JP2009287870A - 穀粒乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
少量の穀粒の乾燥においては、穀粒が乾燥のために通過する穀粒流下通路に穀粒が充満しないため、熱風が穀粒に晒さないで穀粒流下通路に吹き抜け、そのまま吸引されて排風となるため、排風温度が上昇し正確な穀粒の温度が測定できないという欠点を解決する。
【解決手段】
通常乾燥制御時には穀粒の温度を排風温度センサ(SE3)の測定値から演算した値とし、前記少量乾燥制御時には穀粒の温度を外気温度センサ(SE1)の測定値に設定値を加えた値とすることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、循環式穀粒乾燥機における乾燥風制御装置に関するものである。
循環式の穀粒乾燥機において、少量の穀粒を乾燥するときにバーナをON/OFF制御しながら穀粒を乾燥するにあたり、バーナがOFF状態で燃焼が停止中には、穀粒の循環を停止させたり、あるいは、バーナがON状態で燃焼中の穀粒循環速度よりも遅い循環速度で穀粒を乾燥し、穀粒の損傷を防止しようとするものは公知である(特許文献1)。
また、穀粒の温度を検出する方法として排風温度を利用する技術が公知である(特許文献2)。
特開平7−294127号公報 特開昭61−246579号公報
少量の穀粒の乾燥においては、穀粒が乾燥のために通過する穀粒流下通路に穀粒が充満しないため、熱風が穀粒に晒さないで穀粒流下通路に吹き抜け、そのまま吸引されて排風となるため、排風温度が上昇し正確な穀粒の温度が測定できないという欠点が生じていた。
請求項1の発明は、張込穀粒を貯溜する貯溜室(2)と、燃焼量を制御可能なバーナ(5)と、該バーナ(5)の燃焼により発生した熱風の通過する熱風室(6)と、該熱風室(6)からの熱風が流れ穀粒が流下する穀粒流下通路(9)と、該穀粒流下通路(9)を通過した熱風を吸引して排風として機外に排出する吸引排気ファン(7)と、張込穀粒量を手動で設定する張込量設定スイッチ(SW7)あるいは張込穀粒量を自動で検出する張込穀粒量検出手段(SE6)と、外気温度を検出する外気温度センサ(SE1)と、前記排風の温度を検出する排風温度センサ(SE3)と、穀粒の水分値を測定する水分センサ(SE5)とを設ける穀粒乾燥機において、張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以上の場合には、張込穀粒量や乾燥速度に基づいてバーナ(5)の燃焼量を制御する通常乾燥制御を行ない、 張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以下の場合には、設定以下の燃焼量でバーナ(5)の燃焼を行なう燃焼工程とバーナ(5)の燃焼を停止する休止工程とを設定時間毎に行なう少量乾燥制御を行なう構成とし、前記通常乾燥制御時には穀粒の温度を排風温度センサ(SE3)の測定値から演算した値とし、前記少量乾燥制御時には穀粒の温度を外気温度センサ(SE1)の測定値に設定値を加えた値とすることを特徴とする。
少量乾燥制御時には、設定以下の燃焼量による燃焼行程と休止工程を設定時間毎に交互に行なうため、穀粒の温度が外気温度より大幅に上昇することが少ないため、外気温度に設定値を加える値を穀粒温度とすることで、穀粒温度の変動を小さくして乾燥制御を不安定にすることを防止することができる。
以下この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、図1及び図2に基づきこの発明を具備する循環式穀粒乾燥機の全体構成について説明する。
1は乾燥機の機枠で、この機枠1内には貯溜室2、乾燥室3及び集穀室4を上方から下方に順次配設している。乾燥室3には穀粒流下通路9を複数形成し、左右穀粒流下通路9の左右一側にはバーナ5のバーナ風胴に通じる熱風室6を配設し、穀粒流下通路9の左右他側には吸引排気ファン7のファン胴に通じる排風室8を配設し、穀粒流下通路9の下端部にそれぞれ繰出バルブ10を設けている。
また、排風室4における左右穀粒流下通路9の中間部に位置する集穀室4には、遠赤外線放射体4aを配設している。この遠赤外線放射体4aは前後方向に沿う左右側板及び底板からなり遠赤外線放射塗料を塗布したもので、前後方向一端をバーナ5に対向させて、集穀室4の左右流下板上を流下する穀粒に遠赤外線放射熱を浴びせて、穀粒の乾燥を促進させるものである。また、この遠赤外線放射体4aの放射熱は、機体の前側及び後側から導入された外気と混合されながら上方の穀粒流下通路9を経て排風室8に流れるように構成している。そして、前記繰出バルブ10の往復回転により、穀粒を所定量ずつ繰り出しながら流下させ、穀粒に熱風を浴びせて乾燥させる。
なお、遠赤外線放射体4aの上方には屋根型の排塵板4bを設け、上方からの塵埃類の遠赤外線放射体4aへの落下を防止しながら、熱風と外気との混合熱風を左右両側に迂回して上方へ案内するように構成している。
前記機枠1の外側には集穀室4の前後一側に集めた穀粒を貯溜室2に揚穀還元する昇降機11を立設している。この昇降機11内の上下の駆動プーリ12a及び従動プーリ12bにバケットベルト13を巻き掛け、集穀室4の底部に設ける下部搬送装置14により乾燥穀粒を前後一側に移送し、昇降機11により揚穀するように構成している。この昇降機11で揚穀された穀粒は、昇降機11から上部搬送装置16の始端側に供給し、更に上部搬送装置16により横送して貯溜室2の上部中央部に配設する回転拡散板18に送り、貯溜室2内に拡散落下させるように構成している。
前記昇降機11、下部搬送装置14、上部搬送装置16から構成されている穀粒循環系は、昇降機11の機枠上部に配設している昇降機モータ(図示省略)により駆動される。また、昇降機11における上下中途部の壁面には水分計26を設け、バケットベルト13の上昇行程と下降行程の間隔部に設けた取込み口(図示省略)からサンプル粒を取り込み、水分値を測定するように構成している。この水分計26は、例えば一対の電極ロール間でサンプル粒を1粒づつ圧縮粉砕し、その抵抗値を電気的に処理して一粒づつの水分値に換算する公知のものである。
次に、乾燥機の通常乾燥制御について説明する。
張込ホッパ(図示省略)から昇降機11を利用して貯溜室2に所定量の穀粒を張り込む。次いで、穀粒種類、乾燥仕上げ水分値、乾燥速度、自動検出あるいは手動設定した穀粒張込量に応じた燃焼量にて燃焼制御して乾燥作業を行なう。貯溜室2内の穀粒は乾燥室3の穀粒流下通路9を流下中に熱風を浴びながら乾燥され集穀室4に流下する。乾燥された穀粒は下部搬送装置14で一側に移送され、次いで昇降機11により揚穀され、上部搬送装置16に引き継がれ再び貯溜室2に循環移送され、暫くの間調質作用を受ける。このような行程を繰り返しながら水分計による測定水分値が仕上水分値に到達すると、乾燥作業は終了する。
次に、図3により乾燥機の操作盤31について説明する。
操作盤31の盤面には、穀粒の張り込みを開始する張込スイッチSW1、バーナ5の燃焼を開始し繰出バルブ10を駆動し乾燥作業を開始する乾燥スイッチSW2、貯溜室2内の穀粒を機外に排出する排出スイッチSW3、機体の各種駆動を停止する停止スイッチSW4、乾燥用穀粒種類を選択する穀粒種類設定スイッチSW5、仕上げ水分値を設定する水分値設定スイッチSW6、張込量の手動設定(「0」〜「7」)又自動検出(「自動」)を選択するダイヤル式の張込量設定スイッチSW7、乾燥時間を増減するタイマ増加スイッチSW8、乾燥時間を減少するタイマ減少スイッチSW9、水分補正スイッチSW10、手動で穀粒の水分値を水分計26で測定する手動測定スイッチSW11、熱風温度設定スイッチSW12、熱風温度調節スイッチSW13、乾燥速度設定スイッチSW14、初期乾燥時間設定スイッチSW15、休止時間設定スイッチSW16、予約乾燥入切スイッチSW17、点検入切スイッチSW18、排風ファン入切スイッチSW19、緊急停止スイッチSW20、ブザー停止スイッチSW21の各種操作スイッチ、及び、各種表示項目をデジタル表示する表示部32、乾燥機の各種異常を表示する異常表示モニタ33を設けている。
また、図8に示すように、貯溜室2の側壁には、乾燥室3の穀粒流下通路9全体に穀粒が充填されている通常張込状態において、張込量の大小を示す「1〜7」の張込量表示36がなされている。そして、この張込量表示「1〜7」は、張込量設定スイッチSW7の「1〜7」の設定スイッチ部と対応している。また、図6に示す「LV0」は最小設定張込量を示し、張込量表示36の「1」に対応し、それより少なく穀粒流下通路9全体に穀粒が充填されていない少量張込状態に対応するのが、張込量設定スイッチSW7の設定スイッチ部「0」である。
また、貯溜室2の中央上部に拡散装置18を配設するにあたり、中央部やや左寄りに配置し、少量張込の場合には、左側の穀粒流下通路9全体に穀粒が充填して張り込まれるが、右側の穀粒流下通路9には穀粒が下部にのみ充填して張り込まれる。
次に、図4に基づき制御ブロック構成について説明する。
バーナ風胴25の上方に設けたコントロールボックス40(図1に示す)にはコントローラ(CPU)41を設けている。コントローラ41の入力側には、張込スイッチSW1、乾燥スイッチSW2、排出スイッチSW3、停止スイッチSW4、穀粒種類設定スイッチSW5、水分値設定スイッチSW6、張込量設定スイッチSW7、タイマ増加スイッチSW8、タイマ減少スイッチSW9、緊急停止スイッチSW20等を接続している。また、入力回路を介して外気温度センサSE1、熱風温度センサSE2、排風温度センサSE3、水分計電極温度センサSE4及び水分センサSE5、張込量検出装置SE6等を接続している。
また、コントローラ41の出力側には、出力回路を介して吸引排気ファンM1、昇降機モータM2、繰出バルブモータM3、バーナ駆動手段M4、水分計駆動手段M5を接続し、また、出力回路を介して各種表示項目のデジタル表示をする表示部32、乾燥機の各種異常表示用の異常表示モニタ33等を接続している。
なお、コントローラ41のバーナ駆動信号は、燃料供給用電磁ポンプ(図示省略)のON/OFF信号及び大小供給信号、バーナ気化筒モータ(図示省略)の回転数指令信号、バーナファンモータ(図示省略)の回転数指令信号、イグナイタ(図示省略)の通電信号等があり、燃料供給量、燃焼空気供給量及び気化筒回転数を同調制御し液体燃料を気化燃焼させる。
また、乾燥作業中には、予め設定記憶されている熱風設定温度と熱風温度センサSE2の検出熱風温度とを比較し、その差が小になるように周期的にオンされる燃料供給用電磁ポンプ(図示省略)のオンタイム信号を長短に変更制御しながら乾燥作業をし、穀粒水分が目標水分値になると乾燥作業を停止する。
次に、図5に基づき乾燥作業について説明する。
貯溜室2への穀粒張込作業が終了すると(ステップS1)、張込量設定スイッチSW7により張込穀粒量が手動で若しくは自動検出で設定される。そして、張込量設定スイッチSW7を「1」〜「7」に設定したときには手動でその数値が張込量と設定したことになり通常乾燥制御がなされる。すなわち、乾燥スイッチSW2がONされると(ステップS9)、昇降機11、上部移送装置16及び拡散装置18の駆動が開始しさると共に、繰出バルブ10が駆動され、穀粒流下通路9で熱風に晒された穀粒が集穀室4に繰り出される(ステップS4)。すると、集穀室4の底板に繰り出された穀粒はバーナ5の燃焼により温められた遠赤外線放射体4aの放射熱を浴びながら流下し、下部移送装置14に供給される。
次いで、穀粒は下部移送装置14で昇降機11に移送され、再度貯溜室2及び乾燥室3に循環供給される。そしてこの循環中に昇降機11で揚穀中の穀粒から所定時間毎に所定粒数のサンプル粒が水分計26に取り込まれ水分値が測定される。
そして、目標とする乾燥速度すなわち設定乾減率や張込量に基づいてバーナ5の燃焼量が制御されながら乾燥作業が行われ(ステップS10)、水分計26の測定水分値が設定水分値に到達すると、乾燥作業が停止される(ステップS11)いわゆる通常乾燥制御が行なわれる。
また、張込量設定スイッチSW7により張込穀粒量を0と設定し(ステップS2)、乾燥SWをONすると(ステップS3)、バーナ5が燃焼を開始すると共に穀粒の循環も開始される(ステップS4)。そして、水分計26にサンプル粒が取り込まれたか否が判定され(ステップS5)、Noであると、乾燥機に「穀粒なし」と判定し、バーナ5と穀粒循環が停止して乾燥作業が停止される(ステップS6)。
また、Yesの場合には、乾燥機に「穀粒あり」と判定し少量乾燥制御がなされる。すなわち、乾燥SWをONすると、バーナ5に所定量以下の燃料が供給される少量燃焼量に一定にした状態で燃焼され乾燥作業がなされる(ステップS7)。次いで、所定時間(例えば1時間)毎に「乾燥休止」と「熱風乾燥」とが交互に繰り返されながら乾燥され(ステップS8)、水分26の測定水分値が設定水分値になると、乾燥作業が停止される(ステップS11)。
また、張込量設定スイッチSW7を「自動」に設定すると、張込作業終了後に自動で張込量検出装置SE6が張込穀粒量の検出を開始し、張込穀粒量がLV1以上を検出すると、前述の通常乾燥制御に基づく乾燥制御を行ない(ステップS9〜11)。そして、張込穀粒量がLV1以下又は検出許容範囲を超えて検出できなかった場合には、前述の少量乾燥制御を行なう(S2〜)。
前記構成によると、バーナ5の燃焼量を所定量以下の燃料が供給される少量燃焼量に一定とすることにより、燃焼を安定させることができる。また、最低張込量以下の少量張込量で乾燥作業をする場合には、穀粒流下通路9に穀粒が十分に堆積されず、熱風室6から穀粒流下通路9へ流れた熱風の一部が穀粒に作用しないで排風室8に排出され、排風室8の近傍に配設されている熱風温度センサSE2に作用することなり、熱風温度センサSE2の検出温度と乾燥穀粒温度と相関関係が崩れ検出精度が低下し、適正な熱風温度制御ができなくなってしまう。しかし、バーナ5の燃焼量を小さくし一定することでこのような不具合を抑制することができる。
なお、この最低穀粒張込量以下での少量張込量における乾燥工程のバーナの燃焼量を所定量以下の少量燃焼量(例えば燃焼量が1〜10の範囲で燃焼制御するとしたら2以下)かあるいは最小燃焼量のいずれかに一定にして燃焼することが望ましい。即ち、穀粒張込量が少ないために、バーナ5の燃焼量を抑制することにより、急激な乾燥による穀粒の胴割れ等の不具合を減少させることができる。
そして、例えば1時間の設定時間の乾燥工程を実行すると、バーナ5及び繰出バルブ10を停止し、乾燥休止工程に移行する。この休止工程の間は穀粒内部の水分が穀粒の表面側に順次移行して乾燥が促進される。また、乾燥休止工程中には穀粒の循環をしないので、少量穀粒の多数回にわたる循環を防止し、穀粒の脱ぷや損傷を抑制することができる。
また、乾燥休止工程中は吸引排気ファン7を停止することにより、遠赤外線放射体4aの温度低下を抑制し、乾燥休止工程中の穀粒の温度低下を抑制し、穀粒内部の水分移行を促進させることができる。
また、穀粒が設定水分値に到達して乾燥作業が終了しバーナ5を停止した場合には、前記乾燥休止工程中とは異なり、バーナ5の停止後に吸引排気ファン7を設定時間(例えば20分)駆動し、遠赤外線放射体4aの冷却を促進するようにしている。
次に、図6及び図7に基づき、通常張込量における水分値測定、及び、最低張込量以下の少量張込穀粒の水分値測定について説明する。
通常張込量の場合には、図7(イ)に示すように、32粒のサンプル粒を水分計26に取り込む水分値測定を穀粒が乾燥機内を1回循環するまでの時間中に例えば4回行なう。
なお、1回の穀粒循環とは、穀粒流下通路9,9にある充填されている穀粒が、集穀室4から下部搬送装置14、昇降機11、上部搬送装置16の循環行程を経て再度穀粒流下通路9に戻るまでをいう。
一方、少量張込量(LV1以下)の場合には、1回の循環する時間が短くなり、図7(ロ)に示すように、例えばサンプル粒130粒を連続して水分値26に取り込んで水分値を測定する。次いで、130粒を取り込み順に4等分して1回のサンプル粒数を約32粒に分割し、それぞれ水分値を演算する構成とする。
前記構成によると、少量張込量の場合でも、穀粒層(G1〜G4)毎の水分値のバラツキを測定することができ、オペレータに有効な穀粒水分値情報を提供することができる。
最小設定張込穀粒量よりも少ない少量張込穀粒量の乾燥が望まれている。これは、もち米を少量作付けしているとか、穀粒乾燥機に張り込みできずに少量の穀粒が残ってしまったとか、コンバインの刈取作業中に雨が降りだし少ししか刈取作業ができなかった場合等である。このような少量穀粒を穀粒乾燥機に張り込み、熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返すことにより、穀粒の損傷を少なくしながら乾燥するようにしている。
このような少量張込穀粒量の場合には、張込量検出装置SE6により最小設定張込量「1」よりも少ない少量張込量の前記張込量「0」を検出するようにしている。また、張込量検出装置SE6を備えていない場合には、オペレータが前記張込量表示36(図8に示す)を目視判定し、図3に示す張込量設定スイッチSW7により少量張込量「0」に設定する。
この少量張込量「0」で乾燥作業を開始すると、少量乾燥モードで熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥される。また、乾燥作業を開始しても昇降機11から水分計26にサンプル粒が取り込まずに水分値が測定できない場合には、表示部32に「穀粒なし」の異常表示をし、乾燥作業を停止する。
また、穀粒の張込作業が終了し、停止スイッチSW4をONし張込作業を停止すると、張込量検出装置SE6が自動的に検出を開始し、穀粒張込量を検出できない場合には、表示部32に「張込穀粒なし」の表示をし、張込量設定スイッチSW7による張込量設定に移行するようにしてもよい。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒を熱風乾燥と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥するにあたり、1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間の合計時間により乾燥速度を算出する乾燥速度算出手段を設ける。そして、1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間を増減して乾燥速度を調整し、所定の乾燥終了時刻までに乾燥が終了するように制御する。1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間を、それぞれ2時間とするのを基本としながら、これらの時間を増減調整することで乾燥速度を調整することができる。また、これらの時間比率を増減調整しても乾燥速度を増減調整することができる。前記構成によると、少量張込量でも乾燥終了時刻を設定した乾燥作業を適時に終了させることができる。
また、次のように構成してもよい。前記少量張込穀粒を熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥するにあたり、バーナ5の燃焼量を最小燃焼量で一定にするのではなく、乾燥速度を速くするときには燃焼量を増加しながら1回あたりの熱風乾燥時間及び乾燥休止時間をそのままにして燃焼量を増加させ、また、乾燥速度を遅くするときには、1回あたりの熱風乾燥時間を短縮し乾燥休止時間を長くして乾燥速度を調整してもよい。前記構成によると、少量張込穀粒でも乾燥終了時刻を設定し、乾燥作業を適時に終了させることができる。
次に、水分値検出時の穀温補正について説明する。
穀粒乾燥機の乾燥循環中の穀温は、通常乾燥制御時には、排風温度を穀粒温度として算出する。または、排風温度センサSE3で測定した値Aと熱風温度センサSE2で測定した値Bにそれぞれ係数α・βをかけた値を足し合わせた下記の式の値を穀粒温度にしても良い。
A×α+B×β
しかし、乾燥室3の穀粒流下通路9全体に穀粒が充填されていない少量張込状態では、前記算出方法では穀粒温度が熱風温度に近い値となり、これを基にして測定した水分値を補正すると、実水分値と大幅にずれるという不具合が発生する。そこで、この実施形態はこのような不具合を解消しようとするものである。
そこで、少量張込状態におけるバーナ燃焼時の穀粒温度を、「外気温度+α(例えば3℃)」とし、これに基づき補正しながら水分値を算出する。
少量張込穀粒の乾燥の場合には、乾燥室3の穀粒流下通路9から熱風が吹き抜けることとなり、排風室8の排風温度を高める結果となる。このため、通常乾燥時のように穀粒温度を排風温度と同じにすると、穀粒の内部温度よりも排風温度が高く、その値を基準にしてサンプル粒の温度補正をしながら水分値を演算すると水分計26で測定した穀粒の水分値が大きく補正され、実際の数値と離れた水分値となり、乾燥制御に悪影響が生じる。具体的には穀粒の温度が高くなると測定水分値が低い側に補正されてしまい、未乾燥の状態で乾燥が終了するという不具合が発生する。
しかし、前記のように補正しながら水分値を測定することにより、このような不具合をなくし、水分値の測定精度を向上させることができる。
また、次のように構成してもよい。前記少量張込穀粒の乾燥手段になると、自動水分値停止制御を中止し、乾燥時間を設定した乾燥タイマ運転に切り換える。そして、バーナ5の燃焼方法は、所定燃焼量の熱風乾燥を所定時間(例えば2時間)と乾燥休止を所定時間(例えば2時間)を交互に繰り返しながら乾燥する。そして、バーナ5の燃焼ONタイム設定をして燃焼量を設定するにあたり、乾燥設定速度に対応させて、遅い乾燥の場合の所定時間当たり例えば5ミリSecの燃料噴射から速い場合の7ミリSec燃料噴射とし、この間を乾燥速度に応じて0.5ミリSecの幅で調整する。なお、この燃料噴射時間を変更可能構成してもよい。前記構成によると、少量張込穀粒の乾燥におけるバラツキによる不安定な水分値測定を回避し、オペレータの経験則にゆだねた簡単な乾燥作業とすることができる。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒の乾燥制御では、所定燃焼量の熱風乾燥を所定時間先行して実施し、次いで、乾燥休止を所定時間実施している。しかし、前記排風温度センサSE3で測定する穀粒温度が基準値以上の場合には、先行して実施する熱風乾燥に代えて、バーナ5の燃焼を中止した通風乾燥を行い、次いで、乾燥休止を実施してもよい。そして、穀粒温度が基準値以下になると、熱風乾燥と乾燥休止を交互に繰り返すようにする。前記構成によると、穀粒の損傷を防止することができる。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒の乾燥制御で乾燥するにあたり、乾燥作業開始直後は、通風乾燥と乾燥休止を交互に繰り返しながら乾燥し、水分値測定からの乾燥速度が設定速度通りかあるいはそれより速い場合には、バーナの燃焼による熱風乾燥を中止し、通風乾燥と乾燥休止とを繰り返しながら乾燥作業をする。また、乾燥速度が設定速度よりも遅い場合には、熱風乾燥と乾燥休止を繰り返しながら乾燥作業をする。
少量張込乾燥制御では、乾燥室4に遠赤外線放射体4aを設けた型式にあっては、穀粒への熱伝導効率が良く、乾燥速度が速くなり穀粒の胴割れが発生しやすくなる。そして、外気温度が高く湿度が低い場合には、その傾向がますます強くなる。しかし、前記構成によると、このような不具合を少なくし、穀粒の品質向上を図ることができる。
また、少量張込穀粒の乾燥制御において、通常乾燥モードに対してバーナ5への燃料噴射量を所定量多くし熱風温度を上昇させて乾燥作業をすると、熱風の吹き抜けを補い乾燥の遅れを防止することができる。
また、次のように構成してもよい。穀粒の通常張込量の乾燥作業をするにあたり、測定水分値が「設定仕上げ水分値+α(例えば3%)から設定仕上げ水分値+β(例えば1.5%)」までの間では、設定乾燥温度の乾燥速度補正のための高温側上限を所定値(+6度Cから+3度Cに)下げ、また、乾燥速度補正の低温側上限をそのままにしながら乾燥作業を継続して、ゆっくり乾燥させ、測定水分値が設定水分値になると乾燥作業を終了させる。
穀粒温度が高いままで乾燥作業が終了すると、籾殻が非常に乾いた状態となり、籾殻への水分移行が進み仕上げ水分値に悪影響を及ぼす。また、乾燥終了から籾摺作業の開始までの長短により籾殻への水分移行が変化し、玄米の水分値が変化する。しかし、前記構成によると、穀粒温度の上昇を抑制しながら乾燥作業を終了することができ、仕上げ水分値の精度を高めることができる。
次に、乾燥作業における他の燃焼量制御について説明する。
バーナ5の燃焼風量を増減調節しながら燃焼量を調節するものでは可変範囲が限られており、気温が高く張込穀粒量が少ない場合などには、バーナ5の燃焼量を最小燃焼量にしてもまだ乾燥速度が速すぎて、胴割れなどの品質低下を来すことがある。
そこで、この実施形態では、穀粒の乾燥速度を検出し、検出乾燥速度と設定乾燥速度を比較し、まだバーナ5の燃焼量を下げる余地がある場合には、最小燃焼量になっているか否かを判定する。そして、最小燃焼量になっていない場合には、バーナ5の燃焼量を下げ調節する。また、最小燃焼量に達している場合には、例えば、熱風乾燥運転を2時間、バーナ5の燃焼を停止した通風乾燥運転を2時間交互に行なう断続運転に移行し、投与熱量を減少させる。
なお、前記乾燥速度設定スイッチSW14では例えば乾燥速度を「遅い」、「普通」、「速い」に切り換えることができる。そして、「おそい」は1時間あたり0.5%、「普通」は1時間あたり0.7%、「速い」は1時間あたり0.9%の乾減率で穀粒が乾燥され、所定時間毎に穀粒水分値を検出し設定乾燥速度に近づけるように、バーナ5の燃焼量制御及び前記断続運転をするようにしている。
従来装置では、バーナ5の最小燃焼量に固定されたままの乾燥作業であるので、外気温度が高い場合には胴割れ等の不具合が発生することがあった。しかし、前記構成によると、乾燥速度が設定速度よりも速い場合に、バーナ5が最小燃焼量に到達しているときには、熱風乾燥運転と通風乾燥運転を交互に繰り返す断続運転に移行して投与熱量を減少させることができ、胴割れ等の不具合を防止することができる。
また、前記断続運転中には、所定時間毎に穀粒の乾燥速度を検出する。例えば、熱風乾燥運転が2時間、通風乾燥運転が2時間を交互にこり返す断続運転の場合には、合計4時間の乾燥作業が終了する毎に穀粒の乾燥速度を検出し、検出乾燥速度と設定乾燥速度を比較して乾燥速度が速い場合には、熱風乾燥運転時間を減少調節し通風乾燥運転時間を増加調節する。また、穀粒の乾燥速度が遅い場合には、熱風乾燥運転時間を増加調節し、通風乾燥運転時間を減少調節しながら乾燥作業を実行する。
前記構成によると、穀粒の胴割れ等の不具合を防止し乾燥遅れを防止しながら穀粒を乾燥することができる。
次に、乾燥制御の他の実施形態について説明する。
張込量検出装置SE6の検出張込量あるいは張込量設定スイッチSW7で設定した設定張込量と、乾燥速度設定スイッチSW14により設定した設定乾燥速度により、熱風温度を決定し乾燥を開始し、検出水分値が設定水分値になると乾燥作業を自動的に停止する穀粒乾燥機において、乾燥速度設定スイッチSW14の速度設定が「遅い、普通、速い」の何れの場合にも、穀粒張込量が少量張込のときには、少量張込乾燥制御を優先して実行する。なお、少量張込乾燥制御は、例えば、熱風乾燥運転と通風乾燥運転を交互に繰り返す断続運転するものである。
前記構成によると、張込穀粒量が少量張込である場合には、乾燥モードによる速い遅いに優先して少量張込乾燥制御が実行されるので、穀粒の胴割れ等の品質劣化を防止することができる。
次に、張込量検出装置SE6の張込量検出について説明する。
張込量検出装置SE6は、支持部材(図示省略)により支持されていて装置内装用の箱体51と、例えば金属製の錘52を付けた紐53を巻き付けるドラム54と、ドラム54を正逆回転させる検出モータ55と、下降した錘52が貯溜室2内に張り込まれている穀粒の上面位置Pに当接したことを検出するリミットスイッチ式の下限検出スイッチ56と、回転自在に軸支されていている軸57と、軸57を図9において時計方向に回動付勢するバネ(図示省略)と、軸57に取り付けられていて紐通し部58aのある紐通し棒58と、紐通し棒58に当接連係して上下回動し、下限検出スイッチ56をON/OFFする検知棒59と、軸57に取り付けられていて錘嵌合穴部61aのある錘検出板61と、錘検出板61によりON/OFFされてドラム54巻き上げ時の錘52の最上端位置を検出するリミットスイッチ式の上限検出スイッチ60と、ドラム54の回転数を検出しこの実施形態では近接センサにより構成されているセンサ66に、より構成されている。
なお、ドラム54の周面に多数の孔54a,…を構成し、バネ64で付勢される係止部材65が孔54aに入り込むことにより、ドラム54が錘52の重さで回転しないように係止している。
前記構成によると、検出モータ55を正回転しドラム54を正回転させると、紐53及び錘52が下降し、錘52が貯溜室2内に張り込まれた穀粒の上面位置Pに当接すると、図9の実線で示すように、紐53の緩みにより紐通し棒59が時計方向に回動し、検知棒59も関連的に移動して下限検出スイッチ56をONし、錘52の張込位置Pへの移動を検出する。
また、検出モータ55を逆回転しドラム54を逆回転させると、紐53及び錘52が上昇し、錘52の上側部が錘検出板61の錘嵌合穴部61aに嵌合する最上昇位置に移動すると、錘検出板61が時計方向に回動して上限検出スイッチ60をONし、錘52の最上昇位置への移動を検出する。
しかして、錘52の上昇している間のドラム54の回転数を回転センサ66が検出し、巻き上げ回転数により所定の計算式により穀粒張込量が演算され、表示部32に張込量が表示される。また、当該演算された張込量と予め設定されている熱風温度、乾燥仕上水分値により、所定の計算式により乾燥所要時間が演算され表示部32に表示される。
また、ドラム54の回転数により張込量検出を次のようにしてもよい。即ち、錘52が貯溜室2内に張り込まれた穀粒の上面位置Pに当接し、紐53の緩みにより紐通し棒59が時計方向に回動し、検知棒59も関連的に移動して下限検出スイッチ56をONし、錘52の張込位置Pへの移動を検出する。次いで、検出モータ55を逆回転しドラム54を逆回転させ、紐53がぴんと張り、下限検出スイッチ56がOFFし錘52が上昇を開始した時点から錘検出板61が時計方向に回動して上限検出スイッチ60をONした時までのドラム54の回転数により、張込量を検出する。
張込量の検出に際し、錘52が穀粒面に下降接触して下限検出スイッチ56により検出し、ドラム54の回転が止まっても、水分値が高く張込穀粒の安息角が大きい場合には、錘52が穀粒の傾斜面を滑り紐53が余分に引っ張られることがある。
前記構成によると、紐53の巻き上げ開始時に紐53が引っ張られ余分に引っ張られた分を解消した時点からドラム54の回転数を検出することができ、張込量検出の精度向上を図ることができる。
次に、少量張込量検出の他の実施形態について説明する。
張込穀粒量が最低基準量LV1(図6に示す)より多い場合には、張込量検出装置SE6による張込量検出は錘52の降下距離と張込量とが比例するから張込量は正確に検出できる。しかし、最低基準量LV1より下方の張込量では錘52の降下距離と張込量との関係が比例せず、また、乾燥室3の部分では穀粒の張込状態は均等ではなく前後左右でばらつく傾向があるため、張込量を正確に検出できないという不具合がある。
そこで、この実施形態では、最低基準量LV1以下の張込量を検出した場合には、錘52の降下量により例えば2乃至3段階程度の張込レベルに振り分けることにより、張込量検出の正確化を図ろうとするものである。
張込量検出装置SE6が最低基準量LV1以下の張込量を検出した場合には、錘52の降下距離に対応して例えば2段階に振り分け、1トン以下の場合では700kgと400kgの2段階に振り分ける。
しかして、最低基準量LV1以下の張込量が検出されると、例えば、熱風乾燥運転と通風乾燥運転を交互に繰り返す断続運転をする少量張込乾燥制御に基づき乾燥作業をする。そして、700kg検出と判定した場合には、400kg検出と判定した場合に比較して、熱風乾燥運転の時間を長くし、通風乾燥運転の時間を短くした断続運転を実行する。
前記構成によると、最小張込量LV1以下の張込量の場合にも、複数段に区分して少量張込乾燥制御を実行するので、より穀粒の品質を損なわないで乾燥作業をすることができる。
次に、回転拡散板18の回転数制御について説明する。
貯溜室2の上部中央部に配設している回転拡散板18の回転速度を張込量に応じて変更するように構成する。即ち、例えばインバータ付きモータにより回転拡散板18の回転数を無段階に調節できるようにする。張込量検出装置SE6の検出張込量、あるいは、張込量設定スイッチSW6の設定張込量の大小に応じて、コントローラ41の拡散モータ回転数変更手段により、張込量小のときには低速回転に切り換え、張込量大のときには高速回転に切り換える。また、張込スイッチSW1をONした張込作業時には、コントローラ41からの指令により、モータを高速回転に切り換えて比較的速く回転させ、満量張込時に穀粒上面が均一になるようにする。
従来装置は張込量にかかわらず、また、張込作業、乾燥作業にかかわらず、回転拡散板18を同一回転速度で回転させていた。そこで、回転数を低く設定すると、張込量が大のときには穀粒表面が均一にならず、満量まで張り込みできないという不具合が発生していた。また、回転数を速く設定すると、飛散穀粒が貯溜室2の側壁にあたり、騒音が大きくなるという不具合があった。しかし、前記構成によると、騒音を低減しながら能率的に張込作業や乾燥作業をすることができる。
次に、バーナ5の燃焼量制御について説明する。
コントローラ41のバーナ駆動信号は、燃料供給用電磁ポンプ(図示省略)のON/OFF信号及び大小供給信号、バーナ気化筒モータ(図示省略)の回転数指令信号、バーナファンモータ(図示省略)の回転数指令信号により、燃料供給量、燃焼空気供給量及び気化筒回転数を同調制御し、液体燃料を気化燃焼させている。そして、バーナ5の燃焼量制御は、燃料供給用電磁ポンプの作動を制御パルスのON/OFFの比率により上下限値を設定し、その範囲で燃焼量制御を行ない、燃料の吐出量が少なすぎる際の風により吹き消されるのを防止し、また、多すぎると赤火燃焼でカーボンが発生するなどの不具合を防止している。
しかしながら、燃料ポンプ自体の流量誤差や経年変化による流量変動があり、最低吐出量の燃焼制御を行なっても、十分に燃焼量が下がらず、赤火燃焼を正常な青火燃焼に調整できないことがある。
そこで、この実施形態では、燃焼用空気を送るバーナファンモータの回転数を基準とし、燃料供給用電磁ポンプの吐出量制御パルスの上下限を調整し、燃焼量を調整するものである。
バーナ5が最小燃焼量まで下方調節ができないと、燃焼量が多くなり過ぎ、穀粒が胴割れなどの品質劣化をする怖れがあり、少量張込乾燥では特に品質劣化が進行する。しかし、バーナファンモータの回転数に基づく燃焼風量に対して燃料供給用電磁ポンプの制御パルスを下方に調節し、燃料吐出量を減らすことにより、最小燃焼時の赤火燃焼を防止して正常な青火燃焼に調整することができる。
また、燃料供給用電磁ポンプの燃料吐出量を検出し、規定範囲外の吐出量であっても、全調整範囲に対して所定範囲内ならば、操作パネルのスイッチ操作により、コントローラ41の制御範囲を補正できるようにしてもよい。例えば、最小吐出のオンタイム信号が5mSecである場合に、4mSecまで吐出量の下限調節を可能にするものである。
前記構成によると、ポンプの経年変化により吐出量が変化しても、コントローラ41側の制御範囲を補正することしより適正燃焼にすることができ、バーナ5を交換するという高価な支出を回避することができる。
穀粒乾燥機の切断側面図 穀粒乾燥機の切断正面図 操作盤の正面図 制御ブロック図 フローチャート 穀粒乾燥機の切断正面図 水分値の測定状態を示す図 穀粒乾燥機の正面図 張込穀粒量検出手段の側面図
符号の説明
1 穀粒乾燥機
2 貯溜室
3 乾燥室
4 集穀室
5 バーナ
6 熱風室
7 吸引排気ファン
8 排風室
9 穀粒流下通路
10 繰出バルブ
26 水分計
41 熱風温度制御手段(コントローラ)
41 乾燥速度制御手段(コントローラ)
41 断続運転制御手段
SW7,SE6 張込穀粒量設定検出手段

Claims (1)

  1. 張込穀粒を貯溜する貯溜室(2)と、燃焼量を制御可能なバーナ(5)と、該バーナ(5)の燃焼により発生した熱風の通過する熱風室(6)と、該熱風室(6)からの熱風が流れ穀粒が流下する穀粒流下通路(9)と、該穀粒流下通路(9)を通過した熱風を吸引して排風として機外に排出する吸引排気ファン(7)と、張込穀粒量を手動で設定する張込量設定スイッチ(SW7)あるいは張込穀粒量を自動で検出する張込穀粒量検出手段(SE6)と、外気温度を検出する外気温度センサ(SE1)と、前記排風の温度を検出する排風温度センサ(SE3)と、穀粒の水分値を測定する水分センサ(SE5)とを設ける穀粒乾燥機において、
    張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以上の場合には、張込穀粒量や乾燥速度に基づいてバーナ(5)の燃焼量を制御する通常乾燥制御を行ない、
    張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以下の場合には、設定以下の燃焼量でバーナ(5)の燃焼を行なう燃焼工程とバーナ(5)の燃焼を停止する休止工程とを設定時間毎に行なう少量乾燥制御を行なう構成とし、
    前記通常乾燥制御時には穀粒の温度を排風温度センサ(SE3)の測定値から演算した値とし、
    前記少量乾燥制御時には穀粒の温度を外気温度センサ(SE1)の測定値に設定値を加えた値とすることを特徴とする穀粒乾燥機。
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