JP2009283192A - ボビン形リチウム電池 - Google Patents

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Shuichi Arae
修一 荒栄
Tomohisa Nozue
智久 野末
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清英 筒井
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Abstract

【課題】ボビン形リチウム電池において、セパレータの上部開口端縁が押し広げられることに起因する放電反応の不均一を解消し、個々の電池の品質を統一させる。
【解決手段】有底円筒状の正極缶11内に、中空円筒状の正極合剤21と、正極合剤の内側に配置される円筒袋状のセパレータ23aと、セパレータの内側に配置される負極リチウム22とが収納されるとともに、封口体30が略円筒カップ状の封口ガスケット40を介して正極缶の開口に嵌着されて当該正極缶が密封されてなるボビン形リチウム電池1aであって、セパレータの開口端縁24は、封口ガスケットの底部41の下面に当接しつつ、放射外方向に押し広げられ、セパレータの側面には、開口端縁から鉛直下方向に向かう少なくとも1本以上の切り込み25が形成されるとともに、切り込みの下端28は、正極合剤の上端、または負極リチウム上端のいずれか高い方より上に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、有底円筒状の正極缶内に、中空円筒状に成形された正極合剤と、この正極合剤の中空筒内に円筒袋状のセパレータを介して配置された負極リチウムとが収納されるとともに、正極缶開口にて封口体が略円筒カップ状の封口ガスケットを介して嵌着されることで、当該正極缶が密封されてなるボビン形リチウム電池に関する。
図4に、従来のボビン形リチウム電池の構造を示した。このボビン形リチウム電池1bは、有底円筒状の正極缶11、二酸化マンガン等の正極活物質を黒鉛等の導電助剤とともに中空円筒状に成形した正極合剤21、円筒状の負極リチウム22、PPやポリエチレン(PE)、あるいはこれらの複合素材などの樹脂からなる円筒袋状のセパレータ23b、封口体を兼ねる負極端子30などによって構成されている(たとえば特許文献1,2参照)。
正極缶11は金属製であって電池ケースと正極集電体を兼ねる。その外底面には凸状の正極端子部12がプレス加工により形成されている。この正極缶11内に、正極合剤21、セパレータ23b、および負極リチウム22が順次装填されて中空円筒状の電極体が形成されている。負極リチウム22は金属リチウム板を丸めたものであって、その一部に負極リード33の一端部があらかじめ取り付けられている。この負極リード33は帯状の金属薄板で形成され、負極集電体を兼ねる。その他端部は封口体を兼ねる負極端子30にスポット溶接されている。具体的には、負極端子30は金属製の負極端子板31と封口板32からなり、負極リード33の他端部はその封口板32の内側(電池内側)にスポット溶接されている。
負極リード33が負極端子30に溶接された後、正極缶11内には非水電解液(図示省略)が注液される。この注液の後、負極端子30は円筒カップ状の樹脂製封口ガスケット41とともに正極缶11の外周を絞り加工することで形成されたビーディング部13を座として正極缶11の開口部内側に載置される。次いで、その正極缶11開口部が内方にかしめ加工(カール加工)されることにより、正極缶11が密閉封口される。なお、封口ガスケット40は、底部41の中央に開口42を有し、この開口42に負極リード33が挿通されている。
図5(A)(B)に封口前後の正極缶11開口部の拡大図を示した。同図(A)に示すように、封口体30が嵌着される以前では、封口ガスケット40の底部41は平坦で、正極缶11周囲のビーディング部13を座として載置されている。この封口ガスケット40内には封口体30が装填されている。このとき、セパレータ23bの開口端縁24は、正極合剤21の上端、あるいは負極リチウム22の上端より上方に位置し、封口ガスケット40に近接している。それによって、電池1bを組み立てる際、正極合剤21を構成する粉体がセパレータ23bの内側に混入して負極リチウム22側に接触することを防止している。もちろん、セパレータ23bの開口縁端24が封口ガスケット40の底部41に接触していてもよい。
そして、正極缶11の開口がかしめられて当該封口体30が嵌着されると、図5(B)に示すように、封口ガスケット40の底部41がこのかしめによる応力によって中央に向かって下方に撓み、底部41の開口42が樹脂の弾性に従って広がる。その結果、樹脂製セパレータ23bの開口端縁24が封口ガスケット40の底部41に当接し、さらに、放射外方向に押し広げられる。
特開2001−273911号公報 特開2003−208906号公報
上述したボビン形リチウム電池の構造では、正極缶の開口がかしめられて封口体が封口ガスケットを介して嵌着されると、下方に撓んだ封口ガスケットの底部にセパレータの開口端縁が当接し、最終的に、この開口端縁が放射外方向に押し広げられた状態となる。そして、セパレータは円筒袋状に形成されており、開口端縁が押し広げられると、セパレータの開口面と底面との間に面積差が生じ、その面積差を吸収するために円筒側面に皺が寄る。皺の部分では、正極合剤と負極リチウムとの接触が不安定となり、放電反応が不均一となる。その結果、個々の電池間で放電容量がばらつき、品質を均一に維持することができなくなる。
従って本発明の目的は、ボビン形リチウム電池において、セパレータの上部開口端縁が押し広げられることに起因する放電反応の不均一を解消し、個々の電池の品質を統一させることにある。
上記目的を達成するための本発明は、上部開口を有する有底円筒状の正極缶内に、中空円筒状に成形された正極合剤と、上部開口を有して当該正極合剤の内側に配置される円筒袋状のセパレータと、当該セパレータの内側に配置される負極リチウムとが収納されるとともに、封口体が、底の中央に開口を有する略円筒カップ状の封口ガスケットを介して前記正極缶の開口に嵌着されて当該正極缶が密封されてなるボビン形リチウム電池であって、
セパレータの開口端縁は、前記封口ガスケットの底部の下面に当接しつつ、放射外方向に押し広げられ、
当該セパレータの側面には、前記開口端縁から鉛直下方向に向かう少なくとも1本以上の切り込みが形成されるとともに、当該切り込みの下端は、前記正極合剤の上端、または負極リチウム上端のいずれか高い方より上に位置しているボビン形リチウム電池としている。また、前記切り込みが、前記セパレータの円筒軸を中心として等角度間隔となる位置に複数形成されているボビン形リチウム電池とすればより好ましい。
本発明のボビン形リチウム電池によれば、円筒袋状のセパレータの側面に上部開口端縁から鉛直下方に向けて切り込みが形成されているため、封口ガスケットの底部の撓みによってセパレータの開口端縁が押し広げられても、この切り込みがセパレータの開口面と底面との面積差を吸収し、セパレータ側面に皺が寄ることがない。したがって、セパレータを介して正極合剤と負極リチウムとが均一に接触し、放電反応が均一となる。その結果、電池間における放電容量の固体差が少なくなり、一様に高い品質を確保することができる。
===ボビン形リチウム電池の構造==
図1に本発明の実施例におけるボビン形リチウム電池の構造を示した。本実施例のボビン形リチウム電池1aは、CR8型リチウム電池であり、直径17mm、高さ45mmのサイズを有している。当該電池1aの構造は、図4に示した従来のボビン形リチウム電池1bとほぼ同様である。しかし、本実施例のボビン形リチウム電池1aは、セパレータ23aの側面に上部開口面26の端縁24から下方に向けて切り込み25が形成されている点が異なっている。
図2(A)(B)に本実施例のボビン形リチウム電池1aにおけるセパレータ23aの構造を示した。(A)は上部開口面26側から見た斜視図であり、(B)は開口面26側の平面図である。また、図3に、封口体30をかしめることで、封口ガスケット40の底部41によって開口端縁24が押し広げられた状態のセパレータ23aの概略図を示した。本実施例のボビン形リチウム電池1aでは、円筒袋状のセパレータ23aの側面に、開口縁端24から下方に延長する切り込み25が形成されている。
そして、正極缶11に封口体30が封口ガスケット40を介してかしめられて嵌着された際、セパレータの開口端縁24が下方に撓んでいく封口ガスケット40の底部41に当接して放射外方向に押し広げられても、上記切り込み25が下端を先とするくさび形に広がる。それによって、押し広げられた状態の開口端縁24による開口面26とセパレータ23aの底面27との面積差が吸収される。それによって、セパレータ23aの側面において、正極合剤21と負極リチウム22との間に介在する部分d2では、皺が寄らず、正確に円筒形状となる。すなわち、正極合剤21と負極リチウム22とが当該セパレータ23aを介して確実に密着した状態となる。その結果、放電反応に偏在箇所がなくなり、皺の多少や大小に起因する個々の電池間における放電容量の個体差が無くなり、均一で高い品質を確保することができる。
なお、セパレータ23aは、正極合剤21と負極リチウム22との短絡を確実防止する必要もあることから、切り込みの下端28は、正極合剤21の上端、あるいは負極リチウムの上端の何れか高い方より上に位置している。本実施例では、正極合剤21の上端が僅かに負極リチウム22の上端より高い位置にあり、この正極合剤21の上端からセパレータの開口面26までの距離d1は約5mmである。そして、切り込みの長さLは約2mmとなっている。また本実施例では、押し広げられた状態の開口面26の形状が均一な円となるように、切り込み25は、当初の開口縁端24によって形成される円周上において、円筒軸xを中心にして等角度間隔となる位置に形成されている。この例では、4箇所90度間隔で切り込み25が形成されている。それによって、セパレータ23aの側面は、開口面26を底として下方に集束する円錐の稜線を描きながら、セパレータ23aの底面27の円形状になめらかに連続し、開口面26と底面27との面積差吸収領域となる上部開口26近傍でも皺が寄らないようにしている。それによって、上方で寄った皺が下方の円筒側面d2の部分にまで及んでしまう、という僅かな可能性をも無くしている。
===放電容量のばらつき===
上記構造の本実施例のボビン形リチウム電池(発明品)1aと従来のボビン形リチウム電池(従来品)1bとについて、放電容量のばらつきを調査した。発明品1aと従来品1bのサイズは、いずれもCR8型であり、双方の電池(1a,1b)について20個ずつサンプルを作製した。そして、各サンプルについて、20分間短絡させたときの放電電流から放電容量を算出した。
当該調査の結果、従来品1bでは放電容量に最大15%のばらつき(個体差)があったが、発明品1aでは最大5%であり、本発明によるボビン形リチウム電池は、放電反応が均一で放電容量に個体差が少ないことが証明された。
===切り込みについて===
上記実施例では、セパレータ23aの側面に、切り込み25が等角度間隔で複数箇所に形成されていたが、正極合剤21の上端、あるいは負極リチウムの上端22からセパレータ23aの開口端縁24までの距離d1が極端に短くなければ、切り込み25は、1箇所あれば十分に開口面26と底面27との面積差を吸収することができる。もちろん、複数の切り込みが等角度間隔に形成されていなくてもよく、切り込み25の位置や数は、ボビン形リチウム電池1aのサイズや正極缶11の高さに対する発電要素の高さd2など応じて適宜に設定すればよい。
本発明の実施例におけるボビン形リチウム電池の構成を示す側断面図である。 上記実施例におけるセパレータの概略図である。(A)は斜視図であり、(B)は平面図である。 上記実施例におけるセパレータの変形状態を示す図である。 本発明の従来例におけるボビン形リチウム電池の構成を示す側断面図である。 上記従来例におけるセパレータの変形状態を示す図である。(A)と(B)は、それぞれ、変形前後における要部拡大側断面図である。
符号の説明
1a、1b ボビン形リチウム電池
11 正極缶
12 正極端子部
21 正極合剤
22 負極リチウム
23a、23b セパレータ
24 セパレータ開口端縁
25 切り込み
26 セパレータ開口面
27 セパレータ底面
30 封口体を兼ねる負極端子
31 負極端子板
32 封口板
33 負極リード
40 封口ガスケット
41 封口ガスケット底部
42 封口ガスケット開口

Claims (2)

  1. 上部開口を有する有底円筒状の正極缶内に、中空円筒状に成形された正極合剤と、上部開口を有して当該正極合剤の内側に配置される円筒袋状のセパレータと、当該セパレータの内側に配置される負極リチウムとが収納されるとともに、封口体が、底の中央に開口を有する略円筒カップ状の封口ガスケットを介して前記正極缶の開口に嵌着されて当該正極缶が密封されてなるボビン形リチウム電池であって、
    セパレータの開口端縁は、前記封口ガスケットの底部の下面に当接しつつ、放射外方向に押し広げられ、
    当該セパレータの側面には、前記開口端縁から鉛直下方向に向かう少なくとも1本以上の切り込みが形成されるとともに、当該切り込みの下端は、前記正極合剤の上端、または負極リチウム上端のいずれか高い方より上に位置している
    ことを特徴とするボビン形リチウム電池。
  2. 前記切り込みは、前記セパレータの円筒軸を中心として等角度間隔となる位置に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボビン形リチウム電池。
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