JP2009290850A - 電子黒板装置及び電子黒板用マーカ装置 - Google Patents

電子黒板装置及び電子黒板用マーカ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】筆記や印刷の時間に拘束されることなく、筆記データを保存することが可能な電子黒板装置に関するものであり、特に表示装置を有する電子黒板装置において、絶対位置情報を用いた筆記データの読み取り、及び記録を可能とするものである。
【解決手段】本発明は、請求項1に記載するように、電子黒板装置において、透明な筆記面と、この筆記面の裏面に形成された位置情報パターンと、前記筆記面に筆記するマーカ装置とを有し、前記マーカ装置には、前記位置情報パターンを検出する光学読取手段と、この位置情報から筆記軌跡データを算出する演算手段と、この筆記軌跡データを保存する記録装置を有することを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子黒板装置であって、筆記動作を妨げることなく、外部記憶媒体あるいはパーソナルコンピュータに、筆記情報を記録することが可能な電子黒板装置、及びこれに用いられるマーカ装置に関するものである。
従来、電子ペンを利用するインタラクティブボードが知られている。
これは、例えば、リアプロジェクション表示装置の表面に電子ペンを走らせることにより、その電子ペンの移動軌跡を演算し、その演算結果を表示装置に表示するものである。
また、通常の電子黒板装置に位置検出装置を取り付け、電子黒板装置に筆記したときのマーカ装置の走行軌跡を、三角測量の原理で位置演算して、データとして記録するものが知られている。
特開2001−243006号には、インタラクティブボードにおいて、位置パターンを用いた電子ペンの座標検出の技術が示されている。
また、特開2003−256122号には、筆記面に筆記しながら筆記軌跡を読み取る技術が示されている。
特開2001−243006号 特開2003−256122号
上記特許文献1では、筆記は、筆記軌跡の演算後に表示装置において表示するため、表示にタイムラグが生じ、使いづらいという問題がある。特許文献2には、位置パターンの形成された紙を用いて、その紙に筆記しながら、その筆記データを読み取り、パソコンに表示する技術が示されている。そして、この文献2には更に、透明なシートに位置情報パターンを形成して、パーソナルコンピュータの表示面に、この透明シートを配置する例が示されているが、本文献の0069欄に示されているように、この場合はインクを備えない電子ペンを用いる必要がある。
したがって、上記特許文献2でも、筆記画像の表示は、筆記軌跡データの演算後であり、表示にタイムラグが生じる。
電子黒板装置においては、特に会議中に浮かんだアイデアや、会話の内容を素早く筆記できるところにメリットがあり、上述特許文献のような、直接筆記できない表示装置は利便性が悪く、更に筆記軌跡の演算を待たなければならず、リアルタイムな使用が困難である。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載するように、電子黒板装置において、透明な筆記面と、この筆記面の裏面に形成された位置情報パターンと、前記筆記面に筆記するマーカ装置とを有し、前記マーカ装置には、前記位置情報パターンを検出する光学読取手段と、この位置情報から筆記軌跡データを算出する演算手段と、この筆記軌跡データを保存する記憶装置とを有することを特徴としている。
また、請求項5に記載するように、マーカ装置において、種々の筆記具を着脱可能に保持することを特徴としている。
また、請求項6に記載するように、電子黒板装置において、マーカ装置によって、筆記面の任意の位置に、所定のマークを筆記することで操作可能とすることを特徴としている。
本発明によれば、電子黒板装置において、筆記速度を落とすことなく、通常の電子黒板装置としての利用が可能となると共に、筆記データの記録が可能となり、また、筆記による電子黒板装置の操作が可能となり、電子黒板装置の利便性が向上する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下、図に沿って本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例を示す正面図である。
1は電子黒板本体、2は電子黒板本体の表面において、マーカ装置によって筆記を行う透明筆記シートであり、3はこの透明筆記シートの裏面に対向配置された液晶表示装置、4は電源のオン、オフや、前記筆記シート2の移送指示や、表示装置3の表示、或いはプリンタで印刷する指示などを行う操作パネル、5は前記筆記シート2に筆記するマーカ装置、6は前記筆記シート2上の筆記画像を消去するイレイサ、7は筆記面を印刷するプリンタである。
筆記シート2は、図示しない1対のローラで移送可能に、電子黒板本体1に配置されており、またこの筆記シート2の裏面には、例えば特許第3881365号に示されるような位置パターンが、紫外線反射型インクで形成されている。
通常のこのような印刷パターンは、紙の表面に設けられているが、電子黒板装置のような、書き込みと消去を繰り返すような媒体では、すぐに印刷パターンが磨り減ってしまい利用できない。
このため、本発明では、筆記媒体の裏面に、透明インクを用いて位置情報パターンを形成している。
特に、筆記シートの裏面に位置情報パターンを形成することによって、マーカ装置による筆記及びイレイサによる消去によって位置情報パターンが磨耗することがなくなる。
また、先の特許3881365号に示された装置では、通常、ペンに内蔵された、消去ができないボールペンのインクで筆記しながら、紙の位置情報を読み取る。したがって、筆記、消去を繰り返すような使用を特に考慮していない。
これに対して、電子黒板装置では、イレイサ6で筆記面を消去した場合、原則的には、マーカ装置で読み取った筆記データを消去しなければならない。
尚、原則的としたのは、例えば、電子黒板装置の場合、最終の筆記データは、記憶装置に記録しておく必要があることを示している。
つまり、会議途中でのイレイサでの筆記面の消去は筆記を修正するために行われるものであり、記憶装置の筆記データを消去、修正する必要があり、会議が終了して筆記面をイレイサで消去する場合は、別の面として新たに筆記をするために行われるものであり、記憶装置の筆記データを残して、筆記シートの筆記面の筆記のみ消去する必要がある。
これを、イレイサにスイッチを設けて、記憶装置の筆記データを消去するモードと、記憶装置の筆記データを消去しないモードを切替える方法も考えられるが、使用者のミスを誘発してしまい、消去してはいけないにもかかわらず記憶装置に記録された筆記データを消去してしまうことが生じる。
そこで、本実施例では、筆記シートの筆記面表面の読取、記録、又は印刷操作を検知し、読取、記録又は印刷が行われた後の、筆記面についてのイレイサによる筆記面消去の場合は、記憶装置に記録された筆記データの消去を行わないこととしている。
また、記憶装置内の筆記データを消去するモードの場合、インジケータである赤色のLEDランプを点滅させて、利用者に知らせるデータ消去インジケータを設けている。
赤のインジケータが点滅している状態で、筆記データを消去したくない場合は、筆記データの記録を行うこととなる。
尚、このイレイサの外形を図6に示す。
(1)はイレイサを上方から見た斜視図であり、上面の前方にデータ消去インジケータ61を有している。また、(2)は、イレイサを下方から見た斜視図であり、紫外線撮像装置62と紫外線発光LED63が離間して、イレイサの中央に配置されている。
表示装置3には、例えば、罫線や、議事録のフォーマットなど、操作パネル4で選択した背景画像が表示される。
尚、電子黒板装置1に図示しないパソコンが接続された場合は、そのパソコンの表示面を表示することも可能である。
また、テレビ会議システムに接続した場合は、遠隔地のカメラで撮像された映像も表示可能である。
操作パネル4には、筆記面記録用スイッチ、及び印刷用スイッチが設けられているが、これらのスイッチを押した場合、前述の表示装置に表示された背景画像と筆記画像の合成された画像が,内部メモリ、図示しないパソコンや外部メモリに記録され、或いはプリンタによって印刷される。
尚、背景データと筆記データは、夫々別々に記録されているため、合成しないで夫々記録するモードを設けることも可能である。
図2にマーカ装置5の構成を示す概念図を示す。
マーカ装置5は、フェルトのペン先を有する筆記具50と、紫外線撮像装置51、紫外線発光LED52及び、前記撮像装置51で検出された位置情報パターンから筆記軌跡を算出する演算装置53、メモリ54、無線通信装置55、バッテリ56、及び位置情報の読取り動作のオン、オフを行うスイッチ57を内蔵している。
筆記具50は、筆記具保持部58によって、マーカ装置5の本体に着脱可能に配置される。
したがって、黒色、赤色、緑色、或いは青色の筆記具夫々に、演算装置などを内蔵したマーカ装置を用意する必要はなく、筆記したい色の筆記具50を、マーカ装置5に装着して利用できる。
このマーカ装置5の筆記具50によって、筆記シート2の表面に文字などが筆記されると、紫外線撮像装置51によって、筆記シート2の裏面に形成された位置情報パターン20が読み取られる。
この場合、筆記位置と読み取り位置とはずれているが、大画面の電子黒板においては、そのずれは特に問題とならない。しかしながら、正確な位置を算出したい場合は、読み取り位置データを補正してもよい。
同様に、図示しないが、筆記消去部を有するイレイサにも、紫外線撮像装置、紫外線発光LED及び、前記撮像装置で検出された位置情報パターンから消去軌跡を算出する演算装置、メモリ、無線通信装置、バッテリ、及びスイッチが設けられている。
尚、このイレイサの無線通信装置は、マーカ装置の無線通信装置に、消去信号を送信し、マーカ装置の演算装置は、内部メモリから筆記データを消去する。
また、電子黒板装置から、筆記面の状態データを受信し、筆記面が読取、印刷、或いは記録がされている状態を表す信号を受信した場合は、赤色LEDを点灯せず、或いは緑色LEDの点灯を行うと共に、消去軌跡の演算、及び送信動作は行われない。
図3を用いて、本実施例の電子黒板装置の制御部の構成、及び動作について説明する。
8は筆記シートの移送を行うモータ、9は筆記シート2に書き込まれた文字や絵を、表示装置15の裏側で読み込めるように、筆記シート2の表面を照明するための光源部、10は筆記シート2の記載内容を読み込むレンズと撮像素子で構成された読取装置(イメージスキャナ)である。11は電子黒板装置の動作を制御するCPUであり、12は読取り装置によって読取られた画像情報を記録する内部メモリ、13は外部機器からの操作信号を受信し、或いは画像データの送受信を行う無線通信装置、14は外部機器、例えばプリンタ、パソコン、外部メモリなどを接続する外部機器接続端子である。
操作パネル4によって、印刷を指示するボタンが押されると、CPU11の制御信号によりモータ8は駆動され、筆記シート2は、モータ8によって、移送される。
その移送動作に連動して、CPU11の制御信号により光源9及び読取り装置10は駆動され、光源部9付近で筆記シート2は、この光源部9によって照明され、読取装置10で画像が順次、縦長のライン状に取込まれる。
本実施例では、撮像素子として、CCDラインセンサが用いられている。また、光源部9では、複数の半導体発光素子(LED)が縦長のライン状に配置されたものが用いられている。
読取り装置10によって、ライン毎に読取られた画像データは、内部メモリ12で、合成されて1枚の画像データに構成される。
このとき、画像データ毎に、データ番号(ページ番号)、及び読取完了を示す値が、筆記面の状態データとして記録される。
パソコン或いは外部メモリが、外部接続端子14に接続されると、内部メモリ12に記録された画像データは、CPU11の制御信号により、図示しないパソコン或いは外部メモリに出力され、記録される。
尚、マーカ装置から出力される電子黒板の制御信号を無線通信装置13で受信した場合も、上述の電子黒板装置の動作が行われる。
マーカ装置5では、マーカ装置5による筆記の際、筆記具の筆記シートから得る筆記圧をスイッチ57で検出すると、紫外線発光LEDと紫外線撮像装置がオンとなり、筆記向の位置パターンの読取動作が開始される。
筆記動作により、順次筆記位置データが検出され、その筆記軌跡データがメモリ54に記録される。
尚、図示しないイレイサからの消去信号を無線通信装置55で受信した場合は、メモリ54から、その消去位置に対応した筆記軌跡データが消去される。
上述の説明で明らかなように、筆記画像を印刷するための筆記データは、電子黒板側のメモリに有し、筆記軌跡データはマーカ装置側のメモリに記録することにより、電子黒板装置は、マーカ装置での筆記軌跡データの演算時間、演算結果の送受信時間など、筆記データを受信する場合に発生するタイムラグが発生しない状態で筆記動作、及び印刷動作が行われる。
また、筆記軌跡データは、順次マーカ装置のメモリに記録するため、筆記軌跡データの演算時間を待つことはなく、リアルタイムに筆記を行うことができる。
上述の例では、表示装置15を省略して説明したが、本実施例装置では、筆記シートの裏面に対向して、液晶表示装置15が配置されている。
尚、透明筆記シート2は、エンドレスに帯状に形成され、液晶表示装置の表面及び裏面を囲むように、図示しない左右のシリンダによって保持される。
液晶表示装置15は、CPU11に接続され、このCPU11によって表示動作が制御される。
また、会議タイトル欄、会議日時欄、出席者欄、枠線などで構成された会議用のテンプレート画像や、単に枠線のみで構成されたテンプレートなど複数のテンプレート画像が、メモリ12に内蔵されている。
操作パネル4で、表示面のテンプレートを選択した場合、CPU11によって、内部メモリ12に記録されたテンプレート画像が液晶表示装置15に出力され、透明な筆記シート2を介して表示される。
また、外部機器接続端子14にパソコンが接続された場合、このパソコンの表示画像が、液晶表示装置15に表示される。
このとき、筆記シート2の読み取り動作の際、筆記画像と、表示画像を合成した画像がメモリ12に展開され、或いは合成した画像がプリンタに出力される。
この合成画像は、ページ単位に、ページ状態データと共に、電子黒板本体側の内部メモリに記録される。
マーカ装置側では、筆記中の筆記面の筆記軌跡データのみメモリに記録されている。
したがって、メモリに記録された所望のページを表示装置に表示する場合、マーカ装置から筆記軌跡データを受信することなく、内部メモリの筆記面データにより表示されるため、高速に表示される。
また、マーカ装置側では、1ページ分の筆記軌跡データのみ記録すればよいため、メモリ容量が少なくて済み、マーカ装置を小型化できる。
尚、マーカ装置側のメモリも、複数ページの筆記軌跡データを記録できるようにしてもよい。
図4に第2の実施例装置を示す。
この実施例では、電子黒板装置本体側には、制御装置、及び操作パネルが設けられていない。
表示装置は外付けの制御装置16に接続され、またこの外付制御装置16には、外部接続機器の接続用端子、表示装置やプリンタを制御するCPU、メモリ、及び無線通信装置が設けられている。
また、位置情報パターンは、透明なアクリル性のパネルの裏面に設けられており、実施例1のような、筆記シートのシート送り機構も設けられていない。
この実施例では、マーカ装置5による特定のマークの記入により、外部制御装置16に接続された装置の各種制御を行う。
筆記パネル2のどこか、例えば、図4では右下隅に四角形を記入して、その中に英文字のPと記入し、これをマーカ装置5でクリックすると、マーカ装置5はこのパターンを、記録されている複数の制御用パターンと照合し、印刷制御信号が選択される。
外付制御回路16に、筆記画像データ、及び印刷動作信号が出力され、マーカ装置5でそれまで描いた筆記データと、表示装置に表示された画像との合成データが、プリンタ7に出力され、印刷が行われる。
尚、例えば、先の四角形の中に、P4と記入して、これをマーカ装置でクリックすると、4枚の印刷が行われる。
また、筆記パネル2のどこかに四角形を記入して、この四角形状の中に、英文字のMを記入して、これをマーカ装置でクリックすると、印刷は行われず、筆記データの送信、記録のみ行われる。
具体的には、マーカ装置5のメモリに記録されている筆記データが外部制御装置16を介して、パソコン17に記録される。
また、筆記パネル2のどこかに四角形を記入して、この四角形状の中に、T1と記入して、これをマーカ装置でクリックすると、表示装置2に、外部制御装置16に内蔵された第1番目のテンプレートが表示される。
以上のように、マーカ装置によって、所定の筆記が行われた場合、その筆記画像パターンと制御信号用記録パターンとのパターンマッチングによって、所定のパターンに対応した動作の制御信号を作成、或いは選択して、この制御信号を出力することにより、電子黒板装置には操作パネルが不要となる。
図5に第3の実施例装置を示す。
この実施例装置では、筆記パネル2に電子黒板操作用アイコン(操作用マーク)40が設けられている。
この操作用アイコン40を、マーカ装置5によって、ダブルクリックすると、そのアイコン40の示す動作が行われる。
例えば、プリンタアイコンをダブルクリックすると筆記面が印刷され、矢印アイコンをダブルクリックすると表示面が切り替わり、更に、パソコンアイコンをダブルクリックするとマーカに読込まれた筆記データがパソコンに送信され記録される。
尚、筆記パネルの筆記画像を印刷する場合、操作用アイコン40は、印刷されることはない。また、このアイコン上に筆記しても、その筆記は印刷される。
この第3の実施例装置で使用するマーカ装置を図7に示す。
このマーカ装置においては、筆記具50にその筆記具50の種類を示すマーク71が設けら、マーカ装置本体には筆記具認識手段(筆記具センサ)72が設けられている。
このマーク71は、帯状のマークであり、その帯の色で筆記具の色が表され、その帯の本数で筆記太さが表されている。
例えば、筆記具の筆記の太さを3段階に分け、1本が細い、2本が中間、3本が太いを表し、従って図7に示されたものは太いを表している。
また、このマーカ装置は、筆記面に接触した位置を絶対位置として検出した後、パソコンにおけるマウスのように、移動量検出手段によって、ドラック動作における移動量を算出して筆記軌跡を算出している。
尚、この絶対位置検出と、移動量検出手段は、マーカ装置の演算装置によって実現されている。
第1の実施例のマーカ装置では、連続的に検出される絶対位置によって筆記軌跡を算出するが、この第3の実施例におけるマーカ装置では、筆記面に筆記具が接触したときだけ絶対位置を算出し、その後は移動量だけ算出するため、演算負荷を低減することが可能となる。
尚、セキュリティー機能として、マーカ装置及び外部制御装置内のメモリに記憶されている筆記画像(軌跡)データを、電源スイッチのオフ時に消去するようにしてもよい。
また、登録したパスワードを最初に筆記した場合のみ、通信機能が動作するようにしてもよい。
また、筆記面の印刷、記録を複数回行った後、筆記パネルのどこかに四角形を記入して、この四角形状の中に、矢印或いは矢印と保存したページの数値を記入して、これをマーカ装置でクリックすると、表示装置に、そのページの記録画像(表示装置の表示画像と筆記画像との合成画像)が表示されるようにしてもよい。
また、図8に示すように、筆記ボードとしては、金属プレート或いは樹脂性のプレートに白色の塗装を施し、その上に、裏面に位置情報パターンを形成した樹脂性透明プレートを配置しただけのホワイトボードであってもよい。
この場合、電子黒板装置としての機能は、マーカ装置及び、外部演算装置、及びこれに接続される周辺機器で達成される。
この場合は、上述の外部制御装置は、ホワイトボードと接続する必要はなく、マーカ装置と外部制御装置、プリンタ、或いはパソコンなどの外部機器、及びイレイサだけの構成で、電子黒板装置の機能を実現することが可能となる。
また、筆記ボードとしての、小型、軽量化を図ることが可能となる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、例えば、筆記シート上の書込み画像を読取る方式は、筆記シート表面をスキャナーが移動して読取る方式でもよい。
また、マーカ装置の動作スイッチを、圧力センサで代用してもよい。
この場合は、筆記圧力に応じて、筆記軌跡データの太さを変更することが可能となる。
また、マーカ装置内に加速度センサを設け、例えば、マーカ装置を振る動作によって、電子黒板装置の操作を行っても良い。
例えば、マーカ装置を1度振ると、1ページ前の記録された筆記面データが表示装置に表示され、マーカ装置を複数回振ると、その振った数前のページの記録された筆記面データが表示装置に表示されるようにしてもよい。
更に、マーカ装置の筆記具の種類の検出は、上記実施例に限定されるものではなく、筆記具に設けられた切りかきなどの凹凸によるマークを用い、これによって検出するものであってもよい。
本発明は、筆記具を着脱可能に配置したマーカ装置と、裏面に位置情報パターンを形成した透明シート或いは透明パネルを用いることによって、筆記操作を妨げられることなく、電子黒板の利点を保ったまま、筆記データを記録可能とした。
また、マーカ装置によって、電子黒板の各種操作を可能とした電子黒板を提供することが可能となり、新規な電子黒板装置として利用可能となる。
図1は、本発明の実施例の形態に係る主要な構成を示す正面図である。 図2は、本発明の実施例のマーカ装置及び筆記シート係る構成図である。 図3は、本発明の第1の実施例電子黒板装置のの制御部に係る構成図である。 図4は、本発明の第2の実施例の形態に係る主要な構成を示す正面図である。 図5は、本発明の第3の実施例の形態に係る主要な構成を示す正面図である。 図6は、本発明の実施例のイレイサ係る斜視図であり、(1)は上方から見た図、(2)は下方から見た図を示している。 図7は、本発明の第3実施例のマーカ装置の構成図である。 図8は、本発明の第4実施例の形態に係る主要な構成を示す正面図である。
符号の説明
1:電子黒板本体
2:透明筆記シート
3:表示装置
5:マーカ装置
16:外部制御装置
20:位置情報パターン
53:演算装置
58:筆記具保持部

Claims (13)

  1. 透明な筆記面と、この筆記面の裏面に形成された位置情報パターンと、前記筆記面に筆記するマーカ装置とを有し、前記マーカ装置には、前記位置情報パターンを検出する光学読取手段と、この位置情報から筆記軌跡データを算出する演算手段と、この筆記軌跡データを保存する記憶装置とを有することを特徴とする電子黒板装置。
  2. 前記筆記面の裏面に、対向配置された表示装置を有することを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  3. 前記筆記面は、移送可能な樹脂性エンドレス筆記シートであり、前記位置情報パターンはインクパターンであることを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  4. 前記筆記面は透明アクリルパネルであり、前記位置情報パターンはインクパターンであることを特徴あることを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  5. 筆記具の着脱が可能な筆記具保持部と、筆記面を照明する照射装置と、筆記シートの位置情報パターンを読み取る撮像装置と、この撮像装置で読み取った筆記位置情報パターンから筆記軌跡データを算出する演算装置と、この演算装置で演算した結果を出力する通信装置とを有することを特徴とする電子黒板装置用マーカ装置。
  6. 前記撮像装置で読み取られた筆記位置の軌跡データのパターンによって、電子黒板装置の機能を操作する操作信号を作成する演算装置を有することを特徴とする請求項5項記載の電子黒板装置用マーカ装置。
  7. 前記位置情報パターンを読み取る位置データ読取部と、筆記面の筆記を消去する消去動作に伴って、消去軌跡データを算出するイレイサ用演算装置と、前記マーカ装置で記録された筆記軌跡データから、消去動作で読み取った位置付近の筆記軌跡データを消去するための信号を送信する通信装置とを有するイレイサを有することを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  8. 前記筆記面の読取、記録、或いは印刷動作を筆記面状態データとして記録し、この筆記面の読取、記録、或いは印刷が行われた後の、前記筆記面を前記イレイサで消去する場合、筆記軌跡データの消去を行わないモードを有することを特徴とする請求項7項記載の電子黒板装置。
  9. 前記筆記面の所定の位置に、前記マーカ装置によって操作される電子黒板操作用マークを有することを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  10. 前記マーカ装置は、筆記面に接触時に、前記筆記位置情報パターンから、筆記面の絶対位置座標を検出する手段と、ドラッグ時にそのマーカの移動量を算出する移動量算出手段を有することを特徴とする請求項1項記載の電子黒板装置。
  11. 前記マーカ装置には、前記筆記具に設けられた筆記具の種類を表すマークによって、筆記具の種類を検出する筆記具認識手段が設けられていることを特徴とする請求項5項記載の電子黒板装置用マーカ装置。
  12. 前記マーカ装置には、前記筆記具が受ける圧力或いは加速度を検出する検出手段が設けられていることを特徴とする請求項5項記載の電子黒板装置用マーカ装置。
  13. 筆記面と、この筆記面の裏面に形成された位置情報パターンと、この筆記面の裏面に対向配置された液晶表示装置と、前記筆記面の位置情報を読み取り筆記軌跡データを算出すると共に、前記筆記面の表面に筆記するマーカ装置と、このマーカ装置からの出力情報信号を受信する外部制御装置と、この外部制御装置によって駆動されるプリンタとを有し、前記外部制御装置は前記位置情報によって、前記プリンタ或いは液晶表示装置の制御を行うことを特徴とする電子黒板装置。
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