JP2009282768A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009282768A
JP2009282768A JP2008134420A JP2008134420A JP2009282768A JP 2009282768 A JP2009282768 A JP 2009282768A JP 2008134420 A JP2008134420 A JP 2008134420A JP 2008134420 A JP2008134420 A JP 2008134420A JP 2009282768 A JP2009282768 A JP 2009282768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
price
car
statistical
vehicle
automobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008134420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5280737B2 (ja
Inventor
Susumu Fujii
進 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2008134420A priority Critical patent/JP5280737B2/ja
Publication of JP2009282768A publication Critical patent/JP2009282768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5280737B2 publication Critical patent/JP5280737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置3は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と自動車の年式と自動車の状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得部31と、落札された自動車の年式から得られる経過年数における自動車の基準価格を、自動車の落札価格と状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出部33と、算出された基準価格を統計することによって、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する統計価格算出部35とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続された情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
一般に、ユーザにおいて新車を購入しようとする場合、ユーザは、新車を取り扱う購買代理店または販売代理店から所望の新車を購入する。ここで、購買代理店は、メーカの立場に立ってどう売りたいかを考えることに主眼を置いた販売代理店とは異なり、ユーザ(消費者)の立場に立ってどう買いたいかを考えることに主眼を置いた代理店である。このため、購買代理店は、一つのメーカの自動車だけでなく、複数のメーカの自動車を取り扱っている。近年、このような購買代理店が増えつつある。そこで、以下では、販売代理店の代わりに、購買代理店から新車を購入する場合について説明する。
ここで、上記のような購買代理店において、近年、例えば、新車の3〜6年後の買取価格を保証しつつ、当該新車を販売するビジネスが行われている(例えば、特許文献1および2参照)。ここで、買取保証価格は、新車の3〜6年後の下取査定基準価格のことをいい、いわゆる将来の自動車の価値を示す価格である。つまり、買取保証価格は、特段の事情がない限り、購買代理店において新車の3〜6年後の買取価格を保証するものである。なお、ここでいう特段の事情とは、例えば、走行距離が予め定められた規定距離以上であること、事故によって損傷を受けていること、レース使用に改造されていること等である。これにより、新車を購入しようとするユーザは、購買代理店により提示された買取保証価格を参酌しつつ、購買代理店から新車を購入することが可能となる。
例えば、新車の販売価格が100万円、3年後の買取保証価格が55万円(つまり、買取保証率が55%)であった場合に、ユーザは、当該新車の購入時において、例えば、72回払い(月に1回、返済期間6年)のローンを組むことができる。ここで、購買代理店において3年後の買取保証率が55%と設定されているため、ユーザは、新車の購入から3年後に55万円にて売却することにより、その時点で残っている残価が相殺されるように、新車の購入時に72回払いのローンを組むことができる。これにより、例えば、3年後に買取保証価格にて売却すればローンが完済できるため、容易に次の新車へ乗り換えることができる。また、3年後に買取保証価格にて売却せずに、自動車を乗り続ける場合であっても、新たにローンを組み直す必要がないため、購買代理店とユーザとの間でトラブルが生じることもない。
ところで、上記の買取保証価格(買取保証率)は、特段の事情がない限り、購買代理店において新車の3〜6年後の買取価格(買取率)を保証するものであるため、購買代理店において、車種、グレード、車体の色毎に詳細かつ慎重に設定する必要がある。すなわち、例えば、3年後に中古車市場において大きく値下がりする自動車に対して、高い買取保証率を設定すれば、購買代理店において大きな損失を被ることになるからである。このため、従来においては、購買代理店の調査員が、全国各地で開催されている自動車のオークション会場に出向き、あるいは、オークションの主催者が発行する情報誌を購入し、オークションに出品された自動車の取引内容を詳細に調査する必要があった。そして、購買代理店の調査員は、この調査結果を纏めることにより、中古車市場における動向を把握しつつ、最終的には自身の経験則またはノウハウに基づいて、自動車の車種、グレード、車体の色毎に買取保証率を設定していた。
特開2002−149778号公報 特開2002−215898号公報
しかしながら、上記従来の方法においては、購買代理店の調査員が、オークションに出品された自動車の取引内容を詳細に調査することにより、中古車市場における動向を把握しつつ、最終的には自身の経験則またはノウハウに基づいて買取保証率を設定していたため、購買代理店の調査員において、たいへん手間がかかる。すなわち、近年の自動車の多種多様化により、これら全ての車種、グレード、車体の色毎に買取保証率を設定するのは容易な作業ではない。また、購買代理店においても、買取保証率を設定するために、調査員に支払うべき人件費が増大する。さらに、上記従来の方法においては、買取保証率の設定にあたり、購買代理店の調査員の個人の力量に大きく依存していたため、経験豊富な調査員が退職した場合には、適切な買取保証率を設定することができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における情報処理装置は、オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続された情報処理装置であって、前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得部と、前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出部と、前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該情報処理装置からアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出部とを備える。
本発明の情報処理装置によれば、データ取得部は、取引内容管理装置からネットワークを介して、落札された自動車毎に取引内容データを取得する。ここで、取引内容データは、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含むデータである。そして、基準価格算出部は、落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出する。基準価格算出部は、算出した経過年数における自動車の基準価格を、自動車の落札価格と、状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する。そして、統計価格算出部は、落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する。統計価格算出部は、算出した統計価格を、当該情報処理装置からアクセス可能な統計価格記録部へ記録する。これにより、調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができる。
上記目的を達成するために本発明における情報処理方法は、オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続されたコンピュータが処理を実行する情報処理方法であって、前記コンピュータが備えるデータ取得部が、前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得工程と、前記コンピュータが備える基準価格算出部が、前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出工程と、前記コンピュータが備える統計価格算出部が、前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該コンピュータからアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出工程とを含む。
上記目的を達成するために本発明におけるプログラムは、オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムであって、前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得処理と、前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出処理と、前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該コンピュータからアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出処理とを前記コンピュータに実行させる。
なお、本発明における情報処理方法およびプログラムは、上記の情報処理装置と同様の効果を得る。
以上のように、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムは、調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態において、前記情報処理装置は、自動車の経過年数毎にそれぞれ対応付けられており、当該経過年数において統計的に妥当な基準走行距離と、所定距離当たりの補正金額とが記録された補正値記録部をさらに備え、前記基準価格算出部は、算出した自動車の経過年数に対応する基準走行距離を、前記補正値記録部から読み出し、読み出した基準走行距離と、前記状態情報が示す落札された自動車の走行距離と、前記補正値記録部に記録された所定距離当たりの補正金額とに基づいて、走行距離の補正価格を算出する態様とするのが好ましい。これにより、基準価格算出部は、基準走行距離に応じた基準価格となるように、走行距離の補正価格を算出することが可能となる。
本発明の実施形態において、前記補正値記録部には、車体の色が基準色の場合に補正値が0となるように、車体の色毎に補正値がそれぞれ記録されており、前記基準価格算出部は、前記状態情報が示す車体の色に対応する補正値を、前記補正値記録部から読み出し、読み出した補正値を指標とすることによって、車体の色の補正価格を算出する態様とするのが好ましい。これにより、基準価格算出部は、基準色に応じた基準価格となるように、車体の色の補正価格を算出することが可能となる。
本発明の実施形態において、前記統計価格算出部は、前記落札された自動車毎に算出された基準価格のうち、基準価格の高い上位N個(Nは1以上の整数)の基準価格と、基準価格の低い下位N個(Nは1以上の整数)の基準価格とを除いた残余の基準価格の平均を算出することによって、自動車の統計価格を算出する態様とするのが好ましい。これにより、統計価格算出部は、例外的な基準価格を除いた上で、自動車の統計価格を算出することが可能となる。
本発明の実施形態において、前記情報処理装置は、前記統計価格記録部に記録された自動車の統計価格と、自動車の販売価格とを指標とすることによって、自動車の経過年数毎に前記買取保証率をそれぞれ算出し、算出した買取保証率を、当該情報処理装置からアクセス可能な買取保証率記録部へ記録する買取保証率算出部をさらに備える態様とするのが好ましい。これにより、買取保証率算出部は、自動車の統計価格と自動車の販売価格とを指標とすることによって、買取保証率を算出することが可能となる。なお、買取保証率は、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示している。
本発明の実施形態において、前記情報処理装置は、所定の返済期間内に、自動車を購入するための元金を返済するためのローンを設定するローン設定部をさらに備え、前記ローン設定部は、前記元金、および前記返済期間における返済回数が同一であっても、前記買取保証率が高い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が大きくなるように、前記買取保証率が低い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が小さくなるように、前記元金に対して金利を設定する態様とするのが好ましい。すなわち、元金を早く返済しているユーザに対しては、支払うべき利子が小さく、かつ、元金を遅く返済しているユーザに対しては、支払うべき利子が大きくなる。これにより、ユーザ間の公平を図ることができる。
本発明の実施形態において、前記ローン設定部は、前記返済期間内の所定の経過年数において、当該経過年数における買取保証率を、前記買取保証率記録部から読み出し、読み出した買取保証率から得られる買取保証価格が、当該経過年数において返済すべき元金となるように、ローンを設定する態様とするのが好ましい。これにより、当該経過年数において買取保証価格にて自動車を売却すればローンが完済できるため、ユーザは、容易に次の自動車へ乗り換えることができる。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信システム1は、取引内容管理装置2a〜2c、情報処理装置3、および閲覧装置4を備えている。取引内容管理装置2a〜2c、情報処理装置3、および閲覧装置4は、ネットワークNを介して互いに接続されている。ネットワークNは、例えば、インターネットであって、取引内容管理装置2a〜2c、情報処理装置3、および閲覧装置4は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)等、予め定められたプロトコルで相互に通信できる。なお、ネットワークNは、インターネットの代わりに、イーサネット(登録商標)、無線LAN等であってもよい。
図1では、説明の簡略化のために、取引内容管理装置2a〜2cを3台、情報処理装置3を1台、および閲覧装置4を1台図示したが、通信システム1を構成する取引内容管理装置2a〜2c、情報処理装置3、および閲覧装置4の数は任意である。また、通信システム1上に、他のクライアント、各種のサーバ(Webサーバ、メールサーバ、ホームページサーバ、プロキシサーバ、DNSサーバ、DHCPサーバ等)が存在していてもよい。
取引内容管理装置2a〜2cは、オークションに出品された自動車の取引内容を管理する装置である。このため、本実施形態に係る取引内容管理装置2a〜2cは、全国各地で開催されているそれぞれのオークション会場に備えられている。本実施形態においては、取引内容管理装置2aは、大阪府で開催されたオークション会場に備えられている。また、取引内容管理装置2bは、広島県で開催されたオークション会場に備えられている。さらに、取引内容管理装置2cは、東京都で開催されたオークション会場に備えられている。ここで、本実施形態においては、全国のディーラ、販売代理店、購買代理店等が、中古車の売買のために、全国各地で開催されているオークションを利用している。なお、取引内容管理装置2a〜2cには、例えば、オークションの終了時に、オークションの主催者によって、オークションに出品された自動車の取引内容が格納される。
情報処理装置3は、例えば、ユーザに対して自動車の販売を行う購買代理店に備えられており、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバマシン、ワークステーション等のコンピュータ1台または複数台で構成される。情報処理装置3は、データ取得部31、補正値記録部32、基準価格算出部33、基準価格記録部34、統計価格算出部35、統計価格記録部36、買取保証率算出部37、買取保証率記録部38、およびローン設定部39を備えている。
ここで、上記のデータ取得部31、基準価格算出部33、統計価格算出部35、買取保証率算出部37、およびローン設定部39の各機能は、コンピュータが備えるCPU等の演算装置が所定のプログラムを実行することによって実現される。したがって、上記の各機能をコンピュータで実現するためのプログラムまたはそれを記録した記録媒体も本発明の一実施態様である。また、補正値記録部32、基準価格記録部34、統計価格記録部36、および買取保証率記録部38は、コンピュータの内蔵記憶装置またはこのコンピュータからアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して、落札された自動車毎に取引内容データを取得する。ここで、取引内容データは、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含むデータである。なお、状態情報には、落札された自動車の走行距離、車体の色、装備品、評価点、および車検の少なくとも1つを含む。本実施形態においては、情報処理装置3の管理者が、月に1回、情報処理装置3の図示しない入力デバイス(例えば、マウス、キーボード、音声認識装置等)を用いて指示することにより、データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して取引内容データを取得する。なお、データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cを監視することにより、取引内容管理装置2a〜2cに格納された取引内容データが更新された場合に、更新された取引内容データを取得するようにしてもよい。
図2は、データ取得部31により取得された取引内容データのデータ構造の一例を示す。図2に示すように、取引内容データDには、出品ナンバーD1と、落札日D2と、落札価格D3とを含んでいる。図2に示す例では、出品ナンバーが「1」であって、2007年12月10日に、1,790,000円で落札されたことを示している。また、取引内容データDには、落札された自動車を示す情報として、製造元のメーカD4と、車名(車種)D5と、グレードD6と、型式番号D7と、年式D8とをさらに含んでいる。
また、取引内容データDには、落札された自動車の状態に関する情報(状態情報)として、走行距離D9と、車体の色D10と、装備品D11と、評価点D12と、次回車検日D13と、その他D14とをさらに含んでいる。図2に示す例では、走行距離が25,000km、車体の色が黒であって、かつ、ツインサンルーフ、カーナビゲーションシステム、皮シート、ETCが装備されていることを示している。また、評価点が「A」であることを示している。ここで、本実施形態においては、評価点は、S,A,B,C,D,Eの6段階であって、Sが最も評価が高く、Eが最も評価が低い。なお、評価点には、さらに、内装点と外装点とが含まれていてもよい。また、次回の車検日が平成20年6月であって、かつ、ワンオーナ、点検簿と修理履歴が無いことを示している。
なお、取引内容データDには、上記の情報D1〜D14以外に、どこのオークション会場で取引されたかを示す情報、購入者の情報、元の所有者の情報等が含まれていてもよい。
このように、データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して、落札された自動車毎に取引内容データを取得する。データ取得部31は、落札された自動車毎に取得した取引内容データを、基準価格算出部33へ出力する。
補正値記録部32は、補正価格を算出するための指標となる補正値を、走行距離、車体の色、装備品、評価点、車検、その他毎にそれぞれ記録する。なお、補正価格については後述する。本実施形態においては、補正値記録部32には、走行距離の補正値として、3年後の基準走行距離「30,000」kmと、4年後の基準走行距離「40,000」kmと、5年後の基準走行距離「50,000」kmと、6年後の基準走行距離「60,000」kmと、1km当たりの補正金額「12」円とが記録されている。なお、上記の基準走行距離は、新車から3〜6年後に一般的に走行すると考えられる距離を示している。つまり、上記の基準走行距離は、自動車の経過年数において、統計的に妥当な走行距離を示している。
また、補正値記録部32には、車体の色の補正値として、各色毎に補正率が記録されている。本実施形態においては、補正値記録部32には、車体の色の補正率として、白色「0」%と、黒色「−1」%と、青色「2」%と、茶色「3」%と、シルバー「2」%と、赤色「5」%とが記録されている。つまり、白色が補正率「0」%であるので、本実施形態においては、基準色は白色となる。
また、補正値記録部32には、装備品の補正値として、各装備品毎に補正金額が記録されている。本実施形態においては、補正値記録部32には、装備品の補正金額として、ナビゲーションシステム「−50,000」円と、バックカメラ「−10,000」円と、ツインサンルーフ「−80,000」円と、サンルーフ「−30,000」円と、皮シート「−60,000」円と、ETC「−5000」円とが記録されている。なお、本実施形態においては、装備品の補正金額は、販売店から装備品を新規に購入した場合における、新規購入価格の−40%となるように、補正値記録部32に記録されている。
また、補正値記録部32には、評価点の補正値として、各評価点毎に補正率が記録されている。本実施形態においては、補正値記録部32には、評価点の補正率として、評価点S「2」%と、評価点A「0」%と、評価点B「−1」%と、評価点C「−2」%と、評価点D「−3」%と、評価点E「−4」%とが記録されている。つまり、評価点Aが補正率「0」%であるので、本実施形態においては、基準となる評価点は「A」となる。また、本実施形態においては、補正値記録部32には、車検の補正値として、1月当たりの補正金額「4,000」円が記録されている。さらに、本実施形態においては、補正値記録部32には、その他の補正値として、ワンオーナである場合の補正金額「−17,900」円、修理履歴がある場合の補正金額「50,000」円等が記録されている。なお、ワンオーナは、新車登録後、一人だけが所有していたことを示す。
ここで、本実施形態においては、上記の補正値は、情報処理装置3の管理者が、入力デバイスを用いて操作することにより、補正値記録部32へ記録される。また、補正値記録部32に記録された補正値は、情報処理装置3の管理者が、入力デバイスを用いて操作することにより、新たな補正値へ更新される。なお、データ取得部31により取得された取引内容データに基づいて、補正値記録部32に記録された補正値が更新されるようにしてもよい。
なお、図1に示す例では、1つのハードウェア(補正値記録部32)内に、走行距離、車体の色、装備品、評価点、車検、その他の補正値がそれぞれ記録されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、走行距離、車体の色、装備品、評価点、車検、その他毎に、異なるハードウェアに、補正値がそれぞれ記録されるようにしてもよい。この場合、異なるハードウェアにそれぞれの補正値が記録されるので、情報処理装置3の管理者において補正値の管理が容易となる。また、車種のグレード毎に補正値記録部32が備えられていてもよい。車種のグレード毎に補正値記録部32が備えられていれば、基準価格算出部33において、より適切な自動車の基準価格を算出することが可能となる。
基準価格算出部33は、まず、データ取得部31により取得された取引内容データに基づいて、落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出する。ここで、本実施形態に係る基準価格算出部33は、図2に示す取引内容データDに対応する自動車の経過年数を算出するものとする。なお、現在の年月は平成20年2月であるものとする。このような場合において、基準価格算出部33は、現在の年月(平成20年2月)から、落札された自動車の年式「H17.6」が示す年月(平成17年6月)を引いた値(差分値)を算出する。ここでは、基準価格算出部33は、差分値「2年8月」を算出する。
ところで、基準価格算出部33には、自動車の経過年数を算出するために、次のルールが予め記録されている。つまり、算出した差分値が3年未満であれば、自動車の経過年数は3年であるというルールである。また、算出した差分値が3年以上4年未満であれば、自動車の経過年数は4年であるというルールである。また、算出した差分値が4年以上5年未満であれば、自動車の経過年数は5年であるというルールである。さらに、算出した差分値が5年以上6年未満であれば、自動車の経過年数は6年であるというルールである。このように、これらのルールに従えば、上記にて算出した差分値「2年8月」は3年となるので、基準価格算出部33は、自動車の経過年数3年を算出する。なお、上記の自動車の経過年数の3〜6年はあくまで一例であって、これに限定されない。また、上記のルールもあくまで一例であって、これに限定されない。
基準価格算出部33は、上記にて算出した経過年数における自動車の基準価格を、自動車の落札価格と、補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する。なお、補正価格は、補正値記録部32に記録された補正値と、データ取得部31により取得された取引内容データが含む状態情報とから得られる価格である。つまり、本実施形態においては、下記の(式1)により、自動車の基準価格が算出される。
自動車の基準価格=落札価格+(走行距離の補正価格+車体の色の補正価格+装備品の補正価格+評価点の補正価格+車検の補正価格+その他の補正価格) ――― (式1)
すなわち、例えば、一般に、新車から3年経過しているにも関わらず、走行距離が短ければ(3年後の基準走行距離「30,000」kmよりも短ければ)、落札価格は高くなり、走行距離が長ければ(3年後の基準走行距離「30,000」kmよりも長ければ)、落札価格は低くなる。また、例えば、車体の色が黒色であれば、落札価格は高くなり、車体の色が白色、青色、茶色、シルバー、赤色となるに従って、落札価格は低くなる。つまり、一般に、車体の色は、黒色、白色、青色、茶色、シルバー、赤色の順に人気があるからである。また、車体に各種の装備品が備えられていれば落札価格は高くなり、車体に各種の装備品が備えられていなければ落札価格は低くなる。また、評価点が高ければ落札価格は高くなり、評価点が低ければ落札価格は低くなる。また、次回の車検日までに月数があれば落札価格は高くなり、次回の車検日までに月数がなければ落札価格は低くなる。また、ワンオーナであれば落札価格は高くなり、ワンオーナでなければ落札価格は低くなる。さらに、修理履歴がなければ落札価格は高くなり、修理履歴があれば落札価格は低くなる。このように、経過年数、車種、グレードが共に同じであっても、走行距離、車体の色、装備品、評価点、次回の車検日等に応じて、落札価格は変動する。このため、上記の(式1)のように、落札価格に対して補正価格で補正することで、基準価格算出部33は、自動車の基準価格を算出することができる。つまり、自動車の基準価格は、当該自動車の経過年数における標準的な価格を示す。
以下では、図2に示す取引内容データDに対応する自動車の基準価格を算出する場合について説明する。なお、図2に示す取引内容データDに対応する自動車の経過年数は、上記にて説明したように、3年である。
基準価格算出部33は、まず、走行距離の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、自動車の経過年数3年に対応する基準走行距離を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、基準価格算出部33は、補正値記録部32から基準走行距離「30,000」kmを読み出す。そして、基準価格算出部33は、取引内容データDが示す走行距離(実走行距離)「25,000」kmから、読み出した基準走行距離「30,000」kmを引くことにより、「−5000」kmを算出する。そして、基準価格算出部33は、算出した「−5000」kmに、走行距離の補正値である1km当たりの補正金額「12」円をかける。これにより、基準価格算出部33は、「−60,000」円を算出する。すなわち、基準価格算出部33は、走行距離の補正価格「−60,000」円を算出する。つまり、実走行距離が基準走行距離よりも短いので、基準価格算出部33は、基準走行距離に応じた基準価格となるように、走行距離の補正価格(マイナスの価格)を算出する。なお、仮に、実走行距離が基準走行距離よりも長い場合には、基準価格算出部33は、基準走行距離に応じた基準価格となるように、走行距離の補正価格(プラスの価格)を算出する。
次に、基準価格算出部33は、車体の色の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、取引内容データDが示す車体の色「黒色」に対応する補正率を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、基準価格算出部33は、補正値記録部32から補正率「−1」%を読み出す。なお、ここで、取引内容データDに対応する自動車の新車における販売価格が「2,835,000」円であったものとする。基準価格算出部33は、新車における販売価格「2,835,000」円に、補正率「−1」%をかける。これにより、基準価格算出部33は、「−28,350」円を算出する。すなわち、基準価格算出部33は、車体の色の補正価格「−28,350」円を算出する。つまり、黒色は白色よりも人気があるので、基準価格算出部33は、基準色(白色)に応じた基準価格となるように、車体の色の補正価格(マイナスの価格)を算出する。なお、仮に、車体の色が白色よりも人気のない青色、茶色、シルバー、赤色である場合には、基準価格算出部33は、基準色(白色)に応じた基準価格となるように、車体の色の補正価格(プラスの価格)を算出する。
そして、基準価格算出部33は、装備品の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、取引内容データDが示す装備品、すなわち、ツインサンルーフ、カーナビゲーションシステム、皮シート、ETCに対応する補正金額を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、基準価格算出部33は、補正値記録部32から、ツインサンルーフ「−80,000」円、カーナビゲーションシステム「−50,000」円、皮シート「−60,000」円、ETC「−5000」円をそれぞれ読み出す。基準価格算出部33は、読み出したこれらの補正金額の和を算出する。ここでは、基準価格算出部33は、「−195,000」円を算出する。すなわち、基準価格算出部33は、装備品の補正価格「−195,000」円を算出する。つまり、基準価格算出部33は、装備品が何も備えられていない場合における基準価格となるように、装備品の補正価格(マイナスの価格)を算出する。
そして、基準価格算出部33は、評価点の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、取引内容データDが示す評価点「A」に対応する補正率を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、基準価格算出部33は、補正値記録部32から補正率「0」%を読み出す。基準価格算出部33は、新車における販売価格「2,835,000」円に、補正率「0」%をかける。これにより、基準価格算出部33は、「0」円を算出する。すなわち、基準価格算出部33は、評価点の補正価格「0」円を算出する。つまり、基準価格算出部33は、基準となる評価点(評価点A)に応じた基準価格となるように、評価点の補正価格を算出する。
そして、基準価格算出部33は、車検の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、現在の年月(平成20年2月)から、取引内容データDが示す次回車検日「H20.6」(平成20年6月)を引いた値を算出する。ここでは、基準価格算出部33は、「−4」月を算出する。そして、基準価格算出部33は、算出した「−4」月に、車検の補正値である1月当たりの補正金額「4,000」円をかける。これにより、基準価格算出部33は、「−16,000」円を算出する。すなわち、基準価格算出部33は、車検の補正価格「−16,000」円を算出する。つまり、基準価格算出部33は、次回の車検までの月数がないとした場合における基準価格となるように、車検の補正価格を算出する。
そして、基準価格算出部33は、その他の補正価格を算出する。具体的には、基準価格算出部33は、取引内容データDが示すワンオーナに対応する補正金額を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、基準価格算出部33は、補正値記録部32から補正金額「−17,900」円を読み出す。すなわち、基準価格算出部33は、その他の補正価格「−17,900」円を算出する。つまり、基準価格算出部33は、ワンオーナでないとした場合における基準価格となるように、その他の補正価格を算出する。
以上、走行距離の補正価格は「−60,000」円、色の補正価格は「−28,350」円、装備品の補正価格は「−195,000」円、評価点の補正価格は「0」円、車検の補正価格は「−16,000」円、その他の補正価格は「−17,900」円となる。なお、落札価格は「1,790,000」円である(図2参照)。これらの補正価格と落札価格とを上記の(式1)に代入することによって、基準価格算出部33は、3年後の自動車の基準価格を算出することができる。すなわち、基準価格算出部33は、3年後の自動車の基準価格「1,488,750」円を算出する。
このように、基準価格算出部33は、データ取得部31により取得された取引内容データ毎(つまり、落札された自動車毎)に、自動車の基準価格を算出していく。基準価格算出部33は、算出した自動車の基準価格を、自動車の経過年数と、自動車を示す情報(製造元のメーカ、車名、グレード、型式番号)と対応付けて、基準価格記録部34へ記録していく。これにより、基準価格記録部34には、落札された自動車毎に、自動車の基準価格が記録される。
なお、上記では、基準価格算出部33は、上記の(式1)により、自動車の基準価格を算出する例について説明したが、これに限定されない。すなわち、基準価格算出部33は、走行距離の補正価格、車体の色の補正価格、装備品の補正価格、評価点の補正価格、車検の補正価格、およびその他の補正価格の少なくとも1つと、落札価格とを用いることにより、自動車の基準価格を算出してもよい。また、基準価格算出部33は、上記以外の補正価格を参酌することにより、自動車の基準価格を算出してもよい。
統計価格算出部35は、基準価格記録部34に記録された落札された自動車毎の基準価格を統計することによって、自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する。具体的には、統計価格算出部35は、まず、同じグレードであって、かつ同じ経過年数を示しているレコードを、基準価格記録部34から読み出す。そして、統計価格算出部35は、読み出したレコードを、基準価格の高い順あるいは基準価格の低い順に並び替える。統計価格算出部35は、並び替えたレコードのうち、基準価格の高い上位2%のレコードと、基準価格の低い下位2%のレコードとを除く。なお、2%の値はあくまで一例であって、これに限定されない。すなわち、並べ替えたレコードが500件あった場合に、統計価格算出部35は、基準価格の高い上位2%のレコード(上位10件のレコード)と、基準価格の低い下位2%のレコード(下位10件のレコード)とを除く。これにより、統計価格算出部35は、例外的なレコード(例外的な基準価格)を除くことが可能となる。そして、統計価格算出部35は、残りのレコードに含まれている基準価格の平均を算出することにより、自動車の統計価格を算出する。
このように、統計価格算出部35は、同じグレードの自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出していく。統計価格算出部35は、算出した統計価格を、自動車を示す情報(メーカ、車名、グレード、型式番号)と対応付けて、自動車の経過年数毎に統計価格記録部36へ記録していく。図3は、統計価格記録部36に記録されたデータの一例を示す図である。図3に示すように、統計価格記録部36には、メーカ、車名、グレード、型式番号、基準色、新車の販売価格、3年後の統計価格、4年後の統計価格、5年後の統計価格、および6年後の統計価格が記録されている。
ところで、本実施形態においては、情報処理装置3の管理者が、月に1回、情報処理装置3の入力デバイスを用いて指示することにより、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して取引内容データを取得している。このため、本実施形態に係る統計価格算出部35は、月に1回、同じグレードの自動車の統計価格を、新たに取得された取引内容データに基づいて、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することになる。すなわち、統計価格記録部36には、前月に、統計価格算出部35により算出された統計価格が記録されている。ここで、本実施形態に係る統計価格算出部35は、統計価格記録部36に記録された統計価格(前月までの統計価格)を、今月新たに算出した統計価格に全て更新するのではなく、以下の方法によって、統計価格記録部36に記録された統計価格を更新するようにしている。
すなわち、統計価格算出部35は、基準価格記録部34に同じグレードを示しているレコードが100件以上記録されていた場合には、前月までの統計価格に対して、今月新たに算出した統計価格の50%が反映されるように、統計価格記録部36に記録された統計価格を更新する。例えば、前月までの統計価格が「1,500,000」円であり、今月新たに算出した統計価格が「1,580,000」円であった場合を考える。この場合、統計価格算出部35は、今月新たに算出した統計価格「1,580,000」円から、前月までの統計価格「1,500,000」円を引くことにより、「80,000」円を算出する。統計価格算出部35は、算出した「80,000」円に、0.5(50%)をかけることにより、「40,000」円を算出する。そして、統計価格算出部35は、算出した「40,000」円に、前月までの統計価格「1,500,000」円を足すことにより、「1,540,000」円を算出する。つまり、統計価格算出部35は、統計価格記録部36に記録された前月までの統計価格「1,500,000」円を、算出した「1,540,000」円に更新する。
また、統計価格算出部35は、基準価格記録部34に同じグレードを示しているレコードが50件以上100件未満記録されていた場合には、前月までの統計価格に対して、今月新たに算出した統計価格の25%が反映されるように、統計価格記録部36に記録された統計価格を更新する。なお、統計価格算出部35は、基準価格記録部34に同じグレードを示しているレコードが50件未満記録されていた場合には、統計価格記録部36に記録された統計価格を更新することなく、翌月へ繰り越す。
このように、統計価格算出部35は、統計価格記録部36に記録された統計価格(前月までの統計価格)を、今月新たに算出した統計価格に全て更新するのではなく、同じグレードを示しているレコードの件数に応じて、前月までの統計価格に対して今月新たに算出した統計価格が反映されるようにしている。このため、統計価格記録部36には、適切な自動車の統計価格が記録されることになる。
買取保証率算出部37は、統計価格記録部36に記録された自動車の統計価格と、自動車の新車における販売価格とを指標とすることにより、自動車の新車における販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する。すなわち、買取保証率算出部37は、自動車の統計価格を、自動車の新車における販売価格で割ることにより、その割った値に対して、車体の色の補正率で補正することにより、自動車の経過年数毎の買取保証率をそれぞれ算出する。ここで、買取保証価格は、背景技術において説明したとおり、特段の事情がない限り、購買代理店において新車の3〜6年後の買取価格を保証する金額を示す。
ここで、以下では、買取保証率算出部37による買取保証率の算出処理について具体的に説明する。まず、統計価格記録部36には、メーカ「○○」、車名「△△」、グレード「AX」、型式番号「ABC−DEF10W」の自動車に対応して、当該自動車の新車の販売価格「2,835,000」円、3年後の統計価格「1,526,450」円、4年後の統計価格「992,250」円、5年後の統計価格「765,450」円、および6年後の統計価格「567,000」円がそれぞれ記録されているものとする(図3の先頭のレコード参照)。また、買取保証率算出部37は、メーカ「○○」、車名「△△」、グレード「AX」、型式番号「ABC−DEF10W」の自動車であって、かつ車体の色が「黒色」の場合の買取保証率を算出するものとする。
このような場合において、買取保証率算出部37は、3年後の統計価格「1,526,450」円を、新車の販売価格「2,835,000」円で割ることにより、「54」%を算出する。なお、ここでは小数第1位を四捨五入している。そして、買取保証率算出部37は、車体の色「黒色」に対応する補正率を、補正値記録部32から読み出す。ここでは、買取保証率算出部37は、補正値記録部32から補正率「−1」%を読み出す。そして、買取保証率算出部37は、算出した「54」%に、読み出した補正率「−1」%を引くことにより、3年後の買取保証率「55」%を算出する。
同様に、買取保証率算出部37は、4年後の統計価格「992,250」円を、新車の販売価格「2,835,000」円で割ることにより、「35」%を算出する。買取保証率算出部37は、算出した「35」%に、黒色の補正率「−1」%を引くことにより、4年後の買取保証率「36」%を算出する。また、買取保証率算出部37は、5年後の統計価格「765,450」円を、新車の販売価格「2,835,000」円で割ることにより、「27」%を算出する。買取保証率算出部37は、算出した「27」%に、黒色の補正率「−1」%を引くことにより、5年後の買取保証率「28」%を算出する。さらに、買取保証率算出部37は、6年後の統計価格「567,000」円を、新車の販売価格「2,835,000」円で割ることにより、「20」%を算出する。買取保証率算出部37は、算出した「20」%に、黒色の補正率「−1」%を引くことにより、6年後の買取保証率「21」%を算出する。
このように、買取保証率算出部37は、自動車の統計価格を、自動車の新車における販売価格で割ることにより、その割った値に対して、車体の色の補正率で補正することにより、買取保証率を算出している。これにより、同じグレードの自動車であっても、車体の色が黒色のように、人気のある色の自動車であれば買取保証率が高く、人気のない色の自動車であれば買取保証率は低くなる。買取保証率算出部37は、算出した買取保証率を、自動車を示す情報(メーカ、車名、グレード、型式番号)と、車体の色と対応付けて、自動車の経過年数毎に買取保証率記録部38へ記録していく。図4は、買取保証率記録部38に記録されたデータの一例を示す図である。図4に示すように、買取保証率記録部38には、メーカ、車名、グレード、型式番号、車体の色、新車の販売価格、3年後の買取保証率、4年後の買取保証率、5年後の買取保証率、および6年後の買取保証率が記録されている。
なお、上記では、データ取得部31が取引内容データを取得することによって、買取保証率算出部37は、自動車の経過年数毎に買取保証率をそれぞれ算出している。このため、新しく販売される新規車種の場合には、未だオークションに出品されていないため、新規車種の買取保証率は算出することができない。そのため、本実施形態に係る買取保証率算出部37は、次の機能を備えることにより、新規車種の買取保証率を算出している。
すなわち、買取保証率算出部37は、新規車種に近い自動車の統計価格を、統計価格記録部36から読み出す。ここで、新規車種に近い自動車とは、例えば、新規車種とカテゴリ(セダン、ステーションワゴン、クーペ、ミニバン、ハッチバック、SUV、軽自動車、オープン等)が同じ自動車、あるいは、新規車種と同じメーカの自動車であってかつ同じカテゴリの自動車をいう。なお、新規車種に近い自動車は、情報処理装置3の管理者が、入力デバイスを操作することによって、決定するようにしてもよい。そして、その後は上記と同様、買取保証率算出部37は、自動車の経過年数毎に買取保証率をそれぞれ算出する。なお、この場合、買取保証率算出部37は、自動車の統計価格に、自動車の新車における販売価格を割ることにより、その割った値に対して、車体の色の補正率とメーカの補正率とで補正することにより、買取保証率を算出してもよい。例えば、新規車種に近い自動車として異なるメーカの自動車を選択した場合に、メーカの補正率で補正した上で買取保証率を算出すれば、より適切な買取保証率を算出することが可能となるからである。
ローン設定部39は、情報処理装置3の管理者から指示があった場合、あるいは、閲覧装置4から指示があった場合に、所定の返済期間内に、自動車を購入するための元金を返済するためのローンを設定する。例えば、ローン設定部39は、情報処理装置3の管理者から指示があった場合、あるいは、閲覧装置4から指示があった場合に、6年の返済期間内に、月に1回、計72回に亘って支払いを行うことにより、元金を完済することができるローンを設定する。なお、返済期間の6年と返済回数の72回はあくまで一例であって、これに限定されない。
ここで、ローン設定部39は、例えば、3年後の買取保証率から得られる買取保証価格にてユーザが自動車を売却すれば、その時点で残っている残価(元金)が相殺できるように、ローンを設定する。すなわち、ローン設定部39は、まず、3年後の経過年数における買取保証率を、買取保証率記録部38から読み出す。ローン設定部39は、読み出した買取保証率から得られる買取保証価格が、3年後の経過年数において返済すべき元金となるように、ローンを設定する。これにより、ユーザは、3年後に買取保証価格にて自動車を売却すればローンが完済できるため、容易に次の新車へ乗り換えることができる。
すなわち、自動車を乗り続ける場合であっても、新車へ乗り換える場合であっても、同じ程度の元金(販売価格)の自動車であれば、3年後以降に毎月支払うべき返済金額は同程度となる。また、新車へ乗り換える場合には、新車の登録等に要する費用が別途必要となるが、この費用は、自動車を乗り続ける場合における、車検(3年後の法定車検)に要する費用と、その後の自動車のメンテナンス(維持)に要する費用との和にほぼ等しくなる。つまり、自動車を乗り続ける場合であっても、新車へ乗り換える場合であっても、ユーザが負担すべき金額はほとんど変わらない。
このように、ローン設定部39が、3年後に元金が買取保証価格となるようにローンを設定することにより、ユーザは、3年後に買取保証価格にて自動車を売却すればローンが完済でき、しかも、自動車を乗り続ける場合であっても、新車へ乗り換える場合であっても、ユーザが負担すべき金額はほとんど変わらないため、容易に次の新車へ乗り換えることができる。また、3年後に買取保証価格にて売却せずに、自動車を乗り続ける場合であっても、新たにローンを組み直す必要がないため、購買代理店とユーザとの間でトラブルが生じることもない。なお、「3年」はあくまで一例であって、これに限定されるものではなく、例えば、4年、5年、あるいは6年であってもよい。
また、ローン設定部39は、元金、および返済期間における返済回数が同一であっても、買取保証率が高い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が大きくなるように、買取保証率が低い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が小さくなるように、元金に対して金利を設定する。
ここで、以下では、ローン設定部39による金利の設定方法について具体的に説明する。まず、新車における販売価格が100万円、車体の色が白色、3年後の買取保証率が55%(つまり、買取保証価格が55万円)のA車と、新車における販売価格が100万円、車体の色が赤色、3年後の買取保証率が40%(つまり、買取保証価格が40万円)のB車とがあるものとする。そして、ローン設定部39は、A車とB車とのそれぞれに対して、6年の返済期間(月に1回、72回払い)を有するローンを設定するものとする。また、ローン設定部39は、3年後の買取保証価格が、3年後の経過年数において返済すべき元金となるように、ローンを設定するものとする。なお、ここでは、実質年利4.6%を採用しているものとする。このため、アドオン料率は、公知のアドオン年率表に従えば、36回払いの場合には7.25%、72回払いの場合には14.62%となる。なお、実質年利からアドオン料率の算出方法については、既に公知の事実であるため、ここではその説明は省略する。
図5は、返済期間と元金(ここでは新車における販売価格)との関係を説明するための説明図であって、図5(a)はA車の場合、図5(b)はB車の場合を示している。なお、図5では、3年後に元金が買取保証価格(A車の場合は55万円、B車の場合は40万円)となるように、かつ6年後に元金が完済するように、ローン設定部39によりローンが設定されている。これにより、上述したように、ユーザは、3年後に買取保証価格にて自動車を売却すればローンが完済できるため、容易に次の新車へ乗り換えることができる。
ここで、まず、A車の場合について説明する。図5(a)に示すように、E1の部分においては、ユーザは3年(12月×3年=36回払い)で45万円を返済するので、アドオン料率7.25%を設定する。このため、E1の部分においてユーザが支払うべき利子は、45万円×7.25%=32,625円となる。また、E2の部分においては、ユーザは3年の間55万円を借り続けていることになるので、実質年利4.6%を設定する。このため、E2の部分においてユーザが支払うべき利子は、55万円×4.6%×3年=75,900円となる。さらに、E3の部分においては、ユーザは3年(12月×3年=36回払い)で55万円を返済するので、アドオン料率7.25%を設定する。このため、E3の部分においてユーザが支払うべき利子は、55万円×7.25%=39,875円となる。これにより、ユーザが支払うべき総利子は、32,625円+75,900円+39,875円=148,400円となる。
次に、B車の場合について説明する。図5(b)に示すように、E1の部分においては、ユーザは3年(12月×3年=36回払い)で60万円を返済するので、アドオン料率7.25%を設定する。このため、E1の部分においてユーザが支払うべき利子は、60万円×7.25%=43,500円となる。また、E2の部分においては、ユーザは3年の間40万円を借り続けていることになるので、実質年利4.6%を設定する。このため、E2の部分においてユーザが支払うべき利子は、40万円×4.6%×3年=55,200円となる。さらに、E3の部分においては、ユーザは3年(12月×3年=36回払い)で40万円を返済するので、アドオン料率7.25%を設定する。このため、E3の部分においてユーザが支払うべき利子は、40万円×7.25%=29,000円となる。これにより、ユーザが支払うべき総利子は、43,500円+55,200円+29,000円=127,700円となる。
すなわち、ローン設定部39は、元金に対して金利を設定する場合に、まず、返済期間を前半と後半とに分割する。なお、ローン設定部39は、上記のように、前半と後半とが同じ期間(3年)となるように分割してもよいし、前半と後半とが異なる期間となるように分割してもよい。そして、ローン設定部39は、前半の返済期間において、元金のうち、当該元金から買取保証価格を引いた金額に対してはアドオン料率を設定し、残りの買取保証価格に対しては実質年利を設定する。これにより、ローン設定部39は、上記のように、前半の期間における利子を算出することができる。また、ローン設定部39は、後半の返済期間において、買取保証価格に対してアドオン料率を設定する。これにより、ローン設定部39は、上記のように、後半の期間における利子を算出することができる。そして、ローン設定部39は、前半の期間における利子と後半の期間における利子とを足すことにより、総利子を算出する。
このように、A車のユーザは、はじめの3年で元金(100万円)から45万円を減らす必要があるのに対して、B車のユーザは、はじめの3年で元金(100万円)から60万円を減らす必要がある。すなわち、B車のユーザは、A車のユーザよりも早く元金を返済していることになる。つまり、B車のユーザがA車のユーザよりも早く元金を返済しているにも関わらず、仮に、A車のユーザが支払うべき総利子と、B車のユーザが支払うべき総利子とが同じであれば、たとえ元金および返済回数が同一であっても、A車のユーザとB車のユーザとの間では不公平となる。このため、本実施形態においては、ローン設定部39は、買取保証率が高い自動車(A車)に対しては、ユーザが支払うべき利子が大きくなるように、買取保証率が低い自動車(B車)に対しては、ユーザが支払うべき利子が小さくなるように、元金に対して金利を設定している。これにより、ユーザ間の公平を図ることができる。
閲覧装置4は、通常のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等によって構成される。ここで、閲覧装置4が通常のパーソナルコンピュータであった場合には、閲覧装置4は、例えば、購買代理店、購買代理店の加盟店、ユーザの自宅等に備えられている。また、閲覧装置4が携帯電話、PDAであった場合には、閲覧装置4は、例えば、ユーザによって携帯される。閲覧装置4は、ネットワークNを介して情報処理装置3とアクセスすることにより、当該情報処理装置3の買取保証率記録部38から所望の自動車の買取保証率を取得する。また、閲覧装置4に、閲覧装置4のユーザが、所望の自動車を示す情報、元金、返済期間等を入力することによって、閲覧装置4は、情報処理装置3のローン設定部39にローンを設定させる。この場合、閲覧装置4は、ローン設定部39により設定されたローンを取得する。そして、閲覧装置4は、取得した買取保証率や取得したローンを表示画面に表示する。これにより、閲覧装置4のユーザは、所望の自動車の買取保証率やローンを表示画面上で閲覧することが可能となる。
なお、情報処理装置3は、閲覧装置4からネットワークNを介してアクセスがあった場合、閲覧装置4に対してパスワードの入力を求めることにより、入力されたパスワードが予め定められたパスワードと一致した場合に、閲覧装置4のアクセスを許可することが好ましい。これにより、情報処理装置3は、不正な閲覧装置4からのアクセス要求を拒否することが可能となる。
次に、上記の構成に係る情報処理装置3の動作について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例を示すフローチャートである。すなわち、図6に示すように、データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して、落札された自動車毎に取引内容データを取得する(Op1)。ここで、取引内容データは、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含むデータである。
そして、基準価格算出部33は、Op1にて取得された取引内容データに基づいて、落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出する(Op2)。そして、基準価格算出部33は、Op2にて算出された経過年数における自動車の基準価格を、Op1にて取得された取引内容データが示す自動車の落札価格と、補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する(Op3)。すなわち、基準価格算出部33は、上記の(式1)により、自動車の基準価格を算出する。そして、基準価格算出部33は、Op3にて算出された自動車の基準価格を、自動車の経過年数と、自動車を示す情報と対応付けて、基準価格記録部34へ記録する(Op4)。
次に、統計価格算出部35は、基準価格記録部34に記録された落札された自動車毎の基準価格を統計することによって、自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する(Op5)。そして、統計価格算出部35は、Op5にて算出された自動車の統計価格を、自動車を示す情報と対応付けて、自動車の経過年数毎に統計価格記録部36へ記録する(Op6)。
そして、買取保証率算出部37は、統計価格記録部36に記録された自動車の統計価格と、自動車の新車における販売価格とを指標とすることにより、自動車の新車における販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する(Op7)。買取保証率算出部37は、Op7にて算出された買取保証率を、自動車を示す情報と、車体の色と対応付けて、自動車の経過年数毎に買取保証率記録部38へ記録する(Op8)。
ここで、ローン設定部39が、情報処理装置3の管理者から指示を受け付けた場合、あるいは、閲覧装置4から指示を受け付けた場合には(Op9にてYES)、ローン設定部39は、所定期間の返済期間内に、自動車を購入するための元金を返済するためのローンを設定する(Op10)。すなわち、ローン設定部39は、元金、および返済期間における返済回数が同一であっても、買取保証率が高い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が大きくなるように、買取保証率が低い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が小さくなるように、元金に対して金利を設定する。一方、ローン設定部39が指示を受け付けなかった場合には(Op9にてNO)、Op9の判定処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置3によれば、データ取得部31は、取引内容管理装置2a〜2cからネットワークNを介して、落札された自動車毎に取引内容データを取得する。そして、基準価格算出部33は、落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出する。基準価格算出部33は、算出した経過年数における自動車の基準価格を、自動車の落札価格と、状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する。そして、統計価格算出部35は、落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の新車における販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出する。統計価格算出部35は、算出した統計価格を、統計価格記録部36へ記録する。これにより、調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができる。
なお、上記では、補正値記録部、基準価格記録部、統計価格記録部、および買取保証率記録部が、情報処理装置内に備えられている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、補正値記録部、基準価格記録部、統計価格記録部、および買取保証率記録部は、情報処理装置以外のハードウェア装置内に備えられていてもよい。つまり、情報処理装置から、補正値記録部、基準価格記録部、統計価格記録部、および買取保証率記録部にアクセスが可能であれば、補正値記録部、基準価格記録部、統計価格記録部、および買取保証率記録部が備えられる場所については特に限定されない。
すなわち、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。つまり、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明は、調査員において手間をかけることなく、買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムとして有用である。
図1は、本実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、上記通信システムの情報処理装置におけるデータ取得部により取得された取引内容データのデータ構造の一例を示す。 図3は、上記情報処理装置における統計価格記録部に記録されたデータの一例を示す図である。 図4は、上記情報処理装置における買取保証率記録部に記録されたデータの一例を示す図である。 図5は、返済期間と元金との関係を説明するための説明図であって、図5(a)はA車の場合、図5(b)はB車の場合を示す。 図6は、上記情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
2a〜2c 取引内容管理装置
3 情報処理装置
31 データ取得部
32 補正値記録部
33 基準価格算出部
35 統計価格算出部
36 統計価格記録部
37 買取保証率算出部
38 買取保証率記録部
39 ローン設定部
N ネットワーク

Claims (9)

  1. オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
    前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得部と、
    前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出部と、
    前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該情報処理装置からアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、自動車の経過年数毎にそれぞれ対応付けられており、当該経過年数において統計的に妥当な基準走行距離と、所定距離当たりの補正金額とが記録された補正値記録部をさらに備え、
    前記基準価格算出部は、算出した自動車の経過年数に対応する基準走行距離を、前記補正値記録部から読み出し、読み出した基準走行距離と、前記状態情報が示す落札された自動車の走行距離と、前記補正値記録部に記録された所定距離当たりの補正金額とに基づいて、走行距離の補正価格を算出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記補正値記録部には、車体の色が基準色の場合に補正値が0となるように、車体の色毎に補正値がそれぞれ記録されており、
    前記基準価格算出部は、前記状態情報が示す車体の色に対応する補正値を、前記補正値記録部から読み出し、読み出した補正値を指標とすることによって、車体の色の補正価格を算出する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記統計価格算出部は、前記落札された自動車毎に算出された基準価格のうち、基準価格の高い上位N個(Nは1以上の整数)の基準価格と、基準価格の低い下位N個(Nは1以上の整数)の基準価格とを除いた残余の基準価格の平均を算出することによって、自動車の統計価格を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置は、前記統計価格記録部に記録された自動車の統計価格と、自動車の販売価格とを指標とすることによって、自動車の経過年数毎に前記買取保証率をそれぞれ算出し、算出した買取保証率を、当該情報処理装置からアクセス可能な買取保証率記録部へ記録する買取保証率算出部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、所定の返済期間内に、自動車を購入するための元金を返済するためのローンを設定するローン設定部をさらに備え、
    前記ローン設定部は、前記元金、および前記返済期間における返済回数が同一であっても、前記買取保証率が高い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が大きくなるように、前記買取保証率が低い自動車に対しては、ユーザが支払うべき利子が小さくなるように、前記元金に対して金利を設定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記ローン設定部は、前記返済期間内の所定の経過年数において、当該経過年数における買取保証率を、前記買取保証率記録部から読み出し、読み出した買取保証率から得られる買取保証価格が、当該経過年数において返済すべき元金となるように、ローンを設定する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続されたコンピュータが処理を実行する情報処理方法であって、
    前記コンピュータが備えるデータ取得部が、前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得工程と、
    前記コンピュータが備える基準価格算出部が、前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出工程と、
    前記コンピュータが備える統計価格算出部が、前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該コンピュータからアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出工程とを含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. オークションに出品された自動車の取引内容を管理する取引内容管理装置に、ネットワークを介して接続されたコンピュータに処理を実行させるプログラムであって、
    前記取引内容管理装置から、前記ネットワークを介して、オークションに出品された自動車の落札価格と、落札された自動車の年式と、落札された自動車の状態を示す状態情報とを含む取引内容データを、落札された自動車毎に取得するデータ取得処理と、
    前記落札された自動車の年式から当該自動車の経過年数を算出し、算出した経過年数における自動車の基準価格を、前記自動車の落札価格と、前記状態情報から得られる補正価格とに基づいて、落札された自動車毎に算出する基準価格算出処理と、
    前記落札された自動車毎に算出された基準価格を統計することによって、自動車の販売価格に対する買取保証価格の割合を示す買取保証率を算出するための指標となる自動車の統計価格を、自動車の経過年数毎にそれぞれ算出し、算出した統計価格を、当該コンピュータからアクセス可能な統計価格記録部へ記録する統計価格算出処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2008134420A 2008-05-22 2008-05-22 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Active JP5280737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134420A JP5280737B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134420A JP5280737B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009282768A true JP2009282768A (ja) 2009-12-03
JP5280737B2 JP5280737B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=41453157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008134420A Active JP5280737B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5280737B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138671A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社L&Sコンサルティング 残価設定支援システム
JP6215507B1 (ja) * 2016-09-16 2017-10-18 楽天株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2019016171A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 株式会社Surfcar 新車販売方法
JP2020086610A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 サーバ装置および情報提供方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142942A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Gulliver International Co Ltd 車輌自動査定システム及び車輌自動査定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001209674A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Toyota Motor Corp 商品価値評価装置
JP2003099519A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Auc Service:Kk 中古車輛の将来価格決定方法及び中古車輛販売装置とそれを利用する中古車輛販売方法
JP2004005238A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Orient Corp 金融情報処理システム及び方法並びに金融情報処理用プログラム
JP2004272713A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Tsubasa System Co Ltd 査定評価処理方法、査定評価処理プログラム、査定評価処理システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142942A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Gulliver International Co Ltd 車輌自動査定システム及び車輌自動査定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001209674A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Toyota Motor Corp 商品価値評価装置
JP2003099519A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Auc Service:Kk 中古車輛の将来価格決定方法及び中古車輛販売装置とそれを利用する中古車輛販売方法
JP2004005238A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Orient Corp 金融情報処理システム及び方法並びに金融情報処理用プログラム
JP2004272713A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Tsubasa System Co Ltd 査定評価処理方法、査定評価処理プログラム、査定評価処理システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013004973; 'NEW「残価設定型オートローン」を開発〜アライアンスの活用により販売店の買取保証を実現〜' [online] , 20080110, オリコ *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138671A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社L&Sコンサルティング 残価設定支援システム
JP6215507B1 (ja) * 2016-09-16 2017-10-18 楽天株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
WO2018051485A1 (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 楽天株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2019016171A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 株式会社Surfcar 新車販売方法
JP7150239B2 (ja) 2017-07-06 2022-10-11 株式会社Surfcar 新車販売方法
JP2020086610A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 サーバ装置および情報提供方法
JP7092005B2 (ja) 2018-11-16 2022-06-28 トヨタ自動車株式会社 サーバ装置および情報提供方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5280737B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10796362B2 (en) Used automobile transaction facilitation for a specific used automobile
Desai et al. Durable good, extended warranty and channel coordination
US20120005108A1 (en) Method and system for providing a guaranteed offer price for a vehicle
US20020065707A1 (en) Automobile customer information generation and transmission system
US8392280B1 (en) System for enabling consumers to evaluate automobile leases
US20080183633A1 (en) Method and apparatus for facilitating sales and management of aftermarket products
US20050108112A1 (en) System and method for facilitating the real-time pricing, sale and appraisal of used vehicles
US20090164258A1 (en) System and method for selling insurance products
US20030055665A1 (en) Mobile emissions data collection, aggregation, and trading
WO2001093133A9 (fr) Systeme d'analyse des prix de revente des vehicules
US20220020086A1 (en) Vehicle dealership data management system
US20090094066A1 (en) Methods and Systems for Providing Vehicle Insurance
JP5280737B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US20140046700A1 (en) Systems and methods of providing a marketplace for distributing leads
CN106170813A (zh) 积分强化服务运营方法和系统以及记录该方法的计算机能够读取的记录介质
US20130253958A1 (en) Methods and systems for providing vehicle insurance
US7349870B1 (en) Method for the resale of vehicles
US7660758B2 (en) Method, apparatus and program for user to determine the ownership cost of a motor vehicle
US11625775B2 (en) System for collecting weekly payments from a customer, holding those weekly payments in escrow, and then making monthly loan payments toward the customer's auto loan using the escrowed payments
JP2002150187A (ja) クレジットカードの特典ポイント交換方法及びそのシステム
JP2007200012A (ja) 車販売管理装置、車販売管理方法および車販売管理システム
JP7150239B2 (ja) 新車販売方法
JP2004005238A (ja) 金融情報処理システム及び方法並びに金融情報処理用プログラム
CN109377330A (zh) 一种汽车分时零售系统及方法
JP2002222338A (ja) 中古車売買システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5280737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250