JP2009287369A - 排水口蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】ごみの絡まり若しくは詰まりを排除でき、排水口への湯水の流れを円滑に行うことのできる排水口蓋を提供すること。
【解決手段】ユニットバスのフロア11面内に設けられた排水口12を閉蓋する排水口蓋10であり、当該排水口蓋10は、蓋部材25と、この蓋部材25に連なる係合部材26とを備えている。係合部材26は、上端にフック状部26Aを備えた形状をなし、前記フロア11を形成する外周部16Aに形成された支持部20に係合可能に設けられている。蓋部材25は、閉蓋位置にある状態で、フロア11の底部15に対して非接触に保たれ、排水口12への湯水の流れを許容するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は排水口蓋に係り、特に、ユニットバスのフロア、システムキッチンのシンク等の有底部材に設けられた排水口を閉蓋することに適した排水口蓋に関する。
ユニットバスの洗い場部を形成するフロアには排水口が設けられており、この排水口を閉蓋するための排水口蓋が用いられている。
前記排水口には、洗髪などにより生じた髪の毛を回収するためのネット状部材が装着されており、排水口蓋は、ネット状部材への湯水の流れを妨げない状態で、排水口の上部に配置される構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−128091号号公報
しかしながら、特許文献1に記載された排水口蓋にあっては、当該排水口蓋の下面側が部分的にフロアに接触する状態で装着される構成であるため、当該接触部位に、主として髪の毛などのごみが絡まる傾向をもたらし、排水口への円滑な排水を妨げてしまう、という不都合がある。しかも、絡まった髪の毛に湯水と共に流れる垢等の老廃物が堆積し易くなる、という問題もある。
なお、シンクの排水口においても、調理屑等の絡まりによって、排水を妨げる要因となっている。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ごみの絡まり若しくは詰まりを効果的に排除でき、排水口への湯水の流れを円滑に行うことのできる排水口蓋を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、排水口が設けられた底部と、当該底部に連なる外周部とを含む有底部材の排水口蓋であって、
前記排水口を閉蓋する蓋部材と、この蓋部材に連なるとともに前記外周部側に設けられた支持部に係脱可能な係合部材とを含み、
前記蓋部材は、前記係合部材が前記支持部に係合したときに、前記底部と非接触となる状態で排水口を閉蓋する、という構成を採っている。
本発明において、前記蓋部材は底面に補強部材を備え、当該補強部材は、前記蓋部材の閉蓋時に当該蓋部材と前記外周部との間に筋交い状に位置する、という構成を採ることが好ましい。
また、前記底部は、前記排水口の上部外周側に段落ち部を備え、前記蓋部材は、外周側が段落ち部の上方に隙間を介して位置するように設けてもよい。
更に、前記係合部材は着脱操作部を備えた構成とすることもできる。
なお、本明細書において、「閉蓋」とは、湯水の流路を遮断するものではなく、排水口に向かう湯水の流れを許容する状態で、排水口に相対する位置に装着される場合について用いられる。
本発明によれば、係合部材が有底部材の外周部側に支持される構成であるため、有底部材の底部に蓋部材を接触させることなく、一定の隙間を介して蓋部材を閉蓋位置にセットできるようになる。従って、ごみの絡まりや、詰まりによって排水口へ流れる湯水の通路が部分的に狭められたり、遮断されたりする不都合を効果的に回避することができる。
また、蓋部材の底面に補強部材を設けた構成によれば、蓋部材に上方からの重さが作用したときの強度を高めることができる。
更に、蓋部材の外周が段落ち部の上方に隙間を介して位置する構成では、蓋部材に重さが加えられて変位若しくは変形しようとしたときの逃げ代が確保できる一方で、変位量を一定に制限して蓋部材への過大な負荷を軽減することができる。なお、この構成とした場合には、前記補強部材を省略することもでき、蓋部材の形状をシンプルなものとすることができる。
また、係合部材に着脱操作部を設けた場合には、汚れ部位となる蓋部材に直接触れることなく排水口蓋を排水口から取り外すことが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、排水口蓋が有底部材としてのユニットバスのフロアに適用された実施形態に係る概略斜視図が示され、図2には、前記排水口蓋を取り外した状態の概略斜視図が示されている。また、図3には、図1の要部拡大図が示されている。これらの図において、排水口蓋10は、フロア11における排水口12の上部に位置して当該排水口12を閉蓋するように設けられている。ここで、フロア11は、排水口12が設けられた平面視略方形(本実施形態では長方形)の底部15と、当該底部15の周縁に連設されて上方に向けられた四辺の外周部16とを含んで構成されている。排水口12は、外周部16の基部に隣接する底部15を部分的に低く設けた平面視略方形の凹状部16内の底面に設けられている。排水口12の形成位置は、外周部16の基部直近位置であればよいが、本実施形態では、図1中後方に位置する長辺側外周部16Aの直近内側に設定されている。従って、底部15の上面は、排水口12に向かって湯水が流れる勾配が設けられていることになる。なお、排水口12には、図示しない排水管が設けられるとともに、ごみ取りネット若しくは篭が装着されるようになっている。
前記長辺側外周部16Aにおいて、排水口12の後部位置には、排水口蓋10を支持するための支持部20が一体に設けられている。この支持部20は、図3及び図4に示されるように、長辺側外周部16の面内に反転U字状の切欠部21を設けるとともに、当該切欠部21の後部を後方に膨出させることによって形成され、これにより、支持部20の上端部に前記蓋部材10が係脱可能となっている。支持部20の横方向の幅は切欠部21のそれよりも短く設けられており、支持部20の後方に湯水が飛び散っても排水口12側に流れ出るようになっている。なお、支持部20の厚みを図示例よりも薄くした場合には、例えば、半分程度とした場合には、切欠部21の後部を後方に膨出させることなく長辺側外周部16Aの板厚内に収めることができる。
前記排水口蓋10は、排水口12を閉蓋する蓋部材25と、この蓋部材25に連なるとともに前記支持部20に係脱可能な係合部材26とを備えて構成されている。蓋部材25は、前記凹状部16の平面形状と略相似形状で、当該凹状部16の平面サイズよりも小さい板状に設けられ、これにより、蓋部材25が閉蓋位置(図4参照)となったときに、当該蓋部材25と底部15とが被接触の状態に保たれる。
前記係合部材26は、蓋部材25の一端部中央から上方に向けられた立ち上がり部26Aと、当該立ち上がり部26Aの上端から後方に向けられて先端が下向きにとされたフック状部26Bとにより構成され、当該フック状部26Bを支持部20の上端に引っ掛けることにより、係合部材26が支持部20に係合して蓋部材25が排水口12を閉蓋するようになっている。
前記蓋部材25の底面二箇所位置には、図4及び図5に示されるように、補強部材27が設けられている。これら補強部材27は、側面視略三角形状に設けられており、係合部材26を支持部20に係合させて蓋部材25を閉蓋位置としたときに、蓋部材25と長辺側外周部16Aとの間に筋交い状に位置するようになっている。従って、蓋部材25が係合部材26に片持ち姿勢で支持される構造であっても、上方からの力に対して一定の強度を維持することができる。
本実施形態では、前述したように、係合部材26を支持部20に係合させたときに、蓋部材25が閉蓋位置となり、この状態で、蓋部材25は、その上面が底部15の上面と面一高さとなる。また、蓋部材25の三辺の外周と、底部15すなわち凹状部16の外周との間に隙間が形成されて蓋部材25と底部15とが相互に非接触となり、その隙間を通じて湯水を排水口12に流すことができる。
従って、このような実施形態によれば、蓋部材25と底部15とが相互に接触する従来例に比べ、蓋部材にごみが詰まったり、堆積したりするおそれを効果的に回避することができる、という効果を得る。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、形状、位置若しくは方向、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、図6に示されるように、支持部20と凹状部16の一部を形成する長辺側外周部16Aと面位置が前後(図中左右)にずれるように段差部30を設け、係合部材26の立ち上がり面26Aの前面(右面)と、長辺側外周16Aの内面16Bとが略同一面内に位置するように設けることができる。なお、この変形例では、前記実施形態で示した補強部材27を省略しているが、当該補強部材27を設けてもよい。
このような変形例を採用した場合には、フロア11の底部15側から蓋部材10を見たときに、係合部材26が長辺側外周16Aから内側に出っ張らない外観を呈することになり、係合部材26の上端に身体の一部が意図することなくぶつかってしまうようなおそれを防止できるとともに、意匠的にも優れた美観を付与することができる。
また、図7に示されるように、凹状部16を形成する外周上部に段落ち部40を設ける構成を採用してもよい。この構成においても、蓋部材10が閉蓋位置にあるときに、段落ち部40との接触がないように設定されている。
このような変形例によれば、蓋部材25に上方からの力が付与されて当該蓋部材25が下方に撓み変位しようとしても、その外周が段落ち部40上に当接することによって、段落ち部40以下への撓み変形が防止されることになり、蓋部材25が折損するような不都合を回避することができる。
更に、図8の排水口蓋10のように、係合部材26の立ち上がり部26Aの面内に、着脱操作部として作用する穴、例えば、長孔50を形成することもできる。
このような長孔50を形成した場合には、当該長孔50に指先を差し込むようにして排水口蓋10を取り外す作業を容易に行うことが可能となる。
また、前記蓋部材25の面内に、湯水の通過を可能とする少なくとも一つの穴を設けることでもよい。
また、前記実施形態及び変形例は、ユニットバスのフロアに設けられた排水口12に対応した排水口蓋10について図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムキッチンのシンクに設けられた排水口や、洗面化粧台を構成する洗面ボールの排水口等にも適用することができる。
本実施形態に係る排水口蓋がユニットバスのフロア排水口に適用された実施形態を示す概略斜視図。 排水口蓋を取り外した状態を示す図1と同様の概略斜視図。 図1の要部拡大図。 図1のA−A線矢視拡大断面図。 図4の平面図。 変形例を示す図4と同様の断面図。 更に別の変形例を示す図4と同様の断面図。 排水口蓋の変形例を示す概略斜視図。
符号の説明
10…排水口蓋、11…フロア(有底部材)、12…排水口、15…底部、16…外周部、16A…長辺側外周部、20…支持部、25…蓋部材、26…係合部材、27…補強部材、40…段落ち部、50…長孔(着脱操作部)

Claims (4)

  1. 排水口が設けられた底部と、当該底部に連なる外周部とを含む有底部材の排水口蓋であって、
    前記排水口を閉蓋する蓋部材と、この蓋部材に連なるとともに前記外周部側に設けられた支持部に係脱可能な係合部材とを含み、
    前記蓋部材は、前記係合部材が前記支持部に係合したときに、前記底部と非接触となる状態で排水口を閉蓋することを特徴とする排水口蓋。
  2. 前記蓋部材は底面に補強部材を備え、当該補強部材は、前記蓋部材の閉蓋時に当該蓋部材と前記外周部との間に筋交い状に位置することを特徴とする請求項1記載の排水口蓋。
  3. 前記底部は、前記排水口の上部外周側に段落ち部を備え、前記蓋部材は、外周側が段落ち部の上方に隙間を介して位置することを特徴とする請求項1又は2記載の排水口蓋。
  4. 前記係合部材は着脱操作部を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の排水口蓋。
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