JP2009290552A - 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム - Google Patents

動画圧縮装置および動画圧縮プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009290552A
JP2009290552A JP2008140969A JP2008140969A JP2009290552A JP 2009290552 A JP2009290552 A JP 2009290552A JP 2008140969 A JP2008140969 A JP 2008140969A JP 2008140969 A JP2008140969 A JP 2008140969A JP 2009290552 A JP2009290552 A JP 2009290552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
compression
unit
numerical values
numerical value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2008140969A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sugita
由紀夫 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008140969A priority Critical patent/JP2009290552A/ja
Priority to US12/994,415 priority patent/US20110135009A1/en
Priority to EP09754633A priority patent/EP2286593A1/en
Priority to PCT/JP2009/059482 priority patent/WO2009145125A1/en
Publication of JP2009290552A publication Critical patent/JP2009290552A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/59Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving spatial sub-sampling or interpolation, e.g. alteration of picture size or resolution
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/119Adaptive subdivision aspects, e.g. subdivision of a picture into rectangular or non-rectangular coding blocks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/12Selection from among a plurality of transforms or standards, e.g. selection between discrete cosine transform [DCT] and sub-band transform or selection between H.263 and H.264
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/13Adaptive entropy coding, e.g. adaptive variable length coding [AVLC] or context adaptive binary arithmetic coding [CABAC]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/169Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding
    • H04N19/17Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being an image region, e.g. an object
    • H04N19/172Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being an image region, e.g. an object the region being a picture, frame or field
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/46Embedding additional information in the video signal during the compression process

Abstract

【課題】画質と圧縮率との高レベルな両立を図る。
【解決手段】
数値の連続で静止画像を表現した画像データの連続で動画を表した被圧縮データを構成する各画像データの数値の連続から数値を間引くことにより、間引き出された数値の連続からなる第1データと残りの数値の連続からなる第2データとを各画像データ毎に作成し、時間的に隣接した画像データどうしでは、間引く数値の該静止画像上における位置を変える間引き処理部と、
上記第1データに可逆圧縮処理を施す第1圧縮部と、
上記第2データに非可逆圧縮処理を施す第2圧縮部とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、動画を表したデータに圧縮処理を施す動画圧縮装置および動画圧縮プログラムに関する。
デジタル技術の発達に伴い、デジタルデータで動画を表し、撮影、記録、再生などを行う種々の技術が広汎に普及している。
このような動画を表した動画データは一般にデータ量が大きいが、例えば動画撮影や動画再生に並行してリアルタイムでデータ転送を行うことも多くの場面で必要とされる。このため適切な圧縮技術によってデータを圧縮することが求められており、いくつかのタイプの動画圧縮技術が普及している。最近では、動画データのデータ量や、データ通信の通信速度に応じて圧縮率を変更する機能を備えた装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、現在普及している動画圧縮技術は圧縮率を重視した技術となっており、画質を犠牲にしていることが否めないので、画質を維持して高い圧縮率を実現する新たな圧縮技術が望まれている。例えば下記の特許文献2や特許文献3に示す、画像データの圧縮技術を、動画を構成する一連の静止画像(フレーム)それぞれを表した各画像データに適用することで動画データを圧縮することが考えられる。特許文献2に示す技術は画像データを非可逆圧縮する技術であり、特許文献3に示す技術は画像データを可逆圧縮する技術である。
特開2000−261723号公報 特開2003−348359号公報 特開2005−86359号公報
特許文献2や特許文献3に示されている技術は、静止画像を表す画像データを圧縮する技術としては、画質と圧縮率との両立がある程度期待できるものであるが、現在普及している動画圧縮技術では、動画のフレームどうしが有する相関性などを利用して高い圧縮率を実現しているので、特許文献2や特許文献3に示されている技術を単純に動画の各フレームに適用しても、画質と圧縮率との高レベルな両立は必ずしも期待することが出来ない。
また、一部のフレームには可逆圧縮を施して他のフレームには非可逆圧縮を施すことで、いわば画質重視の瞬間と圧縮率重視の瞬間とを住み分けて画質と圧縮率との両立を図ることも考えられる。しかし、例えば防犯カメラの映像を保存する場合などのように、どの瞬間でも同様に高い画質で再現可能であるということも重要であり、どの瞬間においても画質と圧縮率との両立が図られていることが望まれる。
本発明は上記事情に鑑み、画質と圧縮率との高レベルな両立が図られた動画圧縮装置および動画圧縮プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の動画圧縮装置は、
数値の連続で静止画像を表現した画像データの連続で動画を表した被圧縮データを構成する各画像データの数値の連続から数値を間引くことにより、間引き出された数値の連続からなる第1データと残りの数値の連続からなる第2データとを各画像データ毎に作成し、時間的に隣接した画像データどうしでは、間引く数値の該静止画像上における位置を変える間引き処理部と、
上記第1データに可逆圧縮処理を施す第1圧縮部と、
上記第2データに非可逆圧縮処理を施す第2圧縮部とを備えたことを特徴とする。
本発明の動画圧縮装置において、上記間引き処理部が、数値を間引くに当たり、上記静止画像上で周期的な配列を成す各位置に相当する数値を間引き、時間的に隣接した画像データどうしでは、その配列の周期は変えずに位相を変えるものであることは好適である。
また、上記間引き処理部が、数値を間引くに当たり、上記静止画像上で周期的な2次元配列を成す各位置に相当する数値を間引き、時間的に隣接した画像データどうしでは、その配列の周期は変えずに位相を変えて、間引く数値の静止画像上における位置を画像データの所定数毎に静止画像上で一巡させるものであることも好適である。
また、本発明の動画圧縮装置において、上記第1圧縮部は、第1データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることによりその差分を表わす数値の連続からなる差分データを生成する差分生成部を有し、その差分生成部によって生成された差分データに可逆圧縮処理を施すものであることが好適である。
また、上記第1圧縮部は、第1データを構成する数値について、上記静止画像上で見てその数値に複数方向それぞれに隣接する複数の数値に基づいた2次元的な差分を求めることによりその差分を表わす数値の連続からなる差分データを生成する差分生成部を有し、その差分生成部によって生成された差分データに可逆圧縮処理を施すものであることがより好適である。
また、本発明の動画圧縮装置において、
「上記被圧縮データを構成する画像データが、所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなるものであり、
上記第2圧縮部が、
上記静止画像中のエッジ部分を判定する判定部と、
上記間引き処理部で生成された第2データを構成する数値について、上記判定部で判定されたエッジ部分でない場合には、上記単位ビット数よりも少ないビット数の所定符号を出力し、エッジ部分である場合には、上記単位ビット数以下の少ビット数で表現した数値を出力するデータ変換部とを備えたものである」
という形態は好適である。この好適な形態においては、上記データ変換部が、数値を前記少ビット数で表現するに当たり、上記単位ビット数のビット値の下位桁を切り捨てるものであることも好適である。
上記差分生成部を備えた形態においては、
「上記差分生成部が、上記差分データとして、上記差分を所定の単位ビット数で表わした数値の連続からなる差分データを生成するものであり、
上記第1圧縮部が、
上記差分生成部によって生成された差分データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
上記オフセット部によって数値がオフセットされたデータの各数値を、上記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、そのデータを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
上記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを備えたものである」
という形態がより好適である。また、この好適な形態において、上記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部を備えたものであることはさらに好適である。
また、上記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
符号と数値を対応づけるテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることも好適であり、
上記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
ハフマンテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにハフマン符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることも好適であり、
上記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
上記第1の符号化部で符号化された後のデータ中に出現する数値のヒストグラムを求めるヒストグラム推定部と、
上記ヒストグラム推定部で求められたヒストグラムに基づき、符号と数値を対応づけるテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる符号割当部と、
上記符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることも好適である。
上記分割部を備えた形態においては、上記分割部によって分割された下位データに対して可逆圧縮処理を施す下位データ圧縮部を備えることが好適である。そして、この下位データ圧縮部を備える形態においては、下位データ圧縮部が、符号と数値を対応づけるテーブルを用いて下位データにエントロピー符号化を施すものであることが好適である。
また、上記下位データ圧縮部が、ハフマンテーブルを用いて下位データにハフマン符号化を施すものであることも好適であり、
上記下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであることも好適である。
上記目的を達成する本発明の動画圧縮プログラムは、
情報処理装置に組み込まれてその情報処理装置上に、
数値の連続で静止画像を表現した画像データの連続で動画を表した被圧縮データを構成する各画像データの数値の連続から数値を間引くことにより、間引き出された数値の連続からなる第1データと残りの数値の連続からなる第2データとを各画像データ毎に作成し、時間的に隣接した画像データどうしでは、間引く数値のその静止画像上における位置を変える間引き処理部と、
上記第1データに可逆圧縮処理を施す第1圧縮部と、
上記第2データに非可逆圧縮処理を施す第2圧縮部とを構築することを特徴とする。
なお、本発明にいう動画圧縮プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう動画圧縮プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した動画圧縮装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、本発明の動画圧縮プログラムが情報処理装置上に構成する間引き処理部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、1つの要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されてもよく、あるいは、情報処理装置に組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されても良い。
上記本発明の動画圧縮装置ないし動画圧縮プログラムによれば、動画を構成する各静止画像(いわゆるフレーム)についてデータの間引きを行い、間引き出されたデータについては可逆圧縮を施すことで画質を維持し、間引かれた残りのデータについては非可逆圧縮により高い圧縮率を実現する。さらに、時間的に隣接したフレームどうしでは間引きの位置を変えているので、動画中のどの瞬間であっても、その瞬間を含むいくつかの連続したフレームの可逆部分を集めることで高画質の画像を再現可能となる。つまり、画質と圧縮率との高レベルでの両立が図られている。
上記間引き処理部が、静止画像上での周期的な箇所を間引き、静止画像どうしで位相を変えるものであると、静止画像上の各箇所で可逆部分の割合が同等であると共に、動画を構成する各静止画像でも可逆部分の割合が同等であり、動画中のどこでも画質と圧縮率との両立が同等に図られている。
また、上記間引き処理部が、静止画像上での周期的な2次元配列箇所を間引き、動画の時間進行に伴い間引き箇所を一巡させるものであると、その一巡分に相当する数のフレームそれぞれの可逆箇所を集めることで静止画像のほぼ完全な再現が可能となり、この再現は、動画中のどの瞬間にも適用可能である。
上記第1圧縮部が、差分を生成して可逆圧縮するものであると、可逆圧縮であるにも拘わらず効率の良い圧縮が期待され、画質と圧縮率とのより高レベルでの両立が図られる。また、その差分を求める際に2次元的な差分を求めるものであると差分ゼロの頻度が増して可逆圧縮による圧縮がより一層効率よくなる。
上記第2圧縮部が、第2データを圧縮する際に、画像中のエッジであるか否かで圧縮方式を切り換えるものであると、非エッジ部分では大幅な圧縮を実現すると共に、エッジ部分については圧縮を控えることで画質を維持することができる。また、データ変換部が、下位桁を切り捨てるものであると演算が不要となり変換が容易である。
上記第1圧縮部が分割部などを備え上位データと下位データとを分けて処理する形態によれば、後で詳述するようにデータ中の数値の分布傾向が顕著に異なっている上位データと下位データとで、各々に適した可逆な処理を施すことができ、画質と圧縮率とのより高レベルでの両立が図られる。また、このような上位データおよび下位データは、アルゴリズムが単純な可逆圧縮処理で大幅な圧縮が期待できるため圧縮の処理時間が短い。
また、上記の上位データ圧縮部が第1の符号化部を備えると、圧縮対象数値のみが、その圧縮対象数値と連続数とを表わす数値とに符号化されるため、原データよりも冗長度が増すという事態が回避され、圧縮率が向上する。
また、上記の上位データ圧縮部が第2の符号化部を備えると、エントロピー符号化(典型的にはハフマン符号化)による、圧縮率の更なる向上が見込まれる。
さらに、上記の上位データ圧縮部が、ヒストグラム算出部と符号割当部とを備え、第2の符号化部が、符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いてエントロピー符号化(例えばハフマン符号化)を施すものであると、符号の割り当てが固定されたテーブルを用いたエントロピー符号化と比べ、圧縮率をさらに大きく向上させることができる。
また、上記第1圧縮部が下位データ圧縮部を備えると、下位データについても適切な可逆圧縮が施されて圧縮率が向上する。
また、上記の下位データ圧縮部が、エントロピー符号化を施すものであると、エントロピー符号化(典型的にはハフマン符号化)による、圧縮率の更なる向上が見込まれる。
さらに、上記の下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであると、そのような指示によってより高速な圧縮処理を選択することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
以下において説明する実施形態は、例えば監視カメラなどで撮影されて得られた動画データが入力され、その動画データにデータ圧縮を施す動画圧縮装置である。この動画データは、複数のフレームの時間的な連続で構成された動画を表しており、各フレームは静止画像を表している。動画データのデータ構造としては、各フレームの静止画像を表した画像データが連なった構造となっており、この動画圧縮装置は、これらの画像データを順次に受け取って処理する。
図1は、本発明の動画圧縮装置の一実施形態を示すブロック構成図である。
この図1に示す動画圧縮装置500は、情報処理装置の一種であるパーソナルコンピュータ上に構築される装置であり、間引き処理部505、差分符号化部510、オフセット部520、エッジ検出部525、プレーン分割部530、Lプレーン圧縮部540、Hプレーン圧縮部550、およびFAKE画素圧縮部560を備えている。各部505〜560の詳細は後述するが、この動画圧縮装置500内での画像データの流れは以下のとおりである。
画像データD0は、図1に示す動画圧縮装置500の間引き処理部505に入力されて、画像データから、画像中の周期的な画素部分に相当するTRUE画素データが間引かれる。間引かれた残りはFAKE画素データとなる。これらTRUE画素データおよびFAKE画素データが、それぞれ、本発明にいう第1データおよび第2データの各一例に相当する。
TRUE画素データは差分符号化部510に入力されて、2次元差分符号化処理、すなわち、入力されてきたデータを構成する数値の連続について、画像上で見てその数値に複数方向それぞれに隣接する複数の数値に基づいた2次元的な差分を求めることによりその差分を表わす8ビットの数値の連続からなる画像データを生成する処理が行なわれる。この差分符号化部510は、本発明にいう差分生成部の一例に相当する。なお、本発明にいう差分生成部としては、後述する主走査方向や副走査方向の1次元の差分を求めるものであってもよいが、本実施形態では、2次元的な差分を求める差分符号化部510を採用している。
差分符号化部510で生成された、差分を表わす数値の連続からなる画像データは、オフセット部520に入力されて所定値だけオフセットされる。その後、エッジ検出部525とプレーン分割部530に入力され、エッジ検出部525では、オフセットされた差分値に基づいて画像のエッジ部分が検出され、プレーン分割部530では、画像データ中の8ビットの各数値が下位4ビットと上位4ビットとに分けられることにより、画像データは、下位4ビットの数値の連続からなる下位サブプレーンD1Lと上位4ビットの数値の連続からなる上位サブプレーンD1Hに分割される。このオフセット部520は、本発明にいうオフセット部の一例に相当し、エッジ検出部525は、本発明にいう判定部の一例に相当し、プレーン分割部530は、本発明にいう分割部の一例に相当する。また、下位サブプレーンD1Lおよび上位サブプレーンD1Hは、それぞれ、本発明にいう下位データおよび上位データの各一例に相当する。
プレーン分割部530で分割された下位サブプレーンD1Lおよび上位サブプレーンD1Hは、それぞれ、Lプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550に入力されて可逆圧縮が施される。これらLプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550は、それぞれ、本発明にいう下位データ圧縮部および上位データ圧縮部の各一例に相当する。
Lプレーン圧縮部540のハフマン符号化部541では、数値と符号とを対応づける固定的なハフマンテーブルに従って、そのハフマン符号化部541に入力されてきた下位サブプレーンD1Lを構成する数値をそのハフマンテーブルに従う符号に置き換える符号化処理が行なわれる。このハフマン符号化は、エントロピー符号化の一種である。なお、Lプレーン圧縮部540にはモード切換部542が組み込まれており、このモード切換部542は、ユーザから、高速モードと通常モードとの切り換えを指示されて、上記のハフマン符号化部541によるハフマン符号化を経る通常モードと、ハフマン符号化を省略して下位サブプレーンD1Lをそのまま出力する高速モードとを切り換える。このようなLプレーン圧縮部540からは、下位サブプレーンD1Lが圧縮された下位圧縮データD2Lが出力されるが、高速モードの場合には下位圧縮データD2Lは下位サブプレーンD1Lそのものである。
一方、Hプレーン圧縮部550には、ランレングス符号化部551と、データスキャニング部552と、ハフマン符号化部553が備えられており、上位サブプレーンD1Hはランレングス符号化部551に入力される。
ランレングス符号化部551では、先ず、入力されてきた上位サブプレーンD1Hのデータの中から1つもしくは複数の圧縮対象数値の存在及び同一の圧縮対象数値の連続数が検出される。次いで、ランレングス符号化部551では、その検出結果を受けて、上位サブプレーンD1Hのデータ中、圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力すると共に、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力するという符号化処理が行なわれる。このランレングス符号化部551では、その符号化処理にあたっては、同一の圧縮対象数値の連続数に応じ、その連続数を異なるビット数で表現する符号化が行なわれる。ここでは、具体的には、同一の圧縮対象数値の連続数が所定数以下のときはその連続数を1単位ビット数で表現し、その連続数が所定数を越えるときは2単位ビット数で表現する符号化が行なわれる。本実施形態では、このランレングス符号化部551が、本発明にいう第1の符号化部の一例に相当する。
また、ランレングス符号化部551での符号化後のデータは、次に、データスキャニング部552とハフマン符号化部553との双方に入力される。データスキャニング部552では、ランレングス符号化部551で符号化された後のデータの全てをスキャニングして、そのデータ中に出現する全ての数値の出現頻度(ヒストグラム)が求められる。ここで、この出現頻度を求める処理は、本実施形態では、図1に示す上位サブプレーンD1Hの1つずつを単位として実行され、各上位サブプレーンD1Hの、ランレングス符号化部551で符号化された後のデータ中の数値の出現頻度が求められる。さらに、データスキャニング部552では、求められたデータヒストグラム(数値の出現頻度)に基づき、ハフマンテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる。このデータスキャニング部552は、本発明にいうヒストグラム推定部および符号割当部の各一例を兼ね備えたものに相当する。
データスキャニング部552で数値に符号が割り当てられてなるハフマンテーブルは、ハフマン符号化部553に渡され、ハフマン符号化部553では、その渡されたハフマンテーブルに従って、そのハフマン符号化部553に入力されてきたデータを構成する数値を、そのハフマンテーブルに従う符号、すなわち、出現頻度の高い数値ほど短かいビット長で表わされる符号に置き換える符号化処理が行なわれる。このハフマン符号化部553は、本発明にいう第2の符号化部の一例に相当する。
ハフマン符号化部553でハフマン符号化された後のデータは、データスキャニング部552で割り当てられた数値と符号との割当テーブルを含む圧縮情報が添付され、上位サブプレーンD1Hが圧縮された上位圧縮データD2HとしてHプレーン圧縮部550から出力される。
このようにLプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550のそれぞれから出力される下位圧縮データD2Lと上位圧縮データD2Hとの組は、TRUE画素データが可逆圧縮された可逆圧縮データを構成する。
一方、上記の間引き処理部505で得られたFAKE画素データは、FAKE画素圧縮部560に入力されて非可逆圧縮処理が施される。このFAKE画素圧縮部560には、ビット短縮部561と、ランレングス符号化部562と、ハフマン符号化部563とが備えられており、FAKE画素データを構成する数値はビット短縮部561で1ビットまたは4ビットの符号に置換される。このとき、上記エッジ検出部525によって検出されたエッジ部分に相当する画素か否かで符号の置換方法が異なっている。このように1ビットまたは4ビットの符号に置換された後は、ランレングス符号化部562およびハフマン符号化部563によって、上記Hプレーン圧縮部550における処理と全く同様の処理が実行される。この結果、FAKE画素圧縮部560からは、FAKE画素データが非可逆圧縮された非可逆圧縮データD3が出力される。
TRUE画素データの可逆圧縮データとFAKE画素データの非可逆圧縮データとで、フレームの静止画像を表した元の画像データに対する圧縮データが構成される。そして、一連のフレームに対応した一連の圧縮データによって動画データの圧縮データが構成される。動画データのこのような圧縮データは、通信回線を介して送信されたり、記録媒体に保存されたりする。そして、送信先や再生機器で圧縮データにデータ伸長処理が施されて動画の表示などに利用される。このデータ伸長処理にあたっては、図1で説明した各種の符号化処理に対応する復号化処理が施されて、元の動画を表した一連の画像データに十分に近似した一連の画像データが復元され、元の動画が高画質で再現される。さらに、例えば防犯上必要な場合などには、動画中の所望の瞬間について元の静止画像とほぼ同一の静止画像を再現するためにも利用される。
図2は、図1に示す動画圧縮装置500が構築されるパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。
この図2に示すパーソナルコンピュータ100には、CPU111、RAM112、通信インターフェース113、ハードディスクコントローラ114、FDドライブ115、CDドライブ116、マウスコントローラ117、キーボードコントローラ118、ディスプレイコントローラ119、および通信用ボード120が備えられており、これらはバス110で相互に接続されている。
ハードディスクコントローラ114は、このパーソナルコンピュータ100に内蔵されているハードディスク104のアクセスを制御するものであり、FDドライブ115、CDドライブ116は、このパーソナルコンピュータ100に取出し自在に装填されるフレキシブルディスク(FD)130、CDROMに代表されるCD型媒体140にアクセスするものである。また、マウスコントローラ117、キーボードコントローラ118は、このパーソナルコンピュータ100に備えられたマウス107、キーボード108の操作を検出してCPU111に伝達する役割を担っている。さらに、ディスプレイコントローラ119は、このCPU111の指示に基づいて、パーソナルコンピュータ100に備えられた画像ディスプレイ109の表示画面上に画像を表示する役割を担っている。
通信用ボード120は、SCSI等の汎用インターフェースプロトコルに準拠した通信を担っており、圧縮後の動画データをインターフェースケーブル150を介して他の機器に転送する役割を担っている。
さらに、通信用インターフェース113は、インターネット等の汎用の通信を担っており、このパーソナルコンピュータ100は、この通信用インターフェース113を経由して動画データを送信することもできる。
RAM112には、ハードディスク104に格納されているプログラムが読み出されてCPU111での実行のために展開され、CPU111では、そのRAM112に展開されたプログラムが読み出されて実行される。
図3は、本発明の動画圧縮プログラムの一実施形態に相当する画像圧縮処理プログラムの模式構成図である。
ここでは、この動画圧縮プログラム600は、CD型媒体140に記憶されているが、本発明の動画圧縮プログラムを記憶する記憶媒体は、プログラムを記憶することができるものであればその種類を問うものではなく、例えばハードディスク装置の磁気ディスクであってもよく、あるいはフレキシブルディスクやMOディスクやDVDであってもよく、あるいはカード型やテープ型の記憶媒体であってもよい。また、本発明の動画圧縮プログラムは、記憶媒体に記憶されているものに限定されず、例えば通信回線で通信されるものであってもよい。
この動画圧縮プログラム600は、間引き処理部605、差分符号化部610、オフセット部620、エッジ検出部625、プレーン分割部630、Lプレーン圧縮部640、Hプレーン圧縮部650、およびFAKE画素圧縮部660から構成されている。
この図3に示すCD型媒体140が、図2に示すパーソナルコンピュータ100に装填されCDドライブ116でアクセスされてそのCD型媒体140に記憶されているプログラムがこのパーソナルコンピュータ100にアップロードされ、ハードディスク104に記憶される。このハードディスク104に記憶されたプログラムがそのハードディスク104から読み出されてRAM112に展開されCPU111で実行されると、このパーソナルコンピュータ100は図1に示す動画圧縮装置500として動作する。
ここで、図3に示す動画圧縮プログラム600は、パーソナルコンピュータ100にインストールされてCPU111で実行されることにより、そのパーソナルコンピュータ100内に図1に示す動画圧縮装置500を実現するものであり、間引き処理部605、差分符号化部610、オフセット部620、エッジ検出部625、プレーン分割部630、Lプレーン圧縮部640、Hプレーン圧縮部650、およびFAKE画素圧縮部660は、CPU111で実行されることにより、そのパーソナルコンピュータ100を、図1に示す動画圧縮装置500を構成する、それぞれ、間引き処理部505、差分符号化部510、オフセット部520、エッジ検出部525、プレーン分割部530、Lプレーン圧縮部540、Hプレーン圧縮部550、およびFAKE画素圧縮部560として動作させるプログラム部品である。つまり、これらのプログラム部品により、動画圧縮装置500の構成要素がパーソナルコンピュータ100上に実質的に構築されることとなる。
図3の動画圧縮プログラム600を構成する各部605〜660の、CPU111で実行されたときの作用は、それぞれ、図1の動画圧縮装置500を構成する各部505〜560の作用そのものである。したがって、図1の動画圧縮装置500の各部505〜560に関する、これまでの説明、および、以下に説明する詳細説明をもって、図3の動画圧縮プログラム600を構成する各部605〜660の説明を兼ねるものとする。
図4は、図1の動画圧縮装置500に入力される画像データのデータ構造および間引き処理の概念を示す図である。
図4に示すように、図1に示す動画圧縮装置500に入力される画像データは、所定の主走査方向(図の横方向)とその主走査方向とは直角な副走査方向(図の縦方向)とに画素が並んでおり、主走査方向に並ぶ画素の列はラインと称される。ここでは8ライン分の画素が示されており、画素と画素との間隔は600dpiの解像度に相当する。
各画素の位置は、画素値を表す符号T,Fに付された添え字で表現される。例えば3番目のラインについて、主走査方向に並ぶ各画素の画素値には、その並び順に、
3_1,3_2,3_3,3_4,…
という添え字が付されている。
図1に示す動画圧縮装置500を構成する間引き処理部505には、このように並んだ画素値からなる画像データが入力され、各画素を、TRUE画素とFAKE画素とに分類する。この図4に示す各画素のうちTRUE画素は画素値が符号Tで表され、FAKE画素は画素値が符号Fで表されている。TRUE画素は、画素の並びの中から周期的に間引かれた画素であり、ここでは一例として、副走査方向に1ラインおきの各ライン(奇数番目のライン)について、主走査方向に1画素おきの各画素(奇数番目の画素)がTRUE画素として間引き出されている。この結果、この図4に示す例ではTRUE画素は、元の600dpiの解像度から300dpiの解像度に低下した画像を構成する画素に相当しており、元の画像データの4分の1に相当する画素が間引き出されたこととなる。このように間引き出されたTRUE画素は、そのようなTRUE画素の連続からなるTRUE画素データを構成し、そのTRUE画素データの構造は、元の画像データと同様に、主走査方向と副走査方向に画素が並んだ構造となっている。TRUE画素の間引きによって残ったFAKE画素についても、そのFAKE画素の連続からなるFAKE画素データを構成する。
TRUE画素の間引き出しとしては、このほかに例えば、副走査方向に2ラインおきの各ラインについて、主走査方向に2画素おきの各画素を間引き出すことによって元の画像データの9分の1に相当する画素を間引き出す方式や、主走査方向と副走査方向とでは間引きだしの周期が異なる方式なども採用可能であるが、以下では、図4に示すように、奇数番ラインの奇数番画素が間引き出されたものとして説明を続ける。
間引き処理部505によるTRUE画素の間引き出しの周期は、動画を構成する各フレームで同一の周期であるが、間引き出しの位置(位相)は、フレーム間で変化する。
図5は、フレーム間での間引き出し位置の変化を説明する図である。
この図5には、動画を構成する複数のフレームfn−2,fn−1,fn,fn+1が時間軸に沿って並んでいる様子が概念的に示されている。そして、各フレームfn−2,fn−1,fn,fn+1の左肩には各4つの画素An−2,Bn−2,Cn−2,Dn−2;An−1,Bn−1,Cn−1,Dn−1;An,Bn,Cn,Dn;An+1,Bn+1,Cn+1,Dn+1が示されている。これらの画素は、時間的に隣り合って並んでいる複数のフレームfn−2,fn−1,fn,fn+1それぞれの画像上で互いに同一の箇所(左肩)に位置しており、図4に示すデータ構造の左上に示されている4つの画素T1_1,F1_2,F2_1,F2_2にいずれも該当する。図4に示すデータ構造では、これら4つの画素T1_1,F1_2,F2_1,F2_2のうち左上の画素T1_1がTRUE画素となっているが、図5に示す各フレームfn−2,fn−1,fn,fn+1においては、1フレーム中に示された4つの画素のうち、斜線が付された画素がTRUE画素となっている。つまり、TRUE画素の位置は、時間的に隣接するフレームどうしで異なっており、1フレーム毎に1画素あるいは1ラインずつTRUE画素の位置が移動する。その結果TRUE画素の位置は、時間の進行に伴って4フレームごとに画像上で時計回りに一巡する。このようなTRUE画素の位置の移動は、画像上の全てのTRUE画素について同様となっており、従ってTRUE画素の配列の周期は変わらず、配列の位相のみがフレーム毎に変わっていくこととなる。後述するように、TRUE画素の連続からなるTRUE画素データには可逆な圧縮処理が施され、FAKE画素の連続からなるFAKE画素データには非可逆な圧縮処理が施されるが、この図5に示すようにTRUE画素の位置が移動すると、時間的に平均して見て画像上の各画素での画質が均質化する。また、画像上のどの画素にも、データが可逆に圧縮される瞬間が存在し、そのような可逆なデータ部分を、TRUE画素が一巡する分のフレーム(例えばこの図5に示すような4フレーム)について集めることで、動画中のどの瞬間についても、その瞬間における静止画像をほぼ同等の静止画像を再現することが出来る。
以下、TRUE画素データに対する可逆な圧縮処理について説明する。
この可逆な圧縮処理の最初にTRUE画素データは、図1の動画圧縮装置500を構成する差分符号化部510に入力されて2次元差分符号化処理が施され、主走査方向に隣接する画素どうしの差分における副走査方向での更なる差分が求められる。
この2次元差分符号化処理を具体的に説明する。
図6は、差分符号化部510に入力されるTRUE画素データの構造を示す図、図7は、このTRUE画素データに対して2次元差分符号化処理が施された後のデータの構造を示す図である。
TRUE画素データは、上述したように、画像から間引き出された画素からなる低解像度の画像を表したものであり、画像データの一種である。TRUE画素データが表す画像は、所定の主走査方向に画素がM個並んでなるラインが、その主走査方向とは直角な副走査方向にNライン並ぶことによって構成されており、このような構成を反映してその画像データも、図6に示すように、主走査方向(図の左右方向)に画素値がM個並んでなるラインが、副走査方向(図の上下方向)にNライン並んでいるという構造を備えている。この図6では、上からn番目のライン中の、左からm番目の画素値はPn,mと表記されており、この表記法を用いて、副走査方向にn番目のラインについては、主走査方向に並ぶ各画素の画素値が、その並び順に、
Pn,1,Pn,2,…,Pn,m−1,Pn,m,…,Pn,M−2,Pn,M−1,Pn,M
と表されている。これらの画素値は、16進表示で表された数値である。
ここで、図1に示す差分符号化部510には、上記のような画像データが入力されて2次元差分符号化処理が施され、主走査方向に隣接する画素どうしの差分における副走査方向での更なる差分が求められる。
図7には、2次元差分符号化処理が施されたデータの構造が示されており、このデータも、2次元差分符号化後の画素値が主走査方向にM個並んでなるラインが、副走査方向にNライン並んでいるという構造を備えている。この図では、上からn番目のライン中の、左からm番目の、2次元差分符号化後の画素値は、Xn,mと表記されており、この2次元差分符号化後の画素値Xn,mは、図6の中央部に示す、2次元差分符号化前の4つの画素値{Pn−1,m−1,Pn−1,m,Pn,m−1,Pn,m}から、下記の変換式によって得られる。
Xn,m=(Pn,m−Pn,m−1)−(Pn−1,m−Pn−1,m−1) …(1)
ここで、n=1の場合やm=1の場合には、右辺の2次元差分符号化前の画素値の添え字に0が現れることとなるが、添え字が0となる画素値については、下記のように定義する。
P0,0=P0,m=00 (m=1〜M), Pn,0=Pn−1,M (n=1〜N)…(2)
ここで、式(2)の「00」は、画素値を16進表示で表したときに値がゼロであることを表している。以下、式(1)および式(2)の意味について簡単に説明する。
式(1)は、主走査方向に隣接する画素どうしの差分(すなわち、カッコの中の値)における副走査方向での更なる差分によって2次元差分符号化後の画素値Xn,mが得られることを表しており、2次元差分符号化前の画素値Pn,mが隣接する画素の画素値と相関が強い(すなわち同じような大きさの画素値である)場合には、2次元差分符号化後の画素値Xn,mは、ゼロに近い値となる。
式(2)は、副走査方向の仮想的な0番目のラインと、各ラインの左から0番目の仮想的な画素値とを新たに設けたときの各画素値の定義を表す式である。主走査方向については左端の画素値(左から0番目の画素値Pn,0)とそのラインより1ライン前のラインの右端の画素値Pn−1,Mとを同一視するという定義となっている。また、副走査方向については、図の一番上側の画素値(0番目のライン上の画素値)、すなわち、P0,0やP0,mが全て0に固定された定義となっている。
2次元差分符号化後のデータにおいて、1ライン目の画素値、および各ラインの1番目の画素値については、式(1)の変換式の右辺に、添え字が「0」である項が現れるため、式(2)の定義が適用されることとなる。具体的には上記の式(1)および式(2)により、2次元差分符号化後の1ライン目の画素値は、
X1,1=P1,1,
X1,2=P1,2−P1,1,
X1,3=P1,3−P1,2,
…………
X1,M=P1,M−P1,M−1
のように表される。
一方、2次元差分符号化後のデータにおいて、各ラインの1番目の画素値については、上記の式(2)により、
X1,1=P1,1,
X2,1=(P2,1−P1,M)−P1,1,
X3,1=(P3,1−P2,M)−(P2,1−P1,M),
…………
XN,1=(PN,1−PN−1,M)−(PN−1,1−PN−2,M)
のように表される。このように、1ライン目の画素値、および各ラインの1番目の画素値については、その変換の仕方がやや特殊であるが、これらの画素値以外の画素値については、式(2)の定義が適用されることなく、式(1)がそのまま適用される。例えば、2ライン目の画素値のうち一番左端を除いた画素値は、
X2,2=(P2,2−P2,1)−(P1,2−P1,1),
X2,3=(P2,3−P2,2)−(P1,3−P1,2),
…………
X2,M=(P2,M−P2,M−1)−(P1,M−P1,M−1)
のように表される。
この2次元差分符号化処理を、具体的な数値を用いて説明する。
図8は、図1の差分符号化部510における2次元差分符号化処理を例示して示す図である。
この図の左側(パート(A))に示す各数値が画像データを構成する画素値であり、この図の右側(パート(B))に示す各数値が2次元差分符号化処理で出力される出力値である。この図の横方向が主走査方向であり、主走査方向に並んだ8つの数値の並びが上記のラインである。この図に示すデータにはこうした8つの数値が並んだラインが全部で8本あり、図6および図7のデータにおいてN=8,M=8の場合のデータに相当する。
図8のパート(A)に示すデータの2次元差分符号化処理では、先ず、1ライン目の各画素値「90 8A 8A 7B …」のうち、一番左の「90」については、この値がそのまま上記のX1,1として出力され、それ以外のX1,2,X1,3,…については、主走査方向に隣接する画素値どうしの差分の値「8A−90=FA」「8A−8A=00」…が出力される。ここで、「8A」から「90」を引き算した結果は実際には負の数となり、9ビットで「1FA」と表されるが、MSBの1ビットである最上位の「1」は省略し、下位8ビットである「FA」のみを出力する。
2ライン目については、X2,1を求める式、
X2,1=(P2,1−P1,M)−P1,1
において、M=8としたときの右辺の{P2,1,P1,8,P1,1}に対し、図8のパート(A)に示す数値が代入されて、「(87−58)−90=9F」がX2,1として出力される。それ以外のX2,2,X2,3,…については、2ライン目についての主走査方向に隣接する画素値どうしの差分と、1ライン目についての主走査方向に隣接する画素値どうしの差分とのさらなる差分の値「(84−87)−(8A−90)=3」「(88−84)−(8A−8A)=04」…が出力される。
3ライン目については、X3,1を求める式、
X3,1=(P3,1−P2,M)−(P2,1−P1,M)
において、M=8としたときの右辺の{P3,1,P2,8,P2,1,P1,8}に、図8のパート(A)に示す数値が代入されて、「(8B−4C)−(87−58)=10」がX3,1として出力される。それ以外のX3,2,X3,3,…については、3ライン目についての主走査方向に隣接する画素値どうしの差分と、2ライン目についての主走査方向に隣接する画素値どうしの差分とのさらなる差分の値「(86−8B)−(84−87)=FE」「(8A−86)−(88−84)=00」…が出力される。
以下、4ライン目以降についても、3ライン目の演算と同じ演算を繰り返すことにより、図8のパート(B)に示す各数値が得られることとなる。
圧縮された動画データに対する伸長処理では、このように2次元差分符号化されたデータに対してデータの復号化処理が行われる。この復号化処理では、2次元差分符号化されたデータの値からPn,mを求める式が使用されており、この式は以下のようにして求めることができる。
2次元差分符号化後の画素値Xi,jを、i=1からi=mまで足し上げ、さらにj=1からj=mについて足し上げた結果は、式(1)および式(2)を用いて下記の式(3)のように表される。
Figure 2009290552
ここで、式の途中に現れる{P0,0,Pn,0,P0,m}に対して、式(2)が適用されている。この式から、2次元差分符号化前の画素値Pn,mは、下記の式(4)のように表される。
Figure 2009290552
図1に示すパーソナルコンピュータ4では、上記の式(4)により、先ず、1ライン目の画素値P1,1,P1,2,…,P1,Mが求められる。例えば、1ライン目の画素値のうち主走査方向にm番目の画素値は、上記の式(4)にn=1を代入し、さらに式(2)のP0,M=0を利用して、下記の式(5)のように表される。
Figure 2009290552
このようにして、1ライン目の画素値、P1,1,P1,2,…,P1,Mがすべて求められる。
2ライン目の画素値P2,1,P2,1,…,P2,Mについては、同様に上記の式(4)にn=2を代入し、さらに1ライン目の画素値の複合化で得られたP1,Mを用いることで求めることができる。例えば、2ライン目の画素値のうち主走査方向にm番目の画素値は、下記の式(6)のように表される。
Figure 2009290552
3ライン目以降の画素値についても同様にして、上記の式(6)やそれ以降の計算で複合化された画素値を用いて求めることができる。図1に示すパーソナルコンピュータ4では、このような方式でデータの復号化処理が行われる。
図1の差分符号化部510では、以上説明したような2次元差分符号化が画像データに施される。この2次元差分符号化によって得られるデータは、図1のオフセット部520に入力され、そのデータの各数値について所定のオフセット値が加算され、データが下位サブプレーンD1Lと上位サブプレーンD1Hとに分割される。ここでは、データの分割までの処理について具体的な画像を例に用いて説明する。
図9は、画像データの例を示す図である。
この図9のパート(A)には、画像の一例としてモノクロの風景画像が示されており、本実施形態では、このような画像の各画素における色の濃度が8ビットの数値で表現された画像データが用いられる。図9のパート(B)には、パート(A)に示す風景画像を表す画像データにおけるデータ値のヒストグラムが示されており、このヒストグラムの横軸はデータ値、縦軸はデータ数(画素数)を表している。通常の画像ではヒストグラムの幅が広く、ヒストグラム中でデータ数の山谷は生じてもヒストグラムの途中にデータ数が「0」の領域が生じることは極めてまれである。
図10は、画像データに対する差分符号化およびオフセットの効果を示す図である。
この図10のパート(A)には、図9に示した画像データに対して差分符号化が施されて得られるデータのヒストグラムが示されており、このヒストグラムの横軸はデータ値、縦軸は出現頻度を表している。画像データに対して、図6および図7で説明した差分符号化が施されると、データのヒストグラムは、一般に、この図10のパート(A)に示すような、最小データ値と最大データ値の双方に鋭いピークを有するヒストグラムとなる。そして、このようなデータに対してオフセットが施されると、データのヒストグラムは、図10のパート(B)に示すような、オフセット値のところに鋭いピークを持つヒストグラムとなる。本実施形態ではオフセット値として「8」が用いられており、オフセットの結果、値が「16」以上となるデータの頻度はほとんど「0」となっている。
このように差分符号化およびオフセットによってヒストグラムが変形されたデータは、図1のプレーン分割部530によって下位サブプレーンD1Lと上位サブプレーンD1Hとに分割される。
図11は、プレーン分割部530によるデータ分割の効果を説明する図である。
この図11には、図10のパート(B)に示すヒストグラムがデータ値「15」とデータ値「16」との間で切り離されたヒストグラムが示されており、図1のプレーン分割部530によるデータ分割は、まさにこのようなヒストグラムの分割に相当する効果を生じる。すなわち、本実施形態では、データを構成している8ビットの各数値が上位4ビットと下位4ビットとに分割されることで、下位4ビットが表す数値の連続からなる下位サブプレーンD1Lと上位4ビットが表す数値の連続からなる上位サブプレーンD1Hとが得られる。そして、下位サブプレーンD1Lを構成する4ビットの数値が値「0」から値「15」までの各数値をそのまま表現していて、上位サブプレーンD1Hを構成する4ビットの数値の場合は、値「16」から値「256」までの、16間隔16種類の数値を表現していると解釈すると、下位サブプレーンD1Lのヒストグラムは、この図11の左側に示されたヒストグラムとほぼ同じものとなり、上位サブプレーンD1Hのヒストグラムは、図11の右側に示されたヒストグラムとほぼ同じものとなる。ただし、上位サブプレーンD1Hのヒストグラムについては、図11の右側に示されたヒストグラムのデータ値「16」のところに、図11の左側に示されたヒストグラムの面積に等しい高さのピークが付加されたものとなる。
以下では、上位サブプレーンD1Hと下位サブプレーンD1Lとに分割された後のデータの処理について説明する。
まず、上位サブプレーンD1Hに対する処理について説明する。
図11の右側に示されたヒストグラムにおいて画素の出現頻度がほとんどゼロに近いことからわかるように、上位サブプレーンD1H中の数値は、ゼロに近い値(16進数表示での「00」や「01」や「FF」)の連続が多いことが予想される。このため、上位サブプレーンD1Hに圧縮を施すには、同一の数値の連続を符号化することで圧縮を行うランレングス符号化が有効であり、上位サブプレーンD1Hは、図1に示すHプレーン圧縮部550の構成要素の1つであるランレングス符号化部551に入力される。
本実施形態では、処理の都合上、ランレングス符号化部551で、上位サブプレーンD1Hを構成する連続した4ビットの数値が2つで1つの8ビットの数値として取り扱われ、16進数表示で値「00」から値「FF」までの数値の連続に対して以下の符号化処理が適用される。
この符号化処理では、複数の8ビットの数値のうちの特定の数値についてのみ符号化処理が行なわれる。このため、このランレングス符号化部551では、受け取ったデータの中から、符号化処理を行なう数値(ここでは、この数値を「圧縮対象数値」と称する)と、その圧縮対象数値の連続数が検出される。
本実施形態では、一例として、「01」、「FF」および「00」の3つの数値を圧縮対象数値としている。
図12は、図1に示すランレングス符号化部551での符号化の説明図である。
図12の上のラインは、上位サブプレーンD1Hを構成するデータ、下のラインは、ランレングス符号化部551での符号化処理を行なった後のデータである。
ここでは、図12の上のラインに示すように、ランレングス符号化部551からは、
「06 02 02 02 01 01 01 01 04 05 00 … 」
なるデータが入力されたものとする。このとき、図1のランレングス符号化部551では、先頭の「06」は圧縮対象数値ではなく、次に続く「02 02 02」も圧縮対象数値ではなく、次に、圧縮対象数値である「01」が4つ連続していること、次に、圧縮対象数値ではない「04」、「05」を間に置いて、圧縮対象数値である「00」が32767個連続していることが検出される。
図13は、ランレングス符号化部における、圧縮対象数値を対象にした符号化のアルゴリズムを示す図である。
この図13中、Zは同一の圧縮対象数値の連続数、例えば図12の上のラインの「01」についてはZ=4、「00」についてはZ=32767である。
また、図13中、「YY」は、16進2桁で表わされた圧縮対象数値自体を表わしている。その「YY」に続く、「0」又は「1」は1ビットで表現された「0」又は「1」であり、さらにそれに続く「XXX XXXX…」は、1つの「X」が1ビットを表わしており、この「XXX XXXX…」でZの値を表現している。
すなわち、図13は、圧縮対象数値「YY」がZ<128連続するときは、1バイト目で圧縮対象数値「YY」を表現し、それに続く1バイトで、先頭ビットが「0」、それに続く7ビットでZの値を表現すること、また、圧縮対象数値「YY」がZ≧128連続するときは、1バイト目で圧縮対象数値「YY」を表現し、それに続く2バイト(16ビット)のうちの先頭の1ビットを「1」とすることで2バイトに跨って表現されていることを表現し、それに続く15ビットで、Zの値を表現することを意味している。
この図13に示す規則に従って図2に示す符号化の例について説明する。
図1のプレーン分割部530から入力されてきた上位サブプレーンD1Hのデータ(上のライン)を構成する先頭の数値「06」は圧縮対象数値ではないため、その「06」のまま出力される。また、それに続く「02 02 02」も、「02」は圧縮対象数値ではなく、これら3つの「02」もそのまま出力される。次に、圧縮対象数値である「01」が4個連続するため、「01 04」に符号化される。次の「04」及び「05」は圧縮対象数値ではないため、そのまま「04 05」が出力される。
次に「00」が32767個連続しているため、「00」を置き、次の1バイトのうちの先頭の1ビットを「1」とし、次いで15ビットで32767−128を表現することにより、「00 FF 7F」の3バイトで「00」が32767個連続していることを表現する。すなわち、連続数128は、最初のビット「1」を除き、「00 00」と表現される。
図14は、図1のランレングス符号化部551における、連続数に応じた符号化処理の例を示す図である。
・「00」が127個連続するときは、2バイトを用いて「00 7F」に符号化され、
・「00」が32767個連続するときは、3バイトを用いて「00 FF 7F」に符号化され、
・「00」が32895個連続するときは、3バイトを用いて「00 FF FF」に符号化され、
「00」が128個連続するときは、3バイトを用いて「00 80 00」に符号化され、
「01」が129個連続するときは、3バイトを用いて「01 80 01」に符号化され、
・「FF」が4096個連続するときは、3バイトを用いて「FF 8F 80」に符号化される。
図1に示すランレングス符号化部551では、上記のような符号化処理が行なわれる。
本実施形態によるランレングス符号化部551によれば、最大圧縮率は、3/32895=1/10,965にまで向上する。また、このランレングス符号化部551が符号化処理の対象としている上位サブプレーンD1Hのデータは、図11のヒストグラムで説明したように、4ビットの数値のほとんどが、データ値「16」を表現した数値「0」であり、その4ビットの数値から作られる8ビットの数値も、多くが、16進数表示で数値「00」となる。このためランレングス符号化部551における符号化処理によって大幅なデータ圧縮が期待される。
図1のHプレーン圧縮部550内のランレングス符号化部551で上記の符号化処理の行なわれた後のデータは、次に図1のHプレーン圧縮部550を構成するデータスキャニング部552とハフマン符号化部553に入力される。
このデータスキャニング部552では、先ず、ランレングス符号化部551から出力されたデータの全体がスキャニングされてデータ値の出現頻度が求められる。
図15は、データスキャニング部552によるスキャニング結果の例を示す図である。
ここでは、「A1」の出現頻度が最も強く、以下順に、「A2」、「A3」、「A4」、…の順であるとする。尚、これら「A1」、「A2」等は数値を直接表わしている訳ではなく、数値を表わす符号である。すなわち、「A1」は例えば数値「00」、「A2」は数値「FF」等である。また、ここでは、簡単のため、図1のランレングス符号化部551から送られてくるデータは全てのデータ値が「A1」〜「A16」の16個の数値のうちのいずれかの数値であるものとする。そして、このような16個の数値それぞれに対して、データスキャニング部552では、出現頻度に応じた符号が割り当てられてハフマンテーブルが作成される。即ち、出現頻度の最も高い「A1」には、2ビットで表わされた符号「00」が割り当てられ、次の「A2」には、やはり2ビットで表わされた符号「01」が割り当てられ、次の「A3」、さらに次の「A4」には、3ビットで表わされる、それぞれ、符号「100」、符号「101」が割り当てられ、次の「A5」〜「A8」には、5ビットで表わされる各符号が割り当てられ、以下同様に、出現頻度が低い数値ほど多くのビット数で表わされた符号が割り当てられる。
図16は、ハフマンテーブルの一例を示す図である。
このハフマンテーブルは、図15と一致させてあり、出現頻度が高い数値ほど短かいビット数で表わされた符号に置き換えられるように並べられた、符号化前(置き換え前)の数値と符号化後(置き換え後)の数値との対応テーブルである。
図1のHプレーン圧縮部550を構成するハフマン符号化部553では、このようなハフマンテーブルに従ってデータの数値が符号化され、その結果、多くの数値が短かいビット数の符号に置き換えられることとなってデータ圧縮が実現される。
図17は、ハフマンテーブルに用意される符号列の具体例を示す図である。
図17に示す符号列では、各符号列中の「,」よりも右側の数値がビット長を意味しており、その「,」から左側に並ぶそのビット長分の2進符号が実際の符号を表わしている。例えば、図17の左上の第1番目の符号は「11」の2ビット、次の2番目の符号は「011」の3ビット、その次の3番目の符号は「010」の3ビット、さらにその次の4番目の符号は「1010」の4ビットである。このような符号列により、出現頻度が高い数値ほど短かいビット数で表わされた符号に置き換えられる。
以上の図12〜図17で説明した処理により、図1のHプレーン圧縮部550に入力される上位サブプレーンD1Hについては、ランレングス符号化部551による符号化とハフマン符号化部553による符号化が施されることにより高い圧縮率で圧縮されて上位圧縮データD2Hとなる。
次に、下位サブプレーンD1Lに対する処理について説明する。プレーン分割部530で分割された下位サブプレーンD1Lは、Lプレーン圧縮部540を構成するハフマン符号化部541において、図15〜図17で説明したハフマン符号化処理が行われる。ハフマン符号化後の下位サブプレーンD1Lは、下位圧縮データD2LとしてLプレーン圧縮部540から出力される。なお、上述したように、ユーザから、高速モードが指示された場合には、上記のハフマン符号化部541によるハフマン符号化処理は省略されて、Lプレーン圧縮部540から出力されることになる。
次に、FAKE画素データについての非可逆圧縮処理について説明する。間引き処理部505で得られたFAKE画素データはFAKE画素データ圧縮部560に入力され、FAKE画素データ圧縮部560内のビット短縮部561は、そのFAKE画素データがエッジ部分の画素データであるか否かに応じて、このFAKE画素データを、4ビットあるいは1ビットに符号化する。エッジ部分であるか否かは、オフセット部520によるオフセット後の差分データに基づき、図1のエッジ検出部525によって判定される。
以下、FAKE画素データが符号化される様子について説明する。
図4に示すTRUE画素の画素値をTn_kと表現した場合に、そのTRUE画素に隣接するFAKE画素の画素値はFn_k+1,Fn+1_k,Fn+1_k+1というように表現され、そのTRUE画素に対してそれらのFAKE画素を挟んだ位置のTRUE画素の画素値は、Tn_k+2,Tn+2_k,Tn+2_k+2と表現される。エッジ検出部525では、このような4つのTRUE画素の画素値Tn_k,Tn_k+2,Tn+2_k,Tn+2_k+2から2次元差分符号化処理で得られる差分値(ここでは、前述のように16進数表示で値「00」から値「FF」までの数値で表した差分値ではなく、画素値をそのまま差分をとって得られる10進数表示での差分値)が、エッジ検出部525に設定されている正の整数値の閾値パラメータLを用いて規定される、(−L)未満の領域、あるいは(+L)以上の領域に属する場合には、上述した3つのFAKE画素の画素値Fn_k+1,Fn+1_k,Fn+1_k+1はエッジ部分であると判定され、ビット短縮部561において「1」から始まる4ビットの符号に符号化される。
図18は、4ビット符号への符号化方式を表す図である。
この符号化方式では、FAKE画素の画素値は、その画素値を表した8ビットのビット値の下位5桁が切り捨てられ、残った上位3桁の先頭に「1」が付加されることで「1000」〜「1111」の符号に符号化される。従って、この図の表に示すように、符号化前の「0」〜「255」の数値のうち「0」〜「31」の数値は「1000」に符号化され、「22」〜「63」の数値は「1001」に符号化される。以下同様に、「64」〜「95」、「96」〜「127」、「128」〜「159」、「160」〜「191」、「192」〜「223」、「224」〜「255」の数値は、それぞれ、「1010」、「1011」、「1100」、「1101」、「1110」、「1111」に符号化される。このような符号化方式は、ビット値の桁の切り捨てというごく単純な処理で実現される。このような4ビット符号への符号化によって元の画像の情報がある程度維持されて画質低下が回避される。
エッジ検出部525では、上述した4つのTRUE画素の画素値Tn_k,Tn_k+2,Tn+2_k,Tn+2_k+2から2次元差分符号化処理で得られる差分値が、(−L)以上かつ(+L)以下の領域に属する場合には、上述した3つのFAKE画素の画素値Fn_k+1,Fn+1_k,Fn+1_k+1はエッジ部分ではないと判定され、ビット短縮部561において1ビットの符号「0」に符号化される。
1ビットまたは4ビットの符号に置換されたデータは、ランレングス符号化部562およびハフマン符号化部563によって、上記Hプレーン圧縮部550における処理と全く同様の処理が施される。ここで、FAKE画素データ圧縮部560にも、Hプレーン圧縮部550のデータスキャニング部552と同様の働きをするデータスキャニング部が存在するが、図1ではその図示は省略されている。ランレングス符号化処理およびハフマン符号化処理が施されたFAKE画素データは、非可逆圧縮データD3としてFAKE画素データ圧縮部560から出力される。
Lプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550のそれぞれから出力される下位圧縮データD2Lと上位圧縮データD2Hとに、さらに非可逆圧縮データD3が加わったデータの組で、元の画像データに対して非可逆圧縮処理が施された圧縮データが構成される。そして、その非可逆圧縮処理が施された圧縮データの連続によって、元の動画データに対して非可逆圧縮処理が施された圧縮動画データが構成される。
本発明の動画圧縮装置の一実施形態を示すブロック構成図である。 動画圧縮装置が構築されるパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の動画圧縮プログラムの一実施形態に相当する画像圧縮処理プログラムの模式構成図である。 動画圧縮装置に入力される画像データのデータ構造および間引き処理の概念を示す図である。 フレーム間での間引き出し位置の変化を説明する図である。 差分符号化部に入力されるTRUE画素データの構造を示す図である。 TRUE画素データに対して2次元差分符号化処理が施された後のデータの構造を示す図である。 差分符号化部における2次元差分符号化処理を例示して示す図である。 画像データの例を示す図である。 画像データに対する2次元差分符号化およびオフセットの効果を示す図である。 プレーン分割部によるデータ分割の効果を説明する図である。 ランレングス符号化部での符号化の説明図である。 ランレングス符号化部における、圧縮対象数値を対象にした符号化のアルゴリズムを示す図である。 ランレングス符号化部における、連続数に応じた符号化処理の例を示す図である。 データスキャニング部によるスキャニング結果の例を示す図である。 ハフマンテーブルの一例を示す図である。 ハフマンテーブルに用意される符号列の具体例を示す図である。 4ビット符号への符号化方式を表す図である。
符号の説明
100 パーソナルコンピュータ
140 CD型媒体
150 汎用インターフェースケーブル
500 画像圧縮装置
505 間引き処理部
510 差分符号化部
520 オフセット部
525 エッジ検出部
530 プレーン分割部
540 Lプレーン圧縮部
541 ハフマン符号化部
542 モード切換部
550 Hプレーン圧縮部
551 ランレングス符号化部
552 データスキャニング部
553 ハフマン符号化部
560 FAKE画素圧縮部
561 ビット短縮部
562 ランレングス符号化部
563 ハフマン符号化部
600 画像圧縮プログラム
605 間引き処理部
610 差分符号化部
620 オフセット部
625 エッジ検出部
630 プレーン分割部
640 Lプレーン圧縮部
650 Hプレーン圧縮部
660 FAKE画素圧縮部

Claims (17)

  1. 数値の連続で静止画像を表現した画像データの連続で動画を表した被圧縮データを構成する各画像データの数値の連続から数値を間引くことにより、間引き出された数値の連続からなる第1データと残りの数値の連続からなる第2データとを各画像データ毎に作成し、時間的に隣接した画像データどうしでは、間引く数値の該静止画像上における位置を変える間引き処理部と、
    前記第1データに可逆圧縮処理を施す第1圧縮部と、
    前記第2データに非可逆圧縮処理を施す第2圧縮部とを備えたことを特徴とする動画圧縮装置。
  2. 前記間引き処理部が、数値を間引くに当たり、前記静止画像上で周期的な配列を成す各位置に相当する数値を間引き、時間的に隣接した画像データどうしでは、該配列の周期は変えずに位相を変えるものであることを特徴とする請求項1記載の動画圧縮装置。
  3. 前記間引き処理部が、数値を間引くに当たり、前記静止画像上で周期的な2次元配列を成す各位置に相当する数値を間引き、時間的に隣接した画像データどうしでは、該配列の周期は変えずに位相を変えて、間引く数値の該静止画像上における位置を画像データの所定数毎に該静止画像上で一巡させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の動画圧縮装置。
  4. 前記第1圧縮部は、第1データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる差分データを生成する差分生成部を有し、該差分生成部によって生成された差分データに可逆圧縮処理を施すものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  5. 前記第1圧縮部は、第1データを構成する数値について、前記静止画像上で見てその数値に複数方向それぞれに隣接する複数の数値に基づいた2次元的な差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる差分データを生成する差分生成部を有し、該差分生成部によって生成された差分データに可逆圧縮処理を施すものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  6. 前記被圧縮データを構成する画像データが、所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなるものであり、
    前記第2圧縮部が、
    前記静止画像中のエッジ部分を判定する判定部と、
    前記間引き処理部で生成された第2データを構成する数値について、前記判定部で判定されたエッジ部分でない場合には、前記単位ビット数よりも少ないビット数の所定符号を出力し、エッジ部分である場合には、前記単位ビット数以下の少ビット数で表現した数値を出力するデータ変換部とを備えたものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  7. 前記データ変換部が、数値を前記少ビット数で表現するに当たり、前記単位ビット数のビット値の下位桁を切り捨てるものであることを特徴とする請求項6記載の動画圧縮装置。
  8. 前記差分生成部が、前記差分データとして、前記差分を所定の単位ビット数で表わした数値の連続からなる差分データを生成するものであり、
    前記第1圧縮部が、
    前記差分生成部によって生成された差分データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
    前記オフセット部によって数値がオフセットされたデータの各数値を、前記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、該データを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
    前記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを備えたものであることを特徴とする請求項4または5記載の動画圧縮装置。
  9. 前記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項8記載の動画圧縮装置。
  10. 前記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    符号と数値を対応づけるテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項8または9記載の動画圧縮装置。
  11. 前記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    ハフマンテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにハフマン符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項8から10のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  12. 前記上位データ圧縮部が、上位データ中の数値のうち、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    前記第1の符号化部で符号化された後のデータ中に出現する数値のヒストグラムを求めるヒストグラム推定部と、
    前記ヒストグラム推定部で求められたヒストグラムに基づき、符号と数値を対応づけるテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる符号割当部と、
    前記符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項8から11のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  13. 前記分割部によって分割された下位データに対して可逆圧縮処理を施す下位データ圧縮部を備えたことを特徴とする請求項8から12のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  14. 前記下位データ圧縮部が、符号と数値を対応づけるテーブルを用いて下位データにエントロピー符号化を施すものであることを特徴とする請求項13記載の動画圧縮装置。
  15. 前記下位データ圧縮部が、ハフマンテーブルを用いて下位データにハフマン符号化を施すものであることを特徴とする請求項13または14記載の動画圧縮装置。
  16. 前記下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであることを特徴とする請求項13から15のうちいずれか1項記載の動画圧縮装置。
  17. 情報処理装置に組み込まれて該情報処理装置上に、
    数値の連続で静止画像を表現した画像データの連続で動画を表した被圧縮データを構成する各画像データの数値の連続から数値を間引くことにより、間引き出された数値の連続からなる第1データと残りの数値の連続からなる第2データとを各画像データ毎に作成し、時間的に隣接した画像データどうしでは、間引く数値の該静止画像上における位置を変える間引き処理部と、
    前記第1データに可逆圧縮処理を施す第1圧縮部と、
    前記第2データに非可逆圧縮処理を施す第2圧縮部とを構築することを特徴とする動画圧縮プログラム。
JP2008140969A 2008-05-29 2008-05-29 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム Abandoned JP2009290552A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008140969A JP2009290552A (ja) 2008-05-29 2008-05-29 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム
US12/994,415 US20110135009A1 (en) 2008-05-29 2009-05-19 Combined lossy and lossless video compression
EP09754633A EP2286593A1 (en) 2008-05-29 2009-05-19 Combined lossy and lossless video compression
PCT/JP2009/059482 WO2009145125A1 (en) 2008-05-29 2009-05-19 Combined lossy and lossless video compression

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008140969A JP2009290552A (ja) 2008-05-29 2008-05-29 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009290552A true JP2009290552A (ja) 2009-12-10

Family

ID=41119947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008140969A Abandoned JP2009290552A (ja) 2008-05-29 2008-05-29 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20110135009A1 (ja)
EP (1) EP2286593A1 (ja)
JP (1) JP2009290552A (ja)
WO (1) WO2009145125A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014106921A1 (ja) * 2013-01-04 2014-07-10 ソニー株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、及び送受信システム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9373152B2 (en) 2010-06-17 2016-06-21 Thinci, Inc. Processing of graphics data of a server system for transmission including multiple rendering passes
US8754900B2 (en) 2010-06-17 2014-06-17 Thinci, Inc. Processing of graphics data of a server system for transmission
US9111072B1 (en) * 2011-08-23 2015-08-18 Tectonic Labs, LLC Anti-reverse engineering unified process
GB201119206D0 (en) 2011-11-07 2011-12-21 Canon Kk Method and device for providing compensation offsets for a set of reconstructed samples of an image
EP2611158B1 (en) * 2011-12-29 2019-12-18 Swisscom AG Method and system for optimized delta encoding
US9386318B2 (en) 2012-12-12 2016-07-05 Apple Inc. Lossless image compression using differential transfer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276384A (ja) * 1988-09-12 1990-03-15 Canon Inc 画像伝送装置
JPH08336134A (ja) * 1995-04-06 1996-12-17 Sanyo Electric Co Ltd 動画像圧縮符号化方法、動画像圧縮符号化装置、動画像復号方法、動画像復号装置、及び、記録媒体
JP2006352547A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Fujifilm Holdings Corp データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH065889B2 (ja) * 1986-04-18 1994-01-19 富士写真フイルム株式会社 画像デ−タ圧縮処理方法
US4847677A (en) * 1988-04-27 1989-07-11 Universal Video Communications Corp. Video telecommunication system and method for compressing and decompressing digital color video data
US5432870A (en) * 1993-06-30 1995-07-11 Ricoh Corporation Method and apparatus for compressing and decompressing images of documents
EP0679032B1 (en) * 1994-04-20 2010-06-23 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image encoding and decoding method and apparatus using edge systhesis and inverse wavelet transform
JP3302229B2 (ja) * 1994-09-20 2002-07-15 株式会社リコー 符号化方法、符号化/復号方法及び復号方法
JP3132456B2 (ja) * 1998-03-05 2001-02-05 日本電気株式会社 階層的画像符号化方式、及び階層的画像復号方式
US6774943B1 (en) * 1998-09-01 2004-08-10 Ess Technology, Inc. Method and apparatus for edge enhancement in digital images
US6944350B2 (en) * 1999-12-17 2005-09-13 Utah State University Method for image coding by rate-distortion adaptive zerotree-based residual vector quantization and system for effecting same
EP1119186A3 (en) * 2000-01-19 2002-07-31 Xerox Corporation Method for generating anti-aliased text and line graphics in compressed document images
US8036475B2 (en) * 2002-12-13 2011-10-11 Ricoh Co., Ltd. Compression for segmented images and other types of sideband information
US20050259729A1 (en) * 2004-05-21 2005-11-24 Shijun Sun Video coding with quality scalability
US7376265B2 (en) * 2004-06-17 2008-05-20 Seiko Epson Corporation Segmentation-based hybrid compression scheme for scanned documents
US7466867B2 (en) * 2004-11-26 2008-12-16 Taiwan Imagingtek Corporation Method and apparatus for image compression and decompression
US7956930B2 (en) * 2006-01-06 2011-06-07 Microsoft Corporation Resampling and picture resizing operations for multi-resolution video coding and decoding
JP4434155B2 (ja) * 2006-02-08 2010-03-17 ソニー株式会社 符号化方法、符号化プログラムおよび符号化装置
US8116581B2 (en) * 2007-06-28 2012-02-14 Microsoft Corporation Efficient image representation by edges and low-resolution signal
JP2011019059A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Fujifilm Corp 画像データ圧縮装置および画像データ圧縮プログラム
US20110026591A1 (en) * 2009-07-29 2011-02-03 Judit Martinez Bauza System and method of compressing video content

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276384A (ja) * 1988-09-12 1990-03-15 Canon Inc 画像伝送装置
JPH08336134A (ja) * 1995-04-06 1996-12-17 Sanyo Electric Co Ltd 動画像圧縮符号化方法、動画像圧縮符号化装置、動画像復号方法、動画像復号装置、及び、記録媒体
JP2006352547A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Fujifilm Holdings Corp データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014106921A1 (ja) * 2013-01-04 2014-07-10 ソニー株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、及び送受信システム
US9536280B2 (en) 2013-01-04 2017-01-03 Sony Corporation Transmitting apparatus, receiving apparatus, transmitting method, receiving method, and transmitting and receiving system
JPWO2014106921A1 (ja) * 2013-01-04 2017-01-19 ソニー株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、及び送受信システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2286593A1 (en) 2011-02-23
WO2009145125A1 (en) 2009-12-03
US20110135009A1 (en) 2011-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5421408B2 (ja) αチャンネル映像復号化装置、αチャンネル復号化方法及び記録媒体
US7899115B2 (en) Method for scalably encoding and decoding video signal
CN112055971B (zh) 视频编解码方法、编解码器以及存储介质
JP2009290552A (ja) 動画圧縮装置および動画圧縮プログラム
WO2003094113A1 (en) Compression of images and image sequences through adaptive partitioning
KR101041973B1 (ko) 플래그 부호화 방법, 플래그 복호화 방법, 및 상기 방법을이용한 장치
US9077960B2 (en) Non-zero coefficient block pattern coding
JP6039833B2 (ja) 画像復号装置
JP4633576B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4173498B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2011019008A (ja) 動画圧縮送信装置、動画圧縮送信プログラム、および動画圧縮送信方法
JP2006074337A (ja) 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法、及びこれらのプログラム
WO2012128209A1 (ja) 画像符号化装置、画像復号装置、プログラムおよび符号化データ
JP4139657B2 (ja) 映像信号の符号化装置および復号化装置
JP4131970B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4741317B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4131969B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4699307B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4181147B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4633577B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
KR20240002428A (ko) 머신을 위한 스케일러블 비디오 코딩
KR20240002416A (ko) Npu를 이용한 머신 분석을 위한 비트스트림 포맷
KR20240030922A (ko) Mpeg-vcm에 기반하여 인공신경망을 분산 처리하는 npu 및 방법
JP2010028649A (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2004222142A (ja) 映像信号の圧縮方法および復号方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20121012