JP2009289695A - 扁平形電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池内部に発生したガスによって電池缶が上下方向に膨らんでも、適正な放電が行える扁平形電池を得る。
【解決手段】本発明の扁平形電池は、正極缶6と負極缶10とをガスケット11を介してかしめ固定してなる電池缶2内に、電極体1が収容される。電極体1は、袋状のセパレータ15内に収容された正極12と、負極13とを上下方向に複数段積層してなる。正極缶6の底壁3の上面中央に圧縮具18が固定される。最上段の負極13が負極缶10の上壁7に接触する。各負極13から延出した負極リード26の先端側が互いに接続される。最下段に配置した袋状のセパレータ15と圧縮具18との間に配置された正極タブ21が、圧縮具18に接触する。各正極12から延出した正極リード25および正極タブ21の接続リード21aの先端側が互いに接続される。電極体1が、負極缶10の上壁7と圧縮具18とによって挟み込まれて圧縮されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池缶内に発電要素としての電極体を収容するリチウムイオン二次電池等の扁平形電池に関する。
扁平形電池の公知例としては、例えば特許文献1ないし3を挙げることができる。かかる扁平形電池にあっては、底壁の周縁から周壁を上向きに曲げた扁平皿形状の正極缶と、上壁の周縁から周壁を下向きに曲げた扁平皿形状の負極缶とをガスケットを介してかしめ固定してなる電池缶の内部に、発電要素の電極体が収容されている。該電極体は、正極と負極とをセパレータを挟んで上下方向に交互に複数段積層することで構成されている(特許文献1では図6の電池)。正極は、正極活物質を含有する正極活物質層が配置された正極集電体を有し、負極は、負極活物質を含有する負極活物質層が配置された負極集電体を有する。
そして、特許文献1に記載の扁平形電池では、各正極の正極集電体を正極缶の底壁に溶接するとともに、各負極の負極集電体を負極缶の上壁に溶接している。ところが、かかる扁平形電池では、前記溶接に用いる器具を挿入するための空間を電池缶内に設けなければならず、その空間の分だけ電極体が小さくなって電池容量の低下を招く。
これに対して、特許文献2および3に記載の扁平形電池では、各正極の正極集電体から延出した正極リードを一まとめにした状態で溶接して正極接続部を形成することで、正極どうしを接続するとともに、各負極の負極集電体から延出した負極リードを一まとめにした状態で溶接して負極接続部を形成することで、負極どうしを接続している。
そして、最下段に配置した正極の正極集電体を正極缶の底壁に接触させて各正極を正極缶に導通させ、また最上段に配置した負極の負極集電体を負極缶の上壁に接触させて各負極を負極缶に導通させている。これによれば、正極リードおよび負極リードを電池缶に溶接しなくても済むために、特許文献1のような溶接用の器具を挿入するための空間を電池缶内に確保する必要がなく、この分だけ電池容量の低下を招き難くなる。
特開2000−164259号公報(図6) 特開2003−45494号公報(図1) 特開2001−68160号公報(図1)
前記扁平形電池では、高温環境下で長時間放置され、又は過充電および過放電等が生じると、電池内部にガスが発生し、そのガスによって電池缶が上下方向に膨らんでしまう。この場合、特許文献2および3に記載の扁平形電池では、例えば、最下段に配置した正極の正極集電体が正極缶の底壁から離れ、又は最下段に配置した正極の正極集電体と正極缶の底壁との接触面積が過度に減少する。また、最上段に配置した負極の負極集電体が負極缶の上壁から離れ、又は最上段に配置した負極の負極集電体と負極缶の上壁との接触面積が過度に減少することもある。この結果、電池の充放電が不可能になったり、電池の内部抵抗が過度に大きくなって適正な放電電流が得られなくなって、不良品が生じるおそれがある。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、電池内部に発生したガスによって電池缶が上下方向に膨らんでも、適正な放電が行える信頼性の優れた扁平形電池を提供することにある。
本発明は、底壁3の周縁から周壁5を上向きに曲げた扁平皿形状の正極缶6と、上壁7の周縁から周壁9を下向きに曲げた扁平皿形状の負極缶10とをガスケット11を介してかしめ固定してなる電池缶2の内部に、発電要素の電極体1が収容されている扁平形電池を対象とする。前記電極体1は、袋状のセパレータ15内に収容された正極12と、負極13とを上下方向に交互に複数段積層することで構成される。正極缶6の底壁3の上面の中央には、電極体1を上下方向に圧縮するための導電性の圧縮具18が固定されている。最上段に配置した負極13は、負極缶10の上壁7に接触している。各負極13から負極リード26が横方向に延出されており、各負極リード26の先端側を一まとめにした状態で互いに接続されている。最下段に配置した袋状のセパレータ15と、正極缶6の底壁3および圧縮具18との間には、導電性の正極タブ21が配置されており、正極タブ21が、正極缶6の底壁3および圧縮具18のうち、少なくとも圧縮具18に接触している。各正極12から正極リード25が横方向に延出されており、正極リード25が袋状のセパレータ15の外側に導出しており、各正極リード25および正極タブ21から横方向に延出した接続リード21aの先端側が、一まとめにした状態で互いに接続されている。電極体1が、負極缶10の上壁7と圧縮具18とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっていることを特徴とする扁平形電池。
前記圧縮具18は、正極缶6と負極缶10との双方、又は負極缶10のみに配置してもよい。すなわち、負極缶10の上壁7の下面の中央には、電極体1を上下方向に圧縮するための圧縮具18が固定される。そして、最上段に配置した負極13が、負極缶10の上壁7および圧縮具18のうち、少なくとも圧縮具18に接触している。各負極13から負極リード26が横方向に延出されており、各負極リード26の先端側を一まとめにした状態で互いに接続されている。最下段に配置した袋状のセパレータ15と、正極缶6の底壁3との間には、導電性の正極タブ21が配置されており、正極タブ21が正極缶6の底壁3に接触している。各正極12から正極リード25が横方向に延出されており、正極リード25が袋状のセパレータ15の外側に導出している。各正極リード25および正極タブ21から横方向に延出した接続リード21aの先端側が、一まとめにした状態で互いに接続されている。電極体1は、正極缶6の底壁3と圧縮具18とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっている。ここでは、電極体1が、正極缶6の底壁3に固定した圧縮具18と、負極缶10の上壁7に固定した圧縮具18とによって挟み込まれる場合も含まれる。
圧縮具18は、平板であるものとすることができる。
また、圧縮具18は、上下方向に弾性変形可能なバネ部31を有し、該バネ部31が電極体1を付勢するように弾性変形しているものとすることができる。
本発明の扁平形電池においては、電極体1が、負極缶10の上壁7と、正極缶6の底壁3に固定した圧縮具18とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっているので、高温環境下で長時間放置され、又は過充電および過放電等が生じたことで、電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでも、電極体1の圧縮状態が緩和されることで接触状態は維持される。したがって、最上段に配置した負極13と負極缶10の上壁7との接触状態、および正極タブ21と圧縮具18の上面との接触状態が維持され、その接触面積が十分に確保されて、電池の充電又は放電を確実に行うことができる。そのうえ、前記接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられて、適正な放電電流を確実に得ることができる。
各正極12が、袋状のセパレータ15内にそれぞれ収容されるので、該セパレータ15によって負極リード26が、正極12に接触して短絡することを確実に防止できる。最上段に配置した負極13が負極缶10の上壁7に接触して、各負極13が負極缶10に導通し、正極タブ21が少なくとも圧縮具18に接触して、各正極12が正極缶6に導通するので、各負極リード26および各正極リード25をそれぞれ負極缶10および正極缶6に溶接して、各負極13および各正極12をそれぞれ負極缶10および正極缶6に導通させなくても済む。これにて、電池缶2内に溶接用の器具を挿入するための空間を設けなくても済んで、その空間の分だけ電極体1が小さくなることが防止され、これによって電池容量の低下を招くことを防止できる。
また、負極缶10の上壁7に圧縮具18を固定することでも、電極体1が、該圧縮具18と、正極缶6の底壁3とによって挟み込まれて上下方向に圧縮される。これによっても、前述のように電池缶2が上下方向に膨らんだときに、最上段に配置した負極13と圧縮具18との接触状態、および正極タブ21と正極缶6の底壁3との接触状態が維持されて、その接触面積が確実に確保される。これにても、電池の充電又は放電を確実に行うことができるうえ、前記接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられて、適正な放電電流を確実に得ることができる。
圧縮具18が平板であると、正極缶6と負極缶10とをガスケット11を介してかしめ固定した際に、負極缶10の上壁7と正極缶6の底壁3とが、電極体1および圧縮具18を介して上下方向の外方へ押されて僅かに弾性変形し、このときの反発力が、平板であって上下方向に変形しない圧縮具18を介して電極体1に確りと伝わり、電極体1が上下方向に確実に圧縮される。これにて、前記電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでも、電極体1と、圧縮具18および正負の缶6・10との接触状態を確実に維持することができる。また、圧縮具18が平板であると、電極体1と面接触することになって電極体1との接触面積を十分に確保できて放電電流を確実に得ることができるとともに、圧縮具18の構成が簡単になって、圧縮具18を設けることによる電池のコスト向上を抑えることができる。
圧縮具18が、上下方向に弾性変形可能なバネ部31を有し、該バネ部31が電極体1を付勢するように弾性変形していると、電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんだときには、バネ部31は、弾性復元力で電極体1に接触した状態を維持する。したがって、これによっても圧縮具18と電極体1との接触がより一層確保されて、電池の充電又は放電を確実に行うことができるうえ、接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられ、適正な放電電流を確実に得ることができる。
(第1実施形態) 図1ないし図6に、本発明に係る扁平形電池の第1実施形態を示す。この扁平形電池は発電要素の電極体1および非水電解液を扁平四角形状の電池缶2内に収容する。電池缶2は、図1および図3に示すように、四角形状の底壁3の周縁から周壁5を上向きに曲げることで上向きに開口する扁平角皿形状の正極缶6と、四角形状の上壁7の周縁から周壁9を下向きに曲げることで下向きに開口する扁平角皿形状の負極缶10と、負極缶10の周壁9の開口部に装着されたガスケット11とを備える。負極缶10の周壁9の下部は、内外二重のはぜ折りに加工してある。正極缶6および負極缶10はステンレス等からなり、ガスケット11は、合成樹脂製の絶縁材からなる。
そして、ガスケット11を装着した負極缶10を、ガスケット11の内側に電極体1を配置した状態で、正極缶6の内側に嵌め込んで、正極缶6の周壁5の開口上端部を内方に向けてかしめ加工することで、正極缶3と負極缶10とがガスケット11を介してかしめ固定される(図1の状態)。該ガスケット11によって正極缶6と負極缶10との間が封止される。扁平形電池の全高寸法は5.0mmであり、電池缶2の内部空間の全高寸法は4.5mmである。
ガスケット11は、正極缶6の底壁3上に配置されるリング状のベース部11aと、ベース部11aの外縁部から上向きに張り出し形成されて正極缶6の周壁5および負極缶10の周壁9で挟まれる外壁部11bと、ベース部11aの内縁部から上向きに張り出し形成されて負極缶10の周壁9の内面に接する内壁部11cとを備える。ガスケット11の内壁部11cは、負極缶10の上壁7のほぼ高さ位置まで上向きに延びており、その内壁部11cの内側に、電極体1が嵌め込まれる中央開口部14が形成される。
電極体1は、四角形状の正極12と四角形状の負極13とを、上下方向に交互に複数段積層することで扁平な直方体形状に構成される。各正極12は、扁平四角形状の袋状(図6参照)に形成されたセパレータ15に収容される。袋状のセパレータ15に収容された正極12および負極13はそれぞれ3段ずつ配置される。電極体1の下端に袋状のセパレータ15に収容された正極12が配置され、電極体1の上端に負極13が配置される。正極12の厚さ寸法は150μm、負極13の厚さ寸法は140μmである。
正極12は、コバルト酸リチウム等の正極活物質を含有する正極活物質層16をアルミニウム等の金属箔製の正極集電体17の上下両面に配置することで形成される。最下段に配置された正極12は、図1に示すように、正極集電体17の下面には正極活物質層16を配置していない。
正極缶6の底壁3の上面中央には、図4に示すように、四角形の平板からなる圧縮具18が超音波溶接等によって固定されており、該圧縮具18によって電極体1が上方へ付勢される。圧縮具18は、ステンレス等の導電性を有する金属からなり、その上下厚さ寸法が0.1mmである。正極缶6の底壁3および圧縮具18の上面と、最下段に配置された正極12を収容する袋状のセパレータ15との間には、図1に示すように、導電性の正極タブ21が配置されており、該正極タブ21が、正極缶6の底壁3および圧縮具18のうち、少なくとも圧縮具18の上面に接触する。正極タブ21は、アルミニウム等からなり、図6に示すように、左右横長の四角形に形成される。
負極13は、黒鉛等の負極活物質を含有する負極活物質層19を銅等の金属箔製の負極集電体20の上下両面に配置することで形成される。最上段に配置された負極13は、負極集電体20の上面には負極活物質層19を配置しておらず、該負極集電体20の上面が露出状態で負極缶10の上壁7の内面に接触する。
セパレータ15は、絶縁性に優れたポリエチレン製の微多孔性薄膜で構成してあって、リチウムイオンが透過可能になっている。つまり、セパレータ15は、図5に示すように一枚の長方形状の微多孔性薄膜のシート材22を、正極12を挟み込むようにして上下に折り畳み、該セパレータ15の上側部分15aと下側部分15bとの周縁どうしを熱溶着等によって接着することで、袋状のセパレータ15内に正極12が収容される。袋状のセパレータ15の縦横方向の各寸法は、正極12の縦横方向の各寸法よりも大きくなっている。シート材22の厚さ寸法は16μmである。
各正極12の正極集電体17には、横方向に延出する導電性の正極リード25が一体形成される。正極リード25は、図6に示すように、セパレータ15においてシート材22の折り目23の反対側に位置する一辺側24からセパレータ15外へ導出されている。前記セパレータ15の一辺側24の縦方向の中央には、図5および図6に示すように、正極リード25の基端側を覆うための被覆部27が延出される。つまり、セパレータ15の上側部分15aおよび下側部分15bの一辺側24の縦方向の中央には、上側被覆部27aおよび下側被覆部27bがそれぞれ延出しており、上下の被覆部27a・27bによって正極リード25の基端側が上下から挟まれて被覆される。
正極タブ21の一辺側には、図6に示すように、接続リード21aが正極リード25と同一の横方向に延出している。各正極12の正極リード25および正極タブ21の接続リード21aが、図1に示すように、その先端側どうしを一まとめにした状態で超音波溶接等で互いに接続される。これにて、各正極12が、正極タブ21を介して圧縮具18および正極缶6に導通する。
各負極13の負極集電体20には、図6に示すように、横方向に延出する導電性の負極リード26が一体形成される。負極リード26は、正極リード25の反対方向に延出している。そして、各負極13の負極リード26が、図1に示すように、その先端どうしを一まとめにした状態で超音波溶接等で互いに接続される。前述のように最上段に配置した負極13の負極集電体20が負極缶10の上壁7に接触していることで、各負極13が負極缶10に導通する。
本発明の扁平形電池の組み立て作業を図3および図6を参照して説明する。図6に示すように、正極タブ21と、最上段に配置された負極13との間に、正極12を収容した袋状のセパレータ15と、負極13とを交互に積層する。この状態で、各負極13の負極リード26を、電極体1の上側寄りの所定の位置で一まとめに束ね、その束ねた位置で超音波溶接等によって負極リード26どうしを接続する。なお、該接続箇所よりも電極体1の外側に飛び出した負極リード26の部分は切断される。
また、各正極12の正極リード25および正極タブ21の接続リード21aを、電極体1の下側寄りの所定の位置で一まとめに束ね、その束ねた位置で超音波溶接等によって正極リード25および接続リード21aを互いに接続する。なお、該接続箇所よりも電極体1の外側に飛び出した各正極リード25および接続リード21aの部分は切断される。これによって図3に示す電極体1が完成する。次に、負極缶10の上壁7を下側にした状態で、負極缶10の開口部にガスケット11を装着し、そのガスケット11の内壁部11cの内側の中央開口部14内に、最上段に配置した負極13側を下側にした電極体1を嵌め込んで収容する。
次いで、負極缶10内に非水電解液を注入し、正極缶6の内側に負極缶10をガスケット11と共に嵌め込んで、正極缶6の周壁5の開口端部を内方に向けてかしめ加工する。これにて正極缶6と負極缶10とが、ガスケット11を介してかしめ固定され、図1に示す本発明の扁平形電池の組み立てが完了する。非水電解液は、例えば、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートとを混合した溶媒に、LiPF6 を溶解させて作製した。
かかる扁平形電池の内部では、図1および図2に示すように、電極体1の中央部分が、負極缶10の上壁7と圧縮具18とによって挟み込まれて、上下方向に圧縮状態になっている。ところで、電池が高温環境下で長時間放置され、又は過充電および過放電等が生じると、電池内部にガスが発生し、そのガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでしまう。つまり、負極缶10の上壁7と圧縮具18との間隔が大きくなる。しかし、圧縮具18による電極体1の圧縮状態が緩和されることで、最上段に配置した負極13の負極集電体20と負極缶10の上壁7との接触状態、および正極タブ21と圧縮具18の上面との接触状態は維持される。
このように、電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでも、前述のように負極13と負極缶10の上壁7との接触状態、および正極タブ21と圧縮具18との接触状態が維持されて、その接触面積が十分に確保されるので、電池の充放電を確実に行うことができるうえ、前記接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられて、適正な放電電流を得ることができる。
圧縮具18が平板であるので、正極缶6と負極缶10とをガスケット11を介してかしめ固定した際に、負極缶10の上壁7と正極缶6の底壁3とが、電極体1および圧縮具18を介して上下方向の外方へ押されて僅かに弾性変形し、このときの反発力が、平板であって上下方向に変形しない圧縮具18を介して電極体1に確りと伝わり、電極体1が上下方向に確実に圧縮される。また、圧縮具18が平板であるので、電極体1と面接触することになって電極体1との接触面積を十分に確保できて放電電流を確実に得ることができる。
各正極12が、袋状のセパレータ15内にそれぞれ収容されるので、該セパレータ15によって負極リード26が、各正極12に接触して短絡することを確実に防止できる。また、各正極リード25の基端側が、セパレータ15の被覆部27で覆われているため、各正極リード25が負極13に接触して短絡することも確実に防止できる。
最上段に配置した負極13が負極缶10の上壁7に接触して、各負極13が負極缶10に導通し、正極タブ21が圧縮具18および正極缶6の底壁3に接触して、各正極12が正極缶6に導通するので、各負極リード26および各正極リード25をそれぞれ負極缶10および正極缶6に溶接して、各負極13および各正極12をそれぞれ負極缶10および正極缶6に導通させなくても済む。これにて、電池缶2内に溶接用の器具を挿入するための空間を設けなくても済んで、その空間の分だけ電極体1が小さくなることが防止され、これによって電池容量の低下を招くことを防止できる。
(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態に係る扁平形電池を説明する。第2実施形態では、前記圧縮具18が、負極缶10の上壁7の下面の中央に固定される。そして、圧縮具18によって電極体1が下方へ付勢され、最上段に配置した負極13が、負極缶10の上壁7および圧縮具18のうち、少なくとも圧縮具18に接触する。正極タブ21は、正極缶6の底壁3に接触する。そして、前述の要領で扁平形電池が組み立てられたときには、電極体1は、正極缶6の底壁3と圧縮具18とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっている。その他の点は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
第2実施形態でも、電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでも、圧縮具18による電極体1の圧縮状態が緩和されることで、最上段に配置した負極13と圧縮具18との接触状態、および正極タブ21と正極缶6の底壁3との接触状態が維持されて、その接触面積が確実に確保される。これにても、電池の充電又は放電を確実に行うことができるうえ、前記接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられて、適正な放電電流を確実に得ることができる。
(第3実施形態) 図7および図8に、本発明の第3実施形態に係る扁平形電池を示す。第3実施形態では、図7に示すように、正極缶6の底壁3の上面中央に固定された圧縮具18が、該圧縮具18の四辺から外方、且つ斜め上向にそれぞれ伸びる四個のバネ部31を有する。各バネ部31は、上下方向に弾性変形可能になっており、電極体1を上方向に付勢するように弾性変形している(図8の状態)。
電極体1に接触する各バネ部31の先端部31aは、円弧状に湾曲しており、各バネ部31の先端で正極タブ21を傷付けないようにしている。その他の点は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
第3実施形態では、電池内部に発生したガスによって電池缶2が上下方向に膨らんでも、各バネ部31が、弾性復元力で電極体1に接触した状態を維持する。したがって、これによっても圧縮具18と電極体1との接触が確実に確保されて、電池の充電又は放電を確実に行うことができるうえ、接触面積の確保によって電池の内部抵抗が過度に大きくなることが抑えられて、適正な放電電流を確実に得ることができる。また、圧縮具18がバネ部31を有することによって電極体1の電極間の緊迫状態を良好に保てるため、放電反応を良好に行うことができる。
なお、圧縮具18も電極体1に接触することが好ましいが、各バネ部31のみが電極体1に接触してもよい。前記各バネ部31を有する圧縮具18を、負極缶10の上壁7の下面の中央に固定してあってもよい。つまり、各バネ部31を有する圧縮具18は、正極缶6と負極缶10との双方、又は負極缶10のみに配置してもよい。
前記説明では、電池缶2は、扁平四角形状であったが、例えば扁平丸形形状であってもよい。第1および第2実施形態の圧縮具18は、円形又は楕円形等の平板であってもよい。各バネ部31は、コイルバネ等であってもよい。圧縮具18のバネ部31は、例えば二個又は三個であってもよく、五個以上であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る扁平形電池の縦断面図である。 第1実施形態の扁平形電池の要部の縦断面図である。 扁平形電池の組み立て前の状態を示す分解断面図である。 本発明に係る圧縮具を示す斜視図である。 本発明に係るセパレータの作製を説明するための斜視図である。 本発明に係る電極体の分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る圧縮具を示す斜視図である。 第3実施形態の扁平形電池の要部の縦断面図である。
符号の説明
1 電極体
2 電池缶
3 底壁
5 周壁
6 正極缶
7 上壁
9 周壁
10 負極缶
11 ガスケット
12 正極
13 負極
15 セパレータ
18 圧縮具
21 正極タブ
21a 接続リード
25 正極リード
26 負極リード
31 バネ部

Claims (4)

  1. 底壁の周縁から周壁を上向きに曲げた扁平皿形状の正極缶と、上壁の周縁から周壁を下向きに曲げた扁平皿形状の負極缶とをガスケットを介してかしめ固定してなる電池缶の内部に、発電要素の電極体が収容されている扁平形電池において、
    前記電極体は、袋状のセパレータ内に収容された正極と、負極とを上下方向に交互に複数段積層することで構成され、
    前記正極缶の底壁の上面の中央には、前記電極体を上下方向に圧縮するための導電性の圧縮具が固定されており、
    最上段に配置した前記負極が、前記負極缶の上壁に接触しており、
    前記各負極から負極リードが横方向に延出されており、前記各負極リードの先端側を一まとめにした状態で互いに接続されており、
    最下段に配置した前記袋状のセパレータと、前記正極缶の底壁および前記圧縮具との間には、導電性の正極タブが配置されており、該正極タブが、前記正極缶の底壁および前記圧縮具のうち、少なくとも前記圧縮具に接触しており、
    前記各正極から正極リードが横方向に延出されており、該正極リードが前記袋状のセパレータの外側に導出しており、
    前記各正極リードおよび前記正極タブから横方向に延出した接続リードの先端側が、一まとめにした状態で互いに接続されており、
    前記電極体が、前記負極缶の上壁と前記圧縮具とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっていることを特徴とする扁平形電池。
  2. 底壁の周縁から周壁を上向きに曲げた扁平皿形状の正極缶と、上壁の周縁から周壁を下向きに曲げた扁平皿形状の負極缶とをガスケットを介してかしめ固定してなる電池缶の内部に、発電要素の電極体が収容されている扁平形電池において、
    前記電極体は、袋状のセパレータ内に収容された正極と、負極とを上下方向に交互に複数段積層することで構成され、
    前記負極缶の上壁の下面の中央には、前記電極体を上下方向に圧縮するための導電性の圧縮具が固定されており、
    最上段に配置した前記負極が、前記負極缶の上壁および前記圧縮具のうち、少なくとも前記圧縮具に接触しており、
    前記各負極から負極リードが横方向に延出されており、前記各負極リードの先端側を一まとめにした状態で互いに接続されており、
    最下段に配置した前記袋状のセパレータと、前記正極缶の底壁との間には、導電性の正極タブが配置されており、該正極タブが前記正極缶の底壁に接触しており、
    前記各正極から正極リードが横方向に延出されており、該正極リードが前記袋状のセパレータの外側に導出しており、
    前記各正極リードおよび前記正極タブから横方向に延出した接続リードの先端側が、一まとめにした状態で互いに接続されており、
    前記電極体が、前記正極缶の底壁と前記圧縮具とによって挟み込まれて上下方向に圧縮状態になっていることを特徴とする扁平形電池。
  3. 前記圧縮具が、平板である請求項1又は2記載の扁平形電池。
  4. 前記圧縮具が、上下方向に弾性変形可能なバネ部を有し、該バネ部が前記電極体を付勢するように弾性変形している請求項1又は2記載の扁平形電池。
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