JP2009284055A - プログラム、情報記憶媒体及び動画配信システム - Google Patents

プログラム、情報記憶媒体及び動画配信システム Download PDF

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祐太郎 高野
Matsuaki Terada
松昭 寺田
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Abstract

【課題】複数のクライアントの動画再生位置を同期することが可能なプログラム、情報記憶媒体及び動画配信システムを提供すること。
【解決手段】動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムのためのプログラムであって、前記同期制御サーバを、前記クライアントが参加する視聴グループを管理する管理部と、視聴グループに参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を送信する同期制御部として機能させることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、動画配信システムのためのプログラム、情報記憶媒体及び動画配信システムに関する。
従来から、クライアント側で受信したデータを蓄積(バッファリング)すると同時に再生するストリーミング方式の動画配信システムが知られている(例えば特許文献1参照)。ここで、上記ストリーミング方式では、複数のクライアントが一斉に同じ位置から動画のバッファリングを開始しても、バッファリングに要する時間は各クライアントの通信環境によって異なるため、各クライアントにおける動画の再生位置はずれてしまう。
特開2008−022070号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
複数のクライアントの動画再生位置を同期することが可能なプログラム、情報記憶媒体及び動画配信システムを提供することにある。
(1)本発明は、動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムのためのプログラムであって、
前記同期制御サーバを、
前記クライアントが参加する視聴グループを管理する管理部と、
視聴グループに参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を送信する同期制御部として機能させることを特徴とする。
また本発明は、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関係する。
本発明によれば、各クライアントでバッファリングに要する時間が異なる場合であっても、視聴グループに参加する複数のクライアントでの動画再生位置を同期することができる。
(2)また本発明に係るプログラム、情報記憶媒体では、
前記同期制御部は、
視聴グループに参加する動画再生中のクライアントに対して動画再生位置要求を送信し、前記動画再生中のクライアントから受信した動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して送信し、前記動画再生位置に基づき求められた先行バッファリング開始位置を前記途中参加するクライアントから受信し、現在の動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達した場合に、前記途中参加するクライアントに対して動画の再生指示を送信することを特徴とする。
本発明によれば、途中から参加したクライアントの動画再生位置を、既に動画を再生しているクライアントの動画再生位置に同期させることができる。
(3)本発明は、動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムのためのプログラムであって、
前記クライアントを、
前記同期制御サーバから動画のバッファリングの開始指示を受信した場合に、動画のバッファリングを開始し、動画のバッファリングの完了後に前記同期制御サーバに対してバッファリングの完了通知を送信し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始する動画再生処理部として機能させることを特徴とする。
また本発明は、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関係する。
本発明によれば、各クライアントでバッファリングに要する時間が異なる場合であっても、視聴グループに参加する複数のクライアントでの動画再生位置を同期することができる。
(4)また本発明に係るプログラム、情報記憶媒体では、
前記動画再生処理部は、
視聴グループに参加する動画再生中の他のクライアントにおける動画再生位置を前記同期制御サーバから受信し、受信した動画再生位置に基づき先行バッファリング開始位置を求めて、求めた先行バッファリング開始位置を前記同期制御サーバに対して送信するとともに、求めた先行バッファリング開始位置から動画のバッファリングを開始し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始することを特徴とする。
本発明において、先行バッファリング開始位置とは、他のクライアントの動画再生位置よりも先の位置であって、バッファリングを開始する位置をいう。
本発明によれば、動画再生中の他のクライアントの動画再生位置よりも先の位置を先行してバッファリングさせることで、途中から参加したクライアントの動画再生位置を、既に動画を再生しているクライアントの動画再生位置に同期させることができる。
(5)また本発明に係るプログラム、情報記憶媒体及び動画配信システムでは、
前記動画再生部は、
通信速度、再生する動画のビットレート、前回のバッファリング時間の少なくとも1つに基づき予測バッファリング時間を求め、求めた予測バッファリング時間と前記同期制御サーバから受信した動画再生位置とに基づき先行バッファリング開始位置を求めることを特徴とする。
本発明によれば、クライアントの通信環境に応じて適切な先行バッファリング開始位置を求めることができる。
(6)また本発明に係るプログラム及び情報記憶媒体では、
前記クライアントを、
視聴グループに参加する他のクライアントにおいて入力されたテキストデータと前記他のクライアントを識別するための識別データとを前記同期制御サーバから受信し、受信した前記識別データに基づき動画再生領域における前記テキストデータを表示させる位置を決定し、決定した位置に前記テキストデータを表示させる処理を行う表示処理部として更に機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは、動画再生領域上に表示されるテキストデータの位置によって当該テキストデータが視聴グループに参加するいずれのクライアントにおいて入力されたテキストデータであるかを視覚的に把握することができる。
(7)本発明は、動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムであって、
前記同期制御サーバは、
前記クライアントが参加する視聴グループを管理する管理部と、
視聴グループに参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を送信する同期制御部とを含み、
前記クライアントは、
前記同期制御サーバから動画のバッファリングの開始指示を受信した場合に、動画のバッファリングを開始し、動画のバッファリングの完了後に前記同期制御サーバに対してバッファリングの完了通知を送信し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始する動画再生処理部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、各クライアントでバッファリングに要する時間が異なる場合であっても、視聴グループに参加する複数のクライアントでの動画再生位置を同期することができる。
(8)また本発明に係る動画配信システムでは、
前記同期制御部は、
視聴グループに参加する動画再生中のクライアントに対して動画再生位置要求を送信し、前記動画再生中のクライアントから受信した動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して送信し、前記動画再生位置に基づき求められた先行バッファリング開始位置を前記途中参加するクライアントから受信し、現在の動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達した場合に、前記途中参加するクライアントに対して動画の再生指示を送信し、
前記動画再生処理部は、
前記同期制御サーバから受信した動画再生位置に基づき先行バッファリング開始位置を求めて、求めた先行バッファリング開始位置を前記同期制御サーバに対して送信するとともに、求めた先行バッファリング開始位置から動画のバッファリングを開始し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始することを特徴とする。
本発明によれば、視聴グループに途中参加するクライアントの動画再生位置を、既に動画を再生しているクライアントの動画再生位置に同期させることができる。
(9)また本発明に係る動画配信システムでは、
前記同期制御サーバは、
視聴グループに参加するクライアントから受信したテキストデータと前記クライアントを識別するための識別データとを関連付けて視聴グループに参加する他のクライアントに送信するテキスト処理部を更に含み、
前記クライアントは、
前記テキストデータと前記識別データとを前記同期制御サーバから受信し、受信した前記識別データに基づき動画再生領域における前記テキストデータを表示させる位置を決定し、決定した位置に前記テキストデータを表示させる処理を行う表示処理部を更に含むことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは、動画再生領域上に表示されるテキストデータの位置によって当該テキストデータが視聴グループに参加するいずれのクライアントにおいて入力されたテキストデータであるかを視覚的に把握することができる。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
1−1.動画配信システムの構成
図1に本実施形態の動画配信システムの構成の一例を示す。
本実施形態の動画配信システムは、クライアント10(クライアント装置、端末装置)、同期制御サーバ20、動画配信サーバ30(ストリーミングサーバ)、コンテンツサーバ40を含む。クライアント10、同期制御サーバ20、動画配信サーバ30及びコンテンツサーバ40は、インターネット等のネットワーク50を介して互いに接続されている。
コンテンツサーバ40は、クライアントからアップロード(投稿)された動画、ユーザによって作成された視聴ルーム(視聴グループ)及び動画配信サーバ30を管理する。コンテンツサーバ40は、データベース42を含み、データベース42は、投稿された動画、視聴ルーム、動画配信サーバに関する情報を記憶し、管理データベースとして機能する。
またコンテンツサーバ40は、WWW(World Wide Web)機能を有しており、クライアント10からのアクセスに応じて、視聴ルームを選択するためのWebページや動画検索を行うためのWebページを送信する。ユーザは、クライアント10からコンテンツサーバ40にアクセスして、参加する視聴ルームを選択したり、新規に視聴ルームを作成したり、視聴する動画を検索して選択することができる。
またコンテンツサーバ40は、動画配信の際には、データベース42に記憶された動画を複製して動画配信サーバ30に配置し、動画配信サーバ30は、複製された動画をクライアント10に対してユニキャストでストリーミング配信する。ストリーミング配信をユニキャストで行うことで、クライアント10での再生制御(再生の開始、停止、一時停止、特定位置からの再生)を可能にする。またアクセス数の多い動画については、その複製が複数の動画配信サーバ30に配置され、複数の動画配信サーバ30が配信を行う。このようにすると、特定の動画配信サーバ30へ負荷が集中することを防止することができる。
クライアント10は、動画配信サーバ30から配信された動画を再生し、同期制御サーバ20は、各クライアント10での動画の再生位置(視聴位置)を同期する制御を行う。
1−2.同期制御サーバの構成
図2に本実施形態の同期制御サーバの機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態の同期制御サーバは図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
記憶部270は、処理部200や通信部296などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどにより実現できる。また記憶部270は、視聴グループや視聴グループに参加するクライアントに関する管理データを記憶するようにしてもよい。
情報記憶媒体280(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部200は、情報記憶媒体280に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体280には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
処理部200(プロセッサ)は、情報記憶媒体に記憶されるプログラム等に基づいて、所与の処理を行う。また、処理部200は記憶部270内の主記憶部272をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
特に、本実施形態の同期制御サーバの処理部200は、管理部210、同期制御部212、テキスト処理部214を含む。
管理部210は、クライアント10が参加する視聴グループ(視聴ルーム)を管理する。すなわち各クライアントがどの視聴ルームに参加しているかを管理する。具体的には、コンテンツサーバ40のデータベース42や記憶部270に記憶された管理データを参照して視聴グループを管理する。
同期制御部212は、視聴グループ(視聴ルーム)に参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を通信部296を介して送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を通信部296を介して受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を通信部296を介して送信する処理を行う。
また同期制御部212は、視聴グループ(視聴ルーム)に参加する動画再生中のクライアントに対して動画再生位置要求を通信部296を介して送信し、前記動画再生中のクライアントから通信部296を介して受信した動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して通信部296を介して送信し、前記動画再生位置に基づき求められた先行バッファリング開始位置を前記途中参加するクライアントから通信部296を介して受信し、現在の動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達した場合に、前記途中参加するクライアントに対して動画の再生指示を通信部296を介して送信する処理を行うようにしてもよい。ここで同期制御部212は、動画再生中のクライアントから受信した動画再生位置に基づき動画再生位置を計測して、計測された動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達したか否かを判断するようにしてもよい。
通信部296はコンテンツサーバ40、クライアント10との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
また通信部296は、同期制御部212からのバッファリングの開始指示を、視聴グループ(視聴ルーム)に参加するクライアントに送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信し、同期制御部212からの動画の再生指示を、視聴グループに参加する全てのクライアントに送信する。
また通信部296は、同期制御部212からの動画再生位置要求を、視聴グループ(視聴ルーム)に参加する動画再生中のクライアントに送信し、前記動画再生中のクライアントから動画再生位置を受信し、前記動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して送信し、前記途中参加するクライアントから先行バッファリング開始位置を受信し、同期制御部212からの動画の再生指示を前記途中参加するクライアントに送信する。
テキスト処理部214は、視聴グループ(視聴ルーム)に参加するクライアントから通信部296を介して受信したテキストデータと前記クライアントを識別するための識別データとを関連付けて視聴グループに参加する他のクライアントに通信部296を介して送信する処理を行う。
1−3.クライアントの構成
図3に本実施形態のクライアントの機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態のクライアントは図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
操作部160は、ユーザが操作データを入力するためのものであり、その機能は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル型ディスプレイ、音声入力用マイク、画像入力用カメラ(例えばCCDカメラ)などにより実現できる。
記憶部170は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどにより実現できる。
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部100は、情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
表示部190は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。音出力部192は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作データやプログラムなどに基づいて、動画再生処理、画像生成処理、或いは音生成処理などの処理を行う。この処理部100は記憶部170内の主記憶部172をワーク領域として各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
処理部100は、動画再生処理部110、表示処理部112、描画部120、音生成部130を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
動画再生処理部110は、同期制御サーバ20から通信部196を介して受信した制御データや操作部160からの操作データ、プログラムなどに基づき、動画配信サーバ30から受信した動画を再生、停止、一時停止、シーク(指定位置からの再生)する処理を行う。
具体的には、動画再生処理部110は、同期制御サーバ20から動画のバッファリングの開始指示を通信部196を介して受信した場合に、動画のバッファリングを開始し、動画のバッファリングの完了後に、同期制御サーバ20に対してバッファリングの完了通知を通信部196を介して送信し、同期制御サーバ20からの動画の再生指示を通信部196を介して受信した場合に、動画の再生を開始する処理を行う。
また動画再生処理部110は、視聴グループ(視聴ルーム)に参加している動画再生中の他のクライアントにおける動画再生位置を同期制御サーバ20から通信部196を介して受信し、受信した動画再生位置に基づき先行バッファリング開始位置を求めて、求めた先行バッファリング開始位置を同期制御サーバ20に対して通信部196を介して送信するとともに、求めた先行バッファリング開始位置から動画のバッファリングを開始し、同期制御サーバ20から動画の再生指示を通信部196を介して受信した場合に、動画の再生を開始する処理を行うようにしてもよい。
また動画再生処理部110は、通信速度、再生する動画のビットレート、前回のバッファリング時間の少なくとも1つに基づき予測バッファリング時間を求め、求めた予測バッファリング時間と同期制御サーバ20から通信部196を介して受信した動画再生位置とに基づき、先行バッファリング開始位置を求めるようにしてもよい。
通信部196は、同期制御サーバ20、動画配信サーバ30、コンテンツサーバ40或いは他のクライアントとの間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
また通信部196は、同期制御サーバ20からの動画のバッファリングの開始指示を受信し、動画再生処理部110からのバッファリングの完了通知を同期制御サーバ20に送信し、同期制御サーバ20からの動画の再生指示を受信する。
また通信部196は、同期制御サーバ20から、視聴グループ(視聴ルーム)に参加している動画再生中の他のクライアントにおける動画再生位置を受信し、先行バッファリング開始位置を同期制御サーバ20に送信し、同期制御サーバ20からの動画の再生指示を受信する。
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、サーバが有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部196を介して記憶部170、情報記憶媒体180に配信してもよい。このようなサーバの情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
表示処理部112は、視聴グループ(視聴ルーム)に参加する他のクライアントにおいて入力されたテキストデータと前記他のクライアントを識別するための識別データとを同期制御サーバ20から通信部196を介して受信し、受信した前記識別データに基づき動画再生領域における前記テキストデータを表示させる位置を決定し、決定した位置に前記テキストデータを表示させる処理を行う。
また処理部100は、操作部160から入力されたテキストデータを同期制御サーバ20に対して通信部196を介して送信する処理を行う。
また処理部100は、コンテンツサーバ40から通信部196を介してWebページを取得し、取得したWebページを表示するための処理を行うようにしてもよい。
描画部120は、処理部100で行われる種々の処理(動画再生処理、表示処理)の結果に基づいて描画処理を行い、これにより画像を生成し、表示部190に出力する。
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
2.本実施形態の手法
2−1.ユーザインターフェース
図4は、本実施形態のクライアントの表示部に表示されるユーザインターフェースの一例である。
クライアントが視聴ルーム(視聴グループ)を作成又は作成された視聴ルームに参加(入室)すると、図4に示すようなユーザインターフェースUIが表示される。
動画再生領域PAは、動画配信サーバから配信された動画が再生される領域であり、視聴ルームに参加する各クライアントのユーザは、常に同じ動画の同じシーンを視聴することができる。また動画再生領域PAの右側には、視聴ルームに参加するユーザのハンドルネームが表示される。
なお視聴ルームを作成したクライアントは当該視聴ルームの親クライアントとなり、親クライアントによって作成された視聴ルームに参加するクライアントは子クライアントとなる。親クライアントのユーザは、再生ボタンB1又は停止ボタンB2を操作することで、動画を再生、一時停止、又は停止させる再生制御を行うことができる。また親クライアントのユーザは、動画の再生位置を示す再生バーPBを操作することで、動画を指定した位置から再生(シーク)させる再生制御を行うことができる。子クライアントのユーザは、親クライアントのユーザによって再生制御が行われた動画を視聴することができる。
また各クライアントのユーザは、入力フォームIF1にキーワードを入力して検索ボタンB3を操作することで動画を検索することができる。特に親クライアントユーザは、検索の結果表示される複数の動画のサムネイルSNから1つを選択することで、視聴ルームにおいて再生する動画を選択することができる。
2−2.一斉同期
図5は、視聴ルームに参加する各クライアントが一斉に動画の再生を開始する場合のタイムチャートを示す図である。
親クライアントにおいて動画の再生操作(例えば、図4に示す再生ボタンB1の操作)が行なわれると、親クライアントは、同期制御サーバに対して再生開始通知を送信する。同期制御サーバは、親クライアントから再生開始通知を受信すると、当該親クライアントの視聴ルームに参加する全ての子クライアントに対して、初期バッファリングの開始指示(初期バッファリングの開始を指示するためのデータ)を送信する。
子クライアントは、同期制御サーバから初期バッファリング開始指示を受信すると、動画配信サーバに対して配信要求を送信して、配信要求に応じて配信された動画の初期バッファリングを開始する。なお、親クライアントは、再生開始通知の送信と同時に初期バッファリングを開始する。
親及び子の各クライアントは、所定量のデータをバッファリング(初期バッファリングを完了)すると、再生を開始せずに同期制御サーバに対して初期バッファリングの完了通知を送信する。同期制御サーバは、親及び子の全てのクライアントから初期バッファリング完了通知を受信した場合に、全てのクライアントに対して再生開始指示(動画の再生開始を指示するためのデータ)を送信する。親及び子の各クライアントは、同期制御サーバから再生開始指示を受信すると、一時停止を解除して、動画の再生を開始する。ここで、動画の再生は初期バッファリングしたデータの先頭から行なわれるため、各クライアントにおける再生位置は一致することになる。
なお、親クライアントにおいて動画のシーク操作(例えば、図4に示す再生バーPBの操作)が行なわれた場合にも同様の同期制御が行われる。再生操作が行われた場合には、動画の先頭位置から初期バッファリングが行われるが、シーク操作が行われた場合には、シーク操作によって指示された位置から初期バッファリングが行われる。
このように本実施形態によれば、同期制御サーバを用いて、視聴ルームに参加する全クライアントからの初期バッファリング完了通知をまって一斉に再生開始指示を行うことで、視聴ルームに参加する全クライアント間で動画の再生位置を同期することができる。
また、親クライアントにおいて一時停止操作(例えば、動作再生中における図4に示す再生ボタンB1の操作)が行なわれた場合には、親クライアントは、同期制御サーバに対して一時停止通知を送信する。同期制御サーバは、親クライアントから一時停止通知を受信すると、当該視聴ルームに参加する親及び子の全てのクライアントに対して、一時停止指示を送信する。親及び子の全てのクライアントは、同期制御サーバから一時停止指示を受信すると、動画の再生を一時停止する。このようにすると、視聴ルームに参加する全クライアント間で一時停止時の停止位置を同期することができる。
また、親クライアントにおいて一時停止操作が行われた後に、再度再生操作が行われた場合には、親クライアントは、同期制御サーバに対して再生開始通知を送信する。同期制御サーバは、親クライアントから再生開始通知を受信すると、当該視聴ルームに参加する親及び子の全てのクライアントに対して、再生開始指示を送信する。親及び子の全てのクライアントは、同期制御サーバから再生開始指示を受信すると、一時停止した時点でバッファリングされているデータの先頭から動画の再生を開始する。このようにすると、動画が一時停止され、再度再生された場合であっても、視聴ルームに参加する全クライアント間で動画の再生位置を同期することができる。
2−3.個別同期
図6は、動画再生中の視聴ルームにクライアントが途中参加した場合のタイムチャートを示す図である。視聴ルームに途中参加するクライアントは、視聴ルームにおける現在の再生位置よりも先の位置を先行してバッファリングすることで、視聴ルームの再生位置と同期する。
同期制御サーバは、動画再生中の視聴ルーム(視聴グループ)にクライアントが途中参加すると、当該視聴ルームの親クライアントに対して再生中の動画の再生位置要求(動画の再生位置を要求するためのデータ)を送信する。親クライアントは、再生位置要求に応じて同期制御サーバに対して動画の再生位置通知(現在の再生位置を通知するためのデータ)を送信する。同期制御サーバは受信した再生位置通知を途中参加の子クライアントに転送する。
途中参加の子クライアントは、自身の通信環境(例えば通信速度)や再生する動画のビットレート等に基づきバッファリングに要する時間(予測バッファリング時間)を求め、求めた予測バッファリング時間と同期制御サーバから受信した再生位置とに基づき、先行してバッファリングを開始する位置(先行バッファリング開始位置)を決定する。
具体的には、動画のビットレートをbr、通信速度をbwとして、所定のバッファリング量を動画5秒間分とすると、予測バッファリング時間btは、下式(1)のように求められる。
bt=(br×5)/bw (1)
本実施形態では、ネットワークの不安定さを考慮して、求めた時間btをさらに1.5倍した値を予測バッファリング時間としている。例えば、動画ビットレートbrが0.4Mbps、通信速度bwが1Mbpsである場合には、予測バッファリング時間btは、(0.4Mbps×5秒)/1Mbps×1.5=3秒となり、同期制御サーバから受信した再生位置の3秒先の位置が先行バッファリング開始位置となる。
途中参加の子クライアントは、決定した先行バッファリング開始位置を同期制御サーバに送信するとともに、動画配信サーバに対して先行バッファリング開始位置からの配信要求を送信して、配信要求に応じて配信された動画のバッファリングを開始する。そして、先行バッファリング開始位置からの先行バッファリングを完了すると、再生を開始せずに同期制御サーバに対して先行バッファリングの完了通知を送信する。
同期制御サーバは、親クライアントから一定間隔で通知される再生位置とタイマーの計時情報に基づき動画再生中クライアントの再生位置を計測し続け、計測した再生位置が途中参加の子クライアントから通知された先行バッファリング開始位置に達した場合に、当該子クライアントに対して再生開始指示を送信する。
途中参加の子クライアントは、同期制御サーバから再生開始指示を受信すると、一時停止を解除して、動画の再生を開始する。ここで、動画の再生は先行バッファリングしたデータの先頭から行なわれるため、各クライアントにおける再生位置は一致することになる。
なお、動画再生中クライアントの現在の再生位置(同期制御サーバにおいて計測した再生位置)が先行バッファリング開始位置に達した時点で、途中参加の子クライアントにおける先行バッファリングが完了していなかった場合には、同期制御サーバは、先行バッファリングの完了通知の受信後に、現在の再生位置を再度途中参加の子クライアントに対して送信し、途中参加の子クライアントは、先行バッファリングが完了した後、先行バッファリングに要した時間から新たな予測バッファリング時間(例えば、前回の先行バッファリングに要した時間を1.5倍した時間)を求め、受信した再生位置と新たな予測バッファリング時間に基づき新たな先行バッファリング開始位置を決定し、再度先行バッファリングを開始する。また、クライアントにおいて再バッファリングが発生した場合にも同様の同期制御が行われる。
このように、本実施形態によれば、途中参加の子クライアントにおいて、現在の再生位置よりも先の位置から先行してバッファリングを行い、現在の再生位置が先行バッファリング開始位置に達した場合に途中参加の子クライアントに対して再生開始指示を行うことで、途中参加の子クライアントの再生位置を動画再生中のクライアントの再生位置に同期することができる。
2−4.コメント表示
図7は、動画視聴領域にコメント(テキストデータ)を表示させる手法について説明するための図である。
各クライアントのユーザは、図7に示すユーザインターフェースUIにおいて、入力フォームIF2にコメント(テキストデータ)を入力して、書き込みボタンB4を操作することで、入力されたコメントを視聴ルームに属する全てのクライアントの動画再生領域PA上に表示させることができる。すなわち、視聴ルームに参加する各クライアントは、常に同じ動画の同じシーンを視聴している状態でリアルタイムにコミュニケーションを行うことができ、あたかも同じ部屋でTVを見ているような臨場感のある動画視聴を実現することができる。
各クライアントにおいて入力されたコメントは、入力が行なわれたクライアント毎に異なる位置に表示される。図7に示すように、例えばハンドルネーム「Taro」のユーザが入力したコメントは、動画再生領域PA上の表示領域CA1に表示され、ハンドルネーム「Jiro」のユーザが入力したコメントは、動画再生領域PA上の表示領域CA2に表示される。すなわち、ユーザのハンドルネームの表示位置と当該ユーザが入力したコメントの表示位置が画面高さ方向に一致するように表示される。なおユーザが入力したコメントは、表示領域内で画面右側から左側に移動するように表示される。なお、入力が行なわれたクライアント毎に異なる色や字体でコメントを表示するようにしてもよい。
このように本実施形態によれば、入力が行なわれたクライアント毎に異なる位置にコメントを表示することにより、ユーザは動画再生領域に表示されるコメントの位置によって、当該コメントがいずれのユーザによって入力されたコメントであるかを視覚的に把握することができる。またコメントの表示領域と動画再生領域とを一致させることで、コメントに目を奪われずに動画視聴を行うことができる。
3.本実施形態の処理
次に、本実施形態の同期制御サーバ及びクライアントの処理の一例について図8〜図14のフローチャートを用いて説明する。
3−1.一斉同期処理
図8は、本実施形態の同期制御サーバの一斉同期の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、親クライアントから再生開始通知を受信したか否かを判断し(ステップS10)、受信したと判断した場合には、当該親クライアントの視聴ルーム(視聴グループ)に参加する全ての子クライアントに対して、初期バッファリングの開始指示を送信する(ステップS12)。ここで、全ての子クライアントに対して、受信した再生開始通知を転送するようにしてもよい。次に、当該視聴ルームに参加する全てのクライアントから初期バッファリングの完了通知を受信したか否かを判断し(ステップS14)、受信したと判断した場合には、当該視聴ルームに参加する全てのクライアントに対して再生開始指示を送信する(ステップS16)。
図9は、本実施形態の親クライアントの一斉同期の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部から動画の再生を開始する操作データが入力されたか否かを判断し(ステップS20)、入力されたと判断した場合には、同期制御サーバに対して再生開始通知
を送信し(ステップS22)、動画配信サーバに対して配信要求を送信して初期バッファバッファリングを開始する(ステップS24)。次に、初期バッファリングが完了したか否かを判断し(ステップS26)、完了したと判断した場合には、同期制御サーバに対して初期バッファリングの完了通知を送信し、一時停止する(ステップS28)。完了していないと判断した場合には、初期バッファリングを継続する。次に、同期制御サーバから再生開始指示を受信したか否かを判断し(ステップS30)。受信したと判断した場合には、動画の再生を開始する(ステップS32)。
図10は、本実施形態の子クライアントの一斉同期の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、同期制御サーバから初期バッファリングの開始指示(または再生開始通知)を受信したか否かを判断し(ステップS34)、受信したと判断した場合には、初期バッファバッファリングを開始する(ステップS36)。次に、初期バッファリングが完了したか否かを判断し(ステップS38)、完了したと判断した場合には、同期制御サーバに対して初期バッファリングの完了通知を送信し、一時停止する(ステップS40)。完了していないと判断した場合には、初期バッファリングを継続する。次に、同期制御サーバから再生開始指示を受信したか否かを判断し(ステップS42)、受信したと判断した場合には、動画の再生を開始する(ステップS44)。
3−2.個別同期処理
図11は、本実施形態の同期制御サーバの個別同期の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、動画再生中の視聴ルームにクライアントが途中参加したか否かを判断する(ステップS46)。具体的には、途中参加クライアントから視聴ルームを識別するためのルームIDを受信し、図15に示す管理テーブル300を参照して、受信したルームIDに対応する視聴ルームが動画再生中であるか否かを判断する。クライアントが途中参加したと判断した場合には、当該視聴ルームの親クライアントに対して再生位置要求を送信する(ステップS48)。次に、親クライアントから受信した再生位置通知を途中参加クライアントに転送する(ステップS50)。次に、親クライアントから受信した再生位置通知とタイマーの計時情報に基づき当該視聴ルームでの再生位置を計測する(ステップS52)。次に、計測した再生位置が、途中参加クライアントから受信した先行バッファリング開始位置に達したか否かを判断し(ステップS54)、達したと判断した場合には、途中参加クライアントから先行バッファリング完了通知を既に受信したか否かを判断し(ステップS56)、既に受信したと判断した場合には、途中参加クライアントに対して再生開始指示を送信する(ステップS58)。また、途中参加クライアントから先行バッファリング完了通知を受信していないと判断した場合には、先行バッファリング完了通知を受信するまで待機し、受信後にステップS48の処理に進む。
図12は、本実施形態の途中参加クライアントの個別同期の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、同期制御サーバから再生位置通知を受信したか否かを判断し(ステップS60)
、受信したと判断した場合には、通信速度と、再生する動画のビットレートに基づき予測バッファリング時間を求め、求めた予測バッファリング時間と受信した再生位置とに基づき先行バッファリング開始位置を求める(ステップS62)。次に、求めた先行バッファリング開始位置を同期制御サーバに対して送信し(ステップS64)、求めた先行バッファリング開始位置から先行バッファリングを開始する(ステップS66)。次に、先行バッファリングを完了したか否かを判断し(ステップS70)、完了したと判断した場合には、同期制御サーバに対して先行バッファリング完了通知を送信し、一時停止する(ステップS72)。次に、同期制御サーバから再生位置通知を受信したか否かを判断し(ステップS73)、受信したと判断した場合には、ステップS62の処理に進み、再度新たな先行バッファリング開始位置を求める。再生位置通知を受信していないと判断した場合には、同期制御サーバから再生開始指示を受信したか否かを判断し(ステップS74)。受信したと判断した場合には、動画の再生を開始する(ステップS76)。
3−3.コメント表示処理
図13は、本実施形態の同期制御サーバのコメント表示処理(テキスト処理)の一例を示すフローチャートである。
まず、視聴ルームに参加するクライアントからテキストデータ(コメント)を受信したか否かを判断する(ステップS78)。受信したと判断した場合には、受信したテキストデータに当該テキストデータを送信したクライアントを識別するための識別データ(メンバID)を付与して(関連付けて)、当該クライアントの視聴ルームに参加する他のクライアントに対して送信する(ステップS80)。具体的には、図15に示す管理テーブル300を参照して、テキストデータに識別データを付与する処理を行う。
図15に示す管理テーブル300は、同期制御サーバの記憶部あるいはコンテンツサーバのデータベースに記憶されるデータであって、視聴ルームを識別するためのルームID310と、各視聴ルームに参加するクライアント(ユーザ)を識別するためのメンバID320と、各クライアントのハンドルネーム330、各クライアントが親であるか子であるかを示す親情報340、各クライアントのIPアドレス350、各視聴ルームで動画再生中であるか否かを示す再生情報360を含む。このうち各ルームIDに対応するメンバID320と、ハンドルネーム330については、各視聴ルームに参加するクライアントに配布される。同期制御サーバは、管理テーブル300を参照して視聴ルーム(視聴グループ)及び視聴ルームに参加するクライアントを管理する。
ステップS80の処理において、例えば、ルームIDが「1」でありメンバIDが「1」のクライアントからテキストデータを受信した場合には、受信したテキストデータにメンバID「1」を付与して、ルームID「1」でありメンバIDがそれぞれ「2」「3」「4」であるクライアントに対して送信する。
図14は、本実施形態のクライアントのコメント表示処理の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部からテキストデータが入力されたか否かを判断し(ステップS82)、入力されたと判断した場合には、入力されたテキストデータを同期制御サーバに対して送信する(ステップS84)。次に、入力されたテキストデータを動画再生領域における所定の位置に表示させる処理を行う(ステップS86)。次に、同期制御サーバからテキストデータとテキストデータに付与された識別データ(メンバID)を受信したか否かを判断し(ステップS88)、受信したと判断した場合には、受信した識別データに基づき動画再生領域におけるテキストデータを表示させる位置を決定し(ステップS90)、決定された位置に受信したテキストデータを表示させる処理を行う。例えば受信したテキストデータに付与されたメンバIDが「1」であれば、図7に示す表示領域CA1に受信したテキストデータを表示させ、受信したテキストデータに付与されたメンバIDが「2」であれば、図7に示す表示領域CA2に受信したテキストデータを表示させる処理を行う。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施形態の動画配信システムの構成の一例。 本実施形態の同期制御サーバの機能ブロック図の一例。 本実施形態のクライアントの機能ブロック図の一例。 クライアントの表示部に表示されるユーザインターフェースの一例。 視聴ルームに参加する各クライアントが一斉に動画の再生を開始する場合のタイムチャートを示す図。 画再生中の視聴ルームにクライアントが途中参加した場合のタイムチャートを示す図。 動画視聴領域にコメントを表示させる手法について説明するための図。 本実施形態の同期制御サーバの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の親クライアントの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の子クライアントの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の同期制御サーバの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の途中参加クライアントの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の同期制御サーバの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態のクライアントの処理の流れを示すフローチャート図。 本実施形態の管理テーブルの一例。
符号の説明
10 クライアント、20 同期制御サーバ、30 動画配信サーバ、40 コンテンツサーバ、100 処理部、110 動画再生処理部、112 表示処理部、120 描画部、130 音生成部、160 操作部、170 記憶部、180 情報記憶媒体、190 表示部、192 音出力部、196 通信部、200 処理部、210 管理部、212 同期制御部、214 テキスト処理部、270 記憶部、280 情報記憶媒体、296 通信部

Claims (10)

  1. 動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムのためのプログラムであって、
    前記同期制御サーバを、
    前記クライアントが参加する視聴グループを管理する管理部と、
    視聴グループに参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を送信する同期制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1において、
    前記同期制御部は、
    視聴グループに参加する動画再生中のクライアントに対して動画再生位置要求を送信し、前記動画再生中のクライアントから受信した動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して送信し、前記動画再生位置に基づき求められた先行バッファリング開始位置を前記途中参加するクライアントから受信し、現在の動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達した場合に、前記途中参加するクライアントに対して動画の再生指示を送信することを特徴とするプログラム。
  3. 動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムのためのプログラムであって、
    前記クライアントを、
    前記同期制御サーバから動画のバッファリングの開始指示を受信した場合に、動画のバッファリングを開始し、動画のバッファリングの完了後に前記同期制御サーバに対してバッファリングの完了通知を送信し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始する動画再生処理部として機能させることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項3において、
    前記動画再生処理部は、
    視聴グループに参加する動画再生中の他のクライアントにおける動画再生位置を前記同期制御サーバから受信し、受信した動画再生位置に基づき先行バッファリング開始位置を求めて、求めた先行バッファリング開始位置を前記同期制御サーバに対して送信するとともに、求めた先行バッファリング開始位置から動画のバッファリングを開始し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始することを特徴とするプログラム。
  5. 請求項3または4において、
    前記動画再生処理部は、
    通信速度、再生する動画のビットレート、前回のバッファリング時間の少なくとも1つに基づき予測バッファリング時間を求め、求めた予測バッファリング時間と前記同期制御サーバから受信した動画再生位置とに基づき先行バッファリング開始位置を求めることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項3乃至5のいずれかにおいて、
    前記クライアントを、
    視聴グループに参加する他のクライアントにおいて入力されたテキストデータと前記他のクライアントを識別するための識別データとを前記同期制御サーバから受信し、受信した前記識別データに基づき動画再生領域における前記テキストデータを表示させる位置を決定し、決定した位置に前記テキストデータを表示させる処理を行う表示処理部として更に機能させることを特徴とするプログラム。
  7. コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項1乃至6のいずれかのプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
  8. 動画配信サーバから配信された動画を再生するクライアントと、前記クライアントにおける動画再生を制御する同期制御サーバとを含む動画配信システムであって、
    前記同期制御サーバは、
    前記クライアントが参加する視聴グループを管理する管理部と、
    視聴グループに参加するクライアントに対して動画のバッファリングの開始指示を送信し、視聴グループに参加する全てのクライアントからバッファリングの完了通知を受信した場合に、視聴グループに参加する全てのクライアントに対して動画の再生指示を送信する同期制御部とを含み、
    前記クライアントは、
    前記同期制御サーバから動画のバッファリングの開始指示を受信した場合に、動画のバッファリングを開始し、動画のバッファリングの完了後に前記同期制御サーバに対してバッファリングの完了通知を送信し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始する動画再生処理部とを含むことを特徴とする動画配信システム。
  9. 請求項8において、
    前記同期制御部は、
    視聴グループに参加する動画再生中のクライアントに対して動画再生位置要求を送信し、前記動画再生中のクライアントから受信した動画再生位置を、視聴グループに途中参加するクライアントに対して送信し、前記動画再生位置に基づき求められた先行バッファリング開始位置を前記途中参加するクライアントから受信し、現在の動画再生位置が前記先行バッファリング開始位置に達した場合に、前記途中参加するクライアントに対して動画の再生指示を送信し、
    前記動画再生処理部は、
    前記同期制御サーバから受信した動画再生位置に基づき先行バッファリング開始位置を求めて、求めた先行バッファリング開始位置を前記同期制御サーバに対して送信するとともに、求めた先行バッファリング開始位置から動画のバッファリングを開始し、前記同期制御サーバから動画の再生指示を受信した場合に、動画の再生を開始することを特徴とする動画配信システム。
  10. 請求項8または9において、
    前記同期制御サーバは、
    視聴グループに参加するクライアントから受信したテキストデータと前記クライアントを識別するための識別データとを関連付けて視聴グループに参加する他のクライアントに送信するテキスト処理部を更に含み、
    前記クライアントは、
    前記テキストデータと前記識別データとを前記同期制御サーバから受信し、受信した前記識別データに基づき動画再生領域における前記テキストデータを表示させる位置を決定し、決定した位置に前記テキストデータを表示させる処理を行う表示処理部を更に含むことを特徴とする動画配信システム。
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