU101Aが音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに内蔵又は外付けのI/Oを介して音/ランプ制御基板80Aの外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
表示制御基板80Bでは、例えば表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵された表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのROM(表示制御用ROM)から読み出したプログラムを実行することにより、演出表示装置9における演出画像の表示による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのROMから固定データを読み出す固定データ読出動作や、表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのRAMに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのRAMに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのI/Oを介して表示制御基板80Bの外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、表示制御用CPU101Bが表示制御用マイクロコンピュータ100Bに内蔵又は外付けのI/Oを介して表示制御基板80Bの外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
この場合、表示制御用CPU101Bは、例えば音/ランプ制御基板80Aからの表示制御指令や音/ランプ制御基板80Aを介して主基板31から伝送された演出制御コマンドなどに基づき、図59に示すステップS513のリーチ時仮停止図柄決定処理を実行することにより、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて異なる決定割合で、リーチライン種別を予め複数用意されたいずれかに決定し、リーチ時仮停止図柄を決定するようにしてもよい。あるいは、図59に示すステップS503、S504、S506、S511、S512の処理や、図61に示すステップS726、S728の処理のうち、少なくとも一部の処理を実行することにより、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにて停止表示する飾り図柄の全部又は一部を決定するようにしてもよい。また、図61に示すステップS722〜S725の処理を実行することにより、擬似連パターンを決定するようにしてもよい。なお、表示制御用CPU101Bは、上記実施の形態にて演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101が実行した処理のうち、任意の一部を実行するものであればよい。音/ランプ制御基板80Aは、演出制御基板80からの制御信号を伝送する配線により、演出制御基板80と接続されていてもよい。この場合、演出制御基板80では、例えば演出制御用CPU101により、演出動作を統括的に制御するための処理が実行されればよい。また、操作検出スイッチ38aから伝送される検出信号は、音/ランプ制御基板80Aと表示制御基板80Bのいずれか一方のみに入力された後、他方にも伝送されるようにしてもよいし、他の制御基板を介することなく双方の制御基板に入力されるようにしてもよい。
図5に示す構成において、音声出力基板70に搭載されたマイクロコンピュータやランプドライバ基板35に搭載されたマイクロコンピュータにより、上記実施の形態にて演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101が実行した処理のうち、任意の一部が実行されるようにしてもよい。このように、演出動作を制御するために複数の制御基板が設けられた場合には、演出表示装置9における表示動作の制御内容を決定するための処理、スピーカ27における音声出力動作の制御内容を決定するための処理、装飾LED25及び枠LED28といった発光体における点灯動作の制御内容を決定するための処理といった、各種の演出動作の制御内容を決定するための処理がそれぞれ、いずれの制御基板で実行されるかの組合せは、任意の組合せであればよい。
上記実施の形態では、飾り図柄が導出表示される有効ラインとして、3つの有効ラインLN1〜有効ラインLN3が設定可能であるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば有効ラインLN1〜有効ラインLN3に加え、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける上段のみ、及び、下段のみを含めた5つの有効ラインが設定可能であってもよい。さらに、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて3つの飾り図柄を縦方向に並べた3つの有効ラインを含めて、8つの有効ラインが設定可能であってもよい。
上記実施の形態では、図62に示すステップS748にて表示系予告パターンYAP1−1〜表示系予告パターンYAP1−10のいずれかに決定されるとともに、ステップS752にて部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−10のいずれかに決定された場合に、1つ又は複数の演出画像を表示することによる「ステップアップ動作」の予告演出と並行して、可動部材78の動作を1回又は複数回実行することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、並行して実行されるステップアップ予告演出として、例えば演出表示装置9における演出画像の表示態様が異なる複数の予告演出が用意されてもよい。すなわち、同一の演出装置を用いた予告演出として、互いに演出態様が異なる複数のステップアップ予告演出が、並行して実行されるようにしてもよい。この場合、例えば各ステップアップ予告演出における演出画像の表示が演出表示装置9の表示画面における別個の表示領域にて行われるように設定されていれば、演出画像の競合(重畳)が発生することはない。このように、同一の演出装置を用いた予告演出が実行される場合には、各予告演出の実行位置や実行タイミングなどを異ならせることにより、各予告演出における演出動作の競合(重畳)を防止してもよい。そして、複数のステップアップ予告演出それぞれに対応する予告パターンを別個の処理により決定することなどにより、同一の演出装置を用いた複数のステップアップ予告演出を、並行して実行できるようにすればよい。
また、上記実施の形態では、図62に示すステップS748にて表示系予告パターンYAP2−1〜表示系予告パターンYAP2−10のいずれかに決定されるとともに、ステップS752にて部材系予告パターンYBP1−1〜部材系予告パターンYBP1−10のいずれかに決定された場合に、操作ユニット38の操作に応じて演出画像の表示を切り換えることによる「ジョグ操作予告」の予告演出と並行して、可動部材78の動作を1回又は複数回実行することによる「ステップアップ動作」の予告演出が実行されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、並行して実行されるステップアップ予告演出及び操作予告演出として、例えば演出表示装置9における演出画像の表示態様が異なる複数の予告演出が用意されてもよい。すなわち、同一の演出装置を用いた予告演出として、互いに演出態様が異なるステップアップ予告演出及び操作予告演出が、並行して実行されるようにしてもよい。この場合、例えばステップアップ予告演出及び操作予告演出における演出画像の表示が演出表示装置9の表示画面における別個の表示領域にて行われるように設定されていれば、演出画像の競合(重畳)が発生することはない。このように、同一の演出装置を用いた予告演出が実行される場合には、各予告演出の実行位置や実行タイミングなどを異ならせることにより、各予告演出における演出動作の競合(重畳)を防止してもよい。そして、同一の演出装置を用いたステップアップ予告演出及び操作予告演出それぞれに対応する予告パターンを別個の処理により決定することなどにより、同一の演出装置を用いたステップアップ予告演出及び操作予告演出を、並行して実行できるようにすればよい。
上記実施の形態では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数に応じて、リーチ演出における演出態様が決定される割合を異ならせること、大当り種別が「通常」又は「確変」となる割合を異ならせること、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数が予め複数設定されたいずれかとなる割合を異ならせることについて説明した。また、上記実施の形態では、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、複数系統からなる「ステップアップ動作」の予告演出を実行するか否かや、いずれの系統による「ステップアップ動作」の予告演出を実行するかの決定割合を異ならせること、複数系統からなる「ステップアップ動作」の予告演出と「ジョグ操作予告」の予告演出のいずれを実行するかの決定割合を異ならせること、「ステップアップ動作」の予告演出におけるステップ数を異ならせること、「ステップアップ動作」の予告演出における演出態様を分岐させるか否かの決定割合を異ならせること、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様を異ならせること、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様を変化させるか否かの決定割合を異ならせること、「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出に切り換える場合に、「ジョグ操作予告」の予告演出における演出態様や、「ステップアップ動作」の予告演出から「ジョグ操作予告」の予告演出へと切り換えられるタイミングを異ならせることなどについて、説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、さらに様々な演出動作の有無や演出態様の決定割合などを異ならせるようにしてもよい。
一例として、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、「ステップアップ動作」の予告演出における同一ステップでの演出態様を異ならせたり、演出態様を変化させるか否かの決定割合を異ならせたりしてもよい。例えば、演出画像の表示による「ステップアップ動作」の予告演出で第2ステップとして表示されるキャラクタCH12をサクラの花柄を含む表示態様で表示させるか否かの決定割合を、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて異ならせてもよい。
また、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数などに応じて、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となるより前に実行される予告演出の有無や、予告演出を実行する場合における演出態様を、異なる割合で決定するようにしてもよい。あるいは、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数などに応じて、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に実行される予告演出の有無や、予告演出を実行する場合における演出態様を、異なる割合で決定するようにしてもよい。さらに、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、可動部材78のような演出装置を複数設けた場合に、いずれの演出装置を動作させるか、各演出装置を動作させるか否か、動作させる場合における各演出装置の動作パターンなどを、異なる割合で決定するようにしてもよい。
あるいは、「擬似連」の可変表示演出における合計変動回数や擬似連変動の実行回数に応じて、視認性が低い演出画像(例えばミニキャラと称されるものなど)の表示による予告演出を実行するか否かや、実行する場合における演出態様などを、異なる割合で決定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、第1特別図柄表示器8a及び第2特別図柄表示器8bを備えたパチンコ遊技機1について説明したが、1つの特別図柄表示器が設けられたパチンコ遊技機にも本発明を適用することができる。
図11に示す大当り種別決定テーブル131では、変動特図指定バッファ値が“2”である場合に、「突確」の大当り種別に対して決定値が割り当てられていないために、第2開始条件の成立に基づいて可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御する場合には、大当り種別を「突確」として2ラウンド大当り状態に制御すると決定されることがないものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、第2開始条件の成立に基づいて可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御する場合でも、一定の決定割合で大当り種別を「突確」に決定することができるようにしてもよい。この場合には、大当り種別決定テーブル131において、変動特図指定バッファ値が“2”である場合でも、「突確」の大当り種別に対して決定値を割り当てればよい。また、大当り種別決定テーブル131では、変動特図指定バッファ値にかかわりなく、共通のテーブルデータを参照して、大当り種別を決定するようにしてもよい。これにより、大当り種別決定テーブル131におけるテーブルデータを簡素化して、ROM54に記憶されるデータ容量を削減することができる。なお、第2開始条件の成立時には、第1開始条件の成立時に比べて低い決定割合で「突確」の大当り種別とする決定がなされるようにしてもよい。これにより、確変状態や時短状態といった特別遊技状態において第2始動入賞口14に遊技球が進入しやすくなっているときに、大当り種別が「突確」に決定されて出玉がほとんど得られない2ラウンド大当り状態となる可能性を低下させ、確変状態や時短状態といった特別遊技状態における遊技に間延びが生じることによる遊技興趣の減退を抑制することができる。
擬似連パターンの決定は、主基板31に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56などにより、行うようにしてもよい。この場合には、主基板31の側で決定された擬似連パターンを、変動パターンとともに指定するための変動パターン指定コマンドを用意すればよい。あるいは、変動パターン指定コマンドとは別個に、擬似連パターンを指定する演出制御コマンドを用意してもよい。さらには、予め複数用意された擬似連パターンに応じて異なる変動パターンを用意して、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、「擬似連」の可変表示演出における擬似連変動の進行に伴って実行される再変動演出における演出態様が決定されるようにしてもよい。
再抽選演出を実行するか否かの決定は、演出制御基板80に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101などにより、行うようにしてもよい。この場合には、例えば主基板31の側で決定された大当り種別や変動パターンなどに基づき、演出制御用CPU101が再抽選演出決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、演出制御用ROMに予め記憶された再抽選演出決定テーブルを参照することなどにより、再抽選演出を実行するか否かが決定されればよい。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となったことに基づいて2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、確変状態に制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別が「突確」となる場合に代えて、あるいは、この場合に加えて、可変表示結果が「小当り」となる場合や、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合のうち、一部又は全部を設けるようにしてもよい。例えば可変表示結果が「小当り」となる場合を設けたときには、第1及び第2特図表示結果決定テーブル130A、130Bにおいて、可変表示結果が「小当り」となることに対応して、特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される数値(判定値)が割り当てられるようにすればよい。あるいは、第1特図表示結果決定テーブル130Aでは可変表示結果が「小当り」となるように決定値が割り当てられる一方で、第2特図表示結果決定テーブル130Bでは可変表示結果が「小当り」となる部分に決定値が割り当てられないように設定することで、第2開始条件の成立時には可変表示結果が「小当り」にはならないようにしてもよい。また、大当り種別決定テーブル131では、変動特図指定バッファ値に応じて、「突然時短」や「突然通常」の大当り種別に、大当り種別決定用の乱数値MR2−1と比較される数値(決定値)が割り当てられるようにしてもよい。
そして、可変表示結果が「小当り」となるときには、2ラウンド大当り状態と同様にして大入賞口を開放状態とする可変入賞動作が、2回開放遊技として行われる。そして、その可変入賞動作が終了した後には、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態を継続させ、遊技状態の変更は行わない。これにより、たとえ2回開放遊技が行われることを遊技者が認識した場合でも、その2回開放遊技の終了後に確変状態となるか否かに対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
また、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然時短」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり時短状態に制御される。他方、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然通常」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり通常状態に制御される。これにより、たとえ遊技者が2ラウンド大当り状態となることを認識できた場合でも、その2ラウンド大当り状態の終了後に制御される遊技状態に対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
このような「突然時短」や「突然通常」を設ける場合には、「突然時短」及び「突然通常」以外である場合とは異なる変動パターン種別や変動パターンに決定するようにしてもよい。これにより、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」であることにより2ラウンド大当り状態に制御されるにもかかわらず、15ラウンド大当り状態に制御される場合と同様の演出動作が行われて遊技者に不信感を与えてしまうことを防止できる。また、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合には、可変表示結果が「小当り」となる場合、あるいは、大当り種別が「突確」となる場合と、共通の変動パターン種別に決定可能としてもよい。これにより、変動パターンを決定する際には、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合であるか、可変表示結果が「小当り」となる場合あるいは大当り種別が「突確」となる場合であるかに関わりなく、共通の変動パターン決定テーブルを用いることができ、データ容量の削減を図ることができる。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後に、確変状態や時短状態といった遊技状態に制御できるものとして説明した。そして、確変状態や時短状態では、第2始動入賞口14に遊技球が進入する可能性を高めて第2始動条件が成立しやすくなることで遊技者にとって有利となる制御が行われるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば確変状態には、継続して確変制御が行われるとともに、第2始動入賞口14に遊技球が進入する可能性を高める有利開放制御が行われる高確高ベース状態と、確変制御は行われるが有利開放制御は行われない高確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。また、時短状態には、特図変動時間が短縮されるとともに有利開放制御が行われる低確高ベース状態と、特図変動時間は短縮されるが有利開放制御は行われない低確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。一例として、大当り種別が「確変」と「突確」のいずれであるかに対応して、大当り遊技状態の終了後に、高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御されるようにしてもよい。他の一例として、大当り種別が「確変」と「突確」のいずれであるかに応じて、大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御される割合を、互いに異ならせるようにしてもよい。そして、低確高ベース状態、高確高ベース状態、高確低ベース状態といった複数の遊技状態の一部又は全部において、例えば特定期間の期間内であるか期間外であるかといった、特図ゲームの実行回数に基づく所定条件の成否に応じてリーチ状態となる割合などを異ならせるようにすればよい。
その他にも、パチンコ遊技機1の装置構成、データ構成、フローチャートで示した処理、演出表示装置9の表示領域における演出画像の表示動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1等の各種遊技機に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。