JP2009288044A - 常閉式小型振動センサ - Google Patents

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尚久 小柳
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Abstract

【課題】枠体に電極部材を圧入するとき導電性球体を傷つけることのない常閉式小型振動センサを提供する。
【解決手段】 不導体の枠体30内に、凹部を有する2個の電極部材20A、20Bが間隙部をもって対向配置され、凹部によって形成された空室に2個の導電性球体10A、10Bが転動自在に収納され、静止時は導電性球体10A、10Bが互いに接触した状態で電極部材20A、20Bに接触して電極部材20A、20Bを相互に導通させると共に、振動時は導電性球体10A、10Bが移動する時に導通、非道通を繰り返すように構成される常閉式小型振動センサであって、間隙部には空室内に突出すると共に、静止時および振動時に導電性球体10A、10Bに接触しない突起部31を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、振動センサに関し、特に、家電製品、精密機械器具その他の各種の産業機械器具に組み込んでそれらの製品、機器等の振動を電気的に検出するための振動センサに関する。
従来、この種のセンサとして、転動自在に収納される導電性球体を収納する電極部材と、この電極部材を固定する筒状体からなる常閉式小型振動センサが特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載の常閉式小型振動センサは、図11に示すように、一定の間隙60を設けて対向配置された、凹部を有する一対の電極部材61A、61Bと、この状態を維持したまま一対の電極部材61A、61Bを固着する不導体の筒状体62と、この筒状体62と電極部材61A、61Bとによって形成される空室63に転動自在に収納された一対の導電性球体64A、64Bとを備えている。
この常閉式小型振動センサは、組み立てる際に、図12に示すように、筒状体62の一端の開口を上方に向けて垂直にしながらその開口に一方の電極部材61Aを乗せてプレス機械等によって上方より圧入し筒状体62に嵌合させ(図12(a)、図12(b)の状態)、その後、筒状体62を反転させ(図12(c)の状態)、電極部材61Aの凹部内に導電性球体64Aを配置し(図12(d)の状態)、さらに導電性球体64Bを配置している(図12(e)の状態)。
そして、他方の電極部材61Bを筒状体62の他端の開口より圧入すると、一対の電極部材61A、61Bが所定の間隙を設けながら電極部材61A、61Bの凹部によって形成された空室63内に一対の導電性球体64A、64Bが転動自在に収納される。
特許第3823292号公報
しかしながら、図12(f)のように、電極部材61Aの凹部内に導電性球体64Aを配置し、さらに導電性球体64Bを配置した状態で、筒状体62の他端の開口から電極部材61Bを圧入していくと、電極部材61Bの開口端部65が上側の導電性球体64Bに当たり、2個の導電性球体64A、64Bに圧入時の力が加わることがあり、導電性球体64Bの表面を覆う金メッキ等を傷つけてしまうことがあった(図12(g)の状態)。そのため接触不良ないし感度不良を起こし、常閉式小型振動センサとして十分に機能しないことがあった。
そこで、本発明は、導電性球体の表面を覆う金メッキ等を傷つけることなく組み立てできる、信頼性の高い常閉式小型振動センサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく成された本発明は、凹部を有する2個の電極部材が間隙部を介して対向配置され、前記凹部によって形成された空室に2個の導電性球体が転動自在に収納され、静止時は前記球体が互いに接触した状態で前記電極部材に接触して前記電極部材を相互に導通させると共に、振動時は前記球体が移動する時に導通、非道通を繰り返すように構成される常閉式小型振動センサであって、前記間隙部に若しくは前記間隙部に隣接して前記空室内に突出すると共に、前記静止時および振動時に前記球体に接触しない突起部を有することを特徴とするものである。
本発明の常閉式小型振動センサは、さらなる好ましい特徴として、
「前記突起部は、前記枠体の内壁に一体成形されていること」、
「前記突起部は、前記間隙部に配置された不導体のスペーサによって形成されていること」、
「前記突起部は、少なくとも前記電極部材の一方に形成されていること」、
「前記突起部は、環状突起であり、前記環状突起の開口径は、前記球体の直径より若干小さく形成していること」、
を含むものである。
また、本発明は、上記本発明の常閉式小型振動センサの組立方法であって、前記枠体に、一方の前記球体が一方の前記電極部材の凹部に収納された状態となるように、一方の前記電極部材を嵌合する工程と、前記一方の前記電極部材を上方に配置した状態で、前記枠体に、他方の前記電極部材の凹部に他方の前記球体を収納したまま、他方の前記電極部材を下方から嵌合する工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、詳しくは後述するが、図3等に示すように、2個の導電性球体をそれぞれ別の電極部材の凹部に収納した状態のままで常閉式小型振動センサを組み立てることができるため、従来のように組立時に導電性球体に余分な力が加わることがなく、導電性球体の表面を覆う金メッキ等を傷つけてしまうことがない。
そのため、接触不良ないし感度不良の無い信頼性の高い常閉式小型振動センサが得られる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て前の断面図を示し、図2は、本実施形態の完成断面図を示す。
10A、10Bは、銅合金または鋼球等の表面全体に金メッキした同一寸法の2個の導電性球体である。
20A、20Bは、黄銅製ブロックをプレス加工によって成形した同一形状、同一寸法の2個の電極部材であり、一端面の内側に断面が半楕円面状の開口を有する凹部21と、開口の周囲に開口端部22を有し、全表面には金メッキ(図示していない)を形成している。
30は、合成樹脂によって成型された不導体の円筒形状の枠体であり、中央部には半径方向内方に内壁より一体に突出する円環状の突起部31を設け、この突起部31の左右両側には、電極部材20A、20Bの外径とほぼ同一の円柱筒孔形状の2個の中空部32A、32Bを設けている。なお、円環状の突起部31の開口径は、導電性球体10A、10Bの直径より若干小さく形成している。
本例の常閉式小型振動センサは、図2に示すように、枠体30内に2個の電極部材20A、20Bが間隙部(本例では突起部31)を介して対向配置され、電極部材20A、20Bの凹部によって形成された空室23に2個の導電性球体10A、10Bが収納され、構成される。
なお、枠体30に形成されている突起部31は、図2のように常閉式小型振動センサが完成された状態では、空室23内に突出すると共に、センサの静止時および振動時に関わらず導電性球体10A、10Bに接触しないものである。
このようにして形成された常閉式小型振動センサは、静止時は2個の導電性球体10A、10Bが互いに接触した状態でそれぞれの電極部材20A、20Bに接触して電極部材20A、20Bを相互に導通させると共に、振動時は導電性球体10A、10Bが移動する時に導通、非道通を繰り返すことにより、振動を検知することができる。
次に、図3を用いて本実施形態の常閉式小型振動センサの組み立て方法について説明する。
まず、枠体30に、一方の導電性球体10Aが一方の電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように、一方の電極部材20Aを嵌合する工程を説明する。
一方の導電性球体10Aを凹部内に収納した電極部材20Aに、枠体30の一端の開口を下方に向け、垂直にしてプレス機械によって上方より圧入していく(図3(a)の状態)。電極部材20Aの開口端部22が突起部31に当接するまで枠体30を圧入し、電極部材20Aを枠体30の中空部32Aに嵌合する(図3(b)の状態)。
次に、一方の電極部材20Aを上方に配置した状態で、枠体30に、他方の電極部材20Bの凹部に他方の導電性球体10Bを収納したたま、電極部材20Bを下方から嵌合する工程を説明する。
一方の電極部材20Aを取り付けた枠体30を反転させ垂直にする(図3(c)の状態)。この時、本例では突起部31の開口径を導電性球体の直径より若干小さく形成しているため、導電性球体10Aが落ちることがない。
そして導電性球体10Bを凹部に収納した電極部材20Bを枠体30に圧入し(図3(d)、図3(e)の状態)、電極部材20Bの開口端部22が突起部31に当接するまで枠体30に圧入し、電極部材20Bを中空部32Bに嵌合させる(図3(f)の状態)。
このように、本例では突起部31の開口径を導電性球体10A、10Bの直径より若干小さく形成しているため、導電性球体10Aが電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように電極部材20Aを嵌合した枠体30を逆さにしても、導電性球体10Aが落ちることがなく、2個の導電性球体をそれぞれ別の電極部材の凹部に収納した状態のままで常閉式小型振動センサを組み立てることができる。このため、組立時に導電性球体に余分な力が加わることがなく、導電性球体の表面を覆う金メッキを傷つけてしまうことがない。
また、本例では突起部31を円環状に形成しているため、図3(c)のように枠体30を反転させた際にも、環状突起の全周で導電性球体10Aが支持されるため、導電性球体10Aの表面に部分的に大きな力が掛かることがなく、金メッキを傷つけてしまう心配がない。
さらに、本例では突起部31を枠体30と共に樹脂で一体成形しているため、部材数および組立工数の増加を伴うことなく、低コストで信頼性の高い常閉式小型振動センサを実現できる。
以上のようにして構成される常閉式小型振動センサは、図4に示すように、静止状態ではその姿勢の如何に関らず、常に2個の導電性球体が互いに接触した状態で電極部材の凹部の内壁面に接触して両電極相互を導通させるようになっている。また、図5に示すように、振動状態ではその姿勢に関らず、導電性球体が移動する時に導通、非道通を繰り返して、振動状態を検知するセンサとして動作することができる。
なお、上述の説明では、一方の電極部材20Aと導電性球体10Aを収納した枠体30を完全に反転させ、鉛直下方から他方の導電性球体10Bを収納した電極部材20Bを組み込んだが、一方の電極部材20Aが水平より斜め上方になるように枠体30を反転させ、他方の導電性球体10Bを収納した電極部材20Bを水平より斜め下方から組み込んでもよい。この場合には、この斜めの状態で導電性球体10Aが落下しない程度であれば、突起部31の開口径を導電性球体の直径より若干大きく形成してもよい。
また、枠体30に形成する突起部は円環状のものに限らず、様々な形態とすることができ、例えば図6A〜図6Cに示すような一般的な突起であってもよい。このような突起であっても、図6Aのように3個の突起部31Aを設ける場合には、この突起部の全ての先端を通る円40の直径を、導電性球体10Aの直径より若干小さく形成してもいいし、図6Bや図6Cのように1個もしくは2個の突起部31Bを設ける場合には、一方の導電性球体10Aを収納する電極部材20Aを嵌合した枠体30を他端の開口から見たとき、突起部の先端を通りながら電極部材の開口縁に内接する最大の内接円41の直径を、導電性球体の直径より若干小さく形成すれば、開口径を導電性球体の直径より若干小さく形成した円環状の突起部と同様、一方の電極部材と導電性球体を収納した枠体を完全に反転させ、鉛直下方から他方の導電性球体を収納した電極部材を組み込むことができる。
さらには、一方の電極部材が水平より斜め上方になるように枠体を反転させ、他方の導電性球体を収納した電極部材を水平より斜め下方から組み込む場合には、この斜めの状態で導電性球体が落下しない程度であれば、図6A〜図6Cに示すような一般的な突起の高さを上記の説明よりも若干低くしてもよい。
(第2の実施形態)
図7は第2の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの断面図である。図7において第1の実施形態のものと同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、枠体30の内壁に突起部を一体形成する代わりに、電極部材20A、20B間に突起部と同様の形状を有する不導体のリング形状のスペーサ33を設けたことである。
このスペーサ33の内径は、導電性球体10A、10Bの直径より若干小さく、図7に示されるように、内径側の部分は空室23内に突出する円環状の突起部となっている。また、スペーサ33の外径は、枠体30の中空部とほぼ同じか若干大きい。
図8を用いて本実施形態の常閉式小型振動センサの組み立て方法について説明する。
まず、枠体30に、一方の導電性球体10Aが一方の電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように、一方の電極部材20Aを嵌合する工程を説明する。
一方の導電性球体10Aを凹部内に収納した電極部材20Aに、枠体30の一端の開口を下方に向け、垂直にしてプレス機械によって上方より圧入していき(図8(a)の状態)、電極部材20Aを中空部に嵌合させる(図8(b)の状態)。
そして枠体30の他端の開口よりスペーサ33を一方の電極部材20Aの開口端部22に当接するまで嵌入し、必要に応じて接着する(図8(c)、図8(d)の状態)。
次に、一方の電極部材20Aを上方に配置した状態で、枠体30に、他方の電極部材20Bの凹部に他方の導電性球体10Bを収納したたま、電極部材20Bを下方から嵌合する工程を説明する。
一方の電極部材20Aを取り付けた枠体30を反転させ垂直にする(図8(e)の状態)。この時、本例ではスペーサ33の内径を導電性球体の直径より若干小さく形成しているため、導電性球体が落ちることがない。
そして、導電性球体10Bを凹部に収納した電極部材20Bに枠体30を圧入していき(図8(f)、図8(g)の状態)、電極部材20Bの開口端部22がスペーサ33に隣接するまで枠体30に圧入し、電極部材20Bを中空部に嵌合させる(図8(h)の状態)。
このように、本例でもスペーサ33の内径を導電性球体の直径より若干小さく形成しているため、導電性球体10Aが電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように電極部材20Aを嵌合した枠体30を逆さにしても、導電性球体10Aが落ちることがないため、2個の導電性球体をそれぞれ別の電極部材の凹部に収納した状態のままで常閉式小型振動センサを組み立てることができる。このため、組立時に導電性球体に余分な力が加わることがなく、導電性球体の表面を覆う金メッキを傷つけてしまうことがない。また枠体30の内部に突起部を設けていないため枠体30を簡素化でき成型しやすくなる。
なお、本例でもスペーサ33によって形成される突起部を、3個の突起や、1個もしくは2個の突起にしてもよい。また、一方の電極部材20Aを水平より斜め上方になるように枠体を反転させ、他方の導電性球体10Aを収納した電極部材20Aを水平より斜め下方から組み込んでもよい。
(第3の実施形態)
図9は第3の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの断面図である。図9において第1の実施形態のものと同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、枠体30の内壁に突起部を一体形成する代わりに、電極部材20Aの開口縁に円環状の突起部31Dを設け、この突起部31Dの開口径は、導電性球体より若干大きくし(図9(a)参照)、導電性球体を凹部に収納した後、導電性球体の直径より若干小さくなるようにかしめることである(図9(b)参照)。
本例でも、導電性球体10Aが電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように電極部材20Aを嵌合した枠体30を逆さにしても、導電性球体10Aが落ちることがないため、2個の導電性球体をそれぞれ別の電極部材の凹部に収納した状態のままで常閉式小型振動センサを組み立てることができる。このため、組立時に導電性球体に余分な力が加わることがなく、導電性球体の表面を覆う金メッキを傷つけてしまうことがない。
なお、本例でも突起部を3個の突起にしても、1個もしくは2個の突起にしてもよい。また、一方の電極部材が水平より斜め上方になるように枠体を反転させ、他方の導電性球体を収納した電極部材を水平より斜め下方から組み込んでもよい。また、両方の電極部材の開口縁に突起部を設けてもよい。
(第4の実施形態)
図10は第4の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの断面図である。図10において第1の実施形態のものと同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、枠体30の内壁に突起部を一体形成する代わりに、枠体30に貫通孔35を設け、この貫通孔35に前記突起部と同様の機能を有する部材(板34)を挿入して組み立てることである。
すなわち、一方の導電性球体10Aを収納した電極部材20Aに、枠体30の一端の開口を下方に向け、垂直にしてプレス機械によって上方より圧入し(図10(a)の状態)、枠体30の貫通孔35から板34を挿入し(図10(b)の状態)、この枠体30を反転させ垂直にして枠体30の他端の開口から、他方の導電性球体10Bを収納した電極部材20Bを嵌合し(図10(c)、図10(d)の状態)、空室23内から板を取り外し貫通孔35をシール材36により封止している(図10(e)の状態)。
本例でも、導電性球体10Aが電極部材20Aの凹部に収納された状態となるように電極部材20Aを嵌合した枠体を逆さにしても、導電性球体10Aが落ちることがないため、2個の導電性球体をそれぞれ別の電極部材の凹部に収納した状態のままで常閉式小型振動センサを組み立てることができる。このため、組立時に導電性球体に余分な力が加わることがなく、導電性球体の表面を覆う金メッキを傷つけてしまうことがない。
なお、一方の電極部材20Aを水平より斜め上方になるように枠体30を反転させ、他方の導電性球体10Bを収納した電極部材20Bを水平より斜め下方から組み込んでもよい。
本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て前の断面図である。 本発明の第1の本実施形態にかかる常閉式小型振動センサの完成断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て中の断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサが静止状態でその姿勢の如何に関らず導通状態になる説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサが振動を受けて導通・非道通を繰り返す状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの突起部が3個の説明図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの突起部が2個の説明図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの突起部が1個の説明図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの完成断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て中の断面図である。 本発明の第3の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て中の断面図である。 本発明の第4の実施形態にかかる常閉式小型振動センサの組み立て中の断面図である。 従来の常閉式小型振動センサの完成断面図である。 従来の常閉式小型振動センサの組み立て前の断面図である。
符号の説明
10A 導電性球体
10B 導電性球体
20A 電極部材
20B 電極部材
21 凹部
22 開口端部
23 空室
30 枠体
31 突起部
31A 突起部
31B 突起部
31C 突起部
31D 突起部
32A 中空部
32B 中空部
33 スペーサ
34 板
35 貫通孔
36 シール材
40 円
41 内接円
60 間隙
61A 電極部材
61B 電極部材
62 筒状体
63 空室
64A 導電性球体
64B 導電性球体
65 開口端部

Claims (6)

  1. 不導体の枠体内に、凹部を有する2個の電極部材が間隙部を介して対向配置され、前記凹部によって形成された空室に2個の導電性球体が転動自在に収納され、静止時は前記球体が互いに接触した状態で前記電極部材に接触して前記電極部材を相互に導通させると共に、振動時は前記球体が移動する時に導通、非道通を繰り返すように構成される常閉式小型振動センサであって、
    前記間隙部に若しくは前記間隙部に隣接して前記空室内に突出すると共に、前記静止時および振動時に前記球体に接触しない突起部を有することを特徴とする常閉式小型振動センサ。
  2. 前記突起部は、前記枠体の内壁に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の常閉式小型振動センサ。
  3. 前記突起部は、前記間隙部に配置された不導体のスペーサによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の常閉式小型振動センサ。
  4. 前記突起部は、少なくとも前記電極部材の一方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の常閉式小型振動センサ。
  5. 前記突起部は、環状突起であり、
    前記環状突起の開口径は、前記球体の直径より若干小さく形成していることを特徴とする請求項1に記載の常閉式小型振動センサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の常閉式小型振動センサの組立方法であって、
    前記枠体に、一方の前記球体が一方の前記電極部材の凹部に収納された状態となるように、一方の前記電極部材を嵌合する工程と、
    前記一方の前記電極部材を上方に配置した状態で、前記枠体に、他方の前記電極部材の凹部に他方の前記球体を収納したまま、他方の前記電極部材を下方から嵌合する工程と、
    を有することを特徴とする常閉式小型振動センサの組立方法。
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