JP2009282836A - メモリカード及びメモリカードドライブ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数枚のメモリカードで構成され、メモリカードを並列動作させて高速化したメモリカードドライブにおいて、論物変換テーブルの更新による記録レートの劣化を最小限に抑えること。
【解決手段】メモリカード13は、データとアドレス変換テーブルを不揮発性メモリ30に保持する。アドレス変換テーブル23は当該メモリカードに発行された論理アドレスと内蔵する不揮発性メモリの物理アドレスの対応関係を示す。データの書き込みにおいてライトエラーが発生した場合に、メモリカードのアドレス変換テーブルの更新を検出する。検出されていないメモリカードもアドレス変換テーブルを更新し、複数のメモリカードで同期化する。これにより書き込み転送レートの劣化を最小限にする。
【選択図】図6

Description

本発明は、不揮発メモリを内蔵したメモリカード及びメモリカードを含むメモリカードドライブに関し、特に複数のメモリカードに動画像データ等を書き込むためのメモリカード及びメモリカードドライブに関する。
近年、不揮発性メモリを用いたメモリカードは大容量化が進んでおり、音声のみならず、映像信号の記録メディアとしても民生ディジタル機器に拡がりつつある。大容量のメモリカードの容量は、例えば数Gバイト(以下、単にBという)であり、実効記録レートは例えば2MB/secである。このようなメモリカードに、ディジタルビデオの映像信号と音声信号を記録するには、約4MB/secの記録レートが必要であり、大容量のメモリカードでも短時間しか記録することができない。そこで、複数のメモリカードに並行してデータを記録することで、帯域と容量を増加させる方法が提案されている。特許文献1には、外部インターフェイスを有するメモリカードドライブ本体に、複数のメモリカードの装着部を設け、これらの装着部に複数のメモリカードを装着することによって、1個のメモリカードドライブで大容量の情報を記録可能にする技術が開示されている。
一方、不揮発性メモリで構成されるメモリカードでは、書き換え回数は約10万回に制限されている。よって、特定の物理ブロックやページに書き換えが集中するのを避けるため、メモリカードにアクセスするホスト機器が発行する論理アドレスを、メモリカード内部で物理アドレスに変換して不揮発性メモリに書き込む。つまり、同一の論理アドレスを発行しても、メモリカード上では別の物理アドレスに書き込む。上記のように、記録する物理アドレスを循環させながら記録していく手法をレベリングという。
このように、レベリングを実施しながら記録する場合は、論理アドレスと物理アドレスの変換テーブル(以下、論物変換テーブルという)を、メモリカード内部の不揮発性メモリに記録していくことが必要になる。この場合データ書き込み時のメモリカードのステップは、以下のようになる。
(1) 不揮発性メモリに格納されている論物変換テーブルを読み取り、メモリカード内部のメモリカードコントローラの揮発性メモリに格納する。
(2) ホスト機器から発行される論理アドレスを、論物変換テーブルを参照して物理アドレスに変換し、物理アドレスで示される不揮発性メモリのページにデータを書き込む。
(3)オーバーライトを繰り返す等によりレベリングが必要な場合は、論物変換テーブルを更新し、不揮発性メモリに反映する。
メモリカードの大容量化に比例して、この論物変換テーブルも大きくなっていく。例えば、1ページが512Bで構成されている1GBのメモリカードの場合、ページ数は約2,000,000個であるが、4GBのメモリカードではページ数は8,000,000になる。ページ数に比例して論物変換テーブルも増大していくので、論物変換テーブルを読み取る(1)の時間、及び論物変換テーブルの書き込みに要する(3)の時間も長くなっていく。
また、特許文献2では、複数個に分割された論物変換テーブルと、論物変換テーブルを書き込む物理アドレスを示す情報であるATI情報を不揮発性メモリに記録し、論物変換テーブルの更新が所定回数実施される毎にATI情報を更新することにより、論物変換テーブルを書き込む物理アドレスを適宜遷移していくことで、同じ物理アドレスに対する論物変換テーブルの書き換え回数の増加を防止している。
従来のメモリカードでは、記録容量の増加に比例して、論物変換テーブルのサイズが増大するため、論物変換テーブルやATI情報の更新が記録レートに与える影響が無視できなくなる。この特性に加えて、大容量のメモリカードを複数個使用して並列動作させる従来のメモリカードドライブでは、メモリカード毎に論物変換テーブルやATI情報の更新が発生するために、より一層これらの更新処理が記録レートに与える影響が大きくなるという問題点があった。
例えば、論物変換テーブルを揮発性メモリに保持し、タイマーを用いて所定時間毎に、または所定書き込み回数毎に不揮発性メモリ上の論物変換テーブルを更新するものとする。このメモリカードを並列動作させた場合は、各メモリカードが同一の動作をするとは限らないため、不揮発性メモリ上の論物変換テーブルの更新が同時に行われない可能性が高い。例えば、4枚のメモリカードで構成されたメモリカードドライブでは、最悪の場合、論物変換テーブルが別々の時間に更新されるため、論物変換テーブルの更新による記録レートの劣化は4倍になってしまう。
そこで特許文献3では、複数のメモリカードを並列動作させて高速化したメモリカードドライブにおいて、メモリカードに、論物変換テーブルの更新するための制御可能なアドレス変換情報更新コマンドを備える。そして搭載したすべてのメモリカードにアドレス変換情報更新コマンドを同時に発行するようにしている。これにより、各メモリカードの論物変換テーブルの更新を同期化し、書き込み転送レートの劣化を抑制することができる。
特開2002−189992号公報 特開2004−199605号公報 特開2006−155129号公報
次に、従来のメモリカードドライブで、書き込みエラーが発生した場合の動作について説明する。図1は、メモリカードドライブ100の構成例であり、外部インターフェイス111はATAにより外部のホスト機器とのインターフェイスを行う。メモリカードコントローラ112は、SDカード等のメモリカード113,114,115,116を制御するものである。メモリカード113〜116は、上書きができないフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが使用される。
各メモリカードのフラッシュメモリは、複数の物理ブロックによって構成される。物理ブロックは消去の単位であり、図2に物理ブロックの概要図を示す。物理ブロックはN個のページによって構成され、書き込みはページ番号順に、ページ単位で実行される。フラッシュメモリは書き込み済みのページには上書きできないため、フラッシュメモリに一旦データが書き込まれた後は、新規物理ブロックを確保し、新規物理ブロックを消去してから改めてデータを書き込む。また各メモリカード113〜116は夫々独立した論物変換テーブルを有している。データを記録する際には転送を高速化するため、ストライピング記録がされる。例えばライトコマンドのセクタ番号をN_Secとすると、以下のように各メモリカードにストライピング記録される。
メモリカード113には0≦(N_Sec%16)<4のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード114には4≦(N_Sec%16)<8のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード115には8≦(N_Sec%16)<12のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード116には12≦(N_Sec%16)<16のセクタ番号に該当するデータを記録する。
上記のようにストライピングされるメモリカードドライブにおいて、ATAのライトコマンドの先頭セクタ番号、ライトセクタ数を以下のように限定する。
(a)(ライトコマンドの先頭セクタ番号)%16=0
(b)(1ライトコマンドにかかるライトセクタ数)%16=0
こうすれば4枚のメモリカードには必ず同時にセクタ単位の書き込みが発生するため、各メモリカードが受け付けるライトコマンド数は一定になる。
さて、フラッシュメモリは書き込み時に書き込みエラーが発生することがある。たとえば、物理ブロックのページ(N−2)の書き込み中にエラーが発生した場合について、図3を参照にしながら説明する。
図3は、書き込みエラー発生時の動作の一例である。図3(a)に示すように、ある物理ブロックにデータを書き込んでおり、ページ番号PN0〜(N−3)までハッチングで示すように正常にデータを書き込んでいたとする。ここでページ番号(N−2)への書き込み中にエラーが発生した場合には、当該物理ブロックをバッドブロックとし、図3(b)に示すように別の物理ブロックを確保する。新規に確保した物理ブロックを一旦消去し、書き込み済みのPN0〜(N−3)のデータを新物理ブロックにコピーした後に、PN(N−2)にデータを書き込む。このようにフラッシュメモリで書き込みエラーが発生した場合は、新規物理ブロックを確保し、書き込みエラーが発生したブロックのデータを移動させる処理を行う。
図4は、従来の構成において、メモリカード113〜116のうち1枚のメモリカードにのみエラーが発生した場合のアドレス変換テーブルを記録する物理ブロックの説明図である。図4(a)は、(N−2)回目の書き込み後の状態を示し、右端のメモリカード116は、(N−2)回のうち1回に書き込みエラーがあって他のメモリカードに比べて1ページ分多くアドレス変換テーブルが書き込まれている。図4(b)は、(N−1)回目の書き込み後の状態を示す。ここで右端のメモリカード116は、1回アドレス変換テーブルの書き込みページが多い。
図4(c)は、N回目の書き込みの状態により、さらに1回アドレス変換テーブルを更新した場合の状態を示す。N回目の更新では、右端のメモリカード116にのみ、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックを新規物理ブロックとし、そのページ0に書き込み、元の物理ブロックを消去して物理ブロックを更新している。
図4(d)では、さらに、もう1回アドレス変換テーブルの更新がなされたときの状態を示す。(N+1)回目の更新では、メモリカード113,114,115において、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックを更新している。
このように複数のメモリカードから構成されるメモリカードドライブにおいて、書き込みエラーが発生したメモリカードは、新規物理ブロックを確保するため論物変換テーブルの更新回数が他のメモリカードより多くなる。このため、各メモリカードの論物変換テーブルを更新するタイミングがずれてしまい、結果として記録レートが低下してしまうといった問題があった。
さらに、書き込みエラーが各メモリカードに異なった回数ずつ発生すると、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックの更新は4回に分かれて発生することになり、さらにその影響は大きい。フラッシュメモリの1物理ブロックの消去時間は、1ページの記録に比較して10倍以上の時間がかかるので、物理ブロックの消去を伴うアドレス変換テーブルの更新が4相で発生した場合の影響は大きくなる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、複数枚のメモリカードで構成され、メモリカードを並列動作させて高速化したメモリカードドライブにおいて、論物変換テーブルの更新による記録レートの劣化を最小限に抑えるメモリカード及びメモリカードドライブを提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明のメモリカードは、不揮発性メモリ、及び前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部を有する複数のメモリグループと、前記メモリグループに接続され、前記メモリグループにデータを書き込み読み出す統合制御手段と、を具備するメモリカードであって、前記メモリグループの前記メモリ制御部は、ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、前記アドレス変換テーブルの物理ブロックが更新されたときに、その旨を検出して外部に出力する更新検出手段と、外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するものであり、前記統合制御手段は、各メモリグループのアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの書き込みページ数が同一になるように、前記書き込みページ数が少ない前記メモリグループのメモリ制御部に、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行するものである。
ここで前記メモリグループは、アドレス変換テーブル更新コマンドを受信したときに、前記不揮発性メモリより前回更新したアドレス変換テーブルを読み出し、次のアドレス変換テーブルとして前記不揮発性メモリに書き込むようにしてもよい。
ここでメモリ制御部のブロック管理手段は、不揮発性メモリの特定の物理ブロックにページ単位に追記され、前記特定の物理ブロックの全ページが書き込み済みになった場合は、消去可能な新規物理ブロックを抽出して消去し、新規物理ブロックの最初のページより順番に前記アドレス変換テーブルを書き込むようにしてもよい。
ここで前記更新検出手段は、空き領域にある物理領域にデータを書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して外部に出力するようにしてもよい。
この課題を解決するために本発明のメモリカードは、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部と、を具備するメモリカードであって、前記メモリ制御部は、ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、前記アドレス変換テーブルの物理ブロックが更新されたときに、その旨を外部に出力する更新検出手段と、外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するものである。
ここで前記ブロック管理手段は、前記更新コマンド検出手段よりアドレス変換テーブル更新コマンドが与えられたときに、前記不揮発性メモリより前回更新したアドレス変換テーブルを読み出し、次のアドレス変換テーブルとして前記不揮発性メモリに書き込むようにしてもよい。
ここで前記ブロック管理手段は、前記アドレス変換テーブルを不揮発性メモリの特定の物理ブロックにページ単位に追記し、前記特定の物理ブロックの全ページが書き込み済みになった場合は、新規物理ブロックの最初のページより順番に前記アドレス変換テーブルを書き込むようにしてもよい。
ここで前記更新検出手段は、空き領域のある物理ブロックにデータ書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して出力するようにしてもよい。
この課題を解決するために本発明のメモリカードドライブは、複数のメモリカードと、前記複数のメモリカードの書き込みを並列に制御するメモリカードコントローラと、を具備するメモリカードドライブであって、前記メモリカードは、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部と、を具備するメモリカードであって、前記メモリ制御部は、ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、アドレス変換テーブルが更新されたときに、その旨を検出して前記メモリカードコントローラに出力する更新検出手段と、外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するものであり、前記メモリカードコントローラは、各メモリカードのアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの書き込みページ数が同一になるように、特定のメモリカードに、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行することを特徴とするものである。
ここで前記メモリ制御部の更新検出手段は、空き領域のある物理ブロックにデータ書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して前記メモリカードコントローラに出力するようにしてもよい。
ここで前記メモリカードコントローラは、並列に接続されている前記複数のメモリカードのうちいずれかのメモリカードからのみアドレス変換テーブル更新の情報が伝えられたときに、その他のメモリカードに、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行するようにしてもよい。
上記の構成により、メモリカードの一部に書き込みエラーがあっても、各メモリカードのアドレス変換テーブルの更新を同期化することができ、書き込み転送レートの劣化を最小限にすることができる。また、書き込み転送レートの変動が発生する周期を固定できるため、ホスト機器に実装するバッファメモリ量を抑制することが可能である。
さらに、アドレス変換テーブル更新コマンドを受信したメモリカードは、現アドレス変換情報をコピーすることによってアドレス変換テーブル更新を実施するため、アドレス変換テーブル更新コマンドの実行に要する時間は比較的小さい。
図5は本発明の第1の実施の形態によるメモリカードドライブの構成を示す。図5は、メモリカードドライブ10の構成例であり、外部インターフェイス11はATAにより外部のホスト機器とのインターフェイスを行う。メモリカードコントローラ12は、SDカード等のメモリカード13,14,15,16を制御するものである。メモリカード13〜16は、上書きができないフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを内蔵するメモリカードである。
各メモリカード13〜16は同一であるので、メモリカード13について説明する。図6は本実施の形態のメモリカードの内部構成を示す。図6において、メモリカード13はメモリ制御部20及びフラッシュメモリ30を有している。メモリ制御部20はフラッシュメモリ30にデータを書き込み及び読み出す制御を行うものである。
図7にフラッシュメモリ30の領域マップを示す。図7に示すように、フラッシュメモリ30はA個(Aは自然数)の物理ブロックより構成されている。本実施の形態では、A個の物理ブロックに対して0〜(A−1)の物理ブロック番号PBを付している。以下では物理ブロックは64kBの容量とする。
そして、物理ブロック番号PB0〜PB(B−1)(Bは、B<Aを満たす自然数)のB個の物理ブロックをフラッシュメモリ30の第1領域31−1とし、物理ブロック番号B〜(A−1)の(A−B)個の物理ブロックを第2領域31−2とする。フラッシュメモリ30の第1領域にはホストから転送されるユーザデータを記録する。このデータにはFAT等のファイルシステムが含まれる。また第2領域31−2には後述するアドレス変換テーブル23等のシステムデータを記録する。
また論理ブロック番号は0〜(B−m)(m>1)とし、論理ブロックに対応するメモリの第1領域の物理ブロック数を論理ブロック数より多く割り当てる。これにより、書き込み済みの論理ブロックのデータを書き換える場合において、当該論理ブロックに対応している物理ブロックとは別の物理ブロックに書き込むことが可能となる。よって、ホスト機器から同一の論理ブロックに集中してライトコマンドが発行された場合においても、書き換えが同一の物理ブロックに集中することを防止している。
また、各物理ブロックは図2に示すように、N個(Nは自然数)のページによって構成され、各ページには0〜(N−1)のページ番号PNが付される。物理ブロックのページは書き込みの単位であり、ここではNを例えば32、1ページ当たりの容量を2kBとする。データサイズが1ページに相当する場合は、同一物理ブロックに32回データを書き込むことができる。
次にメモリ制御部20について詳細に説明する。メモリ制御部20内のインターフェイス21は、コマンド受信及びデータの転送を行うインターフェイスである。またアドレス変換テーブルがエラーによって更新された場合にその旨を外部に伝える機能も有している。
コマンド解析手段22はインターフェイス21によって受信されたコマンドを解析するものである。
アドレス変換テーブル23は、ホストから発行される論理アドレス番号とフラッシュメモリ30に書き込まれている物理アドレス番号との対応を示すテーブルである。
図8に、アドレス変換テーブル23の一例を示す。図8では、論理ブロック番号0のブロックがブロック番号3の物理ブロックに、論理ブロック番号1が物理ブロック番号4に、ブロック番号2の論理ブロックがブロック番号6の物理ブロックにマッピングされていることを示している。また論理ブロック番号L及び(L+1)の論理ブロックは、データが書かれていないことを示している。尚ブロック番号は0〜A−1が有効値なので、Aは無効であることを示している。
アドレス変換テーブル23は、フラッシュメモリ30の第2領域31−2の物理ブロックに順次書き込まれる。ここでは1ページに記録されるものとし、アドレス変換テーブル23の更新が発生すると、0ページから順番に書き込まれる。各物理ブロックはN個(Nは自然数)のページによって構成されるので、N回目の書き込みで、当該物理ブロックは全ページ書き込み済みになる。N+1回目のアドレス変換テーブル23は新物理ブロックに書き込まれる。このときフラッシュメモリの第2領域31−2の物理ブロック番号の大きいものから降順でアドレス変換テーブル23を記録する物理ブロックを割り当てる。
ブロック管理テーブル24は、各物理ブロックが、消去可能であるかどうかを登録するものである。ブロック管理テーブル24は特にフラッシュメモリ30に書き込む必要はない。電源投入時にアドレス変換テーブル23を読み取り、フラッシュメモリの全物理ブロックについて、アドレス変換テーブル23に登録されているブロックを「0」、そうでないブロックを「1」のように登録して作成する。この場合に「1」と登録されたフラッシュメモリの第1領域の物理ブロックが消去可能ブロックとなる。
ブロック管理手段25は、ホストよりライトコマンドが発行された場合、アドレス変換テーブル23を参照してライトコマンドに含まれる論理アドレスに対応する物理ブロックを判別する。更にブロック管理テーブル24を参照して空きページがあるかどうかを判別する。空きページがあればそのページに書き込み、空きページがなければ新物理ブロックを抽出し、抽出された物理ブロックにデータを書き込む。そしてデータを書き込んだ物理ブロック番号とホスト機器から発行された論理ブロック番号の対応関係をアドレス変換テーブル23に登録するものである。
更新検出手段26は、ライトコマンドに対して新規物理ブロックを抽出することなくデータを書き込んだときに、書き込みエラーがあった旨の情報が伝えられたときにアドレス変換テーブル23がエラーによって余分に更新されたことを検出する。更にこの検出の結果をインターフェイス21に伝えるものである。
更新コマンド検出手段27は、アドレス変換テーブルを更新するための更新コマンドを受信したことを検出し、検出した場合にはブロック管理手段25を介してアドレス変換テーブル23を更新するものである。
フラッシュ制御手段28は、フラッシュメモリ30へのデータの書き込み及びフラッシュメモリ30からのデータの読み出しを行うものである。またデータの書き込み中にエラーがあれば、エラーがあったことを更新検出手段26に伝える。
次に本実施の形態の半導体記録装置の動作について、以下詳細に説明する。例えばATAのセクタ番号をN_Secとすると、転送の高速化を図るため、各メモリカードにストライピング記録される。メモリカードに内蔵されているフラッシュメモリの記録の最小単位はページであるため、ページサイズである2kB単位でストライピング記録される。
メモリカード13には0≦(N_Sec%16)<4のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード14には4≦(N_Sec%16)<8のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード15には8≦(N_Sec%16)<12のセクタ番号に該当するデータを記録する。
メモリカード16には12≦(N_Sec%16)<16のセクタ番号に該当するデータを記録する。
上記のようにストライピングされるメモリカードドライブにおいて、
(a)(ATAのライトコマンドの先頭セクタ番号)%16 =0
(b)(1ライトコマンドにかかるライトセクタ数)%16 =0
に限定すると、4枚のメモリカードには必ず同時にセクタの書き込みが発生するため、各メモリカードが受け付けるライトコマンド数は一定になる。
次に個別のメモリカードの書き込み処理について図9のフローチャートを参照しつつ説明する。図9のフローチャートにおいて、ステップS1でライトコマンドかどうかを判別し、ライトコマンドであればステップS2に進む。
ステップS2において、アドレス変換テーブル23を読み出し、ライトコマンドに含まれる論理ブロックに割り当てられている物理ブロックを検出する。
ステップS3において、検出した物理ブロックに未記録ページが存在するかを検出する。
ステップS4において、未記録ページが存在する場合は、未記録ページにライトコマンドのデータを書き込み、処理を終える。
ステップS5において、未記録ページが存在しない場合は、消去可能な物理ブロックをブロック管理テーブル24より抽出する。
ステップS6において、抽出した新物理ブロックのデータを消去する。
ステップS7において、消去した新物理ブロックに、当該コマンドのデータを書き込む。
ステップS8において、アドレス変換テーブル23を更新し、ライトコマンドに係る論理ブロックと新物理ブロックとを対応付ける。
ステップS9において、アドレス変換テーブル23をフラッシュメモリ30に書き込む。
ステップS10において、ブロック管理テーブル24において、ステップS3で検出した物理ブロックを消去可能物理ブロックに、ステップS5で抽出した新物理ブロックを消去不可ブロックとなるように更新する。
上記のように、データを記録する際には、当該論理ブロックに割り当てられている物理ブロックに未記録ページが存在するか否かにより、処理は大きく異なる。
次に、上記のステップS4において、データの書き込み中に書き込みエラーが発生した場合には、図10のフローチャートに進んでエラー処理が行われる。
ステップS11において、消去可能な物理ブロックをブロック管理テーブル24より抽出する。
ステップS12において、抽出した新物理ブロックのデータを消去する。
ステップS13において、書き込みエラーが発生した元の物理ブロックの書き込む以前に記録されていたデータを新物理ブロックにコピーする。
ステップS14において、ライトコマンドの書き込むべきデータを新物理ブロックに書き込む。
ステップS15において、アドレス変換テーブル23を更新し、ライトコマンドに含まれる論理ブロックと新物理ブロックとを対応付ける。
ステップS16において、アドレス変換テーブル23をフラッシュメモリ30に記録する。
ステップS17において、ブロック管理テーブル24において、新物理ブロックと、エラーが発生した物理ブロックを消去不可ブロックに更新する。またエラーが発生したブロックをバッドブロックとして別途管理する。
上記に説明したように、エラーが発生した場合は、現物理ブロックのデータを新物理ブロックにコピーする処理が発生するため、新たに新物理ブロックを抽出し、アドレス変換テーブル23を更新する処理が発生する。
図5の構成のメモリカードドライブの書き込み処理において、書き込みエラー発生がない場合の動作について詳細に説明する。ホスト機器は、
(a)(ライトコマンドの先頭セクタ番号)%16=0
(b)(1ライトコマンドにかかるライトセクタ数)%16=0
を満たすべく、8kB単位でライトコマンドコマンドを発行して書き込んでいく。
例えば、セクタ0より8kB毎に連続してライトコマンドを発行する。フラッシュメモリ30の物理ブロックサイズは64kBであるので、8kBのデータ書き込みのライトコマンドを32回(64*4/8)発行すると、次のライトコマンドではデータは新規の物理ブロックに書き込まれることになる。つまり、下記(c)の条件を満たすときに、ステップS1〜ステップS3,ステップS5〜ステップS10の処理が発生する。
(c)(コマンド発行回数)%32=1
逆に(c)を満たさない回数での書き込みは、ステップS1〜ステップS4のみの処理で終了となる。
また、ステップS8のアドレス変換テーブルを記録する物理ブロックの更新について説明する。32回のライトコマンドがあれば物理ブロックが更新され、これに伴いアドレス管理テーブルに割り当てられた物理ブロックも1ページを更新する。従って1024回(=32×32)のライトコマンドが発行されると、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックの全32ページが記録済みになる。そして、次のライトコマンドが発行されると、ブロック管理手段25はフラッシュメモリ30の第2領域31−2から降順に1物理ブロックを抽出し、抽出した物理ブロックを消去し、消去した物理ブロックの最初のページにアドレス管理テーブルを書き込む。従ってエラーが発生していない場合には、(a)(b)のルールに従ってライトコマンドを発行していれば、アドレス管理テーブルの物理ブロックの更新は、全メモリカード13〜16で同時にかつ定期的に発生する。この場合、アドレス管理テーブルのブロック更新に伴う転送レートの劣化は最小となる。
次に、4枚のメモリカードのうち、1枚のメモリカードに書き込みエラーが発生した場合の動作について、図11を参照にしながら詳細に説明する。図11において左端から順次メモリカード13,14,15,16のアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの状態を示す。また図11(a)は(N−2)回目の書き込みにおいて、メモリカード16のフラッシュメモリにデータを記録しているときに書き込みエラーが発生したとする。書き込みエラーが発生した場合は、フラッシュ制御手段28はその旨を更新検出手段26に伝える。余分にアドレス変換テーブルの更新が発生するため、図11(a)に示すように、右端のメモリカード16は、1ページ分余分にアドレス変換テーブルが書き込まれている。本実施の形態では、更新検出手段26はステップS4に分岐しているときに書き込みエラーがあれば、アドレス変換テーブルの更新を検出する。そしてインターフェイス21を介してメモリカードコントローラ12にこの情報を伝送する。ライトコマンド終了のステータスにおいて、アドレス変換テーブルの更新の有無を伝送するので、メモリカードコントローラ12は右端のメモリカード16にアドレス変換テーブルの更新が余分に発生したことを認識できる。
このときメモリカードコントローラ12は、他の3つのメモリカード13,14,15にアドレス変換テーブル更新コマンドを発行する。アドレス変換テーブル更新コマンドを受信したメモリカード13,14,15は、夫々現在のアドレス変換テーブルを読み出し、図11(b)に矢印で示すように次のページにアドレス変換テーブルを書き込む。これにより、全メモリカードのアドレス管理テーブルを格納している物理ブロックの記録済みページ数を同一にすることができる。この場合の各メモリカードの揮発性メモリに保持されているアドレス管理テーブル23をフラッシュメモリに再度書き込むようにしてもよい。またいずれかのメモリカードからアドレス変換テーブルの更新を検出したことが送信されたときに、メモリカードコントローラ12は外部インターフェイス11を介して外部のホスト機器にこの更新を伝送し、ホスト機器よりアドレス変換テーブル更新コマンドを発行するようにしてもよい。
図11(c)は、アドレス管理テーブルの(N−1)回目の書き込みにおいて、全メモリカード13〜16のアドレス管理テーブルを格納する物理ブロックの記録済みページ数に空きがなくなった場合を示す。
図11(d)は、アドレス管理テーブルのN回目の更新が発生し、全メモリカード同時に、(ステップS5)〜(ステップS10)の処理がなされた場合を示す。このように本実施の形態では全メモリカードに同時にアドレス管理テーブルを保持する物理ブロックの更新が行われる。
アドレス変換テーブルの更新の影響について、定量的に説明する。フラッシュメモリの物理ブロックの消去時間をTe、2kBのページのプログラム時間(書き込み時間)をTpとする。各物理ブロックの容量は64kB、物理ブロックのページ数は32ページとする。フラッシュメモリを内蔵したメモリカードを4枚実装したメモリカードドライブ10に128kBのデータを書き込む場合の処理時間の平均値を求める。128kBのデータは各メモリカード13〜16に32kBづつ書き込まれる。フラッシュメモリの各物理ブロックの容量は夫々64kBなので、128kBのライトコマンドでは、1/2の割合で(ステップS5)〜(ステップS10)の処理が必要となる。また、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックの更新は1/64(=1/(2*32))の割合で発生する。よって、128kBのライトコマンドにかかる処理時間の平均値Twは次式(1)で示される。
Tw=1/2*Te+16*Tp+1/64*Te+1/2*Tp ・・・(1)
式(1)の右辺第1項は、128kBのデータを2回書き込むと、1回物理ブロックの消去が発生することを示す。
右辺第2項は、128kBのデータの書き込みでは、各メモリカードあたり、16ページの書き込み動作が発生することを示す。
右辺第3項は、128kBのデータを64回書き込むと、アドレス変換テーブルを記録する物理ブロックを別の物理ブロックに移すための消去が発生することを示す。
また右辺第4項は、128kBのデータを2回書き込むと、アドレス変換テーブルを記録している物理ブロック内でテーブルの更新が発生することを示す。
次に、書き込みエラーが発生し、本実施の形態で説明した処理を実施しなかった場合の128kBのデータのライトコマンドにかかる処理時間の平均値Twaを式(2)に示す。
Twa= 1/2*Te+16*Tp+4/64*Te+1/2*Tp ・・・(2)
式(2)に示すように、右辺の第3項が式(1)に比較して4倍になる。ここでフラッシュメモリの物理ブロックの消去にかかる時間を1ページの書き込み時間の64倍とする。
Te=64*Tp
これを(1),(2)に代入したものを夫々式(3),(4)に示す。
Tw=49.5*Tp ・・・(3)
Twa=52.5*Tp ・・・(4)
式(3)は式(4)と比較すると、6%程度の劣化が生じていることがわかる。
また、転送にかかる時間の最大値Tw_Maxを式(5)に示す。
Tw_Max = Te+Tp+Te+Tp=130*Tp ・・・(5)
式(5)に示すように、最大値は、平均値の約2.6倍の時間を要する。
従来では転送時間が最大値となる場合4回連続して発生する可能性があったが、本実施の形態では、前記最大値が発生する周期は64回に1回であり、k回の書き込みエラーがあってもその周期は(64−k)回に1回である。従って映像信号などのリアルタイム記録に対応する場合には、転送レートの変動に対応するバッファメモリの容量を小さくすることができる。
さらに式(1)、(2)は、アドレス変換テーブルにかかる第3項と第4項の値が大きくなれば、その効果は大きいことを示す。たとえば、メモリカードの物理ブロック数とアドレス変換テーブルのサイズとは比例するので、メモリカードの容量に比例して大きくなっていく。例えばアドレス変換テーブルが2ページに及ぶ場合には、効果は2倍になる。
以上説明したように、本実施の形態で示した構成により、各メモリカードのアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新を同期させることができるので、書き込み転送レートにおけるアドレス変換テーブルの更新の影響を最小限に抑えることができる。
なお、本実施の形態のメモリカードドライブは、メモリカード4枚のストライピング(RAID0)で実装したが、メモリカードの枚数、RAIDの構成については、これに限定されるものではない。また本実施の形態では、所定回数の書き込みコマンドが実行されると、不揮発性メモリの論物変換テーブルを更新するようなメモリカードを例にとって説明した。本発明はこれに限らず電源投入後に論物変換テーブルを揮発性メモリに展開し、その論物変換テーブルを不揮発性メモリに書き戻すメモリカードに対しても適用できる。
尚この実施の形態では更新検出手段は書き込みエラーによる余分のアドレス変換テーブルの更新のみを検出しているが、全てのアドレス変換テーブルの更新を検出するようにしてもよい。この場合にはメモリカードコントローラ12は並列に接続されている4つのメモリカードからほぼ同時にアドレス変換テーブルの更新が連絡されたときには何も処理を行わない。一方、一部のメモリカードからアドレス変換テーブルの更新が通知されたときに、他のメモリカードにアドレス変換テーブル更新コマンドを送出する。こうすれば並列接続されている4つのメモリカードのアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新を同期させることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、メモリカード4枚を制御するメモリカードドライブについて説明したが、フラッシュメモリを複数個制御するメモリカードであって、複数個のフラッシュメモリをR個のグループにわけ、前記グループごとに、メモリカードの内部で制御を行い、アドレス管理情報の更新のみを統合制御手段が管理するような構成であっても同様の効果が得られる。図12はこのような第2の実施の形態によるメモリカードを示すものである。本図において、メモリカード40は外部インターフェイス41、統合制御手段42を有している。また統合制御手段42には複数のメモリグループ、この場合には4つのメモリグループ43,44,45,46が接続される。各メモリグループは夫々フラッシュメモリ43a〜46aとメモリ制御部43b〜46bを有している。各メモリグループのメモリ制御部43b〜46bは、前述した第1の実施の形態のメモリ制御部20と同一のものである。このように複数のフラッシュメモリをグループに分け、グループ毎にメモリ制御部で制御を行うと共に、アドレス変換テーブルの更新に関して統合制御部によってアドレス変換テーブルの更新回数を常に同期させる。即ち統合制御手段は、各メモリグループのアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの書き込みページ数が同一になるように、書き込みページ数が少ない前記メモリグループのメモリ制御部に、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行する。これによってアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新がメモリグループ毎にばらつくことなく一斉に更新されるため、転送レートの低下を避けることができる。
本発明に係るメモリカードドライブは、メモリカードへの書き込み時における転送レートを高めることができるため、動画データの記録という用途にメモリカードを用いる場合等に最適である。動画データの記録という用途に適していることから、映像機器の製造に関連する映像機器産業にて利用される可能性が高い。
従来のメモリカードドライブの構成を示す図 フラッシュメモリを構成する物理ブロックの構成図 書き込みエラーが発生した場合の修復動作の説明図 従来における、書き込みエラー発生後の処理フローを示す図 本発明の第1の実施の形態によるメモリカードドライブの構成の一例を示す図 本発明のメモリカードドライブで用いられるメモリカードの内部構成図 本実施の形態のメモリカードのフラッシュメモリの領域説明図 本実施の形態のアドレス変換テーブルの一例を示す図 本実施の形態のデータ書き込み処理を示すフローチャート 本実施の形態の書き込みエラーがあったときのフローチャート 本実施の形態における、書き込みエラー発生後の処理フローを示す図 本発明の第2の実施の形態によるメモリカードの構成を示す図
符号の説明
10 メモリカードドライブ
11,41 外部インターフェイス
12 メモリカードコントローラ
13〜16 メモリカード
20,43b〜46b メモリ制御部
21 インターフェイス
22 コマンド解析手段
23 アドレス変換テーブル
24 ブロック管理テーブル
25 ブロック管理手段
26 更新検出手段
27 更新コマンド検出手段
28 フラッシュ制御手段
30,43a〜46a フラッシュメモリ
42 統合制御手段
43〜46 メモリグループ

Claims (11)

  1. 不揮発性メモリ、及び前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部を有する複数のメモリグループと、
    前記メモリグループに接続され、前記メモリグループにデータを書き込み読み出す統合制御手段と、を具備するメモリカードであって、
    前記メモリグループの前記メモリ制御部は、
    ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、
    前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、
    前記アドレス変換テーブルの物理ブロックが更新されたときに、その旨を検出して外部に出力する更新検出手段と、
    外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するものであり、
    前記統合制御手段は、各メモリグループのアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの書き込みページ数が同一になるように、前記書き込みページ数が少ない前記メモリグループのメモリ制御部に、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行するメモリカード。
  2. 前記メモリグループは、
    アドレス変換テーブル更新コマンドを受信したときに、前記不揮発性メモリより前回更新したアドレス変換テーブルを読み出し、次のアドレス変換テーブルとして前記不揮発性メモリに書き込む請求項1に記載のメモリカード。
  3. メモリ制御部のブロック管理手段は、
    不揮発性メモリの特定の物理ブロックにページ単位に追記され、前記特定の物理ブロックの全ページが書き込み済みになった場合は、消去可能な新規物理ブロックを抽出して消去し、新規物理ブロックの最初のページより順番に前記アドレス変換テーブルを書き込む請求項1又は2に記載のメモリカード。
  4. 前記更新検出手段は、
    空き領域にある物理領域にデータを書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して外部に出力するものである請求項1〜3のいずれかに記載のメモリカード。
  5. 不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部と、を具備するメモリカードであって、
    前記メモリ制御部は、
    ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、
    前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、
    前記アドレス変換テーブルの物理ブロックが更新されたときに、その旨を外部に出力する更新検出手段と、
    外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するメモリカード。
  6. 前記ブロック管理手段は、
    前記更新コマンド検出手段よりアドレス変換テーブル更新コマンドが与えられたときに、前記不揮発性メモリより前回更新したアドレス変換テーブルを読み出し、次のアドレス変換テーブルとして前記不揮発性メモリに書き込む請求項5に記載のメモリカード。
  7. 前記ブロック管理手段は、
    前記アドレス変換テーブルを不揮発性メモリの特定の物理ブロックにページ単位に追記し、前記特定の物理ブロックの全ページが書き込み済みになった場合は、新規物理ブロックの最初のページより順番に前記アドレス変換テーブルを書き込むものである請求項5又は6に記載のメモリカード。
  8. 前記更新検出手段は、
    空き領域のある物理ブロックにデータ書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して出力するものである請求項5〜7のいずれかに記載のメモリカード。
  9. 複数のメモリカードと、
    前記複数のメモリカードの書き込みを並列に制御するメモリカードコントローラと、を具備するメモリカードドライブであって、
    前記メモリカードは、
    不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリを制御するメモリ制御部と、を具備するメモリカードであって、
    前記メモリ制御部は、
    ホスト機器が発行するコマンドの論理ブロックと前記不揮発性メモリの物理ブロックとの対応を示すアドレス変換テーブルと、
    前記ホスト機器からライトコマンドが与えられたときに、前記アドレス変換テーブルから論理ブロックに対応する物理ブロックを参照して当該物理ブロックに空き領域があればその物理ブロックにデータを書き込み、空き領域がなければ新規物理ブロックにデータを書き込むと共に前記アドレス変換テーブルを更新し、前記アドレス変換テーブルを前記不揮発性メモリに書き込むブロック管理手段と、
    アドレス変換テーブルが更新されたときに、その旨を検出して前記メモリカードコントローラに出力する更新検出手段と、
    外部から与えられたアドレス変換テーブル更新コマンドを検出して、前記ブロック管理手段に前記アドレス変換テーブル更新コマンドを伝える更新コマンド検出手段と、を具備するものであり、
    前記メモリカードコントローラは、
    各メモリカードのアドレス変換テーブルを格納している物理ブロックの書き込みページ数が同一になるように、特定のメモリカードに、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行することを特徴としたメモリカードドライブ。
  10. 前記メモリ制御部の更新検出手段は、
    空き領域のある物理ブロックにデータ書き込む際に書き込みエラーが検出されたときに、エラー検出に伴うアドレス変換テーブルの物理ブロックの更新のみを検出して前記メモリカードコントローラに出力する請求項9記載のメモリカードドライブ。
  11. 前記メモリカードコントローラは、
    並列に接続されている前記複数のメモリカードのうちいずれかのメモリカードからのみアドレス変換テーブル更新の情報が伝えられたときに、その他のメモリカードに、アドレス変換テーブル更新コマンドを発行する請求項9又は10に記載のメモリカードドライブ。
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JP2012174086A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Hitachi Ltd 記憶装置およびそれを搭載した計算機

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