JP2009290715A - 通信機器、通信機器の制御方法および制御プログラム - Google Patents

通信機器、通信機器の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】接続要求を行った通信機器が、ロールスイッチ機能に対応している場合あるいはロールスイッチ機能に対応していない場合のいずれであっても接続可能とする。
【解決手段】他の通信機器20によりブルートゥース通信データ送受信部16の通信モードをマスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録し、他の通信機器20により接続要求がなされた場合に、記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器20に対するロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信機器、通信機器の制御方法および制御プログラムに係り、特に他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで通信可能な通信機器、通信機器の制御方法および制御プログラムに関する。
従来、複数の通信機器によってネットワークを形成する通信システムとして、ブルートゥース(Bluetooth;登録商標)の通信規格に準拠した通信システムがある(例えば、特許文献1参照)。このブルートゥースの通信規格に準拠した通信システムでは、他の通信機器に接続(通信リンクの確立)を試みた通信機器がマスター機器として機能し、一方、他の通信機器から接続を試みられた通信機器がスレーブ機器として機能するように規定されている。
また、ブルートゥースの通信規格においては、通信リンクが確立した状態でマスター機器として機能していた通信機器がスレーブ機器として機能し、スレーブ機器として機能していた通信機器がマスター機器として機能できるように、役割を入れ替える、ロールスイッチ機能にもオプションではあるが対応可能となっていた。
このロールスイッチ機能を利用する利点として、自通信機器が一つのピコネットにのみ参加可能な装置の場合は、通信リンクが確立した際にマスター機器として機能することで、他の複数の通信機器と通信リンクを確立する、マルチコネクションを実現することが可能となっていた。
特開2002−101166号公報
ところで、通信機器として車載用のナビゲーション装置を想定した場合、車室内で複数の通信機器(例えば、携帯電話、無線通信機能を有する音楽再生装置など)を同時に接続する利用形態が考えられる。
このような利用形態においては、車載用のナビゲーション装置は、通信機器としては、マスター機器として機能することとなるので、ロールスイッチ機能は、特に必要とされるものである。
しかしながら、一旦通信リンクを確立した他の通信機器がロールスイッチ機能に対応していない通信機器である場合には、自通信機器がロールスイッチ機能を実現するためにスイッチコマンドを他の通信機器に送信すると、当該他の通信機器は、通信リンクを切断し、あるいは、電源を遮断してしまい、このようなロールスイッチ機能に対応していない通信機器とは接続、ひいては、通信を行うことができなくなってしまうという不具合があった。
そこで、本発明の目的は、接続要求を行った通信機器が、ロールスイッチ機能に対応している場合あるいはロールスイッチ機能に対応していない場合のいずれであっても接続可能とすることで、様々な通信機器に接続可能な通信機器、通信機器の制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1態様は、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部と、他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録する記録部と、他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信するととともに、当該装置識別情報に基づいて前記記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する制御部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、通信部は、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行い、記録部は、他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録する。
これらと並行して、制御部は、他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信するととともに、当該装置識別情報に基づいて前記記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する。
したがって、通信相手となる通信機器に対して、可能な限り自通信機器がマスター機器として機能するように動作して、マルチコネクションを実現するとともに、ロールスイッチ機能に対応していない他の通信機器に対しては、スレーブ機器として通信を行うことで、様々な通信装置と接続を実現できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記回数に関する情報は、積算回数であることを特徴としている。
上記構成によれば、ロールスイッチ要求が受け入れられなかった積算回数でロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止するので、通信環境が一時的に悪化した場合などの影響を除去して、様々な通信装置との接続を確保しつつ、より効率的に通信を行える。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記積算回数が所定回数を超えている前記他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求の実行を禁止することを特徴としているので、ロールスイッチ要求を不必要に行うことなく、通信を継続でき、効率的な通信を行うことができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記制御部は、前記積算回数が所定回数以下の前記他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求の実行を実行することを特徴としているので、ロールスイッチ要求が受け入れられる可能性の高い他の通信機器に対してロールスイッチ要求を実行することとなり、可能な限り自通信機器をマスター機器として機能するように動作させることが可能となる。
本発明の第5の態様は、第3の態様または第4の態様において、前記所定回数をユーザが設定するための回数設定部を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、回数設定部を介してユーザは所定回数を設定することができ、ユーザの所望の回数で、ロールスイッチ要求の実行を禁止することが可能となる。
本発明の第6の態様は、第1の態様ないし第5の態様において、前記通信部は、ブルートゥース規格に則って前記通信を行うので、ことを特徴とする通信機器。
本発明の第7の態様は、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部を備えた通信機器の制御方法において、他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録する記録過程と、他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信するととともに、当該装置識別情報に基づいて前記記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する制御過程と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、通信相手となる通信機器に対して、可能な限り自通信機器がマスター機器として機能するように動作して、マルチコネクションを実現するとともに、ロールスイッチ機能に対応していない他の通信機器に対しては、スレーブ機器として通信を行うことで、様々な通信装置と接続を実現できる。
本発明の第8の態様は、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部を備えた通信機器をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった否かを判別させる機能と、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録させる機能と、他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信させる機能と、当該装置識別情報に基づいて前記記録を参照させ、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行させ、あるいは、実行を禁止させる機能と、を前記コンピュータに実現させることを特徴としている。
上記構成によれば、通信相手となる通信機器に対して、可能な限り自通信機器がマスター機器として機能するように動作して、マルチコネクションを実現するとともに、ロールスイッチ機能に対応していない他の通信機器に対しては、スレーブ機器として通信を行うことで、様々な通信装置と接続を実現できる。
本発明によれば、通信機器は、ロールスイッチ機能に対応している他の通信機器に対しては、可能な限り自通信機器がマスター機器として機能するように動作して、マルチコネクションを実現するとともに、ロールスイッチ機能に対応していない他の通信機器に対しては、スレーブ機器として通信を行うため、接続可能な装置(デバイス)の種類を増加させることが可能となる。したがって、通信機器に複数の他の通信機器を接続して利用したいと望むユーザの要望に応えることができる。
次に本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
以下の説明においては、無線通信機能においては、ブルートゥース規格に則って通信を行う通信機器を例として説明を行う。
まず、ブルートゥース規格において、通信時にマスター機器あるいはスレーブ機器として動作する場合の態様について説明する。
図1は、ブルートゥース規格に則っとり、自通信機器(自機デバイス)がマスター機器として機能する場合の接続状態の説明図である。
図1に示すように、自通信機器(自機デバイス)1がマスター機器として機能する場合には、複数の他の通信機器(リモートデバイス)2,3がスレーブ機器として機能し、自通信機器1に通信機器2,3が通信接続されて全体としてピコネット4を構成することにより、マルチコネクションを実現している。
一方、図2は、ブルートゥース規格に則っとり、自通信機器(自機デバイス)がスレーブ機器として機能する場合の接続状態の説明図である。
図2に示すように、自通信機器1がスレーブ機器として機能する場合には、第1の他の通信機器5がマスター機器として機能し、自通信機器1は、マスター機器として機能する通信機器5にスレーブ機器として接続することによりピコネット7を構成するが、第2の他の通信機器6が自通信機器1に直接通信接続されることはない。
したがって、第2の他の通信機器6がピコネット7を構成する通信機器となるためには、第1の他の通信機器5に接続する必要がある。
この場合に第2の他の通信機器6がマスター機器としてしか接続することができない場合には、既にマスター機器としての第1の他の通信機器5が存在するため、ピコネット7を構成する通信機器となることはできないこととなる。
図3は、自己の通信機器である車載用ナビゲーション装置および他の通信機器を備えた通信システムの説明図である。
通信システム100は、大別すると、車載用ナビゲーション装置10と、他の通信機器20と、を備えている。
車載用ナビゲーション装置10は、車載用ナビゲーション装置10は、当該車載用ナビゲーション装置10全体を制御するコントロール部11と、GPS測位用電波を受信するアンテナ12、図示しないGPSレシーバ、方位センサ等を備え、当該車載用ナビゲーション装置が搭載された車両の絶対位置(例えば、緯度、経度)および車両の進行方位を検出する絶対位置・方位検出部13と、制御プログラムなどを予め格納したROM、各種データを一時的に記憶するRAMなどを備えた記憶部14と、地図データ等の大容量データを記憶可能な外部記憶装置としてのハードディスクドライブ15と、外部のブルートゥース通信機器との間で通信を行うブルートゥース通信データ送受信部16と、コントロール部11の制御下でブルートゥース通信データ送受信部16の制御を行うブルートゥース通信制御部17と、各種情報の表示を行う表示部および各種データの入力を行う入力部を有するユーザインタフェース部18と、を備えている。
ここで、ブルートゥース通信データ送受信部16と、ブルートゥース通信制御部17と、は、通信部として機能しており、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行うこととなる。
次に車載用ナビゲーション装置10の通信機器としての動作を説明する。
この場合において、車載用ナビゲーション装置10は、マスター機器として機能することが可能な状況下においては、優先的にマスター機器として機能するようにされている。
次に実施形態の動作を説明する。
図4は、実施形態の処理フローチャートである。
この場合において、車載用ナビゲーション装置10は、可能な限り、自己の通信モードをマスターモードにし、マルチコネクションを実現するように動作するものとする。
まず、コントロール部11は、通信ネットワークNWを介して、他の通信機器20から接続要求を受信すると(ステップS11)、当該他の通信機器20の装置識別情報を取得する(ステップS12)。
次にコントロール部11は、自己である車載用ナビゲーション装置10の通信モードがスレーブモードであるか否かを判別する(ステップS13)。
ステップS13の判別において、通信モードがスレーブモードである場合には(ステップS13;Yes)、記憶部14の照会をし(ステップS14)、ステップS12で取得した装置識別情報に対応する他の通信機器20のロールスイッチ処理に非対応の旨を表す情報が記憶されているか否かを判別する(ステップS15)。
この場合において、ロールスイッチ処理に非対応の旨を表す情報とは、未だロールスイッチ要求を受け付けたことが無く、かつ、ロールスイッチ処理要求が受け入れられなかった回数が第1の所定回数(例えば、3回)を超えている旨の情報、あるいは、かつてロールスイッチ要求を1回でも受け付けたことがあり、かつ、ロールスイッチ処理要求が受け入れられなかった回数が第1の所定回数よりも多い第2の所定回数(例えば、5回)を超えている旨の情報等である。
ここで、ロールスイッチ処理に非対応の旨を表す情報について詳細に説明する。
図5は、記憶部におけるデータベースの概要構成図である。
データベース30は、記憶部14を構成するEEPROMなどの不揮発性メモリ上に構成されており、車載用ナビゲーション装置10から電源であるバッテリーをはずされた場合でも、情報が消えないようにされている。
データベース30は、大別すると、通信機器の機器名を表す機器名データ31と、通信機器を識別するための装置識別情報データ32と、ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報としてのロールスイッチ処理ミス回数データ(=積算回数データ)33と、一度でもロールスイッチ要求に対応した場合に“1”がセットされる成功フラグ34と、を備えている。
具体的には、図5の場合、機器A〜機器Dの4つの通信機器に対応するデータが格納されており、例えば、機器Bの場合には、装置識別情報データ=BB:BB:BB:BBであり、ロールスイッチ処理が行えなかった回数(積算回数)は、5回であり、成功フラグ=“0”であるので、いまだにロールスイッチ要求に対応してロールスイッチを行ったことがないことを表している。
ステップS15の判別において、ロールスイッチ処理ミス回数データに対応するロールスイッチ処理ミス回数がロールスイッチ非対応の旨を表す情報が記憶されている場合(ステップS15;Yes)、何も処理を行わずに(ステップS19)、処理を終了する。
ステップS15の判別において、ロールスイッチ非対応の旨を表す情報が記憶されていない場合には(ステップS15;No)、コントロール部11は、当該車載用ナビゲーション装置10がマスター機器として機能できるように、ロールスイッチ処理を行う(ステップS16)。
具体的には、コントロール部11は、ブルートゥース通信制御部17に対して、ブルートゥース通信データ送受信部16から他の通信機器20に対し、ロールスイッチ要求を行うように制御させる。そして、所定時間内にブルートゥース通信制御部17は、ブルートゥース通信データ送受信部16からロールスイッチ要求結果を判別し、コントロール部11に通知する。
ここで、ロールスイッチ要求結果としては、以下のような態様がある。
第一には、車載用ナビゲーション装置10がロールスイッチ要求を行った場合に、通信先の他の通信機器から、ロールスイッチ要求を受け入れる旨の応答があった場合である。
第二には、車載用ナビゲーション装置10がロールスイッチ要求を行った場合に通信先の他の通信機器により通信リンクが切断された場合である。
第三には、車載用ナビゲーション装置10がロールスイッチ要求を行った場合に通信先の他の通信機器が電源を遮断した場合である。
これにより、コントロール部11は、ロールスイッチ処理が失敗したか否かを判別し(ステップS17)、ロールスイッチ処理が失敗した場合(ステップS17;Yes)、すなわち、ロールスイッチ要求結果が通信リンクの切断あるいは電源遮断であった場合には、通信相手の他の通信装置がロールスイッチ機能に対応していないものと判別し、ロールスイッチ処理ミス回数データに1を加算する記憶部更新処理を行う(ステップS18)。
また、コントロール部11は、ロールスイッチ処理が成功した場合(ステップS;No)、ロールスイッチ要求結果が当該ロールスイッチ要求を受け入れる旨の応答であった場合には、通信相手の他の通信装置がロールスイッチ機能に対応しているものと判別し、何も処理を行わずに(ステップS19)、処理を終了する。この場合において、当該ロールスイッチ要求を受け入れる旨の応答が得られたのが、初回である場合、すなわち、成功フラグが“0”である場合には、成功フラグを“1”にセットすることとなる。
以上の説明のように、本実施形態によれば、通信機器としての車載用ナビゲーション装置10は、ロールスイッチ機能に対応している他の通信機器に対しては、可能な限り自通信機器がマスター機器として機能するように動作して、マルチコネクションを実現するとともに、ロールスイッチ機能に対応していないと判断される他の通信機器に対しては、ロールスイッチ要求の実行を禁止してスレーブ機器として通信を行うため、不必要に通信リンクを切断されたり、あるいは、電源を遮断されてしまうことがないため、接続可能な装置(デバイス)の種類を増加させることが可能となる。
したがって車載用ナビゲーション装置10は、可能な限りマスター機器として機能することができ、車室内で複数の機器(携帯電話、通信機能を有する音楽再生装置など)を利用したいというユーザの要望に十分に応えることができる。
以上の説明においては、ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報として、ロールスイッチ要求が受け入れられなかった積算回数を記憶するようにしていたが、積算回数そのものではなく、積算回数を表すコード(例えば、A、B、Cなど)を用いるように構成することも可能である。
以上の説明では、成功フラグについては、利用していない場合について説明したが、一度でもロールスイッチ要求に対応した場合に“1”となるので、たまたま通信環境が悪くてロールスイッチ要求に対応できなかったものとして、次回の接続要求時には、再度ロールスイッチ要求を行うこととなる。このように構成することにより、たまたま接続できなかった場合が続いた場合でも、自通信機器をマスター機器として機能するように動作させることができ、マルチコネクションを実現でき、より多くの機器を同時に接続可能となる。
以上の説明においては、ブルートゥース規格に則って通信を行う場合について説明したが、これに限らず、他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで他の通信機器との間で通信を行え、かつ、他の通信機器により通信部の通信モードをマスターモードとするためのロールスイッチ要求と同等の機能を有する通信システムであれば、同様に適用が可能である。
ブルートゥース規格に則っとり、自通信機器(自機デバイス)がマスター機器として機能する場合の接続状態の説明図である。 ブルートゥース規格に則っとり、自通信機器(自機デバイス)がスレーブ機器として機能する場合の接続状態の説明図である。 自己の通信機器である車載用ナビゲーション装置および他の通信機器を備えた通信システムの説明図である。 実施形態の処理フローチャートである。 記憶部におけるデータベースの概要構成図である。
符号の説明
1 自通信機器
2、3、5、6 通信機
4、7 ピコネット
10 車載用ナビゲーション装置(通信機器)
11 コントロール部
12 アンテナ
13 絶対位置・方位検出部
14 記憶部(記録部)
15 ハードディスクドライブ
16 ブルートゥース通信データ送受信部(通信部)
17 ブルートゥース通信制御部(通信部)
18 ユーザインタフェース部
20 通信機器
30 データベース
31 機器名データ
32 装置識別情報データ
34 成功フラグ
100 通信システム
NW 通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部と、
    他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録する記録部と、
    他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信するととともに、当該装置識別情報に基づいて前記記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信機器。
  2. 請求項1記載の通信機器において、
    前記回数に関する情報は、積算回数であることを特徴とする通信機器。
  3. 請求項2記載の通信機器において、
    前記制御部は、前記積算回数が所定回数を超えている前記他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求の実行を禁止することを特徴とする通信機器。
  4. 請求項3記載の通信機器において、
    前記制御部は、前記積算回数が所定回数以下の前記他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求の実行を実行することを特徴とする通信機器。
  5. 請求項3または請求項4記載の通信機器において、
    前記所定回数をユーザが設定するための回数設定部を備えたことを特徴とする通信機器。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の通信機器において、
    前記通信部は、ブルートゥース規格に則って前記通信を行うことを特徴とする通信機器。
  7. 他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部を備えた通信機器の制御方法において、
    他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった場合に、前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録する記録過程と、
    他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信するととともに、当該装置識別情報に基づいて前記記録部を参照し、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行し、あるいは、実行を禁止する制御過程と、
    を備えたことを特徴とする通信機器の制御方法。
  8. 他の通信機器に対してマスター機器として作用するマスターモードおよび他の通信機器に対してスレーブ機器として作用するスレーブモードのうちのいずれかの通信モードで前記他の通信機器との間で通信を行う通信部を備えた通信機器をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    他の通信機器により前記通信部の通信モードを前記マスターモードとするためのロールスイッチ要求が受け入れられなかった否かを判別させる機能と、
    前記ロールスイッチ要求が受け入れられなかった回数に関する情報を装置識別情報に対応づけて記録させる機能と、
    他の通信機器により接続要求がなされた場合に、前記通信部を介して通信リンクを確立し、当該他の通信機器から装置識別情報を受信させる機能と、
    当該装置識別情報に基づいて前記記録を参照させ、参照結果に基づいて当該他の通信機器に対する前記ロールスイッチ要求を実行させ、あるいは、実行を禁止させる機能と、
    を前記コンピュータに実現させることを特徴とする制御プログラム。
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