JP2009283403A - 導光板および面光源照明装置 - Google Patents

導光板および面光源照明装置 Download PDF

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Takahiro Ito
孝浩 伊藤
Hisaya Sone
尚也 曽根
Nobuyuki Kobayashi
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Abstract

【課題】 1つの点光源を用いるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも、輝度ムラを回避することの可能な導光板を提供する。
【解決手段】 導光板21は、点光源22からの光を入光端面21aから入光させるときに、入光端面21aから入光した点光源22からの光を広げるための助走領域21fと、助走領域21fで広げた光を出射する光取り出し面21pを上面に有する光取り出し領域21gとを備えており、助走領域21fは、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう助走領域21fの少なくとも一部において、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部21qと、該中央部21qの両側に該中央部21qから段差をもって位置し、該中央部21qよりも薄い厚さの薄肉部21rとからなっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、導光板および面光源照明装置に関する。
液晶パネルなどの透過性の表示物は、明るい画面を得る為に背面から面光源照明装置により照明されることが多い。特にパーソナルコンピューターやテレビモニタに用いられるカラー液晶パネルの場合は、駆動回路により開口率が制約を受け、更にカラーフィルタにより光透過率が低下する為、面光源照明装置による照明が必須となる。
背面から照明する面光源照明装置は、光源の配置により、サイドエッジ型と直下型に分けられる。特に、薄さを必要とする面光源照明装置ではサイドエッジ型を用いることが多い。一般的に10インチ程度の面光源照明装置では、額縁に光源を納めたサイドエッジ型の面光源照明装置が用いられる。さらに大きい面光源照明装置では、光源としてLEDを用いる場合、エッジに並べたLEDの個数では要求する面輝度を得ることが難しく、また全面に均一に光を導光させることが難しいため、例えば特許文献1や特許文献2などに示されているように、導光板を瓦状に敷き詰めたタンデム型面光源照明装置が提案されている。
また、光源として、従来はCCFLを用いたものが主流であったが、近年ではRGBのLEDを用いることで高演色性のバックライトを実現し、さらにタンデム型面光源照明装置ではローカルディミング技術によりディスプレイの高コントラスト、低消費電力を実現することができる。
図1(a),(b)は在来のサイドエッジ型面光源照明装置の概略図であり、図1(a)は面光源照明装置の側面から見たときの断面構造を示す図、図1(b)は図1(a)の蓋4を取り外したときの面光源照明装置の平面図(光取り出し面側から見た平面図)である。図1(a),(b)を参照すると、この面光源照明装置は、導光板1の入光端面1a側に光源(例えばLED)2が配置されており、導光板1および光源(例えばLED)2は、筐体3に収められている。筐体3は、導光板1及び光源(例えばLED)2で構成される光学系の底面及び四方側面を囲っており、また、導光板1の上面の一部(後述の助走領域1f)は蓋4に覆われて、導光板1の光取り出し領域1gの光取り出し面1p以外からは光が漏れない構造となっている。
一般的に、LEDのような点光源からの光を導光板に入射する方法としては、図1のように、点光源2の発光面を導光板1の入光端面1aに対向させて配置し、点光源2からの光を導光板1へ直接入射する方法が多用される。
しかし、この場合、導光板1は、点光源2の有する光度指向特性の影響を受け、図1に示すように、点光源2の近傍では、正面部分1kのみ明るくなり、1m、1nは光が届かないために暗くなり、輝度ムラが生じる。そこで、点光源2から光取り出し面1pまでの間に、ある程度の距離をおいて、光を十分に広げ、輝度ムラがなくなった部分を光取り出し面1pとして使用する必要がある。入光端面1aから輝度ムラが生じなくなる程度に光を広げるための導光板1の領域(入光端面1aから輝度ムラが生じなくなる程度の距離(助走距離)yをおいた導光板1の領域)を、助走領域と呼ぶ。図1において、1fが助走領域であり、1jは助走領域1fと光取り出し領域1gとの境界である。
このように、図1の例では、導光板1は、助走領域1fと光取り出し領域1gとを備え、助走領域1fは蓋4で覆われており、光取り出し領域1gの光取り出し面1p以外からは光が漏れないような構造となっている。
図1(b)には、1つの点光源(例えばLED)2からの光が導光する様子が概念的に示されている。すなわち、1つの点光源(例えばLED)2からの光は、導光板1の入光端面1aから入射後、助走領域1fを介して徐々に広がり、光取り出し面1pに到達したときには全体に広がっており、光取り出し面1pより光を取り出すことができる。なお、図1において、5は光散乱構造であり、光取り出し領域1gに入射した光を光散乱させて光取り出し面1pから出射させる機能を有している。また、図1では省略されているが、光取り出し面1pには輝度ムラを無くすため、もしくは輝度を向上させるため、拡散板、拡散シート、プリズムシートなどの光学シートを適宜挿入しても良い。
特許第3373427号公報 特開2001−312916号公報
ところで、一般的なLambertianな指向特性を持つ点光源を多灯用いる場合であれば、助走距離yは略光源ピッチ程度の短いものとなるが、この場合には、灯数を増した為にコストは嵩む。一方、図1のような1灯の点光源2の場合は、後述のように、導光板1の側面(壁)1sからの反射光の影響を受ける為に、助走距離yは導光板1の幅xの倍以上必要となる。
図1(b)での光線の軌跡を例に挙げると、光取り出し面1pの中央部の領域1hは点光源2からの直射光のみに照らされているが、光取り出し面1pの壁側の領域1iは、光源2からの直射光と壁1sで反射された光の両方に照らされており、これが輝度ムラの原因となり得る。そのため、輝度ムラを回避するためには助走領域1fの助走距離yを長くすることが考えられる。上述の例では、面光源照明装置がサイドエッジ型面光源照明装置である場合について説明したが、輝度ムラを回避するために助走領域1fの助走距離yを長くすることは、タンデム型面光源照明装置に用いられる導光板においても同様であり、1つの点光源を用いるときには、ある程度の長さの助走距離を必要とする。
このように、1つの点光源を用いるときには、輝度ムラを回避するのにある程度の長さの助走距離を必要とするため、サイドエッジ型面光源照明装置では額縁が大きくなってしまうこと、また、タンデム型面光源照明装置では導光板の助走領域を斜め下方に伸ばすためにバックライト全体の厚みが増してしまうという問題がある。換言すれば、1つの点光源を光源とする導光板および面光源照明装置において、輝度ムラをなくすためには、導光板の入光端面から光取り出し面にかけて、ある程度の助走距離をとる必要があり、それによってサイドエッジ型導光板ではサイズが大きくなり、また、タンデム型導光板では厚みが増してしまうという問題がある。
本発明は、1つの点光源を用いるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも、輝度ムラを回避することの可能な導光板および面光源照明装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、点光源からの光を入光端面から入光させるときに、入光端面から入光した点光源からの光を広げるための助走領域と、助走領域で広げた光を出射する光取り出し面を上面に有する光取り出し領域とを備えた導光板であって、
前記助走領域は、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう前記助走領域の少なくとも一部において、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部と、該中央部の両側に該中央部から段差をもって位置し、該中央部よりも薄い厚さの薄肉部とからなっていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の導光板において、前記中央部の上面と前記薄肉部の上面とは、互いに平行になっていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の導光板において、前記中央部から前記薄肉部への段差は、前記中央部の上面および前記薄肉部の上面に対して垂直な面からの傾斜角θが−5°≦θ≦5°の範囲内の段差側面となっていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の導光板において、該導光板は、サイドエッジ型導光板またはタンデム型導光板であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、導光板と、該導光板の入光端面に光を入光させる1つの点光源とを有する面光源照明装置であって、前記導光板には、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の導光板が用いられ、前記点光源は、該点光源からの光が前記導光板の中央部に入光するように配置されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の面光源照明装置において、前記点光源には、白色LEDが用いられることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載の面光源照明装置において、前記点光源には、赤、緑、青の三色のLEDを一つのパッケージに実装した光源が用いられることを特徴としている。
請求項1乃至請求項4記載の発明によれば、点光源からの光を入光端面から入光させるときに、入光端面から入光した点光源からの光を広げるための助走領域と、助走領域で広げた光を出射する光取り出し面を上面に有する光取り出し領域とを備えた導光板であって、前記助走領域は、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう前記助走領域の少なくとも一部において、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部と、該中央部の両側に該中央部から段差をもって位置し、該中央部よりも薄い厚さの薄肉部とからなっているので、1つの点光源からの光を入光端面から入光させるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも(導光板の幅(入光端面から光取り出し領域に向かう方向に対して垂直な方向の導光板の幅)程度の助走距離で)、輝度ムラを回避することができる。
また、請求項5乃至請求項7記載の発明によれば、導光板と、該導光板の入光端面に光を入光させる1つの点光源とを有する面光源照明装置であって、前記導光板には、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の導光板が用いられるので、サイドエッジ型面光源照明装置では額縁の大きさを小さくすることができ、タンデム型面光源照明装置では厚さを薄くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図2(a),(b),(c)は本発明に係る面光源照明装置の構成例を示す図であり、図2(a)は面光源照明装置の側面から見たときの断面構造を示す図、図2(b)は図2(a)の蓋24を取り外したときの面光源照明装置の平面図(光取り出し面側から見た平面図)であり、図2(c)は図2(b)のF−F線における導光板の断面図である。なお、図2(a),(b),(c)の例では、面光源照明装置は、サイドエッジ型面光源照明装置として構成されている。
図2(a),(b),(c)を参照すると、この面光源照明装置は、導光板21の入光端面21a側に点光源(例えばLED)22が配置されており、導光板21および点光源(例えばLED)22は、筐体23に収められている。筐体23は、導光板21及び点光源(例えばLED)22で構成される光学系の底面及び四方側面を囲っており、また、導光板21の上面の一部(後述の助走領域1f)は蓋24に覆われて、導光板21の光取り出し領域21gの光取り出し面21p以外からは光が漏れない構造となっている。
また、点光源22は、点光源22からの光を導光板21に入射させるため、点光源22の発光面を導光板21の入光端面21aに対向させて配置されている。
また、導光板21は、点光源22からの光を入光端面21aから入光させるときに、入光端面21aから入光した点光源22からの光を広げるための助走領域21fと、助走領域21fで広げた光を出射する光取り出し面21pを上面に有する光取り出し領域21gとを備えている。
ここで、本発明の導光板21では、助走領域21fは、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう助走領域21fの少なくとも一部において(図2(a),(b),(c)の例では、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう途中まで)、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部21qと、該中央部21qの両側に該中央部21qから段差をもって位置し、該中央部21qよりも薄い厚さの薄肉部21rとからなっている。
中央部21qの上面21bと薄肉部21rの上面21cとは、互いに平行になっている。
また、中央部21qから薄肉部21rへの段差は、図2(a),(b),(c)の例では、中央部21qの上面21bおよび薄肉部21rの上面21cに対して垂直な段差面(段差側面)21eとなっている。
本発明の導光板21では、助走領域21fは、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう助走領域21fの少なくとも一部において、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部21qと、該中央部21qの両側に該中央部21qから段差をもって位置し、該中央部21qよりも薄い厚さの薄肉部21rとからなっているので、1つの点光源22からの光を入光端面21aから入光させるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも(導光板21の幅x(入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう方向に対して垂直な方向の導光板21の幅x)程度の助走距離yで)、輝度ムラを回避することができる。
以下、図2(a),(b),(c)の面光源照明装置について、より具体的に説明する。
点光源22としては、より具体的には、サイドビュータイプLEDが用いられる(以下、単にLEDと略す)。点光源(例えばLED)22は導光板21の入光端面21aと対向させて、導光板21の中心線21y上に位置決めされている。図2(c)に示すように、点光源22と対向する入光端面21aの箇所(すなわち、中央部21q)は厚さが厚くなっており、その助走領域21fの厚い箇所(すなわち、中央部21q)の両側は、薄肉部21rとなっており、導光板21の中心線21yと対称な位置に段差をつけて厚さが薄くなっている。また、段差の厚みに関しても対称性を有している。すなわち、中央部21qに対して左右の薄肉部21rは、同じ厚さのものとなっている。換言すれば、導光板21の断面形状は、中央部21qに対して左右対称な形状を有している。この断面形状(入光端面21aから光取り出し領域21gに向かう方向に対して垂直な断面形状)は、入光端面21aから光取り出し領域21gに向かって、助走領域21fの全域もしくはある一定のところまで、同じ形状となっている。また、助走領域21fの最上面21b、薄肉部21rの上面21c及び助走領域21fの下面21dは、ともに平行であることが望ましい。但し、必要ならば助走領域21fの全体またはその一部で光取り出し領域21gに向けてその厚みを増加させても良い。これに対し、助走領域21fにおいて、光取り出し領域21gに向けてその厚みを減ずると、助走領域21fにおける光の伝播の損失につながるため、好ましくない。また、段差側面21eは、助走領域21fの最上面21b,薄肉部21rの上面21c及び助走領域21fの下面21dに対して、垂直な面であることが望ましい。段差側面21eが垂直な面に対して傾きをもつと、垂直な面で全反射していた光が、全反射せずにそこから光が漏れ、バックライトとして輝度低下につながる。そのため、段差側面21eとしては、垂直な面から傾きをもたせるとしても、垂直な面に対して5°以内が望ましい。すなわち、段差側面21eとしては、助走領域21fの最上面21b,薄肉部21rの上面21c及び助走領域21fの下面21dに対して垂直な面からの傾斜角θが−5°≦θ≦5°の範囲内となっているのが望ましい。
図2(b)には点光源22からの光が導光する様子が模式的に示されている。すなわち、図2(b)を参照すると、点光源22から斜めに出た光は助走領域21fを導光し、段差側面21eで反射する光もあれば、導光板側面21sで反射する光もある。従って、図2(b)中に示すように、光取り出し領域21gの壁側の領域21iに光を行き渡らせつつも、光取り出し領域21gの中央部の領域21hにも光を導光させることができ、導光板の助走距離yを同じとする場合に図1に示した従来の導光板に比べて輝度ムラを減らすことができる。
図3は図2(a),(b),(c)の面光源照明装置の導光板21の具体例を示す図である。この具体例では、導光板21の全体の長さが52mm(助走領域21fの長さyが25mm、光取り出し領域21gの長さが27mm)であり、導光板21の全体の幅が24mmである。また、助走領域21fの入光端面21aから光取り出し領域21gに向かって14mmの長さにわたり、薄肉部21rが形成されている。導光板21の薄肉部21r以外の厚さ(中央部21qをも含めた厚さ)は1.4mmであるのに対し、薄肉部21rの厚さは1.1mmである。すなわち、段差の厚さは0.3mmである。また、導光板21の全体の幅24mmのうち、中央部21qの幅は6mmである。
本願の発明者は、図3の構成と図3で段差が無いとした場合の構成(薄肉部21rが無いとした場合の構成)とのそれぞれにおいて、光取り出し領域21gのA−A断面、B−B断面及びC−C断面での輝度分布を調べた。図4、図5、図6には、光取り出し領域21gのA−A断面、B−B断面及びC−C断面での輝度分布の結果がそれぞれ示されている。なお、図4、図5、図6において、縦軸は輝度の平均値で正規化した相対輝度となっている。
図4において、段差無しの場合には、光取り出し領域21gの中央部の輝度が低い一方、光取り出し領域21gの両端は輝度が高くなっており、全体として輝度ムラが大きいことがわかる。それに対し、図3のように段差をつけることによって、光取り出し領域21gの中央部の輝度が上昇し、光取り出し領域21gの両端の輝度は低下して、輝度分布が均一になることがわかる。
また、図5及び図6においては、段差の有無によって輝度ムラに大きな変化はない。このことは、段差をつけることによって他の場所に輝度ムラを生じさせてしまうということはないということである。
図7には、各断面での輝度ムラが具体的な数値で示されている。数値はそれぞれの断面輝度分布において、輝度平均値に対する輝度ムラの最大値,最小値を示している。図7から、段差の無い場合では、A−A断面での輝度ムラが大きくなっているが、段差が有る場合は全体にわたって輝度ムラが一定であることがわかる。
上述の例では、面光源照明装置がサイドエッジ型面光源照明装置として構成され、従って、導光板もサイドエッジ型導光板として構成されている場合を示したが、本発明は、面光源照明装置がタンデム型面光源照明装置である場合にも適用され、従って、導光板がタンデム型導光板として構成されている場合にも適用される。
すなわち、前述したように、従来では、1つの点光源を用いるときには、輝度ムラを回避するのにある程度の長さの助走距離を必要とするため、タンデム型面光源照明装置(タンデム方式導光板)では厚みが増してしまうという問題がある。これに対し、タンデム型導光板、タンデム型面光源照明装置にも、サイドエッジ型導光板、サイドエッジ型面光源照明装置と同様に本発明を適用することによって、1つの点光源を用いるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも、輝度ムラを回避することができ、上記問題を解決することができる。
図8はタンデム型面光源照明装置の構成例を示す図(断面図)である。図8を参照すると、タンデム型面光源照明装置は、複数枚の導光板(タンデム型導光板)31と、各導光板(タンデム型導光板)31の入光端面に対向して配置された1つの点光源32と、筐体33と、反射部材34と、光学シート類35とを備えている。ここで、各導光板(タンデム型導光板)31は、ある導光板の助走領域の上部に一つ手前の導光板の先端が瓦状に重ね合わされた所謂タンデム型の構造となっている。なお、図8において、反射部材34、光学シート類35は、必ず設けられなければならないものではなく、必要に応じて適宜設けられる。
図9(a),(b),(c)は本発明に係るタンデム型導光板31の構成例を示す図であり、図9(a)はタンデム型導光板31の側面から見たときの断面構造を示す図、図9(b)はタンデム型導光板31の平面図(光取り出し面側から見た平面図)であり、図9(c)は図9(b)のF−F線における導光板の断面図である。
図9(a),(b),(c)を参照すると、このタンデム型導光板31は、点光源32からの光を入光端面31aから入光させるときに、入光端面31aから入光した点光源32からの光を広げるための助走領域31fと、助走領域31fで広げた光を出射する光取り出し面31pを上面に有する光取り出し領域31gとを備えている。
ここで、図9(a),(b),(c)の導光板31では、助走領域31fは、光取り出し領域31gの上面(光取り出し面)31pに対して傾斜している。すなわち、図9(a),(b),(c)の導光板31では、助走領域31fは、光取り出し領域31gの底面31h(光取り出し領域31gの上面(光取り出し面)31pに対して傾斜した面となっている底面31h)をそのまま延長させた板状のものとなっている。なお、助走領域31fの光取り出し領域31gの上面(光取り出し面)31pに対する傾斜角は、例えば30°未満であって、助走領域31fの少なくとも一部の領域上に、全体の厚さを増加させることなく、他の導光板31を重ね合わせることが可能な角度以上のものとなっている。
また、図9(a),(b),(c)の導光板31では、助走領域31fは、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう助走領域31fの少なくとも一部において(図9(a),(b),(c)の例では、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう途中まで)、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部31qと、該中央部31qの両側に該中央部31qから段差をもって位置し、該中央部31qよりも薄い厚さの薄肉部31rとからなっている。
中央部31qの上面31bと薄肉部31rの上面31cとは、互いに平行になっている。
また、中央部31qから薄肉部31rへの段差は、図9(a),(b),(c)の例では、中央部31qの上面31bおよび薄肉部31rの上面31cに対して垂直な段差面(段差側面)31eとなっている。
図9(a),(b),(c)の導光板31では、助走領域31fは、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう助走領域31fの少なくとも一部において、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部31qと、該中央部31qの両側に該中央部31qから段差をもって位置し、該中央部31qよりも薄い厚さの薄肉部31rとからなっているので、1つの点光源32からの光を入光端面31aから入光させるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも(導光板31の幅x(入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう方向に対して垂直な方向の導光板31の幅x)程度の助走距離yで)、輝度ムラを回避することができる。
以下、図9(a),(b),(c)のタンデム型導光板31について、より具体的に説明する。
上記のようなタンデム型導光板31においても、点光源32としては、より具体的には、サイドビュータイプLEDが用いられる(以下、単にLEDと略す)。点光源(例えばLED)32は導光板31の入光端面31aと対向させて、導光板31の中心線31y上に位置決めされている。図9(c)に示すように、点光源32と対向する入光端面31aの箇所(すなわち、中央部31q)は厚さが厚くなっており、その助走領域31fの厚い箇所(すなわち、中央部31q)の両側は、薄肉部31rとなっており、導光板31の中心線31yと対称な位置に段差をつけて厚さが薄くなっている。また、段差の厚みに関しても対称性を有している。すなわち、中央部31qに対して左右の薄肉部31rは、同じ厚さのものとなっている。換言すれば、導光板31の断面形状は、中央部31qに対して左右対称な形状を有している。この断面形状(入光端面31aから光取り出し領域31gに向かう方向に対して垂直な断面形状)は、入光端面31aから光取り出し領域31gに向かって、助走領域31fの全域もしくはある一定のところまで、同じ形状となっている。また、助走領域31fの最上面31b、薄肉部31rの上面31c及び助走領域31fの下面31dは、ともに平行であることが望ましい。但し、必要ならば助走領域31fの全体またはその一部で光取り出し領域31gに向けてその厚みを増加させても良い。これに対し、助走領域31fにおいて、光取り出し領域31gに向けてその厚みを減ずると、助走領域31fにおける光の伝播の損失につながるため、好ましくない。また、段差側面31eは、助走領域31fの最上面31b,薄肉部31rの上面31c及び助走領域31fの下面31dに対して、垂直な面であることが望ましい。実際の導光板成形においては段差側面31eに若干の抜き勾配が必要となってくる。しかし、段差側面31eが垂直な面に対して傾きをもつと、垂直な面で全反射していた光が、全反射せずにそこから光が漏れ、バックライトとして輝度低下につながる。そのため、段差側面31eとしては、垂直な面から傾きをもたせるとしても、垂直な面に対して5°以内が望ましい。すなわち、段差側面31eとしては、助走領域31fの最上面31b,薄肉部31rの上面31c及び助走領域31fの下面31dに対して垂直な面からの傾斜角θが−5°≦θ≦5°の範囲内となっているのが望ましい。さらに成形性等を考慮すると、0〜5°が好適である。
また、光取り出し領域31gから離れた薄肉部31rには、導光板31を図示しないハウジング等に固定するためのネジ孔31sが、中央部31qに対して左右対称に設けられている。点光源32から発せられた光を効率良く導光板31に入光させるため、その反射面やレンズ等により点光源32の光軸方向が最も輝度が高くなるようにする。すなわち、側方方向に向かう光量は光軸方向に比べて少ない。ネジ孔31sは、このように導光板31に入光し光取り出し領域31gに向かう光の少ない箇所、具体的には光取り出し領域31gから離れた薄肉部31rであって、導光板31の隅部近傍に設けられる。ネジ孔31sをこの位置に設けることで、導光板31に入光した光がネジ孔31sによって遮られることを、ネジ孔31sを他の位置に設ける場合に比べて低減することができ、明るさのムラを生じにくくすることができる。さらに、光取り出し領域31gの上に他の導光板31を重ね合わせた際においてもネジ孔31sにて生じる迷光を低減させることができるので、重ね合わせた他の導光板31の光取り出し領域31gの明るさの均一性に悪影響を及ぼすことがない。よって、複数の導光板31を確実に固定でき、かつ、各々の導光板31を薄くすることができ、総じてタンデム型面光源照明装置全体の厚みの低減および重量の低減を図ることができる。
このように、本発明では、1つの点光源を用いるときに、相当の長さの助走距離を必要とせずとも、輝度ムラを回避することができるので(具体的には、1つの点光源を用いるときにも、導光板幅程度の助走距離で輝度ムラを無くすことができるので)、サイドエッジ型面光源照明装置では額縁を小さくすることができ、また、タンデム型面光源照明装置では厚さを薄くすることができる。
なお、上述した本発明の導光板21、31(助走領域21f、31fおよび光取り出し領域21g、31g)は、在来の導光板と同様の材料(例えば、PMMA,PC(ポリカーボネート)等の樹脂やガラスなど)で形成されている。
すなわち、上述した本発明の導光板21、31は、一般的な導光板と同様に、PMMAやPCといった光学用途に使用される樹脂を用いて射出成形等の一般的な成形方法を用いて製造することができる。また特に生産性を問わない場合は、樹脂板やガラス板から切削などの機械加工を施して作成しても良い。
また、上述した本発明の導光板21、31は、在来の導光板と同様に、導光板の底面,側面が反射部材などで覆われていてもよい。また、上述した本発明の導光板の光取り出し領域21g、31gには、在来の導光板と同様に、光取り出し領域21g、31gの底面および/または出射面に、微小凹凸,円錐や略半球や台形ドット,ローレット加工,印刷ドット、別のシート部材に拡散反射材を塗布したものを貼り付けるなどした所謂光取り出し手段である輝度分布制御用の加工を施すことができる。一方、助走領域21f、31fには、このような光取り出し手段としての拡散反射加工は不要である。また、上述した本発明の導光板21、31は、在来の導光板と同様に、必要に応じて、導光板の光出射面上に、拡散板,拡散シート,プリズムシートなどの面光源用光学部材が重ねられてもよい。
また、上述の例では、中央部の両側の薄肉部は、入光端面から光取り出し領域に向かって、助走領域の全域もしくはある一定のところまで設けられているとしたが、本発明は、これに限定されず、助走領域の少なくとも一部に設けられていれば良い。
また、上述の各例において、点光源22、32には、白色LEDを用いることができる。あるいは、点光源22、32には、赤、緑、青の三色のLEDを一つのパッケージに実装した光源を用いることができる。
また、タンデム型導光板31としては、図8、図9に示したものに限らず、数々の変形が可能である。例えば図10に示すように、助走領域31fが、光取り出し領域31gの上面(光取り出し面)31pに平行な上面および/または底面をもつ形状のものにも、本発明を同様にして適用できる。
本発明は、薄型の大型面光源装置、特にパーソナルコンピューターやテレビ用のモニタ,液晶ディスプレイバックライト,透過型看板バックライト,トレース台の照明装置,シャウカステン(レントゲンライトボックス)照明装置や、シーリングランプなどの平面照明装置などに利用可能である。
在来のサイドエッジ型面光源照明装置の概略図である。 本発明に係る面光源照明装置の構成例を示す図である。 図2の面光源照明装置の導光板の具体例を示す図である。 図3の構成と図3で段差が無いとした場合の構成とのそれぞれにおいて、光取り出し領域のA−A断面での輝度分布を調べた結果を示す図である。 図3の構成と図3で段差が無いとした場合の構成とのそれぞれにおいて、光取り出し領域のB−B断面での輝度分布を調べた結果を示す図である。 図3の構成と図3で段差が無いとした場合の構成とのそれぞれにおいて、光取り出し領域のC−C断面での輝度分布を調べた結果を示す図である。 光取り出し領域の各断面での輝度ムラを具体的な数値で示した図である。 タンデム型面光源照明装置の構成例を示す図(断面図)である。 本発明に係るタンデム型導光板の構成例を示す図である。 本発明に係るタンデム型導光板の変形例を示す図である。
符号の説明
21、31 導光板
21a、31a 入光端面
21g、31g 光取り出し領域
21p、31p 光取り出し面
21f、31f 助走領域
21q、31q 中央部
21r、31r 薄肉部
22、32 点光源
23、33 筐体

Claims (7)

  1. 点光源からの光を入光端面から入光させるときに、入光端面から入光した点光源からの光を広げるための助走領域と、助走領域で広げた光を出射する光取り出し面を上面に有する光取り出し領域とを備えた導光板であって、
    前記助走領域は、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう前記助走領域の少なくとも一部において、前記入光端面から前記光取り出し領域に向かう方向に対して垂直な断面形状が、中央部と、該中央部の両側に該中央部から段差をもって位置し、該中央部よりも薄い厚さの薄肉部とからなっていることを特徴とする導光板。
  2. 請求項1記載の導光板において、前記中央部の上面と前記薄肉部の上面とは、互いに平行になっていることを特徴とする導光板。
  3. 請求項1または請求項2記載の導光板において、前記中央部から前記薄肉部への段差は、前記中央部の上面および前記薄肉部の上面に対して垂直な面からの傾斜角θが−5°≦θ≦5°の範囲内の段差側面となっていることを特徴とする導光板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の導光板において、該導光板は、サイドエッジ型導光板またはタンデム型導光板であることを特徴とする導光板。
  5. 導光板と、該導光板の入光端面に光を入光させる1つの点光源とを有する面光源照明装置であって、前記導光板には、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の導光板が用いられ、前記点光源は、該点光源からの光が前記導光板の中央部に入光するように配置されていることを特徴とする面光源照明装置。
  6. 請求項5記載の面光源照明装置において、前記点光源には、白色LEDが用いられることを特徴とする面光源照明装置。
  7. 請求項5記載の面光源照明装置において、前記点光源には、赤、緑、青の三色のLEDを一つのパッケージに実装した光源が用いられることを特徴とする面光源照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9823407B2 (en) 2012-12-18 2017-11-21 Philips Lighting Holding B.V. Lighting strip, lighting system, panel support element and modular panel system

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