JP2009286605A - Speed regulator for elevator - Google Patents
Speed regulator for elevator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009286605A JP2009286605A JP2008142795A JP2008142795A JP2009286605A JP 2009286605 A JP2009286605 A JP 2009286605A JP 2008142795 A JP2008142795 A JP 2008142795A JP 2008142795 A JP2008142795 A JP 2008142795A JP 2009286605 A JP2009286605 A JP 2009286605A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheave
- car
- governor
- ratchet
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims abstract description 32
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 claims description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
Description
本発明は、エレベータの調速機に係り、特に機械室レスエレベータにおいて昇降路内に設置された調速機の復帰機構の改良に関するものである。 The present invention relates to an elevator governor, and more particularly to an improvement in a return mechanism of a governor installed in a hoistway of a machine room-less elevator.
機械室レスエレベータの構成の一例を図5に示す。図5において、昇降路1内の上部には、駆動装置2が設置されており、該駆動装置2の綱車2aには主索3が巻き掛けられている。主索3の一端部にはかごが吊り下げられ、他端部には釣合い重り5が吊り下げられている。昇降路1内には、かご4及び釣合い重り5の昇降を案内する一対のかご用ガイドレール6及び一対の重り用ガイドレール(図示せず)が設置されている。かご4の下部には、非常時にかご4を非常停止させるための非常止め装置7が設けられている。かごガイドレール6の上端部近傍には、調速機支持部材8が固定されており、この調速機支持部材8上には、かご4の過速度を検出して非常止め装置7を作動させる調速機9が支持されている。
An example of the configuration of the machine room-less elevator is shown in FIG. In FIG. 5, a drive device 2 is installed in the upper part of the hoistway 1, and a main rope 3 is wound around a sheave 2 a of the drive device 2. A cage is suspended from one end of the main rope 3 and a
昇降路1の底部近傍には、回転自在の張り車10が設けられており、調速機9及び張り車10には、調速機ロープ11が無端状に巻き掛けられている。この調速機ロープ11は、レバー12を介して非常止め装置7に接続されており、通常はかご4の昇降に伴って循環移動される。
A
このような構成において、かご4の過速時には調速機9が作動して調速機ロープ11を拘束し、該ロープに接続されたレバー12を介して非常止め装置7が作動するが、機械室レスエレベータにおいては、調速機9が昇降路内の上部に設置されているため、非常止め装置7が作動した後に調速機9の復帰作業を行うには、まずかご4を僅かに上昇させて非常止め装置7のガイドレール6への制動状態を解除させ、作業員が最上階の乗場からかご上に乗り込める位置までかご4を上昇させた後、作業員がかご上に乗り込み、かご上から調速機9に直接手を伸ばして調速機9の復帰作業を行うことが考えられる。
In such a configuration, when the car 4 is overspeeded, the speed governor 9 operates to restrain the speed governor rope 11 and the
しかしながら、作業員がかご上に乗り込める場合は問題ないが、調速機9が作動したときのかご4の停止位置によっては作業員がかご上に乗り込めない場合がある。すなわちかごの停止位置が最上階付近の場合には、作業員がかご上に乗り込むためには非常止め装置の解除後にかご4を一旦下降させなければならないが、非常止め装置7を解除できたとしても調速機9を復帰させないままかご4を下降させると一旦解除した非常止め装置7が再び作動するためにかご4を下降させることができず、従ってこのような場合にはかご上から調速機9の復帰作業を行うことができない。また、安全上の観点からも出来るだけ作業員が塔内に入らずに復帰作業を行えるようにすることが望ましい。
However, there is no problem when the worker can get on the car, but the worker may not get on the car depending on the stop position of the car 4 when the governor 9 is activated. That is, when the stop position of the car is near the top floor, the car 4 must be lowered once after the safety device is released in order for the worker to get on the car, but the
このため、復帰用ワイヤを調速機から乗場まで引き出しておき、このワイヤを乗場から操作することにより、かごが最上階付近で停止した場合にも調速機の復帰作業が乗場から行えるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。 For this reason, pulling the return wire from the governor to the landing and operating this wire from the landing will allow the governor to return from the landing even when the car stops near the top floor. (See, for example, Patent Document 1).
図6はこの引用文献1の調速機を示す正面図である。図において、調速機ロープ11が巻かれた綱車21は、綱車軸22を中心に回転自在に基台23に支持されている。綱車21の側面には、ピン24を中心に回動自在な一対のフライウエイト25が取り付けられており、これら一対のフライウエイト25は、リンク26により互いに連結されている。
FIG. 6 is a front view showing the governor of the cited document 1. In the figure, a
一方のフライウエイト25の一端部には、作動爪37が固定されており、フライウエイト25が綱車21の回転による遠心力により回動されると、これにより作動爪37は、綱車21の径方向外側へ変位される。一方のフライウエイト25の他端部と綱車21との間には、遠心力に対抗する平衡ばね27が設けられている。
An
基台23には、駆動装置2のブレーキ装置(図示せず)を動作させるかご停止用スイッチ28が取り付けられており、このかご停止用スイッチ28は、作動爪37により操作されるスイッチレバー28aを有している。
A
綱車21には、ピン24と平行な軸71を中心に回動可能なトリップレバー72が取り付けられている。トリップレバー72は、その一部が一方のフライウエイト25に当接しており、フライウエイト25の回動により軸71を中心として回動される。軸71には、トリップレバー72をフライウエイト25に当接させる方向(図の時計方向)へ付勢する捻りばね73が設けられている。
A
基台23には、綱車軸22を中心に回転可能なラチェット30が設けられており、このラチェット30の外周部には、多数の歯が設けられている。一方のピン24には、トリップレバー72及びラチェット30のいずれか一方と選択的に係合する爪29が軸支持されている。この爪29は、通常はトリップレバー72と係合しラチェット30から乖離しているが、引きばね74によりラチェット30に係合する方向へ付勢されているため、フライウエイト25の回動によりトリップレバー72との係合が外れると、引きばね74のばね力により回動され、ラチェット30に係合する。
The
基台23に回動自在に取り付けられたアーム31には、調速機ロープ11に押し付けられるシュー32が回動自在に取り付けられている。アーム31のばね受け部31aには、ばね軸33が貫通されており、ばね軸33の一端部とラチェット30との間には、接続レバー34が接続されている。ばね軸33の他端部には、ばね受け部材35が設けられており、ばね受け部31aとばね受け部材35との間には、シュー32を調速機ロープ11に押し付けるためのロープ掴みばね36が設けられている。
A
基台23には、復帰用レバー42が綱車軸22と平行な軸43を中心に揺動可能に取り付けられている。爪29には、復帰用レバー42が揺動することにより押圧される回転自在の突起44が設けられており、基台23と復帰用レバー42との間には、突起44から乖離する方向へ復帰用レバー42を付勢する戻しばね45が設けられている。
A
復帰用レバー42には、復帰用ワイヤ41の先端部が接続されている。この復帰用ワイヤ41は、可撓性を有するチューブ46に挿通されて最上階の乗場から調速機9まで導かれており、チューブ46の先端部は、復帰用レバー42の近傍で基台23に固定されている。
The
以上の構成において、次にこの調速機の動作について説明する。かご3の昇降速度が第1過速度(通常は定格速度の1.3倍程度)に達すると、遠心力によるフライウエイト25の回動によって作動爪37がかご停止用スイッチ28のスイッチレバー28aに当接してスイッチレバー28aを回動させる。これにより、スイッチ28が作動し、駆動装置(図示省略)の電源が遮断され、駆動装置のブレーキ装置によりかごが停止される。
Next, the operation of the governor in the above configuration will be described. When the raising / lowering speed of the car 3 reaches the first overspeed (usually about 1.3 times the rated speed), the
また、例えば主ロープ5が破断した場合など、駆動装置が停止しても、かご3が停止することなく下降を続け、かご3の下降速度が第2過速度(通常は定格速度の1.4倍程度)に達すると、フライウエイト25がさらに回動し、これに伴いトリップレバー72の回動量も大きくなり、トリップレバー72と爪29との係合が外れる。これにより、爪29が引きばね74のばね力で回動されてラチェット30の歯に係合する。そして、ラチェット30が綱車21とともに図6の反時計方向へ僅かに回転される。
Further, even when the driving device stops, for example, when the
このラチェット30の回転により、アーム31が図6の反時計方向へ回動され、シュー32が調速機ロープ11に当接するとともに、ロープ掴みばね36によりシュー32が調速機ロープ11に押し付けられ、調速機ロープ11が制動される。こうして調速機ロープが拘束され、更にかご4が下降し続けると、調速機ロープに接続されているレバー12が操作され、非常止め装置7が作動する。
The rotation of the
次に、非常止め装置7及び調速機9の動作後の復帰作業について説明する。復帰作業においては、まずかご4を僅かに上昇させ、非常止め装置7のかごガイドレール6への制動状態を解除させる。この後、さらにかご4を上昇させると、綱車21が調速機ロープ3を介して図6の時計方向へ回動し、爪29とラチェット30との係合が外れ、ラチェット30も図の時計方向へ回動して元の位置に戻る。これにより、アーム31が元の位置に戻り、シュー32が調速機ロープ11から離れる。
Next, the return work after the operation of the
この後、かご上から復帰作業を行う場合は、かご3の天井に乗り込める位置までかご3を上昇させた後、最上階の乗場から乗場のドアを開けて、作業員がかご3上に乗る。そして、かご3上から調速機9に手を伸ばして、爪29をトリップレバー72に係合させることにより、復帰作業が終了する。
Thereafter, when returning from the top of the car, the car 3 is lifted to a position where it can get on the ceiling of the car 3, and then the landing door is opened from the landing on the top floor, and the worker gets on the car 3. . Then, reaching out to the
一方、調速機9が第2過速度動作をしたときのかご3の位置が最上階の乗場付近であり、前述の如く、その位置からは乗場のドアを開けてかご3の天井に乗り込めない場合、或いは安全上の観点から遠隔操作により復帰作業を行いたい場合は、乗場のドアを開いて敷居下部の復帰用ワイヤ41の基端部を乗場側へ取り出し、復帰用ワイヤ41の基端部をチューブ46に対して引き出す。これにより、調速機9側では復帰用レバー42が戻しばね45に逆らって図6の時計方向へ揺動され、突起44が復帰用レバー42によって押圧される。そして、爪29が引きばね73に逆らって図6の時計方向へ回動され、トリップレバー72に係合する。
On the other hand, the position of the car 3 when the
このように操作することにより、かご3が最上階の乗場付近にあり、その位置からは乗場のドアを開けてかご3の天井に乗り込めない場合においても、乗場側からの遠隔操作によって、爪29をトリップレバー72に係合させることができる。
By operating in this way, even when the car 3 is in the vicinity of the landing on the top floor and the landing door is opened from that position and it is not possible to get on the ceiling of the car 3, the
上記特許文献1の構成では、調速機9が第2過速度動作(かごが第2過速度に達したときの動作)をしたときのかご3の位置が最上階の乗場付近であり、かつ復帰用レバー42と突起44とが対向する位置関係にない場合には、まず復帰用レバー42を復帰位置へ移動させた後、かごを上昇させ、綱車21を時計方向へ回転させる必要がある。このとき、復帰用レバー42と突起44との位置関係が最も離れている場合、綱車21を時計方向へ最大で1回転させる必要があるが、かごが昇降路の最上部で停止していて綱車21を1回転させるだけの上昇代がない場合、このままでは調速機21の復帰作業ができない。
In the configuration of Patent Document 1, the position of the car 3 when the
このため、これを解決するには、復帰用レバーと復帰用ワイヤーからなる操作手段を綱車の周囲に複数組設けるか、或いは最上階の乗場の上部壁面に開口部を設け、そこから作業員が手を入れて復帰作業を行うことが考えられる。
しかしながら前者の方法では調速機の構成が非常に複雑、かつコストも高くなり、また後者の方法では、壁に穴を明ける工事が必要となるだけでなく、作業者の手が調速機に届かない場合は復帰作業が不可能になるといった問題があった。
For this reason, in order to solve this, a plurality of sets of operating means including return levers and return wires are provided around the sheave, or an opening is provided on the upper wall surface of the top floor landing, from which workers It is conceivable to perform a return work with a hand.
However, in the former method, the configuration of the speed governor is very complicated and expensive, and in the latter method, not only construction for making a hole in the wall is required, but also the operator's hand becomes the speed governor. If it did not arrive, there was a problem that the return work was impossible.
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、調速機9が第2過速度動作をしたときのかご4の位置が最上階の乗場付近であったとしても、かご4を僅かに上昇させるだけで乗場から調速機9の復帰作業を確実に行うことのできるエレベータ用調速機を提供することを目的としたものである。
The present invention has been made in view of the above problems. Even when the position of the car 4 when the
本発明に係るエレベータ用調速機は、昇降路内に設置されている基台と、この基台に回転自在に支持され、かつ非常止め装置を作動させるための調速機ロープが巻き掛けられ、かごの昇降速度に応じて回転する綱車と、この綱車に回動可能に設けられ、前記綱車の回転による遠心力により回動されるフライウェイトと、前記遠心力に逆らう方向へ前記フライウェイトを付勢する平衡ばねと、前記綱車の綱車軸を中心に回転可能に設けられ外周部に多数の歯を有するラチェットと、前記綱車に回動可能に設けられ、前記フライウェイトの回動により回動されるトリップレバーと、前記綱車に回動可能に設けられ、通常は前記トリップレバーと係合し前記かごの下降速度が予め設定された過速度に達したとき、前記トリップレバーとの係合が外れて前記ラチェットの歯に係合することにより、前記綱車と同方向へ前記ラチェットを回転させる爪と、前記綱車と同方向へ前記ラチェットが回転したときに前記調速機ロープを制動するシューとから構成されたエレベータ用調速機において、前記爪に固定された解除カムと、前記綱車の綱車軸を中心に回転可能に設けられ、前記解除カムと対向する位置に少なくとも1つの突起が前記綱車軸を中心とする円周上に配置された解除リングと、該解除リングを遠隔操作により拘束するリング拘束手段とを備え、調速機の復帰動作時には、前記解除リングを拘束し前記突起の何れかが前記解除カムと当接することにより前記解除カムを回動させて前記爪を前記トリップレバーに係合させる構成としたことを特徴とするものである。 The elevator governor according to the present invention includes a base installed in a hoistway and a governor rope that is rotatably supported by the base and that operates an emergency stop device. , A sheave that rotates according to the raising / lowering speed of the car, a flyweight that is rotatably provided on the sheave, and that is rotated by a centrifugal force generated by the rotation of the sheave, and in a direction against the centrifugal force, A balance spring for urging the flyweight; a ratchet provided around the sheave shaft of the sheave; and having a plurality of teeth on the outer periphery; and provided rotatably on the sheave. A trip lever that is rotated by rotation, and is provided rotatably on the sheave. Normally, the trip is engaged when the lowering speed of the car reaches a preset overspeed when engaged with the trip lever. Engagement with lever A claw for rotating the ratchet in the same direction as the sheave by engaging with the teeth of the ratchet, and a shoe for braking the governor rope when the ratchet rotates in the same direction as the sheave In the elevator speed governor, the release cam fixed to the claw and the sheave shaft of the sheave are provided so as to be rotatable about at least one protrusion at a position facing the release cam. A release ring disposed on a circumference centering on the sheave wheel shaft, and ring restraining means for restraining the release ring by remote control, and restrains the release ring during the return operation of the speed governor. Any one of them comes into contact with the release cam, and the release cam is rotated to engage the claw with the trip lever.
本発明によれば、解除リングに円周上に配置した複数の突起の何れかが解除カムと当接することにより爪を復帰位置に復帰させることができるため、かごが最上階の乗場付近に停止したとしても、かごを僅かに上昇させるだけで調速機の復帰動作を確実に行うことができ、しかも調速機の解除機構も従来と比べて複雑化することもない。また、復帰作業の際、復帰用ワイヤを操作した状態でそのまま保持する保持手段を設けたので、一人作業による復帰も可能となり、復帰作業をより一層容易にかつ安全に行うことができる。 According to the present invention, the cage can be returned to the return position when any of the plurality of protrusions arranged on the circumference of the release ring comes into contact with the release cam, so that the car stops near the landing on the top floor. Even if it does, even if it raises a cage | basket | car slightly, the return operation | movement of a speed governor can be performed reliably, and also the release mechanism of a speed governor does not become complicated compared with the former. Further, since the holding means for holding the return wire as it is during the return work is provided, the return work can be performed by one person, and the return work can be performed more easily and safely.
実施の形態1.
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における調速機の通常時の状態を示す正面図である。図1において、図6と同一、又は相当のものは同一符号にて示しているが、図の煩雑化を避けて理解を容易にするため、図6に示した調速機ロープ11、ブレーキ装置を作動させるかご停止用スイッチ28、このかご停止用スイッチを作動させる作動爪37、調速機ロープに押し付けられてロープを拘束するシュー32等、図6に示したものと同様で本発明の解除機構の説明に直接必要がないと思われるものの一部については、図示を省略している。
Embodiment 1 FIG.
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view showing a normal state of the governor according to Embodiment 1 of the present invention. In FIG. 1, the same or equivalent components as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals. However, in order to avoid complicating the drawing and facilitate understanding, the governor rope 11 and the brake device shown in FIG. The
図1において、21は、綱車軸22を中心に回転自在に基台23に支持されている綱車、25は、綱車21の側面にピン24を中心に回動自在に取付けられた一対のフライウェイト、26は、この一対のフライウェイト25を互いに連結するリンク、30は、綱車軸22を中心に回転可能に基台23に設けられ、外周部に多数の歯を有するラチェット、31は、基台23に回動自在に取付けられ、調速機ロープに押し付けられるシューを回動自在に取付けているアーム、33はアーム31を貫通するばね軸、34は、ばね軸33の一端とラチェット30を接続する接続レバー、35はばね軸33の他端部に設けられたばね受け部材、36は、アーム31とばね受け部材35との間に設けられ、シューを調速機ロープに押し付けるためのロープ掴みばね、72は軸71を中心に回動可能で、ばね(図示せず)で常時図の時計方向に付勢されて爪29との係合を保持し、遠心力でフライウェイト25が所定以上回動すると爪29との係合が外れるように構成されたトリップレバーである。
In FIG. 1, 21 is a sheave supported by a base 23 so as to be rotatable about a
29は、ピン24に軸支持され、トリップレバー72及びラチェット30の何れか一方と選択的に係合する爪で、この爪29は、ばね(図示せず)によりラチェット30と係合する方向に付勢されており、通常はトリップレバー72との係合によりラチェット30から乖離しているが、遠心力によるフライウェイトの回動によりトリップレバー72との係合が外れると、ばね力により図の時計方向にラチェット30の歯に係合する。
60は綱車軸22を中心に回転可能な解除リングで、後述の解除カムの先端部と対向する位置に複数の突起(この例では5個)が前記綱車軸22を中心とする円周上に均等に配置されている。62は、調速機の復帰時に解除リング60を拘束するためのリング拘束装置(調速機側)で、基台23に固定された固定バー63と、固定バーに対してスライド可能に構成された拘束用バー64と、固定バー63及び拘束用バー64を接続する引っ張りばね65とを備え、可撓性を有するチューブ46の一端が固定バー63の端部に固定され、チューブ46に挿通されている復帰用ワイヤ41の一端が拘束用バー64の端部に接続されている。拘束用バー64は通常時は引っ張りばね65により図1の右方向に引っ張られた状態にあり、解除リング60と干渉しないようになっている。
80は爪29の上部に固定された解除カムで、その先端部80aは断面コ字状で開口部を下にして軸80bを中心に一定角度(約30度程度)回動可能に取付けられており、下方に延出した一辺が解除リング60の突起61と対応する位置となっている。この先端部80aは、通常は引っ張りばね80cにより図の反時計方向に付勢されており、また、爪29がトリップレバー72との係合を保持しているので、解除リング60を回転させても突起61とは当接しない状態にある。
図2はこの発明の実施の形態1における乗場側のリング拘束装置を示す図である。図2において、90は最上階の乗場ドア(図示せず)を支持するためのヘッダー、66はリング拘束装置(乗場側)で、ヘッダー90に固定されたベースブラケット67と、ベースブラケット67に固定されたサブブラケット68と、調速機から最上階の乗場まで導かれ、その一端がサブブラケット66に固定されたチューブ46と、チューブ46内に挿通された復帰用ワイヤ41と、復帰用ワイヤの一端が固定され、ベースブラケット67に対してスライド可能に構成されたスライドブラケット69と、スライドブラケット69に加工されたねじ穴を介してその端部がベースブラケット67に当接した蝶ボルト70とからなっている。
FIG. 2 is a diagram showing a ring restraint device on the landing side according to Embodiment 1 of the present invention. In FIG. 2, 90 is a header for supporting a landing door (not shown) on the top floor, 66 is a ring restraint device (landing side), and is fixed to the
次に、上記実施形態1における調速機の動作について説明する。従来例の場合と同様にかご3の昇降速度が第1過速度(通常は定格速度の1.3倍程度)に達すると、遠心力によるフライウエイト25の回動によって作動爪(図示せず)がかご停止用スイッチ(図示せず)のスイッチレバーに当接してスイッチが作動し、駆動装置(図示せず)の電源が遮断され、駆動装置のブレーキ装置によりかごが停止される。
Next, the operation of the governor in the first embodiment will be described. As in the case of the conventional example, when the ascending / descending speed of the car 3 reaches the first overspeed (usually about 1.3 times the rated speed), the operating claw (not shown) is caused by the rotation of the
また、例えば主ロープ5が破断した場合など、駆動装置の停止によってもかご3が停止することなく下降を続け、かご3の下降速度が第2過速度(通常は定格速度の1.4倍程度)に達すると、フライウエイト25がさらに回動し、これに伴いトリップレバー72の回動量も大きくなり、トリップレバー72と爪29との係合が外れる。これにより、爪29が引きばね(図示省略)のばね力で図1の反時計方向に回動され、ラチェット30の歯に係合する。そして、綱車21とともにラチェット30が図1の反時計方向へ僅かに回転される。
Further, for example, when the
このラチェット30の回転により、アーム31が図1の反時計方向へ回動され、アーム31に取付けられたシュー(図示せず)が調速機ロープ(図示せず)に当接するとともに、ロープ掴みばね36によりシューが調速機ロープに押し付けられ、調速機ロープが制動される。こうして調速機ロープが拘束され、更にかご4が下降し続けると、調速機ロープに接続されているレバー12が操作され、非常止め装置7が動作する。
The rotation of the
次に、非常止め装置7及び調速機9の動作後の復帰作業について図3〜図5により説明する。なお、図4においては、簡単のため一対のフライウェイト25とリンク26とを図示省略している。
復帰作業においては、まずかご4を僅かに上昇させ、非常止め装置7のかごガイドレール6への制動状態を解除させる。この後、さらにかご4を上昇させると、綱車21が調速機ロープ3を介して図4の時計方向へ回動し、爪29とラチェット30との係合が外れ、ラチェット30も図の時計方向へ回動して元の位置に戻る。これにより、アーム31が元の位置に戻り、シューが調速機ロープから離れる。
Next, returning work after the operation of the
In the return operation, first, the car 4 is slightly lifted to release the braking state of the
この後、かご上から復帰作業を行う場合は、かご3の天井に乗り込める位置までかご3を上昇させた後、最上階の乗場から乗場のドアを開けて、作業員がかご3上に乗る。そして、かご3上から調速機9に手を伸ばして、爪29をトリップレバー72に係合させることにより、復帰作業が終了する。
Thereafter, when returning from the top of the car, the car 3 is lifted to a position where it can get on the ceiling of the car 3, and then the landing door is opened from the landing on the top floor, and the worker gets on the car 3. . Then, reaching out to the
一方、調速機9が第2過速度動作をしたときのかご3の位置が最上階の乗場付近であり、その位置からは乗場のドアを開けてかご3の天井に乗り込めない場合や安全上の観点から遠隔操作で復帰作業を行いたい場合には、まず乗場のドアを開いてヘッダー部分に設けたリング拘束装置66を操作する。すなわち図3に示すように、蝶ボルト70を回転させ、スライドブラケット69をベースブラケット67に対して図3の下方向にスライドさせると、スライドブラケット69に固定されている復帰用ワイヤ41もその分だけ下方に引っ張られ、その状態で保持される。この結果、図4に示すように、調速機側ではリング拘束装置62の拘束用バー64が復帰用ワイヤ41に引っ張られて図の左側にスライドし、その傾斜部が解除リング60と当接することにより、解除リング60の回転が拘束される。
On the other hand, when the
この状態においてかごを僅かづつ上昇させて綱車21を時計方向に回転させると、最大でも綱車21が1/5回転するまでの間に突起61に解除カムの先端部80aが当接し、図4に示すように、先端部80aは突起61に押圧されて軸80bを中心に時計方向に一定角度だけ回動する。その後は綱車21の回転につれて先端部80aが突起61により押し上げられることで、先端部80aと一体になった解除カム80及び爪29がピン24を中心に時計方向に回動され、トリップレバー72と係合する。その後、先端部80aと突起61との係合が外れ先端部80aは図1の状態に復帰する。
In this state, when the car is lifted little by little and the
なお、ここで解除カム80の先端部80aを一定角度回動可能とし、ばね80cで引っ張る構成としている理由は、復帰動作時やトリップレバー72の作動時に先端部80aと突起61とが衝突した際に生じる衝撃を和らげることにある。特にトリップレバー72の作動時、突起の位置によっては解除カムの先端部80aが突起61に衝突し、その反動で解除カム80及び解除カムと一体になっている爪29が跳ね上がると、爪29がラチェット30に係合するタイミングに遅れが生じるおそれがあるため、解除カムの先端部を回動可能としこれを防止している。
Here, the reason why the
以上説明したように、本発明によれば、かごが最上階の乗場付近にあり、その位置からは乗場のドアを開けてかごの天井に乗り込めない場合や、或いはまた、例え綱車を1回転させるだけのかごの上昇代が無い場合であっても、乗場側からの遠隔操作によって、かごを僅かに上昇させるだけで調速機の復帰作業を容易かつ安全に行うことができる。 As described above, according to the present invention, when the car is near the landing on the top floor and the landing door is opened from that position, it is not possible to get on the ceiling of the car. Even if there is no allowance for raising the car, it is possible to easily and safely return the governor by slightly raising the car by remote control from the landing side.
その他の実施形態
上記の実施形態では、解除リング上の突起を5個としたが、これに限定されるものではなく、任意の個数とすることができる。
また、上記の実施形態では、リング拘束装置の乗場側をドアのヘッダー部に設けたが、これに限らず、乗場の敷居付近や、乗場のかご位置表示器や呼釦を収納する意匠器具内等に設けることも可能である。
また、上記の実施形態では解除リングの拘束を、拘束用バーのスライドによって行うようにしたが、これに限らず、拘束用バーの一端を軸支して回動可能とし、一端を上方に引き上げることで解除リングに当接するようにしてもよいし、解除リングを拘束することについては種々の方法が考えられる。
その他、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の改変を施すことができる。
Other Embodiments In the above-described embodiment, the number of protrusions on the release ring is five.
In the above embodiment, the landing side of the ring restraint device is provided in the header portion of the door. However, the present invention is not limited to this, and it is not limited to this. Etc. can also be provided.
In the above embodiment, the release ring is restrained by sliding the restraining bar. However, the present invention is not limited to this, and one end of the restraining bar is pivotally supported, and the one end is pulled upward. Thus, the release ring may be contacted, and various methods can be considered for restraining the release ring.
In addition, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
1 昇降路
4 かご
7 非常止め装置
9 調速機
11 調速機ロープ
21 綱車
22 綱車軸
23 基台
25 フライウェイト
29 爪
30 ラチェット
41 復帰用ワイヤ
60 解除リング
61 突起
62 リング拘束装置(調速機側)
64 拘束用バー
66 リング拘束装置(乗場側)
67 ベースブラケット
68 スライドブラケット
70 蝶ボルト
72 トリップレバー
80 解除カム
80a 先端部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Hoistway 4
64 Bar for
67
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008142795A JP5157648B2 (en) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | Elevator governor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008142795A JP5157648B2 (en) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | Elevator governor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009286605A true JP2009286605A (en) | 2009-12-10 |
JP5157648B2 JP5157648B2 (en) | 2013-03-06 |
Family
ID=41456197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008142795A Active JP5157648B2 (en) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | Elevator governor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5157648B2 (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110697538A (en) * | 2019-10-31 | 2020-01-17 | 宿州学院 | Double-ratchet type elevator speed limiter |
WO2020050768A1 (en) * | 2018-09-07 | 2020-03-12 | Alimak Group Sweden Ab | A mechanism for a safety device for a lift car, a safety device for protecting against unintended car movement of a lift car and a safety arrangement for a lift system |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103803371B (en) * | 2014-01-28 | 2016-08-24 | 宁波奥德普电梯部件有限公司 | The control device of the anti-accidental movement of lift car |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0710411A (en) * | 1993-06-08 | 1995-01-13 | Kone Oy | Method and equipment to start safety device for elevator |
JP2002370879A (en) * | 2001-06-12 | 2002-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | Governor for elevator |
WO2006008813A1 (en) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Speed governor of elevator |
WO2007135725A1 (en) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Speed governor for elevator |
-
2008
- 2008-05-30 JP JP2008142795A patent/JP5157648B2/en active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0710411A (en) * | 1993-06-08 | 1995-01-13 | Kone Oy | Method and equipment to start safety device for elevator |
JP2002370879A (en) * | 2001-06-12 | 2002-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | Governor for elevator |
WO2006008813A1 (en) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Speed governor of elevator |
WO2007135725A1 (en) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Speed governor for elevator |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020050768A1 (en) * | 2018-09-07 | 2020-03-12 | Alimak Group Sweden Ab | A mechanism for a safety device for a lift car, a safety device for protecting against unintended car movement of a lift car and a safety arrangement for a lift system |
CN110697538A (en) * | 2019-10-31 | 2020-01-17 | 宿州学院 | Double-ratchet type elevator speed limiter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5157648B2 (en) | 2013-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4905360B2 (en) | Elevator governor | |
JP4745332B2 (en) | Elevator governor | |
JP5428640B2 (en) | Elevator governor | |
JP4292205B2 (en) | Elevator governor | |
JP3929724B2 (en) | elevator | |
JP2001106454A (en) | Speed governor for elevator | |
JPWO2012086026A1 (en) | Elevator governor | |
WO2007034644A1 (en) | Speed governor of elevator | |
JP4209393B2 (en) | Elevator governor and elevator apparatus | |
JP5157648B2 (en) | Elevator governor | |
JP6187194B2 (en) | Elevator governor | |
WO2013132587A1 (en) | Elevator governor and elevator device | |
JP4809971B2 (en) | Elevator governor | |
JP6296973B2 (en) | Speed governor and elevator device | |
JP5082887B2 (en) | Elevator equipment | |
JP4276036B2 (en) | Elevator governor | |
JP4456967B2 (en) | Elevator governor | |
JP6890722B2 (en) | Elevator governor and elevator equipment | |
JP4974372B2 (en) | Elevator governor | |
KR100901223B1 (en) | Speed governor for elevator | |
JP3898969B2 (en) | Automatic latch release method for governor | |
KR100857644B1 (en) | Governor for elevator | |
KR100881503B1 (en) | Speed governor device of elevator | |
JP2008273676A (en) | Device and method for rescue from confinement in elevator |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5157648 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |