JP2009284429A - ノイズキャンセル回路及びノイズキャンセル回路付き増幅器 - Google Patents

ノイズキャンセル回路及びノイズキャンセル回路付き増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】1/fノイズを低減または除去するノイズキャンセル回路及びノイズキャンセル回路付き増幅器を提供する。
【解決手段】オペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,第1のミキサ回路の出力信号を増幅するノイズキャンセル用増幅器と,ノイズキャンセル用増幅器の出力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,第2のミキサ回路の出力信号を出力抵抗を介してオペアンプの第1の入力端子に供給する信号供給回路とを有する。信号供給回路の出力抵抗を流れるノイズキャンセル電流が,オペアンプの第1,第2の入力端子間に供給されるので,オペアンプのフィードバック抵抗に流れる電流が低減されまたは除去され,オペアンプの出力信号の1/fノイズが低減されまたは除去される。
【選択図】図4

Description

本発明は,ノイズキャンセル回路及びノイズキャンセル回路付き増幅器に関する。
ミキサ(周波数混合器)は,周波数変換機能を有し,無線通信用の回路において重要な構成要素である。例えば,アンテナで受信した高周波信号がミキサ回路により低周波信号に変換される。例えば,ダイレクトコンバージョン受信機の場合,ミキサ回路は高周波信号をベースバンドレベルに周波数変換する。もっとも,ミキサ回路は,入力される高周波信号にローカル周波数信号を乗算して,ダウンコンバートされた低周波信号とアップコンバートされた高周波信号とを出力する。そして,低周波信号または高周波信号のいずれかが後段の回路で使用される。
近年の電気通信分野では,低電力消費化,ダウンサイジング,低価格化の要請により,かかるミキサ回路が,MOSトランジスタを含む回路により実現されている。
ところが,MOSトランジスタを含むミキサ回路は,出力信号に1/fノイズ(フリッカノイズ)が合成されるという問題を有する。この1/fノイズは低周波になるほどノイズ強度が大きくなるので,ダウンコンバートされた低周波信号は,低周波になるほどS/N比が低下(悪く)なり,受信機の受信感度を劣化させる原因になる。
1/fノイズは,MOSトランジスタのゲート面積の1/2乗に反比例(1/fノイズ∽1/√(ゲート面積))する。つまり,MOSトランジスタのゲート面積を大きくすれば1/fノイズを小さくすることができる。しかし,ゲート面積を大きくすると,チップ面積が増大し,ゲート容量の増加により動作速度が低下し,消費電流が増加する。したがって,トランジスタサイズを小さくすると,1/fノイズの発生が問題になる。
1/fノイズを抑制する方法として,ミキサ回路の入力側の電流源の電流を検出し,その検出電流が目標値になるようにフィードバック制御して,1/fノイズを低減する方法がある。また,高周波回路や混合回路を構成するMOSトランジスタをPチャネルMOSトランジスタにして,1/fノイズを低減する方法もある。
特開2007−6493号公報 WO2003/003561
ミキサ回路の入力側の電流源の電流を検出し,検出電流が目標値になるようフィードバックする方法は,ミキサ回路の特定の入力回路に適用されるものであり,回路構成が複雑になり好ましくない。
また,回路をPチャネルMOSトランジスタで構成する方法は,半導体デバイスのプロセスを含めて変更する必要があり好ましくない。
そこで,本発明の目的は,1/fノイズを低減または除去するノイズキャンセル回路及びノイズキャンセル回路付き増幅器を提供することにある。
ノイズキャンセル回路は,入力抵抗とフィードバック抵抗とオペアンプとを有する増幅器の出力信号のノイズを低減するノイズキャンセル回路であって,前記オペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,前記入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,前記第1のミキサ回路の出力信号を増幅するノイズキャンセル用増幅器と,前記ノイズキャンセル用増幅器の出力信号を前記第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,前記第2のミキサ回路の出力信号を出力抵抗を介して前記オペアンプの第1の入力端子に供給する信号供給回路とを有する。
信号供給回路の出力抵抗を流れるノイズキャンセル電流が,オペアンプの第1,第2の入力端子間に供給されるので,オペアンプのフィードバック抵抗に流れる電流が低減されまたは除去され,オペアンプの出力信号の1/fノイズが低減されまたは除去される。
また,望ましくは,上記のノイズキャンセル回路において,前記第1のミキサ回路とノイズキャンセル用増幅器と第2のミキサ回路とによる利得が,前記増幅器の入力抵抗に流れる電流と,前記信号供給回路の出力抵抗に流れる電流とが等しくまたは略等しくなるような値に設定されている。このように設定することで,増幅器のフィードバック抵抗に流れる低周波ノイズ電流が除去され,増幅器の出力には低周波ノイズが発生しない。
また,望ましくは,上記のノイズキャンセル回路において,前記第1のミキサ回路とノイズキャンセル用増幅器と第2のミキサ回路と前記出力抵抗と前記信号供給回路とを並列に2セット有し,第1のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,第1の周波数信号により周波数変換し,第2のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号と位相が直交し同じ周波数の第2の周波数信号により周波数変換し,前記第1,第2のセットの前記出力抵抗を流れる出力信号を共に前記オペアンプの第1の入力端子に供給する。かかる構成にすることで,前記第1,第2の入力端子間にイメージ周波数信号,例えばローカル周波数の2倍の周波数の信号,が入力されても,第1,第2のセットによりイメージ周波数信号に起因する低周波帯域の信号が除去(イメージリジェクション)される。
上記のノイズキャンセル回路を増幅器に設けることで,増幅器の出力信号の低周波ノイズを低減または除去することができる。
さらに,ミキサユニットは,上記の増幅器の入力抵抗と入力端子との間に,ローカル周波数信号に応じて導通または非導通するMOSトランジスタを有する第3のミキサ回路を有する。この構成によれば,ミキサユニットの出力信号の低周波ノイズを低減または除去することができる。
増幅器またはミキサユニットの出力信号の低周波の1/fノイズを低減または除去することができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,無線通信回路を示す図である。無線通信回路の受信回路10は,受信した高周波信号RFinをローカル周波数信号LOI,LOQにより周波数変換するミキサMIXI,MIXQを有する。この受信回路10の例では,ローカル周波数LOIとLOQとは位相が直交していて,ミキサMIXI,MIXQの出力BBI,BBQは実数成分と虚数成分になる。そして,ミキサMIXI,MIXQは乗算器であり,その出力BBI,BBQは,受信高周波信号RFinの周波数とローカル周波数信号LOI,LOQの周波数の和と差の周波数を有する。両周波数が等しい場合,出力BBI,BBQはベースバンド周波数帯のDC成分を有する。
図1の左端には,受信高周波信号RFinとノイズ成分1とが示されている。
横軸は周波数freqに,縦軸はパワーに対応する。ミキサMIXI,MIXQがMOSトランジスタを含む回路であると,MOSトランジスタに起因する1/fノイズが出力信号に発生する。つまり,ノイズ成分1は,高周波帯域では熱雑音に起因するノイズであり,低周波帯域ではMOSトランジスタに起因する1/fノイズが支配的になる。特に,1/fノイズは,低周波になるほどノイズ強度が大きくなる。
受信高周波信号RFinは,高い周波数帯域の信号であるので,1/fノイズが存在していてもそのS/N比は高く1/fノイズの影響を受けにくい。しかし,ミキサMIXI,MIXQにより周波数変換されると,受信信号RFinの周波数は低周波数帯域に変換され,図1の右端のグラフに示されるとおり,ミキサの出力BBI,BBQには低周波の1/fノイズが合成され,受信信号RFinのS/N比が低下し受信感度の劣化を招く。
図2は,MOSトランジスタのゲート面積とノイズの関係を示す図である。横軸が周波数freqに,縦軸はパワーに対応する。前述のとおり,1/fノイズ1A,1Bは,MOSトランジスタのゲート面積の1/2乗に反比例する。したがって,MOSトランジスタのゲート面積が大きい場合は1/fノイズ1Bが小さく,ゲート面積が小さい場合は1/fノイズ1Aが大きくなる。なお,高周波帯域のノイズ1Tは,主に熱雑音に起因するノイズ成分である。
よって,MOSトランジスタのゲート面積を大きくすればMOSトランジスタを含む回路の1/fノイズを低減することができる。しかし,ゲート面積を大きくすると,集積度が低下し,チップ面積が大きくなり,さらに,トランジスタのスイッチング速度が低下すると共に消費電力が増大する。よって,MOSトランジスタのゲート面積はできる限り小さくすることが,ダウンサイジングと省電力化,高速化には望ましく,それに伴う1/fノイズを低減又は除去することが求められる。
図3は,本実施の形態の概略構成図である。図3(A)は,増幅回路AMPの例であり,入力端子AINにノイズキャンセル回路N−CANを設けて,入力端子AINに存在する1/fノイズを検知してノイズキャンセル信号を供給して,増幅回路の出力端子OUTの1/fノイズを低減又は除去する。図3(B)は,ミキサMIXの例であり,ミキサMIXは図示しない増幅回路を内蔵する。そして,その内蔵する増幅回路がミキサの出力端子OUTに出力信号を出力する。ミキサの場合も,内蔵する増幅回路の入力端子AINにノイズキャンセル回路N−CANを設けている。
ノイズキャンセル回路N−CANは,その原理によれば,入力端子AINのノイズ成分を検出し,そのノイズ成分に起因して出力端子OUTに生成されるノイズを低減または除去もしくはキャンセルするノイズキャンセル信号を生成し,入力端子AINに供給する。ノイズキャンセル回路N−CANは,ノイズキャンセル信号を生成する増幅器を内蔵し,そのオペアンプも1/fノイズを発生する。そこで,その1/fノイズを除去するために,ノイズキャンセル回路N−CANは,入力端子AINのノイズ信号の周波数をローカル周波数信号で周波数変換し,それを増幅器で増幅し,その出力の周波数をローカル周波数信号で再度周波数変換する。これにより,内蔵の増幅器の出力信号に含まれる1/fノイズの周波数が低周波数帯域から高い周波数帯域に変換され,入力端子AINに供給されるノイズキャンセル信号からDC成分の1/fノイズが除去される。
図4は,本実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。増幅器AMP−Uは,オペアンプAMP0と入力抵抗Riとフィードバック抵抗(出力抵抗)Roとを有する。増幅器AMP−Uの入力端子INは,入力抵抗Riを介して,オペアンプAMP0の第1の入力端子(−)に接続され,オペアンプAMP0の出力が出力端子OUTに接続される。図4の例では,単相信号の例であり,第2の入力端子(+)は例えばグランドなどの基準電源に接続されている。しかし,第1,第2の入力端子の間に差動入力信号が入力されてもよい。差動信号の例は,後述する。
ノイズキャンセル回路N−CANは,第1のミキサMIX1と,ノイズキャンセル用増幅器AMP1と,第2のミキサMIX2とを有し,第1,第2のミキサMIX1,2には,ローカル周波数信号LOBが供給される。また,ノイズキャンセル用増幅器AMP1の出力と第2のミキサMIX2の入力との間に,キャパシタC1が挿入されてもよい。このキャパシタC1はハイパスフィルタとして機能する。
図4には,各ノードAIN,N1,N2,N3,OUTにおける信号の周波数スペクトルが示されている。これらを参照して,増幅器APM−Uとノイズキャンセル回路N−CANの動作を説明する。増幅器AMP−UのオペアンプAMP0がMOSトランジスタを含む回路であると,前述のとおり,出力端子OUTのノイズ(G0×Vn)の利得(G0)分の1(1/G0)のノイズVnがオペアンプAMP0の入力端子AINに表れる。この入力端子AINのノイズVnは,オペアンプの第1,第2の入力端子間の入力信号のノイズであり,低周波ほどノイズ強度が大きい1/fノイズの特徴を有し、オペアンプAMP0の内部から発生する。なお,この利得G0は増幅器AMP−Uの利得であり,入力抵抗Riと出力抵抗Roに依存する。
ノイズキャンセル回路N−CANでは,第1のミキサMIX1が,オペアンプの第1,第2の入力端子間の入力信号を入力し,ローカル周波数信号LOBにより周波数変換する。ミキサMIX1は,乗算器であり,入力端子AINの信号とローカル周波数信号LOBとを乗算して,周波数変換する。その結果,第1のミキサMIX1の出力端子N1では,1/fノイズVnは,ローカル周波数LOB近傍に周波数変換(アップコンバート)される。
ノイズキャンセル用増幅器AMP1が,この出力端子N1の信号を増幅すると,増幅器AMP1の出力端子N2には,増幅器AMP1の利得G1倍のノイズ(G1×Vn)が生成される。ただし,増幅器AMP1もMOSトランジスタを含む回路であるため,出力端子N2には低周波の1/fノイズ20が生成される。この1/fノイズ20は,増幅器AMP−Uの出力端子OUTに生成される1/fノイズ(G0×Vn)と同様である。
第2のミキサMIX2は,出力端子N2の信号をローカル周波数信号LOBにより周波数変換する。その結果,ミキサMIX2の出力端子N3の信号では,ノイズG1×Vnは,低周波帯域にダウンコンバートされると共に,信号24のように2LOB近傍にもアップコンバートされる。さらに,1/fノイズ20は,信号22のようにローカル周波数LOB近傍にアップコンバートされる。しかも,キャパシタC1が設けられている場合は,キャパシタC1のハイパスフィルタの機能により,1/fノイズ20の低周波数成分が除去されて,ローカル周波数LOB近傍にアップコンバートされる。つまり,信号22は一部の周波数成分が除去されている。
そして,ノイズキャンセル回路N−CANでは,出力抵抗Rncを有するノイズキャンセル信号供給回路30が,第2のミキサMIX2の出力端子N3の信号を抵抗Rncを介して,オペアンプAMP0の入力端子AINに供給する。
なお,上記の説明では,第1,第2のミキサMIX1,MIX2の利得は,説明を簡単にするために利得=1とした。しかし,2つのミキサMIX1,MIX2と増幅器AMP1とによる合計の利得がG1であってもよい。
この利得G1と出力抵抗Rncは,第2のミキサMIX2の出力端子N3の電圧(G1×Vn)とオペアンプの入力端子AINの電圧差を出力抵抗Rncで除して得られる電流In2が,オペアンプの入力端子AINから入力抵抗Riに流れる低周波ノイズ電流In1と等しくまたは略等しくなるように設定される。例えば,出力抵抗Rncが入力抵抗Riと等しい場合は(Rnc=Ri),利得G1=2に設定されれば良い。すなわち,増幅器AMP−Uの入力抵抗Riに流れる電流In1は,次の通りである。
In1=Vn/Ri
一方,第2のミキサMIX2の出力N3から入力端子AINに供給される電流In2は,次の通りである。
In2=(G1×Vn−Vn)/Rnc=(2Vn−Vn)/Rnc=Vn/Rn
ここで,Rnc=Riであるので,In1=In2となる。
増幅器AMP−Uにおいて,入力抵抗Riに流れる電流In1が,オペアンプAMP0のフィードバック抵抗Roに電流In3として流れるため,出力端子OUTにIn3×Roの電圧が発生している。つまり,入力端子AINの1/fノイズVnにより入力抵抗Riに発生した電流In1が,フィードバック抵抗Roに流れるため,出力端子OUTに利得G0倍のノイズ(G0×Vn)を発生させている。
ところが,ノイズキャンセル回路N−CANが,ノイズキャンセル電流In2を供給し,しかもIn2=In1であるので,フィードバック抵抗Roには電流In3は発生しない。その結果,増幅器AMP−Uの出力端子OUTには,1/fノイズが発生しないことになる。つまり,増幅器AMP−Uの出力端子OUTの1/fノイズは除去される。
なお,利得G1と出力抵抗Rncとの関係は,出力抵抗Rncが大きければ利得G1を大きくし,逆に出力抵抗Rncが小さければ利得G1も小さくして,In2=In1になるようにするのが望ましい。In2=In1にすれば,増幅器AMP−Uの出力端子OUTの1/fノイズは完全にキャンセルされるからである。
ただし,利得G1と出力抵抗Rncとの関係が,上記のように設定されていなくても,何らかのノイズキャンセル電流In2が入力端子AINに供給されれば,増幅器AMP−Uの出力抵抗Roに流れる電流In3が低減されるので,出力端子OUTの1/fノイズも低減される。
そして,ノイズキャンセル回路N−CANは,ノイズキャンセル用増幅器AMP1の入力側と出力側に第1,第2のミキサMIX1,MIX2を設けている。そして,それぞれのミキサが,入力信号にローカル周波数信号LOBを乗算して周波数変換している。そのため,ノイズキャンセル用増幅器AMP1が生成する1/fノイズは,出力端子N3ではローカル周波数LOB近傍の高周波成分になり,オペアンプAMP0の入力端子AINに供給されても,入力端子AINの低周波の1/fノイズには何ら影響を与えない。もし,第1,第2のミキサが設けられていなければ,ノイズキャンセル用増幅器AMP1の出力をオペアンプの入力端子AINに供給してその1/fノイズをキャンセルしたとしても,増幅器AMP1の出力に存在する1/fノイズも入力端子AINに供給されるので,有効にノイズキャンセルすることができない。
なお,ノイズキャンセル用増幅器AMP1と第2のミキサMIX2との間のキャパシタC1は,ハイパスフィルタ機能を有し,増幅器AMP1のDCレベルとミキサMIX2のDCレベルとが異なっていても,高周波成分を伝達することができる。したがって,増幅器AMP1とミキサMIX2の構成によっては,キャパシタC1はなくても良い。
また,図4の第1,第2のミキサMIX1,2は,後述するMOSトランジスタによるスイッチング回路で構成され,内部にオペアンプを有さないので,それ自体が1/fノイズを発生することはない。
図5は,第2の実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。このノイズキャンセル回路N−CANは,第1のミキサMIX1の入力側にローパスフィルタLPFを有する。それ以外は,図4の増幅器,ノイズキャンセル回路と同じである。
オペアンプAMP0の第1,第2の入力端子間にイメージ周波数信号,例えばローカル周波数LOBの2倍の周波数2LOBの信号,が入力された場合,2つのミキサMIX1,2によりローカル周波数LOBの周波数変換され,そのイメージ周波数信号がベースバンド帯域の成分になり,ノイズキャンセル信号In2に含まれてしまう。
それを回避するために,図5の実施の形態では,ローパスフィルタLPFを第1のミキサMIX1の入力側に設けている。このローパスフィルタLPFが,入力端子AINに入力するイメージ周波数信号をカットすることができる。
図6は,第3の実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。このノイズキャンセル回路N−CANは,図4のノイズキャンセル回路を並列に2セット有する。つまり,ノイズキャンセル回路N−CANは,第1のミキサMIX1a,bと増幅器AMP1a,bと第2のミキサMIX2a,bとキャパシタC1a,bとを有する。そして,第1のセットのミキサMIX1a,MIX2aは,第1のローカル周波数信号LOIBにより周波数変換を行い,第2のセットのミキサMIX1b,MIX2bは,第2のローカル周波数信号LOQBにより周波数変換を行う。第1,第2のローカル周波数信号LOIB,LOQBは,互いにπ/2位相が異なり,第1のローカル周波数信号LOIBは正弦波(sin),第2のローカル周波数信号LOQBは余弦波(cos)である。
このような2つのセットが,増幅器AMP−Uの入力端子AINに入力される2LOBのイメージ周波数信号を除去することができる。つまり,互いにπ/2位相が異なるローカル周波数信号によりそれぞれ2回周波数変換することで,両出力抵抗Rnca,Rncbに出力されるノイズキャンセル信号の低周波成分つまりDC成分が相殺される。
図7は,第3の実施の形態におけるノイズキャンセル回路の動作を説明する図である。図7には,(1)ローカル周波数信号LOB,(2)AMP-Uに入力されるイメージ周波数信号2LOB,(3)第1にミキサMIX1a,bの出力MIX1out,(4)ローカル周波数信号LOB,(5)第2のミキサMIX2a,bの出力MIX2outとが示されている。左側が第1のセット,右側が第2のセットの信号を示している。また,それぞれ横軸が周波数freq.,縦軸が信号強度に対応する。縦軸には,実軸Reと虚軸Imを有する。横軸の1目盛りは周波数LOBである。また,虚軸Imは斜め方向に示されている。説明を簡単にするために,(2)イメージ周波数信号2LOBは実軸Re方向の成分のみとした。
図7の左側について説明すると,第1のローカル周波数LOBは,実軸Re方向の成分を有する。そして,イメージ周波数信号2LOBも実軸Re方向の成分を有する。イメージ周波数信号2LOBは2LOB近傍の周波数成分を有するものとする。
第1のセット側においては,第1のミキサMIX1aは,イメージ周波数信号2LOBを第1のローカル周波数LOB(LOIB)で周波数変換し,(2)の2つのイメージ周波数信号2LOBを,それぞれ周波数成分LOBと3LOB近傍の周波数帯に変換する。つまり,破線のように周波数変換される。これが(3)の第1にミキサMIX1の出力MIX1outに信号70,71,72,73として示されている。さらに,第2のミキサMIX2aは,この出力MIXoutを第1のローカル周波数LOB(LOIB)で周波数変換し,(3)の4つの周波数成分70〜73を,それぞれ周波数成分0と2LOBと4LOB近傍の周波数成分74,75,76と77,78,79に変換する。これが(5)MIX2outに示されている。周波数2LOB近傍の周波数成分75,78は2つの信号が重なり高い信号強度になっている。
第2のミキサ出力MIX2outは,低周波帯のDC成分60にイメージ周波数信号2LOBから変換されたノイズ76,79を有する。これがノイズキャンセル信号に重畳して適切なノイズキャンセルを妨げる原因になる。
第2のセット側においては,第1のミキサMIX1bは,イメージ周波数信号2LOBを第2のローカル周波数LOB(LOQB)で周波数変換し,(2)の2つのイメージ周波数信号2LOBを,それぞれ周波数成分LOBと3LOB近傍の周波数帯に変換する。これが(3)の第1にミキサMIX1の出力MIX1outに信号80,81,82,83として示されている。図示されるとおり,第2のローカル周波数LOBが虚数成分であるので,第1のミキサMIXbの出力MIX1out80〜83も虚数成分になる。さらに,第2のミキサMIX2bは,この出力MIXoutを第2のローカル周波数LOB(LOQB)で周波数変換し,(3)の4つの周波数成分80〜83を,それぞれ周波数成分0と2LOBと4LOB近傍の周波数成分84,85,86と87,88,89に変換する。周波数2LOB近傍の周波数成分85,88は2つの信号が重なり高い信号強度になっている。そして,(3)(4)が共に虚数成分であるので,変換後は実数成分になっている。これが(5)MIX2outに示されている。
第2のセット側においても,第2のミキサ出力MIX2outは,低周波帯のDC成分62にイメージ周波数信号2LOBから変換されたノイズ86,89を有する。
そして,図7の左右に示された第1,第2セットの第2のミキサ出力MIX2outを合成すると,それぞれの低周波数帯60,62の信号76,79と86,89とが相殺され,(6)の合成信号In2は低周波数帯64に信号を有していない。
図7において,(2)のイメージ周波数信号2LOBが虚数成分を有する場合は,上記と同様にして,第1,第2セットの第2のミキサ出力MIX2outは,それぞれ虚軸Im方向に逆相の低周波成分を有し,それらを合成すると低周波のDC成分が相殺される。
以上の通り,ノイズキャンセル回路N−CANは,2セットの回路を有し,それぞれπ/2位相がずれたローカル周波数信号LOIB,LOQBにより周波数変換して,それらの合成信号からイメージ周波数信号を削除する。つまり,イメージリジェクションされる。
図6において,第1のミキサMIX1a,MIX1bの入力側にそれぞれローパスフィルタを設けることが望ましい。つまり,図5で説明したとおり,ローパスフィルタが高い周波数帯のイメージ周波数信号を除去するので,ローパスフィルタと2つのセットの回路によるイメージリジェクション機能とにより,イメージ周波数信号をより完全に除去することができる。
図8は,第4の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。この実施の形態では,図6の増幅器AMP−Uに代えてミキサMIX0を有する。そして,ノイズキャンセル回路N−CANは,図6の回路N−CANと同じである。ミキサMIX0は,入力抵抗RiとオペアンプAMP0との間に,ミキサのローカル周波数信号LOに応じて導通と非導通を繰り返すMOSトランジスタQ0を有する。オペアンプAMP0にはフィードバック抵抗(出力抵抗)Roが設けられている。図8の回路は,単相信号に適用した回路例である。
ノイズキャンセル回路N−CANによる,ミキサのオペアンプAMP0の入力端子AINへのノイズキャンセル信号の供給動作は,図6の回路と同じである。すなわち,オペアンプAMP0とMOSトランジスタQ0を有するミキサMIX0は,入力端子AINに1/fノイズを有する。ノイズキャンセル回路N−CAは,この1/fノイズによる信号成分を増幅器AMP1a,AMP1bで増幅し,出力抵抗Rnca,Rncbを介して入力端子AINに供給する。その結果,ミキサMIX0のフィードバック抵抗Roに流れる電流を抑制または除去して,出力端子OUTの1/fノイズを抑制または除去する。
ノイズキャンセル回路N−CANは,図6と同様に,並列に第1,第2のセットの回路を有し,それぞれのローカル周波数信号LOIB,LOQBにπ/2の位相差を持たせて,入力端子AINに入力されるイメージ周波数成分を除去する。なお,ミキサMIX0のローカル周波数信号LOと,ノイズキャンセル回路N−CANのローカル周波数信号LOBとは,異なる信号であり,周波数を同じにする必要はないが,同じ周波数でも良い。
図9は,第5の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。第5の実施の形態では,ノイズキャンセル回路N−CANが,ミキサMIX1a,MIX1bの入力側にローパスフィルタLPFa,LPFbを有する。それ以外のミキサやノイズキャンセル回路の構成は,図8の第4の実施の形態と同じである。ローパスフィルタLPFa,LPFbを設けたことで,図5と同様に,高周波帯のイメージ周波数成分をカットすることができ,イメージ周波数成分の除去をより完全に行うことができる。
なお,図8,9の第4,第5の実施の形態において,図4,5のノイズキャンセル回路を設けても良い。
図10は,第6の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。第4の実施の形態が単相信号に適用された回路であるのに対して,第6の実施の形態は,差動信号に適用された回路である。動作は第4の実施の形態と同じである。
ミキサMIX0は,入力端子対INP,INMに逆相信号が入力され,ミキサのローカル周波数信号LOで導通と非導通制御されるMOSトランジスタ対(図中LOのMOSトランジスタ対)と,それとは逆相(位相差π)のローカル周波数信号XLOで導通と非導通制御されるMOSトランジスタ対(図中XLOのMOSトランジスタ対)を介して,オペアンプAMP0の入力対に供給される。例えば,ローカル周波数信号LOがHレベルなら,入力端子対INP,INMの差動信号はそのままオペアンプAMP0の入力対に供給され,ローカル周波数信号LOがLレベルなら,入力端子対INP,INMの差動信号は反転してオペアンプAMP0の入力対に供給される。
ノイズキャンセル回路N−CANは,図8と同様に並列に2つのセットの回路を有し,差動信号に対応した構成になっている。ただし,図4のノイズキャンセル回路のように,1つのセットのミキサMIX1,MIX2と増幅器AMP1だけで構成されてもよい。
図11は,第7の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。第7の実施の形態では,ノイズキャンセル回路N−CANが,ミキサMIX1a,MIX1bの入力側にローパスフィルタLPFa,LPFbを有する。それ以外のミキサやノイズキャンセル回路の構成は,図10の第6の実施の形態と同じである。ローパスフィルタLPFa,LPFbを設けたことで,図5と同様に,高周波帯のイメージ周波数成分をカットすることができ,イメージ周波数成分の除去をより完全に行うことができる。
図12は,第8の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。第8の実施の形態では,ミキサMIX0のフィードバック抵抗Roに並列にフィルタ用のキャパシタCLを有する。つまり,ミキサMIX内に一次フィルタとしてローパスフィルタCLが設けられている。それ以外の構成は,図10の第6の実施の形態と同じである。また,第8の実施の形態において,ノイズキャンセル回路N−CANが,図11の第7の実施の形態のように,ミキサMIX1a,MIX1bの入力側にローパスフィルタを設けても良い。
図12のトランジスタQ0−3からなるミキサ回路が,ノイズキャンセル回路N−CAN内の第1,第2のミキサMIX1a,1b,MIX2a,2bとして利用される。この場合,ミキサ回路内にはオペアンプがなく,図4での説明のとおり1/fノイズを生成することはない。
以上説明したとおり,本実施の形態によれば,MOSトランジスタを含む増幅器や,増幅器を内蔵するミキサのオペアンプの入力端AINの1/fノイズを検知して,ノイズキャンセル信号を供給することで,増幅器やミキサの出力端子の1/fノイズを低減または除去することができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
入力抵抗とフィードバック抵抗とオペアンプとを有する増幅器の出力信号のノイズを低減するノイズキャンセル回路において,
前記オペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,前記入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,
前記第1のミキサ回路の出力信号を増幅するノイズキャンセル用増幅器と,
前記ノイズキャンセル用増幅器の出力信号を前記第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,
前記第2のミキサ回路の出力信号を、出力抵抗を介して前記オペアンプの前記第1の入力端子に供給する信号供給回路と
を有するノイズキャンセル回路。
(付記2)
付記1において,
前記第1のミキサ回路と前記ノイズキャンセル用増幅器と前記第2のミキサ回路とによる利得が,前記増幅器の入力抵抗に流れる電流と,前記信号供給回路の出力抵抗に流れる電流とが等しくまたは略等しくなるような値に設定されていることを特徴とするノイズキャンセル回路。
(付記3)
付記1または2において,
前記オペアンプの入力信号を,ローパスフィルタを介して前記第1のミキサ回路に入力することを特徴とするノイズキャンセル回路。
(付記4)
付記1において,
前記ノイズキャンセル用増幅器の出力信号を,ハイパスフィルタを介して前記第2のミキサ回路に入力することを特徴とするノイズキャンセル回路。
(付記5)
付記1または2において,
前記第1のミキサ回路と前記ノイズキャンセル用増幅器と前記第2のミキサ回路と前記出力抵抗と前記信号供給回路とを並列に2セット有し,
第1のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号により周波数変換し,
第2のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号と位相が直交し同じ周波数の第2の周波数信号により周波数変換し,
前記第1,第2のセットの出力信号を共に前記オペアンプの前記第1の入力端子に供給することを特徴とするノイズキャンセル回路。
(付記6)
付記1または2において,
前記入力抵抗は第1の入力抵抗と第2の入力抵抗とを有し,
前記フィードバック抵抗は第1のフィードバック抵抗と第2のフィードバック抵抗とを有し,
前記オペアンプは,前記第1の入力端子と第2の入力端子間に差動入力信号を入力し,第1出力端子と第2出力端子間に差動出力信号を出力し,
前記第1のミキサ回路と前記ノイズキャンセル用増幅器と前記第2のミキサ回路と前記信号供給回路は,差動信号を入力し出力することを特徴とするノイズキャンセル回路。
(付記7)
入力抵抗とフィードバック抵抗と第1オペアンプとを有する増幅器と,
前記第1のオペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,前記入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,
前記第1のミキサ回路の出力信号を増幅する第2のオペアンプと,
前記第2のオペアンプの出力信号を前記第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,
前記第2のミキサ回路の出力信号を、出力抵抗を介して前記第1のオペアンプの第1の入力端子に供給する信号供給回路とを有することを特徴とするノイズキャンセル回路付き増幅器。
(付記8)
付記7において,
前記第1のミキサ回路と前記第2のオペアンプと前記第2のミキサ回路とによる利得が,前記増幅器の入力抵抗に流れるノイズ電流と,前記信号供給回路の前記出力抵抗に流れる電流とが等しくまたは略等しくなるような値に設定されていることを特徴とする増幅器。
(付記9)
付記7または8において,
前記第1のミキサ回路と前記第2のオペアンプと前記第2のミキサ回路と前記出力抵抗と前記前記信号供給回路とを並列に2セット有し,
第1のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号により周波数変換し,
第2のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号と位相が直交し同じ周波数の第2の周波数信号により周波数変換し,
前記第1,第2のセットの前記出力抵抗を流れる前記電流を共に前記第1オペアンプの第1の入力端子に供給することを特徴とする増幅器。
(付記10)
付記7または8において,
前記入力抵抗は第1の入力抵抗と第2の入力抵抗とを有し,
前記フィードバック抵抗は第1のフィードバック抵抗と第2のフィードバック抵抗とを有し,
前記オペアンプは,前記第1の入力端子と前記第2の入力端子に差動入力信号を入力し,差動出力信号を出力し,
前記第1のミキサ回路と前記第2オペアンプと前記第2のミキサ回路と前記第2信号供給回路は,差動信号を入力し出力することを特徴とする増幅器。
(付記11)
付記7または8に記載の増幅器と,
前記入力抵抗と前記第1オペアンプの前記第1または第2の入力端子との間に設けられ,ミキサ用ローカル周波数信号に応答して導通及び非導通になるMOSトランジスタを有する第3のミキサ回路とを有するミキサユニット。
(付記12)
付記11において,前記増幅器の前記フィードバック抵抗に並列にキャパシタを有することを特徴とするミキサユニット。
(付記13)
付記10に記載の増幅器と,
前記第1及び第2の入力抵抗と,前記第1のオペアンプの前記第1及び第2の入力端子との間に設けられた第3のミキサ回路とを有し,
前記第3のミキサ回路は,
前記第1の入力抵抗と前記第1の入力端子との間と,前記第2の入力抵抗と前記第2の入力端子との間にそれぞれ設けられ,前記第1の周波数信号に応答して導通または非導通になる第1,第2のMOSトランジスタと,前記第1の入力抵抗と前記第2の入力端子との間と,前記第2の入力抵抗と前記第1の入力端子との間にそれぞれ設けられ,ミキサ用ローカル周波数信号と逆相の逆相ミキサ用ローカル周波数信号に応答して導通または非導通になる第3,第4のMOSトランジスタとを有することを有するミキサユニット。
(付記14)
付記13において,前記増幅器の前記フィードバック抵抗に並列にキャパシタを有することを特徴とするミキサユニット。
無線通信回路を示す図である。 MOSトランジスタのゲート面積とノイズの関係を示す図である。 本実施の形態の概略構成図である。 本実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。 第2の実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。 第3の実施の形態における増幅器とノイズキャンセル回路の構成図である。 第3の実施の形態におけるノイズキャンセル回路の動作を説明する図である。 第4の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。 第5の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。 第6の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。 第7の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。 第8の実施の形態におけるミキサとノイズキャンセル回路の構成図である。
符号の説明
AMP−U:増幅器 N−CAN:ノイズキャンセル回路
MIX1:第1のミキサ MIX2:第2のミキサ
AMP1:ノイズキャンセル用増幅器 Rnc:出力抵抗
30:ノイズキャンセル信号供給回路 LOB:ローカル周波数信号

Claims (10)

  1. 入力抵抗とフィードバック抵抗とオペアンプとを有する増幅器の出力信号のノイズを低減するノイズキャンセル回路において,
    前記オペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,前記入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,
    前記第1のミキサ回路の出力信号を増幅するノイズキャンセル用増幅器と,
    前記ノイズキャンセル用増幅器の出力信号を前記第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,
    前記第2のミキサ回路の出力信号を、出力抵抗を介して前記オペアンプの前記第1の入力端子に供給する信号供給回路と
    を有するノイズキャンセル回路。
  2. 請求項1において,
    前記第1のミキサ回路と前記ノイズキャンセル用増幅器と前記第2のミキサ回路とによる利得が,前記増幅器の入力抵抗に流れる電流と,前記信号供給回路の出力抵抗に流れる電流とが等しくまたは略等しくなるような値に設定されていることを特徴とするノイズキャンセル回路。
  3. 請求項1または2において,
    前記オペアンプの入力信号を,ローパスフィルタを介して前記第1のミキサ回路に入力することを特徴とするノイズキャンセル回路。
  4. 請求項1または2において,
    前記第1のミキサ回路と前記ノイズキャンセル用増幅器と前記第2のミキサ回路と前記出力抵抗と前記信号供給回路とを並列に2セット有し,
    第1のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号により周波数変換し,
    第2のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号と位相が直交し同じ周波数の第2の周波数信号により周波数変換し,
    前記第1,第2のセットの出力信号を共に前記オペアンプの前記第1の入力端子に供給することを特徴とするノイズキャンセル回路。
  5. 入力抵抗とフィードバック抵抗と第1オペアンプとを有する増幅器と,
    前記第1のオペアンプの第1の入力端子と第2の入力端子間の入力信号を入力し,前記入力信号を第1の周波数信号により周波数変換する第1のミキサ回路と,
    前記第1のミキサ回路の出力信号を増幅する第2のオペアンプと,
    前記第2のオペアンプの出力信号を前記第1の周波数信号により周波数変換する第2のミキサ回路と,
    前記第2のミキサ回路の出力信号を、出力抵抗を介して前記第1のオペアンプの第1の入力端子に供給する信号供給回路とを有することを特徴とするノイズキャンセル回路付き増幅器。
  6. 請求項5において,
    前記第1のミキサ回路と前記第2のオペアンプと前記第2のミキサ回路とによる利得が,前記増幅器の入力抵抗に流れるノイズ電流と,前記信号供給回路の前記出力抵抗に流れる電流とが等しくまたは略等しくなるような値に設定されていることを特徴とする増幅器。
  7. 請求項5または6において,
    前記第1のミキサ回路と前記第2のオペアンプと前記第2のミキサ回路と前記出力抵抗と前記前記信号供給回路とを並列に2セット有し,
    第1のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号により周波数変換し,
    第2のセットの前記第1,第2のミキサ回路は,前記第1の周波数信号と位相が直交し同じ周波数の第2の周波数信号により周波数変換し,
    前記第1,第2のセットの前記出力抵抗を流れる前記電流を共に前記第1オペアンプの第1の入力端子に供給することを特徴とする増幅器。
  8. 請求項5または6において,
    前記入力抵抗は第1の入力抵抗と第2の入力抵抗とを有し,
    前記フィードバック抵抗は第1のフィードバック抵抗と第2のフィードバック抵抗とを有し,
    前記オペアンプは,前記第1の入力端子と前記第2の入力端子に差動入力信号を入力し,差動出力信号を出力し,
    前記第1のミキサ回路と前記第2オペアンプと前記第2のミキサ回路と前記第2信号供給回路は,差動信号を入力し出力することを特徴とする増幅器。
  9. 請求項5または6に記載の増幅器と,
    前記入力抵抗と前記第1オペアンプの前記第1または第2の入力端子との間に設けられ,ミキサ用ローカル周波数信号に応答して導通及び非導通になるMOSトランジスタを有する第3のミキサ回路とを有するミキサユニット。
  10. 請求項8に記載の増幅器と,
    前記第1及び第2の入力抵抗と,前記第1のオペアンプの前記第1及び第2の入力端子との間に設けられた第3のミキサ回路とを有し,
    前記第3のミキサ回路は,
    前記第1の入力抵抗と前記第1の入力端子との間と,前記第2の入力抵抗と前記第2の入力端子との間にそれぞれ設けられ,前記第1の周波数信号に応答して導通または非導通になる第1,第2のMOSトランジスタと,前記第1の入力抵抗と前記第2の入力端子との間と,前記第2の入力抵抗と前記第1の入力端子との間にそれぞれ設けられ,ミキサ用ローカル周波数信号と逆相の逆相ミキサ用ローカル周波数信号に応答して導通または非導通になる第3,第4のMOSトランジスタとを有することを有するミキサユニット。
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