JP2008298324A - 穀粒乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
穀粒乾燥機内に積み重ねて張り込んだ穀粒層それぞれの穀粒の水分を測定し、張込穀粒のバラツキ具合からバラツキを解消させるための乾燥制御を行なうことを課題とする。
【解決手段】
張込穀粒を循環手段で循環中に張込穀粒量に応じた測定回数分前記水分測定装置(9)で代表水分値(m)を測定すると共に該代表水分値の平均水分値(n)を演算し、前記代表水分値(m)を結ぶ折れ線グラフと代表水分値の平均水分値(n)を示す直線グラフを作成し、前記折れ線グラフと直線グラフとの間にできる領域(g)の値を演算し、該領域(g)の内最大の領域の値の絶対値(X)から前記平均水分値と各代表水分値との差の値が設定範囲以下になるために必要な張込穀粒の水分差解消循環時間(H)を演算し、該水分差解消循環時間(H)より乾燥速度(Z)を演算して乾燥制御する構成とした。
【選択図】 図11

Description

本発明は穀粒乾燥機に関するものである。
特許文献1には、乾燥速度及び水分速度を設定して乾燥時間を演算して乾燥制御する技術が開示されている。
特開平11−30481号公報
大型の穀粒乾燥機においては、異なる圃場の収穫穀粒を同じ穀粒乾燥機に積み重ねて張り込む場合がある。そうなると圃場により収穫時の穀粒の水分が大幅に異なる場合があり、穀粒乾燥機内には異なる水分の穀粒層が積み重ねられることになる。そのため、通常の乾燥制御を行なうと、穀粒層毎の混ざり具合が足らず、バラツキ度合いが大きいまま設定水分値に到達し乾燥制御を終了させてしまうことがあった。
本発明は、穀粒乾燥機内に積み重ねて張り込んだ穀粒層それぞれの穀粒の水分を測定し、張込穀粒のバラツキ具合からバラツキを解消させるための乾燥制御を行なうことを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1記載の発明においては、貯留室(10)から乾燥室(11)を経て再度貯留室(10)に張込穀粒を循環させる循環手段と、張込穀粒量を設定できる張込穀粒量設定手段(20)と、穀粒を乾燥する乾燥手段(4)と、張込穀粒から一回の水分測定で複数のサンプル穀粒を取り込んで水分測定を行ない代表水分値を測定する水分測定装置(9)と、前記循環手段や乾燥手段(4)や水分測定装置(9)を制御する制御部(41)とを設け、
張込穀粒を循環手段で循環中に前記水分測定装置(9)で張込穀粒量に応じた測定回数分の代表水分値(m)を測定すると共に該代表水分値の平均水分値(n)を演算し、
前記代表水分値(m)を結ぶ折れ線(f)と代表水分値の平均水分値(n)を示す直線(e)を表示するグラフを作成し、前記折れ線(f)と直線(e)との間にできる領域(g)の面積を比較し、該領域(g)の内最も広い面積の領域を示す値(X)から張込穀粒のバラツキ解消循環時間(H)を演算し、該バラツキ解消循環時間(H)より乾燥速度(Z)を演算して乾燥制御する穀粒乾燥機とする。
請求項2記載の発明においては、前記乾燥速度(Z)で予め設定した水分値まで乾燥するために必要な乾燥循環時間が前記バラツキ解消循環時間(H)よりも短い時間である場合に、その差の循環時間(v)を通風制御することを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥機とする。
請求項1記載の発明においては、水分の異なる穀粒層の水分バラツキ度合いに応じてバラツキ解消循環時間(H)や乾燥速度(Z)を設定することで、異なる穀粒層の水分バラツキを解消させることができる。
請求項2記載の発明においては、請求項1の発明で演算された乾燥速度(Z)で予め設定した水分値まで乾燥するために必要な乾燥循環時間が前記バラツキ解消循環時間(H)よりも短い時間である場合に、その差の循環時間(v)を通風制御することで、予め設定された水分値に乾燥することができると共に、穀粒層の水分バラツキを解消することができる。
本発明を実施するための最良の形態の一つとして、穀粒乾燥機について詳細に説明する。
穀粒乾燥機は穀粒を収容する多段からなる箱体1を備え、箱体1の前側は穀粒を揚穀する昇降機2と、熱風を発生させる燃焼バーナ4を内装する燃焼バーナ収容室5と、乾燥作業を操作する各種スイッチを備える操作盤6とを備え、箱体1の天井側は昇降機2で揚穀した穀粒を箱体1内まで搬送する搬送装置3を備え、箱体1の後ろ側は箱体1内の熱風を吸引する排風ファン7を備え、箱体1の側方には穀粒を投入する投入口19を開閉する開閉扉19aを備えている。そして、昇降機2には穀粒の水分を検出する水分計9と箱体1内の穀粒を機外に排出する穀粒排出口18とをそれぞれ設け、搬送装置3の搬送途中には搬送装置3で搬送される穀粒に混じる藁屑等の夾雑物を集塵する集塵装置50を設ける。また操作盤6内には乾燥作業の制御をする制御部41を備えている。
箱体1内は上段に貯留室10を、下段に乾燥室11を備えている。
貯留室10の上部には搬送装置3内の上部ラセン3aで搬送された穀粒を貯留室10内に拡散する拡散羽根12と、箱体1内の穀粒量を検出する張込穀粒量検出センサ20とを設けている。この張込穀粒量検出センサ20は錘20aを紐20bで吊り下げ支持する構成で、巻回装置20cで錘20aを下降させて張り込まれた穀粒の上面に当接させて、錘20aを上昇させることで張り込み穀粒の張込高さ位置を検出して張込量を検出するものである。
乾燥室11は燃焼バーナ4で発生させた熱風が通過する熱風室13と、貯留室10から穀粒が流下する流下通路14と、排風ファン7の吸引作用を受ける排風室15とから構成される。なお、燃焼バーナ4の燃焼面4aは熱風室13に対向する構成としている。流下通路14の下端部には流下通路14を流下した穀粒を所定量ずつ繰り出すロータリバルブ16を設け、ロータリバルブ16の下方にはロータリバルブ16で繰り出された穀粒を昇降機2に搬送する下部ラセン17を設けている。
操作盤6について説明すると、張込スイッチSW0、通風乾燥スイッチSW1、乾燥スイッチSW2、排出スイッチSW3、停止スイッチSW4、乾燥速度や穀物種類等を設定する液晶の表示画面h等を備えている。
ここで乾燥速度について説明すると、乾燥速度は遅い(乾減率0.6%)、やや遅い(乾減率0.7%)、標準(乾減率0.8%)、速い(乾減率0.9%)を手動で設定できる構成である。
図3のブロック図について説明すると、外気温度センサSE1や熱風温度センサSE2や張込穀粒量検出センサ20、穀温センサSE8等の各種センサの情報が制御部41に入力される。そして、燃焼バーナ4、水分計9、排風ファン7や、循環手段であるロータリバルブ16、下部ラセン17、昇降機2、上部ラセン3a、拡散羽根12に出力される。
次に穀粒の張込工程から乾燥工程の各工程について説明する。
張込スイッチSW0を押すと下部ラセン17と昇降機2と上部ラセン3aと拡散羽根12が駆動を開始し、作業者は開閉扉19aを開けて収穫した穀粒を投入する。投入された穀粒は下部ラセン17、昇降機2、上部ラセン3aで順次搬送され、拡散羽根12で貯留室10内に拡散される。
作業者が停止スイッチSW4を押すと下部ラセン17と昇降機2と上部ラセン3aと拡散羽根12の駆動が停止して張り込み工程が終了する。
乾燥工程を開始するときには乾燥スイッチSW2を押すと、燃焼バーナ4が燃焼を開始し、排風ファン7や集塵装置50が駆動を開始すると共に、ロータリバルブ16、下部ラセン17と昇降機2と上部ラセン3aと拡散羽根12が駆動を開始して穀粒の循環が行なわれる。循環する穀粒は、乾燥室11の穀粒流下通路14を流下するときに熱風室13からの熱風を浴びながら乾燥されていき、水分計9で設定時間毎に測定されながら、設定水分まで乾燥されていく。
次に、張込工程から乾燥工程終了までの乾燥工程の詳細と表示画面hの切り替わりについて図4及び図5に基づいて説明する。
張込工程が開始されると昇降機2の駆動モータの負荷電流センサSE7の検出値と過負荷値がそれぞれ時系列に表示される(画面イ)。すなわち、昇降機2の穀粒詰まりの有無を検出している。
作業者が停止スイッチSW4を押すと、張込工程が停止されると共に、張込穀粒量検出センサ20が張込穀粒量の検出を開始する。その間待機画面(画面ロ)が表示され、張込量の検出が終了すると、画面には張込量(3000kg)と、張込レベル(本実施例ではLV1〜LV10)と、張り込み可能量(本実施例では残り3000kg)がそれぞれ表示される(画面ハ)。
そして、穀物種類や張込量、水分設定、乾燥速度等の乾燥条件の設定画面(画面ニ)が表示され、詳述はしないが作業者が画面に触れて適宜設定できるものとする。
なお、作業者が再度張込スイッチSW0を押すと、張込工程が再開され画面は張り込み作業時の待機画面(画面イ)に切り換わり、前述と同じ順番を繰り返す。
張込穀粒量検出センサ20あるいは手動の張込量設定スイッチ(図示せず)で張込穀粒量が検出され制御部41に入力されると、図8の通り張込穀粒量に応じた水分測定回数kを、張込穀粒量が乾燥開始後に一回循環するまでの循環時間t内に設定時間毎に行なうようにする。なお、一回循環する時間tは張込穀粒量から制御部41で演算し、その循環時間tを測定回数kで等分した時間毎に水分測定を行う。例えば図8に示すように、張り込みレベルがLV10で張込穀粒量が6000kgの場合には一回循環するのに48分要し、測定回数は12回、すなわち4分間隔に水分を測定するものである。
乾燥スイッチSW2を押すと燃焼装置4が燃焼を開始すると共に、穀粒が箱体1内の循環を開始する。そのとき画面は運転中である旨を表示し(画面ホ)、そして、乾燥開始直後からの一回循環するまで設定された回数を設定時間毎に水分計9で水分測定を行なう。そのとき画面は乾燥初期の水分測定中である旨を表示する(画面へ)。
なお、一回の水分測定では図7に示すとおり32粒ずつ測定し、その都度その平均水分値である代表水分値(m)を検出している。そして、一回の水分測定で検出された32粒の穀粒の水分のバラツキ具合を測定毎に画面に表示し(画面ト)、乾燥開始から一回循環が終了すると穀粒層(LV1〜LV10)毎に測定された代表水分値(m)を表示する(画面チ及び図10)ことで穀粒層の水分の分布状態を表示する。
乾燥工程開始直後に張込穀粒量に応じた水分測定の回数を設定できることで、穀粒乾燥機内全体の各層の穀粒の水分分布状態を適正に把握することができる。
次に、穀粒乾燥機内全体の各穀粒層の水分分布状態から、水分のバラツキ具合を均一化するための循環時間及び乾燥速度の設定を以下説明する。
収穫した籾を順次穀粒乾燥機内に投入し、前述のように張込穀粒量に応じた回数分設定間隔毎に水分を測定する。すなわち、設定間隔毎に測定された各水分値をそれぞれが穀粒層毎の代表水分値mとし、図11は各代表水分値mと代表水分値の平均水分値nをグラフ化したものである。そして、各代表水分値mすなわち、図11は籾の水分値が23%程度の穀粒層と17%程度の異なる水分の穀粒層を張り込んだことを示している。
全ての穀粒層の代表水分値の平均水分値nは21.7%と演算され、操作盤hで設定する仕上水分を14.0%とする。また、この穀粒乾燥機に投入した張込穀粒量は4900Kgで、穀粒乾燥機内を一循環する循環能力は7.5トン/hである。
そして、図11グラフにおいて、全ての穀粒層の代表水分値mの平均水分値nを示す直線eと、各穀粒層毎の代表水分値mを結ぶ折れ線fとの間に形成される複数の領域gの面積をそれぞれ演算して比較し、最も広い領域の面積を示す値の絶対値Xを求める。なお、図11の代表水分値mに記載されている数値は平均水分値nとの差を示している。
次に値Xを下記の式に代入して循環回数Rを演算する。
X/0.01<AR
この式は試験から導き出された式でAは穀物種類毎の定数で籾を1.4とし、小麦を2とする。
図11のグラフからRを演算すると以下のようになる。
全代表水分値の平均水分値nより高い連続する測定個所の面積gを演算すると、
1.6×1+3.4×1+2.3×1+2.5×1+3.4×1=13.2
一方、全代表水分値の平均水分値nより低い連続する測定個所の面積gを演算すると、
−2.4×1+−3.1×1+−3.5×1+−3.8×1=−12.8
すると絶対値は13.2のほうが大きいためX=13.2とする。
そして、X=13.2を上記の式に代入すると
13.2/0.01<1.4
1320<1.4
従ってR=22で張込穀粒が略均一化するためには循環回数は22回必要ということになる。
そして、乾燥作業で張込穀粒が略均一化するための循環に要する時間Hは
H=循環回数×張込穀粒量/循環能力であるから
H=22×4900/7500
H≒14.4と演算される。
すなわち、張込穀粒の水分バラツキを均一化(代表水分値mと平均水分値nとの差が設定範囲内、本実施の形態では0.5%以内)にするために必要なバラツキ解消循環時間Hは14.4時間とされる。
次に、このバラツキ解消循環時間Hより、必要な乾燥速度Zを以下の式のように演算する。
Z(%/h)=(穀粒張込時の平均水分値―仕上水分値)/バラツキ解消循環時間
Z=(21.7−14.0)/14.4≒0.53%/h
すなわち、1時間当たり0.53%ずつの水分を乾燥する速度、すなわち乾減率が必要となる。
但し、本実施の形態の穀粒乾燥機は最も遅い乾燥速度を0.6%/hとしているため、仕上水分値にするまで必要な循環時間は
(21.7−14.0)/0.6≒12.8hとなる。
そのため14.4h−12.8=1.6hと余分に必要な循環時間vについては乾燥途中に通風時間に切り替えて循環させるようにする。通風時間に切り替えるタイミングとしては、乾燥開始前に余分な循環時間v(1.6時間)通風を行ってから熱風乾燥に切り替えるか、ある程度初期の乾燥を行なって設定水分以下(18%程度)を検出すると通風に切り替え、余分な循環時間v(1.6時間)を通風すると、再度バーナ4による熱風乾燥に戻して仕上げ設定水分値まで乾燥すると良い。
次に別の張込穀粒のグラフについて説明する。
図12のグラフは22%〜23%程度の穀粒層と19%〜20%程度の穀粒層が交互に積み重なっていることを示している。そして、張込穀粒量は4900Kgとし、図11と同様に全穀粒層の代表水分値の平均水分値nを示す直線eと測定した代表水分値mを結ぶ折れ線fとの間に形成される面積gで最大面積を見つける。
sの部分が一番広い面積ということでX=2.5となる。
そして下の式に代入すると
X/0.01<AR
R=17となり、
H=17×4900/7500
H≒11.1
すなわち、張込穀粒の水分バラツキを均一化(代表水分値mと平均水分値nとの差が設定範囲内、本実施の形態では0.5%以内)にするために必要なバラツキ解消循環時間Hは11.1時間とされる。
そして前述と同様、このバラツキ解消循環時間Hより必要な乾燥速度Zを以下の式のように演算する。
Z(%/h)=(穀粒張込時の平均水分値―仕上水分値)/バラツキ解消循環時間
Z=(21.0−14.0)/11.1≒0.63%/h
すなわち、乾減率0.63%の速度で乾燥制御を行う。
この場合、乾燥速度をやや遅い(乾減率0.7%)の速度にすると、その分設定水分値までに要する乾燥時間が早くなるため、余分になる循環時間vは前述の通り通風制御とする。
図11は隣接する穀粒層の代表水分値mが連続して平均水分値nよりも高い又は低いことを示し、面積gが比較的広くなり、比較的層の厚い二つの穀粒層が存在することを示し、その分バラツキを均一化するには比較的長い循環時間を要する。また、図12では隣接する穀粒層の代表水分値mが平均水分値nを挟んで高低にあり、面積gが比較的狭くなり、層の薄い穀粒層が交互に積み重なっていることを示し、バラツキを均一化するには比較的短い循環時間で良い。
以上の穀粒乾燥機内全体の各層の穀粒の水分分布状態から、水分のバラツキ具合を均一化するための制御は穀粒層毎の水分分布のバラツキを自動に是正する制御を行なうか否かを選択するスイッチを表示画面hに表示して作業者に選択させるようにすると良い。
また、本実施の形態のロータリバルブ16をはじめとする循環手段の循環量は一定であることを前提にバラツキ解消循環時間Hを算出しているが、所望のバラツキ解消循環時間Hを設定し、それに応じて循環手段の循環量を変更するよう制御する構成としても良い。
また、本実施の形態は循環時間の制御によって穀粒層の水分のバラツキを解消させるものであるが、水分の高い穀粒層を検出し、その穀粒層が乾燥室11を通過するタイミングを循環時間から演算し、その穀粒層が乾燥室を通過する時に燃焼バーナ4の燃焼温度を上昇させることで穀粒層毎の水分のバラツキを均一にする構成としても良い。
設定された測定回数kが終了して穀粒層の分布状態を表示した後は、張込穀粒量にかかわらず設定時間毎に水分値を測定し、測定毎にそのバラツキ度合を表示する。なお、測定間隔時間は乾燥開始の測定間隔より長い間隔(例えば20分毎)で測定することで、水分測定のためのサンプル穀粒を無用に多数使用することを防止すると共に水分測定データを保管するデータ容量を小さなものにできる。
そして乾燥工程中は、すなわち穀粒水分の減少の経過と乾燥工程の終了予測を画面に表示する(画面リ)構成とする。画面リにおいては実線が過去のデータで破線が予測を示している。
設定した水分値に達すると乾燥工程は終了し、終了時の水分バラツキを画面に表示し(画面ヌ)、次いで張込穀粒量検出センサが乾燥工程終了時の張込穀粒量の検出を開始する(画面ル)。
張込穀粒量を検出すると図8に基づいて一回循環するのに要する時間を算出し、所望の循環回数分(例えば一回分)通風循環をおこなう。例えば乾燥工程終了時の穀粒量がLV4の場合には一回の循環時間を24分と算出され、排風ファン7及びロータリバルブ16と下部ラセン17と昇降機2と上部ラセン3aと拡散羽根12の循環手段が駆動を開始して24分間通風循環工程を行なってから自動停止する。
この構成により、張込穀粒を冷却するのに張込穀粒量に適した通風循環工程を行なうことができるため、無駄な電力を使用する防止することができる。
通風循環工程中の画面は図9に示すように穀温と外気温度の変化を時系列にしたグラフが表示される。このため、通風循環工程を行いながら籾摺作業に適した穀温になっているかどうかの判断がし易い。すなわち、穀温が外気温度に達した場合には作業者が手動で通風循環工程を停止することができる。また、穀温が外気温度に達すると設定時間に達していなくても通風循環工程を自動停止する構成にして電力の省エネを図っても良い。
なお、通風循環工程は張込量に応じてではなく、予め作業者が乾燥終了後の通風時間を設定できる構成としても良い。
なお、本実施例では穀温と外気温の変化を時系列に表示をしているが、水分値の変化を同一のグラフに表示しても良い。
正面から見た穀粒乾燥機の内部を示す図 側面から見た穀粒乾燥機の内部を示す図 穀粒乾燥機の操作盤図 張込工程における表示画面の切り替えを示す図 乾燥工程における表示画面の切り替えを示す図 ブロック図 乾燥開始直後の水分測定の測定結果を示す図 張込量と一回の循環時間と水分測定回数の関係を示す図 通風循環工程における穀温と外気温度の変化を時系列で示す図 穀物層毎の水分分布を示す図 穀物層毎の水分分布を示す図 穀物層毎の水分分布を示す図 循環時間及び乾燥速度を演算する工程図
符号の説明
4 燃焼装置(燃焼バーナ)
10 貯留室
11 乾燥室
20 張込穀粒量設定手段
9 水分測定装置
41 制御部
m 各穀粒層毎の代表水分値
n 代表水分値の平均水分値
f 代表水分値を結ぶ折れ線グラフ
e 代表水分値の平均水分値
g 折れ線グラフと直線グラフとの間にできる領域
X 最大の領域の値の絶対値
H バラツキ解消循環時間
Z 乾燥速度

Claims (2)

  1. 貯留室(10)から乾燥室(11)を経て再度貯留室(10)に張込穀粒を循環させる循環手段と、張込穀粒量を設定できる張込穀粒量設定手段(20)と、穀粒を乾燥する乾燥手段(4)と、張込穀粒から一回の水分測定で複数のサンプル穀粒を取り込んで水分測定を行ない代表水分値を測定する水分測定装置(9)と、前記循環手段や乾燥手段(4)や水分測定装置(9)を制御する制御部(41)とを設け、
    張込穀粒を循環手段で循環中に前記水分測定装置(9)で張込穀粒量に応じた測定回数分の代表水分値(m)を測定すると共に該代表水分値の平均水分値(n)を演算し、
    前記代表水分値(m)を結ぶ折れ線(f)と代表水分値の平均水分値(n)を示す直線(e)を表示するグラフを作成し、前記折れ線(f)と直線(e)との間にできる領域(g)の面積を比較し、該領域(g)の内最も広い面積の領域を示す値(X)から張込穀粒のバラツキ解消循環時間(H)を演算し、該バラツキ解消循環時間(H)より乾燥速度(Z)を演算して乾燥制御する穀粒乾燥機。
  2. 前記乾燥速度(Z)で予め設定した水分値まで乾燥するために必要な乾燥循環時間が前記バラツキ解消循環時間(H)よりも短い時間である場合に、その差の循環時間(v)を通風制御することを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥機。
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