JP2009286566A - 容器保持搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】旋回テーブルの外周部に、開閉軸31R、31Lを介して開閉自在に支持されたクランプアーム21R、21Lにより容器Bを把持可能な容器保持部を設け、クランプアーム21R、21Lを開閉駆動するアーム開閉機構に、旋回テーブルの周方向に配置された閉動カム35Aおよび開動カム35Bと、左方の開閉軸31Lにカムレバー34を介して設けられて閉動カム35Aおよび開動カム35Bに当接されるカムフォロワ33と、左右の開閉軸31R、31Lを連動して左右のクランプアーム21R、21Lを開閉する連動ギヤとを設け、閉動カム35Aを閉動カム軸Ca周りに回動させるとともに、開動カム35Bを開動カム軸Cb周りに回動させて水平面内で変位させクランプアーム21R、21Lの開度を調整可能な閉動用開度調整機構41および開動用開度調整機構51を設けた。
【選択図】図8
Description
[実施の形態1]
充填設備に設けられた容器保持搬送装置である供給搬送装置について、図面を参照して説明する。
図6に示すように、この充填設備は、搬送用のスクリュ軸1aを有する入口コンベヤ(容器搬入装置)1から供給される容器を、供給搬送装置2を介して充填装置(容器搬出装置)3に供給して容器内に液を充填する。ついで容器を充填装置3から第1中間搬送装置4を介して王冠キャッパー5に供給して容器Bの口部にキャップを装着する。さらに容器を、王冠キャッパー5から第2中間搬送装置6を介して増締キャッパー7に供給して容器Bのキャップを増締する。さらに容器を増締キャッパー7から排出搬送装置8を介して出口コンベヤ9に排出するものである。
供給搬送装置2を参照して容器保持搬送装置を説明する。
図2および図3に示すように、この供給搬送装置2は、テーブル旋回装置15により回転駆動される旋回テーブル14の外周部に一定間隔ごとに配置された容器保持部20を具備し、これら容器保持部20に容器保持装置10がそれぞれ設けられている。そして入口コンベヤ1の搬入経路LIからスクリュー軸1aを介して順次搬入される少なくとも胴部が円形の容器Bを、クランプ位置Pcで容器保持装置10により容器保持部20に受け取り、周回経路Rに沿って容器Bを搬送した後、アンクランプ位置Puで容器保持装置10から充填装置3の保持装置(図示せず)に容器Bを受け渡すように構成されている。充填装置3では、容器Bを充填経路LOに沿って搬送しつつ容器Bに充填液を充填する。
容器保持部20に設けられた容器保持装置10は、スターホイールやアウターガイドなどを使用しないで、左右一対のクランプアーム21R,21Lにより、胴部外径の異なる容器Bを把持可能なものである。容器保持部20は、旋回テーブル14に旋回軸心O1を中心とする周回経路R上に沿って一定間隔ごとに配置されている。図1,図4および図5に示すように、旋回テーブル14に、旋回軸心O1を中心とする半径方向で容器保持位置Pを通る保持軸心Lcに等しい離間距離Lsをあけて左右一対の開閉軸31R,31Lが軸受スリーブ16を介して回転自在に支持され、これら開閉軸31R,31Lの上部にクランプアーム21R,21Lがそれぞれ固定されている。また開閉軸31R,31Lの下部に、開閉軸31R,31Lを互いに異なる方向に回転させてクランプアーム21R,21Lを開閉させる連動ギヤ(連動部材)32が互いに噛合するように取り付けられている。また、左(または右)の開閉軸31Lの下端部に、クランプアーム21R,21Lを開閉するカムレバー(カム受動部材)34が取り付けられ、カムレバー34の遊端部にカムフォロア(カム受動部材)33が開閉軸31R,31Lに平行な支持ピン34aを介して回転自在に設けられている。さらに、カムレバー34の支持ピン34aと旋回テーブル14の下面に突設された支持ボルトとの間に、クランプアーム21R,21Lを閉動方向に付勢する拘束付勢部材である拘束コイルばね36が連結されている。そして旋回テーブル14の下部で旋回軸心O1の周囲に、カムフォロア33を介してクランプアーム21R,21Lを開閉する開閉カムである閉動カム35Aと開動カム35Bとが配設されている。これら連動ギヤ32、カムレバー34、カムフォロア33、拘束コイルばね36、閉動カム35Aおよび開動カム35Bにより、クランプアーム21R,21Lを開閉するアーム開閉機構30が構成される。
図2に示すように、旋回軸心O1を中心とし容器保持位置Pを通る周回経路Rは、クランプ位置Pcからアンクランプ位置Puに旋回移動方向に沿って、加圧経路部Raと保持経路部Rbと減圧経路部Rcとが順次設けられ、またアンクランプ位置Puからクランプ位置Pcに旋回移動方向に沿って、開動経路部Rdと復帰経路部Reと閉動経路部Rfとが順次設けられている。
図3、図8、図9に示すように、この供給搬送装置2には、容器Bの胴部外径に対応して、閉動カム35Aおよび開動カム35Bをそれぞれ水平面内で変位させてクランプアーム21R,21Lの開度を調整する開動用開度調整機構41と閉動用開度調整機構51とが設けられている。これら開動用・閉動用開度調整機構41,51は、クランプ位置Pcおよびアンクランプ位置Puにおけるカムフォロワ33のカム面当たり位置で、クランプアーム21R,21Lの開度を、把持爪25の4つの把持面25o,25iが無加圧状態で容器Bに当接して保持できるように調整可能に構成したことに特徴を有している。これら開動用・閉動用開度調整機構41,51では、たとえば閉動カム35Aを閉動カム軸Caを中心に回動してカム面を水平面内で変位させるとともに、開動カム35Bを開動カム軸Cbを中心に回動してカム面を水平面内で変位させる回動変位式に構成されている。
閉動用開度調整機構41は、カム軸設置域(イ)に、それぞれ基台11を貫通する軸受スリーブ42を介して回転自在に立設された閉動カム軸Caと、閉動カム軸Caの上端部に取り付けられて閉動カム35Aを支持するカム取付ベース43と、閉動カム軸Caを回動させる閉動カム調整駆動部44とを具備し、この閉動カム調整駆動部44は、閉動カム軸Caの下端部に取り付けられた受動タイミングギヤ45と、減速機付き開度調整モータ(サーボモータ)46により回転駆動される駆動タイミングギヤ47と、受動タイミングギヤ45と駆動タイミングギヤ47との間に巻張されたタイミングベルト48とを有している。
クランプ位置Pcで容器Bを容器保持部20に受け取る時は、
図7(a)に示すように、閉動経路部Rfでは、入口コンベヤ1のスクリュー軸1aにより搬入経路LIに沿って送り込まれる容器Bが、開放状態のクランプアーム21R,21L間に搬入されるとともに、カムフォロワ33が閉動カム35Aの開放カム面35Aeから閉動カム面35Afに転動して、クランプアーム21R,21Lが開放限から閉動される。そして、容器Bが把持爪25間に送り込まれて内把持面25iに当接すると、開放コイルばね24に抗して容器Bが把持爪25を押し込み閉動させる。
さらに加圧経路部Raでは、カムフォロワ33が加圧カム面35Aaを転動して拘束コイルばね36のばね力がクランプアーム21R,21Lに作用し把持爪25により容器Bの胴部が挟圧把持される。そして、閉止限調整部37によりカムレバー34が係止されて、拘束コイルばね36による適正な加圧力で把持爪25により容器Bの胴部が把持される。
1)クランプアーム21R,21Lの遊端部に、開放コイルばね24により開動方向に付勢された把持爪25をそれぞれ開閉自在に設けたので、クランプアーム21R,21Lを開放した時に把持爪25をクランプアーム21R,21Lより大きく開放することができ、クランプアーム21R,21Lが小さい開放角であっても、把持爪25により胴部外径の大きい容器Bを受け渡しすることができる。
O2 容器軸心
B 容器
P 容器保持位置
Pc クランプ位置
Pu アンクランプ位置
(イ) カム軸設置域
(ロ) カム軸設置域
1 入口コンベヤ
2 供給搬送装置
3 充填装置
10 容器保持装置
13 旋回軸
14 旋回テーブル
15 テーブル旋回装置
20 容器保持部
21R,21L クランプアーム
22 アーム本体
23 揺動軸
24 開放コイルばね(開放付勢部材)
25 把持爪
25o 外把持面
25i 内把持面
26 閉止ストッパ
27 閉止調整具
30 アーム開閉機構
31R,31L 開閉軸
32 連動ギヤ(連動部材)
33 カムフォロワ(受動カム部材)
34 カムレバー(受動カム部材)
35A 閉動カム(開閉カム)
35B 開動カム(開閉カム)
36 拘束コイルばね(拘束付勢部材)
37 閉止限調整部
37a ストッパピン
37b 調整ボルト
38 空間部
Ca 閉動カム軸
Cb 開動カム軸
41 閉動用開度調整機構
44 閉動カム調整駆動部
51 開動用開度調整機構
54 開動カム調整駆動部
61 スライド式開度調整機構
65A 閉動カム
65B 開動カム
65C 固定カム
Claims (4)
- 旋回テーブルの外周部で周方向に一定間隔ごとに配置された容器保持部と、これら容器保持部に左右一対の開閉軸を介して開閉自在に支持されて容器を把持可能な左右一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉駆動するアーム開閉機構とを具備した容器保持搬送装置であって、
アーム開閉機構は、旋回テーブルの周方向に配置された複数の開閉カムと、左右一方の開閉軸にカムレバーを介して設けられて前記開閉カムに当接されるカムフォロワと、左右の開閉軸を互いに逆方向に回転するように連動して左右のクランプアームを開閉する連動部材とを有し、
前記開閉カムを水平面内でそれぞれ変位させてカムフォロワを介してクランプアームの開度を調整可能な開度調整機構を備えた
ことを特徴とする容器保持搬送装置。 - 開閉カムは、少なくとも、容器保持位置の周回経路上で容器を把持するクランプ位置に対応して配置された閉動カムと、周回経路上で容器を解放するアンクランプ位置に対応して配置された開動カムとを有し、
開度調整機構を、閉動カム軸を中心に閉動カムを回動してクランプ位置に対応する閉動カムの閉動カム面を容器の外径に対応して変位させる閉動カム調整駆動部と、開動カム軸を中心に開動カムを回動してアンクランプ位置に対応する開動カムの開動カム面を容器の外径に対応して変位させる開動カム調整駆動部とを有する回動変位式とした
ことを特徴とする請求項1記載の容器保持搬送装置。 - 閉動カム軸を、クランプ位置にある容器保持部のカムレバーを有する開閉軸近傍に設けられたカム軸設置域に配置し、
閉動カム軸を、アンクランプ位置にある容器保持部の開動カムの周回経路の入口側外周部に設けられたカム軸設置域に配置した
ことを特徴とする請求項2記載の容器保持搬送装置。 - 開閉カムは、少なくとも、容器保持位置の周回経路上で容器を把持するクランプ位置に対応して配置された閉動カムと、周回経路上で容器を解放するアンクランプ位置に対応して配置された開動カムとを有し、
開度調整機構を、クランプ位置にある容器保持部のカムフォロワの回動軌跡の接線方向に閉動カムをスライドさせる閉動カム移動装置と、アンクランプ位置にある容器保持部のカムフォロワの回動軌跡の接線方向に開動カムをスライドさせる開動カム移動装置とを有するスライド変位式とした
ことを特徴とする請求項1記載の容器保持搬送装置。
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