JP2009286878A - 粒状ゲルの製造装置、及び多彩模様塗料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粒状ゲルの製造装置は、水性樹脂(a)、着色剤(b)、及び水溶性多糖類(c)を含有する水性液状組成物(A)を収容する、複数の第1タンク2と、金属化合物(d)を含有する水性媒体(B)を収容する第2タンクと、圧縮空気を供給する空気供給手段と、前記各第1タンクの水溶性組成物を吐出する第1の吐出口、前記第2タンクの水性媒体を吐出する第2の吐出口、及び前記空気供給手段からの圧縮空気を吐出する第3吐出口を有する、複数のノズル部6と、を備え、前記各第1タンクは、前記各ノズル部にそれぞれ水溶性組成物を供給するように構成され、各ノズル部において、第1及び第2の吐出口は近接し、第3の吐出口から供給される圧縮空気は、第1の吐出口から吐出される水性組成物及び第2の吐出口から吐出される水性媒体に、噴射される。
【選択図】図1
Description
(2)得られた粒状ゲルに活性光線を照射し、その粒状ゲル中の光硬化性樹脂を硬化させる。
また、水溶性高分子多糖類の金属イオンによるゲル化の応用例として例えば多彩模様塗料がある。
水性樹脂(a)は、粒状ゲルの耐久性、耐候性等の観点から、アクリル系樹脂であることが好ましい。
上記乳化剤の使用量は、重合性不飽和モノマーの合計重量を基準にして通常0.5〜6重量%、好ましくは1〜4重量%の範囲内であることができる。
また、上記水性液状組成物(A)は、粒状ゲル中の着色剤(b)の均一分布を容易にするなどの点から増粘剤をさらに含むことが適している。
上記カルボキシル基に由来する基としては、カルボキシル基、カルボン酸金属塩基及びカルボン酸イオン性基(−COO−)を挙げることができる。
ベース塗料としては、公知のものを適宜用いることができ、それ自体成膜性を有する非架橋型又は架橋型の樹脂が包含され、例えば水性型、有機溶剤型等のいずれであってもよい。粒状ゲルとの親和性や貯蔵安定性などの観点から、水性樹脂(e)を含んでなる水性組成物であることが望ましい。
水性樹脂(e)としては、水性塗料分野において樹脂バインダーとして一般に使用されるものを同様に使用することができ、例えば、水性樹脂(a)について前述したものの中から適宜選んで使用することができる。
エマルションの製造
脱イオン水 368部
スチレン 150部
メチルメタクリレート 413部
n−ブチルアクリレート 240部
2−エチルヘキシルアクリレート 150部
ダイアセトンアクリルアミド 20部
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 5部
2−ヒドロキシエチルアクリレート 20部
アクリル酸 2部
「ニューコール707SF」(注1) 66部
(注1)「ニューコール707SF」:商品名、日本乳化剤社製、ポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤、不揮発分30%
白顔料ペーストの製造
1リットルのステンレス容器に下記の成分を仕込み、攪拌機にて30分間攪拌混合することにより、白顔料ペースト(b1)を得た。
水 225部
「スラオフ72N」(注2) 15部
「DISPER BYK−190」(注3) 30部
「SNデフォーマー380」(注4) 15部
「TITANIX JR−605」(注5) 500部
(注2)「スラオフ72N」:商品名、武田薬品工業(株)製、防腐剤、
(注3)「DISPER BYK−190」:商品名、BYKケミー社製、顔料分散剤、
(注4)「SNデフォーマー380」:商品名、サンノプコ社製、消泡剤
(注5)「TITANIX JR−605」:商品名、テイカ社製、チタン白 粒状ゲル用の水性液状組成物(A)の製造
多彩模様塗料とするため、以下の3種類の水性液状組成物を準備した。
(製造例1)
容器に下記の成分を順次配合し、均一となるように攪拌混合して、粒状ゲル用の水性液状組成物(A−1)を得た。
55%エマルション(a1) 250部
白顔料ペースト(b1) 154部
10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液 4部
「TEXANOL」(注6) 20部
「SNデフォーマー380」(注4) 2部
「アデカノールUH−438」(注7) 2部
2%アルギン酸ナトリウム水溶液 280部
(注6)「TEXANOL」:商品名、イーストマンケミカル社製、2,2,4−トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート、造膜助剤、(注7)「アデカノールUH−438」:商品名、アデカ社製、ポリエーテルウレタン変性物、粘性調整剤
(製造例2)
上記製造例1において、成分組成を下記のものに変更する以外は製造例1と同様にして、水性液状組成物(A−2)を製造した。
55%エマルション(a1) 368部
「TEXANOL」(注6) 24部
「SNデフォーマー380」(注4) 5部
「アデカノールUH−438」(注7) 4部
赤顔料ペースト(注8) 4部
2%アルギン酸ナトリウム水溶液 230部
(注8)赤顔料ペースト:「ユニラント88赤」(商品名、横浜化成社製)を用い、白色顔料ペーストと同様にして調製した顔料含有量が約30%のカラーペースト。
(製造例3)
上記製造例1において、成分組成を下記のものに変更する以外は製造例1と同様にして、水性液状組成物(A−3)を製造した。
白顔料ペースト(b1) 154部
55%エマルション(a1) 250部
「TEXANOL」(注6) 20部
「SNデフォーマー380」(注4) 2部
「アデカノールUH−438」(注7) 2部
緑顔料ペースト(注9) 12部
2%アルギン酸ナトリウム水溶液 280部
(注9)緑顔料ペースト:「ユニラント88緑」(商品名、横浜化成社製)を用い、白色顔料ペーストと同様にして調製した顔料含有量が約20%のカラーペースト。
(注10)ベース塗料:1リットルのステレンス容器に下記の成分を仕込み、攪拌機にて30分間攪拌混合することにより、ベースとなる水性クリヤー塗料を得た。
55%エマルション(a1) 750部
「TEXANOL」(注6) 50部
「SNデフォーマー380」(注4) 10部
「アデカノールUH−438」(注7) 6部
上記のように製造された粒状ゲルによる多彩模様塗料の貯蔵安定性、良好であった。すなわち、40℃で7日間貯蔵後に塗料化・塗装しても形成塗膜は粒状ゲルがはっきりと識別でき、色の滲み出しや潰れもなく良好な仕上りが得られている。
4 回収容器
5 第2タンク
6 ノズル部
64 第1吐出口
65 第2吐出口
66 第3吐出口
Claims (4)
- 水性樹脂(a)、着色剤(b)、及び水溶性多糖類(c)を含有する水性液状組成物(A)を収容する、複数の第1タンクと、
金属化合物(d)を含有する水性媒体(B)を収容する第2タンクと、
圧縮空気を供給する空気供給手段と、
前記各第1タンクの水溶性組成物を吐出する第1の吐出口、前記第2タンクの水性媒体を吐出する第2の吐出口、及び前記空気供給手段からの圧縮空気を吐出する第3吐出口を有する、複数のノズル部と、を備え、
前記各第1タンクは、前記各ノズル部にそれぞれ水溶性組成物を供給するように構成され、
前記各ノズル部において、前記第1及び第2の吐出口は近接し、
前記第3の吐出口から供給される圧縮空気は、前記第1の吐出口から吐出される水性組成物及び前記第2の吐出口から吐出される水性媒体に、噴射される、粒状ゲルの製造装置。 - 前記各ノズル部は、前記第1の吐出口、第2の吐出口、及び第3吐出口が同心円状に配置される請求項1に記載の粒状ゲルの製造装置。
- 前記各ノズル部は、移動可能に構成されている、請求項1または2に記載の粒状ゲルの製造装置。
- 近接して配置された第1及び第2吐出口と、第3吐出口とを有する、複数のノズル部を準備するステップと、
多彩模様塗料のベースとなる塗料を収容した回収容器を準備するステップと、
水性樹脂(a)、着色剤(b)及び水溶性多糖類(c)を含有し、異なる色彩を有する複数の水性液状組成物(A)を、前記各ノズル部にそれぞれ供給するステップと、
金属化合物(d)を含有する水性媒体(B)を、前記各ノズル部に供給するステップと、
圧縮空気を前記各ノズル部に供給するステップと、
前記各第1吐出口から吐出される水性液状組成物、及び前記第2吐出口から吐出される水性媒体に向けて、前記第3吐出口から圧縮空気を噴射することで、前記水性液状組成物(A)及び水性媒体(B)を接触混合させ、生成された粒状ゲルを前記回収容器に向けて噴射するステップと、
を備えている、多彩模様塗料の製造方法。
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JP2015081337A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 藤倉化成株式会社 | 模様塗料組成物の製造方法 |
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JP2007070601A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-03-22 | Sk Kaken Co Ltd | 多彩模様塗料組成物 |
JP2007238919A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-09-20 | Kansai Paint Co Ltd | 粒状ゲルの製造方法及び該粒状ゲルを含む塗料組成物 |
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