JP4699307B2 - データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム - Google Patents

データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4699307B2
JP4699307B2 JP2006204760A JP2006204760A JP4699307B2 JP 4699307 B2 JP4699307 B2 JP 4699307B2 JP 2006204760 A JP2006204760 A JP 2006204760A JP 2006204760 A JP2006204760 A JP 2006204760A JP 4699307 B2 JP4699307 B2 JP 4699307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
unit
compression
numerical value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006204760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008035066A (ja
JP2008035066A5 (ja
Inventor
由紀夫 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006204760A priority Critical patent/JP4699307B2/ja
Publication of JP2008035066A publication Critical patent/JP2008035066A/ja
Publication of JP2008035066A5 publication Critical patent/JP2008035066A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4699307B2 publication Critical patent/JP4699307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は、画像データ等のデータを圧縮するデータ圧縮装置、およびコンピュータ等の情報処理装置をデータ圧縮装置として動作させるデータ圧縮プログラムに関する。
従来より、記憶容量の低減化や通信量の低減化等のために、画像データ等のデータを圧縮する技術が広く採用されている。
例えば、特許文献1には、原画像から代表色を選定しCLUT(カラールックアップテーブル)を構成する際に、連続する色番号が近い値の色データを持つように色番号を割り当て、次にCLUTに対応したビットマップを作成して隣接画素間の色番号の差分を求め、差分が大きな値を取る場合、画質劣化を起こさない範囲でビットマップの色番号を変更し、差分を小さな値に偏らせ、差分データに対してランレングス符号化を施すという技術が開示されている。
また、特許文献2には、各色に対応してそれぞれ割り当てられたデータが複数集まって構成される画像用データを非可逆圧縮して符号化し、そして、データの1つを透明色に割り当てると共に、その透明色を可逆とし、画像用データを即値(差分符号化の際の最初の値)とその即値に続く複数の差分値(差分符号化の際の前の値)とで構成し、それらの値を非可逆圧縮して符号化等する際、透明色を表す即値と差分値とを可逆とし、さらに、透明色を表す即値を、各一色のデータ値の中間の値としたり、透明色を表す差分値を「0」としたりするという技術が提案されている。
また、特許文献3には、数を予測された数(s’(j))と実際の数(s(j))との差分によって符号化することが提案されている。
さらに、特許文献4には、n列目の画素データ列に対して、副走査方向の同一画素データの分布状況を認識するとともに、主走査方向の同ー画素データの分布状況を認識し、これらの認識結果を基に、副走査方向に連続する同ー画素データを圧縮処理するか、あるいは主走査方向に連続する同一画素データを圧縮処理するかを決定する画像圧縮装置が提案されている。
ここで、データ圧縮技術を適用した1つのシステムを紹介する。
図1は、データ圧縮技術が適用されたプリントシステムの一例を示す図、図2は、プリントシステムにおけるデータ処理の流れを示す図である。
このプリントシステムは、図1に示すように、ホストコントローラ100と、インターフェース機器200と、プリンタ300とで構成されており、ホストコントローラ100とインターフェース機器200との間はSCSI等の汎用インターフェースケーブル150で接続され、さらにインターフェース機器200とプリンタ300との間は専用インターフェースケーブル250で接続されている。
ホストコントローラ100の内部では、図2に示すように、PDF,PS,TIFF等、様々な言語やフォーマットで記述された文字や画像のデータ11が、画像(CT;Continuous Tone)データと文字やライン等(LW;Line Work)のデータとに分けられて、それぞれについてRIP(Raster Image Processing)を行なうことによりビットマップデータ12A,13Aが生成され、さらにそれぞれについてデータ圧縮処理が行なわれて、CTについての圧縮データ14、LWについての圧縮データ15が生成される。これらの圧縮データ14,15は、図1に示す汎用インターフェースケーブル150を経由して、ホストコントローラ100からインターフェース機器200に転送される。インターフェース機器200では、転送されてきた圧縮データ14,15にデータ伸長処理を施して、ビットマップデータ12B,13Bを生成する。ここで、CTデータについてはホストコントローラ100でのデータ圧縮の際非可逆データ変換処理が行なわれており、データ伸長後のCTデータ(ビットマップデータ12B)は完全にはデータ圧縮前のCTデータ(ビットマップデータ12A)には戻らないが、ほぼ同一のビットマップデータが復元される。
インターフェース機器200では、データ伸長後のCTデータ(ビットマップデータ12B)とLWデータ(ビットマップデータ13B)とが合成され、さらに網点情報等がタグとして付加されてプリンタ300に送られる。プリンタ300では、インターフェース機器200から受け取ったビットマップデータとそれに付加されたタグ情報とに従って画像がプリント出力される。
ホストコントローラ100とインターフェース機器200とが例えば相互に離れている場合、あるいは、インターフェース機器200が複数台のホストコントローラから画像データを受信するシステムの場合など、ホストコントローラ100とインターフェース機器200を別々の装置として構成する必要がある場合には、図2に示すような、ホストコントローラ100でデータ圧縮を行なってインターフェース機器200にデータ転送しインターフェース機器でデータ伸長するように構成することにより、ホストコントローラ100からインターフェース機器200へのデータ転送時間を短縮することができ、プリントの生産性が向上する。
ここで、一般的には、CTデータについては、非可逆ではあるが圧縮率の高いJPEG等の圧縮方式が採用され、LWデータについてはPackBits等の可逆圧縮方式が採用される。
特開平5−328142号公報 特開平10−164620号公報 特表2001−5−20822号公報 特開平9−200540号公報
しかし、JPEG等の圧縮方式では、ソフトウェアでの圧縮処理に時間を要し、圧縮処理のシステム全体としての処理能力を劣化させる要因となっていた。
本発明は上記事情に鑑み、CTデータの圧縮に適用可能な新たな好ましい圧縮処理を行うことができるデータ圧縮装置およびデータ圧縮プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のデータ圧縮装置は、
所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなる被圧縮データにデータ圧縮処理を施すデータ圧縮装置において、
被圧縮データを構成する数値を、上記連続におけるその数値の周囲の所定位置に存在する複数の数値とその数値との相違が縮小するように書き換えて出力する非可逆データ変換部と、
該非可逆データ変換部によって出力された被圧縮データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる新たな被圧縮データを生成する差分生成部と、
上記差分生成部によって生成された新たな被圧縮データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
上記オフセット部によって数値がオフセットされた被圧縮データの各数値を、上記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、該被圧縮データを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
上記分割部によって分割された下位データに対して可逆圧縮処理を施す下位データ圧縮部と、
上記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記の『被圧縮データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより』における『隣接する』とは、データストリーム上で隣接してもよいが、必ずしもそれに限定されるものではない。例えば、2次元画像データが1次元ストリーム状のデータとして扱われている場合であれば、2次元的な画像上で見て隣接してもよい。また、『隣接する数値どうしの差分』とは、1次元的な差分のみならず2次元以上の多次元的な差分も含む意である。以下においても同様である。
また、本発明のデータ圧縮装置においては、上記非可逆データ変換部が、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および上記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度に満たない場合には、その書き換え対象の数値を該平均値に書き換えるものであることが好ましい。このとき、上記非可逆データ変換部が、圧縮率の入力を受けるものであり、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および上記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が、上記圧縮率が大きいほど大きい所定程度に満たない場合には、その書き換え対象の数値を該平均値に書き換えるものであってもよい。
また、本発明のデータ圧縮装置においては、上記非可逆データ変換部が、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および上記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度以上である場合には、元の相違以下該所定程度以上の相違が残るように書き換えるものであることが好ましい。
また、本発明のデータ圧縮装置は、
上記上位データ圧縮部が、上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部を備えたものであることも好ましく、さらには、
上記上位データ圧縮部が、
上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
符号と数値を対応づけるテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることが、より好ましい。
また、本発明のデータ圧縮装置は、
上記上位データ圧縮部が、
上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
ハフマンテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにハフマン符号化を施す第2の符号化部を備えたものであってもよい。
さらに、本発明のデータ圧縮装置は、
上記上位データ圧縮部が、
上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
上記第1の符号化部で符号化された後のデータ中に出現する数値のヒストグラムを求めるヒストグラム算出部と、
上記ヒストグラム算出部で求められたヒストグラムに基づき、符号と数値を対応づけるテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる符号割当部と、
上記符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いて、上記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることが、より好ましい。
また、本発明のデータ圧縮装置は、
上記下位データ圧縮部が、符号と数値を対応づけるテーブルを用いて下位データにエントロピー符号化を施すものであることが好ましい。
ここで、本発明のデータ圧縮装置において、上記の下位データ圧縮部は、ハフマンテーブルを用いて下位データにハフマン符号化を施すものであってもよい。
また、本発明のデータ圧縮装置は、
上記下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであることも好適である。
上記目的を達成する本発明のデータ圧縮プログラムは、
プログラムを実行する情報処理装置内に組み込まれて該情報処理装置に、所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなる被圧縮データにデータ圧縮処理を実行させるデータ圧縮プログラムにおいて、
上記情報処理装置上に、
被圧縮データを構成する数値を、上記連続におけるその数値の周囲の所定位置に存在する複数の数値とその数値との相違が縮小するように書き換えて出力する非可逆データ変換部と、
該非可逆データ変換部によって出力された被圧縮データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる新たな被圧縮データを生成する差分生成部と、
上記差分生成部によって生成された新たな被圧縮データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
上記オフセット部によって数値がオフセットされた被圧縮データの各数値を、上記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、該被圧縮データを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
上記分割部によって分割された下位データに対して可逆圧縮処理を施す下位データ圧縮部と、
上記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを構築することを特徴とする。
なお、本発明にいうデータ圧縮プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいうデータ圧縮プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述したデータ圧縮装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、本発明のデータ圧縮プログラムがコンピュータ上に構成するオフセット部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、1つの要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されてもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されても良い。
上記本発明のデータ圧縮装置ないしデータ圧縮プログラムによれば、被圧縮データ中の数値と上記の数値群の平均値との差分値の大きさが上記の所定の正定値以上であれば、非可逆データ変換部により、その数値を平均値に近づけるように数値の書き換えが行われる。このため、数値の書き換えが行われたデータは周囲の数値との差が小さい数値で構成されることとなり、隣接した数値同士の相関が強くて圧縮されやすいデータとなる。このような数値の書き換えが行われたデータは、オフセット部によって数値がオフセットされた後に上位データと下位データとに分割されて、それぞれのデータに対しては可逆圧縮処理が実行される。
一般に、CTデータから得られる新たな色版データの場合には、後で詳述するように、上位データと下位データとではデータ中の数値の分布傾向が顕著に異なっているので、各データに適した可逆圧縮処理が存在し、本発明による圧縮処理によって全体として大きな圧縮率が達成される。また、各データに施される可逆圧縮処理としては、アルゴリズムが単純な処理が適用可能であるため、本発明による圧縮処理は処理時間が短く、特にCTデータの圧縮に適用すると特に好ましい圧縮処理が実現される。
ここで、上記本発明のデータ圧縮装置ないしデータ圧縮プログラムは、非可逆データ変換部における数値の書き換えの方式として、数値と、その数値および上記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度に満たない場合には、その書き換え対象の数値を該平均値に書き換える方式を採用することにより、書き換え後のデータを、同程度の大きさの数値が連続して現れるデータに変換することができる。このようなデータ変換の結果、被圧縮データは、極めて圧縮されやすい形態のデータに変換されることとなる。このとき、非可逆データ変換部が、圧縮率の入力を受けるものであり、上記所定程度が上記圧縮率が大きいほど大きいものであるような書き換え方式を採用することにより、ユーザの所望するような圧縮率でデータの圧縮が行われる。
また、上記本発明のデータ圧縮装置ないしデータ圧縮プログラムが、非可逆データ変換部における数値の書き換えの方式として、数値と、該数値および上記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度以上である場合には、元の相違以下該所定程度以上の相違が残るように書き換える方式を採用することにより、データの形態が圧縮されやすい形態に変換されるとともにデータ中の連続する数値の変化の情報などといった元のデータの特徴も充分維持されることとなる。
また、上記の上位データ圧縮部が第1の符号化部を備えると、圧縮対象数値のみが、その圧縮対象数値と連続数とを表わす数値とに符号化されるため、原データよりも冗長度が増すという事態が回避され、圧縮率が向上する。
また、上記の上位データ圧縮部が第2の符号化部を備えると、エントロピー符号化(典型的にはハフマン符号化)による、圧縮率の更なる向上が見込まれる。
さらに、上記の上位データ圧縮部が、ヒストグラム算出部と符号割当部とを備え、第2の符号化部が、符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いてエントロピー符号化(例えばハフマン符号化)を施すものであると、符号の割り当てが固定されたテーブルを用いたエントロピー符号化と比べ、圧縮率をさらに大きく向上させることができる。
また、上記の下位データ圧縮部が、エントロピー符号化を施すものであると、エントロピー符号化(典型的にはハフマン符号化)による、圧縮率の更なる向上が見込まれる。
さらに、上記の下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであると、そのような指示によってより高速な圧縮処理を選択することができる。
以下において説明する実施形態は、図1に示す全体システムの中のホストコントローラに組み込まれる画像圧縮装置であり、さらに具体的には、図2に示すホストコントローラ内のCTのビットマップデータ12AおよびLWのビットマップデータ13Aについてデータ圧縮を行なう処理に関するものである。したがって、ここでは、図1,図2を参照して説明したCTデータおよびLWデータについてのデータ圧縮処理が以下に説明する本発明の実施形態としてのデータ圧縮処理に置き換わり、インターフェース機器内でのデータ伸長(解凍)処理もその本発明の実施形態としてのデータ圧縮処理に対応したデータ伸長(解凍)処理に置き換わるものと理解し、図1に示す全体システムおよび図2に示す処理の流れについて重複した図示および重複説明は省略する。
図3は、本発明のデータ圧縮装置の一実施形態に相当する画像圧縮装置を示すブロック構成図である。
この図3に示す画像圧縮装置500は、CTデータおよびLWデータの両方に対して、圧縮処理を施す画像圧縮装置であり、この圧縮処理のために、差分符号化部510、フィルタリング処理部515、オフセット部520、プレーン分割部530、Lプレーン圧縮部540、Hプレーン圧縮部550を備えている。各部510〜550の詳細は後述するが、この画像圧縮装置500内での画像データの流れは以下のとおりである。
入力画像ファイルD0(本実施形態では、図2に示すように、ビットマップに展開されたCTデータ12AやLWデータ13Aが格納されたファイル)は、まず、フィルタリング処理部515に入力される。また、このフィルタリング処理部515には、ユーザから指定された、入力画像ファイルD0のデータを圧縮する際の圧縮率も入力される。このフィルタリング処理部515では、このデータを構成する画素値それぞれについて、各画素値の位置を中心とする画素値のブロックの平均値と、各画素値との差分の大きさが指定された圧縮率に応じて決まる所定値未満であれば各画素値をブロックの平均値に書き換え、その差分の大きさが上記の所定値以上であれば各画素値を差分の大きさが上記の所定値となるように各画素値を書き換える処理(以下では、フィルタリング処理と呼ぶ)が行われる。入力されたデータは、このフィルタリング処理により画素値の相関が強められて圧縮されやすいデータに変換される。ここで、フィルタリング処理部515が、本発明にいう非可逆データ変換部の一例に相当する。
フィルタリング処理が施されたデータは、次に差分符号化部510に入力されて、2次元差分符号化処理、すなわち、入力されてきたデータを構成する数値の連続について、画像上で見てその数値に複数方向それぞれに隣接する複数の数値に基づいた2次元的な差分を求めることによりその差分を表わす8ビットの数値の連続からなる画像データを生成する処理が行なわれる。この差分符号化部510は、本発明にいう差分生成部の一例に相当する。
差分符号化部510で生成された、差分を表わす数値の連続からなる画像データは、オフセット部520に入力されて所定量のオフセットが施される。プレーン分割部530では、オフセット後の画像データ中の8ビットの各数値が、下位ビットと上位ビットとに分けられることにより、画像データが、下位ビットの数値の連続からなる下位サブプレーンD1Lと上位ビットの数値の連続からなる上位サブプレーンD1Hとに分割される。このオフセット部520が、本発明にいうオフセット部の一例に相当し、プレーン分割部530が、本発明にいう分割部の一例に相当する。また、下位サブプレーンD1Lおよび上位サブプレーンD1Hは、それぞれ、本発明にいう下位データおよび上位データの各一例に相当する。プレーン分割部530で分割された下位サブプレーンD1Lおよび上位サブプレーンD1Hは、それぞれ、Lプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550において可逆圧縮が施される。これらLプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550は、それぞれ、本発明にいう下位データ圧縮部および上位データ圧縮部の各一例に相当する。以下、Lプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550においてそれぞれ施される可逆圧縮の内容の概略を説明する。
Lプレーン圧縮部540には、Lプレーン圧縮部540にハフマン符号化部541が備えられており、下位サブプレーンD1Lは、このハフマン符号化部541に入力される。このハフマン符号化部541は、数値と符号とを対応づける固定的なハフマンテーブルに従って、入力されてきた下位サブプレーンD1Lを構成する数値をそのハフマンテーブルに従う符号に書き換える符号化処理を行う。このハフマン符号化は、エントロピー符号化の一種である。なお、Lプレーン圧縮部540にはモード切換部542が組み込まれており、このモード切換部542は、ユーザから、高速モードと通常モードとの切り換えを指示されて、上記のハフマン符号化部541によるハフマン符号化を経る通常モードと、ハフマン符号化を省略して下位サブプレーンD1Lをそのまま出力する高速モードとを切り換える。このようなLプレーン圧縮部540からは、下位サブプレーンD1Lが圧縮された下位圧縮データD2Lが出力されるが、高速モードの場合には下位圧縮データD2Lは下位サブプレーンD1Lそのものである。
一方、Hプレーン圧縮部550には、ランレングス符号化部551と、データスキャニング部552と、ハフマン符号化部553が備えられており、上位サブプレーンD1Hはランレングス符号化部551に入力される。
ランレングス符号化部551では、先ず、入力されてきた上位サブプレーンD1Hのデータの中から1つもしくは複数の圧縮対象数値の存在及び同一の圧縮対象数値の連続数が検出される。次いで、ランレングス符号化部551では、その検出結果を受けて、上位サブプレーンD1Hのデータ中、圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力すると共に、圧縮対象数値については、その圧縮対象数値と、その圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力するという符号化処理が行なわれる。このランレングス符号化部551では、その符号化処理にあたっては、同一の圧縮対象数値の連続数に応じ、その連続数を異なるビット数で表現する符号化が行なわれる。ここでは、具体的には、同一の圧縮対象数値の連続数が所定数以下のときはその連続数を1単位ビット数で表現し、その連続数が所定数を越えるときは2単位ビット数で表現する符号化が行なわれる。本実施形態では、このランレングス符号化部551が、本発明にいう第1の符号化部の一例に相当する。
また、ランレングス符号化部551での符号化後のデータは、次に、データスキャニング部552とハフマン符号化部553との双方に入力される。データスキャニング部552では、ランレングス符号化部551で符号化された後のデータの全てをスキャニングして、そのデータ中に出現する全ての数値の出現頻度(ヒストグラム)が求められる。ここで、この出現頻度を求める処理は、本実施形態では、図3に示す上位サブプレーンD1Hの1つずつを単位として実行され、各上位サブプレーンD1Hの、ランレングス符号化部551で符号化された後のデータ中の数値の出現頻度が求められる。さらに、データスキャニング部552では、求められたデータヒストグラム(数値の出現頻度)に基づき、ハフマンテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる。このデータスキャニング部552は、本発明にいうヒストグラム算出部および符号割当部の各一例を兼ね備えたものに相当する。
データスキャニング部552で数値に符号が割り当てられてなるハフマンテーブルは、ハフマン符号化部553に渡され、ハフマン符号化部553では、その渡されたハフマンテーブルに従って、そのハフマン符号化部553に入力されてきたデータを構成する数値を、そのハフマンテーブルに従う符号、すなわち、出現頻度の高い数値ほど短かいビット長で表わされる符号に書き換える符号化処理が行なわれる。このハフマン符号化部553は、本発明にいう第2の符号化部の一例に相当する。
ハフマン符号化部553でハフマン符号化された後のデータは、データスキャニング部552で割り当てられた数値と符号との割当テーブルを含む圧縮情報が添付され、上位サブプレーンD1Hが圧縮された上位圧縮データD2HとしてHプレーン圧縮部550から出力される。
このようにLプレーン圧縮部540およびHプレーン圧縮部550のそれぞれから出力される下位圧縮データD2Lと上位圧縮データD2Hとの組が、元の画像データに対する圧縮データが構成される。この圧縮データは、図1に示すSCSI等の汎用インターフェース150を経由してインターフェース機器200に転送される。インターフェース機器200では、その受け取った圧縮データにデータ伸長処理が施されるが、このデータ伸長処理にあたっては、図3で説明した各種の符号化処理に対応する復号化処理が施されて元の入力画像ファイル中の画像データとほぼ同一の画像データが復元される。
図4は、図1に示すホストコントローラのハードウェア構成図である。
図1に示すホストコントローラ100は、図4に示す構成のコンピュータシステムで構成されている。
この図4に示す、コンピュータシステムで構成されたホストコントローラ100には、CPU111、RAM112、通信インターフェース113、ハードディスクコントローラ114、FDドライブ115、CDROMドライブ116、マウスコントローラ117、キーボードコントローラ118、ディスプレイコントローラ119、および通信用ボード120が備えられており、これらはバス110で相互に接続されている。
ハードディスクコントローラ114は、このホストコントローラ100に内蔵されているハードディスク104のアクセスを制御するものであり、FDドライブ115、CDROMドライブ116は、このホストコントローラ100に取出し自在に装填されるフレキシブルディスク(FD)130、CDROM140のアクセスを制御するものである。また、マウスコントローラ117、キーボードコントローラ118は、このホストコントローラ100に備えられたマウス107、キーボード108の操作を検出してCPU111に伝達する役割を担っている。さらに、ディスプレイコントローラ119は、このCPU111の指示に基づいて、ホストコントローラ100に備えられた画像ディスプレイ109の表示画面上に画像を表示する役割を担っている。
通信用ボード120は、SCSI等の汎用インターフェースプロトコルに準拠した通信を担っており、圧縮後の画像データをインターフェースケーブル150を介してインターフェース機器200(図1参照)に転送する役割を担っている。
さらに、通信用インターフェース113は、インターネット等の汎用の通信を担っており、このホストコントローラ100は、この通信用インターフェース113を経由して画像データを取り込むこともできる。
RAM112には、ハードディスク104に格納されているプログラムが読み出されてCPU111での実行のために展開され、CPU111では、そのRAM112に展開されたプログラムが読み出されて実行される。
図5は、本発明のデータ圧縮プログラムの一実施形態に相当する画像圧縮処理プログラムの模式構成図である。
ここでは、この画像圧縮プログラム600は、CDROM140に記憶されている。
この画像圧縮プログラム600は、差分符号化部610、フィルタリング処理部615、オフセット部620、プレーン分割部630、Lプレーン圧縮部640、Hプレーン圧縮部650から構成されている。このCDROM140には、ここに示す画像圧縮プログラム600のほか、図1に示すホストコントローラ100における一連の処理を実行するための各種プログラムが記憶されているが、それらについては従来と同様であるため図示および説明は省略する。
この図5に示すCDROM140が、図4に示すホストコントローラ100に装填されCDROMドライブ116でアクセスされてそのCDROM140に記憶されているプログラムがこのホストコントローラ100にアップロードされ、ハードディスク104に記憶される。このハードディスク104に記憶されたプログラムがそのハードディスク104から読み出されてRAM112に展開されCPU111で実行されると、このホストコントローラ100は、図3に示す画像圧縮装置500としての処理を含む、ホストコントローラとしての各種処理を実行する装置として動作する。
ここで、図5に示す画像圧縮プログラム600は、ホストコントローラ100にインストールされてCPU111で実行されることにより、そのホストコントローラ100内に図3に示す画像圧縮装置500を実現するものであり、差分符号化部610、フィルタリング処理部615、オフセット部620、プレーン分割部630、Lプレーン圧縮部640、Hプレーン圧縮部650は、CPU111で実行されることにより、そのホストコントローラ100を、図3に示す画像圧縮装置500を構成する、それぞれ、差分符号化部510、フィルタリング処理部515、オフセット部520、プレーン分割部530、Lプレーン圧縮部540、Hプレーン圧縮部550として動作させるプログラム部品である。つまり、これらのプログラム部品により、画像圧縮装置500の構成要素がホストコントローラ100上に実質的に構築されることとなる。
図5の画像圧縮プログラム600を構成する各部610〜650の、CPU111で実行されたときの作用は、それぞれ、図3の画像圧縮装置500を構成する各部510〜550の作用そのものである。したがって、図3の画像圧縮装置500の各部510〜550に関する、これまでの説明、および、以下に説明する詳細説明をもって、図5の画像圧縮プログラム600を構成する各部610〜650の説明を兼ねるものとする。
まず、フィルタリング処理部515で行われる処理について詳述する。
図6は、図3のデータ圧縮装置500に入力される入力画像ファイル中の画像データの構造を示す図である。
入力画像ファイル中の画像データで表される画像は、所定の主走査方向に画素がM個並んでなるラインが、その主走査方向とは直角な副走査方向にNライン並ぶことによって構成されており、このような構成を反映してその画像データも、図6に示すように、主走査方向(図の左右方向)に画素値がM個並んでなるラインが、副走査方向(図の上下方向)にNライン並んでいるという構造を備えている。この図では、上からn番目のライン中の、左からm番目の画素値はDn,mと表記されており、この表記法を用いて、副走査方向にn番目のラインについては、主走査方向に並ぶ各画素の画素値が、その並び順に、
n,1,Dn,2,…,Dn,m−1,Dn,m,…,Dn,M−2,Dn,M−1,Dn,M
と表されている。
フィルタリング処理部515に上記の構造のデータが入力されると、フィルタリング処理部515では、このデータにおいて、データのへりの部分に位置する画素、すなわち、1番目のライン中の画素、N番目のライン中の画素、各ライン中の左端に位置する画素、および各ライン中の右端に位置する画素については、その画素値をそのまま出力する。これらの画素以外については、上からn番目のライン中の、左からm番目の画素値Dn,mを(ここでは、n=2〜N−1、m=2〜M−1とする)、下記のルールに従って、新たなデータ値Pn,mに書き換える。
|Dn,m−F|<R ならば、Pn,m=F ……………(1)
n,m−F≧R ならば、Pn,m=F+R ……………(2)
n,m−F≦R ならば、Pn,m=F−R ……………(3)
ここで、上式(1)〜(3)に現れるRは定数であり、Fは下記で定義される値である。
F=(Dn−1,m−1+Dn−1,m+Dn−1,m+1+Dn,m−1+Dn,m+Dn,m+1+Dn+1,m−1+Dn+1,m+Dn+1,m+1)/9 ……………(4)
以下、上式(1)〜(4)で定義されるデータ変換の意味について説明する。
式(4)で定義されるFは、図6の中央部に示す、画素値Dn,mを中心とする3×3個の画素値のブロックの平均値を表している。フィルタリング処理部515では、画素値Dn,mの書き換えを行うに際し、この画素値Dn,mと平均値Fとの差が、所定幅内に収まっているか否かについて判定を行う。この所定幅が上式(1)〜(3)に現れるRであり、このRが、画素値Dn,mと平均値Fとの差の大きさの評価基準となっている。このRは、ユーザから指定された圧縮率に応じて決定される定数であり、圧縮率が大きいほど大きな値となる。
フィルタリング処理部515は、画素値Dn,mと平均値Fとの差が、この所定幅R内に収まっている場合には、式(1)のように平均値Fを、画素値Dn,mの書き換えデータ値Pn,mとして出力する。すなわち、画素値Dn,mが、平均値Fと大差ないと考えられるときには、画素値Dn,mは、その平均値Fに書き換えられることとなる。
一方、画素値Dn,mが、平均値Fに比べて所定幅R以上に大きい場合には、式(2)のようにF+Rが、画素値Dn,mの書き換えデータ値Pn,mとして出力される。すなわち、画素値Dn,mが、平均値Fよりも大きすぎると考えられるときには、画素値Dn,mは、その平均値に所定幅Rを加えただけの、元のDn,mよりは平均値に近い値に書き換えられることとなる。
また、画素値Dn,mが、平均値Fに比べて所定幅R以上に小さい場合には、式(3)のようにF−Rを、画素値Dn,mの書き換えデータ値Pn,mとして出力される。すなわち、
画素値Dn,mが、平均値Fよりも小さすぎると考えられるときには、画素値Dn,mは、その平均値から所定幅Rを引いただけの、元のDn,mよりは平均値に近い値に書き換えられることとなる。
まとめると、上式(1)〜(4)で定義されるデータ変換によって元の画像データの画素値は、この画素値のブロックの平均値に近い値の場合には平均値に書き換えられ、この画素値のブロックの平均値とかけ離れて大きいか、あるいはかけ離れて小さいといった画素値はならされることになる。フィルタリング処理部515における、このようなフィルタリング処理の結果、元の画像データは、隣接する数値間の相関が強いデータに変換され、圧縮されやすいデータとなる。
なお、上記のフィルタリング処理部515では、データのへりの部分に位置する画素(1番目のライン中の画素、N番目のライン中の画素、各ライン中の左端に位置する画素、および各ライン中の右端に位置する画素)については、それらの画素値をそのまま出力するものであったが、本発明は、データのへりの部分に位置する画素の画素値についてもこの画素値を含むブロック(例えば2×2個の画素値のブロック)の平均値との差に応じて画素値の書き換えを行うものであってもよい。
また、本発明は、画素値のブロックとしては、上記のように3×3個の画素値のブロックの代わりに、同じライン上の連続した3個の画素値のブロックなど、その画素値を取り囲む画素値の一部とその画素値とからなるブロックを採用してもよく、本発明は、こうしたブロックの取り方には限定されない。
また、上記のフィルタリング処理部515では、書き換え対象となる画素値と、その画素値のブロックの平均値との差分の大きさに応じて、書き換え処理の分岐を行うものであるが、本発明は、ブロックの平均値との差分に限らず、ブロックの各数値と書き換え対象となる画素値との差分の2乗和の平方根を求めて、その2乗和の平方根の大きさに応じて、書き換え処理の分岐を行うものであってもよい。
フィルタリング処理部515でのフィルタリング処理後のデータは、次に図3の2次元差分符号化部510に入力される。
図7は、図3の差分符号化部510に入力されるデータの構造を示す図、図8は、このデータに対して2次元差分符号化処理が施された後のデータの構造を示す図である。
差分符号化部510に入力されるデータ(フィルタリング処理後のデータ)は、図6に示す、フィルタリング処理前のデータと同様に、図7に示すように、主走査方向(図の左右方向)にデータ値がM個並んでなるラインが、副走査方向(図の上下方向)にNライン並んでいるという構造を備えている。この図7では、上述したフィルタリング処理で得られたデータ値が並んでいる様子が示されており、図7では、これらのデータ値は、16進表示で表されている。図3に示す差分符号化部510には、上記のような構造のデータが入力されて2次元差分符号化処理が施され、主走査方向に隣接するデータ値の差分における副走査方向での更なる差分が求められる。
図8には、2次元差分符号化処理が施されたデータの構造が示されており、このデータも、2次元差分符号化後のデータ値が主走査方向にM個並んでなるラインが、副走査方向にNライン並んでいるという構造を備えている。この図では、上からn番目のライン中の、左からm番目の、2次元差分符号化後のデータ値は、Xn,mと表記されており、以下では、n=1〜N、m=1〜Mとして説明を行う。この2次元差分符号化後のデータ値Xn,mは、図7の中央部に示す、2次元差分符号化前の4つのデータ値{Pn−1,m−1,Pn−1,m,Pn,m−1,Pn,m}から、下記の変換式によって得られる。
n,m=(Pn,m−Pn,m−1)−(Pn−1,m−Pn−1,m−1) …(5)
ここで、n=1の場合やm=1の場合には、式(5)の右辺の2次元差分符号化前のデータ値の添え字に0が現れることとなるが、添え字が0となるデータ値については、下記のように定義する。
0,0=P0,m=00 (m=1〜M), Pn,0=Pn−1,M (n=1〜N)…(6) ここで、式(6)の「00」は、データ値を16進表示で表したときに値がゼロであることを表している。以下、式(5)および式(6)の意味について簡単に説明する。
式(5)は、主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分(すなわち、カッコの中の値)における副走査方向での更なる差分によって2次元差分符号化後のデータ値Xn,mが得られることを表しており、2次元差分符号化前のデータ値Pn,mが隣接するデータ値と相関が強い(すなわち同じような大きさのデータ値である)場合には、2次元差分符号化後のデータ値Xn,mは、ゼロに近い値となる。
式(6)は、副走査方向の仮想的な0番目のラインと、各ラインの左から0番目の仮想的なデータ値とを新たに設けたときの各データ値の定義を表す式である。主走査方向については左端のデータ値(左から0番目のデータ値Pn,0)とそのラインより1ライン前のラインの右端のデータ値Pn−1,Mとを同一視するという定義となっている。また、副走査方向については、図の一番上側のデータ値(0番目のライン上のデータ値)、すなわち、P0,0やP0,mが全て0に固定された定義となっている。
2次元差分符号化後のデータにおいて、1ライン目のデータ値、および各ラインの1番目のデータ値については、式(5)の変換式の右辺に、添え字が「0」である項が現れるため、式(6)の定義が適用されることとなる。具体的には上記の式(5)および式(6)により、2次元差分符号化後の1ライン目のデータ値は、
1,1=P1,1
1,2=P1,2−P1,1
1,3=P1,3−P1,2
…………
1,M=P1,M−P1,M−1
のように表される。
一方、2次元差分符号化後のデータにおいて、各ラインの1番目のデータ値については、上記の式(6)により、
1,1=P1,1
2,1=(P2,1−P1,M)−P1,1
3,1=(P3,1−P2,M)−(P2,1−P1,M),
…………
N,1=(PN,1−PN−1,M)−(PN−1,1−PN−2,M
のように表される。このように、1ライン目のデータ値、および各ラインの1番目のデータ値については、その変換の仕方がやや特殊であるが、これらのデータ値以外のデータ値については、式(6)の定義が適用されることなく、式(5)がそのまま適用される。例えば、2ライン目のデータ値のうち一番左端を除いたデータ値は、
2,2=(P2,2−P2,1)−(P1,2−P1,1),
2,3=(P2,3−P2,2)−(P1,3−P1,2),
…………
2,M=(P2,M−P2,M−1)−(P1,M−P1,M−1
のように表される。
この2次元差分符号化処理を、具体的な数値を用いて説明する。
図9は、図3のデータ圧縮装置500を構成する差分符号化部510における2次元差分符号化処理を例示して示す図である。
この図の左側(パート(A))に示す各数値が画像データを構成するデータ値であり、この図の右側(パート(B))に示す各数値が2次元差分符号化処理で出力される出力値である。この図の横方向が主走査方向であり、主走査方向に並んだ8つの数値の並びが上記のラインである。この図に示すデータにはこうした8つの数値が並んだラインが全部で8本あり、図7および図8のデータにおいてN=8,M=8の場合のデータに相当する。
図9のパート(A)に示すデータの2次元差分符号化処理では、先ず、1ライン目の各データ値「90 8A 8A 7B …」のうち、一番左の「90」については、この値がそのまま上記のX1,1として出力され、それ以外のX1,2,X1,3,…については、主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分の値「8A−90=FA」「8A−8A=00」…が出力される。ここで、「8A」から「90」を引き算した結果は実際には負の数となり、9ビットで「1FA」と表されるが、MSBの1ビットである最上位の「1」は省略し、下位8ビットである「FA」のみを出力する。
2ライン目については、X2,1を求める式、
2,1=(P2,1−P1,M)−P1,1
において、M=8としたときの右辺の{P2,1,P1,8,P1,1}に対し、図9のパート(A)に示す数値が代入されて、「(87−58)−90=9F」がX2,1として出力される。それ以外のX2,2,X2,3,…については、2ライン目についての主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分と、1ライン目についての主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分とのさらなる差分の値「(84−87)−(8A−90)=3」「(88−84)−(8A−8A)=04」…が出力される。
3ライン目については、X3,1を求める式、
3,1=(P3,1−P2,M)−(P2,1−P1,M
において、M=8としたときの右辺の{P3,1,P2,8,P2,1,P1,8}に、図9のパート(A)に示す数値が代入されて、「(8B−4C)−(87−58)=10」がX3,1として出力される。それ以外のX3,2,X3,3,…については、3ライン目についての主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分と、2ライン目についての主走査方向に隣接するデータ値どうしの差分とのさらなる差分の値「(86−8B)−(84−87)=FE」「(8A−86)−(88−84)=00」…が出力される。
以下、4ライン目以降についても、3ライン目の演算と同じ演算を繰り返すことにより、図9のパート(B)に示す各数値が得られることとなる。
図1に示すインターフェース機器200では、このように2次元差分符号化されたデータに対してデータの復号化処理が行われる。この復号化処理では、2次元差分符号化されたデータの値からPn,mを求める式が使用されており、この式は以下のようにして求めることができる。
2次元差分符号化後のデータ値Xi,jを、i=1からi=mまで足し上げ、さらにj=1からj=mについて足し上げた結果は、式(5)および式(6)を用いて下記の式(7)のように表される。
Figure 0004699307
ここで、式の途中に現れる{P0,0,Pn,0,P0,m}に対して、式(6)が適用されている。この式から、2次元差分符号化前のデータ値Pn,mは、下記の式(8)のように表される。
Figure 0004699307
図1に示すインターフェース機器200では、上記の式(8)により、先ず、1ライン目のデータ値P1,1,P1,2,…,P1,Mが求められる。例えば、1ライン目のデータ値のうち主走査方向にm番目のデータ値は、上記の式(8)にn=1を代入し、さらに式(6)のP0,M=0を利用して、下記の式(9)のように表される。
Figure 0004699307
このようにして、1ライン目のデータ値、P1,1,P1,2,…,P1,Mがすべて求められる。
2ライン目のデータ値P2,1,P2,1,…,P2,Mについては、同様に上記の式(8)にn=2を代入し、さらに1ライン目のデータ値の複合化で得られたP1,Mを用いることで求めることができる。例えば、2ライン目のデータ値のうち主走査方向にm番目のデータ値は、下記の式(10)のように表される。
Figure 0004699307
3ライン目以降のデータ値についても同様にして、上記の式(10)やそれ以降の計算で複合化されたデータ値を用いて求めることができる。図1に示すインターフェース機器200では、このような方式でデータの復号化処理が行われる。
図3の差分符号化部510では、以上説明したような2次元差分符号化が画像データに施される。この2次元差分符号化によって得られるデータは、図3のオフセット部520に入力され、そのデータの各数値について所定のオフセット値が加算され、データが下位サブプレーンD1Lと上位サブプレーンD1Hとに分割される。ここでは、データの分割までの処理についてCTの画像データを例に用いて具体的に説明する。
図10は、CTの画像データの例を示す図である。
この図10のパート(A)には、CTの画像データが表しているCT画像の一例としてモノクロの風景画像が示されており、本実施形態では、このようなCT画像の各画素における色の濃度が8ビットの数値で表現された画像データが用いられる。図10のパート(B)には、パート(A)に示す風景画像を表す画像データにおけるデータ値のヒストグラムが示されており、このヒストグラムの横軸はデータ値、縦軸はデータ数(画素数)を表している。CT画像では一般に、ヒストグラムの幅が広く、ヒストグラム中でデータ数の山谷は生じてもヒストグラムの途中にデータ数が「0」の領域が生じることは極めてまれである。
図11は、CTの画像データに対する差分符号化およびオフセットの効果を示す図である。
この図11のパート(A)には、図10に示したCTの画像データに対して差分符号化が施されて得られるデータのヒストグラムが示されており、このヒストグラムの横軸はデータ値、縦軸は出現頻度を表している。CTの画像データに対して、図7および図9で説明した差分符号化が施されると、データのヒストグラムは、一般に、この図11のパート(A)に示すような、最小データ値と最大データ値の双方に鋭いピークを有するヒストグラムとなる。そして、このようなデータに対してオフセットが施されると、データのヒストグラムは、図11のパート(B)に示すような、オフセット値のところに鋭いピークを持つヒストグラムとなる。本実施形態ではオフセット値として「8」が用いられており、オフセットの結果、値が「16」以上となるデータの頻度はほとんど「0」となっている。
このように差分符号化およびオフセットによってヒストグラムが変形されたデータは、図3のプレーン分割部530によって下位サブプレーンD1Lと上位サブプレーンD1Hとに分割される。
図12は、プレーン分割部530によるデータ分割の効果を説明する図である。
この図12には、図11のパート(B)に示すヒストグラムがデータ値「15」とデータ値「16」との間で切り離されたヒストグラムが示されており、図3のプレーン分割部530によるデータ分割は、まさにこのようなヒストグラムの分割に相当する効果を生じる。すなわち、本実施形態では、データを構成している8ビットの各数値が上位4ビットと下位4ビットとに分割されることで、下位4ビットが表す数値の連続からなる下位サブプレーンD1Lと上位4ビットが表す数値の連続からなる上位サブプレーンD1Hとが得られる。そして、下位サブプレーンD1Lを構成する4ビットの数値が値「0」から値「15」までの各数値をそのまま表現していて、上位サブプレーンD1Hを構成する4ビットの数値の場合は、値「16」から値「256」までの、16間隔16種類の数値を表現していると解釈すると、下位サブプレーンD1Lのヒストグラムは、この図12の左側に示されたヒストグラムとほぼ同じものとなり、上位サブプレーンD1Hのヒストグラムは、図12の右側に示されたヒストグラムとほぼ同じものとなる。ただし、上位サブプレーンD1Hのヒストグラムについては、図12の右側に示されたヒストグラムのデータ値「16」のところに、図12の左側に示されたヒストグラムの面積に等しい高さのピークが付加されたものとなる。
ここで、図3のフィルタリング処理部515における、上述したフィルタリング処理の効果を確かめるため、フィルタリング処理を経ずに図10〜図12の手続きに従って求められたヒストグラムと、フィルタリング処理を経てから図10〜図12の手続きに従って求められたヒストグラムとを比較する。
図13は、所定の画像について、フィルタリング処理を経ずに求められたヒストグラムを表した図、図14は、その同じ画像について、フィルタリング処理を経てから求められたヒストグラムを表した図である。
図13のヒストグラムと、図14のヒストグラムとの比較から明らかなように、フィルタリング処理を経ずに求められた図13のヒストグラムに比べ、フィルタリング処理を経てから求められた図14のヒストグラムは、画素データの値が9付近に集中する度合が高く、極めて急峻なピークを持つヒストグラムとなっている。
上述のフィルタリング処理の箇所で説明したように、フィルタリング処理においては、各画素値の位置を中心とする画素値のブロックの平均値と、各画素値との差分の大きさが指定された圧縮率に応じて決まる所定値未満であれば各画素値をブロックの平均値に書き換え、その差分の大きさが上記の所定値以上であれば各画素値を差分の大きさが上記の所定値となるように各画素値を書き換える処理(以下では、フィルタリング処理と呼ぶ)が行われるので、画像データは、隣接する数値間の相関が強いデータに変換される。このため、フィルタリング処理のデータは、図14のヒストグラムのようにきわめて急峻なピークを持つヒストグラムで表されるデータ分布を示すようになる。
以下では、上位サブプレーンD1Hと下位サブプレーンD1Lとに分割された後のデータの処理について説明する。まず、上位サブプレーンD1Hに対する処理について説明する。
図12の右側に示されたヒストグラムにおいて画素の出現頻度がほとんどゼロに近いことからわかるように、上位サブプレーンD1H中の数値は、ゼロに近い値(16進数表示での「00」や「01」や「FF」)の連続が多いことが予想される。このため、上位サブプレーンD1Hに圧縮を施すには、同一の数値の連続を符号化することで圧縮を行うランレングス符号化が有効であり、上位サブプレーンD1Hは、図3に示すHプレーン圧縮部550の構成要素の1つであるランレングス符号化部551に入力される。
本実施形態では、処理の都合上、ランレングス符号化部551で、上位サブプレーンD1Hを構成する連続した4ビットの数値が2つで1つの8ビットの数値として取り扱われ、16進数表示で値「00」から値「FF」までの数値の連続に対して以下の符号化処理が適用される。
この符号化処理では、複数の8ビットの数値のうちの特定の数値についてのみ符号化処理が行なわれる。このため、このランレングス符号化部551では、受け取ったデータの中から、符号化処理を行なう数値(ここでは、この数値を「圧縮対象数値」と称する)と、その圧縮対象数値の連続数が検出される。
本実施形態では、一例として、「01」、「FF」および「00」の3つの数値を圧縮対象数値としている。
図15は、図3に示すランレングス符号化部551での符号化の説明図である。
図15の上のラインは、上位サブプレーンD1Hを構成するデータ、下のラインは、ランレングス符号化部551での符号化処理を行なった後のデータである。
ここでは、図15の上のラインに示すように、ランレングス符号化部551からは、
「06 02 02 02 01 01 01 01 04 05 00 … 」
なるデータが入力されたものとする。このとき、図3のランレングス符号化部551では、先頭の「06」は圧縮対象数値ではなく、次に続く「02 02 02」も圧縮対象数値ではなく、次に、圧縮対象数値である「01」が4つ連続していること、次に、圧縮対象数値ではない「04」、「05」を間に置いて、圧縮対象数値である「00」が32767個連続していることが検出される。
図16は、ランレングス符号化部における、圧縮対象数値を対象にした符号化のアルゴリズムを示す図である。
この図16中、Zは同一の圧縮対象数値の連続数、例えば図15の上のラインの「01」についてはZ=4、「00」についてはZ=32767である。
また、図16中、「YY」は、16進2桁で表わされた圧縮対象数値自体を表わしている。その「YY」に続く、「0」又は「1」は1ビットで表現された「0」又は「1」であり、さらにそれに続く「XXX XXXX…」は、1つの「X」が1ビットを表わしており、この「XXX XXXX…」でZの値を表現している。
すなわち、図16は、圧縮対象数値「YY」がZ<128連続するときは、1バイト目で圧縮対象数値「YY」を表現し、それに続く1バイトで、先頭ビットが「0」、それに続く7ビットでZの値を表現すること、また、圧縮対象数値「YY」がZ≧128連続するときは、1バイト目で圧縮対象数値「YY」を表現し、それに続く2バイト(16ビット)のうちの先頭の1ビットを「1」とすることで2バイトに跨って表現されていることを表現し、それに続く15ビットで、Zの値を表現することを意味している。
この図16に示す規則に従って図15に示す符号化の例について説明する。
図3のプレーン分割部530から入力されてきた上位サブプレーンD1Hのデータ(上のライン)を構成する先頭の数値「06」は圧縮対象数値ではないため、その「06」のまま出力される。また、それに続く「02 02 02」も、「02」は圧縮対象数値ではなく、これら3つの「02」もそのまま出力される。次に、圧縮対象数値である「01」が4個連続するため、「01 04」に符号化される。次の「04」及び「05」は圧縮対象数値ではないため、そのまま「04 05」が出力される。
次に「00」が32767個連続しているため、「00」を置き、次の16ビットのうちの先頭の1ビットを「1」とし、次いで15ビットで32767−128=32639を表現することにより、「00 FF 7F」の3バイトで「00」が32767個連続していることを表現する。
図17は、図3のランレングス符号化部551における、連続数に応じた符号化処理の例を示す図である。
・「00」が127個連続するときは、2バイトを用いて「00 7F」に符号化され、
・「00」が32767個連続するときは、3バイトを用いて「00 FF 7E」に符号化され、
・「00」が32895個連続するときは、3バイトを用いて「00 FF FF」に符号化され、
・ 「00」が128個連続するときは、3バイトを用いて「00 80 00」に符号化され、
・ 「01」が129個連続するときは、3バイトを用いて「01 80 01」に符号化され、
・「FF」が4096個連続するときは、3バイトを用いて「FF 8F 80」に符号化される。
図3に示すランレングス符号化部551では、上記のような符号化処理が行なわれる。
本実施形態によるランレングス符号化部551によれば、最大圧縮率は、3/32895=1/10,965にまで向上する。また、このランレングス符号化部551が符号化処理の対象としている上位サブプレーンD1Hのデータは、図12のヒストグラムで説明したように、4ビットの数値のほとんどが、データ値「16」を表現した数値「0」であり、その4ビットの数値から作られる8ビットの数値も、多くが、16進数表示で数値「00」となる。このためランレングス符号化部551における符号化処理によって大幅なデータ圧縮が期待される。
図3のランレングス符号化部551で上記の符号化処理の行なわれた後のデータは、次に図3のHプレーン圧縮部550を構成するデータスキャニング部552とハフマン符号化部553に入力される。
このデータスキャニング部552では、先ず、ランレングス符号化部551から出力されたデータの全体がスキャニングされてデータ値の出現頻度が求められる。
図18は、データスキャニング部552によるスキャニング結果の例を示す図である。
ここでは、「A1」の出現頻度が最も強く、以下順に、「A2」、「A3」、「A4」、…の順であるとする。尚、これら「A1」、「A2」等は数値を直接表わしている訳ではなく、数値を表わす符号である。すなわち、「A1」は例えば数値「00」、「A2」は数値「FF」等である。また、ここでは、簡単のため、図3のランレングス符号化部551から送られてくるデータは全てのデータ値が「A1」〜「A16」の16個の数値のうちのいずれかの数値であるものとする。そして、このような16個の数値それぞれに対して、データスキャニング部552では、出現頻度に応じた符号が割り当てられてハフマンテーブルが作成される。即ち、出現頻度の最も高い「A1」には、2ビットで表わされた符号「00」が割り当てられ、次の「A2」には、やはり2ビットで表わされた符号「01」が割り当てられ、次の「A3」、さらに次の「A4」には、3ビットで表わされる、それぞれ、符号「100」、符号「101」が割り当てられ、次の「A5」〜「A8」には、5ビットで表わされる各符号が割り当てられ、以下同様に、出現頻度が低い数値ほど多くのビット数で表わされた符号が割り当てられる。
図19は、ハフマンテーブルの一例を示す図である。
このハフマンテーブルは、図18と一致させてあり、出現頻度が高い数値ほど短かいビット数で表わされた符号に書き換えられるように並べられた、符号化前(書き換え前)の数値と符号化後(書き換え後)の数値との対応テーブルである。
図3のHプレーン圧縮部550を構成するハフマン符号化部553では、このようなハフマンテーブルに従ってデータの数値が符号化され、その結果、多くの数値が短かいビット数の符号に書き換えられることとなってデータ圧縮が実現される。
図20は、ハフマンテーブルに用意される符号列の具体例を示す図である。
図20に示す符号列では、各符号列中の「,」よりも右側の数値がビット長を意味しており、その「,」から左側に並ぶそのビット長分の2進符号が実際の符号を表わしている。例えば、図20の左上の第1番目の符号は「11」の2ビット、次の2番目の符号は「011」の3ビット、その次の3番目の符号は「010」の3ビット、さらにその次の4番目の符号は「1010」の4ビットである。このような符号列により、出現頻度が高い数値ほど短かいビット数で表わされた符号に書き換えられる。
以上の図15〜図20で説明した処理により、図3のHプレーン圧縮部550に入力される上位サブプレーンD1Hについては、ランレングス符号化部551による符号化とハフマン符号化部553による符号化が施されることにより高い圧縮率で圧縮されて上位圧縮データD2Hとなる。
次に、下位サブプレーンD1Lに対する処理について説明する。図3のLプレーン圧縮部540のハフマン符号化部541では、Hプレーン圧縮部550のランレングス符号化部551と同様に、4ビットの数値の2つ分が1つの8ビットの数値とみなされて処理される。また、このハフマン符号化部541による符号化処理では、固定的なハフマンテーブルが用いられる点を除いて、Hプレーン圧縮部550のハフマン符号化部553による符号化処理と同様な処理が実行される。この結果、下位サブプレーンD1Lは下位圧縮データD2Lとなる。
なお、上述したように、ユーザから、高速モードが指示された場合には、上記のハフマン符号化部541によるハフマン符号化処理は省略されて、Lプレーン圧縮部540から下位サブプレーンD1Lがそのまま出力されることになる。
以上が、本実施形態の説明である。
本実施形態では、8ビットの数値の連続からなる画像データを可逆圧縮するものであるが、本発明は、圧縮対象となるデータは、複数のビット数の数値で表された数値の連続からなるデータであれば、処理対象は、8ビットの数値の連続からなるデータに限定されない。例えば、データ中の数値のビット数(ビット幅)が8ビットではなく、12ビットや16ビットのデータであってもよい。
データ圧縮技術が適用されたプリントシステムの一例を示す図である。 プリントシステムにおけるデータ処理の流れを示す図である。 本発明のデータ圧縮装置の一実施形態に相当する画像圧縮装置を示すブロック構成図である。 図1に示すホストコントローラのハードウェア構成図である。 本発明のデータ圧縮プログラムの一実施形態に相当する画像圧縮処理プログラムの模式構成図である。 図3のデータ圧縮装置に入力される入力画像ファイル中の画像データの構造が示す図である。 図3の差分符号化部に入力されるデータの構造を示す図である。 図7のデータに対して2次元差分符号化処理が施された後のデータの構造を示す図である。 図3のデータ圧縮装置を構成する差分符号化部における2次元差分符号化処理を例示して示す図である。 CTの画像データの例を示す図である。 CTの画像データに対する2次元差分符号化およびオフセットの効果を示す図である。 プレーン分割部によるデータ分割の効果を説明する図である。 所定の画像について、フィルタリング処理を経ずに求められたヒストグラムを表した図である。 図13の画像と同じ画像について、フィルタリング処理を経てから求められたヒストグラムを表した図である。 図3に示すランレングス符号化部での符号化の説明図である。 ランレングス符号化部における、圧縮対象数値を対象にした符号化のアルゴリズムを示す図である。 図3のランレングス符号化部における、連続数に応じた符号化処理の例を示す図である。 データスキャニング部によるスキャニング結果の例を示す図である。 ハフマンテーブルの一例を示す図である。 ハフマンテーブルに用意される符号列の具体例を示す図である。
符号の説明
11 画像のデータ
12A,12B,13A,13B ビットマップデータ
14,15 圧縮データ
100 ホストコントローラ
140 CDROM
150 汎用インターフェースケーブル
200 インターフェース機器
250 専用インターフェースケーブル
300 プリンタ
500 画像圧縮装置
510 差分符号化部
515 フィルタリング処理部
520 オフセット部
530 プレーン分割部
540 Lプレーン圧縮部
541 ハフマン符号化部
542 モード切換部
550 Hプレーン圧縮部
551 ランレングス符号化部
552 データスキャニング部
553 ハフマン符号化部
600 画像圧縮プログラム
610 差分符号化部
615 フィルタリング処理部
620 オフセット部
630 プレーン分割部
640 Lプレーン圧縮部
650 Hプレーン圧縮部

Claims (13)

  1. 所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなる被圧縮データにデータ圧縮処理を施すデータ圧縮装置において、
    被圧縮データを構成する数値を、前記連続におけるその数値の周囲の所定位置に存在する複数の数値とその数値との相違が縮小するように書き換えて出力する非可逆データ変換部と、
    該非可逆データ変換部によって出力された被圧縮データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる新たな被圧縮データを生成する差分生成部と、
    前記差分生成部によって生成された新たな被圧縮データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
    前記オフセット部によって数値がオフセットされた被圧縮データの各数値を、前記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、該被圧縮データを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
    記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを備えたことを特徴とするデータ圧縮装置。
  2. 前記非可逆データ変換部が、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および前記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度に満たない場合には、その書き換え対象の数値を該平均値に書き換えるものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  3. 前記非可逆データ変換部が、圧縮率の入力を受けるものであり、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および前記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が、前記圧縮率が大きいほど大きい所定程度に満たない場合には、その書き換え対象の数値を該平均値に書き換えるものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  4. 前記非可逆データ変換部が、被圧縮データを構成する数値を書き換えるに際し、該数値と、該数値および前記複数の数値からなる数値群の平均値との相違が所定程度以上である場合には、元の相違以下該所定程度以上の相違が残るように書き換えるものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  5. 前記上位データ圧縮部が、上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  6. 前記上位データ圧縮部が、
    上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    符号と数値を対応づけるテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  7. 前記上位データ圧縮部が、
    上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    ハフマンテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにハフマン符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  8. 前記上位データ圧縮部が、
    上位データ中、1つもしくは複数の所定の圧縮対象数値を除く数値についてはそのまま出力するとともに、圧縮対象数値については、該圧縮対象数値と、該圧縮対象数値と同一の圧縮対象数値の連続数を表わす数値とに符号化して出力する第1の符号化部と、
    前記第1の符号化部で符号化された後のデータ中に出現する数値のヒストグラムを求めるヒストグラム算出部と、
    前記ヒストグラム算出部で求められたヒストグラムに基づき、符号と数値を対応づけるテーブルに、出現頻度の高い数値ほど符号長の短かい符号を割り当てる符号割当部と、
    前記符号割当部で符号が割り当てられたテーブルを用いて、前記第1の符号化部で符号化された後のデータにエントロピー符号化を施す第2の符号化部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  9. 前記分割部によって分割された下位データに対して可逆圧縮処理を施す下位データ圧縮部を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  10. 前記下位データ圧縮部が、符号と数値を対応づけるテーブルを用いて下位データにエントロピー符号化を施すものであることを特徴とする請求項記載のデータ圧縮装置。
  11. 前記下位データ圧縮部が、ハフマンテーブルを用いて下位データにハフマン符号化を施すものであることを特徴とする請求項記載のデータ圧縮装置。
  12. 前記下位データ圧縮部が、圧縮省略の指示を受けて下位データを無圧縮で出力するものであることを特徴とする請求項記載のデータ圧縮装置。
  13. プログラムを実行する情報処理装置内に組み込まれて該情報処理装置に、所定の単位ビット数で表わされる数値の連続からなる被圧縮データにデータ圧縮処理を実行させるデータ圧縮プログラムにおいて、
    前記情報処理装置上に、
    被圧縮データを構成する数値を、前記連続におけるその数値の周囲の所定位置に存在する複数の数値とその数値との相違が縮小するように書き換えて出力する非可逆データ変換部と、
    該非可逆データ変換部によって出力された被圧縮データを構成する数値の連続について隣接する数値どうしの差分を求めることにより該差分を表わす数値の連続からなる新たな被圧縮データを生成する差分生成部と、
    前記差分生成部によって生成された新たな被圧縮データを構成する各数値を所定値だけオフセットさせるオフセット部と、
    前記オフセット部によって数値がオフセットされた被圧縮データの各数値を、前記単位ビット数よりも小さい所定の分割ビット数のところで上位ビット部分と下位ビット部分とに分けることによって、該被圧縮データを、各数値における上位ビット部分の連続からなる上位データと各数値の下位ビット部分の連続からなる下位データとに分割する分割部と、
    記分割部によって分割された上位データに対して可逆圧縮処理を施す上位データ圧縮部とを構築することを特徴とするデータ圧縮プログラム。
JP2006204760A 2006-07-27 2006-07-27 データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム Active JP4699307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006204760A JP4699307B2 (ja) 2006-07-27 2006-07-27 データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006204760A JP4699307B2 (ja) 2006-07-27 2006-07-27 データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008035066A JP2008035066A (ja) 2008-02-14
JP2008035066A5 JP2008035066A5 (ja) 2009-04-16
JP4699307B2 true JP4699307B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39124059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006204760A Active JP4699307B2 (ja) 2006-07-27 2006-07-27 データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4699307B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039198A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Dainippon Screen Mfg Co Ltd データ圧縮方法及びその装置並びにそのプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005210539A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005252531A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005260408A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005260420A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005277932A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2006060490A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Photo Film Co Ltd 画像圧縮装置および画像圧縮プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005210539A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005252531A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005260408A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005260420A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005277932A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Fuji Photo Film Co Ltd データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2006060490A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Photo Film Co Ltd 画像圧縮装置および画像圧縮プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008035066A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4689545B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
US7826670B2 (en) Data compression apparatus and data compression program storage medium
US20060176196A1 (en) Data compression apparatus, and data compression program storage medium
JP2006121645A (ja) 画像圧縮装置および画像圧縮プログラム
JP4633576B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP5101962B2 (ja) 画像符号化装置及びその制御方法並びにコンピュータプログラム
JP2008311792A (ja) 画像符号化装置及びその制御方法
JP4173505B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4173498B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4699307B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
US20080025620A1 (en) Data compression apparatus and data compressing program storage medium
JP4377351B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4131969B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4131970B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4629512B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4579793B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4181147B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4377352B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005277932A (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4435586B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4741317B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005252531A (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2005260408A (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP4633577B2 (ja) データ圧縮装置およびデータ圧縮プログラム
JP2006060490A (ja) 画像圧縮装置および画像圧縮プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4699307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250