JP2009286149A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両挙動に応じて補正力を付与する電動パワーステアリング装置において、車両挙動の検出に異常が発生した場合であっても、車両挙動を安定化させるための操舵を運転者に促すことを可能とする。
【解決手段】補助操舵力を発生するモータ9を所定の目標トルクをもって駆動するステアリング制御装置21を備えた電動パワーステアリング装置において、少なくとも操舵トルクに基づき目標トルクを設定する目標トルク設定部31と、車両挙動を検出する車両挙動検出手段25と、ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を前記車両挙動に基づき設定し、当該補正量を用いて目標トルクを補正する補正部33とを備え、補正部が、補正時に車両挙動検出手段に異常が発生し、かつ車両がオーバステア状態にある場合に、舵角が所定値以下になるまで車両挙動にかかわらず所定の補正量を設定することで、適切な補正力を設定可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関し、特に、車両挙動に応じて反力等を付与する電動パワーステアリング装置に関する。
一般に、モータにより補助操舵トルクを発生させて運転者の操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置では、車両挙動に応じて補助反力トルクを発生させるなどしてモータの出力トルクを適宜変更することで、車両の走行安定性や運転者の操舵性を考慮した補助操舵が行われる。一方で、そのような車両挙動の検出に異常が発生すると、モータの出力トルクを適切に制御することが困難となるため、車両挙動検出に異常が発生した場合の対策として種々の技術が開発されている。
例えば、ハンドル操舵トルクに応じて転舵輪を駆動する際のアシスト力を発生するための電動機と、車両挙動を検出する車両挙動検出手段とを有し、車両挙動検出手段により車両挙動の異常を検出した場合に、当該車両挙動の異常を抑制するように電動機により補助反力トルクを発生させる電動パワーステアリング装置の制御方法において、車両挙動検出手段の故障を検出した場合には操舵反力を徐々に減少させるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
また、例えば、車輌の操向車輪に操舵トルクを加えるためのトルク発生用電動機と、運転者の操舵により発生する操舵トルクを検出して電動機に補助操舵トルクを発生させるための指令を出力する補助操舵トルク発生用制御手段と、車輌の旋回挙動に応じてトルク発生手段に旋回挙動に対する反力を発生させるための指令を出力する反力発生用制御手段とを有する車輌用操舵装置であって、反力発生用制御手段が故障した場合には、反力発生用制御手段からの反力発生指令の出力を禁止し、補助操舵トルク発生用制御手段から補助操舵トルクのみを発生させるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
特開平11−208492号公報 特許第3229077号公報
上記特許文献1,2に記載された従来技術は、ヨーレイトセンサ等の車両挙動検出手段に故障が発生した場合に、発生させる操舵反力を減少させたり操舵反力の発生を禁止したりすることで、不適切な操舵反力の発生による悪影響を抑制しようとするものである。
しかしながら、例えば、運転者が路面摩擦係数の低い雪道でステアリングを切り過ぎた場合に発生させる反力は、運転者に付与される車両挙動情報(即ち、過剰な操舵についての示唆)として機能し得るが、上記従来技術では、運転者は、そのような反力に基づく車両挙動情報を取得することが困難となり、結果として車両挙動を安定させる方向に操舵することが難しくなるという課題があった。
また、反力等の付与により車両挙動の不安定化を抑制可能な状況では、車両挙動検出手段が故障した場合であっても、そのような反力等を適切に付与することが望まれる。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、車両挙動に応じた補正力をステアリングホイールに付与する操舵制御において、車両挙動の検出に異常が発生した場合であっても、適切な補正力を設定することにより、車両挙動を安定化させるための操舵を運転者に促すことを可能とする電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、補助操舵力を発生するモータ(9)と、当該モータを所定の目標制御量をもって駆動する駆動制御装置(21)とを備えた電動パワーステアリング装置(1)であって、少なくとも操舵トルクに基づき前記目標制御量を設定する目標制御量設定手段(31)と、車両挙動を検出する車両挙動検出手段(25)と、ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を前記車両挙動に基づき設定し、当該補正量を用いて前記目標制御量を補正する補正手段(33)とを備え、前記補正手段は、前記補正時に前記車両挙動検出手段に異常が発生し、かつ車両がアンダステア状態にある場合に、前記車両挙動にかかわらず前記補正量を舵角に基づき設定する構成とする。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、補助操舵力を発生するモータ(9)と、当該モータを所定の目標制御量をもって駆動する駆動制御装置(21)とを備えた電動パワーステアリング装置(1)であって、少なくとも操舵トルクに基づき前記目標制御量を設定する目標制御量設定手段(31)と、車両挙動を検出する車両挙動検出手段(25)と、ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を前記車両挙動に基づき設定し、補正量を用いて前記目標制御量を補正する補正手段(33)とを備え、前記補正手段は、前記補正時に前記車両挙動検出手段に異常が発生し、かつ車両がオーバステア状態にある場合に、舵角が所定値以下になるまで前記車両挙動にかかわらず所定の補正量を設定する構成とする。
上記第1の発明によれば、車両挙動の検出に異常が発生した場合であっても、車両がアンダステア状態にあるときは、舵角に基づき適切な補正量を設定して、ステアリングの切り過ぎを示唆する補正力をステアリングホイールに作用させることで、車両挙動を安定化させるための操舵を運転者に促すことが可能となる。また、上記第2の発明によれば、車両挙動の検出に異常が発生した場合であっても、車両がオーバステア状態にあるときは、舵角が所定値以下になるまで適切な補正量を設定して、運転者のカウンタ操舵を容易にする方向の補正力をステアリングホイールに作用させることで、車両挙動を安定化させるための操舵を運転者に促すことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による電動パワーステアリング装置を示す模式図であり、図2は図1に示したステアリング制御装置21の概略構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2にステアリングシャフト3を介して一体的に回転可能に連結されたピニオン4と、このピニオン4に噛合して車幅方向に往復動可能に設けられたラック軸5とを有するラック・アンド・ピニオン機構を備え、ラック軸5の両端がタイロッド6を介して操向車輪としての左右の前輪7のナックルアーム8に連結されて、ステアリングホイール2の回転操作に応じて左右の前輪7が転舵されるようになっており、このようなラック・アンド・ピニオン機構を介しての手動操舵力を軽減するための補助操舵力を発生するモータ9がラック軸5に同軸的に設けられている。
ピニオン4の近傍には、ピニオン4に作用する手動操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ11が設けられており、また、車体の適所には、車速を検出する車速センサ12と、車両のヨー角速度を検出するヨー角速度センサ 13と、前輪7の転舵角を検出する転舵角センサ14と、モータ9の電流を検出するモータ電流検出器15と、センサ等の故障を検出する故障検出器16とが設けられている。これらの操舵トルクセンサ11、車速センサ12、ヨー角速度センサ13、転舵角センサ14、モータ電流検出器15及び故障検出器16の各出力信号は、装置1の動作を統括的に制御するステアリング制御装置(EPS−ECU)21に入力される。なお、転舵角は、転舵角センサ14によらず、操舵角(図示しない操舵角センサの出力値)から算出してもよい。
モータ電流検出器15は、モータ9と直列に接続された抵抗器またはホール素子等を備える。図2に示すように、モータ電流検出器15は、モータ9に実際に流れる電流Imを電圧に変換して検出し、検出されたモータ電流Imに対応するモータトルク信号Imfをステアリング制御装置21にフィードバックする。
故障検出器16は、車両挙動を検出するための手段(以下、「車両挙動検出手段」という。)の異常を検出する。詳細は後述するが、図2に示すように、本実施形態におけるステアリング制御装置21では、車両挙動検出手段25として、ヨー角速度センサ13、転舵角センサ14および滑り角差推定部32が設けられており、検出された車両挙動(ここでは、滑り角差)は、ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量の設定に用いられる。
例えば、故障検出器16は、ヨー角速度センサ13、転舵角センサ14の信号出力の有無や検出値の大きさに基づきそれらの故障発生の有無を判定することができる。また、故障検出器16は、駆動回路22から入力されるモータ9の電圧信号Vmおよび電流信号Imに基づきモータ9の回転速度を算出し、その回転速度の積分値(即ち、モータ9の回転角)から推定される転舵角と、転舵角センサ14の検出結果である転舵角信号δに基づく転舵角とを比較することにより、車両挙動検出手段25の異常の有無を判定することができる。
ステアリング制御装置21は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、図2に示すように、センサ等11〜16の出力信号に基づき、モータ9を駆動制御するためのモータ制御信号Voを生成し、モータ9の駆動回路22に入力する。
駆動回路22は、例えば、4個のスイッチング素子(FET(Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)等)のブリッジ回路から構成される。図2に示すように、駆動回路22は、ステアリング制御装置21からのモータ制御信号Voに基づきスイッチング素子を駆動することで、モータ9をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。これにより、モータ9の出力トルクが適切に制御され、運転者のステアリング操舵に応じた操舵補助が実施される。
図2に示すように、ステアリング制御装置21は、モータ9の駆動制御に用いられる目標トルク(目標制御量)を設定する目標トルク設定部31と、前輪滑り角と後輪滑り角との滑り角差を推定する滑り角差推定部32と、車両状態を判定し、車両挙動に基づき設定される補正量を用いて目標トルクを補正する補正部33と、減算器34と、モータ制御信号Voを生成する駆動制御部35とを備える。
目標トルク設定部31は、操舵トルクセンサ11の検出結果である操舵トルク信号Tおよび車速センサ12の検出結果である車速信号Vに基づき、モータ9に補助操舵トルクを発生させるための目標トルク信号Imoを生成する。例えば、目標トルク設定部31は、車速をパラメータにして操舵トルクと目標トルク信号Imoとが対応づけられたデータマップや所定の演算式等を用いて目標トルク信号Imoを決定することができる。生成された目標トルク信号Imoは補正部33に入力される。
滑り角差推定部32は、転舵角センサ14の検出結果である転舵角信号δと、車速センサ12の検出結果である車速信号Vと、ヨー角速度センサ13の検出結果であるヨー角速度信号Yと、車両の寸法パラメータL(例えば、ホイールベース)とに基づき、次の式1により前輪滑り角βfと後輪滑り角βrとの角差βfrを推定する。得られた滑り角差信号βfrは補正部33に入力される。なお、前輪滑り角βfおよび後輪滑り角βrは、タイヤの向きを基準としてタイヤの進行方向への角度を示す。
βfr=Y×L/V−δ(式1)
補正部33は、滑り角差推定部32から出力される滑り角差信号βfrに基づき補正量を生成し、この補正量を用いて目標トルクを補正する。詳細は後述するが、補正部33は、目標トルクを補正する際に、車両挙動の検出の異常により通常の補正量を設定することが不能となった場合、車両状態を判定し、車両がアンダステア状態またはオーバステア状態にある場合には、滑り角差信号βfrの入力の有無にかかわらず補正量を設定することができる。補正後の目標トルクの信号Imhは減算器34に入力される。減算器34は、補正部33からの目標トルク信号Imhとモータ電流検出器15からのモータトルク信号Imfとの減算を行う。この差信号ΔI(=Imh−Imf)は駆動制御部35に入力される。
駆動制御部35は、減算器34からの差信号ΔIのPID制御によりモータ制御信号Voを生成し、モータ制御信号Voを駆動回路22に対して出力する。駆動回路22は、入力されたモータ制御信号Voに基づきスイッチング素子のデューティ比を制御することによりモータ9をPWM駆動する。
図3は図2に示した補正部の詳細構成を示すブロック図である。補正部33は、ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を設定する補正量設定部41と、車両の状態(アンダステア状態、オーバステア状態等)を判定し、当該車両の状態に応じて補正量信号Imsを修正する車両状態判定部42と、補正力付与の可否を判定する補正力付与判定部43と、乗算器44と、加算器45とを有する。
補正量設定部41は、ヨー角速度信号Yの方向と、滑り角差推定部32からの滑り角差信号βfrの方向と大きさに基づき、補正量信号Imsを生成する。補正量信号Imsは乗算器44に入力される。なお、補正量設定部41は、滑り角差信号βfrに限らず、例えば、操舵角センサやヨーレイトセンサの検出値に基づき補正量を設定してもよい。
車両状態判定部42は、車両がアンダステア状態にある場合に乗算係数Kuを出力するアンダステア補正部51と、車両がオーバステア状態にある場合に乗算係数Koを出力するオーバステア補正部52と、車両がアンダステア状態およびオーバステア状態以外の状態にある場合に乗算係数Ksを出力する補正停止部53とを有する。
車両状態判定部42は、故障検出器16から故障発生信号Dが入力される(即ち、車両挙動検出手段の故障が発生する)と、車両状態がアンダステア状態、オーバステア状態、またはそれ以外の状態のいずれにあるかを判定し、その判定した車両状態に応じて各部51〜53のいずれかに乗算係数を出力させる。出力された乗算係数(Ku,Ko,Ks)は、乗算器44に入力される。乗算器44は、入力された乗算係数と故障発生信号Dが入力された時の補正量信号Imsとの乗算を行い、その乗算値を加算器45に入力する。
例えば、車両状態判定部42は、滑り角差信号の絶対値|βfr|が所定閾値Xu以上であり、かつヨー角速度信号Yの方向(正負)と滑り角差信号βfrの方向とが一致しない場合は、車両がアンダステア状態にあると判定し、これにより、アンダステア補正部51が乗算係数Kuの出力を行う。また、車両状態判定部42は、滑り角差信号の絶対値|βfr|が所定閾値Xo以上であり、かつヨー角速度信号Yの方向と滑り角差信号βfrの方向とが一致する場合は、車両がオーバステア状態にあると判定し、これにより、オーバステア補正部52が乗算係数Koの出力を行う。また、車両状態判定部42は、車両がアンダステア状態またはオーバステア状態のいずれの状態にもないと判定した場合は、補正停止部53が乗算係数Ksの出力を行う。
なお、車両状態判定部42による車両状態の判定方法は、本実施形態で示すものに限らず、他の公知の方法を採用することが可能である。
アンダステア補正部51は、舵角(転舵角δ,操舵角,またはモータの回転角)の情報を取得し、この舵角に基づき乗算係数Kuを決定する。乗算係数Kuは、例えば、図4に示すように、舵角θの増大にともなって増大するように設定される。また、アンダステア補正部51は、舵角がゼロ(直進)になるまで乗算器44に対して乗算係数Kuを出力し、舵角がゼロになると、乗算係数Kuを出力を停止する(または乗算係数Ku=0を出力する)。このように乗算係数Kuを設定することで、車両がアンダステア状態にあるときは、舵角に基づき適切な補正力を発生させることができるため、運転者に対し、ステアリングの切り過ぎを示唆し、車両挙動を安定化させるための操舵を促すことが可能となる。
オーバステア補正部52は、舵角の情報を取得し、この舵角に基づき乗算係数Koを決定する。乗算係数Koは、例えば、図5に示すように、舵角θが所定値(例えば、ゼロ)以下になるまで所定の値が付与されるように(即ち、常に補正力を発生させるように)予め設定される。また、オーバステア補正部52は、舵角がゼロ(直進)になるまで乗算器44に対して乗算係数Koを出力し、舵角がゼロになると、乗算係数Koを出力を停止する(または乗算係数Ko=0を出力する)。このように、車両がオーバステア状態にあるときは、舵角が所定値以下になるまで適切な補正力を設定することにより、運転者のカウンタ操舵を容易にする方向に補正力を作用させることができるため、運転者に対し、車両挙動を安定化させるための操舵を促すことが可能となる。
補正停止部53において、乗算係数Ksは通常はゼロに設定される。これにより、乗算器44における補正量信号Imsとの乗算値がゼロとなり、その結果、加算器45の出力ImhがImoと等しくなる(即ち、目標トルク信号Imoの補正は実施されない。)。
補正力付与判定部43は、転舵角信号δに基づく転舵方向と、補正量信号Imsに基づき発生する補正力の方向とを比較し、それらの方向が一致する場合(往き操舵の場合)、補正力を付与すべき状態にないと判定する。このとき、補正力付与判定部43は乗算器44に対して制御フラグFa=0を入力する。一方、補正力付与判定部43は、転舵方向と補助力の方向とが異なる場合、補正力を付与すべき状態にあると判定する。このとき、補正力付与判定部43は乗算器44に対して制御フラグFa=1を入力する。
乗算器44は、制御フラグFa=1の場合のみ乗算係数Ku,Ko,Ksと補正量信号Imsとの乗算値を加算器45に対して出力し、Fa=0の場合には乗算値=0を出力する。これにより、往き操舵では、補正力が付与されず、運転者の意図した操舵が補正力によって阻害されることなく、良好な操舵フィーリングが得られるという利点がある。
図6は図2および図3に示した補正部の動作を示すフロー図である。ステアリング制御装置21が起動すると、補正量設定部41は、滑り角差信号βfrに基づき補正量信号Imsを適宜生成し、乗算器44に入力する(ST101)。故障検出器16が車両挙動検出手段25の異常を検出すると(ST102:Yes)、補正量信号Imsを固定し(ST103)、続いて、車両状態判定部42が車両状態の判定を実行する。
そこで、車両がオーバステア状態にあると判定された場合には(ST104:Yes)、オーバステア補正部52が乗算器44に対して乗算係数Koを出力する(ST105)。また、車両がアンダステア状態にあると判定された場合には(ST106:Yes)、アンダステア補正部51が乗算器44に対して乗算係数Kuを出力する(ST107)。また、車両がアンダステア状態またはオーバステア状態のいずれの状態にもないと判定された場合は、補正停止部53が乗算器44に対して乗算係数Ks(=0)を出力する(ST108)。
次に、乗算器44は、補正力付与判定部43から入力される制御フラグFaが1であるか否かを判定する(ST109)。Faが1である場合、乗算器44は、補正量信号Imsと乗算係数(Ka,Ku,Ksのいずれか)との乗算値を加算器45に入力し、加算器45は、その乗算値と目標トルク信号Imoとの加算値を目標トルク信号Imhとして出力する(ST110)。続いて、補正力付与判定部43は、転舵角δより算出される転舵速度が所定閾値以上か否かを判定することにより、補正を停止する必要があるか否かを判定する(ST111)。即ち、補正力付与判定部43は、転舵速度が所定閾値以上である(運転者によるステアリングホィールの迅速な操舵が行われている)場合には、その運転者が意図する操舵を阻害しないように補正を停止させる(ST111:Yes)。一方、転舵速度が所定閾値未満である場合(ST111:No)には、再びST109に戻って上述と同様の処理が行われる。
また、ST109において、制御フラグFaが1でない(Fa=0)場合(No)、乗算器44は、加算器45に対して乗算値=0を出力し、加算器45は、目標トルク信号Imoをそのまま目標トルク信号Imhとして出力する(ST111)。
本発明による電動パワーステアリング装置を示す模式図 図1のステアリング制御装置の概略構成を示す機能ブロック図 図2の補正部の詳細構成を示すブロック図 アンダステア状態の乗算係数Kuと舵角との関係の一例を示すグラフ オーバステア状態の乗算係数Koと舵角との関係の一例を示すグラフ 図3に示した補正部の動作を示すフロー図
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングホイール
7 前輪
9 モータ
11 操舵トルクセンサ
12 車速センサ
13 ヨー角速度センサ
14 転舵角センサ
15 モータ電流検出器
16 故障検出器
21 ステアリング制御装置
22 駆動回路
31 目標トルク設定部
32 滑り角差推定部
33 補正部
35 駆動制御部

Claims (2)

  1. 補助操舵力を発生するモータと、当該モータを所定の目標制御量をもって駆動する駆動制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    少なくとも操舵トルクに基づき前記目標制御量を設定する目標制御量設定手段と、
    車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、
    ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を前記車両挙動に基づき設定し、当該補正量を用いて前記目標制御量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正手段は、前記補正時に前記車両挙動検出手段に異常が発生し、かつ車両がアンダステア状態にある場合に、前記車両挙動にかかわらず前記補正量を舵角に基づき設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 補助操舵力を発生するモータと、当該モータを所定の目標制御量をもって駆動する駆動制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    少なくとも操舵トルクに基づき前記目標制御量を設定する目標制御量設定手段と、
    車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、
    ステアリングホイールに補正力を作用させるための補正量を前記車両挙動に基づき設定し、当該補正量を用いて前記目標制御量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正手段は、前記補正時に前記車両挙動検出手段に異常が発生し、かつ車両がオーバステア状態にある場合に、舵角が所定値以下になるまで前記車両挙動にかかわらず所定の補正量を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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